説明

携帯型電子機器及び携帯型電子機器の制御プログラム

【課題】誤ったパラメータがアプリケーションソフトウェアに設定されることを従来よりも防止できる携帯型電子機器及び携帯型電子機器の制御プログラムを提供する。
【解決手段】携帯型電子機器100は、文字列を撮像することで生成された当該文字列を表す撮像画像から文字列を検出する検出部190dを備える。また、携帯型電子機器100は、検出された文字列で表されるパラメータを、アプリケーションプログラムに設定する設定部190fと、設定部190fでパラメータを設定されたアプリケーションプログラムを実行するアプリ実行部190gとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型電子機器及び携帯型電子機器の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の技術として、例えば、特許文献1には、設定されたパラメータを表す二次元コードを表示する表示手段から当該コードを読み取り、読み取られたコードで表されるパラメータをアプリケーションソフトウェアに設定する携帯端末装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−235927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の携帯端末装置では、設定されたパラメータが二次元コードで表されるため、設定の誤りをユーザが目視によって確認できない。このため、アプリケーションソフトウェアに誤ったパラメータが設定されるおそれがあるという問題があった。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、誤ったパラメータがアプリケーションソフトウェアに設定されることを従来よりも防止できる携帯型電子機器及び携帯型電子機器の制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る携帯型電子機器は、
文字列を撮像することで前記文字列を表す撮像画像を生成する撮像手段と、
前記撮像手段で生成された撮像画像から文字列を検出する検出手段と、
前記検出された文字列で表されるパラメータを、アプリケーションプログラムに設定する設定手段と、
前記設定手段で前記パラメータを設定された前記アプリケーションプログラムを実行するアプリ実行手段と、を備える、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の携帯型電子機器及び携帯型電子機器の制御プログラムによれば、誤ったパラメータがアプリケーションソフトウェアに設定されることを従来よりも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態1に係る携帯型電子機器で構成されるデータ管理システムの一構成例を示すシステム構成図である。
【図2】(a)は、本発明の実施形態1に係る携帯型電子機器の一例を示す右下斜視図である。(b)は、本発明の実施形態1に係る携帯型電子機器の一例を示す左上斜視図である。
【図3】アプリケーションの実行により表示される画面の一例を表す図である。
【図4】携帯型電子機器を制御する制御装置の一構成例を示すハードウェア構成図である。
【図5】端末装置が実行する設定表示制御処理の一例を表すフローチャートである。
【図6】(a)は、携帯型電子機器が実行するアプリケーションに設定されるパラメータの一例を表す図である。(b)は、アプリケーションに設定されるパラメータを表す一頁目の文字列を表示する画面の一例を表す図である。(c)は、アプリケーションに設定されるパラメータを表す二頁目の文字列を表示する画面の一例を表す図である。(d)は、アプリケーションに設定されるマスタテーブルの一例を表す図である。(e)は、携帯型電子機器が印刷に用いる印刷装置を設定するパラメータを表す文字列を表示する画面の一例を表す図である。
【図7】携帯型電子機器が実行するアプリ設定処理の一例を表すフローチャートである。
【図8】携帯型電子機器が備える制御装置が有する機能の一例を表す機能ブロック図である。
【図9】携帯型電子機器が実行するアプリ実行処理の一例を表すフローチャートである。
【図10】本実施形態の変形例4に係るデータ管理システムの一構成例を示すシステム構成図である。
【図11】本実施形態の変形例5に係る携帯型電子機器の一構成例を示すハードウェア構成図である。
【図12】本実施形態の変形例5に係る携帯型電子機器の一例を示す左上斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態に係る携帯型電子機器100について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0010】
本発明の実施形態に係る携帯型電子機器100は、図1に示すようなデータ管理システム1を構成する。データ管理システム1は、携帯型電子機器100の他に、端末装置200、入力装置280、表示装置290、印刷装置300、及びPOS(Point Of Sale)システム900で構成される。
【0011】
データ管理システム1は、例えば、店舗に陳列された商品に付されたバーコードを携帯型電子機器100で読み取り、読み取られたバーコードで表されるデータをPOSシステム900で管理することで、当該店舗の棚卸資産などを算出する。
【0012】
端末装置200は、例えば、パーソナルコンピュータで構成され、キーボード又はポインティングデバイスで構成される入力装置280から入力された信号に応じて、LCD(Liquid Crystal Display)で構成される表示装置290の表示を制御する。また、端末装置200は、例えば、ブルートゥース(Bluetooth)などの通信プロトコルに従って、携帯型電子機器100と無線通信を行い、携帯型電子機器100の制御に従って表示装置290の表示を変更する。
