揺動ベッド
【課題】少なくとも就寝者の腰部を載せる腰ベッド体部分を、ベッド巾方向に往復動させて、快適な睡眠を提供する。
【解決手段】就寝者を載せるベッド体2と、基台4と、該基台4にベット巾方向に往復動可能に支持された揺動体5と、前記基台4に取り付けられ前記揺動体5を往復動させる駆動具6とからなる。前記揺動体5は、前記のベット体2のうちの少なくとも就寝者の腰部を載せる腰ベッド体部分2Aを固着する。
【解決手段】就寝者を載せるベッド体2と、基台4と、該基台4にベット巾方向に往復動可能に支持された揺動体5と、前記基台4に取り付けられ前記揺動体5を往復動させる駆動具6とからなる。前記揺動体5は、前記のベット体2のうちの少なくとも就寝者の腰部を載せる腰ベッド体部分2Aを固着する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも就寝者の腰部を載せる腰ベッド体部分をベッド巾方向に往復動させることにより、快適な睡眠を提供する揺動ベッドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のベッドにおいては、就寝者が横たわる面が固定式であるため、例えば長期療養等の理由で同じ姿勢を強いられる場合、血行が悪化しかつ関節や筋肉の硬直化を招くなど身体への悪影響が懸念される。他方、健康な人においても、疲労やストレスの蓄積は、快適な睡眠を阻害し、睡眠不足や不眠症を招くなど健康を害する原因となっている。
【0003】
そこで近年、寝た姿勢のままで、就寝者の血行を促進しうるとともに、関節や筋肉に適度の刺激と運動を与えてからだをほぐすことができ、疲労やストレスを除去して快適な睡眠を提供しうるベッドの出現が望まれていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、少なくとも就寝者の腰部を載せる腰ベッド体部分をベッド巾方向に往復動させることを基本として、腰部を中心に、筋肉や関節に心地よい横揺れの刺激や運動を与えることができ、優れた血行促進効果を発揮するとともに、マッサージ効果によって疲労やストレスを除去でき、リラックス効果を高めて、快適な睡眠を提供しうる揺動ベッドを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1記載の揺動ベッドは、基台と、該基台にベット巾方向に往復動可能に支持された揺動体と、前記基台に取り付けられ前記揺動体を往復動させる駆動具と、就寝者を載せるベッド体とからなり、
前記揺動体は、前記ベッド体のうちの少なくとも前記就寝者の腰部を載せる腰ベッド体部分を固着することを特徴としている。
【0006】
また請求項2記載の揺動ベッドは、前記ベッド体は、人の全長を載せる一体ベッド体であることを特徴としている。
【0007】
また請求項3記載の揺動ベッドは、前記ベッド体は、前記腰ベッド体部分をなす腰ベッド体と、上半身側を受ける上半身側のベッド体と、下半身側を受ける下半身側のベッド体とからなることを特徴としている。
【0008】
また請求項4記載の揺動ベッドは、前記ベッド体は、上半身側を受ける上半身側のベッド体、及び腰部と下半身側とを受ける腰下半身側のベッド体からなることを特徴としている。
【0009】
また請求項5記載の揺動ベッドは、前記駆動具は、基台に据え置きした回転機と、該回転機により回転しかつ回転中心から偏心した偏心支持部を有する偏心手段と、前記偏心支持部を前記揺動体に連結する揺動アームとからなることを特徴としている。
【0010】
また請求項6記載の揺動ベッドは、前記偏心支持部は、前記回転中心からの偏心量が1〜10mmであることを特徴としている。
【0011】
また請求項7記載の揺動ベッドは、前記偏心手段の回転数は、400〜800rpmであることを特徴としている。
【0012】
また請求項8記載の揺動ベッドは、前記偏心手段は、前記回転中心に直交する端面に、前記偏心支持部を突設した回転体からなり、前記回転中心と前記偏心支持部との距離が一定であることを特徴としている。
【0013】
また請求項9記載の揺動ベッドは、前記偏心手段は、前記回転中心に直交する端面に、該回転中心に直交する向きにのびる係止部を設けた回転体と、前記偏心支持部を有するとともに前記係止部に係合し前記回転中心と前記偏心支持部との距離を変えて前記回転体に固定される偏心量可変体とからなることを特徴としている。
【0014】
また請求項10記載の揺動ベッドは、前記揺動体は、前記基台にベッド巾方向に架け渡される少なくとも1対の案内軸により、かつベッド巾方向一方寄りで支持されるとともに、該案内軸の他方寄りに、駆動具により駆動されない遊動揺動体を配するとともに、前記揺動体と、遊動揺動体とに前記ベッド体を跨らせて固定することを特徴としている。
【0015】
また請求項11記載の揺動ベッドは、前記ベッド体は、前記揺動体と、遊動揺動体とを継ぐ継ぎ体を介して該揺動体に固定されたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
