播種機
本発明は、播種機のエンジン作動または手動駆動により回転される第1のローラー軸または第2のローラー軸に連結されたホッパー装着部のホッパー装着部駆動軸が回転されるようにするエンジン駆動部と、ホッパー装着部の上端に着脱可能に取り付けられ、種子を貯蔵するホッパーと、ホッパー装着部の下部に取り付けられ、播種溝を形成するシャベルと、ホッパーから排出される種子を播種溝に案内する案内板と、覆土部とが一体に形成されて、一定量の種子を規則的に排出するために、ホッパー装着部の駆動軸は、回転運動できるよう第1、2のローラー軸に連結されるか、ホッパー装着部は、駆動装置を有することを特徴とする播種機である。本発明の播種機は、誰でも容易に操作可能であり、ホッパーは、播種機の前進運動により種子を排出することができて、正確な播種間隔を確保することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、種子、農薬、肥料などを入れて、適量ずつ規則的に排出するホッパーを着脱可能なホッパー着脱構造と、これに結合され、土壌に播種溝を形成して、種子を播種し、播種溝を覆土する作業を同時に行えるように形成されたワンタッチ着脱ホッパーを有する播種機に関するもので、さらに詳細には、播種機のエンジン駆動または手動駆動により、播種機が前進運動して、これに連動するホッパー装着部の駆動軸により連動するチェーンに噛み合って駆動されるようにして、また、ホッパーの装着時、先端の着脱棒を組み立て、これを軸として押圧すると、梃子の原理により、少ない力でもチェーンと噛み合うと同時に、後側の掛け金により連結された状態を維持するようにして、ホッパーの着脱を容易にして、種子を貯蔵し且つ排出するホッパーを装着するホッパー装着部の下端に取り付けられ、これにより形成された多数列の播種溝に対応される位置に多数個の播種案内板を付着し、多数列に相当する種子を播種し、覆土するために、前記播種案内板の中間位置に、土を播種溝に覆土する覆土棒を弾性的に形成するようになっているワンタッチ着脱ホッパーを有する播種機を提供する。
【背景技術】
【0002】
図1は、一般的な播種機を示した概略図であって、各ホッパー5は、播種機から完全に分離できるように、別途構成されており、前記各ホッパーが結合される播種機には、ホッパー装着部1が設けられており、前記各ホッパー5には、排出ローラー6と、前記排出ローラー軸7の一端に従動ギア8が設けられており、これに対応する前記ホッパー装着部1には、各ホッパー5の従動ギア8に噛み合って動力を伝達する駆動ギア2が設けられている。
【0003】
また、前記ホッパー5の下側先端に組み立て軸9が形成されて、後側には、ピンホールhを有する固定片P1が設けられ、これに対応するホッパー装着部1には、組み立て軸9が結合される組み立てスロット3と、その後側に固定ピン結合部P2が形成されている。
【0004】
この構成により、ホッパー5を装着する時は、前記ホッパー5の組み立て軸9を前記ホッパー装着部1の組み立てスロット3に挿入しながら、従動ギア8と駆動ギア2とを噛み合わせた後、後側の固定片P1のピンホールhを固定ピン結合部P2に一致させて、これに固定ピン4を挿し込んで結合を完了する。
【0005】
播種機を動作させると、駆動ギア2が回転しながら、これと噛み合った従動ギア8を回転させ、各ホッパー5の排出ローラー6を動作させることにより、種子を播種するか、施肥作業がなされるようになっている。
【0006】
一方、ホッパー5を分離する時は、後側のピンホールhと固定ピン結合部P2に挿し込まれた固定ピン4を抜いて、ホッパー5を持ち上げると、前記組み立てスロット3の組み立て軸9が離脱され、ホッパー5が完全に分離されるようになる。
【0007】
しかしながら、このような従来の播種機は、ホッパー5を装着させる時、次のような問題点があった。組み立て軸9を組み立てスロット3に挿入した状態で、駆動ギア2と従動ギア8とが噛み合う時、駆動ギア2の歯と従動ギア8の歯が噛み合わなく、その先端が拡大図示された図1の“A”でのように当接することがしばしばある。したがって、ホッパー5の装着が難しく、動力が伝達されない。この際には、従動ギア8を手作業で前後に少しずつ動かし、歯の位置を変化させて噛み合わせるしかないが、播種機を使用する使用者には高齢の人が多く、上記のような噛み合い不良の対処に困る場合が多い。また、このような不良を播種機の故障と認識し、修理を依頼する場合も多く、時間及び費用的損失を招来するため、これに対する解決方案が求められている。ひいては、組み立てに無理な力を加え、故障が発生する場合も多かった。
【0008】
また、ホッパーの排出ローラー6を動作させる従動ギア8に動力を伝達するための駆動ギア2が外部に露出されている。したがって、これに土のような異物が入り込むと、駆動ギア2と従動ギア8間の噛み合い不良はさらに深化する。
【0009】
また、ホッパー5を装着するために、駆動ギア2と従動ギア8とを結合させた後には、必ずホッパー5の後側に固定ピン4で固定させる操作が必要であるという煩雑さがあった。
【0010】
図2は、従来技術による播種用すきを示した概略図であって、これは、ホッパー装着部1の下端に装着され、播種と覆土を行うすきを示し、これに対する作動原理を説明すると、以下のようである。
【0011】
前記播種用すきは、装着棒13が垂直方向に付着され、ホッパー装着部1に挿入設置される。播種用すきの前進方向の先端には、播種シャベル32が設けられ、種子が播種される播種溝を形成する。ホッパー5から排出される種子が播種溝に播種されると、後端にシャベル状に形成された覆土シャベル31により播種溝が覆土される。前記覆土シャベルは、係止片19により、上方には制限されながら、下方には、弾性ヒンジ運動をするように構成される。
【0012】
このような従来の播種用すきの播種シャベル32は、播種機の前進動作により土地を掘り込んで、土を掘り出し、左右に掻き分けながら前進し、播種溝を形成する構造となっている。しかしながら、播種溝の両側には、掻き分けれて積もった土が山状の畦を形成するため、結局この積もった畦により、播種溝の間隔を狭めるには、限界があった。
【0013】
従って、多数列に多い量の播種をする時には、設けられたホッパー及びすきの間隔を十分確保しなければならなく、これにより、単位面積当りの播種溝の数が減って、これにより、播種量も減ってしまう短所があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、上記のような問題点を解消するために案出されたもので、本発明の目的は、播種機のエンジン駆動と共に前進運動する播種機と、これに連動し回転運動するホッパー装着部の駆動軸によりホッパーの従動ギアが作動されるようにする播種機を提供することにある。また、本発明の他の目的は、従動ギアとの結合時、ホッパーの従動ギアが第2の駆動チェーンのフィンにより柔軟性を有するように、第2の駆動チェーンが動力伝達機構として使用され、ホッパーの従動ギアとホッパー装着部の駆動ギアとの間の噛み合い不良を解決し、結合ピンを締結しなければならないという不具合を除去し、ワンタッチ方式によりホッパーの装着/分離を容易にした播種機を提供することにある。本発明のまた他の目的は、ホッパー下端の先端の着脱棒を組み立てスロットに挿入した後、後側を押圧すると、梃子の原理により、前記着脱棒を軸に回動しながら、後側の掛け金に自動的に結合完了するようにして、分離時には、前記掛け金を後退させることにより容易に分離できるようにして、ホッパーの組み立て及び分解をより容易にするワンタッチ着脱方式のホッパーを有する播種機を提供することにある。本発明のまた他の目的は、ホッパー結合方式に対応するように、種子を貯蔵し、排出するホッパーの排出部に多数個の種子排出部を形成して、これに対応する多数個の播種溝を形成する播種シャベルにより播種溝を形成しながら、これに対応する播種案内板により案内された種子を播種させて、後側に覆土棒を形成し、播種溝を覆土するワンタッチ着脱方式のホッパーを有する播種機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の目的を達成するために、本発明の播種機は、 播種機のエンジン作動または手動駆動により回転される第1のローラー軸または第2のローラー軸に連結されたホッパー装着部のホッパー装着部駆動軸が回転されるようにするエンジン駆動部と、ホッパー装着部の上端に着脱可能に取り付けられ、種子を貯蔵するホッパーと、ホッパー装着部の下部に取り付けられ、播種溝を形成するシャベルと、ホッパーから排出される種子を播種溝に案内する案内板と、覆土部とが一体に形成されて、一定量の種子を規則的に排出するために、ホッパー装着部の駆動軸は、回転運動できるよう第1、2のローラー軸に連結されるか、ホッパー装着部は、駆動装置を有する。
【0016】
