説明

撮像装置、動画再生装置及び撮像方法

【課題】撮像された画像データにおける被写体の人物の目の開閉率が不適切な場合に、被写体の人物の目の開閉率を効果的に補正する。
【解決手段】入力された画像データにおける被写体人物の顔を検出する顔検出部と、前記画像データのうち前記顔検出部により検出された顔を含む顔画像を基に、前記被写体人物の目の目開閉率を判定する目開閉率判定部と、前記目開閉率判定部により判定された前記被写体人物の目の目開閉率を含む目開閉率情報を記憶する記憶部と、前記目開閉率判定部により判定された前記被写体人物の目の目開閉率と、前記記憶されている前記目開閉率情報における目開閉率に所定の補正許容率を乗じた目開閉率とを比較する比較部と、前記比較部の比較結果に応じて、前記目開閉率判定部により判定された前記目開閉率を補正する補正部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人物等の被写体を撮像する撮像装置、動画再生装置及び撮像方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一人又は複数の被写体人物の写真を撮像すると、被写体人物が撮像の瞬間に瞬きをしたり、又は半目の状態となったりする場合がある。人物の写真においては、目の閉じた状態又は半目の状態は品質的に好ましくなく、被写体人物も当該写真を気に入らない傾向が強い。写真の撮り直しが可能な場合には撮り直せば良いが、写真の撮り直しが困難な場合には、撮影後の写真の修正が必要となり煩雑な作業が要求される。
【0003】
目の閉じた人物画像に対して目を開かせる画像処理を行うことによって撮影の失敗を修正する画像処理装置として、例えば、特許文献1が知られている。
【0004】
特許文献1の画像処理装置は、入力された画像データが目のつむっている状態の人物の画像に対し、開いている状態の目の画像に修正する。具体的には、画像処理装置は、開いている目の画像のサンプルを複数用意し、当該用意されている複数のサンプルのうち選択されたサンプルの画像を用いて、目のつむっている画像に対し、同一人物の開いている目の画像を合成する。この様な画像処理装置によれば、目の閉じた人物画像に対して目を開かせる処理を行うことができ、撮影の失敗を修正した画像を出力できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−197296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の画像処理装置は、つむっている状態の目を開いている状態の目に修正するために、開いている目の画像のサンプルを複数保持するためのメモリが必要となり、当該画像処理装置の製造コストが高くなってしまう。
【0007】
又、特許文献1の画像処理装置は、目のつむっている画像に対し、同一人物の開いている目の画像を合成する。目のつむっている画像を目の開いている画像に合成すると、不自然な画像となる可能性がある。このため、必ずしも被写体の人物本人の嗜好に沿う画像を出力することができるわけではないという課題が存在する。
【0008】
本発明は、上述した従来の事情に鑑みてなされたものであり、撮像された画像データにおける被写体人物の目の開閉率が不適切な場合に、被写体人物の目の開閉率を効果的に補正する撮像装置、動画再生装置及び撮像方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上述した撮像装置であって、入力された画像データにおける被写体人物の顔を検出する顔検出部と、前記画像データのうち前記顔検出部により検出された顔を基に、前記被写体人物の目の目開閉率を判定する目開閉率判定部と、前記目開閉率判定部により判定された前記被写体人物の目の目開閉率を含む目開閉率情報を記憶する記憶部と、前記目開閉率判定部により判定された前記被写体人物の目の目開閉率と、前記記憶されている前記目開閉率情報における目開閉率に所定の補正許容率を乗じた目開閉率とを比較する比較部と、前記比較部の比較結果に応じて、前記目開閉率判定部により判定された前記目開閉率を補正する補正部と、を備える。
【0010】
又、本発明は、上述した動画再生装置であって、画像データ及び音声データを同期して再生可能な動画再生装置であって、前記動画再生装置における動画再生時又は一時停止操作直後に入力された前記画像データにおける被写体人物の顔を検出する顔検出部と、前記画像データのうち前記顔検出部により検出された顔を基に、前記被写体人物の目の目開閉率を判定する目開閉率判定部と、前記目開閉率判定部により判定された前記被写体人物の目の目開閉率を含む目開閉率情報を記憶する記憶部と、前記目開閉率判定部により判定された前記被写体人物の目の目開閉率と、前記記憶されている前記目開閉率情報における目開閉率に所定の補正許容率を乗じた目開閉率とを比較する比較部と、前記比較部の比較結果に応じて、前記目開閉率判定部により判定された前記目開閉率を補正する補正部と、を備え、前記補正部は、前記動画再生時に前記判定された目開閉率が前記一時停止操作直後に前記判定された目開閉率に前記所定の補正許容率を乗じた目開閉率より小さい場合に、所定の拡大率を用いて前記一時停止操作直後に前記判定された目開閉率を補正する。
【0011】
又、本発明は、上述した撮像方法であって、入力された画像データにおける被写体人物の顔を検出するステップと、前記画像データのうち前記検出された顔を基に、前記被写体人物の目の目開閉率を判定するステップと、記憶部に、前記判定された前記被写体人物の目の目開閉率を含む目開閉率情報を記憶するステップと、前記判定された前記被写体人物の目の目開閉率と、前記記憶部に記憶されている前記目開閉率情報における目開閉率に所定の補正許容率を乗じた目開閉率と、を比較するステップと、前記比較結果に応じて、前記判定された前記目開閉率を補正するステップと、を備える。
【0012】
上述した構成によれば、撮像された画像データにおける被写体人物の目の開閉率が不適切な場合に、被写体人物の目の開閉率を効果的に補正することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、撮像された画像データにおける被写体人物の目の開閉率が不適切な場合に、被写体人物の目の開閉率を効果的に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1の実施形態の撮像装置の動作概要を簡単に示す説明図
【図2】第1の実施形態の撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図
【図3】第1の実施形態の撮像装置の制御部の内部構成を詳細に示すブロック図
【図4】目開閉率xの算出例の一部を示す説明図
【図5】目開閉率xの算出例の他の一部を示す説明図
【図6】第1の実施形態のプレビュー時における撮像装置の動作を説明するフローチャート
【図7】第1の実施形態の撮像終了直後における撮像装置の動作を説明するフローチャート
【図8】第2の実施形態の動画再生装置の動作概要を簡単に示す説明図
【図9】第2の実施形態の動画再生装置のハードウェア構成を示すブロック図
【図10】第2の実施形態の動画再生時における動画再生装置の動作を説明するフローチャート
【図11】第2の実施形態の動画再生中に一時停止操作を受け付けた直後の動画再生装置の動作を説明するフローチャート
【図12】第3の実施形態の撮像装置の動作概要を簡単に示す説明図
【図13】第3の実施形態の撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図
【図14】第3の実施形態の右目用画像の撮像直後における撮像装置の動作を説明するフローチャート
【図15】第3の実施形態の左目用画像の撮像直後における撮像装置の動作を説明するフローチャート
【図16】第1の実施形態の変形例1の撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図
【図17】第1の実施形態の変形例1の撮像装置の制御部の内部構成を詳細に示すブロック図
【図18】第1の実施形態の変形例2の撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図
【図19】第1の実施形態の変形例2の撮像装置の制御部の内部構成を詳細に示すブロック図
