説明

接続装置及び接続装置に用いられる方法

【課題】利便性の高い接続装置を提供することのできる技術を提供する。
【解決手段】接続装置は、ホスト機器を接続可能な第1の接続部と、所定の規格に準拠したデータ転送方式を利用してホスト機器と通信が可能な周辺機器を接続可能な第2の接続部と、第2の接続部に接続された周辺機器を、ネットワークを介して利用可能とするために、所定の規格に準拠したデータを、ネットワークにおける通信に適合したパケットに変換する変換部と、ネットワークとの間でパケットの送受信を行なう通信部と、第2の接続部に接続された周辺機器と通信部とが変換部を介して通信可能な第1の状態と、第2の接続部に接続された周辺機器と第1の接続部に接続されたホスト機器とが所定の規格に準拠したデータ転送方式を利用して通信可能な第2の状態とを切り替える切替部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、周辺機器を接続する接続装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークを介してUSB(Universal Serial Bus)デバイスを共有することが可能なUSBデバイスサーバが注目を集めている。USBデバイスサーバは、いわゆる「USB Over IP(Internet Protocol)」という技術を用いることによって、USB規格に準拠したデータをIPパケットに変換し、ネットワークに接続されたコンピュータとUSBデバイスとの間の通信を可能とする。したがって、USBデバイスサーバでは、USBデバイスを利用するコンピュータと、USBデバイスとの間のケーブルの長さの制約をなくすことができるという利点がある。
【0003】
しかし、従来のUSBデバイスサーバでは、USBデバイスとコンピュータ(USBホスト)とが近くに配置されている場合であっても、ネットワークを介してIPパケットのやり取りを行なうため、通信速度の低下や、フレーム欠損等による通信品質の劣化が生じるといった問題があった。また、ネットワークを介した転送速度は、USB規格に準拠した転送速度には及ばず、データの転送に時間を要してしまうという問題があった。
【0004】
なお、このような問題は、USBデバイスサーバに限らず、ネットワークを介して周辺機器を利用可能とする接続装置全般に共通する問題であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−048048号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した従来の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、利便性の高い接続装置を提供することのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。
【0008】
[適用例1]
接続装置であって、
ホスト機器を接続可能な第1の接続部と、
所定の規格に準拠したデータ転送方式を利用して前記ホスト機器と通信が可能な周辺機器を接続可能な第2の接続部と、
前記第2の接続部に接続された前記周辺機器を、ネットワークを介して利用可能とするために、前記所定の規格に準拠したデータを、前記ネットワークにおける通信に適合したパケットに変換する変換部と、
前記ネットワークとの間で前記パケットの送受信を行なう通信部と、
前記第2の接続部に接続された前記周辺機器と前記通信部とが前記変換部を介して通信可能な第1の状態と、前記第2の接続部に接続された前記周辺機器と前記第1の接続部に接続された前記ホスト機器とが前記所定の規格に準拠したデータ転送方式を利用して通信可能な第2の状態とを切り替える切替部と
を備える接続装置。
この構成によれば、接続装置は、ネットワークを介して周辺機器と通信が可能な第1の状態と、接続装置に接続されたホスト機器がネットワークを介さずに周辺機器と通信可能な第2の状態とを切り替えることができる。したがって、2つの状態の利点を備えた利便性の高い接続装置をユーザに提供することができる。
【0009】
[適用例2]
適用例1記載の接続装置であって、さらに、
前記ホスト機器が前記第1の接続部に接続されていることを検出する検出部を備え、
前記切替部は、前記ホスト機器が前記第1の接続部に接続されていることが検出されると、前記第1の状態から前記第2の状態に切り替える、
接続装置。
この構成によれば、ホスト機器が第1の接続部に接続されると、接続装置は、自動的に、第1の状態から第2の状態に切り替わることになる。したがって、ユーザに対してさらに利便性の高い接続装置を提供することができる。
【0010】
[適用例3]
適用例1または適用例2に記載の接続装置であって、
前記通信部は、複数の種類の通信方式を有している、
接続装置。
この構成によれば、接続装置は、複数の種類の通信方式によってネットワークに接続することができる。
