説明

授業支援装置及びプログラム

【課題】回答意思の有無を表示する。
【解決手段】サーバ2は、教室内で生徒により使用される各生徒端末4との間で通信可能となっている。このサーバ2は、各生徒端末4の端末IDと、当該生徒端末4を使用する生徒の生徒IDとを対応付けて記憶するIDデータベース242と、教師から出された問題に対する回答の意思表示操作が行われた生徒端末4から、当該生徒端末4の端末IDを受信する通信部23と、生徒IDごとに、現時点までに該当の生徒を問題の回答者として指名した指名回数を記憶する指名回数テーブル243と、受信された端末IDに対応する生徒IDと、当該生徒IDに対応する指名回数とを対応付けて出力するCPU25とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、授業支援装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、教育現場においては、教師が質問をした場合に、生徒に挙手をさせることで回答の意思表示を行わせている。
【0003】
一方、近年では、電子黒板や生徒端末などの電子機器が授業に使用されるようになっている。これらの電子機器を用いた授業では、電子黒板から出題が行われ、各生徒端末で回答が行われると、当該生徒端末のIDデータと回答データとが電子黒板に送信される結果、回答した生徒の座席位置が電子黒板に表示されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−170216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載の技術では、回答したか否かを表示することはできるが、回答の意思の有無を表示することはできない。
【0006】
本発明の課題は、回答意思の有無を表示することのできる授業支援装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
教室内で生徒により使用される各生徒端末との間で通信可能な授業支援装置であって、
各生徒端末の端末IDと、当該生徒端末を使用する生徒の生徒IDとを対応付けて記憶する端末ID記憶手段と、
教師から出された問題に対する回答の意思表示操作が行われた生徒端末から、当該生徒端末の端末IDを受信する回答意思表示端末ID受信手段と、
生徒IDごとに、現時点までに該当の生徒を問題の回答者として指名した指名回数を記憶する指名回数記憶手段と、
前記回答意思表示端末ID受信手段により受信された端末IDに対応する生徒IDと、当該生徒IDに対応する指名回数とを対応付けて出力する回答意思表示生徒−指名回数出力手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、回答意思の有無を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】授業支援システムの概略構成を示す図である。
【図2】サーバの概略構成を示すブロック図である。
【図3】問題の重要度と、重要度マーク及び挙手条件マークとの対応を示す図である。
【図4】挙手関連情報テーブルを示す図である。
【図5】電子黒板及び生徒端末の概略構成を示すブロック図である。
【図6】授業支援処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】生徒端末処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【図9】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態の一例を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0011】
図1は、本実施の形態における授業支援システム1の概略構成を示す図である。
この図に示すように、本実施の形態における授業支援システム1は、サーバ2と、電子黒板3と、生徒端末4とを備えている。
【0012】
[サーバ]
サーバ2は、複数の学校の電子黒板3や生徒端末4に対して機能やデータを提供するものであり、図2に示すように、表示部21と、入力部22と、通信部23と、記憶部24と、CPU25等とを備えて構成されている。
【0013】
表示部21は、ディスプレイ210を備えており、CPU25から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ210に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ210は、いわゆるタッチパネル221と一体的に形成されており、ユーザによるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0014】
入力部22は、キー群220や上述のタッチパネル221を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル221の位置に対応する信号をCPU25に出力するようになっている。
【0015】
通信部23は、複数の電子黒板3や生徒端末4との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、無線通信を行うようになっている。
【0016】
記憶部24は、サーバ2の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU25の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部24は、本発明に係る授業支援プログラム240と、書籍データベース241と、IDデータベース242と、指名回数テーブル243と、挙手関連情報テーブル245等とを記憶している。
【0017】
授業支援プログラム240は、後述の授業支援処理(図6参照)をCPU25に実行させるためのプログラムである。
【0018】