上述のように、本発明によると、ワンタッチ着脱方式のホッパーを有する播種機は、装着されたエンジンにより駆動されるため、誰でも容易に播種機を作動することができる。このエンジン駆動または手動駆動は、ホッパーに装着された従動ギアと連動し、播種機の前進運動によりホッパーが種子を排出し、これにより、正確な播種間隔を確保することができる。
【0017】
また、ホッパーは、ホッパー先端の着脱棒を組み立てスロットに嵌合した後、後方側を押圧すると、梃子の原理により着脱棒を軸に回動しながら、柔軟性を有する駆動チェーンと噛み合って、後方側の掛け金と自動に結合される。また、掛け金を後退させて、ホッパーを容易に分離することができるため、初心者または老弱者でも、容易に且つ正確にホッパーを装着することができる。
【0018】
また、播種溝形成シャベルは、播種機と共に前進しながら、‘V’形状の播種溝を形成するように、地表面を押圧する。その結果、播種溝の間隔を最小化することができ、単位面積当りの播種量を増大することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
(実施例1)
図3を参照すると、前方及び後方に第1及び第2のローラー61a、61bを備えた播種機は、駆動力を生成するために、エンジン63(またはバッテリーによる駆動モーター)を使用する。エンジン63の駆動力は、エンジン駆動部90を通じて伝達されて、これは、減速機64、回転駆動力を必要に応じて切ったり連結したりする第1のクラッチ65及び動力伝達装置67aを通じて第1のローラー軸62aまたは第2のローラー軸62bを回転させて、図4に示したように、第1のローラー軸62a及び第2のローラー軸62bにそれぞれ設けられた第1、第2の駆動ギア81a、81b及び第1の駆動チェーン82により回転される第1のローラー軸62aまたは第2のローラー軸62bのいずれか一つの軸に連結されて、ホッパー装着部駆動軸52を回転させる。
【0020】
この際、前記第1のクラッチ65は、動力伝達がチェーンである場合は、レバーカムタイプで構成し、Vベルトである場合は、ベルト弛緩タイプで構成することができる。
【0021】
また、本発明の播種機は、図5〜7に示したように、一定量の種子を規則的に排出するように、ホッパー装着部1、ホッパー5及び播種用すき12を含む。ホッパー装着部1は、第1のローラー軸62aまたは第2のローラー軸62bに連結されたホッパー装着部駆動軸52を含む。ホッパー5は、ホッパー装着部1の上部に着脱可能に設けられて、種子を貯蔵する。播種用すき12は、ホッパー装着部1の下部に装着され、土の表面に播種溝を形成して、ホッパー5から排出される種子を播種溝に正確に案内して落下させて、覆土部が一体に形成され、種子を土に埋める作業を行う。
【0022】
図5に示したように、ホッパー5は、種子または肥料の容易な投入のために、ホッパー装着部1から完全に分離可能になっている。ホッパー5の下部には、種子を規則的に排出させる排出ローラー42が装着されており、排出ローラー42の外周面には、規則的に形成された種子溝47が単列または複数列に形成されて、ホッパー5に貯蔵された種子を、種子溝47を通じて一定量ずつ下部に排出させる。また、排出ローラー42の軸の一端には、外側に露出され駆動力を受けるための従動ギア43が設けられている。そして、ホッパー5の先端下部の両側には、着脱棒46が設けられており、後方には、係止突起48が後方に突出形成されている。
【0023】
一方、ホッパー5の下部には、図13に示したように、種子排出部21が装着される。前記種子排出部21は、播種案内板16の多数個形成された‘V’形状溝の数に一対一に対応されるように、内部が垂直分割されて、種子を下向きに排出する。種子排出部21の下部には、種子分割板22が付着されて落下される種子が混ざらないようになっている。
【0024】
ホッパー装着部1には、播種機本体に回転可能に設けられた駆動軸52に結合されて回転される第1のスプロケット53aが設けられて、第1のスプロケット53aの後方に第2のスプロケット53bが並んで設けられて、第1のスプロケット及び第2のスプロケット53bには、ホッパー5の従動ギア43を回転させる駆動チェーン54が巻かれている。また、ホッパー装着部1の両側支持壁55には、組み立てスロット56が形成されている。この組み立てスロット56は、ホッパー5の着脱棒46を案内するものであって、特に、ホッパー5を正確な位置に案内する役割をするだけではなく、従動ギア43が駆動チェーン54と適当な張力で連結された状態で、ホッパー5の組み立てが固くなされるよう、ホッパー5を支持する役割をする。
【0025】
また、ホッパー5後方の係止突起48に対応するホッパー装着部1には、掛け金57が設けられる。掛け金57は、係止突起48と反対形状の突起を備え、前・後進するように構成される。掛け金57の下部には、板ばね状のテンション部材59が装着され、掛け金57に前方への弾性力を加える。テンション部材59は、コイルばねであってもよい。
【0026】
ホッパー装着部1にホッパー5を装着する時には、ホッパー5の先端部を下方に傾けて、着脱棒46をホッパー装着部1の組み立てスロット56に対応させる。この後、ホッパー5を押して着脱棒46を組み立てスロット56内に挿入する。
【0027】
組み立てスロット56への着脱棒44の挿入が完了すると、ホッパー5の後方側を下部に回動させる。この操作により、ホッパー5が着脱棒46を軸として回転しながら、まず従動ギア43が駆動チェーン54と噛み合って、継続的な回動により駆動チェーン54を加圧して、適当な張力を有するようにする。次いで、ホッパー5後方側の係止突起48が掛け金57に当接すると、掛け金57は、テンション部材59を圧縮させながら、後退するようになる。係止突起48が掛け金57を通り過ぎると、掛け金57は、圧縮されていたテンション部材59の弾性力により前方に突出して、図7のようにホッパー5の係止突起48に係止される。この位置で、ホッパー5は、固く結合された状態を維持するようになる。組み立てスロット57が前方に折曲されているため、挿入された着脱棒46が抜けることがなく、堅固な結合状態が維持できる。
【0028】
ホッパー5の装着過程において、ホッパー5の従動ギア43の歯と駆動チェーン54のフィン部とが当接する場合がある。しかしながら、着脱棒46を軸としてホッパー5を後側に回動させる動作において、少ない力でも、梃子の原理により大きな力を加えることができて、駆動チェーン54のフィンが自体回転されるか円形となっており、駆動チェーン54の柔軟性により、フィンの位置変化と共に、それによる従動ギア43の回転が誘導され、駆動チェーン54に噛み合い作動が円滑になされる。この構造により、老弱者でも、ホッパー5をホッパー装着部5に容易に装着することができる。
【0029】
ホッパー装着部1からホッパー5を分離する時には、ホッパー5後方側の係止突起48に係止されているレバー形態の掛け金57を手で後退させると、ホッパー5の係止突起48が自由になるため、ホッパー5は前方に回動可能となり、従動ギア43が駆動チェーン54から放れるようになる。次いで、ホッパー5を持ち上げると、ホッパー5先端の着脱棒46が組み立てスロット56から分離され、ホッパー5がホッパー装着部5から容易に分離される。
【0030】
図5〜15に示されたように、播種用すき12は、すきフレーム14の先端下部にシャベル付着部15を備えて、その上部には、すき12をホッパー装着部1に挿入固定されるようにする装着棒15を備える。
【0031】
また、シャベル付着部15の下部には、‘V’形状の断面を有し、且つ後方下側に傾斜して形成された播種溝形成シャベル13が設けられる。この播種溝形成シャベル13は、下端が水平に折曲された状態で、互い離隔して設けられる。播種溝形成シャベル13は、従来のように地面を暴く代わりに、地面を押圧して播種溝を形成するように構成される。また、播種溝形成シャベル13は、播種溝を形成しながら前進する時、播種溝形成シャベル13の前方に置かれた枝や藁などの障害物を押し潰すか、左右に掻き分けて分散移動させる機能をする。
【0032】
播種溝形成シャベル13の後方には、播種溝形成シャベル13により形成された播種溝内に種子を案内する播種案内板16が設けられる。
【0033】
播種案内板16は、播種溝形成シャベル13の‘V’形状溝及び播種溝と一対一に対応される‘V(またはU)’形状溝を備えて、この‘V’形状溝を通じて種子を播種溝内に正確に蒔くことができる。
【0034】
すきフレーム14の後方には、覆土部17が装着される。前記覆土部17には、地面に接触し、播種溝に土を覆うための複数個の覆土棒16が付着される。また、覆土部17は、すきフレーム14に装着された弾性スプリング18により下方に弾性力を受けて、覆土棒16の末端部は、各播種溝の両側に位置し、前進時、播種溝の両側の土を中央部に崩すような役割をする。なお、すきフレーム14の下部には、係止片19が設けられ、覆土部17の動きを制限する。
