説明

携帯用電子機器

【課題】ストラップの取り付け、取り外しを容易に行うことができる携帯用電子機器を提供する。
【解決手段】本体部を外装し、本体部の一部を表出する開口部を有する外装部材と、外装部材に取り付けられ、開口部を開閉自在に被覆する蓋部材と、本体部のうち蓋部材によって遮蔽される遮蔽領域に設けられ、ストラップが有する取り付け用の小ループを引っ掛け可能な引っ掛け部と、を備え、少なくとも蓋部材を閉じた状態で、遮蔽領域の内部に閉じた平面領域を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小型の携帯用電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ、携帯電話、ICレコーダ等の小型の携帯用電子機器には、落下を防止するために使用者の手、首、肩などを通して吊り下げるひも状のストラップを取り付け可能なストラップ取り付け部が設けられている。このようなストラップ取り付け部は、携帯用電子機器の表面に設けられるのが一般的である(例えば、特許文献1〜5を参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2003−84358号公報
【特許文献2】特開2003−273529号公報
【特許文献3】特開2003−295279号公報
【特許文献4】特開2004−258220号公報
【特許文献5】特開2006−39332号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のストラップ取り付け部にストラップを取り付ける際は、ストラップの先端に設けられた取り付け用の小ループを、ストラップ取り付け部と携帯用電子機器本体との隙間に通した後、ストラップの本体部分を小ループに通すことによって結び目を形成しなければならないため、取り付けるのが容易ではなかった。また、そのように取り付けたストラップを取り外す際には、結び目を解かなければならず、容易に行うことができなかった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ストラップの取り付け、取り外しを容易に行うことができる携帯用電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る携帯用電子機器は、本体部を外装し、前記本体部の一部を表出する開口部を有する外装部材と、前記外装部材に取り付けられ、前記開口部を開閉自在に被覆する蓋部材と、前記本体部のうち前記蓋部材によって遮蔽される遮蔽領域に設けられ、ストラップが有する取り付け用の小ループを引っ掛け可能な引っ掛け部と、前記蓋部材から突出して成り、前記蓋部材を閉じた状態で前記引っ掛け部の先端部に当接する突起部と、を備え、前記蓋部材を閉じた状態で、前記遮蔽領域の境界面、前記引っ掛け部および前記突起部が閉じた平面領域を形成することを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る携帯用電子機器は、本体部を外装し、前記本体部の一部を表出する開口部を有する外装部材と、前記外装部材に取り付けられ、前記開口部を開閉自在に被覆する蓋部材と、前記本体部のうち前記蓋部材によって遮蔽される遮蔽領域に、先端部が前記遮蔽領域の境界面に離間可能に設けられ、ストラップが有する取り付け用の小ループを引っ掛け可能な引っ掛け部と、を備え、少なくとも前記蓋部材を閉じた状態で、前記遮蔽領域の境界面および前記引っ掛け部が閉じた平面領域を形成することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る携帯用電子機器は、上記発明において、前記小ループを延出させるための延出路をさらに備え、前記引っ掛け部の先端部は、前記引っ掛け部の基端部に対し、少なくとも前記延出路と同じ側に位置しないことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る携帯用電子機器は、上記発明において、前記蓋部材は、回転によって前記開口部を開閉するものであり、当該回転の回転中心が、前記引っ掛け部と前記延出路との間に位置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る携帯用電子機器によれば、本体部を外装する外装部材の開口部を開閉自在に被覆する蓋部材と、本体部のうち蓋部材によって遮蔽される遮蔽領域に設けられ、ストラップが有する取り付け用の小ループを引っ掛け可能な引っ掛け部と、を備え、少なくとも蓋部材を閉じた状態で、遮蔽領域の境界面や引っ掛け部などが、遮蔽領域の内部に閉じた平面領域を形成することとしたため、ストラップを取り付ける際には、小ループを引っ掛け部に引っ掛けた後、蓋部材を閉じることによって、ストラップが閉じた平面領域を1回だけ横切るように取り付けることができる。したがって、従来のストラップ取り付け部のように、ストラップ本体を小ループに通すことによって結び目を作る必要がなくなり、ストラップの取り付け、取り外しを容易に行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以後、「実施の形態」と称する)を説明する。なお、以下の説明で参照する図面はあくまでも模式的なものであって、同じ物体を異なる図面で示す場合には、寸法や縮尺等が異なる場合もある。
