説明

指向性アンテナ及び全方向性アンテナを用いた無線通信に関する装置及び方法

【課題】干渉の影響を少なくするアンテナ制御の技術を提供する。
【解決手段】通信に関して、全方向性アンテナ又は指向性アンテナを選択するために局は全方向性アンテナ又は1つ以上の指向性アンテナとして用いるために選択可能なアンテナ要素を装備する。前記局は、様々な要因、例えば、通信対象局の所在位置又は方向が知られているかどうか、制御フレーム又はデータフレームを交換中であるかどうか、等、に基づいて通信に関して用いるために前記全方向性アンテナ又は指向性アンテナを選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
35U.S.C.§119に基づく優先権の主張
本特許出願は、Attorney Docket No.061377P1が割り当てられ、“DIRECTIONAL ANTENNA UTILIZATION IN WIRELEE MESH NETWORKS”(無線メッシュネットワークにおける指向性アンテナの利用)という題名を有し、本特許出願の譲受人に対して譲渡されておりさらに本明細書において参照されることによって明示で本明細書に組み入れられている、仮特許出願一連番号60/811,578に対する優先権を主張するものである。
【0002】
本開示は、一般的には、通信に関するものである。本発明は、より具体的には、無線通信ネットワークにおけるデータの送信及び受信に関するものである。
【背景技術】
【0003】
無線通信ネットワークは、無線媒体を介して互いに通信することができる数多くの局を含むことができる。各局は、静止型又は移動型であることができ、さらに無線ネットワーク内のあらゆる場所に所在することができる。所定の局Aは、他の局Bとデータを交換することができ、各局は、データ交換時に他方の局の所在を知らなくてもよい。局Aは、局Bによる成功裏の受信の確率を向上させるために全方向に送信することができる。同様に、局Bは、局Aからの送信を受信する確率を向上させるために全方向から受信することができる。しかしながら、局Aからの全方向送信は、近隣のその他の局に対して干渉を引き起こす可能性がある。同様に、局Bによる全方向受信は、結果的にその他の局からのより多くの干渉を受信する可能性がある。局Aに起因する干渉及び局Bによって受信された干渉は、すべての影響を受ける局の性能に対して悪影響を及ぼす可能性がある。
【0004】
従って、無線通信ネットワークにおいてデータの送信及び受信の性能を向上させるための技術が必要である。
【発明の概要】
【0005】
本明細書においては、全方向性アンテナ及び指向性アンテナのうちの少なくとも1つを通信に関して用いるための技術が説明される。指向性アンテナは、360°未満、例えば10°乃至120°、のビーム幅を介してデータを送信及び/又は受信することができるアンテナである。全方向性アンテナは、360°全体又は360°のうちのほとんどの角度でデータを送信及び/又は受信することができるアンテナである。全方向性アンテナは、特殊設計のアンテナであることができ又は複数の指向性アンテナによって形成するか又は複数の指向性アンテナと合成することができる。
【0006】
一側面においては、局は、後述される様々な方法で実装することができる全方向性アンテナ又は1つ以上の指向性アンテナとして通信に関して選択可能なアンテナ要素を装備することができる。前記局は、前記アンテナ要素から、様々な要因、例えば、通信対象局の所在位置又は方向が知られているかどうか、制御フレーム又はデータフレームを交換中であるかどうか、等、に基づいて通信に関して用いるために全方向性アンテナ又は指向性アンテナを選択することができる。他の側面においては、前記局は、様々な方法で用いるために利用可能な複数の指向性アンテナの中から特定の指向性アンテナを選択することができる。例えば、前記局は、前記複数の指向性アンテナの各々に関して前記対象局からの送信の受信された信号の強度又は受信された信号の品質を推定することができ及び最高の受信された信号の強度又は品質を有する前記指向性アンテナを選択することができる。前記局は、推測的に知ること又は測位技術に基づいて決定することができる前記対象局の所在位置又は方向に基づいて前記指向性アンテナを選択することもできる。
【0007】
IEEE802.11に関して適用可能な1つの特定の設計に関して、前記局は、送信要求及び送信クリア(RTS/CTS)を前記対象局と通信するために全方向性アンテナ又は指向性アンテナを用いる。前記局は、前記全方向性アンテナを介して前記対象局からRTSフレームを受信することができ及び例えば前記RTSフレームの到着方向に基づいて指向性アンテナを選択することができる。前記局は、前記全方向性アンテナを介して前記対象局にCTSフレームを送信することができる。これで、前記局は、前記選択された指向性アンテナを介して前記対象局からの1つ以上のデータフレームを前記RTSフレームによって示された継続時間の間受信することができる。前記局は、この継続時間後に前記全方向性アンテナに切り換えて戻ることができる。
【0008】
本開示の様々な側面及び特長が以下においてさらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を示した図である。
【図2】無線メッシュネットワークを示した図である。
【図3】無線ネットワークにおける2つの局のブロック図である。
【図4A】全方向性アンテナ及び指向性アンテナの3つの設計を示した図である。
【図4B】全方向性アンテナ及び指向性アンテナの3つの設計を示した図である。
【図4C】全方向性アンテナ及び指向性アンテナの3つの設計を示した図である。
【図5A】全方向性ビームパターン例を示した図である。
【図5B】指向性ビームパターン例を示した図である。
【図6A】アンテナ選択に関するプロセス及び装置を示した図である。
【図6B】アンテナ選択に関するプロセス及び装置を示した図である。
【図7】セクター選択プロセスを示した図である。
【図8】レート選択プロセスを示した図である。
【図9A】2つのリンクにおいて局を動作させるためのプロセス及び装置を示した図である。
【図9B】2つのリンクにおいて局を動作させるためのプロセス及び装置を示した図である。
【図10A】RTS/CTS交換においてデータフレームを送信するためのプロセス及び装置を示した図である。
【図10B】RTS/CTS交換においてデータフレームを送信するためのプロセス及び装置を示した図である。
【図11A】RTS/CTS交換においてデータフレームを受信するためのプロセス及び装置を示した図である。
【図11B】RTS/CTS交換においてデータフレームを受信するためのプロセス及び装置を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の様々な側面が以下において説明される。本明細書の教義は非常に様々な形態で具体化できること及び本明細書において開示されるあらゆる特定の構造、機能、又はその両方は単なる代表例であるにすぎないことが明確なはずである。本明細書の教義に基づき、当業者は、本明細書において開示される側面はあらゆるその他の側面と独立して実装できること及びこれらの側面のうちの2つ以上を様々な方法で結合できることを理解すべきである。例えば、本明細書において説明される側面のうちのあらゆる数の側面を用いて装置を実装することができ又は方法を実践することができる。さらに、該装置は、本明細書において説明される側面のうちの1つ以上の側面に加えたその他の構造、機能、又は構造と機能又は前記側面以外の構造、機能、又は構造と機能を用いて実装することができ又は該方法を実践できる。
【0011】
本明細書において説明される技術は、様々な無線通信ネットワーク、例えばワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線首都圏ネットワーク(WMAN)、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、無線メッシュネットワーク、等、に関して用いることができる。“ネットワーク”及び“システム”という用語は、しばしば互換可能な形で用いられる。WLANは、IEEE802.11の基準系統、Hiperlan、等における無線技術のうちのいずれかを実装することができる。WWANは、IEEE802.16、等を実装することができる。WWANは、セルラーネットワーク、例えば符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、単搬送波FDMA(SC−FDMA)ネットワーク、等、であることができる。前記技術の一定の側面は、IEEE802.11を実装する無線ネットワークに関して後述される。
【0012】
図1は、アクセスポイント110及び複数の局120を有するWLAN100を示す。
【0013】
一般的には、WLANは、あらゆる数のアクセスポイントとあらゆる数の局とを含むことができる。局は、無線媒体を介して他の局と通信することができるデバイスである。局は、端末、移動局、ユーザー装置、加入者局、等の名前で呼ばれることもある。局は、携帯電話、ハンドヘルド装置、無線デバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ラップトップコンピュータ、無線モデム、コードレスフォン、等であることができる。アクセスポイントは、そのアクセスポイントと関連づけられた局に関して無線媒体を介して配信サービスへのアクセスを提供する局である。アクセスポイントは、基地局、基本トランシーバ局(BTS)、ノードB、等の名前で呼ばれることもある。局120は、ピア・ツー・ピア通信を介してアクセスポイント110と及び/又は互いに通信することができる。アクセスポイント110は、データネットワーク130に結合することができ、及びデータネットワークを介してその他のデバイスと通信することができる。データネットワーク130は、インターネット、イントラネット、又はその他の有線又は無線ネットワークであることができる。
【0014】
図2は、キャンパス区域、都市中心部、モール、又は人口密度がより高いことが典型的特徴であるその他の繁華街等の地域において展開することができる無線メッシュネットワーク200を示す。無線メッシュネットワーク200は、IEEE802.11無線技術又はその他の何らかの無線技術に従って動作することができる。無線メッシュネットワーク200は、メッシュポイント220、230及び240と呼ばれる幾つかのノードを含む。メッシュポイント220及び230は、その他のメッシュポイントに関するトラフィックを転送することができる。メッシュポイント240は、その他のメッシュポイントに関するトラフィックを転送しないリーフメッシュポイントである。
【0015】