書籍データベース241は、授業で使用される書籍についてデータを記憶しており、例えば、各教科書について教科書データDを記憶している。なお、本実施の形態における教科書データDは、教科書をPDF形式で画像化したデータとなっている。各教科書データDには、少なくとも1つの問題が含まれており、この問題の近傍には、問題の重要度を示す重要度マークM1(図8(a)参照)が配設されている。この重要度マークM1は、図3に示すように、対応問題が「重要問題」である場合には二重丸のマーク、対応問題が「練習問題」である場合には星のマーク、対応問題が「発展問題」である場合には2つ星のマークとなっている。
【0019】
IDデータベース242は、サーバ2にアクセスし得る電子黒板3及び生徒端末4のIDコード(以下、黒板ID,端末IDとする)を教室ごとに対応付けて複数記憶している。また、このIDデータベース242では、各端末IDに対し、その生徒端末4を使用する生徒のID情報(以下、生徒IDとする)を対応付けて記憶している。なお、本実施の形態においては、生徒IDとして、教室内での当該生徒の座席位置(座席表における座席位置)と、生徒名とが用いられているが、これらの何れか一方のみが用いられても良いし、これらの代わりに生徒の出席番号が用いられても良い。
【0020】
指名回数テーブル243は、科目毎に生徒ID及び端末IDと、後述の授業支援処理(図6参照)において現時点までに該当の生徒が問題の回答者として指名された回数(以下、指名回数とする)とを対応付けて記憶するようになっている。
【0021】
挙手関連情報テーブル245は、図4に示すように、指名回数の各値(本実施の形態においては「0」〜「3」の各値)に対し、指名される機会を均等にするためのハンディキャップと、指名回数の値に対応する所定の画像(以下、指名回数対応画像とする)と、挙手可能であるか否かを示すマーク(以下、挙手条件マークM2とする)等とを対応付けて記憶している。
【0022】
ここで、ハンディキャップは、後述の授業支援処理(図6参照)において回答の意思表示情報が出力されてから生徒を指名可能に設定するまでの待機時間を算出するために用いられる値であり、指名回数が多くなるほど待機時間が長くなるように、値が設定されている。より具体的には、本実施の形態におけるハンディキャップ「n」は、n=3−(指名回数)として設定されている。
【0023】
指名回数対応画像は、当該画像で示される対象物(動物及び地形)についての移動速度の遅さによって、指名回数に対応するハンディキャップの大きさ(待機時間の長さ)を示すようになっている。例えば、本実施の形態においては、指名回数「0」を表す指名回数対応画像として、「うさぎ」の画像と、「平地」の画像とが用いられている。また、指名回数「1」を表す指名回数対応画像として、「ヒツジ」の画像と、「芝生」の画像とが用いられている。また、指名回数「2」を表す指名回数対応画像として、「トラ」の画像と、「芝生及び岩地」の画像とが用いられている。更に、指名回数「3」を表す指名回数対応画像として、「ライオン」の画像と、「芝生及び2層の岩地」の画像とが用いられている。なお、動物についての指名回数対応画像は、挙手した手における指の本数によって指名回数を示している。また、地形についての指名回数対応画像は、高さが高いほど、移動速度が遅くなることを示している。これらの指名回数対応画像は、動物及び地形の何れか一方のみであっても良い。
【0024】
挙手条件マークM2は、後述の授業支援処理(図6参照)において各重要度マークM1の近傍に表示されるマークであり、該当問題に対して何れの指名回数の生徒が挙手可能であるかを示すようになっている。例えば、図4における左端の欄では、指名回数「0」の生徒が「ニンジン」,「ミルク」の挙手条件マークM2の問題に対して挙手可能であることが示されている。なお、挙手条件マークM2と重要度マークM1との対応関係は、上述の図3に示す通りとなっている。
【0025】
CPU25は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、サーバ2を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU25は、入力部22から入力される操作信号等に応じて記憶部24に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU25は、処理結果を表示部21に適宜出力させる。
【0026】
[電子黒板]
電子黒板3は、教室に設置されて授業に用いられるものであり、図5に示すように、表示部31と、入力部32と、通信部33と、記憶部34と、CPU35等とを備えて構成されている。
【0027】
表示部31は、ディスプレイ310を備えており、CPU35から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ310に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ310は、いわゆるタッチパネル321と一体的に形成されており、ユーザ(教師)によるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0028】
入力部32は、キー群320や上述のタッチパネル321を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル321の位置に対応する信号をCPU35に出力するようになっている。
【0029】
通信部33は、サーバ2との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、無線通信を行うようになっている。なお、この通信部33はサーバ2を介して生徒端末4と通信するようになっているが、生徒端末4と直接通信することとしても良い。
【0030】
記憶部34は、電子黒板3の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU35の作業領域として機能するメモリである。