【0012】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る携帯用電子機器であるデジタルカメラの外観構成を示す斜視図である。同図に示すデジタルカメラ1は、撮影レンズによって集光し結像した光を光電変換し、この光電変換で得た電気信号に所定の画像処理を加えることによって画像データを生成する装置である。デジタルカメラ1は、撮像レンズを含む撮像部11と、ストロボ発光を行うフラッシュ12と、撮像時に押下されるシャッターボタン13と、デジタルカメラ1の本体部を外装する外装部材をなす二つのカバー部材14および15と、を備える。図1に示すデジタルカメラ1には、所定の位置にストラップSが取り付けられている。
【0013】
デジタルカメラ1の本体部には、撮像処理を含む諸機能を実現する部材として、デジタルカメラ1の駆動制御を行うためにCPU等を用いて構成される制御回路、CCDやCMOS等の固体撮像素子、音声の入力や出力をそれぞれ行うマイクロフォンやスピーカ、および制御回路の制御のもと各機能部材を駆動する駆動回路などの各種電子的部材および光学的部材が収納されている(図示せず)。また、背面側のカバー部材15には、画像情報や文字情報を表示するために液晶等のディスプレイを用いて実現される表示部や、使用者がデジタルカメラ1を操作するために必要な情報を入力する操作ボタン群などが表出している(図示せず)。ここで図示しない構成については、従来のデジタルカメラと同様の構成を有するものとしてもよい。
【0014】
図2は、デジタルカメラ1の底面側の要部の構成を示す図である。なお、ここでいう「底面」とは、シャッターボタン13が表出する面(上面とする)と反対側の面のことを意味している。図2に示すデジタルカメラ1の底面側には、外装部材(カバー部材14および15)が有する開口部を被覆する蓋部材16が設けられている。この蓋部材16は長方形状の表面を有しており、図2で右側の短辺部付近を回転中心として開閉される。このような開閉機構は、例えば前述した短辺部にヒンジを設けることによって実現することができる。なお、蓋部材16は、図2に示す状態で所定のロック機構(図示せず)によって不用意に開かないようにロックされている。
【0015】
カバー部材14とカバー部材15の境界のうち、底面部と側面部の境界をなす稜線部近傍には、溝状をなし、蓋部材16によって遮蔽される遮蔽領域に通じている延出路145が形成されており、遮蔽領域内でデジタルカメラ1に取り付けられたストラップSを外部へ延出させる機能を有している。この延出路145は、底面部と側面部の境界をなす稜線部近傍に形成されているため、使用者がデジタルカメラ1を保持する際、ストラップSが手のひらに当たったりすることがない。したがって、使用者は、撮影時にストラップSとの接触に起因する違和感を抱くことなく撮影に集中することができる。
【0016】
図3は、蓋部材16を開いた状態を示す図であり、蓋部材16の裏面側の構成と、蓋部材16によって外部から遮蔽される遮蔽領域の構成、およびストラップSの本体部への取付態様を示す図である。同図に示すように、蓋部材16の裏面側には、裏面と直交する方向に突起した突起部161が設けられている。また、遮蔽領域には、デジタルカメラ1の本体部の一部をなす凹部17が形成されている。遮蔽領域の境界面の一部をなす凹部17の底面には、フラッシュメモリ等の携帯型記憶媒体およびリチウムイオン電池等の電池をそれぞれ挿入する挿入口18および19と、ストラップSを引っ掛ける引っ掛け部20とが設けられている。
【0017】
引っ掛け部20は鉤型をなし、凹部17の底面からその底面と直交する方向に延出した基端部20aと、基端部20aの先端から基端部20aと直交する方向に延出した先端部20bとを有する。引っ掛け部20は、剛性が高い金属または樹脂によって形成される。なお、引っ掛け部20は、凹部17と一体的に形成してもよいし、別部材として形成してもよい。後者の場合には、引っ掛け部20として形成したものを凹部17の底面に装着するようにすればよい。
【0018】
ここで、ストラップSの構成を説明する。ストラップSは、デジタルカメラ1に取り付けられる小ループS1と、使用者が手などを通す大ループS2と、小ループS1および大ループS2を連結する連結部S3とを有する。このようなストラップSとしては、例えば手、首、および肩を大ループS2にそれぞれ通すことによって吊り下げるタイプのハンドストラップ、ネックストラップ、およびショルダストラップがある。
【0019】