【0035】
図9に示したように、播種溝形成シャベル13の代わりに、播種溝形成輪13を設けてもよい。この時、播種溝形成輪13の外周断面は、播種溝形成シャベル13と同様に、‘V’状になっており、播種機の前進時、回転しながら地面を押圧して、地面に‘V’形状の播種溝を形成する。また、播種溝を容易に形成するために、播種溝形成輪13には、鋭い突出部が形成される。
【0036】
前記播種溝形成輪13は、従来のすきのように地面を暴いて播種溝を形成するものではなく、地面を押圧して‘V’形状の溝を形成するように構成される。したがって、播種溝の両側に山状に積もった土により、播種溝の間隔を狭めることができなかった従来の問題点を解決し、播種溝の間隔を最小化することができる。また、播種溝形成輪は、播種溝形成方向に置かれた枝や藁などの障害物を押し潰すか、左右に掻き分けて分散移動させる。
【0037】
また、前記 播種溝形成輪13は、複列に設置可能であるため、シングル型すき(図10参照)、ダブル型すき(図9参照)、及び多列型すきなど、様々な形態のすきを、播種目的に応じて選択利用することができる。
【0038】
特に、本発明は、播種溝の間隔を狭めることができるため、蔬菜類のような小さい種子の播種や苗用途への活用が容易である。
【0039】
本発明の播種機は、以下のような段階により地面に播種溝を形成する。
【0040】
播種機の前進作動により、播種溝形成シャベル13も前進しながら地面を押圧して、‘V’形状の播種溝を形成する。
【0041】
前記ホッパー5内に貯蔵された種子は、播種機の前進運動に連動する種子排出作動により、ホッパー5の下部から排出されて、ホッパー5の下部に設けられた種子排出部21により播種案内板16に移送されて、播種溝形成シャベル13により形成された播種溝内に正確に落下する。
【0042】
次いで、覆土部17の覆土棒16が播種溝の両側の土を崩し、播種溝内の種子の上に浅く土を覆うような覆土がなされる。
【0043】
図11は、本発明に係る播種機の播種用すきの他の実施例を示した図面である。
【0044】
図11に示したように、播種用すき32は、一般的な形態から構成されて、播種溝形成方向に置かれた枝や藁などの障害物を押し潰すか、左右に掻き分けて分散移動させる機能を有するように構成される。
【0045】
このために、播種用すき32は、先端下部に、前方に向かって上方に傾斜したガイド32を備える。また、ガイド32を補強するために、ガイド32と播種用すき32との間に補強台33を付着する。
【0046】
この構造により、播種機の前進と共に播種用すき32が前進しながら播種溝を形成して、前記播種溝が形成される方向に枝、雑草または藁などの障害物がある場合、ガイド32が障害物を押し潰すか、左右に掻き分けて分散移動させる。
【0047】
したがって、播種用すきに各種障害物が絡み付いてしまうような従来の問題点を克服することができる。
【0048】
また、前記播種用すき32は、後尾部に、図9、10に示されたような覆土部17を備える。
【0049】
一方、播種のための前記種子排出部21の内部垂直壁により区切られる空間は、播種溝形成シャベル13及び播種溝形成シャベル13により形成された播種溝に種子を供給する播種案内板16のV形状溝の数と同一な数で構成される。
【0050】
(実施例2)
図14は、本発明の実施例2に係るワンタッチ着脱方式のホッパーを有する播種機の駆動装置を示した斜視図であり、図15は、本発明の実施例2によるワンタッチ着脱方式のホッパーを有する播種機を示した概略図である。これについて詳細に説明すると、第1、2のローラー61a、61bは、エンジン63により駆動されて、エンジン63の動力は、減速機64、駆動力を選択的に伝達する第1のクラッチ65及び動力伝達装置67aを通じて、後方に設けられた第2のローラー61bの第2のローラー軸62bを回転させる。また、第1のローラー軸62bと第1のローラー軸62aを連結して動力を伝達する第2の動力伝達装置67b、及び第1のローラー軸62aとホッパー装着部駆動軸52を連結して回転させる第3の動力伝達装置67cが構成される。
【0051】
第2の動力伝達装置67bにより、第2のローラー軸62bと第1のローラー軸62aに連結設置された第2の駆動チェーン92を通じて、第1のローラー軸62aが回転し、播種機が前進するようになる。
【0052】
第3の動力伝達装置67cは、第2の動力伝達装置67bの向こう側に設けられて、第1のローラー軸62aとホッパー装着部駆動軸52との間に第3の駆動チェーン122が連結されて、第1のローラー軸62aの回転により、ホッパー装着部駆動軸52が回転するようになる。
【0053】
このような構成により、ホッパー装着部駆動軸52に装着された第1のスプロケット53aが回転することにより、第1のスプロケット53aと並んで設けられた第2のスプロケット53bが、駆動チェーン54により、共に回転するようになる。したがって、ホッパー54が装着され組み立てられると、従動ギア43が駆動チェーン54に連結されて、播種ローラーの回転動作がなされる。第2、3の動力伝達装置67b、67cは、必要に応じて、チェーンの代わりに、ベルトプーリーとこれに巻き取られるベルトを適用することもできる。
【0054】
このような構成により、エンジン63の動力は、減速機64、第1のクラッチ65、第1の動力伝達装置67a、第2の動力伝達装置67b、第2のローラー軸62a、第3の動力伝達装置67c、ホッパー装着部駆動軸52の順に伝達される。したがって、前・後ローラーが両方とも動力により回転するため、大きいトルクが得られ、前・後進及び上り坂能力が大幅向上する。
【0055】
また、第2の動力伝達装置67bには、第1のローラー61aと第2のローラー61bとの間に連結されて動力を断続する第2のクラッチ75が設けられる。第2のクラッチ75は、播種に関係なく移動する場合、または播種機が他の畑畝に移動する場合、ホッパー装着部駆動軸52に伝達される動力を遮断する役割をする。
【0056】
もし、第2のクラッチ75がない状態で、播種とは関係のない目的で移動する場合、ホッパー装着部駆動軸52に持続的に動力が伝達され、種子が排出されてしまう。したがって、このような場合に種子が排出されることを遮断するためには、第2のクラッチ75が必要である。第2のクラッチ75は、第1のローラー61aと2のローラー61bとの間、または第2のローラー軸62bとホッパー装着部駆動軸52との間の動力伝達区間の動力を遮断する。
【0057】
この時、第2のクラッチ75は、動力伝達がチェーンを介してなされる場合は、レバーカムタイプで構成し、V形状ベルトを介してなされる場合は、ベルトタイプで構成することができる。
【0058】
一方、前記説明及び図面には、エンジンの動力が第2のローラー軸62bを駆動して、これが第1のローラー軸62aに伝達され、駆動軸52を駆動させると記述して図示したが、これは、エンジンの動力が第1のローラー軸62aを駆動し、これが第2のローラー軸62bに伝達されて、駆動軸52を駆動させるようにしてもよい。
【0059】
(実施例3)
図16は、本発明の第3の実施例によるワンタッチ着脱方式のホッパーを有する手動駆動方式の播種機を示した概略図である。
【0060】
第1、2のローラー61a、61bは、押されるか引っ張られて前進する時に発生する動力により回転するように構成されている。この駆動力は、第1のローラー軸62aに巻かれている第4の駆動チェーン134により、ホッパー装着部駆動軸52に直接伝達される。
【0061】
このような構成により、駆動軸に装着されたホッパー装着部1の第1、第2のスプロケット53a、53b及び駆動チェーン54を駆動し、掛け金57により着脱されるホッパー5の従動ギア43を回転させて、これにより、播種及び施肥を行うことができる。
【0062】
[発明の効果]
上述のように、本発明によると、ワンタッチ着脱方式のホッパーを有する播種機は、装着されたエンジンにより駆動されるため、誰でも容易に播種機を作動することができる。このエンジン駆動または手動駆動は、ホッパーに装着された従動ギアと連動し、播種機の前進運動により、ホッパーが種子を排出するようになり、これによって正確な播種間隔を確保することができる。
【0063】
また、ホッパー先端の着脱棒を組み立てスロットに嵌合した後、後方側を押すと、梃子の原理により、着脱棒を軸として回動しながら、柔軟性を有する駆動チェーンと噛み合うようになり、後方側の掛け金と自動に結合される。また、掛け金を後退させてホッパーを容易に分離することができるため、初心者または老弱者でも正確に且つ容易にホッパーを装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】一般的な播種機を示した概略図である。
