説明

携帯電話端末、転送制御プログラムおよび転送制御システム

【課題】複数の携帯電話端末を使い分ける利用者の利便性を向上させること。
【解決手段】携帯電話端末1aは、無線通信を行う通信部26と、通信相手の電話番号を含むアドレス帳のデータを記憶する記憶部24と、当該携帯電話端末宛ての呼び出しを転送先の携帯電話端末へ転送させる第1の指示を受け付けると、アドレス帳のデータを通信部26により転送先の携帯電話端末へ送信する制御部22とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話端末、転送制御プログラムおよび転送制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、個人で購入した携帯電話端末以外に会社から支給された携帯電話端末をもつ場合のように、個人が複数の携帯電話端末をもつ場合がある。このような場合、個人で購入した携帯電話端末は私用に用い、会社から支給された携帯電話端末は仕事用に用いるといった使い分けが行われる。
【0003】
しかし、複数の携帯電話端末を常に持ち歩くのは、持ち物がかさばって不便である。この問題の解決策の1つは、会社への出勤時には会社から支給された携帯電話端末のみを持ち歩き、個人で購入した携帯電話端末への着信を、電話会社の着信転送サービスを利用して、会社から支給された携帯電話端末へ転送させることである。着信転送サービスを申し込む手間は、例えば、特許文献1に開示されている技術によって軽減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−374573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の従来技術を用いることにより着信転送サービスを申し込む手間は軽減されるものの、着信転送サービスを利用するだけでは、複数の携帯電話端末を場合によって使い分ける運用における使い勝手の悪さを改善することができない。具体的には、複数の携帯電話端末を場合によって使い分ける場合、各携帯電話端末が記憶するアドレス帳データがそれぞれ異なるために、転送された通話の発信元を特定することができなかったり、通話したい相手の電話番号を調べることができなかったりすることがある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の携帯電話端末を使い分ける利用者の利便性を向上させることができる携帯電話端末、転送制御プログラムおよび転送制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る携帯電話端末は、無線通信を行う通信部と、通信相手の電話番号を含むアドレス帳のデータを記憶する記憶部と、当該携帯電話端末宛ての呼び出しを転送先の携帯電話端末へ転送させる第1の指示を受け付けると、前記アドレス帳のデータを前記通信部により前記転送先の携帯電話端末へ送信する制御部とを備える。
【0008】
ここで、前記第1の指示は、当該携帯電話端末が備える操作部あるいは前記転送先の携帯電話端末が備える操作部からの入力に応じてなされることとしてもよい。
【0009】
また、前記制御部は、前記アドレス帳のデータを前記転送先の携帯電話端末に対して送信する際に、前記転送先の携帯電話端末が前記アドレス帳を編集可能な状態で送信することとしてもよい。
【0010】
また、前記制御部は、前記第1の指示を受け付けた後に、前記当該携帯電話端末宛ての呼び出しを転送先の携帯電話端末へ転送させない旨の第2の指示を受け付けると、前記転送が開始された後に前記転送先の携帯電話端末において編集された前記アドレス帳のデータを、前記転送先の携帯電話端末から受信して前記記憶部に記憶させることとしてもよい。
【0011】
また、前記記憶部は、通信履歴データをさらに記憶し、前記制御部は、前記第1の指示を受け付けると、前記通話履歴データを前記通信部により前記転送先の携帯電話端末へ送信することとしてもよい。
【0012】
また、前記第1の指示には、前記転送先の携帯電話端末から他の携帯電話端末に対して発信があった場合、前記他の携帯電話端末には、当該携帯電話端末からの発信として呼び出しを行わせる指示が含まれてもよい。
【0013】
また、前記制御部は、前記第1の指示を受け付けて、前記アドレス帳のデータを前記転送先の携帯電話端末に送信する制御をした後に、特定の電話番号を除く電話番号に対する発信動作或は着信動作の一方または双方を制限することとしてもよい。
【0014】
また、前記特定の電話番号は、前記転送先の携帯電話端末の電話番号であってもよい。
【0015】
また、前記特定の電話番号は、緊急通報先の電話番号であってもよい。
【0016】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る転送制御プログラムは、通信部と、記憶部と、制御部とを備える携帯電話端末を制御するプログラムであって、制御部が当該携帯電話端末宛ての呼び出しを転送先の携帯電話端末へ転送させる第1の指示を受け付けると、前記記憶部に記憶された通信相手の電話番号を含むアドレス帳のデータを前記通信部により前記転送先の携帯電話端末へ送信させる。
