説明

携帯機器、充電器、及び、これらのセット

【課題】 携帯機器と充電器との間における電気的接続の信頼を向上する。
【解決手段】 バッテリ20を有する携帯機器10と、携帯機器10のバッテリ20を充電する充電器50のセットであって、携帯機器10と充電器50の一方が、2つの結束部34、36で束ねられた複数の金属線32を備える第1充電端子30を有しており、携帯機器10と充電器50の他方が、第2充電端子70を有しており、携帯機器10を充電器50に接続したときに、第2充電端子70が、2つの結束部34、36の間の金属線32の束と接触する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリを有する携帯機器と、携帯機器のバッテリを充電する充電器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1、2に開示されているように、バッテリを有する携帯機器と、携帯機器のバッテリを充電する充電器が知られている。携帯機器側の充電端子が充電器側の充電端子と接触すると、充電器から携帯機器に電力が供給され、バッテリが充電される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−283852号
【特許文献2】特開2007−242430号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯機器側の充電端子や、充電器側の充電端子に異物が付着することがある。これにより、これらの充電端子同士が接触不良となり、バッテリを充電することができない場合がある。
【0005】
特許文献1の技術では、携帯機器側の充電端子と充電器側の充電端子とを回転可能なローラとしている。この構成によれば、携帯機器を充電器に接続する度にローラが回転して接点の位置が変化するので、接触不良の発生を抑制することができる。しかしながら、この構造では、ローラ状の充電端子の異物が付着している箇所が接点になった場合には、接触不良が生じる。また、この構造では、ローラと軸受とが摺動するため、その摺動部分で金属粉が発生する。金属粉が酸化すると、ローラと軸受との間で電気的接続が断たれ、これによってバッテリの充電が阻害される場合がある。
【0006】
特許文献2の技術では、充電器側の充電端子をブラシ状としている。ブラシ状の充電端子は携帯機器側の充電端子と多数の接点で接触する。これによって、充電器側の充電端子と携帯機器側の充電端子との間の電気的接続の信頼性が確保される。しかしながら、このような構造では、携帯機器を充電器に接続する毎にブラシ状の充電端子の毛先が広がるため、充電する毎にブラシ状の充電端子が携帯機器側の充電端子と接触し難くなる。すなわち、特許文献2の充電器は、初期においては電気的接続の信頼性が高いが、充電を繰り返すうちに電気的接続の信頼性が低下してしまう。
【0007】
以上に説明したように、従来の技術では、携帯機器と充電器との間における電気的接続の信頼性に問題がある。したがって、本明細書では、これらの間の電気的接続の信頼性を向上することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書は、バッテリを有する携帯機器と、携帯機器のバッテリを充電する充電器のセットを提供する。携帯機器と充電器の一方が、2つの結束部で束ねられた複数の金属線を備える第1充電端子を有している。携帯機器と充電器の他方が、第2充電端子を有している。携帯機器を充電器に接続したときに、第2充電端子が、2つの結束部の間の金属線の束と接触する。
【0009】
このセットでは、第2充電端子が、2つの結束部の間の金属線の束(すなわち、第1充電端子)と接触する。各金属線は、第2充電端子に押されて撓むことができる。したがって、第2充電端子は、多数の金属線と接触することができる。すなわち、第2充電端子は、多数の接点で第1充電端子と接触することができる。このため、第1充電端子と第2充電端子の間の接触不良を抑制することができる。また、第2充電端子と接触する金属線の束は、その接触領域の両側で束ねられている。このため、金属線の束と第2充電端子との接触が繰り返し行われても、金属線の間隔が極端に広がることがない。すなわち、仮に、金属線の束が接触領域の片側でのみ束ねられている場合には、上述したブラシ状の充電端子の毛先が広がる現象と同様の現象が生じ、充電器を繰り返し使用している間に金属線の間の間隔が徐々に広がって電気的接続の信頼性が低下してしまう。しかしながら、本明細書が開示するセットでは、金属線の束が接触領域の両側で束ねられているため、このような現象が生じない。このため、このセットでは、金属線の束と第2充電端子との接触が繰り返し行われても、金属線の間隔が極端に広がることがない。したがって、このセットは、繰り返し使用されても、携帯機器と充電器との間における電気的接続の信頼性が低下し難い。このように、このセットによれば、携帯機器と充電器との間における電気的接続の信頼性を向上することができる。
