携帯端末、および、遠隔端末操作提示または遠隔端末操作方法
【課題】
遠隔操作や操作提示を行うことを考えた場合、携帯端末メーカーや機種が多数存在しているため、必ずしも操作を提示する側と操作を提示される側の端末の入力部の形式やボタン数が同じであるわけではなく、単純に入力部の対応付けを行えないという問題がある。そこで、本発明が解決しようとする課題は、遠隔で操作を提示する側または操作を行う側の端末の入力部の形式が異なる場合でも遠隔での操作提示または操作を行えるようにすることである。
【解決手段】
自携帯端末を操作するための入力部と、他の携帯端末の入力部形式の情報を受信するための受信部と、前記受信部により受信した前記他の携帯端末の入力部の形式の情報を用いて、自端末の入力部が備える複数の入力箇所を前記他の携帯端末の入力部が備える複数の入力箇所へ割り当てを行う制御部とを備えることを特徴とする。
遠隔操作や操作提示を行うことを考えた場合、携帯端末メーカーや機種が多数存在しているため、必ずしも操作を提示する側と操作を提示される側の端末の入力部の形式やボタン数が同じであるわけではなく、単純に入力部の対応付けを行えないという問題がある。そこで、本発明が解決しようとする課題は、遠隔で操作を提示する側または操作を行う側の端末の入力部の形式が異なる場合でも遠隔での操作提示または操作を行えるようにすることである。
【解決手段】
自携帯端末を操作するための入力部と、他の携帯端末の入力部形式の情報を受信するための受信部と、前記受信部により受信した前記他の携帯端末の入力部の形式の情報を用いて、自端末の入力部が備える複数の入力箇所を前記他の携帯端末の入力部が備える複数の入力箇所へ割り当てを行う制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末から他端末への遠隔操作提示方法または遠隔操作方法に関するものであり、特に携帯端末同士の操作に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯端末の機能の複雑化に伴い、各設定の変更の手順やアプリケーションの操作が複雑化してきている。携帯端末を使い慣れていない人へは、携帯端末から他の携帯端末の操作方法の提示や操作を行い、操作方法の説明や手助けを行うことが手軽な支援方法として有効である。
本技術分野の背景技術として、特開2008−103828(特許文献1)には、第1の携帯端末が、ネットワークを介して接続された第2の携帯端末を遠隔操作する携帯端末の遠隔操作方法であって、前記第2の携帯端末が、自装置の操作画面を前記第1の携帯端末に対して送信し、前記第2の携帯端末が、前記第1の携帯端末からの操作内容を受け付け、動作するステップを有することを特徴とする携帯端末の遠隔操作方法の技術について記載されている。
【0003】
また、特開2010−141789(特許文献2)には、第1の携帯電話端末から第2の携帯電話端末に通信回線を介して操作方法に関する情報を提供する携帯電話端末操作支援システムであって、前記第1の携帯電話端末に、操作した押しボタンに対応する押下信号を前記第2の携帯電話端末に送信する押下信号送信手段を備え、前記第2の携帯電話端末が、受信した前記押下信号に対応して、対応するLEDの点灯、音声案内の再生、表示手段への案内表示を含む対応動作を行わせる技術について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−103828
【特許文献2】特開2010−141789
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
遠隔操作や操作提示を行うことを考えた場合、携帯端末メーカーや機種が多数存在しているため、必ずしも操作を提示する側と操作を提示される側の端末の入力部の形式やボタン数が同じであるわけではなく、単純に入力部の対応付けを行えないという問題がある。そこで、本発明が解決しようとする課題は、遠隔で操作を提示する側または操作を行う側の端末の入力部の形式が異なる場合でも遠隔での操作提示または操作を行えるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成や方法を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、「自携帯端末を操作するための入力部と、他の携帯端末の入力部形式の情報を受信するための受信部と、前記入力部の割当て処理を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記受信部により受信した前記他の携帯端末の入力部の形式の情報を用いて、自端末の入力部が備える複数の入力箇所を前記他の携帯端末の入力部が備える複数の入力箇所へ割り当てを行う入力割り当て手段を備える」ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
遠隔で操作を提示する側または操作を行う側の端末の入力部の形式が異なる場合でも遠隔での操作提示または操作を行えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】操作方法を提示する側の端末の構成図の例である。
【図2】操作方法を提示される側の端末の構成図の例である。
【図3】操作方法を提示する際の処理を説明するフロー図の例である。
【図4】ボタン入力形式の端末からボタン入力形式の端末へ操作提示する場合の概念図である。
【図5】タッチパネル入力形式の端末からボタン入力形式の端末へ操作提示する場合の概念図である。
【図6】ボタン入力形式の端末からタッチパネル入力形式の端末へ操作提示する場合の概念図である。
【図7】ボタン入力形式の端末からタッチパネル入力形式の端末へより細かな領域の操作提示する場合の概念図である。
【図8】ボタン入力形式の端末からタッチパネル入力形式の端末へ特殊な操作の操作提示する場合の概念図である。
【図9】操作提示される側の端末の入力部形式を操作提示する側の端末へ伝える方法の例である
【図10】機種ごとの入力部形式を記憶しているサーバーの構成図の例である。
【図11】遠隔操作を行う際の処理を説明するフロー図の例である。
【図12】操作を提示する側の端末で一連の操作提示情報を生成してから提示を行う際の処理を説明するフロー図の例である。
【図13】記憶部に記憶されている操作提示内容の例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施例を図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0010】
本実施例では、操作提示を行う携帯端末から操作提示を受ける携帯端末へ操作提示する場合で、リアルタイムに逐次、操作提示を行う例を説明する。
図1は、操作を提示する側の携帯端末である操作提示携帯端末10(以下、提示端末と呼ぶ)のブロック図を示しており、後述の被提示端末の表示画面を映し出す表示部101と、操作提示内容を入力するための入力部102と、提示内容を被提示端末へ送信するための送信部104と、被提示端末上の表示画面情報や入力部配置情報などを受信するための受信部105と、画像情報や提示情報を記憶するための記憶部106と、各部の制御を行う制御部103と、提示端末の入力部と被提示端末の入力部を対応付ける入力部割当て手段107からなる。
【0011】
図2は、操作を提示される側の携帯端末である被操作提示携帯端末20(以下、被提示端末と呼ぶ)のブロック図を示しており、被提示端末の画面を表示する表示部201と、被提示端末の操作を行うための入力部202、被提示端末の画面情報などを送信するための送信部204と、提示端末から送られてくる操作情報を受信するための受信部205と、提示された操作内容などを記憶しておくための記憶部206と、各部を制御するための制御部203と、操作携帯端末の使用者が正当な使用者であるかを認証するための認証手段207と、提示された操作方法を提示すための操作提示手段208からなる。
【0012】
図3のフロー図を用いて、本操作提示システムの動作について説明する。提示端末と被提示端末は携帯電話ネットワーク網などで、相互に接続できる状況にあるとする。まず、被提示端末20のユーザーが被提示端末を入力部202から操作し、提示端末に対して制御部203から送信部204を通じて操作提示要求を行う(S101)。操作提示要求を開始するための操作は、専用のボタンを被提示端末の入力部202に備えておき、そのボタンを押すことで開始しても良いし、メニュー内の項目として操作提示要求の機能を登録しておき、そのメニュー項目を選択することで開始してもよい。これにより、被提示端末の操作に精通していない者でも容易に操作提示要求を行うことができる。また、操作提示要求は必ずしも行わなくても良い。例えば通話などで被操作提示者が操作提示者に対して操作提示要求を既に表明している場合などは不要である。操作提示要求先の端末の指定は、例えば、携帯電話キャリアのネットワーク網を用いて行い、相手の電話番号やあらかじめ端末別に定めた文字列を用いて行なう。操作提示要求された提示端末10は認証要求を被提示端末に対して行う(S102)。
