説明

拭き取り機能を有する吸収性の製品

本発明は、赤ちゃん用のオムツ(101)又は失禁ガード(201)のような、吸収性の製品(101;201)に関し、この吸収性の製品の液体透過性のカバーシート(102;202)の身体の方に向かう後部は、便のための収容領域(135;235)を備えている。さらに、この製品は、収容領域(135;235)の外側に配置された拭き取り領域(131;231)を備え、この拭き取り領域(131;231)は、便で汚れた使用者から便を拭き取るように意図された拭き取り材を備える、分離された材料部分を備えることを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、赤ちゃん用のオムツ又は失禁ガードのような、吸収性の製品(absorbent article)に関する。この製品は、使用中は使用者の方に向かうようにされた液体透過性のカバーシートと、使用中は使用者から離れる方に向くようにされた裏張りシートとを備える。吸収体は、液体透過性のカバーシートと裏張りシートとの間に配置される。
【0002】
さらに、この製品は、後部横方向端辺と前部横方向端辺とを備え、後部横方向端辺と前部横方向端辺との距離が、製品の全長を構成している。吸収性の製品は、液体透過性のカバーシート上に配置された、便(faeces)のための収容領域を備え、該収容領域は、後部横方向端辺から、製品の全長の60%の距離に位置する横方向線と、吸収性の製品の後部横方向端辺との間に配置されている。
【0003】
また、吸収性の製品は、便を除去するための拭き取り領域を備え、該拭き取り領域は便のための収容領域の外側に配置されている。
【背景技術】
【0004】
赤ちゃん用のオムツ、及び失禁ガードは、使用者の身体の低部部分をカバーするように意図されており、股部分と、前部腰部及び後部腰部とを備えている。
【0005】
赤ちゃんのオムツ及び失禁ガードを取り替えることは本質的に通常、介護者、すなわち、赤ちゃんのオムツの場合には子供の両親の一方、そして失禁ガードの場合には雇用された介護者または近親者によって行われる。
【0006】
上記のような吸収性の製品を替える時、使用者の下腹部が便によってひどく汚れていることは珍しいことではなく、このような場合、下腹部は新しい製品が使用者に着けられ得る前に十分に清浄化されなければならない。
【0007】
便はいくつかの段階を追って除去されるのが通常であり、第1の段階は、使用者に付着している便の大部分を除去する目的で、汚れた下腹部を大まかに清浄化することである。次に、第2の洗浄の段階で、子供又は介護を要する人に新しい吸収性の製品を着用させる準備の目的で、汚れた下腹部がより完全にきれいにされ又は洗浄される。
【0008】
特許文献1では、便で汚れた使用者の下腹部をきれいにするについての問題が、使用のときに使用者の皮膚に移動される特殊なローションを有する、身体に面する製品の表面を提供することによって取り組まれている。移動されたローションは、着用者の皮膚に便が付着するのを軽減し、便の除去を容易化する。
【0009】
使用者の下腹部をきれいにするのを容易化することを目的とする別のアプローチは、便を収容する特別の領域を有する吸収性の製品を提供することである。
【0010】
これらの製品を設計することの目的は、排泄された便の大部分が製品に付着し、着用者の皮膚には少量しか付着しないという特性を有する製品を提供することである。これらの製品のほとんどの共通の特徴は、便のための収容領域、すなわち製品の後部が、便を収容し保存するために好適な、異なるタイプのカバーシートを有するように提供することである。
【0011】
特許文献2は、より粘度の高い便からの低粘度の便の分離に関し、勿論、使用者の下腹部が便で汚れるという問題を軽減している。
【0012】
特許文献3は、製品の後部に配置された、便を収容する特別な領域と、便が製品の内部に進入することができる比較的大きな開口部を有する収容材からなる特別な収容領域と、便が簡単に付着する開口部とからなる吸収性の製品について記述している。この出願が解決しようとしている主な問題は、便が、製品のカバーシートの最も上部を通過でき、下部にある、より吸収性の高い材料の層の中に包み隠されることを確実にすることである。
【0013】
一の実施形態においては、製品は一体に形成されたカバーシートを有し、このカバーシートの領域には、便を収容するために開口部が形成され、製品のカバーシートの他の部分は同じカバーシートではあるが特別な開口部の無いカバーシートから成っている。
【0014】
さらに、開口部を備える領域を疎水性の手段でどのように処理することができるか、又は代替的に、開口部の無い領域を親水性の手段でどのように処理することができるかを記述している。疎水性の手段、又は親水性の手段の選択は、処理の前にカバーシートが有する疎水性/親水性の度合いに依存する。どちらの処理が行われるかにかかわらず、望ましい最終結果は、便のための比較的疎水性の収容領域と尿のための比較的親水性の収容領域とを有することにある。また、製品の前部のカバーシートの親水性の部分は、尿の迅速な通過のために特に最適化されていることが記述されているが、その部分がまた使用者の下腹部から便を除去するための最初の拭き取り領域として機能できることもまた記述されている。
【0015】
よって、便の取り扱いに関して記述された吸収性の製品の有効性にかかわらず、製品に対しては、製品が取り替えられるときに、使用者の下腹部からの便の除去の面において更なる改善が要請されている。
【0016】
便はいくつかの段階を追って汚れた下腹部から除去されるのが通常であり、第1の段階は、使用者に付着している便の大部分を除去する目的での、汚れた下腹部の大まかな清浄化である。後続のより完全な下腹部の清浄化及び洗浄は、次に第2の段階で行われる。
【0017】
最初の拭き取り/大まかな清浄化は、多くの様々な方法で行うことができ、多くの異なる拭き取り物の中から選択することが可能である。
【0018】
多くの親及び介護業者が、使用者から取り外されたばかりのオムツや失禁ガードを最初の拭き取りのために使用している。オムツ、又は失禁ガードは通常、使用者から離れる方に面する側で把持され、良好な把持が得られるように皺を寄せられる。次いで、最初の拭き取りが皺を寄せられたオムツ又は失禁ガードを用いて行われる。この最初の拭き取りの目的は、使用者の皮膚の上に位置している便の大部分を除去することである。拭き取り作業の別の目的は、製品が廃棄される前に、製品の中にできるだけ便を収集することである。尿と便の両方を含む吸収性の製品は、次いで、折り畳まれ、若しくは丸められ、廃棄されるまで好適な方法で密閉される。
【0019】
介護業者は通常、拭き取り作業が開始されるときには便で汚れていないオムツ又は失禁ガードの好適な部分を使用して拭き取り作業を行おうとする。
【0020】
上述した拭き取り方法の利点は、使用者の下腹部の大まかな清浄化のために別の拭き取り材を使用することが無いということであり、経済的及び環境的な両方での利益が得られるということである。
【0021】
しかしながら、この最初の清浄化の段階のために製品を使用することの不利点は、吸収性の製品が拭き取り目的に特に良く適合しているわけではないということである。
【0022】
使用者の皮膚から便を取り除くという問題を解決する別の共通の方法はもちろん、例えば従来のトイレットペーパーのような、最初の大まかな清浄化のための特別な拭き取り紙を使用することである。
【0023】
例えば、便のために意図された様々なタイプの拭き取り材が、いくつかの異なる特許文献に記述されている。一例として、特許文献4は、便用に意図された、柔らかく有効な拭き取り材に使用するための表面構造及び化学添加物について記述している。不必要なほど大量の拭き取り材/トイレットペーパーが通常、使用者の下腹部から便を除去する、このような方法に使用される。
