説明

振動式ボウルフィーダ

【課題】複合振動式のボウルフィーダにおいて、水平回転方向の振動に起因する鉛直方向の振動の発生を抑える。
【解決手段】ボウルが取り付けられる上部振動体と中間振動体とを鉛直振動用板ばねで連結し、中間振動体と基台とを回転振動用板ばねで連結した振動式ボウルフィーダにおいて、ボウルをその水平回転方向の固有振動数Fで振動させたときにボウルに生じる水平回転方向の振動の振幅Vよりも鉛直方向の振動の振幅Vが6dB以上小さくなるように調整した。これにより、ボウルの水平回転方向の振動に起因する鉛直方向の振動の振幅を小さくすることができ、部品搬送に適した所望の振動が容易に実現できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加振機構の駆動により螺旋状の搬送路に沿って部品を搬送する振動式ボウルフィーダに関する。
【背景技術】
【0002】
振動式ボウルフィーダは、内面に螺旋状の部品搬送路が形成されたボウルを備え、このボウルを加振機構の駆動により振動させて部品を搬送路に沿って搬送するものである。このような振動式ボウルフィーダには、ボウルに対して部品搬送に最適な振動を付与することを目的として、ボウルの水平回転方向の振動と鉛直方向の振動をそれぞれ調整できる構成とした複合振動式のものがある(特許文献1、2参照。)。
【0003】
例えば、上記特許文献1に記載されたボウルフィーダは、図8に示すように、ボウル51が取り付けられる上部振動体52と床上に設置される基台53との間に十字状の中間振動体54を設け、この中間振動体54と基台53とを鉛直方向に向けた第1の板ばね(回転振動用板ばね)55で連結し、上部振動体52と中間振動体54とを水平方向に向けた第2の板ばね(鉛直振動用板ばね)56で連結し、中間振動体54と基台53との間に水平回転方向の振動を発生させる第1の加振機構(図示省略)を設け、上部振動体52と基台53との間に鉛直方向の振動を発生させる第2の加振機構(図示省略)を設けたものである。
【0004】
そして、前記各加振機構は、それぞれ基台53上に設置される交流電磁石と中間振動体54および上部振動体52に取り付けられる可動コアとで構成され、各加振機構の電磁石に印加する電圧を別々に制御することにより、ボウル51の水平回転方向の振動と鉛直方向の振動をそれぞれ調整できるようになっている。
【0005】
ところで、このような複合振動式ボウルフィーダでは、一般に、部品搬送速度を大きくしようとするときには、少ない電力で効率よく水平回転方向の振動の振幅を大きくするために、各加振機構をボウルの水平回転方向の固有振動数付近の周波数で駆動する。この際、水平回転方向と鉛直方向の振動振幅は、通常、水平回転方向の振動振幅が0.5〜2mm程度、鉛直方向の振動振幅が0.05〜0.5mm程度、すなわち鉛直方向の振動振幅が水平回転方向の振動振幅の1/5〜1/10程度以下になるように調整される。
【0006】
ここで、図9に示すように、ボウルを第1の加振機構で振動させたときのボウルの水平回転方向と鉛直方向の振動スペクトル波形において、ボウルの水平回転方向の固有振動数Fでの水平回転方向の振動振幅Vと鉛直方向の振動振幅Vとの差が1〜2dB程度しか離れていない場合、第1の加振機構をボウルの水平回転方向の固有振動数である周波数F付近の周波数で駆動して水平回転方向の振動のみを発生させようとしても、ボウルに比較的大きな振幅をもつ鉛直方向の振動を発生させてしまうおそれがある。この鉛直方向の振動振幅が数十μm以上あると、第2の加振機構で発生させる鉛直方向の振動と重なって、ボウルの鉛直方向の振動の調整が困難となり、部品搬送に最適な振動をボウルに付与することができなくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−203623号公報
