説明

排水部品および建具

【課題】排水性の向上を図ることができる排水部品および建具を提供すること。
【解決手段】排水部品10において第1排水口18よりも上方に第2排水口19が形成されているので、筒状部13に受け入れた水を第1排水口18から下方に排水するとともに、第2排水口19からも排水することができ、排水性を向上させることができる。さらに、下枠2の内部に溜まった水が上昇して水面が第1排水口18まで達した場合であっても、第2排水口19が側方に開口していることで、筒状部13内を水が上昇することがなく、また、筒状部13内に水が入り込んだとしても第2排水口19から排水することができる。従って、屋内側の結露水等を屋外側に排水する排水性能の向上とともに、屋外側からの雨水等の浸入を防止して止水性能の向上を図ることもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排水部品および建具に関し、詳しくは、枠材上面の貫通孔に取り付けられて当該枠材上面の水を下方に排水する排水部品、この排水部品を備えた建具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、枠材に付着して落下し下枠上面に溜まった結露水を排水する排水部品として、枠材である下枠上面の貫通孔に取り付けられる排水部品が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この排水部品は、貫通孔に挿通される筒部と、筒部の上方に設けられる頭部と、筒部と頭部との間で側方に開口した浸入口と、筒部の下端部で下方に開口した排水孔と、筒部の内部に上下移動自在に設けられる弁とを備えて構成されている。そして、浸入口から入った水は、筒部の内部を落下して排水孔と弁との隙間から下方に排水されるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭62−40192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された従来の排水部品では、排水孔と弁との狭い隙間から下方に向かって水が排水されるために排水性が劣り、水の表面張力などによって隙間に付着した水が筒部の内部に溜まってしまう可能性があり問題である。
【0005】
本発明の目的は、排水性の向上を図ることができる排水部品および建具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の排水部品は、建具における枠材上面の貫通孔に取り付けられて当該枠材上面の水を下方に排水する排水部品であって、前記貫通孔に挿通される筒状部と、前記筒状部の上端に連続して設けられる上面部と、前記筒状部の下端に連続して設けられる排水部と、前記筒状部の内部に設けられて排水位置と非排水位置とに移動可能な弁部材とを備え、前記筒状部の上端部と前記上面部との間には、側方に開口して前記枠材上面の水を受け入れる少なくとも1つの受入口が形成され、前記筒状部の内周上部には、前記受入口から受け入れた水を下方に通すとともに、非排水位置に移動した前記弁部材で閉塞可能な通水口が形成され、前記排水部には、排水位置に移動した前記弁部材の下側から水を下方に排水可能な第1排水口と、この第1排水口よりも上方にて側方に開口して前記弁部材の側方から水を排水可能な第2排水口とが形成されていることを特徴とする。
【0007】
以上の本発明によれば、第1排水口から下方に排水するとともに、それよりも上方に形成した第2排水口を介して弁部材の側方からも排水することで、排水性を向上させることができる。従って、筒状部の内部に水が滞留してしまうことがなく、滞留した水の逆流なども防止することができる。また、気圧差によって当該排水部品の下方に水が上昇して第1排水口まで水面が達した場合であっても、第1排水口よりも上方にて第2排水口が側方に開口していることで、受入口側が負圧になって筒状部内を水が上昇することが防止できるとともに、第1排水口から水が入り込んだとしても、この水を第2排水口から排水することができる。
【0008】
この際、本発明の排水部品では、前記排水部は、前記筒状部から下方に延びる複数の垂下片と、これら複数の垂下片の下端から各々内方に折れ曲がった折曲片とを有して構成され、前記第1排水口は、前記複数の折曲片間に形成され、前記第2排水口は、隣り合う前記垂下片間に形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、複数の垂下片および折曲片によって排水部を形成するとともに、複数の折曲片間に第1排水口を形成し、垂下片間に第2排水口を形成することで、第1排水口と第2排水口とを連続させることができ、水が付着する面を少なくすることで排水性をさらに向上させることができる。
【0009】
さらに、本発明の排水部品では、前記第2排水口の排水面積は、前記受入口の排水面積よりも大きく設定されていることが好ましい。
このような構成によれば、受入口の排水面積よりも第2排水口の排水面積を大きく形成することで、受入口から入った水を確実に第2排水口から排水することができ、排水性をより一層高めることができる。ここで、受入口および第2排水口の各排水面積としては、各々の開口高さ、開口幅および開口数の積から算出される総排水面積を意味する。