【図2】従来技術に係る播種用すきを示した概略図である。
【図3】本発明の実施例1に係る播種機の斜視図である。
【図4】本発明に係るホッパー駆動装置を示した要部詳細図である。
【図5】本発明に係る播種機のワンタッチ着脱方式のホッパーと結合される播種用スキを示した概略図である。
【図6】本発明に係るワンタッチ着脱方式のホッパーと結合されている播種用すきを示した概略図である。
【図7】本発明に係る播種機のワンタッチ着脱方式のホッパーと結合された状態の播種用すきを示した組み立て図である。
【図8】本発明に係る播種用すきを示した斜視図である。
【図9】本発明に係るダブル型播種用すきの構造図である。
【図10】本発明に係るシングル型播種用すきの構造図である。
【図11】本発明に係る播種機の播種用すきの他の実施例を示した図である。
【図12】本発明に係る播種機の作動原理を示した概略図である。
【図13】本発明に係る播種機のホッパーの先端に装着された種子排出部を示した概略図である。
【図14】本発明の実施例2に係るワンタッチ着脱方式のホッパーを有する播種機の駆動装置を示した斜視図である。
【図15】本発明の実施例2に係るワンタッチ着脱方式のホッパーを有する播種機を示した概略図である。
【図16】本発明の実施例3に係るワンタッチ着脱方式のホッパーを有する播種機を示した概略図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、種子、農薬、肥料などを入れて、適量ずつ規則的に排出するホッパーを着脱可能なホッパー着脱構造と、これに結合され、土壌に播種溝を形成して、種子を播種し、播種溝を覆土する作業を同時に行えるように形成されたワンタッチ着脱ホッパーを有する播種機に関するもので、さらに詳細には、播種機のエンジン駆動または手動駆動により、播種機が前進運動して、これに連動するホッパー装着部の駆動軸により連動するチェーンに噛み合って駆動されるようにして、また、ホッパーの装着時、先端の着脱棒を組み立て、これを軸として押圧すると、梃子の原理により、少ない力でもチェーンと噛み合うと同時に、後側の掛け金により連結された状態を維持するようにして、ホッパーの着脱を容易にして、種子を貯蔵し且つ排出するホッパーを装着するホッパー装着部の下端に取り付けられ、これにより形成された多数列の播種溝に対応される位置に多数個の播種案内板を付着し、多数列に相当する種子を播種し、覆土するために、前記播種案内板の中間位置に、土を播種溝に覆土する覆土棒を弾性的に形成するようになっているワンタッチ着脱ホッパーを有する播種機を提供する。
【背景技術】
【0002】
図1は、一般的な播種機を示した概略図であって、各ホッパー5は、播種機から完全に分離できるように、別途構成されており、前記各ホッパーが結合される播種機には、ホッパー装着部1が設けられており、前記各ホッパー5には、排出ローラー6と、前記排出ローラー軸7の一端に従動ギア8が設けられており、これに対応する前記ホッパー装着部1には、各ホッパー5の従動ギア8に噛み合って動力を伝達する駆動ギア2が設けられている。
【0003】
また、前記ホッパー5の下側先端に組み立て軸9が形成されて、後側には、ピンホールhを有する固定片P1が設けられ、これに対応するホッパー装着部1には、組み立て軸9が結合される組み立てスロット3と、その後側に固定ピン結合部P2が形成されている。
【0004】
この構成により、ホッパー5を装着する時は、前記ホッパー5の組み立て軸9を前記ホッパー装着部1の組み立てスロット3に挿入しながら、従動ギア8と駆動ギア2とを噛み合わせた後、後側の固定片P1のピンホールhを固定ピン結合部P2に一致させて、これに固定ピン4を挿し込んで結合を完了する。
【0005】
播種機を動作させると、駆動ギア2が回転しながら、これと噛み合った従動ギア8を回転させ、各ホッパー5の排出ローラー6を動作させることにより、種子を播種するか、施肥作業がなされるようになっている。
【0006】
一方、ホッパー5を分離する時は、後側のピンホールhと固定ピン結合部P2に挿し込まれた固定ピン4を抜いて、ホッパー5を持ち上げると、前記組み立てスロット3の組み立て軸9が離脱され、ホッパー5が完全に分離されるようになる。
【0007】
しかしながら、このような従来の播種機は、ホッパー5を装着させる時、次のような問題点があった。組み立て軸9を組み立てスロット3に挿入した状態で、駆動ギア2と従動ギア8とが噛み合う時、駆動ギア2の歯と従動ギア8の歯が噛み合わなく、その先端が拡大図示された図1の“A”でのように当接することがしばしばある。したがって、ホッパー5の装着が難しく、動力が伝達されない。この際には、従動ギア8を手作業で前後に少しずつ動かし、歯の位置を変化させて噛み合わせるしかないが、播種機を使用する使用者には高齢の人が多く、上記のような噛み合い不良の対処に困る場合が多い。また、このような不良を播種機の故障と認識し、修理を依頼する場合も多く、時間及び費用的損失を招来するため、これに対する解決方案が求められている。ひいては、組み立てに無理な力を加え、故障が発生する場合も多かった。
【0008】
また、ホッパーの排出ローラー6を動作させる従動ギア8に動力を伝達するための駆動ギア2が外部に露出されている。したがって、これに土のような異物が入り込むと、駆動ギア2と従動ギア8間の噛み合い不良はさらに深化する。
【0009】
また、ホッパー5を装着するために、駆動ギア2と従動ギア8とを結合させた後には、必ずホッパー5の後側に固定ピン4で固定させる操作が必要であるという煩雑さがあった。
【0010】
図2は、従来技術による播種用すきを示した概略図であって、これは、ホッパー装着部1の下端に装着され、播種と覆土を行うすきを示し、これに対する作動原理を説明すると、以下のようである。
【0011】
前記播種用すきは、装着棒13が垂直方向に付着され、ホッパー装着部1に挿入設置される。播種用すきの前進方向の先端には、播種シャベル32が設けられ、種子が播種される播種溝を形成する。ホッパー5から排出される種子が播種溝に播種されると、後端にシャベル状に形成された覆土シャベル31により播種溝が覆土される。前記覆土シャベルは、係止片19により、上方には制限されながら、下方には、弾性ヒンジ運動をするように構成される。
【0012】
このような従来の播種用すきの播種シャベル32は、播種機の前進動作により土地を掘り込んで、土を掘り出し、左右に掻き分けながら前進し、播種溝を形成する構造となっている。しかしながら、播種溝の両側には、掻き分けれて積もった土が山状の畦を形成するため、結局この積もった畦により、播種溝の間隔を狭めるには、限界があった。
【0013】
従って、多数列に多い量の播種をする時には、設けられたホッパー及びすきの間隔を十分確保しなければならなく、これにより、単位面積当りの播種溝の数が減って、これにより、播種量も減ってしまう短所があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、上記のような問題点を解消するために案出されたもので、本発明の目的は、播種機のエンジン駆動と共に前進運動する播種機と、これに連動し回転運動するホッパー装着部の駆動軸によりホッパーの従動ギアが作動されるようにする播種機を提供することにある。また、本発明の他の目的は、従動ギアとの結合時、ホッパーの従動ギアが第2の駆動チェーンのフィンにより柔軟性を有するように、第2の駆動チェーンが動力伝達機構として使用され、ホッパーの従動ギアとホッパー装着部の駆動ギアとの間の噛み合い不良を解決し、結合ピンを締結しなければならないという不具合を除去し、ワンタッチ方式によりホッパーの装着/分離を容易にした播種機を提供することにある。本発明のまた他の目的は、ホッパー下端の先端の着脱棒を組み立てスロットに挿入した後、後側を押圧すると、梃子の原理により、前記着脱棒を軸に回動しながら、後側の掛け金に自動的に結合完了するようにして、分離時には、前記掛け金を後退させることにより容易に分離できるようにして、ホッパーの組み立て及び分解をより容易にするワンタッチ着脱方式のホッパーを有する播種機を提供することにある。本発明のまた他の目的は、ホッパー結合方式に対応するように、種子を貯蔵し、排出するホッパーの排出部に多数個の種子排出部を形成して、これに対応する多数個の播種溝を形成する播種シャベルにより播種溝を形成しながら、これに対応する播種案内板により案内された種子を播種させて、後側に覆土棒を形成し、播種溝を覆土するワンタッチ着脱方式のホッパーを有する播種機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の目的を達成するために、本発明の播種機は、 播種機のエンジン作動または手動駆動により回転される第1のローラー軸または第2のローラー軸に連結されたホッパー装着部のホッパー装着部駆動軸が回転されるようにするエンジン駆動部と、ホッパー装着部の上端に着脱可能に取り付けられ、種子を貯蔵するホッパーと、ホッパー装着部の下部に取り付けられ、播種溝を形成するシャベルと、ホッパーから排出される種子を播種溝に案内する案内板と、覆土部とが一体に形成されて、一定量の種子を規則的に排出するために、ホッパー装着部の駆動軸は、回転運動できるよう第1、2のローラー軸に連結されるか、ホッパー装着部は、駆動装置を有する。
