説明

掩蔽体付スライドファスナー

【課題】靴、衣服、鞄等に設けられるスライドファスナーにおいて、スライダー及びスライダーの把手部分を固定でき、且つ完全に掩蔽でき、さらに手指の不自由な人や高齢者においても、スライドファスナーの開閉を楽に行える構成のスライドファスナーを開発する。
【解決手段】スライダーあるいはスライダーの把手部分に装着され、スライダーあるいはスライダーと把手部分の全体を掩蔽可能であり、且つ面ファスナーやボタン、ホック等の固定手段によって靴、衣服、鞄等の本体に固定可能である掩蔽体を備えたことを特徴とする掩蔽体付スライドファスナーを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掩蔽体付スライドファスナーに関するものであり、さらに詳しくは、人が身に着ける物品あるいは人が携帯する物品に設けられるスライドファスナーにおいて、該スライドファスナーのスライダーあるいはスライダーの把手部分に装着され、該スライドファスナーのスライダーの全体あるいはスライダーの全体とスライダーの把手部分の全体を掩蔽可能であり、且つ固定手段によって上記人が身に着ける物品あるいは人が携帯する物品の本体に固定可能である掩蔽体を備えたことを特徴とする掩蔽体付スライドファスナーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、人が身に着ける物品あるいは人が携帯する物品にはスライドファスナーが設けられている場合が多々ある。すなわち、上衣の前面や背面や側面、またズボンの前面やスカートの側面、靴の開閉部分、鞄や財布の開閉部分等にはスライドファスナーが使用されている例が数多く見受けられる。
【0003】
周知のように、スライドファスナーはファスナー本体とファスナー本体を開閉させるスライダーとから成り、スライダーには把手(引手とも呼称)が付属している例が殆どである(図示せず)。スライダーと把手の間に環状体等の媒介体が介されている例も多いが、これらの媒介体は、構成上スライダーあるいは把手のどちらかに含まれるものとみなして良い。このような構成のスライドファスナーにおいて、使用者は、通常、把手を手に取ってスライダーを動かし、スライドファスナーを開閉する。
【0004】
しかしながら、スライドファスナーのスライダーと把手は、多くの場合、スライドファスナーの開閉状態にかかわらず露出された状態にあるので、例えば衣服や靴や鞄に設けられたスライドファスナーの場合であると、装着者が歩くたびに把手が揺れる。走るとその揺れはますますひどくなり、この把手が衣服や靴や鞄の他の部分に衝突して不快な音を発することとなる。あるいは、スライダーや把手がある程度重量がある場合には、衣服に衝突して不快な衝撃となる。
【0005】
さらには、スライドファスナーのスライダーや把手が皮膚に接触したりすると、不快であるばかりでなく、皮膚の弱い人にとっては炎症の引き金にもなりかねない。また、ブーツなどでは、スライドファスナーのスライダーや把手が、ブーツの着脱の際にストッキングに引っかかってストッキングの繊維の破壊を引き起こす例も多々ある。衣服においても、スライダーや把手が他の衣服に引っかかって着脱の障害になったり、甚だしい場合には他の衣服を損傷することもある。
【0006】
また、靴や汚損が激しい仕事で使用される衣服においてスライドファスナーが使用されていると、露出されたスライダーや把手が泥や埃等に汚損されて操作上不快であるばかりではなく、操作そのものに支障をきたす場合も出てくる。この事情は、汚損が激しい仕事で使用される鞄類においても同様である。またさらに、鞄類においては、スライダーや把手が露出されている場合、雑踏に紛れてスライドファスナーを開けられ、内容物が窃盗に合うケースも考えられる。
【0007】
さらに、スライドファスナーのスライダーの把手は、多くの場合手指で摘んでスライダーを動かすようになっているので、健常者にとっては操作上問題はなくても、手指に障害のある人にとっては、把手を摘むという動作そのものが中々難しく、人手を借りなければならない場合も出てくる。靴等ではスライドファスナー付の靴は開閉部分を大きくできるので、高齢者や足に障害のある人には着脱が容易で便利なものであるが、手指に障害のある人にとっては、上記理由から選択圏外の品となってしまうので、この点の解決も求められている。この事情は、衣服や鞄類等においても略同様である。
【0008】
一方、衣服や靴等に設けられるスライドファスナーに、所謂ファスナーカバーと称されるカバー体等を設けた例はすでに公知であって、例えば下記特許文献1,2,3に挙げる例などが知られている。
【0009】
このうち、下記特許文献1に記載の「ファスナーカバー」は、履物や衣類に挾持部を介してファスナーカバーを取り付けるもので、スライドファスナーのスライダーと引き手(把手)部分をカバーすることが可能であるとされ、実施例としてブーツ、衣服、鞄に装着する例が開示されている。
【0010】