デジタルカメラ1に取り付けられた小ループS1は、延出路145を通ってデジタルカメラ1の外部に延出している。このため、小ループS1の先端部付近は、蓋部材16を閉じた状態では蓋部材16によって遮蔽されており、デジタルカメラ1の外部からは見えない(図1および図2を参照)。
【0020】
デジタルカメラ1に対してストラップSを取り付ける際には、蓋部材16を開いた状態で、まず小ループS1の先端を延出路145に通し、凹部17の内部に進入させた後、小ループS1を引っ掛け部20の先端部20bに通す。この状態すなわち図3に示す状態では、小ループS1は引っ掛け部20に引っ掛けられただけであるが、この後、蓋部材16を閉じることにより、小ループS1がデジタルカメラ1から外れないようにすることができる。以下、この点について、図4を参照して説明する。
【0021】
図4は、蓋部材16を閉じた状態での遮蔽領域内部の構成を示す図であり、図2のA−A線部分断面図である。図4において、突起部161の先端面は、凹部17の底面に当接している。また、突起部161の側面は、引っ掛け部20の先端部20bに当接している。この状態で、引っ掛け部20、突起部161、および凹部17の底面は、閉じた平面領域D1を形成している。引っ掛け部20に引っ掛けられた小ループS1は、平面領域D1を1回だけ横切っている。したがって、小ループS1は、蓋部材16を閉じた状態でデジタルカメラ1から抜け止めされる。
【0022】
このように、本実施の形態1においては、引っ掛け部20および突起部161が、デジタルカメラ1の本体部のうち蓋部材16によって遮蔽される遮蔽領域に設けられ、遮蔽領域の境界面である凹部17とともに閉じた平面領域D1を形成する。
【0023】
本実施の形態1においては、小ループS1を先端部20bに引っ掛けた後、蓋部材16を閉じることによってストラップSを取り付けることができるので、従来のように、大ループS2を小ループS1に通して結び目を形成したりする必要がない。したがって、ストラップSの取り付けが容易である。また、ストラップSを取り外す際は、蓋部材16を開いて小ループS1を先端部20bから取り外せばよく、容易に行うことができる。
【0024】
さらに、本実施の形態1においては、引っ掛け部20の先端部20bは、基端部20aに対し、少なくとも延出路145と同じ側に位置していない。加えて、蓋部材16が回転するときの回転中心が、引っ掛け部20と延出路145との間に位置している。このため、ストラップSを如何なる方向に引っ張っても、蓋部材16が開いてしまうことはない。したがって、ストラップSがデジタルカメラ1から外れてしまうことがなく、デジタルカメラ1を確実に吊り下げることができる。
【0025】
以上説明した本発明の実施の形態1に係る携帯用電子機器によれば、本体部を外装する外装部材の開口部を開閉自在に被覆する蓋部材と、本体部のうち蓋部材によって遮蔽される遮蔽領域に設けられ、ストラップが有する取り付け用の小ループを引っ掛け可能な引っ掛け部と、蓋部材から突出して成り、蓋部材を閉じた状態で引っ掛け部の先端部に当接する突起部と、を備え、蓋部材を閉じた状態で、遮蔽領域の境界面、引っ掛け部および突起部が閉じた平面領域を形成することとしたため、ストラップを取り付ける際には、小ループを引っ掛け部に引っ掛けた後、蓋部材を閉じることによって、ストラップが閉じた平面領域を1回だけ横切るように取り付けることができる。したがって、従来のストラップ取り付け部のように、ストラップ本体を小ループに通すことによって結び目を作る必要がなくなり、ストラップの取り付け、取り外しを容易に行うことが可能となる。
【0026】
また、本実施の形態1によれば、小ループを延出させるための延出路をさらに備え、引っ掛け部の先端部が、引っ掛け部の基端部に対し、少なくとも延出路と同じ側に位置しないこととしたため、蓋部材を閉じた状態で、取り付けたストラップが本体部から外れてしまうおそれがない。
【0027】
また、本実施の形態1によれば、蓋部材が、回転によって開口部を開閉するものであり、回転の回転中心が、引っ掛け部と延出部との間に位置することとしたため、ストラップによる力を受けて蓋部材が不用意に開いてしまうようなことがない。したがって、取り付けたストラップが本体部から外れてしまうおそれがない。
【0028】
さらに、本実施の形態1によれば、ストラップの取り付け部分が蓋部材によって遮蔽されているため、取り付け部分が外部に露出することがない。したがって、ストラップを取り付けても、その取り付け部分によって機器全体の美観が損われてしまうことがない。加えて、ストラップを取り付けない使用者は、ストラップ取り付け部の存在を気にしないで済む。
【0029】
また、本実施の形態1によれば、取り付けられたストラップは、略直方体状をなす外装部材底面の稜線部付近から外部へ延出するため、使用者が撮影する際にデジタルカメラを保持してもストラップ取り付け部やストラップが使用者の手のひらにあたって気を取られることもない。したがって、ストラップを取り付けても、良好な操作感を維持することができるとともに、撮影に集中することができる。
【0030】
(実施の形態1の変形例)
