説明

携帯端末装置、情報記憶システム、情報記憶方法及び情報記憶プログラム

【課題】自車両が事故等に遭遇した場合のみならず、事故等に遭遇していないがユーザの急ブレーキや急ハンドル等の操作によって異常な動作をした場合にも記憶情報を送信する。
【解決手段】ユーザによって予め携帯端末装置10を車両内の前方に取り付けられた当該車両が衝突などの事故に遭遇した場合等において動作感知手段11が衝撃や加速度を感知すると、異常動作判定手段17が、動作感知手段11によって感知した衝撃や加速度が車両動作記憶手段12によって登録されているユーザの車両動作情報で示される衝撃や加速度と比較して所定の閾値171よりも超えて相違しているか否かを判定し、閾値を超えて相違している場合には、通信制御手段19が、通信先情報191に基づいて、ユーザが登録した警察署、消防署、保険会社などの通報先30に対し、車両の異常動作時の位置・時間・画像情報を有するメッセージ181を通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影機能及び記憶機能を有する携帯端末装置、当該携帯端末装置を用いた情報記憶システム、情報記憶方法及び情報記憶プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のドライブレコーダ機器は、衝突などによる異常を感知した後、カメラで録画した映像を内蔵の記憶装置に記憶する。また、従来のドライブレコーダ機器の1例である特許公開2005−205930号公報(特許文献1)のように、CCD(Charge Coupled Devices)カメラによって撮像された画像の画像データを記録し、自車両に接近する物体を検出して異常状態であると判断したときは、記録された画像データを外部のネットワークと接続する外部データベースに送信することによって、記録された情報が事故や盗難等によって失われるのを防止し、事故原因の究明や盗難事件の解明に有効な情報を確実に保存することが可能なドライブレコーダ装置が存在する。
【特許文献1】特許公開2005−205930号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来のドライブレコーダ装置は、自車両が事故等に遭遇した場合のみ記憶情報を送信するため、事故等に遭遇していないがユーザの急ブレーキや急ハンドル等の操作によって異常な動作をした場合については記憶情報を送信できないため、記憶情報を送信する状況の範囲が限られていた。
【0004】
本発明の目的は、自車両が事故等に遭遇した場合のみならず、事故等に遭遇していないがユーザの急ブレーキや急ハンドル等の操作によって異常な動作をした場合にも異常動作時の情報を記憶できる携帯端末装置、情報記憶システム、情報記憶方法及び情報記憶プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、画像情報を取得する撮影手段と各種情報を格納する記憶手段を有し、ネットワークを介して通信可能な携帯端末装置において、前記携帯端末装置の位置を検出する位置情報検出手段と、前記携帯端末装置に作用する力を感知する感知手段と、感知した前記力の大きさを前記携帯端末装置が設置される移動体の動作に対して働く力の基準値と比較し、判定結果に基づいて、前記撮影手段によって取得中の画像情報及び取得時の前記位置の情報を前記記憶手段に記憶させる判定手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
(作用)
本発明は、上記構成により、携帯端末装置が設置される移動体の動作に対して働く力の基準値と比較して、所定以上の大きさの力が携帯端末装置に作用すると、撮影手段によって取得中の画像情報及び画像情報取得時の位置の情報を記憶する。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、異常動作時の画像情報及び位置情報を確実に保全することができる。
【0008】
その理由は、所定以上の大きさの力が携帯端末装置に作用すると、撮影手段によって取得中の画像情報及び画像情報取得時の位置の情報を記憶するからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態による事故状況通信システムは、例えば、車両でドライブするとき、加速度感知センサ、GPS機能及びカメラ搭載の携帯端末装置を車両内の前方部に取り付け、衝突などの事故や急ブレーキなどの異常動作をした際に、記憶手段であるメモリディスクにカメラ映像を記憶させ、異常動作時の映像、位置等の情報を警察などの通報先へ自動的に連絡するシステムである。
(第1の実施の形態の構成)
図1〜図4を用いて本発明の第1の実施の形態による事故状況通信システムの構成を説明する。
【0010】
図1は、本実施の形態による事故状況通信システムの機能構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態による事故状況通信システムは、携帯端末装置10と外部記憶装置20と通報先30とが、インターネット等の通信網40によって接続されており、異常動作を感知した際に、携帯端末装置10で撮影した画像情報を通報先30に自動的に連絡するシステムである。
【0011】
携帯端末装置10は、動作感知手段11と、車両動作記憶手段12と、撮影手段13と、位置情報検出手段14と、計時手段15と、情報記憶手段16と、異常動作判定手段17と、メッセージ作成手段18と、通信制御手段19とを搭載している。
【0012】
動作感知手段11は、例えば、ジャイロ機構等を備えることによって、携帯端末装置10が受ける衝撃や加速度を感知する機能を有する。すなわち、動作感知手段11は、携帯端末装置10に作用する力を感知する機能を有する。