【図20】第1の実施形態の変形例3の撮像装置の制御部の内部構成を詳細に示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る撮像装置、動画再生装置及び撮像方法の実施形態について、図面を参照して説明する。本発明に係る撮像装置及び動画再生装置は、被写体を撮像可能なカメラ機能を搭載する電子機器であり、例えば携帯電話機、スマートフォン又はデジタルスチルカメラ等が挙げられる。
【0016】
なお、本発明は、撮像装置若しくは動画再生装置の様な装置、又は撮像装置若しくは動画再生装置をコンピュータとして動作させるためのプログラムとして表現することも可能である。更に、本発明は、撮像装置又は動画再生装置により実行される処理(ステップ)を含む撮像方法又は動画再生方法として表現することも可能である。即ち、本発明は、装置、方法及びプログラムのうちいずれのカテゴリーでも表現可能である。
【0017】
以下の各実施形態において、本発明に係る撮像装置又は動画再生装置により撮像された画像データのうち被写体人物の顔の両目の開閉度合いを示すパラメータを「目開閉率」と定義する。目開閉率の内容については図4及び図5を用いて詳細に説明する。
【0018】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の撮像装置1の動作概要を簡単に示す説明図である。第1の実施形態では、図1に示す様に、撮像装置1は、Aさん、Bさん、Cさんの集合写真の撮像のプレビュー時に、各被写体人物(Aさん、Bさん、Cさん)の目開閉率を記憶する。撮像装置1は、集合写真を撮像した直後に、撮像された画像データの各被写体人物(Aさん、Bさん、Cさん)の目開閉率のいずれか又は全部がプレビュー時の各目開閉率に比べて相当に小さい場合に、撮像された画像データの被写体人物の目開閉率を補正する。
【0019】
図1では、撮像された画像データにおいてBさんの目開閉率がプレビュー時の画像データにおけるBさんの目開閉率に比べて相当に小さいことが示されている。撮像装置1は、プレビュー時の画像データにおけるBさんの目開閉率を用いて、撮像された画像データのBさんの目開閉率を拡大する様に補正する。
【0020】
図2は、第1の実施形態の撮像装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。撮像装置1は、図2に示す様に、制御部11、操作部12、記憶部13、撮像部14、表示制御部15、表示部16、RAM(Random Access Memory)17及びROM(Read Only Memory)18を含む構成である。
【0021】
制御部11は、撮像装置1に内蔵されるCPU(Central Processing Unit)を用いて構成され、撮像装置1の各部の動作を制御する。図3は、第1の実施形態の撮像装置1の制御部11の内部構成を詳細に示すブロック図である。図3の各部の動作は、撮像装置1に内蔵されるCPUにより実現される。
【0022】
制御部11は、図3に示す様に、撮像制御部21、顔検出部22、目開閉率判定部23、目開閉率管理部24、比較部25及び補正部26を含む構成である。
【0023】
撮像制御部21は、後述する操作部12からのユーザの操作、例えばAさん、Bさん、Cさんの集合写真を撮像(撮影)する旨の操作信号を入力する。撮像制御部21は、入力された操作信号を基に、撮像信号を撮像部14に出力する。撮像制御部21は、撮像部14により撮像された画像データを取得し、当該画像データ及び顔検出指示を顔検出部22に出力する。
【0024】
顔検出部22は、画像データ及び顔検出指示を撮像制御部21から取得し、顔検出指示を基に、画像データにおける被写体人物の顔を検出する。なお、画像データにおける被写体人物の顔を検出する技術は既に公知である。顔検出部22は、例えば図1の画像データにおける被写体人物の顔を3つ検出し、検出された各顔に対して当該各顔を識別する顔ID(Identification)を付与する。顔検出部22は、顔検出結果及び目開閉率判定指示を目開閉率判定部23に出力する。顔検出結果は、顔検出部22により付与された顔IDと、顔検出部22により顔検出の対象となった画像データとを含む。
【0025】
目開閉率判定部23は、顔検出結果及び目開閉率判定指示を取得し、顔IDと共に取得された画像データ及び目開閉率判定指示を基に、同画像データにおける被写体人物の目の目開閉率を判定する。目開閉率判定部23は、顔IDと、同顔IDと共に取得された画像データに対する判定結果(目開閉率)とを目開閉率管理部24に出力する。
【0026】
ここで、目開閉率について図4及び図5を参照して説明する。図4は目開閉率xの算出例の一部を示す説明図であり、図5は目開閉率xの算出例の他の一部を示す説明図である。以下の説明において、目開閉率判定部23により判定された目開閉率をパラメータxで表し、後述する記憶部13に記憶されている目開閉率をパラメータyで表す。
【0027】
図4の第1例において、目開閉率xは、顔検出部22により検出された顔のうち、顔の鉛直方向における高さHfに対する片目(例:右目)の鉛直方向における高さHeで表される両目の開閉度合いである。従って、図4の第1例においては、目開閉率xは数式(1)により示される。
【0028】
【数1】

【0029】
又、図4の第2例において、目開閉率xは、顔検出部22により検出された顔のうち、顔の水平方向における横幅Wfに対する片目(例:右目)の鉛直方向における高さHeで表される両目の開閉度合いでも良い。なお、上述した片目として左目を用いても良く、以下同様である。従って、図4の第2例においては、目開閉率xは数式(2)により示される。
【0030】
【数2】

【0031】
又、図5の第3例において、目開閉率xは、顔検出部22により検出された顔のうち、顔の水平方向における片目(例:右目)の横幅Weに対する片目(例:右目)の鉛直方向における高さHeで表される両目の開閉度合いでも良い。従って、図5の第3例においては、目開閉率xは数式(3)により示される。
【0032】
【数3】

【0033】
又、図5の第4例において、目開閉率xは、顔検出部22により検出された顔のうち、顔の水平方向における両目の間の距離Beに対する片目(例:右目)の鉛直方向における高さHeで表される両目の開閉度合いでも良い。従って、図4の第4例においては、目開閉率xは数式(4)により示される。
【0034】
【数4】

【0035】
なお、数式(1)〜(4)のうちいずれかを用いた目開閉率xの算出において、被写体人物の顔の片目(例:右目又は左目)の鉛直方向における高さHeがもう片方の目(例:左目又は右目)の高さと異なる場合があり得る。目開閉率判定部23は、数式(1)〜(4)のうちいずれかを用いて目開閉率xを算出する場合において、両目の鉛直方向における各高さを平均しても良い。これにより、目開閉率判定部23は、目開閉率xを高精度に算出できる。また、目開閉率判定部23は、数式(1)〜(4)のうちいずれかを用いた目開閉率xの算出において、左目及び右目の鉛直方向における各高さHeの大きい値を選択してもよい。
【0036】
目開閉率管理部24は、顔IDと、同顔IDと共に出力された目開閉率xを目開閉率判定部23から取得する。目開閉率管理部24は、記憶部13に同顔IDに関連付けて記憶されている目開閉率情報の目開閉率yを取得し、顔ID、目開閉率x、目開閉率y及び目開閉率xと目開閉率yとの比較指示を比較部25に出力する。目開閉率管理部24は、比較部25から出力された比較結果、比較の対象となった顔ID及び目開閉率xを基に、記憶部13に同顔IDに関連付けて記憶されている目開閉率情報の目開閉率yを目開閉率xに更新する。なお、比較部25からの比較結果は後述する。
【0037】
比較部25は、顔ID、目開閉率x、目開閉率y、及び目開閉率xと目開閉率yとの比較指示を目開閉率管理部24から取得する。比較部25は、顔IDに関連付けて記憶されている目開閉率情報の目開閉率yと、目開閉率判定部23により判定された目開閉率xとを比較する。比較部25は、目開閉率xが目開閉率yより大きい場合には、目開閉率xが目開閉率yより大きいという比較結果、比較の対象となった顔ID、及び目開閉率xを目開閉率管理部24に出力する。
【0038】
又、比較部25は、目開閉率yに所定の補正許容率μを乗じたパラメータμyが目開閉率xより大きい場合には、比較の対象となった顔ID、撮像制御部21に入力された画像データ、目開閉率x、目開閉率y及び補正指示を補正部26に出力する。更に、比較部25は、目開閉率yに所定の補正許容率μを乗じたパラメータμyが目開閉率x以下である場合には、撮像制御部21に入力された画像データを補正部26において補正することなく表示部16に表示する様に、表示指示を表示制御部15に出力する。