【特許文献2】特開平11−116027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、複合振動式のボウルフィーダにおいて、水平回転方向の振動に起因する鉛直方向の振動の発生を抑えることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明は、螺旋状の部品搬送路が形成されたボウルと、前記ボウルが取り付けられる上部振動体と、床上に設置される基台と、前記上部振動体と基台との間に設けられる中間振動体と、前記中間振動体と基台とを連結する第1の弾性部材と、前記上部振動体と中間振動体とを連結する第2の弾性部材とを備え、前記第1の弾性部材と第2の弾性部材のうちの一方を回転振動用弾性部材、他方を鉛直振動用弾性部材とし、前記回転振動用弾性部材と第1の加振機構とでボウルに水平回転方向の振動を付与し、前記鉛直振動用弾性部材と第2の加振機構とでボウルに鉛直方向の振動を付与するようにした振動式ボウルフィーダにおいて、前記第1の加振機構でボウルをその水平回転方向の固有振動数で振動させたときに、前記ボウルに生じる水平回転方向の振動の振幅よりも鉛直方向の振動の振幅が6dB以上小さくなる構成とした。このようにボウルの水平回転方向の固有振動数における水平回転方向の振動振幅と鉛直方向の振動振幅に大きな差が生じるようにすることにより、各加振機構をボウルの水平回転方向の固有振動数付近の周波数で駆動したときも、水平回転方向の振動に起因する鉛直方向の振動の振幅を小さくすることができる。
【0010】
ここで、前記第1の加振機構でボウルを振動させ、その振動数をボウルの水平回転方向の固有振動数としたときに生じる水平回転方向の振動の振幅よりも、その振動数をボウルの鉛直方向の固有振動数としたときに生じる鉛直方向の振動の振幅が3dB以上小さくなるようにすることが望ましい。このようにすれば、水平回転方向と鉛直方向の振動振幅のピーク値に3dB以上の差をつけられるので、上記の6dB以上の振幅差を生じる構成を容易に形成することができる。
【0011】
さらに、前記回転振動用弾性部材を、前記ボウルの鉛直方向中心線と直交する同一水平線上の2箇所の固定位置で固定するようにすれば、回転振動用弾性部材の水平回転方向の変形が鉛直方向の変位につながらなくなり、水平回転方向の振動に起因する鉛直方向の振動の発生を抑えることができる。
【0012】
一方、前記鉛直振動用弾性部材は、前記上部振動体または中間振動体の外周部に沿って延びる同一水平線上の2箇所の固定位置で固定することができる。
【0013】
上記の構成において、前記回転振動用弾性部材としては、表裏面を水平方向に向けた板ばねを、前記鉛直振動用弾性部材としては、表裏面を鉛直方向に向けた板ばねをそれぞれ用いることができる。
【0014】
前記各加振機構を電磁石と可動鉄心とで構成し、そのうちの一方の電磁石への印加電圧設定回路に、印加電圧の基準波形を発生させる基準波形発生手段と、前記基準波形に対して振幅を調整する波形振幅調整手段を設け、他方の電磁石への印加電圧設定回路には、前記基準波形に対して所定の位相差をもつ波形を発生させる位相差調整手段と、位相差調整手段で発生した波形に対して振幅を調整する波形振幅調整手段を設けて、各電磁石への印加電圧の波形、周期、位相差および振幅を自在に制御できるようにすれば、水平回転方向の振動と鉛直方向の振動を容易に所望の振動に近づけることができる。
【0015】
また、前記各加振機構の電磁石への印加電圧設定回路に、それぞれの前記波形振幅調整手段で振幅を調整された波形をPWM(Pulse Width Modulation)信号に変換するPWM信号発生手段を設けて、PWM方式で各加振機構を駆動することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の振動式ボウルフィーダは、上述したように、第1の加振機構でボウルをその水平回転方向の固有振動数で振動させたときに、ボウルに生じる水平回転方向の振動の振幅よりも鉛直方向の振動の振幅が6dB以上小さくなるようにしたものであるから、水平回転方向の振動に起因する鉛直方向の振動の発生を効果的に抑えることができる。従って、水平回転方向と鉛直方向の振動をそれぞれ調整する際に、水平回転方向の振動を鉛直方向の振動にほとんど影響しないように調整することができ、部品搬送に適した所望の振動を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施形態のボウルフィーダの正面図