【0013】
車両動作記憶手段12は、発進や停止や曲がり方など、車両の基本的な(動作)挙動を示す車両動作情報や、ユーザが車両を運転した際の車両の動作(挙動)を示す各ユーザの車両動作情報を基準値として登録する機能を有する。
【0014】
撮影手段13は、画像情報を撮影するカメラ機能を有する。
【0015】
位置情報検出手段手段14は、携帯端末装置10の位置する位置情報を検出するGPS(Global Positioning System)機能を有する。
【0016】
計時手段15は、時間情報を計測可能な一般的な時計機能を有する。
【0017】
情報記憶手段16は、撮影手段13によって常時撮影されている画像情報、撮影時の携帯端末装置10の位置を示す位置情報及び時間を示す時間情報を一定容量毎に上書き保存する一次記憶手段161と、情報を不揮発的に記憶する、例えば、携帯端末装置10に挿入されているメモリディスク等の二次記憶手段162とを備える。
【0018】
情報記憶手段16は、異常動作判定手段17からの要求に従って、一次記憶手段161に一次的に保存されている画像情報、当該画像情報が撮影された際の携帯端末装置10の位置を示す位置情報及び時間を示す時間情報を含む記憶情報1621を二次記憶手段162に記憶する。
【0019】
図2は、二次記憶手段に記憶されている記憶情報を説明する図である。図2を参照すると、二次記憶手段162に記憶されている記憶情報1621は、記憶情報1621内の情報を所定単位毎で識別するための「ID」、各画像情報を識別する「撮影ファイルID」、各画像情報が撮影された際の携帯端末装置10の位置を示す「位置情報」、情報記憶手段16内における各画像情報の記憶先アドレスを示す「保存先」、各画像情報が撮影された際の時間を示す「撮影日時(時間情報)」によって構成される。
【0020】
異常動作判定手段17は、所定の閾値171を記憶する機能と、動作感知手段11によって感知した衝撃や加速度が車両動作記憶手段12によって登録されているユーザの車両動作情報(基準値)で示される衝撃や加速度と比較して所定の閾値171よりも超えて相違しているか否かを判定する機能を有する。さらに、異常動作判定手段17は、所定の閾値171よりも超えて相違する場合に動作感知手段11によって衝撃や加速度が感知された際に撮影手段13によって撮影されている画像情報及び当該画像情報が撮影された際の携帯端末装置10の位置を示す位置情報及びその際の時間を示す時間情報を二次記憶手段162に記憶するように情報記憶手段16に対して要求する機能を有する。なお、所定の閾値171は、例えば、携帯端末装置10が設置される車両の車両メーカーが作成した車両動作情報を基準に定められている。
【0021】
メッセージ作成手段18は、記憶情報1621内の位置情報及び時間情報に基づいて、電子メール等によって通報先30に送信されるメッセージ181を作成する機能を有する。なお、このメッセージ181には記憶情報1621内の画像情報が含まれていてもよい。
【0022】
通信制御手段19は、外部記憶装置30及び通報先40と通信するための通信先情報191を記憶し、通信先情報191に基づいて、情報記憶手段16によって記憶された記憶情報1621に含まれる画像情報、位置情報及び時間情報の少なくとも1つを外部記憶装置20に送信し、メッセージ作成手段18によって作成されたメッセージ181を通報先30に送信する機能を有する。
【0023】
なお、通信制御手段19によって送信される画像情報は、静止画像の情報でもよいし、動画像の情報でもよい。
【0024】
図3は、通信制御手段に記憶されている通信先情報を説明する図である。図3を参照すると、通信制御手段19に記憶されている通信先情報191は、通信先情報191内の情報を所定単位毎で識別するための「ID」、事故発生時に当該事故発生時の位置情報及び時間情報を携帯端末装置10から送信する、ユーザによって予め設定された送信先(緊急連絡先)の名称を示す「通信先」、通信先の電話番号を示す「電話番号」等によって構成される。
【0025】
外部記憶装置20は、携帯端末装置10から送信された記憶情報1621に含まれる位置情報、時間情報及び画像情報等を記録する機能を有する。
【0026】
通報先30は、事故発生時に当該事故発生時の画像情報、位置情報、時間情報等を有するメッセージ181を携帯端末装置10から送信する、例えば、ユーザによって予め設定されたユーザの実家、消防署、警察署、保険会社などの送信先(緊急連絡先)である。
【0027】
ここで、携帯端末装置10のハードウェア構成の説明をする。
【0028】
図4は、本実施の形態による事故状況通信システムの携帯端末装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0029】
図4を参照すると、本発明による携帯端末装置10は、一般的なコンピュータ装置と同様のハードウェア構成によって実現することができ、CPU(Central Processing Unit)401、RAM(Random Access Memory)等のメインメモリであり、データの作業領域やデータの一時退避領域に用いられる主記憶部402、通信網40を介してデータの送受信を行う通信制御部403、液晶ディスプレイやスピーカ等の提示部404、キーボード等の入力部405、周辺機器と接続してデータの送受信を行うインタフェース部406、ROM(Read Only Memory)、磁気ディスク、半導体メモリ等の不揮発性メモリから構成される補助記憶部407、本情報処理装置の上記各構成要素を相互に接続するシステムバス408等を備えている。