【0039】
ここで、補正許容率μは、例えば被写体人物の目が少しだけつむっている様な顔の画像データが撮像された場合に当該目を拡大する様な補正を回避するために設けられた所定値であって、例えば0.8等である。但し、この補正許容率μは、比較部25の動作において予め規定されているとする。
【0040】
補正部26は、比較部25の比較の対象となった顔ID、撮像制御部21に入力された画像データ、目開閉率x、目開閉率y及び補正指示を比較部25から取得する。補正部26は、所定の拡大率を用いて、画像データの顔IDにより対応付けられる被写体人物の目の目開閉率を補正する(図1参照)。ここで、所定の拡大率は、例えば目開閉率y/目開閉率xである。補正部26は、顔IDにより対応付けられる被写体人物の目の目開閉率が補正された画像データ、及び当該画像データを表示部16に表示する旨の表示指示を表示制御部15に出力する。
【0041】
操作部12は、ユーザが撮像装置1に対する操作を入力するためのユーザインタフェースであり、ユーザの操作内容に応じた操作信号を制御部11に出力する。例えば、操作部12は、ユーザの操作内容、例えばAさん、Bさん、Cさんの集合写真を撮像(撮影)する旨の操作信号を制御部11に出力する。
【0042】
操作部12は、例えば、撮像装置1が携帯電話機である場合には、電話番号等を入力するテンキー、オンフック又はオフフックを行う通話器キー及びファンクションキー等の各種キーで構成可能である。又、操作部12は、表示部16の上に配置され、ユーザの指又はスタイラスペン等による入力操作を受け付け可能なタッチパネルで構成されても良い。
【0043】
記憶部13は、撮像装置1に内蔵されるハードディスク又はフラッシュメモリを用いて構成され、撮像部14により撮像された画像データ、及び、顔IDと同顔IDに対応付けられた目開閉率yとが関連付けられた目開閉率情報を記憶している。
【0044】
撮像部14は、撮像装置1に内蔵されるレンズ、ファインダー及びCCD(Charged Couples Device)素子を含みカメラ機能を搭載する機構を用いて構成され、制御部11から出力された撮像信号を基に、ファインダーを介して映し出されている被写体(例:人物)を撮像する。撮像部14は、撮像により生成された画像データを制御部11に出力する。
【0045】
表示制御部15は、撮像装置1に内蔵されるCPUを用いて構成され、制御部11から出力された表示指示及び画像データを取得し、表示指示に基づいて画像データを表示部16に表示する。
【0046】
表示部16は、LCD(Liquid Crystal Display)を用いて構成され、表示制御部15の制御の下で、ユーザの操作に応じて撮像部14によって撮像された画像データ、又は当該画像データが制御部11によって補正された補正後の画像データを表示する。
【0047】
RAM17は、制御部11、操作部12、撮像部14又は表示制御部15の各動作におけるワークメモリとして動作する。なお、図2においては、操作部12、撮像部14又は表示制御部15からRAM17への矢印の図示を省略している。
【0048】
ROM18は、撮像装置1における制御部11及び表示制御部15の各動作が予め規定されたプログラムを記憶している。なお、制御部11は、ハードウェア又はソフトウェアで構成することが可能である。特に、制御部11がソフトウェアにより構成される際には、撮像装置1に内蔵されているCPUが制御部11の各動作が予め規定されたプログラムをROM18から読み出すことにより、制御部11が動作可能となる。なお、図2においては、ROM18への矢印の図示を省略している。
【0049】
次に、第1の実施形態のプレビュー時における撮像装置1の動作を、図6を参照して詳細に説明する。図6は、第1の実施形態のプレビュー時における撮像装置1の動作を説明するフローチャートである。図6の説明においては、必要に応じて図1の撮像装置1の動作概要を参照する。
【0050】
図6において、撮像制御部21は、撮像部14により撮像された画像データを取得し(S11)、当該画像データ及び顔検出指示を顔検出部22に出力する。顔検出部22は、画像データ及び顔検出指示を撮像制御部21から取得し、画像データにおける被写体人物の顔を検出する(S12)。ステップS12の顔検出によって検出された被写体人物は3人であるとする(図1参照)。
【0051】
顔検出部22は、ステップS12の顔検出によって検出された被写体人物を表す顔IDのパラメータをjと定義し、第1番目の被写体人物の顔ID(即ちj=1、S13)における顔検出結果及び目開閉率判定指示を目開閉率判定部23に出力する。なお、第1番目の被写体人物の顔IDにおける顔検出結果は、顔IDと、顔検出部22により顔検出の対象となった画像データとを含む。又、パラメータjの最大値は、ステップS12の顔検出時に顔検出部22によって判明しているとする。
【0052】
目開閉率判定部23は、顔検出結果及び目開閉率判定指示を顔検出部22から取得し、顔IDと共に取得された画像データを基に、同画像データにおける第1番目の被写体人物の目の目開閉率xを判定する(S14)。目開閉率判定部23は、顔IDと、同顔IDと共に取得された画像データに対する判定結果(目開閉率x)とを目開閉率管理部24に出力する。
【0053】
目開閉率管理部24は、顔IDと、同顔IDと共に出力された目開閉率xを目開閉率判定部23から取得する。目開閉率管理部24は、記憶部13に同顔IDに関連付けて記憶されている目開閉率情報の目開閉率yを取得し(S15)、顔ID、目開閉率x、目開閉率y及び目開閉率xと目開閉率yとの比較指示を比較部25に出力する。
【0054】
比較部25は、顔ID、目開閉率x、目開閉率y、及び目開閉率xと目開閉率yとの比較指示を目開閉率管理部24から取得する。比較部25は、顔IDに関連付けて記憶されている目開閉率情報の目開閉率yと、目開閉率判定部23により判定された目開閉率xとを比較する(S16)。
【0055】
目開閉率xが目開閉率yより大きい場合には(S16、YES)、比較部25は、目開閉率xが目開閉率yより大きいという比較結果、比較の対象となった顔ID、及び目開閉率xを目開閉率管理部24に出力する。目開閉率管理部24は、比較部25から出力された比較結果、比較の対象となった顔ID及び目開閉率xを基に、記憶部13に同顔IDに関連付けて記憶されている目開閉率情報の目開閉率yを目開閉率xに更新する(S17)。目開閉率管理部24は、記憶部13に同顔IDに関連付けて記憶されている目開閉率情報の目開閉率yを目開閉率xに更新した旨を比較部25に出力する。
【0056】
目開閉率xが目開閉率y未満である場合には(S16、NO)、又はステップS17の後、比較部25は、パラメータjをインクリメントし(S18)、同一の画像データにおいて次の顔IDに対する目開閉率判定指示を目開閉率判定部23に出力する。図6において、ステップS18においてインクリメントされたパラメータjがパラメータjの最大値を超えるまで(S19、NO)、ステップS14〜S18の各動作が繰り返される。パラメータjがパラメータjの最大値を超えると(S19、YES)、図6の撮像装置1のプレビュー時における動作は終了する。
【0057】
次に、第1の実施形態の撮像終了直後における撮像装置1の動作を、図7を参照して説明する。図7は、第1の実施形態の撮像終了直後における撮像装置1の動作を説明するフローチャートである。図7の説明においては、必要に応じて図1の撮像装置1の動作概要を参照する。
【0058】
図7において、撮像制御部21は、撮像部14により撮像された画像データを取得し(S21)、当該画像データ及び顔検出指示を顔検出部22に出力する。顔検出部22は、画像データ及び顔検出指示を撮像制御部21から取得し、画像データにおける被写体人物の顔を検出する(S22)。ステップS22の顔検出によって検出された被写体人物は、図6のプレビュー時と同様に3人であるとする(図1参照)。
【0059】
顔検出部22は、ステップS12の顔検出によって検出された被写体人物を表す顔IDのパラメータをjと定義し、第1番目の被写体人物の顔ID(即ちj=1、S23)における顔検出結果及び目開閉率判定指示を目開閉率判定部23に出力する。
【0060】
目開閉率判定部23は、顔検出結果及び目開閉率判定指示を顔検出部22から取得し、顔IDと共に取得された画像データを基に、同画像データにおける第1番目の被写体人物の目の目開閉率xを判定する(S24)。目開閉率判定部23は、顔IDと、同顔IDと共に取得された画像データに対する判定結果(目開閉率x)とを目開閉率管理部24に出力する。
