携帯端末および携帯端末の表示方法
【課題】個人情報の漏洩を防止することができるようにする。
【解決手段】携帯端末は、少なくとも一の第1の画像を表示可能な表示部と、表示部に第1の画像が表示されている場合に、第1の画像を第2の画像に置換すべきトリガーを検知する検知部131と、表示部に第1の画像が表示され、かつ、検知部がトリガーを検知した場合に、第1の画像に含まれる情報に特定の情報が含まれるか否かを判別する判別部132と、判別部が第1の画像に含まれる情報に特定の情報が含まれるという判別をした場合に、表示部に表示されている第1の画像を第2の画像に置換する置換部133とを有する。
【解決手段】携帯端末は、少なくとも一の第1の画像を表示可能な表示部と、表示部に第1の画像が表示されている場合に、第1の画像を第2の画像に置換すべきトリガーを検知する検知部131と、表示部に第1の画像が表示され、かつ、検知部がトリガーを検知した場合に、第1の画像に含まれる情報に特定の情報が含まれるか否かを判別する判別部132と、判別部が第1の画像に含まれる情報に特定の情報が含まれるという判別をした場合に、表示部に表示されている第1の画像を第2の画像に置換する置換部133とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、携帯電話機の携帯端末および携帯端末の表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、市場に広く流通している携帯電話機等の携帯端末では、写真等の画像データを始め、電話帳等の個人情報を扱うことができる。このような携帯端末では、表示画面を自由にカスタマイズできることが多い。例えば、待ち受け画面やメニュー画面にお気に入りの写真やメモを貼り付けることが可能である。
【0003】
このような、種々のデータを扱う携帯端末が第三者の手に渡った場合には、悪用される恐れがある。そこで、第三者に携帯端末を悪用されないように、セキュリティを向上させた携帯端末が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−300298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1が開示する技術によれば、第三者が外部メモリを使用して、携帯端末内部のデータを持ち出すことを防止することができる。
しかしながら、第三者が、待ち受け画面等の表示画面を見ることは可能である。例えば、待ち受け画面がカスタマイズされている場合、この待ち受け画面には、ユーザの個人情報が反映されている。このため、待ち受け画面等の表示画面から個人情報が漏洩される恐れがある。
【0006】
本発明は、個人情報の漏洩を防止することができる、携帯端末および携帯端末の表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の携帯端末は、少なくとも一の第1の画像を表示可能な表示部と、前記表示部に前記第1の画像が表示されている場合に、前記第1の画像を第2の画像に置換すべきトリガーを検知する検知部と、前記表示部に前記第1の画像が表示され、かつ、前記検知部が前記トリガーを検知した場合に、前記第1の画像に含まれる情報に特定の情報が含まれるか否かを判別する判別部と、前記判別部が前記第1の画像に含まれる情報に前記特定の情報が含まれるという判別をした場合に、前記表示部に表示されている前記第1の画像を前記第2の画像に置換する置換部とを有する。
【0008】
好適には、前記表示部は、少なくとも一の前記第1の画像を含む第1の表示画面と、前記第1の表示画面と異なる第2の表示画面とを表示可能であり、前記置換部は、前記判別部が前記第1の表示画面に含まれる前記第1の画像に前記特定の情報が含まれるという判別をした場合に、前記第1の表示画面を前記第2の表示画面に置換する。
【0009】
好適には、本発明の携帯端末は、通話を行う通話機能と、少なくとも、電子メールの受信を行う電子メール機能と、生体情報によって生体認証を行う生体認証機能とを有し、前記検知部は、前記通話機能による外部からの着信、前記電子メール機能による電子メールの受信、および前記生体認証機能による生体認証の内、少なくともいずれか一を前記トリガーとして検知する。
【0010】
好適には、本発明の携帯端末は、通話を行う通話機能を有し、前記置換部は、前記判別部が前記第1の表示画面に含まれる情報に前記特定の情報が含まれるという判別をし、かつ、前記通話機能により予め登録されている外部との通話が実行される場合には、前記表示部に表示されている前記第1の画像から前記第2の画像への置換を停止する。
【0011】
好適には、前記検知部は、前記表示部に前記第2の画像が表示されている場合に、前記第2の画像を前記第1の画像に置換すべきトリガーを検知し、前記置換部は、前記表示部に前記第2の画像が表示され、かつ、前記検知部が前記トリガーを検知した場合に、前記表示部に表示されている前記第2の画像を前記第1の画像に置換する。
【0012】
本発明の携帯端末の表示方法は、表示部に少なくとも第1の画像が表示されている場合に、前記第1の画像を第2の画像に置換すべきトリガーを検知するステップと、前記表示部に前記第1の画像が表示され、かつ、前記検知部が前記トリガーを検知した場合に、前記第1の画像に含まれる情報に特定の情報が含まれるか否かを判別するステップと、前記第1の画像に含まれる情報に前記特定の情報が含まれるという判別をした場合に、前記表示部に表示されている前記第1の画像を前記第2の画像に置換するステップとを有する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、個人情報の漏洩を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係る携帯端末の構成例を示す概略ブロック図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態に係る待ち受け画面の例を示す模式概念図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態に係るメニュー画面の例を示す模式概念図である。
【図4】図4は、本発明の実施形態に係るカムフラージュ画面の例を示す模式概念図である。
【図5】図5は、本発明の実施形態に係る制御部の構成例を示す概略ブロック図である。
【図6】図6は、本発明の実施形態に係る生体センサ部の構成例を示す概略断面図である。
【図7】図7は、本発明の実施形態に係る携帯端末の動作例を示すフローチャートである。
【図8】図8は、本発明の実施形態に係る携帯端末の動作例を示すフローチャートである。
【図9】図9は、本発明の変形例に係るカムフラージュ画面の例を示す模式概念図である。
【図10】図10は、本発明の変形例に係るカムフラージュ画面の例を示す模式概念図である。
【図11】図11は、本発明の変形例に係るカムフラージュ画面の例を示す模式概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
【0016】
[携帯端末の全体像]
図1は、本発明の実施形態に係る携帯端末の構成例を示す概略ブロック図である。図1には、携帯端末10の信号処理に関する主要部が図示されている。
【0017】
図1に図示するように、携帯端末10は、アンテナ11、通信部12、制御部13、記憶部14、音声入出力部15、表示部16、操作部17、および生体センサ部18を有する。
【0018】
携帯端末10は、本実施形態においては携帯電話機である。携帯端末10は、例えばPHS(Personal Handy phone System)等の携帯端末であってもよい。携帯端末10は、例えば、通話機能、電子メール機能、指紋認証機能、カメラ機能、電子マネー機能、表示カスタマイズ機能、カムフラージュ機能を有する。この他、携帯端末10は、例えば、Webサイトの閲覧機能、メモを取ることができるメモ機能、スケジュールを管理するスケジュール機能も有する。
【0019】
通話機能は、他の通信機器と音声通話を行う機能である。電子メール機能は、電子メールの作成、電子メールの送受信を行う機能である。指紋認証機能は、生体情報としての指紋による指紋認証を行う機能である。カメラ機能は、被写体を撮像する機能である。電子マネー機能は、電子マネーによる決済が可能な機能である。音声通話や電子メールの使用時には、ネットワークを介して他の通信機器と通信が行われる。
【0020】
表示カスタマイズ機能を図2および図3に関連付けて説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る待ち受け画面の例を示す模式概念図である。
図3は、本発明の実施形態に係るメニュー画面の例を示す模式概念図である。
【0021】
表示カスタマイズ機能は、例えば、待ち受け画面に所望するアイコンやメモを配置したり、メニュー画面に表示される項目を編集することができる機能である。表示カスタマイズ機能により、待ち受け画面やメニュー画面を使い勝手が良いようにカスタマイズすることができる。図2には、表示部16の表示画面SCに待ち受け画面が表示されている場合が例示されている。なお、表示画面SCは、その上部に表示されているバッテリ残量、現在時間等の表示領域R1と、表示画面SCの下部に表示されているメニューバー等の表示領域R2を除いたものとする。
【0022】
図2に図示するように、この待ち受け画面には、種々のアイコンが表示画面SCに略等間隔で配列されている。待ち受け画面には、これらのアイコンの内、例えば、ショートカットとして機能するアイコンI1、スケジュール帳として機能するアイコンI2、およびメモ帳として機能するアイコンI3、写真としてのアイコンI4が表示されている。
アイコンI1には、Webサイトへのショートカットが表示されている。アイコンI2には、「10/26ランチ」のように、スケジュールが表示されている。アイコンI3には、「パスワード7319」のように、メモが表示されている
【0023】
なお、アイコンI1〜I4を始めとする各々のアイコンは、画像として処理される。各々のアイコンは、表示画面SCの所望する位置に配置することができる。適宜、各々のアイコンを削除したり、コピーしたりすることもできる。
【0024】
図3には、表示部16の表示画面SCにメニュー画面が表示されている場合が例示されている。図3に図示するように、メニュー画面に対しても待ち受け画面と同様に、各々の項目A1〜A6を所望する順に変更することができる。無論、所望する項目を削除したり、所望する項目をコピーしたりすることもできる。このメニュー画面にアイコンI1〜I4等のアイコンを配置することもできる。