【0030】
本発明による携帯端末装置10は、その動作を、携帯端末装置10内部にそのような機能を実現するプログラムを組み込んだ、LSI(Large Scale Integration)等のハードウェア部品からなる回路部品を実装してハードウェア的に実現することは勿論として、上記した各構成要素の各機能を提供するプログラムを、コンピュータ処理装置上のCPU401で実行することにより、ソフトウェア的に実現することができる。
【0031】
すなわち、CPU401は、補助記憶部407に格納されているプログラムを、主記憶部402にロードして実行し、携帯端末装置10の動作を制御することにより、上述した各機能をソフトウェア的に実現する。
【0032】
(第1の実施の形態の動作)
図5〜図7を用いて本発明の第1の実施の形態による事故状況通信システムの動作を説明する。
【0033】
図5は、本実施の形態による事故状況通信システムの動作の1例を示すフローチャートである。
【0034】
例えば、ユーザによって予め携帯端末装置10を車両内の前方に取り付けられた当該車両が衝突などの事故に遭遇した場合等において動作感知手段11が衝撃や加速度を感知すると(ステップS101)、異常動作判定手段17が、動作感知手段11によって感知した衝撃や加速度が車両動作記憶手段12によって登録されているユーザの車両動作情報(基準値)で示される衝撃や加速度と比較して所定の閾値171よりも超えて相違しているか否かを判定する(ステップS102)。
【0035】
異常動作判定手段17は、当該判定において、所定の閾値171よりも超えて相違すると判定した場合に車両に異常動作が発生したとして、情報記憶手段16に対してステップS101の際の画像情報、位置情報及び時間情報を二次記憶手段162に記憶するように要求すると、情報記憶手段16は、異常動作判定手段17からの要求に従って、一次記憶手段161に上書き保存されている、撮影手段13によって常時撮影中の画像情報、位置情報、及び時間情報の内、異常動作が発生したとされた時間の一定時間前から一定時間後までの画像情報、位置情報及び時間情報を記憶情報1621として二次記憶手段162に記憶する(ステップS103)。
【0036】
次いで、メッセージ作成手段18が、記憶情報1621内の位置情報及び時間情報に基づいて、メッセージ181を作成する(ステップS104)。
【0037】
次いで、通信制御手段19が、通信先情報191に基づいて、通信網40を介し、外部記憶装置20に対し、異常動作が発生したとされた場所の位置情報と、事故映像等の画像情報と、異常動作が発生したとされた時間の時間情報、すなわち、二次記憶手段162が記憶する記憶情報1621について、その一部又は全部を事故状況として通知すると共に、ユーザが登録した警察署、消防署、保険会社などの通報先30に対し、メッセージ作成手段18で作成されたメッセージ181を通知する(ステップS105)。
【0038】
一方、ステップS102において異常動作判定手段17が、所定の閾値171よりも超えて相違しないと判定した場合には車両に異常動作が発生していないとして、動作感知手段11によって感知した衝撃や加速度を、車両動作記憶手段12によって登録されている車両動作情報で示される衝撃や加速度と比較して、当該車両動作情報を更新する(ステップS106)。
【0039】
メッセージ181の通知について具体的には、事故が発生した場合、メッセージ作成手段18が、ステップS103において、例えば、記憶情報1621内の位置情報及び時間情報に基づいて場所:「*市*区**町112*」及び時間「〇年〇月〇日×時×分」を検索し、その後、「〇年〇月〇日×時×分、*市*区**町112*において交通事故が発生しましたので通報いたします。・・・」と作成したメッセージ181に画像情報を添付し、通信制御手段18が、ステップS104において、事故状況を示す情報として当該メッセージ181を電子メール等によって警察や保険会社などの通報先30に自動的に通知する。
【0040】
この際、車両のナンバー、車種、車体番号や、保険契約者、保険契約者番号等、車両やユーザを識別する情報も一緒に通知する場合には、事故をより迅速に処理することも可能である。
【0041】
例えば、携帯端末装置10を取り付けられた車両が2006年1月22日に事故を起こした場合、情報記憶手段16が異常動作判定手段17からの要求に従って「ID3」に対応付けて記憶情報1621を記憶し、記憶した「ID3」に対応付けられた記憶情報1621で示される画像情報、位置情報、時間情報に加え、車両のナンバー、車種、車体番号や、保険契約者、保険契約者番号等、車両やユーザを識別する情報も外部記憶装置20や通報先30に送信する。
【0042】
(事故状況通信システムにおける事故発生時の各構成要素間の処理)
次いで、図6を用いて本実施の形態の事故状況通信システムにおける各構成要素間の処理について説明する。図6は、本実施の形態の事故状況通信システムにおける各構成要素間の処理の1例を示すタイミングチャートである。
【0043】
まず、車両動作記憶手段12には、車両メーカーが作成した、車両の基本的な挙動に対する加速度や衝撃値等の車両動作情報がデフォルトで登録されており(ステップS201)、また、通信制御手段19には、ユーザによって予め設定された通信先情報191が記憶されている(ステップS202)。
【0044】
そして、このような状態において、ユーザによって予め車両内の前方に取り付けられた携帯端末装置10の撮影手段13等を起動させることによって(ステップS203)本実施の形態による事故状況通信システムを起動し、車両が運転されている間、撮影手段13は撮影中の画像情報を情報記憶手段16に送信する。