【0031】
CPU35は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、電子黒板3を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU35は、入力部32から入力される操作信号等に応じて記憶部34に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU35は、処理結果を表示部31に適宜出力させる。
【0032】
[生徒端末]
生徒端末4は、生徒に所持されて教室内での授業に用いられるものであり、図5に示すように、表示部41と、入力部42と、通信部43と、記憶部44と、CPU45等とを備えて構成されている。
【0033】
表示部41は、ディスプレイ410を備えており、CPU45から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ410に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ410は、いわゆるタッチパネル421と一体的に形成されており、ユーザ(生徒)によるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0034】
入力部42は、キー群420や上述のタッチパネル421を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル421の位置に対応する信号をCPU45に出力するようになっている。
【0035】
通信部43は、サーバ2との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、無線通信を行うようになっている。なお、この通信部43はサーバ2を介して電子黒板3と通信するようになっているが、電子黒板3と直接通信することとしても良い。
【0036】
記憶部44は、生徒端末4の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU45の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部44は、生徒端末プログラム440等を記憶している。
【0037】
生徒端末プログラム440は、後述の生徒端末処理(図7参照)をCPU45に実行させるためのプログラムである。
【0038】
CPU45は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、生徒端末4を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU45は、入力部42から入力される操作信号等に応じて記憶部44に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU45は、処理結果を表示部41に適宜出力させる。
【0039】
[動作]
<授業支援処理>
続いて、サーバ2による授業支援処理について、図6を参照しつつ説明する。
【0040】
この授業支援処理においては、まずCPU25は、教師による操作に基づいて、指名回数テーブル243のリセット期間を設定する(ステップS1)。より具体的には、このステップS1において教師は、任意の科目についてのリセット期間を、「授業ごと」、「授業2回ごと」、「1週間」などから選択できるようになっている。
【0041】
次に、CPU25は、電子黒板3に対する教師の操作に基づいて、何れかの教科書データDを指定教科書データDSとして指定するとともに、当該教科書データDにおける何れかのページを指定ページとして指定し、指定教科書データDSと、指定ページのページ番号とを電子黒板3及び生徒端末4に送信して指定教科書データDSの指定ページを表示させる(ステップS2)。このときCPU25は、指定ページに含まれる問題の重要度マークM1の近傍に、当該重要度マークM1に対応する挙手条件マークM2と、回答時間を設定するための回答時間設定ボタンBとを表示させる(図8(a)参照)。
【0042】
次に、CPU25は、指定教科書データDSの科目についてステップS1で設定されたリセット期間に基づいて、指名回数テーブル243に記憶された指名回数をリセットするべきか否かを判定し、リセットするべきと判定した場合には、指名回数テーブル243に記憶された指名回数をリセットする(ステップS3)。これにより、指名回数テーブル243に記憶された指名回数が所定時間の経過ごとにリセットされる。
【0043】
次に、CPU25は、電子黒板3に対する教師の操作を検知し(ステップS4)、この操作が指定ページの変更操作であるか否かを判定する(ステップS5)。
【0044】
このステップS5において教師の操作が指定ページの変更操作であると判定した場合(ステップS5;Yes)には、CPU25は、変更後の指定ページのページ番号を電子黒板3及び生徒端末4に送信して指定教科書データDSの指定ページを表示させ(ステップS6)、上述のステップS4に移行する。また、このステップS6においてCPU25は、指定ページに含まれる問題の重要度マークM1の近傍に、当該重要度マークM1に対応する挙手条件マークM2と、回答時間設定ボタンBとを表示させる。
【0045】
また、ステップS5において教師の操作が指定ページの変更操作でないと判定した場合(ステップS5;No)には、CPU25は、回答時間設定ボタンBに対するタッチ操作であるか否かを判定する(ステップS7)。
【0046】
このステップS7において教師の操作が回答時間設定ボタンBに対するタッチ操作でないと判定した場合(ステップS7;No)には、CPU25は、他の処理へ移行する。
【0047】