本発明は叙上の如く構成しているため、就寝者の腰部を中心に、寝た状態のまま、筋肉や関節に心地よい横揺れの刺激や運動を与えることができる。その結果、全身に亘って優れた血行促進効果を発揮しうる。又マッサージ効果によって、疲労やストレスを除去でき、リラックス効果を高めて快適な睡眠を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の一形態を、図面を基に説明する。図1は、本実施形態の揺動ベッド1の斜視図である。
【0018】
本発明の揺動ベッド1は、図1に示すように、就寝者を載せるベッド体2と、基台4と、該基台4にベット巾方向に往復動可能に支持されかつ前記ベッド体2のうちの腰ベッド体部分2Aを固着する揺動体5と、前記基台4に取り付けられ前記揺動体5を往復動させる駆動具6(図4に示す)とを具える。
【0019】
前記ベッド体2は、人の全長を載せる一体ベッド体であって、本例では、就寝者の上半身側を受ける上半身側のベッド体2a、及び就寝者の腰部と下半身側とを受ける腰下半身側のベッド体2bとから構成されている。
【0020】
前記上半身側のベッド体2aは、図2、3に示すように、例えばチャンネル材等の枠材によって枠組みされた矩形状の第1のフレーム枠2a1と、この第1フレーム枠2a1上に配されるマット部材2a2とを具える。又前記腰下半身側のベッド体2bも、前記上半身側のベッド体2aと同様、枠材によって枠組みされた第2のフレーム枠2b1と、その上に配されるマット部材2b2とを具える。前記第1フレーム枠2a1と第2フレーム枠2b1とは、ヒンジ等の枢着金具11aを介してベット巾方向の軸心回りで屈曲可能に連結される。また前記ベッド体2には、第1フレーム枠2a1と第2フレーム枠2b1との間に、周知のラチェット機構部材(図示しない)が介在し、これによって前記上半身側のベッド体2aの傾斜角度を、就寝者の好みに応じて多段階に調整しうる。なお本例では、前記腰下半身側のベッド体2bに、就寝者の少なくとも腰部を載せる腰ベッド体部分2Aを形成している。
【0021】
又図中の符号11bは、第1フレーム枠2a1と第2フレーム枠2a1とのベッド巾方向の連結強度を高める補強金具であって、これによりベッド巾方向に対して前記ベッド体2a、2bが一体となった安定した揺動がしうる。又符号12は、各フレーム枠2a1、2b1に張設されて前記マット部材2a2、2b2を受けるネット体であって、就寝者の体重を分散して支持するとともにクッション性を与えて快適性を高めうる。
【0022】
次に、前記基台4は、図4、5に示すように、ベット巾方向の横枠材13aの両端を縦枠材13bで連結した外枠体13と、前記揺動体5をベット巾方向に往復動可能に支持する案内具8とを具える。なお前記外枠体13には、本例では、前記横枠材13aの略中間部間を継ぐことにより、前記基台4をベット巾方向の一方側領域Y1、他方側領域Y2に区分する中縦枠材13cが配されるとともに、該外枠体13の下端には脚部14(図1に示す)を突設している。
【0023】
又前記案内具8は、前記縦枠材13b、13b間に架け渡されてベット巾方向にのびる一対の案内軸8aを少なくとも含み、本例では、前記案内軸8a、8a間を通って一方の縦枠材13bと前記中縦枠材13cとの間に架け渡される補助案内軸8bをさらに含む場合が例示されている。本例では、各前記案内軸8aは、その中央部も前記中縦枠材13cに支持され、これにより就寝者の荷重による案内軸8aのたわみ変形を抑えて、安定かつ円滑な揺動を可能としている。
【0024】
次に、前記揺動体5は、前記案内具8によってベット巾方向に往復動可能に支持される。この揺動体5は、本例では、縦方向(前記ベット巾方向と直角方向)にのびる巾狭の板状体からなり、前記一方側領域Y1に配されるとともに、その縦方向両端には、前記案内軸8aを挿通することにより該案内軸8aに摺動可能に支持される軸受け孔15が配される。即ち、前記揺動体5は、少なくとも1対の案内軸8aによりベッド巾方向一方寄りで支持されている。本例では、前記揺動体5の中央部にも、前記補助案内軸8bに摺動可能に支持される軸受け孔15が配されている。
【0025】
又ベッド巾方向の他方寄り、本例では前記他方側領域Y2には、前記揺動体5と略同構成をなし、該案内軸8a、8aに摺動可能に支持される遊動揺動体16が配される。前記揺動体5及び遊動揺動体16の上面は、前記基台4を上方に越えて延在するとともに、この上面上にかつ前記揺動体5と遊動揺動体16とに跨ってベット体2の前記腰ベッド体部分2Aが固定される。本例では、前記第2のフレーム枠2b1が、前記揺動体5と遊動揺動体16とに直接固定される場合が示されている。しかし、図4に二点鎖線で示すように、前記揺動体5と遊動揺動体16とを継ぐ例えば平板状の継ぎ体17を介して、前記第2のフレーム枠2b1を揺動体5に固定することもできる。なお前記遊動揺動体16は、駆動具6により駆動されずに前記揺動体5に追従して移動し、腰ベッド体部分2Aをベット巾方向に円滑かつ安定して案内する。