【0045】
車両が運転されている間又は車両のエンジンが始動している間、撮影手段13で撮影中の画像情報が一次記憶手段161によって一時的に保存されると共に(ステップS204)、携帯端末装置10の動作感知手段11によって感知された加速度や衝撃値等の情報が異常動作判定手段17に通知される(ステップS205)。
【0046】
異常動作判定手段17は、車両動作記憶手段12から加速度や衝撃値等の車両動作情報を取得し(ステップS206)、動作感知手段11から通知された加速度や衝撃値等の情報が、車両動作記憶手段12によって登録されている加速度や衝撃値等の車両動作情報と比較して、所定の閾値171よりも超えて相違しているか否かに基づいて、現在の車両動作が異常な動作か否かを判定する(ステップS207)。
【0047】
ステップS203において、動作感知手段11によって感知された加速度や衝撃値等が車両動作記憶手段12によって登録されている加速度や衝撃値等と比較して所定の閾値171を超えて相違しており、異常と判定された場合、その旨を情報記憶手段16に通知し(ステップS208)、一次記憶手段161によって一時的に保存中の画像情報の内、異常判定された時間の一定時間前から異常判定後の一定時間までの画像情報と、位置情報検出手段手段14によって検出された、異常と判定された地点である事故現場等の「位置情報」とを、外部記憶装置30及び通報先40に送信する記憶情報1621の一部として改めて二次記憶手段162によって保存する(ステップS209)。
【0048】
一方、上記判定において異常ではないと判定した場合、記憶情報1621の一部として画像情報を保存する上記処理は行われない。
【0049】
次いで、このように二次記憶手段162に保存された記憶情報1621がメッセージ作成手段18及び通信制御手段19に送られる(ステップS210)。
【0050】
この際、メッセージ作成手段18が、記憶情報1621内の位置情報及び時間情報に基づいて作成したメッセージ181を通信制御手段19に送信する(ステップS211)。
【0051】
さらに、通信制御手段19が、登録された通信先情報191に基づいて、当該メッセージ181を通報先30に対して送信し(ステップS212)、また、事故現場等の画像情報、位置情報及び時間情報を含む上記記録情報161を外部記憶装置20に送信し(ステップS213)、保存させる(ステップS214)。
【0052】
(車両動作情報の更新処理)
次いで、図7を用いて車両動作記憶手段12における車両動作情報の更新処理について説明する。図7は、車両動作記憶手段における車両動作情報の更新処理を示すタイミングチャートである。
【0053】
まず、車両動作記憶手段12には、車両メーカーが作成した車両動作情報がデフォルトで登録される(ステップS501)。
【0054】
次いで、事故状況通信システム起動後、車両内の前方部に携帯端末装置10が設置された車両の運転がユーザによって行われる(ステップS502)。
【0055】
動作感知手段11は、発進、停止、減速、カーブの曲がり方など、ユーザの運転によって得られる各車両動作における加速度や衝撃値の情報(車両動作情報)を車両動作記憶手段12に送信し(ステップS503)、車両動作記憶手段12は、動作感知手段11から送信された、ユーザの運転によって得られる各車両動作における加速度や衝撃値を記憶する(ステップS504)。
【0056】
車両に設置された携帯端末装置10における更新処理が停止される際に(ステップS505)、携帯端末装置10は、ステップS504における処理を停止させる停止信号を車両動作記憶手段12に送信する(ステップS506)。
【0057】
車両動作記憶手段12は、停止信号を受けとるとステップS504における処理を停止し、デフォルトで登録された車両動作情報とユーザの運転によって記憶された車両動作情報とにおける各動作の加速度や衝撃値とを比較し、車両動作記憶手段12に登録されている車両動作情報を、当該登録されている車両動作情報と当該ユーザの運転によって記憶された車両動作情報とで平均された車両動作情報に更新する(ステップS507)。
【0058】
なお、本実施の形態における車両動作情報の更新処理は、ステップS507で更新された車両動作情報を基準として、当該車両動作情報を、以降に動作感知手段11によって感知され車両動作記憶手段12に記憶されたユーザの運転によって得られる各車両動作における加速度や衝撃値の情報とで平均された車両動作情報に更新する(ステップS507)。
【0059】
(第1の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、以下に示す効果を達成できる。
【0060】
第1の効果は、異常動作判定手段17が、動作感知手段11によって感知した衝撃や加速度が車両動作記憶手段12によって登録されているユーザの車両動作情報で示される衝撃や加速度と比較して所定の閾値171よりも超えて相違しているか否かを判定するので、本実施の形態による携帯端末装置10を取り付けられた車両が衝突などの事故に遭遇した場合又は幸いにも事故を回避できた場合等、ユーザの通常の運転によるものと比較して車両が異常な動作(挙動)を示していることを判定できることである。
【0061】
第2の効果は、異常動作判定手段17が、動作感知手段11によって感知した衝撃や加速度が車両動作記憶手段12によって登録されているユーザの車両動作情報で示される衝撃や加速度と比較して所定の閾値171よりも超えて相違しているか否かを判定し、所定の閾値171よりも超えて相違する場合に、情報記憶手段16が、動作感知手段11によって衝撃や加速度が感知された際に撮影手段13によって撮影されている画像情報及び当該画像情報が撮影された際の携帯端末装置10の位置を示す位置情報及び時間を示す時間情報を記憶するので、ユーザが事故発生時に肉体的又は精神的ダメージを受けることによって活動が制限されている場合にもユーザに負担をかけることなく事故の状況を迅速かつ正確に保存できることである。
