説明

指針位置機能付き電子時計

【課題】
光導波路を用いて光を導光することにより、光源や受光素子を自由に配置できる特徴を有し、基準位置検出機能付き電子時計における部品の配置制約を大幅に緩和できる技術は既に提案されているが、光導波路として通常の光ファイバを使用しているため、専用の固定部品を使用するか、もしくは、地板や輪列受などに光ファイバを固定する構造の追加が必要にとなっていた。
【解決手段】
回路基板201に光導波路105、110が形成されるとともに、光導波路105により導光された発光素子102の光を出向する発光部か、発光素子の光を受光し、光導波路110により受光素子112に導光する受光部のいずれかを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、時計における、指針が取り付けられている輪列の位置を検出する指針位置機能付き電子時計に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子制御式パーペチャルカレンダー時計や電波時計等、指針の基準位置の設定が必要不可欠な時計が多く存在する。これらは衝撃や磁界により針の基準位置が時計の内部にもつ位置情報に対しずれた場合、見かけ上時刻狂いが生じていた。
これらの時刻狂いを起こさないため、針の基準位置を検出する機構を有し、基準位置と時計内部に持つ位置情報とのズレを検出し補正する手段が提案されている。指針の基準位置を検出する方法としては、指針が取り付けられた歯車の基準位置相当部分に透過孔を設け、その孔を透過する光を検出する光学式基準位置検出が良く用いられている。光学式基準位置検出、特に、上記の透過型光学式基準位置検出の場合、検出対象の歯車の両面に、光源(LEDなど)と受光素子(フォトトランジスタ、以下フォトTr、など)を配置する必要が有り、大きな配置制約となっていた。
【0003】
そこで、検出用の光源であるLEDから発光された検出光が光導波路を介して表示に用いている指針と機械的に結合した歯車に照射されたときに、この歯車に配置されている貫通孔を通して検出光が受光素子に照射された状態を基準位置とする方法が特許文献1に開示されている。
特許文献1には、可撓性のある通常の光ファイバを使用するよりも、時計に組み込むのに適した形状に形成された剛体の光導体を使用する方が良いことも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭61−118683号公報(第5図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術は、光導波路を用いて光を導光することにより、光源や受光素子を自由に配置できる特徴を有し、基準位置検出機能付き電子時計における部品の配置制約を大幅に緩和できる技術である。
しかしながら、上記従来技術は、以下のような欠点を有している。
(1)特許文献1の技術では、光導波路として時計に適した形状に形成された光導体を使用している。
時計のような小さなサイズでこのような成形を行うこと自体が困難なことであり、コストアップに繋がってしまう。

(2)光導体を組み込みに適した形状に成形しているといっても、地板や輪列受などに光導体を固定する構造の追加は必要になる。
このため、支持用の部品や地板の構造が複雑になり、地板も厚くなるため、設計負荷が大きく、時計自体の大きさも大きくなる。
(3)また、上記のような構成では光導波路の位置と歯車の位置関係を調整するため、時計の組み込みに時間がかかるためにコストアップになる。
(4)さらに、時計の場合、基本構造が同一で輪列の組み換えのみにより指針による表示内容を変更することで、低コストで商品ラインアップを増やすこと(以下、cal変更)が良く行われる。上記構成の場合、このようなcal変更であっても、表示変更毎に光導
体そのものや地板、輪列受の変更が必要となり、設計負荷が増大すると共にコストアップとなり、cal変更による商品ラインアップ増のメリットが小さくなってしまう。
このように、導入に当たってのデメリットが多いため、特許文献1の手法は事実上導入不可能な技術となっていた。
【0006】
本発明は、以上のような課題を解決しようとするもので、簡易的な支持構造で、簡単に光導波路の位置と歯車の位置関係を決定できる基準位置検出機構を提供することにより、設計負荷を低減し、時計自体の大きさも小さくし、組み立てコストも低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
指針を駆動する輪列と、
発光素子と受光素子と、
発光素子と受光素子を実装した基板と、からなり、
発光素子からの放射光を受光素子が受光することにより輪列の位置を検出する光学的位置検出装置と、を有する指針位置機能付き電子時計において、
回路基板には、光導波路が形成されるとともに、
導波路により導光された発光素子の光を出向する発光部か、
発光素子の光を受光し、光導波路により受光素子に導光する受光部のいずれかを有することを特徴とする。
【0008】
また、発光素子もしくは発光部を有する第1回路基板と、
受光素子もしくは受光部を有する第2回路基板が、別回路基板として構成されることを特徴とする。
【0009】
また、第1回路基板と第2回路基板の光学系が各基板内で閉じており、
発光回路基板と受光回路基板は、電気的にのみ接続されていることを特徴とする。
【0010】
また、光学的位置検出装置が反射型検出装置であり、回路基板は単一であることを特徴とする。
【0011】
また、輪列を構成する歯車に、