【0017】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る転送制御システムは、第1の携帯電話端末と、第2の携帯電話端末と、通話の転送を制御する転送管理装置とを備える転送制御システムであって、前記第1の携帯電話端末或は前記第2の携帯電話端末からの操作入力に基づいて、前記転送管理装置が、前記第1の携帯電話端末に対する呼び出しを前記第2の携帯電話端末に転送するよう設定され、前記操作入力に基づいて、前記第1の携帯電話端末に保存されたアドレス帳データが、前記第2の携帯電話端末に送信され、前記転送管理装置は、前記第1の携帯電話端末宛ての呼び出しを前記第2の携帯電話端末へ転送する。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る携帯電話端末、転送制御プログラムおよび転送制御システムによれば、複数の携帯電話端末を使い分ける利用者の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本実施形態に係る転送制御システムの構成を示す図である。
【図2】図2は、携帯電話端末の機能的な構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、アドレス帳情報の一例を示す図である。
【図4】図4は、通話履歴情報の一例を示す図である。
【図5】図5は、転送管理情報の一例を示す図である。
【図6】図6は、転送管理装置の構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、発信転送情報の一例を示す図である。
【図8】図8は、着信転送情報の一例を示す図である。
【図9】図9は、転送開始時の動作を示すシーケンス図である。
【図10】図10は、着信転送の動作を示すシーケンス図である。
【図11】図11は、発信転送の動作を示すシーケンス図である。
【図12】図12は、転送解除時の動作を示すシーケンス図である。
【図13】図13は、転送解除時の動作の変形例を示すシーケンス図である。
【図14】図14は、アドレス帳情報の他の例を示す図である。
【図15】図15は、携帯電話端末の利用状況に基づいて転送を解除する動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
【0021】
(実施形態)
まず、図1を参照しながら、本発明に係る転送制御システムの一実施形態である転送制御システムについて説明する。図1は、本実施形態に係る転送制御システムの構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る転送制御システムは、携帯電話端末1aと、携帯電話端末1bと、携帯電話端末1cと、基地局2aと、基地局2bと、転送管理装置3とを含む。
【0022】
基地局2a、基地局2bおよび転送管理装置3は、電話会社の回線網4に接続される。基地局2aは、携帯電話端末1aとの間に確立された無線回線を通じて、携帯電話端末1aと回線網4との間でやりとりされる信号を中継する。基地局2bは、携帯電話端末1bとの間に確立された無線回線を通じて、携帯電話端末1bと回線網4との間でやりとりされる信号と、携帯電話端末1cと回線網4との間でやりとりされる信号とを中継する。なお、携帯電話端末と基地局の対応は一定ではなく、携帯電話端末の移動等にともなって、携帯電話端末と無線回線を確立する基地局は変更されうる。
【0023】
転送管理装置3は、設定に基づいて着信転送および発信転送を実行する。具体的には、転送管理装置3は、電話番号「A」をもつ端末への着信を電話番号「B」をもつ端末へ着信転送する設定がなされた場合、電話番号「A」を発信先として発信された通話を、電話番号「B」をもつ端末へ着信させる。また、転送管理装置3は、電話番号「B」をもつ端末からの発信を電話番号「A」をもつ端末へ発信転送する設定がなされた場合、電話番号「B」を発信元として発信された通話を、電話番号「A」をもつ端末から発信された通話として発信先へ着信させる。
【0024】
携帯電話端末1aおよび携帯電話端末1bは、1人の利用者によって利用される。例えば、携帯電話端末1aは、個人で購入された端末であり、携帯電話端末1bは、会社から支給された端末である。携帯電話端末1aおよび携帯電話端末1bは、利用者の操作等に従って、転送管理装置3に着信転送および発信転送を設定させるとともにアドレス帳データ等を同期させることにより、利用者が一方の端末のみを利用する場合であっても良好な使い勝手を提供する。
【0025】
なお、転送制御システムに含まれる各種装置の数は、図1に示す通りでなくてもよい。また、以下では、説明を簡単にするため、通信が基地局2a等の基地局を介して行われる場合であっても、基地局について特に言及しない場合がある。
【0026】
次に、図1に示した携帯電話端末1aおよび携帯電話端末1bの機能的な構成について説明する。なお、携帯電話端末1aおよび携帯電話端末1bは同様の構成を有するため、ここでは携帯電話端末1aを例にして構成について説明する。図2は、携帯電話端末1aの機能的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、携帯電話端末1aは、通信部26と、操作部13と、音声処理部30と、表示部32と、制御部22と、記憶部24とを備える。