【0061】
目開閉率管理部24は、顔IDと、同顔IDと共に出力された目開閉率xを目開閉率判定部23から取得する。目開閉率管理部24は、記憶部13に同顔IDに関連付けて記憶されている目開閉率情報の目開閉率yを取得し(S25)、顔ID、目開閉率x、目開閉率y及び目開閉率xと目開閉率yとの比較指示を比較部25に出力する。
【0062】
比較部25は、顔ID、目開閉率x、目開閉率y、及び目開閉率xと目開閉率yとの比較指示を目開閉率管理部24から取得する。比較部25は、目開閉率yに所定の補正許容率μを乗じたパラメータμyと、目開閉率xとを比較する(S26)。
【0063】
パラメータμyが目開閉率xより大きい場合には(S26、YES)、比較部25は、比較の対象となった顔ID、撮像制御部21に入力された画像データ、目開閉率x、目開閉率y及び補正指示を補正部26に出力する。補正部26は、比較部25の比較の対象となった顔ID、撮像制御部21に入力された画像データ、目開閉率x、目開閉率y及び補正指示を比較部25から取得する。補正部26は、上述した所定の拡大率を用いて、画像データの顔ID(パラメータj)により対応付けられる被写体人物の顔の目の目開閉率を補正する(S27)。
【0064】
ステップS27の後、補正部27は、パラメータjをインクリメントし(S28)、同一の画像データにおいて次の顔IDに対する目開閉率判定指示を目開閉率判定部23に出力する。なお、図3においては、補正部27から目開閉率判定部23への矢印の入力は省略している。図7において、ステップS28においてインクリメントされたパラメータjがパラメータjの最大値を超えるまで(S29、NO)、ステップS24〜S28の各動作が繰り返される。パラメータjがパラメータjの最大値を超えると(S29、YES)、図7の撮像装置1の撮像終了後における動作は終了する。
【0065】
一方、パラメータμyが目開閉率x以下である場合には(S26、NO)、比較部25は、撮像制御部21に入力された画像データを補正部26において補正することなく表示部16に表示する様に、表示指示を表示制御部15に出力する。この後、比較部25は、パラメータjをインクリメントし(S28)、同一の画像データにおいて次の顔IDに対する目開閉率判定指示を目開閉率判定部23に出力する。なお、図3においては、補正部27から目開閉率判定部23への矢印の入力は省略している。図7において、ステップS28においてインクリメントされたパラメータjがパラメータjの最大値を超えるまで(S29、NO)、ステップS24〜S28の各動作が繰り返される。パラメータjがパラメータjの最大値を超えると(S29、YES)、図7の撮像装置1の撮像終了後における動作は終了する。
【0066】
以上により、第1の実施形態の撮像装置1は、例えば複数人の被写体人物の集合写真を撮像する場合において、プレビュー時に判定された各被写体人物の目の目開閉率と、記憶部に予め同被写体人物の顔IDと関連付けて記憶されている目開閉率情報の目開閉率とを比較する。比較の結果、プレビュー時において判定された各被写体人物の目の目開閉率が記憶部に記憶されている目開閉率より大きい場合には、撮像装置1は記憶部13に記憶されている目開閉率を更新する。
【0067】
即ち、被写体人物毎に目の大きさは異なるため、目の拡大補正を全被写体人物に対して一律に行うと、目の大きさが被写体人物本人の意図しない大きさに補正されてしまう。この様な一律な拡大補正を回避するため、撮像装置1は、プレビュー時に、各被写体人物の顔IDに対して判定された目開閉率と、記憶部に記憶されている目開閉率とを比較し、目をつむっている状態又は半目の状態の写真とならない様に大きい値を有する目開閉率を記憶部に記憶する。
【0068】
更に、撮像装置1は、集合写真の撮像直後に、同様に各被写体人物の目の目開閉率を判定し、この目開閉率と記憶部に同顔IDと関連付けて記憶されている目開閉率情報の目開閉率とを比較する。この比較結果に応じて、撮像装置1は、撮像された画像データにおいて各被写体人物の目の目開閉率が当該各被写体人物の意図しない様な目開閉率となった場合でも、プレビュー時において記憶部に記憶された目開閉率を用いて目を拡大可能に補正する。
【0069】
従って、撮像装置1によれば、撮像された画像データにおける被写体の人物の目の開閉率が不適切な場合に、被写体の人物の目の開閉率を効果的に補正することができる。
【0070】
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態の動画再生装置の動作概要を簡単に示す説明図である。第2の実施形態では、図8に示す様に、動画再生装置は、記憶部に記憶されているAさん、Bさん、Cさんの動画データを再生している時に、動画を構成している各画像データの各被写体人物(Aさん、Bさん、Cさん)の目開閉率を判定して記憶する。動画再生装置は、ユーザの操作として一時停止操作を受け付けた時に、一時停止操作を受け付けた時の画像データの各被写体人物(Aさん、Bさん、Cさん)の目開閉率のいずれか又は全部が動作再生時に記憶された各目開閉率に比べて相当に小さい場合に、一時停止操作を受け付けた時の画像データの被写体人物の目開閉率を補正する。
【0071】
図8では、一時停止操作を受け付けた時の画像データにおいてBさんの目開閉率が動作再生時のBさんの目開閉率に比べて相当に小さいことが示されている。動画再生装置は、動画再生時の画像データにおけるBさんの目開閉率を用いて、一時停止操作を受け付けた時の画像データのBさんの目開閉率を補正する。
【0072】
図9は、第2の実施形態の動画再生装置1bのハードウェア構成を示すブロック図である。動画再生装置1bは、図9に示す様に、制御部11、操作部12b、記憶部13、撮像部14、動作再生制御部31、表示部16、音声出力部32、RAM17及びROM18を含む構成である。図9において、図2の各部の説明と同様の内容の説明は省略し、異なる内容について説明する。なお、図9の動画再生装置1bは撮像部14を含む様に構成しているが、撮像部14を含まない様に構成しても良い。更に、動画再生装置1bは、撮像部14を含む様に構成している場合には、撮像部14を含むという観点において撮像装置とも考えられても良い。
【0073】
記憶部13は、第2の実施形態の動画再生装置1bが再生する動画データを記憶している。
【0074】
動画再生制御部31は、動画再生装置1bに内蔵されるCPUを用いて構成され、操作部12bが受け付けたユーザ操作により選択された動画再生の操作信号を取得する。動画再生制御部31は、操作部12bからの動画再生の操作信号に基づいて、再生対象となる動画データを記憶部13から読み出す。
【0075】
動画再生制御部31は、読み出された動画データを基に、操作部12bが受け付けたユーザ操作により選択された動画の映像信号(画像信号)及び音声信号を同期させる様に、同映像信号を表示部16に、同音声信号を音声出力部32にそれぞれ出力する。更に、動画再生制御部31は、動画データの再生時には、動画データを構成する複数の画像データを制御部11に出力している。
【0076】
動画再生制御部31は、操作部12bがユーザ操作として再生中の動画の一時停止操作を受け付けた時、操作部12bから動画の一時停止操作の操作信号を取得する。動画再生制御部31は、操作部12bからの動画の一時停止操作の操作信号に基づいて、一時停止時における動画を構成する画像データを制御部11に出力する。
【0077】
音声出力部32は、スピーカ等で構成され、動画再生制御部31から出力された動画の音声信号を入力し、同音声信号を出力する。
【0078】
次に、第2の実施形態の動画再生時における動画再生装置1bの動作を、図10を参照して説明する。図10は、第2の実施形態の動作再生時における動画再生装置1bの動作を説明するフローチャートである。図10の説明においては、図6の説明と重複する内容の説明は省略する。なお、上述した様に、図10の説明の前提として、動画再生装置1bの動画再生制御部31は、操作部12bが受け付けたユーザ操作により選択された動画を再生しているとする。
【0079】
図10において、撮像制御部21は、動画再生制御部31から出力された画像データを取得する(S31)。撮像制御部21は、動画再生制御部31から出力された画像データ及び顔検出指示を顔検出部22に出力する。なお、図10においてステップS31以降の処理は、図6のステップS12〜S19と同様であるため、説明を省略する。