【0010】
また、本発明の排水部品では、前記弁部材は、前記筒状部の内部に設けられた球状部材で構成され、前記排水部側に移動した前記排水位置と前記通水口を塞ぐ前記非排水位置との間を上下移動自在に設けられ、前記第2排水口の高さ寸法は、前記排水位置における球状部材の高さ寸法の1/2よりも大きく設定されていることが好ましい。
このような構成によれば、球状部材から弁部材を構成した場合に、その排水位置における高さ寸法の1/2よりも第2排水口の高さ寸法を大きく形成することで、排水位置にある球状部材によって第2排水口が塞がれることがなく、球状部材の上面側に落下した水が第2排水口に向かって流れ、この水を第2排水口からスムーズに排水することができる。
【0011】
さらに、本発明の排水部品では、前記受入口の高さ寸法は、2mm〜5mmの範囲に設定されていることが好ましい。
このような構成によれば、受入口の高さ寸法を2mm〜5mmの範囲(より好ましくは、3mm〜4mmの範囲)に設定することで、枠材上面において表面張力によって所定の高さを有して滞留しようとする水に排水部品の上面部を接触させ、接触した水を受入口に引き寄せて排水することができ、枠材上面の残水を防止することができる。
【0012】
一方、本発明の建具は、上枠、下枠および左右の縦枠からなる枠体と、この枠体に支持される面材とを備えた建具であって、前記下枠における前記面材よりも屋内側に位置する下枠上面に請求項1から請求項5のいずれかに記載の排水部品が取り付けられていることを特徴とする。
ここで、本発明の建具としては、建物の外壁等に設けられる窓でもよいし、建物の外壁を構成するカーテンウォールでもよいし、建物の屋内外を仕切る出入り口用建具や建物内部の浴室等に設けられる出入り口用建具であってもよい。また、建具が窓の場合には、引違いや、片引き、上げ下げ等の適宜な開閉形式によって面材が開閉自在に設けられたものでもよいし、面材が開閉不能に設けられた嵌め殺し窓であってもよい。
このような構成によれば、前述したような排水性に優れた排水部品を面材の屋内側にて下枠上面に取り付けることで、枠体や面材の屋内面に生じた結露水等を排水部品を介して屋外側に排水することができ、屋内空間の快適性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る建具の一部を示す縦断面図である。
【図2】前記建具に設けられる排水部品を示す縦断面図である。
【図3】前記排水部品を示す斜視図である。
【図4】前記排水部品の排水状態を示す縦断面図である。
【図5】前記排水部品の非排水状態を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態に係る建具としての嵌め殺し窓1を図面に基づいて説明する。
図1において、嵌め殺し窓1は、ビル等の外壁位置に設けられるカーテンウォールの一部を構成するものであって、図示しない上枠、下枠2および左右の縦枠3を四周枠組みした枠体4と、この枠体4内部にシール材5を介して固定される面材としての複層ガラス6とを備えて構成されている。下枠2は、見込み方向(屋内外方向)に延びる底面部21と、この底面部21の屋内側に連続して上下に延びる屋内見付け面部22と、底面部21の屋外側に連続して上下に延びる屋外見付け面部23と、屋内見付け面部22の上端部から屋外側に延びる下枠上面部24とを有して上方に開口して形成され、複層ガラス6は、セッティングブロック7を介して底面部21上に支持されるとともに、シール材5を介して下枠上面部24と屋外見付け面部23との間に保持されている。また、下枠2は、底面部21の下面から下方に延びる垂下面部25と、この垂下面部25の下端部から屋外側に延びて折れ曲がる水切り面部26とを有して形成されている。
【0015】
下枠上面部24には、その長手方向(図1中、紙面奥行き方向)の適宜な位置、例えば、左右両端部の縦枠3の近傍位置に貫通孔241が形成され、この貫通孔241に排水部品10が取り付けられている。排水部品10は、図2、3にも示すように、樹脂製で一体成形された排水部品本体11と、この排水部品本体11に遊挿された弁部材としてのボール(球状部材)12とを有して構成されている。排水部品本体11は、貫通孔241に挿通される筒状部13と、筒状部13の上端に連続して設けられる上面部14と、筒状部13の下端に連続して設けられる排水部15とを備え、ボール12は、筒状部13の内部において下方の排水位置と上方の非排水位置との間を上下移動可能に設けられている。また、筒状部13の上端部と上面部14との間には、互いに反対向きの側方に開口する受入口16が形成され、これらの受入口16から下枠上面部24上の水を筒状部13の内部に受け入れ可能に構成されている。さらに、筒状部13の内周上部には、受入口16から受け入れた水を下方に通す通水口17が形成されており、この通水口17は、非排水位置である上方に移動したボール12によって閉塞可能に構成されている。
【0016】
