説明

排水用濾過器

【課題】 簡単な構成で食品滓を分離できるとともに油分を確実に分離して浄化した排水とすることができるばかりか食品滓や油分を含む混合水を注ぐだけの簡単な操作で処理が可能で処理に要する労力や時間を必要としない。
【解決手段】 有底筒状の水密な支持部材1内の上部に食品滓の濾過部2が備えられ、その下方に水分が流下可能な10〜700μmの気孔径を有するとともに保水率が100〜1400%の連続気孔の親水性合成樹脂スポンジからなる油水分離フィルター31を有する油水分離部3を備え、支持部材1における油水分離部3の下方位置に入口41を連通接続するとともに出口42の最上位置を油水分離部3と前記食品滓の濾過部2との間に位置するように配置した排水路4を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば家庭や料理店などの排水中に含まれる食品滓および油分を除去して浄化した水を排水するために用いられる排水用濾過器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から一般家庭や営業用調理場からの排水には油・ラード類が混入しており、このような排水は、下水道管の詰まりや臭気などの原因となるばかりか公共下水道施設の機能の著しい妨げとなったり、大雨の後等に下水道施設からの油塊(白色固形物)が港湾に流出するという問題等もあり、地域では飲食店事業者に対し、混合液中の油脂類等を分離、阻止する阻集器(グリーストラップ)を設置させて下水道への油・ラード類を流出させないという対策もとられている。
【0003】
ところが、前記阻集器(グリーストラップ)は高額であるともに溜まった油分を回収したり生分解を利用するなど保守・管理も必要なことから一般家庭に設置するには負担が多い、また、料理店などにおいても油分の使用量が多い場合には阻集器(グリーストラップ)に蓄積する油分も多量になり大型のものが必要であったり保守に要する労力と経費が掛かるという問題がある。
【0004】
そこで、例えば特開平6−154107号公報、実開平7−21180号公報、特開2007−326014号公報などに油分離機能を備えた所謂三角コーナーといわれる生ゴミなどの食品滓用の水切り器や流し台の排水口に設置される排水用濾過器が知られている。
【0005】
これらの油分離機能を備えた食品滓集器は簡易な構成であることから廉価に提供できるばかりか保守や設置も容易であるという利点を有している。
【0006】
ところが、前記従来の簡易な排水用濾過器に備えられる油分離手段は例えばポリプロピレン等を原料とした不織布のようなフィルターに油分を吸着させるものである。そのため、フィルターに油分が吸着すると濾過性能が低下してしまい流下速度が低下することから処理作業が面倒で頻繁にフィルターを交換する必要が生じ経済的に負担が生じるとともに手間も掛かる。
【0007】
また、油分の分離量がフィルタの吸着容量に律せられることからフィルタの吸着容量を増加するためにはう厚さや面積を増加させる必要があり、厚さを増加させる場合には透過率が減少して処理に時間がかかり、面積を増加させる場合には全体が大型化することから価格が高くなるばかりか広い設置場所が必要であるという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平6−154107号公報
【特許文献2】実開平7−21180号公報
【特許文献3】特開2007−326014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、簡単な構成で食品滓を分離できるとともに油分を確実に分離して浄化した排水とすることができるばかりか食品滓や油分を含む混合水を注ぐだけの簡単な操作で処理が可能で処理に要する労力や時間を必要とせず、特に油分を吸着させた状態でなく油の状態で回収が可能であることから油分の容量が多くても廉価に且つコンパクトに設計することができるばかりか、設置場所もとらず、フィルターの寿命も長い排水用濾過器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために成された本発明は、有底筒状の水密な支持部材内の上部に食品滓の濾過部が備えられ、その下方に水分が流下可能な10〜700μmの気孔径を有するとともに保水率が100〜1400%の連続気孔の親水性合成樹脂スポンジからなる油水分離フィルターを有する油水分離部を備え、前記支持部材における前記油水分離部の下方位置に入口を連通接続するとともに出口の最上位置を前記前記油水分離部と前記食品滓の濾過部との間に位置するように配置した排水路が設けられていることを特徴とする。