【0025】
カムフラージュ機能を図4に関連付けて説明する。
図4は、本発明の実施形態に係るカムフラージュ画面の例を示す模式概念図である。
【0026】
上述したように、カスタマイズ機能を用いて、待ち受け画面やメニュー画面をユーザの使い勝手が良いようにカスタマイズすることができる。特に、待ち受け画面には、ユーザの嗜好や個人情報が色濃く反映されることが多い。例えば、アイコンI1〜I4(図2参照)には、ショートカット、スケジュール、メモ、写真といった、個人情報(特定の情報)が各々表示されている。なお、個人情報は、電話帳に記載の個人名や電話番号だけではなく、ユーザが第三者に見せたくない画像等も含む。個人情報はユーザが好適に設定することができる。
【0027】
このため、例えば、ユーザが携帯端末10を紛失した場合には、携帯端末10を手にした第三者に待ち受け画面等を見られる恐れがある。この場合には、表示画面からユーザの個人情報が第三者によって容易に読み取られてしまう。
【0028】
そこで、携帯端末10は、通話の着信、電子メールの受信、および指紋認証の内、いずれか一をトリガーとして、表示部16に表示中のアイコンを非表示にすることができるカムフラージュ機能を有する。なお、通話の着信、電子メールの受信、および指紋認証の内、何をトリガーとするかは、好適に設定することができる。
【0029】
通話の着信をトリガーとした場合を例に挙げて説明する。表示部16の表示画面SCに待ち受け画面(図2参照)が表示されているものとする。例えば、ユーザが公衆電話機を使用して携帯端末10の電話番号をダイヤルすると、待ち受け画面全体が黒一色の画面に置換される。
【0030】
このように、カムフラージュ機能による表示画面を「カムフラージュ画面(第2の表示画面)」と呼ぶ。カムフラージュは、待ち受け画面やメニュー画面のように、個人情報が表示されている表示画面に対して行われることが望ましい。便宜上、個人情報が表示されている表示画面を「置換対象画面(第1の表示画面)」と呼ぶ。また、個人情報には、属性情報、付加情報、装飾情報、著作権情報等も含まれる。
【0031】
カムフラージュ画面は、指紋認証が成功するまで維持される。カムフラージュ画面は、第三者による個人情報の認識を妨げるものであるため、待ち受け画面全体を黒一色に表示する必要はない。例えば、待ち受け画面の替わりに、第三者に見られても差し支えのない写真や動画を表示画面SC全体に表示させることもできる。これにより、携帯端末10を手にした第三者によって、元の待ち受け画面を見られることを防止することができる。
【0032】
アンテナ11は、本実施形態においては内蔵型アンテナである。アンテナ11は、例えばロッドアンテナであってもよい。アンテナ11は、所定の周波数帯域における電磁波を基地局(不図示)に向けて送信、あるいは基地局から受信する。
【0033】
通信部12は、制御部13が出力した送信信号を所定の変調方式に変調し、変調した送信信号を電波信号としてアンテナ11を介して基地局に送信する。通信部12は、アンテナ11を介して基地局から受信した電波信号を変調方式に対応した復調を行い、復調した信号を受信信号として制御部13に出力する。
【0034】
制御部13は、例えば、CPU、DSP(Digital Signal Processor)、マイクロプロセッサ等の処理装置で構成されている。制御部13は、操作部17の操作に応じて、各種処理が適切な手順で実行されるように、携帯端末10の全般の動作を制御する。
【0035】
具体的には、制御部13は、通話機能、電子メール機能、指紋認証機能、表示カスタマイズ機能、カメラ機能、電子マネー機能、カムフラージュ機能、Webサイトの閲覧機能、メモ機能、スケジュール機能等を行うための処理を行う。制御部13は、通信部12の通信制御、記憶部14とのアクセス、表示部16へのデータ表示、操作部17の操作による文字の入力、音声入出力部15における音声処理の制御等を行う。
通信部12の通信制御は、通話機能や電子メール機能の実行時に行われる。表示部16へのデータ表示は、表示カスタマイズ機能やカムフラージュ機能の実行時に行われる。
【0036】
記憶部14は、例えば不揮発性の記憶デバイス(フラッシュメモリ)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(SRAM、DRAM)等で構成されている。
記憶部14には、指紋認証の際に参照される参照指紋データ、個人情報を定義するためのリスト、電話帳、スケジュール帳、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、制御部13の出力結果、プログラムの処理過程で利用される一時的なデータ等が格納される。
【0037】
音声入出力部15は、制御部13から供給されたデジタルの音声データをスピーカ15aを介して出力するため、デジタルの音声データに対して、デジタル・アナログ(D/A)変換、増幅等の信号処理を施す。
音声入出力部15は、マイクロフォン15bから入力されたアナログの音声信号をデジタルの音声データに変換して制御部13に出力するため、アナログの音声信号に対して、増幅、アナログ・デジタル(A/D)変換、符号化等の処理を施す。
【0038】
表示部16は、例えば、液晶パネルで構成されている。表示部16を、例えば、有機EL(Electro-Luminescence)パネル等の表示デバイスで構成することができる。表示部16は、制御部13から供給された映像信号に応じた種々の情報を表示する。
表示内容の具体例を挙げる。表示部16は、待ち受け画面やメニュー画面としての置換対象画面、カムフラージュ画面等を表示する。
【0039】
操作部17は、例えば電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キーなど各種機能が割り当てられた複数のキーを有する。操作部17は、これらのキーがユーザによって操作された場合、その操作内容に対応する信号を発生し、これをユーザの指示として制御部13に出力する。
【0040】
生体センサ部18は、本実施形態においては、指紋認証を行うための指紋センサで構成されている。生体センサ部18は、指紋をスキャンする。スキャン後、生体センサ部18は、画像生成部(不図示)によって生成された指紋データを制御部13に出力する。
【0041】
[制御部13の詳細]
制御部13の詳細を図5に関連付けて説明する。以下、制御部13がカムフラージュ機能を実行する場合について説明する。
【0042】
図5は、本発明の実施形態に係る制御部の構成例を示す概略ブロック図である。
図5に図示するように、制御部13は、検知部131、判別部132、および置換部133を有する。さらに、制御部13は、通話機能を実行するための通話部134、電子メール機能を実行するための電子メール処理部135、および指紋認証を行う指紋認証部136を有する。
【0043】
[検知部131の詳細]
検知部131は、表示部16に置換対象画面が表示されている場合、次の検知処理を行う。この検知処理は、置換対象画面をカムフラージュ画面に置換する場合に行われる。
【0044】
通話の着信をトリガーとした場合について説明する。通話部134は、通話の着信を検知する。通話部134は、通話の着信を検知すると、通話の着信を示すトリガー信号STを生成し、これを検知部131に出力する。
【0045】
電子メールの受信をトリガーとした場合について説明する。電子メール処理部135は、電子メールの受信を検知する。電子メール処理部135は、電子メールの受信を検知すると、電子メール受信を示すトリガー信号STを生成し、これを検知部131に出力する。
【0046】
指紋認証をトリガーとした場合について説明する。指紋認証部136は、指紋の認証を行う。指紋認証部136は、指紋の認証が成功した場合、指紋認証の成功を示すトリガー信号STを生成し、これを検知部131に出力する。
【0047】
検知部131は、通話部134、電子メール処理部135および指紋認証部136の内、いずれか一からトリガー信号STを検知すると、この旨を示す検知信号S131を判別部132に出力する。
【0048】
一方、検知部131は、トリガー信号STを検知しなかった場合、検知信号S131を判別部132に出力しない。
【0049】
検知部131は、表示部16にカムフラージュ画面が表示されている場合、次の検知処理を行う。この検知処理は、カムフラージュ画面を元の表示画面(置換対象画面)に戻す場合に行われる。
【0050】
詳細には、この検知処理は、指紋認証をトリガーとして行われる。検知部131は、指紋認証部136から指紋認証の成功を示すトリガー信号STを検知した場合、この旨を示す検知信号S131を判別部132に出力する。
一方、検知部131は、指紋認証部136から指紋認証の成功を示すトリガー信号STを検知しなかった場合、検知信号S131を判別部132に出力しない。
【0051】
[判別部132の詳細]
判別部132は、表示部16に置換対象画面が表示されている場合、次の判別処理を行う。この判別処理は、置換対象画面をカムフラージュ画面に置換する場合に行われる。
【0052】
詳細には、判別部132は、検知部131から検知信号S131が入力された場合、表示部16に表示中の置換対象画面に個人情報が含まれているか否かを判別する。
【0053】
この判別の際に、判別部132は、記憶部14に格納されているリストを参照し、各々のアイコンがリストに記載された個人情報に該当するか否かを判別する。リストには、ユーザによって個人情報に該当するものと定義されたデータが登録されている。例えば、リストには、個人名、電話番号、写真、メモ、スケジュールに関するアイコンが個人情報であるものとして登録されている。
【0054】
例えば、置換対象画面としての待ち受け画面に、個人情報を示すアイコンI1〜I4が表示されているものとする。判別部132は、各々のアイコンが個人名、電話番号、写真、メモ、スケジュール等、リストに定義されているデータに該当するか否かを判別する。この場合、判別部132は、個人情報を示すアイコンI1〜I4を検出する。例えば、メニュー画面にアイコンが含まれる場合についても同様である。
そして、判別部132は、置換対象画面に個人情報が含まれていることを示す判別結果を結果信号S132として置換部133に出力する。
【0055】