しかしながら、下記特許文献1に記載の「ファスナーカバー」は、挾持部を介して取り付けるものであるために、靴や衣服や鞄において、挾持部自体を装着可能な部分にしか取り付けられないという欠点が存する。また、スライダーの引き手(把手)自体は従来のサイズであるため、手指の不自由な人や高齢者にとっては操作しずらいという欠陥は改善されていない。
【0011】
次に、下記特許文献2に記載の「ベルトでファスナー部を被覆する短靴」は、靴本体に被覆用のベルトを固着し、該ベルトでスライダーを含むファスナー部の大半を被覆し、面ファスナーにて該ベルトを靴本体に固定するものであるが、靴本体に被覆用のベルトを固着しているために靴自体の構造が複雑化し、かつスライダーの把手自体は特許文献1の「ファスナーカバー」同様従来のものと変わらないサイズであるため、手指の不自由な人や高齢者にとっては操作しずらいという欠陥はやはり改善されていない。
【0012】
最後に、下記特許文献3に記載の「ファスナーのカバー構造」は、スライダーの引き手(把手)にゴム又は樹脂で形成されたカバーを取付け、該カバーの被係止部を衣服等の係止部に係止させて固定するというものである。これで、確かに引き手(把手)の揺れは解消されるが、引き手(把手)の一部のみをゴム又は樹脂で形成されたカバーで覆うというものであるので、スライダーそのものは露出状態にあり、その点に起因する障害を解決する発明にはなりえていない。また、引き手(把手)は薄いゴム又は樹脂のカバーが掛けられたのみの状態で、そのサイズは従来のものと殆ど変わらないので、やはり手指の不自由な人や高齢者にとっての操作困難という点を解消するものとはなり得ていない。
【特許文献1】実用新案登録第3088112号公報
【特許文献2】実用新案登録第3073856号公報
【特許文献3】特開2001‐204514号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、叙上のような状況に鑑みてなされたもので、解決すべき課題を以下のように設定した。
<課題1>
人が身に着ける物品あるいは人が携帯する物品に設けられるスライドファスナーにおいて、スライダー及びスライダーの把手部分を固定できる構成のスライドファスナーを開発する。
<課題2>
人が身に着ける物品あるいは人が携帯する物品に設けられるスライドファスナーにおいて、スライダー及びスライダーの把手部分の全体を掩蔽できる構成のスライドファスナーを開発する。
<課題3>
人が身に着ける物品あるいは人が携帯する物品に設けられるスライドファスナーにおいて、スライダーの把手部分を手指でうまく掴めない人においても、スライダーを操作してスライドファスナーの開閉を楽に行える構成のスライドファスナーを開発する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、下記の解決手段を提供するものである。
<解決手段1>
人が身に着ける物品あるいは人が携帯する物品に設けられるスライドファスナーにおいて、該スライドファスナーのスライダーあるいはスライダーの把手部分に装着され、該スライドファスナーのスライダーの全体あるいはスライダーの全体とスライダーの把手部分の全体を掩蔽可能であり、且つ固定手段によって上記人が身に着ける物品あるいは人が携帯する物品の本体に固定可能である掩蔽体を備えたことを特徴とする掩蔽体付スライドファスナー。
<解決手段2>
上記固定手段が面ファスナーであることを特徴とする解決手段1に記載の掩蔽体付スライドファスナー。
<解決手段3>
上記固定手段がボタンであることを特徴とする解決手段1に記載の掩蔽体付スライドファスナー。
<解決手段4>
上記固定手段がホックであることを特徴とする解決手段1に記載の掩蔽体付スライドファスナー。
<解決手段5>
上記人が身に着ける物品が靴であることを特徴とする解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3あるいは解決手段4に記載の掩蔽体付スライドファスナー。
<解決手段6>
上記人が身に着ける物品が衣服類であることを特徴とする解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3あるいは解決手段4に記載の掩蔽体付スライドファスナー。
<解決手段7>
上記人が身に着ける物品が帽子あるいは覆面であることを特徴とする解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3あるいは解決手段4に記載の掩蔽体付スライドファスナー。
<解決手段8>
上記人が身に着ける物品が手袋であることを特徴とする解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3あるいは解決手段4に記載の掩蔽体付スライドファスナー。
<解決手段9>
上記人が携帯する物品が鞄類であることを特徴とする解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3あるいは解決手段4に記載の掩蔽体付スライドファスナー。