【0026】
次に、前記駆動具6は、前記基台4に据え置きした回転機20と、該回転機20により回転しかつ回転中心iから偏心した偏心支持部21Aを有する偏心手段21と、前記偏心支持部21Aを前記揺動体5に連結する揺動アーム22とから形成される。
【0027】
前記回転機20は、本例では、例えば家庭用100V電源にて作動する駆動モータであって、前記基台4に固定支持される。
【0028】
また前記偏心手段21は、図8に示すように、前記基台4に回転自在に枢着される回転軸部23aを有する回転体23と、前記偏心支持部21Aを有しかつ前記回転体23に固定される偏心量可変体24とを具える。前記回転体23は、前記回転軸部23aの一端に矩形板状の回転板部23bを一体回転自在に具えるとともに、前記回転中心iに直交する端面、本例では前記回転板部23bの側面に、該回転中心iに直交する向きにのびる係止部25を設けている。この係止部25は、本例では前記回転板部23bの長さ方向にのびる係止溝であって、その溝底には、前記偏心量可変体固定用のボルト26をネジ止めするネジ穴(図示しない)を形成している。なお前記回転軸部23aの他端と前記回転機20の出力軸とには、前記図4、5に示すように、それぞれプーリ等の鎖車27a、27bが取り付くとともに、この鎖車27a、27b間には動力伝達用の無端連紐28が巻装されている。
【0029】
又前記偏心量可変体24は、前記係止部25に係合してその長さ方向に位置替え可能な係合部29を有する偏心量可変体主部24aと、この偏心量可変体主部24aの側面で突出するピン状の前記偏心支持部21Aとを一体に具える。なお前記偏心量可変体主部24aには、前記ボルト26が通る長孔状の挿通孔24a1が形成される。従って、前記偏心量可変体24は、前記回転中心iと前記偏心支持部21Aの中心との距離、すなわち偏心量W1を自在に変えて前記回転体23に固定される。
【0030】
前記偏心量W1としては、1〜10mmの範囲が好ましく、本例では3.5mmとしている。なお前記偏心量W1の調整を必要としない場合には、図9に示すように、前記偏心量可変体24を用いることなく、前記回転体23に偏心支持部21Aを直接形成することもできる。斯かる場合には前記回転体23の小型軽量化を図ることができる。
【0031】
前記揺動アーム22は、前記偏心支持部21Aを前記揺動体5に連結する長尺な連結部材であって、その一端部、及び他端部が、前記偏心支持部21A、及び前記揺動体5に設けるピン状の支持部30に、それぞれ回転自在に枢着される。従って、図10(A)、(B)に示すように、前記偏心手段21と揺動アーム22と揺動体5とによりクランク機構が構成され、前記駆動具6は、前記回転機20による回転運動を直線運動に変換して、前記揺動体5をベット巾方向に往復動させうる。即ち、前記腰ベッド体部分2A、本例ではベッド体2全体をベット巾方向に揺動させうる。
【0032】
本例では、前記偏心支持部21Aの偏心量W1を3.5mmに調整することにより、前記揺動体5を7.0mmの振幅W2で巾方向に揺動しうる。なおこの振幅W2が2〜20mmの範囲、特に好ましくは5〜10mmの範囲において、腰部を中心に、筋肉や関節に心地よい横揺れの刺激が与えられ、優れた血行促進効果、マッサージ効果、及びリラックス効果を奏することができる。このとき、横揺れの振動数、即ち前記偏心手段21の回転数は、400〜800rpmの範囲であることが好ましく、回転数が400rpmを下回る及び振幅W2が2mmを下回ると、刺激が不十分となり、逆に600rpmを上回る及び10mmを上回ると刺激が強すぎて、快適さを得ることができなくなる。なお前記回転機20の回転数が高すぎても、その振動がベッド体2に伝わって、不快感を招く傾向があり、従って前記回転機20の回転数は600〜1200rpmの範囲が好ましく、又前記鎖車27a、27b間の減速比率は60〜70%であるのが好ましい。
【0033】
なお図6は、前記無端連紐28の巻装状態を示す図5のAーA線断面図、図7は、前記偏心手段21を示す図5のBーB線断面図である。
【0034】
次に、図11〜13に、他の実施形態を例示する。図11の実施形態(以下、第2実施形態という)では、図1の実施形態(以下、第1実施形態という)の場合と同様、ベット体2が、前記上半身側を受けるベッド体2aと、前記腰下半身側のベッド体2bとから構成されている。しかしこのベッド体2a、2bは一体に連結されず、互いに独立して支持されている。そして、前記腰下半身側のベッド体2bが、前記揺動体5に固定されることにより、該腰下半身側のベッド体2bのみ独立して揺動させることが可能となり、前記第1実施形態の揺動ベッド1とは異なる効果を与えうる。
【0035】