一方、置換対象画面としての待ち受け画面に、個人情報を示すアイコンI1〜I4が含まれていない場合、判別部132は、判別結果を示す結果信号S132を置換部133に出力しない。
【0056】
判別部132は、表示部16にカムフラージュ画面が表示されている場合、次の判別処理を行う。この判別処理は、カムフラージュ画面を元の表示画面(置換対象画面)に戻す場合に行われる。
【0057】
詳細には、判別部132は、検知部131から検知信号S131が入力された場合、表示部16にカムフラージュ画面が表示されているか否かを判別する。
判別部132は、表示部16にカムフラージュ画面が表示されているものと判別した場合、その旨を示す判別結果を結果信号S132として置換部133に出力する。
一方、判別部132は、表示部16にカムフラージュ画面が表示されていないものと判別した場合、判別結果を示す結果信号S132を置換部133に出力しない。
【0058】
なお、判別部132は、個人情報を示すアイコン(例えば、アイコンI1〜I4)を検出するものとしたが、判別部132による検出対象はアイコンに限定されない。この検出対象は、例えば、テキスト上に表示された個人情報に該当する文字であってもよい。
【0059】
[置換部133の詳細]
置換部133は、表示部16に置換対象画面が表示されている場合、次の置換処理を行う。この置換処理は、置換対象画面をカムフラージュ画面に置換する場合に行われる。
【0060】
置換部133は、判別部132から判別結果を示す結果信号S132が入力された場合、カムフラージュ画面を元の表示画面に戻す場合に備え、置換対象画面としての待ち受け画面から、個人情報を示すアイコンを抽出する。このとき、置換部133は、抽出したアイコンの配置場所も抽出する。そして、置換部133は、抽出結果を記憶部14に格納しておく。
【0061】
その後、置換部133は、個人情報を示すアイコン(例えば、アイコンI1〜I4)を認識することができないように、表示信号S133を表示部16に出力し、表示部16に表示されている置換対象画面をカムフラージュ画面に置換する。
これにより、例えば、表示部16に表示中の待ち受け画面(図2参照)が、カムフラージュ画面(図3参照)に置換される。表示画面SC全体が黒一色であるため、個人情報を示すアイコンを認識することができない。
【0062】
一方、置換部133は、結果信号S132が入力されない場合、置換処理を行わない(停止する)。これにより、例えば、表示部16に表示中の待ち受け画面(図2参照)が維持される。
【0063】
緊急事態に対処するため、通話部134が、警察や消防等の緊急番号、携帯端末10が登録されている事業者のサービス番号、あるいは電話帳に登録済みの電話番号へのダイヤル発信を検知した場合には、置換部133は、置換処理を行わない(停止する)。このとき、表示部16の表示画面SCには、例えば、黒一色の背景にダイヤルした電話番号のみが表示される。これにより、緊急の場合には、電話番号を確認しながらダイヤルすることができる。
電子メール処理部135が電子メールの送信を検知した場合、あるいは、指紋認証部136が指紋認証を行う場合に、置換処理を停止することもできる。
【0064】
置換部133は、表示部16にカムフラージュ画面が表示されている場合、次の置換処理を行う。この置換処理は、カムフラージュ画面を元の表示画面(置換対象画面)に戻す場合に行われる。
【0065】
詳細には、置換部133は、判別部132から判別結果を示す結果信号S132が入力された場合、記憶部14に格納しておいた抽出結果を読み出す。
そして、置換部133は、カムフラージュ画面を元の表示画面に置換する。このとき、置換部133は、抽出結果を参照して、置換したアイコンを元のアイコンに戻す。これにより、カムフラージュ画面が、元の待ち受け画面に戻される。
【0066】
一方、置換部133は、結果信号S132が入力されない場合、置換処理を行わない(停止する)。これにより、例えば、表示部16に表示中の待ち受け画面が維持される。
【0067】
[生体センサ部18の詳細]
生体センサ部18の構成例を図6に関連付けて説明する。
図6は、本発明の実施形態に係る生体センサ部の構成例を示す概略断面図である。
【0068】
生体センサ部18は、本実施形態においては指紋センサで構成されている。このため、生体センサ部18は、指紋の凹凸に基づく静電容量の違いを検出し、この検出された静電容量の違いに基づいて指紋(生体情報)をスキャン(検出)する。
詳細には、図6に図示するように、生体センサ部18は、保護膜181、複数の仕切り182、電極室183および電極184によって、指FINの指紋を検出可能に構成されている。
【0069】
生体センサ部18には、指FINの表面を接触させる堅い保護膜181の下に複数の仕切り182で仕切られた電極室183が複数(数万程度)形成されている。各電極室183には、電極184が配置されている。
【0070】
指FINの表面を保護膜181に接触させると、指紋の凹凸によって指FINの表面と電極184との距離に差が生じる。この距離が短いほど多くの電荷が電極184に蓄積される。生体センサ部18は、この電極184に蓄積された電荷を読み出し、生体センサ部18内部の画像生成部(不図示)に出力する。
【0071】
画像生成部には、電極184に蓄積した電荷が入力される。画像生成部は、この電荷量を数値化し、指紋認証が行えるように指紋データを生成する。生体センサ部18は、画像生成部によって生成された指紋データを制御部13に出力する。
そして、制御部13の指紋認証部136(図5参照)は、この指紋データを記憶部14に格納されている参照指紋データとの対比に基づき、指紋認証を行う。指紋認証部136は、指紋認証が成功した場合には、指紋認証の成功を示すトリガー信号STを生成し、これを検知部131に出力する。
【0072】
[携帯端末10の動作例(置換対象画面をカムフラージュ画面に置換する場合)]
携帯端末10の動作例について、カムフラージュ機能を中心に説明する。始めに、置換対象画面をカムフラージュ画面にする場合の動作例を図7に関連付けて説明する。
図7は、本発明の実施形態に係る携帯端末の動作例を示すフローチャートである。
【0073】
初期設定として、通話の着信をトリガーに設定したものとする。図7に図示するように、検知部131は、検知処理を行う(ステップST11)。
【0074】
ステップST11において、検知部131が、トリガー信号STを検知した場合(YES)、検知部131は、この旨を示す検知信号S131を判別部132に出力する。
この場合は、ユーザが、他の通信機器を用いて携帯端末10の電話番号をダイヤルした場合に相当する。このとき、この通信機器と携帯端末10と通信が開始される。これにより、通話部134は、通話の着信を示すトリガー信号STを生成し、これを検知部131に出力する。
【0075】
一方、ステップST11において、検知部131が、トリガー信号STを検知しなかった場合(NO)、一連の処理が終了する。
この場合は、ユーザが、他の通信機器を用いて携帯端末10の電話番号をダイヤルしなかった場合に相当する。このため、表示部16に表示中の置換対象画面が維持される。
【0076】
ステップST11において、検知部131が、トリガー信号STを検知した場合(YES)、判別部132は、判別処理を行う(ステップST12)。詳細には、判別部132は、検知部131から検知信号S131が入力され、表示部16に表示中の置換対象画面に個人情報が含まれているか否かを判別する。
【0077】
ステップST12において、判別部132が、置換対象画面に個人情報が含まれているものと判別した場合(YES)、判別部132は、その旨を示す判別結果を結果信号S132として置換部133に出力する。
【0078】
一方、ステップST12において、判別部132が、置換対象画面に個人情報が含まれていないものと判別した場合(NO)、一連の処理が終了する。
この場合、判別部132は、結果信号S132を置換部133に出力しないため、表示部16に表示中の置換対象画面が維持される。
【0079】
ステップST12において、判別部132が、置換対象画面に個人情報が含まれているものと判別した場合(YES)、置換部133は、置換処理を行う。
詳細には、置換部133は、判別部132から判別結果を示す結果信号S132が入力され、置換対象画面としての待ち受け画面から、個人情報を示すアイコン(例えばアイコンI1〜I4)を抽出する(ステップST13)。このとき、置換部133は、抽出したアイコンの配置場所も抽出する。そして、置換部133は、抽出結果を記憶部14に格納しておく。
【0080】
その後、置換部133は、個人情報を示すアイコンを認識することができないように、表示信号S133を表示部16に出力し、表示部16に表示されている置換対象画面をカムフラージュ画面に置換する(ステップST14)。これにより、例えば、表示部16に表示中の待ち受け画面(図2参照)が、黒一色のカムフラージュ画面(図3参照)に置換される。
【0081】
なお、通話部134が、警察や消防等の緊急番号、携帯端末10が登録されている事業者のサービス番号、あるいは電話帳に登録済みの電話番号へのダイヤル発信を検知した場合には、置換部133は、置換処理を行わない(停止する)。
【0082】
初期設定として、電子メールの着信あるいは指紋認証をトリガーに設定した場合も、通話の着信をトリガーに設定した場合と同様に動作する。
【0083】
[携帯端末10の動作例(カムフラージュ画面を元の表示画面に戻す場合)]
次に、カムフラージュ画面を元の表示画面に戻す場合の動作例を図8に関連付けて説明する。
図8は、本発明の実施形態に係る携帯端末の動作例を示すフローチャートである。
【0084】
ユーザは、カムフラージュ画面を元の表示画面(置換対象画面)に戻すため、生体センサ部18の指紋認証を行う。図8に図示するように、検知部131は、検知処理を行う(ステップST21)。
【0085】
ステップST21において、検知部131が、このトリガー信号STを検知した場合(YES)、検知部131は、この旨を示す検知信号S131を判別部132に出力する。
この場合は、指紋認証部136による指紋認証が成功した場合に相当する。このとき、指紋認証部136は、指紋認証の成功を示すトリガー信号STを生成し、これを検知部131に出力する。
【0086】
一方、ステップST21において、検知部131が、トリガー信号STを検知しなかった場合(NO)、一連の処理が終了する。