【0016】
上述のように、本発明によると、ワンタッチ着脱方式のホッパーを有する播種機は、装着されたエンジンにより駆動されるため、誰でも容易に播種機を作動することができる。このエンジン駆動または手動駆動は、ホッパーに装着された従動ギアと連動し、播種機の前進運動によりホッパーが種子を排出し、これにより、正確な播種間隔を確保することができる。
【0017】
また、ホッパーは、ホッパー先端の着脱棒を組み立てスロットに嵌合した後、後方側を押圧すると、梃子の原理により着脱棒を軸に回動しながら、柔軟性を有する駆動チェーンと噛み合って、後方側の掛け金と自動に結合される。また、掛け金を後退させて、ホッパーを容易に分離することができるため、初心者または老弱者でも、容易に且つ正確にホッパーを装着することができる。
【0018】
また、播種溝形成シャベルは、播種機と共に前進しながら、‘V’形状の播種溝を形成するように、地表面を押圧する。その結果、播種溝の間隔を最小化することができ、単位面積当りの播種量を増大することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
(実施例1)
図3を参照すると、前方及び後方に第1及び第2のローラー61a、61bを備えた播種機は、駆動力を生成するために、エンジン63(またはバッテリーによる駆動モーター)を使用する。エンジン63の駆動力は、エンジン駆動部90を通じて伝達されて、これは、減速機64、回転駆動力を必要に応じて切ったり連結したりする第1のクラッチ65及び動力伝達装置67aを通じて第1のローラー軸62aまたは第2のローラー軸62bを回転させて、図4に示したように、第1のローラー軸62a及び第2のローラー軸62bにそれぞれ設けられた第1、第2の駆動ギア81a、81b及び第1の駆動チェーン82により回転される第1のローラー軸62aまたは第2のローラー軸62bのいずれか一つの軸に連結されて、ホッパー装着部駆動軸52を回転させる。
【0020】
この際、前記第1のクラッチ65は、動力伝達がチェーンである場合は、レバーカムタイプで構成し、Vベルトである場合は、ベルト弛緩タイプで構成することができる。
【0021】
また、本発明の播種機は、図5〜7に示したように、一定量の種子を規則的に排出するように、ホッパー装着部1、ホッパー5及び播種用すき12を含む。ホッパー装着部1は、第1のローラー軸62aまたは第2のローラー軸62bに連結されたホッパー装着部駆動軸52を含む。ホッパー5は、ホッパー装着部1の上部に着脱可能に設けられて、種子を貯蔵する。播種用すき12は、ホッパー装着部1の下部に装着され、土の表面に播種溝を形成して、ホッパー5から排出される種子を播種溝に正確に案内して落下させて、覆土部が一体に形成され、種子を土に埋める作業を行う。
【0022】
図5に示したように、ホッパー5は、種子または肥料の容易な投入のために、ホッパー装着部1から完全に分離可能になっている。ホッパー5の下部には、種子を規則的に排出させる排出ローラー42が装着されており、排出ローラー42の外周面には、規則的に形成された種子溝47が単列または複数列に形成されて、ホッパー5に貯蔵された種子を、種子溝47を通じて一定量ずつ下部に排出させる。また、排出ローラー42の軸の一端には、外側に露出され駆動力を受けるための従動ギア43が設けられている。そして、ホッパー5の先端下部の両側には、着脱棒46が設けられており、後方には、係止突起48が後方に突出形成されている。
【0023】
一方、ホッパー5の下部には、図13に示したように、種子排出部21が装着される。前記種子排出部21は、播種案内板16の多数個形成された‘V’形状溝の数に一対一に対応されるように、内部が垂直分割されて、種子を下向きに排出する。種子排出部21の下部には、種子分割板22が付着されて落下される種子が混ざらないようになっている。
【0024】
ホッパー装着部1には、播種機本体に回転可能に設けられた駆動軸52に結合されて回転される第1のスプロケット53aが設けられて、第1のスプロケット53aの後方に第2のスプロケット53bが並んで設けられて、第1のスプロケット及び第2のスプロケット53bには、ホッパー5の従動ギア43を回転させる駆動チェーン54が巻かれている。また、ホッパー装着部1の両側支持壁55には、組み立てスロット56が形成されている。この組み立てスロット56は、ホッパー5の着脱棒46を案内するものであって、特に、ホッパー5を正確な位置に案内する役割をするだけではなく、従動ギア43が駆動チェーン54と適当な張力で連結された状態で、ホッパー5の組み立てが固くなされるよう、ホッパー5を支持する役割をする。
【0025】
また、ホッパー5後方の係止突起48に対応するホッパー装着部1には、掛け金57が設けられる。掛け金57は、係止突起48と反対形状の突起を備え、前・後進するように構成される。掛け金57の下部には、板ばね状のテンション部材59が装着され、掛け金57に前方への弾性力を加える。テンション部材59は、コイルばねであってもよい。
【0026】
ホッパー装着部1にホッパー5を装着する時には、ホッパー5の先端部を下方に傾けて、着脱棒46をホッパー装着部1の組み立てスロット56に対応させる。この後、ホッパー5を押して着脱棒46を組み立てスロット56内に挿入する。
【0027】
組み立てスロット56への着脱棒44の挿入が完了すると、ホッパー5の後方側を下部に回動させる。この操作により、ホッパー5が着脱棒46を軸として回転しながら、まず従動ギア43が駆動チェーン54と噛み合って、継続的な回動により駆動チェーン54を加圧して、適当な張力を有するようにする。次いで、ホッパー5後方側の係止突起48が掛け金57に当接すると、掛け金57は、テンション部材59を圧縮させながら、後退するようになる。係止突起48が掛け金57を通り過ぎると、掛け金57は、圧縮されていたテンション部材59の弾性力により前方に突出して、図7のようにホッパー5の係止突起48に係止される。この位置で、ホッパー5は、固く結合された状態を維持するようになる。組み立てスロット57が前方に折曲されているため、挿入された着脱棒46が抜けることがなく、堅固な結合状態が維持できる。
【0028】
ホッパー5の装着過程において、ホッパー5の従動ギア43の歯と駆動チェーン54のフィン部とが当接する場合がある。しかしながら、着脱棒46を軸としてホッパー5を後側に回動させる動作において、少ない力でも、梃子の原理により大きな力を加えることができて、駆動チェーン54のフィンが自体回転されるか円形となっており、駆動チェーン54の柔軟性により、フィンの位置変化と共に、それによる従動ギア43の回転が誘導され、駆動チェーン54に噛み合い作動が円滑になされる。この構造により、老弱者でも、ホッパー5をホッパー装着部5に容易に装着することができる。
【0029】
ホッパー装着部1からホッパー5を分離する時には、ホッパー5後方側の係止突起48に係止されているレバー形態の掛け金57を手で後退させると、ホッパー5の係止突起48が自由になるため、ホッパー5は前方に回動可能となり、従動ギア43が駆動チェーン54から放れるようになる。次いで、ホッパー5を持ち上げると、ホッパー5先端の着脱棒46が組み立てスロット56から分離され、ホッパー5がホッパー装着部5から容易に分離される。
【0030】
図5〜15に示されたように、播種用すき12は、すきフレーム14の先端下部にシャベル付着部15を備えて、その上部には、すき12をホッパー装着部1に挿入固定されるようにする装着棒15を備える。
【0031】
また、シャベル付着部15の下部には、‘V’形状の断面を有し、且つ後方下側に傾斜して形成された播種溝形成シャベル13が設けられる。この播種溝形成シャベル13は、下端が水平に折曲された状態で、互い離隔して設けられる。播種溝形成シャベル13は、従来のように地面を暴く代わりに、地面を押圧して播種溝を形成するように構成される。また、播種溝形成シャベル13は、播種溝を形成しながら前進する時、播種溝形成シャベル13の前方に置かれた枝や藁などの障害物を押し潰すか、左右に掻き分けて分散移動させる機能をする。
【0032】
播種溝形成シャベル13の後方には、播種溝形成シャベル13により形成された播種溝内に種子を案内する播種案内板16が設けられる。
【0033】
