排気ガス浄化装置
【課題】 排気温度が高温になっても触媒金属粒子の吸引固定に必要な磁力を確保してシンタリングを抑制することができる排気ガス浄化装置を提供する。
【解決手段】 触媒金属粒子と、該触媒金属粒子に作用する磁力を発生する強磁性粒子とを含む排気ガス浄化用触媒を備えた排気ガス浄化装置において、(1)上記排気ガス浄化用触媒内で作用している磁力を検出する磁力センサ、および上記磁力の検出値が必要値を下回った際に、該検出値と該必要値との差に応じた強度の磁場を上記排気ガス浄化用触媒に印加する磁場発生器を備えるか、または、(2)上記排気ガス浄化用触媒からの排気ガス温度を検出する温度センサ、および上記排気ガス温度の検出値が所定の上限値を超えた際に、該排気ガス温度の検出値における上記強磁性粒子の既知の磁力と必要磁力との差に応じた強度の磁場を上記排気ガス浄化用触媒に印加する磁場発生器を備える。
【解決手段】 触媒金属粒子と、該触媒金属粒子に作用する磁力を発生する強磁性粒子とを含む排気ガス浄化用触媒を備えた排気ガス浄化装置において、(1)上記排気ガス浄化用触媒内で作用している磁力を検出する磁力センサ、および上記磁力の検出値が必要値を下回った際に、該検出値と該必要値との差に応じた強度の磁場を上記排気ガス浄化用触媒に印加する磁場発生器を備えるか、または、(2)上記排気ガス浄化用触媒からの排気ガス温度を検出する温度センサ、および上記排気ガス温度の検出値が所定の上限値を超えた際に、該排気ガス温度の検出値における上記強磁性粒子の既知の磁力と必要磁力との差に応じた強度の磁場を上記排気ガス浄化用触媒に印加する磁場発生器を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排気ガス浄化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等の内燃機関から排出される排ガス中のNOx、HC、COを分解除去して排ガスを浄化するための触媒は、基体と、該基体上の触媒担体層と、該触媒担体層上の触媒金属とから基本的に構成される。触媒作用の主体である触媒金属としては一般にPt、Rh等の貴金属が用いられる。高い触媒活性を確保するために触媒金属は表面積の大きい微細な粒子の状態で担持される。
【0003】
しかし、排ガスとの接触により高温に曝された触媒金属の粒子はシンタリング(焼結)により相互に合体して粗大化し、表面積が減少して触媒活性が低下し、所定の浄化性能が得られなくなるという問題があった。
【0004】
これに対してシンタリングを抑制するために種々の対策が講じられている。
【0005】
例えば、特許文献1には、磁性体粉末を触媒担体中に混入させ、または、触媒貴金属粒子と混在させた触媒装置が提案されている。この装置は、磁性体粉末粒子の個々に触媒貴金属粒子を磁力で吸引固定することにより拘束して、触媒貴金属粒子の移動を抑止してシンタリングを抑制する。
【0006】
しかし、排気温度が磁性体のキュリー点以上の高温になると磁性体が磁力を失うため、触媒貴金属粒子のシンタリングが発生してしまう、という問題があった。
【0007】
【特許文献1】特開2003−301715号公報(特許請求の範囲、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、排気温度が高温になっても触媒金属粒子の吸引固定に必要な磁力を確保してシンタリングを抑制することができる排気ガス浄化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、第1発明によれば、触媒金属粒子と、該触媒金属粒子に作用する磁力を発生する強磁性粒子とを含む排気ガス浄化用触媒を備えた排気ガス浄化装置において、
上記排気ガス浄化用触媒内で作用している磁力を検出する磁力センサ、および
上記磁力の検出値が必要値を下回った際に、該検出値と該必要値との差に応じた強度の磁場を上記排気ガス浄化用触媒に印加する磁場発生器
を備えたことを特徴とする排気ガス浄化装置が提供される。
【0010】
また、第2発明によれば、触媒金属粒子と、該触媒金属粒子に作用する磁力を発生する強磁性粒子とを含む排気ガス浄化用触媒を備えた排気ガス浄化装置において、
上記排気ガス浄化用触媒からの排気ガス温度を検出する温度センサ、および
上記排気ガス温度の検出値が所定の上限値を超えた際に、該排気ガス温度の検出値における上記強磁性粒子の既知の磁力と必要磁力との差に応じた強度の磁場を上記排気ガス浄化用触媒に印加する磁場発生器