図5は、本実施の形態1の第1変形例に係る携帯用電子機器であるデジタルカメラの要部の構成を示す図であり、デジタルカメラの底面に設けられた蓋部材を開いた状態を示す図である。同図に示すデジタルカメラ1−1は、ストラップSを引っ掛ける引っ掛け部の構成を除いて、デジタルカメラ1と同じ構成を有している。このため、デジタルカメラ1と同じ構成部位については、図3と同じ符号を付してある。
【0031】
図6は、蓋部材16を閉じた状態で、蓋部材16によって遮蔽される遮蔽領域の構成を示す図であり、上記実施の形態1で説明した図4に対応する部分断面図である。図5および図6に示すように、引っ掛け部21は、凹部17の底面からその底面と直交する方向に延出した基端部21aと、引っ掛け部21の先端部に設けられ、基端部21aの軸線と一致する中心軸を有する円盤部21bとを備え、ビス状をなす。引っ掛け部21は、剛性が高い金属または樹脂から成る。
【0032】
図6において、突起部161の先端面が凹部17の底面に当接するとともに、突起部161の側面が引っ掛け部21の円盤部21bに当接している。この状態で、引っ掛け部21、突起部161、および凹部17の底面は、閉じた平面領域D2を形成している。引っ掛け部21に引っ掛けられた小ループS1は、平面領域D2を1回だけ横切っている。したがって、小ループS1は、蓋部材16を閉じた状態で、デジタルカメラ1−1から抜け止めされる。
【0033】
この第1変形例も、上記実施の形態1と同様に、取り付けたストラップSを如何なる方向に引っ張っても蓋部材16が開いてしまうことがない構成を有しているため、ストラップSがデジタルカメラ1−1から外れてしまうことがなく、デジタルカメラ1−1を確実に吊り下げることができる。
【0034】
図7は、本実施の形態1の第2変形例に係る携帯用電子機器であるデジタルカメラの要部の構成を示す図であり、デジタルカメラの底面に設けられた蓋部材を開いた状態を示す図である。同図に示すデジタルカメラ1−2は、蓋部材22および引っ掛け部23を除いて、デジタルカメラ1と同じ構成を有している。このため、デジタルカメラ1と同じ構成部位については、図3と同じ符号を付してある。
【0035】
引っ掛け部23は鉤型をなし、凹部17の底面からその底面と直交する方向に延出した基端部23aと、基端部23aの先端から基端部23aと直交する方向に延出した先端部23bとを有する。引っ掛け部23は、剛性が高い金属または樹脂から成る。
【0036】
この第2変形例では、先端部23bの延出方向が、上記実施の形態1とは異なり、デジタルカメラ1−2の底面の幅方向(図7の上下方向)を指向している。このため、蓋部材22に形成される突起部221は、蓋部材22を閉じた状態で、先端部23bの先端に当接可能な態様で突起している。
【0037】
図7に示す状態から蓋部材22を閉じると、突起部221の先端面が凹部17の底面に当接するとともに、突起部221の側面(図7の上面)が、引っ掛け部23の先端部23bに当接する。この状態で、引っ掛け部23、突起部221、および凹部17の底面は、上述した実施の形態1と同様に、閉じた平面領域(図示せず)を形成する。引っ掛け部23に引っ掛けられた小ループS1は、蓋部材22を閉じることによって形成された平面領域を1回だけ横切ることによって、デジタルカメラ1−2から抜け止めされる。
【0038】
この第2変形例も、上記実施の形態1と同様に、取り付けたストラップSを如何なる方向に引っ張っても蓋部材22が開いてしまうことがない構成を有しているため、ストラップSがデジタルカメラ1−2から外れてしまうことがなく、ストラップSによってデジタルカメラ1−2を確実に吊り下げることができる。
【0039】
以上説明した本実施の形態1の二つの変形例によれば、上記実施の形態1と同様、ストラップの取り付け、取り外しを容易に行うことが可能な携帯用電子機器を提供することができる。
【0040】
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2に係る携帯用電子機器であるデジタルカメラの外観構成を示す図である。同図に示すデジタルカメラ3は、撮像部31、フラッシュ32、およびシャッターボタン33を備える。また、デジタルカメラ3は、デジタルカメラ3の本体部を外装する外装部材をなす二つのカバー部材34および35を備える。なお、図8の背面側の構成、および本体部の機能構成は、上記実施の形態1に係るデジタルカメラ1と同様である。
【0041】
デジタルカメラ3の本体部を外装する外装部材は、その側面に開口部を有している。なお、ここでいう「側面」とは、撮像部31が表出する前面およびシャッターボタン33が表出する上面とそれぞれ交差する面(図8の場合には直交する面)を意味している。開口部を有する外装部材の側面には、その開口部を開閉自在に被覆する蓋部材36が設けられている。蓋部材36は、長方形状の表面を有しており、図8で左側の長辺部付近を回転中心として開閉される。このような開閉機構は、例えば長辺部にヒンジを設けることによって実現することができる。なお、蓋部材36は、図8に示す状態で所定のロック機構(図示せず)によって不用意に開かないようにロックされている。