光を反射する反射面を有する反射板と、光を吸収する遮光面を有する遮光板が形成され、発光部か発光素子の発光面や受光部か受光素子の受光面を合わせ、検出面と定義した場合に、検出面と遮光面との距離が、検出面と反射面との距離より近いことを特徴とする。
【0012】
また、検出面が遮光壁に覆われることを特徴とする。
【0013】
また、光学的位置検出装置が透過型検出装置であり、回路基板は単一であることを特徴とする。
【0014】
また、回路基板が、
発光部もしくは発光素子のいずれか1つの配置されている第1部分と、
受光部もしくは受光素子のいずれか1つの配置されている第2部分とに別れ、
第1部分と第2部分とで折り曲げ可能に形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、近年実用化されてきている光ファイバ埋め込み回路基板を、光学式指針位置検出に使用することにより、以下のような理由で特許文献1の欠点を解消しつつ、小型で低コストの光学式指針位置検出機能付き電子時計を可能にできる。
(1)光ファイバを含む全ての光学系が回路基板内で閉じているので、回路基板を除く部品は従来と同じ部品が使用できる。そのため、低コストかつ薄く小型の光学式指針位置検出機能付き電子時計を可能にできる。
(2)光ファイバを含む全ての光学系が回路基板内で閉じているので、細かな位置調整が不要であり、調整コストを削減できる。
(3)光学系におけるアフターサービス(以下、AS)時は、回路基板を交換するだけなので、手間がかからない。
(4)cal変更時も回路基板の変更のみで対応できるので、設計負荷も小さく、コストダウンも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施例1における反射型の基準位置検出機構を用いた時計構成を示す説明図である。
【図2−1】実施例1の形態にかかる基準位置検出機構に用いる回路基板を示す説明図である。
【図2−2】図2−1の破線Bの断面構造を示した図である。
【図2−3】図2−1の破線Aの断面構造を示した図である。
【図2−4】図2−1の秒用基準位置検出部202の詳細な構造を示した図である。
【図3−1】秒針歯車が基準位置にある状態における図2−4の破線Cの断面構造を示した図である。
【図3−2】秒針歯車が基準位置以外の状態における図2−4の破線Cの断面構造を示した図である。
【図3−3】図2−4の破線Dの断面構造を示した図である。
【図3−4】図2−4の破線Eの断面構造を示した図である。
【図4】実施例2における透過型基準位置検出機構を用いた時計の構成を示す説明図である。
【図5】実施例2の形態にかかる基準位置検出機構に用いる回路基板を示す説明図である。
【図6】実施例3における基準位置検出機構を用いた時計の構成を示す説明図である。
【図7−1】実施例3の形態にかかる基準位置検出機構に用いる回路基板を示す説明図である。
【図7−2】図7−1に示した回路基板700を用いて時計に組み込んだときの断面構造である。
【図7−3】図7−2に示したスペーサー704と周辺部との位置関係を示した図である。
【図8】実施例4の形態にかかる基準位置検出機構に用いる回路基板を示す説明図である。
【図9】図8に示した回路基板800と回路基板805を用いて時計に組み込んだときの断面構造を示す説明図である。
【図10−1】出光導波路105、受光導波路110の構成を示した図である。
【図10−2】図10−1の断面構造である。
【図11−1】実施例1において秒針歯車107が基準位置にある状態の遮光板301と秒用基準位置検出部202との位置関係を示した図である。
【図11−2】実施例1において秒針歯車107が基準位置にない状態の遮光板301と秒用基準位置検出部202との位置関係を示した図である。
【図12−1】実施例2において秒針歯車421が基準位置にある状態の秒基準位置検出部1203と秒反射板1201との位置関係を示した図である。
【図12−2】実施例2において秒針歯車404が基準位置にある状態の分基準位置検出部501と分反射板1204との位置関係を示した図である。
【図12−3】実施例2において秒針歯車405が基準位置にある状態の時基準位置検出部502と時反射板1206との位置関係を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる針位置検出装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0018】
[1]実施例1
本発明の実施例1の形態にかかる基準位置検出機構の好適な実施の形態を詳細に説明する。
本実施例は、反射型光学式基準位置検出機構に本発明を適用したものである。反射型光学式基準位置検出機構(以下、反射型検出)は、透過型に比較して構造が複雑になる欠点があるが、単一回路基板上に光源と受光素子を実装でき、輪列を除く光学系を1枚の回路基板で構成できるので、本発明の適用に好適な構成となっている。
【0019】
図1は本発明の実施例1の形態にかかる反射型の基準位置検出機構を用いた時計の構成の概念を示す説明図である。なお、説明を簡単にするために、本実施例では、単一の秒モータ103により秒針(不図示)が取り付けられた秒針歯車107を駆動するとともに、秒針歯車107の基準位置を検出する構成とする。
分針(不図示)が取り付けられた分針歯車115、時針(不図示)が取り付けられた時針歯車116は輪列(不図示)を介し駆動されるが、特に検出は実施しない。
【0020】
(システム構成)
101は、本実施例における光学系の制御を司る制御部であり、秒モーターパルスS103を出力することによって秒モータ103を駆動制御するほか、光源102を制御し、受光素子112からの信号を受けて全体制御を行うが、詳細は後述する。
