携帯端末、フォルダ管理プログラムおよびフォルダ管理方法
【構成】携帯電話機10は、フォルダが設定されているフラッシュメモリ32およびカメラモジュールなどを備え、カメラ機能を実行する。カメラ機能が実行されている状態では、スルー画像および保存フォルダに対応する保存フォルダアイコン(F1)が表示される。保存フォルダアイコン(F1)に対してタッチ操作がされると、フォルダに対応するフォルダアイコン(F1−F3)が一覧表示される。一覧表示されたフォルダアイコンの内、任意のフォルダアイコンがタッチ操作によって選択されると、保存フォルダの設定が変更される。そして、使用者が撮影操作を行うと、変更された保存フォルダに対して、撮影画像が保存される。
【効果】使用者は、スルー画像を確認しながら、任意のフォルダに対して撮影画像が保存されるように設定できる。そのため、撮影するときの操作性が向上する。
【効果】使用者は、スルー画像を確認しながら、任意のフォルダに対して撮影画像が保存されるように設定できる。そのため、撮影するときの操作性が向上する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯端末、フォルダ管理プログラムおよびフォルダ管理方法に関し、特に画像を撮影することができる、携帯端末、フォルダ管理プログラムおよびフォルダ管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
画像を撮影することができる、携帯端末の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1のデジタルカメラは、所定の日時変化が生じた場合には新規フォルダを作成して、この新規フォルダに撮影画像ファイルを記録する。
【特許文献1】特許第4480165号公報[H04N 5/91, H04N 5/225]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、特許文献1のデジタルカメラでは、同じ日に何度も撮影を行った場合、同一のフォルダに大量の撮影画像ファイルが記録されてしまう。そのため、同一のフォルダに記録されている大量の撮影画像ファイルを、内容に合わせて分類するのは、面倒である。また、撮影画像が保存されるフォルダを変更する場合、使用者は、煩雑な操作を行わなければならない。
【0004】
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、携帯端末、フォルダ管理プログラムおよびフォルダ管理方法を提供することである。
【0005】
この発明の他の目的は、撮影するときの操作性を向上させることができる、携帯端末、フォルダ管理プログラムおよびフォルダ管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために記述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
【0007】
第1の発明は、カメラモジュールおよびカメラモジュールが出力する画像を表示する表示部を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末であって、少なくとも1つのフォルダが設定されている記憶部、カメラモジュールの出力に基づいて、表示部にスルー画像を表示させる表示処理部、表示処理部によってスルー画像が表示されているとき、フォルダに対応するアイコンを選択可能に表示するアイコン表示処理部、選択されたアイコンに対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定する設定部、および撮影操作がされたとき、設定部によって設定された保存フォルダに撮影画像を保存する保存部を備える、携帯端末である。
【0008】
第1の発明では、携帯端末(10:実施例において対応する部分を例示する参照符号。以下、同じ。)は、カメラ制御回路(40)、イメージセンサ(42)およびフォーカスレンズ(44)を含むカメラモジュールを有し、使用者の操作に応じて撮影を行うカメラ機能を実行できる。また、カメラ機能が実行されると、表示部(30)には、カメラモジュールが出力する画像が表示される。記憶部は、フラッシュメモリ(32)およびメモリカード(48)を含み、少なくとも1つのフォルダが設定されている。表示処理部(24,S1)は、カメラモジュールの出力に基づいて表示部にスルー画像を表示させる。アイコン表示処理部(24,S7)は、たとえば、記憶部のフォルダに対応するアイコン(F1−F6)を、スルー画像に重ねて表示する。設定部(24,S35,S43−S49)は、たとえばタッチ操作などによってアイコンが選択されると、そのアイコンに対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定する。保存部(24,S69)は、撮影操作が行われると、設定された保存フォルダに撮影画像を保存する。
【0009】
第1の発明によれば、使用者は、スルー画像を確認しながら、任意のフォルダに対して撮影画像が保存されるように設定できる。そのため、撮影するときの操作性が向上する。
【0010】
第2の発明は、第1の発明に従属し、アイコン表示処理部は、新規フォルダに対応する新規アイコンを表示し、新規アイコンに対する操作がされたとき、記憶部に新規フォルダを作成する作成部をさらに備え、設定部は、作成部によって新規フォルダが作成されたとき、その新規フォルダを保存フォルダとして設定する。
【0011】
第2の発明では、アイコン表示処理部は、一覧表示されたアイコンの隣に、新規フォルダに対応する新規アイコン(Fn)を表示する。作成部(24,S33)は、新規アイコンが操作されると、記憶部に新規フォルダを作成する。そして、新規フォルダが作成されると、設定部は、その新規フォルダを保存フォルダとして設定する。
【0012】
第2の発明によれば、必要なフォルダが記憶部に設定されていなくても、使用者は新規フォルダを作成し、その新規フォルダに撮影画像を保存することができる。
【0013】
第3の発明は、第1の発明または第2の発明に従属し、表示処理部によってスルー画像が表示されているとき、設定されている保存フォルダを変更するための変更アイコンを表示する変更アイコン表示処理部をさらに備え、アイコン表示処理部は、変更アイコンに対する操作がされたとき、アイコンを選択可能に表示する。
【0014】
第3の発明では、変更アイコン表示処理部(24,S11)は、保存フォルダを変更するための変更アイコン(F)を、スルー画像に重ねて表示する。そして、変更アイコンが操作されると、アイコン表示処理部は、アイコンを表示する。
【0015】
第3の発明によれば、変更アイコンが操作されてから、アイコンが表示されるため、スルー画像の視認性が向上する。
【0016】
第4の発明は、第3の発明に従属し、変更アイコンは、保存フォルダに対応する保存アイコンを含む。
【0017】
第4の発明では、スルー画像と合わせて、現在設定されている保存フォルダを示す保存アイコン(F)が表示される。
【0018】
第4の発明によれば、スルー画像と共に保存アイコンが表示されるため、撮影操作を行う際の使用者の利便性が向上する。
【0019】
第5の発明は、第1の発明ないし第4の発明のいずれかに従属し、設定部は、複数のアイコンが同時に選択されたとき、選択された複数のアイコンに対応する複数のフォルダを、保存フォルダとして設定し、保存部は、撮影操作がされたとき、設定された複数の保存フォルダのそれぞれに、同じ撮影画像を保存する。
【0020】
第5の発明では、たとえば、2つのアイコンが同時に選択されると、その2つのアイコンに対応するフォルダが、保存フォルダとして設定される。そして、撮影操作がされると、2つのフォルダのそれぞれに対して同じ撮影画像が保存される。
【0021】
第5の発明によれば、撮影前に複数の保存フォルダを設定できるため、撮影後に撮影画像をコピーするような煩雑な操作を省略することができる。
【0022】
第6の発明は、第1の発明ないし第5の発明のいずれかに従属し、カメラ機能は、連続して撮影する連写機能および連写機能によって撮影された所定枚数の撮影画像のうち、状態が良い撮影画像を選別する選別機能を有し、設定部は、カメラ機能の連写機能が有効にされているとき、選択されたアイコンに対応するフォルダを、選別機能によって選別された状態が良い撮影画像を保存するための連写フォルダとして設定する連写フォルダ設定部を含む。
【0023】
第6の発明では、カメラ機能は、所定枚数(たとえば、9枚)を連続して撮影する連写機能と、所定枚数の撮影画像のうち状態が良い撮影画像を選別する選別機能とを有している。連写フォルダ設定部(24,S45,S47)は、連写機能が有効にされている状態でアイコンが選択されると、そのアイコンに対応するフォルダを連写フォルダとして設定する。そして、所定間数の画像が撮影されると、状態が良い撮影画像が連写フォルダに保存される。
【0024】
第6の発明によれば、連写後に必要な画像を別のフォルダに移す操作を行わずに済むようになる。
【0025】
第7の発明は、第1の発明ないし第6の発明のいずれかに従属し、アイコン表示処理部によって表示されたアイコンを、所定の順番に並び替える並び替え部をさらに備える。
【0026】
第7の発明では、並び替え部(24,S19)は、並び替え操作がされると、アイコンの並びが、保存枚数の順番となるように並び替える。
【0027】
第7の発明によれば、アイコンの並び順を変更することができるため、使用者は必要なアイコンを探しやすくなる。
【0028】
第8の発明は、第1の発明ないし第7の発明のいずれかに従属し、カメラ機能を実行する操作がされたとき、設定されている保存フォルダの変更操作を受け付けるポップアップを表示するポップアップ表示処理部をさらに備え、アイコン表示処理部は、変更操作がされたとき、アイコンを表示する。
【0029】
第8の発明では、ポップアップ表示処理部(24,S3)は、たとえば、保存フォルダを変更するための変更キー(64)を含むポップアップ(P)を表示する。
【0030】
第8の発明によれば、使用者は、カメラ機能を実行したときに、保存フォルダの設定を変更することができる。
【0031】
第9の発明は、少なくとも1つのフォルダが設定されている記憶部(32)、カメラモジュールおよびカメラモジュールが出力する画像を表示する表示部(30)を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末(10)のプロセッサ(24)を、カメラモジュール(40−44)の出力に基づいて、表示部にスルー画像を表示させる表示処理部(S1)、表示処理部によってスルー画像が表示されているとき、フォルダに対応するアイコン(F1−F6)を選択可能に表示するアイコン表示処理部(S7)、選択されたアイコンに対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定する設定部(S43−S49)、および撮影操作がされたとき、設定部によって設定された保存フォルダに撮影画像を保存する保存部(S67)として機能させる、フォルダ管理プログラムである。
【0032】
第9の発明でも、第1の発明と同様、使用者は、スルー画像を確認しながら、任意のフォルダに対して撮影画像が保存されるように設定できる。そのため、撮影するときの操作性が向上する。
【0033】
第10の発明は、少なくとも1つのフォルダが設定されている記憶部(32)、カメラモジュール(40−44)およびカメラモジュールが出力する画像を表示する表示部(30)を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末(10)のフォルダ管理方法であって、カメラモジュールの出力に基づいて、表示部にスルー画像を表示させ(S1)、スルー画像が表示されているとき、フォルダに対応するアイコン(F1−F6)を選択可能に表示し(S7)、選択されたアイコンに対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定し(S43−S49)、そして撮影操作がされたとき、設定部によって設定された保存フォルダに撮影画像を保存する(S67)、フォルダ管理方法である。
【0034】
第10の発明でも、第1の発明と同様、使用者は、スルー画像を確認しながら、任意のフォルダに対して撮影画像が保存されるように設定できる。そのため、撮影するときの操作性が向上する。
【0035】
第11の発明は、カメラモジュール、カメラモジュールが出力する画像を表示する表示部、表示部の上に設けられるタッチパネルおよびタッチパネルのタッチ範囲内のタッチ操作を検出する検出部を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末であって、少なくとも1つのフォルダが設定されている記憶部、カメラモジュールの出力に基づいて、表示部にスルー画像を表示させる表示処理部、表示処理部によってスルー画像が表示されているとき、フォルダに対応する特定領域をタッチ範囲の中に設定する領域設定部、特定領域にタッチ操作がされたとき、その特定領域に対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定する保存フォルダ設定部、および撮影操作がされたとき、設定部によって設定された保存フォルダに撮影画像を保存する保存部を備える、携帯端末である。
【0036】
第11の発明では、携帯端末(10)は、カメラモジュール(40−44)および表示部(30)を有し、カメラモジュールの出力に基づく画像が表示部に表示される。また、表示部にはタッチパネル(38)が設けられており、タッチパネルに対するタッチ操作が検出部によって検出される。記憶部(32,48)には少なくとも1つのフォルダが設定され、表示処理部(24,S1)はカメラモジュールの出力に基づいて、表示部にスルー画像を表示させる。領域設定部(24,S7)は、スルー画像が表示されているときに、フォルダに対応する特定領域を、タッチ範囲の角などに設定する。保存フォルダ設定部(24,S35,S43−S49)は、たとえばタッチ領域の角に設けられた特定領域にタッチ操作がされると、その特定領域に対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定する。そして、保存部(24,S69)は、撮影操作がされたとき、設定された保存フォルダに撮影画像を保存する。
【0037】
第11の発明でも、第1の発明と同様、使用者は、スルー画像を確認しながら、任意のフォルダに対して撮影画像が保存されるように設定できる。そのため、撮影するときの操作性が向上する。
【発明の効果】
【0038】
この発明によれば、撮影するときの操作性を向上させることができる。
【0039】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1はこの発明の一実施例の携帯電話機の電気的な構成を示す図解図である。
【図2】図2は図1に示す携帯電話機の外観の一例を示す外観図である。
【図3】図3は図1に示すRAMに記憶されているフォルダテーブルの構成の一例を示す図解図である。
【図4】図4は図1に示すディスプレイに表示されるスルー画像およびポップアップの一例を示す図解図である。
【図5】図5は図1に示すディスプレイに表示されるスルー画像の一例を示す図解図である。
【図6】図6は図1に示すディスプレイに対してフォルダアイコンの一覧を表示する操作の手順の一例を示す図解図である。
【図7】図7は図1に示すディスプレイに表示されるフォルダアイコンの一覧を変更する操作の手順の一例を示す図解図である。
【図8】図8は図1に示すディスプレイに表示されるフォルダアイコンの一覧を用いて保存フォルダを設定する操作の手順の一例を示す図解図である。
【図9】図9は図1に示すディスプレイに表示されるフォルダアイコンの一覧を用いて保存フォルダを設定する他の操作の手順の一例を示す図解図である。
【図10】図10は図1に示すディスプレイに表示されるフォルダアイコンの一覧を用いて保存フォルダを設定するその他の操作の手順の一例を示す図解図である。
【図11】図11は図1に示すディスプレイに表示されるフォルダアイコンの一覧を用いて2つの連写フォルダを設定する操作の手順の一例を示す図解図である。
【図12】図12は図1に示すディスプレイに表示されたフォルダアイコンの並びが変更された状態の一例を示す図解図である。
【図13】図13は図1に示すRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。
【図14】図14は図1に示すプロセッサのフォルダ管理処理の一部の一例を示すフロー図である。
【図15】図15は図1に示すプロセッサのフォルダ管理処理の他の一部の一例であって、図14に後続するフロー図である。
【図16】図16は図1に示すプロセッサの撮影処理の一例を示すフロー図である。
【図17】図17は図1に示すディスプレイに表示されるスルー画像の他の一例を示す図解図である。
【図18】図18は図1に示すディスプレイに対してフォルダアイコンの一覧を表示する操作の手順の他の一例を示す図解図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
<第1実施例>
図1を参照して、携帯電話機10は、携帯端末の一種であり、コンピュータまたはCPUと呼ばれるプロセッサ24を含む。また、プロセッサ24は、無線通信回路14、A/D変換器16、D/A変換器20、キー入力装置26、表示ドライバ28、フラッシュメモリ32、RAM34、タッチパネル制御回路36、カメラ制御回路40およびインターフェース(以下、I/Fと言う。)46などが接続される。
【0042】
また、無線通信回路14にはアンテナ12が接続される。A/D変換器16にはマイク18が接続され、D/A変換器20にはスピーカ22が接続される。表示ドライバ28にはディスプレイ30が接続される。タッチパネル制御回路36には、タッチパネル38が接続される。カメラ制御回路40には、イメージセンサ42およびフォーカスレンズ44のレンズ位置を調節するモータが接続される。そして、I/F46には、メモリカード48が着脱可能に接続される。
【0043】