【0042】
デジタルカメラ3に取り付けられたストラップSは、カバー部材34とカバー部材35との境界を含む領域に形成された延出路345を通ってデジタルカメラ3の外部に延出している。このため、小ループS1の先端部付近は、蓋部材36を閉じた状態では蓋部材36によって遮蔽されており、デジタルカメラ3の外部からは見えない。
【0043】
次に、蓋部材36によって遮蔽されている遮蔽領域の構成を説明する。図9は、蓋部材36を開いた状態を示す図であり、ストラップSの取り付け態様を示す図である。図9において、蓋部材36の裏面側には、裏面と直交する方向に突起した突起部361が設けられている。また、遮蔽領域には、デジタルカメラ3の本体部の一部をなす凹部37が形成されている。遮蔽領域の境界面の一部をなす凹部37の底面には、携帯型記憶媒体および電池をそれぞれ挿入する挿入口38および39と、ストラップSを取り付ける引っ掛け部40とが設けられている。引っ掛け部40は、剛性が高い金属または樹脂によって形成される。
【0044】
引っ掛け部40は、図5に示す引っ掛け部21と同様、基端部40aおよび円盤部40bを有し、ビス状をなす(基端部40aは図示せず)。蓋部材36を閉じた状態で、突起部361の先端面は、凹部37の底面に当接する。また、蓋部材36を閉じた状態で、突起部361の側面(図9では下方に位置する面)は、引っ掛け部40の先端部に設けられた円盤部40bに当接する。この状態で、引っ掛け部40、突起部361、および凹部37の底面は、閉じた平面領域を形成する。なお、蓋部材36を閉じた状態における遮蔽領域内部の状態は、図6と同様であり、形成される平面領域は、図6の平面領域D2と同様である。引っ掛け部40に引っ掛けられた小ループS1は、その平面領域を1回だけ横切ることにより、デジタルカメラ3から抜け止めされる。
【0045】
本実施の形態2においては、ストラップSの小ループS1を引っ掛け部40の円盤部40bに引っ掛けた後、蓋部材36を閉じることによってストラップSを取り付けることができるので、ストラップSの取り付けが容易である。また、ストラップSを取り外す際は、蓋部材36を開いて小ループS1を円盤部40bから取り外せばいいだけなので、取り外すのも容易である。
【0046】
さらに、本実施の形態2においては、蓋部材36を閉じた状態における引っ掛け部40と突起部361との当接箇所が、引っ掛け部40の基端部40aに対し、少なくとも延出路345と同じ側に位置しない。したがって、ストラップSがデジタルカメラ1から外れてしまうことがなく、ストラップSによってデジタルカメラ1を確実に吊り下げることができる。
【0047】
以上説明した本発明の実施の形態2に係る携帯用電子機器によれば、本体部を外装する外装部材の開口部を開閉自在に被覆する蓋部材と、本体部のうち蓋部材によって遮蔽される遮蔽領域に設けられ、ストラップが有する取り付け用の小ループを引っ掛け可能な引っ掛け部と、蓋部材から突出して成り、蓋部材を閉じた状態で引っ掛け部の先端部に当接する突起部と、を備え、蓋部材を閉じた状態で、遮蔽領域の境界面、引っ掛け部および突起部が閉じた平面領域を形成することとしたため、ストラップを取り付ける際には、小ループを引っ掛け部に引っ掛けた後、蓋部材を閉じることによって、ストラップが閉じた平面領域を1回だけ横切るように取り付けることができる。したがって、従来のストラップ取り付け部のように、ストラップ本体を小ループに通すことによって結び目を作る必要がなくなり、ストラップの取り付け、取り外しを容易に行うことが可能となる。
【0048】
また、本実施の形態2によれば、蓋部材を閉じた状態での引っ掛け部と突起部との当接箇所は、引っ掛け部の基端部に対し、少なくとも延出路と同じ側に位置しないこととしたため、蓋部材を閉じた状態で、取り付けたストラップが本体部から外れてしまうおそれがない。
【0049】
なお、上述した引っ掛け部の構成はあくまでも一例に過ぎず、上記実施の形態1と同様に、鉤型をなす引っ掛け部を設けることも可能である。
【0050】
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3に係る携帯用電子機器であるデジタルカメラの要部の構成を示す図である。同図に示すデジタルカメラ5は、引っ掛け部と蓋部材の構成が、上述した実施の形態1と異なる。なお、引っ掛け部と蓋部材の構成を除くデジタルカメラ5の構成は、上記実施の形態1に係るデジタルカメラ1と同じである。このため、デジタルカメラ1と同じ構成部位については、図3と同じ符号を付してある。
【0051】
引っ掛け部51は、遮蔽領域の境界面である凹部17の底面に対して離間可能に設けられた先端部51aと、凹部17の底面に固着されている基端部51bとを有し、波状に湾曲した板状部材から成る。引っ掛け部51は、可撓性を有する材料を用いて形成される。このため、引っ掛け部51に外力が加わって撓むことにより、先端部51aが凹部17の底面から離間する一方、その外力が引っ掛け部51に加わらなくなると、自身の復元力によってもとの状態、すなわち凹部17の底面に当接した状態に戻る。