【0062】
第3の効果は、異常動作が発生したと判定された場合、すなわち、事故等が起きたと判定された場合にのみ、通信制御手段19が、通信先情報191に基づいて、ユーザによって予め設定された送信先(緊急連絡先)に事故状況を自動的に送信するため、携帯端末装置10が送信先(緊急連絡先)と常時通信を接続しておく必要がないことから、通信網40のトラフィックの軽減及び携帯端末装置10の電力消費の軽減を図れることである。
【0063】
第4の効果は、異常動作が発生したと判定された場合、すなわち、事故等が起きたと判定された場合、通信制御手段19が、通信先情報191に基づいて、ユーザによって予め設定された送信先(緊急連絡先)に事故状況を自動的に送信するため、ユーザが事故発生時に肉体的又は精神的ダメージを受けることによって活動が制限されている場合にもユーザに負担をかけることなく送信先(緊急連絡先)である保険会社等に事故発生時の正確な情報を迅速に通知することができることから、ユーザは事故の処理を円滑に行えることである。
【0064】
第5の効果は、車両動作記憶手段12が車両メーカーが作成した車両動作情報をデフォルトで登録すると共に、各ユーザに運転・操作される車両の各動作を示す加速度や衝撃値等の車両動作情報を、デフォルトで登録された車両動作情報や過去に登録された各ユーザの運転・操作による車両動作情報と比較して登録及び更新することにより、ユーザにとって特徴的な操作によって感知された加速度や衝撃値に基づいて記憶情報1621を送信してしまうという誤動作を軽減できることである。
【0065】
第6の効果は、携帯端末装置10の情報記憶手段16において一次保存しかできない場合や記憶容量が足りなくて事故状況等を示す記憶情報1621の保存ができない場合、さらには情報記憶手段16が故障して記憶情報1621の保存ができない場合にも、外部記憶装置20を用いて記憶情報1621を保存できることである。
【0066】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態は、図8に示すように、警察や消防などの通報先30に外部記憶装置20が存在する点が第1の実施の形態と相違する点である。なお、本実施の形態における動作及びその他の構成は第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【0067】
本実施の形態によれば、携帯端末装置10によって撮影された事故現場等を示す画像情報の送信先である外部記憶装置20が通報先30に存在するため、通報先30において、電子メール等に添付された画像情報以上の現場のより詳細な状況をいち早く正確に把握することが可能となる。
【0068】
以上好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも、上記実施の形態に限定されるものでなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の第1の実施の形態による事故状況通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態による二次記憶手段に記憶されている記憶情報を説明する図である。
【図3】第1の実施の形態による通信制御手段に記憶されている通信先情報を説明する図である。
【図4】第1の実施の形態による事故状況通信システムの携帯端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】第1の実施の形態による事故状況通信システムの動作の1例を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態による事故状況通信システムにおける各構成要素間の処理の1例を示すタイミングチャートである。
【図7】第1の実施の形態による車両動作記憶手段における車両動作情報の更新処理の1例を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態による事故状況通信システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0070】
10:携帯端末装置
11:動作感知手段
12:車両動作記憶手段
13:撮影手段
14:位置情報検出手段
15:計時手段
16:情報記憶手段
161:一次記憶手段
162:二次記憶手段
1621:記憶情報
17:異常動作判定手段
171:閾値
18:メッセージ作成手段
181:メッセージ
19:通信制御手段
191:通信先情報
20:外部記憶装置
30:通報先
40:通信網
401:CPU
402:主記憶部
403:通信制御部
404:提示部
405:入力部
406:インタフェース部
407:補助記憶部
408:システムバス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像情報を取得する撮影手段と各種情報を格納する記憶手段を有し、ネットワークを介して通信可能な携帯端末装置において、
前記携帯端末装置の位置を検出する位置情報検出手段と、
前記携帯端末装置に作用する力を感知する感知手段と、