プロセッサ24は、携帯電話機10の全体制御を司る。RAM34は、プロセッサ24の作業領域(描画領域を含む)ないしバッファ領域として用いられる。フラッシュメモリ32は、記憶部として機能し、携帯電話機10の文字、画像、音声、音および映像のようなコンテンツのデータが記録される。
【0044】
A/D変換器16は、マイク18を通して入力される音声ないし音についてのアナログ音声信号を、デジタル音声信号に変換する。D/A変換器20は、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換(復号)して、図示しないアンプを介してスピーカ22に与える。したがって、アナログ音声信号に対応する音声ないし音がスピーカ22から出力される。
【0045】
なお、プロセッサ24は、D/A変換器20と接続されるアンプの増幅率を制御することでスピーカ22から出力される音声の音量を調整する。
【0046】
キー入力装置26は操作部として機能し、通話キー26a、終話キー26bおよび機能キー26cなどを備える。また、使用者が操作したキーの情報(キーデータ)はプロセッサ24に入力される。
【0047】
表示ドライバ28は、プロセッサ24の指示の下、当該表示ドライバ28に接続されたディスプレイ30の表示を制御する。また、表示ドライバ28は表示する画像データを一時的に記憶するビデオメモリ(図示せず)を含む。ディスプレイ30には、LEDを光源とするバックライトがエッジライト方式に基づいて設けられており、そのバックライトによってディスプレイ30の表示パネルが照明される。なお、バックライトの光源は冷陰極管などであってもよい。
【0048】
タッチパネル38は、指などの物体が表面に接近して生じた電極間の静電容量の変化を検出する静電容量方式で、たとえば1本または複数本の指がタッチパネル38に触れたことを検出する。また、タッチパネル38は、ディスプレイ30の上に設けられ、その画面内で、任意の位置を指示するためのポインティングデバイスである。タッチパネル制御回路36は検出部として機能し、タッチパネル38のタッチ有効範囲内で、押したり、撫でたり、触られたりするタッチ操作を検出して、そのタッチ操作の位置を示す座標データをプロセッサ24に出力する。つまり、使用者は、タッチパネル38の表面を指で、押したり、撫でたり、触れたりすることによって、操作位置や、操作方向などを携帯電話機10に入力する。
【0049】
ここで、使用者がタッチパネル38の上面を指で触れる操作を「タッチ」と言う。一方、タッチパネル38から指を離す操作を「リリース」と言う。そして、使用者がタッチパネル38の上面をタッチして、続けてリリースする操作を「タッチアンドリリース」と言う。
【0050】
また、タッチパネル38の表面を撫でる操作を「スライド」と言う。さらに、2回連続してタッチアンドリリースを行う操作を「ダブルタッチ」と言い、2か所にほぼ同時にタッチする操作を「マルチタッチ」と言う。そして、「タッチ操作」には、上記したタッチ、リリース、タッチアンドリリース、スライド、ダブルタッチおよびマルチタッチなどが含まれる。
【0051】
また、タッチによって示された座標を「タッチ点」(タッチ開始位置)と言い、リリースによって示された座標を「リリース点」(タッチ終了位置)と言う。
【0052】
なお、タッチ操作は指だけに限らず、導電体が先端に取り付けられたタッチペンなどによって行われてもよい。また、タッチパネル38の検出方式には、表面型の静電容量方式が採用されてもよいし、抵抗膜方式、超音波方式、赤外線方式および電磁誘導方式などであってもよい。
【0053】
カメラ制御回路40、イメージセンサ42およびフォーカスレンズ44は、まとめてカメラモジュールと呼ばれ、携帯電話機10で静止画像または動画像を撮影するために利用される。たとえば、カメラ機能を実行するキー操作またはタッチ操作が行われると、プロセッサ24はカメラ機能を実行して、カメラ制御回路40を起動する。
【0054】
イメージセンサ42の撮像エリアには、UXGA(1600×1200画素)に対応する受光素子が表示されている。そのため、被写体の光学像がイメージセンサ42に照射されると、撮像エリアでは光電変換によって被写体の光学像に対応する電荷、つまりUXGAの生画像信号が生成される。
【0055】
カメラ機能が実行されると、被写体のリアルタイム動画像つまりスルー画像(プレビュー画像)をディスプレイ30に表示するべく、プロセッサ24は、カメラ制御回路40に内蔵されるイメージセンサドライバを起動させ、露光動作および指定された読み出し領域に対応する電荷読み出し動作を、イメージセンサドライバに命令する。
【0056】
イメージセンサドライバは、イメージセンサ42の撮像面の露光と、当該露光によって生成された電荷の読み出しとを実行する。この結果、生画像信号が、イメージセンサ42から出力される。また、出力された生画像信号はカメラ制御回路40に入力され、カメラ制御回路40は入力された生画像信号に対して、色分離、白バランス調整、YUV変換などの処理を施し、YUV形式の画像データを生成する。そして、YUV形式の画像データはプロセッサ24に入力される。
【0057】
また、プロセッサ24に入力されたYUV形式の画像データは、プロセッサ24によってRAM34に格納(一時記憶)される。このとき、プロセッサ24は、間引き読み出し命令を表示ドライバ28に発行する。そして、表示ドライバ28は、プロセッサ24から発行された間引き読み出し命令に従って、YUV形式の画像データをディスプレイ30に出力する。これによって、被写界を表す低解像度(たとえば、320×240画素)のスルー画像がディスプレイ30に表示される。
【0058】
ここで、カメラ制御回路40は生画像信号からフォーカス評価値を算出し、そのフォーカス評価値をプロセッサ24に出力する。プロセッサ24は、カメラ制御回路40から出力されたフォーカス評価値に基づいて、AF処理を実行する。AF処理が実行されると、カメラ制御回路40はプロセッサ24の指示の下、フォーカスレンズ44のレンズ位置を調整する。その結果、被写体にピントが合わせられたスルー画像がディスプレイ30に表示される。
【0059】
次に、静止画像の撮影操作が行われると、プロセッサ24は、静止画像の本撮影処理の実行命令を、カメラ制御回路40に発行する。実行命令が発行されると、カメラ制御回路40は、イメージセンサ42から出力されたUXGAの生画像信号に上述した各処理を行ったうえで、YUV形式の画像データをプロセッサ24に出力する。プロセッサ24は、YUV形式の画像データを、JPEG形式の画像データに変換(圧縮)してRAM34に一旦格納する。そして、プロセッサ24は、RAM34から画像データを読み出し、メタ情報を関連付けて、1つの画像ファイルとしてフラッシュメモリ32に保存する。このとき、プロセッサ24は、図示しないスピーカから、本撮影処理が実行されていること通知する音を出力させる。なお、フラッシュメモリ32には、少なくとも1つ以上のフォルダが設定されており、画像ファイルは、保存フォルダとして設定されているフォルダに保存される。
【0060】
また、カメラ機能は、連写機能および選別機能を有している。連写機能とは、所定枚数(たとえば、9枚)の画像を連続して撮影する機能である。また、選別機能とは、連写機能によって連続して撮影された撮影画像から、顔の認識率や、フォーカス評価値などに基づいて、状態が良い撮影画像を選別する機能である。
【0061】
なお、カメラ機能のメタ情報には、時刻情報、画像サイズおよび携帯電話機10の機種名(型番)などが含まれる。また、画像データに関連付けられるメタ情報はExif形式で保存される。
【0062】
I/F46は、メモリカード48に保存されている画像ファイルや、音楽ファイルなどを読み出すためのインターフェースである。また、メモリカード48には、フラッシュメモリ32と同様、フォルダが設けられており、本撮影処理が実行されると、メモリカード48のフォルダに画像ファイルが保存されることもある。さらに、メモリカード48には、RAM34に記憶されているアドレス帳データなどがバックアップデータとして、記憶されることもある。
【0063】
無線通信回路14は、CDMA方式での無線通信を行うための回路である。たとえば、使用者がキー入力装置26を用いて電話発信(発呼)を指示すると、無線通信回路14は、プロセッサ24の指示の下、電話発信処理を実行し、アンテナ12を介して電話発信信号を出力する。電話発信信号は、基地局および通信網(図示せず)を経て相手の電話機に送信される。そして、相手の電話機において着信処理が行われると、通信可能状態が確立され、プロセッサ24は通話処理を実行する。
【0064】
通常の通話処理について具体的に説明すると、相手の電話機から送られてきた変調音声信号はアンテナ12によって受信される。受信された変調音声信号には、無線通信回路14によって復調処理および復号処理が施される。そして、これらの処理によって得られた受話音声信号は、D/A変換器20によってアナログ音声信号に変換された後、スピーカ22から出力される。一方、マイク18を通して取り込まれた送話音声信号は、A/D変換器16によってデジタル音声信号に変換された後、プロセッサ24に与えられる。デジタル音声信号に変換された送話信号には、プロセッサ24の指示の下、無線通信回路14によって符号化処理および変調処理が施され、アンテナ12を介して出力される。したがって、変調音声信号は、基地局および通信網を介して相手の電話機に送信される。
【0065】
また、相手の電話機からの電話発信信号がアンテナ12によって受信されると、無線通信回路14は、電話着信(着呼)をプロセッサ24に通知する。これに応じて、プロセッサ24は、表示ドライバ28を制御して、着信通知に記述された発信元情報(電話番号など)をディスプレイ30に表示する。また、これとほぼ同時に、プロセッサ24は、図示しないスピーカから着信音(着信メロディ、着信音声と言うこともある。)を出力させる。
【0066】
そして、使用者が通話キーを用いて応答操作を行うと、無線通信回路14は、プロセッサ24の指示の下、電話着信処理を実行する。さらに、通信可能状態が確立され、プロセッサ24は上述した通常の通話処理を実行する。
【0067】
また、通話可能状態に移行した後に終話キーによって通話終了操作が行われると、プロセッサ24は、無線通信回路14を制御して、通話相手に通話終了信号を送信する。そして、通話終了信号の送信後、プロセッサ24は通話処理を終了する。また、先に通話相手から通話終了信号を受信した場合も、プロセッサ24は通話処理を終了する。さらに、通話相手によらず、移動通信網から通話終了信号を受信した場合も、プロセッサ24は通話処理を終了する。
【0068】
なお、他の実施例では、無線通信回路14、A/D変換機16およびD/A変換機20はプロセッサ24に含まれていてもよい。また、フォルダが設定されるフラッシュメモリ32およびメモリカード48は、まとめて記憶部と呼ばれることもある。
【0069】
図2(A)は、携帯電話機10の表面の外観を示す外観図であり、図2(B)は携帯電話機10の裏面の外観を示す外観図である。図2(A),(B)を参照して、携帯電話機10は、ストレート型の形状をしており、平面矩形の筐体Cを有する。図示しないマイク18は、筐体Cに内蔵され、内蔵されたマイク18に通じる開口OP2は筐体Cの縦方向一方の表面に設けられる。同じく、図示しないスピーカ22は、筐体Cに内蔵され、内蔵されたスピーカ22に通じる開口OP1は、筐体Cの縦方向他方の表面に設けられる。ディスプレイ30は、モニタ画面が筐体Cの表面側から見えるように取り付けられる。また、ディスプレイ30にはタッチパネル38が設けられる。カメラモジュールに通じる開口OP3は、筐体Cの裏面左上に設けられる。そして、キー入力装置26が備える、通話キー26a、終話キー26bおよびメニューキー26cは、筐体Cの表面に設けられる。
【0070】
たとえば、使用者は、ディスプレイ30に表示されたダイヤルキーに対して、タッチ操作を行うことで電話番号を入力し、通話キー26aによって音声発信操作を行う。そして、使用者は、通話が終了すると、終話キー26bによって通話終了操作を行う。また、使用者は、メニューキー26cを操作することで、ディスプレイ30にメニュー画面を表示する。さらに、使用者は、ディスプレイ30に表示されたソフトキーおよびメニューに対してタッチ操作を行うことで、メニューの選択および確定を行う。そして、使用者は、終話キー26bを長押しすることで携帯電話機10の電源をオン/オフする。また、使用者は、カメラ機能を実行しているときは、開口OP3を被写体に向けて、撮影操作を行うことができる。
【0071】
なお、アンテナ12、無線通信回路14、A/D変換機16、D/A変換機20、プロセッサ24、表示ドライバ28、フラッシュメモリ32、RAM34、タッチパネル制御回路36、カメラモジュール、I/F46およびメモリカード48は筐体Cに内蔵されているため、図2(A),(B)では図示されない。
【0072】
図3は、フォルダテーブルの構成の一例を示す図解図である。フォルダテーブルには、フラッシュメモリ32およびメモリカード48に設けられているフォルダの情報が記録されている。そのため、「フォルダ名」、「保存枚数」、「更新日時」、「属性」および「サムネイル画像」などの列を含む。
【0073】
「フォルダ名」の列には、各フォルダのフォルダ名が記録される。「保存枚数」の列には、フォルダ名に対応して、フォルダに保存されている画像ファイルの数(枚数)が記録される。「更新日時」の列には、フォルダ名に対応して、最後に画像ファイルが保存された日時が記録される。「属性」の列には、フォルダ名に対応して、フォルダが設定されている記憶部、つまりフラッシュメモリ32(内部)またはメモリカード48(外部)を示す文字列が記録される。そして、「サムネイル画像」の列には、フォルダ名に対応して、最後に保存された画像ファイルが記録されているメモリ領域を示す、メモリアドレスが記録されている。このメモリアドレスは、後述するサムネイル画像を作成する際に読み出される。また、サムネイル画像は、読み出された画像ファイルに基づいて作成され、図4などに示すように、フォルダの内容を表すときに表示される。
【0074】
たとえば、「フォルダ名」の列に「100」が記録されている行を参照して、「100」フォルダは、フラッシュメモリ(内部)32に設けられており、173枚の画像ファイルが保存されている。また、「100」フォルダに対して画像ファイルが最後に保存された日時は「20XX年9月1日、9時25分(20XX/09/01,9:25)」であり、メモリアドレス「0X000000AA」で示されるメモリ領域に、最後に保存された画像ファイルが記録されている。
【0075】
図4は、ディスプレイ30に表示されるスルー画像およびポップアップPの一例を示す図解図である。図4を参照して、ディスプレイ30の表示範囲は、状態表示領域60および機能表示領域62を含む。状態表示領域60には、アンテナ12による電波受信状態を示すアイコン(ピクト)、二次電池の残電池容量を示すアイコンおよび日時が表示される。
【0076】
また、機能表示領域62には、スルー画像が表示されると共に、ポップアップPが表示される。ポップアップPには、保存フォルダを示すフォルダアイコンF1、その保存フォルダに対して最後に保存された画像ファイルを示すサムネイル画像T1およびその保存フォルダの保存枚数を示す文字列が含まれると共に、変更キー64が含まれる。なお、変更キー64については後述するため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0077】
ポップアップPに表示される内容は、図2に示すフォルダテーブルに基づいて表示される。たとえば、「100」フォルダが保存フォルダして設定されている場合、図2に示すフォルダテーブルにおいて、フォルダ名が「100」と記録されている行から、「100」のフォルダ名と、「173枚」の保存枚数と、「0X000000AA」のメモリアドレスとが読み出される。その結果、ポップアップPには、「100」と書かれたフォルダアイコンF1が表示され、保存枚数として「173枚」が表示され、上記メモリアドレスに基づいて読み出された画像ファイルに対応する、サムネイル画像T1が表示される。
【0078】
図5を参照して、ポップアップPが表示されてから所定時間(たとえば、5秒)が経過すると、ポップアップPの表示は消え、通常画面に遷移する。通常画面に遷移すると、機能表示領域62の右側には、保存フォルダを示す保存フォルダアイコンF1および撮影キー66が表示される。つまり、スルー画像と共に保存フォルダアイコンFが表示されるため、撮影操作を行う際の使用者の利便性が向上する。
【0079】
なお、保存フォルダアイコンFは、ポップアップPに含まれていたフォルダアイコンFと同じフォルダ(ここでは、「100」フォルダ)と対応する。
【0080】
たとえば、機能表示領域62内でマルチタッチされた後に、2本の指が離れるようにスライドされると、スルー画像がズームアップされる。一方、2本の指が近づくようにスライドされると、スルー画像がズームダウンされる。
【0081】
そして、撮影キー66に対してタッチ操作がされると、本撮影処理が実行され、撮影画像に基づいて作成された画像ファイルが、保存フォルダアイコンF1に対応する「100」フォルダに保存される。
【0082】
ここで、本実施例では、スルー画像が表示されている状態のときに、ポップアップPに含まれる変更キー64または保存フォルダアイコンF1に対してタッチ操作が行われると、選択画面に遷移する。選択画面では、記憶部に設定されているフォルダに対応するフォルダアイコンが、機能表示領域62に一覧表示される。そして、使用者は、一覧表示されたフォルダアイコンFに対してタッチ操作を行うことで、撮影画像に基づく画像ファイルが保存されるフォルダを容易に変更することができる。
【0083】
たとえば、図6(A),(B)を参照して、変更アイコンとも呼ばれる保存フォルダアイコンF1に対してタッチ操作がされると、記憶部に設定されているフォルダと対応するフォルダアイコンF1−F3が、機能表示領域62において選択可能に表示される。
【0084】