【0027】
通信部26は、アンテナ26aを有し、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA(Code Division Multiple Access)方式などによる無線信号回線を確立し、基地局を通じて他の装置との間で電話通信および情報通信を行う。操作部13は、利用者による操作を受け付け、受け付けた操作に対応する信号を制御部22へ出力する。
【0028】
音声処理部30は、マイク15から入力される音声をデジタル信号化して制御部22へ出力する。また、音声処理部30は、制御部22から出力されるデジタル信号を復号してレシーバ16へ出力する。表示部32は、制御部22から入力される制御信号に従って各種情報を表示する。
【0029】
制御部22は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)と、記憶手段であるメモリとを備える。制御部22は、これらのハードウェア資源を用いてプログラムを実行することによって各種の機能を実現する。具体的には、制御部22は、記憶部24に記憶されているプログラムやデータを読み出してメモリに展開し、メモリに展開されたプログラムに含まれる命令をCPUに実行させる。そして、制御部22は、CPUによる命令の実行結果に応じて、メモリおよび記憶部24に対してデータの読み書きを行ったり、通信部26や表示部32等の動作を制御したりする。CPUが命令を実行するに際しては、メモリに展開されているデータや操作部13等から入力される信号がパラメータとして利用される。
【0030】
記憶部24は、不揮発性メモリ等の不揮発性を有する記憶装置からなる。記憶部24は、各種のプログラムやデータを記憶する。記憶部24に記憶されるプログラムおよびデータには、アドレス帳情報24aと、通話履歴情報24bと、転送管理情報24cと、転送制御プログラム24dとが含まれる。なお、転送制御プログラム24dは、通信部26による無線通信によってサーバ装置等の他の装置から取得されることとしてもよい。また、記憶部24は、メモリカード等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体に対して読み書きを行う読み書き装置との組み合わせによって構成されてもよい。
【0031】
アドレス帳情報24aは、通信相手の電話番号やメールアドレスを含むアドレス帳データを通信相手毎に保持する。アドレス帳情報24aの一例を図3に示す。図3に示すアドレス帳情報24aは、名前、電話番号、メールアドレス、更新日時といった項目を有する。名前は、通信相手の名前である。電話番号は、通信相手の電話番号である。メールアドレスは、通信相手のメールアドレスである。更新日時は、同一行のデータが新規登録または更新された日時である。
【0032】
通話履歴情報24bは、携帯電話端末1aから発信された通話および携帯電話端末1aに着信した通話の履歴を保持する。通話履歴情報24bの一例を図4に示す。図4に示す通話履歴情報24bは、区分、電話番号、日時といった項目を有する。区分は、当該データが発信に関するデータであるのか着信に関するデータであるのかを示す。電話は、携帯電話端末1aから発信された通話の発信先の電話番号、または、携帯電話端末1aに着信した通話の発信元の電話番号である。日時は、発信または着信があった日時である。なお、発信の履歴と着信の履歴とを別々に管理してもよい。
【0033】
転送管理情報24cは、転送と同期に関する情報を保持する。転送管理情報24cの一例を図5に示す。図5に示す転送管理情報24cは、電話番号、転送受付可否、転送開始要求送信日時、転送開始要求受信日時といった項目を有する。電話番号は、他の端末の電話番号である。
【0034】
転送受付可否は、同一行の電話番号をもつ端末から転送開始要求が受信された場合に受諾するか否かを示す。転送開始要求とは、着信転送および発信転送の設定と、アドレス帳データ等の同期とを要求するメッセージである。同一行の電話番号をもつ端末からの転送開始要求を受諾する場合、転送受付可否は「可」に設定され、さもなければ「否」に設定される。転送受付可否の値は、正当な利用者によって変更可能であることが好ましい。
【0035】
転送開始要求送信日時は、同一行の電話番号をもつ端末へ携帯電話端末1aが転送開始要求を送信した日時である。転送開始要求受信日時は、同一行の電話番号をもつ端末から携帯電話端末1aが転送開始要求を受信した日時である。なお、転送開始要求送信日時および転送開始要求受信日時は、転送開始要求が受諾されなかった場合には更新されない。
【0036】
転送制御プログラム24dは、通話の転送設定とデータの同期に関する機能を提供する。具体的には、転送制御プログラム24dは、転送開始要求が受信された場合に、制御部22に転送の可否を判定させる。そして、転送を行ってもよいと判定された場合には、転送管理装置3に対して着信転送および発信転送の設定を要求する処理と、転送開始要求の送信元とアドレス帳情報24aおよび通話履歴情報24bを同期させる処理とを制御部22に実行させる。こうして転送の準備が整った後、転送制御プログラム24dは、不正利用を防止するために、携帯電話端末1aをロック状態に遷移させる。ロック状態は、所定の操作以外の操作を受け付けない状態である。所定の操作とは、例えば、ロック状態を解除する操作である。なお、ロック状態においては、特定の電話番号(例えば、携帯電話端末1bの電話番号、緊急通報先の電話番号等)を除く電話番号に対する発信動作或は着信動作の一方または双方を制限することとしてもよい。