また、ステップS7において教師の操作が回答時間設定ボタンBに対するタッチ操作であると判定した場合(ステップS7;Yes)には、CPU25は、教師の操作に応じて回答時間を設定してカウントダウンを開始するとともに、設定された回答時間と、挙手関連情報テーブル245におけるハンディキャップとを用いて指名回数ごとの待機時間を算出する(ステップS8)。なお、本実施の形態においては、このときCPU25は、ハンディキャップ「n」を用い、待機時間=回答時間÷5×(3−n)として待機時間を計算する。
【0048】
次に、CPU25は、回答時間設定ボタンBに対応する問題(以下、指定問題とする)が重要問題であるか否か、つまり当該問題の重要度マークM1が二重丸のマークであり、挙手条件マークM2が「ミルク」であるか否かを判定する(ステップS11)。
【0049】
このステップS11において指定問題が重要問題であると判定した場合(ステップS11;Yes)には、CPU25は、各生徒端末4に対して指定問題を送信するとともに、指名回数テーブル243及び挙手関連情報テーブル245を参照して、当該生徒端末4の指名回数と、その指名回数対応画像と、当該指定回数に対応する待機時間とを送信する(ステップS12)。
【0050】
次に、CPU25は、電子黒板3の上部に教室の座席表を表示させ(ステップS13)、後述のステップS21に移行する。
【0051】
また、ステップS11において指定問題が重要問題でないと判定した場合(ステップS11;No)には、CPU25は、指定問題が練習問題であるか否かを判定する(ステップS14)。
【0052】
このステップS14において指定問題が練習問題であると判定した場合(ステップS14;Yes)には、CPU25は、指名回数が「1」以下の各生徒端末4に対して指定問題を送信するとともに、指名回数テーブル243及び挙手関連情報テーブル245を参照して、当該生徒端末4の指名回数と、その指名回数対応画像と、当該指定回数に対応する待機時間とを送信する(ステップS15)。
【0053】
次に、CPU25は、指名回数が「2」以上の各生徒端末4に対して指定問題を送信するとともに、指名回数テーブル243及び挙手関連情報テーブル245を参照して、当該生徒端末4の指名回数と、その指名回数対応画像と、出題された問題に対して挙手できない旨(つまり今回の問題では「お休み」である旨)とを送信し(ステップS16)、後述のステップS19に移行する。
【0054】
また、上述のステップS14において指定問題が練習問題でないと判定した場合、つまり指定問題が発展問題であると判定した場合(ステップS14;No)には、CPU25は、指名回数が「1」以下の各生徒端末4に対して指定問題を送信するとともに、指名回数テーブル243及び挙手関連情報テーブル245を参照して、当該生徒端末4の指名回数と、その指名回数対応画像と、出題された問題に対して挙手できない旨(つまり今回の問題では「お休み」である旨)とを送信する(ステップS17)。
【0055】
次に、CPU25は、指名回数が「2」以上の各生徒端末4に対して指定問題を送信するとともに、指名回数テーブル243及び挙手関連情報テーブル245を参照して、当該生徒端末4の指名回数と、その指名回数対応画像と、当該指定回数に対応する待機時間とを送信する(ステップS18)。但し、このステップS18においてCPU25は、待機時間を待機時間=回答時間÷5×(1−n)として計算する。
【0056】
次に、CPU25は、電子黒板3の上部に教室の座席表を表示させるとともに、出題された問題に対して挙手できない生徒の座席を暗い色、それ以外の生徒の座席を明るい色で表示させる(ステップS19)。
【0057】
次に、CPU25は、後述のステップT6(図7参照)により回答の意思表示操作(挙手操作)が行われた生徒端末4から、当該操作が行われた旨を示す情報(以下、挙手情報とする)を受信するか否かを判定し(ステップS21)、受信しないと判定した場合(ステップS21;No)には、当該ステップS21を繰り返す。なお、この挙手情報には、後述するように、挙手操作の行われた生徒端末4の端末IDが含まれる。
【0058】
また、ステップS21において回答の意思表示操作が行われた生徒端末4から、挙手情報を受信したと判定した場合(ステップS21;Yes)には、CPU25は、IDデータベース242及び指名回数テーブル243を参照して、挙手情報に含まれる端末IDに対応する生徒IDと指名回数とを検知し、これら生徒ID及び指名回数を対応付けて電子黒板3に出力する(ステップS22)。より詳細には、このときCPU25は、電子黒板3に表示された座席表のうち当該生徒IDで示される座席位置に指名回数を表示させるようになっており、本実施の形態においては、指名回数として、当該指名回数の値に対応する指名回数対応画像を表示させるようになっている。これにより、生徒端末4から受信した挙手情報内の端末IDに対応する生徒ID(座席位置)と、当該生徒IDに対応する指名回数(指名回数対応画像)とが対応付けて表示(出力)されることとなる。また、このときCPU25は、指名回数対応画像の表示される座席位置に、該当の待機時間(指名回数の各値に対応する待機時間のうち、指名回数対応画像で示される指名回数の値に対応する待機時間)を表示させる。但し、待機時間が「0」の場合には、CPU25は当該待機時間を表示させないこととしても良い。
【0059】
次に、CPU25は、待機時間が「0」になっている生徒(座席位置)が存在するか否かを判定し(ステップS23)、存在しないと判定した場合(ステップS23;No)には、回答の意思表示操作が行われた生徒端末4から新たに挙手情報を受信するか否かを判定する(ステップS24)。
【0060】
このステップS24において新たに挙手情報を受信したと判定した場合(ステップS24;Yes)には、CPU25は、上述のステップS22に移行する。
【0061】
また、ステップS24において新たに挙手情報を受信しないと判定した場合(ステップS24;Yes)には、CPU25は、回答時間が1秒経過したか否かを判定する(ステップS25)。
【0062】