【0011】
本発明は、例えば料理の残りや調理の際の食品滓を含む混合水を頂面に形成された支持部材の開口部から上部に備えられた食品滓の濾過部に注ぐだけで混合水の食品滓が食品滓の濾過部により除去され、油分を含む混合水がその下方に備えられる油水分離部に流下する。このとき、前記支持部材における前記油水分離部の下方位置に入口を連通接続するとともに最上位置を前記前記油水分離部の上方位置と前記食品滓の濾過部との間に配置した出口を有する排水路が設けられているので、前記支持部材内に配置された油水分離部の上方には前記排水路の出口の高さ位置まで水分層またはその上に油層が形成された水分層が貯留した状態になり、それ以上に油分を含む混合水が油水分離部に流下されると油水分離部を通過した水分が前記排水路の出口から排水され、分離された油分が支持部材内に貯留している水分層を浮上してその上に層状に貯留する。
【0012】
従って、支持部材の開口部から料理の残りや調理の際の食品滓を含む混合水を注ぐだけで連続して油分を除去した水分を流出させることができる。
【0013】
また、支持部材内における水分層の上方に層状に分離した油分は、所定量が溜まったら食品滓の濾過部を取り除いて上方の開口部から汲み取るか、前記支持部材の所定の高さ位置に付設した排油路から排出することができる。
【0014】
さらに、前記支持部材の底部に開閉弁を備えたドレーン排水路が設けられているので支持部材の底部に堆積した滓などを排出することもできる。
【0015】
油水分離部に備えられる油水分離フィルターは分離作業を始める前にフィルターに水分を含ませると、10〜700μmの連続気孔の全てが水で埋まるとともに保水率が100〜1400%と高いことからフィルター全体が水を含んで湿潤な状態となる。従って、この状態でフィルターに混合水が注がれると水分は連続気孔を通して重力によりフィルターを通過するが、油分は通過できない。
【0016】
殊に、本発明はフィルターが親水性合成樹脂スポンジにより形成されるので気孔以外の部分も親水性を呈するとともに、前述のように、排水路が支持部材における前記油水分離部の下方位置に入口を連通接続するとともに出口を前記前記油水分離部の上方位置に配置しているので、前記支持部材内に配置された油水分離部の上方には前記排水路の出口位置まで水分層が常時、貯留した状態になり、フィルターの表面は気孔を含めて水分で覆われた状態でその上方に形成される水分層の上に混合水から分離した油が載った状態で層状に保持される。そのため、表面に油が付着したり気孔に油が詰まったりすることもなく、それ以上に油分を含む混合水が油水分離部に流下されると油水分離部を通過した水分が前記排水路の出口から排水され、分離された油分が前記貯留した水分層を浮上して表面に層状に貯留する。
【0017】
また、フィルターに形成される連続気孔は10〜700μm程度が好ましく、10μmよりも小さいと水の透過抵抗が大きく加圧を必要としたり時間を要することになり、700μm以上になると100〜1400%の保水率を維持できない。
【0018】
また、本発明において、気孔率が50〜95%であると透過率が高くなって分離が迅速になるとともに表面に多量の水分が露出するようになり、フィルタとしての効果が向上する。
【0019】
特に、本発明である合成樹脂スポンジがPVAを原料とする連続気孔の多孔質体である場合には製造が容易で保水性にも富み、有害物質を用いることなく実施することができ環境的にも優れており、布状、板状だけでなく成型品も簡単に且つ多量に製造することができる。勿論、本発明における親水性合成樹脂スポンジとしてポリウレタンスポンジのような熱可塑性樹脂を用いても実施することができる。
【0020】
さらにまた、本発明において、前記油水分離部が底部に水分を通過可能で油水分離フィルターを支持するフィルタ支持体を有して前記支持部材の開口部から所定位置に挿脱自由に嵌装される所定高さを有する頂面を開口した筒状体とし、前記食品滓の濾過部が少なくとも底部に濾過部材を有し前記油水分離部の開口部から所定位置に挿脱自由に嵌装される所定高さを有する頂面を開口した筒状体とすることにより、食品滓の濾過部および油水分離部の装着並びに取り出しをきわめて容易にすることにより濾過部に溜まった食品滓、貯留した油分の回収や油水分離フィルターの交換をきわめて簡単に行うことができる。
