説明

搬送装置および方法

搬送装置は、単に飲料または他の容器を底の全幅にわたる底パネルに置くことによって作動し、1以上のタブをスロットにカチッと嵌めてロック機能を発揮させる自動自己ロック底構造を有する。ドーナッツ、ロール、ピザ片、サンドイッチや他の食品を搬送装置内の飲料とともに運ぶために、搬送装置の直立把手に滑り落とす特殊なカバーされた補助容器が設けられる。好ましくは、トレイを搬送装置上に載置する前に食品をトレイ内で加熱できるように、容器はオーブン耐熱性を有するように作られる。配送工程を早くするように、配送前の食品をカバーされたトレイの中に安全に保管することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送装置および製造方法に関し、特に飲料をはじめとする食品や円筒形または他の形状の容器などの物を搬送および配送するのに使用される携帯式搬送装置および方法に関するものであり、さらに、そのような搬送装置および方法を用いた広告手段および方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本特許出願は、2002年8月9日に提出された米国特許出願第10/213,938号、2003年9月15日に提出された米国特許出願第10/662,265号、および2003年12月16日に提出された米国特許出願第10/737,612号の一部継続出願である。
【0003】
長く続いている問題としては、人々が配送スタンド、店、レストラン等から食品が食されるべき離れた場所に食品を配送する際の問題がある。食品を運ぶのに両手が使用できさえすればよいが、そうでない場合には、人々にとって2個または2個以上の多くの飲料カップや、1個のカップと一種の固形食品を運ぶのは困難である。
【0004】
食品搬送装置は、より多量の食品が搬送されなければならないときに使用される。しかしながら、搬送装置は相対的に安価であるべきなので、それらは通常比較的薄くて容易に変形し、搬送装置から食品がこぼれ落ちるということになる。
【0005】
従来の搬送装置のひとつのタイプは、搬送具を運ぶのに使用される握り部を有する中央支持パネルに固定された一対の折りたたみ式トレイを有しているものである。かかるトレイには、飲料が入った4個の飲料カップまで運ぶのに使用される飲料受け用の孔がある。底に長い溝を有する補助トレイが、中央支持パネルに装着され、このパネルは前記溝を通って延びている。この補助トレイは典型的にはホットドッグ等の固形食品を入れるのに使用される。補助トレイは、補助トレイの下に置かれた飲料容器の頂部の上に載ることができる。このようにして、搬送装置は数人のための食品および飲料を運ぶのに使用され得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のタイプの搬送装置にはいくつかの欠点がある。
一つの欠点は、平らになっている搬送装置を広げて使用するための準備をするのに数回の異なった動きが必要になることである。このため、搬送装置を使用する際に、比較的時間がかかり煩雑である。
別の欠点としては、容器自体がしばしば水平面に直立しないという点である。このため、搬送装置に食品を載せるのがより面倒であり、またより時間がかかる。
【0007】
従来の搬送装置の他のタイプは、飲料容器が載る一枚底と、飲料容器が常に側壁の頂部よりも下方に位置し、把手に嵌合するトレイが側壁の上端に載るような高い側壁とを有していることを除いて第1のタイプと同様である。
この搬送装置の欠点は、その底が比較的弱いことと、比較的高い側壁および比較的重い構造材料を必要とし、満足のいく使用のために高くかつ強くする場合には製造するコストが比較的高くなることである。
【0008】
このような従来の搬送装置を、搬送装置を供給しているスポンサーのために広告を載せるのに使用することが提案されている。これにより、搬送装置の比較的高い原価が広告主により支払われる。したがって、過剰に原価を増やすことなく該広告に利用できる表面積を最大にすることが望ましい。
【0009】
したがって、本発明は、上述の欠点を除去または軽減する搬送装置および方法を提供することを目的としている。
特に、本発明は、比較的素早く容易に広げ組み立て、これゆえ食品および飲料配送プロセスをはかどらせる搬送装置を提供することを目的としている。
別の目的は、比較的丈夫で出し入れが容易な搬送装置を提供することである。
さらに別の目的は、広告掲載用の表面積を広くした搬送装置を提供することである。
付加的な目的は、比較的経済的に製造でき、丈夫で安心して使用できる搬送装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、両側に折りたたまれた受け部を有する中央支持パネルを備えた搬送装置であって、それぞれの受け部が、広げることにより側壁を提供する折りたたまれた側壁構造と、広げることによりそれぞれの底を形成する複数の折りたたまれた水平支持パネルとから構成されている搬送装置を提供することによって上述の目的が達成される。
【0011】
一実施例においては、水平パネルは、飲料カップを受け入れて保持するための少なくとも1つの保持孔を有する。
直前に述べた実施形態は、その上部を孔の縁に係合させて搬送装置に保持するような先細飲料カップを保持するのに適しており、他の実施例は、好ましくは、円筒飲料缶やボトルなどの先細ではない容器や同様の形状の物、先細容器、および他の異なる形状の容器を搬送するのに使用される。この実施例では、トレイまたは受け部は、物を保持するための保持孔のない平坦な底を有している。好ましくは、搬送装置は、直立容器を支持して平坦な底に直立させ、容器が側面に倒れることを防止するための伸縮自在なサイドバリアまたは固定仕切板を有する。このように、好ましい実施例においては、2本、4本、6本詰ボトルまたは缶搬送装置が提供される。
【0012】
好ましくは、側壁に対してパネルを保持し、搬送される負荷を支持するために保持構造が設けられる。
他の実施例においては、保持構造が一部にタブを有し、これが他の部分に係合する。
さらなる実施例においては、パネルまたはフランジが選択的に固定され、負荷の下でパネル構造を支持するように折りたたまれる。
好ましくは、フランジは、1つの動作で搬送装置が広げられ、使用準備がなされるように側壁が広げられたときに、自動的に側壁の内部に入るように構成される。
【0013】
本発明の他の実施例においては、それぞれの受け部内には、垂直方向に分離され、互いに接続される2つの水平パネルがあり、それぞれの水平パネルは、他のパネルの同様の孔に揃えられ、飲料容器を支持および保持する少なくとも1つの飲料受け孔を有している。
任意に補助トレイが設けられる。これは、中央パネルが挿入されるスロットを底に有している。このトレイは、トレイに保持された飲料容器の上または側壁の上端部の上にトレイを置いて固形食品を保持するために使用することができる。
他の実施例においては、補助トレイは、飲料カップ孔を有しておらず、搬送装置の中央支持パネルに嵌り込む中央凹部を有する点を除いて、メイン搬送装置と同様の構造を有している。一枚底搬送装置としてい用いられる場合には、搬送装置およびトレイの双方が一枚底を有する。この補助トレイは、固形食品搬送装置として独立して使用することができる。
【0014】
円筒容器等を支持するための平坦な底を有し、1以上の固定または伸縮自在のサイドバリアを有する実施例において、バリアは、搬送装置のそれぞれの受け部を2つまたは3つ以上の異なる区画に分けるための仕切板としての役割を有する。1つまたはすべての区画は、飲料缶やボトルを搬送するために使用することができ、あるいは、ある区画を缶またはボトルに使用し、他を固形食品や他の物に使用することができる。
【0015】
搬送装置は、比較的迅速かつ簡単に食品および飲料の給仕に用いることができる。食品給仕人は、顧客の注文に対して食品を用意する。そして、単に側壁構造を広げ、搬送装置を平坦な面に置く。その後、給仕人は、搬送装置に食品および/または飲料を置く。搬送装置は、自分自身で立つことができるので、給仕人は、食品を搬送装置に入れる際に両手を使うことができる。
好ましくは、すべての飲料容器が基本的に側壁よりも高くなるように搬送装置の側壁は低くされる。これにより、それぞれの容器の上部が搬送装置の外部から飛び出すことが保証され、取り出すときにつかむのが容易になる。
【0016】
注文がスープや飲料のような液体食品だけであった場合、飲料を含むカップがトレイの受け孔に挿入されるか、あるいは受け部の平坦な底壁上に置かれ、搬送装置は把手によりつかまれ、顧客によって運ばれていく。
注文がホットドッグ、ハンバーガー、ピーナッツ、ポテトチップス、ポップコーンの袋などの固形食品をも含んでいる場合には、中央支持パネル上に補助トレイが下方に滑り込まされ、販売食品が補助トレイに置かれ、顧客は把手をつかんで、片手ですべての食品を運ぶことができる。
注文が固形食品だけを含む場合には、その食品が飲料受け孔を通過しない程度に大きい限りにおいて、その食品を搬送装置トレイに置くことができる。
【0017】
任意的な伸縮自在のサイドバリアとともに平坦な底を有する受け部を有する実施例においては、先細カップ、円筒缶またはボトル、または他の形状など、いずれの飲料容器であっても実質的に運ぶことができる。ポップアップ式サイドバリアを使用して飲料を並べて倒れないようにして食品を運ぶことができる。
これに代えて、あるいはこれに加えて、上述した補助トレイの1つに固形食品を入れて運ぶことができる。
【0018】
本発明の搬送装置を用いることで、給仕人と顧客の双方にとって多くの異なる場面および場所で食品配送がより速くかつ簡単になる。例えば、この搬送装置を用いて、野球場、サッカー場、テニスコートや他のスタジアムの売店から、あるいは、バスケットボールや他の屋内スポーツのアリーナにおいて、またはピクニック、屋内および屋外政治集会や他の集会、会議で、またはセルフサービスまたは他の持ち帰り用レストランで、パーティや他の懇親で、または顧客が食品を運ばなければならない実質的にすべての機能または場所において、効果的に食品を配送することができる。
【0019】
好都合なことに、搬送装置には、搬送装置を無料で提供するかそのコストの一部を負担する1以上のスポンサーの広告を載せることができる。広告は、商品の販売を促進するために、商品の購入についての切り取り式クーポンを含むことができる。
好都合なことに、本発明の搬送装置では、そのような広告を表示するための外面の面積を増やすことができる。
【0020】
利用可能な広告スペースの顕著な増加は、中央支持パネル構造が、中央で折り曲げられ、折り曲げにより形成された2つのパネルの間にヒンジを形成する単一のパネルからなり、折りたたみ可能な受け部が別個のパネルのそれぞれに固定されるという構造的特徴によって生まれる。対向する2つのパネルの内面に広告が印刷される。関心を持たせるものを使用者に広告して搬送装置の2つ折りを開いて見るように、搬送装置の外側にはメッセージが表示される。
【0021】
本発明に係る搬送装置の1つのタイプは、パッケージストアや食料品店、コンビニエンスストアなどで、ボトル詰め飲料、例えば「6本詰め」ビール、ソフトドリンク、水などの複数パッケージを販売するのに使用される搬送装置である。このようなパッケージには、2本または4本詰めボトルパッケージのワインやワインクーラー、口内洗浄液やビタミンサプリメントなどの他の飲料や液体製品が含まれる。
