振込代行管理装置、振込代行管理装置の制御方法、振込代行管理装置の制御プログラム、振込代行装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
【課題】金融機関等の振込事務量の増加を抑えつつ依頼者に本システムの運用会社等の信用リスクを負わせることなく運用することができる振込代行管理装置等を提供すること。
【解決手段】振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置11aから振込情報により振込を行う金融機関振込実行装置200に振込情報を提供する構成であって金融機関振込実行装置に設定されている金融機関名義の金融機関名義振込元口座を振込代行管理装置が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、振込代行管理装置の振込情報に従い、金融機関振込実行装置が振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込む構成となっており、振込代行管理装置用振込元口座には、振込代行管理装置用振込元口座から派生して他の金融機関名義振込元口座が設定され、この口座が依頼者用端末装置を操作する依頼者用として使用される依頼者用振込元口座として管理される振込代行管理装置200。
【解決手段】振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置11aから振込情報により振込を行う金融機関振込実行装置200に振込情報を提供する構成であって金融機関振込実行装置に設定されている金融機関名義の金融機関名義振込元口座を振込代行管理装置が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、振込代行管理装置の振込情報に従い、金融機関振込実行装置が振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込む構成となっており、振込代行管理装置用振込元口座には、振込代行管理装置用振込元口座から派生して他の金融機関名義振込元口座が設定され、この口座が依頼者用端末装置を操作する依頼者用として使用される依頼者用振込元口座として管理される振込代行管理装置200。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、銀行等の金融機関が行う金銭の送金等である振込手続を補助するための振込代行管理装置、振込代行管理装置の制御方法、振込代行管理装置の制御プログラム、振込代行装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、銀行等の金融機関は振込サービスを行っている。この振込サービスは、多数の依頼者からの振込依頼に個別に対応する必要があるため、どうしても事務量が増え、振込手数料が高止まりする傾向にあった。
そこで、かかる振込サービスを効率的に処理する金融機関とは別の機関を設け、かかる別の機関に振込サービスを行わせる提案がなされている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2004−178246号公報(図1等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1に示すような振込代行システムでは、本システムで実際に振込を行う口座を銀行に開設する必要がある。この銀行口座は、本システムの運用会社等の名義で開設し、この名義の口座に振込依頼者が資金を入金することとなる。そして、運用会社等は、この口座から振込を行うこととなる。
すなわち、本システムの運用会社等は自己の名義の口座に資金を預かり、その後、振込手続を行うため、依頼者は、本システムの運用会社等の信用リスクを負うという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、金融機関等の振込事務量の増加を抑えつつ、本システムの運用会社等の信用リスクを依頼者に負わせることなく運用することができる振込代行管理装置、振込代行管理装置の制御方法、振込代行管理装置の制御プログラム、振込代行装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題は、請求項1の構成によれば、振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置から振込情報を取得管理し、振込を行う金融機関振込実行装置に前記振込情報を提供する振込代行管理装置であって、前記金融機関振込実行装置に設定されている金融機関名義の金融機関名義振込元口座を前記振込代行管理装置が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、前記振込代行管理装置の前記振込情報に従い、前記金融機関振込実行装置が前記振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込む構成となっており、前記金融機関振込実行装置に設定されている前記振込代行管理装置用振込元口座には、前記振込代行管理装置用振込元口座から派生して他の前記金融機関名義振込元口座が設定され、前記他の金融機関名義振込元口座が、前記依頼者用端末装置を操作する依頼者用として使用される依頼者用振込元口座とされていることを特徴とする振込代行管理装置により達成される。
【0006】
前記構成によれば、振込代行管理装置は、金融機関名義振込元口座を自己が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、金融機関振込実行装置は、振込代行管理装置の振込情報に従い、振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込む構成となっている。
このため、振込の依頼者が資金を振込代行管理装置用振込元口座に入金し、この口座から資金を振り込んでも、入金及び振込は、いずれも金融機関名義の口座を介して行われるため、従来例のように、銀行法に違反することがなく、実際に運用することができる。
また、振込代行管理装置は、振込代行管理装置の振込情報に従い、振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込む構成となっている。
このため、金融機関は、振込代行管理装置用振込元口座にある資金を単に、振込情報に従い振り込むだけなので、金融機関の振込事務量を軽減させることができる。
【0007】
また、前記構成によれば、依頼者用端末装置を操作する依頼者用として使用される依頼者用振込元口座が、依頼者毎に設定されるので、複数の依頼者用端末装置から振込を依頼された場合でも、依頼者毎に明確に管理することができる。
また、この依頼者毎の口座は依頼者名義の口座ではないため、依頼者に本システムの運用会社等の信用リスクを負わせる虞がない。
また、依頼者用振込元口座は、振込代行管理装置用振込元口座から派生して設定されているので、依頼者用振込元口座から振込を行う場合でも、振込代行管理装置用振込元口座を介して振込が行われるため、振込の管理が容易となり、振込事務量を抑えることができる。
【0008】
好ましくは、請求項2の発明によれば、請求項1の構成において、前記金融機関名義振込元口座に入金された資金が、口座に滞留している滞留期間を判断する滞留期間判断部と、前記滞留期間が振込準備のための相当期間を超えるか否かを判断する期間相当性判断部と、前記期間相当性判断部の判断に従い前記資金を前記金融機関名義振込元口座から強制出金させる強制返金部と、を有することを特徴とする振込代行管理装置である。
【0009】
前記構成によれば、資金が口座に滞留している滞留期間を判断する滞留期間判断部と、この滞留期間が相当期間を超えるか否かを判断する期間相当性判断部を有している。
そして、資金の滞留期間が相当期間を超えるときは強制返金部で返金する構成となっている。
このため、振込目的でない、例えばマネーロンダリングや資金隠し等のために資金を滞留させることが未然に防止される。
すなわち、本発明では、振込元口座として金融機関名義の口座を使用し、振込依頼者や振込代行管理装置の運用者等の名義が口座の名義とならない。このため、依頼者に本システムの運用会社等の信用リスクを負わせることなく、本発明を実施することができる。
一方、口座名義が金融機関であるため、上述のマネーロンダリング等が発生する虞がある。その点、本発明では、強制返金されるのでマネーロンダリング等に利用されることを未然に防ぐことができる。
【0010】
好ましくは、請求項3の発明によれば、請求項2の構成において、前記滞留期間が前記相当期間に達する前に、前記強制返金がなされる旨の警告を前記依頼者用端末装置に通知する構成となっていることを特徴とする振込代行管理装置である。
【0011】
前記構成によれば、滞留期間が相当期間に達する前に、強制返金がなされる旨の警告を依頼者用端末装置に通知する構成となっているので、振込手続を失念して資金を口座に滞留させている依頼者に、振込手続を促すことができる。
【0012】
好ましくは、請求項4の発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかの構成において、前記金融機関名義振込元口座の変化情報を含む振込関連情報の変化情報を依頼者毎に表示した仮想通帳部を有することを特徴とする振込代行管理装置である。
【0013】
前記構成によれば、金融機関名義振込元口座の変化情報を含む振込関連情報の変化情報を依頼者毎に表示した仮想通帳部を有するため、依頼者は依頼者用端末装置等を介して自己の依頼した振込の状況等を容易且つ正確に把握することができる。
【0014】
好ましくは、請求項5の発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかの構成において、前記振込情報の総振込額と前記金融機関名義振込元口座の残額とを比較し、振込が可能か否かを判断する振込可能判断部を有することを特徴とする振込代行管理装置である。
【0015】
前記構成によれば、振込代行管理装置の振込可能判断部が資金の不足等の存否を判断するので、金融機関の振込事務量が著しく軽減される。
【0016】
好ましくは、請求項6の発明によれば、請求項5の構成において、前記振込可能判断部で前記残高が前記総振込額よりも小であるときに、その不足額を提供する不足額提供部を有することを特徴とする振込代行管理装置である。
【0017】
前記構成によれば、不足額提供部により、不足額が提供されるので、依頼者は振込を中断することなく続行することができるので、使い易い振込代行管理装置となる。
【0018】
前記課題は、請求項7の発明によれば、振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置から振込情報を取得管理する振込情報取得管理工程と、振込を行う金融機関振込実行装置に前記振込情報を提供する振込情報提供工程と、を有する振込代行管理装置の制御方法であって、前記金融機関振込実行装置に設定されている金融機関名義の金融機関名義振込元口座を前記振込代行管理装置が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、前記振込代行管理装置の前記振込情報に従い、前記金融機関振込実行装置が前記振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込むことを特徴とする振込代行管理装置の制御方法により達成される。
【0019】
前記課題は、請求項8の発明によれば、コンピュータに、振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置から振込情報を取得管理する振込情報取得管理工程と、振込を行う金融機関振込実行装置に前記振込情報を提供する振込情報提供工程と、を実行させる振込代行管理装置の制御プログラムであって、前記金融機関振込実行装置に設定されている金融機関名義の金融機関名義振込元口座を前記振込代行管理装置が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、前記振込代行管理装置の前記振込情報に従い、前記金融機関振込実行装置が前記振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込むことを実行させる振込代行管理装置の制御プログラムにより達成される。
【0020】