一般的には、各メッシュポイントは、局又はアクセスポイントであることができる。図2に示される例においては、メッシュポイント220及び230は、アクセスポイントであることができ、メッシュポイント240は、リーフ局及び/又はアクセスポイントであることができる。アクセスポイント220は、バックホールネットワーク210に直接接続することができ、バックホール210は、無線メッシュネットワーク200に関するバックボーンとして行動する有線インフラであることができる。展開コスト及び運用コストは、バックホールネットワーク210に直接接続されたアクセスポイントの部分組のみを有することによって低減させることができる。アクセスポイント230は、バックホールネットワーク210を介してトラフィックを交換するためにアクセスポイント間メッシュ通信を介して互いに及び/又はアクセスポイント220と通信することができる。アクセスポイント230は、アクセスポイント220にトラフィックを転送するエンティティとして行動することができる。リーフ局240は、アクセスポイント220及び/又は230と通信することができる。
【0016】
メッシュネットワーク200において、1つのフレームのデータ(又はパケット)が、1つ以上のメッシュポイントから成ることができるルートを介してソースから行先に流れることができる。フレームが行先に到達するために通過する一連のメッシュポイントを決定するためにルーティングアルゴリズムを用いることができる。一定の状況においては、アクセスポイントは混雑する場合があり、ネットワークの混雑を緩和するために混雑しているアクセスポイントにトラフィックを転送するその他のアクセスポイントに対して速度を遅くするように要求することができる。
【0017】
図3は、無線ネットワークにおける2つの局310及び350の設計のブロック図を示す。図1のWLAN100に関して、局310は、アクセスポイント110であることができ、局350は、局120のうちの1つであることができる。局310は、局120のうちの1つであることもでき、局350は、メッシュポイント110であることができる。図2のメッシュネットワーク200に関して、局310及び350は、各々がメッシュポイント220、230又は240であることができる。一般的には、本明細書での説明における“局”は、配信(distribution)サービスへのアクセスを提供しない局(STA)又は配信サービスへのアクセスを提供するアクセスポイント(AP)のいずれかであることができる。
【0018】
局310は、データの送信及び受信に関して複数(T)のアンテナ要素320a乃至320tを用いることができる。局350は、データの送信及び受信に関して複数(R)のアンテナ要素352a乃至352rを用いることができる。一般的には、T及びRは、各々がいずれかの整数値であることができる。幾つかの設計においては、T及びRは、2又は4に等しいことができる。各局におけるアンテナ要素は、後述されるように、全方向性アンテナ及び指向性アンテナを合成するために用いることができる。
【0019】
局310において、送信(TX)データプロセッサ312は、データソース(示されていない)からトラフィックデータを及び/又はコントローラ/セレクタ/プロセッサ330からその他のデータを受け取ることができる。TXデータプロセッサ312は、受け取られたデータを処理(例えば、フォーマット化、符号化、インターリービング、及びシンボルマッピング)し、データに関する変調シンボルであるデータシンボルを生成することができる。TX空間プロセッサ314は、データシンボルをパイロットシンボルと多重化し、該当する場合は送信空間処理を行い、出力シンボルから成るTのストリームを変調器(MOD)、復調器(DEMOD)、及びスイッチユニット318に提供することができる。ユニット318は、(例えばOFDMに関する)各出力シンボルストリームに関する変調を行い、出力チップストリームを生成することができる。ユニット318は、各出力チップストリームをさらにコンディショニング(例えば、アナログへの変換、増幅、フィルタリング、周波数アップコンバージョン、及び電力増幅)して無線周波数(RF)信号を生成することができる。ユニット318は、Tのアンテナ要素320a乃至320tにTのRF信号をルーティングすることができ、Tのアンテナ要素320a乃至320tは、これらのRF信号を送信することができる。
【0020】
局350において、Rのアンテナ要素352a乃至352rは、局310によって送信されたRF信号を受信することができ、各アンテナ352は、受信された信号を変調器、復調器、及びスイッチユニット360に提供することができる。ユニット360は、各受信された信号をユニット318によって実行される処理を補完する形で処理(例えば復調及びコンディショニング)して受信されたシンボルを入手することができる。受信(RX)空間プロセッサ360は、すべてのRのアンテナ要素352a乃至352rからの受信されたシンボルに関する空間マッチトフィルタリングを行い、局310によって送信されたデータシンボルの推定であるデータシンボル推定を提供することができる。RXデータプロセッサ362は、データシンボル推定をさらに処理(シンボルデマッピング、デインターリービング、及び復号)し、復号されたデータをデータシンク(示されていない)及び/又はコントローラ/セレクタ/プロセッサ370に提供することができる。
【0021】
チャネルプロセッサ374は、ユニット360からの受信されたシンボルを処理し、局310に関するチャネル推定、受信された送信に関する受信された信号の強度及び/又は受信された信号の品質、干渉推定値、等を導き出すことができる。プロセッサ374は、空間マッチトフィルタリングに関してRX空間プロセッサ360によって用いられる空間フィルタマトリックスを導き出すことができる。プロセッサ374は、送信のためにTX空間プロセッサ314によって用いられる送信ステアリングマトリックスも導き出すことができる。プロセッサ374は、後述されるように、無線媒体及び/又は受信された送信のその他の特性を決定することもできる。
【0022】
局350から局310への送信のための処理は、局310から局350への送信のための処理と同じであること又は異なることができる。局350において、データソース(示されていない)からのトラフィックデータ及び/又はコントローラ/セレクタ/プロセッサ370からのその他のデータ(例えば、フィードバック情報)をTXデータプロセッサ380によって処理(例えば、符号化、インターリービング、及びシンボルマッピング)し、パイロットシンボルと多重化し、TX空間プロセッサ382によって空間処理し、ユニット360によってさらに処理(例えば、変調及びコンディショニング)してRのRF信号を生成することができ、RのRF信号は、アンテナ要素352a乃至352rを介して送信することができる。
【0023】
局310において、局350によって送信されたRF信号は、アンテナ要素320a乃至320tによって受信し、ユニット318によって処理して受信されたシンボルを入手することができる。受信されたシンボルは、RX空間プロセッサ340によって処理(例えば、空間マッチトフィルタリング)し、RXデータプロセッサ342によってさらに処理(例えば、シンボルデマッピング、データインターリービング、及び復号)して復号されたデータを入手することができる。チャネルプロセッサ334は、ユニット318からの受信されたシンボルを処理して、局350に関するチャネル推定、受信された送信に関する受信された信号の強度又は受信された信号の品質、干渉推定、等を導き出すことができる。プロセッサ334は、チャネル推定に基づいて、空間フィルタマトリックス、送信ステアリングマトリックス、等を導き出すことができる。プロセッサ334は、無線媒体及び/又は受信された送信のその他の特性を決定することもできる。
【0024】
コントローラ/セレクタ/プロセッサ330及び370は、局310及び350における動作をそれぞれ制御することができる。例えば、コントローラ/セレクタ/プロセッサ330及び370は、通信に関して用いるために全方向性アンテナ又は指向性アンテナを選択することができる。メモリ332及び372は、局310及び350に関するデータ及びプログラム符号をそれぞれ格納することができる。
【0025】
一側面においては、局は、データ送信及び/又は受信に関して用いることができる全方向性アンテナ及び1つ以上の指向性アンテナを装備することができる。一般的には、アンテナは、単一のアンテナ要素又はアンテナ要素の集合を具備することができる。全方向性アンテナ及び指向性アンテナは、様々な設計で実装することができる。これらのアンテナは、異なるアンテナ要素で形成することができ又は共通のアンテナ要素を共有することができる。全方向性アンテナ及び指向性アンテナは、様々な方法で用いるために選択することもできる。
【0026】
図4Aは、図3の局310に関する全方向性アンテナ及び指向性アンテナの設計410のブロック図である。この設計においては、局310は、図3のユニット318の1つの設計であるユニット318aに結合されたTのアンテナ要素320a乃至320tを含む。
【0027】
図4Aに示される設計においては、各アンテナ要素320は、乗算器412、スイッチ414、変調器416、及び復調器418と関連づけられる。アンテナ要素320aを介してのデータ送信に関して、変調器416aは、変調された信号をスイッチ414aに提供し、スイッチ414aは、前記信号を乗算器412aにルーティングする。乗算器412aは、変調された信号を重みwと多重化し、RF信号をアンテナ320aに提供する。アンテナ要素320aを介してのデータ受信に関して、乗算器320aは、アンテナ要素320aからの受信された信号に重みwを乗算し、スケーリングされた信号を提供する。スイッチ414aは、乗算器412aからのスケーリングされた信号を復調器418aに提供する。アンテナ要素320b乃至320tの各々に関する信号は、アンテナ要素320aに関する信号と同様の方法でルーティング及びスケーリングすることができる。
【0028】
重みw乃至wは、全方向性ビーム又は指向性ビームをアンテナ要素320a乃至320tと合成するために選択することができる。重みは、アンテナ要素320a乃至320tの設計と配置、希望されるビーム、及び可能な場合はその他の要因に依存することができる。重みは、コンピュータシミュレーション、経験的測定値、等に基づいて決定することができる。重みw乃至wは、図4Aに示されるようにRF信号に適用することができ又は変調器416及び復調器418内のアナログ信号に適用することができる。重みw乃至wは、図3のTX空間プロセッサ314によって送信経路内のデジタル信号に適用すること及び/又はRX空間プロセッサ340によって受信経路内のデジタル信号に適用することもできる。
【0029】
一般的には、アンテナ要素320a乃至320tは、あらゆる数の指向性アンテナを合成するために用いることができる。一設計においては、アンテナ要素320a乃至320tは、約120°の分離度で外方向を指向する3つの指向性アンテナを合成するために用いられる。各指向性アンテナに関するビームは、120°を超えるビーム幅を有することができ、隣接ビームと縁部が重なり合うことができる。これよりも少ない又は多い数の指向性アンテナを合成することも可能である。一般的には、アンテナ要素320a乃至320tは、特定の方向(例えば120°離れている方向)を指向することができる又は角度を少しずつ増やして配置することができるあらゆる数の指向性アンテナを合成するために用いることができる。