を備えたことを特徴とする排気ガス浄化装置が提供される。
【発明の効果】
【0011】
第1発明によれば、強磁性粒子により排気ガス浄化用触媒内で作用している磁力が必要値を下回った場合に、検出値と必要値との差に応じた磁場を排気ガス浄化用触媒に印加することにより、強磁性粒子による磁力の不足分を補い、触媒金属粒子に対する拘束作用を十分に維持して、シンタリングを抑制する。
【0012】
第2発明によれば、排気ガス浄化用触媒からの排気ガス温度が所定の上限値を超えた場合に、その排気ガス温度において強磁性粒子について予め測定等により既知である磁力と必要磁力との差に応じて磁場を排気ガス浄化用触媒に印加することにより、強磁性粒子による磁力の不足分を補い、触媒金属粒子に対する拘束作用を十分に維持して、シンタリングを抑制する。
【0013】
第1、第2発明のいずれにおいても、排気ガス浄化用触媒に印加された磁場は、個々の強磁性粒子に収束して触媒金属粒子に作用する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
〔実施形態1〕
図1を参照して、第1発明の一実施形態による排気ガス浄化装置の構造例を説明する。
【0015】
図示した排気ガス浄化装置100は、排気ガスG1、G2の経路に挿入された排気ガス浄化用触媒10と、その両端に配置した磁力センサ12、14と、磁場発生器16とから成る。磁場発生器16は、両磁極16P、16Qを含む鉄心16Aと、コイル16Rを含む励磁回路16Bと、励磁回路16Bに制御された電力を供給する電源16Cとから成る。排気ガス浄化用触媒10は、磁場発生器16の両磁極16Pと16Qとの間に配置されている。
【0016】
排気ガス浄化用触媒10の内部においては、例えば図2に示すように、基体18上に形成された触媒担持層20上に強磁性粒子22が担持され、更に触媒金属粒子が24が強磁性粒子22に磁力で吸引固定された状態で触媒担持層20上に担持されている。ここで、触媒10の温度が上昇して強磁性粒子22のキュリー温度に近づくのに伴い強磁性粒子22の磁力が弱くなり、触媒10の温度がキュリー温度を超えると磁力が失われる。このままでは、触媒金属粒子24に対する吸引固定効果が低下または失われ、シンタリングを抑制できなくなる。
【0017】
そこで本願第1発明によれば、再び図1を参照すると、磁力センサ12、14により排気ガス浄化用触媒10内で作用している磁力を検出し、検出値が必要値を下回った際に、磁場発生器16により検出値と必要値との差に応じた強度の磁場を排気ガス浄化用触媒10に印加する。
【0018】
排気ガス浄化用触媒10に印加された磁場は、個々の強磁性粒子22(図2)に収束してその磁力低下分を補い、必要な磁力が触媒金属粒子24(図2)に作用して吸引固定しシンタリングを抑制する。
【0019】
排気ガス浄化用触媒10の基体18としては、典型的にはコーディライトを用いるが、セラミックでも良いし、金属でも良い。触媒担持層20としては、触媒金属粒子あるいは強磁性粒子を担持できる多孔質な表面を有するアルミナ、チタニア、ジルコニア等のセラミックを用いることができる。
【0020】
なお、図1に示した例では安全を考慮して2基の磁力センサ12、14をそれぞれ排気ガス流に対して触媒10の上流側と下流側のに設けたが、いずれか一方のみでもよい。
【0021】
本実施形態の排気ガス浄化装置100の作動フローのブロックチャートを図3に示す。
【0022】
〔実施形態2〕
再び図1を参照して、第2発明の一実施形態による排気ガス浄化装置を説明する。本実施形態による排気ガス浄化装置200においては、磁場発生器16の作動制御の基準を排気ガス浄化用触媒10内で作用している磁力ではなく、排気ガス浄化用触媒10からの排気ガスの温度を基準とした点が実施形態1と異なる。そのため、図1の構成において、実施形態1で用いる磁力センサ12、14を取り外し、代わりに排気ガス浄化用触媒10の下流側に排気ガス温度を検知する温度センサ26を設ける。
【0023】
排気ガス浄化用触媒10からの排気ガスG2の温度が所定の上限値を超えた場合に、その排気ガス温度において強磁性粒子22について予め測定等により既知である磁力と、必要磁力との差に応じた磁場を排気ガス浄化用触媒10に印加することにより、強磁性粒子による磁力の不足分を補い、触媒金属粒子に対する拘束作用を十分に維持して、シンタリングを抑制する。