前記課題は、請求項9の発明によれば、コンピュータに、振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置から振込情報を取得管理する振込情報取得管理工程と、振込を行う金融機関振込実行装置に前記振込情報を提供する振込情報提供工程と、を実行させる振込代行管理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記金融機関振込実行装置に設定されている金融機関名義の金融機関名義振込元口座を前記振込代行管理装置が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、前記振込代行管理装置の前記振込情報に従い、前記金融機関振込実行装置が前記振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込むことを実行させる振込代行管理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体により達成される。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、金融機関等の振込事務量の増加を抑えつつ、依頼者に本システムの運用会社等の信用リスクを負わせることなく、運用することができる振込代行管理装置、振込代行管理装置の制御方法、振込代行管理装置の制御プログラム、振込代行装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供できるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0023】
図1は、本発明の振込代行管理システムの一例である振込代行システム10を示す概略図である。
図1に示すように振込代行システム10は、振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置である例えば、依頼者端末11a乃至依頼者端末11c等が配置されている。
また、振込代行システム10は、依頼者端末11a等から振込情報を取得し管理する振込代行管理装置である例えば、振込代行管理装置100を有している。
振込代行管理装置100は、金融機関以外の例えば、カード会社等に設置される。
【0024】
また、振込代行システム10は、振込代行管理装置100から取得した振込情報に基づいて振込を行う金融機関振込実行装置である例えば、銀行口座管理装置200を有している。銀行口座管理装置200は、金融機関である例えば銀行等に置かれる。
さらに、振込代行システム10は、銀行口座管理装置200が振込を行う相手方の金融機関の金融機関端末13a乃至金融機関端末13cを有している。
金融機関端末13a等は、例えば銀行等に設置される。
【0025】
そして、依頼者端末11a等と振込代行管理装置100とは、インターネット網12を介して、相互に通信可能に接続されている。
また、金融機関端末13a等と銀行口座管理装置200とは通信可能に接続されており、相互に振込手続が可能な構成となっている。
さらに、振込代行管理装置100と銀行口座管理装置200との相互に通信可能に接続されている。
【0026】
図1に示す依頼者端末11a等、金融代行管理装置100、銀行口座管理装置200及び金融機関端末13a等は、それぞれコンピュータ等を有している。
図2は依頼者端末11a等で使用されるコンピュータ等の主なハードウエア構成等を示す概略図である。
図2に示すように、コンピュータはバス14を有し、このバス14にCPU(Central Processing Unit)15、RAM(Random Access Memory)16、ROM(Read Only Memory)17、ハードディスク等の記憶装置18等が接続されている。
また、バスには、キーボード等の入力装置19、ディスプレイ等の表示装置20、計時装置21、通信装置22等も接続されている。
【0027】
すなわち、このバス14はすべてのデバイスを接続する機能を有し、アドレスやデータパスを有する内部パスである。
CPU15は所定のプログラムの処理を行う他、バス14に接続されたROM17等を制御している。ROM17は、各種プログラムや各種情報等を格納している。
RAM16は、プログラム処理中のメモリの内容を対比したり、プログラムを実行するためのエリアとしての機能を有する。
依頼者端末11a等以外の振込代行管理装置100等については、同様の機能を有する大型コンピュータ等が採用される。
【0028】
図3は図1の銀行口座管理装置200の主なソフトウエア構成を示す概略ブロック図である。図3に示すように、銀行口座管理装置200は、装置全体を制御する制御部201、キーボード等の入力部202、ディスプレイ等の表示部203、外部と通信等を行うインターフェース204を有している。
また、銀行口座管理装置200は、図1の依頼者端末11aの操作者等である依頼者が振込用の資金を入金等するための入出金受付部205を有している。
また、銀行口座管理装置200は、口座データベース210を有している。口座データベース210には、振込元口座データ211が格納されている。
【0029】
ここで振込元口座について説明する。振込元口座の口座名義人はあくまでも銀行であり、当該口座の利用者でないことが特徴である。
図4は、振込元口座の説明図である。
図4に示すX社は仕入先Y社から原料を仕入れ、製品を販売先Z社に販売している。この場合でX社の資力が少ないと、X社はZ社の代金からY社に仕入れ代金を支払うことになる。すなわち、X社は一旦、Z社から売上金を全て自社名義の口座に入れ、その後、その中からY社に仕入れ代金を支払う。
このとき、X社の信用力が低い場合、Y社はX社が一旦自己の口座に売上を入金するとY社に対する仕入れ代金の支払い以外に資金を流用してしまうことを恐れる。
そこで、通常、Y社はX社と取引をする前に保証金等の支払いを求めることが通常であった。
これでは、資金が少ないX社の円滑な事業の遂行を妨げることになる。
【0030】
そこで、銀行は図4に示すような振込元口座を提供する。この振込元口座はX社が仕入れ先Y社に仕入れ代金を振り込むための口座となる。
そして、この口座は名義人が銀行であるため、ここに入金された資金(Z社からの代金)をX社が勝手に引き出したりすることができない口座となっている。
このように、X社は振込元口座を利用することで、Y社に仕入れ代金の支払いを保証でき、従来のように、別途保証金等を支払う必要がないという利点がある。
【0031】
ところで、図3の振込元口座データ211の振込元口座は上述と同様の特徴を有する口座である。図5は振込元口座データ211の一例を示す概略図である。
図5に示すように、振込元口座は、銀行コードや支店コードを有すると共に、口座種別で「1002」で区分される。すなわち、この口座種別が「振込元口座」となる。
また、振込元口座の利用者は多数となるが、口座の名義はあくまで銀行名なので、番号で区別されている。
図5では、例えば「1002003」が図1の振込代行管理装置100が使用する振込元口座番号となる。
すなわち、図5の振込元口座番号「1002003」が金融機関名義の金融機関名義振込元口座の一例となっている。また、この振込元口座番号「1002003」が振込代行管理装置100の振込元口座番号とされているので、同番号の口座は、振込代行管理装置100が使用する振込代行管理装置用振込元口座の一例ともなっている。
【0032】
また、図5に示すように、振込元口座番号には派生して依頼者用振込元口座番号「1002003−001」が設定されている。
この依頼者用振込元口座番号は、振込代行管理装置100を利用して振込を行う図1の依頼者端末11a等を操作等する依頼者毎の口座である。
この依頼者用振込元口座は、振込代行管理装置100の振込元口座と同様に、銀行名義であるが、各依頼者毎に口座を開設することで、依頼者毎の振込等を管理し易くなる。
【0033】
また、図3の口座データベース210には、振込依頼データ139が格納されている。振込依頼データは、振込日単位で作成されているデータであり、銀行が振込をし易いデータとなっている。
また、口座データベース210には、不着データ213が格納される。不着データ213は、銀行が振込を行ったが、振込が正常にできなかった件についてのデータである。
また、口座データベース210には、貸越可能データ214が格納されている。貸越可能データ214は、振込総額が図5の依頼用振込元口座の残高より大きく、不足額が生じる場合に、当座貸越して不足額を補うことができる金額についてのデータである。
【0034】
図3に示すように、銀行口座管理装置200は、銀行が振込を実行する振込実行プログラム220を有している。また、銀行口座管理装置200は、振込後、図5の依頼者用振込元口座の残高から振込額を減じる口座減額等プログラム221を有している。
また、図5の依頼者用振込元口座から資金を返金するための返金プログラム222を有している。返金については後述する。
なお、本実施の形態では、振込実行プログラム220と返金プログラム222とを分けて記載している。しかし、本発明は、これに限らず、振込実行プログラム220が返金プログラム222を兼ねた構成としてもよい。この場合は、振込実行プログラム220によって、返金処理が行われる。
また、銀行口座管理装置200は、振込後、図5の依頼者用振込元口座の残高を図1の振込代行管理装置100に知らせるための振込元口座残高等送信プログラム223を有している。
さらに、銀行口座管理装置200は、口座データベース210の貸越可能データ214に基づいて貸越の判断を行う貸越可能判断プログラム224を有している。
【0035】
図6は、図1の振込代行管理装置100の主なソフトウエア構成等を示す概略説明図である。
図6に示すように、振込代行管理装置100は、制御部101を有すると共に、制御部101には、キーボード等の入力部102やディスプレイ等の表示部103、そして、外部との通信を行うインターフェース104が接続されている。
また、振込代行管理装置100は、振込関連情報データベース130を有している。振込関連情報データベース130には、振込依頼者管理マスターデータ131を有している。図7は、振込依頼者管理マスターデータ131の一例を示す概略説明図である。図7に示すように、振込依頼者管理マスターデータ131には、依頼者番号等のデータが格納されている。
【0036】
また、振込関連情報データベース130には、振込情報である例えば、振込明細データ132が格納されている。図8は振込明細データ132の一例を示す概略説明図である。図8に示すように、振込明細データ132には、依頼者番号、振込日、振込先である被仕向口座等のデータが登録されている。
また、振込関連情報データベース130には、バーチャル通帳データ133が格納されている。
図9はバーチャル通帳データ133の一例を示す概略説明図である。図9に示すように、バーチャル通帳データ133には、お預かり額、お預かり残金、送金可能額、送金終了、送金ご予約等のデータが登録されている。
このため、バーチャル通帳133は、依頼者用振込元口座の変化情報を含む振込関連情報を依頼者毎に表示した仮想通帳部の一例となっている。
したがって、依頼者は依頼者端末11a等を介して振込代行管理装置100にアクセスし、バーチャル通帳データ133を閲覧することで、自己の依頼した振込の状況等を容易且つ正確に把握できる。
【0037】
また、振込関連情報データベース130には、依頼者毎の融資関連データ134や相殺関連データ135が格納されている。これらについては、後述する。
また、振込関連情報データベース130には、図5の依頼者用振込元口座の残高に不足が生じた場合に依頼者端末11aに対し送信する依頼者宛入金を促すメッセージ135や、後述する確定処理エラーメッセージ137が格納されている。
また、図5の依頼者用振込元口座から資金が後述するように返金される前に、依頼者端末11a等に発信される返金アラームメッセージ138が格納されている。
このため、返金アラームメッセージ138は、強制返金がなされる旨の警告の一例である。
さらに、振込関連情報データベース130には振込明細データ132を振込日単位で作成した振込依頼データ139が格納されている。
【0038】
振込代行管理装置100は、依頼者端末11a等から振込明細データ等を取得等するための振込関連情報入出力プログラム105や、図5に示す依頼者用振込元口座の残高等を取得する振込元口座残高等情報取得プログラム106を有している。
また、振込代行管理装置100は、振込日確定プログラム107や、銀行口座管理装置200からの振込の不着情報等を取得し、依頼者端末11a等に通知する不着情報取得及び通知プログラム108を有している。
振込日確定プログラム107では、振込明細データ132における総振込額が図5の依頼者用振込元口座の残高より少ないか否か等が判断され、少ない場合に振込日確定の処理がなされる。総振込額が多く、残高が不足する場合は、図6の振込関連情報データベース130の確定処理エラーメッセージ137が依頼者端末11a等に送信される。
このため、振込日確定プログラム107は、振込可能判断部の一例である。このように、図5の依頼者用振込元口座の残高不足等は、銀行の銀行口座管理装置200ではなく、カード会社の振込代行管理装置100で判断されるので、金融機関の振込事務量が著しく軽減される。
【0039】
また、振込代行管理装置100は、振込日確定プログラム107で、図5の依頼者用振込元口座の残高が総振込額に対して不足する場合、その不足額を自動融資するか否か判断する自動融資契約判断プログラム109を有している。
すなわち、自動融資契約判断プログラム109は、不足額を提供する不足額提供部の一例となっている。
このため、依頼者は残高が不足した場合でも、直ちに振込が中断されず、そのまま続行されるので、依頼者にとって使い易い振込システム10となる。
【0040】
また、振込代行管理装置100は、依頼者が相殺債権を有している場合は、残高の不足額に充当する債務相殺契約判断プログラム110を有している。債務相殺契約判断プログラム110も不足額を提供する不足額提供部の一例となっている。