【0013】
認証は例えば、あらかじめ、被提示端末の記憶部206に提示端末の端末固有の文字列や番号を記憶部206に保存しておき、認証要求時に提示端末が制御部103により記憶部106に記憶されている提示端末自身の文字列や番号を送信部104を通じて送信し、被提示端末が受信部に206より受信した後、制御部203の認証手段207が記憶部206にあらかじめ保存されている文字列と照合することで行っても良い。これにより、誤って意図しない第三者の端末に対し操作提示要求することを回避することができる。 また、端末固有の文字列や番号では、第三者が何らかの方法でこの端末を操作できる状態になると使用者のなりすましが可能であるため、あらかじめ被提示端末の記憶部206にパスワードを設定しておき、提示端末が認証要求を出す際に、提示端末ユーザーがパスワード入力するようにして、そのパスワードを送信し、照合することで行う方法のほうがより望ましい。これにより、使用者になりすました第三者により操作提示されることを回避することができる。
【0014】
認証が成功すると、被提示端末は認証結果を制御部203から送信部204より送信し、結果を受信した提示端末は制御部103、送信部104により操作画面の送信を被提示端末に対して要求する(S103、S104)。被提示端末は要求を受信すると被提示端末の操作画面情報を制御部203から送信部204より送信する(S105)。提示端末は、被提示端末から送信された操作画面情報を受信部105により受信し、制御部103は記憶部106に保存し、表示部101に表示する(S106)。その後、提示端末は被提示端末へ入力部形式の送信要求を行い、被提示端末は被提示端末の入力部形式を送信部204より送信する(S107、S108)。提示端末の制御部における入力部割当て手段107は、被提示端末の入力形式と提示端末の入力形式に応じて、被提示端末の入力部を提示端末の入力部へ割り当てる(S109)。S108とS109の動作についての詳細は後述する。提示端末の制御部103は提示端末のユーザーの入力部102への操作に応じて、被提示端末への操作提示内容を作成する(S110)。
【0015】
この操作提示内容は、たとえばボタンを1回押すといったような、1回のみの操作に限らず、複数回の入力部への操作により、ひとまとまりの操作を行うような操作方法に対応するためや、提示端末のユーザーが被提示端末の操作方法を熟知しており、複数回の操作を1度に提示したい場合のために、複数回の操作内容にも対応する。これにより、操作提示を迅速に行うことができ、操作提示者及び被操作提示者の利便性を向上させることができる。複数回操作に対応する場合は、メニューなどから複数回モードに設定しておき、操作入力の終了は例えば入力終了を示すためのボタンを設ける方法や、一定時間入力がなかった場合、入力が終了したものと判断して次のステップに移る。
【0016】
提示端末は作成した提示内容を送信部104により被提示端末へと送信する(S111)。被提示端末は操作提示内容を受信部205により受信し、操作提示手段208により被提示端末のユーザーへ操作内容の提示を行う(S112)。その後、被提示端末のユーザーが提示内容に応じて操作を行い、被提示端末内で制御部203は操作されたとおりの処理を行い、制御部203その操作が提示情報どおり行われたか判断を行う(S113、S114、S115)。提示内容どおりの操作が行われていない場合は、「戻る」操作を行うよう操作提示を行い、操作を誤った時点まで戻るまで「戻る」提示を行い、誤った地点まで戻ると再び、操作端末から受けた操作方法提示を行う(S115No、S116、S117)。
【0017】
指示通りの操作が行われた場合は、どのボタンを押したかなどの操作内容を記憶部206へ保存する(S115Yes、S118)。S110で複数回の操作提示情報を作成した場合は、S112〜S117の動作を複数回分行う。被提示端末は操作後の画面情報を送信部により再度提示端末へ送信する(S119)。提示端末は画面情報を受信したら、記憶部へと画面情報を保存し、表示部101へと表示する(S120)。操作提示端末へユーザーが入力部により提示操作終了入力を行った場合は、操作終了通知を被提示端末へ送信部により送信し、処理を終了する(S121Yes、S122)。操作終了入力が行われなかった場合は、再度操作提示内容を提示端末のユーザーが入力し、提示端末は操作提示内容を生成し、提示内容を被提示端末へと送信する(S121No)。なお、S115の操作検証ステップを行わないようにして、操作の誤りの訂正操作自体を提示端末のユーザーに提示させるような処理構成にしても良い。このようにした場合は、提示フローを簡略化することができると共に、提示者は状況に応じた訂正操作を被提示者に提示することができる。
【0018】
図3のS109における提示端末と被提示端末の入力部の形式に応じた入力部割当て処理方法について説明する。提示端末の入力部がボタン形式であり、被提示端末の入力部がボタン形式である場合で、提示端末のボタン数のほうが多い場合は、被提示端末の持つボタンに対応するボタンのみを用いて提示操作を行う。
【0019】
図4に示すように、提示端末のボタン数のほうが少ない場合は、提示端末のもつうちのボタンを1度押す場合と2度押す場合や長押しする場合とで操作提示する対象のボタンを切り替える。たとえば、被提示端末にワンセグ起動ボタンがあり、提示端末がこのボタンを持たない場合では、提示端末の「1」ボタンを2度押しすることで、ワンセグボタンを押すことと同等となるよう割り当てる。なお、提示端末のどのボタンが被提示端末のどのボタンに対応しているかをメニューなどからの呼び出しにより、表示部に表示する機能を持つことが望ましい。このほかの割当て方法として、提示端末の画面上に、被提示端末のボタン配置を表示し、十字キーと決定キーなどで、どのボタンを押すか選択することで操作を提示するようにしても良い。これにより、提示者は被提示端末に対する自分の操作提示を提示端末の画面上で逐次確認しながら提示できるので、確実で間違いのない提示を行うことができる。
【0020】
提示端末へのボタン割り当ての順序の例を挙げる。最初に、操作提示操作に使用するためのメニュー画面を呼び出すボタンや操作提示終了を行うためのボタンを割り当てる。次に、提示端末と被提示端末ともに共通に持つボタンを割り当てていく。この際、先にメニュー画面読み出しのためなどに割り当てたボタンには割り当てを行わない。最後に、割り当てるボタンがなくなった被提示端末側のボタンを2度押しや長押しで動作するように割り当てを行う。
【0021】
図5に示すように、提示端末の入力部がタッチパネル形式であり、被提示端末の入力部がボタン形式の場合は、提示端末のタッチパネルに受信した被提示端末の操作画面に加え、ボタン配置を表示し、ボタンが表示されている領域をタップすることで提示操作を行う。
【0022】
提示端末の入力部がタッチパネル形式であり、被提示端末の入力部もタッチパネル形式の場合、被提示端末の操作画面を提示端末のタッチパネル上に表示し、操作を行うことで、操作提示を行う。
【0023】
図6に示すように、提示端末の入力部がボタン形式で、被提示端末の入力部がボタン形式の場合の処理について説明する。被提示端末のタッチパネルの領域を分割し、提示端末の各ボタンに各領域を割り当てる。また、提示端末上に表示する操作画面には受信したタッチパネル上の画像を表示するとともに、各ボタンに対応する領域の境界線を合わせて表示する。提示端末上で操作ボタンを押すと、そのボタンに対応する領域を操作提示情報として被提示端末へと送り、それを受信した被提示端末上では操作すべき領域を色を変えることや点滅させることで、操作の提示を行う。
【0024】
図7に示すように、より細かな領域を操作する必要がある場合には、1つの領域をたとえば4分割するように再分割し、再分割する前に対応していたボタンを押す回数によって細かな領域の操作箇所を指定する。例えば、図7のボタン1に対応する領域の右上の部分を操作領域として提示したい場合は、ボタン1を2回押すことにより提示を行う。提示端末側でボタンが何度押されたかの判断は、最後にボタンが押されて一定時間ボタンが押されてなかったときの回数をボタンの押下回数とする方法を用いても良いし、操作提示に使用しないボタンを決定ボタンに割当て、決定ボタンが押されたときのボタンの押下回数が最終的な押下回数とする方法を用いても良い。前者の場合は決定ボタンを押す手間を省くことができ、後者の場合は一定時間の経過を待たずに操作提示を終了することができるため、操作提示のスピードを早くすることができる。
【0025】