【0022】
そのようなパッケージにおいて使用される搬送装置のタイプは、大量のビールやソフトドリンクに広く使用されていると思われる、いわゆる「スリング底」6個詰め搬送装置を含んでいる。このタイプの搬送装置にはいくつかの欠点がある。
第1に、通常、底を保持し、たるんでボトルが搬送装置から滑り落ちないようにするためのラッチ構造が必要である。通常のラッチ構造は、高速組立ライン上で搬送装置にボトルが充填されたときに作動されなければならない。これにより、余分な作業ステップが必要となり、ラインの減速および停止を招くおそれがある。加えて、通常のラッチは、とりたてて頑丈ではなく、故障する場合があり、実際故障する。
そのような搬送装置における他の問題は、顧客による配送および使用の際に搬送装置を充分に維持するために、搬送装置が作られるボール紙を比較的重くしなければならないことである。これは製造コストを上昇させる。
さらなる問題は、輸送容量とコストを最小限にするために、搬送装置が平坦に折りたたまれて充填場に輸送されることである。典型的には、スリング底は搬送装置の残りの部分の輪郭を超えて外側に延びており、折りたたまれた搬送装置の搬送容量がかなり大きくなる。
【0023】
したがって、本発明の他の目的は、ボトルの6本詰め、4本詰めなどのようにグループごとに予めパッケージにされた飲料を保持して運ぶときの使用に特に適した搬送装置を提供することにある。
特に、本発明の目的は、頑丈で、たるむことのない、あるいはたるみを防止するための別個のラッチ機構を必要としない比較的強固な底を有する上記搬送装置を提供することにある。
また、比較的軽い材料を使用して、比較的低コストで作ることができる上記搬送装置を提供することを目的とする。
輸送容量とコストを最小限にするために平坦に折りたたんだときに比較的小さくなる上記搬送装置を提供することをさらなる目的とする。
【0024】
本発明によれば、予めパッケージにされた飲料とともに使用される搬送装置は、所望の数の区画を形成するために必要とされる多くの仕切板を有している点を除いて、上述した搬送装置と同様の構成を有している。例えば、2つの受け部のそれぞれに2つの仕切板を設けて6個詰め搬送装置を作り、1つの仕切板を設けて4個詰め搬送装置を作り、仕切板を設けずに2個詰め搬送装置を作る。また、把手部は、搬送装置本体よりも上方に延びている必要はない。
【0025】
好ましくは、上述した食品および飲料用の搬送装置と同様に、搬送装置は、2つの対向する端部をお互いの向きに単に押すだけで、平坦な形態から直立した搬送装置に広がり、充填のために自立することができる。
(カップ受け孔を有する底とは対照的に)上述した一枚板底を有する他の搬送装置と同様に、区画内に飲料ボトルを置くときに自動的に全開位置に止まる。別個のラッチやラッチ工程は必要とされない。
【0026】
搬送装置は、ブランクを充填場に輸送する際に輸送容量とコストを最小限にするように平坦に折りたたまれたときに、特にコンパクトな輪郭とサイズを有するようになっている。
好都合なことに、上述した搬送装置は、切り込みを入れて分離線および折り線を形成することができる単一のボール紙シートまたはブランクから形成することができる。通常、ブランクは、「重ね合わせ」て各シートから2つのブランクを形成することができる。中央支持パネル、折りたたみ可能な受け部側壁および底壁はすべて一体にヒンジ止めされる。好都合なことに、ブランクの1つの面は、高品質印刷に好適なように仕上げられている。好ましくは、1つの印刷作業によりすべての広告を上記1つの面に印刷することができる。そして、部品が分離線に沿って分離され、折り線に沿って折られ、選択されたパネルが選択された場所に接着されて最終的な折りたたまれた搬送装置製品が形成される。
【0027】
本発明の上述した目的および効果および他の目的および効果は、以下の説明および図面から明らかになり、そこで説明されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
(一般的説明)
まず図1を参照すると、本発明の食品搬送装置20は、2枚の個別のファイバーボードパネル26,28からなる中央垂直支持パネル22を有し、ファイバーボードパネル26,28は互いに接着剤で接着され積層を形成している。
カップ62のような4個のカップまで飲料を入れ運ぶため、または固形食品を運ぶため、2個のトレイ30,32が中央パネル22の両側から外方に延びている。
側壁72,74および細長い中央溝78が付いた底部壁76を備える、任意に使用される補助トレイ70もまた図1に示されている。
客がいくつかの飲料と固形食品を注文した場合には、補助トレイ70は、溝78を通って伸びる中央支持パネル22に嵌め込まれる。すると、補助トレイ70は、飲料カップの頂部に載るまで、またはトレイ30,32の上端部52に載るまで下方にスライドする。ハンドホール(手穴)34は中央支持パネル22に設けられ、ハンドホール34に片手を入れ片手のみ使用してアセンブリ(組立体)全体が販売スタンドからスタジアムなどの座席まで運ばれる。
客は座席に戻ると、固形食品をトレイ70から取り、トレイ70を滑らせ中央支持パネル22からはずし、飲料をトレイ30,32から取りはずし食物を注文した人々に配る。
【0029】
好都合なことには、中央支持パネル22およびトレイ30,32からなる搬送装置基部と補助トレイ70との両方は平らに折りたたまれ販売スタンドでコンパクトに保管できる。以下にさらに詳細に述べられるように、基部ユニットは非常に素早く容易に広げられそれ自体で直立し、それゆえ基部ユニットに飲料を素早く置くことができ、飲料を取り扱う食品給仕人の効率があがるという点で特に利点がある。
また本発明によれば、搬送装置は、搬送装置を購入し食品小売人または配送者に搬送装置を供給する広告主の広告を掲載する広い表面積を有しているので、広告主に対する広告価値を最大にしている。
【0030】
(好ましい搬送装置基部)
図1に示される好ましい搬送装置基部は、基部が比較的容易に素早く広げられ、しかも水平面に直立させることができるため、基部に食品を載せる速度が非常に速くなるような構成を有している。
図1、図2の両図面を参照すると、トレイ32はセクション40,42および44からなる折りたたみ式垂直側壁を備え、この折りたたみ式垂直側壁は、一端でパネル28から伸び、他端では、パネルの底部縁部近傍でパネル28から外方に張り出ているタブ54によって接着剤でパネル28に固定されている。
図2に最も明らかに示されているように、パネル28は、折り線52に沿って曲げられて水平支持パネル46を形成し、この水平支持パネル46は、水平面に置かれたときに直立した状態で搬送装置を支持するために側壁構造で形成される輪郭にぴったり合うような形と寸法を有している。水平パネル46は、2個の比較的大きな孔48,50を有しており、これら孔48,50は、図1に孔48にぴったり入った状態で示されているカップ62のような飲料カップを受け入れ保持するような形と大きさを有している。
代表的なものとして、飲料カップは底部で頂部よりわずかに小さくなるように先細になっており、そして、孔48,50は、水平パネル46の上方でかつトレイ32の上端部52より下方のどこかに、カップの上縁64が位置するようにカップ62を保持するような寸法となっている。
中央支持パネル22の他方側にあるトレイ30は、トレイ32で示されたものの鏡像となる構成を有している。このように、トレイは、部分41,43および45から構成される側壁と飲料を受けるための孔49,51がある水平支持パネル47とを有している。もう一方のタブ54は、側壁をパネル26に接着剤などにより固定するために用いられる。
【0031】
図3は、平らに折りたたまれた場合の図1中の食品搬送装置基部を示している。両側壁構造は両サイドに平らに折りたたまれ、水平パネル46,47は、中央支持パネル22にもたれて平らになるように上方に折りたたまれる。
搬送装置基部を広げたい場合には、食品給仕人は、折りたたまれた側壁のコーナーに指を入れ、図4中の矢印82で示される方向に引きさえすればよく、もう一方のトレイ(図4には示されていない)において対応する点で側壁を広げトレイ30,32を形成する。
図2、図4および図5そして図14を参照すると、延設部58、突出部56および58,88および100は、側壁の底部縁部から内方に伸び、飲料の入った比較的重量のある多数の大きなカップを支持するため水平支持パネル46がその上に置かれるように台(プラットフォーム)を形成している。
図4に示されるように、突出部は、トレイが広げられたとき孔48,50のへりに整合するように円形の切り抜き領域90,92の形状をしている。
長辺の横サイド42からの突出部は一端に折り線86を有するとともに、パネル40の底部縁部から伸びる突出部100に接着剤で固定されたタブ84を有している。
突出部56,58は互いに固定されておらず、広げるとき突出部56は突出部58の頂部を滑る。
側壁部44から出ている突出部58は、折り線98と、水平支持パネル46の下に伸びるタブ96とを有している。好ましくは、タブ96は、トレイが広げられたとき側壁40,42および44間の空間にパネル46を自動的に下方に向かって引く手段を提供するように、接着剤でパネル46に固定されている。
図5は、全開した状態のトレイ32を示している。切り抜き90,92は孔48,50と正確に位置合わせされており、周囲の突出部は水平支持パネル46用の充分な支持部を提供している。
【0032】
図2を参照すると、個々のパネル46,47の最外縁55は、水平位置まで完全に回転したら所定位置で側壁42または43を保持するように、好ましくはわずかに摩擦によって側壁42または43に係合するように位置している。トレイ30,32が上述の方法で開かれるとき、水平支持パネル46,47はそれぞれのトレイの底まで完全には広げられないかもしれない。代わりに、図2に示されるようなパネル47の位置までパネルは部分的に押し下げられる。このことは、搬送装置に速く物を入れるのに障害とはならず、実際にはカップ66で示されるような飲料カップを、パネル47の開口51およびトレイの底を通して正確に載せるのを助けるであろう。そして、搬送装置が持ち上げられたとき、食品給仕人がわざわざしなくても、飲料で一杯なカップの重みでパネル46,47は下方に引かれ正確な位置に位置する。
このように、食品給仕人の一回の広げる動作が、食品を載せるための食品トレイを用意するのに必要なすべてである。水平パネル46,47は、たとえそれらが図2に示されるように傾いていても、搬送装置が図2に示される表面60のような水平面上に置かれたときに、搬送装置全体を直立させるような所望の形状に側壁を保持している。
【0033】
図14は搬送装置基部の半分を形成するのに使用されるファイバーボード型104を示している。搬送装置基部の残り半分を形成するために同一の型が用いられ、二つの垂直パネルはお互いに接着剤で接着されている。他のパネル部は互いに固定され、組み立てられたユニットは客への荷送り用に平らに折りたたまれる。