また、振込代行管理装置100は、図5の依頼者用振込口座に入金された履歴を取得する依頼者別入金履歴取得プログラム111を有すると共に、資金滞留期間判断部112及び返金可否判断部113を有している。
資金滞留期間判断部112は、依頼者別入金履歴情報に基づいて口座に資金が滞留している期間を判断する。具体的には、依頼者別入金履歴取得プログラム111の入金データに基づいて判断する、
また、返金可否判断部113は、滞留期間が所定の期間(例えば5日間)経過しているか否かを判断し、経過していれば、依頼者の図7に示す、依頼者名義の支払口座に強制返金するよう銀行口座管理装置200に指示する。
このため、資金滞留期間判断部112は、口座に滞留している滞留期間を判断する滞留期間判断部の一例であり、返金可否判断部113は、滞留期間が相当期間を超えたか否かを判断する期間相当性判断部の一例となっている。
また、銀行口座管理装置200の返金プログラム222が強制返金部の一例となっている。
【0041】
以上から本実施の形態では、振込目的でなく、資金を図5の依頼者用振込元口座に長期間滞留させることができないシステムとなっている。特に、図5の口座は、依頼者名義ではなく、銀行名義であるため、例えばマネーロンダリングや隠し金等に利用されるおそれがある。しかし、本実施の形態では、例えば5営業日後に強制返金されてしまうのでマネーロンダリング等に利用されること未然に防ぐことができる。
【0042】
また、振込代行管理装置100は、依頼者が取得した振込明細データ132を、振込日に基づくデータである振込依頼データ139にする振込依頼データ作成プログラム114を有している。
【0043】
本実施の形態にかかる振込代行システム10は、以上のように構成されるが以下、その動作例を説明する。
本動作例では、例えば、依頼者Aが依頼者端末11aを有し、カード会社Bが振込代行管理装置100を管理し、銀行Bが銀行口座管理装置200を有することとして説明する。
先ず、図10に示すように、事前処理工程が行われる。すなわち、振込代行システム10を利用しようとする依頼者Aは、振込代行システム10を利用するための手続を行う。
図10は事前処理工程を示す概略フローチャートである。
先ず、図10のST1に示すように、振込代行管理装置100は、依頼者Aから代行振込の依頼があると、依頼者Aから「依頼者名」「住所」「電話番号」、そして、入金された振込額を返金するための依頼者名義の銀行口座等である「支払口座番号」等の情報を入手する。
【0044】
次に、ST2に示すように、依頼者Aから入手した情報を入力部102を介して、振込代行装置100の振込関連データベース130に登録し、振込依頼者管理マスターデータ131とする(図7参照)。
また、ST3に示すように、振込代行管理装置100は、依頼者Aに「依頼者番号(1010001)」「依頼者ID番号(NF3579)」と「担当者ID番号(MB0001)」「パスワード(S73K22DG)」を付与する(図7参照)。そして、依頼者Aに通知すると共に、振込依頼者管理マスターデータ131として、かかる情報を登録する。
【0045】
また、依頼者Aがカード会社Bと自動融資契約を締結していたときは、その貸付限度額を依頼者Aに通知すると共に、振込依頼者管理マスターデータ131に、かかる情報を登録する。
また、振込代行管理装置100は、銀行に開設している自己の振込元口座番号(1002003)と関連づけて「依頼者用振込元口座番号(1002003−001)」を銀行名義で開設し(図5参照)、この口座番号を依頼者Aに通知すると共に、振込依頼者管理マスターデータ131として登録する(図7参照)。
以上で事前処理工程が終了する。
【0046】
その後、振込代行システム10を利用して振込を行いたい依頼者Aは、振込明細送信処理工程に入る。
図11は、振込明細送信処理工程を示す概略フローチャートである。
具体的には、図11のST11に示すように、依頼者Aが依頼者端末11aからインターネット12を介して振込代行装置100のホームページにアクセスする。
このとき、振込代行装置100へのアクセスは、事前に認証プログラムがインストールされている依頼者端末11aのみアクセスが許可される。
このため、他の端末では例え依頼者ID等を入力しても許可されないので、悪用を防ぐことができる。
【0047】
次に、ST12に示すように、認証が行われる。具体的には、依頼者ID、担当者ID及びパスワードで認証する。
認証が成功すれば、ST13に進み、失敗するとアクセスが拒否される。
ST13では、依頼者Aが振込先や振込金額等からなる振込明細データ132(図8参照)を振込代行装置100に送信するが、これには2つの方式を選択することができる。
(インターネットエントリー方式)
これは、振込明細データ132を依頼者Aが作成し、アップロードする方式である。
(ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)方式)
これは、依頼者Aが依頼者端末11aに、図8の振込明細データ132のフォーマットを呼び出し、被仕向先(振込先)毎にデータを入力し、振込明細データ132を作成し、振込代行装置100に登録するものである。
依頼者Aはいずれかの方式で振込明細データ132を振込代行管理装置100へ送信する(振込情報取得管理工程の一例)。
以上で、振込明細送信処理工程が終わるが、この振込明細送信処理工程では、単に振込明細データを132を振込代行管理装置100に登録するだけであり、この工程だけでは、振込処理はおこなわれない。
【0048】
次に、入金処理工程が行われる。依頼者Aは、振込代行管理装置100から通知された銀行の依頼者用振込元口座番号(1002003−001)に資金を送金する。
依頼者用振込元口座番(1002003−001)の残高は、銀行口座管理装置200の振込元口座残高等送信プログラム223及び振込代行管理装置100の振込元口座残高等情報取得プログラム106よって図9に示す「バーチャル通帳133」に反映される。
具体的には、図9のバーチャル通帳データ133の「お預かり額」「お預かり残高」「送金可能額(残)」等に反映される。
このため、依頼者Aは、自己の依頼者端末11aで振込代行管理装置100にアクセスすると、容易に現在の入金状況を確認することができる。
【0049】
以上のように、依頼者Aは、振込明細データ132を振込代行管理装置100へ渡し、資金を依頼者用振込元口座に入金するという手続を行ったので、次に振込確定処理が行われる。
図12及び図13は振込確定処理及び振込処理工程を示す概略フローチャートである。
先ず、図12のST21に示すように、依頼者Aは依頼者端末11aを操作して振込代行装置100にアクセスし、依頼者ID、担当者ID、パスワードで認証を行う。
ST22で認証が成功すれば、振込代行管理装置100は、振込関連情報データベース130に既に登録している依頼者Aの振込明細データ132を読み出して依頼者Aの依頼者端末11aに表示する(ST23)。
【0050】
次に、依頼者Aが依頼者端末11aの表示を見て「振込日」を選択し、確定ボタンを押下する(ST24)。
すると、振込代行装置100の振込日確定プログラム107が作動し、当該確定ボタンが押下された振込明細データ132の総振込額と、振込元口座残高等情報取得プログラム106で取得された依頼者用振込元口座番号(1002003−001)の残高とを比較して、総振込額が残高より小さいか否かが判断される(ST26)。
【0051】
(総振込額が残高より小さい場合)
この場合は、振込日確定プログラム107により、依頼者Aが押下した振込日が確定する(ST27)。
次に、振込日確定プログラム107により、振込確定処理が行われた振込額が、バーチャル通帳データ133の「送金可能額」の欄から減じられて「送金ご予約」の欄に移動させられる。また、バーチャル通帳データ133の「予定日」に振込取組日が表示される(ST28)。
次に、振込確定処理が行われた振込明細データ132は更新禁止のフラッグがONされる(ST29)。
【0052】
次に、振込明細データ132は、振込依頼データ作成プログラム114により振込日単位の振込依頼データに変換され、振込関連情報データベース130に振込依頼データ139として格納される(ST30)。
次に、振込代行管理装置100が、振込日に振込依頼データ139を銀行口座管理装置200へ送信する(ST31)(振込情報提供工程の一例)。
そして、銀行口座管理装置200は、受信した振込依頼データ139を口座データベース210に振込依頼データ139を格納する(ST32)。
次に、銀行口座管理装置200の振込実行プログラム220は、振込依頼データ139に基づいて資金を各被仕向銀行に送金する(ST33)。
このとき、振込は図5のカード会社Bの振込元口座(1002003)を通して行われる。すなわち、同口座は、全ての依頼者の振込を全て一括して扱うため大口となり、銀行Cに対する振込手数料を軽減することができる。
したがって、従来のように各依頼者がそれぞれ自己の名義口座より振込を行った場合に比べ、コストが低減される。
また、銀行Cの銀行口座管理装置200は、振込代行管理装置100からの振込日に振込依頼データが送信されてくるので、そのまま振込手続を行えばよい。したがって、銀行Cの振込事務量を著しく軽減することができる。
【0053】
次に、銀行口座管理装置200の口座減額等プログラム221が、振込実行額を依頼者用振込元口座(1002003−001)より減じる(ST34)。
そして、銀行口座管理装置200の振込元口座残高等送信プログラム223が、振込後の残高を振込代行管理装置100に送信すると、振込代行管理装置100の振込元口座残高等情報取得プログラム106が、かかる情報を取得してバーチャル通帳133の「送金予約」と「予定日」をそれぞれ「送金終了」と「済」に変更する。
したがって、依頼者Aは、バーチャル通帳133を自己の依頼者端末11aに表示されるだけで容易に振込結果を確認することができる。
【0054】
(総振込額が残高より大きい場合)
振込代行管理装置100の自動融資契約判断プログラム109は、依頼者Aが自動融資契約を締結しているか否かを振込関連情報データベース130の融資関連データ134を参照して判断する(ST36)。
【0055】
(自動融資契約を締結している場合)
自動融資契約を締結している場合は、自動融資契約判断プログラム109は、融資関連データ134を参照し、融資限度額のデータと不足額(総振込額と残高との差額)とを比較し、融資限度額が不足額より大きければ、融資を実行する(ST37)。
図14は、自動融資貸付の概略説明図である。図14に示すように、依頼者Aの依頼者用振込元口座の残高は、40万円であり、振込総額は100万円である。
このとき、不足額は60万円である。そして、依頼者Aの融資限度額が100万円とすると、融資限度額は不足額より大きいため、振込代行管理装置100から融資が自動的に実行されることになる。
したがって、依頼者Aが、入金金額を間違えて少なく送金した場合でも、振込が中断等することがないので、迅速に振込を完了することができる。
次に、依頼者Aに実行された融資データ(例えば60万円)は、振込代行管理装置100の振込関連情報データベース130に融資関連データ134として記録される(ST38)。その後ST27へ進む。
【0056】
ST37で、不足額が融資限度額より大である場合は、振込代行管理装置100が振込日までの日数を計算する(ST39)。
そして、その日数が2日以上のときは、振込代行管理装置100は、振込関連情報データベース130の依頼者宛入金を促すメッセージ136を読み出し、電子メールで依頼者Aの依頼者端末11aに送信する(ST41)。
この場合は、依頼者Aが入金処理をする時間があるので、かかるメールによって依頼者Aに入金の機会を与えることができる。
【0057】
一方、ST40で、振込日までが2日未満のときは、振込代行管理装置100は、振込関連情報データベース130の確定処理エラーメッセージ138を読み出し、依頼者Aの依頼者端末11aに表示する(ST42)。
これにより、依頼者は振込ができなかったこと知ることでき、再振込の手続を迅速に行うことができる。
【0058】
(自動融資契約を締結していない場合)
ST36で、依頼者Aが自動融資契約を締結していない場合は、依頼者Aが債務相殺契約を締結しているか否かが判断される(ST43)。
具体的には、振込代行管理装置100の債務相殺契約判断プログラム110が、振込関連情報データベース130の相殺関連データ135を参照して判断する。
【0059】
債務相殺契約判断プログラム110は、相殺関連データ135から依頼者Aの相殺可能債権金額を取得し(ST44)、不足額と比較する(ST45)。
不足額が債務金額より小さければ不足額を相殺額として相殺関連データ135として登録し(ST46)、ST27へ進む。
【0060】
依頼者が債務相殺契約に入っていない場合又は不足額が債務金額を超えている場合は、ST39へ進む。
すなわち、振込代行管理装置100が、振込日までの日数を演算し、日数によって、依頼者宛入金を促すメッセージ136又は確定処理エラーメッセージ137を依頼者端末11aに表示等する。
したがって、債務相殺契約があり相殺額が不足額より小さくなければ、依頼者Aは自動融資契約と同様に取扱を受けることが可能となる。
以上で、振込確定処理及び振込処理工程が終了する。
【0061】