【0013】
尚、入力装置280は、タッチパネルで構成されても良く、表示装置290は、PDP(Plasma Display Panel)又はEL(ElectroLuminescence)ディスプレイで構成されても良い。また、携帯型電子機器100と端末装置200とは有線通信しても良い。
【0014】
印刷装置300は、例えば、プリンタで構成され、端末装置200と同様に、携帯型電子機器100と無線通信を行う。印刷装置300は、携帯型電子機器100から受信したデータで表される文字列を、例えば、印刷用紙などの印刷媒体に印刷する。尚、印刷装置300は、複合機で構成されても良いし、携帯型電子機器100と有線通信しても良い。
【0015】
携帯型電子機器100は、図2(a)及び図2(b)に示すようなハンディターミナルで構成される。携帯型電子機器100は、例えば、ユーザによって商品の陳列棚まで携帯され、陳列された商品に貼り付けられたラベルに印刷されたバーコードに対して、本体部101の上端に設けられたレーザ光透過窓111からレーザを照射する。その後、携帯型電子機器100は、照射されたレーザの反射光を、レーザ光透過窓111を通じて受光し、受光した反射光に基づいて当該バーコードの内容を読み取る。その後、携帯型電子機器100は、読み取ったバーコードの内容に応じた情報処理を実行する。尚、携帯型電子機器100が内容を読み取るバーコードは、一次元コードであっても良いし、二次元コードであっても良い。
【0016】
本体部101の上面には、データの入力に用いられる複数の操作キーで構成されるキーボードなどの操作部130、及び操作キーで入力されたデータに対する情報処理の処理結果などを表示するLCD140が設けられている。尚、携帯型電子機器100は、LCD140の代わりに、PDP又はELディスプレイを備えても良い。
【0017】
携帯型電子機器100は、予めインストールされたアプリケーションソフトウェア(以下単に、アプリという)を、予め保存された設定ファイルに記載された設定パラメータを用いて実行することで、図3に示すようなテキストボックスTB1からTB4及びリストボックスLBを有する画面FAをLCD140に表示する。
【0018】
ここで、設定パラメータは、画面FAのタイトル、テキストボックスTB1からTB4又はリストボックスLBのキャプション、当該テキストボックスTB1からTB4又は当該リストボックスLBに表示されるデータのデータ型、当該データの文字数、及び当該データがスキャンにより読み込まれるのか否かを設定するパラメータを含む。このため、設定パラメータが変更されれば、携帯型電子機器100がアプリを実行することで表示される画面FAは変更される。
【0019】
図2(a)に示すように、携帯型電子機器100が有する本体部101の上端には、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサで構成される撮像部181が設けられている。撮像部181は、対象物を撮像し、当該対象物を表す撮像画像を生成する。具体的には、撮像部181は、表示装置290に表示された文字列であって、携帯型電子機器100に設定される設定パラメータを表す文字列を撮像するために用いられる。尚、携帯型電子機器100は、撮像部181を商品に付されたバーコードを撮像するためにさらに用い、撮像部181で生成された画像から当該バーコードの内容を読み取っても良い。
【0020】
本体部101の右側面には、例えば、SDメモリカードなどの記録媒体が挿入されるメディアコントローラ182のスロットが形成されている。メディアコントローラ182は、記録媒体から上記情報処理の実行に用いる各種のデータ及びプログラムを読み出す。尚、記録媒体は、フラッシュメモリ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、及びブルーレイディスク(Blu-ray Disc)(登録商標)であっても良い。
【0021】
携帯型電子機器100を構成する本体部101の内部には、図4に示すように、既に説明した撮像部181及びメディアコントローラ182と、レーザ発光部183o及びレーザ受光部183r、無線通信回路184、及び本件発明に係る制御プログラムを実行する制御装置190とが内蔵されている。
【0022】
レーザ発光部183oは、例えば、レーザ発光素子で構成され、制御装置190の制御に従ってレーザ光を発光する。レーザ発光部183oで発光されたレーザ光は、図2(a)のレーザ光透過窓111を透過して外部へ照射される。
【0023】
レーザ受光部183rは、例えば、フォトダイオードで構成され、レーザ発光部183oから照射されたレーザの反射光を受光し、受光した反射光に応じた電気信号を制御装置190へ出力する。
【0024】
無線通信回路184は、例えば、Bluetoothカードで構成される。無線通信回路184は、制御装置190の制御に従って、端末装置200、印刷装置300、及びPOSシステム900と無線通信を行う。
【0025】
制御装置190は、CPU(Central Processing Unit)191、記憶部192、入力制御部195、及び表示制御部196で構成される。記憶部192は、ROM(Read Only Memory)192a、RAM(Random Access Memory)192b、及びハードディスク192cで構成される。
【0026】
CPU191は、ROM192a又はハードディスク192cに保存されたプログラムに従ってソフトウェア処理を実行することで、携帯型電子機器100の全体制御を行う。
【0027】