図6は、折り線102に沿って平らにたたまれている補助トレイ70を示している。補助パネルを使用したい場合に、端部パネル72をつかみ両側に離れるように引き補助トレイを立たせるのは容易なことである。もちろん、補助トレイ70がそれ自体でも固形食品の搬送に使用されうるということは理解されよう。補助トレイは柔軟性がありすぎて飲料を安全に運ぶことはできないが、1個または多分2個の飲料を運ぶのに困難ではあるにしても使用することができる。飲料を運ぶのには搬送装置基部を使用する方がはるかに良く安全である。
搬送装置基部の構造は、補助トレイ70に積まれた固形食品と同様に、飲料の入った重量のある多数のカップを頑丈にかつ容易に支持できるようにしている。これは、側壁を望ましい形状で保持する水平支持パネルを有した折りたたみ式垂直側壁構造のために、特にそうである。
搬送装置基部は飲料を運ぶのに使用されることが好ましいが、トレイの底部にある孔から抜け落ちないくらい充分な大きさがあれば、ホットドッグやハンバーガーなどの固形食品をも運ぶのに使用できないという理由は何らない。
事実、図1に示される搬送用容器基部の別形、トレイの底部に孔のないものが図12に示されている。この別形は特に大きなまたは小さな固形食品を運ぶのに都合がよい。この構造は以下にさらに詳しく述べられる。
【0034】
(多段カップ搬送装置)
図7は、本発明の搬送装置基部の別の実施例を示している。図7に示す搬送装置基部106の構造は、大部分において図1に示される構造と同じである。そして両図において対応する要素には同じ符号が付されている。
2つのトレイ107,109は、中央支持パネル22の底部縁部に隣接して固定されている。トレイ107は上述のようにパネル40,42および44を有した側壁を有している。同様にトレイ109はやはり上述のようにパネル41,43および45からなる側壁を有している。
図9に示されるように、トレイ107は、パネル28の底部から伸びているパネル110,112,114および116からなる延設部とともに側壁によって形成され、図9に示すように長方形構造108を形成するように折りたたまれている。長方形構造は、端部116に接着剤を付けることによってパネル28に固定されている。
上部開口と下部開口は、個々の飲料カップを支持するために設けられている。距離をおいて離間した2カ所でカップの脇を押さえるというサイド側の支持は、カップが運ばれているときのカップの安定性を向上させている。
このような折りたたみ構造108は、図8に示すようにタブを形成するためにパネル112の材料から裁断され形成された一対のタブ134によって側壁に固定されている。これらのタブは構造物の側壁部の端部42,43に切り込まれた切り抜き部136に嵌め込まれる。
図7に示される搬送装置基部は、図10において平らに折り込まれた状態で示されている。図9に示される構造108は、図10で示す位置まで上方に折り込まれ、側壁部は図に示されているように左側に折り込まれている。
【0035】
搬送装置基部を広げるときには、食品給仕人は、図1に示す実施例のように、単に両側にある側壁のコーナーを引けばよい。すると、ファイバーボードの弾力性により構造108が図11に示す位置まで部分的に下方に回転し、これにより側壁が長方形を保持し搬送装置基部を上向きの直立した状態に支持し、搬送装置への食品の載置を容易にしている。
各トレイの上部壁に形成された付加的な開口118,122,126および130は、搬送装置が上方に持ち上げられるまで飲料容器が水平面に置かれている間、飲料容器を安定化させるのに役立つ。
搬送装置が上方に持ち上げられる場合、飲料カップの重量で構造108は下方に引き下ろされ、カップ保持部108を側壁に固定し強固で頑丈な搬送装置を形成するために、伸張タブ134が側壁部42,43の切り抜き部136に嵌め込まれる。
また、タブ134と切り抜き部136の代わりに、図2〜図5に示されるように突出部56,58,80,88および100等のような折りたたみ式突出部を、図1の実施例で示されたように、底部から構造108を支持するために使用することができる。
図7に示されていないが、図1および図6に示されるような補助トレイ70も、図1の構造に関して既に述べた方法で、図7に示す搬送装置基部とともに使用することができることは理解されよう。
図15は、図7に示す搬送装置基部を形成するために使用される部材を展開した状態を示す。ここでも搬送装置基部の半分を構成するのに必要な部材が示されており、残りの半分を構成するのに同様の部材が使用される。
必要ならば、側壁部は図14に示す実施例の方法のように構造体から伸び一体となったものとして構成することもできるが、側壁部は構造体の残りの部分から分離した細長片146によって形成されている。
細長片146は、折り線148で示されるパネルの底部縁部近傍でパネル28に固定される端部150,154を有する。
【0036】
(ピギーバック型搬送装置)
図12は、本発明に係る別の食品搬送装置140の斜視図である。本搬送装置は、図1または図7に示される基部と同じ基部部分と、水平支持パネル46,47にカップ受け用孔がない点を除いて、図1に示されるユニットの基部部分と大部分において構造上同一である補助トレイ141からなる。
さらに、補助搬送装置141の半片2個は、単一のブランクから形成されているか、または、2個の分離した部材がその上端部で一緒に固定されており、それゆえ、2枚のパネル142,144が中央支持パネル22の上端部をおおっている。パネル42,44は、組合わせられた搬送装置にとって単一のハンドホール34になるように、基部ユニットの孔34に位置合わせされた孔34を有している。
基部ユニットの中央支持パネル22がパネル142とパネル144間の開口に容易に嵌め込まれるように、2枚のパネル142,144は、互いに固定されてはいない。
このように、補助搬送装置141は、基部ユニットに「ピギーバック」型で載っている。
補助搬送装置141は、個別にも使用される。客が固形食品のみを注文した場合や、飲料受け用孔があいていないことで支障をきたさない場合には、この搬送装置141を単独で使用することができる。このように、液体食品および固形食品の改良された搬送が提供される。さらに、補助搬送装置141は、追加の飲料搬送容量を提供するために飲料カップ受け用孔を有することもできる。
補助ユニット141の高さ(位置)は、基部ユニットの底部から上に適度な距離をおいて、基部ユニットのカップ受け入れ用開口にカップが保持されるのに充分な空間がとれるように選択されるべきである。
【0037】
(平坦または「一枚板」底搬送装置)
図16から図23は、本発明に係る搬送装置の平坦または「一枚板」底の実施例を示している。
図16を参照すると、ここに示されている搬送装置160は、垂直中央支持パネル構造162と、広げた状態で示されている折りたたみ式平坦または「一枚板」底受け部164,166とを有している。上述した本発明の他の実施例と同様に、中央支持パネル構造162に対して受け部164,166を平坦に折りたたんで収容容量を最小限にすることができる。
ハンドホールが214に設けられており、このホール内には折りたたみ可能なタブが延びている。ホールに手を挿入することによってタブ216を折りたたむと、タブ216が部分的にホールの上端を覆い、搬送装置をより快適に運ぶためのスムーザーである広い面を提供する。
また、本発明の他の実施例に関連して述べたように、追加の品物を保持するために、図16の70に点線で模式的に示される補助スロット付底トレイを用いることもできる。
受け部164,166は、それぞれの受け部の底が平坦で「一枚板」である点で、すなわち、平坦で、1つの態様によれば、大きな孔がなく、図16に示されるような円筒状の飲料容器缶218のような容器や他の物を置くことができる底パネル構造を有する点で、図1〜図15に示されたものとは異なっている。このような円筒状の容器は、先細になっておらず、上述した他の実施形態のように受け部の底の孔に嵌り込まない。搬送装置160は、以下により詳細に述べるように、先細の容器だけではなく、円筒形や他の形状の容器を運ぶのに使用することができる。
【0038】
それぞれの受け部は、3つの側壁を含む折りたたみ側壁構造を有している。受け部164は側壁168,170,172を有し、受け部166は側壁174,176,178を有する。
加えて、タブ201,203(図16および図23も参照)が設けられている。使用者によって受け部が形成されるときに、これらのタブはパネル172,174の底端部近傍の対応するスロットに係合し、側壁構造に挿入されたときに各横断パネル242を押さえつけるようになっている。これにより、横断パネルは側壁構造を矩形に保持することができ、搬送装置を水平面に直立させることが可能となり、受け部に物を容易かつ迅速に置くことが可能となる。
実際、中央支持パネル構造162は、搬送装置の上端部208で折られてヒンジを構成するた2つのセクション204,206(図19参照)を有する単一のパネルから構成される。パネル構造162を補強するとともに、パネル構造162の両側の上半分に便利な印刷広告表示面を提供するために、パネルの上半分の面204,206それぞれの上に付加的な厚さのボール紙210,212が折り重ねられる。
一枚板底構造は、折られた側部延長244を有する横断支持パネル242(図21参照)と、横断支持パネル242を支持する保持構造186(図20参照)とを含んでいる。横断パネル242は、パネル204の1つの底端部における延長部として形成されており、199(図16参照)でパネル204の底端部にヒンジ止めされている。以下、これらの構造を詳細に説明する。
【0039】
(ポップアップ式サイドバリア)
図16を参照すると、各受け部内には仕切板構造が概略180で示されており、図16に示される実施例においては、この仕切板構造は1対のポップアップ式または格納可能なサイドバリア182,184を含んでいる。
ポップアップ式サイドバリア182,184は、パネル204および横断パネル242の底部の切り抜きとして形成されている。
構造182は、サイドバリアを形成し、物218が搬送装置内でひっくり返らないようにサイドバリアによって形成された区画に飲料缶やボトル、カップなどの物218を保持する「上方」位置で示されている。
他方のサイドバリア構造184は、「下方」位置、すなわち固形食品や他の物を受け部164の第2の区画で運ぶことを可能とするように平坦に折りたたまれた状態で示されている。
底部およびポップアップ式バリアの構造は受け部166にも設けられているが、重複を避けるために図面には完全に示されていないことは理解されよう。
ポップアップ式バリア構造184は、その上端部でパネル204にヒンジ止めされ、198にある折り線とバリア形成位置に持ち上げられたときに円筒の面に適合する半円状切り抜き195とを有する第1のパネル196を含んでいる。
また、構造184は、200と前方端197に折り線を有している。
構造182は、持ち上げられたときにパネル204の下部に切り抜き孔192を残し、底部の孔を通じて図16に示される位置に引き上げまたは持ち上げることを可能にする折り線193を有している。
【0040】
このように、搬送装置160が使用されるときに、サイドバリア構造182,184のいずれか1つを直立位置に持ち上げて円筒物保持区画を形成することができる。他方のサイドバリア構造は、図16に示されるように広げたままにして、底部に大きな孔を形成することなく、ハンバーガー、ホットドッグ、ポップコーン、ピーナッツ、ポテトチップスなどの固形物や比較的小さな品物を含む該区画に適合する他の物を運ぶことを可能とする区画を提供することができる。
