説明

撮像処理システム、撮像装置、および表示装置

【課題】 ディジタルカメラ装置などの撮像装置の操作性を高め、撮像装置の機能不足を補い、実質的に撮像装置の活用を向上させる。
【解決手段】 液晶表示器11、メモリ120を有するビューワー1の収納部17にディジタルカメラ装置2を収納する。これにより、ディジタルカメラ装置2の信号処理部210と、ビューワー1の信号処理部110とが接続されて、ビューワー1とディジタルカメラ装置2との間でデータの交換が可能となる。ビューワー1の操作スイッチ群14を用いてディジタルカメラ装置2を撮像処理を指示し、その結果得られた画像データをビューワー1の液晶表示器11に表示し、ビューワー1のメモリ120に記憶することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディジタルカメラ装置、撮像手段付携帯電話機などの撮像装置の操作性を高める撮像処理システム(装置)、並びに、それに使用する撮像装置おび表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、電子ファインダーを備えないスチルビデオカメラを装着して、画像表示を可能にする画像再生装置を開示している。
【0003】
その後、電子技術の開発は目ざましく、種々の高度な機能を備えた撮像装置、たとえば、ディジタルカメラ装置、撮像手段付携帯電話機などが広く活用されている。
【0004】
ディジタルカメラ装置としては、それほどの高性能を望まず、ディジタルカメラ装置について深い知識を持たずに使用することを望む多数のユーザ向けの小型で簡易なディジタルカメラ装置が広く活用されている。
撮像手段付携帯電話機は、携帯電話機として使用可能でありながら、ディジタルカメラ装置と同様の撮像装置としても使用可能である。
【0005】
小型で簡易型のディジタルカメラ装置に搭載されている表示器の寸法は小さく、分解能も低く表示内容に限度があり、実際にプリントした場合の分解能より低い。
また、ディジタルカメラ装置に装着されるメモリには容量の限界がある。
メモリは再利用可能であるが、銀塩フィルムのように形態で原画を保存したい場合または静電気による破壊防止のために、通常、別の記録媒体にバックアップ保存を行う必要があり、不便である。
【0006】
ディジタルカメラ装置で撮像した画像データは、ユーザが各種の編集処理を行うことができるという利点があるが、通常、パーソナルコンピュータ(PC)などを用いて編集処理を行う必要があり、ある程度PCの基本操作を理解し、さらに、編集処理プログラムを理解したユーザでないとそのような編集処理はできないという不便がある。
【0007】
撮像手段付携帯電話機は、小型で簡易型のディジタルカメラ装置と同様、表示器の寸法の小ささ、分解能が低いという問題に遭遇している。
【0008】
小型で簡易型のディジタルカメラ装置と撮像手段付携帯電話機に共通している問題は、両者とも、小型軽量で携帯性に富むという点をもつ反面、寸法の制限などで、スイッチ類の搭載に限界があり、それ自体では種々の操作を行えないことである。
【0009】
さらに、ディジタルカメラ装置と撮像手段付携帯電話機に共通しているその他の問題は、バッテリを用いているため充電する必要があることである。
【0010】
小型で簡易型ディジタルカメラ装置の活用、および、撮像手段付携帯電話機の活用は益々広がっている。したがって、このような撮像装置の操作性を高め、このような撮像装置の機能不足を補う簡易な手段が要望されている。
【特許文献1】特開平1−186082号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、撮像装置の操作性を高め、撮像装置の活用を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1観点によれば、撮像装置と表示装置とを有する撮像処理システムであって、
前記撮像装置は、撮像素子と、前記撮像素子で撮影した画像データを記憶可能な撮像装置側メモリ手段と、前記撮像素子による撮像動作を指示する撮像装置側撮影操作手段と、少なくとも前記画像データを前記表示装置へ転送する撮像装置側接続手段と、を備え、前記表示装置は、少なくとも前記撮像装置側接続手段により転送された画像データを受け取る表示装置側接続手段と、前記転送された画像データを記憶可能な表示装置側メモリ手段と、前記撮像装置の撮像動作を指示する表示装置側撮像操作手段と、を備え、
前記撮像装置側接続手段と前記表示装置側接続手段とにより前記撮像装置と前記表示装置とが接続されない場合、前記撮像装置は、操作者による前記撮像装置側撮影操作手段の操作により撮影動作を実行して撮影画像データを前記撮像装置側メモリ手段に記憶し、
前記撮像装置側接続手段と前記表示装置側接続手段とにより前記撮像装置と前記表示装置とが接続された場合、操作者による前記表示装置側操作手段の操作により前記撮像装置の撮影動作を実行して撮影画像データを前記表示装置側メモリ手段に記憶する、ことを特徴とする、撮像処理システムが提供される。
【0013】
好ましくは、前記撮像装置と前記表示装置とが接続された場合、前記撮像装置側接続手段と前記表示装置側接続手段とによって、撮影動作前の前記撮像素子からの画像データを前記撮像装置から前記表示装置へ転送して該画像データを前記表示装置側表示手段に表示すると共に、前記撮像装置側接続手段と前記表示装置側接続手段とによって、前記表示装置側操作手段に基づく撮像動作信号を前記表示装置から前記撮像装置に転送して該撮像装置の撮影動作を実行する、ことを特徴とする。
【0014】
また好ましくは、前記表示装置は、前記表示装置側接続手段の表示方向とは略反対方向に前記撮像装置の撮影方向を向けた状態で該撮像装置を収納する収納手段をさらに設け、操作者が前記表示装置側操手段による撮影行為の際に、撮影対象画像を前記表示装置側表示手段により確認可能にせしめた、ことを特徴とする。
【0015】
本発明の第2観点によれば、撮像素子と、前記撮像素子で撮影した画像データを記憶可能な撮像装置側メモリ手段と、前記撮像素子による撮影動作を指示する撮像装置側撮影操作手段と、表示装置と接続可能にする撮像装置側接続手段と、該撮像装置側接続手段に前記表示装置が接続されたか否かを検出する撮像装置側検出手段と、を備え、
前記撮像装置側検出手段により前記表示装置の非接続が検出された場合、前記撮像装置は、操作者による前記撮像装置側撮影操作手段の操作により撮影動作を実行して撮影画像データを前記撮像装置側メモリ手段に記憶し、
前記撮像装置側検出手段により前記表示装置の接続が検出された場合、前記撮像装置は、前記撮像装置側接続手段を介して撮影動作前の前記撮像素子からの画像データを前記表示装置へ転送すると共に、前記表示装置からの撮像動作信号を受けて該撮像素子による撮影動作を実行し、該撮像装置側接続手段を介して撮影画像データを前記表示装置に転送する、ことを特徴とする、撮像装置が提供される。
【0016】
本発明の第3観点によれば、撮像装置と接続可能にする表示装置側接続手段と、該表示装置側接続手段に前記撮像装置が接続されたか否かを検出する表示装置側検出手段と、前記表示装置側接続手段により転送された画像データを記憶可能な表示装置側メモリ手段と、該画像データを表示可能な表示装置側表示手段と、前記撮像装置の撮像動作を指示する表示装置側撮像操作手段と、を備え、
前記表示装置側検出手段により前記撮像手段の非接続が検出された場合、操作者による表示装置側撮像操作手段の操作により、前記撮像動作以外の表示装置の動作を実行し、