【0021】
特に、油水分離部および食品滓の濾過部の開口部に取り出し用の取っ手が備えられていると、さらに使い勝手がよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、簡易な構造で食品滓を分離できるとともに油分を確実に分離して浄化した排水とすることができるばかりか処理に要する労力や時間を必要とせず、特に油分の容量が多くても廉価に且つコンパクトに設計することができ、設置場所もとらず、フィルターの寿命も長く、一番家庭や料理店などを問わずに使用することができ、多量に油分を排出する料理店などにおいても設置されているグリーストラップの負担を大幅に軽減し労力や経費の節減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す説明図。
【図2】図1に示した実施の形態の使用状態における縦断面図。
【図3】図1に示した実施の形態の分離作用を示す説明図。
【図4】本発明の異なる実施の形態を示す説明図。
【図5】本発明のさらに異なる実施の形態を示す説明図。
【図6】図5に示した実施の形態の縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は本発明である排水用濾過器の好ましい実施の形態を示すものであり、有底筒状の水密な支持部材1内の上部に例えば適宜の目を有する網体からなる食品滓の濾過部2が備えられているとともにその下方に水分が流下可能な10〜700μmの気孔径を有するとともに保水率が100〜1400%の連続気孔の親水性合成樹脂スポンジからなる油水分離フィルター31とこれを支持する例えば網状のフィルタ支持体32とからなる油水分離部3を備えている。特に、油水分離部3は支持部材1の内周囲に配置した支持体(図示せず)に重ねて懸架する形式であり、取り替え可能に配置されている。
【0025】
前記食品滓の濾過部2はボール形の濾過部本体21に例えば網状の濾過部材22が設けられた笊状を呈しており、必要であれば従来のこの種の濾過部材に用いられる例えばメッシュタイプのカバーを表面に付設してもよい(図示せず)。また、食品滓の濾過部2は支持部材1の内壁に設置された支持体(図示せず)に上方から差し込み支持されており、上方へと移動させることにより取り外し可能に構成されている。
【0026】
また、前記油分離フィルター31は、例えば、気孔径130μm、保水率1100%、気孔率90%のPVA(ポリビニルアルコール)を原料とする多孔質体である親水性合成樹脂スポンジ(アイオン株式会社製 商標「ベイルータ」 品番 A(F))の厚さ1mm程度の板状を呈するものである。
【0027】
尚、PVA(ポリビニルアルコール)を原料とする多孔質体である親水性合成樹脂スポンジの製造方法は公知であり、例えば、特開平7−278343号公報、特開平7−165932号公報、特開2001−81227号公報などに提示されている。
【0028】
また、支持部材1における前記油水分離部3の下方位置である例えば底面11に入口41を連通接続するとともに出口42を前記油水分離部3と前記食品滓の濾過部2との間に配置した排水路4が設けられている。
【0029】
更に、前記支持部材1の周壁12の前記油水分離部3と前記食品滓の濾過部2との間の所定位置に開閉弁51を有する排油路5が設けられており、支持部材1の底壁11の前記排水路4には開閉弁61を有するドレーン排水路6が設けられている。
【0030】
尚、図面中、符号7は支持部材1の下部に設置された脚片であり、また、符号8は支持部材1の頂部に形成される開口部13を覆う蓋体である。
【0031】
次に本実施の形態の使用方法を説明すると、先ず、使用するには本発明である排水用濾過器を、好ましくは前記排水路4の出口42が流し台の排水口が設置された洗桶部に配置されるように或いは支持部材1の開口部13が流し台の頂面と面一になるようにして流し台や床面に設置する。尚、初めて使用する際には油水分離フィルター31に水分を付与して膨潤させておくとよい。
【0032】