播種案内板16は、播種溝形成シャベル13の‘V’形状溝及び播種溝と一対一に対応される‘V(またはU)’形状溝を備えて、この‘V’形状溝を通じて種子を播種溝内に正確に蒔くことができる。
【0034】
すきフレーム14の後方には、覆土部17が装着される。前記覆土部17には、地面に接触し、播種溝に土を覆うための複数個の覆土棒16が付着される。また、覆土部17は、すきフレーム14に装着された弾性スプリング18により下方に弾性力を受けて、覆土棒16の末端部は、各播種溝の両側に位置し、前進時、播種溝の両側の土を中央部に崩すような役割をする。なお、すきフレーム14の下部には、係止片19が設けられ、覆土部17の動きを制限する。
【0035】
図9に示したように、播種溝形成シャベル13の代わりに、播種溝形成輪13を設けてもよい。この時、播種溝形成輪13の外周断面は、播種溝形成シャベル13と同様に、‘V’状になっており、播種機の前進時、回転しながら地面を押圧して、地面に‘V’形状の播種溝を形成する。また、播種溝を容易に形成するために、播種溝形成輪13には、鋭い突出部が形成される。
【0036】
前記播種溝形成輪13は、従来のすきのように地面を暴いて播種溝を形成するものではなく、地面を押圧して‘V’形状の溝を形成するように構成される。したがって、播種溝の両側に山状に積もった土により、播種溝の間隔を狭めることができなかった従来の問題点を解決し、播種溝の間隔を最小化することができる。また、播種溝形成輪は、播種溝形成方向に置かれた枝や藁などの障害物を押し潰すか、左右に掻き分けて分散移動させる。
【0037】
また、前記 播種溝形成輪13は、複列に設置可能であるため、シングル型すき(図10参照)、ダブル型すき(図9参照)、及び多列型すきなど、様々な形態のすきを、播種目的に応じて選択利用することができる。
【0038】
特に、本発明は、播種溝の間隔を狭めることができるため、蔬菜類のような小さい種子の播種や苗用途への活用が容易である。
【0039】
本発明の播種機は、以下のような段階により地面に播種溝を形成する。
【0040】
播種機の前進作動により、播種溝形成シャベル13も前進しながら地面を押圧して、‘V’形状の播種溝を形成する。
【0041】
前記ホッパー5内に貯蔵された種子は、播種機の前進運動に連動する種子排出作動により、ホッパー5の下部から排出されて、ホッパー5の下部に設けられた種子排出部21により播種案内板16に移送されて、播種溝形成シャベル13により形成された播種溝内に正確に落下する。
【0042】
次いで、覆土部17の覆土棒16が播種溝の両側の土を崩し、播種溝内の種子の上に浅く土を覆うような覆土がなされる。
【0043】
図11は、本発明に係る播種機の播種用すきの他の実施例を示した図面である。
【0044】
図11に示したように、播種用すき32は、一般的な形態から構成されて、播種溝形成方向に置かれた枝や藁などの障害物を押し潰すか、左右に掻き分けて分散移動させる機能を有するように構成される。
【0045】
このために、播種用すき32は、先端下部に、前方に向かって上方に傾斜したガイド32を備える。また、ガイド32を補強するために、ガイド32と播種用すき32との間に補強台33を付着する。
【0046】
この構造により、播種機の前進と共に播種用すき32が前進しながら播種溝を形成して、前記播種溝が形成される方向に枝、雑草または藁などの障害物がある場合、ガイド32が障害物を押し潰すか、左右に掻き分けて分散移動させる。
【0047】
したがって、播種用すきに各種障害物が絡み付いてしまうような従来の問題点を克服することができる。
【0048】
また、前記播種用すき32は、後尾部に、図9、10に示されたような覆土部17を備える。
【0049】
一方、播種のための前記種子排出部21の内部垂直壁により区切られる空間は、播種溝形成シャベル13及び播種溝形成シャベル13により形成された播種溝に種子を供給する播種案内板16のV形状溝の数と同一な数で構成される。
【0050】
(実施例2)
図14は、本発明の実施例2に係るワンタッチ着脱方式のホッパーを有する播種機の駆動装置を示した斜視図であり、図15は、本発明の実施例2によるワンタッチ着脱方式のホッパーを有する播種機を示した概略図である。これについて詳細に説明すると、第1、2のローラー61a、61bは、エンジン63により駆動されて、エンジン63の動力は、減速機64、駆動力を選択的に伝達する第1のクラッチ65及び動力伝達装置67aを通じて、後方に設けられた第2のローラー61bの第2のローラー軸62bを回転させる。また、第1のローラー軸62bと第1のローラー軸62aを連結して動力を伝達する第2の動力伝達装置67b、及び第1のローラー軸62aとホッパー装着部駆動軸52を連結して回転させる第3の動力伝達装置67cが構成される。
【0051】
第2の動力伝達装置67bにより、第2のローラー軸62bと第1のローラー軸62aに連結設置された第2の駆動チェーン92を通じて、第1のローラー軸62aが回転し、播種機が前進するようになる。
【0052】
第3の動力伝達装置67cは、第2の動力伝達装置67bの向こう側に設けられて、第1のローラー軸62aとホッパー装着部駆動軸52との間に第3の駆動チェーン122が連結されて、第1のローラー軸62aの回転により、ホッパー装着部駆動軸52が回転するようになる。
【0053】
このような構成により、ホッパー装着部駆動軸52に装着された第1のスプロケット53aが回転することにより、第1のスプロケット53aと並んで設けられた第2のスプロケット53bが、駆動チェーン54により、共に回転するようになる。したがって、ホッパー54が装着され組み立てられると、従動ギア43が駆動チェーン54に連結されて、播種ローラーの回転動作がなされる。第2、3の動力伝達装置67b、67cは、必要に応じて、チェーンの代わりに、ベルトプーリーとこれに巻き取られるベルトを適用することもできる。
【0054】
このような構成により、エンジン63の動力は、減速機64、第1のクラッチ65、第1の動力伝達装置67a、第2の動力伝達装置67b、第2のローラー軸62a、第3の動力伝達装置67c、ホッパー装着部駆動軸52の順に伝達される。したがって、前・後ローラーが両方とも動力により回転するため、大きいトルクが得られ、前・後進及び上り坂能力が大幅向上する。
【0055】
また、第2の動力伝達装置67bには、第1のローラー61aと第2のローラー61bとの間に連結されて動力を断続する第2のクラッチ75が設けられる。第2のクラッチ75は、播種に関係なく移動する場合、または播種機が他の畑畝に移動する場合、ホッパー装着部駆動軸52に伝達される動力を遮断する役割をする。
【0056】
もし、第2のクラッチ75がない状態で、播種とは関係のない目的で移動する場合、ホッパー装着部駆動軸52に持続的に動力が伝達され、種子が排出されてしまう。したがって、このような場合に種子が排出されることを遮断するためには、第2のクラッチ75が必要である。第2のクラッチ75は、第1のローラー61aと2のローラー61bとの間、または第2のローラー軸62bとホッパー装着部駆動軸52との間の動力伝達区間の動力を遮断する。
【0057】
この時、第2のクラッチ75は、動力伝達がチェーンを介してなされる場合は、レバーカムタイプで構成し、V形状ベルトを介してなされる場合は、ベルトタイプで構成することができる。
【0058】
一方、前記説明及び図面には、エンジンの動力が第2のローラー軸62bを駆動して、これが第1のローラー軸62aに伝達され、駆動軸52を駆動させると記述して図示したが、これは、エンジンの動力が第1のローラー軸62aを駆動し、これが第2のローラー軸62bに伝達されて、駆動軸52を駆動させるようにしてもよい。
【0059】
(実施例3)
図16は、本発明の第3の実施例によるワンタッチ着脱方式のホッパーを有する手動駆動方式の播種機を示した概略図である。
【0060】
第1、2のローラー61a、61bは、押されるか引っ張られて前進する時に発生する動力により回転するように構成されている。この駆動力は、第1のローラー軸62aに巻かれている第4の駆動チェーン134により、ホッパー装着部駆動軸52に直接伝達される。
【0061】
このような構成により、駆動軸に装着されたホッパー装着部1の第1、第2のスプロケット53a、53b及び駆動チェーン54を駆動し、掛け金57により着脱されるホッパー5の従動ギア43を回転させて、これにより、播種及び施肥を行うことができる。
【0062】
[発明の効果]
上述のように、本発明によると、ワンタッチ着脱方式のホッパーを有する播種機は、装着されたエンジンにより駆動されるため、誰でも容易に播種機を作動することができる。このエンジン駆動または手動駆動は、ホッパーに装着された従動ギアと連動し、播種機の前進運動により、ホッパーが種子を排出するようになり、これによって正確な播種間隔を確保することができる。