【0080】
次に、第2の実施形態の動画再生中に一時停止操作を受け付けた直後の動画再生装置1bの動作を、図11を参照して説明する。図11は、第2の実施形態の動画再生中に一時停止操作を受け付けた直後の時における動画再生装置の動作を説明するフローチャートである。図11の説明においては、必要に応じて図8の動画再生装置1bの動作概要を参照し、図7の説明と重複する内容の説明は省略する。なお、上述した様に、図11の説明の前提として、動画再生装置1bの動画再生制御部31は、動画を再生している時に操作部12bからユーザ操作(動画の一時停止操作)を受け付けた時であるとする。
【0081】
図11において、動画再生制御部31は、操作部12bがユーザ操作として再生中の動画の一時停止操作を受け付けた時、操作部12bから動画の一時停止操作の操作信号を取得する。動画再生制御部31は、操作部12bからの動画の一時停止操作の操作信号に基づいて、一時停止時における動画を構成する画像データを制御部11に出力する。
【0082】
撮像制御部21は、動画再生制御部31から出力された一時停止操作時における画像データを取得する(S41)。撮像制御部21は、動画再生制御部31から出力された画像データ及び顔検出指示を顔検出部22に出力する。なお、図11においてステップS41以降の処理は、図7のステップS22〜S29と同様であるため、説明を省略する。
【0083】
以上により、第2の実施形態の動画再生装置1bは、例えば記憶部13に記憶されている動画データを再生中に、当該動画データを構成する各画像データに対して判定された各被写体人物の目の目開閉率と、記憶部に予め同被写体人物の顔IDと関連付けて記憶されている目開閉率情報の目開閉率とを比較する。比較の結果、再生時において動画データを構成する各画像データにおいて判定された各被写体人物の目の目開閉率が記憶部に記憶されている目開閉率より大きい場合には、撮像装置1bは記憶部13に記憶されている目開閉率を更新する。
【0084】
更に、動画再生装置1bは、動画データの再生中においてユーザから一時停止操作を受け付けた直後に、同様に一時停止操作を受け付けた時における動画データを構成する画像データに対して各被写体人物の目の目開閉率を判定し、この目開閉率と記憶部に同顔IDと関連付けて記憶されている目開閉率情報の目開閉率とを比較する。この比較結果に応じて、動画再生装置1bは、一時停止操作を受け付けた時における画像データにおいて各被写体人物の目の目開閉率が当該各被写体人物の意図しない様な目開閉率となった場合でも、動画再生時において記憶部に記憶された目開閉率を用いて目を拡大可能に補正する。
【0085】
従って、動画再生装置1bによれば、第1の実施形態の撮像装置1と同様に、一時停止操作を受け付けた時の動画データを構成する画像データにおける被写体の人物の目の開閉率が不適切な場合に、被写体の人物の目の開閉率を効果的に補正することができる。
【0086】
(第3の実施形態)
図12は、第3の実施形態の撮像装置1cの動作概要を簡単に示す説明図である。第3の実施形態では、図12に示す様に、撮像装置1cは、例えばAさん、Bさん、Cさんの3D集合写真を撮像するために、例えば先ず右目用画像を撮像し、続けて左目用画像を撮像する。撮像装置1cは、上述した各実施形態の様に、右目用画像データ及び左目用画像データに対して、それぞれ各被写体人物(Aさん、Bさん、Cさん)の目開閉率を判定し、各目開閉率を比較する。
【0087】
撮像装置1cは、図12に示す様に、左目用画像データのBさんの目開閉率が右目用画像データのBさんの目開閉率より相当に小さい場合には、左目用画像データのBさんの目開閉率を、右目用画像データのBさんの目開閉率と同じになる様に補正する。又、同様に撮像装置1cは、左目用画像データのBさんの目開閉率が右目用画像データのBさんの目開閉率より相当に大きい場合には、逆に右目用画像データのBさんの目開閉率を、左目用画像データのBさんの目開閉率と同じになる様に補正する。撮像装置1cは、右目用画像データと補正された左目用画像データとを画像合成することによって、Aさん、Bさん、Cさんの3D集合写真を生成する。又、以下の第3の実施形態においては、右目用画像及び左目用画像の順に撮像されるとして説明するが、左目用画像及び右目用画像の順に撮像されても良い。
【0088】
図13は、第3の実施形態の撮像装置1cのハードウェア構成を示すブロック図である。撮像装置1cは、図13に示す様に、制御部11、操作部12、記憶部13、撮像部14c、画像合成部41、表示制御部15、表示部16、RAM17及びRAM18を含む構成である。図13において、図2の各部の説明と同様の内容の説明は省略し、異なる内容について説明する。
【0089】
撮像部14cは、撮像装置1cに内蔵されるレンズ、ファインダー及びCCD素子を含みカメラ機能を搭載する機構を用いて構成され、制御部11から出力された撮像信号を基に、ファインダーを介して映し出されている被写体を撮像する。更に、撮像部14cは、3D画像を撮像可能であり、例えば右目用画像を撮像し、続けて左目用画像を撮像する。撮像部14は、撮像により生成された左目用画像データ及び右目用画像をそれぞれ制御部11に出力する。
【0090】
画像合成部41は、制御部11から出力された左目用画像データ及び右目用画像データを取得し、左目用画像データ及び右目用画像データを画像合成して3D画像データを生成する。画像合成部41は、生成された3D画像データを表示制御部15に出力する。
【0091】
次に、第3の実施形態の右目用画像の撮像直後における撮像装置1cの動作を、図14を参照して説明する。図14は、第3の実施形態の右目用画像の撮像直後における撮像装置1cの動作を説明するフローチャートである。図14の説明においては、必要に応じて図12の撮像装置1cの動作概要を参照する。
【0092】
図14において、撮像制御部21は、撮像部14cにより撮像された右目用画像データを取得し(S51)、当該右目用画像データ及び顔検出指示を顔検出部22に出力する。顔検出部22は、右目用画像データ及び顔検出指示を撮像制御部21から取得し、右目用画像データにおける被写体人物の顔を検出する(S12)。ステップS12の顔検出によって検出された被写体人物は3人であるとする(図12参照)。
【0093】
顔検出部22は、ステップS12の顔検出によって検出された被写体人物を表す顔IDのパラメータをjと定義し、第1番目の被写体人物の顔ID(即ちj=1、S13)における顔検出結果及び目開閉率判定指示を目開閉率判定部23に出力する。なお、第1番目の被写体人物の顔IDにおける顔検出結果は、顔IDと、顔検出部22により顔検出の対象となった右目用画像データとを含む。又、パラメータjの最大値は、ステップS12の顔検出時に顔検出部22によって判明しているとする。
【0094】
目開閉率判定部23は、顔検出結果及び目開閉率判定指示を顔検出部22から取得し、顔IDと共に取得された右目用画像データを基に、同右目用画像データにおける第1番目の被写体人物の目の目開閉率x1を判定する(S54)。目開閉率判定部23は、顔IDと、同顔IDと共に取得された右目用画像データに対する判定結果(目開閉率x1)とを目開閉率管理部24に出力する。
【0095】
目開閉率管理部24は、顔IDと、同顔IDと共に出力された目開閉率x1を目開閉率判定部23から取得する。目開閉率管理部24は、顔IDと、目開閉率x1と記憶部13に記憶する(S55)。
【0096】
なお、ステップS55は、次の様にしても良い。
【0097】
具体的には、目開閉率管理部24は、同顔IDに関連付けて目開閉率情報の目開閉率yが記憶部13に予め記憶されている場合には、同顔IDに関連付けて記憶されている目開閉率情報の目開閉率yを取得し、顔ID、目開閉率x1、目開閉率y及び目開閉率x1と目開閉率yとの比較指示を比較部25に出力する。この場合、比較部25は、顔IDに関連付けて記憶されている目開閉率情報の目開閉率yと、目開閉率判定部23により判定された目開閉率x1とを比較する。目開閉率x1が目開閉率yより大きい場合に限り、比較部25は、目開閉率x1が目開閉率yより大きいという比較結果、比較の対象となった顔ID、及び目開閉率x1を目開閉率管理部24に出力する。目開閉率管理部24は、比較部25から出力された比較結果、比較の対象となった顔ID及び目開閉率x1を基に、記憶部13に同顔IDに関連付けて記憶されている目開閉率情報の目開閉率yを目開閉率x1に更新する(S55)。
【0098】
