説明

接続構造及び接続方法

【課題】この発明は、電子部品を電気ケーブルに容易に接続できる接続構造を提供することを目的とする。
【解決手段】LEDチップ40をフラットケーブル100に電気的に接続する2つの第1端子20及び第2端子30で構成し、第1端子20に、前記LEDチップ40を保持する装着部21を備えたLEDモジュール1であり、該LEDモジュール1の前記組立端子10を前記フラットケーブル100に接続する端子接続工程と、前記装着部21に、前記LEDチップ40を取付ける取付け工程とを有し、前記端子接続工程を、第2端子30を前記フラットケーブル100に接続する第1端子接続工程と、第1端子20を、前記第2端子30の接続位置に対する所定位置に前記フラットケーブル100に接続する第2端子接続工程とで構成した接続方法であることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、車両の照明装置や制御装置に使用される電子部品を電気ケーブルに接続する接続構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車の各種コントロールユニットや照明装置等にはプリント基板上に複数の電子部品を実装した電子部品搭載モジュールが用いられている。このような電子部品搭載モジュールは、例えば、半田接続によって電子部品を基板に実装し、モジュールと外部電気回路とは、基板と半田接続された端子を有するコネクタによって接続される(特許文献1参照)。
【0003】
しかし、電子部品と回路導体とを半田接続しており、例えば、平面視2mm角程度のLEDチップのようにますます小型化する電子部品を半田付けする為には多くの工数もしくは設備投資と品質管理を要するという問題があった。
【0004】
【特許文献1】特開2004−111435号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、電子部品を電気ケーブルに容易に接続できる接続構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、電子部品を電気ケーブルに電気的に接続する複数の接続端子で構成し、いずれか一方の接続端子に、前記電子部品を保持する保持部を備えた接続構造であり、該接続構造の前記接続端子を前記電気ケーブルに接続する端子接続工程と、前記保持部に、前記電子部品を取付ける取付け工程とを有し、前記端子接続工程を、他方の接続端子を前記電気ケーブルに接続する第1端子接続工程と、一方の接続端子を、前記他方の接続端子の接続位置に対する所定位置に前記電気ケーブルに接続する第2端子接続工程とで構成した接続方法であることを特徴とする。
【0007】
この発明の態様として、前記電子部品に接点部を備え、前記接続端子のそれぞれに、前記接点部に接する接続端部を備え、該接続端部を、前記接点部に対して付勢する構成とすることができる。
【0008】
また、この発明の態様として、2つの前記接続端子を対向させて配置し、前記接点部を、前記電子部品における対向方向の両側に備えるとともに、各接続端子の前記接続端部が対向側の接点部に接する構成とすることができる。
【0009】
また、この発明の態様として、前記電気ケーブルを、幅方向に所定間隔を隔てて配設した複数の平型導体と、該複数の平型導体を一体的に平板状に被覆する被覆部から成るフラットケーブルで構成し、前記接続端子に、前記平型導体を貫通して接続する貫通接続部を備え、前記端子接続工程を、前記貫通接続部を、前記平型導体を貫通して接続する貫通接続工程で構成することができる。
【0010】
また、この発明の態様として、前記フラットケーブルを貫通した前記貫通接続部の挿入を許容する挿入口を有するプレートを備え、前記貫通接続部を、接続する前記平型導体の長さ方向、且つ貫通方向に略平行な面を有する板状で形成するとともに、前記長さ方向に複数配置し、前記貫通接続部のいずれか片面と、前記挿入口の内側面とを接触させることができる。
【0011】
また、この発明の態様として、前記貫通接続部の挿入状態における前記挿入口において、前記貫通接続部の前記内側面との接触面側と反対側に所定空隙を形成するとともに、前記長さ方向に複数配置した前記貫通接続部及び該貫通接続部に対応する挿入口のうち少なくとも一方を、前記幅方向の所定間隔で千鳥配置することができる。
【0012】
また、この発明の態様として、前記接続端子の装着を許容する端子函体と、前記貫通方向に対する直角方向に移動可能に前記プレートを保持するプレート函体とを備え、前記フラットケーブルを間に配置して前記端子函体と前記プレート函体とを嵌着することができる。
【0013】
なお、この接続構造及びこの接続構造を用いた接続方法を、電子部品を電気ケーブルに電気的に接続する複数の接続端子で構成し、いずれか一方の接続端子に、前記電子部品を保持する保持部を備えたことにより、複数の接続端子で電子部品を容易に電気ケーブルに接続することができるとともに、いずれか一方の接続端子によって電子部品を保持することができる。
したがって、電子部品を別部材で保持して電気ケーブルに接続する場合と比較して、部品点数を低減するとともに、組立作業の工数も低減することができる。
【0014】
この発明の態様として、前記電子部品に接点部を備え、前記接続端子のそれぞれに、前記接点部に接する接続端部を備え、該接続端部を、前記接点部に対して付勢する構成としたことにより、電子部品と接続端子とを確実、且つ容易に電気的に接続することができ、この接続構造の組立性を向上することができる。
【0015】
また、この発明の態様として、2つの前記接続端子を対向させて配置し、前記接点部を、前記電子部品における対向方向の両側に備えるとともに、各接続端子の前記接続端部が対向側の接点部に接する構成としたことにより、電子部品の両方の接点に対して均等、且つ確実に各接続端子を接触させることができる。