また、図12の実施形態(以下、第3実施形態という)では、ベット体2が、前記上半身側を受けるベッド体2aと、前記腰ベッド体部分2Aをなす腰ベッド体2cと、下半身側を受ける下半身側のベッド体2dとから構成されるとともに、各ベッド体2a、2c、2dは、一体に連結されず、互いに独立して支持されている。そして、前記腰ベッド体2cが、前記揺動体5に固定されることにより、該腰ベッド体2cのみ独立して揺動させることが可能となり、前記第1、第2実施形態の揺動ベッド1とは異なる効果を就寝者に与えうる。
【0036】
また、図13の実施形態(以下、第4実施形態という)では、前記第3実施形態のベット体2において、前記腰ベッド体2cと、下半身側のベッド体2dの双方が、それぞれ個別の揺動体5に固定されている。従って、ベッド体2c、2bを互いに異なる振動数、振幅、及び又は位相にて独立して揺動させることが可能となり、前記第1〜第3実施形態の揺動ベッド1とは異なる効果を就寝者に与えうる。
【0037】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の揺動ベッドの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】ベット体を示す平面図である。
【図3】ベット体を示す側面図である。
【図4】駆動具を示す斜視図である、
【図5】その平面図である。
【図6】図5のAーA線断面図である。
【図7】図5のBーB線断面図である。
【図8】偏心手段を示す部分斜視図である。
【図9】偏心手段の他の例を示す部分斜視図である。
【図10】(A)、(B)は、駆動具の作用効果を示す作用図である。
【図11】揺動ベッドの他の実施例を示す概念図である。
【図12】揺動ベッドのさらに他の実施例を示す概念図である。
【図13】揺動ベッドのさらに他の実施例を示す概念図である。
【符号の説明】
【0039】
1 揺動ベッド
2 ベッド体
2A 腰ベッド体部分
2a 上半身側のベッド体
2b 腰下半身側のベッド体
2c 腰ベッド体
2d 下半身側のベッド体
4 基台
5 揺動体
6 駆動具
8a 案内軸
16 遊動揺動体
17 継ぎ体
20 回転機
21 偏心手段
21A 偏心支持部
22 揺動アーム
23 回転体
24 心量可変体
25 係止部
i 回転中心
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも就寝者の腰部を載せる腰ベッド体部分をベッド巾方向に往復動させることにより、快適な睡眠を提供する揺動ベッドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のベッドにおいては、就寝者が横たわる面が固定式であるため、例えば長期療養等の理由で同じ姿勢を強いられる場合、血行が悪化しかつ関節や筋肉の硬直化を招くなど身体への悪影響が懸念される。他方、健康な人においても、疲労やストレスの蓄積は、快適な睡眠を阻害し、睡眠不足や不眠症を招くなど健康を害する原因となっている。
【0003】
そこで近年、寝た姿勢のままで、就寝者の血行を促進しうるとともに、関節や筋肉に適度の刺激と運動を与えてからだをほぐすことができ、疲労やストレスを除去して快適な睡眠を提供しうるベッドの出現が望まれていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、少なくとも就寝者の腰部を載せる腰ベッド体部分をベッド巾方向に往復動させることを基本として、腰部を中心に、筋肉や関節に心地よい横揺れの刺激や運動を与えることができ、優れた血行促進効果を発揮するとともに、マッサージ効果によって疲労やストレスを除去でき、リラックス効果を高めて、快適な睡眠を提供しうる揺動ベッドを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1記載の揺動ベッドは、基台と、該基台にベット巾方向に往復動可能に支持された揺動体と、前記基台に取り付けられ前記揺動体を往復動させる駆動具と、就寝者を載せるベッド体とからなり、
前記揺動体は、前記ベッド体のうちの少なくとも前記就寝者の腰部を載せる腰ベッド体部分を固着することを特徴としている。
【0006】
また請求項2記載の揺動ベッドは、前記ベッド体は、人の全長を載せる一体ベッド体であることを特徴としている。
【0007】
また請求項3記載の揺動ベッドは、前記ベッド体は、前記腰ベッド体部分をなす腰ベッド体と、上半身側を受ける上半身側のベッド体と、下半身側を受ける下半身側のベッド体とからなることを特徴としている。
【0008】
また請求項4記載の揺動ベッドは、前記ベッド体は、上半身側を受ける上半身側のベッド体、及び腰部と下半身側とを受ける腰下半身側のベッド体からなることを特徴としている。
【0009】
また請求項5記載の揺動ベッドは、前記駆動具は、基台に据え置きした回転機と、該回転機により回転しかつ回転中心から偏心した偏心支持部を有する偏心手段と、前記偏心支持部を前記揺動体に連結する揺動アームとからなることを特徴としている。
【0010】
また請求項6記載の揺動ベッドは、前記偏心支持部は、前記回転中心からの偏心量が1〜10mmであることを特徴としている。