この場合は、指紋認証部136による指紋認証が失敗した場合に相当する。このため、検知部131は、検知信号S131を判別部132に出力しない。したがって、表示部16に表示中のカムフラージュ画面が維持される。
【0087】
ステップST21において、判別部132が、トリガー信号STを検知した場合、判別処理を行う(ステップST22)。詳細には、判別部132は、検知部131から検知信号S131が入力され、表示部16にカムフラージュ画面が表示されているか否かを判別する。
【0088】
ステップST22において、判別部132が、表示部16にカムフラージュ画面が表示されているものと判別した場合(YES)、その旨を示す判別結果を結果信号S132として置換部133に出力する。
【0089】
一方、ステップST22において、判別部132が、表示部16にカムフラージュ画面が表示されていないものと判別した場合(NO)、一連の処理が終了する。
この場合は、判別部132が、結果信号S132を置換部133にしなかった場合に相当する。このため、表示部16に表示中のカムフラージュ画面が維持される。
【0090】
ステップST22において、判別部132が、表示部16にカムフラージュ画面が表示されているものと判別した場合(YES)、置換部133は、置換処理を行う。
詳細には、判別部132から判別結果を示す結果信号S132が入力され、記憶部14に格納しておいた抽出結果を読み出す(ステップST23)。
【0091】
その後、置換部133は、カムフラージュ画面を元の表示画面に置換する(ステップST24)。このとき、置換部133は、抽出結果を参照して、置換したアイコンを元のアイコンに戻す。これにより、カムフラージュ画面が、元の待ち受け画面に戻される。
【0092】
以上の説明では、待ち受け画面を個人情報が含まれる表示画面であるものとした。カムフラージュさせる元の表示画面は、例えば、個人情報が含まれるメニュー画面、文章を作成するためのテキストエディタの画面等であってもよい。
【0093】
本実施形態では、初期設定にて、通話の着信、電子メールの受信、および指紋認証の内、いずれか一がトリガーとして設定されるが(ステップST11)、いずれか一をトリガーに設定せずともよい。この場合、検知部131は、通話の着信、電子メールの受信、および指紋認証の内、いち早く入力されたものをトリガーとすることができる。
【0094】
本実施形態では、指紋認証をトリガーとして、カムフラージュ画面が元の表示画面に戻されるが(ステップST21)、通話の着信、電子メールの受信をトリガーとすることもできる。
【0095】
本実施形態では、生体認証として指紋認証を採用したが、これの代わりに網膜認証や音声認証を採用することができる。
網膜認証は、生体情報としての網膜パターンによる認証を行うものである。網膜認証を行う場合には、生体センサ部18を網膜センサで構成することができる。網膜センサは、網膜パターンをスキャンするセンサである。
音声認証は、音声によって認証を行うものである。音声認証を行う場合には、マイクロフォン15bを用いて音声認証を行うことができる。
【0096】
カムフラージュ機能を実行するためのトリガーは、通話の着信、電子メールの受信、および指紋認証の他、種々のものをトリガーとすることができる。
例えば、音声認証の成功や、網膜認証の成功をトリガーとすることができる。
キー操作が所定時間(例えば5分)行われない場合に、経過時間をトリガーとして、カムフラージュ機能を実行することができる。経過時間のカウントは、例えばタイマーを用いて行われる。
【0097】
本実施形態によれば、カムフラージュ機能により、待ち受け画面等の表示画面を読み取ることができない。携帯端末10が第三者の手に渡ったとしても、個人情報の漏洩を防止することができる。第三者による不正使用を防止することもできる。
【0098】
[カムフラージュ画面の変形例]
カムフラージュ画面の変形例を図9〜図11に関連付けて説明する。
図9〜図11は、本発明の変形例に係るカムフラージュ画面の例を各々示す模式概念図である。
【0099】
上述したように、カムフラージュ画面は、第三者による個人情報の認識を妨げるためのものである。したがって、カムフラージュ画面を以下のように変形することができる。以下、具体例を挙げる。
【0100】
図9に図示するように、少なくとも、個人情報を示すアイコン(例えば、アイコンI1〜I4)の内容を認識することができないように、アイコン(第1の画像)のみを全て、特定のアイコン(第2の画像)に各々置換することができる。特定のアイコンは、例えば黒色のアイコンである。この場合、ステップST14(図7参照)にて、置換部133は、アイコンのみを全て特定のアイコンに置換する。
【0101】
図10に図示するように、少なくとも、個人情報を示すアイコン(例えば、アイコンI1〜I4)の内容を認識することができないように、アイコン(第1の画像)のみを全て、種々の形状のアイコン(第2の画像)に各々置換することができる。この場合、ステップST14にて、置換部133は、アイコンのみを全て種々の形状のアイコンに各々置換する。
例えば、元のアイコンI1は、星形のアイコンに置換されている。元のアイコンI2は、三角形のアイコンに置換されている。元のアイコンI3は、楕円形のアイコンに置換されている。元のアイコンI4は、菱形のアイコンに置換されている。
【0102】
図11に図示するように、個人情報を示す一部のアイコン(例えばアイコンI1〜I4;第1の画像)のみを、特定のアイコン(第2の画像)に置換することができる。特定のアイコンは、例えば黒色のアイコンである。この場合、置換部133は、ステップST14にて、個人情報を示す一部のアイコンのみを特定のアイコンに置換する。
【0103】
この他、各々のアイコンの表示倍率を変更し、各々のアイコンが示す情報を認識することができない程度にまで、アイコンを縮小あるいは拡大することもできる。
置換後のアイコンの配置場所と、元のアイコンの配置場所とを異ならせることもできる。
各々のアイコンの透過率を1%から99%程度の範囲内で可変させることもできる。この透過率が低い程、アイコンの色が表示画面SCの背景色に近づき、元のアイコンの表示内容を認識しにくくなる。このようにしても、置換対象のアイコンを特定のアイコンに置換した場合と同様の効果を得ることができる。
【0104】
無論、上述した各々の変形例を組み合わせることができる。例えば、アイコンI1を星形のアイコンに置換し、アイコンI2を赤色のアイコンに置換し、アイコンI3を縮小表示することができる。例えば、待ち受け画面とメニュー画面とで、カムフラージュの方法を異ならせることもできる。
何れの場合も、置換後のアイコンを元のアイコンに戻す場合、置換部133は、ステップST24にて、置換されているアイコンのみを元のアイコンに置換する。
【0105】
このように、アイコンのみをカムフラージュすることで、アイコンの配置数を把握したまま、カムフラージュ機能を実行することができる。特に、個人情報を示すアイコンI1〜I4のみを他のアイコンに置換する場合には、置換対象外のアイコンを認識することができるという利益がある。
【0106】
本発明は、携帯端末の他、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ等の電子機器に利用することができる。
【符号の説明】
【0107】
10…携帯端末、11…アンテナ、12…通信部、13…制御部、14…記憶部、15…音声入出力部、15a…スピーカ、15b…マイクロフォン、16…表示部、17…操作部、18…生体センサ部、131…検知部、132…判別部、133…置換部、134…通話部、135…電子メール処理部、136…指紋認証部、181…保護膜、183…電極室、184…電極、I1〜I4…アイコン、ST…トリガー信号、S131…検知信号、S132…結果信号、S133…表示信号
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、携帯電話機の携帯端末および携帯端末の表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、市場に広く流通している携帯電話機等の携帯端末では、写真等の画像データを始め、電話帳等の個人情報を扱うことができる。このような携帯端末では、表示画面を自由にカスタマイズできることが多い。例えば、待ち受け画面やメニュー画面にお気に入りの写真やメモを貼り付けることが可能である。
【0003】
このような、種々のデータを扱う携帯端末が第三者の手に渡った場合には、悪用される恐れがある。そこで、第三者に携帯端末を悪用されないように、セキュリティを向上させた携帯端末が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−300298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1が開示する技術によれば、第三者が外部メモリを使用して、携帯端末内部のデータを持ち出すことを防止することができる。
しかしながら、第三者が、待ち受け画面等の表示画面を見ることは可能である。例えば、待ち受け画面がカスタマイズされている場合、この待ち受け画面には、ユーザの個人情報が反映されている。このため、待ち受け画面等の表示画面から個人情報が漏洩される恐れがある。
【0006】
本発明は、個人情報の漏洩を防止することができる、携帯端末および携帯端末の表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の携帯端末は、少なくとも一の第1の画像を表示可能な表示部と、前記表示部に前記第1の画像が表示されている場合に、前記第1の画像を第2の画像に置換すべきトリガーを検知する検知部と、前記表示部に前記第1の画像が表示され、かつ、前記検知部が前記トリガーを検知した場合に、前記第1の画像に含まれる情報に特定の情報が含まれるか否かを判別する判別部と、前記判別部が前記第1の画像に含まれる情報に前記特定の情報が含まれるという判別をした場合に、前記表示部に表示されている前記第1の画像を前記第2の画像に置換する置換部とを有する。
【0008】
好適には、前記表示部は、少なくとも一の前記第1の画像を含む第1の表示画面と、前記第1の表示画面と異なる第2の表示画面とを表示可能であり、前記置換部は、前記判別部が前記第1の表示画面に含まれる前記第1の画像に前記特定の情報が含まれるという判別をした場合に、前記第1の表示画面を前記第2の表示画面に置換する。
【0009】