感知した前記力の大きさを前記携帯端末装置が設置される移動体の動作に対して働く力の基準値と比較し、判定結果に基づいて、前記撮影手段によって取得中の画像情報及び取得時の前記位置の情報を前記記憶手段に記憶させる判定手段とを備えることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記判定手段は、前記感知した力の大きさが前記基準値を所定の閾値より超えた場合に、前記撮影手段によって取得中の画像情報及び取得時の前記位置の情報を前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記移動体毎に予め設定された前記基準値を前記移動体の基本動作情報として前記記憶手段に格納することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記判定手段は、格納された前記基本動作情報を、その後に前記感知手段によって感知された、前記ユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力との所定の比率によって更新して前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記所定の閾値は、前記基準値に基づいて定められていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記感知手段は、前記移動体が前記携帯端末装置のユーザ又は前記移動体のユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力を感知することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
前記記憶手段は、前記感知手段によって感知された、前記ユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力を記憶し、
前記判定手段は、当該力の大きさが、その後に前記感知手段によって感知された、前記ユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力の大きさと前記所定の閾値を超えて相違する場合に、前記撮影手段によって取得中の画像情報及び取得時の前記位置の情報を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項6に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記判定手段は、記憶された当該力を、その後に前記感知手段によって感知された、前記ユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力との所定の比率によって更新して前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項7に記載の携帯端末装置。
【請求項9】
前記記憶手段によって記憶された情報を予め設定された通報先に送信する送信手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項10】
前記記憶手段は、前記携帯端末装置又は前記移動体のユーザによって予め設定された通報先を示す通報先情報を記憶し、
前記送信手段は、前記通報先情報に基づいて前記情報を通報先に送信することを特徴とする請求項9に記載の携帯端末装置。
【請求項11】
前記記憶手段によって記憶された情報に基づいてメッセージを作成するメッセージ作成手段を備え、
前記送信手段は、作成された前記メッセージを前記通報先に送信することを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の携帯端末装置。
【請求項12】
前記送信手段は、前記記憶手段によって記憶された前記情報又は作成された前記メッセージを前記ネットワークを介し、前記通報先に含まれる外部記憶手段に送信することを特徴とする請求項9から請求項11のいずか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項13】
画像情報を取得する撮影手段と各種情報を格納する記憶手段を有しネットワークを介して通信可能な携帯端末装置を備える情報記憶システムにおいて、
前記携帯端末装置の位置を検出する位置情報検出手段と、
前記携帯端末装置に作用する力を感知する感知手段と、
感知した前記力の大きさを前記携帯端末装置が設置される移動体の動作に対して働く力の基準値と比較し、判定結果に基づいて、前記撮影手段によって取得中の画像情報及び取得時の前記位置の情報を前記記憶手段に記憶させる判定手段とを備えることを特徴とする情報記憶システム。
【請求項14】
前記判定手段は、前記感知した力の大きさが前記基準値を所定の閾値より超えた場合に、前記撮影手段によって取得中の画像情報及び取得時の前記位置の情報を前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項13に記載の情報記憶システム。
【請求項15】
前記移動体毎に予め設定された前記基準値を前記移動体の基本動作情報として前記記憶手段に格納することを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の情報記憶システム。
【請求項16】
前記判定手段は、格納された前記基本動作情報を、その後に前記感知手段によって感知された、前記ユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力との所定の比率によって更新して前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項15に記載の情報記憶システム。
【請求項17】