【0011】
また請求項7記載の揺動ベッドは、前記偏心手段の回転数は、400〜800rpmであることを特徴としている。
【0012】
また請求項8記載の揺動ベッドは、前記偏心手段は、前記回転中心に直交する端面に、前記偏心支持部を突設した回転体からなり、前記回転中心と前記偏心支持部との距離が一定であることを特徴としている。
【0013】
また請求項9記載の揺動ベッドは、前記偏心手段は、前記回転中心に直交する端面に、該回転中心に直交する向きにのびる係止部を設けた回転体と、前記偏心支持部を有するとともに前記係止部に係合し前記回転中心と前記偏心支持部との距離を変えて前記回転体に固定される偏心量可変体とからなることを特徴としている。
【0014】
また請求項10記載の揺動ベッドは、前記揺動体は、前記基台にベッド巾方向に架け渡される少なくとも1対の案内軸により、かつベッド巾方向一方寄りで支持されるとともに、該案内軸の他方寄りに、駆動具により駆動されない遊動揺動体を配するとともに、前記揺動体と、遊動揺動体とに前記ベッド体を跨らせて固定することを特徴としている。
【0015】
また請求項11記載の揺動ベッドは、前記ベッド体は、前記揺動体と、遊動揺動体とを継ぐ継ぎ体を介して該揺動体に固定されたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
本発明は叙上の如く構成しているため、就寝者の腰部を中心に、寝た状態のまま、筋肉や関節に心地よい横揺れの刺激や運動を与えることができる。その結果、全身に亘って優れた血行促進効果を発揮しうる。又マッサージ効果によって、疲労やストレスを除去でき、リラックス効果を高めて快適な睡眠を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の一形態を、図面を基に説明する。図1は、本実施形態の揺動ベッド1の斜視図である。
【0018】
本発明の揺動ベッド1は、図1に示すように、就寝者を載せるベッド体2と、基台4と、該基台4にベット巾方向に往復動可能に支持されかつ前記ベッド体2のうちの腰ベッド体部分2Aを固着する揺動体5と、前記基台4に取り付けられ前記揺動体5を往復動させる駆動具6(図4に示す)とを具える。
【0019】
前記ベッド体2は、人の全長を載せる一体ベッド体であって、本例では、就寝者の上半身側を受ける上半身側のベッド体2a、及び就寝者の腰部と下半身側とを受ける腰下半身側のベッド体2bとから構成されている。
【0020】
前記上半身側のベッド体2aは、図2、3に示すように、例えばチャンネル材等の枠材によって枠組みされた矩形状の第1のフレーム枠2a1と、この第1フレーム枠2a1上に配されるマット部材2a2とを具える。又前記腰下半身側のベッド体2bも、前記上半身側のベッド体2aと同様、枠材によって枠組みされた第2のフレーム枠2b1と、その上に配されるマット部材2b2とを具える。前記第1フレーム枠2a1と第2フレーム枠2b1とは、ヒンジ等の枢着金具11aを介してベット巾方向の軸心回りで屈曲可能に連結される。また前記ベッド体2には、第1フレーム枠2a1と第2フレーム枠2b1との間に、周知のラチェット機構部材(図示しない)が介在し、これによって前記上半身側のベッド体2aの傾斜角度を、就寝者の好みに応じて多段階に調整しうる。なお本例では、前記腰下半身側のベッド体2bに、就寝者の少なくとも腰部を載せる腰ベッド体部分2Aを形成している。
【0021】
又図中の符号11bは、第1フレーム枠2a1と第2フレーム枠2a1とのベッド巾方向の連結強度を高める補強金具であって、これによりベッド巾方向に対して前記ベッド体2a、2bが一体となった安定した揺動がしうる。又符号12は、各フレーム枠2a1、2b1に張設されて前記マット部材2a2、2b2を受けるネット体であって、就寝者の体重を分散して支持するとともにクッション性を与えて快適性を高めうる。
【0022】
次に、前記基台4は、図4、5に示すように、ベット巾方向の横枠材13aの両端を縦枠材13bで連結した外枠体13と、前記揺動体5をベット巾方向に往復動可能に支持する案内具8とを具える。なお前記外枠体13には、本例では、前記横枠材13aの略中間部間を継ぐことにより、前記基台4をベット巾方向の一方側領域Y1、他方側領域Y2に区分する中縦枠材13cが配されるとともに、該外枠体13の下端には脚部14(図1に示す)を突設している。
【0023】
又前記案内具8は、前記縦枠材13b、13b間に架け渡されてベット巾方向にのびる一対の案内軸8aを少なくとも含み、本例では、前記案内軸8a、8a間を通って一方の縦枠材13bと前記中縦枠材13cとの間に架け渡される補助案内軸8bをさらに含む場合が例示されている。本例では、各前記案内軸8aは、その中央部も前記中縦枠材13cに支持され、これにより就寝者の荷重による案内軸8aのたわみ変形を抑えて、安定かつ円滑な揺動を可能としている。
【0024】