【0030】
図4Bは、図3の局310に関する全方向性アンテナ及び指向性アンテナの設計430のブロック図を示す。この設計においては、局310は、図3におけるユニット318の他の設計であるユニット318bに結合されたTのアンテナ要素から成る4組を含む。第1の組は、全方向性アンテナに関するTのアンテナ要素320a0乃至320t0を含む。第2の組は、セクター1に関する指向性アンテナに関するTのアンテナ要素320a1乃至320t1を含む。第3の組は、セクター2に関する指向性アンテナに関するTのアンテナ要素320a2乃至320t2を含む。第4の組は、セクター3に関する指向性アンテナに関するTのアンテナ要素320a3乃至320t3を含む。3つのセクターに関する3つの指向性アンテナは、約120°分離した状態で外向きに指向することができ、各指向性アンテナは、120°を超えるビーム幅を有することができる。各組のアンテナ要素は、対応する全方向性アンテナ又は指向性アンテナに関する希望されるビームを達成させるように設計することができる。各アンテナビームに関して異なる一組のアンテナ要素を用いることによって改良された性能を達成させることができる。
【0031】
アンテナ要素の4つの組のうちの1つは、通信に関して用いるために選択することができる。選択された組のTのアンテナ要素は、図3のアンテナ要素320a乃至320tに対応することができる。
【0032】
ユニット318bは、Tのスイッチ434a乃至434tと、Tの変調器436a乃至436tと、Tの復調器438a乃至438tと、を含む。スイッチ434aは、4つの組内の4つのアンテナ要素320a0、320a1、320a2及び320a3に結合し、変調器436a及び復調器438aにさらに結合する。データ送信に関しては、スイッチ434aは、変調器436aからの変調された信号を選択された組内のアンテナ要素に結合する。データ受信に関しては、スイッチ434aは、選択された組内のアンテナ要素からの受信された信号を復調器438aに結合する。その他のアンテナ要素に関するスイッチ、変調器、及び復調器は、スイッチ434a、変調器436a、及び復調器438aと同様の方法で結合すること及び動作させることができる。
【0033】
図4Cは、図3の局310に関する全方向性アンテナ及び指向性アンテナの設計450のブロック図である。この設計においては、局310は、図3のユニット318のさらに他の設計であるユニット318cに結合されたTのアンテナ要素から成る3つの組を含む。第1の組は、Tのアンテナ要素320a1乃至320t1を含み、第2の組は、Tのアンテナ要素320a2乃至320t2を含み、第3の組は、図4Bに関して上述されるようなTのアンテナ要素320a3乃至320t3を含む。これらの3つのアンテナ要素組のうちの1つを指向性アンテナに関して選択することができ、又は3つのすべての組を全方向性アンテナに関して選択することができる。3つの組内の3つのアンテナ要素、例えばアンテナ要素320a1、320a2及び320a3、を結合することによって仮想アンテナを形成することができる。
【0034】
ユニット318cは、Tの組の回路を含み、各回路は、スイッチ452、454及び456と、結合器462と、スイッチ464と、変調器466と、復調器468と、を含む。スイッチ452aは、全方向性アンテナが選択された場合は結合器462aに及びセクター1に関する指向性アンテナが選択された場合はスイッチ464aにアンテナ要素320a1を結合する。スイッチ452bは、全方向性アンテナが選択された場合は結合器462aに及びセクター2に関する指向性アンテナが選択された場合はスイッチ464aにアンテナ要素320a2を結合する。スイッチ452cは、全方向性アンテナが選択された場合は結合器462aに及びセクター3に関する指向性アンテナが選択された場合はスイッチ464aにアンテナ要素320a3を結合する。データ送信に関しては、結合器462aは、スイッチ464aから信号を受信し、前記信号をスイッチ452a、452b及び452cに提供する。データ受信に関しては、結合器462aは、スイッチ452a、452b及び452cからの受信された信号を結合して結合された信号をスイッチ464aに提供する。データ送信に関して、スイッチ464aは、変調器466aからの変調された信号をスイッチ452a、452b又は452c又は結合器462aに結合する。データ受信に関して、スイッチ434aは、スイッチ452a、452b又は452c又は結合器462aからの信号を復調器438aに結合する。その他のアンテナ要素に関するスイッチ、結合器、変調器、及び復調器は、第1のアンテナ要素に関するスイッチ、結合器、変調器、及び復調器と同様の方法で結合及び動作させることができる。
【0035】
他の設計においては、局310は、(1)無線ネットワーク内のその他の局との通信のための少なくとも1つのアンテナから成る第1の組と、(2)他のネットワーク、例えばバックホールネットワーク、との通信のための少なくとも1つのアンテナから成る第2の組と、を含む。第1のアンテナ組は、第1の周波数帯域、例えばIEEE802.11に関して用いられる2.4GHz又は5GHz、又はその他の何らかの周波数帯域に関して設計することができる。第2のアンテナ組は、第2の周波数帯域、例えば3.5GHz又はその他の周波数帯域、に関して設計することができる。アンテナ組は、全方向性アンテナ及び指向性アンテナの両方を含むことができ、図4A、4B、又は4Cに示されるように実装することができる。代替として、アンテナ組は、全方向性アンテナのみを含むことができる。一設計においては、第1の組は、全方向性アンテナのみを含み、第2の組は、全方向性アンテナ及び指向性アンテナの両方を含む。2つのアンテナ組に関して別々の送信及び受信回路を用いることができる。この場合は、局310は、2つのアンテナ組を介して2つの局と、例えば第1のアンテナ組を介してメッシュネットワーク内の局と及び第2のアンテナ組を介してメッシュアクセスポイントと同時に通信することができる。
【0036】
図5Aは、図4A、4B又は4Cに示されるアンテナ設計によって入手することができる全方向性ビームパターン例を示す。この全方向性ビームパターンは、あらゆる空間方向に関して同様のアンテナ利得を有する。
【0037】
図5Bは、図4A、4B又は4Cに示されるアンテナ設計によって入手することができる指向性ビームパターン例を示す。この指向性ビームパターンは、ビーム幅全体にわたって高いアンテナ利得及びビーム幅の外側において小さいアンテナ利得を有する。ビーム幅は、サポートされているセクター数及び指向性ビーム間における希望される重なり量に基づいて選択することができる。
【0038】
図4A乃至4Cは、局310及び350に関して用いることができる全方向性アンテナ及び指向性アンテナに関する3つの設計例を示す。全方向性アンテナ及び指向性アンテナは、その他の設計によって実装することもできる。これらのアンテナは、あらゆる数のアンテナ要素とともに実装することができる。アンテナ要素は、ダイポールアンテナ、パッチアンテナ、マイクロストリップアンテナ、ストリップラインアンテナ、プリントダイポールアンテナ、逆Fアンテナ、等であることができる。
【0039】
以下の側面は、局310と350との間における通信に関して適用可能である。
【0040】
・アンテナ選択−通信に関して用いるための全方向性アンテナ又は指向性アンテナの選択を意味する。
【0041】
・セクターセクション−局において用いるために利用可能なすべての指向性アンテナの中から特定の指向性アンテナを選択することを意味する。
【0042】
・レート選択−1つ以上のデータレートを送信に関して選択することを意味する。
【0043】
説明を明確化するため、以下の説明の多くは、局310の観点からの説明である。局350は、対象局であり、パケットが交換、例えば送信及び/又は受信される、局である。
【0044】
アンテナ選択は、様々な判定基準、例えば、対象局350の所在位置又は方向が知られているかどうか、送信又は受信中の情報の型、対象局350に関する受信された信号の強度/品質、その他の局からの干渉、等、に基づいて行うことができる。一設計においては、全方向性アンテナは、対象局350の所在位置又は方向が不明である場合又は複数の局が対象となっている場合に用いるために選択される。局310は、いずれかの所定の時点において無線ネットワーク内のあらゆる局からフレームを受信することができる。
【0045】
局310は、全方向性アンテナを用いて不明な所在位置の局からフレームを受信することができる。局310は、全方向性アンテナを用いて不明な位置に所在する局にフレームを送信することもできる。局310は、全方向性アンテナを用いて所定のフレーム(例えば制御フレーム)を既知の又は不明な位置に所在する複数の局に送信することもできる。
【0046】
一設計においては、指向性アンテナは、対象局350の所在位置又は方向が知られている場合に用いるために選択される。対象局350の所在位置又は方向は、対象局350によって送られた送信、対象局350に関する所在位置推定、等に基づいて確認することができる。
【0047】
局310は、コンテキストに基づいて対象局350との通信に関して用いるために全方向性アンテナ又は指向性アンテナを選択することができる。局310は、対象局350からの入力なしに自律的に全方向性アンテナ又は指向性アンテナを選択することもできる。指向性アンテナの使用は、可能なときには、無線ネットワークにおける空間的再利用を増大させ、全体的な性能を向上させることができる。
【0048】
セクター選択は、様々な方法で行うことができる。一設計においては、セクター選択は、受信された信号の強度又は受信された電力に基づいて行われる。局310は、局310において利用可能な指向性アンテナの各々を介して対象局350から送信を受信することができる。局310は、例えば指向性アンテナに関するTのアンテナ要素からのTの受信された信号の受信された電力を合計することによって各指向性アンテナに関する受信された信号の強度を決定することができる。局310は、各指向性アンテナに関する受信された電力を異なるアンテナ設計に関して異なる方法で合計することができる。例えば、局310は、異なる指向性アンテナをRX空間プロセッサ340によって適用される異なる組の重みと合成することができる。この場合は、局310は、ユニット318からの受信されたシンボルに各指向性アンテナに関する一組の重みを乗じてその指向性アンテナに関する出力シンボルを入手することができ、次に出力されたシンボルに基づいて指向性アンテナに関する受信された信号の強度を決定することができる。いずれの場合においても、局310は、最も強い受信された信号の強度を有する指向性アンテナを使用のために選択することができる。
【0049】
