説明

携帯端末及び情報提供方法ならびにそのためのプログラム

【課題】 ユーザの意思を反映した情報、すなわちユーザ自身の情報を蓄積するようにし、蓄積した情報に基づいてユーザが以降に取る行動の指針ともなるべき情報を提供できるようにする。
【解決手段】 ユーザが意図的にカメラ付き携帯電話機3内のメモリ7に保存した、ユーザの意思を反映させた複数の画像情報をデータベースとし、コンピュータにより、前記複数の画像情報の中からユーザにとって現在の意思決定のために有効な情報を抽出して出力する方法であり、前記複数の画像情報にはそれぞれ、前記ユーザの意思とは直接関係しない外部要因に対応する情報が、付加情報として紐付けして前記メモリに保存されている。前記コンピュータは、ある外部要因の条件下において該外部要因に対応する情報に基づいて前記メモリに保存されている付加情報を検索、抽出し、抽出した付加情報に紐付けされた画像情報を前記ユーザにとって有効な情報として出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯端末及び携帯端末における情報提供方法ならびにそのためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、生活水準が向上し、日常生活は多種多様化している。例としてあげれば、食事においては様々な食料品が揃い、それを基に作られる食事の献立も多様化している。服装においては店頭に並ぶ商品も豊富になり、服装に対する関心が向上し、個人の所有する衣服の量も増えてきている。
【0003】
一方で、デジタル化が進み、日常生活に伴う事柄、物などはデジタル機器で管理されるようになってきている。特に、携帯端末は容易に持ち運びできる利点から、手帳の代わりにされるなど、多くの個人データ、記録が保存されるようになってきている。
【0004】
これは、多種多様化した生活において、ユーザの習慣・嗜好に関するデータを、ユーザ自身で頭に記憶しておく、あるいは紙に記録しておくなどの方法でアナログ的に管理することは難しいことによる。
【0005】
そのため、いつでも身近にある携帯端末に、大量の個人データを保存するなど、デジタル的に管理するユーザが増えてきている。
【0006】
しかし、データを保存できる容量が増える一方、その大量のデータをユーザ自身が選別し、日常の生活に活かすことは容易ではない。
【0007】
したがって、いつでも身近にある携帯端末で、ユーザが自分自身の個人データを、簡単に管理・有効利用できる機能が望まれている。
【0008】
例えば、特許文献1では、ユーザが経験した事象に関連する情報と、ユーザが必要とする情報とを後から利用できるように蓄積する情報蓄積方法について開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2005−352922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1に開示された情報蓄積方法は、外部から提供される情報(コンテンツ)をパーソナライゼーションして蓄積し、蓄積に際して注釈(アノテーション)を付加することで、後でユーザの所望する情報の選択を行なう際の処理を容易にするものである。従って、蓄積される情報は、ユーザが経験した事象に関連しているとは言え、ユーザの意思が反映された情報ではない。このため、特許文献1に開示された情報蓄積方法は、蓄積した情報を、例えば、以後のユーザが起こす行動の指針として利用したいというような要求を満足させるのには適していない。
【0011】
本発明の課題は、ユーザの意思を反映した情報、すなわちユーザ自身の情報を蓄積するようにし、蓄積した情報に基づいてユーザが以降に取る行動の指針ともなるべき情報を提供できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、ユーザの意思を反映した情報に、その時の外部要因を付加情報として紐付けしてメモリに保存し、後日、同様あるいは類似した外部要因から影響を受ける状態になったときに、その外部要因をキーにしてメモリに保存されている過去の情報に対してユーザが検索を行い、意思決定のための情報提供を行う機能を実現しようとするものである。
【0013】
この情報提供機能を実現するための手法としては、ユーザの情報(ユーザの意思が反映された情報)に、付加情報(前記ユーザの意思が直接反映していない外部要因)を紐付けしてメモリに保存する。以後、ユーザのタイミングで、メモリに保存された情報を自動的に分類・選別し、選別した情報を表示することで、ユーザに対してユーザの取る行動に関する提案を行う。付加情報は、ユーザ自身が以後の行動を考慮して決めても良いし、あるいは例えば季節・天候などの環境情報をサーバから取得するなど、携帯端末の通信機能を利用して取得し、ユーザの情報に紐付けすることができる。