【0037】
また、転送制御プログラム24dは、利用者等からの指示に従って、指定された端末へ転送開始要求を送信させる。そして、転送制御プログラム24dは、転送開始要求に応じて応答されたデータをアドレス帳情報24aおよび通話履歴情報24bに反映させる。
【0038】
次に、図1に示した転送管理装置3の機能的な構成について説明する。図6は、転送管理装置3の機能的な構成を示すブロック図である。図6に示すように、転送管理装置3は、制御部42と、記憶部44と、通信部46とを備える。通信部46は、回線網4を介した各種装置との通信を制御する。
【0039】
制御部42は、転送管理装置3を統括的に制御する。制御部42は、発信転送部42aと、着信転送部42bとを有する。発信転送部42aは、記憶部44に記憶されている発信転送情報44aに基づいて発信転送を制御する。着信転送部42bは、記憶部44に記憶されている着信転送情報44bに基づいて着信転送を制御する。
【0040】
記憶部44は、不揮発性メモリや磁気記憶装置等の記憶装置からなる。記憶部44が記憶する情報には、発信転送情報44aと、着信転送情報44bとが含まれる。
【0041】
発信転送情報44aは、発信転送に関する設定を保持する。図7は、発信転送情報44aの一例を示す図である。図7に示す発信転送情報44aの1行目では、発信元電話番号として「B」が設定され、転送先電話番号として「A」が設定されている。このような設定がなされている場合、発信転送部42aは、電話番号「B」をもつ端末から発信された通話を電話番号「A」をもつ端末から発信された通話として発信先に着信させる。
【0042】
着信転送情報44bは、着信転送に関する設定を保持する。図8は、着信転送情報44bの一例を示す図である。図8に示す着信転送情報44bの1行目では、発信先電話番号として「A」が設定され、転送先電話番号として「B」が設定されている。このような設定がなされている場合、着信転送部42bは、電話番号「A」をもつ端末に対して発信された通話を電話番号「B」をもつ端末に着信させる。
【0043】
図7および図8に示すような設定をすることにより、電話番号「B」をもつ端末の利用者は、電話番号「A」をもつ端末を所持していなくても、電話番号「A」宛の通話を電話番号「B」をもつ端末で受信することができる。また、電話番号「B」をもつ端末の利用者は、電話番号「A」をもつ端末を所持していなくても、電話番号「B」をもつ端末からの通話を、電話番号「A」をもつ端末から発信された通話として着信させることができる。
【0044】
次に、図9から図14を参照しながら、図1に示した転送制御システムの動作の例について説明する。ここでは、携帯電話端末1aおよび携帯電話端末1bの利用者が、携帯電話端末1aを家に残したままで、携帯電話端末1bのみを所持して外出したものと想定する。
【0045】
図9は、転送開始時の動作を示すシーケンス図である。携帯電話端末1bは、転送開始を指示する操作が操作部13にて検出されると、ステップS101として、操作主が携帯電話端末1bの正当な利用者であることを確認するために、暗証番号認証や生体認証等の認証処理を行う。認証処理が成功した場合、携帯電話端末1bは、ステップS102として、操作時に指定された携帯電話端末1aへ転送開始要求を送信する。転送開始要求には、携帯電話端末1aへ転送開始要求を前回送信した日時が含められる。携帯電話端末1aへ転送開始要求を前回送信した日時は、転送管理情報24cから取得される。
【0046】
携帯電話端末1aは、転送開始要求を受信すると、ステップS103として、転送管理情報24cを参照して転送開始要求を受諾するか否かを判定する。転送開始要求を受諾しない場合、携帯電話端末1aは、転送開始要求を無視して特に処理を行わない。転送開始要求を受諾する場合、携帯電話端末1aは、ステップS104として、転送管理情報24cの携帯電話端末1bに対応する行の転送開始要求受信日時の値を現在日時に更新する。そして、携帯電話端末1aは、ステップS105として、更新データを抽出し、ステップS106として、抽出した更新データを携帯電話端末1bへ送信する。
【0047】
ここで、携帯電話端末1aは、アドレス帳情報24aに含まれるデータのうち更新日時の値が転送開始要求に含まれる日時より新しいデータと、通話履歴情報24bに含まれるデータのうち日時の値が転送開始要求に含まれる日時より新しいデータとを更新データとして抽出する。すなわち、携帯電話端末1aは、携帯電話端末1bが携帯電話端末1aへ転送開始要求を前回送信した日時以降に追加または更新されたデータを更新データとして抽出する。このように更新データを抽出することにより、携帯電話端末1bに反映されていない最小限の差分データをアドレス帳情報24aおよび通話履歴情報24bから抽出することができる。なお、更新データは、携帯電話端末1bにおいて編集可能な状態で携帯電話端末1bに送信される。この際、携帯電話端末1bでのみ更新データを開くことができるよう更新データに対して暗号化処理を行ってもよい。