RAM192bは、CPU191によるプログラムの実行時において、処理対象とする情報(つまり、データ)を一時的に記憶する。ハードディスク192cは、各種の情報(つまり、データ)を保存した表(つまり、テーブル)を記憶する。尚、携帯型電子機器100は、ハードディスク192cの代わりに、フラッシュメモリを備えても良い。
【0028】
入力制御部195に接続する操作部130を構成する複数の操作キーは、ユーザに押し下げられると、それぞれの操作キー毎に定められた信号を入力制御部195に入力する。入力制御部195は、操作キーからに入力された信号に応じて、操作部130に対して行われた操作を表す信号を制御装置190へ入力する。
【0029】
表示制御部196は、制御装置190から出力されたデジタル信号に基づいて画像を描画(つまり、レンダリング)すると共に、描画された画像を表す画像信号をLCD140へ出力する。LCD140は、表示制御部196から出力された画像信号に従って画像を表示する。
【0030】
次に、図5を参照して、端末装置200が実行する設定表示制御処理について説明してから、携帯型電子機器100が実行する処理について説明を行う。
端末装置200は、図5の設定表示制御処理を開始すると、例えば、ワードなどのワープロソフトを起動させてから(ステップS01)、表示装置290にワープロソフトの表示画面を表示させる。次に、端末装置200は、ユーザに操作された入力装置280から信号を入力され、入力された信号に基づいてユーザが携帯型電子機器100に設定しようとする設定パラメータを表す文字列を特定(つまり、入力装置280から当該文字列を取得)する(ステップS02)。
【0031】
具体的には、図6(a)に示すように、携帯型電子機器100は、アプリの実行により表示される画面FA(図3参照)のタイトルTTLを表すパラメータ(以下、タイトルパラメータという)に対して、ユーザが設定しようとしている文字列が「棚卸」であることを特定する。また、携帯型電子機器100は、画面FAにおいてタイトルTTLよりも下側に最初に表示される(以下単に、タイトルTTLの次に、という)テキストボックスTB1のキャプションを表すパラメータ(以下、キャプションパラメータという)に対して、ユーザが設定しようとしている文字列が「日付」であることを特定する。さらに、携帯型電子機器100は、テキストボックスTB1に表示されるデータのデータ型を表すパラメータ(以下、データ型パラメータ)に対して、ユーザが設定しようとしているデータ型を表す文字列が日付型を表す「date」であること、当該データの文字数を表すパラメータ(以下、文字数パラメータ)に対して、ユーザが設定しようとしている文字数を表す文字が「8」であること、当該データはバーコードのスキャンにより読み取られるか否かを表すパラメータ(以下、スキャンパラメータ)に対して、ユーザが設定しようとしている値を表す文字列などを特定する。
【0032】
次に、端末装置200は、ステップS02で特定された文字列をワープロソフトに表示させ、図6(b)に示すようなワープロソフトの一頁目の文字列を表示装置290に表示させる(ステップS03)。
【0033】
このとき、ワープロソフトの一頁目の最初の行には、表示装置290に表示された文字列で表されるパラメータが、アプリケーションの設定パラメータであることを表す文字列「Easy App」が表示される。また、当該頁には、文字列「Easy App」の表示された行よりも後の行に、タイトルTTLを表すパラメータにユーザが設定しようとしている文字列「棚卸」を表示する。さらに、当該頁には、文字列「棚卸」の表示された行よりも後の行であって、残りのパラメータを表す文字列の表示される行よりも前の行に、当該残りのパラメータを表す文字列の表示が当該行から開始することを表す文字列「Start」が表示される。またさらに、当該頁には、当該残りのパラメータを表す文字列の表示された行の後に、次頁にもパラメータを表す文字列が表示されていることを表す文字列「continue」が表示される。
【0034】
図5のステップS03の後に、端末装置200は、携帯型電子機器100から設定表示制御処理の終了を命じる終了命令を取得したか否かを判別する(ステップS04)。このとき、終了命令を取得しなかったと判別すると(ステップS04;No)、端末装置200は、携帯型電子機器100から表示装置290に次の頁を表示させるように命じる頁送命令を取得したか否かを判別する(ステップS05)。このとき、端末装置200は、頁送命令を取得しなかったと判別すると(ステップS05;No)、ステップS04から上記処理を繰り返す。
【0035】
これに対して、端末装置200は、頁送命令を取得したと判別すると(ステップS05;Yes)、表示された頁の次頁を表示装置290に表示させた後に(ステップS06)、ステップS04から上記処理を繰り返す。
【0036】
このとき、表示させる次頁の最初の行には、図6(c)に示すように、文字列「Easy App」が表示され、文字列「Easy App」の表示された行よりも後の行に、未だ表示されていない設定パラメータを表す文字列が表示される。さらに、当該頁には、当該パラメータを表す文字列の表示された行の後に、当該行でパラメータを表す文字列の表示が終了したことを表す文字列「end」が表示される。
【0037】
ステップS04において、端末装置200は、終了命令を取得したと判別した場合には(ステップS04;Yes)、設定情報表示制御処理の実行を終了する。
【0038】
次に、携帯型電子機器100が実行する処理について説明を行う。
図4のCPU191は、制御装置190を構成するハードウェアを用いて、図7に示すようなアプリ設定処理を実行することで、図8に示すような情報記憶部190a、情報取得部190b、認証部190c、検出部190d、判別部190e、設定部190f、アプリ実行部190g、及び出力部190hとして機能する。情報記憶部190aは、アプリの設定パラメータと、セキュリティコードとが記載された設定ファイルを記憶している。