なお、提示端末の画面上に、被提示端末のタッチパネル表示内容を表示し、十字キーと決定キーなどで、どの領域をタップするか選択することで操作を提示するようにしても良い。また、被操作端末のタッチパネル上に表示されているメニュー項目を操作端末のボタンに割り当てる方法でも良い。これらの場合、提示者は被提示端末に対する自分の操作提示を提示端末の画面上で逐次確認しながら提示できるので、確実で間違いのない提示を行うことができる。多くの場合、メニューによって項目数は変化するため、この割当てを用いる場合は、操作を行うごとに項目に対してボタンの割り当てを行う。
【0026】
タッチパネル形式の入力では、ドラッグやフリック、ピンチアウト、ピンチインなどボタン形式の入力では行えない特殊な操作が存在する。この操作に対応するため、ボタン形式の提示端末からタッチパネル形式の被提示端末へ操作提示を行う場合は、あらかじめ提示に用いないボタンを特殊入力メニューボタンとして割り当てておく。そして特殊な入力を行いたい場合は、そのメニューから行いたい操作を選択した後、特殊な入力方法に即した入力を行っていく。
【0027】
これらの特殊な操作のいずれの場合も、指の動きの始点と終点を指定すれば操作の提示を行えるので、被提示端末へ提示を行うときには、図8のように始点の領域と終点の領域、さらにどのような操作を行うかをアイコンで示すようにする。ドラッグやフリックを行う場合は、特殊入力メニューからドラッグやフリックを選択し、始点の領域をボタンにより前記の方法で入力し、提示を行う。ピンチアウトやピンチインを行う場合は、特殊入力メニューからピンチアウトやピンチインを選択し、始点となる2領域をボタンにより前記の方法で入力し、その後、終点となる2領域を入力し、提示を行う。
提示端末の入力部がボタン形式の場合でもタッチパネル形式の場合でも、全てのボタンやタッチパネル領域を操作提示のための入力部として割り当てるのではなく、操作提示終了や先に記した特殊入力メニューの呼び出しを行うためのボタンや領域をあらかじめ、操作提示のためのボタンや領域とは別に割り当てておく。以上、提示端末と被提示端末の入力部の形式に応じた提示方法を説明した。
【0028】
次に、図3のS108に示す提示端末側が被提示端末の入力形式やボタン配置を取得する際の動作について説明する。1つ目の方法として、図9(a)に示すように、被提示端末が自端末の入力部がボタン形式かタッチパネル形式かなどの入力部形式の情報や、ボタン形式の場合はボタン配置やボタン数、各ボタンの機能に関する情報を全て提示端末へ直接送信する。
【0029】
2つ目の方法として、図9(b)に示すように、提示端末は複数の端末機種情報に対する入力部形式情報を記憶しておく記憶部を持つ。端末機種情報としては、例えば端末の機種名など、端末の種類を特定できる情報を用いる。そして、被提示端末は提示端末に対して自端末の端末機種名のみを送信して、提示端末はその機種情報により記憶部から被提示端末の入力部形式情報を読み取る。
【0030】
3つ目の方法としては、図10に示すサーバー30を用いた方法がある。サーバー30は、サーバーの制御を行うCPU301、データを送信するための送信部302と、データを受信するための受信部303とデータを記憶するための記憶部304とを持つ。このサーバーを提示端末と被提示端末の他に備えておき、図9(c)に示すように、被提示端末は提示端末へ端末機種情報を送信し、提示端末は受信した端末機種情報をサーバーに対して送信し、サーバーは端末機種情報に対応した入力形式情報を記憶部から読み出し、提示端末に対して入力形式情報を送信する。
【0031】
以上いずれかの方法により、提示端末は被提示端末の入力部形式情報を取得するようにするが、これらの方法を組み合わせて用いても良い。例えば、最初は(b)の方法で、入力部形式情報を取得するようにし、もし、提示端末の記憶部に被提示端末の機種情報に対応する入力部形式情報がなかった場合は、(c)の方法を用いるようにし、さらにサーバーの記憶部に被提示端末の機種情報に対応する入力部形式情報がなかった場合は(a)の方法を用いるといった方法でも良い。このようにしておけば、入力部形式情報がある場合にはその情報に基づき迅速に操作提示を行うことができ、入力部形式情報がない場合であっても操作提示を行うことができる。
【0032】
被提示端末の操作者に操作を提示する操作提示手段208としては、被提示端末の入力部がボタン形式の場合は、照明制御部がLEDなどの照明手段により押すべきボタンを点灯させるまたは点滅させるなどして操作提示を行う。また、被提示端末の画面上に押すべきボタンを表示して提示しても良いし、画面上に被操作端末のボタン入力部を表示し、押すべきボタンの場所の色を変える、または、点滅させるなどして提示しても良い。これにより、被提示者は視覚的に押すべきボタンを理解することができるので、容易に操作することができる。被提示端末の入力部がタッチパネル形式の場合は、前述のとおり、タップすべき領域の色を変えて表示させる、または、領域中の表示を点滅させるなどして提示する。
【0033】
図3のS118において、記憶された操作提示内容を用いることで、被提示端末が提示端末と通信を行っていない場合でも、過去に提示された操作内容を再び提示することを可能とする。図13に記憶されている内容の例を示す。操作提示された内容の順番を示す提示番号1001と提示された内容1002が記憶されている。この提示再生モードは被提示端末のユーザーがメニューなどから、過去に提示された操作方法を指定するなどして起動する。起動した後は提示する操作内容がなくなるまで、図3のS112〜S115の動作を繰り返す。以上、被提示端末に対して、提示端末が操作方法を提示する方法について示した。
【0034】
次に、操作を提示するのではなく、操作を受ける側の端末(被操作端末)を操作する側の端末(操作端末)が直接操作するというシステムとして使う場合の説明を行う。
【0035】
図11を用いて動作フローを説明する。なお操作端末と被操作端末の機能ブロック図はそれぞれ図1に示す提示端末と図2に示す被提示端末と同様とする。S201〜S209の動作は図3のS101〜109の動作と同様である。入力割当てを行った後、操作提示端末に操作内容を入力し、操作情報を作成し、操作情報を被操作端末に送信する(S210、S211)。操作内容は、図3のときと同様複数回のものでも良い。被操作端末は受信した受信した操作内容を実行し、操作された内容を記憶する(S212、S213)。操作実行後、被操作端末は画面を操作端末へと送信し、操作端末は送信された画面を自端末の表示部に表示する(S214、S215)。操作提示端末へ操作者が提示操作終了入力を行った場合(S216Yes)は操作終了通知を被提示端末へ送信し、フローを終了する(S217)。操作終了入力が行われなかった場合は、次の操作提示内容を提示端末ユーザーが入力し、提示端末は操作提示内容を生成し、提示内容を被提示端末へと送信する(S216No)。
【0036】
この操作端末が被操作端末を直接操作する方法においても、被操作端末のみで、過去に操作された内容を記憶部から読み出すことにより、操作された内容と同じ操作を行わせることを可能とする。
【0037】
以上が,第1の実施例の説明である。このように,提示端末または操作端末と被提示端末または被操作端末の入力部の形式やボタン数に応じて,入力部割当てを行うことにより,機種が異なり入力部の形式やボタン数が異なる携帯端末同士でも操作提示や遠隔操作を行うことができる。
【実施例2】
【0038】
本実施例では、提示端末が事前に一連の操作提示内容を作成しておき、その提示内容を被提示端末へ送信して操作方法提示を行う操作提示例を説明する。
【0039】
図12を用いて動作を説明する。なお、提示端末と被提示端末の構成は第1の実施例の図1と図2と同様のため説明は省略する。被提示端末が提示端末に対して操作提示要求を出してから、被提示端末が入力部の形式を送信するS301〜S309の動作は、第1の実施例のS101〜S109と同様である。
【0040】
提示端末はメニュー項目の送信要求を被提示端末に対して行い、要求を受信した被提示端末は自端末の全ての階層に渡る全メニュー項目を提示端末に対して送信する(S310、S311)。提示端末は、被提示端末の入力部形式情報とメニュー項目を受信し、制御部103により記憶部106へ記憶する。提示端末は制御部103により記憶部に記憶されている被提示端末のメニューを表示部101へと表示し、ユーザーの入力部102への操作によりメニュー項目の選択があった場合は、制御部は被提示端末が動作するのと同じように、メニュー階層の下段へと移るよう制御を行い、その下段のメニュー項目の表示を表示部101により表示させる。この動作により、提示端末上で仮想的に被提示端末の操作を行えるようにする。この際のユーザーの操作内容は、提示操作が終了するまで逐一記憶部106へ記憶させ提示操作情報を生成する(S312)。提示端末のユーザーがボタンなどにより提示操作終了入力を行った時点で、提示情報生成は終了とする。生成した操作提示情報は、提示端末の制御部103により、記憶部106から読み出され、送信部104から送信される(S313)。操作提示情報を受信した被提示端末は、たとえばユーザーからのメニューなどからの呼び出しにより操作提示モードになり、受信した操作提示情報の内容に沿って例えば第1の実施例を説明する図3のS112〜S115と同様の処理を行い、提示内容がなくなるまでこの処理を繰り返し、操作提示を行う。また,提示内容どおりの操作が行われていない場合は、図3のS116,117と同様に「戻る」操作を行うよう操作提示を行い、複数回操作を誤った場合は,操作を誤った時点まで戻るまで「戻る」提示を行う。操作を誤った地点まで戻ると再び、操作端末から受けた操作方法提示を行う。提示の方法は第1の実施例と同様にボタンの点灯やタッチバッドの操作すべき領域の色の変化などで提示し、提示通りの操作が行われれば次の提示内容へと移る。
