説明

携帯端末印刷アダプタ装置

【課題】 携帯端末より印刷操作を行うことを可能にする携帯端末印刷アダプタ装置を提供する。
【解決手段】 印刷装置1と携帯端末2との間に介在され、携帯端末2より受信したデータを、印刷装置1が解読可能な形式にデータ変換して印刷装置1へ送信する機能を有する携帯端末印刷アダプタ装置3。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置と携帯端末との間に介在される携帯端末印刷アダプタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機を含む携帯端末において印刷装置で印刷を行う場合は、得た情報のURLを印刷装置に接続されているPCにメールで送り、そのPCよりWeb閲覧し印刷を行うようになっている。関連技術として下記のものがある。
【特許文献1】特開2003−241911公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の携帯端末においては、印刷装置より印刷することができず、得たい情報を携帯端末のWeb閲覧アプリを使用して検索しても、使用者が覚えているかまたは、何かにメモをとる必要があった。また、パーソナルコンピュータでのWeb情報検索とは異なり大きな画面で見ることができず、必要な情報を覚えておかなければならないのでメモをとるのに大変な場合があった。ところで、最近の印刷装置にはUSB等の通信インターフェースが標準で搭載されているものが多い。
本発明はこのような背景の基になされたものであり、携帯端末より印刷操作を行うことを可能にする携帯端末印刷アダプタ装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、印刷装置と携帯端末との間に介在され、前記携帯端末より受信したデータを、前記印刷装置が解読可能な形式にデータ変換して印刷装置へ送信するデータ変換送信手段を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、シリアルポートまたはUSBポートを備え、前記携帯端末用のデータリンクケーブルと接続可能とすることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記携帯端末と赤外線通信を可能としたこと特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明の携帯端末印刷アダプタ装置は、印刷装置と携帯端末との間に介在され、携帯端末より受信したデータを、印刷装置が解読可能な形式にデータ変換して印刷装置へ送信する機能を有するので、所期の目的を達成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は携帯端末印刷システムの構成図である。印刷装置(プリンタまたは印刷機能を有する複写機)1と、携帯電話機を含む携帯端末2(2−1〜2−3)とが本発明の携帯端末印刷アダプタ装置3を介して接続されている。
携帯端末印刷アダプタ装置3は、印刷装置1のUSB等の通信インターフェースと接続する。また、携帯端末2を携帯端末印刷アダプタ装置3のコネクタに直接接続し、または、データリンクケーブルで携帯端末2と携帯端末印刷アダプタ装置3を接続し、または、携帯端末2と携帯端末印刷アダプタ装置3を赤外線通信するように構成する。これにより携帯端末2からの情報を、携帯端末印刷アダプタ装置3を介して印刷装置1に送信し、印刷装置1で印刷することができる。
図2は本発明の携帯端末印刷システムにおける第1の処理例を示すフロー図である。アイドル状態(A−1)から、携帯端末2の所有者が携帯端末印刷アダプタ装置(以下、単にアダプタと呼ぶ)3に携帯端末2を接続する(A−2)と、アダプタ3と携帯端末2間で携帯端末2の情報のやり取りを行い(A−3)、携帯端末2からの印刷処理待ち(A−4)となる。ある一定時間間隔でアダプタ3から携帯端末2が外されたか確認を行う(A−7)。
印刷処理情報が携帯端末2より送られてくる(A−4)と、アダプタ3は、データを受信(A−5)してデータを変換し印刷装置1に送信する(A−6)。携帯端末2からデータ受信が終わると、携帯端末2がアダプタ3から外されたか一定間隔で確認し(A−7)、外されていなければ次に印刷データが接続されている携帯端末2からくるか一定間隔で確認(A−4)し、携帯端末2が外されたこと(A−7)を確認するとアイドル状態(A−1)に戻る。
【0007】
図3は本発明の携帯端末印刷システムにおける第2の処理例を示すフロー図である。アイドル状態(B−1)から、アダプタ3を赤外線受信状態にセット(B−2)し、携帯端末2からのデータ受信待ちにし、携帯端末2よりデータを受信(B−3)すると、アダプタ3は、データを変換(B−4)し印刷装置1へデータを送信する。一定時間データの受信がないと赤外線データ受信状態を解除(B−5)しアイドル状態(B−1)に戻る。
図4は本発明の携帯端末印刷システムにおける第3の処理例を示すフロー図である。本フロー図は、携帯端末側の動作の流れ(その1)である。携帯端末2において、アイドル状態(C−2)から、得たい情報をWeb閲覧検索(C−2)し、アダプタ3に接続(C−3)する。そして携帯端末3より印刷処理を行う(C−4)。
図5は本発明の携帯端末印刷システムにおける第4の処理例を示すフロー図である。本フロー図は、携帯端末側の動作の流れ(その2)である。アイドル状態(D−1)から、携帯端末2において、得たい情報をWeb閲覧検索(D−2)し、印刷処理を赤外線で行う処理を行い、アダプタ3の赤外線受信状態を設定確認後、赤外線通信にてデータを送信し、印刷装置より印刷を行う(D−3)。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の携帯端末印刷システムの構成図である。
【図2】本発明の携帯端末印刷システムにおける第1の処理例を示すフロー図である。
【図3】本発明の携帯端末印刷システムにおける第2の処理例を示すフロー図である。
【図4】本発明の携帯端末印刷システムにおける第3の処理例を示すフロー図である。
【図5】本発明の携帯端末印刷システムにおける第4の処理例を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0009】
1 印刷装置
2 携帯端末
3 携帯端末印刷アダプタ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷装置と携帯端末との間に介在され、前記携帯端末より受信したデータを、前記印刷装置が解読可能な形式にデータ変換して印刷装置へ送信するデータ変換送信手段を有することを特徴とする携帯端末印刷アダプタ装置。
【請求項2】
シリアルポートまたはUSBポートを備え、前記携帯端末用のデータリンクケーブルと接続可能とすることを特徴とする請求項1記載の携帯端末印刷アダプタ装置。
【請求項3】
前記携帯端末と赤外線通信を可能としたこと特徴とする請求項1記載の携帯端末印刷アダプタ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−11667(P2006−11667A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−185636(P2004−185636)
【出願日】平成16年6月23日(2004.6.23)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】