【0024】
また、特別な洗浄用布が多くの人によって最初の大まかな拭き取り及び後続のより完全な使用者の下腹部の正常化の両方のために使用されている。
【0025】
また、オムツ又は失禁ガードの使用者の汚れた下腹部を清浄化するために特別にデザインされた洗浄用手袋(mitten)も市場で入手することができる。洗浄用手袋は、通常、2枚の基本的に長方形の材料シートからなり、これらのシートは3つの端部に沿って結合され、材料シートの間にポケットが形成される。洗浄用手袋を使用する場合、拭き取りを行う人の手は洗浄用手袋のポケットの内部に位置し、その後拭き取りが行われる。こうして手は汚れないように保護される。
【0026】
上記に示された種類の洗浄用手袋の例が、特許文献5に記載されている。
【0027】
例えばトイレットペーパー、洗浄用布、又は特別な洗浄用手袋のような、これらすべての異なるタイプの別々の拭き取り手段の主な不利点は、拭き取りが行われようとするときに、それらを用意するのに所定の時間を要するということである。例えば、トイレットペーパーはトイレットペーパーのロールから巻き戻さなければならず、洗浄用布は包装から出さなければならない、等である。しばしば、分離された洗浄用拭き取り製品はすぐに見つけられる場所に配置されることさえなく、それゆえに所定の時間が拭き取り用製品を探すことに費やされてしまう。オムツ又は失禁ガードが開けられたときから拭き取り操作が行われるまでの短い間に、赤ちゃん又は介護を要する人は移動する場合があり、排泄物を自分たちの皮膚及び周囲に擦り付けてしまう。また、拭き取り用品を探しているときにも、介護者又は親はしばしば赤ちゃん又は介護を要する人を見ておく必要がある。特に、身体の柔軟さの故に、赤ちゃんは、手や足を排泄物の中に突っ込んでしまう。
【0028】
トイレットペーパー、洗浄用布、及び特別な洗浄用手袋の別の不利点は、これら拭き取り材が、どのタイプであるかにかかわらず、清浄化が行われる非常に短い時間しか使用されないということである。清浄化が終わった後すぐに、トイレットペーパー、洗浄用布、又は洗浄手袋は廃棄され、次いで、なんらの追加的な利益を提供することの無い大量のゴミに加えられる不便で問題のある廃棄物を構成する。また、例えば、洗浄用布又は洗浄用手袋を用いて大量の便を取り扱うことには問題がある。
【0029】
また、これら様々な拭き取り製品のコストは、洗浄用の手袋、洗浄用布、又はトイレットペーパーがもたらす限られた利益との関係で、多くの人にとって非常に高く感じられる。また、分離した拭き取り用製品を使用することに含まれる無駄は、多くの親及び介護者にとって頭の痛いことである。
【0030】
従って、オムツ又は失禁ガードの使用者の汚れた下腹部からの便の最初の拭き取り/除去のための効果的な製品であって、オムツ又は失禁ガードが使用者から外された直後に入手可能な製品に対する必要がある。
【0031】
さらに、オムツ又は失禁ガードの使用者の汚れた下腹部からの便の最初の拭き取り/除去のための効果的な製品であって、高価であると認識されず、資源の不必要な消費に含まれるとみなされない製品が要請されている。
【特許文献1】米国特許第5607760号明細書
【特許文献2】米国特許第6648865号明細書
【特許文献3】国際公開第00/28929号パンフレット
【特許文献4】米国特許第6420013号明細書
【特許文献5】国際公開第96/16217号パンフレット
【特許文献6】欧州特許出願公開第673314号明細書
【特許文献7】米国特許第4902654号明細書
【特許文献8】米国特許第4906513号明細書
【特許文献9】スウェーデン特許第520236号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0032】
本発明の手段によって、導入部で参照されたタイプの吸収性の製品が生産され、この吸収性の製品は、従前から知られている吸収性の製品に関する問題を解消する。
【課題を解決するための手段】
【0033】
本発明によって設計された吸収性の製品は、主に、拭き取り領域が、吸収性の製品に結合する別の材料を備えてなることを特徴としており、この別の製品の部分は、便で汚れた使用者から便を拭き取るために意図された拭き取り材を備えてなる。
【0034】
好ましい実施形態によれば、拭き取り材を構成する材料部分は、吸収性の製品の液体透過性のカバーシートの上に配置されている。
【0035】
一の実施形態によれば、吸収性の製品は乳児のために意図されたオムツである。この場合の拭き取り材を構成する材料部分は、オムツの長さ方向に、オムツの全長の10〜40%の延長部分を有する。好ましくは、この材料部分はオムツの全長の25〜35%の延長部分を有する。
【0036】
別の実施形態によれば、吸収性の製品は乳児のために意図されたオムツであり、拭き取り材を構成する材料部分は、オムツの横方向に少なくとも12センチメータの、好ましくは少なくとも15センチメータの延長部分を有する。
【0037】
吸収性の製品が乳児のために意図されたオムツであるまた別の実施形態によれば、拭き取り材を構成する材料部分は、前記オムツの横方向にオムツの全幅に亘る延長部を有している。
【0038】
一の実施形態によれば、吸収性の製品は大人のための失禁ガードである。この場合の拭き取り材を構成する材料部分は、失禁ガードの長さ方向に、失禁ガードの全長の20〜30%の延長部分を有する。好ましくは、この材料部分は失禁ガードの全長の25%の延長部分を有する。
【0039】
別の実施形態によれば、吸収性の製品は大人のために意図された失禁ガードであり、拭き取り材を構成する材料部分は、失禁ガードの横方向に少なくとも15センチメータの、好ましくは少なくとも18センチメータの延長部分を有する。
【0040】
吸収性の製品が大人のために意図された失禁ガードであるまた別の実施形態によれば、拭き取り材を構成する材料部分は、前記失禁ガードの横方向に失禁ガードの全幅に亘る延長部を有している。
【0041】
好ましい実施形態によれば、拭き取り材はセルロース繊維を備えてなる。
【0042】
別の実施形態によれば、拭き取り材はレーヨン繊維を備えてなる。
【0043】
一の実施形態によれば、吸収性の製品上の拭き取り材は、拭き取り材の乾燥時の強度を増す手段及び/又は拭き取り材の濡れている時の強度を増す手段を備える。
【0044】
吸収性の製品の一の実施形態によれば、拭き取り材はやわらかさを増す手段を備えている。
【0045】
吸収性の製品の一の実施形態によれば、拭き取り材は折り畳まれた3次元構造を有している。
【0046】
一の実施形態によれば、折り畳みは1〜20回/センチメータ、好ましくは2〜12回/センチメータ、そして最も好ましくは3〜8回/センチメータの回数である。
【0047】
吸収性の製品の一の実施形態によれば、拭き取り材は開口部を備える構造を有している。
【0048】
一の実施形態によれば、開口部は1〜20個/センチメータ、好ましくは2〜12個/センチメータ、そして最も好ましくは3〜8個/センチメータの個数を有している。
【0049】
本発明の一の実施形態によれば、吸収性の製品は一対のパンツ型オムツであり、別の実施形態によれば帯型オムツである。
【0050】
一の実施形態においては、拭き取り材を構成する材料部分は製品の裏当てシート上に配置されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0051】
本発明は、添付の図面に示される図を参照しつつ後述により詳細に記述される。ここで、図1は本発明の第1の形態による、乳児のために意図された使い捨てのオムツを示している。
【0052】