次に、前記揺動体5は、前記案内具8によってベット巾方向に往復動可能に支持される。この揺動体5は、本例では、縦方向(前記ベット巾方向と直角方向)にのびる巾狭の板状体からなり、前記一方側領域Y1に配されるとともに、その縦方向両端には、前記案内軸8aを挿通することにより該案内軸8aに摺動可能に支持される軸受け孔15が配される。即ち、前記揺動体5は、少なくとも1対の案内軸8aによりベッド巾方向一方寄りで支持されている。本例では、前記揺動体5の中央部にも、前記補助案内軸8bに摺動可能に支持される軸受け孔15が配されている。
【0025】
又ベッド巾方向の他方寄り、本例では前記他方側領域Y2には、前記揺動体5と略同構成をなし、該案内軸8a、8aに摺動可能に支持される遊動揺動体16が配される。前記揺動体5及び遊動揺動体16の上面は、前記基台4を上方に越えて延在するとともに、この上面上にかつ前記揺動体5と遊動揺動体16とに跨ってベット体2の前記腰ベッド体部分2Aが固定される。本例では、前記第2のフレーム枠2b1が、前記揺動体5と遊動揺動体16とに直接固定される場合が示されている。しかし、図4に二点鎖線で示すように、前記揺動体5と遊動揺動体16とを継ぐ例えば平板状の継ぎ体17を介して、前記第2のフレーム枠2b1を揺動体5に固定することもできる。なお前記遊動揺動体16は、駆動具6により駆動されずに前記揺動体5に追従して移動し、腰ベッド体部分2Aをベット巾方向に円滑かつ安定して案内する。
【0026】
次に、前記駆動具6は、前記基台4に据え置きした回転機20と、該回転機20により回転しかつ回転中心iから偏心した偏心支持部21Aを有する偏心手段21と、前記偏心支持部21Aを前記揺動体5に連結する揺動アーム22とから形成される。
【0027】
前記回転機20は、本例では、例えば家庭用100V電源にて作動する駆動モータであって、前記基台4に固定支持される。
【0028】
また前記偏心手段21は、図8に示すように、前記基台4に回転自在に枢着される回転軸部23aを有する回転体23と、前記偏心支持部21Aを有しかつ前記回転体23に固定される偏心量可変体24とを具える。前記回転体23は、前記回転軸部23aの一端に矩形板状の回転板部23bを一体回転自在に具えるとともに、前記回転中心iに直交する端面、本例では前記回転板部23bの側面に、該回転中心iに直交する向きにのびる係止部25を設けている。この係止部25は、本例では前記回転板部23bの長さ方向にのびる係止溝であって、その溝底には、前記偏心量可変体固定用のボルト26をネジ止めするネジ穴(図示しない)を形成している。なお前記回転軸部23aの他端と前記回転機20の出力軸とには、前記図4、5に示すように、それぞれプーリ等の鎖車27a、27bが取り付くとともに、この鎖車27a、27b間には動力伝達用の無端連紐28が巻装されている。
【0029】
又前記偏心量可変体24は、前記係止部25に係合してその長さ方向に位置替え可能な係合部29を有する偏心量可変体主部24aと、この偏心量可変体主部24aの側面で突出するピン状の前記偏心支持部21Aとを一体に具える。なお前記偏心量可変体主部24aには、前記ボルト26が通る長孔状の挿通孔24a1が形成される。従って、前記偏心量可変体24は、前記回転中心iと前記偏心支持部21Aの中心との距離、すなわち偏心量W1を自在に変えて前記回転体23に固定される。
【0030】
前記偏心量W1としては、1〜10mmの範囲が好ましく、本例では3.5mmとしている。なお前記偏心量W1の調整を必要としない場合には、図9に示すように、前記偏心量可変体24を用いることなく、前記回転体23に偏心支持部21Aを直接形成することもできる。斯かる場合には前記回転体23の小型軽量化を図ることができる。
【0031】
前記揺動アーム22は、前記偏心支持部21Aを前記揺動体5に連結する長尺な連結部材であって、その一端部、及び他端部が、前記偏心支持部21A、及び前記揺動体5に設けるピン状の支持部30に、それぞれ回転自在に枢着される。従って、図10(A)、(B)に示すように、前記偏心手段21と揺動アーム22と揺動体5とによりクランク機構が構成され、前記駆動具6は、前記回転機20による回転運動を直線運動に変換して、前記揺動体5をベット巾方向に往復動させうる。即ち、前記腰ベッド体部分2A、本例ではベッド体2全体をベット巾方向に揺動させうる。
【0032】
本例では、前記偏心支持部21Aの偏心量W1を3.5mmに調整することにより、前記揺動体5を7.0mmの振幅W2で巾方向に揺動しうる。なおこの振幅W2が2〜20mmの範囲、特に好ましくは5〜10mmの範囲において、腰部を中心に、筋肉や関節に心地よい横揺れの刺激が与えられ、優れた血行促進効果、マッサージ効果、及びリラックス効果を奏することができる。このとき、横揺れの振動数、即ち前記偏心手段21の回転数は、400〜800rpmの範囲であることが好ましく、回転数が400rpmを下回る及び振幅W2が2mmを下回ると、刺激が不十分となり、逆に600rpmを上回る及び10mmを上回ると刺激が強すぎて、快適さを得ることができなくなる。なお前記回転機20の回転数が高すぎても、その振動がベッド体2に伝わって、不快感を招く傾向があり、従って前記回転機20の回転数は600〜1200rpmの範囲が好ましく、又前記鎖車27a、27b間の減速比率は60〜70%であるのが好ましい。