【0011】
[適用例4]
適用例1ないし適用例3のいずれか一項に記載の接続装置であって、
前記所定の規格は、USB規格であり、
前記周辺機器は、前記USB規格に準拠したUSBデバイスであり、
前記データ転送方式は、前記USB規格に準拠した転送方式である、
接続装置。
この構成によれば、接続装置の第2の状態において、ホスト機器とUSBデバイスとが、USB規格に準拠したデータ転送方式を利用して通信することができる。
【0012】
[適用例5]
ホスト機器を接続可能な第1の接続部と、
所定の規格に準拠したデータ転送方式を利用して前記ホスト機器と通信が可能な周辺機器を接続可能な第2の接続部と、
前記第2の接続部に接続された前記周辺機器を、ネットワークを介して利用可能とするために、前記所定の規格に準拠したデータを、前記ネットワークにおける通信に適合したパケットに変換する変換部と、
前記ネットワークとの間で前記パケットの送受信を行なう通信部と、
を備えた接続装置において用いられる方法であって、
前記ホスト機器が前記第1の接続部に接続されたことを検出する工程と、
前記ホスト機器が前記第1の接続部に接続されたことが検出されると、前記第2の接続部に接続された前記周辺機器と前記通信部とが前記変換部を介して通信可能な第1の状態と、前記第2の接続部に接続された前記周辺機器と前記第1の接続部に接続された前記ホスト機器とが前記所定の規格に準拠したデータ転送方式を利用して通信可能な第2の状態とを切り替える工程と
を備える方法。
この方法によれば、ホスト機器が第1の接続部に接続されると、接続装置は、自動的に、第1の状態から第2の状態に切り替わることになる。したがって、ユーザに対してさらに利便性の高い接続装置を提供することができる。
【0013】
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、周辺機器の接続方法および装置、接続システム、それらの方法または装置の機能を実現するための集積回路、コンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施例としてのUSB接続装置とその周辺を示す説明図である。
【図2】USB接続装置の「USBデバイスサーバモード」における内部構成を示す説明図である。
【図3】USBアップストリームポートにUSBホストが接続された場合におけるUSB接続装置の処理を示すフローチャートである。
【図4】USB接続装置の「USBハブモード」における内部構成を示す説明図である。
【図5】第2実施例におけるUSB接続装置の内部構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.変形例:
【0016】
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としてのUSB接続装置100とその周辺を示す説明図である。USB接続装置100は、複数のUSBデバイスを接続可能な装置であり、「USBデバイスサーバモード」と、「USBハブモード」とを有している。なお、USB接続装置100は、AC/DCアダプター110から電源の供給を受けている。
【0017】
「USBデバイスサーバモード」とは、ネットワークに接続されたコンピュータが、ネットワークを介して、USB接続装置100のUSBダウンストリームポートに接続されたUSBデバイスと通信を行なうことができるモードである。この図1に示された例では、コンピュータ300,310が、LAN(Local Area Network)200を介して、USB接続装置100のUSBダウンストリームポート30,32に接続されたUSBデバイス410,420と通信を行なうことができる。
【0018】
「USBデバイスサーバモード」では、USB接続装置100は、コンピュータ300,310に対してはIP(Internet Protocol)を利用した通信を行い、USBデバイス410,420に対してはUSB2.0規格に準拠した通信を行なう。すなわち、USB接続装置100は、いわゆる「USB Over IP」の技術を利用することによって「USBデバイスサーバモード」を実現する。なお、USB2.0規格に準拠した通信におけるデータ転送方式としては、コントロール転送、バルク転送、インタラプト転送、アイソクロナス転送の4つの転送方式を挙げることができる。
【0019】
「USBハブモード」とは、USB接続装置100のUSBアップストリームポートに接続されたUSBホストとしてのコンピュータが、USB接続装置100のUSBダウンストリームポートに接続されたUSBデバイスと、USB2.0規格に準拠した通信を行なうことができるモードである。この図1に示された例では、USB接続装置100のUSBアップストリームポート40に接続されたコンピュータ350が、USB接続装置100のUSBダウンストリームポート30,32に接続されたUSBデバイス410,420と通信を行なうことができる。