【0041】
なお、図12では一連の動作の間、つねに通信が確立されているように表現しているが、S311とS312の間で一度通信を切断し、S312とS313の間で再び接続を行うようにしても良い。この場合には、提示者が操作提示内容を作成する間の通信環境の制約を小さくすることができる。この場合再び接続する際には、認証を再び行っても良い。
【0042】
また、図12のS311の全メニュー項目送信の際の動作としては、図9の入力部形式送信の際と同様に、提示端末側や外部サーバーに機種情報に対応した全メニュー項目を情報として持たせておき、被提示端末は機種情報のみを提示端末へ送信して、提示端末やサーバーから全メニュー項目を得るような動作としても良い。
【0043】
本実施例では操作提示を行う場合について記述したが、本実施例は操作を直接行うシステムにも適用可能である。そのためには、図12のS312で生成した操作提示情報を提示情報として用いるのではなく操作内容として用いて、被操作端末となる端末上で操作の提示を行うのではなく、操作内容どおりに自動的に操作を行う。
【0044】
以上が,第2の実施例の説明である。このように,事前に操作提示端末または操作端末側で一連の操作提示内容または遠隔操作内容を作成しておき、あとで被提示端末または被操作端末へその内容を送り,操作の提示や遠隔操作を行うことで,操作をする側のユーザーと操作を受ける側のユーザーが同時刻に端末で通信する必要なしに,操作提示または遠隔操作を行うことができる。
【符号の説明】
【0045】
10 提示端末、101 表示部、102 入力部、103 制御部、104 送信部、105 受信部、106 記憶部、107 入力部割当て手段、20 被提示端末、201 表示部、202 入力部、203 制御部、204 送信部、205 受信部、206 記憶部、207 認証手段、208 操作提示手段、30 サーバー、301 CPU、302 送信部、303 受信部、304 記憶部
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末から他端末への遠隔操作提示方法または遠隔操作方法に関するものであり、特に携帯端末同士の操作に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯端末の機能の複雑化に伴い、各設定の変更の手順やアプリケーションの操作が複雑化してきている。携帯端末を使い慣れていない人へは、携帯端末から他の携帯端末の操作方法の提示や操作を行い、操作方法の説明や手助けを行うことが手軽な支援方法として有効である。
本技術分野の背景技術として、特開2008−103828(特許文献1)には、第1の携帯端末が、ネットワークを介して接続された第2の携帯端末を遠隔操作する携帯端末の遠隔操作方法であって、前記第2の携帯端末が、自装置の操作画面を前記第1の携帯端末に対して送信し、前記第2の携帯端末が、前記第1の携帯端末からの操作内容を受け付け、動作するステップを有することを特徴とする携帯端末の遠隔操作方法の技術について記載されている。
【0003】
また、特開2010−141789(特許文献2)には、第1の携帯電話端末から第2の携帯電話端末に通信回線を介して操作方法に関する情報を提供する携帯電話端末操作支援システムであって、前記第1の携帯電話端末に、操作した押しボタンに対応する押下信号を前記第2の携帯電話端末に送信する押下信号送信手段を備え、前記第2の携帯電話端末が、受信した前記押下信号に対応して、対応するLEDの点灯、音声案内の再生、表示手段への案内表示を含む対応動作を行わせる技術について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−103828
【特許文献2】特開2010−141789
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
遠隔操作や操作提示を行うことを考えた場合、携帯端末メーカーや機種が多数存在しているため、必ずしも操作を提示する側と操作を提示される側の端末の入力部の形式やボタン数が同じであるわけではなく、単純に入力部の対応付けを行えないという問題がある。そこで、本発明が解決しようとする課題は、遠隔で操作を提示する側または操作を行う側の端末の入力部の形式が異なる場合でも遠隔での操作提示または操作を行えるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成や方法を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、「自携帯端末を操作するための入力部と、他の携帯端末の入力部形式の情報を受信するための受信部と、前記入力部の割当て処理を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記受信部により受信した前記他の携帯端末の入力部の形式の情報を用いて、自端末の入力部が備える複数の入力箇所を前記他の携帯端末の入力部が備える複数の入力箇所へ割り当てを行う入力割り当て手段を備える」ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
遠隔で操作を提示する側または操作を行う側の端末の入力部の形式が異なる場合でも遠隔での操作提示または操作を行えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】操作方法を提示する側の端末の構成図の例である。
【図2】操作方法を提示される側の端末の構成図の例である。
【図3】操作方法を提示する際の処理を説明するフロー図の例である。
【図4】ボタン入力形式の端末からボタン入力形式の端末へ操作提示する場合の概念図である。
【図5】タッチパネル入力形式の端末からボタン入力形式の端末へ操作提示する場合の概念図である。
【図6】ボタン入力形式の端末からタッチパネル入力形式の端末へ操作提示する場合の概念図である。
【図7】ボタン入力形式の端末からタッチパネル入力形式の端末へより細かな領域の操作提示する場合の概念図である。
【図8】ボタン入力形式の端末からタッチパネル入力形式の端末へ特殊な操作の操作提示する場合の概念図である。
【図9】操作提示される側の端末の入力部形式を操作提示する側の端末へ伝える方法の例である
【図10】機種ごとの入力部形式を記憶しているサーバーの構成図の例である。
【図11】遠隔操作を行う際の処理を説明するフロー図の例である。
【図12】操作を提示する側の端末で一連の操作提示情報を生成してから提示を行う際の処理を説明するフロー図の例である。
【図13】記憶部に記憶されている操作提示内容の例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施例を図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0010】
本実施例では、操作提示を行う携帯端末から操作提示を受ける携帯端末へ操作提示する場合で、リアルタイムに逐次、操作提示を行う例を説明する。
図1は、操作を提示する側の携帯端末である操作提示携帯端末10(以下、提示端末と呼ぶ)のブロック図を示しており、後述の被提示端末の表示画面を映し出す表示部101と、操作提示内容を入力するための入力部102と、提示内容を被提示端末へ送信するための送信部104と、被提示端末上の表示画面情報や入力部配置情報などを受信するための受信部105と、画像情報や提示情報を記憶するための記憶部106と、各部の制御を行う制御部103と、提示端末の入力部と被提示端末の入力部を対応付ける入力部割当て手段107からなる。
【0011】
図2は、操作を提示される側の携帯端末である被操作提示携帯端末20(以下、被提示端末と呼ぶ)のブロック図を示しており、被提示端末の画面を表示する表示部201と、被提示端末の操作を行うための入力部202、被提示端末の画面情報などを送信するための送信部204と、提示端末から送られてくる操作情報を受信するための受信部205と、提示された操作内容などを記憶しておくための記憶部206と、各部を制御するための制御部203と、操作携帯端末の使用者が正当な使用者であるかを認証するための認証手段207と、提示された操作方法を提示すための操作提示手段208からなる。