【0024】
本実施形態の排気ガス浄化装置200の作動フローのブロックチャートを図4に示す。
【0025】
なお、上記実施形態のいずれにおいても、磁場発生器16は、強磁性粒子22が所定の磁力を失った際に強磁性粒子22に着磁するのに十分な磁場を発生できることが望ましい。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明によれば、排気温度が高温になっても触媒金属粒子の吸引固定に必要な磁力を確保してシンタリングを抑制することができる排気ガス浄化装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】図1は、本発明による排気ガス浄化装置の構成例を示す配置図である。
【図2】図2は、本発明による排気ガス浄化装置に用いる排気ガス浄化用触媒の構成例を示す断面図である。
【図3】図3は、第1発明による排気ガス浄化装置の作動フローを示すブロックチャートである。
【図4】図4は、第2発明による排気ガス浄化装置お作動フローを示すブロックチャートである。
【符号の説明】
【0028】
100、200 排気ガス浄化装置
10 排気ガス浄化用触媒
12、14 磁力センサ
16 磁場発生器
16A 鉄心
16P、16Q 鉄心16Aの磁極
16B 励磁回路
16C 電源
18 排気ガス浄化用触媒10の基体
20 触媒担持層
22 強磁性粒子
24 触媒金属粒子
26 温度センサ
【技術分野】
【0001】
本発明は、排気ガス浄化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等の内燃機関から排出される排ガス中のNOx、HC、COを分解除去して排ガスを浄化するための触媒は、基体と、該基体上の触媒担体層と、該触媒担体層上の触媒金属とから基本的に構成される。触媒作用の主体である触媒金属としては一般にPt、Rh等の貴金属が用いられる。高い触媒活性を確保するために触媒金属は表面積の大きい微細な粒子の状態で担持される。
【0003】
しかし、排ガスとの接触により高温に曝された触媒金属の粒子はシンタリング(焼結)により相互に合体して粗大化し、表面積が減少して触媒活性が低下し、所定の浄化性能が得られなくなるという問題があった。
【0004】
これに対してシンタリングを抑制するために種々の対策が講じられている。
【0005】
例えば、特許文献1には、磁性体粉末を触媒担体中に混入させ、または、触媒貴金属粒子と混在させた触媒装置が提案されている。この装置は、磁性体粉末粒子の個々に触媒貴金属粒子を磁力で吸引固定することにより拘束して、触媒貴金属粒子の移動を抑止してシンタリングを抑制する。
【0006】
しかし、排気温度が磁性体のキュリー点以上の高温になると磁性体が磁力を失うため、触媒貴金属粒子のシンタリングが発生してしまう、という問題があった。
【0007】
【特許文献1】特開2003−301715号公報(特許請求の範囲、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、排気温度が高温になっても触媒金属粒子の吸引固定に必要な磁力を確保してシンタリングを抑制することができる排気ガス浄化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、第1発明によれば、触媒金属粒子と、該触媒金属粒子に作用する磁力を発生する強磁性粒子とを含む排気ガス浄化用触媒を備えた排気ガス浄化装置において、
上記排気ガス浄化用触媒内で作用している磁力を検出する磁力センサ、および
上記磁力の検出値が必要値を下回った際に、該検出値と該必要値との差に応じた強度の磁場を上記排気ガス浄化用触媒に印加する磁場発生器
を備えたことを特徴とする排気ガス浄化装置が提供される。
【0010】
また、第2発明によれば、触媒金属粒子と、該触媒金属粒子に作用する磁力を発生する強磁性粒子とを含む排気ガス浄化用触媒を備えた排気ガス浄化装置において、
上記排気ガス浄化用触媒からの排気ガス温度を検出する温度センサ、および
上記排気ガス温度の検出値が所定の上限値を超えた際に、該排気ガス温度の検出値における上記強磁性粒子の既知の磁力と必要磁力との差に応じた強度の磁場を上記排気ガス浄化用触媒に印加する磁場発生器
を備えたことを特徴とする排気ガス浄化装置が提供される。
【発明の効果】
【0011】