<解決手段10>
上記人が携帯する物品が財布であることを特徴とする解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3あるいは解決手段4に記載の掩蔽体付スライドファスナー。
【発明の効果】
【0015】
本発明の解決手段1の発明においては、人が身に着ける物品あるいは人が携帯する物品に設けられるスライドファスナーにおいて、該スライドファスナーのスライダーあるいはスライダーの把手部分に装着され、該スライドファスナーのスライダーの全体あるいはスライダーの全体とスライダーの把手部分の全体を掩蔽可能であり、且つ固定手段によって上記人が身に着ける物品あるいは人が携帯する物品の本体に固定可能である掩蔽体を備えているので、スライダー及びスライダーの把手部分を固定すると同時に掩蔽し、かつ手指に傷害のある人や高齢者でも操作し易いという3つの効果が同時に得られるものである。
【0016】
スライダー及びスライダーの把手部分が固定されることにより、衣服や靴、鞄類に用いられるスライドファスナーにおいても、歩いたり走ったりするたびにスライダーの把手部分が揺れ動くということがなくなった。
【0017】
さらに、スライダーの全体とスライダーの把手部分の全体を掩蔽できるところから、スライダーや把手部分が皮膚に接触したりすることがなく、不快感が生じない。また、皮膚の弱い人も炎症の引き金となることはなく、他の着衣の着脱を困難にしたり、他の着衣を損傷することもない。さらには、靴や汚損が激しいところで用いられる衣類や鞄に適用された場合には、スライダーや把手部分が汚損されたり損傷されたりする危険性が激減する。また、鞄類においては、スライダーの全体とスライダーの把手部分の全体が掩蔽されているところから、中味の盗難の危険性が減少する。
【0018】
さらに、掩蔽体が、スライダーあるいはスライダーの把手部分に装着されているところから、手指の不自由な人や高齢者でも、小さなスライダーの把手部分ではなく、より大きな掩蔽体そのものを手で掴んで引っ張ればスライダーを動かせるので、手指の不自由な人や高齢者が自分一人で靴や衣服の着脱、鞄の開閉を行うことが可能となった。
【0019】
スライダー及びスライダーの把手部分を固定すると同時に掩蔽し、かつ手指に傷害のある人や高齢者でも操作し易いという3つの効果が同時に得られるということは、どのような立場の人においても略公平な操作感覚と結果を得られるという、所謂ユニバーサルデザインの発想において、極めて貴重な効果を齎すものであり、しかも、靴や鞄類から衣服全般における広範囲な分野にて応用展開が可能であるという点が、本発明の基本的な効果の大きな特徴である。
【0020】
本発明の解決手段2の発明においては、掩蔽体の固定手段が面ファスナーであるので、誰でも簡単に操作することが可能である。しかも、面ファスナーが装着できる部分があればどのような対象にても実施可能であるので、極めて応用範囲が広い。
【0021】
本発明の解決手段3あるいは解決手段4の発明においては、掩蔽体の固定手段がボタンあるいはホックであるので、解決手段1の発明の有する効果を、意匠上の美観を損なうことなく実現できるものである。また、ボタンやホックの有する特有の意匠上の効果、すなわちボタンであればボタンそのものの意匠上の特質を活かし、ホックであればホックそのものは固定状態では隠蔽されるという特質を活かして様々な展開が可能である。
【0022】
本発明の解決手段5の発明においては、人が身に着ける物品が靴であり、靴に装着するスライドファスナーにおいて、解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3あるいは解決手段4の発明を実施するものである。その結果として、スライダーと把手部分が掩蔽されることからはスライダーと把手部分の汚損が防止され、かつ何かに引っかかって誤ってスライドファスナーが開いてしまうという事態も防止される。また、ブーツなどに用いればストッキングを損傷する危険性も減じられる。また、スライダーと把手部分が固定されることからは、歩いたり走ったりするごとに把手部分が揺れ動くことがなくなり、かつ振動でスライドファスナーが開いてしまうということもない。
【0023】
さらに、掩蔽体がスライダーに装着されており、高齢者や手指の不自由な人も、小さな把手部分ではなく大きな掩蔽体を掴んでのスライダーの操作が可能となるので、開閉部分の広いスライドファスナー付の靴を抵抗なく履くことが可能となった。なお、高齢者や手指の不自由な人に対しては、固定手段は面ファスナーであることが望ましい。
【0024】