【0010】
上述したセットにおいては、携帯機器を充電器に接続したときに、第2充電端子が、2つの結束部の間の金属線の束に挿入されることが好ましい。
【0011】
なお、第2充電端子が金属線の束に挿入されるとは、第2充電端子が金属線の束の内部の金属線(すなわち、表面に露出してない金属線)に接触する状態となることを意味する。
【0012】
このような構成によれば、第2充電端子がより多くの接点で第1充電端子と接触するので、接触不良がより生じ難い。
【0013】
上述したセットにおいては、2つの結束部の間に存在する各金属線の長さが、2つの結束部の間の距離よりも長いことが好ましい。
【0014】
このような構成によれば、第2充電端子が金属線の束に挿入されていない状態において、各金属線が撓んでいる。このため、第2充電端子を金属線の束に容易に挿入することができる。
【0015】
また、第2充電端子の金属線の束に挿入される部分のうちの最も太い部分が、半径rを有する円形の断面形状を有しており、2つの結束部の間に存在する各金属線の長さL1、2つの結束部の間の距離L2、及び、半径rがL1>L2+(π−2)rの関係を満たすことが好ましい。
【0016】
このような構成によれば、第2充電端子を金属線の束に挿入したときに、各金属線に強いテンションが加わることが防止される。これにより、金属線の破断や金属線の磨耗を抑制することができる。
【0017】
また、2つの結束部の少なくとも一方が、2つの結束部の間の距離が変化する方向に移動可能であるとともに、2つの結束部の間の距離が広がる方向に付勢されていてもよい。
【0018】
このような構成によれば、2つの結束部の間の距離が小さい場合には金属線が撓み、2つの結束部の間の距離が広がると、金属線の撓みがなくなるか、または、金属線の撓みが小さくなる。第2充電端子が金属線の束に挿入されていない状態では、付勢されることで2つの結束部の間の距離が大きくなっている。第2充電端子を金属線の束に挿入すると、これによって金属線が撓み、金属線に引っ張られることで2つの結束部の間の距離が縮まる。すなわち、この構造によれば、第2充電端子を金属線の束に挿入したときに、2つの結束部の間の距離が縮まることで、金属線の撓みが許容される。このため、金属線の破断や金属線の磨耗を抑制することができる。
【0019】
また、上述した2つの結束部で束ねられた複数の金属線を備える充電端子を有する携帯機器単体及び充電器単体も、本明細書が開示する技術である。このような携帯機器や充電器も、上述したセットのように使用することで、携帯機器と充電器との間における電気的接続の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】実施例1のRFIDリーダライタ10及び充電器50の縦断面を部分的に示す図。
【図2】RFIDリーダライタ10の底部の拡大断面図。
【図3】充電端子30とホルダ40とを分離させた状態を示す図。
【図4】充電端子30の下面図。
【図5】金属線32の束に充電端子70が挿入された状態の充電端子30の下面図。
【図6】図5のVI−VI線における断面図。
【図7】実施例2の充電端子130の下面図。
【図8】金属線32の束に充電端子70が挿入された状態の実施例2の充電端子130の下面図。
【図9】充電端子270が金属線32に接触している状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0021】
図1は、実施例1のRFIDリーダライタ10と充電器50のセットを示している。RFIDリーダライタ10は、携帯式のRFIDリーダライタであり、バッテリ20を内蔵している。RFIDリーダライタ10は、RFIDタグとの間で無線通信を行い、RFIDタグからデータを読み出したり、RFIDタグにデータを書き込んだりする。RFIDリーダライタ10の底面には、正極側の充電端子30と負極側の充電端子(図示省略)が設置されている。これらの2つの充電端子は、バッテリ20に接続されている。
【0022】
充電器50は、RFIDリーダライタ10のバッテリ20を充電する。充電器50は、ケーシング60を備えている。ケーシング60の上部には、凹部62が形成されている。凹部62の底面には、正極側の充電端子70と、負極側の充電端子(図示省略)が設置されている。充電端子70は、ケーシング60の内側から、凹部62の底面を貫通し、ケーシング60の外側に突出しているピン部70aを有している。ピン部70aは、略円柱形状を備えており、その上端はR状に成形されている。また、負極側の充電端子も、正極側の充電端子70と略同じ構造を有している。これらの2つの充電端子の間には、図示しない電源回路によって直流電圧が印加される。