このステップS25において回答時間が1秒経過していないと判定した場合(ステップS25;No)には、CPU25は、上述のステップS24に移行する一方、回答時間が1秒経過したと判定した場合(ステップS25;Yes)には、座席表内に表示されている各待機時間を1秒減らした後(ステップS26)、上述のステップS23に移行する。
【0063】
また、上述のステップS23において待機時間が「0」になっている生徒(座席位置)が存在すると判定した場合(ステップS23;Yes)には、CPU25は、挙手情報の受付が終了した旨を各生徒端末4に送信する(ステップS31)。
【0064】
次に、CPU25は、待機時間が「0」になっている生徒の座席位置を赤枠で囲い、座席表内で識別表示させた後(ステップS32)、この生徒を指名して回答させる旨の操作が教師によって電子黒板3に行われると(ステップS33)、指名された生徒の生徒IDに対応付けて指名回数テーブル243に記憶された指名回数を1つ増やす(ステップS34)。以上のステップS8,S22〜S33により、指名回数に対応するハンディキャップが検知された後、座席表内に指名回数が表示されてから当該ハンディキャップに応じた待機時間の経過後に、当該指名回数の表示された座席位置の生徒が指名可能に設定されることとなる。そして、最も早く指名可能とされた生徒が教師の指名操作によって指名されることとなる。但し、ステップS33の処理においては、最も早く指名可能とされた生徒をCPU25が自動的に指名することとしても良いし、座席表内の任意の座席位置に対する指定を教師が行い、その座席位置の生徒を指名することとしても良い。
【0065】
次に、CPU25は、指名された生徒の生徒端末4から回答データを受信して電子黒板3に表示させた後(ステップS35)、上述のステップS4に移行する。但し、生徒が口頭で回答する場合には、CPU25は当該ステップS35の処理を行わずにステップS4に移行することとしても良い。
【0066】
<生徒端末処理>
続いて、生徒端末4による生徒端末処理について、図7を参照しつつ説明する。
【0067】
この生徒端末処理においては、まずCPU45は、上述のステップS2、S6によってサーバ2から送信される指定教科書データDSと、指定ページのページ番号とに基づいて、指定教科書データDSの指定ページをディスプレイ410に表示させる(ステップT1)。
【0068】
次に、CPU45は、上述のステップS12、S15,S16,S17,S18によってサーバ2から指定問題などを受信したか否かを判定し(ステップT2)、受信しないと判定した場合(ステップT2;No)には当該ステップT2を繰り返す。
【0069】
また、ステップT2においてサーバ2から指定問題等を受信したと判定した場合(ステップT2;Yes)には、CPU45は、受信した指名回数対応画像と、待機時間とをディスプレイ410の端部に表示させる(ステップT3)。また、上述のステップS16、S17によってサーバ2から問題に対して挙手できない旨(今回の問題では「お休み」である旨)を受信した場合には、このステップT3においてCPU45は、指定問題の近傍に「×」マーク(図示せず)を表示させる。
【0070】
次に、CPU45は、生徒によって回答の入力操作が行われるか否かを判定し(ステップT4)、行われないと判定した場合(ステップT4;No)には、後述のステップT6に移行する。
【0071】
また、ステップT4において生徒によって回答の入力操作が行われたと判定した場合(ステップT4;Yes)には、CPU45は、入力された回答を生徒端末4に表示させ、その回答データを一時記憶する(ステップT5)。
【0072】
次に、CPU45は、生徒によって回答の意思表示操作(挙手操作)が行われるか否かを判定し(ステップT6)、行われないと判定した場合(ステップT6;No)には後述のステップT8に移行する。
【0073】
また、ステップT6において生徒によって回答の意思表示操作(挙手操作)が行われたと判定した場合(ステップT6;Yes)には、CPU45は、当該操作が行われた旨を示す挙手情報をサーバ2に送信する(ステップT7)。なお、この挙手情報には、自機の生徒端末4の端末IDが含まれる。また、このときCPU45は、挙手情報と合わせて回答データをサーバ2に送信しても良い。
【0074】
そして、CPU45は、上述のステップS31によって挙手情報の受付が終了した旨をサーバ2から受信したか否かを判定し(ステップT8)、受信しないと判定した場合(ステップT8;No)には上述のステップT4に移行する一方、受信したと判定した場合(ステップT8;Yes)には上述のステップT2に移行する。
【0075】
[動作例]
続いて、図面を参照しつつ、上述の授業支援処理及び生徒端末処理を具体的に説明する。
【0076】
まず、教師が電子黒板3に対して操作を行い、「算数1年」の教科書データDと、ページ「40」とを指定すると、指定教科書データDSと、指定ページのページ番号「40」とが電子黒板3及び生徒端末4に送信され、図8(a)に示すように、指定教科書データDSの指定ページが表示される(ステップS1)。また、このとき、指定ページに含まれる問題の重要度マークM1の近傍に、当該重要度マークM1に対応する挙手条件マークM2と、回答時間設定ボタンBとが表示される。なお、本動作例においては、このとき指定ページに含まれる問題は重要問題であり、この問題の近傍に表示される重要度マークM1は二重丸マークであり、挙手条件マークM2は「ミルク」のマークとなっている。
【0077】
次に、教師が回答時間設定ボタンBにおける「1分」の部分に対してタッチ操作を行うと(ステップS7;Yes)、回答時間が1分に設定されてカウントダウンが開始され、指名回数ごとの待機時間(待機時間=回答時間÷5×(3−n))。但し、「n」はハンディキャップ)が算出される(ステップS8)。
【0078】
次に、指定問題が重要問題であると判定され(ステップS11;Yes)、各生徒端末4に対して指定問題が送信されるとともに、当該生徒端末4の指名回数と、その指名回数対応画像と、当該指定回数に対応する待機時間とが送信される(ステップS12)。