本実施の形態では図5に示すように、依頼者用振込元口座は、依頼者名義の口座でないためマネーロンダリングや資金隠し等に利用されるおそれがあるため、当該口座に資金を滞留させる期間を限定し、その期間を超えて振込が確定していな資金がある場合は、その資金を強制的に返金する返金処理工程が設けられている。
図15は返金処理工程を示す概略フローチャートである。
先ず、図15のST51に示すように、振込代行管理装置100の振込元口座残高等情報取得プログラム106が銀行口座管理装置200の依頼者用振込元口座番号(1002003−001)の入金履歴を取得する。
次に、入金日から図12のST27の振込日の確定を経ずに、5営業日目(入金の口座滞留日数が5日未満)となっているか否かを判断する(ST52)。
【0062】
(5日未満の場合)
入金の口座滞留日数が3日未満の場合はそのまま終了する(ST53)。一方、3日以上の場合は、振込関連情報データベース130の返金アラームメッセージ138を依頼者Aの依頼者端末11aに電子メールとして送信して、終了する。
このとき、依頼者Aは、ST27(図12)の振込日確定処理を行うか、若しくは直ち
に返金処理をするように指示を出すことができる。ただし、返金されるのは、既に「振込確定処理」が行われた資金以外となる。
【0063】
(5日以上の場合)
図12のST27に振込日の確定処理が済んでいれば、送金先が確定しているので返金
処理をせずに終了させる(ST55)。
一方、図12のST27に振込日の確定処理が済んでいない場合は、振込代行管理装置100は、振込依頼者管理マスターデータ131から依頼者Aの支払口座番号(008ー350ー0999)(図7参照)を取得する。
そして、振込代行管理装置100は、銀行口座管理装置200の依頼者用振込元口座(
1002003−001)(図7参照)に5日以上滞留している資金を依頼者Aの支払い
口座に送金するよう銀行口座管理装置200に指示する(ST57)。
銀行口座管理装置200の返金プログラム222が依頼者Aの支払口座番号(008ー
350ー0999)に返金処理する(ST58)。
以上で返金処理工程が終了する。
これにより、銀行名義口座に長期間、使途不明の資金が滞留することを防止できる。す
なわち、マネーロンダリング、隠し金、出資法違反等の事態が発生するのを効果的に回避することができる。
【0064】
以上のように、依頼者Aの依頼者用振込元口座の残高が振込総額に足りない場合は、振込代行管理装置100で自動融資等が行われる。
これに加えて、本実施の形態では、銀行口座管理装置200でも不足が発生したときは融資が行われる構成となっている。
図16は口座残高報告処理工程を示す概略フローチャートである。
先ず、ST61で、銀行口座管理装置200の貸越可能判断プログラム224が口座データベース210の依頼者用振込元口座(図5参照)の残高を読み取る(ST61)。
次に、貸越可能判断プログラム224は、口座データベース210の貸越可能データ214を参照し、依頼者Aが当座貸越契約を締結しているか否かを判断する(ST62)。
【0065】
依頼者Aが当座貸越契約を締結している場合は、銀行口座管理装置200は、貸越可能データ214から貸越可能額を読み取る(ST63)。
また、振込元口座残高等送信プログラム223が依頼者用振込元口座に貸越可能額を加算した額を振込代行装置100へ送信する(ST64)。
振込代行管理装置100は、依頼者用振込元口座の残額と貸越可能額を加算した額を、バーチャル通帳133の「送金可能額(残)」に反映させる(ST65)。
したがって、依頼者Aは振込代行管理装置100のバーチャル通帳133を見ることで「送金可能額」の残額を容易に確認することができる。
【0066】
銀行口座管理装置200は、依頼者Aの振込が完了した段階の貸付額を貸付可能額から減算することで、口座データベース210の貸越可能額データ214を更新する(ST66)。
このように銀行口座管理装置200を管理する銀行Cから貸し付るため、振込の際に生じる資金の不足に対し、不足額を補い、振込を実行させることができる。
【0067】
依頼者Aが当座貸越契約を締結していない場合は、銀行口座管理装置200の振込元口座残高等送信プログラム106が、依頼者Aの依頼者用振込元口座残高を振込代行管理装置100へ送信する(ST67)。その後、ST65へ進む。
以上で口座残高報告処理が終了する。
【0068】
銀行口座管理装置200が振込を図1の金融機関端末13a等へ行ったところ不着等の振込エラーがあった場合は、以下のように処理される。
すなわち、振込が不着の場合は、不着データは銀行口座管理装置200の口座データベース210に格納される。そして、銀行口座管理装置200は、不着の振込額を口座減額等プログラム221で増額処理し、不着のデータを振込代行管理装置100に送信する。
振込代行管理装置100は、不着データに基づきバーチャル通帳133の残高を変更すると共に、バーチャル通帳133に不着の明細が表示される。
したがって、依頼者Aはバーチャル通帳133を見ることで不着の事実を速やかに知ることができ、再振込手続を迅速に開始することができる。
また、不着データが受け取った振込代行管理装置100は「振込エラーメール」を依頼者に送信する。
この場合は、依頼者Aはバーチャル通帳133を見るまでもなく、不着の事実を知ることができる。
【0069】
その他、本実施の形態では、振込明細データ132が登録されているにも拘わらず、依頼者Aによる振込確定処理が行われないときは、振込日から2日前に1回(17時頃)、アラームメールを依頼者Aに送信する構成となっている。
また、振込日から1日前には2回(9時及び15時)アラームメールを送信する構成となっている。
このため、振込明細データ132を送信し、振込の確定処理を忘れている依頼者Aに、振込の確定手続を促し、振込し忘れを未然に防止することができる。
【0070】
(プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体等について)
コンピュータに上述の動作例を実行させるための振込代行管理装置の制御プログラム等とすることができる。
また、このような振込代行管理装置の制御プログラム等を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体とすることもできる。
【0071】
これら振込代行管理装置の制御プログラム等をコンピュータにインストールし、コンピュータによって実行可能な状態にするために用いられるプログラム格納媒体は、例えばフロッピー(登録商標)のようなフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Compact Disc−Recordable)、CD−RW(Compact Disc−Rewriterble)、DVD(Digital Versatile Disc)などのパッケージメディアのみならず、プログラムが一時的若しくは永続的に格納される半導体メモリ、磁気ディスクあるいは光磁気ディスクなどで実現することができる。
【0072】
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。さらに、上述の各実施の形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の振込代行管理システムの一例である振込代行システムを示す概略図である。
【図2】依頼者端末等で使用されるコンピュータ等の主なハードウエア構成等を示す概略図である。
【図3】図1の銀行口座管理装置の主なソフトウエア構成を示す概略ブロック図である。
【図4】振込元口座(ロックアカウント口座)の説明図である。
【図5】振込元口座データの一例を示す概略図である。
【図6】図1の振込代行管理装置の主なソフトウエア構成等を示す概略説明図である。
【図7】振込依頼者管理マスターデータの一例を示す概略説明図である。
【図8】振込明細データの一例を示す概略説明図である。
【図9】バーチャル通帳データの一例を示す概略説明図である。
【図10】事前処理工程を示す概略フローチャートである。
【図11】振込明細送信処理工程を示す概略フローチャートである。
【図12】振込確定処理及び振込処理工程を示す概略フローチャートである。
【図13】振込確定処理及び振込処理工程を示す他の概略フローチャートである。
【図14】自動融資貸付の概略説明図である。
【図15】返金処理工程を示す概略フローチャートである。
【図16】口座残高報告処理工程を示す概略フローチャートである。
【符号の説明】
【0074】
10・・・振込代行システム、11a・・・依頼者端末、12・・・インターネット網、13a・・・金融機関端末、100・・・振込代行装置、130・・・振込関連情報データベース130、131・・・振込依頼者管理マスターデータ、132・・・振込明細データ、133・・・バーチャル通帳データ、134・・・融資関連データ、135・・・相殺関連データ、139・・・振込依頼データ、210・・・口座データベース、振込元口座データ、213・・・不着データ、214・・・貸越可能データ
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、銀行等の金融機関が行う金銭の送金等である振込手続を補助するための振込代行管理装置、振込代行管理装置の制御方法、振込代行管理装置の制御プログラム、振込代行装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、銀行等の金融機関は振込サービスを行っている。この振込サービスは、多数の依頼者からの振込依頼に個別に対応する必要があるため、どうしても事務量が増え、振込手数料が高止まりする傾向にあった。
そこで、かかる振込サービスを効率的に処理する金融機関とは別の機関を設け、かかる別の機関に振込サービスを行わせる提案がなされている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2004−178246号公報(図1等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1に示すような振込代行システムでは、本システムで実際に振込を行う口座を銀行に開設する必要がある。この銀行口座は、本システムの運用会社等の名義で開設し、この名義の口座に振込依頼者が資金を入金することとなる。そして、運用会社等は、この口座から振込を行うこととなる。
すなわち、本システムの運用会社等は自己の名義の口座に資金を預かり、その後、振込手続を行うため、依頼者は、本システムの運用会社等の信用リスクを負うという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、金融機関等の振込事務量の増加を抑えつつ、本システムの運用会社等の信用リスクを依頼者に負わせることなく運用することができる振込代行管理装置、振込代行管理装置の制御方法、振込代行管理装置の制御プログラム、振込代行装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題は、請求項1の構成によれば、振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置から振込情報を取得管理し、振込を行う金融機関振込実行装置に前記振込情報を提供する振込代行管理装置であって、前記金融機関振込実行装置に設定されている金融機関名義の金融機関名義振込元口座を前記振込代行管理装置が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、前記振込代行管理装置の前記振込情報に従い、前記金融機関振込実行装置が前記振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込む構成となっており、前記金融機関振込実行装置に設定されている前記振込代行管理装置用振込元口座には、前記振込代行管理装置用振込元口座から派生して他の前記金融機関名義振込元口座が設定され、前記他の金融機関名義振込元口座が、前記依頼者用端末装置を操作する依頼者用として使用される依頼者用振込元口座とされていることを特徴とする振込代行管理装置により達成される。
【0006】
前記構成によれば、振込代行管理装置は、金融機関名義振込元口座を自己が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、金融機関振込実行装置は、振込代行管理装置の振込情報に従い、振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込む構成となっている。
このため、振込の依頼者が資金を振込代行管理装置用振込元口座に入金し、この口座から資金を振り込んでも、入金及び振込は、いずれも金融機関名義の口座を介して行われるため、従来例のように、銀行法に違反することがなく、実際に運用することができる。
また、振込代行管理装置は、振込代行管理装置の振込情報に従い、振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込む構成となっている。
このため、金融機関は、振込代行管理装置用振込元口座にある資金を単に、振込情報に従い振り込むだけなので、金融機関の振込事務量を軽減させることができる。
【0007】