必要であれば、受け部内に物を保持するために、両方のサイドバリア182,184を広げたままにして、完全に「一枚板」の支持底を提供することもできる。例えば、受け部内に3つの飲料缶が並んで入る場合には、サイドバリアを持ち上げることなく、受け部内に3つの飲料缶を置くことができ、これらの飲料缶は互いに支え合って倒れることを防止する。
【0041】
(広告スペース)
搬送装置の実質的にすべての側壁および外部パネルには好ましくは広告がなされ、その広告は搬送装置を無償で顧客に提供し、食品提供者に適度なコストでまたは無償で提供することを容易にする。例えば、広告は、上部パネル210の220や両側の222および224(図17参照)に現れる。
さらに、パネル204,206の内部表面には広告スペースが都合よく設けられる。この広告は、図17に示されるように、単に2つのパネル204,206をヒンジ208で開いて、図18に示されるようにパネルの内部面を露出することによりアクセスされる。
図18に示される表面206は広告226を有している。都合のよいことに、顧客への無料ギフトとしてCDレコード228がパネル206に付けられている。これは、レコード音楽のような所望のものや必要に応じてスポンサーの商品のコマーシャルを有している。
好ましくは、搬送装置160の外面には説明文が記載されており、使用者に広告と内側パネルに現れたギフトを伝え、使用者にパネルを広げてそこにあるものを見るように勧めるようになっている。
これにより、最小限のコストで搬送装置の有効広告面積を非常に大きくすることができる。
上端部に沿ってヒンジ止めされた2つのパネルを有する中央支持パネル構造162は、本特許出願において示されたそれぞれ異なる発明の実施例とともに利用可能な構造であることに留意すべきである。実際、図12に示される実施例の上部トレイ141はこのヒンジ構造を有している。このように、中央支持パネル構造の内部表面のそれぞれに広告を印刷して、上述した広告スペースを増やすことができる。
【0042】
(保持パネル構造)
図20は、受け部166の底部の保持パネル構造186を示している。
サイドパネル176の底端部は折りたたまれ、保持パネル構造の一部として機能する幅広の長いフラップ230が形成される。第1のコーナー片238のコーナー領域240は、パネル242の底部の部分246に接着剤で固定される。折り線が242で形成されている。コーナー片238は、側壁178の下端部の延長として形成される。(図23も参照のこと。)
もう1つのコーナー片232は、接着剤によってフラップ230に固定されるコーナー部234を有している。折り線は236に設けられている。フラップ232は、側壁174の下端部の延長として形成される。(図23を参照のこと。)
図20に示される底構造は、部分的に折りたたまれて示されているので、図21に示される通常の位置で部分的に内側に折られる底パネル242の部分246,248と、線242に沿って部分的に折りたたまれるコーナー片ともに、該底構造は矩形ではなく台形形状をしていることは理解されよう。
コーナー片は、側壁が広げられたときにパネル242を下方に引っ張り、受け部の保持構造および底部を強固にするのに役立つ結合を提供する。
受け部166用のポップアップバリアが、折り線254,256と半円状切り抜き端258,260とともに250,252で部分的に示されている。これらのすべての部分は、それぞれの折りたたみ位置で示されており、「一枚板」底の一部を形成している。
保持構造186は、横断パネル242を充分に支持し、2つの区画に分けるコンバーチブル型のポップアップ式サイドバリアを有する強固な底を形成する。
「一枚板」底という用語は、図1〜図15の実施例に示されるものとは対照的に、容器を支持する領域に大きな孔がない底部を意味するものであることは明らかであろう。
【0043】
(単一バリア構造)
図22は、図16に示されるように搬送装置の受け部262の1つのために単一仕切板構造270が設けられた本発明の他の実施例を示す斜視図である。
この構造は側壁264,266,268を有しており、構造270は折り線273を有するパネル272と持ち上げられたときの垂直パネル274とを有している。276,278に半円状の切り抜きが設けられており、バリア構造270によって形成される2つの区画のいずれかにある容器を横から支持する。
「上方」位置における単一ポップアップ式バリア構造または仕切板270の使用は、サイドバリアを用いた使用に双方の区画を充てるが、図22に示される単一構造270は使用方法によって有利な場合がある。
【0044】
(単一シート製作)
図23は、図16から図21に示される搬送装置を製造することができる単一シート279の平面図である。
好都合なことに、この構造により、シート279の一面だけを印刷することで、搬送装置にすべての図を印刷することが可能になる。実際、図23は、280で印刷工程用の推奨裁切り境界線を点線の輪郭で示している。
シート279の上面はアクリル仕上げを加えて処理され、未加工のファイバーボードよりも滑らかにされ、シートの反対側は未加工のままとされる。これにより上面の外観がよくなり、両面をコーティングするコストが節減できる。また、アクリル仕上げは、ファイバーボードをより強固にし、耐液性を増す。
垂直パネルは204,206で示され、その間の折り線は208で示される。
広告は、面210,212,168,170,172,174,176,178のそれぞれとパネル204,206のそれぞれに印刷される。好都合なことに、反対側を印刷するためにシートを裏返すのに余分なコストをかけることなく、通常2から4の色分離印刷工程を含んでいる印刷作業を1回行うことですべてがなされる。
290,292,288と、ポップアップバリアの端部と、その他分離が必要とされる箇所に分離線が形成されている。208,284,286と、サイドパネル168,170,172などの間の連結部と、折り目をつける箇所に折り線が設けられている。
そして、シート279は、パネル282のような断片やその他の不必要な材料が除去される自動製造装置に送られる。パネル210,212は、図23に示されるものの下側に向かって線284,286に沿ってパネル204,206の面側に折られる。パネル210,212には接着剤が塗られ、これらはパネル204,206にくっつけられる。
側壁構造が折り曲げられ、タブ205または207に左端部で接着剤で固定されて折りたたみ式側壁構造が完成する。コーナータブ部232,240は折られて、それらがくっつくべき面にくっつけられ、側壁構造は中央支持パネル構造162に対して平坦に折りたたまれる。
図16に示される搬送装置の側壁は、この特許出願において上記で示した他の搬送装置の側壁よりもいくらか高くなっていることに留意すべきである。側壁の高さは必要に応じて変えられるが、受け部に収容されている物が受け部の頂部まで達していない場合には、図16に70で示されているようなパネル構造162上を滑るトレイが、載置される平坦で水平な支持端、すなわちサイドパネルの上端部を保証すると思われる。
もちろん、側壁の高さは、搬送装置についての特定の用途の需要に適合させることができる。
【0045】
(6個詰搬送装置)
上述した搬送装置構造は、飲料のような液体のボトルまたは缶を6個運ぶために使用することができるが、図面の図24,図25,図30は、6個詰専用搬送装置を作るために使用することができる好ましい構造を示している。
図24は上述した搬送装置と同様な搬送装置300を示しているが、ボトルまたは缶または同様の形状の物を6個運ぶための専用のものとなっている。搬送装置300は、1枚のパネルを、中央支持構造302の上端部を形成する線303に沿って折り曲げて形成した2枚のパネル304,306を備えた中央支持構造302を有している。構造302の上部に把手孔350が設けられている。それぞれのパネル304,306の上部は、オーバーレイパネル305または307により強化されている。パネル305および307は、図30に示されるブランクから線309,311,313に沿って分離されており、線301に沿って折り曲げられ、パネル304または306に接着剤で固定される。
ここで述べた他の搬送装置と同様に、パネル304,306のそれぞれの下部から延びる折りたたみ式受け部が設けられている。
1つの受け部は、底構造とともに側壁308,310,312と、受け部を3つの区画に分ける折りたたみ式仕切板328,330とを含んでおり、3つの区画のそれぞれはボトル342や缶や他の同様の形状の物のようなボトルを保持するように設計されている。
第2の受け部は、側壁パネル314,317,315(図24だけではなく図30,図25も参照)を有しており、受け部を3つのボトルまたは缶収容区画に分割する2つの固定仕切板340,341と、第1の受け部のものと同様な底構造とを有している。
側壁314は、パネル306の側部から延びるフラップ346に糊付けすることによりパネル306に固定される。同様に、側壁パネル312は、パネル304の側部から延びるフラップ348によってパネル304に接着される。それぞれパネル314,312から延びるフラップ349,353(図30参照−図24には図示せず)は、端部347または355(図30)を包み、接着剤でパネル304または306の内部面に固定されこれらの端部を補強する。
【0046】
2つの受け部の2つ目のものの底構造が図25に示されており、図25は受け部がほとんど広げられたときの受け部の底部を示している。
1対の長フランジ316,318がそれぞれ外側側壁パネル317および中央パネル306から延びている。(図25,図30を参照のこと。)
比較的短い別のフランジ320,322がそれぞれ受け部の短い方の側壁314,315から延びている。長フランジ316または318のそれぞれは、図25に示されているように、フランジ318または316の一方に接着剤で固定される側にタブまたはフラップ324または326を有している。325,327に折り線が設けられており、図25に示される底構造は、それらの折り線に沿って部分的に内側に折りたたまれている。
第1の受け部の底構造は第2の受け部のそれと同一であり、同じ符号が付されている。
フランジ316,318のそれぞれは、側端部321または323を有する突起313または319を備えている。受け部が完全に広げられ、(ボトルまたは缶の重さを受けて)底構造が下方に押されたとき、突起313,319が他方のフランジ316,318に重なり、側端部321,323は図24に329で示されるように互いに当接して、たたまれた搬送装置材料が元に戻って受け部が閉じてしまうことを防止する。これにより、物が置かれるときも受け部が広がった状態が維持され、フランジ316,318とそれらの突起の重なりにより底構造が強化される。
もちろん、受け部を広げた状態に維持するために、ここで示した他の構造を用いることもできる。
【0047】