他の設計においては、セクター選択は、信号対雑音比(SNR)、信号対雑音及び干渉比(SINR)、搬送波対干渉比(C/I)、等によって与えることができる受信された信号の品質に基づいて行われる。受信された信号の品質は、受信された電力及び雑音と干渉を考慮に入れる。従って、受信された信号の品質は、データ送信のためのデータレートを選択するのにより適することができる。局310は、指向性アンテナの各々を介して対象局350から送信を受信することができる。局310は、各指向性アンテナに関する送信の受信された信号の品質を決定することができ、最高の受信された信号の品質を有する指向性アンテナを選択することができる。
【0050】
さらに他の設計においては、セクター選択は、対象局350に関する以前の情報に基づいて行われる。対象局350の所在位置又は方向は、例えば上述される設計のうちのいずれかに基づいて確認することができる。指向性アンテナは、局350に関して選択してメモリ内に格納することができる。その後、同じ対象局350に出くわした場合は、この局に関して以前に選択された指向性アンテナをメモリから取り出して局との通信のために用いることができる。取り出された指向性アンテナは、取り出された指向性アンテナが依然として最良の指向性アンテナであることを保証するために、例えば現在の通信中に行われた受信された信号の強度又は受信された信号の品質の測定に基づいて確認することができる。
【0051】
さらに他の設計においては、セクター選択は、無線ネットワーク内のその他の局に関する情報を含むルックアップテーブルに基づいて行われる。前記情報は、各局の所在位置又は方向、各局に関して適用可能な指向性アンテナ、等を具備することができる。情報は、その他の局から送信が受信されるごとに更新することができる。
【0052】
レート選択は、様々な要因、例えば、受信された信号の品質、用いるために選択されたアンテナ、送信中の送信の型、干渉推定、等、に基づいて行うことができる。異なるアンテナを、推測によって特性を表して知っていることができる異なるアンテナ利得と関連づけることができる。局310及び350によって用いられる異なるアンテナに関して異なるアンテナ利得を考慮に入れることによって1つ以上のデータレートを選択することができる。
【0053】
局310は、単入力単出力(SISO)送信、単入力多出力(SIMO)送信、多入力単出力(MISO)送信、又は多入力多出力(MIMO)送信を送信又は受信するために自己のアンテナ要素を用いることができる。SISO又はSIMOに関しては、局310は、選択された全方向性又は指向性のアンテナに対応する単一の仮想アンテナを介して単一のデータストリームを送信することができる。MISOに関しては、局310は、選択されたアンテナに関して複数のアンテナ要素を介して単一のデータストリームを送信することができる。MIMOに関しては、局310は、複数のデータストリームを複数のアンテナ要素を介して同時に送信することができる。各データストリームは、送信ステアリングを有するすべてのアンテナ要素から、従ってそのデータストリームに関して選択された指向性/仮想アンテナにおいても送信することができる。異なるデータストリームを異なるステアリングベクトルとともに、従って異なる指向性/仮想アンテナにおいて送信することができる。
【0054】
局310は、全方向性アンテナ及び各指向性アンテナを介して観測された干渉を推定することができる。局310は、受信された電力をその他の局からの送信に起因させることができるようにするために、パケットが局350によって送信されないか又は受信されないときに所定のアンテナに関する受信された電力を測定することによってそのアンテナにおける干渉を推定することができる。その他の局はいずれの時点においても送信できるため、干渉は経時で変動する可能性があり、統計的パラメータによって定量化することができる。一設計においては、所定のアンテナに関する干渉は、所定の干渉レベルxに関して、測定された干渉がxを下回る時間の割合を示す累積密度関数(CDF)によって与えることができる。例えば、CDFは、干渉レベルが指向性アンテナの場合は時間の5%において−85dBm及び全方向性アンテナに関しては時間の5%に関して−75dBmであることを示すことができる。
【0055】
データ受信に関しては、局310は、対象局350からの送信の受信された信号の品質を推定することができる。局310は、例えばデータレート対受信された信号の品質を示したルックアップテーブルを用いて、受信された信号の品質に基づいてデータレートを選択することができる。局310は、干渉推定に基づいてバックオフを適用することもできる。例えば、局310は、受信された信号の品質を干渉推定によって決定された量だけ低下させることができ、低下された受信された信号の品質に基づいてデータレートを選択することができる。MIMO送信に関しては、局310は、(1)送信すべきデータストリーム数を決定するためのランク選択及び(2)各データストリームに関していずれのアンテナ要素又はいずれの仮想アンテナを用いるべきかを決定するためのストリーム選択を行うことができる。局310は、受信された信号の品質及び可能な場合は干渉推定に基づいて、各データストリームに関する適切なデータレート又はすべてのデータストリームに関する1つの共通のデータレートを選択するためのレート選択を行うこともできる。
【0056】
局310は、局350からの送信の受信された信号の品質を全方向性アンテナに基づいて推定することができ及び指向性アンテナを用いるために選択することができる。この場合は、局310は、全方向性アンテナ及び指向性アンテナに関する要素利得、アンテナ利得、及び/又は干渉拒否の相違を考慮に入れるように受信された信号の品質又はデータレートを調整することができる。局310は、全方向性アンテナから決定されたデータレートを指向性アンテナに関するデータレートに関する下限として用いることができる。
【0057】
局310は、1つ以上のデータストリームに関する1つ以上のデータレートを受信された信号の品質、アンテナ利得の相違、干渉推定値、等に基づいて選択することができる。局310は、選択されたデータレートを局350に送信することができ、局350は、選択されたデータレートでデータを送信することができる。
【0058】
データ送信に関して、局310は、例えば全方向性アンテナを用いて対象局350に送信を送ることができる。局350は、受信された信号の品質を推定し、受信された信号の品質に基づいて1つ以上のデータレートを選択し、選択されたデータレートを局310に送信することができる。局310が全方向性アンテナを用いて最初の送信を送り、局350への後続するデータ送信に関して指向性アンテナを選択する場合は、局310は、全方向性アンテナ及び指向性アンテナに関する要素利得、アンテナ利得、及び/又は干渉拒否の相違を考慮に入れるように局350から受信されたデータレートを調整することができる。
【0059】
局310は、データレートをバックオフするために干渉推定を用いることができる。局310は、アンテナを選択するために干渉推定を用いることもできる。例えば、より低い干渉を有するアンテナを使用のために選択することができ、又は過度の干渉を有するアンテナを使用から除外することができる。
【0060】
図6Aは、アンテナ選択プロセス600の設計を示す。プロセス600は、局、例えばIEEE802.11WLAN又はメッシュネットワークにおけるアクセスポイント又は局、によって実行することができる。全方向性アンテナ又は指向性アンテナを通信に関して用いるために選択することができる(ブロック612)。ブロック612におけるアンテナ選択は、様々な方法で及び様々な要因に基づいて行うことができる。一設計においては、全方向性アンテナは、通信対象局の所在位置又は方向が不明である場合に選択することができ、指向性アンテナは、対象局の所在位置又は方向が知られている場合に選択することができる。他の設計においては、全方向性アンテナは、対象局の所在位置又は方向が知られている場合に選択することができる。他の設計においては、全方向性アンテナは、制御フレームに関して選択することができ、指向性アンテナは、データフレームに関して及び対象局の所在位置又は方向が知られている場合に選択することができる。指向性アンテナは、用いるために利用可能な複数の(例えば3つの)指向性アンテナの中から選択することができ又は対象局から受信された送信に基づいて合成することができる。選択されたアンテナは、通信に関して、例えばデータを送信及び/又は受信するために、用いることができる(ブロック614)。
【0061】
全方向性アンテナ及び指向性アンテナは、様々な方法で入手することができる。一設計においては、一組のアンテナ要素を通信に関して用いることができる。全方向性アンテナ及び指向性アンテナは、例えば図4Aにおいて示されるように、このアンテナ要素の組と合成することができる。他の設計においては、全方向性アンテナは、少なくとも1つのアンテナ要素とともに実装することができ、少なくとも1つの指向性アンテナは、例えば図4Bにおいて示されるように、少なくとも一組のアンテナ要素とともに実装することができる。さらに他の設計においては、複数の指向性アンテナを複数の組のアンテナ要素とともに実装することができ、全方向性アンテナは、例えば図4Cにおいて示されるように、複数の組のアンテナ要素によって形成することができる。全方向性アンテナ及び指向性アンテナは、その他の方法で実装又は合成することができる。
【0062】
図6Bは、アンテナ選択に関する装置650の設計を示す。装置650は、通信に関して用いるために全方向性アンテナ又は指向性アンテナを選択するための手段(モジュール652)と、選択されたアンテナを通信に関して、例えばデータを送信及び/又は受信するために、用いるための手段(モジュール654)と、を含む。モジュール652及び654は、1つ以上の集積回路(IC)、プロセッサ、電子デバイス、ハードウェアデバイス、電子コンポーネント、論理回路、メモリ、又はその組合せを具備することができる。
【0063】
図7は、セクター選択プロセス700の設計を示す。(例えば制御フレームに関する)送信は、局から受信することができる(ブロック712)。送信は、真の全方向性アンテナであることができる全方向性アンテナを介して受信するか又は複数のすべての指向性アンテナを介して送信を受信することによってこれらの指向性アンテナと合成することができる。指向性アンテナは、受信された送信に基づいて一組のアンテナから選択することができる(ブロック714)。一組のアンテナは、指向性アンテナのみ又は全方向性アンテナと指向性アンテナの両方を具備することができる。複数の指向性アンテナを(例えば図4B及び4Cに示されるような)異なる組のアンテナ要素とともに実装することができ又は(例えば図4Aに示されるような)単一の組のアンテナ要素に基づいて合成することができる。一設計においては、送信の到着方向を決定することができる。送信の到着方向に最も近い指向性アンテナを、用いるために利用可能な複数の指向性アンテナの中から選択することができる。他の設計においては、少なくとも1つのアンテナ要素を送信の到着方向に同調させることができる。さらに他の設計においては、複数の指向性アンテナの各々に関して送信の受信された信号の強度を決定することができ、さらに最高の受信された信号の強度を有する指向性アンテナを選択することができる。さらに他の設計においては、複数の指向性アンテナの各々に関して送信の受信された信号の品質を決定することができ、さらに最高の受信された信号の品質を有する指向性アンテナを選択することができる。指向性アンテナは、干渉推定に基づいて選択することもできる。