前記表示装置側検出手段により前記撮像手段の接続が検出された場合、前記表示装置は、前記表示装置側接続手段を介して前記表示装置側撮像操作手段による撮影動作前の前記撮像装置からの画像データを受け、該画像データを前記表示装置側表示手段に表示すると共に、操作者による前記表示装置側操作手段の操作により、前記表示装置側接続手段を介して前記撮像装置の撮影動作を実行する撮像動作信号を該撮像装置に送出する、ことを特徴とする、表示装置が提供される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、表示装置を撮像装置と組み合わせて使用することにより、表示装置の操作性が向上することや、利用分野が拡大する等の効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
撮像装置は、たとえば、小型で簡易なディジタルカメラ装置、撮像手段付携帯電話機などが該当する。
表示装置は、撮像装置と組み合わせて使用する観点から、比較的小型で携帯性を有することが望ましく、撮像装置より画像処理有力の高い機能を持ち、撮像装置に搭載される表示器より表示能力の高い表示器を持ち、撮像装置に装着されるメモリ(撮像装置側メモリ手段)よりメモリよりメモリ容量の大きなメモリ(表示装置側メモリ手段)を持つことが望ましい。
本発明の撮像装置は、少なくとも表示装置に画像データを転送する撮像装置側接続手段を備え、表示装置は、少なくとも該転送された画像データを受け取る表示装置側接続手段を備える。
また、表示装置は、操作者により表示装置側操作手段の操作により撮像動作信号が表示装置から撮像装置に転送され、撮像動作が実行される。
以下、添付図面を参照して本発明の撮像処理システムの好適実施の形態について述べる。
【0019】
第1実施の形態
図1〜図6を参照して本発明の撮像処理システムの第1実施の形態について述べる。
本発明の第1実施の形態の撮像処理システムは、図1に図解する本発明の画像処理・表示装置の1例としてのビューワー(Viewer)1と、図3に図解する本発明の撮像装置の1例としての小型で簡易なディジタルカメラ装置2とが、図5または図6に図解したように組み合わされて協動するシステムである。
【0020】
ビューワー
1.ビューワーの外観構成
図1は本発明の画像処理・表示装置の実施の形態としてのビューワーの外観構成を図解した図であり、図1(A)はビューワー表側を図解した図であり、図1(B)はビューワー裏側を図解した図であり、図1(C)はビューワーの上部から見た図である。
【0021】
ビューワー1は、図1(A)に図解したように、ビューワー表側1aに、本発明の第1表示手段の1例としての液晶表示器11と、本発明の表示装置側撮影操作手段の1例としての操作スイッチ群14とを有する。
本発明の第1表示手段としては、液晶表示器11に代えて、有機LE表示器などフラットパネルを用いることもできる。
操作スイッチ群14は、例示として、動作確認押しボタンスイッチ14a、動作モード指定ボタン・スイッチ14b、第1補助スイッチ14cおよび第2補助スイッチ14dからなる操作スイッチ群14とを有する。動作モード指定ボタン・スイッチ14bは、静止画撮像モードスイッチ14b1と、動画撮像モードスイッチ14b2と、コマ送りモードスイッチ14b3とを有する。操作スイッチ群14の上記スイッチは例示であり、ビューワー1の操作内容に応じて操作スイッチ類は増減できる。
【0022】
ビューワー1はまた、図1(B)に図解したように、ビューワー裏側1bに、ディジタルカメラ装置収納部17を有する。ディジタルカメラ装置収納部17は、側面壁171と、図1(C)に図解した背面壁172と、底部173とを有する。このディジタルカメラ装置収納部17に、図2に図解したディジタルカメラ装置2が収納される。
【0023】
ビューワー1はさらに、図1(C)に図解したように、上部(頭部)に、電源スイッチ15および電源コンセント16を有する。
またビューワー1は、ディジタルカメラ装置収納部17の底部173に、信号用コネクタ・プラグ18および充電用コネクタ・プラグ19を有する。
【0024】
2.ビューワー1の電子回路の構成
図2はビューワー1の電子回路の構成図である。
ビューワー1は、ビューワー1の内部に収納されているビューワー主電子回路100と、液晶表示器11と、操作スイッチ群14と、信号用コネクタ・プラグ18と、充電用コネクタ・プラグ19とを有する。
操作スイッチ群14は、図1(A)に図解した、スイッチ14a、14b、14cおよび14dを総称した示したものである。
【0025】
ビューワー主電子回路100は、本発明の第2信号処理手段としてのビューワーの信号処理部110と、本発明の第2メモリとしてのメモリ120と、バッテリ130と、電源ユニット140とを有する。
バッテリ130は、ユーザがビューワー1を携帯して使用する場合は必要であるが、ユーザが携帯して使用しない場合はバッテリ130は不要である。以下、ビューワー1を携帯して使用する場合について、すなわち、以下、バッテリ130を設けた場合について述べる。
メモリ120は、たとえば、着脱自在なカード型の不揮発性メモリ、または、光ディスク、磁気ディスクなどのディスクメモリ、あるいは、カード型の不揮発性メモリとディスクメモリの両者を含むことができる。
【0026】
ビューワーの信号処理部110は、たとえば、マイクロコンピュータを用いて構成されており、制御処理ユニット112と、通信ユニット114と、撮像処理ユニット116と、メモリ制御ユニット118とを有し、これらが、バスを介して接続されている。
制御処理ユニット112には、下記に述べる動作を行うためのプログラムが格納されているROMなどのプログラムメモリ、および、データの一時記憶のためのRAMなどのデータメモリを含む。
【0027】
電源コンセント16に商用AC電源用プラグ(図示せず)が接続されると、電源ユニット140においてバッテリ130を充電させるDC電圧、および、液晶表示器11のドライバ回路を動作させる電圧などが発生される。電源ユニット140からの電圧でバッテリ130が充電され、バッテリ130からの電圧がビューワーの信号処理部110の各部、メモリ120、操作スイッチ群14、液晶表示器11などに供給される。その結果、下記に述べる諸処理を遂行可能となる。なお、電源ユニット140を排除して、電源ユニット140で給電する電圧をビューワー1の外部から供給することもできる。
本実施の形態においては、ビューワー1に電源ユニット140を内蔵した場合を述べる。
【0028】
ディジタルカメラ装置2は携帯可能な撮像装置であるが、好ましくは、ビューワー1も携帯可能に製造されている。その理由は、後述するように、ディジタルカメラ装置2をビューワー1に収納して撮像などを行うことを可能にするためである。
ビューワー1の寸法は、図2を参照して述べたビューワーの信号処理部110、メモリ120、バッテリ130および電源ユニット140を収納し、かつ、液晶表示器11、操作スイッチ群14などを搭載した大きさである。
たとえば、液晶表示器11は、たとえば、画像がプリントされる葉書代の寸法から、B5〜A4サイズ程度の寸法である。
なお、図2における検出スイッチ(SW)はカメラが格納されたことを検知するため(電源供給の安定化、誤通信防止のため)に設けられている。
【0029】
ディジタルカメラ装置
1.外観構成
図3は本発明の撮像装置の第1実施の形態としての小型軽量で携帯性に富み、多数のユーザが簡便に使用可能な簡易型ディジタルカメラ装置の外観を図解した図であり、図3(A)はディジタルカメラ装置の不使用時または撮影不可時の表側(左側の図)と裏側(右側の図)からみた外観図であり、図3(B)はディジタルカメラ装置の撮影に使用する時の表側と裏側からみた外観図であり、図3(C)はディジタルカメラ装置の底部および頭部(上部)の外観図である。
【0030】