【0016】
また、この発明の態様として、前記電気ケーブルを、幅方向に所定間隔を隔てて配設した複数の平型導体と、該複数の平型導体を一体的に平板状に被覆する被覆部から成るフラットケーブルで構成し、前記接続端子に、前記平型導体を貫通して接続する貫通接続部を備えたことにより、接続端子の貫通接続部が電気ケーブルを貫通しているため、接続端子と電気ケーブルとを電気的に確実に接続することができる。
【0017】
また、電気ケーブルを複数の平型導体を一体的に平板状に被覆する被覆部から成るフラットケーブルで構成しているため、該貫通接続部が確実に平型導体を貫通することができる。
【0018】
また、この発明の態様として、前記フラットケーブルを貫通した前記貫通接続部の挿入を許容する挿入口を有するプレートを備え、前記貫通接続部を、接続する前記平型導体の長さ方向、且つ貫通方向に略平行な面を有する板状で形成するとともに、前記長さ方向に複数配置し、前記貫通接続部のいずれか片面と、前記挿入口の内側面とが接触する構成としたことにより、フラットケーブルを貫通した貫通接続部が挿入口に挿入され、少なくとも2つの前記貫通接続部が前記挿入口と接触し、その接触によって、挿入された前記貫通接続部が抜け出ることを防止できる。
【0019】
すなわち、フラットケーブルを貫通した貫通接続部を曲げることなく、接続端子を接続することができる。したがって、接続端子をフラットケーブルに接続するための工程において、貫通接続部に曲げ加工する工程を削除することができる。また、接続端子のフラットケーブルへの接続の信頼性を向上することができる。
【0020】
また、前記貫通接続部のいずれかの接続する前記平型導体の長さ方向、且つ貫通方向に略平行な面と、挿入口の内側面とが接触するため、接触面積を確保することができ、この接触によって、貫通接続部の抜け出しを確実に防止することができる。
【0021】
また、この発明の態様として、前記貫通接続部の挿入状態における前記挿入口において、前記貫通接続部の前記内側面との接触面側と反対側に所定空隙を形成するとともに、前記長さ方向に複数配置した前記貫通接続部及び該貫通接続部に対応する挿入口のうち少なくとも一方を、前記幅方向の所定間隔で千鳥配置したことにより、例えば、挿入口への貫通接続部の挿入位置が平面方向にずれた状態で挿入する場合であっても、前記所定空隙が前記ずれを吸収して容易に挿入口に挿入することができる。
【0022】
また、例えば、フラットケーブルの貫通接続部が突き抜ける側にプレートを設置してからフラットケーブルを貫通接続部が貫通する場合、貫通接続部と挿入口の内側面とが接触する側のフラットケーブルはせん断破断し、反対側には所定空隙があることによってフラットケーブルが延伸破断する。そして、この延伸破断した端面が貫通接続部に確実に接触して、貫通接続部を介して接続端子とフラットケーブルを確実に電気的に接続することができる。
【0023】
また、前記幅方向の所定間隔で千鳥配置したことにより、少なくとも2つの貫通接続部の対向する箇所、すなわち隣合う貫通接続部同士において異なる側の側面と、と前記挿入口の側面とを確実に接触させて挿入片の抜け出しを防止することができる。
【0024】
また、この発明の態様として、前記接続端子の装着を許容する端子函体と、前記貫通方向に対する直角方向に移動可能に前記プレートを保持するプレート函体とを備え、前記フラットケーブルを間に配置して前記端子函体と前記プレート函体とを嵌着することによって、貫通接続部でフラットケーブルを貫通させ、貫通した貫通接続部をプレートの挿入口に挿入して、接続端子をフラットケーブルに接続することができる。
【0025】
また、プレート函体を、前記貫通方向に対する直角方向に移動可能に前記プレートを保持する構成としたため、端子函体とプレート函体とを嵌着時において、貫通接続部と挿入口の平面位置がずれていた場合であっても、プレートが移動することによって、容易且つ確実に挿入口に貫通接続部を誘導して挿入することができる。
【0026】
上記電子部品は、LEDチップ等の光源デバイスや各種センサ等の電子部品であることを含む。
なお、接点部は電子部品の底面および/又は側面に備えた接点であることを含む。
【0027】
上記対向方向は、接続端子を対向させて配置した方向であり、例えば、幅広の電気ケーブルにおいて、2つの接続端子を幅方向に所定間隔を隔て、対向させて配置した場合、電気ケーブルの幅方向と略一致する方向であることを含む。
【0028】
前記貫通接続部はピアス刃であることを含み、前記接続端子はピアス刃を複数備えたピアス端子等であることを含む。
なお、電気ケーブルとして丸撚り線を幅方向に並べて一体化したリボン電線を用いても良いが、放熱効果が高いフラットケーブルがより好ましい。
【0029】
前記長さ方向及び幅方向は、接続端子及び接続するフラットケーブルの長さ方向及び幅方向であり、前記貫通方向は貫通接続部でフラットケーブルを貫通する方向であり、すなわちフラットケーブルにおける厚さ方向であることを含む。
【0030】
前記幅方向の所定間隔で千鳥配置は、一方向に並べて配置するとともに、該一方向に対して略直角方向に所定量交互にずらす配置、すなわち対角方向に配置する千鳥状の配置であることを含む。
前記貫通接続部の前記内側面との接触面側と反対側に所定空隙を形成するは、挿入口の平面形状を貫通接続部の厚み方向に大きく形成することを含む。
【発明の効果】
【0031】
この発明によれば、電子部品を電気ケーブルに容易に接続できる接続構造及び接続方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
【実施例1】
【0033】