【0033】
なお図6は、前記無端連紐28の巻装状態を示す図5のAーA線断面図、図7は、前記偏心手段21を示す図5のBーB線断面図である。
【0034】
次に、図11〜13に、他の実施形態を例示する。図11の実施形態(以下、第2実施形態という)では、図1の実施形態(以下、第1実施形態という)の場合と同様、ベット体2が、前記上半身側を受けるベッド体2aと、前記腰下半身側のベッド体2bとから構成されている。しかしこのベッド体2a、2bは一体に連結されず、互いに独立して支持されている。そして、前記腰下半身側のベッド体2bが、前記揺動体5に固定されることにより、該腰下半身側のベッド体2bのみ独立して揺動させることが可能となり、前記第1実施形態の揺動ベッド1とは異なる効果を与えうる。
【0035】
また、図12の実施形態(以下、第3実施形態という)では、ベット体2が、前記上半身側を受けるベッド体2aと、前記腰ベッド体部分2Aをなす腰ベッド体2cと、下半身側を受ける下半身側のベッド体2dとから構成されるとともに、各ベッド体2a、2c、2dは、一体に連結されず、互いに独立して支持されている。そして、前記腰ベッド体2cが、前記揺動体5に固定されることにより、該腰ベッド体2cのみ独立して揺動させることが可能となり、前記第1、第2実施形態の揺動ベッド1とは異なる効果を就寝者に与えうる。
【0036】
また、図13の実施形態(以下、第4実施形態という)では、前記第3実施形態のベット体2において、前記腰ベッド体2cと、下半身側のベッド体2dの双方が、それぞれ個別の揺動体5に固定されている。従って、ベッド体2c、2bを互いに異なる振動数、振幅、及び又は位相にて独立して揺動させることが可能となり、前記第1〜第3実施形態の揺動ベッド1とは異なる効果を就寝者に与えうる。
【0037】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の揺動ベッドの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】ベット体を示す平面図である。
【図3】ベット体を示す側面図である。
【図4】駆動具を示す斜視図である、
【図5】その平面図である。
【図6】図5のAーA線断面図である。
【図7】図5のBーB線断面図である。
【図8】偏心手段を示す部分斜視図である。
【図9】偏心手段の他の例を示す部分斜視図である。
【図10】(A)、(B)は、駆動具の作用効果を示す作用図である。
【図11】揺動ベッドの他の実施例を示す概念図である。
【図12】揺動ベッドのさらに他の実施例を示す概念図である。
【図13】揺動ベッドのさらに他の実施例を示す概念図である。
【符号の説明】
【0039】
1 揺動ベッド
2 ベッド体
2A 腰ベッド体部分
2a 上半身側のベッド体
2b 腰下半身側のベッド体
2c 腰ベッド体
2d 下半身側のベッド体
4 基台
5 揺動体
6 駆動具
8a 案内軸
16 遊動揺動体
17 継ぎ体
20 回転機
21 偏心手段
21A 偏心支持部
22 揺動アーム
23 回転体
24 心量可変体
25 係止部
i 回転中心
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基台と、該基台にベット巾方向に往復動可能に支持された揺動体と、前記基台に取り付けられ前記揺動体を往復動させる駆動具と、就寝者を載せるベッド体とからなり、
前記揺動体は、前記ベッド体のうちの少なくとも前記就寝者の腰部を載せる腰ベッド体部分を固着することを特徴とする揺動ベッド。
【請求項2】
前記ベッド体は、人の全長を載せる一体ベッド体であることを特徴とする請求項1記載の揺動ベッド。
【請求項3】
前記ベッド体は、前記腰ベッド体部分をなす腰ベッド体と、上半身側を受ける上半身側のベッド体と、下半身側を受ける下半身側のベッド体とからなることを特徴とする請求項1記載の揺動ベッド。
【請求項4】
前記ベッド体は、上半身側を受ける上半身側のベッド体、及び腰部と下半身側とを受ける腰下半身側のベッド体からなることを特徴とする請求項1記載の揺動ベッド。
【請求項5】
前記駆動具は、基台に据え置きした回転機と、該回転機により回転しかつ回転中心から偏心した偏心支持部を有する偏心手段と、前記偏心支持部を前記揺動体に連結する揺動アームとからなることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の揺動ベッド。
【請求項6】
前記偏心支持部は、前記回転中心からの偏心量が1〜10mmであることを特徴とする請求項5記載の揺動ベッド。
【請求項7】