そして、電子黒板3の上部に教室の座席表が表示される(ステップS13)。
【0079】
一方、各生徒端末4においては、図8(b)に示すように、サーバ2から送信される指定教科書データDSと、指定ページのページ番号「40」とに基づいて、指定教科書データDSの指定ページ「40」がディスプレイ410に表示される(ステップT1)。
【0080】
そして、「あおい」の生徒端末4においては、サーバ2から指定問題などが受信された後(ステップT2;Yes)、受信した指名回数対応画像(ここでは指名回数「2」に対応する画像)と、待機時間(ここでは24(秒)=1分÷5×(3−1))とがディスプレイ410の端部に表示される(ステップT3)。次に、生徒「あおい」が回答の入力操作を行うと(ステップT4;Yes)、入力された回答が生徒端末4に表示される(ステップT5)。次に、生徒「あおい」が回答の意思表示操作(挙手操作)を行うと(ステップT6;Yes)、自機の端末IDを含む挙手情報と、回答データとがサーバ2に送信される(ステップT7)。このとき、電子黒板3では、「あおい」の生徒端末4から挙手情報が受信された後(ステップS21;Yes)、図9(a)に示すように、挙手情報に含まれる端末IDに対応する生徒ID(「あおい」の座席位置)と、指名回数「2」とが対応付けられて座席表内に表示される(ステップS22)。また、このとき、「あおい」の座席位置に、該当の待機時間「24秒」が表示される。但し、この図9(a)では、「あおい」の生徒端末4から挙手情報が受信された後、18秒経過したときの表示内容を図示している。
【0081】
同様に、「ゆうた」の生徒端末4においては、サーバ2から指定問題などが受信された後(ステップT2;Yes)、図示はしないものの、受信した指名回数対応画像(ここでは指名回数「1」に対応する画像)と、待機時間(ここでは12(秒)=1分÷5×(3−2))とがディスプレイ410の端部に表示される(ステップT3)。次に、生徒「ゆうた」が回答の入力操作を行うと(ステップT4;Yes)、入力された回答が生徒端末4に表示される(ステップT5)。次に、生徒「ゆうた」が「あおい」に10秒遅れで回答の意思表示操作(挙手操作)を行うと(ステップT6;Yes)、自機の端末IDを含む挙手情報と、回答データとがサーバ2に送信される(ステップT7)。このとき、電子黒板3では、「ゆうた」の生徒端末4から挙手情報が受信された後(ステップS21;Yes)、図9(a)に示すように、挙手情報に含まれる端末IDに対応する生徒ID(「ゆうた」の座席位置)と、指名回数「1」とが対応付けられて座席表内に表示される(ステップS22)。また、このとき、「ゆうた」の座席位置に、該当の待機時間「12秒」が表示される。但し、この図9(a)では、「ゆうた」の生徒端末4から挙手情報が受信された後、10秒経過したとき、つまり、「あおい」の生徒端末4から挙手情報が受信された後、20秒経過したときの表示内容を図示している。
【0082】
同様に、「しょう」の生徒端末4においては、サーバ2から指定問題などが受信された後(ステップT2;Yes)、図8(c)に示すように、受信した指名回数対応画像(ここでは指名回数「0」に対応する画像)と、待機時間(ここでは0(秒)=1分÷5×(3−3))とがディスプレイ410の端部に表示される(ステップT3)。次に、生徒「しょう」が回答の入力操作を行うと(ステップT4;Yes)、入力された回答が生徒端末4に表示される(ステップT5)。次に、生徒「しょう」が「あおい」に20秒遅れ、「ゆうた」に10秒遅れで回答の意思表示操作(挙手操作)を行うと(ステップT6;Yes)、自機の端末IDを含む挙手情報と、回答データとがサーバ2に送信される(ステップT7)。このとき、電子黒板3では、「しょう」の生徒端末4から挙手情報が受信された後(ステップS21;Yes)、図9(a)に示すように、挙手情報に含まれる端末IDに対応する生徒ID(「しょう」の座席位置)と、指名回数「0」とが対応付けられて座席表内に表示される(ステップS22)。
【0083】
次に、電子黒板3では、待機時間が「0」になっている生徒「しょう」が存在すると判定され(ステップS23;Yes)、挙手情報の受付が終了した旨が各生徒端末4に送信された後(ステップS31)、待機時間が「0」になっている生徒「しょう」の座席位置が赤枠で囲われ、座席表内で識別表示される(ステップS32)。
【0084】
そして、生徒「しょう」を指名して回答させる旨の操作を教師が行うと(ステップS33)、指名された生徒「しょう」の生徒IDに対応付けて指名回数テーブル243に記憶された指名回数が1つ増やされ(ステップS34)、生徒「しょう」の生徒端末4から受信された回答データが電子黒板3に表示される(ステップS35)。
【0085】
次に、教師が指定ページの変更操作を行い、「41」ページを指定すると(ステップS5;Yes)、図9(b)に示すように、変更後の指定ページのページ番号「41」が電子黒板3及び生徒端末4に送信されて指定教科書データDSの指定ページが表示される(ステップS6)。また、このとき、指定ページに含まれる問題の重要度マークM1の近傍に、当該重要度マークM1に対応する挙手条件マークM2と、回答時間設定ボタンBとが表示される。なお、本動作例においては、このとき指定ページに含まれる問題は練習問題であり、この問題の近傍に表示される重要度マークM1は星マークであり、挙手条件マークM2は「ニンジン」のマークとなっている。
【0086】
次に、教師が回答時間設定ボタンBにおける「3分」の部分に対してタッチ操作を行うと(ステップS7;Yes)、回答時間が3分に設定されてカウントダウンが開始され、指名回数ごとの待機時間(待機時間=回答時間÷5×(3−n))。但し、「n」はハンディキャップ)が算出される(ステップS8)。
【0087】