【0023】
RFIDリーダライタ10の底部を充電器50の凹部62に挿入すると、正極側の充電端子70と正極側の充電端子30とが互いに接続され、RFIDリーダライタ10の負極側の充電端子と充電器50の負極側の充電端子とが互いに接続される。これによって、RFIDリーダライタ10のバッテリ20に直流電圧が供給され、バッテリ20が充電される。
【0024】
次に、充電端子30の構造について詳細に説明する。なお、RFIDリーダライタ10の負極側の充電端子は、正極側の充電端子30と略同じ構造を有しているので、ここではその説明を省略する。図2に示すように、RFIDリーダライタ10のケーシングの底部には、貫通孔12が形成されている。その貫通孔12には、ホルダ40が固定されている。そのホルダ40に、充電端子30が固定されている。
【0025】
図2、3に示すように、充電端子30は、多数の金属線32と、2つの結束部材34、36を有している。多数の金属線32の一方の端部が結束部材34によって束ねられており、多数の金属線32の他方の端部が結束部材36によって束ねられている。充電端子30は、軸方向にわずかに圧縮された状態でホルダ40に固定される。したがって、充電端子30がホルダ40に固定された状態では、図4に示すように、結束部材34と結束部材36の間に存在する各金属線32が、少し撓んでいる。すなわち、結束部材34と結束部材36の間の距離L2よりも、結束部材34と結束部材36の間に存在する各金属線32の長さL1の方が大きい。結束部材34、36は金属により構成されている。図2、3に示すように、結束部材34には、配線38が接続されている。
【0026】
ホルダ40は、板状の基部42と、基部42から下方に伸びる爪部44、46を有している。爪部44、46の先端は、ホルダ40の中心側に向かって折れ曲がっている。充電端子30は、基部42と、爪部44と、爪部46に囲まれた空間48(図3参照)内に収容された状態で、ホルダ40に固定されている。基部42には、スリット49が形成されている。充電端子30に接続されている配線38は、スリット49を通ってホルダ40の外側に引き出されている。ホルダ40は貫通孔12内に嵌め込まれて固定されている。ホルダ40は、結束部材34、36の間の金属線32の束がRFIDリーダライタ10の下面に露出するように取り付けられている。
【0027】
次に、充電器50によってRFIDリーダライタ10を充電する際の、RFIDリーダライタ10の正極側の充電端子30と充電器50の正極側の充電端子70との接続について説明する。なお、RFIDリーダライタ10の負極側の充電端子と充電器50の負極側の充電端子との接続は、充電端子30と充電端子70との接続と同様であるので、その説明を省略する。RFIDリーダライタ10の底部を充電器50の凹部62に挿入すると、凹部62の底面から突出している充電端子70のピン部70aが、RFIDリーダライタ10の底部に固定されている充電端子30に挿入される。より詳細には、ピン部70aが、充電端子30の金属線32の束に挿入される。すると、図5に示すように、各金属線32が、挿入されたピン部70aに押されて変形する。なお、上記の通り、ピン部70aが金属線32の束に挿入されていない状態では、結束部材34と結束部材36の間に存在する各金属線32が撓んでいる。したがって、ピン部70aが金属線32の束に挿入されたときに、各金属線32が無理なく変形する。特に、この実施例では、金属線32の束に挿入されているピン部70aの最大半径rと、各金属線32の長さL1と、結束部材34と結束部材36の間の距離L2が、
L1>L2+(π−2)r
の関係を満たしている。すなわち、図5の直線AB、円弧BC、直線CDの各長さを加算した距離よりも、各金属線32の長さL1の方が長い(但し、各金属線32は、高さ方向(図5の奥行き方向)にも撓んでいるので、図5では、各金属線32の長さが直線AB、円弧BC、直線CDの各長さを加算した距離よりも短く見えている。)。したがって、ピン部70aが金属線32の束に挿入されたときに、各金属線32にテンションがほとんど加わらない。これにより、各金属線32が破断することが防止される。また、これによって、各金属線32とピン部70aとの間で高い摩擦力が生じることが抑制され、各金属線32とピン部70aの磨耗が抑制される。また、図6に示すように、充電端子70は、最表面の金属線32だけでなく、表面に露出していない内部の多数の金属線32にも接触する。すなわち、ピン部70aは、多数の接点において充電端子30と接触する。したがって、ピン部70aの表面に異物が付着している場合でも、ピン部70aと充電端子30との間で接触不良が生じることが防止される。また、金属線32は両端部を結束部材34、36によって結束されているので、金属線32が撓むことができる限度を超えて各金属線32の間の間隔が広がることがない。このため、繰り返し充電を行ったとしても、ピン部70aが金属線32に接触できなくなることがない。すなわち、繰り返し充電を行ったとしても、電気的接続の信頼性を維持することができる。