【0048】
携帯電話端末1bは、更新データを受信すると、ステップS107として、受信した更新データをアドレス帳情報24aおよび通話履歴情報24bに反映させる。更新データを反映することにより、携帯電話端末1bの利用者は、携帯電話端末1aで追加または更新したアドレス帳データや携帯電話端末1aでの通話履歴を携帯電話端末1bでも利用できるようになる。
【0049】
続いて、携帯電話端末1bは、ステップS108として、転送管理情報24cの携帯電話端末1aに対応する行の転送開始要求送信日時の値を、転送開始要求を送信した日時に更新する。このように転送開始要求送信日時を更新することにより、転送開始要求を次回送信する場合に、今回転送開始要求を送信した日時以降に追加または更新されたデータを更新データとして取得することが可能になる。転送管理情報24cの更新後、携帯電話端末1bは、ステップS109として、更新データの反映が完了したことを示す更新完了通知を携帯電話端末1aへ送信する。
【0050】
携帯電話端末1aは、更新完了通知を受信すると、ステップS110として、自端末宛の通話を携帯電話端末1bへ転送するように求める着信転送依頼を転送管理装置3へ送信する。転送管理装置3は、着信転送依頼を受信すると、ステップS111として、着信転送依頼の内容に従って着信転送情報44bに設定を追加する。例えば、携帯電話端末1aの電話番号が「A」で携帯電話端末1bの電話番号が「B」の場合、図8の1行目のようなデータが着信転送情報44bに追加される。そして、転送管理装置3は、ステップS112として、着信転送を受け付けたことを示す着信転送受付通知を携帯電話端末1aへ応答する。
【0051】
携帯電話端末1aは、着信転送受付通知を受信すると、ステップS113として、携帯電話端末1bから発信された通話を自端末から発信された通話として着信させるように求める発信転送依頼を転送管理装置3へ送信する。転送管理装置3は、発信転送依頼を受信すると、ステップS114として、発信転送依頼の内容に従って発信転送情報44aに設定を追加する。例えば、携帯電話端末1aの電話番号が「A」で携帯電話端末1bの電話番号が「B」の場合、図7の1行目のようなデータが発信転送情報44aに追加される。そして、転送管理装置3は、ステップS115として、発信転送を受け付けたことを示す発信転送受付通知を携帯電話端末1aへ応答する。
【0052】
携帯電話端末1aは、発信転送受付通知を受信すると、ステップS116として、ロック状態に遷移する。ロック状態となった携帯電話端末1aは、所定の操作以外は受け付けない。
【0053】
以上のような動作により、携帯電話端末1bの利用者は、携帯電話端末1aを所持していなくても、携帯電話端末1a宛の通話を受信することができるとともに、発信動作を行う場合には、携帯電話端末1aの電話番号「A」を発信元の電話番号として通話を行うことができる。また、携帯電話端末1bの利用者は、携帯電話端末1aに記憶されているアドレス帳データと通話履歴を携帯電話端末1bでも利用することができる。また、携帯電話端末1aがロック状態となるので、携帯電話端末1aが不正利用され難くなる。また、転送の設定とデータの同期が一連の動作として実行されるため、利用者が行う作業が少なくて済む。
【0054】
図10は、着信転送の動作を示すシーケンス図である。図9に示した動作の完了後に、ステップS201として、携帯電話端末1cにおいて携帯電話端末1aへの発信が発生し、携帯電話端末1cがステップS202として、回線網4に対して携帯電話端末1aへの発信を依頼したものとする。なお、携帯電話端末1cは、どのような構成の端末であってもよい。
【0055】
回線網4に対して携帯電話端末1aへの発信が依頼されると、転送管理装置3は、ステップS203として着信転送処理を実行する。具体的には、転送管理装置3は、発信先である携帯電話端末1aの電話番号が着信転送情報44bに発信先電話番号として登録されているかを判定し、登録されている場合には、対応する転送先電話番号をもつ端末へ通話を転送する。
【0056】
この場合、着信転送情報44bには、携帯電話端末1aの電話番号が発信先電話番号として登録され、対応する転送先電話番号には携帯電話端末1bの電話番号が登録されているため、転送管理装置3は、通話を携帯電話端末1bへ転送する。その結果、ステップS204として、ページングが行われて、通話は携帯電話端末1bに着信する。そして、ステップS205として、携帯電話端末1bの利用者が所定の着信操作を行うことにより、携帯電話端末1cと携帯電話端末1bが通話状態となる。
【0057】
図11は、発信転送の動作を示すシーケンス図である。図9に示した動作の完了後に、ステップS301として、携帯電話端末1bにおいて携帯電話端末1cへの発信が発生し、携帯電話端末1bがステップS302として、回線網4に対して携帯電話端末1cへの発信を依頼したものとする。
【0058】