次に、指定問題が練習問題であると判定され(ステップS14;Yes)、指名回数が「1」以下の各生徒端末4に対して指定問題が送信されるとともに、当該生徒端末4の指名回数と、その指名回数対応画像と、当該指定回数に対応する待機時間とが送信される(ステップS15)。また、指名回数が「2」以上の各生徒端末4に対して指定問題が送信されるとともに、当該生徒端末4の指名回数と、その指名回数対応画像と、出題された問題に対して挙手できない旨(つまり今回の問題では「お休み」である旨)とが送信される(ステップS16)。
【0088】
そして、電子黒板3の上部に教室の座席表が表示されるとともに、出題された問題に対して挙手できない生徒(指名回数が「2」以上の生徒)の座席が暗い色、それ以外の生徒の座席が明るい色で表示される(ステップS19)。
【0089】
また、上述の図8(c)に示した状態から、教師が指定ページの変更操作を行い、「42」ページを指定すると(ステップS5;Yes)、図9(c)に示すように、変更後の指定ページのページ番号「42」が電子黒板3及び生徒端末4に送信されて指定教科書データDSの指定ページが表示される(ステップS6)。また、このとき、指定ページに含まれる問題の重要度マークM1の近傍に、当該重要度マークM1に対応する挙手条件マークM2と、回答時間設定ボタンBとが表示される。なお、本動作例においては、このとき指定ページに含まれる問題は発展問題であり、この問題の近傍に表示される重要度マークM1は2つ星マークであり、挙手条件マークM2は「ニク」のマークとなっている。
【0090】
次に、教師が回答時間設定ボタンBにおける「5分」の部分に対してタッチ操作を行うと(ステップS7;Yes)、回答時間が5分に設定されてカウントダウンが開始され、指名回数ごとの待機時間(待機時間=回答時間÷5×(3−n))。但し、「n」はハンディキャップ)が算出される(ステップS8)。
【0091】
次に、指定問題が発展問題であると判定され(ステップS14;No)、指名回数が「1」以下の各生徒端末4に対して指定問題が送信されるとともに、当該生徒端末4の指名回数と、その指名回数対応画像と、出題された問題に対して挙手できない旨(つまり今回の問題では「お休み」である旨)とが送信される(ステップS17)。また、指名回数が「2」以上の各生徒端末4に対して指定問題が送信されるとともに、当該生徒端末4の指名回数と、その指名回数対応画像と、当該指定回数に対応する待機時間とが送信される(ステップS18)。
【0092】
そして、電子黒板3の上部に教室の座席表が表示されるとともに、出題された問題に対して挙手できない生徒(指名回数が「1」以下の生徒)の座席が暗い色、それ以外の生徒の座席が明るい色で表示される(ステップS19)。
【0093】
以上のように、本実施形態の電子黒板3によれば、図6のステップS22や図9(a)等に示したように、回答の意思表示操作が行われた生徒端末4から、当該生徒端末4の端末IDが挙手情報に含められて受信され、受信された端末IDに対応する生徒IDと、当該生徒IDに対応する指名回数とが対応付けられて表示されるので、各生徒について回答意思の有無を表示することができる。
【0094】
また、図6のステップS8,S22〜S33や図8,図9(a)等に示したように、座席表に表示される指名回数のハンディキャップが検知され、当該指名回数が表示されてから当該ハンディキャップに応じた待機時間の経過後に、当該指名回数の表示された座席位置(生徒ID)の生徒が指名可能に設定され、最も早く指名可能とされた生徒が指名されるので、指名回数の少ない生徒を自動的に指名することができる。
【0095】
なお、上記の実施の形態における電子黒板3の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0096】
例えば、上記の実施形態では、本発明に係る授業支援装置をサーバ2として説明したが、電子黒板3としても良い。この場合には、電子黒板3は、上述のステップS22において挙手情報の端末IDに対応する生徒IDと指名回数とを検知し、座席表のうち当該生徒IDで示される座席位置に指名回数を表示させることで、これら生徒ID及び指名回数を対応付けて出力する。
【0097】
また、授業支援プログラム240がサーバ2に記憶されることとして説明したが、サーバ2に対して着脱可能なメモリカード、CD等の記憶媒体に記憶されることとしてもよい。
【0098】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
教室内で生徒により使用される各生徒端末との間で通信可能な授業支援装置であって、
各生徒端末の端末IDと、当該生徒端末を使用する生徒の生徒IDとを対応付けて記憶する端末ID記憶手段と、
教師から出された問題に対する回答の意思表示操作が行われた生徒端末から、当該生徒端末の端末IDを受信する回答意思表示端末ID受信手段と、
生徒IDごとに、現時点までに該当の生徒を問題の回答者として指名した指名回数を記憶する指名回数記憶手段と、
前記回答意思表示端末ID受信手段により受信された端末IDに対応する生徒IDと、当該生徒IDに対応する指名回数とを対応付けて出力する回答意思表示生徒−指名回数出力手段と、
を備えることを特徴とする授業支援装置。
<請求項2>
請求項1記載の授業支援装置において、
前記生徒IDは、教室内での当該生徒の座席位置であることを特徴とする授業支援装置。
<請求項3>
請求項1または2記載の授業支援装置において、
指名回数の値ごとに、この値に対応する所定の画像を記憶する回数別画像記憶手段を備え、
前記回答意思表示生徒−指名回数出力手段は、
指名回数として、当該指名回数の値に対応する画像を出力することを特徴とする授業支援装置。
<請求項4>
請求項1〜3の何れか一項に記載の授業支援装置において、
前記回答意思表示生徒−指名回数出力手段により出力される何れかの生徒IDの生徒を、問題の回答者として指名する指名手段を備え、
この指名手段は、
指名回数の値ごとにハンディキャップを記憶するハンディ記憶手段と、
前記回答意思表示生徒−指名回数出力手段により出力される指名回数に対応するハンディキャップを検知し、当該指名回数が出力されてから当該ハンディキャップに応じた待機時間の経過後に、当該指名回数に対応付けて出力された生徒IDの生徒を指名可能に設定する指名許可手段と、