【0012】
図3のフロー図を用いて、本操作提示システムの動作について説明する。提示端末と被提示端末は携帯電話ネットワーク網などで、相互に接続できる状況にあるとする。まず、被提示端末20のユーザーが被提示端末を入力部202から操作し、提示端末に対して制御部203から送信部204を通じて操作提示要求を行う(S101)。操作提示要求を開始するための操作は、専用のボタンを被提示端末の入力部202に備えておき、そのボタンを押すことで開始しても良いし、メニュー内の項目として操作提示要求の機能を登録しておき、そのメニュー項目を選択することで開始してもよい。これにより、被提示端末の操作に精通していない者でも容易に操作提示要求を行うことができる。また、操作提示要求は必ずしも行わなくても良い。例えば通話などで被操作提示者が操作提示者に対して操作提示要求を既に表明している場合などは不要である。操作提示要求先の端末の指定は、例えば、携帯電話キャリアのネットワーク網を用いて行い、相手の電話番号やあらかじめ端末別に定めた文字列を用いて行なう。操作提示要求された提示端末10は認証要求を被提示端末に対して行う(S102)。
【0013】
認証は例えば、あらかじめ、被提示端末の記憶部206に提示端末の端末固有の文字列や番号を記憶部206に保存しておき、認証要求時に提示端末が制御部103により記憶部106に記憶されている提示端末自身の文字列や番号を送信部104を通じて送信し、被提示端末が受信部に206より受信した後、制御部203の認証手段207が記憶部206にあらかじめ保存されている文字列と照合することで行っても良い。これにより、誤って意図しない第三者の端末に対し操作提示要求することを回避することができる。 また、端末固有の文字列や番号では、第三者が何らかの方法でこの端末を操作できる状態になると使用者のなりすましが可能であるため、あらかじめ被提示端末の記憶部206にパスワードを設定しておき、提示端末が認証要求を出す際に、提示端末ユーザーがパスワード入力するようにして、そのパスワードを送信し、照合することで行う方法のほうがより望ましい。これにより、使用者になりすました第三者により操作提示されることを回避することができる。
【0014】
認証が成功すると、被提示端末は認証結果を制御部203から送信部204より送信し、結果を受信した提示端末は制御部103、送信部104により操作画面の送信を被提示端末に対して要求する(S103、S104)。被提示端末は要求を受信すると被提示端末の操作画面情報を制御部203から送信部204より送信する(S105)。提示端末は、被提示端末から送信された操作画面情報を受信部105により受信し、制御部103は記憶部106に保存し、表示部101に表示する(S106)。その後、提示端末は被提示端末へ入力部形式の送信要求を行い、被提示端末は被提示端末の入力部形式を送信部204より送信する(S107、S108)。提示端末の制御部における入力部割当て手段107は、被提示端末の入力形式と提示端末の入力形式に応じて、被提示端末の入力部を提示端末の入力部へ割り当てる(S109)。S108とS109の動作についての詳細は後述する。提示端末の制御部103は提示端末のユーザーの入力部102への操作に応じて、被提示端末への操作提示内容を作成する(S110)。
【0015】
この操作提示内容は、たとえばボタンを1回押すといったような、1回のみの操作に限らず、複数回の入力部への操作により、ひとまとまりの操作を行うような操作方法に対応するためや、提示端末のユーザーが被提示端末の操作方法を熟知しており、複数回の操作を1度に提示したい場合のために、複数回の操作内容にも対応する。これにより、操作提示を迅速に行うことができ、操作提示者及び被操作提示者の利便性を向上させることができる。複数回操作に対応する場合は、メニューなどから複数回モードに設定しておき、操作入力の終了は例えば入力終了を示すためのボタンを設ける方法や、一定時間入力がなかった場合、入力が終了したものと判断して次のステップに移る。
【0016】
提示端末は作成した提示内容を送信部104により被提示端末へと送信する(S111)。被提示端末は操作提示内容を受信部205により受信し、操作提示手段208により被提示端末のユーザーへ操作内容の提示を行う(S112)。その後、被提示端末のユーザーが提示内容に応じて操作を行い、被提示端末内で制御部203は操作されたとおりの処理を行い、制御部203その操作が提示情報どおり行われたか判断を行う(S113、S114、S115)。提示内容どおりの操作が行われていない場合は、「戻る」操作を行うよう操作提示を行い、操作を誤った時点まで戻るまで「戻る」提示を行い、誤った地点まで戻ると再び、操作端末から受けた操作方法提示を行う(S115No、S116、S117)。
【0017】
指示通りの操作が行われた場合は、どのボタンを押したかなどの操作内容を記憶部206へ保存する(S115Yes、S118)。S110で複数回の操作提示情報を作成した場合は、S112〜S117の動作を複数回分行う。被提示端末は操作後の画面情報を送信部により再度提示端末へ送信する(S119)。提示端末は画面情報を受信したら、記憶部へと画面情報を保存し、表示部101へと表示する(S120)。操作提示端末へユーザーが入力部により提示操作終了入力を行った場合は、操作終了通知を被提示端末へ送信部により送信し、処理を終了する(S121Yes、S122)。操作終了入力が行われなかった場合は、再度操作提示内容を提示端末のユーザーが入力し、提示端末は操作提示内容を生成し、提示内容を被提示端末へと送信する(S121No)。なお、S115の操作検証ステップを行わないようにして、操作の誤りの訂正操作自体を提示端末のユーザーに提示させるような処理構成にしても良い。このようにした場合は、提示フローを簡略化することができると共に、提示者は状況に応じた訂正操作を被提示者に提示することができる。
【0018】
図3のS109における提示端末と被提示端末の入力部の形式に応じた入力部割当て処理方法について説明する。提示端末の入力部がボタン形式であり、被提示端末の入力部がボタン形式である場合で、提示端末のボタン数のほうが多い場合は、被提示端末の持つボタンに対応するボタンのみを用いて提示操作を行う。
【0019】
図4に示すように、提示端末のボタン数のほうが少ない場合は、提示端末のもつうちのボタンを1度押す場合と2度押す場合や長押しする場合とで操作提示する対象のボタンを切り替える。たとえば、被提示端末にワンセグ起動ボタンがあり、提示端末がこのボタンを持たない場合では、提示端末の「1」ボタンを2度押しすることで、ワンセグボタンを押すことと同等となるよう割り当てる。なお、提示端末のどのボタンが被提示端末のどのボタンに対応しているかをメニューなどからの呼び出しにより、表示部に表示する機能を持つことが望ましい。このほかの割当て方法として、提示端末の画面上に、被提示端末のボタン配置を表示し、十字キーと決定キーなどで、どのボタンを押すか選択することで操作を提示するようにしても良い。これにより、提示者は被提示端末に対する自分の操作提示を提示端末の画面上で逐次確認しながら提示できるので、確実で間違いのない提示を行うことができる。
【0020】
提示端末へのボタン割り当ての順序の例を挙げる。最初に、操作提示操作に使用するためのメニュー画面を呼び出すボタンや操作提示終了を行うためのボタンを割り当てる。次に、提示端末と被提示端末ともに共通に持つボタンを割り当てていく。この際、先にメニュー画面読み出しのためなどに割り当てたボタンには割り当てを行わない。最後に、割り当てるボタンがなくなった被提示端末側のボタンを2度押しや長押しで動作するように割り当てを行う。
【0021】
図5に示すように、提示端末の入力部がタッチパネル形式であり、被提示端末の入力部がボタン形式の場合は、提示端末のタッチパネルに受信した被提示端末の操作画面に加え、ボタン配置を表示し、ボタンが表示されている領域をタップすることで提示操作を行う。
【0022】
提示端末の入力部がタッチパネル形式であり、被提示端末の入力部もタッチパネル形式の場合、被提示端末の操作画面を提示端末のタッチパネル上に表示し、操作を行うことで、操作提示を行う。
【0023】
図6に示すように、提示端末の入力部がボタン形式で、被提示端末の入力部がボタン形式の場合の処理について説明する。被提示端末のタッチパネルの領域を分割し、提示端末の各ボタンに各領域を割り当てる。また、提示端末上に表示する操作画面には受信したタッチパネル上の画像を表示するとともに、各ボタンに対応する領域の境界線を合わせて表示する。提示端末上で操作ボタンを押すと、そのボタンに対応する領域を操作提示情報として被提示端末へと送り、それを受信した被提示端末上では操作すべき領域を色を変えることや点滅させることで、操作の提示を行う。