【0014】
この情報提供機能によれば、ユーザが意図的にメモリに保存した過去の情報から、現在における意思決定に際して有効な情報を、自動的に分類・選択して出力することができる。
【0015】
本発明の第1の態様によれば、ユーザが意図的に携帯端末内のメモリに保存した、ユーザの意思を反映させた複数の情報をデータベースとし、コンピュータにより、前記複数の情報の中からユーザにとって現在の意思決定のために有効な情報を抽出して出力する方法であって、前記複数の情報にはそれぞれ、前記ユーザの意思とは直接関係しない外部要因に対応する情報が、付加情報として紐付けして前記メモリに保存されており、前記コンピュータは、ある外部要因の条件下、つまりある外部要因から影響を受ける状態になったときに、該外部要因に対応する情報に基づいて前記メモリに保存されている付加情報を抽出し、抽出した付加情報に紐付けされた情報を前記ユーザにとって有効な情報として出力することを特徴とする情報提供方法が提供される。
【0016】
本発明の第2の態様によれば、ユーザの意思を反映させた複数の情報を保存したメモリと、前記複数の情報をデータベースとして、前記複数の情報の中からユーザにとって現在の意思決定のために有効な情報を抽出して出力する制御手段と、を含み、前記複数の情報にはそれぞれ、前記ユーザの意思とは直接関係しない外部要因に対応する情報が、付加情報として紐付けされて前記メモリに保存されており、前記制御手段は、ある外部要因の条件下、つまりある外部要因から影響を受ける状態になったときに、該外部要因に対応する情報に基づいて前記メモリに保存されている付加情報を抽出し、抽出した付加情報に紐付けされた情報を前記ユーザにとって有効な情報として出力することを特徴とする携帯端末が提供される。
【0017】
本発明の第3の態様によれば、コンピュータに、ユーザが意図的に携帯端末内のメモリに保存した、ユーザの意思を反映させた複数の情報をデータベースとして、前記複数の情報の中からユーザにとって現在の意思決定のために有効な情報を抽出して出力する動作を実行させるためのプログラムであって、前記複数の情報にはそれぞれ、前記ユーザの意思とは直接関係しない外部要因に対応する情報が、付加情報として紐付けされて前記メモリに保存されており、前記コンピュータに、ある外部要因の条件下、つまりある外部要因から影響を受ける状態になったときに、該外部要因に対応する情報に基づいて前記メモリに保存されている付加情報を抽出するステップと、抽出した付加情報に紐付けされた情報を前記ユーザにとって有効な情報として出力するステップと、を実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ユーザが意図的にメモリに保存した過去の情報から、現在におけるユーザの何らかの意思決定に際して有効な情報を、自動的に分類・選択して出力することができる。すなわち、ユーザの意思を反映させて蓄積した情報に基づいてユーザが以降に取る行動の指針ともなるべき情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明が適用される携帯端末の構成例を示したブロック図である。
【図2】本発明の実施に際し、ユーザの意思を反映した情報の取得について説明するための図である。
【図3】図2において取得した、ユーザの意思を反映した情報に付加情報を紐付けする手法を説明するための図である。
【図4】本発明による情報提供機能について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1を参照して、本発明が適用される携帯端末の一例として、ここではカメラ付き携帯電話機の構成について説明する。この携帯電話機は、アンテナ101、無線回路102、制御回路(制御手段)103、メモリ104、一時メモリ105、表示部106、カメラ(デジタルカメラ)部108、キー入力部109、マイクロフォン110、スピーカー111等を含む。制御回路103は、CPU、マイクロコンピュータ等で実現される。
【0021】
この携帯電話機は、ユーザの操作により撮影可能なカメラ部108から入力された画像を表示部106に表示し、ユーザの意思を反映した情報としてメモリ104に保存することができる。ユーザの意思を反映した情報というのは、ユーザの意思をもった行動の結果として取得された情報であり、ここではカメラ部108を使用して自身を撮影して得た画像情報である。
【0022】
以下、各部の機能について説明する。
【0023】