また、前記構成によれば、依頼者用端末装置を操作する依頼者用として使用される依頼者用振込元口座が、依頼者毎に設定されるので、複数の依頼者用端末装置から振込を依頼された場合でも、依頼者毎に明確に管理することができる。
また、この依頼者毎の口座は依頼者名義の口座ではないため、依頼者に本システムの運用会社等の信用リスクを負わせる虞がない。
また、依頼者用振込元口座は、振込代行管理装置用振込元口座から派生して設定されているので、依頼者用振込元口座から振込を行う場合でも、振込代行管理装置用振込元口座を介して振込が行われるため、振込の管理が容易となり、振込事務量を抑えることができる。
【0008】
好ましくは、請求項2の発明によれば、請求項1の構成において、前記金融機関名義振込元口座に入金された資金が、口座に滞留している滞留期間を判断する滞留期間判断部と、前記滞留期間が振込準備のための相当期間を超えるか否かを判断する期間相当性判断部と、前記期間相当性判断部の判断に従い前記資金を前記金融機関名義振込元口座から強制出金させる強制返金部と、を有することを特徴とする振込代行管理装置である。
【0009】
前記構成によれば、資金が口座に滞留している滞留期間を判断する滞留期間判断部と、この滞留期間が相当期間を超えるか否かを判断する期間相当性判断部を有している。
そして、資金の滞留期間が相当期間を超えるときは強制返金部で返金する構成となっている。
このため、振込目的でない、例えばマネーロンダリングや資金隠し等のために資金を滞留させることが未然に防止される。
すなわち、本発明では、振込元口座として金融機関名義の口座を使用し、振込依頼者や振込代行管理装置の運用者等の名義が口座の名義とならない。このため、依頼者に本システムの運用会社等の信用リスクを負わせることなく、本発明を実施することができる。
一方、口座名義が金融機関であるため、上述のマネーロンダリング等が発生する虞がある。その点、本発明では、強制返金されるのでマネーロンダリング等に利用されることを未然に防ぐことができる。
【0010】
好ましくは、請求項3の発明によれば、請求項2の構成において、前記滞留期間が前記相当期間に達する前に、前記強制返金がなされる旨の警告を前記依頼者用端末装置に通知する構成となっていることを特徴とする振込代行管理装置である。
【0011】
前記構成によれば、滞留期間が相当期間に達する前に、強制返金がなされる旨の警告を依頼者用端末装置に通知する構成となっているので、振込手続を失念して資金を口座に滞留させている依頼者に、振込手続を促すことができる。
【0012】
好ましくは、請求項4の発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかの構成において、前記金融機関名義振込元口座の変化情報を含む振込関連情報の変化情報を依頼者毎に表示した仮想通帳部を有することを特徴とする振込代行管理装置である。
【0013】
前記構成によれば、金融機関名義振込元口座の変化情報を含む振込関連情報の変化情報を依頼者毎に表示した仮想通帳部を有するため、依頼者は依頼者用端末装置等を介して自己の依頼した振込の状況等を容易且つ正確に把握することができる。
【0014】
好ましくは、請求項5の発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかの構成において、前記振込情報の総振込額と前記金融機関名義振込元口座の残額とを比較し、振込が可能か否かを判断する振込可能判断部を有することを特徴とする振込代行管理装置である。
【0015】
前記構成によれば、振込代行管理装置の振込可能判断部が資金の不足等の存否を判断するので、金融機関の振込事務量が著しく軽減される。
【0016】
好ましくは、請求項6の発明によれば、請求項5の構成において、前記振込可能判断部で前記残高が前記総振込額よりも小であるときに、その不足額を提供する不足額提供部を有することを特徴とする振込代行管理装置である。
【0017】
前記構成によれば、不足額提供部により、不足額が提供されるので、依頼者は振込を中断することなく続行することができるので、使い易い振込代行管理装置となる。
【0018】
前記課題は、請求項7の発明によれば、振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置から振込情報を取得管理する振込情報取得管理工程と、振込を行う金融機関振込実行装置に前記振込情報を提供する振込情報提供工程と、を有する振込代行管理装置の制御方法であって、前記金融機関振込実行装置に設定されている金融機関名義の金融機関名義振込元口座を前記振込代行管理装置が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、前記振込代行管理装置の前記振込情報に従い、前記金融機関振込実行装置が前記振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込むことを特徴とする振込代行管理装置の制御方法により達成される。
【0019】
前記課題は、請求項8の発明によれば、コンピュータに、振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置から振込情報を取得管理する振込情報取得管理工程と、振込を行う金融機関振込実行装置に前記振込情報を提供する振込情報提供工程と、を実行させる振込代行管理装置の制御プログラムであって、前記金融機関振込実行装置に設定されている金融機関名義の金融機関名義振込元口座を前記振込代行管理装置が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、前記振込代行管理装置の前記振込情報に従い、前記金融機関振込実行装置が前記振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込むことを実行させる振込代行管理装置の制御プログラムにより達成される。
【0020】
前記課題は、請求項9の発明によれば、コンピュータに、振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置から振込情報を取得管理する振込情報取得管理工程と、振込を行う金融機関振込実行装置に前記振込情報を提供する振込情報提供工程と、を実行させる振込代行管理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記金融機関振込実行装置に設定されている金融機関名義の金融機関名義振込元口座を前記振込代行管理装置が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、前記振込代行管理装置の前記振込情報に従い、前記金融機関振込実行装置が前記振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込むことを実行させる振込代行管理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体により達成される。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、金融機関等の振込事務量の増加を抑えつつ、依頼者に本システムの運用会社等の信用リスクを負わせることなく、運用することができる振込代行管理装置、振込代行管理装置の制御方法、振込代行管理装置の制御プログラム、振込代行装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供できるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0023】
図1は、本発明の振込代行管理システムの一例である振込代行システム10を示す概略図である。
図1に示すように振込代行システム10は、振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置である例えば、依頼者端末11a乃至依頼者端末11c等が配置されている。
また、振込代行システム10は、依頼者端末11a等から振込情報を取得し管理する振込代行管理装置である例えば、振込代行管理装置100を有している。
振込代行管理装置100は、金融機関以外の例えば、カード会社等に設置される。
【0024】
また、振込代行システム10は、振込代行管理装置100から取得した振込情報に基づいて振込を行う金融機関振込実行装置である例えば、銀行口座管理装置200を有している。銀行口座管理装置200は、金融機関である例えば銀行等に置かれる。
さらに、振込代行システム10は、銀行口座管理装置200が振込を行う相手方の金融機関の金融機関端末13a乃至金融機関端末13cを有している。
金融機関端末13a等は、例えば銀行等に設置される。
【0025】
そして、依頼者端末11a等と振込代行管理装置100とは、インターネット網12を介して、相互に通信可能に接続されている。
また、金融機関端末13a等と銀行口座管理装置200とは通信可能に接続されており、相互に振込手続が可能な構成となっている。
さらに、振込代行管理装置100と銀行口座管理装置200との相互に通信可能に接続されている。
【0026】
図1に示す依頼者端末11a等、金融代行管理装置100、銀行口座管理装置200及び金融機関端末13a等は、それぞれコンピュータ等を有している。
図2は依頼者端末11a等で使用されるコンピュータ等の主なハードウエア構成等を示す概略図である。
図2に示すように、コンピュータはバス14を有し、このバス14にCPU(Central Processing Unit)15、RAM(Random Access Memory)16、ROM(Read Only Memory)17、ハードディスク等の記憶装置18等が接続されている。
また、バスには、キーボード等の入力装置19、ディスプレイ等の表示装置20、計時装置21、通信装置22等も接続されている。
【0027】
すなわち、このバス14はすべてのデバイスを接続する機能を有し、アドレスやデータパスを有する内部パスである。
CPU15は所定のプログラムの処理を行う他、バス14に接続されたROM17等を制御している。ROM17は、各種プログラムや各種情報等を格納している。
RAM16は、プログラム処理中のメモリの内容を対比したり、プログラムを実行するためのエリアとしての機能を有する。
依頼者端末11a等以外の振込代行管理装置100等については、同様の機能を有する大型コンピュータ等が採用される。
【0028】
図3は図1の銀行口座管理装置200の主なソフトウエア構成を示す概略ブロック図である。図3に示すように、銀行口座管理装置200は、装置全体を制御する制御部201、キーボード等の入力部202、ディスプレイ等の表示部203、外部と通信等を行うインターフェース204を有している。
また、銀行口座管理装置200は、図1の依頼者端末11aの操作者等である依頼者が振込用の資金を入金等するための入出金受付部205を有している。
また、銀行口座管理装置200は、口座データベース210を有している。口座データベース210には、振込元口座データ211が格納されている。
【0029】
ここで振込元口座について説明する。振込元口座の口座名義人はあくまでも銀行であり、当該口座の利用者でないことが特徴である。
図4は、振込元口座の説明図である。
図4に示すX社は仕入先Y社から原料を仕入れ、製品を販売先Z社に販売している。この場合でX社の資力が少ないと、X社はZ社の代金からY社に仕入れ代金を支払うことになる。すなわち、X社は一旦、Z社から売上金を全て自社名義の口座に入れ、その後、その中からY社に仕入れ代金を支払う。
このとき、X社の信用力が低い場合、Y社はX社が一旦自己の口座に売上を入金するとY社に対する仕入れ代金の支払い以外に資金を流用してしまうことを恐れる。
そこで、通常、Y社はX社と取引をする前に保証金等の支払いを求めることが通常であった。
これでは、資金が少ないX社の円滑な事業の遂行を妨げることになる。
【0030】
そこで、銀行は図4に示すような振込元口座を提供する。この振込元口座はX社が仕入れ先Y社に仕入れ代金を振り込むための口座となる。
そして、この口座は名義人が銀行であるため、ここに入金された資金(Z社からの代金)をX社が勝手に引き出したりすることができない口座となっている。
このように、X社は振込元口座を利用することで、Y社に仕入れ代金の支払いを保証でき、従来のように、別途保証金等を支払う必要がないという利点がある。
【0031】
ところで、図3の振込元口座データ211の振込元口座は上述と同様の特徴を有する口座である。図5は振込元口座データ211の一例を示す概略図である。
図5に示すように、振込元口座は、銀行コードや支店コードを有すると共に、口座種別で「1002」で区分される。すなわち、この口座種別が「振込元口座」となる。
また、振込元口座の利用者は多数となるが、口座の名義はあくまで銀行名なので、番号で区別されている。
図5では、例えば「1002003」が図1の振込代行管理装置100が使用する振込元口座番号となる。
すなわち、図5の振込元口座番号「1002003」が金融機関名義の金融機関名義振込元口座の一例となっている。また、この振込元口座番号「1002003」が振込代行管理装置100の振込元口座番号とされているので、同番号の口座は、振込代行管理装置100が使用する振込代行管理装置用振込元口座の一例ともなっている。
【0032】