【0064】
選択された指向性アンテナは、局との通信に関して用いることができる(ブロック716)。データ受信に関しては、選択された指向性アンテナを介して少なくとも1つのデータフレームを局から受信することができる。データ送信に関しては、選択された指向性アンテナを介して少なくとも1つのデータフレームを局に送信することができる。
【0065】
図8は、レート選択プロセス800の設計を示す。局からの送信は、全方向性アンテナを介して受信することができる(ブロック812)。指向性アンテナは、受信された送信に基づいて選択することができる(ブロック814)。データレートは、受信された送信及び選択された指向性アンテナに基づいて選択することができる(図816)。データは、選択された指向性アンテナを介して及び選択されたデータレートに従って局と交換することができる(ブロック818)。
ブロック816に関して、送信の受信された信号の品質を推定することができる。選択された指向性アンテナに関する干渉も推定することができる。全方向性アンテナのアンテナ利得と選択された指向性アンテナのアンテナ利得との間の差を決定することができる。データレートは、受信された信号の品質、干渉推定、アンテナ利得の相違、又はその組合せに基づいて選択することができる。データレートは、その他の要因に基づいて選択することもできる。データストリームがどのようにして処理及び送信されるかに依存して1つ以上のレートをMIMO送信に関して選択することができる。
【0066】
図9Aは、2つのリンクにおいて局を動作させるプロセス900の設計を示す。局は、全方向性アンテナを介して第1のリンクにおいて第1の局と通信することができる(ブロック912)。局は、指向性アンテナを介して第2のリンクにおいて第2の局と通信することができる(ブロック914)。第1のリンクは、無線ネットワーク、例えばIEEE802.11WLAN又はメッシュネットワーク、内の局によって共有される無線媒体に関するものであることができる。第2のリンクは、有線アクセスポイントへのバックホールに関するものであることができる。第1及び第2のリンクは、同じ又は異なる周波数帯域に関するものであることができる。局は、第1の周波数帯域で第1の局と及び第2の周波数帯域で第2の局と同時に通信することができる。第1及び第2の周波数帯域は、重なる場合と重ならない場合がある。これらの周波数帯域が重なる場合は、部分的に重なる場合があり、又は一方の周波数帯域が他方の周波数帯域に完全に重なる場合がある。
【0067】
第1及び第2のリンクは、同じ無線ネットワークに関するものであることができ、第1及び第2の局は、同じ局であることができる。一設計においては、制御フレームは、全方向性アンテナを介して第1のリンクにおいて交換することができ、データフレームは、指向性アンテナを介して第2のリンクにおいて交換することができる。全方向性アンテナは、例えばいずれの指向性アンテナを用いるべきかを決定するために少量のデータをキャプチャするように最小限の形で用いることもできる。
【0068】
図9Bは、2つのリンクにおいて動作するための装置950の設計を示す。装置950は、全方向性アンテナを介して第1のリンクにおいて第1の局と通信するための手段(ブロック952)と、指向性アンテナを介して第2のリンクにおいて第2の局と通信するための手段(ブロック954)と、を含む。モジュール952及び954は、1つ以上のIC、プロセッサ、電子デバイス、ハードウェアデバイス、電子コンポーネント、論理回路、メモリ、等、又はその組合せを具備することができる。
【0069】
全方向性アンテナ及び指向性アンテナは、様々な方法で通信に関して用いることができる。通信に関するこれらのアンテナの1つの具体的な用途が以下において説明される。
【0070】
IEEE 802.11においては、局は、近隣局が同時に送信するのを防止する衝突回避機能付搬送波感知多重アクセス(CSMA/CA)プロトコルを通じて無線媒体を求めて競争する。さらに、局は、RTS/CTS交換を用いることによって無線媒体における送信に関する一定量の時間を予約することができる。この交換に関して、所定の局Aは、要求された継続時間を含むRTSフレームをこの交換に関するアクセスポイントであることができる他の局Bに送信することができる。要求された継続時間は、待機中のデータ及び関連づけられたシグナリングを送信するために必要な時間量をカバーすることができる。局Bは、要求を許可し、CTSフレームを局Aに送信することができる。局Aは、許可された継続時間の間無線媒体において送信することができる。
【0071】
RTS/CTS交換は、互いの通信範囲外に存在するが依然として互いに対して干渉を引き起こす可能性がある局である隠れノードからの干渉を防止することが意図されている。例えば、アクセスポイントの反対側の2つの局は互いに隠れることができるが、これらの局の送信は、アクセスポイントにおいて互いに干渉する可能性がある。RTS/CTS交換を有効にするためには、局A及びBの近隣のすべての近隣局がRTS及び/又はCTSフレームを復号することができ、さらにRTS及びCTSフレームに含まれる継続時間に従って自己のネットワーク割り当てベクトル(NAV)タイマーを設定できるようにすべきである。RTS及びCTSフレームは、あらゆる任意の方向から到着する可能性があるため、各局は、これらのフレームを受信するために全方向性アンテナを用いることができる。局は、RTS及びCTSフレーム等のすべての制御フレームを確実に受信できるようにするために全方向性アンテナを介してこれらのすべての制御フレームを受信するのが望ましい場合がある。しかしながら、例えば地理的な位置及びその他の要因に起因してRTS及び/又はCTSフレームを復号できない近隣局が存在する可能性がある。従って、これらの近隣局は、許可された継続時間中に静かな状態を維持できない場合があり、これらの近隣局からの送信が局A又はBからの送信と干渉して送信の有効レートを低下させる可能性がある。
【0072】
指向性アンテナは、送信局及び受信局の方向から外れた方向から到着する干渉を抑止することによって干渉による悪影響を軽減させるために用いることができる。この干渉抑止は、SNRを向上させ、より高いデータレートの使用を考慮することができる。従って、RTS/CTSの使用を指向性アンテナと結合することは、スループットを向上させることができる。
【0073】
図10Aは、RTS/CTSD交換に関して送信局Aによって行われるプロセス1000の設計を示す。最初に、局Aは、送信のために全方向性アンテナを選択する(ブロック1012)。局Aは、要求された継続時間を含むRTSフレームを全方向性アンテナを介して受信局Bに送信する(ブロック1014)。その後、局Aは、CTSフレームを局Bから受信し(ブロック1016)、例えば上述される設計のうちのいずれかを用いてCTSフレームの到着方向を決定する(ブロック1018)。局Aは、受信局Bの方向である、CTSフレームの到着方向に最も近い指向性アンテナを選択する(ブロック1020)。次に、局Aは、ショートインターフレームスペース(SIFS)時間内に開始して許可された継続時間の間、選択された指向性アンテナを介して1つ以上のデータフレームを局Bに送信する(ブロック1022)。局Bは、全方向性アンテナ又は指向性アンテナを用いて局Aからデータフレームを受信することができる。送信局Aは、許可された継続時間後に全方向性アンテナに切り換えて戻ることができる。
【0074】
送信局Aは、指向性アンテナを用いて受信局Bにデータフレームを送信することによってその他の局への干渉を低減させることができる。さらに、指向性アンテナは、全方向性アンテナよりも高い利得を有することができ、局Aから局Bへの送信に関してより高いデータレートを用いることを考慮することができる。局Aは、局Bへのデータ送信が終了した時点で全方向性送信に戻ることができる。
【0075】
図10Bは、RTS/CTS交換に関する装置1050の設計を示す。装置1050は、全方向性アンテナを送信に関して選択するための手段(モジュール1052)と、要求された継続時間を含むRTSフレームを全方向性アンテナを介して受信局Bに送信するための手段(モジュール1054)と、CTSフレームを局Bから受信するための手段(モジュール1056)と、CTSフレームの到着方向を決定するための手段(モジュール1058)と、CTSフレームの到着時間に最も近い指向性アンテナを選択するための手段(モジュール1060)と、SIFS時間内に開始して許可された継続時間の間、選択された指向性アンテナを介して1つ以上のデータフレームを受信局Bに送信するための手段(ブロック1062)と、含む。モジュール1052乃至1062は、1つ以上のIC、プロセッサ、電子デバイス、ハードウェアデバイス、電子コンポーネント、論理回路、メモリ、又はその組合せを具備することができる。
【0076】
図10A及び10Bに示される設計において、送信局Aは、受信局Bの方向が知られている場合はRTS/CTS交換の継続時間の間指向性データ送信を用いる。局Aは、受信局の方向を知ることができないその他の時に全方向性送信を用いる。局Aは、IEEE802.11と下位適合可能でありそれでいてスループットを向上させることができる形で指向性送信を用いる。
【0077】
図11Aは、RTS/CTS交換に関して受信局Bによって行われるプロセス1100の設計を示す。最初に、局Bは、データ受信に関して全方向性アンテナを選択する(ブロック1112)。局Bは、RTSフレームを送信局Aから受信し、このRTSフレームの意図される行先/受信者を決定する(ブロック1114)。局BがRTSフレームの行先である(ブロック1116に関して“はい”である)場合は、局Bは、全方向性アンテナを介してCTSフレームを送信する(ブロック1118)。局Bは、例えば上述される設計のうちのいずれかを用いてRTSフレームの到着方向を決定する(ブロック1120)。局Bは、送信局Aの方向である、RTSフレームの到着方向に最も近い指向性アンテナを選択する(ブロック1122)。
【0078】
送信局Aは、CTSフレームを受信し、全方向性アンテナ又は指向性アンテナを用いてデータフレームの送信を開始することができる。受信局BがSIFS時間内にデータを検出した(ブロック1124に関して“はい”である)場合は、局Bは、許可された継続時間の間、選択された指向性アンテナを介して1つ以上のデータフレームを局Aから受信する(ブロック1126)。局Bは、許可された継続時間後に、又は、SIFS時間内に局Aからのデータが検出されなかった(ブロック1124に関して“いいえ”である)場合、又は局BがRTSフレームの意図された受信者でない(ブロック1116に関して“いいえ”である)場合は、全方向性アンテナに切り換えて戻ることができる。
【0079】
局Bは、指向性アンテナを用いて局Aからデータフレームを受信するため、その他の局からの干渉を抑止することができる。従って、局Aから局Bへの送信に関して、指向性受信がない場合に可能なデータレートよりも高いデータレートを用いることができる。局Bは、局Aからのデータ送信が終了した時点で全方向性受信に戻ることができる。