第1発明によれば、強磁性粒子により排気ガス浄化用触媒内で作用している磁力が必要値を下回った場合に、検出値と必要値との差に応じた磁場を排気ガス浄化用触媒に印加することにより、強磁性粒子による磁力の不足分を補い、触媒金属粒子に対する拘束作用を十分に維持して、シンタリングを抑制する。
【0012】
第2発明によれば、排気ガス浄化用触媒からの排気ガス温度が所定の上限値を超えた場合に、その排気ガス温度において強磁性粒子について予め測定等により既知である磁力と必要磁力との差に応じて磁場を排気ガス浄化用触媒に印加することにより、強磁性粒子による磁力の不足分を補い、触媒金属粒子に対する拘束作用を十分に維持して、シンタリングを抑制する。
【0013】
第1、第2発明のいずれにおいても、排気ガス浄化用触媒に印加された磁場は、個々の強磁性粒子に収束して触媒金属粒子に作用する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
〔実施形態1〕
図1を参照して、第1発明の一実施形態による排気ガス浄化装置の構造例を説明する。
【0015】
図示した排気ガス浄化装置100は、排気ガスG1、G2の経路に挿入された排気ガス浄化用触媒10と、その両端に配置した磁力センサ12、14と、磁場発生器16とから成る。磁場発生器16は、両磁極16P、16Qを含む鉄心16Aと、コイル16Rを含む励磁回路16Bと、励磁回路16Bに制御された電力を供給する電源16Cとから成る。排気ガス浄化用触媒10は、磁場発生器16の両磁極16Pと16Qとの間に配置されている。
【0016】
排気ガス浄化用触媒10の内部においては、例えば図2に示すように、基体18上に形成された触媒担持層20上に強磁性粒子22が担持され、更に触媒金属粒子が24が強磁性粒子22に磁力で吸引固定された状態で触媒担持層20上に担持されている。ここで、触媒10の温度が上昇して強磁性粒子22のキュリー温度に近づくのに伴い強磁性粒子22の磁力が弱くなり、触媒10の温度がキュリー温度を超えると磁力が失われる。このままでは、触媒金属粒子24に対する吸引固定効果が低下または失われ、シンタリングを抑制できなくなる。
【0017】
そこで本願第1発明によれば、再び図1を参照すると、磁力センサ12、14により排気ガス浄化用触媒10内で作用している磁力を検出し、検出値が必要値を下回った際に、磁場発生器16により検出値と必要値との差に応じた強度の磁場を排気ガス浄化用触媒10に印加する。
【0018】
排気ガス浄化用触媒10に印加された磁場は、個々の強磁性粒子22(図2)に収束してその磁力低下分を補い、必要な磁力が触媒金属粒子24(図2)に作用して吸引固定しシンタリングを抑制する。
【0019】
排気ガス浄化用触媒10の基体18としては、典型的にはコーディライトを用いるが、セラミックでも良いし、金属でも良い。触媒担持層20としては、触媒金属粒子あるいは強磁性粒子を担持できる多孔質な表面を有するアルミナ、チタニア、ジルコニア等のセラミックを用いることができる。
【0020】
なお、図1に示した例では安全を考慮して2基の磁力センサ12、14をそれぞれ排気ガス流に対して触媒10の上流側と下流側のに設けたが、いずれか一方のみでもよい。
【0021】
本実施形態の排気ガス浄化装置100の作動フローのブロックチャートを図3に示す。
【0022】
〔実施形態2〕
再び図1を参照して、第2発明の一実施形態による排気ガス浄化装置を説明する。本実施形態による排気ガス浄化装置200においては、磁場発生器16の作動制御の基準を排気ガス浄化用触媒10内で作用している磁力ではなく、排気ガス浄化用触媒10からの排気ガスの温度を基準とした点が実施形態1と異なる。そのため、図1の構成において、実施形態1で用いる磁力センサ12、14を取り外し、代わりに排気ガス浄化用触媒10の下流側に排気ガス温度を検知する温度センサ26を設ける。
【0023】
排気ガス浄化用触媒10からの排気ガスG2の温度が所定の上限値を超えた場合に、その排気ガス温度において強磁性粒子22について予め測定等により既知である磁力と、必要磁力との差に応じた磁場を排気ガス浄化用触媒10に印加することにより、強磁性粒子による磁力の不足分を補い、触媒金属粒子に対する拘束作用を十分に維持して、シンタリングを抑制する。
【0024】
本実施形態の排気ガス浄化装置200の作動フローのブロックチャートを図4に示す。
【0025】