【0039】
図7のアプリ設定処理が開始されると、図8の情報取得部190bは、図4のレーザ発光部183o及びレーザ受光部183rを制御して、例えば、ユーザが携帯する社員証に印刷されたバーコードを読み取り、読み取ったバーコードで表されるセキュリティコードを取得する(ステップS11)。次に、図8の認証部190cは、情報記憶部190aに記憶された設定ファイルを参照し、取得されたセキュリティコードが、設定ファイルに記載されたセキュリティコードと一致するか否か判別することで、当該ユーザがセキュリティ認証をクリアしたか否かを判別する(ステップS12)。尚、認証部190cは、取得されたセキュリティコードが、設定ファイルに記載されたセキュリティコードと一致すると判別すると、ユーザがセキュリティ認証をクリアしたと判別する。
【0040】
このとき、認証部190cは、セキュリティ認証をクリアしなかったと判別すると(ステップS12;No)、アプリ設定処理の実行を終了する。これに対して、認証部190cは、セキュリティ認証をクリアしたと判別すると(ステップS12;Yes)、ユーザは、携帯型電子機器100を表示装置290に表示された文字列を撮像可能な位置へ移動させた後に、図2(b)の操作部130を操作する。その後、操作部130から撮像を命じる信号を取得すると、情報取得部190bは、図4の撮像部181に対して、表示装置290に表示された文字列を撮像するように制御し、撮像部181から撮像画像を表す情報(以下、撮像画像情報という)を取得する(ステップS13)。
【0041】
次に、検出部190dは、OCR(Optical Character Recognition)処理を実行することで、ステップS13で取得された撮像画像情報で表される撮像画像から、撮像された文字列を検出する(ステップS14)。
【0042】
尚、表示装置290に表示される文字列は、手書きの文字列ではない。また、設定パラメータを表す文字列は、予め定められたフォントの予め定められた文字を用いて表される。このため、手書きの文字列や予め定められていないフォントの予め定められていない文字を用いて設定パラメータを表す文字列を撮像画像から検出する場合に比べて、検出部190dが実行するOCR処理の実行時間は短く、かつ文字列の検出精度は高い。尚、予め定められたフォントの予め定められた文字を表す情報は、情報記憶部190a及び端末装置200に予め記憶されている。
【0043】
ステップS14の後に、図8の判別部190eは、撮像画像から検出された文字列(以下、検出文字列という)に、文字列「Easy App」が含まれるか否かを判別する(ステップS15)。このとき、検出文字列に文字列「Easy App」が含まれないと判別されると(ステップS15;No)、ステップS13から上記処理が繰り返される。検出文字列は、パラメータに設定される内容を表す文字列ではないためである。
【0044】
判別部190eが、検出文字列に文字列「Easy App」が含まれると判別すると(ステップS15;Yes)、図8の設定部190fは、検出文字列の先頭から設定パラメータを表す文字列を抽出する(ステップS16)。具体的には、設定部190fは、例えば、図6(b)及び図6(c)に示すような予め定められた「title:」、「item:」、「kind:」、「digit:」、及び「scan:」などの文字列を検出し、検出された文字列の直後から改行コードまでの文字列を、検出された文字列で識別される設定パラメータに設定される値を表す文字列として、検出文字列から抽出する。
【0045】
尚、予め定められた「title:」、「item:」、「kind:」、「digit:」、及び「scan:」などの文字列は、情報記憶部190aに記憶されている。また、「title:」、「item:」、「kind:」、「digit:」、及び「scan:」などの文字列は、これらの文字列の直後から改行コードまでの文字列が、それぞれタイトルパラメータ、キャプションパラメータ、データ型パラメータ、文字数パラメータ、及びスキャンパラメータに設定される値を表す文字列であることを表す。
【0046】
その後、判別部190eは、検出文字列に、文字列「continue」が含まれるか否かを判別する(ステップS17)。このとき、判別部190eが、検出文字列に文字列「continue」が含まれると判別すると(ステップS17;Yes)、図8の出力部190hが、端末装置200に割り当てられたアドレスを表す設定パラメータ及び通信に用いられるポート番号を表す設定パラメータとを、情報記憶部190aから読み出す。その後に、出力部190hが、読み出された設定パラメータでそれぞれ表されるアドレス及びポート番号と頁送命令とを、図4の無線通信回路184へ出力した後に(ステップS18)、ステップS13から上記処理が繰り返される。尚、無線通信回路184は、出力されたアドレスが割り当てられた端末装置200へ、出力されたポート番号で頁送命令を無線送信する。
【0047】
ステップS17において、判別部190eは、検出文字列に文字列「continue」が含まれないと判別すると(ステップS17;No)、検出文字列に文字列「end」が含まれるか否かを判別する(ステップS19)。このとき、判別部190eは、検出文字列に文字列「end」が含まれないと判別すると(ステップS19;No)、ステップS13から上記処理が繰り返される。
【0048】
ステップS19において、判別部190eが、検出文字列に文字列「end」が含まれると判別すると(ステップS19;Yes)、ステップS16で抽出された文字列で表される設定パラメータを、情報記憶部190aに保存された設定ファイル(アプリ定義ファイルともいう)に上書き保存した後に(ステップS20)、アプリ設定処理の実行を終了する。