【0052】
図11は、平板状をなす蓋部材52を閉じた状態で、蓋部材52によって遮蔽されている遮蔽領域の構成を示す図である。同図に示すように、引っ掛け部51の先端部51aは、小ループS1の取り付け、取り外しが容易となるように、凹部17の底面との当接部分を中心として凹部17の底面に対して反り返った態様で湾曲している。
【0053】
上述した構成を有する引っ掛け部51は、先端部51aが凹部17の底面に当接した状態で、遮蔽領域の境界面の一部をなす凹部17の底面と閉じた平面領域D3を形成している。したがって、引っ掛け部51に係合された小ループS1は、平面領域D3を1回だけ横切ることにより、デジタルカメラ5から抜け止めされる。
【0054】
このように、本実施の形態3においては、引っ掛け部51が、デジタルカメラ5の本体部のうち蓋部材52によって遮蔽される遮蔽領域に設けられ、遮蔽領域の境界面である凹部17とともに閉じた平面領域D3を形成している。
【0055】
図12は、小ループS1の引っ掛け部51への取り付け方法を模式的に示す図である。まず、延出路145を通して遮蔽領域に進入させた小ループS1を、引っ掛け部51を基準として延出路145のある側と反対側(図12で左側)から引っ掛け部51の先端部51aに近づけていく(状態(I))。延出路145の方向(図12の略右方向)にストラップSを引っ張ると、小ループS1が先端部51aに接触し始め、先端部51aが凹部17の底面から離間する(状態(II))。その後、さらに小ループS1を延出路145の方向に引っ張り続けると、小ループS1は平面領域D3内に入り、引っ掛け部51に係合される(状態(III))。このようにして、小ループS1を引っ掛け部51に対して容易に取り付けることができる。
【0056】
ストラップSをデジタルカメラ5から取り外す際は、図12で説明したのと逆の操作を行うことによって小ループS1を引っ掛け部51から取り外せばよく、容易に行うことができる。
【0057】
本実施の形態3においては、先端部51aは、ストラップSを取り付けた状態で、引っ掛け部51の先端部51aは、引っ掛け部51の基端部に対し、少なくとも延出路145と同じ側に位置しない。加えて、蓋部材52の回転中心が、引っ掛け部51と延出路145との間に位置する構成を有している。このため、蓋部材52を閉じた状態でストラップSを如何なる方向に引っ張っても、蓋部材52が開いてしまうことはない。したがって、ストラップSがデジタルカメラ5から外れてしまうことがなく、ストラップSによってデジタルカメラ5を確実に吊り下げることができる。
【0058】
以上説明した本発明の実施の形態3に係る携帯用電子機器によれば、本体部のうち蓋部材によって遮蔽される遮蔽領域に、先端部が遮蔽領域の境界面と離間可能に設けられ、ストラップが有する取り付け用の小ループを引っ掛け可能な引っ掛け部と、を備え、少なくとも蓋部材を閉じた状態で、遮蔽領域の境界面および引っ掛け部が閉じた平面領域を形成することとしたため、ストラップを取り付ける際には、小ループを引っ掛け部に引っ掛けることによって、ストラップが閉じた平面領域を1回だけ横切るように取り付けることができる。したがって、従来のストラップ取り付け部のように、ストラップ本体を小ループに通すことによって結び目を作る必要がなくなり、ストラップの取り付け、取り外しを容易に行うことが可能となる。
【0059】
また、本実施の形態3によれば、引っ掛け部の先端部が、引っ掛け部の基端部に対し、少なくとも延出路と同じ側に位置しないため、蓋部材を閉じた状態で、取り付けたストラップが本体部から外れてしまうおそれがない。
【0060】
なお、引っ掛け部として、上述した引っ掛け部51以外の形状を有するものを適用することも可能である。例えば、引っ掛け部の先端部を先細形状とすることも可能である。これにより、小ループS1を引っ掛けて係合するのが容易となる。また、引っ掛け部を、ペンのクリップのような細長形状とすることも可能である。
【0061】
(実施の形態4)
図13は、本発明の実施の形態4に係る携帯用電子機器であるデジタルカメラの底面側の要部の構成を示す図である。同図に示すデジタルカメラ6は、引っ掛け部および凹部の底面が、上記実施の形態3に係るデジタルカメラ5と異なる構成を有する。なお、引っ掛け部および凹部の底面を除くデジタルカメラ6の構成は、デジタルカメラ5の構成と同じである。このため、図13でデジタルカメラ5と同じ構成部位については、図11と同じ符号を付してある。
【0062】
引っ掛け部61は、遮蔽領域の境界面に対して離間可能な先端部61aと、フランジが形成され、凹部17の底面に設けられた段付き形状の孔部171に抜け止めされた状態で、凹部17の底面と垂直な方向に移動可能に保持されている基端部61bと、を有する。引っ掛け部61は、その側面がU字状をなす棒状または板状の部材である。