図2は、本発明の第2の実施形態による、介護を要する大人の使用者のためを意図された失禁ガードを示している。
【0053】
本発明は、赤ちゃんのオムツ、失禁ガード又はその種のもののような吸収性の製品に関する。オムツ又は失禁ガードは、着用されたときに使用者の腰の周りで接合された、いわゆる開放型の(open)オムツ又は失禁ガードの形態にすることができる。代替的に、オムツ又は失禁ガードはいわゆるパンツ型オムツとすることができ、この場合、オムツ又は失禁ガードは結合された腰の領域を有する完全なパンツとして設計されている。パンツ型オムツは通常のパンツと全く同様に使用者の脚から上に引っ張り上げることによって着用される。パンツ型のオムツ又は失禁ガードが使用者から取り外されるとき、結合された腰の領域は破られ、又は切り離されるのが通常である。別の考えられるオムツの型は、帯型オムツである。このようなオムツは、使用者の腰の周りに装着された帯に固定される。帯は、使用者の周りに固定されている分離した帯とすることができ、又はオムツ若しくは失禁ガードと一体とされた帯とすることができる。
【0054】
また、本発明によって設計された製品は、固定用オムツの助けによって固定されるよう意図された、いわゆる挿入型オムツ又は失禁ガードとすることができる。この場合のオムツ又は失禁ガードは、それ自体の固定部材を有さず、その代わりに、使用に当たっては、アンダーパンツ又は特別な固定用パンツの中に挿入される。
【0055】
図1に示す第1の実施形態は、使用中には使用者に向いて面するようにされているオムツ101の側から見たオムツ101に関する。図1のオムツ101は平面状に引き伸ばされている。
【0056】
オムツ101は本質的には砂時計状の形状であり、長さ方向の端辺112、113と、前部横方向端辺114及び後部横方向端辺115とを有する。また、オムツ101は、前端部121、後端部122、及び両端部121、122の間に配置された狭い股部分123を有する。
【0057】
使用中には、股部分123は、使用者の大腿部の間の最も狭い領域に配置されるように意図されている。
【0058】
製品を右半分と左半分とに分ける長さ方向の対称線133が、図1に示されている。2つの半分部分は対称線133の周りに対称的に配置されている。
【0059】
また、横方向線134が図1に示されている。横方向線134はオムツ101を前部と後部とに分け、線134からオムツの前部横方向端辺114までの距離はオムツの全長の40%であり、線134からオムツ101の後部横方向端辺115までの距離はオムツ101の全長の60%となっている。
【0060】
オムツ101を使用している間は、横方向線134とオムツ101の後部横方向端辺115との間の領域は、便のための収容領域135として機能する。
【0061】
オムツ101は、使用中は使用者の方に向くようにされているオムツ101の表面上に配置されている液体透過性のカバーシート102と、使用中は使用者から離れるほうに向くようにされているオムツの表面の上に配置されている裏当てシート104と、液体透過性のカバーシート102と裏当てシート104との間に封入されている吸収体106と、この吸収体106の外側に配置されているフラップ(flap)103とを備えている。
【0062】
液体透過性のカバーシート102は、吸収体106の周囲全体に沿って、吸収体106の外側に延在している。液体透過性のカバーシート102は、この目的のために好適な、いかなる材料から構成することもできる。通常使用される液体透過性のカバーシート材の例は不織布材、穴を開けられたプラスティックフィルム、プラスティックまたは布製の網、及び液体透過性の発泡性の層である。主として製品の長さ方向または横方向に延びる連続的な細い繊維からなる液体透過性のカバーシートもまた見受けられる。また、別の表面部分の中に別の材料を備えるカバーのような、2以上の上述した可能性を有するカバー材料からなる積層体が一般的である。
【0063】
特に非常に強靭で破れ難い吸収体106を備えてなる吸収性製品は、使用中に使用者の方に向いている製品の側に要求される付加的な液体透過性のカバーシート無しでも機能することができる。
【0064】
また、裏当てシート104は、吸収体106の周囲に沿って、吸収体106の外側に延在している。吸収製品上の普通の裏当てシートは、通常、液体非透過性であるが、別のタイプの裏当てシートもまた見受けられる。裏当てシート104は多くの異なる材料から構成することができる。裏当てシート104は薄い液密なプラスティックフィルムからなるのが最も普通であるが、別のタイプの液密な材料を使うことも可能であり、例えばプラスティック、液密な発泡性シート、液密な接着剤、またはこれらと同様なものでコーティングすることによって液密にされた不織材のようなものが挙げられる。また、裏当てシート104は上記透過性の材料で構成することもできる。また、少なくとも1つの液密な材料からなる積層体も見受けられる。これらの積層体は、通常、液体遮蔽材として機能する液密な材料と、使用中は使用者から離れる方向の側に配置される、より織物状の材料とから構成され、製品の外側は、より布状とされている。
【0065】
液体透過性のカバーシート102及び裏当てシート104は、吸収体106の外側で吸収体106の周囲全体に沿って互いに結合されている。
【0066】
液体透過性のカバーシート102及び裏当てシート104は、多くの別の方法で互いに結合することができる。結合方法の例は、糊付け、熱溶着、超音波溶着またはそれらと同様な方法である。
【0067】
弾性手段105は、吸収体の外側に、オムツ101の長手方向に本質的に延びる、オムツ101の側部のフラップの部分に配置されている。弾性手段105は脚部弾性材として機能し、液体及び排泄物が、長手方向に伸びる側端辺112,113を通じて漏れるのを防ぐ目的を果たし、これによって周りのシートとともに外側液体遮蔽材を形成している。弾性手段105は、液密なカバーシート102と裏当てシート104との間のオムツ101の少なくとも股部分123に引き伸ばされた状態で適用された1以上の弾性糸を備えてなる。弾性手段105は、裏当てシート104及びカバーシート102に糊付け、超音波溶着又はそれと同様の方法によって結合されている。
【0068】
代替的な実施形態においては、弾性手段は、使用中は側部フラップ103の使用者の方に向かう側、若しくは側部フラップの反対側に配置することができ、言うまでも無くカバーシート102のみ又は裏当てシート104のみに結合されている。
【0069】
代替的な実施形態においては、弾性手段は、例えば発泡性材から作られる弾性的帯状材から構成することができる。
【0070】
砂時計形状の吸収体106は、セルロースのフラフパルプの1以上のシートから構成することができる。セルロースのフラフパルプは、吸収中に多量の液体と化学的に結合する種類の高度に吸収性を有するポリマー材からなる繊維又は粒子とこの結合の中で混合することができ、液体を含有するゲルを形成する。また、吸収体106は、吸収体の内部又は吸収体の表面近傍若しくは表面の層の中に配置された高度に吸収性を有するポリマー材を備えることができる。また、吸収体106は、吸収体106の特性を改善するための追加的な成分を含むことができる。このような成分の例は、結合性繊維、様々なタイプの液体拡張シート若しくは繊維、形状安定成分、強化繊維、又はこの種の成分である。また、吸収体106は、吸収性の不織材、吸収性の発泡材、織物材、ピート又は様々なタイプの吸収材のような、別のタイプの吸収材を、もちろん備えることができる。
【0071】
また、大量の液体を迅速に収容し、次いで一時的にこの液体を保持し、一時的に保持された液体を吸収体106の別の部分に受け渡す特別なシートを、特定のタイプのオムツの中に備えることができる。このような収容層は、通常、オムツ101の液体透過性のカバーシート102と吸収体106との間に配置される。