フォルダアイコンF1−F3のそれぞれには、フォルダテーブルに基づいて、サムネイル画像T1−T3および保存枚数が関連付けて表示される。また、保存フォルダとして設定されていることを示すカーソルCUが、フォルダアイコンF1に関連付けて表示される。さらに、フォルダアイコンFの一覧表示の右側には、表示範囲の右の外側に、表示されていないフォルダアイコンFが存在していることを示す、右カーソルRCが表示される。そして、フォルダアイコンFの一覧表示の左側には、後述する新規フォルダアイコンFnが表示される。
【0085】
このように、保存フォルダアイコンFが操作されてから、フォルダアイコンFが一覧表示されるため、通常画面のスルー画像の視認性が向上する。たとえば、常にフォルダアイコンFを表示するようにした場合、機能表示領域62の表示内容が多くなり、スルー画像の視認性が低下してしまう。ところが、本実施例のように、通常画面から選択画面に遷移したときにフォルダアイコンFを一覧表示することで、通常画面のスルー画像の視認性を向上させることができる。ただし、他の実施例では、使用者の利便性とスルー画像の視認性を両立するために、フォルダアイコンFなどの表示サイズを縮小したうえで、機能表示領域62の下側(または上側など)に表示するようにしてもよい。
【0086】
なお、他の実施例では、保存フォルダアイコンFに代えて、専用アイコン(変更アイコン)が機能表示領域62に表示されてもよい。
【0087】
図7(A),(B)を参照して、右カーソルRCが表示されている状態で、左方向のスライド操作がされると、表示されていなかったフォルダアイコンFが表示される。つまり、図7(A)の状態で、左方向のスライド操作がされると、表示されていなかったフォルダアイコンF4が、機能表示領域62に表示される。
【0088】
フォルダアイコンF4が表示されると、フォルダアイコンF4に対応するサムネイル画像T4および保存枚数(25枚)も表示される。また、機能表示領域62内に表示可能なフォルダアイコンFの数は3つまでであるため、左側に表示されていたフォルダアイコンF1と、フォルダアイコンF1に関連付けて表示されていたサムネイル画像T1、保存枚数およびカーソルCUとが表示されなくなる。そして、フォルダアイコンF1に代えて、表示範囲の左の外側に、フォルダアイコンF1が存在していることを示す、左カーソルLCが表示される。
【0089】
また、フォルダアイコンF4はメモリカード48に設定されているフォルダであるため、アイコンにはメモリカード48(外部メモリ)に設定されていることを示す補助アイコンが付される。
【0090】
なお、左カーソルLCが表示されている状態で右方向のスライド操作が行われると、フォルダアイコンFの表示が図6(B)の状態に戻る。また、他の実施例では、右カーソルRCまたは左カーソルLCに対してタッチ操作がされたときに、表示範囲の外側に存在しているフォルダアイコンFが表示されてもよい。
【0091】
そして、任意のフォルダアイコンFに対してタッチ操作がされると、タッチ操作によって選択(指定)されたフォルダアイコンFに対応するフォルダが、保存アイコンとして設定される。図8(A),(B)を参照して、フォルダアイコンF3に対してタッチ操作が行われると、フォルダアイコンF3に対応する「102」フォルダが保存フォルダとして設定される。その結果、選択画面から通常画面に遷移し、保存フォルダとして設定された「102」フォルダに対応する保存フォルダアイコンF3および撮影キー66が、機能表示領域62の右側に表示される。
【0092】
このように、使用者は、スルー画像を確認しながら、任意のフォルダに対して撮影画像が保存されるように設定できる。そのため、撮影するときの操作性が向上する。特に、使用者は、スルー画像とサムネイル画像Tとを見ることができるため、保存フォルダとして設定するフォルダを容易に特定しやすくなる。
【0093】
図9(A),(B)を参照して、新規フォルダアイコンFnに対してタッチ操作が行われると、新規フォルダが作成される。つまり、フォルダテーブルに対して、新規フォルダに対応する行が追加される。そして、作成された新規フォルダが保存フォルダとして設定される。たとえば、新規フォルダアイコンFnにタッチ操作がされ、新規フォルダとして「104」フォルダが作成された場合、選択画面から通常画面に遷移すると、フォルダアイコンFの一覧表示が消え、保存フォルダとして設定された「104」フォルダに対応する保存フォルダアイコンF5および撮影キー66が機能表示領域62に表示される。
【0094】
このように、必要なフォルダが記憶部に設定されていなくても、使用者は新規フォルダを作成し、その新規フォルダに撮影画像を保存することができる。特に、サムネイル画像に基づいて保存フォルダとして設定するフォルダを見つけられなかったり、保存フォルダとして設定するフォルダの保存枚数が多すぎたりした場合、使用者は、新規フォルダを作成することができる。
【0095】
図10(A),(B)を参照して、複数のフォルダにマルチタッチが行われると、複数のフォルダが保存フォルダとして設定される。たとえば、フォルダアイコンF1およびフォルダアイコンF3に対してマルチタッチがされると、各フォルダアイコンF1,F3に対応する「100」フォルダおよび「102」フォルダのそれぞれが、保存フォルダとして設定される。そのため、選択画面から通常画面に戻ると、「100」フォルダおよび「102」フォルダに対応する、保存フォルダアイコンF1,F2および撮影キー66が、機能表示領域62に表示される。そして、この状態で撮影キー66が操作され、本撮影処理が実行されると、「100」フォルダおよび「102」フォルダに対して、同じ撮影画像が保存される。このように、撮影前に複数の保存フォルダを設定できるため、撮影後に撮影画像を他のフォルダにコピーするような煩雑な操作を省略することができる。
【0096】
図11(A)を参照して、カメラ機能の連写機能が有効にされると、機能表示領域62には連写アイコンSIが表示される。そして、連写機能が有効にされている場合、選別機能によって選別された撮影画像が保存される第1連写フォルダ、および選別されなかった撮影画像が保存される第2連写フォルダを設定することができる。
【0097】
なお、図11(A)−(C)では、説明のために、使用者によって新たに設定された「破棄」フォルダに対応するフォルダアイコンF6と、フォルダアイコンF6に関連するサムネイル画像T6および保存枚数とがさらに表示されている。
【0098】
図11(B),(C)を参照して、たとえば、フォルダアイコンFが一覧表示されているときにフォルダアイコンF5にタッチ操作がされると、第1連写フォルダとして設定され、フォルダアイコンF5の色が変化する。つまり、色を変化させることで、フォルダアイコンF5が第1連写フォルダとして設定されていることが示される。続いて、フォルダアイコンF6にタッチ操作がされると、第2連写フォルダとして設定され、通常画面に戻る。
【0099】
そして、図11(D)を参照して、機能表示領域62の右側には、第1連写フォルダとして設定された「104」フォルダに対応するフォルダアイコンF5と、第2連写フォルダとして設定された「破棄」フォルダに対応するフォルダアイコンF6と、撮影キー66とが表示されると共に、左上に連写アイコンSIが表示される。
【0100】
この状態で、撮影キー66にタッチ操作がされると、所定枚数の画像が連続して撮影され、状態の良い撮影画像が第1連写フォルダとして設定されている「104」フォルダに保存されると共に、他の撮影画像が第2連写フォルダとして設定されている「破棄」フォルダに保存される。つまり、連写後に必要な画像を別のフォルダに移す操作を行わずに済むようになる。また、選択されなかった撮影画像は、第2連写フォルダとして設定された「破棄」フォルダを開くことで、確認することができる。ただし、「破棄」フォルダに保存された画像ファイルは、所定期間が経過した後に自動的に削除されてもよい。
【0101】
次に、フォルダアイコンFが一覧表示されているときに、機能表示領域62内でダブルタッチされると、フォルダアイコンFの並び順が変更される。たとえば、選択画面のフォルダアイコンFは、初期状態では、フォルダ名の順番で並べられている。この状態で、ダブルタッチがされると、図12に示すように、保存枚数の順番となるように、フォルダアイコンFが並び替えられる。また、図12では、フォルダアイコンFは保存枚数が多い順番に並べられているが、上下方向のスライドを行うことで保存枚数が少ない順番に並び替えることもできる。
【0102】
さらに、フォルダアイコンFの並びは、ダブルタッチがされる毎に、更新日時の順番、属性の順番と切り替えられる。そして、属性の順番で並べられているときにダブルタッチがされると、フォルダ名の順番に戻る。
【0103】
このように、フォルダアイコンFの並び順を変更することができるため、使用者は必要なフォルダアイコンを探しやすくなる。ただし、他の実施例において、携帯電話機10が加速度センサを備えている場合、携帯電話機10を振る操作を行うことで、フォルダアイコンFの並びを初期状態(フォルダ名の順番)に戻すことができてもよい。
【0104】
なお、図示は省略したが、カメラ機能が起動したときに表示されるポップアップPに含まれる変更キー64が操作された場合でも、図6(B)に示すようにフォルダアイコンFが一覧表示される。つまり、使用者は、カメラ機能を実行したときに、保存フォルダの設定を変更することもできる。
【0105】
また、フォルダアイコンFが一覧表示されている状態で、アイコンや、サムネイル画像Tが表示されていないところでタッチアンドリリースがされると、保存フォルダの設定を変更せずに、一覧表示が消去される。
【0106】
図13は、RAM34のメモリマップを示す図である。RAM34には、プログラム記憶領域302およびデータ記憶領域304が含まれる。また、プログラムおよびデータの一部は、フラッシュメモリ32から一度に全部または必要に応じて部分的かつ順次的に読み出され、RAM34に記憶される。
【0107】
プログラム記憶領域302には、携帯電話機10を動作させるためのプログラムが記憶されている。たとえば、携帯電話機10を動作させるためのプログラムには、フォルダ管理プログラム310および撮影プログラム312などが含まれる。
【0108】
フォルダ管理プログラム310は、保存フォルダの設定を変更するためのプログラムである。撮影プログラム312は、撮影操作に応じて画像を撮影し、撮影画像に基づく画像ファイルを保存するためのプログラムである。
【0109】
なお、図示は省略するが、携帯電話機10を動作させるためのプログラムには、通話状態を確立するためのプログラムなどが含まれる。
【0110】
続いて、データ記憶領域304には、タッチバッファ330、スルー画像バッファ332、表示フォルダバッファ334、保存フォルダバッファ336、第1連写フォルダバッファ338および第2連写フォルダバッファ340などが設けられると共に、タッチ座標マップデータ342、フォルダテーブルデータ344およびGUIデータ346が記憶される。また、データ記憶領域304には、タッチフラグ348、連写フラグ350およびポップアップカウンタ352も設けられる。
【0111】
タッチバッファ330には、タッチパネル制御回路36から出力される、タッチ点、タッチ位置、リリース点の座標が一時的に記憶される。スルー画像バッファ332には、YUV形式の画像データが一時的に記憶される。表示フォルダバッファ334には、機能表示領域62に表示されるフォルダアイコンFと対応するフォルダ名などが記憶される。保存フォルダバッファ336には、保存フォルダとして設定されているフォルダ名などが一時的に記憶される。第1連写フォルダバッファ338および第2連写フォルダバッファ340には、第1連写フォルダおよび第2連写フォルダとして設定されたフォルダ名が一時的に記憶される。
【0112】
タッチ座標マップデータ342は、タッチ操作におけるタッチ座標と、ディスプレイ30の表示座標とを対応付けるためのデータである。つまり、タッチ座標マップデータ342に基づいて、タッチパネル38に対して行われたタッチ操作の結果が、ディスプレイ30の表示に対応付けられる。
【0113】
フォルダテーブルデータ334は、たとえば、図3に示す構成のフォルダテーブルに対応するデータである。GUIデータ346は、ポップアップPや、フォルダアイコンFなどを表示するための画像や文字列を含むデータである。
【0114】
タッチフラグ348は、タッチパネル38に対してタッチ操作がされているか否かを判断するためのフラグである。たとえば、タッチフラグ348は、1ビットのレジスタで構成される。タッチフラグ348がオン(成立)されると、レジスタにはデータ値「1」が設定される。一方、タッチフラグ348がオフ(不成立)されると、レジスタにはデータ値「0」が設定される。
【0115】
連写フラグ350は、連写機能が有効にされているかを判断するためのフラグである。なお、連写フラグ350の構成は、タッチフラグ348とほぼ同じであるため、構成の詳細な説明は省略する。
【0116】
ポップアップカウンタ352は、ポップアップPが表示されている時間を計測するためのカウンタであり、リセットされるとカウント(計測)を開始する。そのため、ポップアップカウンタ352は、ポップアップタイマと呼ばれることもある。
【0117】
なお、図示は省略するが、データ記憶領域304には、待機状態でディスプレイ30表示される画像データや、文字列のデータなどが記憶されると共に、携帯電話機10の動作に必要なカウンタおよびフラグも設けられる。
【0118】
プロセッサ24は、Android(登録商標)およびREXなどのLinux(登録商標)ベースのOSや、その他のOSの制御下で、図14、図15に示すファイル管理処理および図16に示す撮影処理などを含む、複数のタスクを並列的に処理する。
【0119】
図14はファイル管理処理の一部のフロー図である。たとえば、カメラ機能を実行する操作がされると、プロセッサ24はステップS1で、スルー画像を表示する。つまり、スルー画像バッファ322に記憶されている、YUV形式の画像データの間引き読み出し命令を表示ドライバ28に発行する。なお、ステップS1の処理を実行するプロセッサ24は、表示処理部として機能する。
【0120】
続いて、ステップS3では、ポップアップPを表示する。つまり、保存フォルダバッファ336に基づいて、フォルダテーブルデータ344から保存フォルダの情報を読み出し、ポップアップPを機能表示領域62に表示する。そして、ポップアップPが表示されると、ポップアップタイマが初期化される。なお、ステップS3の処理を実行するプロセッサ24はポップアップ表示処理部として機能する。
【0121】
続いて、ステップS5では、変更キー64が操作されたか否かを判断する。つまり、図4に示す変更キー64に対してタッチ操作がされたか否かを判断する。ステップS5で“YES”であれば、つまり変更キー64にタッチ操作がされると、ステップS7で選択画面を表示する。つまり、フォルダテーブルデータ344に基づいて、表示するフォルダアイコンFを決めて、表示フォルダバッファ336にフォルダ名を格納する。そして、プロセッサ24は、表示フォルダバッファ336に基づいて、ファイルフォルダFの一覧を表示すると共に、新規フォルダアイコンFnおよびカーソルCUなどを表示する。このとき、カーソルCUの表示位置は、保存フォルダバッファ336に記憶されているフォルダ名に基づいて決められる。なお、ステップS7の処理を実行するプロセッサ24はアイコン表示処理部として機能する。
【0122】
続いて、ステップS9では、終了操作か否かを判断する。つまり、選択画面の表示を終了するための終了操作がされたか否かを判断する。また、具体的には、上述したように、フォルダアイコンFなどが表示されていない位置に、タッチアンドリリースがされたかが判断される。ステップS9で“YES”であれば、たとえば上記した終了操作がされると、ステップS11で通常画面を表示する。つまり、フォルダアイコンFの一覧表示に代えて、図5に示すように変更アイコン(保存フォルダアイコンF)および撮影キー66が表示される。また、ステップS5で“NO”である場合、つまり変更キー64が操作されずに、ポップアップタイマによって所定時間が計測された場合も、ステップS11で通常画面が表示される。なお、ステップS11の処理を実行するプロセッサ24は、変更アイコン表示処理部として機能する。
【0123】
続いて、ステップS13では、変更操作がされたか否かを判断する。たとえば、図6に示すように保存フォルダアイコンF1に対してタッチ操作がされたか否かを判断する。ステップS13で“NO”であれば、つまり上記した変更操作がされなければ、ステップS15で終了操作か否かを判断する。つまり、カメラ機能の終了操作がされたか否かを判断する。ステップS15で“YES”であれば、つまりカメラ機能の終了操作がされると、ファイル管理処理を終了する。
【0124】
また、ステップS15で“NO”であれば、ステップS13に戻る。また、ステップS13で“YES”であれば、つまり変更操作がされると、ステップS7およびステップS9の処理が再び実行される。
【0125】
また、ステップS9で“NO”であれば、つまりフォルダアイコンFが一覧表示された状態で、タッチアンドリリースがされなければ、ステップS17で並び替え操作がされたかが判断される。つまり、機能表示領域62内でダブルタッチがされたか否かを判断する。ステップS17で“YES”であれば、つまりダブルダッチがされると、ステップS19で並び替え処理を実行し、ステップS7に戻る。たとえば、フォルダアイコンFがフォルダ名の順番で並んでいる場合、図12に示す保存枚数の順番の並びとなるように、フォルダアイコンFが並び替えらえられる。なお、ステップS19の処理を実行するプロセッサ24は並び替え部として機能する。
【0126】
また、ステップS17で“NO”であれば、つまり上述した並び替え操作がされていなければ、ステップS21で表示変更操作か否かを判断する。つまり、右カーソルRCまたは左カーソルLCが表示された状態で、左右方向のスライドがされたか否かを判断する。ステップS21で“YES”であれば、たとえば図7(A)に示すように左方向のスライドがされると、ステップS23で表示フォルダを更新し、ステップS7に戻る。たとえば、図7(A)に示すように左方向のスライドがされた場合、「101」,「102」,「103」フォルダのフォルダ名が表示フォルダバッファ334に記録される。また、ステップS21で“NO”であれば、つまり上述した表示変更操作がされなければ、ステップS31に進む。