そして、図2(a)に示すように、例えば丼や鍋などの器9に残存しているラーメンの食べ残しなどのような残滓や油分を含むスープなどの混合液等の処理物91をそのまま、或いはさらに水分を足して洗い流すようにして洗剤を用いずに蓋体8を取り去った支持部材1の開口部13から注ぎ入れる。尚、このときドレーン排水路5の開閉弁51および排油路5の開閉弁51は閉じた状態にしておく。
【0033】
開口部13から注がれた前記処理物91は、図2(b)に示すように、食品滓の濾過部2において含有される例えば肉や野菜などの固体物92が分離されて残存し、油分と水分との混合水がその下方に配置される油水分離部3に注がれる。
【0034】
使い始めにおいて、支持部材1内は空であり、油水分離部3に注がれた混合水は表面に敷設されている油水分離フィルター31に注がれる。このとき、油水分離フィルター31は、連続する気孔が表面のものを含めて予め付与された水分により埋まっており、油水分離フィルター31を形成するPVA(ポリビニルアルコール)を原料とする多孔質体である親水性合成樹脂スポンジは例えば次の示すように、酸を触媒としてPVAにホルムアルデヒドを結合させる掘るマール反応により生成するものであり、PVAの部分ホルマール化物(PVAF)によりできており、分子内にOH基を有し、強い親水性を発揮する。
【式1】
【0035】

【0036】
そのため、図3に示すように、油水分離フィルター31の気孔311部分に水分5が供給保持されるだけでなく表面を含めた全てにわたって水が吸着し、表面には水分層51が形成される。そのため、その表面に混合水が注がれると水分5は油水分離フィルター31の表面を覆う水分層51に結合して気孔311を通じて透過するが油分は水分層51にブロックされてそのまま水分層51上に溜まり油分層52を形成して分離される。従って、油水分離部3を通った水分5は、支持部材1の底部へと流下する。
【0037】
ここで本実施の形態では、支持部材1に形成した排水路4は、支持部材1における前記油水分離部3の底面11に入口41を連通接続するとともに出口42を前記油水分離部3と前記食品滓の濾過部2との間に配置していることから、前記排水路4の最上位置(図2(b)に示すY位置まで水分が溜まらないと出口42から流出しない。そのため、油水分離フィルター31は常に水分層51により表面は気孔を含めて水分で覆われた状態でその上方に形成される混合水から分離した油層52が形成される。そのため、油水分離フィルター31表面に油が付着したり気孔に油が詰まったりすることもなく、それ以上に油分を含む混合水が油水分離部に流下されると油水分離部3を通過した水分が前記排水路4の出口42から排水され、分離された油分が前記貯留した水分層51を浮上して油層52として貯留する。
【0038】
そして、連続して前記排水路4の出口42から分離された水分を排出して支持部材1内に貯留される油分が増えて油層52が厚くなってきたら、排油路5の開閉弁51を開放して分離した油分を回収する。このとき、排水路4の出口42における最上位置が決まっているので油層52の頂面位置が一定であり、油層52の底面位置が油水分離フィルター31表面へと順次接近してくるので油層52の底面位置が油水分離フィルター31表面へ接触する前に水分を除いた油分だけを回収する。油水分離フィルター31表面へ接触する前に水分を除いた油分だけを回収する。尚、本実施の形態では支持部材1の側面12に前記油層52の形成状態を観察するための窓14が形成されており(図1参照)、確認することもできる。また。本実施例における分離した油分の回収手段は一例であって、例えば支持部材1の開口部13から汲み取ったり、吸い取ったりするなど他の多くの手段を用いてもよい。尚、本実施の形態では支持部材1に油層52を目視するための窓14を設けたが支持部材1の一部または全部を透明体等により形成してもよい。
【0039】
また、使用により水分層51が汚れてきた場合、特に、支持部材1の底に残渣などが堆積したような場合にはドレーン排水路6の開閉弁61を開放して清掃することができる。
【0040】
図4は本発明の異なる実施の形態を示すものであり、全体の構成は前記図1および図2に示した実施の形態と同様であるが、油水分離フィルター31の下方に吸油フィルター33を配置した点が異なる。
【0041】