【0072】
図中には収容層は示されていない。
【0073】
液体又は便がオムツの側端辺112、113を越えて漏れ出すことに対する更なる防御を提供するために、前記オムツ101は、使用中は使用者の方に向くようにされた側に内側漏れ遮蔽材109を備えて提供される。内側漏れ遮蔽材109は、吸収体106の長手方向端辺110に隣接して配置され、本質的にオムツ101の長手方向に延在する。それぞれの内側漏れ遮蔽材109は、分離した材料ストリップ111から作られており、このストリップ111は本質的に2つの平行な長手方向端辺116、117を有している。材料ストリップ111は2つ折りにされ、材料ストリップ111の長手方向端辺116、117は、次いで、互いに隣り合わせに配置される。材料ストリップ111の端辺116、117はカバーシート102に固定され、側部漏れ遮蔽材の固定された端辺を構成している。材料ストリップ111の折り畳まれた端辺は、側部漏れ遮蔽材109の自由端を構成している。
【0074】
オムツ101の前部121及び後部端部122では、内側漏れ遮蔽材109が折り返され、カバーシート102に結合されている。
【0075】
内側漏れ遮蔽材109は、予備張力を与えられた状態で内側漏れ遮蔽材109に結合された弾性要素124を備えている。弾性要素124は、好ましくは内側漏れ遮蔽材109の自由端のそばに配置される。予備張力を与えられた弾性要素124が解放されたとき、弾性要素124は内側漏れ遮蔽材109の自由端と共に緊縮され、次いで、内側漏れ遮蔽材109は、側部漏れ遮蔽材109が折り返されていない、カバーシート102に結合されたオムツ101の少なくとも股部分123において、液体透過性のカバーシート102から離れて立ち上がった構成となる。
【0076】
また、オムツ101の後部及び/又は前部は、腰部弾性体125として知られているものを備えて提供されており、この腰部弾性体125はオムツ101の前部横方向端辺114及び/又は後部横方向端辺115に沿って配置された弾性手段を備え、オムツ101が使用者の腰の周りに柔らかく柔軟にフィットするようにされている。この図示された実施形態においては、オムツ101の後端部122だけが弾性を有する発泡材からなる細いストリップの形状で腰部弾性体125を有して提供されており、腰部弾性体125は裏当てシート104と液体透過性のカバーシート102との間に糊付けによって取り付けられている。腰部弾性体125は、シート102、104の間に引き伸ばされた状態で取り付けられており、オムツ101を使用者の腰部の周りで引き伸ばす保持力を生じさせている。
【0077】
後端部122には、2つの柔らかく弾性を有さない定着タブ126がオムツ101を使用者の周りに固定するように配置されており、次いで一の固着タブ126が後端部122のそれぞれの側部に配置されている。使用中は、固着タブ126は、オムツ101の前端部121に配置された受け部分に取り付けることができる固定手段127を有する固着タブ126の効果によって、後端部122を前端部121に接続している。固着タブ126は、例えば単一の不織層又は積層体のような、非常に柔らかく、非弾性的な材料から好適に成っている。
【0078】
代替的な実施形態においては、固着タブは弾性的であり得る。
【0079】
固定手段127は、好ましくは面ファスナー材の雄部分からなり、例えば固着タブ126のオムツの使用中は収容部の方に向いた側の糊によって、固着タブ126に取り付けられている。
【0080】
固着タブ126のための受け部分(図1には示されていない)は、固着タブ126の固定手段に適用された受け部材からなるストリップを備え、使用中は使用者から離れる方に向いたオムツの側、すなわち吸収体106から離れる方に向いた裏当てシート104の側の前部横方向端辺114に平行に延在している。本発明の図示された実施形態においては、受け部材は面ファスナー材の雌部分からなり、オムツ101の長手方向の延在部が固着タブ126の幅129に一致するように好適に設計されている。
【0081】
オムツ101が乳児につけられたとき、オムツ101は股の領域で乳児の足の間に配置される。次いでオムツ101は子供の腰の周りに、固着タブ126の固定手段127をオムツを固定するための受け部分に適用できるように、固着タブ126を前端部分121にかぶせることによって閉じられる。
【0082】
固着タブ126は、後端部122の結合領域130に結合されており、この結合領域130は後端部の、横方向に延びる側端辺112,113に位置している。結合領域130は、互いに結合されている、固着タブ126の部分と後端部122の部分とからなっている。
【0083】
代替的な実施形態においては、固着タブ126の固定手段127は感圧性の糊を備えることができ、受け部(図1には示されていない)は、固定手段127の選択された感圧性の糊が好適な結合強度が得られるように結合され得る材料を備えて成っている。材料の組み合わせは、通常、固定手段127と受け部との間の結合が、使用中にオムツを調べるために開けたり再度閉じたりできるように選択されている。
【0084】
オムツ101が取り替えられるとき、固定タブ126はオムツ101の前端部121から外され、その後、オムツ101は、子供の前部から前端部121を取り外すことによって開けられる。
【0085】
オムツ101が便を含んでいる場合には、親がオムツを取り替え、便が拭い取られ廃棄される前に、オムツの中の子供の皮膚からできるだけ多くの便を集めようとするのが通常である。この場合、オムツ101を取り替える人は、便で汚れていないオムツ101の領域を選び、この領域を拭き取り作業のために使用することによって、オムツ101を拭き取り材として使用する。オムツ101の液体透過性のカバーシート102は通常、前端部121において便で汚れていないので、ほとんどの場合拭き取り作業に使用されるのはこの領域である。
【0086】
本発明によるオムツ101は、便で汚れた子供の皮膚から便を拭き取るために特別に配置され、適用される所定の領域131を有する。この場合、この領域131は、拭き取り材136を構成する材料部分132を備え、特に、子供の皮膚から便を拭き取り、除去するように適用されている。
【0087】
材料部分132は、液体透過性カバーシート102の、使用中は使用者の皮膚を支えるようにされている側に適用されているオムツ101の前端部121に配置されている。また、通常便で汚れることの無いオムツ101の領域の材料部分132の代替的な場所を考えることもできる。材料部分132の前部横方向端辺137は、オムツ101の前部横方向端辺114に配置されているが、代替的な実施形態においては、オムツ101の前部横方向端辺114から少し離れて配置することができる。また、材料部分132はオムツ101の前端部121と股部分123との間の境界に配置された後部横方向端辺138を有している。代替的な実施形態においては、材料部分132の後部横方向端辺138は、オムツ101の後部横方向端辺114のより近くに配置することができる。更なる実施形態においては、材料部分132は、股部分123の中に少しの距離を延在することができ、その場合、材料部分132の後部横方向端辺138は股部分123の中に配置されている。
【0088】