小型軽量で携帯性に富み、多数のユーザが簡便に使用可能な簡易型ディジタルカメラ装置2は、ディジタルカメラ装置本体20と、ディジタルカメラ装置表側2aに、表側カバー21とを有する。表側カバー21は図3(B)に図解したように、上下に移動可能であり、下方に移動させると、本発明の撮像手段の1例としてのレンズ23が露出して撮像可能となる。図3(A)に図解したように、表側カバー21が閉じられていると、レンズ23が表側カバー21の裏側に隠れても隠れて保護されるとともに、撮影には使用できない。
【0031】
ディジタルカメラ装置2はさらに、ディジタルカメラ装置裏側2bに、ディジタルカメラ装置本体20に固定された裏側カバー31と、裏側カバー31に搭載された、液晶表示器33と、コマ送り押しボタンスイッチ34と、動作モード指定スイッチ35とを有する。動作モード指定スイッチ35は、本例では、静止画撮影モード指定スイッチ351と、動画撮影モード指定スイッチ352とを有する。
コマ送り押しボタンスイッチ34、動作モード指定スイッチ35が本発明の表示装置側撮影操作手段に該当する。
【0032】
図3(C)に図示したように、ディジタルカメラ装置2の底部には、底部信号用コネクタ・レセプタクル28と底部充電用コネクタ・レセプタクル29とが設けられており、ディジタルカメラ装置2の上部(頭部)には、頭部信号用コネクタ・レセプタクル38と、頭部充電用コネクタ・レセプタクル39とが設けられている。
また、ディジタルカメラ装置2の頭部には、ディジタルカメラ装置2をビューワー1に対するリモートコントローラとして使用する時の無線通信手段の1例として、赤外線発光ダイオード37aと、赤外線フォトダイオード37bとが設けられている。
【0033】
撮像装置側接続手段である底部信号用コネクタ・レセプタクル28と頭部信号用コネクタ・レセプタクル38とは同じ構造のコネクタであり、これらのコネクタは、表示装置側接続手段であるビューワー1の信号用コネクタ・プラグ18に接続される。底部充電用コネクタ・レセプタクル29と頭部充電用コネクタ・レセプタクル39とは同じ構造をしており、これらのコネクタはビューワー1の充電用コネクタ・プラグ19に接続される。
ディジタルカメラ装置2の底部と上部(頭部)の両側に、同じ構造の信号用コネクタ・レセプタクル28、38と、充電用コネクタ・レセプタクル29、39を設けた理由は、図5および図6に図解したように、ビューワー1のディジタルカメラ装置収納部17に、ディジタルカメラ装置2を底部からディジタルカメラ装置収納部17に挿入させる場合と、ディジタルカメラ装置2を頭部から挿入させる場合の両者に対応可能としているためである。
したがって、図5または図6に図解した一方の形態のみに使用する場合は、底部または頭部のレセプタクルのみが設けられる。以下、本実施の形態においては、図5および図6に図解した両者の形態での使用を例示する。
【0034】
2.ディジタルカメラ装置の電子回路の構成
図4はディジタルカメラ装置2の電子回路の構成図である。
ディジタルカメラ装置200は、本発明の第1信号処理手段としての信号処理部210と、バッテリ230と、本発明の撮像装置側メモリ手段としてのメモリ220と、レンズ23からの光を電気信号に変換するチャージカップルデバイス(CCD)240と、レンズ23を移動させるレンズ・アクチュエータ250と、液晶表示器33と、コマ送り押しボタンスイッチ34および動作モード指定スイッチ35とを有する。
【0035】
メモリ220はディジタルカメラ装置2の本体20から脱着可能な、たとえば、カード型不揮発性メモリである。
【0036】
信号処理部210は、バスを介して接続されている、制御処理ユニット211と、自動焦点距離(AF)制御ユニット212と、自動照度(AE)制御ユニット213と、通信ユニット214と、インタフエース(I/F)処理ユニット215と、メモリ制御ユニット216とを有する。
制御処理ユニット211には、下記に述べる動作を行うためのプログラムが格納されているROMなどのプログラムメモリ、および、データの一時記憶のためのRAMなどのデータメモリを含む。
【0037】
表側カバー21には、静止位置から表側カバー21が係止位置(図示せず)から離れたことを検出する表側カバー離脱スイッチ261と、表側カバー21が十分開いてレンズ23が露出したことを検出する表側カバー完全開検出スイッチ262とを有する。
表側カバー離脱スイッチ261が動作すると、バッテリ230から、信号処理部210、メモリ220、CCD240、レンズ・アクチュエータ250、液晶表示器33、コマ送り押しボタンスイッチ34、動作モード指定スイッチ35に電圧を供給される。
なお、図4における検出スイッチ(SW)は信号処理(静電気破壊、感電防止)のために設けられている。
【0038】
ディジタルカメラ装置2の単体動作
まず、ディジタルカメラ装置2単体としての動作を述べる。
ディジタルカメラ装置2は、携帯可能であり、バッテリ230からの給電により、上述した電子回路が動作する。
(1)不使用または撮影不可時
図3(A)に図解したように、ディジタルカメラ装置2の不使用時または撮影不可時は、表側2aの表側カバー21を完全に閉じており、本体20に装着されているレンズ23は表側カバー21によって隠されている。
この状態においては、表側カバー離脱スイッチ261がオフ(開)状態であり、バッテリ230から電子回路には給電されない。したがって、たとえば、コマ送り押しボタンスイッチ34、動作モード指定スイッチ35を操作しても本体20内の電子回路は動作せず、液晶表示器33にも表示はされない。
【0039】
(2)再生操作時
図3(A)に図解した状態から、表側カバー21を係止位置から少し押し下げると、表側カバー離脱スイッチ261がオン(閉)状態となり、バッテリ230からディジタルカメラ装置2の電子回路に給電が行われて、液晶表示器33を用いた画像再生処理、編集処理などが可能となる。
インタフエース(I/F)処理ユニット215は、コマ送り押しボタンスイッチ34、動作モード指定スイッチ35、表側カバー完全開検出スイッチ262などの状態を検出し、その結果を制御処理ユニット211に入力する。
制御処理ユニット211は、I/F処理ユニット215からの状態検出信号に基づいて、たとえば、コマ送り押しボタンスイッチ34が1回押されるたびに、メモリ制御ユニット216を介してメモリ220に記録されている以前に撮影した画像を1コマごとに取り出して、液晶表示器33に表示する。ユーザは液晶表示器33に表示された画像を確認したり、図示しない操作スイッチを用いて、画像を削除したり、編集処理をすることができる。
ただし、この状態では、レンズ23は依然として表側カバー21に隠れており、外部に露出されず、レンズ23を使用した撮影はできない。
【0040】
(3)撮影時
図3(B)に図解したように、表側カバー21を十分下まで押し下げると、レンズ23が露出する。この状態において、表側カバー完全開検出スイッチ262がオン(閉)状態となり、制御処理ユニット211は、表側カバー完全開検出スイッチ212の閉状態から、レンズ23を用いた撮影が可能になったことを検出する。制御処理ユニット211は、AF制御ユニット212、AE制御ユニット213を動作可能にする。
AF制御ユニット212は、たとえば、レンズ23およびCCD240を経由した信号を入力して、レンズ・アクチュエータ250を用いてレンズ23を移動させながら、焦点距離の調整を行う。
AE制御ユニット213は、レンズ23における絞りなどを調整して照度調整を行う。
【0041】
レンズ23は複数のレンズを含み、レンズ・アクチュエータ250によって複数のレンズのフォーカス用のレンズが移動されることにより、レンズ23全体としての焦点距離が調整可能であり、また、レンズ23内に絞りなどが含まれている。
【0042】
ユーザが、液晶表示器33に表示されている、レンズ23およびCCD240を介して入力されている撮像画像を確認して、たとえば、動作モード指定スイッチ35の静止画撮影モード指定スイッチ351を、1度押して画像をロックさせ、さらに2度押することにより、制御処理ユニット211は、その静止画像を、たとえば、JPEG方式で圧縮して、圧縮した画像データメモリ制御ユニット216を介してメモリ220に記録する。