【0020】
USB接続装置100は、USB接続装置100のUSBアップストリームポート40に、USBホストとしてのコンピュータ350が接続されていない場合には、「USBデバイスサーバモード」として機能する。一方、USB接続装置100のUSBアップストリームポート40にUSBホストとしてのコンピュータ350が接続されている場合には、USB接続装置100は、「USBハブモード」として機能する。
【0021】
図2は、USB接続装置100の内部構成を示す説明図である。この図2では、USB接続装置100のUSBアップストリームポート40には、USBホストとしてのコンピュータが接続されていない。したがって、USB接続装置100は、「USBデバイスサーバモード」として機能している。
【0022】
USB接続装置100は、「USBデバイスサーバモード」としての機能を実現するために、有線LANインターフェース10と、CPU12と、RAM14と、ROM16と、USBホストコントローラ20と、USBハブコントローラ22と、4つのUSBダウンストリームポート30,32,34,36とを備えている。これらのUSBダウンストリームポートには、USB接続の外付ハードディスクドライブ(HDD)410や、USB接続のプリンタ420などのUSBデバイスが接続される。
【0023】
USB接続装置100は、さらに、「USBハブモード」としての機能を実現するために、USBデバイスのホストとして機能するコンピュータを接続するためのUSBアップストリームポート40を備えるとともに、「USBデバイスサーバモード」と「USBハブモード」とを切り換えるためのスイッチ50と、USBホストとしてのコンピュータがUSBアップストリームポート40に接続されたことを検出する検出部52とを備えている。
【0024】
この図2に示された例では、スイッチ50は、位置aとなっており、USBハブコントローラ22は、USBホストコントローラ20と接続されている。このため、USB接続装置100は「USBデバイスサーバモード」として機能している。なお、スイッチ50としては、トランジスタやリレー等を採用することができる。
【0025】
USBハブコントローラ22は、USBデバイスの接続の検出や、通信速度の検出、通信速度の変換、信号の分配、USBデバイスへの電源供給の管理等を行なう。USBホストコントローラ20は、USBダウンストリームポート30,32,34,36に接続された各種のUSBデバイスを制御する。
【0026】
CPU12は、ROM16に格納されたプログラムをRAM14に展開して実行することにより、USB接続装置100の種々の制御を行なう。具体的には、例えば、CPU12は、USBデバイスから受信したUSB規格に準拠した形式のデータをIPパケットに変換(カプセル化)したり、有線LANインターフェース10から受信したIPパケットをUSBデバイスが受信可能なUSB規格に準拠した形式のデータに変換する。また、CPU12は、後述する検出部52からの通知に基づいて、スイッチ50の切り替えを行なう。
【0027】
有線LANインターフェース10は、LANケーブルを介してLAN200に接続されており、LAN200に接続されたコンピュータ300,310と通信を行なうことが可能である。具体的には、有線LANインターフェース10は、IPパケットをカプセル化してMACフレームの生成を行なうとともに、コンピュータ300,310との間でIPパケットが格納されたMACフレームの送受信を行なう。
【0028】
検出部52は、USBホストとしてのコンピュータ350がUSBアップストリームポート40に接続されていることを検出する。具体的には、検出部52は、USBアップストリームポート40のデータ端子におけるポーリングの有無を監視することにより、USBホストとしてのコンピュータがUSBアップストリームポート40に接続されているか否かを判断する。検出部52は、コンピュータ350がUSBアップストリームポート40に接続されていることを検出すると、CPU12に通知する。
【0029】
CPU12は、検出部52からの通知を受けると、スイッチ50を位置aから位置bに切り替え、USB接続装置100を「USBハブモード」に切り換える。「USBハブモード」では、USBハブコントローラ22が、USBアップストリームポート40に接続される。
【0030】
図3は、USBアップストリームポート40にUSBホストが接続された場合におけるUSB接続装置100の処理を示すフローチャートである。USB接続装置100が「USBデバイスサーバモード」の場合において、USBホストがUSBアップストリームポート40に接続されると、検出部52は、USBホストの接続を検出する(ステップS10)。
【0031】