【0127】
図15を参照して、プロセッサ24はステップS31で、新規作成操作がされたか否かを判断する。ステップS31で“YES”であれば、新規フォルダ作成処理を実行する。つまり、フラッシュメモリ32のメモリ領域を確保し、新規フォルダの情報をフォルダテーブルデータ344に登録する。なお、ステップS33の処理を実行するプロセッサ24は作成部として機能する。
【0128】
続いて、ステップS35では、新規フォルダを保存フォルダとして設定する。たとえば、新規フォルダとして「104」フォルダが作成された場合、保存フォルダバッファ336に「104」フォルダのフォルダ名が記録される。そして、ステップS35の処理が終了すれば、図14のステップS11に戻る。
【0129】
ステップS31で“NO”であれば、つまり新規作成操作がされていなければ、ステップS37で選択操作か否かを判断する。つまり、一覧表示された少なくとも1つ以上のフォルダアイコンFに対してタッチ操作がされたか否かを判断する。ステップS37で“NO”であれば、たとえば選択画面が表示された状態でタッチ操作がされていなければ、図14のステップS7に戻る。
【0130】
また、ステップS37で“YES”であれば、つまりフォルダアイコンFに対してタッチ操作がされると、ステップS39でマルチタッチがされたか否かを判断する。たとえば、2つのフォルダアイコンFに対してほぼ同時にタッチされたか否かが判断される。ステップS39で“NO”であれば、つまり1つのフォルダアイコンに対してタッチ操作がされていれば、ステップS41で連写機能が有効にされているか否かを判断する。つまり、連写フラグ350がオンであるか否かが判断される。ステップS41で“NO”であれば、つまり連写フラグ350がオフであれば、ステップS43で選択されたフォルダを保存フォルダとして設定し、図14のステップS11に戻る。たとえば、図8(A)に示すように、フォルダアイコンF3に対してタッチ操作がされると、フォルダアイコンF3に対応する「102」フォルダのフォルダ名が保存フォルダバッファ336に記録される。
【0131】
また、ステップS41で“YES”であれば、つまり連写機能が有効にされていれば、ステップS45で、第1連写フォルダを設定する。たとえば、図11(B)に示すようにフォルダアイコンF5に対してタッチ操作がされた場合、対応する「104」フォルダのフォルダ名が第1連写フォルダバッファ338に記録される。なお、ステップS45の処理が終了すると、タッチ操作がされたフォルダアイコンFの色が変更される。
【0132】
続いて、ステップS47では、第2連写フォルダを設定し、図14のステップS11に戻る。まず、ステップS47では、2つ目のフォルダアイコンFに対してタッチ操作がされたかを判断する。たとえば、図11(C)に示すように、2つ目のフォルダアイコンF6に対してタッチ操作がされると、対応する「破棄」フォルダのフォルダ名を、第2連写フォルダバッファ340に記録する。なお、ステップS45,S47の処理を実行するプロセッサ24は連写フォルダ設定部として機能する。
【0133】
また、ステップS39で“YES”であれば、たとえば2つのフォルダアイコンFに対してマルチタッチがされると、ステップS49で選択された複数のフォルダを保存フォルダとして設定し、図14に示すステップS11に戻る。たとえば、図10(A)に示すように、フォルダアイコンF1およびフォルダアイコンF3に対してマルチタッチがされると、それぞれに対応する「100」,「102」フォルダのフォルダ名が保存フォルダバッファ336に記録される。
【0134】
なお、ファイル管理処理において、ステップS35,S43−49の処理を実行するプロセッサ24は設定部として機能する。
【0135】
図16は撮影処理のフロー図である。たとえば、カメラ機能を実行する操作がされると、プロセッサ24はステップS61で、撮影操作がされたか否かを判断する。つまり撮影キー66に対してタッチ操作がされたか否かを判断する。ステップS61で“NO”であれば、ステップS71に進む。一方、ステップS61で“YES”であれば、つまり撮影キー66に対してタッチ操作がされると、ステップS63でカメラモジュールに本撮影処理の実行命令を発行する。続いて、ステップS65では、JPEG変換処理を実行する。つまり、カメラモジュールから出力されたYUV形式の画像データが、JPEG形式の画像データに変換(圧縮)される。続いて、ステップS67では、画像データに対してメタ情報を関連付けて、画像ファイルを作成する。続いて、ステップS69では、画像ファイルを設定されている保存フォルダに保存する。つまり、保存フォルダバッファ336に記録されているフォルダ名に基づいて保存フォルダを特定し、作成された画像ファイルを特定した保存フォルダに保存する。なお、ステップS69の処理を実行するプロセッサ24は保存部として機能する。
【0136】
続いて、ステップS71では、終了操作がされたか否かを判断する。つまり、フォルダ管理処理のステップS15と同様、カメラ機能の終了操作がされたかが判断される。ステップS71で“NO”であれば、つまりカメラ機能の終了操作がされていなければ、ステップS61に戻る。一方、ステップS71で“YES”であれば、つまりカメラ機能の終了操作がされると、撮影処理を終了する。
【0137】
<第2実施例>
第2実施例では、フォルダアイコンFに代えて、タッチパネル38のタッチ範囲内に設定された特定領域SAを利用して、選択画面に遷移したり、保存フォルダの設定を変更したりする。以下、第2実施例について説明するが、上記のこと以外は、第1実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。
【0138】
図17を参照して、通常画面では、保存フォルダアイコンFに代えて、青色(図面では斜線)の変更特定領域SAcが設けられる。そして、第1実施例と同様、変更特定領域SAcに対してタッチ操作がされると、選択画面に遷移する。
【0139】
図18(A),(B)を参照して、変更特定領域SAcに対してタッチ操作がされると、記憶部に設定されているフォルダと対応するフォルダ特定領域SAf1,SAf2,SAf3が、機能表示領域62に対応するタッチ範囲の右上角、右下角、左下角に設定される。そして、機能表示領域62に対応するタッチ範囲の左上角には、新規フォルダ特定領域SAnが設定される。
【0140】
フォルダ特定領域SAfは、対応するフォルダ毎に、異なる色で彩色される。たとえば、保存フォルダと対応するフォルダ特定領域SAf1は緑色(図面では縦線)に彩色され、他のフォルダに対応するフォルダ特定領域SAf2,SAf3は黄色(図面では横線)に彩色される。そして、新規フォルダ特定領域SAnは赤色(図面では網目)に彩色される。これにより、使用者は、フォルダ特定領域SAfおよび新規フォルダ特定領域SAnに対応するフォルダを容易に識別することができる。
【0141】
ここで、第1実施例と同様、任意のフォルダ特定領域SAf1−SAf3に対してタッチ操作がされると、タッチ操作がされたフォルダ特定領域SAfに対応するフォルダが、保存フォルダとして設定される。また、新規フォルダ特定領域SAnに対してタッチ操作が行われると、新規フォルダが作成され、フォルダテーブルに対して新規フォルダに対応する行が追加される。
【0142】
このように、第2実施例でも、使用者は、スルー画像を確認しながら、任意のフォルダに対して撮影画像が保存されるように設定できるため、撮影するときの操作性が向上する。
【0143】
ただし、他の実施例では、特定領域SAは、タッチ範囲の角以外に設けられてもよい。また、その他の実施例では、特定領域SAは認識できるように彩色されていなくてもよい。たとえば、図18(B)に示すように、特定領域SAがタッチ範囲の角などの分かりやすい位置に設定されている場合、使用者は特定領域SAが見えなくても、その位置を把握することができる。そのため、特定領域SAが認識できるように彩色されていなくても問題ない。
【0144】
第2実施例のフォルダ管理処理の具体的な説明は省略するが、ステップS7の処理が実行されると、フォルダ特定領域SAfおよび新規ファイル特定領域SAnが機能表示領域62に対応するタッチ範囲に設定される。また、ステップS35,S43−S49のいずれかの処理が実行されると、タッチ操作がされたフォルダ特定領域SAfに対応するフォルダが保存フォルダとして設定される。そのため、第2実施例では、ステップS7の処理を実行するプロセッサ24は領域設定部として機能し、ステップS35,S43−S49の処理を実行するプロセッサ24は保存フォルダ設定部として機能する。
【0145】
なお、第1実施例および第2実施例は、任意に組み合わせることが可能であり、具体的な組み合わせについては容易に想像できるので、詳細な説明は省略する。
【0146】
また、選択画面において表示されるフォルダアイコンFまたはフォルダ特定領域SAfの数は3つに限らず、4つ以上であってもよいし、1または2つであってもよい。
【0147】
また、フォルダアイコンFまたはフォルダ特定領域SAfに対してダブルタッチがされた場合、そのフォルダに保存されている画像が表示されてもよい。
【0148】
また、フォルダ名は、使用者によって任意に編集することができる。また、保存フォルダアイコンFに対して、サムネイル画像Tおよび保存枚数が関連付けて表示されてもよい。
【0149】
また、他の実施例では、SXGA(1280×1024画素)に対応する受光素子が配置されている、イメージセンサ42が採用されてもよい。また、使用者は、画像データのサイズを、UXGAまたはSXGAの他に、XGA(1024×768画素)およびVGA (640×480画素)などに変更することができる。
【0150】
また、新規フォルダは、フラッシュメモリ32ではなく、メモリカード48に作成されてもよい。たとえば、画像データのサイズがXGA以上であれば新規フォルダがメモリカード48に作成される。画像データのサイズがXGA未満であれば新規フォルダがフラッシュメモリ32に作成される。
【0151】
また、他の実施例では、図4に示すフォルダアイコンではなく、他のデザインのアイコンが採用されてもよい。さらに、その他の実施例では、フォルダアイコンではなく、サムネイル画像を利用した画像アイコンや、スルー画像が透けて見える透明アイコンなどが採用されてもよい。
【0152】
また、その他の実施例では、撮影後に撮影画像をプレビュー表示し、その撮影画像を保存するか否かを使用者に入力させる場合、そのプレビュー表示を行っているときに、上述の実施例と同様、画像ファイルを保存するフォルダを変更できるようにしてもよい。
【0153】
また、携帯電話機10の通信方式はCDMA方式であるが、LTE方式、W−CDMA方式、GSM方式、TDMA方式、FDMA方式およびPHS方式などが採用されてもよい。また、ディスプレイ30にはLCDモニタが利用されるが、有機ELパネルなどが採用されてもよい。さらに、携帯電話機10の外観は、ストレート型だけに限らず、スライド型および1軸または2軸折り畳み型などであってもよい。
【0154】
また、本実施例で用いられた複数のプログラムは、データ配信用のサーバのHDDに記憶され、ネットワークを介して携帯電話機10に配信されてもよい。また、CD,DVD,BD(Blu−ray Disc)などの光学ディスク、USBメモリおよびメモリカードなどの記憶媒体に複数のプログラムを記憶させた状態で、その記憶媒体が販売または配布されてもよい。そして、上記したサーバや記憶媒体などを通じてダウンロードされた、複数のプログラムが本実施例と同等の構成の携帯電話機にインストールされた場合、本実施例と同等の効果が得られる。
【0155】
さらに、本実施例は、携帯電話機10のみに限らず、いわゆるフィーチャーフォンと呼ばれる携帯電話機や、デジタルカメラ、電子書籍端末、タブレット型PCおよびPDAなどに適用されてもよい。
【0156】
そして、本明細書中で挙げた、具体的な数値は、いずれも単なる一例であり、製品の仕様変更などに応じて適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0157】
10 … 携帯電話機
12 … アンテナ
14 … 無線通信回路
24 … プロセッサ
26 … キー入力装置
30 … ディスプレイ
34 … RAM
36 … タッチパネル制御回路
38 … タッチパネル
40 … カメラ制御回路
42 … イメージセンサ
44 … フォーカスレンズ
46 … I/F
48 … メモリカード
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯端末、フォルダ管理プログラムおよびフォルダ管理方法に関し、特に画像を撮影することができる、携帯端末、フォルダ管理プログラムおよびフォルダ管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
画像を撮影することができる、携帯端末の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1のデジタルカメラは、所定の日時変化が生じた場合には新規フォルダを作成して、この新規フォルダに撮影画像ファイルを記録する。
【特許文献1】特許第4480165号公報[H04N 5/91, H04N 5/225]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、特許文献1のデジタルカメラでは、同じ日に何度も撮影を行った場合、同一のフォルダに大量の撮影画像ファイルが記録されてしまう。そのため、同一のフォルダに記録されている大量の撮影画像ファイルを、内容に合わせて分類するのは、面倒である。また、撮影画像が保存されるフォルダを変更する場合、使用者は、煩雑な操作を行わなければならない。
【0004】
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、携帯端末、フォルダ管理プログラムおよびフォルダ管理方法を提供することである。
【0005】
この発明の他の目的は、撮影するときの操作性を向上させることができる、携帯端末、フォルダ管理プログラムおよびフォルダ管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために記述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
【0007】
第1の発明は、カメラモジュールおよびカメラモジュールが出力する画像を表示する表示部を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末であって、少なくとも1つのフォルダが設定されている記憶部、カメラモジュールの出力に基づいて、表示部にスルー画像を表示させる表示処理部、表示処理部によってスルー画像が表示されているとき、フォルダに対応するアイコンを選択可能に表示するアイコン表示処理部、選択されたアイコンに対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定する設定部、および撮影操作がされたとき、設定部によって設定された保存フォルダに撮影画像を保存する保存部を備える、携帯端末である。
【0008】
第1の発明では、携帯端末(10:実施例において対応する部分を例示する参照符号。以下、同じ。)は、カメラ制御回路(40)、イメージセンサ(42)およびフォーカスレンズ(44)を含むカメラモジュールを有し、使用者の操作に応じて撮影を行うカメラ機能を実行できる。また、カメラ機能が実行されると、表示部(30)には、カメラモジュールが出力する画像が表示される。記憶部は、フラッシュメモリ(32)およびメモリカード(48)を含み、少なくとも1つのフォルダが設定されている。表示処理部(24,S1)は、カメラモジュールの出力に基づいて表示部にスルー画像を表示させる。アイコン表示処理部(24,S7)は、たとえば、記憶部のフォルダに対応するアイコン(F1−F6)を、スルー画像に重ねて表示する。設定部(24,S35,S43−S49)は、たとえばタッチ操作などによってアイコンが選択されると、そのアイコンに対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定する。保存部(24,S69)は、撮影操作が行われると、設定された保存フォルダに撮影画像を保存する。
【0009】
第1の発明によれば、使用者は、スルー画像を確認しながら、任意のフォルダに対して撮影画像が保存されるように設定できる。そのため、撮影するときの操作性が向上する。
【0010】
第2の発明は、第1の発明に従属し、アイコン表示処理部は、新規フォルダに対応する新規アイコンを表示し、新規アイコンに対する操作がされたとき、記憶部に新規フォルダを作成する作成部をさらに備え、設定部は、作成部によって新規フォルダが作成されたとき、その新規フォルダを保存フォルダとして設定する。
【0011】
第2の発明では、アイコン表示処理部は、一覧表示されたアイコンの隣に、新規フォルダに対応する新規アイコン(Fn)を表示する。作成部(24,S33)は、新規アイコンが操作されると、記憶部に新規フォルダを作成する。そして、新規フォルダが作成されると、設定部は、その新規フォルダを保存フォルダとして設定する。
【0012】
第2の発明によれば、必要なフォルダが記憶部に設定されていなくても、使用者は新規フォルダを作成し、その新規フォルダに撮影画像を保存することができる。
【0013】
第3の発明は、第1の発明または第2の発明に従属し、表示処理部によってスルー画像が表示されているとき、設定されている保存フォルダを変更するための変更アイコンを表示する変更アイコン表示処理部をさらに備え、アイコン表示処理部は、変更アイコンに対する操作がされたとき、アイコンを選択可能に表示する。
【0014】
第3の発明では、変更アイコン表示処理部(24,S11)は、保存フォルダを変更するための変更アイコン(F)を、スルー画像に重ねて表示する。そして、変更アイコンが操作されると、アイコン表示処理部は、アイコンを表示する。
【0015】
第3の発明によれば、変更アイコンが操作されてから、アイコンが表示されるため、スルー画像の視認性が向上する。