ユーザが、動画撮影モード指定スイッチ352を押した場合は、レンズ23およびCCD240を介して撮像された動画が制御処理ユニット211から液晶表示器33に表示され、必要に応じて、制御処理ユニット211において、たとえば、MPEG方式で圧縮した動画データがメモリ制御ユニット216を介してメモリ220に記録される。
【0043】
以上、ディジタルカメラ装置2単体としての通常の動作例を述べた。
動画撮影モード指定スイッチ352を操作すれば、ディジタルカメラ装置2によって連続的な撮像が可能となるが、その詳細動作は省略する。
【0044】
次いで、ディジタルカメラ装置2とビューワー1とを組み合わせて使用する場合について述べる。
ビューワー1のディジタルカメラ装置収納部17は、ディジタルカメラ装置2を挿脱可能な構造をしている。
【0045】
ビューワーとディジタルカメラ装置との組み合わせ動作(1)
図5を参照して、ビューワー1とディジタルカメラ装置2とを組み合わせて行う第1動作形態例として、再生・編集処理形態を述べる。
図5は図1に図解したビューワー1に図3に図解したディジタルカメラ装置を搭載して組み合わせて使用する第1動作形態を図解した図であり、図5(A)は正面図であり、図5(B)は裏面図であり、図5(C)は上部から見た図である。
【0046】
ディジタルカメラ装置2の表側2aをディジタルカメラ装置収納部17のビューワー1の背面壁172に向けてディジタルカメラ装置2を側面壁171に沿って底部173まで収納部17に挿入させると、図2(C)に図解した撮像装置側接続手段である底部信号用コネクタ・レセプタクル28が図1(C)に図解した表示装置側接続手段である信号用コネクタ・プラグ18と係合して電気的に接続され、底部充電用コネクタ・レセプタクル29が充電用コネクタ・プラグ19に係合して電気的に接続される。
この状態は、ディジタルカメラ装置2の裏側2bが露出し、裏側カバー31に搭載された液晶表示器33、コマ送り押しボタンスイッチ34および動作モード指定スイッチ35が操作可能となる。表側カバー21は背面壁172と対面し、レンズ23は表側カバー21内に隠されている。
なお、撮像装置は、表示装置の接続を検出する検出手段を備え、該検出手段により表示手段の接続を検出した場合、表示装置へ画像データを転送することや、表示装置からの撮像動作信号を受けることが可能となる。
同様に、表示装置は、撮像装置の接続を検出する検出手段を備え、該検出手段により撮像装置の接続を検出した場合、撮像装置から画像データを受けることや、撮像装置に撮像動作信号を送出することができる。
【0047】
ビューワーの充電装置としての使用
底部充電用コネクタ・レセプタクル29が充電用コネクタ・プラグ19に係合して電気的に接続されると、ビューワー1内のバッテリ130からディジタルカメラ装置2内のバッテリ230に充電可能となる。
バッテリ130からバッテリ230への充電方法については、ユーザの利用形態、バッテリ230の種類などを考慮して種々の方法をとることができる。たとえば、バッテリ230の種類によっては、たとえば、リチューム電池のように完全に放電状態から充電することが望ましいし、充電状態に余り依存しないバックアップもある。以下、バッテリ130からバッテリ230への充電方法の例を下記に述べる。
【0048】
(1)充電用コネクタ・プラグ19に底部充電用コネクタ・レセプタクル29が接続されたら自動的にバッテリ130からバッテリ230への充電を行う。この方法はユーザにとって非常に便利である。
(2)ディジタルカメラ装置2の動作モード指定スイッチ、または、ビューワー1の操作スイッチを操作することにより開始する。この方法によれば、ユーザの希望に応じた充電が可能となる。
(3)図4に図解したように、表側カバー完全開検出スイッチ262を底部充電用コネクタ・レセプタクル29とバッテリ230との間に挿入した回路構成にしておき、ディジタルカメラ装置2がビューワー1のディジタルカメラ装置挿脱収納部17に装着された後、表側カバー21に対して本体20を少し上げて、実質的に、本体20に対して表側カバー21を少し下げた状態にして、表側カバー完全開検出スイッチ262を閉状態にし、バッテリ230とバッテリ130との間を閉状態にして、バッテリ130からバッテリ230への充電を可能にする。この方法によれば、ユーザの希望に応じた充電が可能となる。
【0049】
ビューワーの画像データバックアップ処理装置としての使用
底部信号用コネクタ・レセプタクル28と信号用コネクタ・プラグ18とが係合することにより、ビューワー1のビューワーの信号処理部110内の通信ユニット114と、ディジタルカメラ装置2のディジタルカメラ装置の信号処理部210内の通信ユニット214とが電気的に接続されて、両者の間で通信可能となる。
したがって、ディジタルカメラ装置2のメモリ220に記録されている画像データなどのデータを、ビューワー1の制御処理ユニット112およびディジタルカメラ装置2の制御処理ユニット211の制御のもとで、上記通信系統を介して、ビューワー1内のメモリ120に転送して保存することができる。
メモリ120は、上述したように、たとえば、着脱自在なカード型の不揮発性メモリ、または、光ディスク、磁気ディスクなどのディスクメモリ、あるいは、カード型の不揮発性メモリとディスクメモリの両者を含むことができる。好ましくは、ビューワー1のメモリ120は、ディジタルカメラ装置2のメモリ220よりメモリ容量が大きい。よって、メモリ120はメモリ220のバックアップメモリとして活用できる。
【0050】
メモリ220からメモリ120へデータの転送方法としては、種々の方法をとることができる。下記にいくつかの例を述べる。
【0051】
(1)ディジタルカメラ装置2の底部信号用コネクタ・レセプタクル28がビューワー1の信号用コネクタ・プラグ18に係合すると、制御処理ユニット112と制御処理ユニット211との協動により、自動的に、メモリ220に記録されている全てのデータをメモリ120に転送して保存する。
【0052】
(2)底部信号用コネクタ・レセプタクル28が信号用コネクタ・プラグ18に係合したのち、ディジタルカメラ装置2の制御処理ユニット211がディジタルカメラ装置2のコマ送り押しボタンスイッチ34が1回押されるたびにメモリ220に記録されている画像データをメモリ制御ユニット216を介して1コマごと読みだして液晶表示器33に表示させ、かつ、上記通信系統を介して液晶表示器33に表示れている画像データをビューワー1の制御処理ユニット112に転送し、制御処理ユニット112が液晶表示器11にその画像データを表示させる。
液晶表示器11は液晶表示器33より寸法が大きく、液晶表示器33より微細な画像を表示可能となっている。したがって、ビューワー1の液晶表示器11に表示されている画像はディジタルカメラ装置2の液晶表示器33に表示されている画像より精密な画像である。この状態において、ユーザが液晶表示器11に表示された微細な画像を確認して、その画像をメモリ120に保存したい場合、たとえば、ビューワー1の第2補助スイッチ14dを押す。制御処理ユニット112が第2補助スイッチ14dの動作に応じて液晶表示器11に表示されている画像データをメモリ制御ユニット216を介してメモリ220に保存する。
【0053】
(3)ディジタルカメラ装置2においてマルチ画像を選択して液晶表示器33に複数の縮小画像を表示しておく。この状態において、たとえば、ユーザがビューワー1の第1補助スイッチ14cを押したとき、ディジタルカメラ装置2の制御処理ユニット211が上記通信経路を介して転送されたその操作指示を検出して液晶表示器33に表示されるいるマルチ画像を一括してビューワー1に送出する。ビューワー1の制御処理ユニット112はマルチ画像を受信し、液晶表示器11に表示させる。ユーザが液晶表示器11に表示されたマルチ画像を確認して、下記のいずれかを行う。