【0028】
また、このように金属線32の束を充電端子30として用いると、充電を行う度に、充電端子70と充電端子30との接点の位置が変化する。このため、特定の位置で各充電端子の磨耗が局所的に進行することが抑制される。これにより、例えば、充電端子表面のメッキの寿命を伸ばすことができる。また、接点の位置が変化することで、磨耗により生じる金属粉が分散される。これによって、酸化した金属粉による接触不良が生じることを抑制することができる。
【0029】
また、RFIDリーダライタ10を充電器50に接続したときに、ピン部70aは金属線32の束を貫通しない。すなわち、ピン部70aを金属線32の束に最も深く挿入したとしても、図6に示すように、ピン部70aの先端が金属線32の束の内部に留まる。したがって、RFIDリーダライタ10に、ピン部70aの先端を収容するための空間を設ける必要がない。これにより、RFIDリーダライタ10を小型化することができる。
【0030】
また、上記の通り、ピン部70aの先端は、R状に成形されている。したがって、ピン部70aを金属線32の束にスムーズに挿入することができ、また、ピン部70aを金属線32の束からスムーズに引き抜くことが出来る。
【0031】
なお、上述した実施例では、L1>L2+(π−2)rの関係が満たされていたが、各金属線32の長さL1がこれより小さくてもよい。金属線32を短くすると、ピン部70aが金属線32の束に挿入されたときに、各金属線32にテンションが加わり易くなる。このため、ピン部70aが各金属線32に対して強く接触する。このように、ピン部70aが各金属線32に対して強く接触するようにしても、RFIDリーダライタ10と充電器50の間の電気的接続の信頼性を向上させることができる。また、ピン部70aを金属線32の束に挿入したときに各金属線32が弾性変形するようにしておけば、各金属線32が破断等することが抑制される。
【実施例2】
【0032】
次に、実施例2のRFIDリーダライタと充電器のセットについて説明する。実施例2のセットでは、RFIDリーダライタの充電端子の構造が実施例1とは異なる。実施例2のセットの他の構造は、実施例1のセットと等しい。
【0033】
図7に示すように、実施例2のRFIDリーダの充電端子130は、充電端子70のピン部70aが金属線32の束に挿入されていない状態において、各金属線32が略直線状に伸びている。結束部材34は、図7の位置から左方向にスライドできるようにホルダに取り付けられている。結束部材34は、図示しないバネによって、図7の右方向に付勢されている。これによって、結束部材34が、図7に示す位置に位置決めされている。結束部材36は、図7の位置から右方向にスライドできるようにホルダに取り付けられている。結束部材36は、図示しないバネによって、図7の左方向に付勢されている。これによって、結束部材36が、図7に示す位置に位置決めされている。
【0034】
実施例2のセットでは、充電端子70のピン部70aを充電端子130の金属線32の束に挿入する際に、各金属線32にテンションが加わる。このテンションによって、結束部材34がバネの付勢力に逆らって図7の左方向にスライドする。また、金属線32のテンションによって、結束部材36がバネの付勢力に逆らって図7の右方向にスライドする。その結果、図8に示すように、結束部材34、36の間の距離が縮まり、ピン部70aが金属線32の束にスムーズに挿入される。すなわち、結束部材34、36の間の距離が縮まることで、各金属線32の撓みが許容され、ピン部70aが金属線32の束にスムーズに挿入される。ピン部70aが金属線32の束に挿入されることで、充電端子70が充電端子130に対して多数の接点で接触し、これらの間での接触不良が防止される。充電端子70を充電端子130から引き抜くと、バネの付勢力によって結束部材34、36が元の位置に戻り、充電端子130が図7の状態に戻る。
【0035】
このように、実施例2でも、充電端子70と充電端子130が多数の接点で接触する。これにより、電気的接続の信頼性を向上させることができる。また、バネの付勢力よりも強い力が各金属線32に加わらないので、各金属線32の破断を抑制することができる。なお、実施例2のセットでは、結束部材34、36の両方が移動可能とされていたが、何れか一方のみが移動可能とされていてもよい。