【0016】
第4の発明は、第3の発明に従属し、変更アイコンは、保存フォルダに対応する保存アイコンを含む。
【0017】
第4の発明では、スルー画像と合わせて、現在設定されている保存フォルダを示す保存アイコン(F)が表示される。
【0018】
第4の発明によれば、スルー画像と共に保存アイコンが表示されるため、撮影操作を行う際の使用者の利便性が向上する。
【0019】
第5の発明は、第1の発明ないし第4の発明のいずれかに従属し、設定部は、複数のアイコンが同時に選択されたとき、選択された複数のアイコンに対応する複数のフォルダを、保存フォルダとして設定し、保存部は、撮影操作がされたとき、設定された複数の保存フォルダのそれぞれに、同じ撮影画像を保存する。
【0020】
第5の発明では、たとえば、2つのアイコンが同時に選択されると、その2つのアイコンに対応するフォルダが、保存フォルダとして設定される。そして、撮影操作がされると、2つのフォルダのそれぞれに対して同じ撮影画像が保存される。
【0021】
第5の発明によれば、撮影前に複数の保存フォルダを設定できるため、撮影後に撮影画像をコピーするような煩雑な操作を省略することができる。
【0022】
第6の発明は、第1の発明ないし第5の発明のいずれかに従属し、カメラ機能は、連続して撮影する連写機能および連写機能によって撮影された所定枚数の撮影画像のうち、状態が良い撮影画像を選別する選別機能を有し、設定部は、カメラ機能の連写機能が有効にされているとき、選択されたアイコンに対応するフォルダを、選別機能によって選別された状態が良い撮影画像を保存するための連写フォルダとして設定する連写フォルダ設定部を含む。
【0023】
第6の発明では、カメラ機能は、所定枚数(たとえば、9枚)を連続して撮影する連写機能と、所定枚数の撮影画像のうち状態が良い撮影画像を選別する選別機能とを有している。連写フォルダ設定部(24,S45,S47)は、連写機能が有効にされている状態でアイコンが選択されると、そのアイコンに対応するフォルダを連写フォルダとして設定する。そして、所定間数の画像が撮影されると、状態が良い撮影画像が連写フォルダに保存される。
【0024】
第6の発明によれば、連写後に必要な画像を別のフォルダに移す操作を行わずに済むようになる。
【0025】
第7の発明は、第1の発明ないし第6の発明のいずれかに従属し、アイコン表示処理部によって表示されたアイコンを、所定の順番に並び替える並び替え部をさらに備える。
【0026】
第7の発明では、並び替え部(24,S19)は、並び替え操作がされると、アイコンの並びが、保存枚数の順番となるように並び替える。
【0027】
第7の発明によれば、アイコンの並び順を変更することができるため、使用者は必要なアイコンを探しやすくなる。
【0028】
第8の発明は、第1の発明ないし第7の発明のいずれかに従属し、カメラ機能を実行する操作がされたとき、設定されている保存フォルダの変更操作を受け付けるポップアップを表示するポップアップ表示処理部をさらに備え、アイコン表示処理部は、変更操作がされたとき、アイコンを表示する。
【0029】
第8の発明では、ポップアップ表示処理部(24,S3)は、たとえば、保存フォルダを変更するための変更キー(64)を含むポップアップ(P)を表示する。
【0030】
第8の発明によれば、使用者は、カメラ機能を実行したときに、保存フォルダの設定を変更することができる。
【0031】
第9の発明は、少なくとも1つのフォルダが設定されている記憶部(32)、カメラモジュールおよびカメラモジュールが出力する画像を表示する表示部(30)を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末(10)のプロセッサ(24)を、カメラモジュール(40−44)の出力に基づいて、表示部にスルー画像を表示させる表示処理部(S1)、表示処理部によってスルー画像が表示されているとき、フォルダに対応するアイコン(F1−F6)を選択可能に表示するアイコン表示処理部(S7)、選択されたアイコンに対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定する設定部(S43−S49)、および撮影操作がされたとき、設定部によって設定された保存フォルダに撮影画像を保存する保存部(S67)として機能させる、フォルダ管理プログラムである。
【0032】
第9の発明でも、第1の発明と同様、使用者は、スルー画像を確認しながら、任意のフォルダに対して撮影画像が保存されるように設定できる。そのため、撮影するときの操作性が向上する。
【0033】
第10の発明は、少なくとも1つのフォルダが設定されている記憶部(32)、カメラモジュール(40−44)およびカメラモジュールが出力する画像を表示する表示部(30)を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末(10)のフォルダ管理方法であって、カメラモジュールの出力に基づいて、表示部にスルー画像を表示させ(S1)、スルー画像が表示されているとき、フォルダに対応するアイコン(F1−F6)を選択可能に表示し(S7)、選択されたアイコンに対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定し(S43−S49)、そして撮影操作がされたとき、設定部によって設定された保存フォルダに撮影画像を保存する(S67)、フォルダ管理方法である。
【0034】
第10の発明でも、第1の発明と同様、使用者は、スルー画像を確認しながら、任意のフォルダに対して撮影画像が保存されるように設定できる。そのため、撮影するときの操作性が向上する。
【0035】
第11の発明は、カメラモジュール、カメラモジュールが出力する画像を表示する表示部、表示部の上に設けられるタッチパネルおよびタッチパネルのタッチ範囲内のタッチ操作を検出する検出部を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末であって、少なくとも1つのフォルダが設定されている記憶部、カメラモジュールの出力に基づいて、表示部にスルー画像を表示させる表示処理部、表示処理部によってスルー画像が表示されているとき、フォルダに対応する特定領域をタッチ範囲の中に設定する領域設定部、特定領域にタッチ操作がされたとき、その特定領域に対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定する保存フォルダ設定部、および撮影操作がされたとき、設定部によって設定された保存フォルダに撮影画像を保存する保存部を備える、携帯端末である。
【0036】
第11の発明では、携帯端末(10)は、カメラモジュール(40−44)および表示部(30)を有し、カメラモジュールの出力に基づく画像が表示部に表示される。また、表示部にはタッチパネル(38)が設けられており、タッチパネルに対するタッチ操作が検出部によって検出される。記憶部(32,48)には少なくとも1つのフォルダが設定され、表示処理部(24,S1)はカメラモジュールの出力に基づいて、表示部にスルー画像を表示させる。領域設定部(24,S7)は、スルー画像が表示されているときに、フォルダに対応する特定領域を、タッチ範囲の角などに設定する。保存フォルダ設定部(24,S35,S43−S49)は、たとえばタッチ領域の角に設けられた特定領域にタッチ操作がされると、その特定領域に対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定する。そして、保存部(24,S69)は、撮影操作がされたとき、設定された保存フォルダに撮影画像を保存する。
【0037】
第11の発明でも、第1の発明と同様、使用者は、スルー画像を確認しながら、任意のフォルダに対して撮影画像が保存されるように設定できる。そのため、撮影するときの操作性が向上する。
【発明の効果】
【0038】
この発明によれば、撮影するときの操作性を向上させることができる。
【0039】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1はこの発明の一実施例の携帯電話機の電気的な構成を示す図解図である。
【図2】図2は図1に示す携帯電話機の外観の一例を示す外観図である。
【図3】図3は図1に示すRAMに記憶されているフォルダテーブルの構成の一例を示す図解図である。
【図4】図4は図1に示すディスプレイに表示されるスルー画像およびポップアップの一例を示す図解図である。
【図5】図5は図1に示すディスプレイに表示されるスルー画像の一例を示す図解図である。
【図6】図6は図1に示すディスプレイに対してフォルダアイコンの一覧を表示する操作の手順の一例を示す図解図である。
【図7】図7は図1に示すディスプレイに表示されるフォルダアイコンの一覧を変更する操作の手順の一例を示す図解図である。
【図8】図8は図1に示すディスプレイに表示されるフォルダアイコンの一覧を用いて保存フォルダを設定する操作の手順の一例を示す図解図である。
【図9】図9は図1に示すディスプレイに表示されるフォルダアイコンの一覧を用いて保存フォルダを設定する他の操作の手順の一例を示す図解図である。
【図10】図10は図1に示すディスプレイに表示されるフォルダアイコンの一覧を用いて保存フォルダを設定するその他の操作の手順の一例を示す図解図である。
【図11】図11は図1に示すディスプレイに表示されるフォルダアイコンの一覧を用いて2つの連写フォルダを設定する操作の手順の一例を示す図解図である。
【図12】図12は図1に示すディスプレイに表示されたフォルダアイコンの並びが変更された状態の一例を示す図解図である。
【図13】図13は図1に示すRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。
【図14】図14は図1に示すプロセッサのフォルダ管理処理の一部の一例を示すフロー図である。
【図15】図15は図1に示すプロセッサのフォルダ管理処理の他の一部の一例であって、図14に後続するフロー図である。
【図16】図16は図1に示すプロセッサの撮影処理の一例を示すフロー図である。
【図17】図17は図1に示すディスプレイに表示されるスルー画像の他の一例を示す図解図である。
【図18】図18は図1に示すディスプレイに対してフォルダアイコンの一覧を表示する操作の手順の他の一例を示す図解図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
<第1実施例>
図1を参照して、携帯電話機10は、携帯端末の一種であり、コンピュータまたはCPUと呼ばれるプロセッサ24を含む。また、プロセッサ24は、無線通信回路14、A/D変換器16、D/A変換器20、キー入力装置26、表示ドライバ28、フラッシュメモリ32、RAM34、タッチパネル制御回路36、カメラ制御回路40およびインターフェース(以下、I/Fと言う。)46などが接続される。
【0042】
また、無線通信回路14にはアンテナ12が接続される。A/D変換器16にはマイク18が接続され、D/A変換器20にはスピーカ22が接続される。表示ドライバ28にはディスプレイ30が接続される。タッチパネル制御回路36には、タッチパネル38が接続される。カメラ制御回路40には、イメージセンサ42およびフォーカスレンズ44のレンズ位置を調節するモータが接続される。そして、I/F46には、メモリカード48が着脱可能に接続される。
【0043】
プロセッサ24は、携帯電話機10の全体制御を司る。RAM34は、プロセッサ24の作業領域(描画領域を含む)ないしバッファ領域として用いられる。フラッシュメモリ32は、記憶部として機能し、携帯電話機10の文字、画像、音声、音および映像のようなコンテンツのデータが記録される。
【0044】
A/D変換器16は、マイク18を通して入力される音声ないし音についてのアナログ音声信号を、デジタル音声信号に変換する。D/A変換器20は、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換(復号)して、図示しないアンプを介してスピーカ22に与える。したがって、アナログ音声信号に対応する音声ないし音がスピーカ22から出力される。
【0045】
なお、プロセッサ24は、D/A変換器20と接続されるアンプの増幅率を制御することでスピーカ22から出力される音声の音量を調整する。
【0046】
キー入力装置26は操作部として機能し、通話キー26a、終話キー26bおよび機能キー26cなどを備える。また、使用者が操作したキーの情報(キーデータ)はプロセッサ24に入力される。
【0047】
表示ドライバ28は、プロセッサ24の指示の下、当該表示ドライバ28に接続されたディスプレイ30の表示を制御する。また、表示ドライバ28は表示する画像データを一時的に記憶するビデオメモリ(図示せず)を含む。ディスプレイ30には、LEDを光源とするバックライトがエッジライト方式に基づいて設けられており、そのバックライトによってディスプレイ30の表示パネルが照明される。なお、バックライトの光源は冷陰極管などであってもよい。
【0048】
タッチパネル38は、指などの物体が表面に接近して生じた電極間の静電容量の変化を検出する静電容量方式で、たとえば1本または複数本の指がタッチパネル38に触れたことを検出する。また、タッチパネル38は、ディスプレイ30の上に設けられ、その画面内で、任意の位置を指示するためのポインティングデバイスである。タッチパネル制御回路36は検出部として機能し、タッチパネル38のタッチ有効範囲内で、押したり、撫でたり、触られたりするタッチ操作を検出して、そのタッチ操作の位置を示す座標データをプロセッサ24に出力する。つまり、使用者は、タッチパネル38の表面を指で、押したり、撫でたり、触れたりすることによって、操作位置や、操作方向などを携帯電話機10に入力する。
【0049】
ここで、使用者がタッチパネル38の上面を指で触れる操作を「タッチ」と言う。一方、タッチパネル38から指を離す操作を「リリース」と言う。そして、使用者がタッチパネル38の上面をタッチして、続けてリリースする操作を「タッチアンドリリース」と言う。
【0050】
また、タッチパネル38の表面を撫でる操作を「スライド」と言う。さらに、2回連続してタッチアンドリリースを行う操作を「ダブルタッチ」と言い、2か所にほぼ同時にタッチする操作を「マルチタッチ」と言う。そして、「タッチ操作」には、上記したタッチ、リリース、タッチアンドリリース、スライド、ダブルタッチおよびマルチタッチなどが含まれる。
【0051】
また、タッチによって示された座標を「タッチ点」(タッチ開始位置)と言い、リリースによって示された座標を「リリース点」(タッチ終了位置)と言う。
【0052】
なお、タッチ操作は指だけに限らず、導電体が先端に取り付けられたタッチペンなどによって行われてもよい。また、タッチパネル38の検出方式には、表面型の静電容量方式が採用されてもよいし、抵抗膜方式、超音波方式、赤外線方式および電磁誘導方式などであってもよい。
【0053】
カメラ制御回路40、イメージセンサ42およびフォーカスレンズ44は、まとめてカメラモジュールと呼ばれ、携帯電話機10で静止画像または動画像を撮影するために利用される。たとえば、カメラ機能を実行するキー操作またはタッチ操作が行われると、プロセッサ24はカメラ機能を実行して、カメラ制御回路40を起動する。
【0054】
イメージセンサ42の撮像エリアには、UXGA(1600×1200画素)に対応する受光素子が表示されている。そのため、被写体の光学像がイメージセンサ42に照射されると、撮像エリアでは光電変換によって被写体の光学像に対応する電荷、つまりUXGAの生画像信号が生成される。
【0055】
カメラ機能が実行されると、被写体のリアルタイム動画像つまりスルー画像(プレビュー画像)をディスプレイ30に表示するべく、プロセッサ24は、カメラ制御回路40に内蔵されるイメージセンサドライバを起動させ、露光動作および指定された読み出し領域に対応する電荷読み出し動作を、イメージセンサドライバに命令する。
【0056】
イメージセンサドライバは、イメージセンサ42の撮像面の露光と、当該露光によって生成された電荷の読み出しとを実行する。この結果、生画像信号が、イメージセンサ42から出力される。また、出力された生画像信号はカメラ制御回路40に入力され、カメラ制御回路40は入力された生画像信号に対して、色分離、白バランス調整、YUV変換などの処理を施し、YUV形式の画像データを生成する。そして、YUV形式の画像データはプロセッサ24に入力される。
【0057】
また、プロセッサ24に入力されたYUV形式の画像データは、プロセッサ24によってRAM34に格納(一時記憶)される。このとき、プロセッサ24は、間引き読み出し命令を表示ドライバ28に発行する。そして、表示ドライバ28は、プロセッサ24から発行された間引き読み出し命令に従って、YUV形式の画像データをディスプレイ30に出力する。これによって、被写界を表す低解像度(たとえば、320×240画素)のスルー画像がディスプレイ30に表示される。
【0058】
ここで、カメラ制御回路40は生画像信号からフォーカス評価値を算出し、そのフォーカス評価値をプロセッサ24に出力する。プロセッサ24は、カメラ制御回路40から出力されたフォーカス評価値に基づいて、AF処理を実行する。AF処理が実行されると、カメラ制御回路40はプロセッサ24の指示の下、フォーカスレンズ44のレンズ位置を調整する。その結果、被写体にピントが合わせられたスルー画像がディスプレイ30に表示される。
【0059】
次に、静止画像の撮影操作が行われると、プロセッサ24は、静止画像の本撮影処理の実行命令を、カメラ制御回路40に発行する。実行命令が発行されると、カメラ制御回路40は、イメージセンサ42から出力されたUXGAの生画像信号に上述した各処理を行ったうえで、YUV形式の画像データをプロセッサ24に出力する。プロセッサ24は、YUV形式の画像データを、JPEG形式の画像データに変換(圧縮)してRAM34に一旦格納する。そして、プロセッサ24は、RAM34から画像データを読み出し、メタ情報を関連付けて、1つの画像ファイルとしてフラッシュメモリ32に保存する。このとき、プロセッサ24は、図示しないスピーカから、本撮影処理が実行されていること通知する音を出力させる。なお、フラッシュメモリ32には、少なくとも1つ以上のフォルダが設定されており、画像ファイルは、保存フォルダとして設定されているフォルダに保存される。