フラットケーブル100に取り付けた状態のLEDモジュール1の斜視図を示す図1と、同状態のLEDモジュール1の平面図を示す図2と、同状態のLEDモジュール1の底面図を示す図3と、同状態におけるLEDモジュール1の長さ方向中央付近の拡大断面図を示す図4、LEDモジュール1の分解説明図を示す図5、組立端子10の平面図による組立説明図である図6、組立端子10の縦断面図による組立説明図である図7とともに、LEDモジュール1について説明する。
【0034】
LEDモジュール1は、LEDチップ40をフラットケーブル100に取り付けるモジュールである。フラットケーブル100は、幅方向に所定間隔を隔てて平行に配した2本の帯状の導電体101と、該導電体101を表裏から挟みこんで一体的に囲繞する不導電性ラミネートシート102で構成している。なお、図中においてフラットケーブル100の一部のみを示しているが、フラットケーブル100は必要な長さで形成され、車両内部等において所定箇所に配索されるものである。
なお、厚さ約0.01〜0.5mm、且つ幅約0.1〜3mmに形成された導電体101を用いている。
【0035】
LEDモジュール1は、組立端子10とLEDチップ40とで構成している。発光源となるLEDチップ40は上面に平面視円形の発光部41を備え、フラットケーブル100の幅方向(以下において、単に「幅方向」とする)の両側面のそれぞれに底面から連続するL型の接触端子42を備えており、幅及び奥行きに対して高さの低い約1〜2mm角の略直方体に形成している。
【0036】
組立端子10は、装着部21を備え、一方の導電体101に接続する第1端子20と、他方の導電体101に接続する第2端子30とを組み合わせて構成している。
第1端子20は、LEDチップ40の装着を許容する装着部21と、装着部21の下部に配した脚板部22、該脚板部22から下方の突出した挿入爪23とで構成している。
【0037】
装着部21は、第1端子20の平面図による説明図である図6(a)及び第1端子20の前記長さ方向中央付近の断面図による説明図である図7(a)に示すように、LEDチップ40の側方を4つの側面21aで囲繞し、上面を開放したLEDチップ40よりわずかに大きな直方体形状で形成している。
【0038】
装着部21に装着したLEDチップ40の上面端部を押さえつける押さえフック24を、前記幅方向の対向する側面21aの上端に、フラットケーブル100の長さ方向(以下において、単に「長さ方向」とする)に所定間隔を隔てて2箇所ずつ備えている。
【0039】
後述する脚板部22を配した側と前記幅方向の反対側の側面21aの下端には、内側上斜め向きに配置した接点25を備えるとともに、長さ方向の側面21aの下端にLEDチップ40の底面角部を支持する支持フック26を備え、その他の底面部分を開放している。
【0040】
脚板部22は、接続する導電体101に接続した際に、2本の導電体101の間に装着部21が配置されるような位置で装着部21の下端に備えられ、装着部21の約3倍の長さの平板形状で形成されている。また、装着部21の長さ方向より両外側の脚板部22の下面の幅方向両側には、下側が幅狭の側面視台形の挿入爪23が所定間隔を隔てて複数配置され、更には幅方向両側の挿入爪23が互い違いとなるように配置されている。
【0041】
なお、第1端子20は、適宜の弾性及び導電性を有し、板厚が0.1〜0.5mm程度の鋼製薄板状部材で形成しているが、端子は導電性の優れた部材で形成することが好ましく、例えば上記銅製部材だけでなく、銅合金製部材で形成してもよい。
【0042】
詳しくは、鋼製薄板状部材を適宜の寸法に裁断し、折り曲げ加工或いは曲げ加工にて上記構成を形成している。したがって、上記形状を保持できるとともに、適宜の弾性を有する押さえフック24、接点25、並びに支持フック26を得ることができる。さらに、接点25と、脚板部22及び挿入爪23とが導電性を有し、電気的に一体形成されている。
【0043】
前記第2端子30は、第2端子30の平面図による説明図である図6(b)及び第2端子30の前記長さ方向中央付近の断面図による説明図である図7(b)に示すように、平面視内側に略四角形の開口31aを備えた平板部31と、平板部31の前記長さ方向の両側に備えた脚板部32、該脚板部32から下方に突出した挿入爪33と、接続する導電体101から他方の導電体101側に向かって平板部31から突出する接点34とで構成している。
【0044】
脚板部32は、前記長さ方向に長い平板形状であり、下面の幅方向両側には、下側が幅狭の側面視台形の挿入爪33が所定間隔を隔てて複数配置され、更には幅方向両側の挿入爪33が互い違いとなるように配置されている。
【0045】
なお、第2端子30は、第1端子20と同様に、適宜の弾性及び導電性を有し、板厚が0.1〜0.5mm程度の鋼製薄板状部材で形成しているが、例えば上記銅製部材だけでなく、銅合金製部材で形成してもよい。詳しくは、鋼製薄板状部材を適宜の寸法に裁断し、折り曲げ加工或いは曲線加工にて上記構成を形成している。したがって、上記形状を保持できるとともに、適宜の弾性を有する接点34を得ることができるとともに、接点34と、脚板部32及び挿入爪33とが導電性を有し、電気的に一体形成されている。
【0046】
上述したように、上記構成である第1端子20と第2端子30とを組み合わせて組立端子10を構成する。詳述すると、組立端子10の平面図による説明図である図6(c)及び組立端子10の前記長さ方向中央付近の断面図による説明図である図7(c)に示すように、第1端子20の脚板部22と、第2端子30の脚板部32とがフラットケーブル100の各導電体101の間隔に適合するように略平行で、且つ前記長さ方向位置を合わせて配置する。
【0047】
これにより、第2端子30の接点34の部分は、装着部21の平面視内側位置に配置され、第1端子20の接点25の下方に開口31aと成るような態様で第1端子20と第2端子30とを組み合わせることができる。なお、このとき接点25と接点34との位置は装着部21に装着したLEDチップ40の接触端子42の底面に接する位置に配置される。