【0049】
その後、図2(b)の操作部130をユーザが操作することでアプリの実行を命じる信号が入力されると、図4のCPU191は、図9のアプリ実行処理を実行することで、図8のアプリ実行部190gとしてさらに機能する。
【0050】
図9のアプリ実行処理を開始すると、アプリ実行部190gは、情報記憶部190aから設定ファイルを読み出す(ステップS31)。次に、アプリ実行部190gは、図4のメディアコントローラ182から、記憶媒体に保存されたマスタファイルを読み出す(ステップS32)。マスタファイルは、図6(d)に示すように、図3の画面FAに表示されるリストボックスLBの選択肢として使用されるデータが複数保存されている。
【0051】
図9のステップS32の後に、アプリ実行部190gは、設定ファイルに記載された設定パラメータと、マスタファイルに保存されたデータとを用いてアプリを実行することで(ステップS33)、図3に示すような画面FAを表示する。
【0052】
次に、アプリ実行部190gは、OS(Operating System)で管理されたシステム日付を表す日付情報を画面FAのテキストボックスTB1に表示するようにLCD140を制御する。また、アプリ実行部190gは、例えば、ユーザが携帯する社員証などに記載されたバーコードを読み取るように、図4のレーザ発光部183o及びレーザ受光部183rを制御し、読み取られたバーコードで表される担当者コードをテキストボックスTB2に表示させる。尚、担当者コードとは、データ入力を担当する担当者を識別するコードをいう。
【0053】
さらに、アプリ実行部190gは、操作部130により入力された信号に応じて、マスタファイルに保存されたデータで表される選択肢を表示する。次に、アプリ実行部190gは、操作部130により入力された信号に基づいて、リストボックスLBの選択肢から、ユーザに選択された棚番号を特定し、特定された棚番号を表す棚番号情報をリストボックスLBに表示させる。その後、アプリ実行部190gは、当該棚番号の棚に陳列された商品に付されたバーコードを読み取るように制御し、読み取られたバーコードで表される商品コードをテキストボックスTB3に表示させる。尚、マスタファイルに保存されるデータは、棚番号を表すデータに限定されるのではなく、商品の商品名を表すデータ、価格を表すデータ、製造会社を表すデータ、又は消費期限を表すデータであっても良い。
【0054】
その後、アプリ実行部190gは、操作部130により入力された信号に基づいて、当該棚番号の棚に陳列された当該商品番号の付された商品の個数を特定し、特定された商品の個数を表す個数情報をテキストボックスTB4に表示させる。その後、アプリ実行部190gは、操作部130により所定の信号を入力されると、テキストボックスTB1からTB4に表示された日付情報、担当者コード、商品コード、及び数量情報、並びにリストボックスLBに表示された棚番号情報を互いに対応付けて情報記憶部190aに保存する。
【0055】
その後、アプリ実行部190gは、操作部130から印刷を命じる信号を入力されると、情報記憶部190aから予め設定された印刷装置300のアドレスを表す設定パラメータ及び通信に用いられるポート番号を表す設定パラメータと、日付情報、担当者コード、商品コード、数量情報、及び棚番号情報(以下、日付情報などという)とを読み出し、読み出された設定パラメータでそれぞれ表されるアドレス及びポート番号と日付情報などと印刷命令とを無線通信回路184へ出力する。無線通信回路184は、出力されたアドレスが割り当てられた印刷装置300に対して、出力された印刷命令及び日付情報などを、出力されたポート番号で無線送信する。印刷装置300は、無線受信した日付情報などを印刷媒体へ印刷する。
【0056】
これらの構成によれば、携帯型電子機器100は、文字列で表された設定パラメータをアプリに設定し、当該設定パラメータが設定されたアプリを実行する。このため、ユーザは、文字列で表された設定パラメータの内容が誤っているか否かを従来よりも容易に確認できる。また、ユーザが視認できる程度の大きさで表示される文字列の検出は、二次元コードを構成するセルよりも大きいため、これらの構成によれば、パラメータを二次元コードで表す場合に比べて、設定パラメータをより正確に検出できる。よって、誤った設定パラメータがアプリに設定されることを従来よりも防止できる。
【0057】
またこれらの構成によれば、携帯型電子機器100は、表示装置290に表示された文字列であって、検出された文字列が設定パラメータを表す全文字列の一部であると判別すると、設定パラメータを表す文字列の異なる部分を表示装置290が表示するように命じる命令を出力する。このため、出力された命令に従って表示装置290が表示を変更すれば、設定パラメータを表す文字列が長くなったとしても確実に当該設定パラメータをアプリに設定できる。
【0058】
さらに、これらの構成によれば、携帯型電子機器100は、設定パラメータに応じて予め定められたセキュリティコードと一致するコードを表すバーコードを読み取らないと設定パラメータを変更しないため、設定パラメータを変更する権限の無い者によって設定パラメータが変更されることを防止できる。
【0059】
<変形例1>
本実施形態において、マスタファイルは、リストボックスLBの選択肢として使用されるデータが複数保存されているとして説明したが、これに限定される訳ではない。例えば、マスタファイルには、テキストボックスに入力されるデータとして予め許可されたデータ又はスキャンにより読み取られるデータとして予め定められたデータが複数保存されており、携帯型電子機器100は、テキストボックスに入力されたデータがマスタファイルに保存されたデータと異なる場合、又はスキャンされたデータがマスタファイルに保存されたデータと異なる場合に、警告メッセージを表示したり、入力されたデータ又はスキャンされたデータを破棄しても良い。