【0024】
図7に示すように、より細かな領域を操作する必要がある場合には、1つの領域をたとえば4分割するように再分割し、再分割する前に対応していたボタンを押す回数によって細かな領域の操作箇所を指定する。例えば、図7のボタン1に対応する領域の右上の部分を操作領域として提示したい場合は、ボタン1を2回押すことにより提示を行う。提示端末側でボタンが何度押されたかの判断は、最後にボタンが押されて一定時間ボタンが押されてなかったときの回数をボタンの押下回数とする方法を用いても良いし、操作提示に使用しないボタンを決定ボタンに割当て、決定ボタンが押されたときのボタンの押下回数が最終的な押下回数とする方法を用いても良い。前者の場合は決定ボタンを押す手間を省くことができ、後者の場合は一定時間の経過を待たずに操作提示を終了することができるため、操作提示のスピードを早くすることができる。
【0025】
なお、提示端末の画面上に、被提示端末のタッチパネル表示内容を表示し、十字キーと決定キーなどで、どの領域をタップするか選択することで操作を提示するようにしても良い。また、被操作端末のタッチパネル上に表示されているメニュー項目を操作端末のボタンに割り当てる方法でも良い。これらの場合、提示者は被提示端末に対する自分の操作提示を提示端末の画面上で逐次確認しながら提示できるので、確実で間違いのない提示を行うことができる。多くの場合、メニューによって項目数は変化するため、この割当てを用いる場合は、操作を行うごとに項目に対してボタンの割り当てを行う。
【0026】
タッチパネル形式の入力では、ドラッグやフリック、ピンチアウト、ピンチインなどボタン形式の入力では行えない特殊な操作が存在する。この操作に対応するため、ボタン形式の提示端末からタッチパネル形式の被提示端末へ操作提示を行う場合は、あらかじめ提示に用いないボタンを特殊入力メニューボタンとして割り当てておく。そして特殊な入力を行いたい場合は、そのメニューから行いたい操作を選択した後、特殊な入力方法に即した入力を行っていく。
【0027】
これらの特殊な操作のいずれの場合も、指の動きの始点と終点を指定すれば操作の提示を行えるので、被提示端末へ提示を行うときには、図8のように始点の領域と終点の領域、さらにどのような操作を行うかをアイコンで示すようにする。ドラッグやフリックを行う場合は、特殊入力メニューからドラッグやフリックを選択し、始点の領域をボタンにより前記の方法で入力し、提示を行う。ピンチアウトやピンチインを行う場合は、特殊入力メニューからピンチアウトやピンチインを選択し、始点となる2領域をボタンにより前記の方法で入力し、その後、終点となる2領域を入力し、提示を行う。
提示端末の入力部がボタン形式の場合でもタッチパネル形式の場合でも、全てのボタンやタッチパネル領域を操作提示のための入力部として割り当てるのではなく、操作提示終了や先に記した特殊入力メニューの呼び出しを行うためのボタンや領域をあらかじめ、操作提示のためのボタンや領域とは別に割り当てておく。以上、提示端末と被提示端末の入力部の形式に応じた提示方法を説明した。
【0028】
次に、図3のS108に示す提示端末側が被提示端末の入力形式やボタン配置を取得する際の動作について説明する。1つ目の方法として、図9(a)に示すように、被提示端末が自端末の入力部がボタン形式かタッチパネル形式かなどの入力部形式の情報や、ボタン形式の場合はボタン配置やボタン数、各ボタンの機能に関する情報を全て提示端末へ直接送信する。
【0029】
2つ目の方法として、図9(b)に示すように、提示端末は複数の端末機種情報に対する入力部形式情報を記憶しておく記憶部を持つ。端末機種情報としては、例えば端末の機種名など、端末の種類を特定できる情報を用いる。そして、被提示端末は提示端末に対して自端末の端末機種名のみを送信して、提示端末はその機種情報により記憶部から被提示端末の入力部形式情報を読み取る。
【0030】
3つ目の方法としては、図10に示すサーバー30を用いた方法がある。サーバー30は、サーバーの制御を行うCPU301、データを送信するための送信部302と、データを受信するための受信部303とデータを記憶するための記憶部304とを持つ。このサーバーを提示端末と被提示端末の他に備えておき、図9(c)に示すように、被提示端末は提示端末へ端末機種情報を送信し、提示端末は受信した端末機種情報をサーバーに対して送信し、サーバーは端末機種情報に対応した入力形式情報を記憶部から読み出し、提示端末に対して入力形式情報を送信する。
【0031】
以上いずれかの方法により、提示端末は被提示端末の入力部形式情報を取得するようにするが、これらの方法を組み合わせて用いても良い。例えば、最初は(b)の方法で、入力部形式情報を取得するようにし、もし、提示端末の記憶部に被提示端末の機種情報に対応する入力部形式情報がなかった場合は、(c)の方法を用いるようにし、さらにサーバーの記憶部に被提示端末の機種情報に対応する入力部形式情報がなかった場合は(a)の方法を用いるといった方法でも良い。このようにしておけば、入力部形式情報がある場合にはその情報に基づき迅速に操作提示を行うことができ、入力部形式情報がない場合であっても操作提示を行うことができる。
【0032】
被提示端末の操作者に操作を提示する操作提示手段208としては、被提示端末の入力部がボタン形式の場合は、照明制御部がLEDなどの照明手段により押すべきボタンを点灯させるまたは点滅させるなどして操作提示を行う。また、被提示端末の画面上に押すべきボタンを表示して提示しても良いし、画面上に被操作端末のボタン入力部を表示し、押すべきボタンの場所の色を変える、または、点滅させるなどして提示しても良い。これにより、被提示者は視覚的に押すべきボタンを理解することができるので、容易に操作することができる。被提示端末の入力部がタッチパネル形式の場合は、前述のとおり、タップすべき領域の色を変えて表示させる、または、領域中の表示を点滅させるなどして提示する。
【0033】
図3のS118において、記憶された操作提示内容を用いることで、被提示端末が提示端末と通信を行っていない場合でも、過去に提示された操作内容を再び提示することを可能とする。図13に記憶されている内容の例を示す。操作提示された内容の順番を示す提示番号1001と提示された内容1002が記憶されている。この提示再生モードは被提示端末のユーザーがメニューなどから、過去に提示された操作方法を指定するなどして起動する。起動した後は提示する操作内容がなくなるまで、図3のS112〜S115の動作を繰り返す。以上、被提示端末に対して、提示端末が操作方法を提示する方法について示した。
【0034】
次に、操作を提示するのではなく、操作を受ける側の端末(被操作端末)を操作する側の端末(操作端末)が直接操作するというシステムとして使う場合の説明を行う。
【0035】
図11を用いて動作フローを説明する。なお操作端末と被操作端末の機能ブロック図はそれぞれ図1に示す提示端末と図2に示す被提示端末と同様とする。S201〜S209の動作は図3のS101〜109の動作と同様である。入力割当てを行った後、操作提示端末に操作内容を入力し、操作情報を作成し、操作情報を被操作端末に送信する(S210、S211)。操作内容は、図3のときと同様複数回のものでも良い。被操作端末は受信した受信した操作内容を実行し、操作された内容を記憶する(S212、S213)。操作実行後、被操作端末は画面を操作端末へと送信し、操作端末は送信された画面を自端末の表示部に表示する(S214、S215)。操作提示端末へ操作者が提示操作終了入力を行った場合(S216Yes)は操作終了通知を被提示端末へ送信し、フローを終了する(S217)。操作終了入力が行われなかった場合は、次の操作提示内容を提示端末ユーザーが入力し、提示端末は操作提示内容を生成し、提示内容を被提示端末へと送信する(S216No)。
【0036】
この操作端末が被操作端末を直接操作する方法においても、被操作端末のみで、過去に操作された内容を記憶部から読み出すことにより、操作された内容と同じ操作を行わせることを可能とする。
【0037】
以上が,第1の実施例の説明である。このように,提示端末または操作端末と被提示端末または被操作端末の入力部の形式やボタン数に応じて,入力部割当てを行うことにより,機種が異なり入力部の形式やボタン数が異なる携帯端末同士でも操作提示や遠隔操作を行うことができる。
【実施例2】
【0038】
本実施例では、提示端末が事前に一連の操作提示内容を作成しておき、その提示内容を被提示端末へ送信して操作方法提示を行う操作提示例を説明する。
【0039】
図12を用いて動作を説明する。なお、提示端末と被提示端末の構成は第1の実施例の図1と図2と同様のため説明は省略する。被提示端末が提示端末に対して操作提示要求を出してから、被提示端末が入力部の形式を送信するS301〜S309の動作は、第1の実施例のS101〜S109と同様である。
【0040】