【0048】
このようにして、第1端子20と第2端子30とが接触することなく、すなわち第1端子20と第2端子30とが電気的に独立した状態で組み合わせて組立端子10を構成することができる。なお、第1端子20と第2端子30とが接触する場合であっても、接触部分に絶縁シート等の絶縁部材を介在させることで第1端子20と第2端子30とが電気的に独立した状態で組み合わせることができる。
【0049】
この状態の組立端子10の装着部21にLEDチップ40を装着することでLEDモジュール1を構成する。このとき、側面21aでLEDチップ40の側方を囲繞し、LEDチップ40の底面を支持フック26で支持し、LEDチップ40の上面を押さえフック24で押さえるため、容易、且つ確実に安定してLEDチップ40を装着部21に装着することができる。
【0050】
また、装着部21に装着した状態のLEDチップ40の底面側の接触端子42の位置に接点25及び接点34が配され、接点25及び接点34が付勢した状態で接触端子42に接するため第1端子20と第2端子30とは確実にLEDチップ40の接触端子42と接続することができる。
【0051】
また、接点25及び接点34が、それぞれの第1端子20及び第2端子30が接続された導電体101と反対の導電体101側にある接触端子42に接触するように配されているため、すなわち、一方の導電体101に接続された脚板部32と接点34とが、他方の導電体101に接続された脚板部22と接点25との位置関係が交差するため、LEDチップ40が装着した状態の組立端子10を安定させることができるとともに、接点25及び接点34と接触端子42との接触を更に確実にすることができる。
【0052】
このように構成したLEDモジュール1は、図8から図10に示すような方法で組立てられて、フラットケーブル100に接続される。
先ず、フラットケーブル100の2つの導電体101のうち一方の導電体101に接続する第2端子30を取り付ける(図8参照)。
【0053】
詳述すると、脚板部32から下方に向かって突出する挿入爪33をフラットケーブル100の上面側から下方に向かって不導電性ラミネートシート102及び各導電体101を貫通させて、導電体101の幅方向中心に向かって挿入爪33を折り曲げて、フラットケーブル100に取付ける(図3参照)。
【0054】
次に、フラットケーブル100に接続された第2端子30に対する幅方向の位置を調整して第1端子20を他方の導電体101に接続するようフラットケーブル100に取り付ける(図9参照)。
【0055】
このときも上述したように、挿入爪23でフラットケーブル100の上面側から下方に向かって不導電性ラミネートシート102及び各導電体101を貫通させて、導電体101の幅方向中心に向かって挿入爪33を折り曲げて、フラットケーブル100に取付ける(図3参照)。
【0056】
そして、第1端子20及び第2端子30がフラットケーブル100に取り付けられたことによって、フラットケーブル100に接続された状態の組立端子10を構成することができる。この状態で、図10に示すように、上方からLEDチップ40を装着部21に装着して、LEDモジュール1のフラットケーブル100への取付けは完了する(図1参照)。
【0057】
上記構成、上記組立方法、並びに上記接続方法によって、本発明のLEDモジュール1は、発光源となるLEDチップ40の装着を許容する装着部21を備えた第1端子20と第2端子30とで組立端子10を構成し、フラットケーブル100の所定箇所に取付けた組立端子10の装着部21にLEDチップ40を装着するだけでLEDチップ40をフラットケーブル100に対して作動可能に取り付けることができる。
【0058】
したがって、例えば、ますます小型化されるようなLEDチップ40を半田付けによって接続する場合と比較して、LEDモジュール1を組立てるための工数を低減し、設備を簡素にすることができるとともに、品質管理を容易にすることができる。
【0059】
また、第1端子20と第2端子30とを電気的に独立した状態で組立端子10を構成してフラットケーブル100に取付けることができるため、電気的に安定した状態のLEDモジュール1を構成することができる。
【0060】
第1端子20と第2端子30とをフラットケーブル100に取付けることで、装着部21を介してLEDチップ40をフラットケーブル100に接続できるため、例えば別部材によってLEDチップ40をフラットケーブル100に装着する場合と比較して、部品点数や取り付けのための工数を低減することができる。
【0061】
また、側面21aでLEDチップ40の側方を囲繞し、LEDチップ40の底面を支持フック26で支持し、LEDチップ40の上面を押さえフック24で押さえるため、容易、且つ確実に安定してLEDチップ40を装着部21に装着することができる。
【0062】
また、この状態の組立端子10の装着部21にLEDチップ40を装着するだけで、接点25及び接点34が付勢した状態で接触端子42に接するため第1端子20と第2端子30とは確実にLEDチップ40の接触端子42と接続することができる。
【0063】
さらに、接点25及び接点34が、それぞれの第1端子20及び第2端子30が接続された導電体101と反対側の導電体101側にある接触端子42に接触するように配されているため、LEDチップ40が装着した状態の組立端子10を安定させることができるとともに、接点25及び接点34と接触端子42との接触を更に確実にすることができる。
【0064】
また、挿入爪23,33で不導電性ラミネートシート102ごと導電体101を貫通して接続するため、確実に、容易に第1端子20及び第2端子30をフラットケーブル100に直接的に接続することができる。
【0065】