回線網4に対して携帯電話端末1cへの発信が依頼されると、転送管理装置3は、ステップS303として発信転送処理を実行する。具体的には、転送管理装置3は、発信元である携帯電話端末1bの電話番号が発信転送情報44aに発信元電話番号として登録されているかを判定し、登録されている場合には、対応する転送先電話番号をもつ端末からの通話として通話を着信させる。
【0059】
この場合、発信転送情報44aには、携帯電話端末1bの電話番号が発信元電話番号として登録され、対応する転送先電話番号には携帯電話端末1aの電話番号が登録されているため、転送管理装置3は、通話を携帯電話端末1aからの通話として着信させる。その結果、ステップS304として、ページングが行われ、携帯電話端末1cは、ステップS305として、通話を携帯電話端末1aの電話番号で着信する。すなわち、携帯電話端末1cは、通話の発信元として携帯電話端末1aの電話番号を表示部等に表示する。そして、ステップS306として、携帯電話端末1cの利用者が所定の着信操作を行うことにより、携帯電話端末1bと携帯電話端末1cが通話状態となる。
【0060】
図12は、転送解除時の動作を示すシーケンス図である。携帯電話端末1bは、転送解除を指示する操作が操作部13にて検出されると、ステップS401として、操作主が携帯電話端末1bの正当な利用者であることを確認するために、暗証番号認証や生体認証等の認証処理を行う。
【0061】
認証処理が成功した場合、携帯電話端末1bは、ステップS402として、携帯電話端末1aから自端末への着信転送を解除するように求める着信転送解除依頼を転送管理装置3へ送信する。転送管理装置3は、着信転送解除依頼を受信すると、ステップS403として、着信転送解除依頼の内容に従って着信転送情報44bから対応する設定を削除する。そして、転送管理装置3は、ステップS404として、着信転送を解除したことを示す着信転送解除通知を携帯電話端末1bへ応答する。
【0062】
携帯電話端末1bは、着信転送解除通知を受信すると、ステップS405として、自端末から携帯電話端末1aへの発信転送を解除するように求める発信転送解除依頼を転送管理装置3へ送信する。転送管理装置3は、発信転送解除依頼を受信すると、ステップS406として、発信転送解除依頼の内容に従って発信転送情報44aから対応する設定を削除する。そして、転送管理装置3は、ステップS407として、発信転送を解除したことを示す発信転送解除通知を携帯電話端末1bへ応答する。
【0063】
携帯電話端末1bは、発信転送解除通知を受信すると、ステップS408として、転送設定が解除されたことを示す転送解除通知を携帯電話端末1aへ送信する。携帯電話端末1aは、転送解除通知を受信すると、ステップS409として、転送開始後に追加または更新されたアドレス帳データと転送開始後の通話履歴の送信を求める更新データ送信要求を携帯電話端末1bへ送信する。更新データ送信要求には、携帯電話端末1bから転送開始要求が送信された日時が含められる。携帯電話端末1bから転送開始要求が送信された日時は、転送管理情報24cから取得される。
【0064】
携帯電話端末1bは、更新データ送信要求を受信すると、ステップS410として、更新データを抽出し、ステップS411として、抽出した更新データを携帯電話端末1aへ送信する。
【0065】
ここで、携帯電話端末1bは、アドレス帳情報24aに含まれるデータのうち更新日時の値が更新データ送信要求に含まれる日時より新しいデータと、通話履歴情報24bに含まれるデータのうち日時の値が更新データ送信要求に含まれる日時より新しいデータとを更新データとして抽出する。すなわち、携帯電話端末1bは、転送開始後に携帯電話端末1bにおいて追加または更新されたデータを更新データとして抽出する。
【0066】
携帯電話端末1aは、更新データを受信すると、ステップS412として、受信した更新データをアドレス帳情報24aおよび通話履歴情報24bに反映させる。更新データを反映することにより、携帯電話端末1bの利用者は、転送設定がなされている間に携帯電話端末1bで追加または更新したアドレス帳データや転送された通話の履歴を携帯電話端末1aでも利用できるようになる。
【0067】
続いて、携帯電話端末1aは、ステップS413として、更新データの反映が完了したことを示す更新完了通知を携帯電話端末1bへ送信する。そして、携帯電話端末1aは、ステップS414として、ロック状態を解除する。
【0068】
なお、図11では、利用者が携帯電話端末1bを操作して転送を開始することとしたが、利用者が携帯電話端末1aを操作して転送を開始することとしてもよい。また、図12では、利用者が携帯電話端末1bを操作して転送を解除することとしたが、利用者が携帯電話端末1aを操作して転送を解除することとしてもよい。図13は、転送解除時の動作の変形例を示すシーケンス図である。携帯電話端末1aは、転送解除を指示する所定の操作が操作部13にて検出されると、ステップS501として、操作主が携帯電話端末1aの正当な利用者であることを確認するために、暗証番号認証や生体認証等の認証処理を行う。
【0069】