前記偏心手段の回転数は、400〜800rpmであることを特徴とする請求項5又は6記載の揺動ベッド。
【請求項8】
前記偏心手段は、前記回転中心に直交する端面に、前記偏心支持部を突設した回転体からなり、前記回転中心と前記偏心支持部との距離が一定であることを特徴とする請求項5の揺動ベッド。
【請求項9】
前記偏心手段は、前記回転中心に直交する端面に、該回転中心に直交する向きにのびる係止部を設けた回転体と、前記偏心支持部を有するとともに前記係止部に係合し前記回転中心と前記偏心支持部との距離を変えて前記回転体に固定される偏心量可変体とからなることを特徴とする請求項5記載の揺動ベッド。
【請求項10】
前記揺動体は、前記基台にベッド巾方向に架け渡される少なくとも1対の案内軸により、かつベッド巾方向一方寄りで支持されるとともに、該案内軸の他方寄りに、駆動具により駆動されない遊動揺動体を配するとともに、前記揺動体と、遊動揺動体とに前記ベッド体を跨らせて固定することを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の揺動ベッド。
【請求項11】
前記ベッド体は、前記揺動体と、遊動揺動体とを継ぐ継ぎ体を介して該揺動体に固定されたことを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の揺動ベッド。
【請求項1】
基台と、該基台にベット巾方向に往復動可能に支持された揺動体と、前記基台に取り付けられ前記揺動体を往復動させる駆動具と、就寝者を載せるベッド体とからなり、
前記揺動体は、前記ベッド体のうちの少なくとも前記就寝者の腰部を載せる腰ベッド体部分を固着することを特徴とする揺動ベッド。
【請求項2】
前記ベッド体は、人の全長を載せる一体ベッド体であることを特徴とする請求項1記載の揺動ベッド。
【請求項3】
前記ベッド体は、前記腰ベッド体部分をなす腰ベッド体と、上半身側を受ける上半身側のベッド体と、下半身側を受ける下半身側のベッド体とからなることを特徴とする請求項1記載の揺動ベッド。
【請求項4】
前記ベッド体は、上半身側を受ける上半身側のベッド体、及び腰部と下半身側とを受ける腰下半身側のベッド体からなることを特徴とする請求項1記載の揺動ベッド。
【請求項5】
前記駆動具は、基台に据え置きした回転機と、該回転機により回転しかつ回転中心から偏心した偏心支持部を有する偏心手段と、前記偏心支持部を前記揺動体に連結する揺動アームとからなることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の揺動ベッド。
【請求項6】
前記偏心支持部は、前記回転中心からの偏心量が1〜10mmであることを特徴とする請求項5記載の揺動ベッド。
【請求項7】
前記偏心手段の回転数は、400〜800rpmであることを特徴とする請求項5又は6記載の揺動ベッド。
【請求項8】
前記偏心手段は、前記回転中心に直交する端面に、前記偏心支持部を突設した回転体からなり、前記回転中心と前記偏心支持部との距離が一定であることを特徴とする請求項5の揺動ベッド。
【請求項9】
前記偏心手段は、前記回転中心に直交する端面に、該回転中心に直交する向きにのびる係止部を設けた回転体と、前記偏心支持部を有するとともに前記係止部に係合し前記回転中心と前記偏心支持部との距離を変えて前記回転体に固定される偏心量可変体とからなることを特徴とする請求項5記載の揺動ベッド。
【請求項10】
前記揺動体は、前記基台にベッド巾方向に架け渡される少なくとも1対の案内軸により、かつベッド巾方向一方寄りで支持されるとともに、該案内軸の他方寄りに、駆動具により駆動されない遊動揺動体を配するとともに、前記揺動体と、遊動揺動体とに前記ベッド体を跨らせて固定することを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の揺動ベッド。
【請求項11】
前記ベッド体は、前記揺動体と、遊動揺動体とを継ぐ継ぎ体を介して該揺動体に固定されたことを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の揺動ベッド。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−289796(P2008−289796A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−140698(P2007−140698)
【出願日】平成19年5月28日(2007.5.28)
【出願人】(595084807)株式会社アテックス (26)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年5月28日(2007.5.28)
【出願人】(595084807)株式会社アテックス (26)
【Fターム(参考)】
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