102は光源であり、具体的にはLEDで構成され、制御部101からの点灯制御信号S102を受けて発光する。105は出光導波路であり、光源102側に、光源102からの検出光119を入光する光源入光部104を、秒針歯車107側に、出光導波路105で導光した検出光119を秒針歯車107に向けて秒針用検出光113として出光する秒針用出光部106を有する。
108は秒針歯車107に形成された反射板(図11−1 302)、遮光板(図11−1 301)を含んだ秒針用基準位置判定部であり、秒針用検出光113が反射板302に照射された場合は秒針用反射光114として反射する。
【0021】
110は入光導波路であり、秒針歯車107からの秒針用反射光114を入光する秒針用受光部109を、受光素子112側に、入光導波路110で導光した秒針用反射光114を受光素子112に向けて受光光120として出光する照射部111を有する。
出光導波路105、入光導波路110はともに光ファイバで構成される。光源入光部104、秒針用出光部106、秒針用受光部109、照射部111の詳細構成は、後述する。
112は受光素子であり、受光光120を受光し、光検出信号S101を制御部101に出力する。制御部101は光検出信号S101を元に、指針位置検出の制御を行う。
【0022】
(針位置検出動作)
次に、指針の基準位置検出の具体的動作について説明を行う。
基準位置検出を行う場合、制御部101から点灯制御信号S102を光源102へ送り、光源102を点灯状態にする。光源102から出光導波路105の光源入光部104に検出光119が入力され、秒針用出光部106から、秒針歯車107の位置によって出力
が異なる秒用基準位置判定部108に、秒用検出光113が照射される。秒用基準位置判定部108から出力された秒用反射光114は秒針用受光部109に入光し、入光導波路110を通って照射部111を介して受光光120となり、受光素子112に照射される。受光素子112の受光結果は電気信号となり、光検出信号S101として制御部101に入力される。
【0023】
また、秒モータ103は制御部101の秒モータ信号S103によって動作し、秒動力121を秒針歯車107の基準位置を変化させると共に分動力117を分針歯車115に動力を伝え、分針歯車115は動作することによって時動力118を時針歯車116に動力を伝え、時刻の表示を行う。
【0024】
針位置検出動作において、秒針用歯車107の位置が基準位置に無い場合、秒用基準位置判定部108は反射板302によって秒用検出光113を反射し、秒用反射光114を針用受光部109に入光するため、受光素子112は光検出有りを示す光検出信号S101を出力する。
また、秒針用歯車107の位置が基準位置にある場合、秒用基準位置判定部108は遮光版301によって秒用検出光113を反射しないため、針用受光部109に入光がない。そのため、受光素子112は光検出無しを示す光検出信号S101を出力する。
上記異なる光検出信号S101を受けることによって、制御部101は光検出信号S101から基準位置の検出の判断をおこなうことが可能となる。
【0025】
(システムの具体的構造)
図2−1は本発明の実施例1の形態にかかる基準位置検出機構に用いる回路基板201を示す。
出光導波路105、受光導波路110は回路基板201に形成されており、回路基板201には秒針歯車107と図1の秒針用出光部106と秒用受光部109を含んだ部位である秒用基準位置検出部202の位置決めを行うための位置決め穴205と電池用穴203が存し、回路基板201の上に秒針歯車107が配置され、秒用基準位置検出部202と秒針歯車107との関係は図11−1のように秒針歯車107に設けられた反射板302と遮光板301を含む秒用基準位置判定部108が秒用基準位置検出部202上に存在するように配置されている。
また、秒用基準位置判定部108は秒用基準位置検出部202に反射板302又は遮光板301の存在によって秒針用反射光114の出力が異なるようになっている。
【0026】
図10−1は出光導波路105、受光導波路110の構成を示す。
検出光119や秒針用反射光114と同様の光1006は光源入光部104、秒針用受光部109と同様の入光部1004から入光し、反射部材1007で光1006の方向を変えて光を全反射するクラッド1001に囲まれたコア1000を通り、反射部材1002で再び、光1006の方向を変えて秒針用出光部106や照射部111と同様の出光部1005より光1006を照射する。クラッド1001は図10−2のように回路基板201などに用いるガラスエポキシ基板などの遮光部材に囲まれるように埋設されることによって、遮光を兼ねている。
【0027】
図2−2は図2−1の破線Bの断面図を示しており、光源102を光源入光部104側に照射出来るように実装するだけで光源102と光源入光部104の位置関係を固定することが出来る。
また、遮光部材210により秒針用出光部106を遮光することによって、光源102以外の光が出光導波路105へ入光することを防止している。
【0028】
図2−3は図2−1の破線Aの断面図を示しており、受光素子112を秒針用受光部1
09側からの光を受光できるように実装するだけで受光素子112と照射部111の位置関係を固定することが出来る。
また、遮光部材211により秒針用受光部109以外を遮光することによって、秒針用受光部109以外の光が入光導波路110へ入光することを防止している。
【0029】