(a)マルチ画像を一括してメモリ120に保存するときは、たとえば、ユーザが動作モード指定ボタン・スイッチ14bの動画撮像モードスイッチ14b2を押して、マルチ画像を選択し、さらに、ユーザが第2補助スイッチ14dを押したとき、制御処理ユニット211は液晶表示器11に表示されている複数の画像データをメモリ120に保存する。
(b)マルチ画像から保存すべき画像を1コマごと選択したいときは、たとえば、ユーザは第1補助スイッチ14cを押して液晶表示器11に表示されていま複数の画像を1コマごと進めていき、ユーザが保存したい画像のときは、第2補助スイッチ14dを押す。制御処理ユニット211は液晶表示器11に表示されており、指定されたコマの画像データをメモリ120に保存する。
【0054】
以上の動作から、ビューワー1のメモリ120がディジタルカメラ装置2のメモリ220のバックアップメモリとして活用できることが判る。
【0055】
さらに、メモリ120に保存されたメモリ120に格納されていた画像データなどの消去方法も種々の方法をとることができる。その例を下記に例示する。
(1)メモリ120に保存されたデータを制御処理ユニット211がメモリ220から自動的に消去する。
(2)ディジタルカメラ装置2自身が持つ、画像データ消去機能を活用して、メモリ120内のデータを消去する。
【0056】
同様に、メモリ120に記録された画像データなどの消去は、ディジタルカメラ装置2におけるメモリ220からのデータ消去と同様に行うことができる。
【0057】
再生・編集操作(第1形態)
図5に図解した、ビューワー1にディジタルカメラ装置2が搭載されて相互に接続され、メモリ220からメモリ120に希望する画像データなどが転送された後、ユーザが、図5(A)の状態で、動作確認押しボタンスイッチ14a、動作モード指定ボタン・スイッチ14b、第1補助スイッチ14c、第2補助スイッチ14dなどを用いて、メモリ120に記録されている画像データを、液晶表示器33より大型で微細な画像が表示可能な液晶表示器11に表示することができる。このとき、液晶表示器33には画像は表示されない。
【0058】
たとえば、動作確認押しボタンスイッチ14a、動作モード指定ボタン・スイッチ14b、第1補助スイッチ14c、第2補助スイッチ14dを下記の用途で使用する。
動作確認押しボタンスイッチ14a:不使用
動作モード指定ボタン・スイッチ14b
静止画撮像モードスイッチ14b1:静止画1コマごとの指定
動画撮像モードスイッチ14b2:マルチ画像の一括表示の指定
第1補助スイッチ14c:前方向に1コマ進める
第2補助スイッチ14d:後ろ方向に1コマ進める。
【0059】
なお、ビューワー1における操作スイッチ手段として、物理的なスイッチをビューワー1に配設するだけでなく、制御処理ユニット112と液晶表示器11とを用いてユーザと対話形式で操作を行わせることもできる。
たとえば、液晶表示器11の表面にタッチパネルシートを配設しておき、制御処理ユニット112から液晶表示器11に操作対象の内容を文字と図形を用いて表示し、ユーザが液晶表示器11の該当する部分を指などで押すと、その位置が制御処理ユニット112において検出でき、ビューワー裏側1bはユーザの操作内容を検出できる。
このような方法によれば、物理的なスイッチを設けたことと実質的に同じ効果を奏する。
またこのような方法は、ビューワー1の外観形状を変更することなく、操作内容の変更・修正にも柔軟に対応できるという利点がある。
【0060】
再生・編集操作(第2形態)
図5に図解した、ビューワー1にディジタルカメラ装置2が搭載されて相互に接続された後、メモリ220からメモリ120に希望する画像データなどが転送されるか否かに係わらず、ユーザが、図5(B)の状態で、コマ送り押しボタンスイッチ34、動作モード指定スイッチ35などを用いて、メモリ120に記録されている画像データを、液晶表示器33と、液晶表示器33より大型で微細な画像が表示可能な液晶表示器11との両者に表示させる。
この処理機能は、ディジタルカメラ装置2単体としての画像再生処理に加えて、ビューワー1における液晶表示器11への画像表示処理を付加したものである。
この再生動作は、たとえば、ユーザがビューワー裏側1bからコマ送り押しボタンスイッチ34、動作モード指定スイッチ35などを操作しながら、ビューワー表側1aの前にいる第3者に液晶表示器11に表示された画像を見せながら、プレゼンテーションなどを行う場合に好適である。
【0061】
再生・編集操作(第3形態)
図5に図解した、ビューワー1にディジタルカメラ装置2が搭載されて相互に電気的に接続された後、メモリ220からメモリ120に希望する画像データを転送した後、ディジタルカメラ装置2をビューワー1のディジタルカメラ装置収納部17から抜き取る。
ユーザは、ビューワー表側1aに位置して、ディジタルカメラ装置2の頭部をビューワー1の操作スイッチ群14の部分に向ける。
ディジタルカメラ装置2には、無線通信手段、たとえば、図3(C)に図解したように、赤外線発光ダイオード(LED)37aと赤外線フォトダイオード(PD)37bとが配設されている。同様に、ビューワー1の操作スイッチ群14の近傍にも、無線通信手段、赤外線発光ダイオード(LED)17aと赤外線フォトダイオード(PD)17bとが配設されている。
【0062】
この場合、ディジタルカメラ装置2は、ビューワー1に対するリモートコントーラとして使用する。
たとえば、ユーザがディジタルカメラ装置2のコマ送り押しボタンスイッチ34を押すと、コマ送り押しボタンスイッチ34の信号が制御処理ユニット211を経由して通信ユニット214に転送され、通信ユニット214が赤外線LED37aを上記コマ送り押しボタンスイッチ34の操作に応じた信号形態で励起して点灯させる。赤外線LED37aの光はビューワー1の赤外線フォトダイオード17bで検出され、通信ユニット114を介して制御処理ユニット112に入力され、制御処理ユニット112においてディジタルカメラ装置2のコマ送り押しボタンスイッチ34の操作があったことを検出する。
そこで、制御処理ユニット112は、メモリ制御ユニット118を介してメモリ120に記録された画像データを1コマ分読みだして、液晶表示器11に表示する。
以下、ユーザがコマ送り押しボタンスイッチ34を1回押すごとに、新たな1コマの画像が液晶表示器11に表示される。
【0063】
以上の動作において、メモリ220にも画像データが残っている場合、コマ送り押しボタンスイッチ34の操作に応じて、ディジタルカメラ装置2の液晶表示器33にも液晶表示器11に表示される画像と同じ画像を表示させることができる。
特に、ディジタルカメラ装置2に記憶された画像データを表示装置に関連付けて記憶させておくことが好ましい。
【0064】
上記実施の形態において、無線通信手段として、発光ダイオードとフォトダイオードを用いた場合について述べたが、電波を用いた通信手段などその他の種々の無線通信手段を用いることができる。
また、ディジタルカメラ装置2とビューワー1と間を、上述した無線通信方式ではなく、ディジタルカメラ装置2の頭部充電用コネクタ・レセプタクル39とビューワー1の信号用コネクタ・プラグ18との間をケーブルで接続してもよい。
【0065】
この再生・編集操作の第3形態は、たとえば、ユーザがビューワー表側1aからディジタルカメラ装置2のコマ送り押しボタンスイッチ34、動作モード指定スイッチ35などを操作しながら、ビューワー表側1aの前にいる第3者に液晶表示器11に表示された画像を見せながら、プレゼンテーションなどを行う場合などに好適である。もちろん、ユーザ自身がディジタルカメラ装置2を用いた撮像した画像を大型で微細な液晶表示器11に表示して見る場合にも好適である。