アンテナ101及び無線回路102は、携帯電話機と基地局との間の通信、ひいては基地局を介してのサーバとの通信及び通信制御の機能を有する。マイクロフォン110及びスピーカー111は、通信における音声信号の送受話機能を有する。メモリ104には、本実施例の携帯電話機の各種機能を実現する制御プログラムが格納されるほか、カメラ部108で撮影した画像、他の携帯電話機等の外部機器から入力した画像等の情報を保存するデータベースとしての記憶機能を有する。一時メモリ105は、画像、コードデータ及び各種の機能情報を一時的に記憶し、表示部106は、一時メモリ105の記憶内容を表示する機能を有する。
【0024】
キー入力部109は、例えば電話番号入力、発呼、着呼、オン/オフフック、各種メニューの設定及び表示の操作等の各種機能の選択等、携帯電話機の通常の制御機能に加え、画像の撮影、メモリ104への情報の保存のための操作、表示部106の表示データに対する文字の追加、修正等を行う機能を有する。
【0025】
制御回路103は、前記各部間のデータの転送機能、カメラ部108からの画像情報のメモリ104への保存のための処理制御、一時メモリ105に記憶した情報の表示部106での表示のための処理制御、表示部106に表示されている画像に対し、キー入力部109の操作による編集のための処理制御等を行う機能を有する。
【0026】
次に、本発明の代表的な実施例について説明する。
【0027】
[実施例の構成]
以下では、カメラ付き携帯電話機で、ユーザの日々の服装情報(服装に関する情報)を、ユーザの意思を反映した情報として保存し、後日、季節・天候に合わせて着る服を選択する際に利用する場合、つまりユーザのとる行動の指針として、服装に関する情報の提供を受ける例について説明する。なお、本例は、本発明を理解し易くするための単なる一例にすぎない。以降で説明される動作、複数のアプリケーションは、図1で説明した制御回路103がメモリ104に格納されている制御用プログラムを読み出して実行することで実現されるが、アプリケーションは制御用プログラムとは別にメモリ104に格納されていても良い。
【0028】
図2〜図4を参照して、本実施例での情報提供機能は、ユーザ1と、カメラ2(図1のカメラ部108)を有する携帯電話機3との間で実現されるが、必要に応じてサーバ14が介在する。ユーザ1は任意のタイミングでカメラ2を用いて自分の服装を撮影した画像4を取得する。
【0029】
図3において、第1のアプリケーションであるアプリケーション6は、あらかじめ候補として挙げられている日付、天気、気温、気圧、風速、風向き等の季節・天候に関する情報(外部要因)の中から少なくとも1つを選択して付加情報5として作成し、ユーザ1の服装を撮影した画像4の情報に紐付けしてメモリ7(図1のメモリ104)に保存する。例えば天候の場合であれば、日々変わるものなので、複数の情報(天気、気温、気圧の3つなど)を付加するのが好ましい。外部要因としての季節・天候に関する情報は、図1で説明した携帯電話機3の通信機能を用いてサーバ14から取得することができる。その際、サーバ14は、GPS(Global Positioning System)等でユーザのいる場所を特定し、特定した場所にあわせた上記各情報を送信する。
【0030】
第2のアプリケーションであるアプリケーション11は、サーバ14から季節・天候に関する情報を、現在の情報10として取得すると共に、メモリ7に保存されているユーザ1の服装を撮影したすべての画像8について画像毎に紐付けされてメモリ7に保存されているすべての付加情報9の中から、最も類似している付加情報を選択して抽出し、抽出した付加情報の紐付けされた画像12を画面13(図1の表示部106)に表示させる。
【0031】
[実施例の動作]
上記実施例の動作手順は以下の通りである。
【0032】
図2に示すように、ユーザ1は、任意のタイミングで携帯電話機3に搭載されたカメラ2で、ユーザ1の全身を撮影する。全身を撮影するのは服装に関する情報を取得するためである。
【0033】
次に、図3に示すように、アプリケーション6は、ユーザ1の全身を撮影した画像4の情報に、季節・天候に関する情報を送信する機能を持つサーバ14から取得した季節・天候に関する複数の情報の中から少なくとも1つの情報を選択して付加情報5を作成し、作成した付加情報5を画像4の情報に紐付けしてメモリ7に保存する。
【0034】
画像4は一年を通して様々な時期に取得されて保存されるのが望ましい。また、付加情報5のフォーマットはあらかじめ決められていることとし、常に共通している。そうすることで、ユーザが付加情報を何にするかを毎回決めなくて良いため、簡単に個人情報を保存することができる。
【0035】