なお、位置決め穴205の形状は本実施例では円形であるが、四角、三角形状でも可能であり、秒用基準位置検出部202と秒針歯車107との位置関係が決定できれば、回路基板201の外形形状で決定しても良い。位置決め穴205の数についても、本実施例では2個であるが、1つ以上あれば固定は可能である。好ましくは3個以上の位置決め穴205を用意した方が安定した位置決めが出来るため、望ましい。
【0030】
図2−4は秒用基準位置検出部202の詳細な構造を示し、秒針用出光部106と秒針用受光部109を囲むように遮光部材204を配置している。
図3−3は図2−4中の破線Dの断面を、図3−4は図2−4中の破線Eの断面を示す。図3−3、図3−4に示すように、秒針用出光部106と秒針用受光部109を囲むように遮光部材204を配置することで、外部からの光の影響を低減させている。
【0031】
図3−1は、基準位置における破線Cの断面を示す図面である。
図3−1のように、秒針用出光部106と秒針用受光部109上に遮光板301がある。図11−1に示すように、本実施例では、遮光板301が秒用基準位置検出部202にある状態を秒針歯車107の基準位置としており、遮光板面305は遮光部面303、304よりも秒針用出光部106側に位置し、遮光板面306は遮光部面303、304よりも秒針用受光部109側に位置することで、外部からの光と秒針用出光部106から出力される秒針用検出光113又は秒針用反射光114が秒針用受光部109に到達しないようにしている。
よって、秒針用出光部106から出力された秒用検出光113は秒針歯車107に設けられた遮光板301によって、完全に遮光されるため、秒針用受光部109には秒用反射光114は入光されない。
【0032】
図3−2は、基準位置以外における破線Cの断面を示す図面である。
また、図3−2のように秒針用出光部106と秒針用受光部109上に反射板302がある。図11−2示すように、本実施例では、反射板302が秒用基準位置検出部202にある状態を秒針歯車107の基準位置ではない状態としており、反射板302は遮光部面304よりも秒針用出光部106、秒針用受光部109側に位置し、遮光部面303が反射板302よりも秒針用出光部106、秒針用受光部109側に位置することで、外部からの光の遮光や秒針用出光部106から出力される秒針用検出光113が外部へ漏れないようにし、秒針用検出光113が反射板302で反射して秒針用反射光114となり、秒針用受光部109に照射できるようにしている。
よって、秒針用出光部106から出力された秒用検出光113は、秒針歯車107に接続した反射板302によって、反射されるため、秒針用受光部109に秒用反射光114が入光される。
【0033】
なお、遮光部材を設けたほうが確実に検出可能であるが、完成時計状態やムーブメント状態で外光を完全に遮光できる場合には、遮光部材を主略することも可能である。
このような構成にすることにより、外光からの影響が受けにくくなり、検出ノイズが低減され、より基準位置の検出精度を上げることが出来る。
【0034】
上記実施例1で説明の通り、本発明を反射型検出に適用することにより、電子時計における指針位置検出の光学系を1枚の回路基板にて構成する事が可能となる。これにより、部品の配置に自由度が出来、小型でかつ低コストの指針位置検出機能付き電子時計を提供
できる。
【0035】
[2]実施例2
つぎに、本発明の実施例2の形態にかかる基準位置検出機構の好適な実施の形態を詳細に説明する。
本実施例では、実施例1を基本構成として、実施例1の基準位置検出は秒針のみの基準位置検出であったのを、実施例2では時用歯車、分用歯車、秒用歯車の基準位置を検出する構成としたものである。
【0036】
(システム構成)
図4は、本発明の実施例2の形態にかかる反射型の基準位置検出機構を用いた時計の構成の概念を示す説明図である。上述の如く、基本構成は実施例1の構成と同じであるため、図1と同じ構成要素については、同じ番号を付す事により説明を省略する。
421は秒針歯車であり、働きとしては実施例1の秒針歯車107と同一の働きを行うが、構成要素である反射板、遮光板の基準位置検出に関する対応が異なり、図12−1のように秒基準位置検出部1203と秒反射板1201が一致したときが基準位置となり、秒基準位置検出部1203と秒遮光板1202が一致したときは非基準位置となる。
【0037】
401は分モータであり、制御部101からの分モーターパルスS401により駆動され、分モータ401によって発生した動力である分動力423によって分針歯車404を駆動する。分針歯車404には、秒針用基準位置判定部422と同様の分針用基準位置判定部408を有する。403は分針用出光部であり、出光導光路105に設けられ、出光導光路105によって導かれた光源102からの検出光104を分用検出光406として出光する。412は分針用受光部であり、入光導光路110に設けられ、分針用基準位置判定部408によって反射された分針用反射光410を入光する。分針用出光部403、分用検出光406、分針用基準位置判定部408、分針用反射光410、分針用受光部412の関係は、秒針における各構成要素と同様で図12−2のように分基準位置検出部501と分反射板1204が一致したときが基準位置となり、分基準位置検出部501と分遮光板1205が一致したときは非基準位置となる。
【0038】
402は時モータであり、制御部101からの時モーターパルスS402により駆動され、時モータ402によって発生した動力である時動力414によって時針歯車405を駆動する。時針歯車405には、秒針用基準位置判定部422と同様の時針用基準位置判定部409を有する。420は時針用出光部であり、出光導光路105に設けられ、出光導光路105によって導かれた光源102からの検出光104を時用検出光407として出光する。