本発明の解決手段6の発明においては、人が身に着ける物品が衣服類であり、衣服類に装着するスライドファスナーにおいて、解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3あるいは解決手段4の発明を実施するものである。その結果として、スライダーと把手部分が掩蔽されることからはスライダーと把手部分が直接身体に触れることがないので、不快感がなく、また皮膚の弱い人においても炎症の引き金にならない。さらに、他の衣服に引っかかって着脱の邪魔になったり損傷したりすることもない。あるいは、汚損が激しい現場において着用しても、スライダーと把手部分が汚損されたり損傷を受けたりする危険性が減少する。また、スライダーと把手部分が固定されることからは、歩いたり走ったりするごとに把手部分が揺れ動くことがなくなり、かつ振動でスライドファスナーが開いてしまうということもない。
【0025】
さらに、掩蔽体が把手部分に装着されているので、高齢者や手指の不自由な人も、小さな把手部分ではなく大きな掩蔽体を掴んでのスライダーの操作が可能となった。なお、衣服において本発明を実施する際には、固定手段として面ファスナー、ボタン、ホックのいずれもが使用可能である。ただし、意匠的美観が重要視される場合には、固定手段として面ファスナーよりもボタンあるいはホックを用いるのが望ましい。
【0026】
本発明の解決手段7あるいは解決手段8の発明においては、人が身に着ける物品が帽子あるいは覆面あるいは手袋であり、帽子あるいは覆面あるいは手袋に装着するスライドファスナーにおいて、解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3あるいは解決手段4の発明を実施するものである。その結果として、スライダーと把手部分が掩蔽されることからはスライダーと把手部分が直接身体に触れることがないので、不快感がなく、また皮膚の弱い人においても炎症の引き金にならない。さらに、衣服に引っかかって着脱の邪魔になったり損傷したりすることもない。あるいは、汚損が激しい現場において着用しても、スライダーと把手部分が汚損されたり損傷を受けたりする危険性が減少する。また、スライダーと把手部分が固定されることからは、歩いたり走ったりするごとに把手部分が揺れ動くことがなくなり、かつ振動でスライドファスナーが開いてしまうということもない。
【0027】
さらに、掩蔽体が把手部分に装着されているので、高齢者や手指の不自由な人も、小さな把手部分ではなく大きな掩蔽体を掴んでのスライダーの操作が可能となった。なお、帽子あるいは覆面あるいは手袋において本発明を実施する際には、固定手段として面ファスナー、ボタン、ホックのいずれもが使用可能である。ただし、意匠的美観が重要視される場合には、固定手段として面ファスナーよりもボタンあるいはホックを用いるのが望ましいのは衣服の場合と同様である。
【0028】
本発明の解決手段9の発明においては、人が携帯する物品が鞄類であり、鞄類に装着するスライドファスナーにおいて、解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3あるいは解決手段4の発明を実施するものである。その結果として、スライダーと把手部分が掩蔽されることからはスライダーと把手部分が直接身体に触れることがないので、不快感がなく、また皮膚の弱い人においても炎症の引き金にならない。さらに、鞄類の中味が盗難に会う危険性が減少する。あるいは、汚損が激しい現場において着用しても、スライダーと把手部分が汚損されたり損傷を受けたりする危険性も減少する。また、スライダーと把手部分が固定されることからは、歩いたり走ったりするごとに把手部分が揺れ動くことがなくなり、かつ振動でスライドファスナーが開いてしまうということもない。
【0029】
さらに、掩蔽体が把手部分に装着されているので、高齢者や手指の不自由な人も、小さな把手部分ではなく大きな掩蔽体を掴んでのスライダーの操作が可能となった。なお、鞄類において本発明を実施する際には、固定手段として面ファスナー、ボタン、ホックのいずれもが使用可能である。鞄類においては、スライドファスナーは閉状態が普通であるので、意匠上の美観が重要視される場合においても、面ファスナーも充分に用い得るものである。
【0030】
本発明の解決手段10の発明においては、人が携帯する物品が財布であり、財布に装着するスライドファスナーにおいて、解決手段1あるいは解決手段2あるいは解決手段3あるいは解決手段4の発明を実施するものである。その結果として、スライダーと把手部分が掩蔽されることからは、財布を収容する鞄等の内部において、スライダーと把手部分が他の物品に引っかかったり他の物品を押圧したりして他の物品を損傷させることがない。また、鞄類から財布を取り出す際に、スライダーと把手部分が他の物品に引っかかって他の物品まで引きずり出すということもなくなる。
【0031】
さらに、掩蔽体が把手部分に装着されているので、高齢者や手指の不自由な人も、小さな把手部分ではなく大きな掩蔽体を掴んでのスライダーの操作が可能となった。なお、財布において本発明を実施する際には、固定手段として面ファスナー、ボタン、ホックのいずれもが使用可能である。財布においても、スライドファスナーは閉状態が普通であるので、意匠上の美観が重要視される場合においても、面ファスナーも充分に用い得るものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