なお、上記実施形態のいずれにおいても、磁場発生器16は、強磁性粒子22が所定の磁力を失った際に強磁性粒子22に着磁するのに十分な磁場を発生できることが望ましい。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明によれば、排気温度が高温になっても触媒金属粒子の吸引固定に必要な磁力を確保してシンタリングを抑制することができる排気ガス浄化装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】図1は、本発明による排気ガス浄化装置の構成例を示す配置図である。
【図2】図2は、本発明による排気ガス浄化装置に用いる排気ガス浄化用触媒の構成例を示す断面図である。
【図3】図3は、第1発明による排気ガス浄化装置の作動フローを示すブロックチャートである。
【図4】図4は、第2発明による排気ガス浄化装置お作動フローを示すブロックチャートである。
【符号の説明】
【0028】
100、200 排気ガス浄化装置
10 排気ガス浄化用触媒
12、14 磁力センサ
16 磁場発生器
16A 鉄心
16P、16Q 鉄心16Aの磁極
16B 励磁回路
16C 電源
18 排気ガス浄化用触媒10の基体
20 触媒担持層
22 強磁性粒子
24 触媒金属粒子
26 温度センサ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
触媒金属粒子と、該触媒金属粒子に作用する磁力を発生する強磁性粒子とを含む排気ガス浄化用触媒を備えた排気ガス浄化装置において、
上記排気ガス浄化用触媒内で作用している磁力を検出する磁力センサ、および
上記磁力の検出値が必要値を下回った際に、該検出値と該必要値との差に応じた強度の磁場を上記排気ガス浄化用触媒に印加する磁場発生器
を備えたことを特徴とする排気ガス浄化装置。
【請求項2】
触媒金属粒子と、該触媒金属粒子に作用する磁力を発生する強磁性粒子とを含む排気ガス浄化用触媒を備えた排気ガス浄化装置において、
上記排気ガス浄化用触媒からの排気ガス温度を検出する温度センサ、および
上記排気ガス温度の検出値が所定の上限値を超えた際に、該排気ガス温度の検出値における上記強磁性粒子の既知の磁力と必要磁力との差に応じた強度の磁場を上記排気ガス浄化用触媒に印加する磁場発生器
を備えたことを特徴とする排気ガス浄化装置。
【請求項3】
請求項1または2において、上記磁場発生器は、上記強磁性粒子が所定の磁力を失った際に該強磁性粒子を着磁するのに十分な磁場を発生できることを特徴とする排気ガス浄化装置。
【請求項1】
触媒金属粒子と、該触媒金属粒子に作用する磁力を発生する強磁性粒子とを含む排気ガス浄化用触媒を備えた排気ガス浄化装置において、
上記排気ガス浄化用触媒内で作用している磁力を検出する磁力センサ、および
上記磁力の検出値が必要値を下回った際に、該検出値と該必要値との差に応じた強度の磁場を上記排気ガス浄化用触媒に印加する磁場発生器
を備えたことを特徴とする排気ガス浄化装置。
【請求項2】
触媒金属粒子と、該触媒金属粒子に作用する磁力を発生する強磁性粒子とを含む排気ガス浄化用触媒を備えた排気ガス浄化装置において、
上記排気ガス浄化用触媒からの排気ガス温度を検出する温度センサ、および
上記排気ガス温度の検出値が所定の上限値を超えた際に、該排気ガス温度の検出値における上記強磁性粒子の既知の磁力と必要磁力との差に応じた強度の磁場を上記排気ガス浄化用触媒に印加する磁場発生器
を備えたことを特徴とする排気ガス浄化装置。
【請求項3】
請求項1または2において、上記磁場発生器は、上記強磁性粒子が所定の磁力を失った際に該強磁性粒子を着磁するのに十分な磁場を発生できることを特徴とする排気ガス浄化装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公開番号】特開2006−29140(P2006−29140A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−206118(P2004−206118)
【出願日】平成16年7月13日(2004.7.13)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年7月13日(2004.7.13)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】
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