また、図5に示すように、振込元口座番号には派生して依頼者用振込元口座番号「1002003−001」が設定されている。
この依頼者用振込元口座番号は、振込代行管理装置100を利用して振込を行う図1の依頼者端末11a等を操作等する依頼者毎の口座である。
この依頼者用振込元口座は、振込代行管理装置100の振込元口座と同様に、銀行名義であるが、各依頼者毎に口座を開設することで、依頼者毎の振込等を管理し易くなる。
【0033】
また、図3の口座データベース210には、振込依頼データ139が格納されている。振込依頼データは、振込日単位で作成されているデータであり、銀行が振込をし易いデータとなっている。
また、口座データベース210には、不着データ213が格納される。不着データ213は、銀行が振込を行ったが、振込が正常にできなかった件についてのデータである。
また、口座データベース210には、貸越可能データ214が格納されている。貸越可能データ214は、振込総額が図5の依頼用振込元口座の残高より大きく、不足額が生じる場合に、当座貸越して不足額を補うことができる金額についてのデータである。
【0034】
図3に示すように、銀行口座管理装置200は、銀行が振込を実行する振込実行プログラム220を有している。また、銀行口座管理装置200は、振込後、図5の依頼者用振込元口座の残高から振込額を減じる口座減額等プログラム221を有している。
また、図5の依頼者用振込元口座から資金を返金するための返金プログラム222を有している。返金については後述する。
なお、本実施の形態では、振込実行プログラム220と返金プログラム222とを分けて記載している。しかし、本発明は、これに限らず、振込実行プログラム220が返金プログラム222を兼ねた構成としてもよい。この場合は、振込実行プログラム220によって、返金処理が行われる。
また、銀行口座管理装置200は、振込後、図5の依頼者用振込元口座の残高を図1の振込代行管理装置100に知らせるための振込元口座残高等送信プログラム223を有している。
さらに、銀行口座管理装置200は、口座データベース210の貸越可能データ214に基づいて貸越の判断を行う貸越可能判断プログラム224を有している。
【0035】
図6は、図1の振込代行管理装置100の主なソフトウエア構成等を示す概略説明図である。
図6に示すように、振込代行管理装置100は、制御部101を有すると共に、制御部101には、キーボード等の入力部102やディスプレイ等の表示部103、そして、外部との通信を行うインターフェース104が接続されている。
また、振込代行管理装置100は、振込関連情報データベース130を有している。振込関連情報データベース130には、振込依頼者管理マスターデータ131を有している。図7は、振込依頼者管理マスターデータ131の一例を示す概略説明図である。図7に示すように、振込依頼者管理マスターデータ131には、依頼者番号等のデータが格納されている。
【0036】
また、振込関連情報データベース130には、振込情報である例えば、振込明細データ132が格納されている。図8は振込明細データ132の一例を示す概略説明図である。図8に示すように、振込明細データ132には、依頼者番号、振込日、振込先である被仕向口座等のデータが登録されている。
また、振込関連情報データベース130には、バーチャル通帳データ133が格納されている。
図9はバーチャル通帳データ133の一例を示す概略説明図である。図9に示すように、バーチャル通帳データ133には、お預かり額、お預かり残金、送金可能額、送金終了、送金ご予約等のデータが登録されている。
このため、バーチャル通帳133は、依頼者用振込元口座の変化情報を含む振込関連情報を依頼者毎に表示した仮想通帳部の一例となっている。
したがって、依頼者は依頼者端末11a等を介して振込代行管理装置100にアクセスし、バーチャル通帳データ133を閲覧することで、自己の依頼した振込の状況等を容易且つ正確に把握できる。
【0037】
また、振込関連情報データベース130には、依頼者毎の融資関連データ134や相殺関連データ135が格納されている。これらについては、後述する。
また、振込関連情報データベース130には、図5の依頼者用振込元口座の残高に不足が生じた場合に依頼者端末11aに対し送信する依頼者宛入金を促すメッセージ135や、後述する確定処理エラーメッセージ137が格納されている。
また、図5の依頼者用振込元口座から資金が後述するように返金される前に、依頼者端末11a等に発信される返金アラームメッセージ138が格納されている。
このため、返金アラームメッセージ138は、強制返金がなされる旨の警告の一例である。
さらに、振込関連情報データベース130には振込明細データ132を振込日単位で作成した振込依頼データ139が格納されている。
【0038】
振込代行管理装置100は、依頼者端末11a等から振込明細データ等を取得等するための振込関連情報入出力プログラム105や、図5に示す依頼者用振込元口座の残高等を取得する振込元口座残高等情報取得プログラム106を有している。
また、振込代行管理装置100は、振込日確定プログラム107や、銀行口座管理装置200からの振込の不着情報等を取得し、依頼者端末11a等に通知する不着情報取得及び通知プログラム108を有している。
振込日確定プログラム107では、振込明細データ132における総振込額が図5の依頼者用振込元口座の残高より少ないか否か等が判断され、少ない場合に振込日確定の処理がなされる。総振込額が多く、残高が不足する場合は、図6の振込関連情報データベース130の確定処理エラーメッセージ137が依頼者端末11a等に送信される。
このため、振込日確定プログラム107は、振込可能判断部の一例である。このように、図5の依頼者用振込元口座の残高不足等は、銀行の銀行口座管理装置200ではなく、カード会社の振込代行管理装置100で判断されるので、金融機関の振込事務量が著しく軽減される。
【0039】
また、振込代行管理装置100は、振込日確定プログラム107で、図5の依頼者用振込元口座の残高が総振込額に対して不足する場合、その不足額を自動融資するか否か判断する自動融資契約判断プログラム109を有している。
すなわち、自動融資契約判断プログラム109は、不足額を提供する不足額提供部の一例となっている。
このため、依頼者は残高が不足した場合でも、直ちに振込が中断されず、そのまま続行されるので、依頼者にとって使い易い振込システム10となる。
【0040】
また、振込代行管理装置100は、依頼者が相殺債権を有している場合は、残高の不足額に充当する債務相殺契約判断プログラム110を有している。債務相殺契約判断プログラム110も不足額を提供する不足額提供部の一例となっている。
また、振込代行管理装置100は、図5の依頼者用振込口座に入金された履歴を取得する依頼者別入金履歴取得プログラム111を有すると共に、資金滞留期間判断部112及び返金可否判断部113を有している。
資金滞留期間判断部112は、依頼者別入金履歴情報に基づいて口座に資金が滞留している期間を判断する。具体的には、依頼者別入金履歴取得プログラム111の入金データに基づいて判断する、
また、返金可否判断部113は、滞留期間が所定の期間(例えば5日間)経過しているか否かを判断し、経過していれば、依頼者の図7に示す、依頼者名義の支払口座に強制返金するよう銀行口座管理装置200に指示する。
このため、資金滞留期間判断部112は、口座に滞留している滞留期間を判断する滞留期間判断部の一例であり、返金可否判断部113は、滞留期間が相当期間を超えたか否かを判断する期間相当性判断部の一例となっている。
また、銀行口座管理装置200の返金プログラム222が強制返金部の一例となっている。
【0041】
以上から本実施の形態では、振込目的でなく、資金を図5の依頼者用振込元口座に長期間滞留させることができないシステムとなっている。特に、図5の口座は、依頼者名義ではなく、銀行名義であるため、例えばマネーロンダリングや隠し金等に利用されるおそれがある。しかし、本実施の形態では、例えば5営業日後に強制返金されてしまうのでマネーロンダリング等に利用されること未然に防ぐことができる。
【0042】
また、振込代行管理装置100は、依頼者が取得した振込明細データ132を、振込日に基づくデータである振込依頼データ139にする振込依頼データ作成プログラム114を有している。
【0043】
本実施の形態にかかる振込代行システム10は、以上のように構成されるが以下、その動作例を説明する。
本動作例では、例えば、依頼者Aが依頼者端末11aを有し、カード会社Bが振込代行管理装置100を管理し、銀行Bが銀行口座管理装置200を有することとして説明する。
先ず、図10に示すように、事前処理工程が行われる。すなわち、振込代行システム10を利用しようとする依頼者Aは、振込代行システム10を利用するための手続を行う。
図10は事前処理工程を示す概略フローチャートである。
先ず、図10のST1に示すように、振込代行管理装置100は、依頼者Aから代行振込の依頼があると、依頼者Aから「依頼者名」「住所」「電話番号」、そして、入金された振込額を返金するための依頼者名義の銀行口座等である「支払口座番号」等の情報を入手する。
【0044】
次に、ST2に示すように、依頼者Aから入手した情報を入力部102を介して、振込代行装置100の振込関連データベース130に登録し、振込依頼者管理マスターデータ131とする(図7参照)。
また、ST3に示すように、振込代行管理装置100は、依頼者Aに「依頼者番号(1010001)」「依頼者ID番号(NF3579)」と「担当者ID番号(MB0001)」「パスワード(S73K22DG)」を付与する(図7参照)。そして、依頼者Aに通知すると共に、振込依頼者管理マスターデータ131として、かかる情報を登録する。
【0045】
また、依頼者Aがカード会社Bと自動融資契約を締結していたときは、その貸付限度額を依頼者Aに通知すると共に、振込依頼者管理マスターデータ131に、かかる情報を登録する。
また、振込代行管理装置100は、銀行に開設している自己の振込元口座番号(1002003)と関連づけて「依頼者用振込元口座番号(1002003−001)」を銀行名義で開設し(図5参照)、この口座番号を依頼者Aに通知すると共に、振込依頼者管理マスターデータ131として登録する(図7参照)。
以上で事前処理工程が終了する。
【0046】
その後、振込代行システム10を利用して振込を行いたい依頼者Aは、振込明細送信処理工程に入る。
図11は、振込明細送信処理工程を示す概略フローチャートである。
具体的には、図11のST11に示すように、依頼者Aが依頼者端末11aからインターネット12を介して振込代行装置100のホームページにアクセスする。
このとき、振込代行装置100へのアクセスは、事前に認証プログラムがインストールされている依頼者端末11aのみアクセスが許可される。
このため、他の端末では例え依頼者ID等を入力しても許可されないので、悪用を防ぐことができる。
【0047】
次に、ST12に示すように、認証が行われる。具体的には、依頼者ID、担当者ID及びパスワードで認証する。
認証が成功すれば、ST13に進み、失敗するとアクセスが拒否される。
ST13では、依頼者Aが振込先や振込金額等からなる振込明細データ132(図8参照)を振込代行装置100に送信するが、これには2つの方式を選択することができる。
(インターネットエントリー方式)
これは、振込明細データ132を依頼者Aが作成し、アップロードする方式である。
(ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)方式)
これは、依頼者Aが依頼者端末11aに、図8の振込明細データ132のフォーマットを呼び出し、被仕向先(振込先)毎にデータを入力し、振込明細データ132を作成し、振込代行装置100に登録するものである。
依頼者Aはいずれかの方式で振込明細データ132を振込代行管理装置100へ送信する(振込情報取得管理工程の一例)。
以上で、振込明細送信処理工程が終わるが、この振込明細送信処理工程では、単に振込明細データを132を振込代行管理装置100に登録するだけであり、この工程だけでは、振込処理はおこなわれない。
【0048】
次に、入金処理工程が行われる。依頼者Aは、振込代行管理装置100から通知された銀行の依頼者用振込元口座番号(1002003−001)に資金を送金する。
依頼者用振込元口座番(1002003−001)の残高は、銀行口座管理装置200の振込元口座残高等送信プログラム223及び振込代行管理装置100の振込元口座残高等情報取得プログラム106よって図9に示す「バーチャル通帳133」に反映される。
具体的には、図9のバーチャル通帳データ133の「お預かり額」「お預かり残高」「送金可能額(残)」等に反映される。
このため、依頼者Aは、自己の依頼者端末11aで振込代行管理装置100にアクセスすると、容易に現在の入金状況を確認することができる。
【0049】
以上のように、依頼者Aは、振込明細データ132を振込代行管理装置100へ渡し、資金を依頼者用振込元口座に入金するという手続を行ったので、次に振込確定処理が行われる。
図12及び図13は振込確定処理及び振込処理工程を示す概略フローチャートである。
先ず、図12のST21に示すように、依頼者Aは依頼者端末11aを操作して振込代行装置100にアクセスし、依頼者ID、担当者ID、パスワードで認証を行う。