本発明を実施するための最良の形態を、以下に図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施例1は解決手段5に記載の発明の1実施例であり、実施例2は解決手段6に記載の発明の1実施例であり、実施例3は解決手段9に記載の発明の1実施例である。
【実施例1】
【0033】
<実施例1の構成>
図1に示す1はスライドファスナーであり、SHはスライドファスナー1が装着されている靴で、皮製である。Sはスライドファスナー1を開閉させるスライダーであり、RはスライダーSに装着された環状体である。従来のスライドファスナー(図示せず)においては、環状体Rに把手(図示せず)が装着されるが、実施例1のライドファスナー1においては、環状体Rに掩蔽体11が装着されている。
【0034】
掩蔽体11の構成は、図1〜図4に見るとおりである。すなわち、掩蔽体11の本体12は略半円形状で片側に3箇所の円弧が形成されており、図1に見るように、表面に3個の合成樹脂製の飾りD、D、Dが固着されている。飾りD、D、Dは単に装飾目的のものであって、掩蔽体11の要部ではない。なお、掩蔽体11は皮製であるが、これは靴SHが皮製であることを受けて皮製となっているもので、靴SHが布製であれば掩蔽体11も布製とするのが妥当である。意匠上の理由等から靴SHと掩蔽体11を別素材とすることもあり得るが、一般的には同一素材とするのが望ましい。また、掩蔽体11の素材には、ある程度の柔軟性が必要である。
【0035】
掩蔽体11の本体12の裏面には、図2に示すように裏皮13が裏面全体に固着されている。裏皮13の固着方法としては、接着、溶着、縫着その他の方法が用い得るが、裏皮13が本体12の裏面に剥離不能な状態で一体として固着できるのであればその方法は問わない。
【0036】
本体12と裏皮13の中間部分には、環状の帯状布からなる連結帯14の一端が本体12と裏皮13と一体に挟着固定されている。この挟着固定の方法も、連結帯14が本体12と裏皮13の間に脱抜不能の状態で挟着固定されるのであれば、接着、溶着、縫着その他いかなる方法を用いても差し支えない。連結帯14の他端にはスライドファスナー1のスライダーSの環状体Rが挿通されていて、掩蔽体11は連結帯14と環状体Rを介してスライダーSに連結されている。
【0037】
掩蔽体11の裏皮13には、図2に見るように、楕円形状の面ファスナーMF、MFが固着されている。また、靴SHにも面ファスナーMF、MFが固着されている。すなわち、靴SHにおいて、スライドファスナー1が閉状態(図1の状態)で、掩蔽体11の裏布13に固着された面ファスナーMF、MFと対応する位置に、楕円形状の面ファスナーMF、MFが固着されている。この場合、掩蔽体11の裏皮13に固着された面ファスナーMF、MFがループ面であれば靴SHに固着される面ファスナーMF、MFは鉤状面となり(図2の状態)、掩蔽体11の裏皮13に固着された面ファスナーMF、MFが鉤状面であれば靴SHに固着される面ファスナーMF、MFはループ面となる。
【0038】
<実施例1の作用>
実施例1のスライドファスナー1の作用は以下のとおりである。まず、図2においてスライドファスナー1がある程度開いた状態からスライドファスナー1を閉じて図1の状態とするためには、図2の状態において掩蔽体11全体を手に掴んで図3のX方向にスライダーSを引き上げる。これによりスライダーSは最端部にまで移動するので(図3の状態)、次に、掩蔽体11を図3のY方向に回転させて掩蔽体11の面ファスナーMF、MFと靴SHの面ファスナーMF、MFを当接させ、掩蔽体11の表面から押圧すれば掩蔽体11は面ファスナーMF、MF、MF、MFを介して靴SHに固定される。と同時に、環状体Rと帯状体14は折畳まれて掩蔽体11により掩蔽され、スライダーSも完全に掩蔽される。これによりスライドファスナー1を閉じるプロセスは完了する。
【0039】
スライドファスナー1を開くプロセスは以上のプロセスの逆となる。すなわち、掩蔽体11を靴SHから剥離して図3に示す状態とし、次に掩蔽体11全体を手で掴んで靴SHのつま先方向(方向Xの逆方向)に引っ張る。これにより、帯状体14と環状体Rを介してスライダーSが靴SHのつま先方向に移動し、スライドファスナー1は開かれる。以上のスライドファスナー1を閉じるプロセスもスライドファスナー1を開くプロセスも全て掩蔽体11を手全体で掴んで行うことができるので、手指の不自由な人や高齢者にても、スライドファスナー1の開閉が楽に行えるものである。
【実施例2】
【0040】
<実施例2の構成>
図5、図6には、本発明の実施例2のスライドファスナー2の構成を示す。図5に示す2はスライドファスナーであり、CLはスライドファスナー2が装着されている衣服で、布製である。図6のSはスライドファスナー2を開閉させるスライダーであり、RはスライダーSに装着された環状体である。従来のスライドファスナー(図示せず)においては、環状体Rに把手(図示せず)が装着されるが、実施例2のライドファスナー2においては、実施例1のスライドファスナー1同様環状体Rに掩蔽体21が装着されている。