【0063】
また、ホッパー先端の着脱棒を組み立てスロットに嵌合した後、後方側を押すと、梃子の原理により、着脱棒を軸として回動しながら、柔軟性を有する駆動チェーンと噛み合うようになり、後方側の掛け金と自動に結合される。また、掛け金を後退させてホッパーを容易に分離することができるため、初心者または老弱者でも正確に且つ容易にホッパーを装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】一般的な播種機を示した概略図である。
【図2】従来技術に係る播種用すきを示した概略図である。
【図3】本発明の実施例1に係る播種機の斜視図である。
【図4】本発明に係るホッパー駆動装置を示した要部詳細図である。
【図5】本発明に係る播種機のワンタッチ着脱方式のホッパーと結合される播種用スキを示した概略図である。
【図6】本発明に係るワンタッチ着脱方式のホッパーと結合されている播種用すきを示した概略図である。
【図7】本発明に係る播種機のワンタッチ着脱方式のホッパーと結合された状態の播種用すきを示した組み立て図である。
【図8】本発明に係る播種用すきを示した斜視図である。
【図9】本発明に係るダブル型播種用すきの構造図である。
【図10】本発明に係るシングル型播種用すきの構造図である。
【図11】本発明に係る播種機の播種用すきの他の実施例を示した図である。
【図12】本発明に係る播種機の作動原理を示した概略図である。
【図13】本発明に係る播種機のホッパーの先端に装着された種子排出部を示した概略図である。
【図14】本発明の実施例2に係るワンタッチ着脱方式のホッパーを有する播種機の駆動装置を示した斜視図である。
【図15】本発明の実施例2に係るワンタッチ着脱方式のホッパーを有する播種機を示した概略図である。
【図16】本発明の実施例3に係るワンタッチ着脱方式のホッパーを有する播種機を示した概略図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一定量の種子を規則的に排出するホッパー装着部1と、
前記ホッパー装着部1の上端に着脱可能に取り付けられ、種子を貯蔵するホッパー5と、
前記ホッパー5の下部に設けられ、播種案内板16の複数個の‘V’形状溝に一対一に対応するように内部が垂直分割されて、種子を下向きに排出する種子排出部21と、を含み、
前記ホッパー5は、その下部に取り付けられて、外周面に複数列に種子溝47が形成された排出ローラー42と、前記排出ローラー42の、露出した軸の一端には、駆動力を受けるために設けられた従動ギア43と、前記ホッパー5の先端下部に設けられた着脱棒46と、前記ホッパー5の後尾部から後方に突出された係止突起48とを備えて、
前記ホッパー装着部1は、前記播種機の本体に回転自在に設けられた駆動軸52に結合され回転される第1のスプロケット53aと、前記第1のスプロケット53aの後方に設けられた第2のスプロケット53bと、第1のスプロケット53a及び第2のスプロケット53bと噛み合って、前記ホッパー5の従動ギア43を回転させる駆動チェーン54と、前記ホッパー5の着脱棒46を挿入し固定するために、前記ホッパー装着部1の両側支持壁55に形成された組み立てスロット56と、前記ホッパー5の後尾部の係止突起48と対応されるホッパー装着部1に設けられて、前記係止突起48を保持するための突出部を有し、テンション部材59により前記係止突起48方向に弾性力を加える掛け金57とを備えることを特徴とする播種機。
【請求項2】
すきフレーム14と、
前記すきフレーム14の上部に、すき12をホッパー装着部1に連結して固定する装着棒15と、
前記すきフレーム14の先端部に2列に設けられ、‘V’形状の断面をなしながら、後側下方に傾斜して形成されて、下端が水平に折り曲げられた播種溝形成シャベル13と、
前記播種溝形成シャベル13の後尾部に設けられて、前記播種溝形成シャベル13により形成された播種溝に種子を案内する‘V’形状溝を有する播種案内板16と、
前記すきフレーム14の先端にヒンジ結合により取り付けれて、その先端には、前記すきフレーム14に取り付けられた弾性バネ18の弾性力を下方に受けて、播種溝の両側から中央部に土を覆う複数個の覆土棒16が付着された覆土部17と、
前記覆土部17に限られたヒンジメカニズムが形成されるように、前記すきフレーム14の下端に付着された係止片19と、
を含むことを特徴とする播種機。
【請求項3】
すきフレーム14と、
前記すきフレーム14の上部に、すき12をホッパー装着部1に連結して固定する装着棒15と、
外周断面が‘V’形状をなして、前記すきフレーム14の先端部に2列に設けられ、地表面に‘V’形状の播種溝を形成するために、播種機の前進により転がりながら地表面を押圧する播種溝形成輪13と、
前記播種溝形成輪13の後方に設けられて、前記播種溝形成シャベル13により形成された播種溝に種子を案内する‘V’形状溝を備えた播種案内板16と、
前記すきフレーム14の先端にヒンジ結合により取り付けれて、その先端には、前記すきフレーム14に取り付けられた弾性バネ18の弾性力を下方に受けて、播種溝の両側から中央部に土を覆う複数個の覆土棒16が付着された覆土部17と、
前記覆土部17に限られたヒンジメカニズムが形成されるように、前記すきフレーム14の下端に付着された係止片19と、
を含むことを特徴とする播種機。
【請求項4】
一定量の種子を規則的に排出するように、駆動装置が取り付けられたホッパー装着部1と、
前記ホッパー装着部1の上端に着脱可能に取り付けられ、種子を貯蔵するホッパー5と、
前記ホッパー5の下部に設けられ、播種案内板16の複数個の‘V’形状溝に一対一に対応するように内部が垂直分割されて、種子を下向きに排出する種子排出部21と、をさらに含み、
前記ホッパー5は、その下部に取り付けられて、外周面に複数列に種子溝47が形成された排出ローラー42と、前記排出ローラー42の、露出した軸の一端には、駆動力を受けるために設けられた従動ギア43と、前記ホッパー5の先端下部に設けられた着脱棒46と、前記ホッパー5の後尾部から後方に突出された係止突起48とを備えて、
前記ホッパー装着部1は、前記播種機の本体に回転自在に設けられた駆動軸52に結合され回転される第1のスプロケット53aと、前記第1のスプロケット53aの後方に設けられた第2のスプロケット53bと、第1のスプロケット53a及び第2のスプロケット53bと噛み合って、前記ホッパー5の従動ギア43を回転させる駆動チェーン54と、前記ホッパー5の着脱棒46を挿入し固定するために、前記ホッパー装着部1の両側支持壁55に形成された組み立てスロット56と、前記ホッパー5の後尾部の係止突起48と対応されるホッパー装着部1に設けられて、前記係止突起48を保持するための突出部を有し、テンション部材59により前記係止突起48方向に弾性力を加える掛け金57とを備えることを特徴とする、請求項2に記載の播種機。
【請求項5】
前、後方に設けられた第1、2のローラー61a、61bを駆動するエンジン63と、
減速機64と、回転駆動力を選択的に伝達する第1のクラッチ65と、動力伝達装置67aとにより、第1、2のローラー軸62a、62bのいずれか一つを回転させて、第1、2のローラー軸62a、62bにそれぞれ設けられた第1、2の駆動ギア81a、81b及び第1の駆動チェーン82により回転される第1、2のローラー軸62a、62bのいずれか一つの軸に連結され、ホッパー装着部の駆動軸52を回転させるエンジン駆動部90と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項2または4に記載の播種機。
【請求項6】
前、後方に設けられた第1、2のローラー61a、61bは、手動前進運動により回転されて、第1のローラー61aの第1のローラー軸62aに取り付けられた第4の駆動チェーン134により、ホッパー装着部の駆動軸52が回転することを特徴とする、請求項4に記載の播種機。
【請求項7】
前、後方に設けられた第1、2のローラー61a、61bを駆動するエンジン63と、
減速機64と、回転駆動力を選択的に伝達する第1のクラッチ65と、動力伝達装置67aとにより、第2のローラー軸62bを回転させて、第1のローラー軸62aは、第2のローラー軸62bとの間に連結された第2の駆動チェーン92により回転され、第1のローラー61aが回転されて、第1のローラー軸62aとホッパー装着部の駆動軸52との間に第3の駆動チェーン122が連結され、第1のローラー軸62aの回転によりホッパー装着部駆動軸52が回転されるようにするエンジン駆動部と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項2または4に記載の播種機。
【請求項8】