材料部分132が拭き取り材136として機能することを確保するため、材料部分132は所定の最小表面積を有する、すなわちオムツ101の長手方向の最小延長部及びオムツ101の横方向の最小延長部を有する必要がある。表面積は、オムツ101が保持することができると期待される便の量に適応するのに十分なサイズである必要がある。この量はもちろん、オムツが幼い子供のためを指向しているのか、年長の子供のためを指向しているのか、又は大人のためを指向しているのかによって異なる。また、表面積は、オムツが拭き取りの間、皺を寄せられ把持されるときに物理的に効果的な拭き取り表面を構成するようなサイズである必要がある。他方、材料部分132は、尿のために設けられたオムツ101の中央の収容部分の中に延在するほど大きくてはならず、よって、特定の尿収容特性を特定の拭き取り特性と両立させるのは簡単ではない。
【0089】
材料部分132は、期待される便の量に適応するために、また、物理的に効果的な拭き取り表面を構成するために、オムツ101の全長の10%の最小延長部を有するべきである。しかし、オムツ101の尿収容領域を邪魔しないように、材料部分132は、オムツ101の前部横方向端辺114から、前記オムツ101の長手方向に、オムツ101の全長の40%以上延在してはならないことが好都合である。このことは材料部分132が図1に示した横方向線134を越えてはならないということを意味している。
【0090】
オムツ101が体重2〜4キログラムの身体の新生児用であるか体重約25キログラムの大きな子供用であるかにかかわらず、上述の限界が有効であることがわかっている。オムツ101の長手方向の材料部分132の最も好適な延長部は、オムツ101の全長の25〜35%である。オムツ101の長手方向のこのような延長部によって、収集される便の量に関して本質的に常に十分に大きい拭き取り面積が得られる。また、材料部分132の表面積は、オムツ101が拭き取り作業中に把持され皺が寄せられるときに十分に大きな拭き取り面積を構成するようにされている。また、オムツの長手方向にこの延長部を有する材料部分132は、オムツ101の尿収容領域の外側に十分な余裕を有して配置されており、尿収容の観点からのオムツの特性は妥協されていない。
【0091】
材料部分132はオムツ101の長手方向の対称線に対して対称に配置されており、材料部分132はオムツ101の前幅に亘って延在している。材料部分132はオムツ101の前端部分の液体透過性のカバーシート及び裏当てシート104と同じ形を有しており、前記材料部分132は前部121の全体を覆っている。代替的に、材料部分はオムツ101の横方向に延長部分を持つことができ、この延長部分は前部121における横方向のオムツ101の延長部分より小さい。しかし、材料部分は少なくとも12cm、好ましくは少なくとも15cmの横方向の延長部を有するべきである。
【0092】
材料部分132は、糊付け、熱溶融、超音波溶着、又は同様の好適な方法によって液体透過性のカバーシートに結合されている。
【0093】
この結合は材料部分132の表面全体に亘って、若しくは材料部分132の2以上の端辺に沿って行うことができる。この結合は、材料部分132に亘って実質的に均一に分散された多数の分離した結合要素、もしくは材料部分132の表面全体に亘る連続的な結合によって行うことができる。
【0094】
分離した結合要素は円形状、星形状、又は長方形状の形状を有することができる。
【0095】
また、結合を材料部分132の表面に亘る連続的な結合線の形状に配置することも可能であり、この場合、連続的な結合線は、便宜上、互いに関係する2つの実質的に垂直な方向に延在する。
【0096】
本発明の図示された実施形態においては、オムツ101の内側漏れ遮蔽部109は材料部分132の全面に亘って、すなわち使用中は使用者の方に向かう材料部分132の側に配置されている。
【0097】
代替的な実施形態においては、材料部分132はオムツ101の横方向に延長部を有することができ、この延長部はオムツの2つの内側漏れ遮蔽部109の間の距離より小さい又は同じであり、材料部分132は完全に内側漏れ遮蔽部109の間に配置される。
【0098】
また、内側漏れ遮蔽部109が前部横方向端辺114まで延在しないようにオムツ101を形成することも考えられ、この場合、材料部分132及び内側漏れ遮蔽部109は互いに干渉する可能性は無い。
【0099】
別の実施形態において、材料部分132は内側漏れ遮蔽部109とともに折り畳むことができ、よってそれぞれの側部漏れ遮蔽部109の部分を構成している。
【0100】
特殊な拭き取り材136からなる領域131がオムツ101の尿収容領域と干渉しないので、液体を通過させないという観点における要求、及び他の尿に関する特性は、領域131においてはオムツ101の尿収容領域におけるほど大きくない。
【0101】
オムツ101の尿収容領域は本質的に股部分123から成っている。このことは、所定の尿に関する特性を、拭き取り材136に対する拭き取りに関する特性のために無視することができるということを意味している。
【0102】
皮膚から便を除去する/拭き取るために適用された材料がどのように形成されるべきであるかという大量の情報が、文献及び拭き取り材/トイレットペーパーの分野の専門家から得られる。
【0103】
本発明によるオムツ101の液体透過性のカバーシート102上に適用された拭き取り材136は、トイレットペーパーの特性及び追加的な他の特性を有しなければならない。
【0104】
トイレットペーパーの通常の特性を超えて必要とされる所定の特性は、拭き取り材136が大変滑らかで強いので、オムツ101が着用されている時間中、皮膚が悪影響を受けることなく、又は拭き取り材136の拭き取り特性が多少劣化することなく、使用者の身体を支持することができる、ということである。滑らかさは、材料と使用者の皮膚との間の摩擦に密接に関連する特性であり、この理由は、皮膚に対する低い摩擦力は拭き取り材136にとって拭き取り材136が乾いているときと濡れているときとの両方で、及び使用者の皮膚が濡れている又は乾いているときの重要なパラメータであるということである。
【0105】
赤ちゃん用のオムツ101は通常、日中は3〜8時間、夜間は10〜12時間まで使用され、オムツが使用されているときのほとんどの間、特に夜には濡れていると考えられる。
【0106】
また、拭き取り材136は、たとえ使用時の大部分の間が湿っていても、長い使用の間に乳児の皮膚上に繊維屑の残渣を残してはならない。
【0107】
勿論、拭き取り材136は、長い間乾いた若しくは濡れた状態で身体を支持しているとしても、アレルギー反応若しくは皮膚のかゆみを生じさせてはならない。
【0108】
これらに加えて、拭き取り材136がトイレットペーパーの特性と共通して有している特性は、材料の吸収容量及び材料の表面構造である。
【0109】
吸収特性は、材料がその表面に別の材料を結合させる能力として定義され、本発明に関連して、拭き取り材136がその表面に便を結合させる能力は、勿論、最も重要である。
【0110】
拭き取り材136の表面構造は、材料が拭き取りの間に便を如何に迅速に拾い上げることができるかということに対して非常に重要である。また、表面構造は、一方、如何に良好に便が材料にくっつくかを、他方、如何に良好に便が材料上に保持され得るかを決定する。
【0111】
拭き取り材136は、凹凸(elevations and depressions)を備える折り畳まれた3次元構造を有している。この場合、材料は1〜20回/cmの、好ましくは2〜12回/cmの、そしてより好ましくは3〜8回/cmの凹凸の回数を有している。”回数”という用語はここでは、材料上の任意の点から、この点から最も多い数の凸部を有する方向に1cmの距離に沿って含有する凸部の数を示している。拭き取り材136上の凹凸との回数を決定するとき、この回数は拭き取り材136に亘って実質的に均一に分散された少なくとも10個の点から測定され、回数は測定された回数の平均値として計算される。
【0112】