【0066】
以上のように、ビューワー1とディジタルカメラ装置2とを組み合わせた使用すると、ディジタルカメラ装置2自体の持つ表示機能の制限、たとえば、液晶表示器33の寸法の制限、表示画素数の限界などを、大型で表示画素数が多く、微細な画像を表示可能なビューワー1の液晶表示器11の持つ機能で補うことができる。
【0067】
ビューワーとディジタルカメラ装置との組み合わせ動作(2)
図6を参照して、ビューワー1とディジタルカメラ装置2とを組み合わせて行う第1動作形態例として、撮像処理形態を述べる。
図6は図1に図解したビューワーに図3に図解したディジタルカメラ装置を搭載して組み合わせて使用する第2形態としての撮像形態を図解した図であり、図6(A)は正面図であり、図6(B)は裏面図であり、図6(C)は上部から見た図である。
【0068】
図6(B)に図解したように、図5(B)の図解の状態とは逆に、ディジタルカメラ装置裏側カバー31が背面壁172は対面させてディジタルカメラ装置2をディジタルカメラ装置収納部17に挿入する。これにより、表側カバー21がビューワー裏側1b側に露出する。
この状態においては、ディジタルカメラ装置2の頭部信号用コネクタ・レセプタクル38とビューワー1の信号用コネクタ・プラグ18とが係合する。同様に、ディジタルカメラ装置2の頭部充電用コネクタ・レセプタクル39とビューワー1の充電用コネクタ・プラグ19とが係合する(接続する)。
この係合(接続)関係は、撮像装置側接続手段である底部信号用コネクタ・レセプタクル28と表示装置側接続手段である信号用コネクタ・プラグ18とが係合し、底部充電用コネクタ・レセプタクル29と充電用コネクタ・プラグ19とが係合した上記関係と同じである。
したがって、上述した方法と同様に、必要ならば,バッテリ130からバッテリ230への充電が行われる。
【0069】
図6(B)に図解したように、表側カバー21が係止位置にあるとき、表側カバー離脱スイッチ261は開(オフ)状態であり、バッテリ230とディジタルカメラ装置の信号処理部210との間は開状態であり、バッテリ230からディジタルカメラ装置の信号処理部210などへの給電は行われない。
表側カバー21が係止位置から少し移動されると、表側カバー離脱スイッチ261が閉(オン)状態になり、バッテリ230からディジタルカメラ装置の信号処理部210などへの給電が行われる。
【0070】
必要ならば、メモリ220からメモリ120への画像データなどの転送が行われる。
【0071】
図6(D)に図解したように、撮像装置の撮影方向であるレンズ面が被写体側を向くように配置し、表側カバー21を十分押し上げてレンズ23を露出させると、表側カバー完全開検出スイッチ262が閉(オン)状態になり、制御処理ユニット211は撮像可能であることを検出する。しかしながら、この状態においては、ディジタルカメラ装置裏側カバー31は隠れているから、コマ送り押しボタンスイッチ34、動作モード指定スイッチ35などは使用できない。
他方、制御処理ユニット211は、頭部信号用コネクタ・レセプタクル38とビューワー1の信号用コネクタ・プラグ18との係合により確立された通信経路、すなわち、通信ユニット214、頭部信号用コネクタ・レセプタクル38、信号用コネクタ・プラグ18、通信ユニット114の通信経路を介して、制御処理ユニット112と交信可能であることを知る。
この場合は、ディジタルカメラ装置2のコマ送り押しボタンスイッチ34、動作モード指定スイッチ35などに代えて、ビューワー1の動作確認押しボタンスイッチ14a、動作モード指定ボタン・スイッチ14b、第1補助スイッチ14c、第2補助スイッチ14dなどを用いて、かつ、液晶表示器33の代えて液晶表示器11に表示される画像を参照して、レンズ23、CCD240を介して撮影した画像を撮像する。
【0072】
たとえば、ユーザは、動作モード指定ボタン・スイッチ14bの静止画撮像モードスイッチ14b1を押して静止画を撮像することを指定する。この操作は、ビューワー1の撮像処理ユニット116、制御処理ユニット112、通信ユニット114を介して、ディジタルカメラ装置2の通信ユニット214、制御処理ユニット211に転送される。
その結果は、制御処理ユニット211は、ディジタルカメラ装置2の動作モード指定スイッチ35の静止画撮影モード指定スイッチ351を押されたと同じ処理を行う。すなわち、AF制御ユニット212および通信ユニット214を駆動し、レンズ23、CCD240を介して得られた撮像データを、上記通信経路を介してビューワー1に送出する。ビューワー1内において、制御処理ユニット112が転送されてきた画像データをリアルタイムで液晶表示器11に表示する。ユーザは液晶表示器33に代えて、撮像画像を液晶表示器11で見ることができる。液晶表示器11に表示される画像は、液晶表示器33に表示さる画像と比較すると、大型で精細な画像である。
【0073】
ユーザは、たとえば、第2補助スイッチ14dを押して液晶表示器11に表示されている画像を拡大させることを希望する。または、ユーザは、たとえば、第1補助スイッチ14cを押して液晶表示器11に拡大して表示されている画像を縮小することを希望する。第2補助スイッチ14dまたは第1補助スイッチ14cは上記通信経路を介してディジタルカメラ装置2の制御処理ユニット211に転送され、その希望に応じて、AF制御ユニット212、AE制御ユニット213などが動作して、希望する画像がレンズ23を介して撮像可能にする。この撮像された画像は上記同様、通信経路を介してビューワー1に転送され、液晶表示器11に表示される。
【0074】
ユーザが、たとえば、表示装置側操作手段である動作確認押しボタンスイッチ14aを1回押すと、撮像動作信号が送出され、液晶表示器11に表示されている画像状態がロックされる。ユーザがさらに動作確認押しボタンスイッチ14aをもう1段深く押すと、ロックされた撮像データが、メモリ制御ユニット118を介してメモリ120、および/または、メモリ制御ユニット216を介してメモリ220に記録される。撮像データがビューワー1のメモリ120および/またはディジタルカメラ装置2のメモリ220に記録することは、ユーザが操作スイッチ(図示なし)を操作して設定することができる。
【0075】
このように、ディジタルカメラ装置2とビューワー1とを組み合わせて、大型で微細な表示が可能な液晶表示器11を活用して、ディジタルカメラ装置2を使用すると同等の操作方法で、撮像することができる。
撮像画像をメモリ220に保存することにより、メモリ120のメモリ容量を小さくできる、または、ディジタルカメラ装置2からメモリ120を排除することもできる。あるいは、メモリ120に撮像データを保存することにより、ディジタルカメラ装置2のために他にバックアップ用のメモリを必要としないでもよいという利点がある。
【0076】
上記第1実施の形態においては、各種スイッチをディジタルカメラ装置2に設け、同様に、各種スイッチをビューワー1に設けた場合について述べた。しかしながら、ディジタルカメラ装置2にディジタルカメラ装置2としての基本的な操作用のスイッチを設けることのほか、ビューワー1には最小限のスイッチを設け、上述した各種操作については、液晶表示器11を用いた対話形式に代えることができる。
たとえば、液晶表示器11をタッチバネル形式にし、制御処理ユニット112はタッチバネル形式の液晶表示器11に操作内容を表示し、希望する操作表示内容部分をユーザが押すと、制御処理ユニット112がそれを検出し、恰も、実際のスイッチを操作されたものと同様の処理を行うことができる。
【0077】