ステップS55の後、目開閉率管理部24は、パラメータjをインクリメントし(S18)、同一の右目用画像データにおいて次の顔IDに対する目開閉率判定指示を目開閉率判定部23に出力する。図14において、ステップS18においてインクリメントされたパラメータjがパラメータjの最大値を超えるまで(S19、NO)、ステップS54、S55及びS18の各動作が繰り返される。パラメータjがパラメータjの最大値を超えると(S19、YES)、図14の撮像装置1cの右目用画像の撮像直後における動作は終了する。
【0099】
次に、第3の実施形態の左目用画像の撮像直後における撮像装置1cの動作を、図15を参照して説明する。図15は、第3の実施形態の左目用画像の撮像直後における撮像装置1cの動作を説明するフローチャートである。図15の説明においては、必要に応じて図12の撮像装置1cの動作概要を参照する。
【0100】
図15において、撮像制御部21は、撮像部14cにより撮像された左目用画像データを取得し(S61)、当該左目用画像データ及び顔検出指示を顔検出部22に出力する。顔検出部22は、左目用画像データ及び顔検出指示を撮像制御部21から取得し、左目用画像データにおける被写体人物の顔を検出する(S22)。ステップS22の顔検出によって検出された被写体人物は3人であるとする(図12参照)。
【0101】
顔検出部22は、ステップS22の顔検出によって検出された被写体人物を表す顔IDのパラメータをjと定義し、第1番目の被写体人物の顔ID(即ちj=1、S23)における顔検出結果及び目開閉率判定指示を目開閉率判定部23に出力する。なお、第1番目の被写体人物の顔IDにおける顔検出結果は、顔IDと、顔検出部22により顔検出の対象となった左目用画像データとを含む。又、パラメータjの最大値は、ステップS22の顔検出時に顔検出部22によって判明しているとする。
【0102】
目開閉率判定部23は、顔検出結果及び目開閉率判定指示を顔検出部22から取得し、顔IDと共に取得された左目用画像データを基に、同左目用画像データにおける第1番目の被写体人物の目の目開閉率x2を判定する(S64)。目開閉率判定部23は、顔IDと、同顔IDと共に取得された左目用画像データに対する判定結果(目開閉率x2)とを目開閉率管理部24に出力する。
【0103】
目開閉率管理部24は、顔IDと、同顔IDと共に出力された目開閉率x2を目開閉率判定部23から取得する。目開閉率管理部24は、同顔IDに関連付けて記憶されている目開閉率情報の目開閉率x1(図14参照)を記憶部13から取得する(S65)。目開閉率管理部24は、顔ID、目開閉率x1、目開閉率x2及び目開閉率x1と目開閉率x2との比較指示を比較部25に出力する。
【0104】
比較部25は、顔ID、目開閉率x1、目開閉率x2、及び目開閉率x1と目開閉率x2との比較指示を目開閉率管理部24から取得する。比較部25は、目開閉率x1と目開閉率x2とを比較する(S66)。
【0105】
目開閉率x2が目開閉率x1より大きい場合には(S66、YES)、比較部25は、比較の対象となった顔ID、撮像制御部21に入力された左目用画像データ及び右目用画像データ、目開閉率x1、目開閉率x2及び補正指示を補正部26に出力する。補正部26は、比較部25の比較の対象となった顔ID、撮像制御部21に入力された左目用画像データ及び右目用画像データ、目開閉率x1、目開閉率x2及び補正指示を比較部25から取得する。
【0106】
目開閉率x2が目開閉率x1より大きい場合、右目用画像データ及び左目用画像データの各目開閉率が一致しておらず、左目用画像データにおける目開閉率を右目用画像データにおける目開閉率に補正する必要がある。従って、補正部26は、所定の拡大率を用いて、左目用画像データの顔ID(パラメータj)により対応付けられる被写体人物の顔の目の目開閉率を補正する(S67)。ステップS67における所定の拡大率は、例えば目開閉率x2/目開閉率x1である。
【0107】
一方、目開閉率x1が目開閉率x2より大きい場合には(S66、YES)、比較部25は、比較の対象となった顔ID、撮像制御部21に入力された左目用画像データ及び右目用画像データ、目開閉率x1、目開閉率x2及び補正指示を補正部26に出力する。補正部26は、比較部25の比較の対象となった顔ID、撮像制御部21に入力された左目用画像データ及び右目用画像データ、目開閉率x1、目開閉率x2及び補正指示を比較部25から取得する。
【0108】
目開閉率x1が目開閉率x2より大きい場合、右目用画像データ及び左目用画像データの各目開閉率が一致しておらず、右目用画像データにおける目開閉率を左目用画像データにおける目開閉率に補正する必要がある。従って、補正部26は、所定の拡大率を用いて、右目用画像データの顔ID(パラメータj)により対応付けられる被写体人物の顔の目の目開閉率を補正する(S68)。ステップS68における所定の拡大率は、例えば目開閉率x1/目開閉率x2である。
【0109】
ステップS67又はステップS68の後、補正部27は、パラメータjをインクリメントし(S28)、同一の左目用画像データにおいて次の顔IDに対する目開閉率判定指示を目開閉率判定部23に出力する。図15において、ステップS28においてインクリメントされたパラメータjがパラメータjの最大値を超えるまで(S29、NO)、ステップS64〜S68及びステップS28の各動作が繰り返される。パラメータjがパラメータjの最大値を超えると(S29、YES)、図15の撮像装置1cの左目用画像の撮像直後における動作は終了する。
【0110】
以上により、第3の実施形態の撮像装置1cは、例えば3D画像データを生成するために例えば右目用画像及び左目用画像の順に被写体人物を撮像する。撮像装置1cは、右目用画像データに対して判定された各被写体人物の目の目開閉率x1を記憶部13に記憶する。撮像装置1cは左目用画像データに対して判定された各被写体人物の目の目開閉率x2を記憶部13に記憶されている目開閉率x1と比較し、大きい値を有する目開閉率を基に、左目用画像データ又は右目用画像データを補正する。
【0111】
従って、撮像装置1cによれば、3D画像を撮像した直後に、意図せずに行われた瞬き等によって被写体人物の目の目開閉率がつむっている目の状態又は半目の状態等の様に不適切な場合においても、左目用画像データ及び右目用画像データの各被写体人物の目の目開閉率を同程度に補正することができ、撮像の操作性を向上できる。
【0112】
(第1の実施形態の変形例1)
図16は、第1の実施形態の変形例1の撮像装置1dのハードウェア構成を示すブロック図である。第1の実施形態の変形例1では、撮像装置1dは、制御部51、タイマ52、操作部12、記憶部13、撮像部14、表示制御部15、表示部16、RAM17及びROM18を含む構成である。図16の各部には、図2の対応する各部と同様に動作するものには同様の符号が付されている。図16の各部の動作において、図2の対応する各部と同様に動作するものについては説明を省略し、異なる内容について説明する。
【0113】
第1の実施形態の変形例1では、制御部51は、記憶部13に記憶されている写真等の画像データの閲覧時間に応じて、比較部25の比較時における補正許容率μを可変とするための重み係数を判定する。写真等の画像データの閲覧時間はタイマ52により計測される。
【0114】
図17は、第1の実施形態の変形例1の撮像装置1dの制御部51の内部構成を詳細に示すブロック図である。制御部51は、図17に示す様に、撮像制御部21、顔検出部22、目開閉率判定部23、目開閉率管理部24、比較部25、補正部26及び重み係数判定部27を含む構成である。図17の各部には、図3の対応する各部と同様に動作するものには同様の符号が付されている。図17の各部の動作において、図3の対応する各部と同様に動作するものについては説明を省略し、異なる内容について説明する。
【0115】
重み係数判定部27は、タイマ52から出力された画像データの閲覧時間を取得し、閲覧時間に応じて重み係数を判定する。閲覧時間は累計時間でも良く、この場合には重み係数判定部27は、画像データ毎に記憶部13に記憶されている累計時間情報を読み出し、タイマ52から出力された閲覧時間を加算した後に重み係数を判定することが好ましい。
【0116】
重み係数判定部27は、タイマ52からの計測時間(累計時間も可。以下同様)と重み係数とを対応付けたテーブル(不図示)を用いて、例えばタイマ52からの計測時間が30秒である場合には重み係数を2.0と判定する。更に例えば、重み係数判定部27は、タイマ52からの計測時間が60秒である場合には重み係数を2.5と判定する。重み係数判定部27は、判定された重み係数を比較部25に出力する。