好適には、本発明の携帯端末は、通話を行う通話機能と、少なくとも、電子メールの受信を行う電子メール機能と、生体情報によって生体認証を行う生体認証機能とを有し、前記検知部は、前記通話機能による外部からの着信、前記電子メール機能による電子メールの受信、および前記生体認証機能による生体認証の内、少なくともいずれか一を前記トリガーとして検知する。
【0010】
好適には、本発明の携帯端末は、通話を行う通話機能を有し、前記置換部は、前記判別部が前記第1の表示画面に含まれる情報に前記特定の情報が含まれるという判別をし、かつ、前記通話機能により予め登録されている外部との通話が実行される場合には、前記表示部に表示されている前記第1の画像から前記第2の画像への置換を停止する。
【0011】
好適には、前記検知部は、前記表示部に前記第2の画像が表示されている場合に、前記第2の画像を前記第1の画像に置換すべきトリガーを検知し、前記置換部は、前記表示部に前記第2の画像が表示され、かつ、前記検知部が前記トリガーを検知した場合に、前記表示部に表示されている前記第2の画像を前記第1の画像に置換する。
【0012】
本発明の携帯端末の表示方法は、表示部に少なくとも第1の画像が表示されている場合に、前記第1の画像を第2の画像に置換すべきトリガーを検知するステップと、前記表示部に前記第1の画像が表示され、かつ、前記検知部が前記トリガーを検知した場合に、前記第1の画像に含まれる情報に特定の情報が含まれるか否かを判別するステップと、前記第1の画像に含まれる情報に前記特定の情報が含まれるという判別をした場合に、前記表示部に表示されている前記第1の画像を前記第2の画像に置換するステップとを有する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、個人情報の漏洩を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係る携帯端末の構成例を示す概略ブロック図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態に係る待ち受け画面の例を示す模式概念図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態に係るメニュー画面の例を示す模式概念図である。
【図4】図4は、本発明の実施形態に係るカムフラージュ画面の例を示す模式概念図である。
【図5】図5は、本発明の実施形態に係る制御部の構成例を示す概略ブロック図である。
【図6】図6は、本発明の実施形態に係る生体センサ部の構成例を示す概略断面図である。
【図7】図7は、本発明の実施形態に係る携帯端末の動作例を示すフローチャートである。
【図8】図8は、本発明の実施形態に係る携帯端末の動作例を示すフローチャートである。
【図9】図9は、本発明の変形例に係るカムフラージュ画面の例を示す模式概念図である。
【図10】図10は、本発明の変形例に係るカムフラージュ画面の例を示す模式概念図である。
【図11】図11は、本発明の変形例に係るカムフラージュ画面の例を示す模式概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
【0016】
[携帯端末の全体像]
図1は、本発明の実施形態に係る携帯端末の構成例を示す概略ブロック図である。図1には、携帯端末10の信号処理に関する主要部が図示されている。
【0017】
図1に図示するように、携帯端末10は、アンテナ11、通信部12、制御部13、記憶部14、音声入出力部15、表示部16、操作部17、および生体センサ部18を有する。
【0018】
携帯端末10は、本実施形態においては携帯電話機である。携帯端末10は、例えばPHS(Personal Handy phone System)等の携帯端末であってもよい。携帯端末10は、例えば、通話機能、電子メール機能、指紋認証機能、カメラ機能、電子マネー機能、表示カスタマイズ機能、カムフラージュ機能を有する。この他、携帯端末10は、例えば、Webサイトの閲覧機能、メモを取ることができるメモ機能、スケジュールを管理するスケジュール機能も有する。
【0019】
通話機能は、他の通信機器と音声通話を行う機能である。電子メール機能は、電子メールの作成、電子メールの送受信を行う機能である。指紋認証機能は、生体情報としての指紋による指紋認証を行う機能である。カメラ機能は、被写体を撮像する機能である。電子マネー機能は、電子マネーによる決済が可能な機能である。音声通話や電子メールの使用時には、ネットワークを介して他の通信機器と通信が行われる。
【0020】
表示カスタマイズ機能を図2および図3に関連付けて説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る待ち受け画面の例を示す模式概念図である。
図3は、本発明の実施形態に係るメニュー画面の例を示す模式概念図である。
【0021】
表示カスタマイズ機能は、例えば、待ち受け画面に所望するアイコンやメモを配置したり、メニュー画面に表示される項目を編集することができる機能である。表示カスタマイズ機能により、待ち受け画面やメニュー画面を使い勝手が良いようにカスタマイズすることができる。図2には、表示部16の表示画面SCに待ち受け画面が表示されている場合が例示されている。なお、表示画面SCは、その上部に表示されているバッテリ残量、現在時間等の表示領域R1と、表示画面SCの下部に表示されているメニューバー等の表示領域R2を除いたものとする。
【0022】
図2に図示するように、この待ち受け画面には、種々のアイコンが表示画面SCに略等間隔で配列されている。待ち受け画面には、これらのアイコンの内、例えば、ショートカットとして機能するアイコンI1、スケジュール帳として機能するアイコンI2、およびメモ帳として機能するアイコンI3、写真としてのアイコンI4が表示されている。
アイコンI1には、Webサイトへのショートカットが表示されている。アイコンI2には、「10/26ランチ」のように、スケジュールが表示されている。アイコンI3には、「パスワード7319」のように、メモが表示されている
【0023】
なお、アイコンI1〜I4を始めとする各々のアイコンは、画像として処理される。各々のアイコンは、表示画面SCの所望する位置に配置することができる。適宜、各々のアイコンを削除したり、コピーしたりすることもできる。
【0024】
図3には、表示部16の表示画面SCにメニュー画面が表示されている場合が例示されている。図3に図示するように、メニュー画面に対しても待ち受け画面と同様に、各々の項目A1〜A6を所望する順に変更することができる。無論、所望する項目を削除したり、所望する項目をコピーしたりすることもできる。このメニュー画面にアイコンI1〜I4等のアイコンを配置することもできる。
【0025】
カムフラージュ機能を図4に関連付けて説明する。
図4は、本発明の実施形態に係るカムフラージュ画面の例を示す模式概念図である。
【0026】
上述したように、カスタマイズ機能を用いて、待ち受け画面やメニュー画面をユーザの使い勝手が良いようにカスタマイズすることができる。特に、待ち受け画面には、ユーザの嗜好や個人情報が色濃く反映されることが多い。例えば、アイコンI1〜I4(図2参照)には、ショートカット、スケジュール、メモ、写真といった、個人情報(特定の情報)が各々表示されている。なお、個人情報は、電話帳に記載の個人名や電話番号だけではなく、ユーザが第三者に見せたくない画像等も含む。個人情報はユーザが好適に設定することができる。
【0027】
このため、例えば、ユーザが携帯端末10を紛失した場合には、携帯端末10を手にした第三者に待ち受け画面等を見られる恐れがある。この場合には、表示画面からユーザの個人情報が第三者によって容易に読み取られてしまう。
【0028】
そこで、携帯端末10は、通話の着信、電子メールの受信、および指紋認証の内、いずれか一をトリガーとして、表示部16に表示中のアイコンを非表示にすることができるカムフラージュ機能を有する。なお、通話の着信、電子メールの受信、および指紋認証の内、何をトリガーとするかは、好適に設定することができる。
【0029】
通話の着信をトリガーとした場合を例に挙げて説明する。表示部16の表示画面SCに待ち受け画面(図2参照)が表示されているものとする。例えば、ユーザが公衆電話機を使用して携帯端末10の電話番号をダイヤルすると、待ち受け画面全体が黒一色の画面に置換される。
【0030】
このように、カムフラージュ機能による表示画面を「カムフラージュ画面(第2の表示画面)」と呼ぶ。カムフラージュは、待ち受け画面やメニュー画面のように、個人情報が表示されている表示画面に対して行われることが望ましい。便宜上、個人情報が表示されている表示画面を「置換対象画面(第1の表示画面)」と呼ぶ。また、個人情報には、属性情報、付加情報、装飾情報、著作権情報等も含まれる。
【0031】
カムフラージュ画面は、指紋認証が成功するまで維持される。カムフラージュ画面は、第三者による個人情報の認識を妨げるものであるため、待ち受け画面全体を黒一色に表示する必要はない。例えば、待ち受け画面の替わりに、第三者に見られても差し支えのない写真や動画を表示画面SC全体に表示させることもできる。これにより、携帯端末10を手にした第三者によって、元の待ち受け画面を見られることを防止することができる。
【0032】
アンテナ11は、本実施形態においては内蔵型アンテナである。アンテナ11は、例えばロッドアンテナであってもよい。アンテナ11は、所定の周波数帯域における電磁波を基地局(不図示)に向けて送信、あるいは基地局から受信する。
【0033】
通信部12は、制御部13が出力した送信信号を所定の変調方式に変調し、変調した送信信号を電波信号としてアンテナ11を介して基地局に送信する。通信部12は、アンテナ11を介して基地局から受信した電波信号を変調方式に対応した復調を行い、復調した信号を受信信号として制御部13に出力する。
【0034】
制御部13は、例えば、CPU、DSP(Digital Signal Processor)、マイクロプロセッサ等の処理装置で構成されている。制御部13は、操作部17の操作に応じて、各種処理が適切な手順で実行されるように、携帯端末10の全般の動作を制御する。
【0035】
具体的には、制御部13は、通話機能、電子メール機能、指紋認証機能、表示カスタマイズ機能、カメラ機能、電子マネー機能、カムフラージュ機能、Webサイトの閲覧機能、メモ機能、スケジュール機能等を行うための処理を行う。制御部13は、通信部12の通信制御、記憶部14とのアクセス、表示部16へのデータ表示、操作部17の操作による文字の入力、音声入出力部15における音声処理の制御等を行う。