413は時針用受光部であり、入光導光路110に設けられ、時針用基準位置判定部409によって反射された時針用反射光411を入光する。時針用出光部420、時用検出光407、時針用基準位置判定部409、時針用反射光411、時針用受光部413の関係は秒針における各構成要素と同様で図12−3のように時基準位置検出部502と時反射板1206が一致したときが基準位置となり、時基準位置検出部502と時遮光板1207が一致したときは非基準位置となる。
【0039】
(針位置検出動作)
次に、実施例2の具体的動作について説明する。
基準位置検出を行う場合、制御部101から点灯制御信号S102を光源102へ送り、光源102を点灯状態にし、光源102から出光導波路105の光源入光部104に検出光119が入力される。
【0040】
秒針歯車421の基準位置検出については、秒針用出光部106から秒針用歯車421
の位置によって出力が異なる秒用基準位置判定部422に秒用検出光113が照射され、秒用基準位置判定部422から出力された秒用反射光114は秒針用受光部109に入光し、入光導波路110を通って照射部111を介して受光光120となり、受光素子112に照射され、受光素子112の受光結果は電気信号となり、光検出信号S101として制御部101に入力される。
【0041】
分針歯車404の基準位置検出については、分針用出光部403から分針用歯車404の位置によって出力が異なる分用基準位置判定部408に分用検出光406が照射され、分用基準位置判定部408から出力された分用反射光410は分針用受光部412に入光し、入光導波路110を通って照射部111を介して受光光120となり、受光素子112に照射され、受光素子112の受光結果は電気信号となり、光検出信号S101として制御部101に入力される。
【0042】
時針歯車405の基準位置検出については、時針用出光部420から時針用歯車405の位置によって出力が異なる時用基準位置判定部409に時用検出光407が照射され、時用基準位置判定部409から出力された時用反射光409は時針用受光部413に入光し、入光導波路110を通って照射部111を介して受光光120となり、受光素子112に照射され、受光素子112の受光結果は電気信号となり、光検出信号S101として制御部101に入力される。
【0043】
秒モータ103は、制御部101の秒モータ信号S103によって動作し、秒動力119を秒針歯車421の基準位置を変化させる。分モータ401は制御部101の分モータ信号S401によって動作し、分動力423を分針歯車404の基準位置を変化させる。時モータ402は制御部101の時モータ信号S402によって動作し、時動力414を時針歯車405の基準位置を変化させると共に時刻の表示を行う。
【0044】
また、針位置検出動作において、実施例1では基準位置検出時は秒反射光114が出力されない遮光状態であったが、実施例2においては秒用受光部109、分用受光部412、時用受光部413が共通した入光導波路110と接続しているため、実施例1と同様に基準位置検出時に遮光状態とすると全ての歯車が基準位置にあったときのみしか、基準位置検出が出来なくなる。
【0045】
このため、本実施例では、基準位置非検出時に遮光状態、基準位置検出時に反射状態と設定し、
秒針歯車421の秒用基準位置判定部1203は図12−1のように秒反射板1201と秒遮光板1202から構成されており、秒用基準位置判定部1203と秒反射板1201が一致した状態が秒針の基準位置となる。
分針歯車404の分用基準位置判定部501は図12−2のように分反射板1204と分遮光板1205から構成されており、分用基準位置判定部501と分反射板1204が一致した状態が分針の基準位置となる。
時針歯車405の時用基準位置判定部502は図12−3のように時反射板1206と時遮光板1207から構成されており、時用基準位置判定部502と時反射板1206が一致した状態が時針の基準位置となる。
【0046】
各指針の基準位置検出は、次の順序で行う
(1)まず、時針歯車405、分針歯車404、秒針歯車421を非基準位置にして秒用受光部109、分用受光部412、時用受光部413を遮光状態にする。
(2)次に、検出したい所望の歯車のみを動かし、基準位置検出を行うようにする。
(3)さらに、次の指針の基準位置を検出したい場合には、(2)で基準位置検出した歯車を再び動かして遮光状態とし、検出したい歯車について(2)を実行する。
(4)以下、上記(1)〜(3)を、全ての指針に対し、実行する。
この方法により効率的に基準位置検出が出来るため、基準位置検出時は秒反射光114又は分反射光410、時反射光411が出力される反射状態で、非基準位置検出時は秒反射光114又は分反射光410、時反射光411が出力されない遮光状態である方が望ましい。
【0047】
(システムの具体的構造)
図4に示したシステムを具現化する回路基板503の具体例を図5に示す。実施例1の図1と同様の構成で同一の動作を行う部品には同一符号を付し、先に述べた構成についても説明を省略する。
また、図5中の破線A、破線Bは図2−1の破線A、破線Bと同様の構造である。
【0048】
本実施例では、
秒針歯車422を検出する秒用基準位置検出部1203、
分針歯車404を検出する分基準位置検出部501、
時針歯車405を検出する時基準位置検出部502に、
共通した光導波路である出光導波路105、入光導波路110が通っている。
これは、図4に示す如く、出光導波路105、入光導波路110を秒、分、時の各歯車の検出に共用しているからである。
このため、光導波路のスペースが削減できる上、