以上のようにして、複数の画像4が取得されて、付加情報と共にメモリ7に保存された後、後日、ユーザが過去の服装を検索表示するアプリケーション11を立ち上げ、時刻(例えば、天気予報がされる日付の範囲で、今日、明後日など)と、場所(例えば、現在地、旅行先の場所など)を選択し、検索キーを押下する。すると、図4に示すように、アプリケーション11は、まず、サーバ14から季節・天候に関する情報を現在の情報10として取得する。続いて、アプリケーション11は、取得した現在の情報10と、メモリ7に保存されているユーザ1の服装を撮影したすべての画像8に紐付けされているすべての付加情報9とを比較し、付加情報が最も類似していた画像12を画面13に表示させる。
【0036】
[実施例の効果]
これまでは、ユーザは、着る服を選択する場合、自分の記憶を頼りに、服を実際に箪笥から引っ張り出して並べ、選択や組み合わせを行っていた。しかし、本情報提供機能を用いることにより、所有している全ての服、服の組み合わせを記憶せず、携帯電話機に画像情報として付加情報と紐付けして保存しておくことで、過去の自分の個人情報をデータベースとして、簡単に服の組み合わせや、季節・天候にあわせた選択を行なうことができる。
【0037】
本発明を一実施例について説明したが、本発明は、個々のユーザの行動を記録し、次の行動の指針にすることが課題であり、上記のように天気予報で服装を決めることは、一例にすぎない。例えば、日々の服装を、「誰(友達、取引会社の相手など)と会うか」や、「移動手段(徒歩、自転車、車など)は何か」というような外部要因で服装を決めるユーザは、それを付加情報にすることができる。つまり、外部要因は、個々のユーザの人数分だけ考えられる。
【0038】
[他の実施例]
以下に、上記実施例の変形例や他の実施例を簡単な説明により列挙する。
【0039】
(1)カメラを持たない携帯端末であっても、服装に関する情報を、デジタルカメラや他のカメラ付き携帯電話機などの外部機器で撮影した全身画像を本携帯端末にデータ転送して取得することができる。その場合は、画像情報を携帯端末のメモリに保存する際に付加情報を紐付けする。
【0040】
(2)アプリケーション11による比較に際し、季節・天候に関する情報が完全一致していない場合は、「○月○日よりも気温が2度高いです。」など、差異も含めて表示し、情報が完全に一致していなくても情報提供機能を実現できるようにする。
【0041】
(3)季節・天候に関する情報の一致している画像が複数ある場合は、切り替えて何種類も表示できるようにする。
【0042】
(4)季節・天候に関する情報が完全一致しない場合は、類似データを類似順に切り替えて、何種類も表示できるようにする。
【0043】
(5)表示する服装の画像が何種類もある場合、利用頻度に反比例した表示や、撮影した時刻の類似順で表示するなど、表示順を選択できるようにする。
【0044】
(6)旅行など、現在より先の時刻、現在いる場所と異なる場所を設定し、それに合わせた季節・天候をサーバより取得し、それを基に過去の画像を検索し、好ましい服装を選択して表示する。
【0045】
(7)食事の料理の写真に、日付・気候や天候に関する情報を付加し、季節や天候の類似性に合わせて料理の写真を出力し、献立を決めるのに役立てる。
【0046】
(8)食事の料理の写真に、身体データ(身長、体重、体調など)を付加し、身体状態に合わせて、その時食べていた食事の画像を出力する。
【0047】
(9)腹痛、吐き気、(熱+吐き気)、足の骨折、などのユーザの意思が含まれない状態がある場合、それぞれの状態のときに、何処の病院に行ったかを携帯端末のメモリに保存する。この場合、次にその症状が出たときに、過去にどこの病院に行ったかをテキスト、あるいは画像、地図で表示する。
【0048】
(10)上記(9)の情報の保存の仕方は、病院の自動精算機で携帯電話機をかざすと、日付と症状と診断内容と病院名を自動登録できる。院内で携帯電話機の使用は禁止ということであれば、あらかじめ診察券を作る際などに携帯電話機のアドレスを登録しておくことで、精算を済ませると上記内容のメールが自動送信されるので、これを受信してメモリに保存することができる。
【0049】
(11)ユーザの意思を反映させた情報は画像情報に限らず、テキスト、音声等、日常生活に伴うあらゆる形式のユーザの情報に適用可能である。
【0050】
以下に、特許文献1に開示された情報蓄積方法と、本発明にかかる情報提供方法とを比較して説明する。
【0051】
(目的)
特許文献1では、ユーザの意思とは無関係の、外部から提供される情報(コンテンツ)を、パーソナライゼーションして蓄積・利用するために端末を利用している。
【0052】
これに対し、本発明では、蓄積する情報は、ユーザの意志をもった行動の結果取得された情報であり、それを保存することで、以後、保存した情報を、ユーザが起こす行動の指針として利用できるようにすることを目的としている。