【0060】
これらの構成によれば、携帯型電子機器100は、マスタファイルに保存されたデータと異なるデータが選択されたり、入力されたり、スキャンされた場合には、警告メッセージを表示したり、選択などされたデータを破棄するため、アプリの実行に伴うデータエラーの発生を防止できる。また、これらの構成によれば、記録媒体からマスタファイルを読み出すので、例えば、マスタファイルに保存されたデータを、バーコードなどの一次元コード、二次元コード、又は文字列で読み出す場合と比べて、マスタファイルに保存されるデータが増加しても当該データの読み出し時間が増加し難い。
【0061】
<変形例2>
本実施形態において、携帯型電子機器100は、図3の画面FAが有するテキストボックスTB1からTB4及びリストボックスLBをそれぞれ設定する設定パラメータを表す複数の文字列を表示する、図6(b)又は図6(c)の画面FSAを撮像し、撮像された文字列で表される設定パラメータをアプリに設定するとして説明した。
【0062】
しかし、これに限定される訳ではなく、携帯型電子機器100は、印刷装置300に割り当てられたアドレスを表す文字列、及び印刷装置300が通信に用いるポート番号を表す文字列を表示する、図6(e)に示すような画面FSPを撮像し、撮像された文字列で表されるアドレス及びポート番号を、アプリが印刷に使用する印刷装置300のアドレスを表す設定パラメータ及びポート番号を表す設定パラメータに設定する構成を採用できる。
【0063】
これらの構成によれば、ユーザが様々な場所に移動しても、例えば、アドレスなどの印刷装置識別情報を表す文字列を撮像すれば、当該印刷装置識別情報で識別される印刷装置300を用いて印刷できるので、携帯型電子機器100に対するユーザの利便性が向上する。
【0064】
また、携帯型電子機器100は、端末装置200に割り当てられたアドレスを表す文字列、及び端末装置200が通信に用いるポート番号を表す文字列を表示する画面を撮像し、撮像された文字列で表されるアドレス及びポート番号を、アプリが頁送命令の送信に使用するアドレスを表す設定パラメータ及びポート番号を表す設定パラメータに設定しても良い。
【0065】
これらの構成によれば、ユーザが様々な場所に移動しても、例えば、アドレスなどの端末装置識別情報を表す文字列を撮像すれば、当該端末装置識別情報で識別される端末装置200を用いてアプリの設定ができるので、携帯型電子機器100に対するユーザの利便性が向上する。
【0066】
<変形例3>
本実施形態では、携帯型電子機器100と印刷装置300とは、別個の装置であるとして説明したが、これに限定される訳ではなく、携帯型電子機器100が印刷装置300を備えても良い。これらの構成によれば、携帯型電子機器100が印刷装置300を備えるので、携帯型電子機器100を何処に携帯しても印刷できる。
【0067】
<変形例4>
本実施形態では、データ管理システム1は、図1に示すように携帯型電子機器100、端末装置200、入力装置280、表示装置290、印刷装置300、及びPOSシステムで構成され、端末装置200は、入力装置280から入力された設定パラメータを表す文字列を表示するように表示装置290を制御し、携帯型電子機器100は、表示装置290に表示された文字列を撮像すると共に、撮像された当該文字列で表される設定パラメータをアプリに設定するとして説明した。
【0068】
しかし、これに限定される訳ではなく、例えば、データ管理システム1は、図10に示すような、それぞれ同様の構成を有する携帯型電子機器100、401、及び402と、印刷装置300と、POSシステム900とで構成され、携帯型電子機器100は、図2(b)の操作部130から入力された設定パラメータを表す文字列を、印刷用紙などの印刷媒体PTに印刷するように印刷装置300を制御し、携帯型電子機器401及び402は、それぞれ印刷媒体PTに表示された文字列を撮像すると共に、撮像された当該文字列で表される設定パラメータをアプリに設定する構成を採用できる。尚、印刷媒体PTは、印刷用紙に限定される訳ではなく、例えば、プラスティックカード、木板、又は布であっても良い。
【0069】
これらの構成によれば、携帯型電子機器401及び402が表示装置290に表示された文字列を撮像できない場所に携帯された場合であっても、ユーザに携帯された印刷媒体PTに印刷された文字列を撮像すれば、携帯型電子機器401及び402でそれぞれ実行されるアプリの設定を行うことができるので、ユーザの利便性が向上する。特に、携帯型電子機器100と端末装置200とを有線接続させた後に端末装置200を用いて携帯型電子機器100の設定を変更する必要がないため、例えば、端末装置200に水滴がかかったり、気温が低かったり、若しくはダストが多かったりするために端末装置200を使用できない若しくは使用し難い現場であっても、携帯型電子機器100が実行するアプリの設定を簡単に行うことができる。さらに、複数台の携帯型電子機器100、401、及び402が同時に1つの印刷媒体PTに印刷された文字列を撮像できるため、データ管理システム1を構成する携帯型電子機器100、401、及び402それぞれが実行するアプリの設定パラメータを同時に変更できる。このため、データ管理システム1を構成する携帯型電子機器の台数が増加しても、それぞれの携帯型電子機器が実行するアプリの設定パラメータを変更するためにそれぞれの携帯型電子機器に対して変更後の設定パラメータをダウンロードさせる場合と比べて、短時間で効率良く設定パラメータを変更できる。
【0070】