秒針用出光部106と秒用受光部109を含んだ部位である秒用基準位置検出部1203の位置決め、
分針用出光部403と分用受光部412を含んだ部位である分用基準位置検出部501の位置決め、
時針用出光部420と時用受光部413を含んだ部位である時用基準位置検出部502の位置決めを
輪列を組み上げた回路基板503を組み込むことで可能であり、作業性の効率化が出来る。
【0049】
また、本実施例では、光源102と受光素子112を複数の指針位置検出で共用可能である。このため、光源102と受光素子112の数を減少させる事が可能であり、部品点数削減によるコストダウンが可能である。
さらに、光ファイバを使用しない指針位置検出では、必ず検出位置に光学素子(光源と受光素子)を配置せねばならず、複数位置検出を行うことは大変な配置制約となっていた。しかし、本実施例では、光学素子の数が減るだけでなく、その配置位置にも制約が無いため、配置制約が大幅に緩和され配置自由度を向上できる。
従って、設計負荷が減少すると共に、時計の小型化が可能となる。
【0050】
[3]実施例3
つぎに、本発明の実施例3の形態にかかる基準位置検出機構の好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施例1の基準位置検出は反射型基準位置検出であったが、実施例3では透過型基準位置検出(以下、透過型検出)でおこなった場合について説明をおこなう。
【0051】
透過型検出は反射型検出に比べ、構造が比較的簡単でS/N比も取りやすいと言う長所が有り、反射型検出よりも広く使用されている。但し、その構成から、回路基板を1枚にできる反射型検出に比べ、発光側と受光側の2枚の基板が必要であること、基板ならびに各素子分時計が厚くなってしまう、という欠点を有していた。
本実施例では、本発明を透過型検出でも適用可能であることを示すと共に、透過型検出の欠点を改善可能であることを示すものである。
【0052】
(システム構成)
図6は実施例3における基準位置検出機構を用いた時計の構成概念を示す説明図であり、図1と同じ構成要素については同じ符号を付す事によりその説明を省略する。
601は秒針歯車であり、透過孔602を有する。透過孔602は、秒針用出光部106からの秒針用検出光113が透過する場合が基準位置となるように設定される。
基準位置検出を行う場合、制御部101から点灯制御信号S102を光源102へ送り、光源102を点灯状態にし、光源102から出光導波路105の光源入光部104に検出光119が入力される。
【0053】
(針位置検出動作)
秒針歯車の基準位置検出については秒針用出光部106から秒針用歯車601へ秒用検出光113が照射され、秒針歯車601が基準位置にない場合(透過孔602に秒用検出光113が照射されない場合)、秒用検出光113は秒針歯車601で遮光されるために秒針用受光部109には光が入らない。秒針歯車601が基準位置にある場合は透過孔602を通って秒用検出光113が秒針用受光部109に入光し、入光導波路110を通って照射部111を介して受光光120となり、受光素子112に照射され、受光素子112の受光結果は電気信号となり、光検出信号S101として制御部101に入力される。
また、秒モータ103は制御部101の秒モータ信号S103によって動作し、秒動力119を秒針歯車601の基準位置を変化させると共に分動力117を分針歯車115に伝え、分針歯車115は動作することによって時動力118を時針歯車116に伝え、時刻の表示を行う。
【0054】
(システムの具体的構造)
図7−1は本発明の実施例3の形態にかかる基準位置検出機構に用いる回路基板700を示し、図6と同一の動作を行う部品には同一符号を付し、説明を省略する。
【0055】
図中の破線A、破線Bは図2−1の破線A、破線Bと同様の構造である。
図7−1中の709は制御部101、光源102、受光素子112を実装する回路基板であり、出光導波路105を有しながら可撓性を有する回路基板705と秒針用出光部106を有する回路基板708と一体で構成されており、回路基板709には位置決め穴706、回路基板708には位置決め穴707を設けている。
【0056】
図7−2は回路基板700を用いて時計に組み込んだときの断面構造を示しており、701は地板、702は裏押さえであり、秒針歯車601や回路基板709、708の位置を地板701、裏押さえ702によって決定する。
704は回路基板708、709間の隙間を確保するスペーサーであり、秒針歯車601と秒針用出光部106、秒針用受光部109の間隔を維持する。
図7−3はスペーサー704と秒針歯車601と秒針用出光部106、秒針用受光部109の位置関係を示した図であり、スペーサー704の秒針歯車601と秒針用出光部106、秒針用受光部109周辺部は基準位置検出が出来るように削られている。
710は固定ネジ703を貫通させるための穴部であり、回路基板709、スペーサー704、回路基板708、裏押さえ702を固定ネジ703で貫通して地板701にねじ込むことによって秒針用検出部106、秒針用受光部109、秒針歯車601の位置が固定される。
【0057】
このように回路基板709のように光源102、受光素子112などの実装部品を集中して実装されているにもかかわらず、光源102で発生した検出光119が出光導波路105によって回路基板705を介して回路基板708の秒針用出光部106から秒針用検出光113として出力が出来るため、光源102、受光素子112双方の厚さが時計の厚み
に影響を与えなくなる。
【0058】