提示端末はメニュー項目の送信要求を被提示端末に対して行い、要求を受信した被提示端末は自端末の全ての階層に渡る全メニュー項目を提示端末に対して送信する(S310、S311)。提示端末は、被提示端末の入力部形式情報とメニュー項目を受信し、制御部103により記憶部106へ記憶する。提示端末は制御部103により記憶部に記憶されている被提示端末のメニューを表示部101へと表示し、ユーザーの入力部102への操作によりメニュー項目の選択があった場合は、制御部は被提示端末が動作するのと同じように、メニュー階層の下段へと移るよう制御を行い、その下段のメニュー項目の表示を表示部101により表示させる。この動作により、提示端末上で仮想的に被提示端末の操作を行えるようにする。この際のユーザーの操作内容は、提示操作が終了するまで逐一記憶部106へ記憶させ提示操作情報を生成する(S312)。提示端末のユーザーがボタンなどにより提示操作終了入力を行った時点で、提示情報生成は終了とする。生成した操作提示情報は、提示端末の制御部103により、記憶部106から読み出され、送信部104から送信される(S313)。操作提示情報を受信した被提示端末は、たとえばユーザーからのメニューなどからの呼び出しにより操作提示モードになり、受信した操作提示情報の内容に沿って例えば第1の実施例を説明する図3のS112〜S115と同様の処理を行い、提示内容がなくなるまでこの処理を繰り返し、操作提示を行う。また,提示内容どおりの操作が行われていない場合は、図3のS116,117と同様に「戻る」操作を行うよう操作提示を行い、複数回操作を誤った場合は,操作を誤った時点まで戻るまで「戻る」提示を行う。操作を誤った地点まで戻ると再び、操作端末から受けた操作方法提示を行う。提示の方法は第1の実施例と同様にボタンの点灯やタッチバッドの操作すべき領域の色の変化などで提示し、提示通りの操作が行われれば次の提示内容へと移る。
【0041】
なお、図12では一連の動作の間、つねに通信が確立されているように表現しているが、S311とS312の間で一度通信を切断し、S312とS313の間で再び接続を行うようにしても良い。この場合には、提示者が操作提示内容を作成する間の通信環境の制約を小さくすることができる。この場合再び接続する際には、認証を再び行っても良い。
【0042】
また、図12のS311の全メニュー項目送信の際の動作としては、図9の入力部形式送信の際と同様に、提示端末側や外部サーバーに機種情報に対応した全メニュー項目を情報として持たせておき、被提示端末は機種情報のみを提示端末へ送信して、提示端末やサーバーから全メニュー項目を得るような動作としても良い。
【0043】
本実施例では操作提示を行う場合について記述したが、本実施例は操作を直接行うシステムにも適用可能である。そのためには、図12のS312で生成した操作提示情報を提示情報として用いるのではなく操作内容として用いて、被操作端末となる端末上で操作の提示を行うのではなく、操作内容どおりに自動的に操作を行う。
【0044】
以上が,第2の実施例の説明である。このように,事前に操作提示端末または操作端末側で一連の操作提示内容または遠隔操作内容を作成しておき、あとで被提示端末または被操作端末へその内容を送り,操作の提示や遠隔操作を行うことで,操作をする側のユーザーと操作を受ける側のユーザーが同時刻に端末で通信する必要なしに,操作提示または遠隔操作を行うことができる。
【符号の説明】
【0045】
10 提示端末、101 表示部、102 入力部、103 制御部、104 送信部、105 受信部、106 記憶部、107 入力部割当て手段、20 被提示端末、201 表示部、202 入力部、203 制御部、204 送信部、205 受信部、206 記憶部、207 認証手段、208 操作提示手段、30 サーバー、301 CPU、302 送信部、303 受信部、304 記憶部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自携帯端末を操作するための入力部と、
他の携帯端末の入力部形式の情報を受信するための受信部と、
前記受信部により受信した前記他の携帯端末の入力部の形式の情報を用いて、自端末の入力部が備える複数の入力箇所を前記他の携帯端末の入力部が備える複数の入力箇所へ割り当てを行う制御部と、
を備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
請求項1記載の携帯端末であって、
受信した前記他の携帯端末の画面情報を表示するための表示部と、
前記他の携帯端末の操作内容の情報を送信するための送信部と、を備え、
前記他の携帯端末の操作画面情報を受信して前記表示部へ表示し、前記入力部への操作内容の入力を前記送信部により前記他の携帯端末へ送信することにより、前記他の携帯端末へ操作提示を行うか、若しくは、遠隔操作を行うことを特徴とする携帯端末。
【請求項3】
自携帯端末を操作するための入力部と、
他の携帯端末から送信される操作提示情報を受信する受信部と、
操作提示処理を行う制御部と、を備え、
前記入力部内の操作すべき入力箇所の情報を前記受信部により受信し、前記制御部によりユーザーへ前記操作すべき入力箇所の情報を提示するための操作提示手段を備えることを特徴とした携帯端末。
【請求項4】
請求項3記載の携帯端末であって、
自端末の入力形式を送信するための送信部を備え、
他の携帯端末に対し送信部から自端末の入力部形式を送信することを特徴とした携帯端末。
【請求項5】
請求項4記載の携帯端末であって、
自携帯端末の操作画面を表示するための表示部と、
通信の認証を行うための認証手段とを備え、
前記認証手段を用いて認証された他の携帯端末から操作提示を受けるか、若しくは、遠隔操作を受けることを特徴とする携帯端末。
【請求項6】
請求項3乃至5記載の携帯端末であって、
前記入力部は、少なくとも1個以上のボタン入力部であり、
前記操作提示手段は、前記ボタン入力部の各々に照明を備えたものであり、点灯、消灯制御をボタン入力部毎に行うことを特徴とする携帯端末。
【請求項7】
請求項3乃至5記載の携帯端末であって、
前記入力部は、タッチパネル入力部であり、、
前記操作提示手段は、操作すべき領域の表示を変更することを特徴とした携帯端末。
【請求項8】
第一の携帯端末から第二の携帯端末に対して携帯端末の操作方法を提示する操作提示方法、または第一の携帯端末を用いて第二の携帯端末を遠隔操作する遠隔操作方法であって、
前記第一の携帯端末が、第二の携帯端末の入力部形式情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより受信した前記第二の携帯端末の入力部形式情報を用いて、前記第一の携帯端末の入力部が備える複数の入力箇所を前記第二の携帯端末の入力部が備える複数の入力箇所へ割り当てを行う入力部割当ステップと、
を有することを特徴とする操作提示方法または遠隔操作方法。
【請求項9】
請求項8記載の操作提示方法または遠隔操作方法であって、
前記第一の携帯端末がボタン入力部を備え、前記第二の携帯端末が前記第一の携帯端末よりもボタン数の多いボタン入力部を備える場合は、前記第二の携帯端末のボタンのうち前記第一の携帯端末のボタンとは異なるボタンへ割当てを行うことを特徴とする操作提示方法または遠隔操作方法。
【請求項10】
請求項8記載の操作提示方法または遠隔操作方法であって、
前記第一の携帯端末がタッチパネル入力部を備え、前記第二の携帯端末がボタン入力部を備える場合は、前記第一の携帯端末のタッチパネル入力部に前記第二の携帯端末のボタン入力部を表示し、表示されているボタン入力部の領域をタップすることで操作箇所の提示、または遠隔操作を行うことを特徴とする操作提示方法または遠隔操作方法。
【請求項11】
請求項8記載の操作提示方法または遠隔操作方法であって、
前記第一の携帯端末がボタン入力部を備え、前記第二の携帯端末がタッチパネル入力部を備える場合は、前記第二の携帯端末のタッチパネル入力部の領域を分割し、各々の領域を前記第一の携帯端末のボタン入力部に対応させ、対応したボタン入力部を押すことで操作箇所の提示、または遠隔操作を行うことを特徴とする操作提示方法または遠隔操作方法。
【請求項12】
請求項8乃至10記載の操作提示方法であって、
前記第二の携帯端末がボタン形式の入力部を備える場合は、前記第二の携帯端末の画面へ操作すべき入力部を表示するか、または、押すべき入力部を照明部により点灯または点滅させるかのいずれかの方法で操作内容を提示することを特徴とする操作提示方法。
【請求項13】
請求項8又は請求項11記載の操作提示方法であって、
前記第二の携帯端末がタッチパネル入力部を備える場合は、前記第二の携帯端末の画面へ入力操作を行うべき領域の表示を変更して操作内容を提示することを特徴とする操作提示方法。
【請求項14】
請求項8乃至13記載の操作提示方法または遠隔操作方法であって、
前記第二の携帯端末の入力部形式情報を前記第一の携帯端末へ送信する際、