拭き取り材136の3次元の表面構造は、肉眼的なレベルでなければならず、すなわち、3次元構造は通常の読書距離で、目視で観察できなければならない。また、表面構造は所定の弾力性と安定性とを有する必要があり、よって拭き取り操作に関連してつぶれることは無い。このような表面構造は、拭き取り操作の間に便を捕らえるとともに、またその折り畳み部と凹部の中に便を保存する。
【0113】
代替的な実施形態においては、子供の皮膚から便を拭き取り/除去するために特に適用された拭き取り材136は、拭き取り作業の間に便を収集することのできる開口部を備え、この開口部の中に便を捕え/保存することによって拭き取り/除去を補助する材料から構成することができる。この場合、開口部は1〜20個/cm、好ましくは2〜12個/cm、最も好ましくは3〜8個/cmの個数で形成される。個数は、材料の凹凸の回数と同様に上述に従って測定される。開口部を備える拭き取り材に対して、個数は、凹凸の回数と同様に、材料の部分132に亘って実質的に均一に分散された10の測定値の平均値として計算される。
【0114】
凹凸を備える折り畳まれた拭き取り材136は、生産工程中に折り畳まれ、その後、折り畳まれた状態で、オムツ101の液体透過性のカバーシート102に接続される。
【0115】
折り畳みは、半径方向に方向付けられた凹凸を備える生産装置のローラを通じて拭き取り材136を搬送することによって生成される。また、ローラは負圧を発生するための手段を備え、拭き取り材136はローラに対して吸引されており、ローラの凹凸に従って成形されている。最終的に、拭き取り材136は、ローラから取り外される前に、液体透過性のカバーシート102に結合されている。
【0116】
代替的に、拭き取り材は、予備張力をかけられた弾性を有する手段を拭き取り材に結合することによって折り畳むことができ、この場合、折り畳み形状は予備張力が開放されたときに弾性を有する手段が緊縮するのに従って形成される。
【0117】
折り畳まれた拭き取り材を生産する別の方法は、平面状の材料と折り畳まれた材料とを備える積層体を予備形成することであり、この場合、積層体は上述のいずれかの方法に従って生産することができる。この場合、折り畳まれた材料は、折り畳まれた状態で積層体の平面状の側に固定されている。特許文献6は、上述に従って折り畳まれた積層体を生産する方法を記載している。
【0118】
また、縮緬状の材料も材料部分132のために使用することができる。
【0119】
拭き取り材136は便宜的に紙のパルプ繊維、綿繊維、又はこれらと同様の繊維のような、セルロース繊維を備える繊維状材料である。レーヨン繊維、ポリエチレン繊維、又はポリプロピレン繊維のような合成繊維は便宜的にセルロース繊維と混合することができ、拭き取り材136の強度及び耐摩耗性を増加させる。
【0120】
滑らかさ及び柔らかさに対する要求のゆえに、化学的工程によって生産されたセルロース繊維は機械的に生産されたセルロース繊維より好ましい。化学的工程によって生産されたセルロース繊維は、機械的工程によって生産されたセルロース繊維より小さい直径を有し、化学的に生産されたセルロース繊維は機械的工程によって生産されたセルロース繊維より細い。従って、化学的に生産されたセルロース繊維を備える拭き取り材136は、使用者の皮膚に対する、より大きな柔らかさと滑らかさとを有する。
【0121】
好適な拭き取り材136の例が特許文献7に記載されており、この拭き取り材136は合成繊維とセルロース繊維とを備えている。この特許によれば、拭き取り材136は50〜75%のセルロース繊維と25〜50%のポリエステル繊維を含むことができる。磨耗に対する高度の強度を与えるために、繊維は縒られ、長い合成繊維が短いセルロース繊維の効果的な補強材として作用している。また、材料は高度にリントフリー(lint−free)である。また、拭き取り材136の強度をさらに高めるために、接着性を有する結合材が添加されてもよい。
【0122】
縒り及び乾燥の後、拭き取り材136は織られ、又は縮緬を寄せられ、材料の柔らかさ、嵩、及び織物の感触を増す。
【0123】
拭き取り材136として好適な材料の別の例が特許文献8に記載されている。この特許は、メルトブロー工程及び添加された繊維によって生産された熱可塑性のマイクロ繊維からなる相対的に重い中間層を有する、積層構造の不織材について記載している。積層体は、一方の側部に、大きな直径を有する実質的に連続的な熱可塑性の単繊維からなる低い基本重量を有している。他方の側部に、積層構造はマイクロ繊維の層を有している。記載された材料は、強靭であり、布の感触を有し、多数の異なる用途に使用することができるとされている。特許文献8によれば、表面層は積層体に高い強度と低い毛羽立ち難さを与える。異なる層の組み合わせは材料に良好な拭き取り特性を与える。積層体は、好ましくは熱及び圧力の適用によってともに結合され、個々の成分は好ましくは表面活性剤で処理され、材料の濡れ特性を改善される。好ましい組み合わせはセルロース繊維から好適に構成された添加された繊維と、スパンボンドポリプロピレンの表面層と、メルトブローンポリプロピレンの単繊維とすることのできるマイクロ繊維からなる多の表面層とを有する、メルトブローンポリプロピレンのマイクロ繊維の中間層からなる。好適な濡れ性改良剤の例は、エアロゾールTO(Aerosol TO)、トリトンX−100(Triton X−100)、及びトリトンXO102(Triton XO 102)である。
【0124】
合成繊維の方法による補強に加えて、化学薬品を加えて拭き取り剤136の強度を増すことが可能である。拭き取り剤の強度に関して、考慮しなければならないのは主に材料の濡れた状態での強度であり、乾燥した状態での強度はほとんどいかなる問題も生じさせない。
【0125】
ポリアミノアミドーエピクロロヒドリン(PAAE)は、本発明による拭き取り材136の強度を増す商業的に入手可能な化学薬品の例である。別の可能な化学薬品は、グリオキシレーテドポリアクリルアミド(G−PAM)である。
【0126】
マイクロ繊維の混和物は、身体の方に向いた拭き取り材136の少なくとも表面上では、細い繊維が柔らかく細長いので、拭き取り材136の柔らかさと滑らかさとを増す。また、材料の耐磨耗性と濡れた状態での強度とは、マイクロ繊維の使用によって良い方向に影響される。
【0127】
細い繊維又は長繊維が拭き取り材136として意図されたマイクロ繊維に要求される特性を供給するために、繊維は1デニール未満、好ましくは0.5デニール以下の粗さを有しなければならない。円形状の断面に対して、及びもちろんポリマーの密度に依存して、1デニールは10〜11マイクロメータ程度の繊維の直径に相当し、0.5デニールはほぼ7〜8マイクロメータに相当する。
【0128】
また、拭き取り材136の柔らかさと滑らかさとを増す化学薬品/作用薬剤が存在する。柔らかさ及び滑らかさを増すための作用薬品は、物理的形状である、溶液からなる、懸濁液、クリーム状、ローション状、軟膏状、ペースト状、ジェル、泡状、エアゾール状、又は粒子としての固体相、フレーク状、繊維状、薄膜状、泡状、柔らかい玉状、棒状などとすることができる。クリーム状、ローション状、又は軟膏状は、拭き取り材136に対して好ましく適切であるが、上述したその他の形状もまた考えられる。柔らかさ及び滑らかさを増すための作用薬品は、例えば、脂質(脂肪、油、蝋)、溶剤(水を含む)、水溶性物質、表面活性作用薬剤(乳化剤、表面活性剤)、粘性体、調整剤、pH調整剤、予防剤、錯体作用薬品(例えばキレート)を含むことができる。
【0129】
脂質は通常、水に乳化し、いわゆる油−水乳化剤の形で、又は水が脂質層に乳化し、いわゆる水−油乳化剤の形で存在する。
【0130】
特許文献9は、拭き取り材136のために好適な他の化粧水について記載している。
【0131】