前記所定の閾値は、前記基準値に基づいて定められていることを特徴とする請求項14から請求項16のいずれか1項に記載の情報記憶システム。
【請求項18】
前記感知手段は、前記移動体が前記携帯端末装置のユーザ又は前記移動体のユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力を感知することを特徴とする請求項13から請求項16のいずれか1項に記載の情報記憶システム。
【請求項19】
前記記憶手段は、前記感知手段によって感知された、前記ユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力を記憶し、
前記判定手段は、当該力の大きさが、その後に前記感知手段によって感知された、前記ユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力の大きさと前記所定の閾値を超えて相違する場合に、前記撮影手段によって取得中の画像情報及び取得時の前記位置の情報を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項18に記載の情報記憶システム。
【請求項20】
前記判定手段は、記憶された当該力を、その後に前記感知手段によって感知された、前記ユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力との所定の比率によって更新して前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項19に記載の情報記憶システム。
【請求項21】
前記記憶手段によって記憶された情報を予め設定された通報先に送信する送信手段を備えることを特徴とする請求項13から請求項20のいずれか1項に記載の情報記憶システム。
【請求項22】
前記記憶手段は、前記携帯端末装置又は前記移動体のユーザによって予め設定された通報先を示す通報先情報を記憶し、
前記送信手段は、前記通報先情報に基づいて前記情報を通報先に送信することを特徴とする請求項21に記載の情報記憶システム。
【請求項23】
前記記憶手段によって記憶された情報に基づいてメッセージを作成するメッセージ作成手段を備え、
前記送信手段は、作成された前記メッセージを前記通報先に送信することを特徴とする請求項21又は請求項22に記載の情報記憶システム。
【請求項24】
前記送信手段は、前記記憶手段によって記憶された前記情報又は作成された前記メッセージを前記ネットワーク又は他のネットワークを介し、前記通報先に含まれる外部記憶手段に送信することを特徴とする請求項21から請求項23のいずか1項に記載の情報記憶システム。
【請求項25】
画像情報を取得する撮影手段と各種情報を格納する記憶手段を有しネットワークを介して通信可能な携帯端末装置を備える情報記憶システムの情報記憶方法であって、
前記撮影手段によって前記画像情報を取得する撮影ステップと、
前記携帯端末装置の位置を検出する位置情報検出ステップと、
前記携帯端末装置に作用する力を感知する感知ステップと、
感知した前記力の大きさを前記携帯端末装置が設置される移動体の動作に対して働く力の基準値と比較し、判定結果に基づいて、前記撮影ステップにおいて取得中の画像情報及び取得時の前記位置の情報を前記記憶手段に記憶させる判定ステップとを備えることを特徴とする情報記憶方法。
【請求項26】
前記判定ステップは、前記感知した力の大きさが前記基準値を所定の閾値より超えた場合に、前記撮影ステップにおいて取得中の画像情報及び取得時の前記位置の情報を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項25に記載の情報記憶方法。
【請求項27】
前記判定ステップは、格納された前記基本動作情報が前記移動体の基本動作情報からなる場合、前記基準値を、その後に前記感知ステップにおいて感知された、前記ユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力との所定の比率によって更新して前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項26に記載の情報記憶方法。
【請求項28】
前記感知ステップは、前記移動体が前記携帯端末装置のユーザ又は前記移動体のユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力を感知することを特徴とする請求項25から請求項27のいずれか1項に記載の情報記憶方法。
【請求項29】
前記感知ステップにおいて感知された、前記ユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力を前記記憶手段が記憶するステップを備え、
前記判定ステップは、当該力の大きさが、その後に前記感知ステップにおいて感知された、前記ユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力の大きさと前記所定の閾値を超えて相違する場合に、前記ステップにおいて取得中の画像情報及び取得時の前記位置の情報を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項28に記載の情報記憶方法。
【請求項30】
前記判定ステップは、記憶された当該力を、その後に前記感知ステップにおいて感知された、前記ユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力との所定の比率によって更新して前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項29に記載の情報記憶方法。