前記第一の携帯端末は、前記第二の携帯端末から送信された入力部形式情報を前記第一の携帯端末が受信することにより入力部形式を得ることを特徴とする操作提示方法または遠隔操作方法。
【請求項15】
請求項8乃至13記載の操作提示方法または遠隔操作方法であって、
前記第二の携帯端末の入力部形式情報を前記第一の携帯端末へ送信する際、
前記第一の携帯端末は、前記第二の携帯端末から送信された前記第二の携帯端末の機種情報を前記第一の携帯端末が受信し、該機種情報と入力部形式を対応付けて記憶している記憶部を持つサーバーへ送信し、サーバーの記憶部に記憶されている機種情報と入力部形式情報を参照し、該参照結果をサーバーから受信することにより入力部形式を得ることを特徴とした操作提示方法または遠隔操作方法。
【請求項16】
請求項8乃至13記載の操作提示方法または遠隔操作方法であって、
前記第二の携帯端末の入力部形式情報を前記第一の携帯端末へ送信する際、
前記第一の携帯端末は、前記第二の携帯端末から送信された前記第二の携帯端末の機種情報を前記第一の携帯端末が受信し、該機種情報と前記第一の携帯端末の記憶部に記憶されている入力部形式情報とを参照することにより入力部形式を得ることを特徴とする操作提示方法または遠隔操作方法。
【請求項17】
請求項8乃至13記載の操作提示方法または遠隔操作方法であって、
前記第二の携帯端末は、提示された操作内容を記憶部へと保存し、提示された操作内容を記憶部から読み出すことにより、制御部の操作提示手段が再度表示することを特徴とした操作提示方法または遠隔操作方法。
【請求項1】
自携帯端末を操作するための入力部と、
他の携帯端末の入力部形式の情報を受信するための受信部と、
前記受信部により受信した前記他の携帯端末の入力部の形式の情報を用いて、自端末の入力部が備える複数の入力箇所を前記他の携帯端末の入力部が備える複数の入力箇所へ割り当てを行う制御部と、
を備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
請求項1記載の携帯端末であって、
受信した前記他の携帯端末の画面情報を表示するための表示部と、
前記他の携帯端末の操作内容の情報を送信するための送信部と、を備え、
前記他の携帯端末の操作画面情報を受信して前記表示部へ表示し、前記入力部への操作内容の入力を前記送信部により前記他の携帯端末へ送信することにより、前記他の携帯端末へ操作提示を行うか、若しくは、遠隔操作を行うことを特徴とする携帯端末。
【請求項3】
自携帯端末を操作するための入力部と、
他の携帯端末から送信される操作提示情報を受信する受信部と、
操作提示処理を行う制御部と、を備え、
前記入力部内の操作すべき入力箇所の情報を前記受信部により受信し、前記制御部によりユーザーへ前記操作すべき入力箇所の情報を提示するための操作提示手段を備えることを特徴とした携帯端末。
【請求項4】
請求項3記載の携帯端末であって、
自端末の入力形式を送信するための送信部を備え、
他の携帯端末に対し送信部から自端末の入力部形式を送信することを特徴とした携帯端末。
【請求項5】
請求項4記載の携帯端末であって、
自携帯端末の操作画面を表示するための表示部と、
通信の認証を行うための認証手段とを備え、
前記認証手段を用いて認証された他の携帯端末から操作提示を受けるか、若しくは、遠隔操作を受けることを特徴とする携帯端末。
【請求項6】
請求項3乃至5記載の携帯端末であって、
前記入力部は、少なくとも1個以上のボタン入力部であり、
前記操作提示手段は、前記ボタン入力部の各々に照明を備えたものであり、点灯、消灯制御をボタン入力部毎に行うことを特徴とする携帯端末。
【請求項7】
請求項3乃至5記載の携帯端末であって、
前記入力部は、タッチパネル入力部であり、、
前記操作提示手段は、操作すべき領域の表示を変更することを特徴とした携帯端末。
【請求項8】
第一の携帯端末から第二の携帯端末に対して携帯端末の操作方法を提示する操作提示方法、または第一の携帯端末を用いて第二の携帯端末を遠隔操作する遠隔操作方法であって、
前記第一の携帯端末が、第二の携帯端末の入力部形式情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより受信した前記第二の携帯端末の入力部形式情報を用いて、前記第一の携帯端末の入力部が備える複数の入力箇所を前記第二の携帯端末の入力部が備える複数の入力箇所へ割り当てを行う入力部割当ステップと、
を有することを特徴とする操作提示方法または遠隔操作方法。
【請求項9】
請求項8記載の操作提示方法または遠隔操作方法であって、
前記第一の携帯端末がボタン入力部を備え、前記第二の携帯端末が前記第一の携帯端末よりもボタン数の多いボタン入力部を備える場合は、前記第二の携帯端末のボタンのうち前記第一の携帯端末のボタンとは異なるボタンへ割当てを行うことを特徴とする操作提示方法または遠隔操作方法。
【請求項10】
請求項8記載の操作提示方法または遠隔操作方法であって、
前記第一の携帯端末がタッチパネル入力部を備え、前記第二の携帯端末がボタン入力部を備える場合は、前記第一の携帯端末のタッチパネル入力部に前記第二の携帯端末のボタン入力部を表示し、表示されているボタン入力部の領域をタップすることで操作箇所の提示、または遠隔操作を行うことを特徴とする操作提示方法または遠隔操作方法。
【請求項11】
請求項8記載の操作提示方法または遠隔操作方法であって、
前記第一の携帯端末がボタン入力部を備え、前記第二の携帯端末がタッチパネル入力部を備える場合は、前記第二の携帯端末のタッチパネル入力部の領域を分割し、各々の領域を前記第一の携帯端末のボタン入力部に対応させ、対応したボタン入力部を押すことで操作箇所の提示、または遠隔操作を行うことを特徴とする操作提示方法または遠隔操作方法。
【請求項12】
請求項8乃至10記載の操作提示方法であって、
前記第二の携帯端末がボタン形式の入力部を備える場合は、前記第二の携帯端末の画面へ操作すべき入力部を表示するか、または、押すべき入力部を照明部により点灯または点滅させるかのいずれかの方法で操作内容を提示することを特徴とする操作提示方法。
【請求項13】
請求項8又は請求項11記載の操作提示方法であって、
前記第二の携帯端末がタッチパネル入力部を備える場合は、前記第二の携帯端末の画面へ入力操作を行うべき領域の表示を変更して操作内容を提示することを特徴とする操作提示方法。
【請求項14】
請求項8乃至13記載の操作提示方法または遠隔操作方法であって、
前記第二の携帯端末の入力部形式情報を前記第一の携帯端末へ送信する際、
前記第一の携帯端末は、前記第二の携帯端末から送信された入力部形式情報を前記第一の携帯端末が受信することにより入力部形式を得ることを特徴とする操作提示方法または遠隔操作方法。
【請求項15】
請求項8乃至13記載の操作提示方法または遠隔操作方法であって、
前記第二の携帯端末の入力部形式情報を前記第一の携帯端末へ送信する際、
前記第一の携帯端末は、前記第二の携帯端末から送信された前記第二の携帯端末の機種情報を前記第一の携帯端末が受信し、該機種情報と入力部形式を対応付けて記憶している記憶部を持つサーバーへ送信し、サーバーの記憶部に記憶されている機種情報と入力部形式情報を参照し、該参照結果をサーバーから受信することにより入力部形式を得ることを特徴とした操作提示方法または遠隔操作方法。
【請求項16】
請求項8乃至13記載の操作提示方法または遠隔操作方法であって、
前記第二の携帯端末の入力部形式情報を前記第一の携帯端末へ送信する際、
前記第一の携帯端末は、前記第二の携帯端末から送信された前記第二の携帯端末の機種情報を前記第一の携帯端末が受信し、該機種情報と前記第一の携帯端末の記憶部に記憶されている入力部形式情報とを参照することにより入力部形式を得ることを特徴とする操作提示方法または遠隔操作方法。
【請求項17】
請求項8乃至13記載の操作提示方法または遠隔操作方法であって、
前記第二の携帯端末は、提示された操作内容を記憶部へと保存し、提示された操作内容を記憶部から読み出すことにより、制御部の操作提示手段が再度表示することを特徴とした操作提示方法または遠隔操作方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−191280(P2012−191280A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−50966(P2011−50966)
【出願日】平成23年3月9日(2011.3.9)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月9日(2011.3.9)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】
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