【0080】
図11Bは、RTS/CTS交換に関する装置1150の設計を示す。装置1150は、全方向性アンテナをデータ受信のために選択するための手段(ブロック1152)と、RTSフレームを送信局Aから受信してこのRTSフレームの意図される行先/受信者を決定するための手段(ブロック1154)と、全方向性アンテナを介してCTSフレームを送信するための手段(ブロック1156)と、RTSフレームの到着方向を決定するための手段(ブロック1158)と、RTSフレームの到着方向に最も近い指向性アンテナを選択するための手段(ブロック1160)と、許可された継続時間の間選択された指向性アンテナを介して1つ以上のデータフレームを局Aから受信するための手段(ブロック1162)と、を含む。モジュール1152乃至1162は、1つ以上のIC、プロセッサ、電子デバイス、ハードウェアデバイス、電子コンポーネント、論理回路、メモリ、又はその組合せを具備することができる。
【0081】
図11A及び11Bに示される設計において、受信局Bは、送信局Aの方向が知られている場合に指向性アンテナをRTS/CST交換の継続時間の間だけ用いる。局Bは、送信局の方向を知ることができないその他の時に全方向性受信を用いる。従って、局Bは、IEEE802.11と下位適合可能でありそれでいてスループットを向上させることができる形で指向性受信を用いる。
【0082】
当業者は、情報及び信号は様々な異なる技術及び技法のうちのいずれかを用いて表すことができるということを理解するであろう。例えば、上記の説明全体を通じて参照されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場、磁気粒子、光学場、光学粒子、又はそのあらゆる組合せによって表すことができる。
【0083】
本明細書において開示される実施形態に関係して説明される様々な例示的論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズム上のステップは、電子ハードウェアとして、コンピュータソフトウェアとして、又は両方の組合せとして実装できることを当業者はさらに理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に例示するため、上記においては、様々な例示的構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップが、各々の機能の観点で一般的に説明されている。該機能がハードウェアとして又はソフトウェアとして実装されるかは、全体的システムに対する特定の用途上の及び設計上の制約事項に依存する。当業者は、説明されている機能を各々の特定の用途に合わせて様々な形で実装することができるが、これらの実装決定は、本発明の適用範囲からの逸脱を生じさせるものであるとは解釈すべきではない。
本明細書における開示に関係して説明される様々な例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、本明細書において説明される機能を果たすように設計された汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、集積回路(IC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、その他のプログラミング可能な論理デバイス、ディスクリートゲートロジック、ディスクリートトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア構成品、又はそのあらゆる組合せ、とともに実装又は実行することができる。ICは、特定用途向け集積回路(ASIC)であることができ、1つ以上のプロセッサ、メモリ、等、又はその組合せを含むことができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであることができるが、代替として、従来のどのようなプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってもよい。さらに、プロセッサは、計算装置の組合せ、例えば、DSPと、1つのマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサとの組合せ、DSPコアと関連する1つ以上のマイクロプロセッサとの組合せ、又はその他のあらゆる該コンフィギュレーションとの組合せ、として実装することもできる。本明細書において説明される技術を実装する装置は、IC、IC又は一組のICを含むデバイス、上述されるハードウェアユニットのうちの1つ又はその組合せ、等であることができる。
【0084】
本明細書における開示と関係して説明される方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェア内において直接具体化させること、プロセッサによって実行されるソフトウェア内において具体化させること、又はこれらの2つの組合せにおいて具体化させることができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能なディスク、CD−ROM、又は当業において既知であるその他のあらゆる形態の記憶媒体を含む。1つの典型的な記憶媒体をプロセッサに結合させ、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出すようにすること及び記憶媒体に情報を書き込むようにすることができる。代替として、記憶媒体は、プロセッサと一体化させることができる。プロセッサ及び記憶媒体は、IC内に常駐することができる。ICは、ユーザー端末内に常駐することができる。代替として、プロセッサ及び記憶媒体は、ユーザー端末内において個別構成要素として常駐することができる。
【0085】
開示に関する上記の説明は、当業者が開示を製造又は使用できるようにすることを目的とするものである。開示に対する様々な修正は、当業者にとって容易に明確になるであろう。さらに、本明細書において定められている一般原理は、本開示の適用範囲を逸脱しない形でその他の実施形態に対しても適用することができる。以上のように、本開示は、本明細書において説明される例及び設計に限定することを意図するものではなく、本明細書において開示される原理及び斬新な特長に一致する限りにおいて最も広範な適用範囲が認められるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信に関する装置であって、
通信に関して用いるために全方向性アンテナ又は指向性アンテナを選択し、前記選択されたアンテナを通信に関して用いるように構成された少なくとも1つの集積回路を具備する、無線通信に関する装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの集積回路は、通信対象局の所在位置又は方向が不明である場合は前記全方向性アンテナを選択し、前記対象局の前記所在位置又は方向が知られている場合は前記指向性アンテナを選択するように構成される請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの集積回路は、制御フレームを交換するために前記全方向性アンテナを選択し、データフレームを交換するために及び通信対象局の所在位置又は方向が知られている場合に前記指向性アンテナを選択するように構成される請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記全方向性アンテナ又は前記指向性アンテナとして通信に関して選択可能な複数のアンテナ要素をさらに具備する請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記全方向性アンテナに関する少なくとも1つのアンテナ要素から成る第1の組と、
前記指向性アンテナに関する少なくとも1つのアンテナ要素から成る第2組と、をさらに具備する請求項1に記載の装置。
【請求項6】
複数の指向性アンテナに関する複数のアンテナ要素をさらに具備し、前記全方向性アンテナは、前記複数のアンテナ要素に基づいて形成される請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの集積回路は、前記全方向性アンテナを介して局から送信を受信し、前記受信された送信に基づいて一組の指向性アンテナから前記指向性アンテナを選択し、前記選択された指向性アンテナを前記局との通信に関して用いるようにさらに構成される請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記送信は、制御フレームを具備する請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの集積回路は、前記送信の到着方向を決定し、前記到着方向に基づいて前記組の指向性アンテナから前記指向性アンテナを選択するように構成される請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つの集積回路は、前記組の指向性アンテナのうちの複数の指向性アンテナの各々に関して前記局から受信された前記送信の受信された信号の強度を決定し、最高の受信された信号の強度を有する前記指向性アンテナを選択するように構成される請求項7に記載の装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つの集積回路は、前記組の指向性アンテナのうちの複数の指向性アンテナの各々に関して前記局から受信された前記送信の受信された信号の品質を決定し、最高の受信された信号の品質を有する前記指向性アンテナを選択するように構成される請求項 7に記載の装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つの集積回路は、前記組の指向性アンテナのうちの複数の指向性アンテナの各々に関する干渉を推定し、前記推定された干渉に基づいて前記複数の指向性アンテナの中から前記指向性アンテナを選択するように構成される請求項7に記載の装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つの集積回路は、前記選択された指向性アンテナを介して前記局から少なくとも1つのデータフレームを受信するように構成される請求項7に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つの集積回路は、前記選択された指向性アンテナを介して少なくとも1つのデータフレームを前記局に送信するように構成される請求項7に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つの集積回路は、前記受信された送信及び前記選択された指向性アンテナに基づいてデータレートを選択し、前記選択された指向性アンテナを介して及び前記選択されたデータレートに従って前記局とデータを交換するように構成される請求項7に記載の装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つの集積回路は、前記送信の受信された信号の品質を推定し、前記全方向性アンテナのアンテナ利得と前記選択された指向性アンテナのアンテナ利得との間の差を決定し、前記受信された信号の品質及びアンテナ利得間の前記差に基づいて前記データレートを選択するように構成される請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つの集積回路は、前記選択された指向性アンテナに関する干渉を推定し、前記推定された干渉にさらに基づいて前記データレートを選択するように構成される請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つの集積回路は、前記送信の受信された信号の品質を推定し、前記推定された干渉に基づいて前記受信された信号の品質を低下させ、前記低下された受信された信号の品質に基づいて前記データレートを選択するように構成される請求項17に記載の装置。