以上のように実施例によれば、透過型検出においても本発明を適用する事が可能である。それにより、光源102と受光素子112の代わりに、秒針用出光部106と秒針用受光部109を配置する事が出来、時計を薄くする事が可能である。
さらに、基準位置の検出方式が透過型基準位置検出方式であっても、地板701によって秒針歯車601と回路基板708と回路基板709が決定され、秒針用受光部109、秒針用出光部106も回路基板708と回路基板709によって位置が決まるために、秒針用受光部109、針用出光部106、秒針歯車601に設置された透過孔602の位置関係が地板の穴位置精度のみで決定されるので位置の決定が簡潔に精度良く出来る。
【0059】
[4]実施例4
つぎに、本発明の実施例4の形態にかかる基準位置検出機構の好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施例3の基準位置検出は、回路基板705、709,708を1つのFPC基板で構成することで透過型検出でも本発明を適用できることを説明した。しかし、FPCは時計でよく使用されるガラエポ基板より高価である。
本実施例は、従来どおりの発光用と受光用の2枚の基板を使用した構成の場合にも、本発明が適用できることを示す実施例である。
【0060】
(構造)
図8は本発明の実施例4の形態にかかる基準位置検出機構に用いる回路基板を示し、図7と同一の動作を行う部品には同一符号を付し、説明を省略する。
800は受光素子112や、制御部101を実装した回路基板であり、秒針用受光部109も回路基板800上に設け、図中の破線Aは図2−3と同様の構造である。
また、805は光源102を実装した回路基板であり、秒針用出光部106も回路基板805上に設け、図中の破線Bは図2−2と同様の構造である。
801、803は制御部101から出力される点灯制御信号S102を光源102に電気的に伝える信号線であり、802、804は電源の共通電極であり、図9に示す導電部材901を介して信号線801と信号線803、共通電極802と共通電極804の電気的な接続を行っている。
【0061】
図9は回路基板800、回路基板805を用いて時計に組み込んだときの断面構造を示しており、
回路基板800、スペーサー704又は導電部材901、回路基板805を固定ネジ703で貫通して地板701にねじ込むことによって秒針用検出部106、秒針用受光部109、秒針歯車601の位置が固定されており、光源102は導電部材901、秒針用出光部106を避けるように配置することによって光源102の厚さ分、時計が厚くならないようにしている。
【0062】
なお、秒針歯車601が通る隙間を確保するために回路基板800と回路基板805間にスペーサ704を挿入しているが、このスペーサ704を導電部材901が兼用しても良い。
【0063】
以上のように、本実施例によれば、基準位置の検出方式が透過型基準位置検出方式であっても、FPCなどの高価な基板を用いることなく、簡潔で精度良い基準位置検出機構を実現できる。
また、発光側の回路基板805、受光側の回路基板800とも、光学系は回路基板内で閉じていて、両基板間の接続は電気的接続のみが行われ、光学的接続は不要である。
これにより、以下の長所を有する。
(1)接続部における特別な遮光が不要であるので、設計が簡単でコストダウンできる。(2)基板間の光学的位置合わせが不要なので、調整の手間が不要で工数が削減できる。(3)基板間の電気的接続には従来の構造、たとえば、コイルバネや導電コネクタでの接続が使用できるので、設計負荷が無い。また、従来の光ファイバを使用しない時計への適用が可能である。
【0064】
以上のように本発明によれば、近年実用化されてきている、光ファイバ埋め込み回路基板を、光学式指針位置検出に使用することにより、特許文献1の技術では実現できなかった、光ファイバ利用の指針位置検出を実現し、設計負荷を低減し、時計自体の大きさも小さくし、組み立てコストも低減できる。
【符号の説明】
【0065】
101 制御部
102 光源
103 秒モータ
104 光源入光部
105 出光導波部
106 秒針用出光部
107 秒針歯車
108 秒針用基準位置判定部
109 秒針用受光部
110 入光導波路
111 照射部
112 受光素子
113 秒針検出光
114 秒針用反射光
115 分針歯車
116 時針歯車
117 分動力
118 時動力
119 検出光
120 受光光
121 秒動力
201 回路基板
202 秒用基準位置検出部
203 電池用穴
204 遮光部材
205 位置決め穴
210 遮光部材
211 遮光部材
301 遮光板
302 反射板
303 遮光部面
304 遮光部面
305 遮光板面
306 遮光板面
401 分モータ
402 時モータ
403 分針用出光部
404 分針歯車
405 時針歯車
406 分用検出光
407 時用検出光
408 分針用基準判定部
409 時針用基準判定部」
410 分針用反射光
411 時針用反射光
412 分針用受光部
413 時針用受光部
414 時動力
420 時針用出光部
421 秒針歯車
422 秒針用基準位置判定部
423 分動力
501 分用基準位置判定部
502 時用基準位置判定部
503 回路基板
601 秒針歯車
602 透過孔
700 回路基板
701 地板
702 裏押さえ
703 固定ネジ
704 スペーサー
705 回路基板
706 位置決め穴
707 位置決め穴
708 回路基板
709 回路基板
710 穴部
800 回路基板
801 信号線
802 共通電極
803 信号線
804 共通電極
805 回路基板
901 導電部材
1000 コア
1001 クラッド
1002 反射部材
1003 遮光部材
1004 入光部