認証処理が成功した場合、携帯電話端末1aは、ステップS502として、自端末から携帯電話端末1bへの着信転送を解除するように求める着信転送解除依頼を転送管理装置3へ送信する。転送管理装置3は、着信転送解除依頼を受信すると、ステップS503として、着信転送解除依頼の内容に従って着信転送情報44bから対応する設定を削除する。そして、転送管理装置3は、ステップS504として、着信転送を解除したことを示す着信転送解除通知を携帯電話端末1aへ応答する。
【0070】
携帯電話端末1aは、着信転送解除通知を受信すると、ステップS505として、携帯電話端末1bから自端末への発信転送を解除するように求める発信転送解除依頼を転送管理装置3へ送信する。転送管理装置3は、発信転送解除依頼を受信すると、ステップS506として、発信転送解除依頼の内容に従って発信転送情報44aから対応する設定を削除する。そして、転送管理装置3は、ステップS507として、発信転送を解除したことを示す発信転送解除通知を携帯電話端末1aへ応答する。
【0071】
携帯電話端末1aは、発信転送解除通知を受信すると、ステップS508として、転送設定が解除されたことを示す転送解除通知を携帯電話端末1bへ送信する。転送解除通知には、携帯電話端末1bから転送開始要求が送信された日時が含められる。携帯電話端末1bから転送開始要求が送信された日時は、転送管理情報24cから取得される。
【0072】
携帯電話端末1bは、転送解除通知を受信すると、ステップS509として、更新データを抽出し、ステップS510として、抽出した更新データを携帯電話端末1aへ送信する。ここで、携帯電話端末1bは、アドレス帳情報24aに含まれるデータのうち更新日時の値が転送解除通知に含まれる日時より新しいデータと、通話履歴情報24bに含まれるデータのうち日時の値が転送解除通知に含まれる日時より新しいデータとを更新データとして抽出する。
【0073】
携帯電話端末1aは、更新データを受信すると、ステップS511として、受信した更新データをアドレス帳情報24aおよび通話履歴情報24bに反映させる。続いて、携帯電話端末1aは、ステップS512として、更新データの反映が完了したことを示す更新完了通知を携帯電話端末1bへ送信する。そして、携帯電話端末1aは、ステップS513として、ロック状態を解除する。
【0074】
上述してきたように、本実施形態では、転送の設定とアドレス帳データ等の同期を一連の動作として行うこととしたので、複数の携帯電話端末を利用する利用者が携帯電話端末を使い分ける場合の使い勝手を改善することができる。
【0075】
なお、上記の実施形態で示した本発明の態様は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更することができる。例えば、上記の実施形態では、携帯電話端末1aと携帯電話端末1bとが同様の構成を有することとしたが、携帯電話端末1aは、転送機能に関して、図9から図13を用いて説明した動作のうち携帯電話端末1aが実行するものとした動作に必要な構成のみを備えることとしてもよい。また、携帯電話端末1bは、転送機能に関して、図9から図13を用いて説明した動作のうち携帯電話端末1bが実行するものとした動作に必要な構成のみを備えることとしてもよい。
【0076】
また、上記の実施形態では通話の転送について説明したが、メールやSMS(Short Message Service)のメッセージ等の電文についても同様に転送することができる。電文を転送する場合、電文そのものも端末間で同期することが好ましい。
【0077】
また、上記の実施形態では端末間での情報のやりとりによってアドレス帳データ等を同期することとしたが、回線網4に接続されたサーバ装置を介してアドレス帳データ等を同期することとしてもよい。この場合、サーバ装置は、定期的または任意のタイミングで携帯電話端末に記憶されているアドレス帳データ等をバックアップする装置であってもよいし、携帯電話端末が備える記憶部の代わりにアドレス帳データ等を記憶するクラウドサーバ等の装置であってもよい。
【0078】
また、上記の実施形態では日時のみに基づいて更新データを抽出することとしたが、他の条件を併用して更新データを抽出することとしてもよい。例えば、図14に示すアドレス帳情報24aの転送可否の項目のように、同期を許可するか否かが設定される項目を設け、同期を許可しないと設定されている通信相手のアドレス帳データと通信履歴は更新データとして抽出しないこととしてもよい。このように構成することで、重要度の低いデータや、セキュリティ上の問題で転送したくないデータ等を同期処理の対象外とすることができる。また、同期対象のデータ量が減るので同期処理に要する時間が短縮される。
【0079】
また、上記の実施形態では利用者の操作を契機として転送を解除することとしたが、携帯電話端末の利用状況に基づいて転送を解除できるようにしてもよい。図15は、携帯電話端末の利用状況に基づいて転送を解除する動作を示すフローチャートである。図15に示す動作は、転送が設定されている間、利用される側の端末(図9における携帯電話端末1b)において繰り返し実行される。
【0080】
携帯電話端末は、まず、ステップS601として、転送が設定されてからの通話時間が所定の時間を超過したかを判定する。通話時間が所定の時間を超過していない場合(ステップS601,No)、携帯電話端末は、ステップS602として、転送が設定されてからの通話回数が所定の回数を超過したかを判定する。