【0060】
また、カメラ機能は、連写機能および選別機能を有している。連写機能とは、所定枚数(たとえば、9枚)の画像を連続して撮影する機能である。また、選別機能とは、連写機能によって連続して撮影された撮影画像から、顔の認識率や、フォーカス評価値などに基づいて、状態が良い撮影画像を選別する機能である。
【0061】
なお、カメラ機能のメタ情報には、時刻情報、画像サイズおよび携帯電話機10の機種名(型番)などが含まれる。また、画像データに関連付けられるメタ情報はExif形式で保存される。
【0062】
I/F46は、メモリカード48に保存されている画像ファイルや、音楽ファイルなどを読み出すためのインターフェースである。また、メモリカード48には、フラッシュメモリ32と同様、フォルダが設けられており、本撮影処理が実行されると、メモリカード48のフォルダに画像ファイルが保存されることもある。さらに、メモリカード48には、RAM34に記憶されているアドレス帳データなどがバックアップデータとして、記憶されることもある。
【0063】
無線通信回路14は、CDMA方式での無線通信を行うための回路である。たとえば、使用者がキー入力装置26を用いて電話発信(発呼)を指示すると、無線通信回路14は、プロセッサ24の指示の下、電話発信処理を実行し、アンテナ12を介して電話発信信号を出力する。電話発信信号は、基地局および通信網(図示せず)を経て相手の電話機に送信される。そして、相手の電話機において着信処理が行われると、通信可能状態が確立され、プロセッサ24は通話処理を実行する。
【0064】
通常の通話処理について具体的に説明すると、相手の電話機から送られてきた変調音声信号はアンテナ12によって受信される。受信された変調音声信号には、無線通信回路14によって復調処理および復号処理が施される。そして、これらの処理によって得られた受話音声信号は、D/A変換器20によってアナログ音声信号に変換された後、スピーカ22から出力される。一方、マイク18を通して取り込まれた送話音声信号は、A/D変換器16によってデジタル音声信号に変換された後、プロセッサ24に与えられる。デジタル音声信号に変換された送話信号には、プロセッサ24の指示の下、無線通信回路14によって符号化処理および変調処理が施され、アンテナ12を介して出力される。したがって、変調音声信号は、基地局および通信網を介して相手の電話機に送信される。
【0065】
また、相手の電話機からの電話発信信号がアンテナ12によって受信されると、無線通信回路14は、電話着信(着呼)をプロセッサ24に通知する。これに応じて、プロセッサ24は、表示ドライバ28を制御して、着信通知に記述された発信元情報(電話番号など)をディスプレイ30に表示する。また、これとほぼ同時に、プロセッサ24は、図示しないスピーカから着信音(着信メロディ、着信音声と言うこともある。)を出力させる。
【0066】
そして、使用者が通話キーを用いて応答操作を行うと、無線通信回路14は、プロセッサ24の指示の下、電話着信処理を実行する。さらに、通信可能状態が確立され、プロセッサ24は上述した通常の通話処理を実行する。
【0067】
また、通話可能状態に移行した後に終話キーによって通話終了操作が行われると、プロセッサ24は、無線通信回路14を制御して、通話相手に通話終了信号を送信する。そして、通話終了信号の送信後、プロセッサ24は通話処理を終了する。また、先に通話相手から通話終了信号を受信した場合も、プロセッサ24は通話処理を終了する。さらに、通話相手によらず、移動通信網から通話終了信号を受信した場合も、プロセッサ24は通話処理を終了する。
【0068】
なお、他の実施例では、無線通信回路14、A/D変換機16およびD/A変換機20はプロセッサ24に含まれていてもよい。また、フォルダが設定されるフラッシュメモリ32およびメモリカード48は、まとめて記憶部と呼ばれることもある。
【0069】
図2(A)は、携帯電話機10の表面の外観を示す外観図であり、図2(B)は携帯電話機10の裏面の外観を示す外観図である。図2(A),(B)を参照して、携帯電話機10は、ストレート型の形状をしており、平面矩形の筐体Cを有する。図示しないマイク18は、筐体Cに内蔵され、内蔵されたマイク18に通じる開口OP2は筐体Cの縦方向一方の表面に設けられる。同じく、図示しないスピーカ22は、筐体Cに内蔵され、内蔵されたスピーカ22に通じる開口OP1は、筐体Cの縦方向他方の表面に設けられる。ディスプレイ30は、モニタ画面が筐体Cの表面側から見えるように取り付けられる。また、ディスプレイ30にはタッチパネル38が設けられる。カメラモジュールに通じる開口OP3は、筐体Cの裏面左上に設けられる。そして、キー入力装置26が備える、通話キー26a、終話キー26bおよびメニューキー26cは、筐体Cの表面に設けられる。
【0070】
たとえば、使用者は、ディスプレイ30に表示されたダイヤルキーに対して、タッチ操作を行うことで電話番号を入力し、通話キー26aによって音声発信操作を行う。そして、使用者は、通話が終了すると、終話キー26bによって通話終了操作を行う。また、使用者は、メニューキー26cを操作することで、ディスプレイ30にメニュー画面を表示する。さらに、使用者は、ディスプレイ30に表示されたソフトキーおよびメニューに対してタッチ操作を行うことで、メニューの選択および確定を行う。そして、使用者は、終話キー26bを長押しすることで携帯電話機10の電源をオン/オフする。また、使用者は、カメラ機能を実行しているときは、開口OP3を被写体に向けて、撮影操作を行うことができる。
【0071】
なお、アンテナ12、無線通信回路14、A/D変換機16、D/A変換機20、プロセッサ24、表示ドライバ28、フラッシュメモリ32、RAM34、タッチパネル制御回路36、カメラモジュール、I/F46およびメモリカード48は筐体Cに内蔵されているため、図2(A),(B)では図示されない。
【0072】
図3は、フォルダテーブルの構成の一例を示す図解図である。フォルダテーブルには、フラッシュメモリ32およびメモリカード48に設けられているフォルダの情報が記録されている。そのため、「フォルダ名」、「保存枚数」、「更新日時」、「属性」および「サムネイル画像」などの列を含む。
【0073】
「フォルダ名」の列には、各フォルダのフォルダ名が記録される。「保存枚数」の列には、フォルダ名に対応して、フォルダに保存されている画像ファイルの数(枚数)が記録される。「更新日時」の列には、フォルダ名に対応して、最後に画像ファイルが保存された日時が記録される。「属性」の列には、フォルダ名に対応して、フォルダが設定されている記憶部、つまりフラッシュメモリ32(内部)またはメモリカード48(外部)を示す文字列が記録される。そして、「サムネイル画像」の列には、フォルダ名に対応して、最後に保存された画像ファイルが記録されているメモリ領域を示す、メモリアドレスが記録されている。このメモリアドレスは、後述するサムネイル画像を作成する際に読み出される。また、サムネイル画像は、読み出された画像ファイルに基づいて作成され、図4などに示すように、フォルダの内容を表すときに表示される。
【0074】
たとえば、「フォルダ名」の列に「100」が記録されている行を参照して、「100」フォルダは、フラッシュメモリ(内部)32に設けられており、173枚の画像ファイルが保存されている。また、「100」フォルダに対して画像ファイルが最後に保存された日時は「20XX年9月1日、9時25分(20XX/09/01,9:25)」であり、メモリアドレス「0X000000AA」で示されるメモリ領域に、最後に保存された画像ファイルが記録されている。
【0075】
図4は、ディスプレイ30に表示されるスルー画像およびポップアップPの一例を示す図解図である。図4を参照して、ディスプレイ30の表示範囲は、状態表示領域60および機能表示領域62を含む。状態表示領域60には、アンテナ12による電波受信状態を示すアイコン(ピクト)、二次電池の残電池容量を示すアイコンおよび日時が表示される。
【0076】
また、機能表示領域62には、スルー画像が表示されると共に、ポップアップPが表示される。ポップアップPには、保存フォルダを示すフォルダアイコンF1、その保存フォルダに対して最後に保存された画像ファイルを示すサムネイル画像T1およびその保存フォルダの保存枚数を示す文字列が含まれると共に、変更キー64が含まれる。なお、変更キー64については後述するため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0077】
ポップアップPに表示される内容は、図2に示すフォルダテーブルに基づいて表示される。たとえば、「100」フォルダが保存フォルダして設定されている場合、図2に示すフォルダテーブルにおいて、フォルダ名が「100」と記録されている行から、「100」のフォルダ名と、「173枚」の保存枚数と、「0X000000AA」のメモリアドレスとが読み出される。その結果、ポップアップPには、「100」と書かれたフォルダアイコンF1が表示され、保存枚数として「173枚」が表示され、上記メモリアドレスに基づいて読み出された画像ファイルに対応する、サムネイル画像T1が表示される。
【0078】
図5を参照して、ポップアップPが表示されてから所定時間(たとえば、5秒)が経過すると、ポップアップPの表示は消え、通常画面に遷移する。通常画面に遷移すると、機能表示領域62の右側には、保存フォルダを示す保存フォルダアイコンF1および撮影キー66が表示される。つまり、スルー画像と共に保存フォルダアイコンFが表示されるため、撮影操作を行う際の使用者の利便性が向上する。
【0079】
なお、保存フォルダアイコンFは、ポップアップPに含まれていたフォルダアイコンFと同じフォルダ(ここでは、「100」フォルダ)と対応する。
【0080】
たとえば、機能表示領域62内でマルチタッチされた後に、2本の指が離れるようにスライドされると、スルー画像がズームアップされる。一方、2本の指が近づくようにスライドされると、スルー画像がズームダウンされる。
【0081】
そして、撮影キー66に対してタッチ操作がされると、本撮影処理が実行され、撮影画像に基づいて作成された画像ファイルが、保存フォルダアイコンF1に対応する「100」フォルダに保存される。
【0082】
ここで、本実施例では、スルー画像が表示されている状態のときに、ポップアップPに含まれる変更キー64または保存フォルダアイコンF1に対してタッチ操作が行われると、選択画面に遷移する。選択画面では、記憶部に設定されているフォルダに対応するフォルダアイコンが、機能表示領域62に一覧表示される。そして、使用者は、一覧表示されたフォルダアイコンFに対してタッチ操作を行うことで、撮影画像に基づく画像ファイルが保存されるフォルダを容易に変更することができる。
【0083】
たとえば、図6(A),(B)を参照して、変更アイコンとも呼ばれる保存フォルダアイコンF1に対してタッチ操作がされると、記憶部に設定されているフォルダと対応するフォルダアイコンF1−F3が、機能表示領域62において選択可能に表示される。
【0084】
フォルダアイコンF1−F3のそれぞれには、フォルダテーブルに基づいて、サムネイル画像T1−T3および保存枚数が関連付けて表示される。また、保存フォルダとして設定されていることを示すカーソルCUが、フォルダアイコンF1に関連付けて表示される。さらに、フォルダアイコンFの一覧表示の右側には、表示範囲の右の外側に、表示されていないフォルダアイコンFが存在していることを示す、右カーソルRCが表示される。そして、フォルダアイコンFの一覧表示の左側には、後述する新規フォルダアイコンFnが表示される。
【0085】
このように、保存フォルダアイコンFが操作されてから、フォルダアイコンFが一覧表示されるため、通常画面のスルー画像の視認性が向上する。たとえば、常にフォルダアイコンFを表示するようにした場合、機能表示領域62の表示内容が多くなり、スルー画像の視認性が低下してしまう。ところが、本実施例のように、通常画面から選択画面に遷移したときにフォルダアイコンFを一覧表示することで、通常画面のスルー画像の視認性を向上させることができる。ただし、他の実施例では、使用者の利便性とスルー画像の視認性を両立するために、フォルダアイコンFなどの表示サイズを縮小したうえで、機能表示領域62の下側(または上側など)に表示するようにしてもよい。
【0086】
なお、他の実施例では、保存フォルダアイコンFに代えて、専用アイコン(変更アイコン)が機能表示領域62に表示されてもよい。
【0087】
図7(A),(B)を参照して、右カーソルRCが表示されている状態で、左方向のスライド操作がされると、表示されていなかったフォルダアイコンFが表示される。つまり、図7(A)の状態で、左方向のスライド操作がされると、表示されていなかったフォルダアイコンF4が、機能表示領域62に表示される。
【0088】
フォルダアイコンF4が表示されると、フォルダアイコンF4に対応するサムネイル画像T4および保存枚数(25枚)も表示される。また、機能表示領域62内に表示可能なフォルダアイコンFの数は3つまでであるため、左側に表示されていたフォルダアイコンF1と、フォルダアイコンF1に関連付けて表示されていたサムネイル画像T1、保存枚数およびカーソルCUとが表示されなくなる。そして、フォルダアイコンF1に代えて、表示範囲の左の外側に、フォルダアイコンF1が存在していることを示す、左カーソルLCが表示される。
【0089】
また、フォルダアイコンF4はメモリカード48に設定されているフォルダであるため、アイコンにはメモリカード48(外部メモリ)に設定されていることを示す補助アイコンが付される。
【0090】
なお、左カーソルLCが表示されている状態で右方向のスライド操作が行われると、フォルダアイコンFの表示が図6(B)の状態に戻る。また、他の実施例では、右カーソルRCまたは左カーソルLCに対してタッチ操作がされたときに、表示範囲の外側に存在しているフォルダアイコンFが表示されてもよい。
【0091】
そして、任意のフォルダアイコンFに対してタッチ操作がされると、タッチ操作によって選択(指定)されたフォルダアイコンFに対応するフォルダが、保存アイコンとして設定される。図8(A),(B)を参照して、フォルダアイコンF3に対してタッチ操作が行われると、フォルダアイコンF3に対応する「102」フォルダが保存フォルダとして設定される。その結果、選択画面から通常画面に遷移し、保存フォルダとして設定された「102」フォルダに対応する保存フォルダアイコンF3および撮影キー66が、機能表示領域62の右側に表示される。
【0092】
このように、使用者は、スルー画像を確認しながら、任意のフォルダに対して撮影画像が保存されるように設定できる。そのため、撮影するときの操作性が向上する。特に、使用者は、スルー画像とサムネイル画像Tとを見ることができるため、保存フォルダとして設定するフォルダを容易に特定しやすくなる。
【0093】
図9(A),(B)を参照して、新規フォルダアイコンFnに対してタッチ操作が行われると、新規フォルダが作成される。つまり、フォルダテーブルに対して、新規フォルダに対応する行が追加される。そして、作成された新規フォルダが保存フォルダとして設定される。たとえば、新規フォルダアイコンFnにタッチ操作がされ、新規フォルダとして「104」フォルダが作成された場合、選択画面から通常画面に遷移すると、フォルダアイコンFの一覧表示が消え、保存フォルダとして設定された「104」フォルダに対応する保存フォルダアイコンF5および撮影キー66が機能表示領域62に表示される。
【0094】
このように、必要なフォルダが記憶部に設定されていなくても、使用者は新規フォルダを作成し、その新規フォルダに撮影画像を保存することができる。特に、サムネイル画像に基づいて保存フォルダとして設定するフォルダを見つけられなかったり、保存フォルダとして設定するフォルダの保存枚数が多すぎたりした場合、使用者は、新規フォルダを作成することができる。
【0095】
図10(A),(B)を参照して、複数のフォルダにマルチタッチが行われると、複数のフォルダが保存フォルダとして設定される。たとえば、フォルダアイコンF1およびフォルダアイコンF3に対してマルチタッチがされると、各フォルダアイコンF1,F3に対応する「100」フォルダおよび「102」フォルダのそれぞれが、保存フォルダとして設定される。そのため、選択画面から通常画面に戻ると、「100」フォルダおよび「102」フォルダに対応する、保存フォルダアイコンF1,F2および撮影キー66が、機能表示領域62に表示される。そして、この状態で撮影キー66が操作され、本撮影処理が実行されると、「100」フォルダおよび「102」フォルダに対して、同じ撮影画像が保存される。このように、撮影前に複数の保存フォルダを設定できるため、撮影後に撮影画像を他のフォルダにコピーするような煩雑な操作を省略することができる。
【0096】
図11(A)を参照して、カメラ機能の連写機能が有効にされると、機能表示領域62には連写アイコンSIが表示される。そして、連写機能が有効にされている場合、選別機能によって選別された撮影画像が保存される第1連写フォルダ、および選別されなかった撮影画像が保存される第2連写フォルダを設定することができる。
【0097】
なお、図11(A)−(C)では、説明のために、使用者によって新たに設定された「破棄」フォルダに対応するフォルダアイコンF6と、フォルダアイコンF6に関連するサムネイル画像T6および保存枚数とがさらに表示されている。
【0098】
図11(B),(C)を参照して、たとえば、フォルダアイコンFが一覧表示されているときにフォルダアイコンF5にタッチ操作がされると、第1連写フォルダとして設定され、フォルダアイコンF5の色が変化する。つまり、色を変化させることで、フォルダアイコンF5が第1連写フォルダとして設定されていることが示される。続いて、フォルダアイコンF6にタッチ操作がされると、第2連写フォルダとして設定され、通常画面に戻る。
【0099】