図2は、失禁症を患っている大人によって使用されることを意図された失禁ガードを示している。失禁ガード201は、使用中は使用者の方に向くようにされた側から図示されており、平面状に引き伸ばされた状態で示されている。
【0132】
図2に使用されている参照符号は、図1に対応する参照符号を、200〜299の番号で示している。例えば、前端部は図1においては121の参照符号であり、図2では221の参照符号で示されている。
【0133】
失禁ガード201は本質的には砂時計状の形状であり、長さ方向の端辺212、213と、前部横方向端辺214及び後部横方向端辺215とを有する。また、失禁ガード201は、前端部221、後端部222、及び両端部221、222の間に配置された狭い股部分223を有する。
【0134】
失禁ガード201は、使用中は使用者の方に向くようにされている失禁ガード201の表面に亘って配置されている液体透過性のカバーシート202と、使用中は使用者から離れる方に向くようにされている失禁ガード201の表面に亘って配置されている裏当てシート104と、液体透過性のカバーシート202と裏当てシート204との間に封入されている吸収体206とを備えている。
【0135】
失禁ガード201を右半分と左半分とに分ける、長さ方向の対称線233が図2に示されており、これら2つの半分部分は対称線233の周りに対称に配置されている。
【0136】
また、横方向の線234が図2に示されている。横方向の線234は、失禁ガード201を前部と後部とに分け、線234から失禁ガード201の前部横方向端辺214までの距離は、失禁ガード201の全長の40%を占め、線234から失禁ガード201の後部横方向端辺215までの距離は、失禁ガード201の全長の60%を占めている。
【0137】
失禁ガード201の使用中には、横方向の線234の後ろの領域は、便のための収容領域235として機能する。
【0138】
弾性手段205は、吸収体206の外側であって、失禁ガード201の長さ方向に本質的に延びる失禁ガードの側部フラップ203の部分の中に配置されている。弾性手段205は脚部弾性材として機能し、長さ方向に延びる側部端辺212,213から液体及び排泄物が漏れ出るのを防ぐ目的を果たしている。
【0139】
後端部222には、2つの固着タブ226が、失禁ガード201を腰の周りに固定するために配置されている。使用中には、固着タブ226は、失禁ガード201の裏当てシート204に配置された特別の受け表面228に取り付けられた、固着タブ226の固定部材227によって、後端部222を前端部221に結合している。
【0140】
失禁ガード201は、汚れた皮膚から便を拭き取り/除去するために特別に配置された領域231を有している。この場合、この領域231は、失禁症の使用者の皮膚から便を拭き取り/除去するために適用された特別な拭き取り材236からなる材料部分232を備えている。
【0141】
拭き取り材236は、失禁ガード201の前端部221に配置され、液体透過性のカバーシート202の、使用中は使用者を支持するようにされた液体透過性のカバーシートの側に適用されている。
【0142】
材料部分232のコストを低く抑えるために、材料部分232は失禁ガード201の前部横方向端辺214までは延在しておらず、材料部分232の前部横方向端辺237は失禁ガード201の前部横方向端辺14から距離を置いて位置している。このことは、失禁ガードの前部、すなわち便のための収容領域235を構成していない部分が、便を拭き取り/除去するために特に配置された十分に大きな領域231を生成することにはなんら問題の無いほど大きな表面を有しているので可能である。
【0143】
材料部分232が拭き取り材236として機能することを確実とするため、材料部分232は所定の最小の表面領域、すなわち失禁ガード201の長さ方向の延長部分及び失禁ガードの横方向の延長部分を有する必要がある。表面領域は、失禁ガード201が保持することを期待されている量の便を受け入れるのに十分であるような大きさでなければならない。
【0144】
他方、尿収容の特性を拭き取り特性と共存させることが簡単ではないので、拭き取り材232は、失禁ガードの尿のために設けられた中央の収容領域の中に延在するほど大きくてはいけない。
【0145】
失禁ガード201に対しては、材料部分232は、特定の大きさの失禁ガード201から期待される量の便を収容することが可能であるように、失禁ガードの長さ方向に、失禁ガード201の全長の20%の最小延長部を有するべきであることがわかる。
【0146】
失禁ガード201の尿収容の領域との干渉を避けるために、材料部分232は、失禁ガード201の前部横方向端辺214からこの失禁ガード201の長さ方向へ失禁ガード201の全長の30%以上延在しないことが都合がよい。
【0147】
失禁ガード201が、失禁ガードが70cmより短い全長である身長の低い失禁症の人のためを意図されているかどうか、又は身長の大きい失禁症の人のためを意図され、90cmを超える長さを持っているかどうかに関わらず、所定の限界が適用されることがわかる。
【0148】
失禁ガードの長さ方向の材料部分の最も好適な延長部は、オムツ101の全長の25%である。失禁ガード201の長さ方向の材料部分232のこの延長部を有することによって、本質的に収集されるべき便の量の観点で、常に十分に大きな拭き取り表面が得られる。また、オムツの長さ方向のこの延長部を有する材料部分232は、失禁ガード201の尿収容の領域の外側に十分な余裕を持って配置することができ、尿を収容するという観点におけるオムツの特性が妥協されることは無い。図2の実施形態による材料部分232は、失禁ガード201の尿収容の領域の十分に外側に配置された後部横方向端辺238を有する。
【0149】
本発明の実施形態による材料部分232は、失禁ガード201の長さ方向の対称線の回りに対象に配置され、材料部分232は、失禁ガード201の横方向に20cmの幅を有している。
【0150】
代替的な実施形態においては、オムツ101の横方向に、材料部分が少なくとも15cmの、好ましくは少なくとも18cmの延長部を有することが考えられる。また、赤ちゃんのオムツ101に対して図1に示したのと同様に、材料部分232を失禁ガード201の前幅に亘って延在させることも可能である。
【0151】
材料部分232は、便宜上、液体透過性のカバーシート202に、糊付け、熱溶着、超音波溶着、又は同様の好適な方法で結合されている。結合は、材料部分の全表面に亘って、又は材料部分232の2以上の端辺に沿って行うことができる。
【0152】
材料の選択の観点では、材料部分232は、上述のオムツ101の便を拭き取り/除去するために設けられた材料部分132に対応するような同様の方法で構成される。
【0153】
また、本発明は、記述され図示された実施形態の全ての考え得る組み合わせを包含する。
【0154】
さらに、本発明は、上述され図示された実施形態に限られるものではなく、代わりに他の実施形態、特に特許請求の範囲に記載された発明の技術的範囲に含まれる他のタイプの吸収製品に適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0155】
【図1】本発明の第1の形態による、乳児のために意図された使い捨てのオムツを示している。
【図2】本発明の第2の実施形態による、介護を要する大人の使用者のためを意図された失禁ガードを示している。
【符号の説明】
【0156】
101・・・オムツ
102,202・・・カバーシート
104,204・・・裏当てシート
106,206・・・吸収体
114,214・・・前部横方向端辺、
115,215・・・後部横方向端辺
131,231・・・拭き取り領域
132,232・・・材料部分