前記指名許可手段により最も早く指名可能とされた生徒を指名する最速許可生徒指名手段と、
を有し、
前記ハンディキャップは、
指名回数が多くなる程、前記待機時間が長くなるよう設定されていることを特徴とする授業支援装置。
<請求項5>
請求項4記載の授業支援装置において、
教師の操作に基づいて問題の回答時間を設定する回答時間設定手段を備え、
前記指名許可手段は、
前記回答意思表示生徒−指名回数出力手段により出力される指名回数に対応するハンディキャップと、前記回答時間とに応じて前記待機時間を設定することを特徴とする授業支援装置。
<請求項6>
請求項1〜5の何れか一項に記載の授業支援装置において、
前記指名回数記憶手段に記憶された指名回数を所定時間の経過ごとにリセットする指名回数リセット手段を備えることを特徴とする授業支援装置。
<請求項7>
教室内で生徒により使用される各生徒端末との間で通信可能なコンピュータに、
各生徒端末の端末IDと、当該生徒端末を使用する生徒の生徒IDとを対応付けて記憶する端末ID記憶機能と、
教師から出された問題に対する回答の意思表示操作が行われた生徒端末から、当該生徒端末の端末IDを受信する回答意思表示端末ID受信機能と、
生徒IDごとに、現時点までに該当の生徒を問題の回答者として指名した指名回数を記憶する指名回数記憶機能と、
前記回答意思表示端末ID受信機能により受信された端末IDに対応する生徒IDと、当該生徒IDに対応する指名回数とを対応付けて出力する回答意思表示生徒−指名回数出力機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0099】
2 サーバ
3 電子黒板
4 生徒端末
240 授業支援プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
教室内で生徒により使用される各生徒端末との間で通信可能な授業支援装置であって、
各生徒端末の端末IDと、当該生徒端末を使用する生徒の生徒IDとを対応付けて記憶する端末ID記憶手段と、
教師から出された問題に対する回答の意思表示操作が行われた生徒端末から、当該生徒端末の端末IDを受信する回答意思表示端末ID受信手段と、
生徒IDごとに、現時点までに該当の生徒を問題の回答者として指名した指名回数を記憶する指名回数記憶手段と、
前記回答意思表示端末ID受信手段により受信された端末IDに対応する生徒IDと、当該生徒IDに対応する指名回数とを対応付けて出力する回答意思表示生徒−指名回数出力手段と、
を備えることを特徴とする授業支援装置。
【請求項2】
請求項1記載の授業支援装置において、
前記生徒IDは、教室内での当該生徒の座席位置であることを特徴とする授業支援装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の授業支援装置において、
指名回数の値ごとに、この値に対応する所定の画像を記憶する回数別画像記憶手段を備え、
前記回答意思表示生徒−指名回数出力手段は、
指名回数として、当該指名回数の値に対応する画像を出力することを特徴とする授業支援装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載の授業支援装置において、
前記回答意思表示生徒−指名回数出力手段により出力される何れかの生徒IDの生徒を、問題の回答者として指名する指名手段を備え、
この指名手段は、
指名回数の値ごとにハンディキャップを記憶するハンディ記憶手段と、
前記回答意思表示生徒−指名回数出力手段により出力される指名回数に対応するハンディキャップを検知し、当該指名回数が出力されてから当該ハンディキャップに応じた待機時間の経過後に、当該指名回数に対応付けて出力された生徒IDの生徒を指名可能に設定する指名許可手段と、
前記指名許可手段により最も早く指名可能とされた生徒を指名する最速許可生徒指名手段と、
を有し、
前記ハンディキャップは、
指名回数が多くなる程、前記待機時間が長くなるよう設定されていることを特徴とする授業支援装置。
【請求項5】
請求項4記載の授業支援装置において、
教師の操作に基づいて問題の回答時間を設定する回答時間設定手段を備え、
前記指名許可手段は、
前記回答意思表示生徒−指名回数出力手段により出力される指名回数に対応するハンディキャップと、前記回答時間とに応じて前記待機時間を設定することを特徴とする授業支援装置。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか一項に記載の授業支援装置において、
前記指名回数記憶手段に記憶された指名回数を所定時間の経過ごとにリセットする指名回数リセット手段を備えることを特徴とする授業支援装置。
【請求項7】
教室内で生徒により使用される各生徒端末との間で通信可能なコンピュータに、
各生徒端末の端末IDと、当該生徒端末を使用する生徒の生徒IDとを対応付けて記憶する端末ID記憶機能と、
教師から出された問題に対する回答の意思表示操作が行われた生徒端末から、当該生徒端末の端末IDを受信する回答意思表示端末ID受信機能と、
生徒IDごとに、現時点までに該当の生徒を問題の回答者として指名した指名回数を記憶する指名回数記憶機能と、
前記回答意思表示端末ID受信機能により受信された端末IDに対応する生徒IDと、当該生徒IDに対応する指名回数とを対応付けて出力する回答意思表示生徒−指名回数出力機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−54255(P2013−54255A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−193479(P2011−193479)
【出願日】平成23年9月6日(2011.9.6)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】