ST22で認証が成功すれば、振込代行管理装置100は、振込関連情報データベース130に既に登録している依頼者Aの振込明細データ132を読み出して依頼者Aの依頼者端末11aに表示する(ST23)。
【0050】
次に、依頼者Aが依頼者端末11aの表示を見て「振込日」を選択し、確定ボタンを押下する(ST24)。
すると、振込代行装置100の振込日確定プログラム107が作動し、当該確定ボタンが押下された振込明細データ132の総振込額と、振込元口座残高等情報取得プログラム106で取得された依頼者用振込元口座番号(1002003−001)の残高とを比較して、総振込額が残高より小さいか否かが判断される(ST26)。
【0051】
(総振込額が残高より小さい場合)
この場合は、振込日確定プログラム107により、依頼者Aが押下した振込日が確定する(ST27)。
次に、振込日確定プログラム107により、振込確定処理が行われた振込額が、バーチャル通帳データ133の「送金可能額」の欄から減じられて「送金ご予約」の欄に移動させられる。また、バーチャル通帳データ133の「予定日」に振込取組日が表示される(ST28)。
次に、振込確定処理が行われた振込明細データ132は更新禁止のフラッグがONされる(ST29)。
【0052】
次に、振込明細データ132は、振込依頼データ作成プログラム114により振込日単位の振込依頼データに変換され、振込関連情報データベース130に振込依頼データ139として格納される(ST30)。
次に、振込代行管理装置100が、振込日に振込依頼データ139を銀行口座管理装置200へ送信する(ST31)(振込情報提供工程の一例)。
そして、銀行口座管理装置200は、受信した振込依頼データ139を口座データベース210に振込依頼データ139を格納する(ST32)。
次に、銀行口座管理装置200の振込実行プログラム220は、振込依頼データ139に基づいて資金を各被仕向銀行に送金する(ST33)。
このとき、振込は図5のカード会社Bの振込元口座(1002003)を通して行われる。すなわち、同口座は、全ての依頼者の振込を全て一括して扱うため大口となり、銀行Cに対する振込手数料を軽減することができる。
したがって、従来のように各依頼者がそれぞれ自己の名義口座より振込を行った場合に比べ、コストが低減される。
また、銀行Cの銀行口座管理装置200は、振込代行管理装置100からの振込日に振込依頼データが送信されてくるので、そのまま振込手続を行えばよい。したがって、銀行Cの振込事務量を著しく軽減することができる。
【0053】
次に、銀行口座管理装置200の口座減額等プログラム221が、振込実行額を依頼者用振込元口座(1002003−001)より減じる(ST34)。
そして、銀行口座管理装置200の振込元口座残高等送信プログラム223が、振込後の残高を振込代行管理装置100に送信すると、振込代行管理装置100の振込元口座残高等情報取得プログラム106が、かかる情報を取得してバーチャル通帳133の「送金予約」と「予定日」をそれぞれ「送金終了」と「済」に変更する。
したがって、依頼者Aは、バーチャル通帳133を自己の依頼者端末11aに表示されるだけで容易に振込結果を確認することができる。
【0054】
(総振込額が残高より大きい場合)
振込代行管理装置100の自動融資契約判断プログラム109は、依頼者Aが自動融資契約を締結しているか否かを振込関連情報データベース130の融資関連データ134を参照して判断する(ST36)。
【0055】
(自動融資契約を締結している場合)
自動融資契約を締結している場合は、自動融資契約判断プログラム109は、融資関連データ134を参照し、融資限度額のデータと不足額(総振込額と残高との差額)とを比較し、融資限度額が不足額より大きければ、融資を実行する(ST37)。
図14は、自動融資貸付の概略説明図である。図14に示すように、依頼者Aの依頼者用振込元口座の残高は、40万円であり、振込総額は100万円である。
このとき、不足額は60万円である。そして、依頼者Aの融資限度額が100万円とすると、融資限度額は不足額より大きいため、振込代行管理装置100から融資が自動的に実行されることになる。
したがって、依頼者Aが、入金金額を間違えて少なく送金した場合でも、振込が中断等することがないので、迅速に振込を完了することができる。
次に、依頼者Aに実行された融資データ(例えば60万円)は、振込代行管理装置100の振込関連情報データベース130に融資関連データ134として記録される(ST38)。その後ST27へ進む。
【0056】
ST37で、不足額が融資限度額より大である場合は、振込代行管理装置100が振込日までの日数を計算する(ST39)。
そして、その日数が2日以上のときは、振込代行管理装置100は、振込関連情報データベース130の依頼者宛入金を促すメッセージ136を読み出し、電子メールで依頼者Aの依頼者端末11aに送信する(ST41)。
この場合は、依頼者Aが入金処理をする時間があるので、かかるメールによって依頼者Aに入金の機会を与えることができる。
【0057】
一方、ST40で、振込日までが2日未満のときは、振込代行管理装置100は、振込関連情報データベース130の確定処理エラーメッセージ138を読み出し、依頼者Aの依頼者端末11aに表示する(ST42)。
これにより、依頼者は振込ができなかったこと知ることでき、再振込の手続を迅速に行うことができる。
【0058】
(自動融資契約を締結していない場合)
ST36で、依頼者Aが自動融資契約を締結していない場合は、依頼者Aが債務相殺契約を締結しているか否かが判断される(ST43)。
具体的には、振込代行管理装置100の債務相殺契約判断プログラム110が、振込関連情報データベース130の相殺関連データ135を参照して判断する。
【0059】
債務相殺契約判断プログラム110は、相殺関連データ135から依頼者Aの相殺可能債権金額を取得し(ST44)、不足額と比較する(ST45)。
不足額が債務金額より小さければ不足額を相殺額として相殺関連データ135として登録し(ST46)、ST27へ進む。
【0060】
依頼者が債務相殺契約に入っていない場合又は不足額が債務金額を超えている場合は、ST39へ進む。
すなわち、振込代行管理装置100が、振込日までの日数を演算し、日数によって、依頼者宛入金を促すメッセージ136又は確定処理エラーメッセージ137を依頼者端末11aに表示等する。
したがって、債務相殺契約があり相殺額が不足額より小さくなければ、依頼者Aは自動融資契約と同様に取扱を受けることが可能となる。
以上で、振込確定処理及び振込処理工程が終了する。
【0061】
本実施の形態では図5に示すように、依頼者用振込元口座は、依頼者名義の口座でないためマネーロンダリングや資金隠し等に利用されるおそれがあるため、当該口座に資金を滞留させる期間を限定し、その期間を超えて振込が確定していな資金がある場合は、その資金を強制的に返金する返金処理工程が設けられている。
図15は返金処理工程を示す概略フローチャートである。
先ず、図15のST51に示すように、振込代行管理装置100の振込元口座残高等情報取得プログラム106が銀行口座管理装置200の依頼者用振込元口座番号(1002003−001)の入金履歴を取得する。
次に、入金日から図12のST27の振込日の確定を経ずに、5営業日目(入金の口座滞留日数が5日未満)となっているか否かを判断する(ST52)。
【0062】
(5日未満の場合)
入金の口座滞留日数が3日未満の場合はそのまま終了する(ST53)。一方、3日以上の場合は、振込関連情報データベース130の返金アラームメッセージ138を依頼者Aの依頼者端末11aに電子メールとして送信して、終了する。
このとき、依頼者Aは、ST27(図12)の振込日確定処理を行うか、若しくは直ち
に返金処理をするように指示を出すことができる。ただし、返金されるのは、既に「振込確定処理」が行われた資金以外となる。
【0063】
(5日以上の場合)
図12のST27に振込日の確定処理が済んでいれば、送金先が確定しているので返金
処理をせずに終了させる(ST55)。
一方、図12のST27に振込日の確定処理が済んでいない場合は、振込代行管理装置100は、振込依頼者管理マスターデータ131から依頼者Aの支払口座番号(008ー350ー0999)(図7参照)を取得する。
そして、振込代行管理装置100は、銀行口座管理装置200の依頼者用振込元口座(
1002003−001)(図7参照)に5日以上滞留している資金を依頼者Aの支払い
口座に送金するよう銀行口座管理装置200に指示する(ST57)。
銀行口座管理装置200の返金プログラム222が依頼者Aの支払口座番号(008ー
350ー0999)に返金処理する(ST58)。
以上で返金処理工程が終了する。
これにより、銀行名義口座に長期間、使途不明の資金が滞留することを防止できる。す
なわち、マネーロンダリング、隠し金、出資法違反等の事態が発生するのを効果的に回避することができる。
【0064】
以上のように、依頼者Aの依頼者用振込元口座の残高が振込総額に足りない場合は、振込代行管理装置100で自動融資等が行われる。
これに加えて、本実施の形態では、銀行口座管理装置200でも不足が発生したときは融資が行われる構成となっている。
図16は口座残高報告処理工程を示す概略フローチャートである。
先ず、ST61で、銀行口座管理装置200の貸越可能判断プログラム224が口座データベース210の依頼者用振込元口座(図5参照)の残高を読み取る(ST61)。
次に、貸越可能判断プログラム224は、口座データベース210の貸越可能データ214を参照し、依頼者Aが当座貸越契約を締結しているか否かを判断する(ST62)。
【0065】
依頼者Aが当座貸越契約を締結している場合は、銀行口座管理装置200は、貸越可能データ214から貸越可能額を読み取る(ST63)。
また、振込元口座残高等送信プログラム223が依頼者用振込元口座に貸越可能額を加算した額を振込代行装置100へ送信する(ST64)。
振込代行管理装置100は、依頼者用振込元口座の残額と貸越可能額を加算した額を、バーチャル通帳133の「送金可能額(残)」に反映させる(ST65)。
したがって、依頼者Aは振込代行管理装置100のバーチャル通帳133を見ることで「送金可能額」の残額を容易に確認することができる。
【0066】
銀行口座管理装置200は、依頼者Aの振込が完了した段階の貸付額を貸付可能額から減算することで、口座データベース210の貸越可能額データ214を更新する(ST66)。
このように銀行口座管理装置200を管理する銀行Cから貸し付るため、振込の際に生じる資金の不足に対し、不足額を補い、振込を実行させることができる。
【0067】
依頼者Aが当座貸越契約を締結していない場合は、銀行口座管理装置200の振込元口座残高等送信プログラム106が、依頼者Aの依頼者用振込元口座残高を振込代行管理装置100へ送信する(ST67)。その後、ST65へ進む。
以上で口座残高報告処理が終了する。
【0068】
銀行口座管理装置200が振込を図1の金融機関端末13a等へ行ったところ不着等の振込エラーがあった場合は、以下のように処理される。
すなわち、振込が不着の場合は、不着データは銀行口座管理装置200の口座データベース210に格納される。そして、銀行口座管理装置200は、不着の振込額を口座減額等プログラム221で増額処理し、不着のデータを振込代行管理装置100に送信する。
振込代行管理装置100は、不着データに基づきバーチャル通帳133の残高を変更すると共に、バーチャル通帳133に不着の明細が表示される。
したがって、依頼者Aはバーチャル通帳133を見ることで不着の事実を速やかに知ることができ、再振込手続を迅速に開始することができる。
また、不着データが受け取った振込代行管理装置100は「振込エラーメール」を依頼者に送信する。
この場合は、依頼者Aはバーチャル通帳133を見るまでもなく、不着の事実を知ることができる。
【0069】
その他、本実施の形態では、振込明細データ132が登録されているにも拘わらず、依頼者Aによる振込確定処理が行われないときは、振込日から2日前に1回(17時頃)、アラームメールを依頼者Aに送信する構成となっている。
また、振込日から1日前には2回(9時及び15時)アラームメールを送信する構成となっている。
このため、振込明細データ132を送信し、振込の確定処理を忘れている依頼者Aに、振込の確定手続を促し、振込し忘れを未然に防止することができる。
【0070】
(プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体等について)
コンピュータに上述の動作例を実行させるための振込代行管理装置の制御プログラム等とすることができる。
また、このような振込代行管理装置の制御プログラム等を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体とすることもできる。
【0071】
これら振込代行管理装置の制御プログラム等をコンピュータにインストールし、コンピュータによって実行可能な状態にするために用いられるプログラム格納媒体は、例えばフロッピー(登録商標)のようなフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Compact Disc−Recordable)、CD−RW(Compact Disc−Rewriterble)、DVD(Digital Versatile Disc)などのパッケージメディアのみならず、プログラムが一時的若しくは永続的に格納される半導体メモリ、磁気ディスクあるいは光磁気ディスクなどで実現することができる。