【0063】
先端部61aは、平板状の蓋部材52を閉じた状態すなわち図13に示す状態で、遮蔽領域の境界の一部をなす凹部17の底面に当接しており、引っ掛け部61は、凹部17の底面と閉じた平面領域D4を形成している。また、基端部61bは、板ばね62によって蓋部材52の方向に付勢されている。
【0064】
図14は、蓋部材52を開いた状態で、デジタルカメラ6の底面側の要部の構成を示す図である。蓋部材52を開くと、基端部61bは板ばね62の弾性力によって蓋部材52の方向へ押し出される。この結果、先端部61aは凹部17の底面から離間して隙間を生じる。この隙間は、小ループS1を通過させることができる程度の幅を有している。
【0065】
図14に示す状態で、先端部61aと凹部17の底面との隙間から小ループS1を引っ掛けた後、蓋部材52を閉じると、先端部61aが凹部17の底面に当接し、図13に示す状態となる。このようにして、平面領域D4を1回だけ横切るように引っ掛けられた小ループS1は、蓋部材52を閉じている間は、引っ掛け部61から外れてしまうことがない。
【0066】
本実施の形態4において、先端部61aは、基端部61bに対し、少なくとも延出路145と同じ側に位置していない。加えて、蓋部材52の回転中心が、引っ掛け部61と延出路145との間に位置する構成を有している。このため、蓋部材52を閉じた状態でストラップSを如何なる方向に引っ張っても、蓋部材52が開いてしまうことはない。したがって、ストラップSがデジタルカメラ6から外れてしまうことがなく、ストラップSによってデジタルカメラ6を確実に吊り下げることができる。
【0067】
以上説明した本発明の実施の形態4に係る携帯用電子機器によれば、本体部のうち蓋部材によって遮蔽される遮蔽領域に、先端部が遮蔽領域の境界面と離間可能に設けられ、ストラップが有する取り付け用の小ループを引っ掛け可能な引っ掛け部と、を備え、少なくとも蓋部材を閉じた状態で、遮蔽領域の境界面および引っ掛け部が閉じた平面領域を形成することとしたため、ストラップを取り付ける際には、小ループを引っ掛け部に引っ掛けた後、蓋部材を閉じることによって、ストラップが閉じた平面領域を1回だけ横切るように取り付けることができる。したがって、従来のストラップ取り付け部のように、ストラップ本体を小ループに通すことによって結び目を作る必要がなくなり、ストラップの取り付け、取り外しを容易に行うことが可能となる。
【0068】
また、本実施の形態4によれば、引っ掛け部の先端部が、引っ掛け部の基端部に対し、少なくとも前記延出路と同じ側に位置しないため、蓋部材を閉じた状態で、取り付けたストラップが本体部から外れてしまうおそれがない。
【0069】
なお、引っ掛け部を付勢するのは板ばね以外の弾性部材でもよく、例えば膜状のゴムなどを適用してもよい。また、弾性部材によって引っ掛け部を付勢する構造とする代わりに、クリック機構によって引っ掛け部の先端部の凹部底面に対する離間や当接を行うようにしてもよい。
【0070】
(その他の実施の形態)
ここまで、本発明を実施するための最良の形態として、実施の形態1〜4を詳述してきたが、本発明はそれら4つの実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。例えば、本発明に係る携帯用電子機器は、デジタルカメラ以外の各種携帯用カメラ、携帯電話、PHSまたはPDA等の携帯型通信端末、携帯型オーディオ装置、ICレコーダ、携帯型ラジオ、各種家電製品のリモコン、デジタルビデオなどでもよい。
【0071】
また、本発明に係る携帯用電子機器が、外部機器との接続用インターフェース(DC入力端子やUSB接続端子等を含む)を蓋部材で被覆する構成を有する場合には、その接続用インターフェースを被覆する領域にストラップ取り付け部を設けてもよい。
【0072】
なお、本発明に係る携帯用電子機器に取り付けるストラップは、取り付け用の小ループを有していればよく、例えば装飾部材が連結部に連結された装飾用のストラップでも構わない。
【0073】
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態等を含みうるものであり、特許請求の範囲により特定される技術的思想を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施の形態1に係る携帯用電子機器(デジタルカメラ)の外観構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る携帯用電子機器(デジタルカメラ)の底面側の要部の構成を示す図である。