また、排水部品10の排水部15は、筒状部13から下方に延びる4つの垂下片151と、これら4つの垂下片151の下端から各々内方に折れ曲がった折曲片152とを有して構成され、4つの折曲片152の先端によって、排水位置のボール12が落下しないように支持する弁支持部15Aが構成されている。また、4つの折曲片152の先端間には、排水位置に移動したボール12の下側から水を下方に排水可能な第1排水口18が形成され、隣り合う垂下片151の間には、第1排水口18よりも上方にて側方に開口してボール12の側方から水を排水可能な第2排水口19が形成されている。すなわち、第1排水口18と第2排水口19とは互いに連続して形成されている。また、各垂下片151の周方向の幅寸法B1は、隣り合う垂下片151の間隔寸法である第2排水口19の幅寸法B2よりも小さく形成され、すなわち、排水部15の周方向に沿った第2排水口19の排水面積は、排水部15の側面積よりも大きくなるように設定されている。
【0017】
また、図2に示すように、下枠上面部24に排水部品10を取り付けた状態において、受入口16の有効高さ寸法H1は、下枠上面部24の上面から受入口16の上端縁である上面部14下面までの距離で決定され、この有効高さ寸法H1は、下枠上面部24に滞留する水がその表面張力で集まる際の水高さよりも小さくなるように、2mm〜5mmの範囲に設定されている。なお、受入口16のさらに好ましい有効高さ寸法H1としては、3mm〜4mmの範囲である。そして、第2排水口19の幅寸法B2は、受入口16の有効高さ寸法H1よりも大きく形成されていることが好ましい。また、第2排水口19の高さ寸法H2は、折曲片152の上面から当該第2排水口19の上端縁までの距離で決定され、この高さ寸法H2は、排水位置のボール12上端までの高さ寸法H3の1/2よりも大きく、かつ高さ寸法H3以下になる(H3/2<H2≦H3)ように設定されている。さらに、第2排水口19の排水面積(B2×H2×4)は、受入口16の排水面積よりも大きく設定されている。なお、第2排水口19の高さ寸法H2がボール12上端までの高さ寸法H3以下であり、第2排水口19の幅寸法B2を筒状部13の内周長未満であることから、第2排水口19の排水面積の上限が規定されている。
【0018】
以上のような排水部品10を取り付けたことで、図4に示すように、下枠上面部24に溜まった結露水等の水Wは、受入口16から受け入れられて通水口17から筒状部13の内部に受け入れられ、一部の水Wは筒状部13の内周面を伝わって流れ落ちるとともに、他の水Wは、排水位置のボール12上に落下する。そして、排水部15に到達した水Wは、一部がボール12の側方に向かって第2排水口19から排水され、他の水Wが垂下片151やボール12を伝わって流れ落ちてボール12の下方に向かって第1排水口18から排水される。このように排水部品10から排水された水Wは、下枠2の底面部21上に落下してから、図示しない排水孔を介して屋外空間に排出されることとなる。
【0019】
一方、図5に示すように、屋外側から気圧差によって雨水等の水W1が吹き込んだ場合には、排水部品10のボール12が上方の非排水位置に移動して通水口17を閉塞するようになっている。従って、吹き込んだ水W1は、第1排水口18や第2排水口19から筒状部13の内部に入り込んだとしても、ボール12に阻止されて通水口17よりも上方に浸入できず、屋内側への漏水が防止できるようになっている。また、下枠2の内部である底面部21に水W1が溜まって排水部品10の下端部まで水面が到達した場合において、第1排水口18が水W1で塞がれたとしても、第2排水口19が開口していることにより、筒状部13に吸引力が作用せず、屋内側への水W1の浸入を確実に防止することができ、止水性能を向上させることができる。
【0020】
以上の実施形態によれば、排水部品10において第1排水口18よりも上方に第2排水口19が形成されているので、筒状部13に受け入れた水Wを第1排水口18から下方に排水するとともに、第2排水口19からも排水することができ、排水性を向上させることができる。また、屋内外の気圧差によって排水部品10の下方から筒状部13に水W1が入ったとしても、ボール12で通水口17を閉塞することで、屋内側への浸入を確実に防止することができる。さらに、下枠2の内部に溜まった水W1が上昇して水面が第1排水口18まで達した場合であっても、第2排水口19が側方に開口していることで、筒状部13内を水W1が上昇することがなく、また、水W1が筒状部13内に入り込んだとしても、この水W1を第2排水口19から排水することができる。従って、屋内側の結露水等の水Wを屋外側に排水する排水性能を向上させることができるとともに、屋外側からの雨水等の水W1の浸入を防止して止水性能を向上させることもできる。
【0021】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、建具として、カーテンウォールの一部を構成する嵌め殺し窓1を例示したが、本発明の建具は、カーテンウォールに用いられるものに限らず、建物の外壁に設けられる各種の窓であってもよいし、屋内外の出入り口や浴室等の出入り口に用いられる出入り口用建具であってもよい。