図30,図24から明らかなように、仕切板328,330,340,341は、パネル304,306の切り抜きとして形成されている。これにより図24に示される孔344のような孔が残る。これは、装置の搬送装置能力を減少させず、1つの打ち抜きブランクのみを使用し、バリアを構成する付加的な材料を追加する必要がないことから搬送装置の重量が最小限になることが保証されるという利点がある。仕切板328,330,340などは、パネル304または306の一端にそれぞれ一体的に取り付けられており、受け部の長い側壁310または317に接着剤で固定された折りたたみフラップ332,334,343または345を有している。
好都合なことに、仕切板の底端部336,338が垂直パネルの底部から上方に間をおいて配置され、搬送装置が広げられるときに、フランジ318が折りたたみ位置から水平位置に下方に回転するためのクリアランスを提供している。
図24,図25に示される搬送装置は、単一のブランクから形成することができ、比較的少ない数の接着点を有し、反対側を印刷するためにブランクを裏返す必要なしに片側の面に印刷することができるので、高速大量生産ラインに特に好都合であると考えられる。
図24,図25,図30に示された実施例における接着点は、フラップ332,334,343,345、フラップ346,348,349,353、フラップ326,324である。さらに、パネル305,307は、それぞれパネル304,306に接着される。
【0048】
(大型2カップ搬送装置)
図26,図27,図31は、特に48オンスのビールカップなどの比較的大型の飲料カップを2つ運ぶことができるように設計された搬送装置360を示している。特に、1度に顧客が買えるビールが2つに限られている野球場や他のスタジアムにおいて使用される場合に好都合である。しかしながら、この搬送装置は、他の比較的重い物(例えば大きな鉢植え2つなど)を運ぶのにも使用することができる。
搬送装置360は、端部267で折り曲げられ、垂直パネル364,366を形成したパネルからなる中央支持構造362を含んでいる。上述した他の搬送装置と同様に、パネル368,369(図31も参照)は、分離されて、折り曲げられ、パネル364,366の上部に補強のために接着されている。
フラップ404,406によりそれぞれパネル364,366に接着剤により固定された側壁パネル372,374,376,378,380,377によって2つの受け部が形成されている。
【0049】
図27は、壁378,380,377によって形成された受け部のほとんど広げられた状態の底構造を示している。この構造は、完全に広げられたときにそれぞれの受け部の底が概略正方形になるという点を除いて、上述した底構造と同様である。他方の受け部の底構造も同様であり、同一の符号を付している。
この底構造は、底構造の対向する隅部392,396に固定された4つのフランジ384,388,394,398からなっている。それぞれのフランジ394,398の一端は対角線上に裁断されており、400,402に折り線が設けられている。底構造は、図27に示される線に沿って部分的に折りたたまれる。
フランジ384は、他方のフランジよりも大きく、底を完全に覆うように外側に延び、受け部の底全体にわたって覆うように、受け部の反対側の側壁(および選択により他方の側壁)に係合する。上に曲がったフランジ端部386は、物が受け部内に置かれたときにフランジ384を押さえつけるのに役立つように係合する内壁を把持するのに役立つ。
中央支持構造362の頂部近傍には、比較的短いハンドまたはフィンガーホール370が設けられている。ホール370の側部は、好都合なことに、比較的狭い中央支持構造の側端部の比較的近くまで延びている。
【0050】
図28は、図1,図6に示されるものと同様に底にスロットを有する補助トレイ408とともに使用される搬送装置360を示す側面図であり、トレイは、中央支持構造362の頂部をスロットに挿入することにより搬送装置360に装着される。これにより、固形食品またはスープ容器などの追加の飲料を、大きな容器382の頂部に置かれるトレイに置くことが可能となる。これは、上述した実施形態において示された同様のトレイと同じ目的を果たす。
図29は、2つの搬送装置360が並べて配置され、2つの中央支持構造362を並べて通過させることができる程度の大きさを有する幅の広いスロットを有する特殊な補助トレイ410に嵌め込まれた本発明のさらなる実施例を示している。このような補助トレイ410は、2つの搬送装置360を互いに並べて固定する。ホール370は、大人が片手で両方のハンドホールを同時につかめる程度に互いに隣接しており、これにより顧客は片手で4つの大型飲料カップを運ぶことができる。
【0051】
図32,図33,図34は、図26,図27,図31に示される2区画搬送装置360の他のバージョンを示している。この搬送装置は、底構造を除いて上記図に示された搬送装置と同一である。したがって、構成部材には、底構造の構成部材を除いて図26,図27,図31と同じ符号を付している。
図32は、搬送装置の2つの区画のうちの1つにおける底構造を示す破断図である。底壁は、搬送装置が完全に広げられたときに互いに端部同士が重ね合わされる4つのフランジまたはフラップ424,428,430,434を有している。図32においては、完全に平らになる直前の状態のフラップが示されている。
図33は、図32に底が示されたものとは反対側の区画における部分的に広げられた底構造を示す、図27と同様の底面図である。2つの区画の底構造は同一である。
図33に示される底構造は、サイドパネル377(図34参照)の右端から延びるフランジまたはフラップ412と、側壁パネル364の右端から延びるフランジ416と、側壁パネル380の右側から延びるフランジ422と、側壁パネル378の端部から延びるフランジ418とを含んでいる。それぞれのフランジ416,422は、折り線424または426(図33参照)とともに、それぞれフランジの一端から延びるタブ414または420を有している。
図33に示されるように、タブ414はフランジ412に接着され、タブ420はフランジ418に接着されている。
搬送装置が完全に折りたたまれたとき、フランジは、各フランジと該フランジが延びる側壁パネルとの間の折り線とともに、折り線424,426に沿って折られて平坦になる。
フランジは、搬送装置が広げられるときに互いに障害とならないか少し干渉するように、形作られ、寸法決めされている。そして、底が完全に広げられると、パネルの端部が互いに当接し、図32に示されるようなぴったりとしたパネル構造が作られる。
図32,図33,図34に示される底構造は、図26,図27,図31に示される底構造よりも強固で、かつ重い負荷を支持することができると考えられる。
【0052】
(4区画固定仕切板搬送装置)
図35は、本発明により構成された他の搬送装置440を示している。図36は搬送装置の2つの受け部のうちの1つの底面図であり、図39は搬送装置440を作るために使用されるブランクの平面図である。
搬送装置440は、搬送装置の上部端443を形成する中央部で折られ、2枚の垂直パネル446,448を形成するパネルからなる中央支持構造442を含んでいる。パネル444,445(図39参照)は、上述した実施例と同様に、それぞれパネル448,446に接着される。中央支持構造にはハンドホール450が形成されている。対向する2つの受け部が形成され、パネル446,448から外側に延びている。各区画は仕切板構造により2つの別個の受け部に分割されている。
1つの受け部は、矩形の側壁構造を形成するために折られ、フラップ461により中央パネル448に糊付けされた側壁452,454,456からなっている。
同様に、他方の大きな区画は、折られて、壁458に接着されるフラップ459によりパネル446に固定された側壁458,460,462により形成されている。2枚の仕切板464,466が設けられている。これらは、それぞれパネル448,446の切り抜きとして形成されている。それぞれの仕切板は、長い側壁454または460に接着される端部フラップ468または470をそれぞれ有している。これにより、受け部を2つのより小さな区画に分割することができる。
底構造は、いくつかの点において図24,図25,図30に示される搬送装置のものと同様である。2つの受け部のそれぞれは、パネル448または446から延びる長フランジ472または473を有している。反対側の長フランジ474または475は、各区画の外側壁から延びている。長フランジ472は幅広部476と幅狭部とを有しており、外側パネル474,475のそれぞれは幅広部478などを有している。それぞれの長フランジは、フランジの横断中央線に位置する側端部を有している。これらの端部は、図35において480で示され、以下で詳しく述べるように、搬送装置が完全に広げられたときに互いに当接する。
【0053】
図36は、図35の壁458,460,462によって形成される区画の底の底面図である。上述した搬送装置の同様の図と同じように、底はほとんど広げられた状態で示されている。フランジ475はエンドタブ494を有し、フランジ473はエンドタブ498を有する。
側壁458から延びるフランジ496および側壁462から延びるフランジ500は、497,499の折り線でそれぞれタブ494,498に接着されている。
フランジ475のセクション482はセクション483よりも狭くなっており、493で傾斜が付けられた隅を有する側端部が490に形成されている。
同様に、フランジ473の部分485は部分484よりも広くなっており、側端部が492に形成されている。隅は495で傾斜がつけられている。
搬送装置が完全に広げられるとき、区画に置かれた物の重量あるいは搬送装置を組み立てる人の手によってフランジ473,475が下方に押し下げられ、2つのフランジ473,475の2つの側端部492,490は互いに係合してロックし、区画が広がった状態を維持する。
2枚の仕切板464,466の底端部は、各区画の底から上方に位置し、搬送装置が広げられるときにフランジ472,474が下方に開いてロックして搬送装置の底を形成するための適当な空間を与える。
搬送装置の2つの区画のそれぞれの対向する長フランジは互いに重なり合い、かみ合うので、底は強固であり、物が搬送装置に置かれるときにも広がった状態を維持する。
【0054】
(カップ保持孔および高い側面を有する搬送装置)
図37は、本発明の他の搬送装置502を示している。これは、図1,図2に示されている実施例と同様に底にカップ保持孔を有しており、搬送装置が背の高い飲料カップを保持できるように比較的高い側壁を有しており、それらの底はカップ受け孔に固定され、上端部は比較的高い側壁により保持される。
図38は図37の線38−38に沿った断面図であり、図40は搬送装置502を形成するために使用されるブランクの平面図である。
搬送装置502は、505で折られ2つの垂直パネル508,510を形成したパネルを有する中央支持構造504を含んでいる。パネル506,512(図40)は、それぞれパネル510,508の面に接着されている。
搬送装置には2つの大きな受け部がある。1つは、パネル510から延びるフランジ534に接着された側壁512,514,516により形成されている。
他方の受け部は、側壁パネル518,520,522により形成されており、パネル518に接着されたパネル508からはフランジ532が延びている。
2つの受け部の底壁はそれぞれ一対の飲料カップ受け孔524,526,528,530を有している。
