説明

携帯端末用防水ケース

【課題】携帯端末をその内部空間に収納し、浴室において多彩な設置手段を提供する携帯端末用防水ケース。
【解決手段】シャワーのシャワーヘッド用フックに差し込み、取り付け可能な円錐形状のヘッド部10と、ヘッド部10の背面に具備された吸盤11と、ヘッド部10の前面に備えられたリング12によって構成された係止具1と、携帯端末16を内部に収納可能な防水袋13と、防水袋13の天面の略中央部に具備された吊り下げ紐14と、吊り下げ紐14の端部に備えられ、リング12と連結可能なフック15によって構成された防水ケース2によって構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯端末をその内部空間に収納する携帯端末用防水ケースに関する。
【従来技術】
【0002】
お風呂で携帯電話などの携帯端末を使用する人が若年層を中心に増加しており、お風呂で携帯電話を使った経験があると答えた人は41・2%に上っている(公開調査情報)。
お風呂で携帯端末を使用するために、携帯端末を内部に収納可能な防水ケースが販売されており、ユーザーは防水ケース越しに携帯端末を操作し、通信機能や音楽動画再生機能を楽しむことができる。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら上記のケースにおいては、防水ケースの設置方法が乏しく、防水ケースを手に持っているか、安定した場所に置くしかない。防水ケースを手に持っている間は、身体を洗うなどの他の動作ができないという課題がある。また、安定した場所に置くとしても、浴室には十分なスペースを確保できないケースが大部分であるという課題がある。
また、浴槽につかりながら携帯端末を操作する際に、防水ケースが浴槽に転落するケースが頻発しており、ユーザーの大きな不安要素となっているという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するための第一考案は、シャワーのシャワーヘッド用フックに差し込み、取り付け可能な円錐形状のヘッド部と、前記ヘッド部の背面に具備された吸盤と、前記ヘッド部の前面に備えられたリングによって構成された係止具と、携帯端末を内部に収納可能な防水袋と、前記防水袋の天面の略中央部に具備された吊り下げ紐と、前記吊り下げ紐の端部に備えられ、前記リングと連結可能なフックによって構成された防水ケースによって構成されることを特徴とする携帯端末用防水ケース。
【0005】
上記の課題を解決するための第二考案は、前記吊り下げ紐の長さを調整可能であることを特徴とする携帯端末用防水ケース。
【発明の効果】
【0006】
第一、および第二考案によれば、シャワーのシャワーヘッド用フックに差し込み、取り付け可能な円錐形状のヘッド部と、前記円錐台の背面に具備された吸盤と、前記円錐台の前面に備えられたリングによって構成された係止具と、携帯端末を内部に収納可能な防水袋と、前記防水袋の天面の略中央部に具備された吊り下げ紐と、前記吊り下げ紐の端部に備えられ、前記リングと連結可能なフックによって構成された防水ケースとが、前記リングと前記フックによって連結されているため、前記ヘッド部をシャワーヘッド用フックに差し込むことで前記防水袋をシャワーヘッド用フックに吊り下げることが可能であり、また前記吸盤を浴室壁面の任意の場所に吸着することで前記防水袋を浴室壁面に吊り下げることも可能である。
その結果として、身体を洗う際にはシャワーヘッド用フックに吊り下げられた前記防水袋上で携帯端末を操作することが可能であるため、操作が必要な時だけ操作すればよく、身体を洗うなどの動作の邪魔とならない。
そして、浴槽につかっている際には浴槽近傍の浴室壁面に吊り下げられた前記防水袋上で携帯端末を操作することが可能であるため、浴槽付近に十分なスペースがなくても、前記防水袋を設置可能である。
また、前記防水袋は前記係止具と前記吊り下げ紐によって連結されているため、浴槽につかりながら操作をしていても、前記防水袋が浴槽に転落することもない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の携帯端末用防水ケースの実施例の全体構成を示す斜視図。
【図2】本発明の携帯端末用防水ケースの一実施例を示す斜視図であり、ヘッド部10がシャワーのシャワーヘッド用フック17に差し込まれた状態を示す。
【図3】本発明の携帯端末用防水ケースの一実施例を示す斜視図であり、吸盤11が浴室の壁面に吸着された状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
上記の課題を解決するために、図1は本発明の携帯端末用防水ケースの実施例の全体構成を示す斜視図である。
シャワーのシャワーヘッド用フックに差し込み、取り付け可能な円錐形状のヘッド部10と、ヘッド部10の背面に具備された吸盤11と、ヘッド部10の前面に備えられたリング12によって構成された係止具1と、携帯端末16を内部に収納可能な防水袋13と、防水袋13の天面の略中央部に具備された吊り下げ紐14と、吊り下げ紐14の端部に備えられ、リング12と連結可能なフック15によって構成された防水ケース2によって構成されている。
【0009】
ヘッド部10は円状の天面を底面として、下方向に向かって形成される錐台であり、シャワーのシャワーヘッド用フックに差し込み、取り付け可能となっている。
なお、本発明ではヘッド部10を円錐形状としているが、シャワーのシャワーヘッド用フックに差し込み、取り付け可能であれば、円錐台など他の形状であってもよい。
【0010】
吸盤11はゴムや弾力性のあるプラスチックによって皿状に形成されており、壁面に皿を伏せる向きで押しつけ、皿をくぼませることで皿と対象物との間の空気が抜けるが、皿の弾性により元の形状に戻ろうとする。
そのため内部は気圧の低い状態になり、外の大気圧との差が生じて吸盤11が対象物に張り付くことになる
【0011】
リング12は金属やプラスチックによって輪状に形成されており、フック15は金属やプラスチックによって鈎状に形成されている。そのため鈎状のフック15をリング12にひっかけることによって、防水ケース2を係止具1に連結することが可能である。
なお、本発明ではフック15を鈎状としているが、これは開閉式の鈎であってもよい。
【0012】
防水袋13はポリエチレンなどの防水素材によって形成されており、一方向に設けられた開閉部を通じて、内部に携帯端末16を収納可能である。
この場合の携帯端末16とは、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末などのポータブル電子機器を指す。
【0013】
図2は本発明の携帯端末用防水ケースの一実施例を示す斜視図であり、ヘッド部10がシャワーのシャワーヘッド用フック17に差し込まれた状態を示す。
【0014】
図3は本発明の携帯端末用防水ケースの一実施例を示す斜視図であり、吸盤11が浴室の壁面に吸着された状態を示す。
【符号の説明】
【0015】
1 係止具1
2 防水ケース2
10 ヘッド部10
11 吸盤11
12 リング12
13 防水袋13
14 吊り下げ紐14
15 フック15
16 携帯端末16
17 シャワーヘッド用フック17

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャワーのシャワーヘッド用フックに差し込み、取り付け可能な円錐形状のヘッド部と、前記ヘッド部の背面に具備された吸盤と、前記ヘッド部の前面に備えられたリングによって構成された係止具と、携帯端末を内部に収納可能な防水袋と、前記防水袋の天面の略中央部に具備された吊り下げ紐と、前記吊り下げ紐の端部に備えられ、前記リングと連結可能なフックによって構成された防水ケースによって構成されることを特徴とする携帯端末用防水ケース。
【請求項2】
前記吊り下げ紐の長さを調整可能であることを特徴とする請求項1記載の携帯端末用防水ケース。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2013−81148(P2013−81148A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−230171(P2011−230171)
【出願日】平成23年10月1日(2011.10.1)
【出願人】(511254147)
【Fターム(参考)】