【0072】
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。さらに、上述の各実施の形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の振込代行管理システムの一例である振込代行システムを示す概略図である。
【図2】依頼者端末等で使用されるコンピュータ等の主なハードウエア構成等を示す概略図である。
【図3】図1の銀行口座管理装置の主なソフトウエア構成を示す概略ブロック図である。
【図4】振込元口座(ロックアカウント口座)の説明図である。
【図5】振込元口座データの一例を示す概略図である。
【図6】図1の振込代行管理装置の主なソフトウエア構成等を示す概略説明図である。
【図7】振込依頼者管理マスターデータの一例を示す概略説明図である。
【図8】振込明細データの一例を示す概略説明図である。
【図9】バーチャル通帳データの一例を示す概略説明図である。
【図10】事前処理工程を示す概略フローチャートである。
【図11】振込明細送信処理工程を示す概略フローチャートである。
【図12】振込確定処理及び振込処理工程を示す概略フローチャートである。
【図13】振込確定処理及び振込処理工程を示す他の概略フローチャートである。
【図14】自動融資貸付の概略説明図である。
【図15】返金処理工程を示す概略フローチャートである。
【図16】口座残高報告処理工程を示す概略フローチャートである。
【符号の説明】
【0074】
10・・・振込代行システム、11a・・・依頼者端末、12・・・インターネット網、13a・・・金融機関端末、100・・・振込代行装置、130・・・振込関連情報データベース130、131・・・振込依頼者管理マスターデータ、132・・・振込明細データ、133・・・バーチャル通帳データ、134・・・融資関連データ、135・・・相殺関連データ、139・・・振込依頼データ、210・・・口座データベース、振込元口座データ、213・・・不着データ、214・・・貸越可能データ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置から振込情報を取得管理し、
振込を行う金融機関振込実行装置に前記振込情報を提供する振込代行管理装置であって、
前記金融機関振込実行装置に設定されている金融機関名義の金融機関名義振込元口座を前記振込代行管理装置が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、
前記振込代行管理装置の前記振込情報に従い、前記金融機関振込実行装置が前記振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込む構成となっており、
前記金融機関振込実行装置に設定されている前記振込代行管理装置用振込元口座には、前記振込代行管理装置用振込元口座から派生して他の前記金融機関名義振込元口座が設定され、
前記他の金融機関名義振込元口座が、前記依頼者用端末装置を操作する依頼者用として使用される依頼者用振込元口座とされていることを特徴とする振込代行管理装置。
【請求項2】
前記金融機関名義振込元口座に入金された資金が、口座に滞留している滞留期間を判断する滞留期間判断部と、
前記滞留期間が振込準備のための相当期間を超えるか否かを判断する期間相当性判断部と、
前記期間相当性判断部の判断に従い前記資金を前記金融機関名義振込元口座から強制出金させる強制返金部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の振込代行管理装置。
【請求項3】
前記滞留期間が前記相当期間に達する前に、前記強制返金がなされる旨の警告を前記依頼者用端末装置に通知する構成となっていることを特徴とする請求項2に記載の振込代行管理装置。
【請求項4】
前記金融機関名義振込元口座の変化情報を含む振込関連情報の変化情報を依頼者毎に表示した仮想通帳部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の振込代行管理装置。
【請求項5】
前記振込情報の総振込額と前記金融機関名義振込元口座の残額とを比較し、振込が可能か否かを判断する振込可能判断部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の振込代行管理装置。
【請求項6】
前記振込可能判断部で前記残高が前記総振込額よりも小であるときに、その不足額を提供する不足額提供部を有することを特徴とする請求項5に記載の振込代行管理装置。
【請求項7】
振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置から振込情報を取得管理する振込情報取得管理工程と、
振込を行う金融機関振込実行装置に前記振込情報を提供する振込情報提供工程と、を有する振込代行管理装置の制御方法であって、
前記金融機関振込実行装置に設定されている金融機関名義の金融機関名義振込元口座を前記振込代行管理装置が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、
前記振込代行管理装置の前記振込情報に従い、前記金融機関振込実行装置が前記振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込むことを特徴とする振込代行管理装置の制御方法。
【請求項8】
コンピュータに、振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置から振込情報を取得管理する振込情報取得管理工程と、
振込を行う金融機関振込実行装置に前記振込情報を提供する振込情報提供工程と、を実行させる振込代行管理装置の制御プログラムであって、
前記金融機関振込実行装置に設定されている金融機関名義の金融機関名義振込元口座を前記振込代行管理装置が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、
前記振込代行管理装置の前記振込情報に従い、前記金融機関振込実行装置が前記振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込むことを実行させる振込代行管理装置の制御プログラム。
【請求項9】
コンピュータに、振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置から振込情報を取得管理する振込情報取得管理工程と、
振込を行う金融機関振込実行装置に前記振込情報を提供する振込情報提供工程と、を実行させる振込代行管理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記金融機関振込実行装置に設定されている金融機関名義の金融機関名義振込元口座を前記振込代行管理装置が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、
前記振込代行管理装置の前記振込情報に従い、前記金融機関振込実行装置が前記振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込むことを実行させる振込代行管理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置から振込情報を取得管理し、
振込を行う金融機関振込実行装置に前記振込情報を提供する振込代行管理装置であって、
前記金融機関振込実行装置に設定されている金融機関名義の金融機関名義振込元口座を前記振込代行管理装置が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、
前記振込代行管理装置の前記振込情報に従い、前記金融機関振込実行装置が前記振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込む構成となっており、
前記金融機関振込実行装置に設定されている前記振込代行管理装置用振込元口座には、前記振込代行管理装置用振込元口座から派生して他の前記金融機関名義振込元口座が設定され、
前記他の金融機関名義振込元口座が、前記依頼者用端末装置を操作する依頼者用として使用される依頼者用振込元口座とされていることを特徴とする振込代行管理装置。
【請求項2】
前記金融機関名義振込元口座に入金された資金が、口座に滞留している滞留期間を判断する滞留期間判断部と、
前記滞留期間が振込準備のための相当期間を超えるか否かを判断する期間相当性判断部と、
前記期間相当性判断部の判断に従い前記資金を前記金融機関名義振込元口座から強制出金させる強制返金部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の振込代行管理装置。
【請求項3】
前記滞留期間が前記相当期間に達する前に、前記強制返金がなされる旨の警告を前記依頼者用端末装置に通知する構成となっていることを特徴とする請求項2に記載の振込代行管理装置。
【請求項4】
前記金融機関名義振込元口座の変化情報を含む振込関連情報の変化情報を依頼者毎に表示した仮想通帳部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の振込代行管理装置。
【請求項5】
前記振込情報の総振込額と前記金融機関名義振込元口座の残額とを比較し、振込が可能か否かを判断する振込可能判断部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の振込代行管理装置。
【請求項6】
前記振込可能判断部で前記残高が前記総振込額よりも小であるときに、その不足額を提供する不足額提供部を有することを特徴とする請求項5に記載の振込代行管理装置。
【請求項7】
振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置から振込情報を取得管理する振込情報取得管理工程と、
振込を行う金融機関振込実行装置に前記振込情報を提供する振込情報提供工程と、を有する振込代行管理装置の制御方法であって、
前記金融機関振込実行装置に設定されている金融機関名義の金融機関名義振込元口座を前記振込代行管理装置が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、
前記振込代行管理装置の前記振込情報に従い、前記金融機関振込実行装置が前記振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込むことを特徴とする振込代行管理装置の制御方法。
【請求項8】
コンピュータに、振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置から振込情報を取得管理する振込情報取得管理工程と、
振込を行う金融機関振込実行装置に前記振込情報を提供する振込情報提供工程と、を実行させる振込代行管理装置の制御プログラムであって、
前記金融機関振込実行装置に設定されている金融機関名義の金融機関名義振込元口座を前記振込代行管理装置が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、
前記振込代行管理装置の前記振込情報に従い、前記金融機関振込実行装置が前記振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込むことを実行させる振込代行管理装置の制御プログラム。
【請求項9】
コンピュータに、振込依頼を行う依頼者が操作する依頼者用端末装置から振込情報を取得管理する振込情報取得管理工程と、
振込を行う金融機関振込実行装置に前記振込情報を提供する振込情報提供工程と、を実行させる振込代行管理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記金融機関振込実行装置に設定されている金融機関名義の金融機関名義振込元口座を前記振込代行管理装置が使用する振込代行管理装置用振込元口座として管理し、
前記振込代行管理装置の前記振込情報に従い、前記金融機関振込実行装置が前記振込代行管理装置用振込元口座の資金を振り込むことを実行させる振込代行管理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2007−52610(P2007−52610A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−236881(P2005−236881)
【出願日】平成17年8月17日(2005.8.17)
【出願人】(391064946)UFJニコス株式会社 (11)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月17日(2005.8.17)
【出願人】(391064946)UFJニコス株式会社 (11)
【Fターム(参考)】
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