1005 出光部
1006 光
1201 秒反射板
1202 秒遮光板
1203 秒基準位置検出部
1204 分反射板
1205 分遮光板
1206 時反射板
1207 時遮光板
S101 光検出信号
S102 点灯制御信号
S103 秒モーターパルス
S401 分モーターパルス
S402 時モーターパルス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
指針を駆動する輪列と、
発光素子と受光素子と、
該発光素子と受光素子を実装した回路基板と、からなり、
該発光素子からの放射光を該受光素子が受光することにより前記輪列の位置を検出する光学的位置検出装置と、を有する指針位置機能付き電子時計において、
前記回路基板には、光導波路が形成されるとともに、
該光導波路により導光された前記発光素子の光を出光する発光部か、
前記発光素子の光を受光し、該光導波路により前記受光素子に導光する受光部の
いずれかを有することを特徴とする指針位置機能付き電子時計。
【請求項2】
前記光学的位置検出装置が透過型検出装置であり、
前記発光素子もしくは前記発光部を有する第1回路基板と、
前記受光素子もしくは前記受光部を有する第2回路基板が、別回路基板として構成されることを特徴とする請求項1に記載の指針位置機能付き電子時計。
【請求項3】
前記第1回路基板と前記第2回路基板の光学系が各基板内で閉じており、
前記発光回路基板と前記受光回路基板は、電気的にのみ接続されている
ことを特徴とする請求項2に記載の指針位置機能付き電子時計。
【請求項4】
前記光学的位置検出装置が反射型検出装置であり、前記回路基板は単一である
ことを特徴とする請求項1に記載の指針位置機能付き電子時計。
【請求項5】
前記輪列を構成する歯車に、
光を反射する反射面を有する反射板と、光を吸収する遮光面を有する遮光板が形成され、前記発光部か前記発光素子の発光面や前記受光部か前記受光素子の受光面を合わせ、検出面と定義した場合に、該検出面と前記遮光面との距離が、該検出面と前記反射面との距離より近い
ことを特徴とする請求項4に記載の指針位置機能付き電子時計。
【請求項6】
前記検出面が遮光壁に覆われることを特徴とする請求項5に記載の指針位置機能付き電子時計。
【請求項7】
前記光学的位置検出装置が透過型検出装置であり、前記回路基板は単一である
ことを特徴とする請求項1に記載の指針位置機能付き電子時計。
【請求項8】
前記回路基板が、
前記発光部もしくは前記発光素子のいずれか1つの配置されている第1部分と、
前記受光部もしくは前記受光素子のいずれか1つの配置されている第2部分と、に別れ、該第1部分と該第2部分とで折り曲げ可能に形成されている
ことを特徴とする請求項7に記載の指針位置機能付き電子時計。

【図1】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図2−3】
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【図2−4】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図3−3】
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【図3−4】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7−1】
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【図7−2】
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【図7−3】
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【図8】
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【図9】
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【図10−1】
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【図10−2】
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【図11−1】
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【図11−2】
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【図12−1】
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【図12−2】
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【図12−3】
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【公開番号】特開2010−230509(P2010−230509A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−78754(P2009−78754)
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【出願人】(000001960)シチズンホールディングス株式会社 (1,939)
【出願人】(307023373)シチズン時計株式会社 (227)
【Fターム(参考)】