【図2】図1のボウルを除いた上面図
【図3】図1の縦断面図
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図
【図5】図3のV−V線に沿った断面図
【図6】図1のボウルフィーダの各加振機構の印加電圧設定回路の概略図
【図7】図1のボウルフィーダの振動スペクトル波形を示すグラフ
【図8】従来のボウルフィーダの一部切欠き斜視図
【図9】従来のボウルフィーダの振動スペクトル波形を示すグラフ
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図1乃至図7に基づき、本発明の実施形態を説明する。この振動式ボウルフィーダは、図1乃至図5に示すように、内面に螺旋状の搬送路(図示省略)が形成されたボウル1を円盤状の上部振動体2の上面に取り付け、上部振動体2と床上に設置される基台3との間に円筒状の中間振動体4を設け、中間振動体4と基台3とを第1の弾性部材としての板ばね5で連結し、上部振動体2と中間振動体4とを第2の弾性部材としての板ばね6で連結し、中間振動体4と基台3の間に水平回転方向の振動を発生させる第1の加振機構7を設け、上部振動体2と基台3の間に鉛直方向の振動を発生させる第2の加振機構8を設けたものである。
【0019】
前記基台3は、矩形のベース板9の上面にブロック状の板ばね取付部材10を固定し、板ばね取付部材10の上面に円板状の電磁石設置板11を固定したもので、そのベース板9が床上に固定された防振ゴム等の防振部材(図示省略)によって支持され、板ばね取付部材10および電磁石設置板11が中間振動体4の下部に挿入されている。
【0020】
前記中間振動体4は、その下端から切り込まれた第1板ばね取付部4aと上端から突出する第2板ばね取付部4bとが、それぞれ周方向に等間隔で4つずつ設けられている。そして、前記基台3の板ばね取付部材10には、中間振動体4の第1板ばね取付部4aに対応する位置に板ばね取付部10aが設けられ、上部振動体2には、中間振動体4の第2板ばね取付部4bが挿入される切欠きの一側面に板ばね取付部2aが設けられている。
【0021】
前記第1の板ばね5は、表裏面を水平方向に向けられ、両端の固定位置がボウル1の鉛直方向中心線Оと直交する同一水平線上に位置するように、一端部を中間振動体4の第1板ばね取付部4aに、他端部を基台3の板ばね取付部材10の板ばね取付部10aにそれぞれ固定されて、中間振動体4を水平回転方向に振動可能に支持する回転振動用板ばねとなっている。
【0022】
一方、前記第2の板ばね6は、表裏面を鉛直方向に向けられ、両端の固定位置が上部振動体2の外周部に沿って延びる同一水平線上に位置するように、一端部を上部振動体2の板ばね取付部2aに他端部を中間振動体4の第2板ばね取付部4bにそれぞれ固定されて、上部振動体2を鉛直方向に振動可能に支持する鉛直振動用板ばねとなっている。
【0023】
また、前記第1の加振機構7は、基台3の電磁石設置板11上に設置される交流電磁石12と、この電磁石12と所定の間隔をおいて対向するように中間振動体4の内周面に取り付けられる可動鉄心13とで構成されている。なお、可動鉄心13は、この例では中間振動体4に取り付けたが、上部振動体2に取り付けるようにしてもよい。一方、前記第2の加振機構8は、基台3の電磁石設置板11上に設置される交流電磁石14と、この電磁石14と所定の間隔をおいて対向するように上部振動体2の下面に取り付けられる可動鉄心15とで構成されている。
【0024】