通信部12の通信制御は、通話機能や電子メール機能の実行時に行われる。表示部16へのデータ表示は、表示カスタマイズ機能やカムフラージュ機能の実行時に行われる。
【0036】
記憶部14は、例えば不揮発性の記憶デバイス(フラッシュメモリ)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(SRAM、DRAM)等で構成されている。
記憶部14には、指紋認証の際に参照される参照指紋データ、個人情報を定義するためのリスト、電話帳、スケジュール帳、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、制御部13の出力結果、プログラムの処理過程で利用される一時的なデータ等が格納される。
【0037】
音声入出力部15は、制御部13から供給されたデジタルの音声データをスピーカ15aを介して出力するため、デジタルの音声データに対して、デジタル・アナログ(D/A)変換、増幅等の信号処理を施す。
音声入出力部15は、マイクロフォン15bから入力されたアナログの音声信号をデジタルの音声データに変換して制御部13に出力するため、アナログの音声信号に対して、増幅、アナログ・デジタル(A/D)変換、符号化等の処理を施す。
【0038】
表示部16は、例えば、液晶パネルで構成されている。表示部16を、例えば、有機EL(Electro-Luminescence)パネル等の表示デバイスで構成することができる。表示部16は、制御部13から供給された映像信号に応じた種々の情報を表示する。
表示内容の具体例を挙げる。表示部16は、待ち受け画面やメニュー画面としての置換対象画面、カムフラージュ画面等を表示する。
【0039】
操作部17は、例えば電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キーなど各種機能が割り当てられた複数のキーを有する。操作部17は、これらのキーがユーザによって操作された場合、その操作内容に対応する信号を発生し、これをユーザの指示として制御部13に出力する。
【0040】
生体センサ部18は、本実施形態においては、指紋認証を行うための指紋センサで構成されている。生体センサ部18は、指紋をスキャンする。スキャン後、生体センサ部18は、画像生成部(不図示)によって生成された指紋データを制御部13に出力する。
【0041】
[制御部13の詳細]
制御部13の詳細を図5に関連付けて説明する。以下、制御部13がカムフラージュ機能を実行する場合について説明する。
【0042】
図5は、本発明の実施形態に係る制御部の構成例を示す概略ブロック図である。
図5に図示するように、制御部13は、検知部131、判別部132、および置換部133を有する。さらに、制御部13は、通話機能を実行するための通話部134、電子メール機能を実行するための電子メール処理部135、および指紋認証を行う指紋認証部136を有する。
【0043】
[検知部131の詳細]
検知部131は、表示部16に置換対象画面が表示されている場合、次の検知処理を行う。この検知処理は、置換対象画面をカムフラージュ画面に置換する場合に行われる。
【0044】
通話の着信をトリガーとした場合について説明する。通話部134は、通話の着信を検知する。通話部134は、通話の着信を検知すると、通話の着信を示すトリガー信号STを生成し、これを検知部131に出力する。
【0045】
電子メールの受信をトリガーとした場合について説明する。電子メール処理部135は、電子メールの受信を検知する。電子メール処理部135は、電子メールの受信を検知すると、電子メール受信を示すトリガー信号STを生成し、これを検知部131に出力する。
【0046】
指紋認証をトリガーとした場合について説明する。指紋認証部136は、指紋の認証を行う。指紋認証部136は、指紋の認証が成功した場合、指紋認証の成功を示すトリガー信号STを生成し、これを検知部131に出力する。
【0047】
検知部131は、通話部134、電子メール処理部135および指紋認証部136の内、いずれか一からトリガー信号STを検知すると、この旨を示す検知信号S131を判別部132に出力する。
【0048】
一方、検知部131は、トリガー信号STを検知しなかった場合、検知信号S131を判別部132に出力しない。
【0049】
検知部131は、表示部16にカムフラージュ画面が表示されている場合、次の検知処理を行う。この検知処理は、カムフラージュ画面を元の表示画面(置換対象画面)に戻す場合に行われる。
【0050】
詳細には、この検知処理は、指紋認証をトリガーとして行われる。検知部131は、指紋認証部136から指紋認証の成功を示すトリガー信号STを検知した場合、この旨を示す検知信号S131を判別部132に出力する。
一方、検知部131は、指紋認証部136から指紋認証の成功を示すトリガー信号STを検知しなかった場合、検知信号S131を判別部132に出力しない。
【0051】
[判別部132の詳細]
判別部132は、表示部16に置換対象画面が表示されている場合、次の判別処理を行う。この判別処理は、置換対象画面をカムフラージュ画面に置換する場合に行われる。
【0052】
詳細には、判別部132は、検知部131から検知信号S131が入力された場合、表示部16に表示中の置換対象画面に個人情報が含まれているか否かを判別する。
【0053】
この判別の際に、判別部132は、記憶部14に格納されているリストを参照し、各々のアイコンがリストに記載された個人情報に該当するか否かを判別する。リストには、ユーザによって個人情報に該当するものと定義されたデータが登録されている。例えば、リストには、個人名、電話番号、写真、メモ、スケジュールに関するアイコンが個人情報であるものとして登録されている。
【0054】
例えば、置換対象画面としての待ち受け画面に、個人情報を示すアイコンI1〜I4が表示されているものとする。判別部132は、各々のアイコンが個人名、電話番号、写真、メモ、スケジュール等、リストに定義されているデータに該当するか否かを判別する。この場合、判別部132は、個人情報を示すアイコンI1〜I4を検出する。例えば、メニュー画面にアイコンが含まれる場合についても同様である。
そして、判別部132は、置換対象画面に個人情報が含まれていることを示す判別結果を結果信号S132として置換部133に出力する。
【0055】
一方、置換対象画面としての待ち受け画面に、個人情報を示すアイコンI1〜I4が含まれていない場合、判別部132は、判別結果を示す結果信号S132を置換部133に出力しない。
【0056】
判別部132は、表示部16にカムフラージュ画面が表示されている場合、次の判別処理を行う。この判別処理は、カムフラージュ画面を元の表示画面(置換対象画面)に戻す場合に行われる。
【0057】
詳細には、判別部132は、検知部131から検知信号S131が入力された場合、表示部16にカムフラージュ画面が表示されているか否かを判別する。
判別部132は、表示部16にカムフラージュ画面が表示されているものと判別した場合、その旨を示す判別結果を結果信号S132として置換部133に出力する。
一方、判別部132は、表示部16にカムフラージュ画面が表示されていないものと判別した場合、判別結果を示す結果信号S132を置換部133に出力しない。
【0058】
なお、判別部132は、個人情報を示すアイコン(例えば、アイコンI1〜I4)を検出するものとしたが、判別部132による検出対象はアイコンに限定されない。この検出対象は、例えば、テキスト上に表示された個人情報に該当する文字であってもよい。
【0059】
[置換部133の詳細]
置換部133は、表示部16に置換対象画面が表示されている場合、次の置換処理を行う。この置換処理は、置換対象画面をカムフラージュ画面に置換する場合に行われる。
【0060】
置換部133は、判別部132から判別結果を示す結果信号S132が入力された場合、カムフラージュ画面を元の表示画面に戻す場合に備え、置換対象画面としての待ち受け画面から、個人情報を示すアイコンを抽出する。このとき、置換部133は、抽出したアイコンの配置場所も抽出する。そして、置換部133は、抽出結果を記憶部14に格納しておく。
【0061】
その後、置換部133は、個人情報を示すアイコン(例えば、アイコンI1〜I4)を認識することができないように、表示信号S133を表示部16に出力し、表示部16に表示されている置換対象画面をカムフラージュ画面に置換する。
これにより、例えば、表示部16に表示中の待ち受け画面(図2参照)が、カムフラージュ画面(図3参照)に置換される。表示画面SC全体が黒一色であるため、個人情報を示すアイコンを認識することができない。
【0062】
一方、置換部133は、結果信号S132が入力されない場合、置換処理を行わない(停止する)。これにより、例えば、表示部16に表示中の待ち受け画面(図2参照)が維持される。
【0063】
緊急事態に対処するため、通話部134が、警察や消防等の緊急番号、携帯端末10が登録されている事業者のサービス番号、あるいは電話帳に登録済みの電話番号へのダイヤル発信を検知した場合には、置換部133は、置換処理を行わない(停止する)。このとき、表示部16の表示画面SCには、例えば、黒一色の背景にダイヤルした電話番号のみが表示される。これにより、緊急の場合には、電話番号を確認しながらダイヤルすることができる。
電子メール処理部135が電子メールの送信を検知した場合、あるいは、指紋認証部136が指紋認証を行う場合に、置換処理を停止することもできる。
【0064】
置換部133は、表示部16にカムフラージュ画面が表示されている場合、次の置換処理を行う。この置換処理は、カムフラージュ画面を元の表示画面(置換対象画面)に戻す場合に行われる。
【0065】
詳細には、置換部133は、判別部132から判別結果を示す結果信号S132が入力された場合、記憶部14に格納しておいた抽出結果を読み出す。
そして、置換部133は、カムフラージュ画面を元の表示画面に置換する。このとき、置換部133は、抽出結果を参照して、置換したアイコンを元のアイコンに戻す。これにより、カムフラージュ画面が、元の待ち受け画面に戻される。
【0066】
一方、置換部133は、結果信号S132が入力されない場合、置換処理を行わない(停止する)。これにより、例えば、表示部16に表示中の待ち受け画面が維持される。