ステップS20では、検出部52は、USBホストの接続をCPU12に通知する。CPU12は、検出部52からの通知を受けると、スイッチ50を位置aから位置bに切り替える(ステップS30)。スイッチ50が切り替わることによって、USB接続装置100は、「USBハブモード」となる。
【0032】
なお、CPU12は、USBデバイスとUSBホストコントローラ20との間の通信を監視し、USBデバイスとUSBホストコントローラ20との間の通信が終了した後に、スイッチ50を切り替えることとしてもよい。このようにすれば、USBデバイスとUSBホストコントローラ20との間の通信が途中で途切れることによる不具合の発生を抑制することができる。
【0033】
図4は、USB接続装置100の「USBハブモード」における内部構成を示す説明図である。「USBハブモード」では、コンピュータ350がUSBデバイスに対するUSBホストとして機能する。すなわち、コンピュータ350は、USBダウンストリームポート30,32,34,36に接続された各種のUSBデバイスと、USB2.0規格に準拠した通信を行なうことができる。
【0034】
以上説明したように、USBアップストリームポート40にコンピュータが接続されていない場合には、USB接続装置100は「USBデバイスサーバモード」として機能し、USBアップストリームポート40にコンピュータが接続されている場合には、USB接続装置100は「USBハブモード」として機能する。
【0035】
したがって、ネットワークを介した複数のコンピュータによってUSBデバイスを共有したい場合には、ユーザは、USBアップストリームポート40にコンピュータを接続せずに、USB接続装置100を「USBデバイスサーバモード」として利用すればよい。
【0036】
一方、USBホストとUSBデバイスとの間においてUSB2.0規格に準拠した高速な通信を実現したい場合には、ユーザは、USBアップストリームポート40にコンピュータを接続し、USB接続装置100を「USBハブモード」として利用すればよい。例えば、大量のデータを外付けハードディスクに短時間でコピーしたり、USB接続のBlu−ray(登録商標)ディスクドライブに対して大量のデータを短時間で書き込みたい場合には、ユーザは、USBアップストリームポート40にコンピュータを接続し、USB接続装置100を「USBハブモード」として利用することができる。
【0037】
このように、第1実施例によれば、利便性の高いUSB接続装置をユーザに提供することができる。
【0038】
B.第2実施例:
図5は、第2実施例におけるUSB接続装置100bの内部構成を示す説明図である。図1に示した第1実施例との違いは、有線LANインターフェース10に加えて、無線LAN通信部10a及びPLC(Power Line Communication)インターフェース10bが設けられているという点だけであり、他の構成は第1実施例と同じである。このようにすれば、USB接続装置100は、複数の種類の通信方式によってネットワークに接続することができるため、USB接続装置100の利便性をさらに向上させることができる。また、USB接続装置100は、複数の種類の通信方式を同時に利用することによって、通信速度を向上させることとしてもよい。
【0039】
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0040】
変形例1:
上記実施例では、検出部52は、USBアップストリームポート40のデータ端子を監視することによって、USBアップストリームポート40にUSBホストとしてのコンピュータが接続されていることを検出する。この代わりに、検出部52は、USBアップストリームポート40における他の電気的な信号を監視することとしてもよい。
【0041】
例えば、検出部52は、USBアップストリームポート40の電源端子における電源電圧VBUSを監視してもよい。また、USBホストとしてのコンピュータが接続されたか否かを機械的に検出するスイッチや、光学的に検出するフォトインタラプタ等が、USBアップストリームポート40に設けられてもよい。
【0042】
変形例2:
上記実施例では、検出部52が、USBホストとしてのコンピュータ350がUSBアップストリームポート40に接続されていることを検出し、スイッチ50が自動的に「USBデバイスサーバモード」と「USBハブモード」とを切り換えている。この代わりに、ユーザの意思でこれらのモードを切り換えることのできるモード切り替えスイッチが、USB接続装置100に設けられていてもよい。
【0043】
変形例3:
上記実施例では、USBデバイスとUSBホストとの通信規格として、USB2.0規格を挙げて説明したが、本発明は、USB1.0規格や、USB1.1規格、USB3.0規格等の他のUSB規格に対しても適用することができる。また、本発明は、IEEE1394やeSATA(external Serial ATA)のような他のシリアル通信規格を利用する接続装置に対しても適用することができる。