【請求項19】
無線通信に関する方法であって、
通信に関して用いるために全方向性アンテナ又は指向性アンテナを選択することと、
前記選択されたアンテナを通信に関して用いること、とを具備する、無線通信に関する方法。
【請求項20】
前記全方向性アンテナ又は前記指向性アンテナを前記選択することは、
通信対象局の所在位置又は方向が不明である場合は前記全方向性アンテナを選択し、
前記対象局の前記所在位置又は方向が知られている場合は前記指向性アンテナを選択することを具備する請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記全方向性アンテナ又は前記指向性アンテナを前記選択することは、
制御フレームを交換するために前記全方向性アンテナを選択することと、
データフレームを交換するために及び通信対象局の所在位置又は方向が知られている場合に前記指向性アンテナを選択すること、とを具備する請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記全方向性アンテナ又は前記指向性アンテナとして通信に関して選択可能な複数のアンテナ要素を提供することをさらに具備する請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記全方向性アンテナとしての少なくとも1つのアンテナ要素から成る第1の組を提供することと、
前記指向性アンテナとしての少なくとも1つのアンテナ要素から成る第2の組を提供すること、とをさらに具備する請求項19に記載の方法。
【請求項24】
複数のアンテナ要素を複数の指向性アンテナとして提供することと、
前記複数のアンテナ要素に基づいて前記全方向性アンテナを形成すること、とをさらに具備する請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記全方向性アンテナを介して局から送信を受信することと、
前記受信された送信に基づいて一組の指向性アンテナから前記指向性アンテナを選択することと、
前記選択された指向性アンテナを前記局との通信に関して用いること、とを具備する請求項19に記載の方法。
【請求項26】
前記送信は、制御フレームを具備する請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記指向性アンテナを前記選択することは、
前記送信の到着方向を決定することと、
前記到着方向に基づいて前記組の指向性アンテナから前記指向性アンテナを選択すること、とを具備する請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記指向性アンテナを前記選択することは、
前記組の指向性アンテナのうちの複数の指向性アンテナの各々に関して前記送信の受信された信号の強度を決定することと、
最高の受信された信号の強度を有する前記指向性アンテナを選択すること、とを具備する請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記指向性アンテナを前記選択することは、
前記組の指向性アンテナのうちの複数の指向性アンテナの各々に関して前記送信の受信された信号の品質を決定することと、
最高の受信された信号の品質を有する前記指向性アンテナを選択すること、とを具備する請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記指向性アンテナを前記選択することは、
前記組の指向性アンテナのうちの複数の指向性アンテナの各々に関する干渉を推定することと、
前記推定された干渉に基づいて前記複数の指向性アンテナの中から前記指向性アンテナを選択すること、とを具備する請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記選択された指向性アンテナを通信に関して前記用いることは、前記選択された指向性アンテナを介して少なくとも1つのデータフレームを前記局から受信することを具備する請求項25に記載の方法。
【請求項32】
前記選択された指向性アンテナを通信に関して前記用いることは、前記選択された指向性アンテナを介して少なくとも1つのデータフレームを前記局に送信することを具備する請求項25に記載の方法。
【請求項33】
前記受信された送信及び前記選択された指向性アンテナに基づいてデータレートを選択することと、
前記選択された指向性アンテナを介して及び前記選択されたデータレートに従って前記局とデータを交換すること、とをさらに具備する請求項25に記載の方法。
【請求項34】
前記データレートを前記選択することは、
前記送信の受信された信号の品質を推定することと、
前記全方向性アンテナのアンテナ利得と前記選択された指向性アンテナのアンテナ利得との間の差を決定することと、
前記受信された信号の品質及びアンテナ利得間の前記差に基づいて前記データレートを選択すること、とを具備する請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記データレートを前記選択することは、
前記選択された指向性アンテナに関する干渉を推定することと、
前記推定された干渉にさらに基づいて前記データレートを選択すること、とを具備する請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記データレートを前記選択することは、
前記送信の受信された信号の品質を推定することと、
前記推定された干渉に基づいて前記受信された信号の品質を低下させることと、
前記低下された受信された信号の品質に基づいて前記データレートを選択すること、とを具備する請求項35に記載の方法。
【請求項37】
無線通信に関する装置であって、
通信に関して用いるために全方向性アンテナ又は指向性アンテナを選択するための手段と、
前記選択されたアンテナを通信に関して用いるための手段と、を具備する、無線通信に関する装置。
【請求項38】
選択するための前記手段は、
通信対象局の所在位置又は方向が不明である場合は前記全方向性アンテナを選択するための手段と、
前記対象局の前記所在位置又は方向が知られている場合は前記指向性アンテナを選択するための手段と、を具備する請求項37に記載の装置。
【請求項39】
選択するための前記手段は、
制御フレームを交換するために前記全方向性アンテナを選択するための手段と、
データフレームを交換するために及び通信対象局の所在位置又は方向が知られている場合に前記指向性アンテナを選択するための手段と、を具備する請求項37に記載の装置。
【請求項40】
前記全方向性アンテナ又は前記指向性アンテナとして通信に関して選択可能な複数のアンテナ要素を提供するための手段をさらに具備する請求項37に記載の装置。
【請求項41】
前記全方向性アンテナとしての少なくとも1つのアンテナ要素から成る第1の組を提供するための手段と、
前記指向性アンテナとしての少なくとも1つのアンテナ要素から成る第2の組を提供するための手段と、をさらに具備する請求項37に記載の装置。
【請求項42】
複数の指向性アンテナとしての複数のアンテナ要素を提供するための手段と、
前記複数のアンテナ要素に基づいて前記全方向性アンテナを形成するための手段と、をさらに具備する請求項37に記載の装置。
【請求項43】
前記全方向性アンテナを介して局から送信を受信するための手段と、
前記受信された送信に基づいて一組の指向性アンテナから前記指向性アンテナを選択するための手段と、
前記選択された指向性アンテナを前記局との通信に関して用いるための手段と、をさらに具備する請求項37に記載の装置。
【請求項44】
前記送信は、制御フレームを具備する請求項43に記載の装置。
【請求項45】
前記指向性アンテナを選択するための前記手段は、
前記送信の到着方向を決定するための手段と、
前記到着方向に基づいて前記組の指向性アンテナから前記指向性アンテナを選択するための手段と、を具備する請求項43に記載の装置。
【請求項46】
前記指向性アンテナを選択するための前記手段は、
前記組の指向性アンテナのうちの複数の指向性アンテナの各々に関して前記送信の受信された信号の強度を決定するための手段と、
最高の受信された信号の強度を有する前記指向性アンテナを選択するための手段と、を具備する請求項43に記載の装置。
【請求項47】
前記指向性アンテナを選択するための前記手段は、
前記組の指向性アンテナのうちの複数の指向性アンテナの各々に関して前記送信の受信された信号の品質を決定するための手段と、
最高の受信された信号の品質を有する前記指向性アンテナを選択するための手段と、を具備する請求項43に記載の装置。
【請求項48】
前記指向性アンテナを選択するための前記手段は、
前記組の指向性アンテナのうちの複数の指向性アンテナの各々に関する干渉を推定するための手段と、
前記推定された干渉に基づいて前記複数の指向性アンテナの中から前記指向性アンテナを選択するための手段と、を具備する請求項43に記載の装置。
【請求項49】
前記選択された指向性アンテナを通信に関して用いるための前記手段は、前記選択された指向性アンテナを介して少なくとも1つのデータフレームを前記局から受信するための手段を具備する請求項43に記載の装置。
【請求項50】
前記選択された指向性アンテナを通信に関して用いるための前記手段は、前記選択された指向性アンテナを介して少なくとも1つのデータフレームを前記局に送信するための手段を具備する請求項43に記載の装置。
【請求項51】
前記受信された送信及び前記選択された指向性アンテナに基づいてデータレートを選択するための手段と、
前記選択された指向性アンテナを介して及び前記選択されたデータレートに従って前記局とデータを交換するための手段と、をさらに具備する請求項43に記載の装置。
【請求項52】
前記データレートを選択するための前記手段は、
前記送信の受信された信号の品質を推定するための手段と、
前記全方向性アンテナのアンテナ利得と前記選択された指向性アンテナのアンテナ利得との間の差を決定するための手段と、
前記受信された信号の品質及びアンテナ利得間の前記差に基づいて前記データレートを選択するための手段と、を具備する請求項51に記載の装置