【図3】図2に示す状態から蓋部材を開いた状態を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る携帯用電子機器(デジタルカメラ)において、蓋部材を閉じた状態で蓋部材によって遮蔽される領域の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1の第1変形例に係る携帯用電子機器(デジタルカメラ)の要部の構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態1の第1変形例に係る携帯用電子機器(デジタルカメラ)において、蓋部材を閉じた状態で蓋部材によって遮蔽される領域の構成を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態1の第2変形例に係る携帯用電子機器(デジタルカメラ)の要部の構成を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る携帯用電子機器(デジタルカメラ)の外観構成を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る携帯用電子機器(デジタルカメラ)の側面に設けられた蓋部材を開いた状態を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係る携帯用電子機器(デジタルカメラ)の要部の構成を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係る携帯用電子機器(デジタルカメラ)において、蓋部材を閉じた状態で蓋部材によって遮蔽される領域の構成を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態3に係る携帯用電子機器(デジタルカメラ)におけるストラップ取り付け方法の概要を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態4に係る携帯用電子機器(デジタルカメラ)の要部の構成を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態4に係る携帯用電子機器(デジタルカメラ)において、蓋部材を開いた状態の要部の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0075】
1,1−1,1−2,3,5,6 デジタルカメラ(携帯用電子機器)
11,31 撮像部
12,32 フラッシュ
13,33 シャッターボタン
14,15,34,35 カバー部材
16,22,36,52 蓋部材
17,37 凹部
18,19,38,39 挿入口
20,21,23,40,51,61 引っ掛け部
20a,21a,23a,40a,51b,61b 基端部
20b,23b,51a,61a 先端部
21b,40b 円盤部
145,345 延出路
161,221,361 突起部
171 孔部
D1,D2,D3,D4 平面領域
S ストラップ
S1 小ループ
S2 大ループ
S3 連結部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部を外装し、前記本体部の一部を表出する開口部を有する外装部材と、
前記外装部材に取り付けられ、前記開口部を開閉自在に被覆する蓋部材と、
前記本体部のうち前記蓋部材によって遮蔽される遮蔽領域に設けられ、ストラップが有する取り付け用の小ループを引っ掛け可能な引っ掛け部と、
前記蓋部材から突出して成り、前記蓋部材を閉じた状態で前記引っ掛け部の先端部に当接する突起部と、
を備え、
前記蓋部材を閉じた状態で、前記遮蔽領域の境界面、前記引っ掛け部および前記突起部が閉じた平面領域を形成することを特徴とする携帯用電子機器。
【請求項2】
本体部を外装し、前記本体部の一部を表出する開口部を有する外装部材と、
前記外装部材に取り付けられ、前記開口部を開閉自在に被覆する蓋部材と、
前記本体部のうち前記蓋部材によって遮蔽される遮蔽領域に、先端部が前記遮蔽領域の境界面に離間可能に設けられ、ストラップが有する取り付け用の小ループを引っ掛け可能な引っ掛け部と、
を備え、
少なくとも前記蓋部材を閉じた状態で、前記遮蔽領域の境界面および前記引っ掛け部が閉じた平面領域を形成することを特徴とする携帯用電子機器。
【請求項3】
前記小ループを延出させるための延出路をさらに備え、
前記引っ掛け部の先端部は、前記引っ掛け部の基端部に対し、少なくとも前記延出路と同じ側に位置しないことを特徴とする請求項1または2記載の携帯用電子機器。
【請求項4】
前記蓋部材は、回転によって前記開口部を開閉するものであり、当該回転の回転中心が、前記引っ掛け部と前記延出路との間に位置することを特徴とする請求項3記載の携帯用電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−191377(P2008−191377A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−25419(P2007−25419)
【出願日】平成19年2月5日(2007.2.5)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】