第1の加振機構7の電磁石12に通電すると、電磁石12と可動鉄心13との間に断続的な電磁吸引力が作用し、この電磁吸引力と回転振動用板ばね5の復元力により、中間振動体4に水平回転方向の振動が発生し、この振動が鉛直振動用板ばね6を介して上部振動体2およびボウル1に伝わる。また、第2の加振機構8の電磁石14に通電すると、電磁石14と可動鉄心15との間に断続的な電磁吸引力が作用し、この電磁吸引力と鉛直振動用板ばね6の復元力により、上部振動体2およびボウル1に鉛直方向の振動が発生する。そして、この水平回転方向の振動と鉛直方向の振動により、ボウル1に供給された部品が前記螺旋状搬送路に沿って搬送される。
【0025】
従って、各加振機構7、8の電磁石12、14への印加電圧を別々に設定することにより、ボウル1の水平回転方向の振動と鉛直方向の振動をそれぞれ調整することができる。
【0026】
図6は各加振機構7、8の電磁石12、14へ印加電圧を設定する回路を示す。第1の加振機構7の回路には、印加電圧の基準波形を発生させる基準波形発生手段16が設けられている。基準波形発生手段16では、波形の種類(例えば、正弦波)とその波形の周期(周波数)の設定値に応じた基準波形を発生させる。一方、第2の加振機構8の回路には、基準波形発生手段16で発生した基準波形に対して所定の位相差をもつ波形を発生させる位相差調整手段17が設けられている。
【0027】
そして、各加振機構7、8の回路において、基準波形発生手段16または位相差調整手段17で発生した波形を、波形振幅調整手段18で所定の振幅に調整して、PWM信号発生手段19でPWM信号に変換した後、電圧増幅手段20で昇圧し、それぞれの電磁石12、14へ印加するようになっている。これにより、各電磁石12、14への印加電圧の波形、周期、位相差および振幅を自在に制御して、水平回転方向の振動と鉛直方向の振動をそれぞれ調整することができる。なお、PWM方式で各加振機構を駆動しない場合は、PWM信号発生手段19は不要となる。
【0028】
ここで、前記ボウル1は、図7に示すように、ボウル1を第1の加振機構7で振動させたときのボウル1の水平回転方向と鉛直方向の振動スペクトル波形において、その振動数を水平回転方向の固有振動数Fとしたときに生じる水平回転方向の振動の振幅Vよりも、その振動数を鉛直方向の固有振動数Fとしたときに生じる鉛直方向の振動の振幅V’が3dB以上小さくなるようにしており、その結果、水平回転方向の固有振動数Fで振動させたときに水平回転方向の振動振幅Vよりも鉛直方向の振動振幅Vが6dB以上小さくなるように調整されている。このようにボウル1の水平回転方向の固有振動数Fにおける水平回転方向の振動振幅Vと鉛直方向の振動振幅Vに大きな差が生じるようにすることにより、各加振機構7、8をボウル1の水平回転方向の固有振動数F付近の周波数で駆動したときも、水平回転方向の振動に起因する鉛直方向の振動の振幅を小さくすることができる。
【0029】
また、この実施形態では、回転振動用板ばね5をボウル1の鉛直方向中心線Оと直交する同一水平線上の2箇所の固定位置で固定しているので、回転振動用板ばね5の水平回転方向の変形が鉛直方向の変位につながらなくなり、水平回転方向の振動に起因する鉛直方向の振動の発生を一層効果的に抑えることができる。
【0030】
上述したように、この振動式ボウルフィーダは、水平回転方向の振動に起因する鉛直方向の振動の発生を効果的に抑えることができるので、水平回転方向と鉛直方向の振動をそれぞれ調整する際に、水平回転方向の振動を鉛直方向の振動にほとんど影響しないように調整でき、部品搬送に適した所望の振動を容易にボウル1に付与することができる。
【0031】
上述した実施形態では、中間振動体と基台とを連結する第1の板ばねを回転振動用板ばねとし、上部振動体と中間振動体とを連結する第2の板ばねを鉛直振動用板ばねとしたが、これとは逆に、第1の板ばねが鉛直振動用板ばね、第2の板ばねが回転振動用板ばねとなるように構成してもよい。また、板ばねは各箇所に1枚ずつ配置したが、2枚以上重ねて使用してもよい。また、板ばねは回転振動用と鉛直振動用に4箇所ずつ配置したが、2箇所以上で構成してもよい。
【0032】