【請求項53】
前記データレートを選択するための前記手段は、
前記選択された指向性アンテナに関する干渉を推定するための手段と、
前記推定された干渉にさらに基づいて前記データレートを選択するための手段と、を具備する請求項51に記載の装置
【請求項54】
前記データレートを選択するための前記手段は、
前記送信の受信された信号の品質を推定するための手段と、
前記推定された干渉に基づいて前記受信された信号の品質を低下させるための手段と、
前記低下された受信された信号の品質に基づいて前記データレートを選択するための手段と、を具備する請求項53に記載の装置。
【請求項55】
無線通信システムにおけるアクセスポイントであって、
通信に関して用いるために全方向性アンテナ又は指向性アンテナを選択し、
前記選択されたアンテナを通信に関して用いるように構成された少なくとも1つの集積回路と、
前記全方向性アンテナ又は前記指向性アンテナとして通信に関して選択可能な複数のアンテナ要素と、を具備する、無線通信システムにおけるアクセスポイント。
【請求項56】
無線通信システムにおける端末であって、
通信に関して用いるために全方向性アンテナ又は指向性アンテナを選択し、
前記選択されたアンテナを通信に関して用いるように構成された少なくとも1つの集積回路と、
前記選択されたアンテナを介して受信されたデータを表示するためのユーザーインタフェースと、を具備する、無線通信システムにおける端末。
【請求項57】
無線通信に関するプロセッサによって読み取り可能な製品であって、
通信に関して用いるために全方向性アンテナ又は指向性アンテナを選択し、
前記選択されたアンテナを通信に関して用いるように指示することを装置に行わせる少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を具備するプロセッサによって読み取り可能な媒体を具備する、無線通信に関するプロセッサによって読み取り可能な製品。
【請求項58】
無線通信に関する装置であって、
全方向性アンテナを介して第1のリンクにおいて第1の局と通信し、指向性アンテナを介して第2のリンクにおいて第2の局と通信するように構成された少なくとも1つの集積回路を具備する、無線通信に関する装置。
【請求項59】
前記第1のリンクは、無線ネットワークにおける局によって共有される無線媒体に関するものであり、前記第2のリンクは、バックホールに関するものである請求項58に記載の装置。
【請求項60】
前記少なくとも1つの集積回路は、前記全方向性アンテナを介して第1の周波数帯域の周波数において前記第1の局と通信し、前記指向性アンテナを介して第2の周波数帯域の周波数において前記第2の局と通信するように構成される請求項58に記載の装置。
【請求項61】
前記第1及び第2の周波数帯域は、少なくとも部分的に重なり合う請求項60に記載の装置。
【請求項62】
前記第1及び第2の局は、同じ局である請求項58に記載の装置。
【請求項63】
前記少なくとも1つの集積回路は、前記全方向性アンテナを介して前記第1のリンクにおいて前記第1の局と制御フレームを交換し、前記指向性アンテナを介して前記第2のリンクにおいて前記第2局とデータフレームを交換するように構成される請求項58に記載の装置。
【請求項64】
無線通信に関する方法であって、
全方向性アンテナを介して第1のリンクにおいて第1の局と通信することと、
指向性アンテナを介して第2のリンクにおいて第2の局と通信すること、とを具備する、無線通信に関する方法。
【請求項65】
前記第1の局と前記通信することは、前記全方向性アンテナを介して第1の周波数帯域において前記第1の局と通信することを具備し、前記第2の局と前記通信することは、前記指向性アンテナを介して第2の周波数帯域において前記第2の局と通信することを具備する請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記第1及び第2の局は、同じ局である請求項64に記載の方法。
【請求項67】
前記第1の局と前記通信することは、前記全方向性アンテナを介して前記第1のリンクにおいて前記第1の局と制御フレームを通信することを具備し、前記第2の局と前記通信することは、前記指向性アンテナを介して前記第2のリンクにおいて前記第2の局とデータフレームを交換することを具備する請求項64に記載の方法。
【請求項68】
無線通信に関する装置であって、
全方向性アンテナを介して第1のリンクにおいて第1の局と通信するための手段と、
指向性アンテナを介して第2のリンクにおいて第2の局と通信するための手段と、を具備する、無線通信に関する装置。
【請求項69】
前記第1の局と通信するための前記手段は、前記全方向性アンテナを介して第1の周波数帯域において前記第1の局と通信するための手段を具備し、前記第2の局と通信するための前記手段は、前記指向性アンテナを介して第2の周波数帯域において前記第2の局と通信するための手段を具備する請求項68に記載の装置。
【請求項70】
前記第1及び第2の局は、同じ局である請求項68に記載の装置。
【請求項71】
前記第1の局と通信するための前記手段は、前記全方向性アンテナを介して前記第1のリンクにおいて前記第1の局と制御フレームを交換するための手段を具備し、前記第2の局と通信するための前記手段は、前記指向性アンテナを介して前記第2のリンクにおいて前記第2の局とデータフレームを交換するための手段を具備する請求項68に記載の装置。
【請求項72】
全方向性アンテナを介して送信要求(RTS)フレームを局に送信し、送信クリア(CST)フレームを前記局から受信し、前記CTSフレームに基づいて指向性アンテナを選択し、前記選択された指向性アンテナを介して少なくとも1つのデータフレームを前記局に送信するように構成された少なくとも1つの集積回路を具備する、無線通信に関する装置。
【請求項73】
前記少なくとも1つの集積回路は、複数の指向性アンテナの各々に関するCTSフレームの受信された信号の強度を決定し、最高の受信された信号の強度を有する前記指向性アンテナを選択するように構成される請求項72に記載の装置。
【請求項74】
無線通信に関する方法であって、
全方向性アンテナを介して送信要求(RTS)フレームを局に送信することと、
送信クリア(CTS)フレームを前記局から受信することと、
前記CTSフレームに基づいて指向性アンテナを選択することと、
前記選択された指向性アンテナを介して少なくとも1つのデータフレームを前記局に送信すること、とを具備する、無線通信に関する方法。
【請求項75】
無線通信に関する装置であって、
全方向性アンテナを介して送信要求(RTS)フレームを局に送信するための手段と、
送信クリア(CTS)フレームを前記局から受信するための手段と、
前記CTSフレームに基づいて指向性アンテナを選択するための手段と、
前記選択された指向性アンテナを介して少なくとも1つのデータフレームを前記局に送信するための手段と、を具備する、無線通信に関する装置。
【請求項76】
無線通信に関する装置であって、
全方向性アンテナを介して送信要求(RTS)フレームを局から受信し、前記RTSフレームに基づいて指向性アンテナを選択し、前記選択された指向性アンテナを介して少なくとも1つのデータフレームを前記局から受信するように構成された少なくとも1つの集積回路を具備する、無線通信に関する装置。
【請求項77】
前記少なくとも1つの集積回路は、前記全方向性アンテナを介して送信クリア(CTS)フレームを送信するように構成される請求項76に記載の装置。
【請求項78】
前記少なくとも1つの集積回路は、複数の指向性アンテナの各々に関して前記RTSフレームの受信された信号の強度を決定し、前記複数の指向性アンテナの中で最高の受信された信号の強度を有する前記指向性アンテナを選択するように構成される請求項76に記載の装置。
【請求項79】
前記少なくとも1つの集積回路は、前記RTSフレームを送信中の前記局の所在位置又は方向を決定し、前記局の前記所在位置又は方向に基づいて前記指向性アンテナを選択するように構成される請求項76に記載の装置。
【請求項80】
前記少なくとも1つの集積回路は、前記RTSフレームに基づいて受信された信号の品質を決定し、前記受信された信号の品質及び前記選択された指向性アンテナに基づいてデータレートを選択し、前記選択されたデータレートに従って前記局とデータを交換するように構成される請求項76に記載の装置。
【請求項81】
前記少なくとも1つの集積回路は、前記RTSフレームによって示される継続時間の間前記指向性アンテナを使用し、前記継続時間後に前記全方向性アンテナに切り換わるように構成される請求項76に記載の装置。
【請求項82】
無線通信に関する方法であって、
全方向性アンテナを介して送信要求(RTS)フレームを局から受信することと、
前記RTSフレームに基づいて指向性アンテナを選択することと、
前記選択された指向性アンテナを介して少なくとも1つのデータフレームを前記局から受信すること、とを具備する、無線通信に関する方法。
【請求項83】
前記全方向性アンテナを介して送信クリア(CTS)フレームを送信することをさらに具備する請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記指向性アンテナを前記選択することは、
複数の指向性アンテナの各々に関して前記RTSフレームの受信された信号の強度を決定することと、
前記複数の指向性アンテナの中で最高の受信された信号の強度を有する前記指向性アンテナを選択すること、とを具備する請求項82に記載の方法。
【請求項85】
無線通信に関する装置であって、
全方向性アンテナを介して送信要求(RTS)フレームを局から受信するための手段と、
前記RTSフレームに基づいて指向性アンテナを選択するための手段と、
前記選択された指向性アンテナを介して少なくとも1つのデータフレームを前記局から受信するための手段と、を具備する、無線通信に関する装置。
【請求項86】
前記全方向性アンテナを介して送信クリア(CTS)フレームを送信するための手段をさらに具備する請求項85に記載の装置。
【請求項87】
前記指向性アンテナを選択するための前記手段は、
複数の指向性アンテナの各々に関して前記RTSフレームの受信された信号の強度を決定するための手段と、
前記複数の指向性アンテナの中で最高の受信された信号の強度を有する前記指向性アンテナを選択するための手段と、を具備する請求項85に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【公開番号】特開2012−249307(P2012−249307A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−157383(P2012−157383)
【出願日】平成24年7月13日(2012.7.13)
【分割の表示】特願2009−514505(P2009−514505)の分割
【原出願日】平成19年6月6日(2007.6.6)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】