そして、図11(D)を参照して、機能表示領域62の右側には、第1連写フォルダとして設定された「104」フォルダに対応するフォルダアイコンF5と、第2連写フォルダとして設定された「破棄」フォルダに対応するフォルダアイコンF6と、撮影キー66とが表示されると共に、左上に連写アイコンSIが表示される。
【0100】
この状態で、撮影キー66にタッチ操作がされると、所定枚数の画像が連続して撮影され、状態の良い撮影画像が第1連写フォルダとして設定されている「104」フォルダに保存されると共に、他の撮影画像が第2連写フォルダとして設定されている「破棄」フォルダに保存される。つまり、連写後に必要な画像を別のフォルダに移す操作を行わずに済むようになる。また、選択されなかった撮影画像は、第2連写フォルダとして設定された「破棄」フォルダを開くことで、確認することができる。ただし、「破棄」フォルダに保存された画像ファイルは、所定期間が経過した後に自動的に削除されてもよい。
【0101】
次に、フォルダアイコンFが一覧表示されているときに、機能表示領域62内でダブルタッチされると、フォルダアイコンFの並び順が変更される。たとえば、選択画面のフォルダアイコンFは、初期状態では、フォルダ名の順番で並べられている。この状態で、ダブルタッチがされると、図12に示すように、保存枚数の順番となるように、フォルダアイコンFが並び替えられる。また、図12では、フォルダアイコンFは保存枚数が多い順番に並べられているが、上下方向のスライドを行うことで保存枚数が少ない順番に並び替えることもできる。
【0102】
さらに、フォルダアイコンFの並びは、ダブルタッチがされる毎に、更新日時の順番、属性の順番と切り替えられる。そして、属性の順番で並べられているときにダブルタッチがされると、フォルダ名の順番に戻る。
【0103】
このように、フォルダアイコンFの並び順を変更することができるため、使用者は必要なフォルダアイコンを探しやすくなる。ただし、他の実施例において、携帯電話機10が加速度センサを備えている場合、携帯電話機10を振る操作を行うことで、フォルダアイコンFの並びを初期状態(フォルダ名の順番)に戻すことができてもよい。
【0104】
なお、図示は省略したが、カメラ機能が起動したときに表示されるポップアップPに含まれる変更キー64が操作された場合でも、図6(B)に示すようにフォルダアイコンFが一覧表示される。つまり、使用者は、カメラ機能を実行したときに、保存フォルダの設定を変更することもできる。
【0105】
また、フォルダアイコンFが一覧表示されている状態で、アイコンや、サムネイル画像Tが表示されていないところでタッチアンドリリースがされると、保存フォルダの設定を変更せずに、一覧表示が消去される。
【0106】
図13は、RAM34のメモリマップを示す図である。RAM34には、プログラム記憶領域302およびデータ記憶領域304が含まれる。また、プログラムおよびデータの一部は、フラッシュメモリ32から一度に全部または必要に応じて部分的かつ順次的に読み出され、RAM34に記憶される。
【0107】
プログラム記憶領域302には、携帯電話機10を動作させるためのプログラムが記憶されている。たとえば、携帯電話機10を動作させるためのプログラムには、フォルダ管理プログラム310および撮影プログラム312などが含まれる。
【0108】
フォルダ管理プログラム310は、保存フォルダの設定を変更するためのプログラムである。撮影プログラム312は、撮影操作に応じて画像を撮影し、撮影画像に基づく画像ファイルを保存するためのプログラムである。
【0109】
なお、図示は省略するが、携帯電話機10を動作させるためのプログラムには、通話状態を確立するためのプログラムなどが含まれる。
【0110】
続いて、データ記憶領域304には、タッチバッファ330、スルー画像バッファ332、表示フォルダバッファ334、保存フォルダバッファ336、第1連写フォルダバッファ338および第2連写フォルダバッファ340などが設けられると共に、タッチ座標マップデータ342、フォルダテーブルデータ344およびGUIデータ346が記憶される。また、データ記憶領域304には、タッチフラグ348、連写フラグ350およびポップアップカウンタ352も設けられる。
【0111】
タッチバッファ330には、タッチパネル制御回路36から出力される、タッチ点、タッチ位置、リリース点の座標が一時的に記憶される。スルー画像バッファ332には、YUV形式の画像データが一時的に記憶される。表示フォルダバッファ334には、機能表示領域62に表示されるフォルダアイコンFと対応するフォルダ名などが記憶される。保存フォルダバッファ336には、保存フォルダとして設定されているフォルダ名などが一時的に記憶される。第1連写フォルダバッファ338および第2連写フォルダバッファ340には、第1連写フォルダおよび第2連写フォルダとして設定されたフォルダ名が一時的に記憶される。
【0112】
タッチ座標マップデータ342は、タッチ操作におけるタッチ座標と、ディスプレイ30の表示座標とを対応付けるためのデータである。つまり、タッチ座標マップデータ342に基づいて、タッチパネル38に対して行われたタッチ操作の結果が、ディスプレイ30の表示に対応付けられる。
【0113】
フォルダテーブルデータ334は、たとえば、図3に示す構成のフォルダテーブルに対応するデータである。GUIデータ346は、ポップアップPや、フォルダアイコンFなどを表示するための画像や文字列を含むデータである。
【0114】
タッチフラグ348は、タッチパネル38に対してタッチ操作がされているか否かを判断するためのフラグである。たとえば、タッチフラグ348は、1ビットのレジスタで構成される。タッチフラグ348がオン(成立)されると、レジスタにはデータ値「1」が設定される。一方、タッチフラグ348がオフ(不成立)されると、レジスタにはデータ値「0」が設定される。
【0115】
連写フラグ350は、連写機能が有効にされているかを判断するためのフラグである。なお、連写フラグ350の構成は、タッチフラグ348とほぼ同じであるため、構成の詳細な説明は省略する。
【0116】
ポップアップカウンタ352は、ポップアップPが表示されている時間を計測するためのカウンタであり、リセットされるとカウント(計測)を開始する。そのため、ポップアップカウンタ352は、ポップアップタイマと呼ばれることもある。
【0117】
なお、図示は省略するが、データ記憶領域304には、待機状態でディスプレイ30表示される画像データや、文字列のデータなどが記憶されると共に、携帯電話機10の動作に必要なカウンタおよびフラグも設けられる。
【0118】
プロセッサ24は、Android(登録商標)およびREXなどのLinux(登録商標)ベースのOSや、その他のOSの制御下で、図14、図15に示すファイル管理処理および図16に示す撮影処理などを含む、複数のタスクを並列的に処理する。
【0119】
図14はファイル管理処理の一部のフロー図である。たとえば、カメラ機能を実行する操作がされると、プロセッサ24はステップS1で、スルー画像を表示する。つまり、スルー画像バッファ322に記憶されている、YUV形式の画像データの間引き読み出し命令を表示ドライバ28に発行する。なお、ステップS1の処理を実行するプロセッサ24は、表示処理部として機能する。
【0120】
続いて、ステップS3では、ポップアップPを表示する。つまり、保存フォルダバッファ336に基づいて、フォルダテーブルデータ344から保存フォルダの情報を読み出し、ポップアップPを機能表示領域62に表示する。そして、ポップアップPが表示されると、ポップアップタイマが初期化される。なお、ステップS3の処理を実行するプロセッサ24はポップアップ表示処理部として機能する。
【0121】
続いて、ステップS5では、変更キー64が操作されたか否かを判断する。つまり、図4に示す変更キー64に対してタッチ操作がされたか否かを判断する。ステップS5で“YES”であれば、つまり変更キー64にタッチ操作がされると、ステップS7で選択画面を表示する。つまり、フォルダテーブルデータ344に基づいて、表示するフォルダアイコンFを決めて、表示フォルダバッファ336にフォルダ名を格納する。そして、プロセッサ24は、表示フォルダバッファ336に基づいて、ファイルフォルダFの一覧を表示すると共に、新規フォルダアイコンFnおよびカーソルCUなどを表示する。このとき、カーソルCUの表示位置は、保存フォルダバッファ336に記憶されているフォルダ名に基づいて決められる。なお、ステップS7の処理を実行するプロセッサ24はアイコン表示処理部として機能する。
【0122】
続いて、ステップS9では、終了操作か否かを判断する。つまり、選択画面の表示を終了するための終了操作がされたか否かを判断する。また、具体的には、上述したように、フォルダアイコンFなどが表示されていない位置に、タッチアンドリリースがされたかが判断される。ステップS9で“YES”であれば、たとえば上記した終了操作がされると、ステップS11で通常画面を表示する。つまり、フォルダアイコンFの一覧表示に代えて、図5に示すように変更アイコン(保存フォルダアイコンF)および撮影キー66が表示される。また、ステップS5で“NO”である場合、つまり変更キー64が操作されずに、ポップアップタイマによって所定時間が計測された場合も、ステップS11で通常画面が表示される。なお、ステップS11の処理を実行するプロセッサ24は、変更アイコン表示処理部として機能する。
【0123】
続いて、ステップS13では、変更操作がされたか否かを判断する。たとえば、図6に示すように保存フォルダアイコンF1に対してタッチ操作がされたか否かを判断する。ステップS13で“NO”であれば、つまり上記した変更操作がされなければ、ステップS15で終了操作か否かを判断する。つまり、カメラ機能の終了操作がされたか否かを判断する。ステップS15で“YES”であれば、つまりカメラ機能の終了操作がされると、ファイル管理処理を終了する。
【0124】
また、ステップS15で“NO”であれば、ステップS13に戻る。また、ステップS13で“YES”であれば、つまり変更操作がされると、ステップS7およびステップS9の処理が再び実行される。
【0125】
また、ステップS9で“NO”であれば、つまりフォルダアイコンFが一覧表示された状態で、タッチアンドリリースがされなければ、ステップS17で並び替え操作がされたかが判断される。つまり、機能表示領域62内でダブルタッチがされたか否かを判断する。ステップS17で“YES”であれば、つまりダブルダッチがされると、ステップS19で並び替え処理を実行し、ステップS7に戻る。たとえば、フォルダアイコンFがフォルダ名の順番で並んでいる場合、図12に示す保存枚数の順番の並びとなるように、フォルダアイコンFが並び替えらえられる。なお、ステップS19の処理を実行するプロセッサ24は並び替え部として機能する。
【0126】
また、ステップS17で“NO”であれば、つまり上述した並び替え操作がされていなければ、ステップS21で表示変更操作か否かを判断する。つまり、右カーソルRCまたは左カーソルLCが表示された状態で、左右方向のスライドがされたか否かを判断する。ステップS21で“YES”であれば、たとえば図7(A)に示すように左方向のスライドがされると、ステップS23で表示フォルダを更新し、ステップS7に戻る。たとえば、図7(A)に示すように左方向のスライドがされた場合、「101」,「102」,「103」フォルダのフォルダ名が表示フォルダバッファ334に記録される。また、ステップS21で“NO”であれば、つまり上述した表示変更操作がされなければ、ステップS31に進む。
【0127】
図15を参照して、プロセッサ24はステップS31で、新規作成操作がされたか否かを判断する。ステップS31で“YES”であれば、新規フォルダ作成処理を実行する。つまり、フラッシュメモリ32のメモリ領域を確保し、新規フォルダの情報をフォルダテーブルデータ344に登録する。なお、ステップS33の処理を実行するプロセッサ24は作成部として機能する。
【0128】
続いて、ステップS35では、新規フォルダを保存フォルダとして設定する。たとえば、新規フォルダとして「104」フォルダが作成された場合、保存フォルダバッファ336に「104」フォルダのフォルダ名が記録される。そして、ステップS35の処理が終了すれば、図14のステップS11に戻る。
【0129】
ステップS31で“NO”であれば、つまり新規作成操作がされていなければ、ステップS37で選択操作か否かを判断する。つまり、一覧表示された少なくとも1つ以上のフォルダアイコンFに対してタッチ操作がされたか否かを判断する。ステップS37で“NO”であれば、たとえば選択画面が表示された状態でタッチ操作がされていなければ、図14のステップS7に戻る。
【0130】
また、ステップS37で“YES”であれば、つまりフォルダアイコンFに対してタッチ操作がされると、ステップS39でマルチタッチがされたか否かを判断する。たとえば、2つのフォルダアイコンFに対してほぼ同時にタッチされたか否かが判断される。ステップS39で“NO”であれば、つまり1つのフォルダアイコンに対してタッチ操作がされていれば、ステップS41で連写機能が有効にされているか否かを判断する。つまり、連写フラグ350がオンであるか否かが判断される。ステップS41で“NO”であれば、つまり連写フラグ350がオフであれば、ステップS43で選択されたフォルダを保存フォルダとして設定し、図14のステップS11に戻る。たとえば、図8(A)に示すように、フォルダアイコンF3に対してタッチ操作がされると、フォルダアイコンF3に対応する「102」フォルダのフォルダ名が保存フォルダバッファ336に記録される。
【0131】
また、ステップS41で“YES”であれば、つまり連写機能が有効にされていれば、ステップS45で、第1連写フォルダを設定する。たとえば、図11(B)に示すようにフォルダアイコンF5に対してタッチ操作がされた場合、対応する「104」フォルダのフォルダ名が第1連写フォルダバッファ338に記録される。なお、ステップS45の処理が終了すると、タッチ操作がされたフォルダアイコンFの色が変更される。
【0132】
続いて、ステップS47では、第2連写フォルダを設定し、図14のステップS11に戻る。まず、ステップS47では、2つ目のフォルダアイコンFに対してタッチ操作がされたかを判断する。たとえば、図11(C)に示すように、2つ目のフォルダアイコンF6に対してタッチ操作がされると、対応する「破棄」フォルダのフォルダ名を、第2連写フォルダバッファ340に記録する。なお、ステップS45,S47の処理を実行するプロセッサ24は連写フォルダ設定部として機能する。
【0133】
また、ステップS39で“YES”であれば、たとえば2つのフォルダアイコンFに対してマルチタッチがされると、ステップS49で選択された複数のフォルダを保存フォルダとして設定し、図14に示すステップS11に戻る。たとえば、図10(A)に示すように、フォルダアイコンF1およびフォルダアイコンF3に対してマルチタッチがされると、それぞれに対応する「100」,「102」フォルダのフォルダ名が保存フォルダバッファ336に記録される。
【0134】
なお、ファイル管理処理において、ステップS35,S43−49の処理を実行するプロセッサ24は設定部として機能する。
【0135】
図16は撮影処理のフロー図である。たとえば、カメラ機能を実行する操作がされると、プロセッサ24はステップS61で、撮影操作がされたか否かを判断する。つまり撮影キー66に対してタッチ操作がされたか否かを判断する。ステップS61で“NO”であれば、ステップS71に進む。一方、ステップS61で“YES”であれば、つまり撮影キー66に対してタッチ操作がされると、ステップS63でカメラモジュールに本撮影処理の実行命令を発行する。続いて、ステップS65では、JPEG変換処理を実行する。つまり、カメラモジュールから出力されたYUV形式の画像データが、JPEG形式の画像データに変換(圧縮)される。続いて、ステップS67では、画像データに対してメタ情報を関連付けて、画像ファイルを作成する。続いて、ステップS69では、画像ファイルを設定されている保存フォルダに保存する。つまり、保存フォルダバッファ336に記録されているフォルダ名に基づいて保存フォルダを特定し、作成された画像ファイルを特定した保存フォルダに保存する。なお、ステップS69の処理を実行するプロセッサ24は保存部として機能する。
【0136】
続いて、ステップS71では、終了操作がされたか否かを判断する。つまり、フォルダ管理処理のステップS15と同様、カメラ機能の終了操作がされたかが判断される。ステップS71で“NO”であれば、つまりカメラ機能の終了操作がされていなければ、ステップS61に戻る。一方、ステップS71で“YES”であれば、つまりカメラ機能の終了操作がされると、撮影処理を終了する。
【0137】
<第2実施例>
第2実施例では、フォルダアイコンFに代えて、タッチパネル38のタッチ範囲内に設定された特定領域SAを利用して、選択画面に遷移したり、保存フォルダの設定を変更したりする。以下、第2実施例について説明するが、上記のこと以外は、第1実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。
【0138】
図17を参照して、通常画面では、保存フォルダアイコンFに代えて、青色(図面では斜線)の変更特定領域SAcが設けられる。そして、第1実施例と同様、変更特定領域SAcに対してタッチ操作がされると、選択画面に遷移する。
【0139】
図18(A),(B)を参照して、変更特定領域SAcに対してタッチ操作がされると、記憶部に設定されているフォルダと対応するフォルダ特定領域SAf1,SAf2,SAf3が、機能表示領域62に対応するタッチ範囲の右上角、右下角、左下角に設定される。そして、機能表示領域62に対応するタッチ範囲の左上角には、新規フォルダ特定領域SAnが設定される。
【0140】
フォルダ特定領域SAfは、対応するフォルダ毎に、異なる色で彩色される。たとえば、保存フォルダと対応するフォルダ特定領域SAf1は緑色(図面では縦線)に彩色され、他のフォルダに対応するフォルダ特定領域SAf2,SAf3は黄色(図面では横線)に彩色される。そして、新規フォルダ特定領域SAnは赤色(図面では網目)に彩色される。これにより、使用者は、フォルダ特定領域SAfおよび新規フォルダ特定領域SAnに対応するフォルダを容易に識別することができる。