また、脚板部22,32の前記幅方向の両側に互い違いとなるように配置した複数の挿入爪23,33を備え、不導電性ラミネートシート102ごと導電体101を貫通した状態で両側から挿入爪23,33を中心側に折り曲げて接続しているため、脚板部22,32と挿入爪23,33とで導電体101を抱え込むような態様となり、第1端子20及び第2端子30を確実に、安定してフラットケーブル100に取付けることができる。
【0066】
なお、本実施例においては、LEDモジュール1を接続する電気ケーブルとして幅方向に所定間隔を隔てて平行に配した2本の帯状の導電体101と、該導電体101を表裏から挟みこんで一体的に囲繞する不導電性ラミネートシート102で構成したフラットケーブル100を用いたが、被覆した丸撚り線を幅方向に並べて一体化したリボン電線であってもよい。
【0067】
これにより、LEDモジュール1を用いる所望の箇所に応じた電気ケーブルにLEDモジュール1を接続することができ、LEDモジュール1の適用箇所が増大し、利用者の満足度を向上することができる。
また、本実施例において、LEDチップ40を電子部品として構成したが、例えばセンサデバイスを用いてもよい。
【実施例2】
【0068】
次に、第2の実施形態のLEDモジュール3の斜視図を示す図11と、LEDモジュール3の分解説明図を示す図12と、アッパーケース50への組立端子10aの装着方法についての説明図を示す図13、プレートケース60へのバックアッププレート70の装着を説明する斜視図を示す図14、並びにLEDモジュール3の組立方法及び接続方法についての説明図である図15,16とともにLEDモジュール3について説明する。
【0069】
LEDモジュール3は、実施例1のLEDモジュール1と同様に、LEDチップ40をフラットケーブル100に取り付けるモジュールである。そして、LEDモジュール3は、組立端子10aと、アッパーケース50と、LEDチップ40と、導電体101を貫通した挿入爪23,33の挿入を許容する挿入口71を有するバックアッププレート70と、貫通方向に対する直角方向、すなわち長さ方向及び幅方向に移動可能にバックアッププレート70を保持するプレートケース60とで構成している。
なお、本実施例における発光部41及び接触端子42を有するLEDチップ40、及びフラットケーブル100は、第1の実施例と同様である。
【0070】
アッパーケース50は、上面中央にLED装着開口52を備え、フラットケーブル100に取り付けた組立端子10aとともに、フラットケーブル100の長さ方向の一部をカバーするカバー部51で構成している。
【0071】
カバー部51は、長さ方向に長い平面視長方形状に形成し、後述するプレートケース60の係止フック61が係止する被係止部53を幅方向両側に備えている。また、底面には、図13(b)に示すように、後述する組立端子10aの脚板部22,32が嵌着する嵌着溝54を備えている。
【0072】
なお、図13(b)は組立端子10aをアッパーケース50へ装着について説明するための底面側からの分解斜視図を示す。
また、LED装着開口52は、LEDチップ40の平面形状より一回り大きく、装着部21の貫通を許容する平面視四角形の開口である。
【0073】
なお、前記長さ方向及び幅方向はフラットケーブル100の長さ方向及び幅方向である。そして、前記貫通方向は挿入爪23,33でフラットケーブル100を貫通する方向であり、すなわちフラットケーブル100の厚さ方向である。
【0074】
組立端子10aは、前記実施例1の接続端子10と同様に、対向して配置した第1端子20a及び第2端子30aを組み合わせて構成している。
第1端子20aは、挿入爪23の本数及び配置の以外の装着部21、脚板部22、押さえフック24、接点25並びに支持フック26を、前記実施例1の第1端子20と同じ構成で構成している。
【0075】
詳しくは、実施例1の第1端子20から前記幅方向の外側の挿入爪23をなくし、装着部21の長さ方向における両側2箇所において2つの挿入爪23を一直線上に配置している。
【0076】
また、第2端子30aは、挿入爪33の本数及び配置の以外の開口31aを備えた平板部31、脚板部32並びに接点34を、前記実施例1の第2端子30と同じ構成で構成している。
【0077】
詳しくは、実施例1の第2端子30から前記幅方向の外側の挿入爪33をなくし、平板部31の長さ方向における両側2箇所において2つの挿入爪33を一直線上に配置している。
【0078】
なお、第1端子20aおよび第2端子30aに備えた各挿入爪23,33の形状は実施例1の挿入爪23,33と同様の形状であり、フラットケーブル100の長さ方向且つ貫通方向に略平行な側面を有する薄板状で形成している。
【0079】
また、第1端子20a及び第2端子30aは、実施例1の第1端子20と第2端子30と同様に、適宜の弾性及び導電性を有し、板厚が0.1〜0.5mm程度の鋼製薄板状部材で形成しているが、例えば上記銅製部材だけでなく、銅合金製部材で形成してもよい。
【0080】
バックアッププレート70は、長さ方向に長い平面視長方形で形成され、バックアッププレート70を貫通する挿入口71を長さ方向に2つ配置している。挿入口71は挿入爪23,33と同じ長さ方向の間隔で配置された平面視長方形状の貫通孔である。
【0081】
挿入口71は、図18(a)に示すように、挿入爪23,33が挿入された状態において、挿入爪23,33が接触している側と反対側に所定空隙71aを有する大きさの平面視長方形状で形成されている。換言すると、挿入口71の平面形状を、挿入爪23,33より厚み方向に大きい形状に形成している。
【0082】
なお、図18(a)は挿入爪23,33がフラットケーブル100を貫通し、挿入口71に挿入された状態の先端側から見た底面図であり、フラットケーブル100の長さ方向を上下方向とした説明図である。
【0083】