さらに、携帯型電子機器100は、設定パラメータを表すバーコードを印刷媒体PTに印刷するように印刷装置300を制御し、携帯型電子機器401及び402は、図4の撮像部181に相当する部を有さず、図4のレーザ発光部183oに相当する部及びレーザ受光部183rに相当する部で、印刷媒体PTに表示されたバーコードを読み取ると共に、読み取られたバーコードで表される設定パラメータをアプリに設定する構成を採用できる。尚、バーコードは、1次元コードであっても、2次元コードであっても良い。
【0071】
これらの構成によれば、携帯型電子機器401及び402が撮像部181に相当する部を有さなくとも、レーザ発光部183oに相当する部及びレーザ受光部183rに相当する部さえ有していれば、設定パラメータを携帯型電子機器401又は402のアプリに設定できる。
【0072】
<変形例5>
本実施形態において、携帯型電子機器100は、図2(a)の撮像部181を備え、図8に示した携帯型電子機器100の情報取得部190bは、撮像部181から撮像画像情報を取得し、図8の検出部190dは、撮像画像情報で表される撮像画像から設定パラメータを表す文字列を検出し、設定部190fは、検出された設定パラメータをアプリに設定するとして説明したが、これに限定される訳ではない。
【0073】
例えば、携帯型電子機器100は、図11に示すように、バスを介してCPU191と接続されたマイクロフォンで構成される収音部189を、図12に示すような本体部101の上面に備える構成を採用できる。この構成において、端末装置200は、設定パラメータを表す音声信号を、例えば、G3プロトコルで用いられる変調方式で変調した音声信号に基づいて音声を出力し、情報取得部190bは、収音部189で収集された当該音声を表す入力信号を収音部189から取得し(つまり、入力され)、検出部190dは、入力信号を復調した音声信号から設定パラメータを表す信号を検出し、設定部190fは、検出された信号で表される設定パラメータをアプリに設定する構成を採用できる。
【0074】
これらの構成によれば、携帯型電子機器100が表示装置290に表示された文字列を撮像できない場所に携帯された場合であっても、例えば、電話などを用いて伝達された音声を収集すれば、携帯型電子機器100で実行されるアプリの設定を行うことができるのでユーザの利便性が向上する。
【0075】
尚、本実施形態及び本実施形態の変形例1から変形例5は、それぞれ組み合わせることができる。また、本実施形態又は本実施形態の変形例1から変形例5のいずれかに係る機能を実現するための構成を予め備えた携帯型電子機器100として提供できることはもとより、プログラムの適用により、既存の携帯型電子機器を本実施形態又は本実施形態の変形例1から変形例5のいずれかに係る携帯型電子機器100として機能させることもできる。同様に、本実施形態又は本実施形態の変形例1から変形例5のいずれかに係る機能を実現するための構成を予め備えた携帯型電子機器100の制御装置190として提供できることはもとより、プログラムの適用により、既存の携帯型電子機器の制御装置を本実施形態又は本実施形態の変形例1から変形例5のいずれかに係る携帯型電子機器100の制御装置190として機能させることもできる。すなわち、本実施形態又は本実施形態の変形例1から変形例5のいずれかに係る携帯型電子機器100を構成する制御装置190の各機能構成を実現させるための制御プログラムを、既存の制御装置を制御するコンピューター(CPUなど)が実行できるように適用することで、本実施形態又は本実施形態の変形例1から変形例5のいずれかに係る携帯型電子機器100の制御装置190として機能させることができる。
【0076】
このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、メモリカード、CD−ROM、又はDVD−ROMなどの記録媒体に格納して配布できる他、インタネットなどの通信媒体を介して配布することもできる。
【0077】
また、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。つまり、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、上述した実施形態は本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含む。
以下に本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0078】
(付記1)
文字列を撮像することで前記文字列を表す撮像画像を生成する撮像手段と、
前記撮像手段で生成された撮像画像から文字列を検出する検出手段と、
前記検出された文字列で表されるパラメータを、アプリケーションプログラムに設定する設定手段と、
前記設定手段で前記パラメータを設定された前記アプリケーションプログラムを実行するアプリ実行手段と、を備える、
ことを特徴とする携帯型電子機器。
【0079】
(付記2)
前記撮像手段は、表示装置に表示された文字列を撮像することで前記撮像画像を生成し、
前記検出手段で前記撮像画像から検出された文字列が、前記パラメータを表す全文字列の一部であるか否かを判別する判別手段と、
前記検出された文字列が前記パラメータを表す全文字列の一部分であると前記判別手段で判別されると、前記パラメータを表す全文字列の前記一部分と異なる部分を前記表示装置が表示するように命じる命令を出力する出力手段と、をさらに備える、
ことを特徴とする付記1に記載の携帯型電子機器。
【0080】
(付記3)
前記撮像手段は、印刷媒体に印刷された文字列を撮像することで前記撮像画像を生成し、
前記設定手段は、前記撮像画像から検出された文字列で表されるパラメータを、前記アプリケーションプログラムに設定する、
ことを特徴とする付記1に記載の携帯型電子機器。