【0055】
図38を参照すると、底構造は、底パネル550と中間パネル548と幅広水平パネル532または534を含んでいる。幅広パネル532は受け部の全幅にわたっている。同様に、幅広パネル534は他方の受け部の幅にわたっている。それぞれの幅広パネルは、搬送装置が完全に広げられるときに支持される壁514の内部に摩擦係合する上方に延びるフランジ536を有している。
それぞれの幅広パネル532,534は、短い距離だけ外側に延びて孔542,546(図38,図40参照)に係合し、パネルが完全に広げられたときにこれらの孔に通される3つの突起540,544を有している。これはパネル532,534を押さえつける役割を有する。
孔528を通して支持面60に置かれた状態でカップ535が示されており、水平パネル534は持ち上げられた状態となっている。この図示は、フランジ536,538、突起540,544、受け孔542,546を除いて底構造が実質的に同一である図2との比較のためになされている。他の点においては、搬送装置502の底の構造は図1,2に示されるものと実質的に同一であり、ここでは説明しない。
上述した搬送装置502の効果に加えて、突起540およびそれらの受け孔により、パネル532,534が広げられ、突起が孔に嵌め込まれた後にとどまる能力が改善され、これにより、搬送装置に物を置くのが簡単になる。
【0056】
(ロック底付4カップ搬送装置)
異なるタイプのロック底を有する種々の搬送装置について述べたが、図41から図47はロック底の好ましい形態を有する搬送装置600を示している。この場合において、搬送装置600は、カップ662のような大きな飲料カップを保持するための4つの比較的大きな区画または受け部を有しており、植木鉢や油容器などを運ぶ用途だけではなく、スタジアムや他の関連食品および飲料搬送用途に特に有利である。
もちろん、同様の一般的なタイプの底構造を上述した搬送装置の異なる特定の実施例の多くおいて使用できることは理解されよう。
搬送装置600は、上述した本発明の他の実施例と同様に、上端部608でヒンジ止めされた2つの垂直側壁645,647を含む中央支持構造602を含んでいる。
中央支持構造602の上部は、中央握り部開口611と折りたたみ可能なハンドガード610を有する前面604と背面606を有している。受け部構造は、2枚の垂直支持パネル645,647のそれぞれから外側に延びている。一方の受け部は、パネル647の左端から外側に延びて側壁612の内面に接着されるパネル632によってヒンジ止めされ適切な形に保持された側壁612,614,616を含んでいる。
同様に、搬送装置の反対側の第2の受け部は、パネル622に接着され垂直支持パネル645の左端から延びるパネル632によって固定される側壁618,620,622によって形成されている。
2つの受け部のそれぞれは、ヒンジ止めされたロッキングパネル648を含む底構造を有しており、ロッキングパネル648は、図42に詳細が示されているように、最外周縁から延びて垂直支持パネル645または647の底部のスロット660に嵌め込まれるロッキングタブ649を有している。
【0057】
図42と図46を参照すると、上述した本発明の実施例の多くと同様に、それぞれの受け部は底支持構造を有している。
図46に示されるように、タブ659,658はそれぞれ側壁622,618から延びており、側壁645から延びるパネル648またはパネル656に663,661で接着されている。パネル648は、ヒンジ止めされ、最外周パネル620から延びている。
図42を参照すると、ロッキングパネル648は、図46に示されるように底が部分的に開かれるときにのように持ち上げられた位置で示されている。
そこに示されているように、パネル648とともにパネル658,659,656により形成される保持構造は、強固に支持される多層底構造を形成している。
特に、4つの区画のうちの1つにカップが導入されるとき、ロッキングパネル648は押し下げられ、それぞれのタブ649がスロット660の1つにカチッと入り、パネル648を所定の位置に止める。
このロッキングパネル648は、受け部の底全体にわたって孔のない連続的な支持面を提供する点で非常に有利であり、搬送装置が保持される位置の真下にある垂直支持パネル647または645に連結されている。
右手側の受け部底構造646は、所定の位置にある飲料カップ662と開口660に挿入されたロックタブとともに示されている。
【0058】
上述した実施例の少なくとも1つと同様に、搬送装置600は、端壁と垂直支持パネル645または647との間の接続部のそれぞれにコーナーガセット624,626,628,630を有している。これらのガセットは、パネル645,647を強化し、特に重いカップや他の容器が区画に置かれたときにパネルが外側に曲がるのを最小限にするのに役立つ。
あるいは、内部の広告を見るためにパネルを開くことができるようにすることが要求されずに最大剛性が要求される場合には、パネル645,647を接着して最大剛性を得ることができる。
それぞれの受け部は、支持パネル645または647の壁から切り抜かれて640で示されるような孔を形成する中央仕切板636または642を有している。
仕切板636の端部は曲げられて、第2の受け部用の側壁614または620の内周面に接着される接着タブ638を形成している。
図47は、図41,図42に示される搬送装置を作るために使用されるブランクを示している。
上述した他の搬送装置用の同様のブランクについて説明したので、このブランクについての詳細な説明はここではしないが、折り線が大文字「F」で示され、切り取り線が大文字「C」で示されている。
【0059】
(補助トレイ)
図43〜図45は、搬送装置600とともに使用されるように設計された補助トレイ670を示している。このトレイは、ある程度改良されているが、図1,図6に示されるトレイと実質的に同一である。
トレイ670は、底壁672と4つの直立側壁674,676,678,679とを有している。側壁676,678は、それぞれ三角タブ682,680を有しており、これらはトレイの角の前壁および後壁に接着されている。側壁は、隅部の線687,689のような折り線や折り線684,686に沿って互いに折りたたまれ、輸送と保管のためにトレイが平坦にたたまれる。
図45に示されているように、底壁672は、両端よりも中央部が広くなった細長スロット688と、セクション688に垂直な2つのエンドセクション690,692とを有している。このように、「I」字状のスロットが底壁672に形成されている。
図44は、搬送装置600内の2つの飲料カップ697,698とカップの上部に置かれたトレイ670とを示す破断側面図である。図44,図45においては、搬送装置の把手または中央支持セクション602がスロット688を通って上方に延び、ガセット624,626,628,630がスロット690,692の部分を通って上方に延びていることが分かる。
また、図43,図44は、搬送装置600に置かれるであろう飲料カップや他の容器の高さがかなり変化することを示している。このように、図43に示されたカップ694,696の頂部は、図44におけるカップ697,698の頂部よりも高く、搬送装置の側壁の上端691の上方に延びている。しかしながら、容器が簡単につかめ、容器から簡単に外せるように、飲料容器の頂部が常に搬送装置の側壁の上端よりも上方にあることが好ましい。
【0060】
(パッケージ飲料搬送装置)
図48,図55は、パッケージ飲料搬送装置700を示している。この特定の例においては、搬送装置700は、ソフトドリンク、ビール、水、または他の飲料のボトルを6本保持するように設計された6個詰め搬送装置である。これは、ある程度改良されているが、図24,図25,図30に示される搬送装置と実質的に同一である。
搬送装置700は、フロントパネル703とリアパネル704と握り部706と折りたたみ可能なハンドガード708とを有する中央支持構造702を含んでいる。
2つの受け部が設けられており、うち1つは中央支持構造702の片側から延びている。第1の受け部は側壁712,714,716を含み、第2の受け部は側壁718,726,728を含んでいる。
中央支持構造は、搬送装置の上端部710で互いにヒンジ止めされ、2つの受け部の後壁として機能する2枚のパネル720,724を含んでいる。
一対の仕切板730,732は、中央パネル720からパネル714に延び、パネル714に接着されたタブ731,733によってパネル714に固定されている。それぞれの仕切板732,730は、下方に延びる先細下部734または736を有している。それぞれの先細下部は、3つの区画内で隣接するボトル間のクッションを提供し、隣接するボトルの間の接触を和らげて破損の可能性を低減するために、搬送装置の底の近傍まで下方に延びている。
【0061】
2つの受け部のそれぞれの底は、底が一枚板である(飲料容器受け孔がない)点を除き、図37,図38に示されるのと同様の構造によって非常に強化されている。各底は、パネル720または724の底端部にヒンジ止めされ、その位置から外側に延び、受け部の底の全幅にわたって延びるトップパネル742を有している。各パネル742は、それぞれ外側に延び、搬送装置の最外周パネル714,726の一対のスロット378の1つを通って突出する一対のタブ740を有している。
原則として、パネル742は、図41,図42に示される搬送装置600における受け部の底を形成するパネル648と同様であるが、それぞれのパネルのヒンジ点が逆になっている。
このように、両側から押すことによって、折りたたまれた搬送装置を立たせるときに、底パネル742は、図42に示される底パネル648と同様に、ずっと押し下げられるが部分的に持ち上げられる。
そして、フルボトルの飲料が区画に置かれると、飲料とボトルの重量が底パネル742を下方に押し、タブ740が曲がってスロット738にパチッと嵌り、底の上パネルを所定の位置に止める。この構造は、これを支持し、上述した他の実施例のものと同様である残りのパネルとともに、別に駆動されるラッチ構造を必要とせずに自動的にロック可能な非常に強固な底を提供する。
【0062】
搬送装置700の底の詳細のすべてが図面に示されているわけではないが、先に示された他の底構造とほぼ同様であるため、搬送装置700が作られるブランクを示している図面である図55を参照すれば、搬送装置の詳細な構造を知ることができる。
先の図面と同様に、折り線は文字「F」で示されている。
垂直パネル724,720が折られ、そのパネル724,720上にパネル703,704が折り曲げられて、各パネル703,704の孔706がパネル720,724の孔754および四角い孔752にそれぞれ揃うように、所定の位置に接着される。
そして、2つの延長パネル762,764が、パネル724,720の左端に折り曲げられて、所定の位置に接着され、搬送装置の垂直支持構造を強化する。
切り抜き752は、その上端に沿って下方に折り曲げられ、仕切板770,772の切り抜きによって形成された孔に部分的に位置し、搬送装置の反対側の半分に置かれたボトル間のクッションを提供して破損するおそれをなくしている。パネル724に残った孔に延長パネル762,764を接着することにより構造が補強される。