以上述べたように、本発明の画像処理・表示装置の第1実施の形態としてのビューワー1と、本発明の撮像装置の第1実施の形態としてのディジタルカメラ装置2または撮像手段付携帯電話機を組合わせて使用すると、ビューワー1からディジタルカメラ装置2などの操作を行い、その結果をビューワー1内の液晶表示器11に表示させたり、メモリ120に画像データを保存することができる。
ビューワー1の制御処理ユニット112はディジタルカメラ装置2の制御処理ユニット211より信号処理能力に優れる。したがって、制御処理ユニット112を用いて再生処理、編集処理などの処理を行えば、ディジタルカメラ装置2で行う編集処理より高度かつ精密な処理が可能となる。
、液晶表示器11は液晶表示器33より表示能力が高い。したがって、液晶表示器11により精度の高い画像を表示させることができる。
さらにメモリ120はメモリ220よりメモリ容量が大きい。よって、メモリ120をメモリ220のバックアップメモリとしても使用できる。
ビューワー1の電源ユニット140はディジタルカメラ装置2のバッテリ130の充電手段としても使用できる。
【0078】
第2実施の形態
本発明の撮像処理システムの第2実施の形態を、図7および図8を参照して述べる。
図7は本発明の撮像装置の第2実施の形態としてのディジタルカメラ装置を図解した図であり、図7(A)は第2実施の形態のディジタルカメラ装置の不使用時の表側と裏側からみた外観図であり、図7(B)は第2実施の形態ディジタルカメラ装置の撮像時の表側と裏側からみた外観図であり、図7(C)は第2実施の形態のディジタルカメラ装置の再生処理時の表側と裏側からみた外観図であり、図2(D)は第2実施の形態のディジタルカメラ装置の底部および頭部の外観図である。
【0079】
図7に図解したディジタルカメラ装置2は、図3に図解した第1実施の形態のディジタルカメラ装置2と比較すると、図7(C)に図解したように、ディジタルカメラ装置裏側カバー31が移動可能であり、裏側カバー31を移動させたとき、本体20に配設されている編集動作スイッチ群36が露出することである。編集動作スイッチ群36は、第1編集動作スイッチ361、第2編集動作スイッチ362および第3編集動作スイッチ363を有しており、裏側カバー31を移動させたとき、これらのスイッチ361〜363を用いて、ディジタルカメラ装置2で撮像した画像データを編集処理など可能にしたものである。
【0080】
図8は図1に図解したビューワーに図7に図解したディジタルカメラ装置を搭載して組み合わせて使用する形態を図解した図であり、図8(A)は正面図であり、図8(B)は裏面図であり、図8(C)は上部から見た図である。
図8に図解した形態は、図5に図解した形態と比較すると、ディジタルカメラ装置2をビューワー1のディジタルカメラ装置挿脱収納部17に装着させたとき、図8(B)の図示した裏側カバー31を移動させない状態において、液晶表示器33、コマ送り押しボタンスイッチ34、動作モード指定スイッチ35を用いて再生処理のみを行う場合の他、図8(D)に図解したように、裏側カバー31を下げて編集動作スイッチ群36を露出させて、編集動作スイッチ群36の操作に基づく再生・編集処理をビューワー1の液晶表示器11および制御処理ユニット112などの機能を活用して行うことを可能にしている点である。
【0081】
図7のディジタルカメラ装置2をビューワー1に搭載して撮像に使用する場合は第1実施の形態と同じである。
【0082】
ディジタルカメラ装置2の制御処理ユニット211と、ビューワー1の制御処理ユニット112とを比較すると、制御処理ユニット112のほうが、高性能である。したがって、制御処理ユニット112の処理能力を活用すると、再生および編集処理機能も高くなる。
たとえば、ディジタルカメラ装置2とビューワー1とを組み合わせて撮像し、その撮像した画像データを制御処理ユニット112を用いて、各種修正処理などを行うことができる。それにより、ディジタルカメラ装置2では処理が困難であった、各種編集処理が容易になる。
【0083】
上記実施の形態においては、編集動作スイッチ群36をディジタルカメラ装置2に付加した場合を述べた。しかしながら、ディジタルカメラ装置2に編集動作スイッチ群36を設けず、液晶表示器11をタッチバネル形式にし、制御処理ユニット112はタッチバネル形式の液晶表示器11を用いてユーザと対話処理することもできる。たとえば、液晶表示器11に操作内容を表示し、希望する操作表示内容部分をユーザが押すと、制御処理ユニット112がそれを検出し、恰も、実際のスイッチを操作されたものと同様の処理を行うことができる。
【0084】
第3実施の形態
第1および第2実施の形態は撮像装置として、ディジタルカメラ装置2を例示して述べたが、本発明の撮像処理システムへの適用に際しては、撮像装置として、たとえば、撮像手段付携帯電話機なども適用できる。
その使用形態は、ディジタルカメラ装置2とビューワー1とを組み合わせた場合と同様である。
したがって、本発明において撮像装置とは、ディジタルカメラ装置2に限定されず、撮像手段付携帯電話機など広く対象となる。
【0085】
第4実施の形態
上述したビューワー1には、たとえば、制御処理ユニット112において、各種の画像編集処理機能を付加することができる。
画像編集処理機能としては、市販されているPCを用いて編集処理プログラムと同様の機能であり、好ましくは、PCの知識を持たずに、ディジタルカメラ装置2で撮像した画像データの編集処理の専用機としてのビューワー1において各種の編集処理を可能とするように構成されている。
【0086】
また、本発明の画像処理・表示装置として、ビューワー1を例示して述べたが、液晶表示器11のような表示手段と、ビューワーの信号処理部110などの信号処理手段と、メモリ120などの記憶手段と、ディジタルカメラ装置2などの撮像装置と有線/無線接続可能な手段を有するものであれば、上述した例示に限定されない。
なお、画像処理・表示装置として、処理機能的には、通常のパーソナル・コンピュータ(PC)を用いる事もできるが、PCは、上述したビューワー1と比較すると、価格が高額となる傾向があり、重く、携帯性に欠ける。またディジタルカメラ装置2との組み合わせに使用するためには、種々の改良が必要となり、ディジタルカメラ装置2と組み合わせて撮像、画像処理などに使用する専用機には不向きである。
それに対して、ビューワー1は1台で、上述した種々の機能を簡易な方法で実現している。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】図1は本発明の画像処理・表示装置の第1実施の形態としてのビューワーを図解した図であり、図1(A)はビューワー表側を図解した図であり、図1(B)はビューワー裏側を図解した図であり、図1(C)はビューワーの上部から見た図である。
【図2】図2は図1に図解したビューワーの電子回路の構成例を示すブロック図である。
【図3】図3は本発明の撮像装置の第1実施の形態としてのディジタルカメラ装置を図解した図であり、図3(A)はディジタルカメラ装置の不使用時または撮影不可時あるいは再生操作時の表側と裏側からみた外観図であり、図3(B)はディジタルカメラ装置の撮影に使用時の表側と裏側からみた外観図であり、図3(C)はディジタルカメラ装置の底部および頭部の外観図である。
【図4】図4は図3に図解したディジタルカメラ装置の電子回路の構成例を示すブロック図である。
【図5】図5は図1に図解したビューワーに図3に図解したディジタルカメラ装置を搭載して組み合わせて使用する第1形態を図解した図であり、図5(A)は正面図であり、図5(B)は裏面図であり、図5(C)は上部から見た図である。
【図6】図6は図1に図解したビューワーに図3に図解したディジタルカメラ装置を搭載して組み合わせて使用する第2形態を図解した図であり、図6(A)は正面図であり、図6(B)は裏面図であり、図6(C)は上部から見た図である。