【請求項31】
前記記憶手段に記憶された情報を予め設定された通報先に送信する送信ステップを備えることを特徴とする請求項25から請求項30のいずれか1項に記載の情報記憶方法。
【請求項32】
前記携帯端末装置又は前記移動体のユーザによって予め設定された通報先を示す通報先情報を前記記憶手段が記憶するステップを備え、
前記送信ステップは、前記通報先情報に基づいて前記情報を通報先に送信することを特徴とする請求項31に記載の情報記憶方法。
【請求項33】
前記記憶手段に記憶された情報に基づいてメッセージを作成するメッセージ作成ステップを備え、
前記送信ステップは、作成された前記メッセージを前記通報先に送信することを特徴とする請求項31又は請求項32に記載の情報記憶方法。
【請求項34】
前記送信ステップは、前記記憶手段に記憶された情報又は作成された前記メッセージを前記ネットワーク又は他のネットワークを介し、前記通報先に含まれる外部記憶手段に送信することを特徴とする請求項31から請求項33のいずか1項に記載の情報記憶方法。
【請求項35】
画像情報を取得する撮影手段と各種情報を格納する記憶手段を有しネットワークを介して通信可能な携帯端末装置を備える情報記憶システム上で実行される情報記憶プログラムであって、
前記撮影手段によって前記画像情報を取得する撮影処理と、
前記携帯端末装置の位置を検出する位置情報検出処理と、
前記携帯端末装置に作用する力を感知する感知処理と、
感知した前記力の大きさを前記携帯端末装置が設置される移動体の動作に対して働く力の基準値と比較し、判定結果に基づいて、前記撮影処理において取得中の画像情報及び取得時の前記位置の情報を前記記憶手段に記憶させる判定処理とを実行させるための情報記憶プログラム。
【請求項36】
前記判定処理は、前記感知した力の大きさが前記基準値を所定の閾値より超えた場合に、前記撮影処理において取得中の画像情報及び取得時の前記位置の情報を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項35に記載の情報記憶プログラム。
【請求項37】
前記判定処理は、格納された前記基準値が前記移動体の基本動作情報からなる場合、前記基準値を、その後に前記感知処理において感知された、前記ユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力との所定の比率によって更新して前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項35又は請求項36に記載の情報記憶プログラム。
【請求項38】
前記感知処理は、前記移動体が前記携帯端末装置のユーザ又は前記移動体のユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力を感知することを特徴とする請求項35から請求項37のいずれか1項に記載の情報記憶プログラム。
【請求項39】
前記感知処理において感知された、前記ユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力を前記記憶手段が記憶する処理を実行し、
前記判定処理は、当該力の大きさが、その後に前記感知処理において感知された、前記ユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力の大きさと前記所定の閾値を超えて相違する場合に、前記処理において取得中の画像情報及び取得時の前記位置の情報を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項38に記載の情報記憶プログラム。
【請求項40】
前記判定処理は、記憶された当該力を、その後に前記感知ステップにおいて感知された、前記ユーザに操作されて移動することに伴って前記携帯端末装置に作用する前記力との所定の比率によって更新して前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項39に記載の情報記憶プログラム。
【請求項41】
前記記憶手段に記憶された情報を予め設定された通報先に送信する送信処理を実行することを特徴とする請求項35から請求項40のいずれか1項に記載の情報記憶プログラム。
【請求項42】
前記携帯端末装置又は前記移動体のユーザによって予め設定された通報先を示す通報先情報を前記記憶手段が記憶する処理を実行し、
前記送信処理は、前記通報先情報に基づいて前記情報を通報先に送信することを特徴とする請求項41に記載の情報記憶プログラム。
【請求項43】
前記記憶手段に記憶された情報に基づいてメッセージを作成するメッセージ作成処理を実行し、
前記送信処理は、作成された前記メッセージを前記通報先に送信することを特徴とする請求項41又は請求項42に記載の情報記憶プログラム。
【請求項44】
前記送信処理は、前記記憶手段に記憶された情報又は作成された前記メッセージを前記ネットワーク又は他のネットワークを介し、前記通報先に含まれる外部記憶手段に送信することを特徴とする請求項41から請求項43のいずか1項に記載の情報記憶プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−331520(P2007−331520A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−164488(P2006−164488)
【出願日】平成18年6月14日(2006.6.14)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】