また、前記実施形態では、面材である複層ガラス6が固定された嵌め殺し窓1を例示したが、窓としては、嵌め殺し窓1に限らず、面材である障子が開閉可能に支持された引違い窓や片引き窓、上げ下げ窓、開き窓などの各種開閉形式を有する窓であってもよい。
【0022】
また、前記実施形態では、排水部品10の弁部材として上下移動自在に設けられたボール(球状部材)12を例示したが、これに限らず、弁部材としては、例えば、筒状部13の内部に回動自在またはスライド自在に支持された開閉弁などであってもよい。そして、回動自在な開閉弁としては、一端が筒状部13の内部に軸支された一対の弁部材の他端同士が接近することで非排水状態となり、弁部材の他端同士が離隔することで排水状態となるものが例示できる。また、スライド自在な開閉弁としては、筒状部13の上部に上下スライド自在に支持されかつ下端部に傘状の膨出部を有した弁部材と、筒状部13の内周面に形成した傾斜面とを備えて構成され、弁部材が下方にスライドすることで膨出部と傾斜面とが離隔して排水状態となり、弁部材が下方にスライドすることで膨出部と傾斜面とが接近または接触して非排水状態となるものが例示できる。
また、前記実施形態では、4つの垂下片151の間に第2排水口19を形成したが、これに限らず、2つまたは3つの垂下片151間に第2排水口が形成されていてもよいし、5つ以上の垂下片151間に第2排水口が形成されていてもよい。
また、第2排水口は、垂下片151間に形成されるものに限らず、筒状部13を下方に延長した筒の側面に形成した孔で構成されてもよく、この場合には、第1排水口は、延長した筒の底面に開口して形成されていればよい。このように、本発明の排水部品においては、第1排水口と第2排水口とが互いに連通されない状態で形成されていてもよい。
【0023】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0024】
1…嵌め殺し窓(建具)、2…下枠、3…縦枠、4…枠体、6…複層ガラス(面材)、10…排水部品、12…ボール(弁部材、球状部材)、13…筒状部、14…上面部、15…排水部、16…受入口、17…通水口、18…第1排水口、19…第2排水口、24…下枠上面部、151…垂下片、152…折曲片、W,W1…水。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建具における枠材上面の貫通孔に取り付けられて当該枠材上面の水を下方に排水する排水部品であって、
前記貫通孔に挿通される筒状部と、
前記筒状部の上端に連続して設けられる上面部と、
前記筒状部の下端に連続して設けられる排水部と、
前記筒状部の内部に設けられて排水位置と非排水位置とに移動可能な弁部材とを備え、
前記筒状部の上端部と前記上面部との間には、側方に開口して前記枠材上面の水を受け入れる少なくとも1つの受入口が形成され、
前記筒状部の内周上部には、前記受入口から受け入れた水を下方に通すとともに、非排水位置に移動した前記弁部材で閉塞可能な通水口が形成され、
前記排水部には、排水位置に移動した前記弁部材の下側から水を下方に排水可能な第1排水口と、この第1排水口よりも上方にて側方に開口して前記弁部材の側方から水を排水可能な第2排水口とが形成されている排水部品。
【請求項2】
前記排水部は、前記筒状部から下方に延びる複数の垂下片と、これら複数の垂下片の下端から各々内方に折れ曲がった折曲片とを有して構成され、
前記第1排水口は、前記複数の折曲片間に形成され、前記第2排水口は、隣り合う前記垂下片間に形成されている請求項1に記載の排水部品。
【請求項3】
前記第2排水口の排水面積は、前記受入口の排水面積よりも大きく設定されている請求項1または請求項2に記載の排水部品。
【請求項4】
前記弁部材は、前記筒状部の内部に設けられた球状部材で構成され、前記排水部側に移動した前記排水位置と前記通水口を塞ぐ前記非排水位置との間を上下移動自在に設けられ、
前記第2排水口の高さ寸法は、前記排水位置における球状部材の高さ寸法の1/2よりも大きく設定されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の排水部品。
【請求項5】
前記受入口の高さ寸法は、2mm〜5mmの範囲に設定されている請求項1から請求項4のいずれかに記載の排水部品。
【請求項6】
上枠、下枠および左右の縦枠からなる枠体と、この枠体に支持される面材とを備えた建具であって、
前記下枠における前記面材よりも屋内側に位置する下枠上面に請求項1から請求項5のいずれかに記載の排水部品が取り付けられている建具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2011−127325(P2011−127325A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−286283(P2009−286283)
【出願日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(390005267)YKK AP株式会社 (776)
【Fターム(参考)】