また、挿入口71は、導電体101の幅方向の略中央を一直線状に貫通する挿入爪23,33に対し、導電体101の幅方向(帯状の導電体の長さ方向に垂直な断面における厚さ方向により長い方向)の所定量w交互にずらして配置、すなわち千鳥状に配置されている。
【0084】
プレートケース60は、図12に示すように、上面にバックアッププレート70を装着する装着凹部62を幅方向に2つ、長さ方向に2つの2行2列の状態で配置した長さ方向に長い平面視長方形状に形成している。そして、その幅方向の両側面の中央付近に前記被係止部53に係止する係止フック61を備えている。
【0085】
この装着凹部62の底部の平面視中央には、挿入口71に挿入され、バックアッププレート70の底面側から下向に突出する挿入爪23,33の先端との干渉を防止する干渉防止凹部63を備えている。
【0086】
なお、この装着凹部62の2行2列の配置は、装着凹部62にバックアッププレート70をセットした際に、後述するようにアッパーケース50に装着した状態の第1端子20a及び第2端子30aの挿入爪23,33の配置に対応した位置となるように設定している。
【0087】
装着凹部62は、図14に示すように、装着凹部62に装着されたバックアッププレート70が長さ方向及び幅方向に、すなわち、挿入口71がフラットケーブル100を貫通する貫通方向に対する直角方向に移動可能となる、すなわち貫通方向に略直交する平面上を移動できるように、バックアッププレート70の平面寸法よりひと回り大きく形成している。
なお、図14は、装着凹部62にバックアッププレート70が装着されたプレートケース60の斜視図を示す。
【0088】
上述したように、前記構成である第1端子20a、第2端子30a及びLEDチップ40をアッパーケース50に組み込み、バックアッププレート70をセットしたプレートケース60と前記アッパーケース50とを嵌着することでLEDモジュール3を構成するとともに、LEDチップ40をフラットケーブル100に取り付けることができる。
【0089】
詳述すると、まず、図13(a)に示すように、第1端子20aと第2端子30aを組み付けて組立端子10aを構成する。そして、図13(b)に示すように、組み付けた組立端子10aをカバー部51の底面に備えた嵌着溝54に脚板部22,32を嵌着して、アッパーケース50に組立端子10aを装着する。
【0090】
このとき、挿入爪23,33は、アッパーケース50の底面から下向に突出するような態様となる。
なお、図13(a)は第1端子20aと第2端子30aとを組みつけて構成する組立端子10aの組方法について説明する斜視図を示す。
【0091】
続いて、図14に示すように、プレートケース60の装着凹部62にバックアッププレート70を装着する。このとき、バックアッププレート70の外形よりひと回り大きく形成している装着凹部62の平面視略中央に、バックアッププレート70を装着する。
【0092】
そして、組立端子10aを装着したアッパーケース50と、装着凹部62にバックアッププレート70をセットしたプレートケース60との間にフラットケーブル100を配し、アッパーケース50とプレートケース60でフラットケーブル100を上下から挟みこむようにして、被係止部53に係止フック61を係止させて、アッパーケース50とプレートケース60とを嵌着させる。さらに、アッパーケース50の上方から装着部21にLEDチップ40を装着してLEDモジュール3の組み付けは完了する。
【0093】
このとき、アッパーケース50の底面側から下向きに突出する挿入爪23,33はフラットケーブル100を貫通し、図15乃至17に示すように、貫通した挿入爪23,33は挿入口71に挿入される。この状態において、後述するように、挿入爪23,33は導電体101に電気的に接続することができる。
【0094】
挿入爪23,33と導電体101との電気的接続について詳述すると、フラットケーブル100の底面側にバックアッププレート70が配置され状態で、挿入爪23,33が不導電性ラミネートシート102とともに導電体101を貫通する際、図17に示すように、挿入爪23,33と挿入口71の内側面71bとが接触する側の導電体101は挿入爪23,33によってせん断破断する。
また、所定空隙71aの設定されている反対側は、所定空隙71aによって導電体101は内側面71cの上端を支点として延伸破断する。
【0095】
なお、図17は、フラットケーブル100の長さ方向に垂直な面で切断した図であり、挿入爪23,33のフラットケーブル100の貫通を説明する拡大断面図を示す。
このようにして、延伸破断した破断端面101aが挿入爪23,33の側面に確実に接触し、挿入爪23,33を介して組立端子10aと導電体101とを確実に接続することができる。
【0096】
このように、前記構成、前記組立方法、並びに前記接続方法によって、LEDモジュール3は、実施例1で上述したLEDモジュール1による効果と同様の効果を得ることができる。
【0097】
さらには、組立端子10aを装着したアッパーケース50と、バックアッププレート70を装着凹部62に装着した前記プレートケース60とを嵌着することによって、挿入爪23,33がフラットケーブル100の底面側に突き抜け、該挿入爪23,33を挿入口71に挿入することができる。
【0098】
このとき、挿入口71に挿入された2つの挿入爪23,33の側面は挿入口71の側面と確実に接触する。
また、挿入爪23,33を、前記導電体101の長さ方向且つ貫通方向、すなわち前記フラットケーブル100の長さ方向且つ貫通方向に略平行な側面を有する薄板状で形成するとともに、長さ方向に複数配置し、挿入爪23,33のいずれか片面と、挿入口71の内側面71bと接触することにより、接触面積を確保することができる。
【0099】