134,234・・・横方向線
135,235・・・収容領域
136,236・・・拭き取り材
201・・・失禁ガード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
赤ちゃん用オムツ(101)又は失禁ガード(201)のような吸収性の製品であって、
使用中は、使用者の方に向くようにされた、液体透過性のカバーシート(102,202)と、
使用中は、使用者から離れる方に向くようにされた裏当てシート(104,204)と、
前記液体透過性のカバーシート(102,202)と前記裏当てシート(104,204)との間に配置された吸収体(106,206)と、
後部横方向端辺(115,215)と、
前部横方向端辺(114,214)と、
を備え、
前記後部横方向端辺(115,215)と前記前部横方向端辺(114,214)との間の距離は、前記吸収性の製品(101,201)の全長を構成し、
前記吸収性の製品(101,201)は、
前記後部横方向端辺(115,215)から製品(101,201)の全長の60%の距離を離間して位置する横方向線(134,234)と、
前記吸収性の製品(101,201)の前記後部横方向端辺(115,215)との間の前記液体透過性のカバーシート(102,202)上に配置された、便のための収容領域(135,235)と、
を備え、
前記吸収性の製品(101,201)は、便を除去することを意図された拭き取り領域(131,231)を備え、
該拭き取り領域(131,231)は、前記便のための収容領域(135,235)の外側に配置されている、吸収性の製品において、
前記拭き取り領域(131,231)は、前記吸収性の製品(101,201)に結合された、分離した材料部分(132,232)を備え、
該分離した材料部分(132,232)は、便で汚れた使用者から便を拭き取ることを意図された拭き取り材(136,236)を備えることを特徴とする吸収性の製品。
【請求項2】
前記拭き取り材(136,236)を構成する前記材料部分(132,232)は、前記液体透過性のカバーシート(102,202)上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性の製品。
【請求項3】
前記吸収性の製品(101,201)は、乳児のためを意図されたオムツ(101)であって、前記拭き取り材(136)を構成する前記材料部分(132)は、前記オムツ(101)の長さ方向に、前記オムツの全長の10〜40%の、好ましくは前記オムツの全長の25〜35%の延長部を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の吸収性の製品。
【請求項4】
前記拭き取り材(136)を構成する前記材料部分(132)は、前記オムツ(101)の横方向に、少なくとも12センチメータの、好ましくは少なくとも15センチメータの延長部を有することを特徴とする請求項3に記載の吸収性の製品。
【請求項5】
前記拭き取り材(136)を構成する前記材料部分(132)は、前記オムツ(101)の横方向に、前記オムツ(101)の前幅に亘る延長部を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の吸収性の製品。
【請求項6】
前記吸収性の製品(101,201)は、大人のためを意図された失禁ガード(201)であって、前記拭き取り材(236)を構成する前記材料部分(232)は、前記失禁ガード(201)の長さ方向に、前記失禁ガードの全長の20〜30%の、好ましくは25%の延長部を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の吸収性の製品。
【請求項7】
前記拭き取り材(236)を構成する前記材料部分(232)は、前記失禁ガード(201)の横方向に、少なくとも15センチメータの、好ましくは少なくとも18センチメータの延長部を有することを特徴とする請求項6に記載の吸収性の製品。
【請求項8】
前記拭き取り材(236)を構成する前記材料部分(232)は、前記失禁ガード(201)の横方向に、前記失禁ガード(201)の前幅に亘る延長部を有することを特徴とする請求項6又は7に記載の吸収性の製品。
【請求項9】
前記拭き取り材(136,236)は、セルロース繊維を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の吸収性の製品。
【請求項10】
前記拭き取り材(136,236)は、レーヨン繊維を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の吸収性の製品。
【請求項11】
前記拭き取り材(136,236)は、マイクロ繊維を備えることを特徴とする請求項9又は10に記載の吸収性の製品。
【請求項12】
前記拭き取り材(136,236)は、前記拭き取り材(136,236)の濡れた状態での強度を増す手段を備えることを特徴とする請求項9、10、又は11に記載の吸収性の製品。
【請求項13】
前記拭き取り材(136,236)は、前記拭き取り材(136,236)のやわらかさを増す手段を備えることを特徴とする請求項9〜12のいずれか一項に記載の吸収性の製品。
【請求項14】
前記拭き取り材(136,236)は、折り畳まれた3次元構造を有することを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の吸収性の製品。
【請求項15】
前記拭き取り材(136,236)の折り畳みは、1〜20回/センチメータ、好ましくは2〜12回/センチメータ、最も好ましくは3〜8回/センチメータの回数であることを特徴とする請求項14に記載の吸収性の製品。
【請求項16】
前記拭き取り材(136,236)は、開口部を備える構造を有することを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の吸収性の製品。
【請求項17】
前記拭き取り材(136,236)の開口部は、1〜20個/センチメータ、好ましくは2〜12個/センチメータ、最も好ましくは3〜8個/センチメータの個数であることを特徴とする請求項16に記載の吸収性の製品。
【請求項18】
前記吸収性の製品は、パンツ型オムツであることを特徴とする請求項1、3〜17のいずれか一項に記載の吸収性の製品。
【請求項19】
前記吸収性の製品は、帯型オムツであることを特徴とする請求項1、3〜17のいずれか一項に記載の吸収性の製品。
【請求項20】
前記拭き取り材(136、236)を構成する前記材料部分(132、232)は、前記吸収性の製品(101、201)の前記裏当てシート(104、204)上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性の製品。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公表番号】特表2007−536984(P2007−536984A)
【公表日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−513096(P2007−513096)
【出願日】平成16年5月13日(2004.5.13)
【国際出願番号】PCT/SE2004/000734
【国際公開番号】WO2005/110317
【国際公開日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(506215320)エスセーアー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー (157)
【Fターム(参考)】