【0117】
比較部25は、重み係数判定部27から出力された重み係数を取得する。第1の実施形態の変形例1においては、比較部25は、上述した所定の補正許容率に重み係数を乗じた係数を、ステップS26(図7参照)において目開閉率yに乗じるための係数として用いる。
【0118】
又、重み係数判定部27は、判定された重み係数を比較部25ではなく補正部26に出力しても良い。この場合、補正部26は、上述した所定の拡大率に重み係数を乗じた係数を、ステップS27(図7参照)において画像データの目開閉率を更に拡大するための係数として用いる。なお、図17において、重み係数判定部27から補正部26への矢印の図示は省略している。
【0119】
以上により、第1の実施形態の変形例1の撮像装置1dによれば、写真等の画像データの閲覧時間に応じて、目開閉率の比較時又は補正時における補正許容率又は拡大率を更に増大可能であり、閲覧性の高い被写体人物の目開閉率をより好ましく効果的に補正できる。
【0120】
(第1の実施形態の変形例2)
図18は、第1の実施形態の変形例2の撮像装置1eのハードウェア構成を示すブロック図である。第1の実施形態の変形例2では、撮像装置1eは、制御部61、通信部62、操作部12、記憶部13、撮像部14、表示制御部15、表示部16、RAM17及びROM18を含む構成である。図18の各部には、図2の対応する各部と同様に動作するものには同様の符号が付されている。図18の各部の動作において、図2の対応する各部と同様に動作するものについては説明を省略し、異なる内容について説明する。
【0121】
第1の実施形態の変形例2では、制御部61は、記憶部13に記憶されている写真等の画像データの送信回数の累計に応じて、比較部25の比較時における補正許容率μを可変とするための重み係数を判定する。写真等の画像データの送信回数の累計は、記憶部13に画像データ毎に記憶されている。
【0122】
通信部62は、不図示の基地局装置等との情報又はデータの通信を制御可能な無線通信回路及びアンテナにより構成され、例えば制御部61から出力された画像データを送信する。通信部62は、画像データを送信した場合、当該画像データの画像ID及び画像データを送信した旨を制御部61の重み係数判定部27e(後述参照)に出力する。なお、通信部62は、上述した無線通信回路及びアンテナ素子により構成されても良い。
【0123】
図19は、第1の実施形態の変形例2の撮像装置1eの制御部61の内部構成を詳細に示すブロック図である。制御部61は、図19に示す様に、撮像制御部21、顔検出部22、目開閉率判定部23、目開閉率管理部24、比較部25、補正部26及び重み係数判定部27eを含む構成である。図19の各部には、図3の対応する各部と同様に動作するものには同様の符号が付されている。図19の各部の動作において、図3の対応する各部と同様に動作するものについては説明を省略し、異なる内容について説明する。
【0124】
重み係数判定部27eは、通信部62から画像ID及び画像データを送信した旨を取得し、画像IDを基に記憶部13から当該画像IDに対応付けて記憶されている画像データの送信回数を読み出す。重み係数判定部27eは、読み出された送信回数に1を加算して送信回数の累計を算出する。
【0125】
重み係数判定部27eは、送信回数の累計と重み係数とを対応付けたテーブル(不図示)を用いて、例えば送信回数の累計が30回である場合には重み係数を2.0と判定する。更に例えば、重み係数判定部27eは、送信回数の累計が60回である場合には重み係数を3.0と判定する。重み係数判定部27eは、判定された重み係数を比較部25に出力する。
【0126】
比較部25は、重み係数判定部27eから出力された重み係数を取得する。第1の実施形態の変形例2においては、比較部25は、上述した所定の補正許容率に重み係数を乗じた係数を、ステップS26(図7参照)において目開閉率yに乗じるための係数として用いる。
【0127】
又、重み係数判定部27eは、判定された重み係数を比較部25ではなく補正部26に出力しても良い。この場合、補正部26は、上述した所定の拡大率に重み係数を乗じた係数を、ステップS27(図7参照)において画像データの目開閉率を更に拡大するための係数として用いる。なお、図19において、重み係数判定部27eから補正部26への矢印の図示は省略している。
【0128】
以上により、第1の実施形態の変形例2の撮像装置1eによれば、写真等の画像データの送信回数に応じて、目開閉率の比較時又は補正時における補正許容率又は拡大率を更に増大可能であり、ユーザ本人以外の知人等にも閲覧してもらいたい様な閲覧性の高い被写体人物の目開閉率をより好ましく効果的に補正できる。
【0129】
(第1の実施形態の変形例3)
図20は、第1の実施形態の変形例3の撮像装置の制御部71の内部構成を示すブロック図である。第1の実施形態の変形例3では、撮像装置のハードウェア構成は、第1の実施形態の撮像装置1のハードウェア構成と同様であるため、説明を省略する。
【0130】
第1の実施形態の変形例3では、制御部71は、例えば以前にユーザの操作によって画像データの被写体人物が編集された場合、プレビュー時に、撮像制御部21に入力された画像データではなく、以前編集された画像データを用いて、編集された画像データにおける各被写体人物の目の目開閉率を判定する。なお、編集された画像データは記憶部13に記憶されているとする。
【0131】
制御部71は、図20に示す様に、撮像制御部21、顔検出部22、目開閉率判定部23、目開閉率管理部24、比較部25、補正部26及び画像編集部28を含む構成である。図20の各部には、図3の対応する各部と同様に動作するものには同様の符号が付されている。図20の各部の動作において、図3の対応する各部と同様に動作するものについては説明を省略し、異なる内容について説明する。
【0132】
画像編集部28は、ユーザの操作、例えば画像データの被写体人物の編集操作に応じて操作部12から出力された操作信号を取得し、編集の対象となる画像データを編集する。画像編集部28は、編集された画像データを記憶部13に記憶する。画像編集部28は、例えばAさん、Bさん、Cさんの集合写真を撮像した旨を操作部12又は撮像制御部21から取得した場合、Aさん、Bさん、Cさんの集合写真の編集された画像データを記憶部13から取得する。画像編集部28は、編集された画像データ及び顔検出指示を顔検出部22に出力する。
【0133】
以上により、第1の実施形態の変形例3の撮像装置は、撮像直後における比較(図7のステップS26参照)においてユーザ自身の嗜好が反映された編集後の画像データに対する目開閉率を用いて補正許容率を可変にすることができる。
【0134】
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種実施の形態の変更例または修正例、更に各種実施の形態の組み合わせ例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0135】
なお、上述した各実施形態において記憶部に記憶されている画像データは、当該画像データに対するユーザのお気に入り度情報も更に書誌情報として含まれていても良い。ユーザが撮像装置において書誌情報のお気に入り度を増加又は減少する様な操作を行った場合には、撮像装置は、お気に入り度の増加値又は減少値に応じて、お気に入り度と関連付けて記憶されている画像データにおける各被写体人物の目の目開閉率を増加又は減少する。なお、お気に入り度の増加値又は減少値と、画像データにおける各被写体人物の目の目開閉率との関係は予めテーブル等において規定されていることが好ましい。
【0136】
なお、上述した各実施形態において記憶部に記憶されている画像データを削除する旨のユーザ操作が行われた場合、撮像装置は、当該画像データが削除された旨及び画像データの内容を記憶する。更に、撮像装置は、当該削除された画像データと同様の内容の画像データが改めて入力された場合には、記憶部に記憶されている同様の内容の画像データが削除された旨を基に、当該画像データの各被写体人物の目の目開閉率の比較において補正許容率を減少しても良い。
【0137】