また、長さ方向に複数配置した挿入口71を、幅方向の所定間隔wで千鳥配置したことにより、隣り合う2つの挿入爪23同士,或いは挿入爪33同士の異なる側の側面と挿入口71の内側面とが確実に接触することとなる。
【0100】
詳しくは、フラットケーブル100を貫通した挿入爪23,33を挿入口71に挿入することにより、図18(a)に示すように、上段の挿入口71の左側面が挿入爪23,33の側面と接触し、下段の挿入口71の右側面が側面と接触する。
【0101】
このようにして、挿入爪23,33の異なる側の側面が挿入口71の内側面71bに接触するため、その面同士の接触による摩擦抵抗によって、挿入された前記挿入爪23,33が挿入口71から抜け出ることを防止できる。
【0102】
すなわち、導電体101を貫通した挿入爪23,33を曲げることなく、組立端子10aを導電体101に接続することができる。したがって、組立端子10aを導電体101に接続するための工程において、挿入爪23,33に曲げ加工する工程を削除することができる。
【0103】
また、図18(a)に示すように、挿入爪23,33の挿入状態において、挿入爪23,33の接触側の反対側に所定空隙71aを有する形状で挿入口71を形成しているため、例えば、アッパーケース50とプレートケース60との嵌着の際に、挿入口71に対する挿入爪23,33の挿入位置がずれている場合、すなわち挿入位置に誤差が生じている場合であっても、所定空隙71aが誤差を吸収することができる。
【0104】
さらに、プレートケース60を、前記貫通方向に対する直角方向に移動可能に前記バックアッププレート70を保持する構成としたため、アッパーケース50とプレートケース60とを嵌着時において、挿入爪23,33と挿入口との平面位置がずれていた場合であっても、バックアッププレート70が装着凹部62内で移動することによって、容易且つ確実に挿入口71に挿入爪23,33を誘導して挿入することができる。したがって、確実に組立端子10aをフラットケーブル100に取り付けることができる。
【0105】
なお、本実施例においては、長さ方向に一直線上に並んだ2つの挿入爪23,33を、所定量wで交互に左右にずらして千鳥配置した2つの挿入口71に挿入して、挿入爪23,33と対向する箇所、すなわち隣合う挿入爪23、或いは挿入爪33同士において異なる側の側面と、挿入口71の内側面71bと接触し、該接触部分での摩擦抵抗によって挿入爪23,33の挿入口71からの抜け出しを防止しているが、図18(a)と同様に見た図である図18(b)に示すように、挿入爪23,33の接触する側面が左右交互になるように、平面視波型の連通するひとつの連通挿入口72で構成してもよい。
【0106】
また、図19(a)に示すように、挿入口71を長さ方向に一直線上に配置し、一直線状に配置された挿入口71の内側面71bとの接触が左右交互となるように、挿入爪23,33を幅方向の所定量w2交互にずらして配置、すなわち千鳥配置してもよい。
【0107】
これにより、長さ方向に2つずつ備えた挿入爪23,33の側面が左右交互に挿入口71の左右の内側面71bに接触し、この面同士の接触により、挿入爪23,33が挿入口71から抜け出ることを防止することができる。
【0108】
また、図19(b)に示すように、挿入爪23,33の幅方向の厚みの倍程度の平面視I型のスリット状に形成した連通挿入口72で形成しても挿入口71を千鳥配置した場合と同様の効果を得ることができる。
【0109】
さらには、図20(a)に示すように、挿入爪23,33及び挿入口71を幅方向の所定量w3,w4交互にずらして配置してもよい。また、図20(b)に示すように、挿入爪23,33を幅方向に所定量w3交互にずらして千鳥配置し、千鳥配置した挿入爪23,33を挿入して、異なる挿入爪23,33と対向する箇所で接触する平面視波型の連通するひとつの連通挿入口72で構成してもよい。
【0110】
また、長さ方向に2つの挿入口71を備えたバックアッププレート70を2つの装着凹部62のそれぞれに装着する構成としたが、4つの挿入口71を備えたバックアッププレート70で構成してもよい。
【0111】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の電子部品は、LEDチップ40に対応し、
以下同様に、
電気ケーブルは、フラットケーブル100に対応し、
接続端子は、第1端子20,20a及び第2端子30,30aに対応し、
保持部は、装着部21に対応し、
接続構造は、LEDモジュール1,3に対応し、
接点部は、接触端子42に対応し、
接続端部は、接点25及び接点34に対応し、
平型導体は、導電体101に対応し、
被覆部は、不導電性ラミネートシート102に対応し、
貫通接続部は、挿入爪23,33に対応するも、
挿入口は、挿入口71又は連通挿入口72に対応し、
プレートは、バックアッププレート70に対応し、
端子函体は、アッパーケース50に対応し、
プレート函体は、プレートケース60に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。例えば、電子部品や回路の構成に応じて、3つ以上の接続端子を備える構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】取付状態のLEDモジュールの斜視図。
【図2】取付状態のLEDモジュールの平面図。
【図3】取付状態のLEDモジュールの底面図。
【図4】取付状態のLEDモジュールの長さ方向中央付近の拡大断面図。
【図5】LEDモジュールの分解説明図。
【図6】組立端子の組立説明図。
【図7】組立端子の組立説明図。
【図8】LEDモジュールの組立方法の説明図。
【図9】LEDモジュールの組立方法の説明図。
【図10】LEDモジュールの組立方法の説明図。
【図11】第2の実施形態のLEDモジュールの斜視図。
【図12】第2の実施形態のLEDモジュールの分解説明図。