本実施の形態では、油水分離フィルター31を交換したり、油水分離フィルター31の老朽化などにより油水分離フィルター31から或いは油水分離フィルター31を超えた油分が水分層92へ流出するのを防止することができる。
【0042】
図5および図6は本発明の異なる実施の形態を示すものであり、全体の構成や作用・効果については前記各実施の形態とほぼ同様であるが、前記油水分離部3が底部に水分を通過可能で油水分離フィルター31を支持するフィルタ支持体を有して前記支持部材1の開口部13から所定位置に挿脱自由に嵌装される所定高さを有する頂面を開口した筒状体であり、前記食品滓の濾過部が少なくとも底部に濾過部材を有し前記油水分離部の開口部から所定位置に挿脱自由に嵌装される所定高さを有する頂面を開口した筒状体である点が異なる。
【0043】
本実施の形態によれば、食品滓の濾過部2および油水分離部3の装着並びに取り出しをきわめて容易にすることにより濾過部2に溜まった食品滓、貯留した油分の回収や油水分離フィルター31の交換をきわめて簡単に行うことができる。
【0044】
特に、油水分離部3および食品滓の濾過部2の開口部に取り出し用の取っ手34,21が回転により収納可能に備えられていると、さらに使い勝手がよい。
【符号の説明】
【0045】
1 支持部材、2 食品滓の濾過部、3 水分離部、4 排水路、5 排油路、6 ドレーン排水路、22 取っ手、31 油水分離フィルター、34 取っ手、41 入口、42 出口、51 開閉弁、61 開閉弁


【特許請求の範囲】
【請求項1】
有底筒状の水密な支持部材内の上部に食品滓の濾過部が備えられ、その下方に水分が流下可能な10〜700μmの気孔径を有するとともに保水率が100〜1400%の連続気孔の親水性合成樹脂スポンジからなる油水分離フィルターを有する油水分離部を備え、前記支持部材における前記油水分離部の下方位置に入口を連通接続するとともに出口の最上位置を前記前記油水分離部と前記食品滓の濾過部との間に位置するように配置した排水路が設けられていることを特徴とする排水用濾過器。
【請求項2】
前記支持部材に開閉弁を備えた前記油水分離フィルターにより分離した油分を取り出すための排油路が形成されていることを特徴とする請求項1記載の排水用濾過器。
【請求項3】
前記支持部材の底部に開閉弁を備えたドレーン排水路が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の排水用濾過器。
【請求項4】
前記油水分離部における油水分離フィルターの下方に油吸着フィルターが配置されている請求項1,2,3または4記載の排水用濾過器。
【請求項5】
前記油水分離部が底部に水分を通過可能で油水分離フィルターを支持するフィルタ支持体を有して前記支持部材の開口部から所定位置に挿脱自由に嵌装される所定高さを有する頂面を開口した筒状体であり、前記食品滓の濾過部が少なくとも底部に濾過部材を有し前記油水分離部の開口部から所定位置に挿脱自由に嵌装される所定高さを有する頂面を開口した筒状体であることを特徴とする請求項1記載の排水用濾過器。
【請求項6】
前記油水分離部および食品滓の濾過部の開口部に取り出し用の取っ手が備えられている請求項5記載の排水用濾過器。
【請求項7】
前記油水分離フィルターの気孔率が50〜95%であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の排水用濾過器。
【請求項8】
前記親水性合成樹脂スポンジがPVAを原料とする連続気孔の多孔質体である請求項1,2,3,4,5,6または7記載の排水用濾過器。
【請求項9】
前記親水性合成樹脂スポンジがポリウレタンスポンジである請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の排水用濾過器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−284578(P2010−284578A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−139277(P2009−139277)
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【出願人】(000119438)井和工業株式会社 (9)
【Fターム(参考)】