【0041】
掩蔽体21の構成は、図5、図6に見るとおりである。すなわち、掩蔽体21の本体22はウインナソーセージのような形状で、図5に見るように、表面に2個の合成樹脂製の飾りD、Dが固着されている。飾りD、Dは実施例1同様単に装飾目的のものであって、掩蔽体21の要部ではない。なお、掩蔽体21は布製であるが、これは衣服CLが布製であることを受けて布製となっているもので、衣服CLが皮製であれば掩蔽体21も皮製とするのが妥当である。意匠上の理由等から衣服CLと掩蔽体21を別素材とすることもあり得るが、一般的には同一素材とするのが望ましい。また、掩蔽体21の素材には、ある程度の柔軟性が必要である点も実施例1と同じである。
【0042】
掩蔽体21の本体22の裏面には、図6に示すように裏布23が裏面全体に固着されている。裏布23の固着方法は、実施例1同様いかなる方法でも良い。また、本体22と裏布23の中間部分には、環状の帯状布からなる連結帯24の一端が本体22と裏布23と一体に挟着固定されている。この挟着固定の方法もいかなる方法を用いてもかまわない。連結帯24の他端にはスライドファスナー2のスライダーSの環状体Rが挿通されていて、掩蔽体21は連結帯24と環状体Rを介してスライダーSに連結されている。
【0043】
掩蔽体21の裏布23には、図6に見るように、楕円形状の面ファスナーMF、MFが固着されている。また、衣服CLにも楕円形状の面ファスナーMF、MFが固着されている。すなわち、スライドファスナー2が閉状態(図1の状態)で掩蔽体21の裏布23に固着された面ファスナーMF、MFと対応する位置(衣服CLの襟首の位置)に、楕円形状の面ファスナーMF、MFが固着されている。この場合、掩蔽体21の裏布23に固着された面ファスナーMF、MFがループ面であれば衣服CLに固着される面ファスナーMF、MFは鉤状面となり(図6の状態)、掩蔽体21の裏布23に固着された面ファスナーMF、MFが鉤状面であれば衣服CLに固着される面ファスナーMF、MFはループ面となる。
【0044】
<実施例2の作用>
実施例2のスライドファスナー2の作用は以下のとおりである。まず、図6においてスライドファスナー2がある程度開いた状態からスライドファスナー2を閉じて図5の状態とするためには、図6の状態において掩蔽体21全体を手に掴んで上方にスライダーSを引き上げる。これによりスライダーSは最上端部にまで移動するので、次に、掩蔽体21の面ファスナーMF、MFと衣服CLの面ファスナーMF、MFを当接させ、掩蔽体21の表面から押圧すれば掩蔽体21は面ファスナーMF、MF、MF、MFを介して衣服CLに固定される。と同時に、環状体Rと帯状体24は折畳まれて掩蔽体21により掩蔽され、スライダーSも完全に掩蔽される。これによりスライドファスナー2を閉じるプロセスは完了する。
【0045】
スライドファスナー2を開くプロセスは以上のプロセスの逆となる。すなわち、掩蔽体21を衣服CLから剥離して下方に引っ張る。これにより、帯状体24と環状体Rを介してスライダーSが下方に移動し、スライドファスナー2は開かれる。以上のスライドファスナー2を閉じるプロセスもスライドファスナー2を開くプロセスも全て掩蔽体21を手全体で掴んで行うことができるので、実施例1同様手指の不自由な人や高齢者にても、スライドファスナー2の開閉が楽に行えるものである。
【0046】
なお、スライダーSが最下端にまで移動した状態、すなわちスライドファスナー2が全開となった状態にて掩蔽体21の揺れ等が気になるようであれば、衣服CLの下方に適宜面ファスナーMF、MF(図示せず)を設けて、掩蔽体21をそこに固定するようにすれば良い。
【0047】
図7、図8には、実施例2のスライドファスナー2の他の形態を示す。図7に示すスライドファスナー20は、スライドファスナー2と略同一の構成であるが、スライドファスナー2の面ファスナーMF、MF、MF、MFに替えて、掩蔽体201の側に雄ホックH1、H1を固着し、衣服CLの側に雌ホックH2、H2を固着している。作用も実施例1と略同様であるが、面ファスナーMF、MF、MF、MFの着脱に替えて雄ホックH1、H1、雌ホックH2、H2の着脱を行うものである。なお、図7のD、Dは合成樹脂製の飾りである。
【0048】
図9、図10には、実施例2のスライドファスナー2の他の形態を示す。図9に示すスライドファスナー200は、スライドファスナー2と略同一の構成であるが、面ファスナーMF、MF、MF、MFに替えて、掩蔽体210の側にボタン孔BH,BHを穿設し、衣服CLの側にボタンB、Bを縫着している。作用も実施例1と略同様であるが、面ファスナーMF、MF、MF、MFの着脱に替えてボタンB、Bをボタン孔BH,BHに嵌めることにより掩蔽体21を衣服CLに固定し、ボタンB、Bをボタン孔BH,BHから外すことにより掩蔽体21を衣服CLから剥離させるものである。