【図13】第2の実施形態のアッパーケースへの接続端子の装着方法についての説明図。
【図14】第2の実施形態のプレートケースへのバックアッププレートの装着を説明する説明図。
【図15】第2の実施形態のLEDモジュールの組立方法及び接続方法についての説明図。
【図16】第2の実施形態のLEDモジュールの組立方法及び接続方法についての説明図。
【図17】第2の実施形態の挿入爪のフラットケーブルの貫通を説明する拡大断面図。
【図18】第2の実施形態の挿入爪が挿入口に挿入された状態の説明図。
【図19】第2の実施形態における別の実施形態の挿入爪が挿入口に挿入された状態の説明図。
【図20】第2の実施形態における別の実施形態の挿入爪が挿入口に挿入された状態の説明図。
【符号の説明】
【0113】
1,3…LEDモジュール
20,20a…第1端子
21…装着部
23…挿入爪
25…接点
30,30a…第2端子
33…挿入爪
34…接点
40…LEDチップ
42…接触端子
50…アッパーケース
60…プレートケース
70…バックアッププレート
71…挿入口
71a…所定空隙
71b…内側面
72…連通挿入口
100…フラットケーブル
101…導電体
102…不導電性ラミネートシート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品を電気ケーブルに電気的に接続する複数の接続端子で構成し、
いずれか一方の接続端子に、前記電子部品を保持する保持部を備えた
接続構造。
【請求項2】
前記電子部品に接点部を備え、
前記接続端子のそれぞれに、前記接点部に接する接続端部を備え、
該接続端部を、前記接点部に対して付勢する構成とした
請求項1に記載の接続構造。
【請求項3】
2つの前記接続端子を対向させて配置し、
前記接点部を、前記電子部品における対向方向の両側に備えるとともに、
各接続端子の前記接続端部が対向側の接点部に接する構成とした
請求項2に記載の接続構造。
【請求項4】
前記電気ケーブルを、
幅方向に所定間隔を隔てて配設した複数の平型導体と、該複数本の平型導体を一体的に平板状に被覆する被覆部から成るフラットケーブルで構成し、
前記接続端子に、
前記平型導体を貫通して接続する貫通接続部を備えた
請求項1、2或いは3に記載の接続構造。
【請求項5】
前記フラットケーブルを貫通した前記貫通接続部の挿入を許容する挿入口を有するプレートを備え、
前記貫通接続部を、
接続する前記平型導体の長さ方向、且つ貫通方向に略平行な面を有する板状で形成するとともに、前記長さ方向に複数配置し、
前記貫通接続部のいずれか片面と、前記挿入口の内側面とが接触する
請求項4に記載の接続構造。
【請求項6】
前記貫通接続部の挿入状態における前記挿入口において、
前記貫通接続部の前記内側面との接触面側と反対側に所定空隙を形成するとともに、
前記長さ方向に複数配置した前記貫通接続部及び該貫通接続部に対応する挿入口のうち少なくとも一方を、
前記幅方向の所定間隔で千鳥配置した
請求項5に記載の接続構造。
【請求項7】
前記接続端子の装着を許容する端子函体と、
前記貫通方向に対する直角方向に移動可能に前記プレートを保持するプレート函体とを備え、
前記フラットケーブルを間に配置して前記端子函体と前記プレート函体とを嵌着する
請求項5又は6記載の接続構造。
【請求項8】
電子部品を電気ケーブルに電気的に接続する2つの接続端子のうち、いずれか一方の接続端子に、前記電子部品を保持する保持部を備え、
前記接続端子を前記電気ケーブルに接続する端子接続工程と、前記保持部に、前記電子部品を取付ける取付け工程とを有し、
前記端子接続工程を、
他方の接続端子を前記電気ケーブルに接続する第1端子接続工程と、
一方の接続端子を、前記他方の接続端子の接続位置に対する所定位置に前記電気ケーブルに接続する第2端子接続工程とで構成した
接続方法。
【請求項9】
前記電子部品に接点部を備え、
前記接続端子のそれぞれに、前記接点部に接する接続端部を備え、
該接続端部を、前記接点部に対して付勢する構成としたことを特徴とする
請求項8に記載の接続方法。
【請求項10】
前記2つの接続端子を、対向させて配置し、
前記接点部を、前記電子部品における対向方向の両側に備えるとともに、
各接続端子の前記接続端部が対向側の接点部に接する構成としたことを特徴とする
請求項9に記載の接続方法。
【請求項11】
前記電気ケーブルを、
幅方向に所定間隔を隔てて配設した複数の平型導体と、該複数本の平型導体を一体的に平板状に被覆する被覆部から成るフラットケーブルで構成し、
前記接続端子に、
前記平型導体を貫通して接続する貫通接続部を備え、
前記端子接続工程を、
前記貫通接続部を、前記平型導体を貫通して接続する貫通接続工程で構成した
請求項8、9或いは10に記載の接続方法。
【請求項12】
前記貫通接続部を複数備え、貫通した該貫通接続部によって前記フラットケーブルと電気的に接続される接続端子を前記端子函体に装着する端子装着工程と、
前記フラットケーブルを貫通した貫通接続部の挿入を許容する挿入口を有するプレートを、前記貫通方向に対する直角方向に移動可能に保持するプレート函体に装着するプレート装着工程とを有し、
前記貫通接続工程を、
前記端子函体と前記プレート函体との間に前記フラットケーブルを配置し、前記端子函体と前記プレート函体とを嵌着する函体嵌着工程で構成した
請求項11に記載の接続方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2008−193046(P2008−193046A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−217031(P2007−217031)
【出願日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【Fターム(参考)】