【0067】
[生体センサ部18の詳細]
生体センサ部18の構成例を図6に関連付けて説明する。
図6は、本発明の実施形態に係る生体センサ部の構成例を示す概略断面図である。
【0068】
生体センサ部18は、本実施形態においては指紋センサで構成されている。このため、生体センサ部18は、指紋の凹凸に基づく静電容量の違いを検出し、この検出された静電容量の違いに基づいて指紋(生体情報)をスキャン(検出)する。
詳細には、図6に図示するように、生体センサ部18は、保護膜181、複数の仕切り182、電極室183および電極184によって、指FINの指紋を検出可能に構成されている。
【0069】
生体センサ部18には、指FINの表面を接触させる堅い保護膜181の下に複数の仕切り182で仕切られた電極室183が複数(数万程度)形成されている。各電極室183には、電極184が配置されている。
【0070】
指FINの表面を保護膜181に接触させると、指紋の凹凸によって指FINの表面と電極184との距離に差が生じる。この距離が短いほど多くの電荷が電極184に蓄積される。生体センサ部18は、この電極184に蓄積された電荷を読み出し、生体センサ部18内部の画像生成部(不図示)に出力する。
【0071】
画像生成部には、電極184に蓄積した電荷が入力される。画像生成部は、この電荷量を数値化し、指紋認証が行えるように指紋データを生成する。生体センサ部18は、画像生成部によって生成された指紋データを制御部13に出力する。
そして、制御部13の指紋認証部136(図5参照)は、この指紋データを記憶部14に格納されている参照指紋データとの対比に基づき、指紋認証を行う。指紋認証部136は、指紋認証が成功した場合には、指紋認証の成功を示すトリガー信号STを生成し、これを検知部131に出力する。
【0072】
[携帯端末10の動作例(置換対象画面をカムフラージュ画面に置換する場合)]
携帯端末10の動作例について、カムフラージュ機能を中心に説明する。始めに、置換対象画面をカムフラージュ画面にする場合の動作例を図7に関連付けて説明する。
図7は、本発明の実施形態に係る携帯端末の動作例を示すフローチャートである。
【0073】
初期設定として、通話の着信をトリガーに設定したものとする。図7に図示するように、検知部131は、検知処理を行う(ステップST11)。
【0074】
ステップST11において、検知部131が、トリガー信号STを検知した場合(YES)、検知部131は、この旨を示す検知信号S131を判別部132に出力する。
この場合は、ユーザが、他の通信機器を用いて携帯端末10の電話番号をダイヤルした場合に相当する。このとき、この通信機器と携帯端末10と通信が開始される。これにより、通話部134は、通話の着信を示すトリガー信号STを生成し、これを検知部131に出力する。
【0075】
一方、ステップST11において、検知部131が、トリガー信号STを検知しなかった場合(NO)、一連の処理が終了する。
この場合は、ユーザが、他の通信機器を用いて携帯端末10の電話番号をダイヤルしなかった場合に相当する。このため、表示部16に表示中の置換対象画面が維持される。
【0076】
ステップST11において、検知部131が、トリガー信号STを検知した場合(YES)、判別部132は、判別処理を行う(ステップST12)。詳細には、判別部132は、検知部131から検知信号S131が入力され、表示部16に表示中の置換対象画面に個人情報が含まれているか否かを判別する。
【0077】
ステップST12において、判別部132が、置換対象画面に個人情報が含まれているものと判別した場合(YES)、判別部132は、その旨を示す判別結果を結果信号S132として置換部133に出力する。
【0078】
一方、ステップST12において、判別部132が、置換対象画面に個人情報が含まれていないものと判別した場合(NO)、一連の処理が終了する。
この場合、判別部132は、結果信号S132を置換部133に出力しないため、表示部16に表示中の置換対象画面が維持される。
【0079】
ステップST12において、判別部132が、置換対象画面に個人情報が含まれているものと判別した場合(YES)、置換部133は、置換処理を行う。
詳細には、置換部133は、判別部132から判別結果を示す結果信号S132が入力され、置換対象画面としての待ち受け画面から、個人情報を示すアイコン(例えばアイコンI1〜I4)を抽出する(ステップST13)。このとき、置換部133は、抽出したアイコンの配置場所も抽出する。そして、置換部133は、抽出結果を記憶部14に格納しておく。
【0080】
その後、置換部133は、個人情報を示すアイコンを認識することができないように、表示信号S133を表示部16に出力し、表示部16に表示されている置換対象画面をカムフラージュ画面に置換する(ステップST14)。これにより、例えば、表示部16に表示中の待ち受け画面(図2参照)が、黒一色のカムフラージュ画面(図3参照)に置換される。
【0081】
なお、通話部134が、警察や消防等の緊急番号、携帯端末10が登録されている事業者のサービス番号、あるいは電話帳に登録済みの電話番号へのダイヤル発信を検知した場合には、置換部133は、置換処理を行わない(停止する)。
【0082】
初期設定として、電子メールの着信あるいは指紋認証をトリガーに設定した場合も、通話の着信をトリガーに設定した場合と同様に動作する。
【0083】
[携帯端末10の動作例(カムフラージュ画面を元の表示画面に戻す場合)]
次に、カムフラージュ画面を元の表示画面に戻す場合の動作例を図8に関連付けて説明する。
図8は、本発明の実施形態に係る携帯端末の動作例を示すフローチャートである。
【0084】
ユーザは、カムフラージュ画面を元の表示画面(置換対象画面)に戻すため、生体センサ部18の指紋認証を行う。図8に図示するように、検知部131は、検知処理を行う(ステップST21)。
【0085】
ステップST21において、検知部131が、このトリガー信号STを検知した場合(YES)、検知部131は、この旨を示す検知信号S131を判別部132に出力する。
この場合は、指紋認証部136による指紋認証が成功した場合に相当する。このとき、指紋認証部136は、指紋認証の成功を示すトリガー信号STを生成し、これを検知部131に出力する。
【0086】
一方、ステップST21において、検知部131が、トリガー信号STを検知しなかった場合(NO)、一連の処理が終了する。
この場合は、指紋認証部136による指紋認証が失敗した場合に相当する。このため、検知部131は、検知信号S131を判別部132に出力しない。したがって、表示部16に表示中のカムフラージュ画面が維持される。
【0087】
ステップST21において、判別部132が、トリガー信号STを検知した場合、判別処理を行う(ステップST22)。詳細には、判別部132は、検知部131から検知信号S131が入力され、表示部16にカムフラージュ画面が表示されているか否かを判別する。
【0088】
ステップST22において、判別部132が、表示部16にカムフラージュ画面が表示されているものと判別した場合(YES)、その旨を示す判別結果を結果信号S132として置換部133に出力する。
【0089】
一方、ステップST22において、判別部132が、表示部16にカムフラージュ画面が表示されていないものと判別した場合(NO)、一連の処理が終了する。
この場合は、判別部132が、結果信号S132を置換部133にしなかった場合に相当する。このため、表示部16に表示中のカムフラージュ画面が維持される。
【0090】
ステップST22において、判別部132が、表示部16にカムフラージュ画面が表示されているものと判別した場合(YES)、置換部133は、置換処理を行う。
詳細には、判別部132から判別結果を示す結果信号S132が入力され、記憶部14に格納しておいた抽出結果を読み出す(ステップST23)。
【0091】
その後、置換部133は、カムフラージュ画面を元の表示画面に置換する(ステップST24)。このとき、置換部133は、抽出結果を参照して、置換したアイコンを元のアイコンに戻す。これにより、カムフラージュ画面が、元の待ち受け画面に戻される。
【0092】
以上の説明では、待ち受け画面を個人情報が含まれる表示画面であるものとした。カムフラージュさせる元の表示画面は、例えば、個人情報が含まれるメニュー画面、文章を作成するためのテキストエディタの画面等であってもよい。
【0093】
本実施形態では、初期設定にて、通話の着信、電子メールの受信、および指紋認証の内、いずれか一がトリガーとして設定されるが(ステップST11)、いずれか一をトリガーに設定せずともよい。この場合、検知部131は、通話の着信、電子メールの受信、および指紋認証の内、いち早く入力されたものをトリガーとすることができる。
【0094】
本実施形態では、指紋認証をトリガーとして、カムフラージュ画面が元の表示画面に戻されるが(ステップST21)、通話の着信、電子メールの受信をトリガーとすることもできる。
【0095】
本実施形態では、生体認証として指紋認証を採用したが、これの代わりに網膜認証や音声認証を採用することができる。
網膜認証は、生体情報としての網膜パターンによる認証を行うものである。網膜認証を行う場合には、生体センサ部18を網膜センサで構成することができる。網膜センサは、網膜パターンをスキャンするセンサである。
音声認証は、音声によって認証を行うものである。音声認証を行う場合には、マイクロフォン15bを用いて音声認証を行うことができる。
【0096】
カムフラージュ機能を実行するためのトリガーは、通話の着信、電子メールの受信、および指紋認証の他、種々のものをトリガーとすることができる。
例えば、音声認証の成功や、網膜認証の成功をトリガーとすることができる。
キー操作が所定時間(例えば5分)行われない場合に、経過時間をトリガーとして、カムフラージュ機能を実行することができる。経過時間のカウントは、例えばタイマーを用いて行われる。
【0097】
本実施形態によれば、カムフラージュ機能により、待ち受け画面等の表示画面を読み取ることができない。携帯端末10が第三者の手に渡ったとしても、個人情報の漏洩を防止することができる。第三者による不正使用を防止することもできる。
【0098】
[カムフラージュ画面の変形例]
カムフラージュ画面の変形例を図9〜図11に関連付けて説明する。
図9〜図11は、本発明の変形例に係るカムフラージュ画面の例を各々示す模式概念図である。