【0141】
ここで、第1実施例と同様、任意のフォルダ特定領域SAf1−SAf3に対してタッチ操作がされると、タッチ操作がされたフォルダ特定領域SAfに対応するフォルダが、保存フォルダとして設定される。また、新規フォルダ特定領域SAnに対してタッチ操作が行われると、新規フォルダが作成され、フォルダテーブルに対して新規フォルダに対応する行が追加される。
【0142】
このように、第2実施例でも、使用者は、スルー画像を確認しながら、任意のフォルダに対して撮影画像が保存されるように設定できるため、撮影するときの操作性が向上する。
【0143】
ただし、他の実施例では、特定領域SAは、タッチ範囲の角以外に設けられてもよい。また、その他の実施例では、特定領域SAは認識できるように彩色されていなくてもよい。たとえば、図18(B)に示すように、特定領域SAがタッチ範囲の角などの分かりやすい位置に設定されている場合、使用者は特定領域SAが見えなくても、その位置を把握することができる。そのため、特定領域SAが認識できるように彩色されていなくても問題ない。
【0144】
第2実施例のフォルダ管理処理の具体的な説明は省略するが、ステップS7の処理が実行されると、フォルダ特定領域SAfおよび新規ファイル特定領域SAnが機能表示領域62に対応するタッチ範囲に設定される。また、ステップS35,S43−S49のいずれかの処理が実行されると、タッチ操作がされたフォルダ特定領域SAfに対応するフォルダが保存フォルダとして設定される。そのため、第2実施例では、ステップS7の処理を実行するプロセッサ24は領域設定部として機能し、ステップS35,S43−S49の処理を実行するプロセッサ24は保存フォルダ設定部として機能する。
【0145】
なお、第1実施例および第2実施例は、任意に組み合わせることが可能であり、具体的な組み合わせについては容易に想像できるので、詳細な説明は省略する。
【0146】
また、選択画面において表示されるフォルダアイコンFまたはフォルダ特定領域SAfの数は3つに限らず、4つ以上であってもよいし、1または2つであってもよい。
【0147】
また、フォルダアイコンFまたはフォルダ特定領域SAfに対してダブルタッチがされた場合、そのフォルダに保存されている画像が表示されてもよい。
【0148】
また、フォルダ名は、使用者によって任意に編集することができる。また、保存フォルダアイコンFに対して、サムネイル画像Tおよび保存枚数が関連付けて表示されてもよい。
【0149】
また、他の実施例では、SXGA(1280×1024画素)に対応する受光素子が配置されている、イメージセンサ42が採用されてもよい。また、使用者は、画像データのサイズを、UXGAまたはSXGAの他に、XGA(1024×768画素)およびVGA (640×480画素)などに変更することができる。
【0150】
また、新規フォルダは、フラッシュメモリ32ではなく、メモリカード48に作成されてもよい。たとえば、画像データのサイズがXGA以上であれば新規フォルダがメモリカード48に作成される。画像データのサイズがXGA未満であれば新規フォルダがフラッシュメモリ32に作成される。
【0151】
また、他の実施例では、図4に示すフォルダアイコンではなく、他のデザインのアイコンが採用されてもよい。さらに、その他の実施例では、フォルダアイコンではなく、サムネイル画像を利用した画像アイコンや、スルー画像が透けて見える透明アイコンなどが採用されてもよい。
【0152】
また、その他の実施例では、撮影後に撮影画像をプレビュー表示し、その撮影画像を保存するか否かを使用者に入力させる場合、そのプレビュー表示を行っているときに、上述の実施例と同様、画像ファイルを保存するフォルダを変更できるようにしてもよい。
【0153】
また、携帯電話機10の通信方式はCDMA方式であるが、LTE方式、W−CDMA方式、GSM方式、TDMA方式、FDMA方式およびPHS方式などが採用されてもよい。また、ディスプレイ30にはLCDモニタが利用されるが、有機ELパネルなどが採用されてもよい。さらに、携帯電話機10の外観は、ストレート型だけに限らず、スライド型および1軸または2軸折り畳み型などであってもよい。
【0154】
また、本実施例で用いられた複数のプログラムは、データ配信用のサーバのHDDに記憶され、ネットワークを介して携帯電話機10に配信されてもよい。また、CD,DVD,BD(Blu−ray Disc)などの光学ディスク、USBメモリおよびメモリカードなどの記憶媒体に複数のプログラムを記憶させた状態で、その記憶媒体が販売または配布されてもよい。そして、上記したサーバや記憶媒体などを通じてダウンロードされた、複数のプログラムが本実施例と同等の構成の携帯電話機にインストールされた場合、本実施例と同等の効果が得られる。
【0155】
さらに、本実施例は、携帯電話機10のみに限らず、いわゆるフィーチャーフォンと呼ばれる携帯電話機や、デジタルカメラ、電子書籍端末、タブレット型PCおよびPDAなどに適用されてもよい。
【0156】
そして、本明細書中で挙げた、具体的な数値は、いずれも単なる一例であり、製品の仕様変更などに応じて適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0157】
10 … 携帯電話機
12 … アンテナ
14 … 無線通信回路
24 … プロセッサ
26 … キー入力装置
30 … ディスプレイ
34 … RAM
36 … タッチパネル制御回路
38 … タッチパネル
40 … カメラ制御回路
42 … イメージセンサ
44 … フォーカスレンズ
46 … I/F
48 … メモリカード
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラモジュールおよび前記カメラモジュールが出力する画像を表示する表示部を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末であって、
少なくとも1つのフォルダが設定されている記憶部、
前記カメラモジュールの出力に基づいて、前記表示部にスルー画像を表示させる表示処理部、
前記表示処理部によってスルー画像が表示されているとき、フォルダに対応するアイコンを選択可能に表示するアイコン表示処理部、
選択されたアイコンに対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定する設定部、および
撮影操作がされたとき、前記設定部によって設定された保存フォルダに撮影画像を保存する保存部を備える、携帯端末。
【請求項2】
前記アイコン表示処理部は、新規フォルダに対応する新規アイコンを表示し、
前記新規アイコンに対する操作がされたとき、前記記憶部に新規フォルダを作成する作成部をさらに備え、
前記設定部は、前記作成部によって新規フォルダが作成されたとき、その新規フォルダを前記保存フォルダとして設定する、請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
前記表示処理部によってスルー画像が表示されているとき、設定されている保存フォルダを変更するための変更アイコンを表示する変更アイコン表示処理部をさらに備え、
前記アイコン表示処理部は、前記変更アイコンに対する操作がされたとき、アイコンを選択可能に表示する、請求項1または2記載の携帯端末。
【請求項4】
前記変更アイコンは、保存フォルダに対応する保存アイコンを含む、請求項3記載の携帯端末。
【請求項5】
前記設定部は、複数のアイコンが同時に選択されたとき、選択された複数のアイコンに対応する複数のフォルダを、保存フォルダとして設定し、
前記保存部は、撮影操作がされたとき、設定された複数の保存フォルダのそれぞれに、同じ撮影画像を保存する、請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項6】
前記カメラ機能は、連続して撮影する連写機能および前記連写機能によって撮影された所定枚数の撮影画像のうち状態が良い撮影画像を選別する選別機能を有し、
前記設定部は、前記カメラ機能の連写機能が有効にされているとき、選択されたアイコンに対応するフォルダを、前記選別機能によって選別された状態が良い撮影画像を保存するための連写フォルダとして設定する連写フォルダ設定部を含む、請求項1ないし5のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項7】
前記アイコン表示処理部によって表示されたアイコンを、所定の順番に並び替える並び替え部をさらに備える、請求項1ないし6のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項8】
前記カメラ機能を実行する操作がされたとき、設定されている保存フォルダの変更操作を受け付けるポップアップを表示するポップアップ表示処理部をさらに備え、
前記アイコン表示処理部は、前記変更操作がされたとき、アイコンを表示する、請求項1ないし7のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項9】
少なくとも1つのフォルダが設定されている記憶部、カメラモジュールおよび前記カメラモジュールが出力する画像を表示する表示部を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末のプロセッサを、
前記カメラモジュールの出力に基づいて、前記表示部にスルー画像を表示させる表示処理部、
前記表示処理部によってスルー画像が表示されているとき、フォルダに対応するアイコンを選択可能に表示するアイコン表示処理部、
選択されたアイコンに対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定する設定部、および
撮影操作がされたとき、前記設定部によって設定された保存フォルダに撮影画像を保存する保存部として機能させる、フォルダ管理プログラム。
【請求項10】
少なくとも1つのフォルダが設定されている記憶部、カメラモジュールおよび前記カメラモジュールが出力する画像を表示する表示部を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末のフォルダ管理方法であって、
前記カメラモジュールの出力に基づいて、前記表示部にスルー画像を表示させ、
スルー画像が表示されているとき、フォルダに対応するアイコンを選択可能に表示し、
選択されたアイコンに対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定し、そして
撮影操作がされたとき、前記設定部によって設定された保存フォルダに撮影画像を保存する、フォルダ管理方法。
【請求項11】
カメラモジュール、前記カメラモジュールが出力する画像を表示する表示部、前記表示部の上に設けられるタッチパネルおよび前記タッチパネルのタッチ範囲内のタッチ操作を検出する検出部を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末であって、
少なくとも1つのフォルダが設定されている記憶部、
前記カメラモジュールの出力に基づいて、前記表示部にスルー画像を表示させる表示処理部、
前記表示処理部によってスルー画像が表示されているとき、フォルダに対応する特定領域を前記タッチ範囲の中に設定する領域設定部、
前記特定領域にタッチ操作がされたとき、その特定領域に対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定する保存フォルダ設定部、および
撮影操作がされたとき、前記設定部によって設定された保存フォルダに撮影画像を保存する保存部を備える、携帯端末。
【請求項1】
カメラモジュールおよび前記カメラモジュールが出力する画像を表示する表示部を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末であって、
少なくとも1つのフォルダが設定されている記憶部、
前記カメラモジュールの出力に基づいて、前記表示部にスルー画像を表示させる表示処理部、
前記表示処理部によってスルー画像が表示されているとき、フォルダに対応するアイコンを選択可能に表示するアイコン表示処理部、
選択されたアイコンに対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定する設定部、および
撮影操作がされたとき、前記設定部によって設定された保存フォルダに撮影画像を保存する保存部を備える、携帯端末。
【請求項2】
前記アイコン表示処理部は、新規フォルダに対応する新規アイコンを表示し、
前記新規アイコンに対する操作がされたとき、前記記憶部に新規フォルダを作成する作成部をさらに備え、
前記設定部は、前記作成部によって新規フォルダが作成されたとき、その新規フォルダを前記保存フォルダとして設定する、請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
前記表示処理部によってスルー画像が表示されているとき、設定されている保存フォルダを変更するための変更アイコンを表示する変更アイコン表示処理部をさらに備え、
前記アイコン表示処理部は、前記変更アイコンに対する操作がされたとき、アイコンを選択可能に表示する、請求項1または2記載の携帯端末。
【請求項4】
前記変更アイコンは、保存フォルダに対応する保存アイコンを含む、請求項3記載の携帯端末。
【請求項5】
前記設定部は、複数のアイコンが同時に選択されたとき、選択された複数のアイコンに対応する複数のフォルダを、保存フォルダとして設定し、
前記保存部は、撮影操作がされたとき、設定された複数の保存フォルダのそれぞれに、同じ撮影画像を保存する、請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項6】
前記カメラ機能は、連続して撮影する連写機能および前記連写機能によって撮影された所定枚数の撮影画像のうち状態が良い撮影画像を選別する選別機能を有し、
前記設定部は、前記カメラ機能の連写機能が有効にされているとき、選択されたアイコンに対応するフォルダを、前記選別機能によって選別された状態が良い撮影画像を保存するための連写フォルダとして設定する連写フォルダ設定部を含む、請求項1ないし5のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項7】
前記アイコン表示処理部によって表示されたアイコンを、所定の順番に並び替える並び替え部をさらに備える、請求項1ないし6のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項8】
前記カメラ機能を実行する操作がされたとき、設定されている保存フォルダの変更操作を受け付けるポップアップを表示するポップアップ表示処理部をさらに備え、
前記アイコン表示処理部は、前記変更操作がされたとき、アイコンを表示する、請求項1ないし7のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項9】
少なくとも1つのフォルダが設定されている記憶部、カメラモジュールおよび前記カメラモジュールが出力する画像を表示する表示部を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末のプロセッサを、
前記カメラモジュールの出力に基づいて、前記表示部にスルー画像を表示させる表示処理部、
前記表示処理部によってスルー画像が表示されているとき、フォルダに対応するアイコンを選択可能に表示するアイコン表示処理部、
選択されたアイコンに対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定する設定部、および
撮影操作がされたとき、前記設定部によって設定された保存フォルダに撮影画像を保存する保存部として機能させる、フォルダ管理プログラム。
【請求項10】
少なくとも1つのフォルダが設定されている記憶部、カメラモジュールおよび前記カメラモジュールが出力する画像を表示する表示部を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末のフォルダ管理方法であって、
前記カメラモジュールの出力に基づいて、前記表示部にスルー画像を表示させ、
スルー画像が表示されているとき、フォルダに対応するアイコンを選択可能に表示し、
選択されたアイコンに対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定し、そして
撮影操作がされたとき、前記設定部によって設定された保存フォルダに撮影画像を保存する、フォルダ管理方法。
【請求項11】
カメラモジュール、前記カメラモジュールが出力する画像を表示する表示部、前記表示部の上に設けられるタッチパネルおよび前記タッチパネルのタッチ範囲内のタッチ操作を検出する検出部を有し、カメラ機能を実行する、携帯端末であって、
少なくとも1つのフォルダが設定されている記憶部、
前記カメラモジュールの出力に基づいて、前記表示部にスルー画像を表示させる表示処理部、
前記表示処理部によってスルー画像が表示されているとき、フォルダに対応する特定領域を前記タッチ範囲の中に設定する領域設定部、
前記特定領域にタッチ操作がされたとき、その特定領域に対応するフォルダを、撮影画像が保存される保存フォルダとして設定する保存フォルダ設定部、および
撮影操作がされたとき、前記設定部によって設定された保存フォルダに撮影画像を保存する保存部を備える、携帯端末。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2013−74349(P2013−74349A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−210059(P2011−210059)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
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