パネル716の右端から外側に延びるフランジ762がパネル720の一端を覆うまで、壁712,714,716が折り曲げられ、所定の位置に接着される(図55とともに図48参照)。
同様に、側壁728,726,718が折り曲げられ、パネル260がパネル724の一端を覆い、所定の位置に接着される。接着されたこれらのパネル760,762は、仕切板730,732,770,772およびそれらのタブ773,775を切り抜くときに材料が除去された中央支持構造を補強するのに役立つ。
図55に示されるように、隣接するパネル768,742に接着されるパネル718,728,712,716の下端部には、コーナータブ764,766が設けられている。
トップパネル742は、パネル720,724の端部でヒンジ止めされているように示されており、タブ740が嵌め込まれるスロット738は、パネル714,726内に示されている。
【0063】
得られる搬送装置は、補助ロック機構やそのような機構の駆動を必要とせずに、そこに飲料が置かれたときに自動的に止まる非常に強固な底構造を有している。
さらに、底の構造により、通常の従来技術の「スリング底」搬送装置と比較して、より軽いボール紙材料を使用して搬送装置を作ることができ、コストを削減することができる。
図48,図55から、組み立てられた搬送装置が輸送のために平たく折りたたまれたときに、底が中央支持構造702の両側の受け部の内側に折り曲げられて、搬送装置の外形を超えて延びることがないということは明らかである。このように、折りたたまれるときには、搬送装置は、最小限の外形寸法を有しており、輸送容量およびコストを節約できる。
最後に、隣接するボトルはそれらの間のボール紙の隔壁により衝撃が和らげられ、破損のおそれを最小限にすることができる。
【0064】
(カバーとしてのトレイの利用)
図49は、飲料容器またはカップ696,698の頂部を覆うカバーとして使用される状態が示された補助トレイ670を有する搬送装置600の側面図である。トレイ670は、単に逆さまにされて開けた飲料カップの頂部の上に置かれ、飲料容器上の個々のカバーを用いることなく、飲料が落ちたり、雨で汚れたり、薄まったりすることから保護する。
【0065】
(特殊食品容器トレイ)
図50〜図53は、本発明の他の特徴を有する特殊食品容器トレイを示している。
図50は、特にドーナッツ、丸いパン、ビスケットまたはロール、ハンバーガー、同様の形状の食品を保持する場合に適応するトレイ800を示している。
トレイ800は、側壁と底壁とカバーまたはトップ806を有している。トップまたはカバー806は、808でヒンジ止めされた突き出しリップ付カバーであってもよいし、あるいはトレイ内の食品を守るためにトレイ上に置かれ、トレイの側壁に嵌る側壁を有する別個のトップであってもよい。
好ましくは、搬送装置600の垂直支持構造および把手が挿通される中央スロット688に近接して一対の仕切板810が設けられている。
【0066】
図50,図51は、容器のバリア810と側壁との間に配置されたドーナッツの列802,804、この場合にあっては12個のドーナッツを示している。
バリア810は、好ましくは、ドーナッツや他の物が箱の中に置かれた後に滑ってスロット688上に位置することを防止するように設けられている。このように、トレイが把手600上に下方に押し込まれたときに、把手600と食品との間の望ましくない接触が避けられる。
また、カバー806は、つかみやすく、両者を一緒に運べるように搬送装置600の把手がそこを通って上方に延びるようにスロット811を有している。
このように、ドーナッツ店、デリカテッセンやその他の店舗などの食品店舗は、カップ入りのコーヒー696,698が詰められた搬送装置600および12個のドーナッツを含むカバートレイ800を顧客に売ることができる。これらは片手で簡単に運ぶことができる。
【0067】
図52は、矩形の2切れ814,816のピザを運ぶためのトレイとバリア810とを有する搬送装置600を示している。
顧客が持ち運ぶ前に加熱しなければならない食品を運ぶ際には、トレイを形成する材料は、「オーブン耐熱性」の材料であることが好ましい。このように、顧客が買い求めるまで、ピザをトレイに予め置いて、冷凍領域に積み重ねておくことができる。そして、内部にピザを有するトレイを対流オーブンに挿入し、少しの間加熱して適切な温度にし、加熱されたピザを有するトレイを搬送装置の把手の上に落として、顧客がこれを持っていく。
所望の量の食品を保持するようにトレイ800,812を搬送装置600よりもかなり広くできることは理解されよう。
また、トレイは、正方形または矩形である必要はなく、例えば容器底の半分がそれぞれ円形ピザパイの半分を保持する場合には円形であってもよい。
このように、顧客が1人で自分自身の分だけではなく同僚数人分のコーヒーとドーナツを運ぶことができる。また、数人分の飲料とともに加熱されたハンバーガーやピザの形態の数人分のランチを1人で持ち帰り専門店から運ぶことができる。
この搬送装置と密閉された食品容器との組み合わせは、食品売り場の勘定カウンタでの負担を軽減することができ、食品の売上を増やすことができる。
【0068】
(2カップロック底搬送装置)
図54は、スロット387に嵌り込んで図48に示される搬送装置600用に示されているものと同様のロック底を形成するタブ385を有するトップロッキングパネル384が底に設けられている点を除いて、図26,図31に示される2カップ搬送装置と本質的に同一である2カップ搬送装置用のブランクを示している。2カップ搬送装置の構成は図26,図31に示されるものと実質的に同一であるので、本発明のこの実施例においてさらに説明する必要がない。
【0069】
本発明の搬送装置の材料は、高価である必要はない。通常、中位の重量のファイバーボードで大体の目的に充分であると考えられる。例えば、0.20S.U.S.再生新聞紙とすることができる。アクリルコーティングを超える耐水性が必要ならば、さらなる防水コーティングを内外面の両方に施すことができる。
弾力性のあるプラスチック材料から搬送装置を製造することも本発明の範囲に含まれる。
必要に応じて、搬送装置は再利用ができるように容易に洗浄可能なプラスチック材料から製造することができる。
本発明は、多様な実施例において上記の目的を充分に満たしている。搬送装置は、容易かつ迅速に広げられ、それ自体で直立するので給仕に従事している人が搬送装置に食品および/または飲料を載せるのに両手を最大に使用することができ、液体食品および固形食品の両方を運ぶためのしっかりした頑丈で安全な搬送手段を提供することができる。さらに、本発明は、比較的広い外部広告スペースを提供することができる。
また、本発明の搬送装置は、単一のシート材料から作ることができる点で、比較的安価に作ることができ、接着点が比較的少なく、ブランクの一面すべてに印刷することができる。
本発明の一枚板底バージョンにおいては、円筒容器や先細容器など種々の異なるタイプの飲料や他の容器を運ぶことができる。液体の容器の次に、あるいは搬送装置の取付可能な補助トレイで固形物を運ぶことができる。
また、本発明は、中央支持パネル構造が、対向する内面に印刷がなされたヒンジ止めパネルで形成されており、付加的な広告ディスプレイをこれらの面に配置することができる点で有利である
一枚板底の実施例は、ソフトドリンク、ビール、ホットティー、アイスティー、コーヒー、ホットスープなどの飲料や、病院における血液やその他の流体、植木鉢、自動車やバイク用のオイルや燃料添加剤の缶などの食品以外の多くの物、搬送装置に適合する広範囲にわたる一般的な物を運ぶのに用いることができる。
本特許出願の請求の範囲において用語として「食品」と述べられている場合には、特に言及しない場合には、「食品」は、液体、固体、顆粒およびその他の形態を含むすべての食品の形態を含むと理解されよう。
本発明の上記記載は、例を挙げて明らかにしようと意図するものであり限定するものではない。上述の実施例における種々の変更や改変が、いわゆる当業者によってなされ得るであろう。これらは、本発明の本質や範囲から逸脱することなくなされ得る。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】図1は、本発明の食品搬送装置の一実施例の斜視図である。
【図2】図2は、本発明の作用を示すために部分的に変更した図1の2−2線における部分破断図である。
【図3】図3は、平らに折りたたまれた図1の搬送装置の基部の正面図である。
【図4】図4は、図3に示される搬送装置基部のトレイの平面図であり、トレイの一部が広げられて示されている。
【図5】図5は、トレイが完全に広げられた状態の図4と同様の平面図である。
【図6】図6は、図1に示される搬送装置の折りたたまれた補助トレイの平面図である。
【図7】図7は、本発明の搬送装置の他の実施例の斜視図である。
【図8】図8は、図7の線8−8に沿った断面図である。
【図9】図9は、図7の線9−9に沿った断面図である。
【図10】図10は、図7において広げて示されている搬送装置基部の折りたたまれた状態を示す正面図である。
【図11】図11は、部分的に広げられた状態の図7および図10に示される基部の一部を示す概略側面図である。
【図12】図12は、本発明の食品搬送装置の他の実施例を示す斜視図である。
【図13】図13は、図12の線13−13に沿った断面図である。
【図14】図14は、図1に示される搬送装置基部の半分を切り取った状態の平面図である。
【図15】図15は、図12に示される搬送装置基部の半分を切り取った状態の平面図である。
【図16】図16は、本発明の搬送装置の他の実施例の部分的に切り抜き部分的に模式的な斜視図である。
【図17】図17は、図16の搬送装置を用いる1つの方法を示す模式図である。
【図18】図18は、図16,図17に示される構造の内面の背面図である。
【図19】図19は、図16の線19−19に沿った部分破断断面図である。
【図20】図20は、図16の構造の一部の底面図であり、受け部のうちの1つが部分的に折りたたまれている。
【図21】図21は、図16〜図20に示される実施例の構造的特徴を示す断面図である。
【図22】図22は、図16〜図21に示される搬送装置の他の実施例の破断斜視図である。
【図23】図23は、図16〜図21に示される搬送装置の実施例を作るために使用される単一のブランクの平面図である。
【図24】図24は、本発明の搬送装置の他の実施例の破断斜視図である。
【図25】図25は、図24に示される搬送装置の受け部のうちの1つの部分的に広げられた底構造の底面図である。
【図26】図26は、本発明の他の実施例の斜視図である。
【図27】図27は、図26に示される搬送装置の受け部のうちの1つの底の底面図である。
【図28】図28は、図26の搬送装置の側面図であり、補助トレイが取り付けられている。
【図29】図29は、トレイにより図26に示される搬送装置をグループ化して大きな搬送装置とした一対の搬送装置の正面図である。
【図30】図30は、図24に示される搬送装置を形成するために使用されるブランクの平面図である。
【図31】図31は、図26の搬送装置を形成するために使用されるブランクの平面図である。
【図32】図32は、図26の搬送装置用の他の底構造の底部の破断図である。