【0053】
(保存する情報)
特許文献1で保存する情報は、外部から提供されるコンテンツであるが、本発明では、ユーザ自身の情報を保存する。
【0054】
(付加情報)
特許文献1は、ユーザの経験情報にアノテーション(注釈)を付加して保存している。
【0055】
これに対し、本発明において、ユーザの意志をもった行動の結果取得された情報に付加するのは、外部要因にかかる情報であり、この関係が、以後の情報の提供を受ける際に不可欠である。
【0056】
また、保存する情報自体が、過去のユーザの行動記録であるため、特許文献1のように、コンテンツをパーソナライゼーションするための付加情報ではない。
【0057】
(端末)
特許文献1は、情報端末としての意味合いが強いが、本発明はユーザ情報を保存した記録媒体をシステム手帳やアルバムのように活用できるようにした点を特徴としている。
【符号の説明】
【0058】
2 カメラ
3 携帯電話機
6、11 アプリケーション
7 メモリ
14 サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが意図的に携帯端末内のメモリに保存した、ユーザの意思を反映させた複数の情報をデータベースとし、コンピュータにより、前記複数の情報の中からユーザにとって現在の意思決定のために有効な情報を抽出して出力する方法であって、
前記複数の情報にはそれぞれ、前記ユーザの意思とは直接関係しない外部要因に対応する情報が、付加情報として紐付けして前記メモリに保存されており、
前記コンピュータは、ある外部要因の条件下において該外部要因に対応する情報に基づいて前記メモリに保存されている付加情報を検索、抽出し、抽出した付加情報に紐付けされた情報を前記ユーザにとって有効な情報として出力することを特徴とする情報提供方法。
【請求項2】
前記ユーザの意思を反映させた情報はユーザ自身を異なる日時、場所で撮影して得た画像情報であり、前記外部要因に対応する情報は少なくとも1種類の情報があらかじめ決められていて該あらかじめ決められた情報に基づいて前記検索、抽出が行われることを特徴とする請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項3】
ユーザの意思を反映させた複数の情報を保存したメモリと、
前記複数の情報をデータベースとして、前記複数の情報の中からユーザにとって現在の意思決定のために有効な情報を抽出して出力する制御手段と、を含み、
前記複数の情報にはそれぞれ、前記ユーザの意思とは直接関係しない外部要因に対応する情報が、付加情報として紐付けして前記メモリに保存されており、
前記制御手段は、ある外部要因の条件下において該外部要因に対応する情報に基づいて前記メモリに保存されている付加情報を検索、抽出し、抽出した付加情報に紐付けされた情報を前記ユーザにとって有効な情報として出力することを特徴とする携帯端末。
【請求項4】
該携帯端末はデジタルカメラを搭載しており、
前記ユーザの意思を反映させた情報は、前記デジタルカメラによりユーザ自身を異なる日時、場所で撮影して得た画像情報であり、
前記制御手段は、前記外部要因に対応する情報はあらかじめ決められている少なくとも1種類の情報に基づいて前記検索、抽出を行うことを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。
【請求項5】
コンピュータに、ユーザが意図的に携帯端末内のメモリに保存した、ユーザの意思を反映させた複数の情報をデータベースとして、前記複数の情報の中からユーザにとって現在の意思決定のために有効な情報を抽出して出力する動作を実行させるためのプログラムであって、
前記複数の情報にはそれぞれ、前記ユーザの意思とは直接関係しない外部要因に対応する情報が、付加情報として紐付けして前記メモリに保存されており、
前記コンピュータに、ある外部要因の条件下において該外部要因に対応する情報に基づいて前記メモリに保存されている付加情報を検索、抽出するステップと、
抽出した付加情報に紐付けされた情報を前記ユーザにとって有効な情報として出力するステップと、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−70475(P2011−70475A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−222013(P2009−222013)
【出願日】平成21年9月28日(2009.9.28)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】