【実施例3】
【0049】
<実施例3の構成>
図11、図12には、本発明の実施例3のスライドファスナー3の構成を示す。図11に示す3はスライドファスナーであり、BGはスライドファスナー3が装着されているバッグで、皮製である。Sはスライドファスナー3を開閉させるスライダーであり(図12参照)、RはスライダーSに装着された環状体である。従来のスライドファスナー(図示せず)においては、環状体Rに把手(図示せず)が装着されるが、実施例3のライドファスナー3においては、実施例1のスライドファスナー1同様環状体Rに掩蔽体31が装着されている。
【0050】
掩蔽体31の構成は、図11、図12に見るとおりである。すなわち、掩蔽体31の本体32は木の葉を模した形状で、図11に見るように、表面には葉脈を模した溝tが刻設されている。なお、掩蔽体31は皮製であるが、これはバッグBGが皮製であることを受けて皮製となっているもので、バッグBGが布製であれば掩蔽体31も布製とするのが妥当である。意匠上の理由等からバッグBGと掩蔽体31を別素材とすることもあり得るが、一般的には同一素材とするのが望ましい。また、掩蔽体31の素材には、ある程度の柔軟性が必要である点も実施例1と同じである。
【0051】
掩蔽体31の本体32の裏面には、図12に示すように裏皮33が裏面全体に固着されている。裏皮33の固着方法は、実施例1同様いかなる方法でも良い。また、本体32と裏皮33の中間部分には、環状の帯状布からなる連結帯34の一端が本体32と裏皮33と一体に挟着固定されている。この挟着固定の方法もいかなる方法を用いてもかまわない。連結帯34の他端にはスライドファスナー3のスライダーSの環状体Rが挿通されていて、掩蔽体31は連結帯34と環状体Rを介してスライダーSに連結されている。
【0052】
掩蔽体31の裏皮33には、図6に見るように、略3角形状の面ファスナーMF、MFが固着されている。また、バッグBGにも略3角形状の面ファスナーMF、MFが固着されている。すなわち、スライドファスナー3が閉状態(図11の状態)で、掩蔽体31の裏皮33に固着された面ファスナーMF、MFと対応する位置のバッグBGの表面に、略3角形状の面ファスナーMF、MFが固着されている。この場合、掩蔽体31の裏皮33に固着された面ファスナーMF、MFがループ面であればバッグBGに固着される面ファスナーMF、MFは鉤状面となり(図12の状態)、掩蔽体31の裏皮33に固着された面ファスナーMF、MFが鉤状面であればバッグBGに固着される面ファスナーMF、MFはループ面となる。
【0053】
<実施例3の作用>
実施例3のスライドファスナー3の作用は以下のとおりである。まず、図12においてスライドファスナー3がある程度開いた状態からスライドファスナー3を閉じて図11の状態とするためには、図12の状態において掩蔽体31全体を手に掴んで左方(図12において向かって左方向)にスライダーSを引く。これによりスライダーSは最左端部にまで移動するので、次に、掩蔽体31の面ファスナーMF、MFとバッグBGの面ファスナーMF、MFを当接させ、掩蔽体31の表面から押圧すれば掩蔽体31は面ファスナーMF、MF、MF、MFを介してバッグBGに固定される。と同時に、環状体Rと帯状体34は折畳まれて掩蔽体31により掩蔽され、スライダーSも完全に掩蔽される。これによりスライドファスナー3を閉じるプロセスは完了する。
【0054】
スライドファスナー3を開くプロセスは以上のプロセスの逆となる。すなわち、掩蔽体31をバッグBGから剥離して右方(図11において向かって右方向)に引っ張る。これにより、帯状体34と環状体Rを介してスライダーSが右方に移動し、スライドファスナー3は開かれる。以上のスライドファスナー3を閉じるプロセスもスライドファスナー3を開くプロセスも全て掩蔽体31を手全体で掴んで行うことができるので、実施例1、2同様手指の不自由な人や高齢者にても、スライドファスナー3の開閉が楽に行えるものである。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明の掩蔽体付スライドファスナーは、前述のように、スライダーあるいはスライダーとスライダーの把手部分の固定、掩蔽が同時にでき、かつ手指の不自由な人や高齢者にも楽に操作ができるという大きな3つの特徴を合わせ持っているので、その応用範囲は非常に広く、日常生活のあらゆる場面にて適用可能なものである。例えば、寝具やソファ等のスライドファスナーにも応用できるし、家具や家電製品のカバー類のスライドファスナーにも適用可能である。本発明の非常に特徴的な点は、これも前述のように所謂ユニバーサルデザインの視点からみて広範囲にその機能を及ぼし、ハンディキャップのある人にもない人にも各種製品の作用効果を等しく齎し得るという特質によるものであって、この点に鑑みれば、本発明は、これからの人間の日常生活において少なからぬ福音を齎すものであると言い得る。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の実施例1の掩蔽体付スライドファスナーの全閉状態の外観斜視図である。