【0099】
上述したように、カムフラージュ画面は、第三者による個人情報の認識を妨げるためのものである。したがって、カムフラージュ画面を以下のように変形することができる。以下、具体例を挙げる。
【0100】
図9に図示するように、少なくとも、個人情報を示すアイコン(例えば、アイコンI1〜I4)の内容を認識することができないように、アイコン(第1の画像)のみを全て、特定のアイコン(第2の画像)に各々置換することができる。特定のアイコンは、例えば黒色のアイコンである。この場合、ステップST14(図7参照)にて、置換部133は、アイコンのみを全て特定のアイコンに置換する。
【0101】
図10に図示するように、少なくとも、個人情報を示すアイコン(例えば、アイコンI1〜I4)の内容を認識することができないように、アイコン(第1の画像)のみを全て、種々の形状のアイコン(第2の画像)に各々置換することができる。この場合、ステップST14にて、置換部133は、アイコンのみを全て種々の形状のアイコンに各々置換する。
例えば、元のアイコンI1は、星形のアイコンに置換されている。元のアイコンI2は、三角形のアイコンに置換されている。元のアイコンI3は、楕円形のアイコンに置換されている。元のアイコンI4は、菱形のアイコンに置換されている。
【0102】
図11に図示するように、個人情報を示す一部のアイコン(例えばアイコンI1〜I4;第1の画像)のみを、特定のアイコン(第2の画像)に置換することができる。特定のアイコンは、例えば黒色のアイコンである。この場合、置換部133は、ステップST14にて、個人情報を示す一部のアイコンのみを特定のアイコンに置換する。
【0103】
この他、各々のアイコンの表示倍率を変更し、各々のアイコンが示す情報を認識することができない程度にまで、アイコンを縮小あるいは拡大することもできる。
置換後のアイコンの配置場所と、元のアイコンの配置場所とを異ならせることもできる。
各々のアイコンの透過率を1%から99%程度の範囲内で可変させることもできる。この透過率が低い程、アイコンの色が表示画面SCの背景色に近づき、元のアイコンの表示内容を認識しにくくなる。このようにしても、置換対象のアイコンを特定のアイコンに置換した場合と同様の効果を得ることができる。
【0104】
無論、上述した各々の変形例を組み合わせることができる。例えば、アイコンI1を星形のアイコンに置換し、アイコンI2を赤色のアイコンに置換し、アイコンI3を縮小表示することができる。例えば、待ち受け画面とメニュー画面とで、カムフラージュの方法を異ならせることもできる。
何れの場合も、置換後のアイコンを元のアイコンに戻す場合、置換部133は、ステップST24にて、置換されているアイコンのみを元のアイコンに置換する。
【0105】
このように、アイコンのみをカムフラージュすることで、アイコンの配置数を把握したまま、カムフラージュ機能を実行することができる。特に、個人情報を示すアイコンI1〜I4のみを他のアイコンに置換する場合には、置換対象外のアイコンを認識することができるという利益がある。
【0106】
本発明は、携帯端末の他、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ等の電子機器に利用することができる。
【符号の説明】
【0107】
10…携帯端末、11…アンテナ、12…通信部、13…制御部、14…記憶部、15…音声入出力部、15a…スピーカ、15b…マイクロフォン、16…表示部、17…操作部、18…生体センサ部、131…検知部、132…判別部、133…置換部、134…通話部、135…電子メール処理部、136…指紋認証部、181…保護膜、183…電極室、184…電極、I1〜I4…アイコン、ST…トリガー信号、S131…検知信号、S132…結果信号、S133…表示信号
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一の第1の画像を表示可能な表示部と、
前記表示部に前記第1の画像が表示されている場合に、前記第1の画像を第2の画像に置換すべきトリガーを検知する検知部と、
前記表示部に前記第1の画像が表示され、かつ、前記検知部が前記トリガーを検知した場合に、前記第1の画像に含まれる情報に特定の情報が含まれるか否かを判別する判別部と、
前記判別部が前記第1の画像に含まれる情報に前記特定の情報が含まれるという判別をした場合に、前記表示部に表示されている前記第1の画像を前記第2の画像に置換する置換部と
を有する携帯端末。
【請求項2】
前記表示部は、
少なくとも一の前記第1の画像を含む第1の表示画面と、前記第1の表示画面と異なる第2の表示画面とを表示可能であり、
前記置換部は、
前記判別部が前記第1の表示画面に含まれる前記第1の画像に前記特定の情報が含まれるという判別をした場合に、前記第1の表示画面を前記第2の表示画面に置換する
請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
通話を行う通話機能と、
少なくとも、電子メールの受信を行う電子メール機能と、
生体情報によって生体認証を行う生体認証機能と
を有し、
前記検知部は、
前記通話機能による外部からの着信、前記電子メール機能による電子メールの受信、および前記生体認証機能による生体認証の内、少なくともいずれか一を前記トリガーとして検知する
請求項1または2に記載の携帯端末。
【請求項4】
通話を行う通話機能を有し、
前記置換部は、
前記判別部が前記第1の表示画面に含まれる情報に前記特定の情報が含まれるという判別をし、かつ、前記通話機能により予め登録されている外部との通話が実行される場合には、前記表示部に表示されている前記第1の画像から前記第2の画像への置換を停止する
請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯端末。
【請求項5】
前記検知部は、
前記表示部に前記第2の画像が表示されている場合に、前記第2の画像を前記第1の画像に置換すべきトリガーを検知し、
前記置換部は、
前記表示部に前記第2の画像が表示され、かつ、前記検知部が前記トリガーを検知した場合に、前記表示部に表示されている前記第2の画像を前記第1の画像に置換する
請求項1または3に記載の携帯端末。
【請求項6】
表示部に少なくとも第1の画像が表示されている場合に、前記第1の画像を第2の画像に置換すべきトリガーを検知するステップと、
前記表示部に前記第1の画像が表示され、かつ、前記検知部が前記トリガーを検知した場合に、前記第1の画像に含まれる情報に特定の情報が含まれるか否かを判別するステップと、
前記第1の画像に含まれる情報に前記特定の情報が含まれるという判別をした場合に、前記表示部に表示されている前記第1の画像を前記第2の画像に置換するステップと
を有する携帯端末の表示方法。
【請求項1】
少なくとも一の第1の画像を表示可能な表示部と、
前記表示部に前記第1の画像が表示されている場合に、前記第1の画像を第2の画像に置換すべきトリガーを検知する検知部と、
前記表示部に前記第1の画像が表示され、かつ、前記検知部が前記トリガーを検知した場合に、前記第1の画像に含まれる情報に特定の情報が含まれるか否かを判別する判別部と、
前記判別部が前記第1の画像に含まれる情報に前記特定の情報が含まれるという判別をした場合に、前記表示部に表示されている前記第1の画像を前記第2の画像に置換する置換部と
を有する携帯端末。
【請求項2】
前記表示部は、
少なくとも一の前記第1の画像を含む第1の表示画面と、前記第1の表示画面と異なる第2の表示画面とを表示可能であり、
前記置換部は、
前記判別部が前記第1の表示画面に含まれる前記第1の画像に前記特定の情報が含まれるという判別をした場合に、前記第1の表示画面を前記第2の表示画面に置換する
請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
通話を行う通話機能と、
少なくとも、電子メールの受信を行う電子メール機能と、
生体情報によって生体認証を行う生体認証機能と
を有し、
前記検知部は、
前記通話機能による外部からの着信、前記電子メール機能による電子メールの受信、および前記生体認証機能による生体認証の内、少なくともいずれか一を前記トリガーとして検知する
請求項1または2に記載の携帯端末。
【請求項4】
通話を行う通話機能を有し、
前記置換部は、
前記判別部が前記第1の表示画面に含まれる情報に前記特定の情報が含まれるという判別をし、かつ、前記通話機能により予め登録されている外部との通話が実行される場合には、前記表示部に表示されている前記第1の画像から前記第2の画像への置換を停止する
請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯端末。
【請求項5】
前記検知部は、
前記表示部に前記第2の画像が表示されている場合に、前記第2の画像を前記第1の画像に置換すべきトリガーを検知し、
前記置換部は、
前記表示部に前記第2の画像が表示され、かつ、前記検知部が前記トリガーを検知した場合に、前記表示部に表示されている前記第2の画像を前記第1の画像に置換する
請求項1または3に記載の携帯端末。
【請求項6】
表示部に少なくとも第1の画像が表示されている場合に、前記第1の画像を第2の画像に置換すべきトリガーを検知するステップと、
前記表示部に前記第1の画像が表示され、かつ、前記検知部が前記トリガーを検知した場合に、前記第1の画像に含まれる情報に特定の情報が含まれるか否かを判別するステップと、
前記第1の画像に含まれる情報に前記特定の情報が含まれるという判別をした場合に、前記表示部に表示されている前記第1の画像を前記第2の画像に置換するステップと
を有する携帯端末の表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−177972(P2010−177972A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−17379(P2009−17379)
【出願日】平成21年1月28日(2009.1.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年1月28日(2009.1.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
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