又、上述した各実施形態において記憶部には顔IDと目開閉率とが関連付けられた目開閉率情報が記憶されているが、撮像装置は、所定時間経過後に、当該目開閉率情報を削除しても良い。この場合、例えば第1の実施形態において、撮像装置1は、プレビュー時と撮像終了直後とにおいてそれぞれ判定された目開閉率を直接比較する。例えばプレビュー時と撮像終了直後とにおいて被写体人物の目開閉率が同様に半目の状態であったとしても、撮像装置1は、被写体人物の本人の意思が尊重された態様で撮像することができる。
【産業上の利用可能性】
【0138】
本発明は、撮像された画像データにおける被写体人物の目の開閉率が不適切な場合に、被写体人物の目の開閉率を効果的に補正することができる撮像装置、動画再生装置及び撮像方法として有用である。
【符号の説明】
【0139】
1、1c、1d、1e 撮像装置
1b 動画再生装置
11、51、61、71 制御部
12 操作部
13 記憶部
14 撮像部
15 表示制御部
16 表示部
17 RAM
18 ROM
21 撮像制御部
22 顔検出部
23 目開閉率判定部
24 目開閉率管理部
25 比較部
26 補正部
27、27e 重み係数判定部
28 画像編集部
31 動画再生制御部
32 音声出力部
41 画像合成部
52 タイマ
62 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された画像データにおける被写体人物の顔を検出する顔検出部と、
前記画像データのうち前記顔検出部により検出された顔を基に、前記被写体人物の目の目開閉率を判定する目開閉率判定部と、
前記目開閉率判定部により判定された前記被写体人物の目の目開閉率を含む目開閉率情報を記憶する記憶部と、
前記目開閉率判定部により判定された前記被写体人物の目の目開閉率と、前記記憶されている前記目開閉率情報における目開閉率に所定の補正許容率を乗じた目開閉率とを比較する比較部と、
前記比較部の比較結果に応じて、前記目開閉率判定部により判定された前記目開閉率を補正する補正部と、を備える撮像装置。
【請求項2】
請求項1に記載の撮像装置であって、
前記比較部は、前記目開閉率判定部により判定された前記被写体人物の目の目開閉率と、前記記憶部に記憶されている前記目開閉率情報における目開閉率とを比較し、
前記判定された前記被写体人物の目の目開閉率が前記目開閉率情報における目開閉率より大きい場合に、前記目開閉率情報における目開閉率を前記判定された前記被写体人物の目の目開閉率に更新する目開閉率管理部と、を更に備える撮像装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の撮像装置であって、
前記画像データは、前記被写体人物の撮像のプレビュー時又は撮像後に入力され、
前記補正部は、前記プレビュー時に前記判定された目開閉率が前記撮像後に前記判定された目開閉率に前記所定の補正許容率を乗じた目開閉率より小さい場合に、所定の拡大率を用いて前記撮像後に前記判定された目開閉率を補正する撮像装置。
【請求項4】
画像データ及び音声データを同期して再生可能な動画再生装置であって、
前記動画再生装置における動画再生時又は一時停止操作直後に入力された前記画像データにおける被写体人物の顔を検出する顔検出部と、
前記画像データのうち前記顔検出部により検出された顔を基に、前記被写体人物の目の目開閉率を判定する目開閉率判定部と、
前記目開閉率判定部により判定された前記被写体人物の目の目開閉率を含む目開閉率情報を記憶する記憶部と、
前記目開閉率判定部により判定された前記被写体人物の目の目開閉率と、前記記憶されている前記目開閉率情報における目開閉率に所定の補正許容率を乗じた目開閉率とを比較する比較部と、
前記比較部の比較結果に応じて、前記目開閉率判定部により判定された前記目開閉率を補正する補正部と、を備え、
前記補正部は、前記動画再生時に前記判定された目開閉率が前記一時停止操作直後に前記判定された目開閉率に前記所定の補正許容率を乗じた目開閉率より小さい場合に、所定の拡大率を用いて前記一時停止操作直後に前記判定された目開閉率を補正する動画再生装置。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の撮像装置であって、
左目用画像データと右目用画像データとを基に、3D表示用画像データを生成する画像合成部と、を更に備え、
前記画像データは、前記被写体人物の前記左目用画像データの撮像後、又は前記被写体人物の前記右目用画像データの撮像後に入力され、
前記補正部は、前記右目用画像データの撮像後に前記判定された目開閉率が前記左目用画像データの撮像後に前記判定された目開閉率より小さい場合に、前記右目用画像データにおける前記判定された目開閉率を、前記左目用画像データにおける前記判定された目開閉率と同一になる様に補正する撮像装置。
【請求項6】
請求項2に記載の撮像装置であって、
前記入力された画像データの閲覧時間を計測するタイマと、
前記タイマにより計測された前記画像データの閲覧時間を基に、前記補正許容率に乗じる重み係数を判定する重み係数判定部と、を更に備え、
前記比較部は、前記目開閉率判定部により判定された前記被写体人物の目の目開閉率と、前記記憶されている前記目開閉率情報における目開閉率に所定の補正許容率及び前記判定された重み係数を乗じた目開閉率とを比較する撮像装置。
【請求項7】
請求項2に記載の撮像装置であって、
前記入力された画像データを送信する通信部と、
前記通信部により送信された前記画像データの送信回数を基に、前記補正許容率に乗じる重み係数を判定する重み係数判定部と、を更に備え、
前記比較部は、前記目開閉率判定部により判定された前記被写体人物の目の目開閉率と、前記記憶されている前記目開閉率情報における目開閉率に所定の補正許容率及び前記判定された重み係数を乗じた目開閉率とを比較する撮像装置。
【請求項8】
請求項2に記載の撮像装置であって、
前記記憶部に記憶されている画像データの前記被写体人物の目の目開閉率を編集する画像編集部と、を更に備え、
前記目開閉率管理部は、前記画像編集部により編集された画像データの前記被写体人物の目の目開閉率を前記記憶部に記憶し、
前記補正部は、前記入力された画像データに対して前記目開閉率判定部により判定された前記目開閉率を、前記記憶された前記目開閉率に補正する撮像装置。
【請求項9】
請求項2に記載の撮像装置であって、
前記撮像装置に対するユーザ操作を受け付ける操作部と、を更に備え、
前記目開閉率管理部は、前記操作部が受け付けた前記ユーザ操作に応じて、前記目開閉率情報における目開閉率を更新する撮像装置。
【請求項10】
請求項1〜3及び5〜9のうちいずれか一項に記載の撮像装置であって、
前記目開閉率は、前記入力された画像データの前記被写体人物の目の鉛直方向の高さを、前記画像データの前記被写体人物の顔の前記鉛直方向の高さで除した値である撮像装置。
【請求項11】
請求項1〜3及び5〜9のうちいずれか一項に記載の撮像装置であって、
前記目開閉率は、前記入力された画像データの前記被写体人物の目の鉛直方向の高さを、前記画像データの前記被写体人物の顔の水平方向の横幅で除した値である撮像装置。
【請求項12】
請求項1〜3及び5〜9のうちいずれか一項に記載の撮像装置であって、
前記目開閉率は、前記入力された画像データの前記被写体人物の目の鉛直方向の高さを、前記画像データの前記被写体人物の目の水平方向の横幅で除した値である撮像装置。
【請求項13】
請求項1〜3及び5〜9のうちいずれか一項に記載の撮像装置であって、
前記目開閉率は、前記入力された画像データの前記被写体人物の目の鉛直方向の高さを、前記画像データの前記被写体人物の両目の距離で除した値である撮像装置。
【請求項14】
入力された画像データにおける被写体人物の顔を検出するステップと、
前記画像データのうち前記検出された顔を基に、前記被写体人物の目の目開閉率を判定するステップと、
記憶部に、前記判定された前記被写体人物の目の目開閉率を含む目開閉率情報を記憶するステップと、
前記判定された前記被写体人物の目の目開閉率と、前記記憶部に記憶されている前記目開閉率情報における目開閉率に所定の補正許容率を乗じた目開閉率とを比較するステップと、
前記比較結果に応じて、前記判定された前記目開閉率を補正するステップと、を備える撮像方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2012−252383(P2012−252383A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−122391(P2011−122391)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】