【図2】本発明の実施例1の掩蔽体付スライドファスナーの半開状態の外観斜視図である。
【図3】本発明の実施例1の掩蔽体付スライドファスナーの全閉状態の外観斜視図である。
【図4】本発明の実施例1の掩蔽体付スライドファスナーの全閉状態の要部の外観斜視図である。
【図5】本発明の実施例2の掩蔽体付スライドファスナーの半開状態の外観斜視図である。
【図6】本発明の実施例2の掩蔽体付スライドファスナーの全閉状態の外観斜視図である。
【図7】本発明の実施例2の掩蔽体付スライドファスナーの他の実施形態の全閉状態の外観斜視図である。
【図8】本発明の実施例2の掩蔽体付スライドファスナーの他の実施形態の半開状態の外観斜視図である。
【図9】本発明の実施例2の掩蔽体付スライドファスナーの他の実施形態の全閉状態の外観斜視図である。
【図10】本発明の実施例2の掩蔽体付スライドファスナーの他の実施形態の半開状態の外観斜視図である。
【図11】本発明の実施例3の掩蔽体付スライドファスナーの全閉状態の外観斜視図である。
【図12】本発明の実施例3の掩蔽体付スライドファスナーの半開状態の外観斜視図である。
【符号の説明】
【0057】
1 スライドファスナー
11 掩蔽体
12 本体
13 裏皮
14 連結帯
2 スライドファスナー
20 スライドファスナー
200 スライドファスナー
201 掩蔽体
21 掩蔽体
210 掩蔽体
22 本体
23 裏布
24 連結帯
3 スライドファスナー
31 掩蔽体
32 本体
33 裏皮
34 連結帯
B ボタン
BG バッグ
BH ボタン孔
CL 衣服
D 飾り
H1 雄ホック
H2 雌ホック
MF 面ファスナー
R 環状体
S スライダー
SH 靴
X 方向
Y 方向
t 溝

















【特許請求の範囲】
【請求項1】
人が身に着ける物品あるいは人が携帯する物品に設けられるスライドファスナーにおいて、該スライドファスナーのスライダーあるいはスライダーの把手部分に装着され、該スライドファスナーのスライダーの全体あるいはスライダーの全体とスライダーの把手部分の全体を掩蔽可能であり、且つ固定手段によって上記人が身に着ける物品あるいは人が携帯する物品の本体に固定可能である掩蔽体を備えたことを特徴とする掩蔽体付スライドファスナー。
【請求項2】
上記固定手段が面ファスナーであることを特徴とする請求項1に記載の掩蔽体付スライドファスナー。
【請求項3】
上記固定手段がボタンであることを特徴とする請求項1に記載の掩蔽体付スライドファスナー。
【請求項4】
上記固定手段がホックであることを特徴とする請求項1に記載の掩蔽体付スライドファスナー。
【請求項5】
上記人が身に着ける物品が靴であることを特徴とする請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3あるいは請求項4に記載の掩蔽体付スライドファスナー。
【請求項6】
上記人が身に着ける物品が衣服類であることを特徴とする請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3あるいは請求項4に記載の掩蔽体付スライドファスナー。
【請求項7】
上記人が身に着ける物品が帽子あるいは覆面であることを特徴とする請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3あるいは請求項4に記載の掩蔽体付スライドファスナー。
【請求項8】
上記人が身に着ける物品が手袋であることを特徴とする請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3あるいは請求項4に記載の掩蔽体付スライドファスナー。
【請求項9】
上記人が携帯する物品が鞄類であることを特徴とする請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3あるいは請求項4に記載の掩蔽体付スライドファスナー。
【請求項10】
上記人が携帯する物品が財布であることを特徴とする請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3あるいは請求項4に記載の掩蔽体付スライドファスナー。





















【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−288960(P2006−288960A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−117236(P2005−117236)
【出願日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(504115057)株式会社インターリンクス (3)
【Fターム(参考)】