さらに、実施形態の板ばねに代えて、その他の弾性部材を用いることもできる。また、各加振機構は、電磁石と可動鉄心とからなるものを使用しているが、これに限らず、同様の加振力を発生させることができるアクチュエータであればよい。
【符号の説明】
【0033】
1 ボウル
2 上部振動体
3 基台
4 中間振動体
5 第1の板ばね(回転振動用板ばね)
6 第2の板ばね(鉛直振動用板ばね)
7 第1の加振機構
8 第2の加振機構
12、14 電磁石
13、15 可動鉄心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
螺旋状の部品搬送路が形成されたボウルと、前記ボウルが取り付けられる上部振動体と、床上に設置される基台と、前記上部振動体と基台との間に設けられる中間振動体と、前記中間振動体と基台とを連結する第1の弾性部材と、前記上部振動体と中間振動体とを連結する第2の弾性部材とを備え、前記第1の弾性部材と第2の弾性部材のうちの一方を回転振動用弾性部材、他方を鉛直振動用弾性部材とし、前記回転振動用弾性部材と第1の加振機構とでボウルに水平回転方向の振動を付与し、前記鉛直振動用弾性部材と第2の加振機構とでボウルに鉛直方向の振動を付与するようにした振動式ボウルフィーダにおいて、
前記第1の加振機構でボウルをその水平回転方向の固有振動数で振動させたときに、前記ボウルに生じる水平回転方向の振動の振幅よりも鉛直方向の振動の振幅が6dB以上小さくなるようにしたことを特徴とする振動式ボウルフィーダ。
【請求項2】
前記第1の加振機構でボウルを振動させ、その振動数をボウルの水平回転方向の固有振動数としたときに生じる水平回転方向の振動の振幅よりも、その振動数をボウルの鉛直方向の固有振動数としたときに生じる鉛直方向の振動の振幅が3dB以上小さくなるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の振動式ボウルフィーダ。
【請求項3】
前記回転振動用弾性部材を、前記ボウルの鉛直方向中心線と直交する同一水平線上の2箇所の固定位置で固定したことを特徴とする請求項1または2に記載の振動式ボウルフィーダ。
【請求項4】
前記鉛直振動用弾性部材を、前記上部振動体または中間振動体の外周部に沿って延びる同一水平線上の2箇所の固定位置で固定したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の振動式ボウルフィーダ。
【請求項5】
前記回転振動用弾性部材として、表裏面を水平回転方向に向けた板ばねを用いたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の振動式ボウルフィーダ。
【請求項6】
前記鉛直振動用弾性部材として、表裏面を鉛直方向に向けた板ばねを用いたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の振動式ボウルフィーダ。
【請求項7】
前記各加振機構を電磁石と可動鉄心とで構成し、そのうちの一方の電磁石への印加電圧設定回路に、印加電圧の基準波形を発生させる基準波形発生手段と、前記基準波形に対して振幅を調整する波形振幅調整手段を設け、他方の電磁石への印加電圧設定回路には、前記基準波形に対して所定の位相差をもつ波形を発生させる位相差調整手段と、位相差調整手段で発生した波形に対して振幅を調整する波形振幅調整手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の振動式ボウルフィーダ。
【請求項8】
前記各加振機構の電磁石への印加電圧設定回路に、それぞれの前記波形振幅調整手段で振幅を調整された波形をPWM信号に変換するPWM信号発生手段を設けたことを特徴とする請求項7に記載の振動式ボウルフィーダ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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