【0081】
通話時間が所定の時間を超過した場合(ステップS601,Yes)、または、通話回数が所定の回数を超過した場合(ステップS602,Yes)、携帯電話端末は、ステップS603として、転送解除処理を実行して転送を解除させる。具体的には、携帯電話端末は、転送を解除するために、図12に示した携帯電話端末1bと同様の動作を行う。通話時間が所定の時間を超過せず(ステップS601,No)、かつ、通話回数が所定の回数を超過していない場合(ステップS602,No)、携帯電話端末は、転送設定を維持する。
【0082】
このように利用状況に基づいて転送を解除することにより、例えば、転送設定の解除をし忘れた場合に転送を自動的に解除することができる。また、転送設定をしたままで紛失した携帯電話端末の不正利用を制限することができる。
【符号の説明】
【0083】
1a、1b、1c 携帯電話端末
22 制御部
24 記憶部
24a アドレス帳情報
24b 通話履歴情報
24c 転送管理情報
24d 転送制御プログラム
26 通信部
2a、2b 基地局
3 転送管理装置
42 制御部
42a 発信転送部
42b 着信転送部
44 記憶部
44a 発信転送情報
44b 着信転送情報
46 通信部
4 回線網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話端末であって、
無線通信を行う通信部と、
通信相手の電話番号を含むアドレス帳のデータを記憶する記憶部と、
当該携帯電話端末宛ての呼び出しを転送先の携帯電話端末へ転送させる第1の指示を受け付けると、前記アドレス帳のデータを前記通信部により前記転送先の携帯電話端末へ送信する制御部と
を備える携帯電話端末。
【請求項2】
前記第1の指示は、当該携帯電話端末が備える操作部あるいは前記転送先の携帯電話端末が備える操作部からの入力に応じてなされる
請求項1に記載の携帯電話端末。
【請求項3】
前記制御部は、前記アドレス帳のデータを前記転送先の携帯電話端末に対して送信する際に、前記転送先の携帯電話端末が前記アドレス帳を編集可能な状態で送信する
請求項1または請求項2に記載の携帯電話端末。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1の指示を受け付けた後に、前記当該携帯電話端末宛ての呼び出しを転送先の携帯電話端末へ転送させない旨の第2の指示を受け付けると、前記転送が開始された後に前記転送先の携帯電話端末において編集された前記アドレス帳のデータを、前記転送先の携帯電話端末から受信して前記記憶部に記憶させる
請求項3に記載の携帯電話端末。
【請求項5】
前記記憶部は、通信履歴データをさらに記憶し、
前記制御部は、前記第1の指示を受け付けると、前記通話履歴データを前記通信部により前記転送先の携帯電話端末へ送信する
請求項1〜4のいずれか1つに記載の携帯電話端末。
【請求項6】
前記第1の指示には、前記転送先の携帯電話端末から他の携帯電話端末に対して発信があった場合、前記他の携帯電話端末には、当該携帯電話端末からの発信として呼び出しを行わせる指示が含まれる
請求項1〜5のいずれか1つに記載の携帯電話端末。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1の指示を受け付けて、前記アドレス帳のデータを前記転送先の携帯電話端末に送信する制御をした後に、特定の電話番号を除く電話番号に対する発信動作或は着信動作の一方または双方を制限する
請求項1〜6のいずれか1つに記載の携帯電話端末。
【請求項8】
前記特定の電話番号は、前記転送先の携帯電話端末の電話番号である
請求項7に記載の携帯電話端末。
【請求項9】
前記特定の電話番号は、緊急通報先の電話番号である
請求項7に記載の携帯電話端末。
【請求項10】
通信部と、記憶部と、制御部とを備える携帯電話端末を制御するプログラムであって、
制御部が当該携帯電話端末宛ての呼び出しを転送先の携帯電話端末へ転送させる第1の指示を受け付けると、前記記憶部に記憶された通信相手の電話番号を含むアドレス帳のデータを前記通信部により前記転送先の携帯電話端末へ送信させる
転送制御プログラム。
【請求項11】
第1の携帯電話端末と、第2の携帯電話端末と、通話の転送を制御する転送管理装置とを備える転送制御システムであって、
前記第1の携帯電話端末或は前記第2の携帯電話端末からの操作入力に基づいて、前記転送管理装置が、前記第1の携帯電話端末に対する呼び出しを前記第2の携帯電話端末に転送するよう設定され、
前記操作入力に基づいて、前記第1の携帯電話端末に保存されたアドレス帳データが、前記第2の携帯電話端末に送信され、
前記転送管理装置は、前記第1の携帯電話端末宛ての呼び出しを前記第2の携帯電話端末へ転送する
転送制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−175693(P2012−175693A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−39097(P2011−39097)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】