【図33】図33は、図32に示される搬送装置の部分的に広げられた底セクションの底面図である。
【図34】図34は、図32,図33に示される搬送装置を作るために使用されるブランクの平面図である。
【図35】図35は、本発明の他の搬送装置の部分破断斜視図である。
【図36】図36は、図35に示される搬送装置の区画のうちの1つの底面図である。
【図37】図37は、本発明の他の搬送装置の部分破断斜視図である。
【図38】図38は、図37の線38−38に沿った部分的に模式的で部分的に破断された断面図である。
【図39】図39は、図35に示される搬送装置を作るために使用されるブランクの平面図である。
【図40】図40は、図37の搬送装置を形成するために使用されるブランクの平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ上端部と下端部とを有する一対の垂直パネルと、
前記垂直パネルのそれぞれの下端部近傍に位置した折りたたみ可能な受け部とを備え、前記受け部のそれぞれは、前記パネルの1つの上に折りたたむとともに前記1つのパネルから外側に広げることができ、
前記垂直パネルは、前記上端部の近傍でヒンジ止めされ、前記パネルが一緒になったときに互いに対向する前記垂直パネルの面のうちの少なくとも1つの上に表示される図表を含み、これにより前記パネルを開いて前記図表を見ることができるようになっている、搬送装置。
【請求項2】
手で物を運ぶ食品搬送装置を用意することを含む広告方法であって、
前記搬送装置は、
それぞれ上端部と下端部とを有する一対の垂直パネルと、
前記垂直パネルのそれぞれの下端部近傍に位置した折りたたみ可能な受け部とを備え、前記受け部のそれぞれは、前記パネルの1つの上に折りたたむとともに前記1つのパネルから外側に広げることができ、
前記垂直パネルは、前記上端部の近傍でヒンジ止めされ、一緒になったときに互いに対向する前記パネルの面のうちの少なくとも1つの上に広告を置いた、広告方法。
【請求項3】
中央垂直パネル構造と、広げられるときに前記垂直パネル構造の両側から広げられる折りたたみ可能な受け部とを有する搬送装置を製造する方法であって、
(a)印刷可能な面を有する単一のブランクで前記搬送装置の部品を形成し、前記部品を前記ブランクの材料を使ってヒンジ止めし、
(b)前記ブランクから前記搬送装置が組み立てられるときに、前記部品のうち少なくともいくつかの外面に図表を表示できるように前記部品を選択し、前記選択された部品の前記面に図表を1ステップで印刷し、
(c)前記部品に前記ブランクの材料によりヒンジ止めされる一対の垂直パネルを含め、
(d)パネルが一緒になって前記垂直パネル構造を形成するときに、互いに対向する前記パネルの面に図表を印刷し、
(e)前記部品から前記搬送装置を組み立てる、方法。
【請求項4】
中央垂直パネル構造と、広げられるときに前記垂直パネル構造の両側から広げられる折りたたみ可能な受け部とを有する搬送装置を製造する方法であって、
(a)前記搬送装置の部品を単一のブランクで形成し、
前記部品を前記ブランクの材料を使ってヒンジ止めし、
(b)前記部品に前記ブランクの材料によりヒンジ止めされる一対の垂直パネルを含め、
(c)互いにヒンジ止めされかつ前記垂直パネルの一方の端部に一端がヒンジ止めされた一対の一連パネルと、前記垂直パネルの底端部にヒンジ止めされる底パネルと、前記側壁パネルの下部端にヒンジ止めされる水平支持フランジとを前記部品に含め、
(d)前記ブランクから前記部品を分離し、前記側壁パネルをヒンジ線に沿って曲げ、前記それぞれの一連のパネルの一端を前記垂直パネルの前記側端部の反対側の一端に固定し、
(e)選択的に前記フランジを互いに固定して前記底パネル用の折りたたみ可能な底支持構造を形成する、方法。
【請求項5】
少なくとも1つのパネルと把手構造とを有する中央支持構造と、
それぞれ前記中央支持構造の一方から外側に延び、広げられたときに保持構造用の側壁を形成する一対の折りたたみ可能な側壁構造とを備え、
前記側壁構造のそれぞれは、一緒に垂直折り線に沿って前記支持構造に取り付けられる複数のパネルを備え、前記側壁パネルのそれぞれは上端部と下端部とを有し、前記側壁パネルは、前記中央支持構造から離れて前記中央支持構造に対向する1つのパネルを含み、
前記中央支持構造と前記1つの側壁パネルのそれぞれは、その下端部から外側に延びる折りたたみ可能なフランジ構造を有し、広げられたときに1つのフランジが他のフランジと重なって前記保持構造用の底支持構造を形成する、搬送装置。
【請求項6】
2つの端部を有し、前記中央支持構造と前記1つのパネルとの間に延び、前記端部の一方で前記中央支持構造に固定され、前記端部の他方で前記1つのパネルに固定される少なくとも1つの折りたたみ可能な仕切板壁を含む、請求項5に記載の搬送装置。
【請求項7】
前記側壁構造のそれぞれは、それぞれその底端部から延びるフランジを有する4つの壁を有し、前記フランジのそれぞれは、前記保持構造用の底を形成するための前記フランジの支持を提供するために前記フランジが折りたためるように、隣接するフランジに対角折り線により固定される、請求項5に記載の搬送装置。
【請求項8】
前記中央支持構造は、前記中央支持構造の上端部を形成する折り線で折り曲げられて2つのパネルを形成するパネルを備え、前記保持構造のそれぞれは前記支持構造の前記パネルの1つから外側に延びている、請求項5に記載の搬送装置。
【請求項9】
前記中央支持構造から延びるフランジは、前記1つのパネルから延びるフランジに重なり、前記1つのパネルまで実質的に延びている、請求項5に記載の搬送装置。
【請求項10】
前記1つのパネルから延びるフランジは、前記中央支持構造から延びるフランジに重なり、前記中央支持構造まで実質的に延びている、請求項5に記載の搬送装置。
【請求項11】
前記中央支持構造から延びるフランジは、その外周端から延びる少なくとも1つの突起を有し、前記1つのパネルは、前記突起を有するフランジが下方に押されたときに前記突起を収容するように配置されたスロットを有する、請求項9に記載の搬送装置。
【請求項12】
前記1つのパネルから延びるフランジは少なくとも1つの突起を有し、前記中央支持構造は、前記突起を有するフランジが下方に押されたときに前記突起を収容するように配置されたスロットを有する、請求項10に記載の搬送装置。
【請求項13】
中央支持構造を有し、前記中央支持構造の両側から一対の対向する受け部が延びている、容器または食品用の折りたたみ搬送装置であって、前記受け部のそれぞれは、
折り線に沿って接合され折りたたみ可能な囲いを形成する複数の側壁を有する折りたたみ可能な側壁構造であって、前記側壁のそれぞれが、上端部と下端部と前記折り線で隅部を有する側壁構造と、
前記側壁のうち隣接する少なくとも2つの側壁の前記下端部から延び、前記隅部のうち互いに隣接する隅部に固定される折りたたみ可能なフランジによって形成される底構造とを有し、
前記1つの隅部に隣接する少なくとも1つの前記フランジのための対角折り線を含み、
前記折りたたみ可能な囲いは、対向する4つの隅部を有する一般的な矩形形状を有し、前記底構造は、前記側壁の他方から延び、前記1つの隅部と反対側の隅部で固定される2つの他のフランジを含む、折りたたみ搬送装置。
【請求項14】
その底に縦長スロットを有するトレイを含み、前記中央支持構造が前記スロットを貫通している、請求項13に記載の搬送装置。
【請求項15】
前記中央支持構造と前記中央支持構造に取り付けられた側壁のそれぞれとの間のガセットを含む、請求項13に記載の搬送装置。
【請求項16】
直立把手を有する搬送装置を使った食品容器であって、
底壁と、
前記底壁から上方に延びる少なくとも1つの側壁と、
前記底壁の中央に配置され、前記搬送装置の直立把手を収容および受け入れ可能な形状および寸法を有する細長受け部構造と、
前記底壁に隣接し、前記底壁に置かれた物が動いて前記受け部構造と干渉することを防止する少なくとも1つのバリア構造とを備えた容器。
【請求項17】
直立把手を有する搬送装置を使った食品容器であって、
底壁と、
前記底壁から上方に延びる少なくとも1つの側壁と、
前記底壁の中央に配置され、前記搬送装置の直立把手を収容および受け入れ可能な形状および寸法を有する細長受け部構造と、
前記側壁にわたって延び前記底壁を覆うカバーであって、上部壁と前記上部壁内で前記把手を受け入れるように第1の受け部構造に揃えられる第2の細長受け部構造とを有するカバーとを備えた容器。
【請求項18】
(a)直立把手を有する搬送装置を用意し、
(b)カバーされた容器を用意し、前記容器は、それぞれ食品用の前記把手を収容および受け入れ可能かつ通過させて把持可能とする上部壁および底壁と中央受け部とを有し、
(c)第1の食品を前記搬送装置に配置し、他の食品を前記容器に配置し、前記把手を前記受け部に挿入する、食品配送方法。
【請求項19】
前記挿入工程の前に前記容器内の食品を加熱する、請求項20に記載の方法。

【図39】図39は、図35に示される搬送装置を作るために使用されるブランクの平面図である。
【図40】図40は、図37の搬送装置を形成するために使用されるブランクの正面図である。
【図41】図41は、本発明の4カップ食品飲料搬送装置の好ましい実施例の斜視図である。
【図42】図42は、図41の線42−42に沿った部分破断断面図である。
【図43】図43は、図41,図42の搬送装置の部分破断側面図であり、食品搬送トレイが追加されている。
【図44】図44は、図41,図42の搬送装置の部分破断正面図であり、食品トレイが追加されている。
【図45】図45は、図43に示される構造の部分破断平面図である。
【図46】図46は、図41,図42に示される搬送装置の受け部のうちの1つの部分的に折りたたまれた状態の底面図である。
【図47】図47は、図41および図42の搬送装置が作られるブランクである。
【図48】図48は、本発明により構成された6個詰め搬送装置の好ましい実施例の斜視図である。
【図49】図49は、図43に示されるものの改良構造の側面図である。
【図50】図50は、本発明の他の実施例の側面図である。
【図51】図51は、図50に示される構造の部分破断平面図である。
【図52】図52は、本発明の他の実施例の側面図である。
【図53】図53は、図52に示される構造の部分破断平面図である。
【図54】図54は、本発明による他の搬送装置を形成するために使用されるブランクの平面図である。
【図55】図55は、図48に示される搬送装置を形成するために使用されるブランクの平面図である。
【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【公表番号】特表2007−505792(P2007−505792A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−526430(P2006−526430)
【出願日】平成16年9月15日(2004.9.15)
【国際出願番号】PCT/US2004/030286
【国際公開番号】WO2005/028331
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(505135542)イー−ズィー メディア、インコーポレーテッド (3)
【Fターム(参考)】