前記種子排出部21は、播種案内板16の‘V’形状溝の数と対応するように、内部が垂直に区画された空間を有し、前記種子排出部21の下部に種子分割板22が付着されたことを特徴とする、請求項2に記載の播種機。
【請求項9】
播種用すきと、
前記播種用すき32’の先端下部に付着されて、前方に向かって上方に傾斜したガイド32と、
を含むことを特徴とする播種機。
【請求項1】
一定量の種子を規則的に排出するホッパー装着部1と、
前記ホッパー装着部1の上端に着脱可能に取り付けられ、種子を貯蔵するホッパー5と、
前記ホッパー5の下部に設けられ、播種案内板16の複数個の‘V’形状溝に一対一に対応するように内部が垂直分割されて、種子を下向きに排出する種子排出部21と、を含み、
前記ホッパー5は、その下部に取り付けられて、外周面に複数列に種子溝47が形成された排出ローラー42と、前記排出ローラー42の、露出した軸の一端には、駆動力を受けるために設けられた従動ギア43と、前記ホッパー5の先端下部に設けられた着脱棒46と、前記ホッパー5の後尾部から後方に突出された係止突起48とを備えて、
前記ホッパー装着部1は、前記播種機の本体に回転自在に設けられた駆動軸52に結合され回転される第1のスプロケット53aと、前記第1のスプロケット53aの後方に設けられた第2のスプロケット53bと、第1のスプロケット53a及び第2のスプロケット53bと噛み合って、前記ホッパー5の従動ギア43を回転させる駆動チェーン54と、前記ホッパー5の着脱棒46を挿入し固定するために、前記ホッパー装着部1の両側支持壁55に形成された組み立てスロット56と、前記ホッパー5の後尾部の係止突起48と対応されるホッパー装着部1に設けられて、前記係止突起48を保持するための突出部を有し、テンション部材59により前記係止突起48方向に弾性力を加える掛け金57とを備えることを特徴とする播種機。
【請求項2】
すきフレーム14と、
前記すきフレーム14の上部に、すき12をホッパー装着部1に連結して固定する装着棒15と、
前記すきフレーム14の先端部に2列に設けられ、‘V’形状の断面をなしながら、後側下方に傾斜して形成されて、下端が水平に折り曲げられた播種溝形成シャベル13と、
前記播種溝形成シャベル13の後尾部に設けられて、前記播種溝形成シャベル13により形成された播種溝に種子を案内する‘V’形状溝を有する播種案内板16と、
前記すきフレーム14の先端にヒンジ結合により取り付けれて、その先端には、前記すきフレーム14に取り付けられた弾性バネ18の弾性力を下方に受けて、播種溝の両側から中央部に土を覆う複数個の覆土棒16が付着された覆土部17と、
前記覆土部17に限られたヒンジメカニズムが形成されるように、前記すきフレーム14の下端に付着された係止片19と、
を含むことを特徴とする播種機。
【請求項3】
すきフレーム14と、
前記すきフレーム14の上部に、すき12をホッパー装着部1に連結して固定する装着棒15と、
外周断面が‘V’形状をなして、前記すきフレーム14の先端部に2列に設けられ、地表面に‘V’形状の播種溝を形成するために、播種機の前進により転がりながら地表面を押圧する播種溝形成輪13と、
前記播種溝形成輪13の後方に設けられて、前記播種溝形成シャベル13により形成された播種溝に種子を案内する‘V’形状溝を備えた播種案内板16と、
前記すきフレーム14の先端にヒンジ結合により取り付けれて、その先端には、前記すきフレーム14に取り付けられた弾性バネ18の弾性力を下方に受けて、播種溝の両側から中央部に土を覆う複数個の覆土棒16が付着された覆土部17と、
前記覆土部17に限られたヒンジメカニズムが形成されるように、前記すきフレーム14の下端に付着された係止片19と、
を含むことを特徴とする播種機。
【請求項4】
一定量の種子を規則的に排出するように、駆動装置が取り付けられたホッパー装着部1と、
前記ホッパー装着部1の上端に着脱可能に取り付けられ、種子を貯蔵するホッパー5と、
前記ホッパー5の下部に設けられ、播種案内板16の複数個の‘V’形状溝に一対一に対応するように内部が垂直分割されて、種子を下向きに排出する種子排出部21と、をさらに含み、
前記ホッパー5は、その下部に取り付けられて、外周面に複数列に種子溝47が形成された排出ローラー42と、前記排出ローラー42の、露出した軸の一端には、駆動力を受けるために設けられた従動ギア43と、前記ホッパー5の先端下部に設けられた着脱棒46と、前記ホッパー5の後尾部から後方に突出された係止突起48とを備えて、
前記ホッパー装着部1は、前記播種機の本体に回転自在に設けられた駆動軸52に結合され回転される第1のスプロケット53aと、前記第1のスプロケット53aの後方に設けられた第2のスプロケット53bと、第1のスプロケット53a及び第2のスプロケット53bと噛み合って、前記ホッパー5の従動ギア43を回転させる駆動チェーン54と、前記ホッパー5の着脱棒46を挿入し固定するために、前記ホッパー装着部1の両側支持壁55に形成された組み立てスロット56と、前記ホッパー5の後尾部の係止突起48と対応されるホッパー装着部1に設けられて、前記係止突起48を保持するための突出部を有し、テンション部材59により前記係止突起48方向に弾性力を加える掛け金57とを備えることを特徴とする、請求項2に記載の播種機。
【請求項5】
前、後方に設けられた第1、2のローラー61a、61bを駆動するエンジン63と、
減速機64と、回転駆動力を選択的に伝達する第1のクラッチ65と、動力伝達装置67aとにより、第1、2のローラー軸62a、62bのいずれか一つを回転させて、第1、2のローラー軸62a、62bにそれぞれ設けられた第1、2の駆動ギア81a、81b及び第1の駆動チェーン82により回転される第1、2のローラー軸62a、62bのいずれか一つの軸に連結され、ホッパー装着部の駆動軸52を回転させるエンジン駆動部90と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項2または4に記載の播種機。
【請求項6】
前、後方に設けられた第1、2のローラー61a、61bは、手動前進運動により回転されて、第1のローラー61aの第1のローラー軸62aに取り付けられた第4の駆動チェーン134により、ホッパー装着部の駆動軸52が回転することを特徴とする、請求項4に記載の播種機。
【請求項7】
前、後方に設けられた第1、2のローラー61a、61bを駆動するエンジン63と、
減速機64と、回転駆動力を選択的に伝達する第1のクラッチ65と、動力伝達装置67aとにより、第2のローラー軸62bを回転させて、第1のローラー軸62aは、第2のローラー軸62bとの間に連結された第2の駆動チェーン92により回転され、第1のローラー61aが回転されて、第1のローラー軸62aとホッパー装着部の駆動軸52との間に第3の駆動チェーン122が連結され、第1のローラー軸62aの回転によりホッパー装着部駆動軸52が回転されるようにするエンジン駆動部と、
をさらに含むことを特徴とする、請求項2または4に記載の播種機。
【請求項8】
前記種子排出部21は、播種案内板16の‘V’形状溝の数と対応するように、内部が垂直に区画された空間を有し、前記種子排出部21の下部に種子分割板22が付着されたことを特徴とする、請求項2に記載の播種機。
【請求項9】
播種用すきと、
前記播種用すき32’の先端下部に付着されて、前方に向かって上方に傾斜したガイド32と、
を含むことを特徴とする播種機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公表番号】特表2009−502163(P2009−502163A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−523812(P2008−523812)
【出願日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際出願番号】PCT/KR2007/000303
【国際公開番号】WO2007/083932
【国際公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(508026515)ジャン ジャドンガ シーオー エルティーディー (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際出願番号】PCT/KR2007/000303
【国際公開番号】WO2007/083932
【国際公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(508026515)ジャン ジャドンガ シーオー エルティーディー (1)
【Fターム(参考)】
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