【0036】
なお、上述した実施例1、2のセットでは、RFIDリーダライタ10が多数の金属線を束ねた充電端子を有しており、充電器50が金属線を束ねた充電端子に対して接続される充電端子(以下、相手側の充電端子という)を有していた。しかしながら、充電器50が多数の金属線を束ねた充電端子を有しており、RFIDリーダライタ10が相手側の充電端子を有していてもよい。また、実施例1、2のセットでは、相手側の充電端子がピン状(円柱状)の形状を有していたが、他の形状を有していてもよい。また、実施例1、2のセットでは、金属線を束ねた充電端子に相手側の充電端子が挿入されたが、相手側の充電端子が金属線を束ねた充電端子に接触するだけでもよい。このように接触するだけでも、図9に示すように、相手側の充電端子270が、複数の金属線32と接触することで、多数の接点を得ることができる。また、上述した実施例1、2のセットでは、相手側の充電端子が1つのピン部(すなわち、金属線の束に挿入される部分)を有していたが、相手側の充電端子が複数のピン部を有していてもよい。このような構成によれば、複数のピン部が金属線の束に挿入されるので、より多くの接点を得ることができる。
【0037】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0038】
10:RFIDリーダライタ
20:バッテリ
30:充電端子
32:金属線
34:結束部材
36:結束部材
40:ホルダ
50:充電器
60:ケーシング
62:凹部
70:充電端子
70a:ピン部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリを有する携帯機器と、携帯機器のバッテリを充電する充電器のセットであって、
携帯機器と充電器の一方が、2つの結束部で束ねられた複数の金属線を備える第1充電端子を有しており、
携帯機器と充電器の他方が、第2充電端子を有しており、
携帯機器を充電器に接続したときに、第2充電端子が、2つの結束部の間の金属線の束と接触することを特徴とする携帯機器と充電器のセット。
【請求項2】
携帯機器を充電器に接続したときに、第2充電端子が、2つの結束部の間の金属線の束に挿入されることを特徴とする請求項1のセット。
【請求項3】
2つの結束部の間に存在する各金属線の長さが、2つの結束部の間の距離よりも長いことを特徴とする請求項2のセット。
【請求項4】
第2充電端子の金属線の束に挿入される部分のうちの最も太い部分が、半径rを有する円形の断面形状を有しており、
2つの結束部の間に存在する各金属線の長さL1、2つの結束部の間の距離L2、及び、半径rが、
L1>L2+(π−2)r
の関係を満たすことを特徴とする請求項3のセット。
【請求項5】
2つの結束部の少なくとも一方が、2つの結束部の間の距離が変化する方向に移動可能であるとともに、2つの結束部の間の距離が広がる方向に付勢されていることを特徴とする請求項2のセット。
【請求項6】
バッテリと、
2つの結束部で束ねられた複数の金属線を備えており、バッテリに接続されている充電端子、
を有していることを特徴とする携帯機器。
【請求項7】
2つの結束部の間に存在する各金属線の長さが、2つの結束部の間の距離よりも長いことを特徴とする請求項6の携帯機器。
【請求項8】
2つの結束部の少なくとも一方が、2つの結束部の間の距離が変化する方向に移動可能であるとともに、2つの結束部の間の距離が広がる方向に付勢されていることを特徴とする請求項6の携帯機器。
【請求項9】
携帯機器のバッテリを充電可能であり、2つの結束部で束ねられた複数の金属線を備える充電端子を有していることを特徴とする充電器。
【請求項10】
2つの結束部の間に存在する各金属線の長さが、2つの結束部の間の距離よりも長いことを特徴とする請求項9の充電器。
【請求項11】
2つの結束部の少なくとも一方が、2つの結束部の間の距離が変化する方向に移動可能であるとともに、2つの結束部の間の距離が広がる方向に付勢されていることを特徴とする請求項9の充電器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−38920(P2013−38920A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−173166(P2011−173166)
【出願日】平成23年8月8日(2011.8.8)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】