【図7】図7は本発明の撮像装置の第2実施の形態としてのディジタルカメラ装置を図解した図であり、図7(A)は第2実施の形態のディジタルカメラ装置の不使用時の表側と裏側からみた外観図であり、図7(B)は第2実施の形態ディジタルカメラ装置の撮像時の表側と裏側からみた外観図であり、図7(C)は第2実施の形態のディジタルカメラ装置の再生処理時の表側と裏側からみた外観図であり、図2(D)は第2実施の形態のディジタルカメラ装置の底部および頭部の外観図である。
【図8】図8は図1に図解したビューワーに図7に図解したディジタルカメラ装置を搭載して組み合わせて使用する第2形態を図解した図であり、図8(A)は正面図であり、図8(B)は裏面図であり、図8(C)は上部から見た図である。
【符号の説明】
【0088】
1…ビューワー
1a…ビューワー表側
11…液晶表示器
14…操作スイッチ群
14a…動作確認押しボタンスイッチ
14b…動作モード指定ボタン・スイッチ
14b1…静止画撮像モードスイッチ
14b2…動画撮像モードスイッチ
14b2…コマ送りモードスイッチ
14c…第1補助スイッチ、14d…第2補助スイッチ
15…電源スイッチ、16…電源コンセント
1b…ビューワー裏側
17…ディジタルカメラ装置収納部
171…側面壁、172…背面壁、173…底部
17a…赤外線LED、17b…赤外線フォトダイオード
18…信号用コネクタ・プラグ、19…充電用コネクタ・プラグ
2…ディジタルカメラ装置
20…ディジタルカメラ装置本体
2a…ディジタルカメラ装置表側
21…表側カバー
261…表側カバー開閉スイッチ
262…表側カバー完全開検出スイッチ
23…レンズ
2b…ディジタルカメラ装置裏側
31…裏側カバー、33…液晶表示器
34…コマ送り押しボタンスイッチ
35…動作モード指定スイッチ
351…静止画撮影モード指定スイッチ
352…動画撮影モード指定スイッチ
36…編集動作スイッチ群
361〜363…第1〜3編集動作スイッチ
37a…赤外線LED、37b…赤外線フォトダイオード
28…底部信号用コネクタ・レセプタクル
29…底部充電用コネクタ・レセプタクル
38…頭部信号用コネクタ・レセプタクル
39…頭部充電用コネクタ・レセプタクル
100…ビューワー
110…ビューワーの信号処理部
112…制御処理ユニット、114…通信ユニット
116…撮像処理ユニット、118…メモリ制御ユニット
120…メモリ、130…バッテリ、140…電源ユニット
200…ディジタルカメラ装置
210…信号処理部
211…制御処理ユニット、212…AF制御ユニット
213…AE制御ユニット、214…通信ユニット
215…I/F処理ユニット、216…メモリ制御ユニット
220…メモリ、230…バッテリ
240…CCD、250…レンズ・アクチュエータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置と表示装置とを有する撮像処理システムであって、
前記撮像装置は、撮像素子と、前記撮像素子で撮影した画像データを記憶可能な撮像装置側メモリ手段と、前記撮像素子による撮像動作を指示する撮像装置側撮影操作手段と、少なくとも前記画像データを前記表示装置へ転送する撮像装置側接続手段と、を備え、
前記表示装置は、少なくとも前記撮像装置側接続手段により転送された画像データを受け取る表示装置側接続手段と、前記転送された画像データを記憶可能な表示装置側メモリ手段と、前記撮像装置の撮像動作を指示する表示装置側撮像操作手段と、を備え、
前記撮像装置側接続手段と前記表示装置側接続手段とにより前記撮像装置と前記表示装置とが接続されない場合、前記撮像装置は、操作者による前記撮像装置側撮影操作手段の操作により撮影動作を実行して撮影画像データを前記撮像装置側メモリ手段に記憶し、
前記撮像装置側接続手段と前記表示装置側接続手段とにより前記撮像装置と前記表示装置とが接続された場合、操作者による前記表示装置側操作手段の操作により前記撮像装置の撮影動作を実行して撮影画像データを前記表示装置側メモリ手段に記憶する
ことを特徴とする撮像処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の撮像処理システムであって、
前記撮像装置と前記表示装置とが接続された場合、前記撮像装置側接続手段と前記表示装置側接続手段とによって、撮影動作前の前記撮像素子からの画像データを前記撮像装置から前記表示装置へ転送して該画像データを前記表示装置側表示手段に表示すると共に、前記撮像装置側接続手段と前記表示装置側接続手段とによって、前記表示装置側操作手段に基づく撮像動作信号を前記表示装置から前記撮像装置に転送して該撮像装置の撮影動作を実行する
ことを特徴とする撮像処理システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の撮像処理システムであって、
前記表示装置は、前記表示装置側接続手段の表示方向とは略反対方向に前記撮像装置の撮影方向を向けた状態で該撮像装置を収納する収納手段をさらに設け、操作者が前記表示装置側操手段による撮影行為の際に、撮影対象画像を前記表示装置側表示手段により確認可能にせしめた
ことを特徴とする撮像処理システム。
【請求項4】
撮像素子と、前記撮像素子で撮影した画像データを記憶可能な撮像装置側メモリ手段と、前記撮像素子による撮影動作を指示する撮像装置側撮影操作手段と、表示装置と接続可能にする撮像装置側接続手段と、該撮像装置側接続手段に前記表示装置が接続されたか否かを検出する撮像装置側検出手段と、を備え、
前記撮像装置側検出手段により前記表示装置の非接続が検出された場合、前記撮像装置は、操作者による前記撮像装置側撮影操作手段の操作により撮影動作を実行して撮影画像データを前記撮像装置側メモリ手段に記憶し、
前記撮像装置側検出手段により前記表示装置の接続が検出された場合、前記撮像装置は、前記撮像装置側接続手段を介して撮影動作前の前記撮像素子からの画像データを前記表示装置へ転送すると共に、前記表示装置からの撮像動作信号を受けて該撮像素子による撮影動作を実行し、該撮像装置側接続手段を介して撮影画像データを前記表示装置に転送する
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項5】
撮像装置と接続可能にする表示装置側接続手段と、該表示装置側接続手段に前記撮像装置が接続されたか否かを検出する表示装置側検出手段と、前記表示装置側接続手段により転送された画像データを記憶可能な表示装置側メモリ手段と、該画像データを表示可能な表示装置側表示手段と、前記撮像装置の撮像動作を指示する表示装置側撮像操作手段と、を備え、
前記表示装置側検出手段により前記撮像手段の非接続が検出された場合、操作者による表示装置側撮像操作手段の操作により、前記撮像動作以外の表示装置の動作を実行し、
前記表示装置側検出手段により前記撮像手段の接続が検出された場合、前記表示装置は、前記表示装置側接続手段を介して前記表示装置側撮像操作手段による撮影動作前の前記撮像装置からの画像データを受け、該画像データを前記表示装置側表示手段に表示すると共に、操作者による前記表示装置側操作手段の操作により、前記表示装置側接続手段を介して前記撮像装置の撮影動作を実行する撮像動作信号を該撮像装置に送出する
ことを特徴とする表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−14245(P2006−14245A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−192288(P2004−192288)
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】