【0044】
また、USB接続装置100とコンピュータ300,310との間の通信は、TCP/IP以外の通信プロトコルによって実現されることとしてもよい。TCP/IP以外の通信プロトコルとしては、例えば、AppleTalkや、IPX(Netware)、NetBEUI、DEC等を挙げることができる。
【0045】
変形例4:
上記実施例では、USB接続装置100は、4つのUSBダウンストリームポートを備えているが、USB接続装置100は、3つ以下又は5つ以上のUSBダウンストリームポートを備えることとしてもよい。
【0046】
変形例5:
上記実施例においてソフトウェアで実現されている機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現されている機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
【符号の説明】
【0047】
10…有線LANインターフェース
10a…無線LAN通信部
10b…PLCインターフェース
12…CPU
14…RAM
16…ROM
20…USBホストコントローラ
22…USBハブコントローラ
30,32,34,36…USBダウンストリームポート
40…USBアップストリームポート
50…スイッチ
52…検出部
100…USB接続装置
100b…USB接続装置
110…AC/DCアダプター
300…コンピュータ
310…コンピュータ
350…コンピュータ
410…外付ハードディスクドライブ
420…プリンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続装置であって、
ホスト機器を接続可能な第1の接続部と、
所定の規格に準拠したデータ転送方式を利用して前記ホスト機器と通信が可能な周辺機器を接続可能な第2の接続部と、
前記第2の接続部に接続された前記周辺機器を、ネットワークを介して利用可能とするために、前記所定の規格に準拠したデータを、前記ネットワークにおける通信に適合したパケットに変換する変換部と、
前記ネットワークとの間で前記パケットの送受信を行なう通信部と、
前記第2の接続部に接続された前記周辺機器と前記通信部とが前記変換部を介して通信可能な第1の状態と、前記第2の接続部に接続された前記周辺機器と前記第1の接続部に接続された前記ホスト機器とが前記所定の規格に準拠したデータ転送方式を利用して通信可能な第2の状態とを切り替える切替部と
を備える接続装置。
【請求項2】
請求項1記載の接続装置であって、さらに、
前記ホスト機器が前記第1の接続部に接続されていることを検出する検出部を備え、
前記切替部は、前記ホスト機器が前記第1の接続部に接続されていることが検出されると、前記第1の状態から前記第2の状態に切り替える、
接続装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の接続装置であって、
前記通信部は、複数の種類の通信方式を有している、
接続装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の接続装置であって、
前記所定の規格は、USB規格であり、
前記周辺機器は、前記USB規格に準拠したUSBデバイスであり、
前記データ転送方式は、前記USB規格に準拠した転送方式である、
接続装置。
【請求項5】
ホスト機器を接続可能な第1の接続部と、
所定の規格に準拠したデータ転送方式を利用して前記ホスト機器と通信が可能な周辺機器を接続可能な第2の接続部と、
前記第2の接続部に接続された前記周辺機器を、ネットワークを介して利用可能とするために、前記所定の規格に準拠したデータを、前記ネットワークにおける通信に適合したパケットに変換する変換部と、
前記ネットワークとの間で前記パケットの送受信を行なう通信部と
を備えた接続装置において用いられる方法であって、
前記ホスト機器が前記第1の接続部に接続されたことを検出する工程と、
前記ホスト機器が前記第1の接続部に接続されたことが検出されると、前記第2の接続部に接続された前記周辺機器と前記通信部とが前記変換部を介して通信可能な第1の状態と、前記第2の接続部に接続された前記周辺機器と前記第1の接続部に接続された前記ホスト機器とが前記所定の規格に準拠したデータ転送方式を利用して通信可能な第2の状態とを切り替える工程と
を備える方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−49602(P2012−49602A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−186946(P2010−186946)
【出願日】平成22年8月24日(2010.8.24)
【出願人】(390040187)株式会社バッファロー (378)
【Fターム(参考)】