【0081】
(付記4)
音声を収集し、当該収集された音声を表す信号を入力する収音手段をさらに備え、
前記検出手段は、前記収音手段で入力された信号を復調した信号からパラメータを表す信号を検出し、
前記設定手段は、前記検出された信号で表されるパラメータを、前記アプリケーションプログラムに設定する、
ことを特徴とする付記1に記載の携帯型電子機器。
【0082】
(付記5)
前記パラメータは、印刷装置を識別する印刷装置識別情報を含み、
前記設定手段は、前記検出手段で検出された文字列によって表されるパラメータに含まれる印刷装置識別情報を、前記アプリケーションプログラムに設定し、
前記アプリ実行手段は、前記アプリケーションプログラムを実行することで、前記設定手段で設定された印刷装置識別情報で識別される印刷装置を用いて印刷を行う、
ことを特徴とする付記1から4のいずれか一つに記載の携帯型電子機器。
【0083】
(付記6)
携帯型電子機器のコンピュータを、
文字列を撮像することで前記文字列を表す撮像画像を生成する撮像手段、
前記撮像手段で生成された撮像画像から文字列を検出する検出手段、
前記検出された文字列で表されるパラメータを、アプリケーションプログラムに設定する設定手段、
前記設定手段で前記パラメータを設定された前記アプリケーションプログラムを実行するアプリ実行手段、として機能させる、
ことを特徴とする携帯型電子機器の制御プログラム。
【符号の説明】
【0084】
1・・・データ管理システム、100,401,402・・・携帯型電子機器、101・・・本体部、111・・・レーザ光透過窓、130・・・操作部、140・・・LCD、181・・・撮像部、182・・・メディアコントローラ、183o・・・レーザ発光部、183r・・・レーザ受光部、184・・・無線通信回路、189・・・収音部、190・・・制御装置、190a・・・情報記憶部、190b・・・情報取得部、190c・・・認証部、190d・・・検出部、190e・・・判別部、190f・・・設定部、190g・・・アプリ実行部、190h・・・出力部、191・・・CPU、192・・・記憶部、192a・・・ROM、192b・・・RAM、192c・・・ハードディスク、195・・・入力制御部、196・・・表示制御部、280・・・入力装置、290・・・表示装置、200・・・端末装置、300・・・印刷装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字列を撮像することで前記文字列を表す撮像画像を生成する撮像手段と、
前記撮像手段で生成された撮像画像から文字列を検出する検出手段と、
前記検出された文字列で表されるパラメータを、アプリケーションプログラムに設定する設定手段と、
前記設定手段で前記パラメータを設定された前記アプリケーションプログラムを実行するアプリ実行手段と、を備える、
ことを特徴とする携帯型電子機器。
【請求項2】
前記撮像手段は、表示装置に表示された文字列を撮像することで前記撮像画像を生成し、
前記検出手段で前記撮像画像から検出された文字列が、前記パラメータを表す全文字列の一部であるか否かを判別する判別手段と、
前記検出された文字列が前記パラメータを表す全文字列の一部分であると前記判別手段で判別されると、前記パラメータを表す全文字列の前記一部分と異なる部分を前記表示装置が表示するように命じる命令を出力する出力手段と、をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
【請求項3】
前記撮像手段は、印刷媒体に印刷された文字列を撮像することで前記撮像画像を生成し、
前記設定手段は、前記撮像画像から検出された文字列で表されるパラメータを、前記アプリケーションプログラムに設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
【請求項4】
音声を収集し、当該収集された音声を表す信号を入力する収音手段をさらに備え、
前記検出手段は、前記収音手段で入力された信号を復調した信号からパラメータを表す信号を検出し、
前記設定手段は、前記検出された信号で表されるパラメータを、前記アプリケーションプログラムに設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
【請求項5】
前記パラメータは、印刷装置を識別する印刷装置識別情報を含み、
前記設定手段は、前記検出手段で検出された文字列によって表されるパラメータに含まれる印刷装置識別情報を、前記アプリケーションプログラムに設定し、
前記アプリ実行手段は、前記アプリケーションプログラムを実行することで、前記設定手段で設定された印刷装置識別情報で識別される印刷装置を用いて印刷を行う、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の携帯型電子機器。
【請求項6】
携帯型電子機器のコンピュータを、
文字列を撮像することで前記文字列を表す撮像画像を生成する撮像手段、
前記撮像手段で生成された撮像画像から文字列を検出する検出手段、
前記検出された文字列で表されるパラメータを、アプリケーションプログラムに設定する設定手段、
前記設定手段で前記パラメータを設定された前記アプリケーションプログラムを実行するアプリ実行手段、として機能させる、
ことを特徴とする携帯型電子機器の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−247862(P2012−247862A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−117228(P2011−117228)
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】