撮像装置、画像合成装置及びそのプログラム
【課題】主画像と副画像を効果的に合成可能な撮像装置、画像合成装置を提供する。
【解決手段】撮像装置1は、被写体を撮像して撮影画像を取得する撮像部3と、前記撮影画像を第1の画像として取得する第1の画像取得手段と、第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得手段と、前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得手段と、前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域と対応付けて変換して変換画像を取得する変換手段と、前記第2の画像中の第2の四角領域に、前記変換画像を合成する合成手段とを備える。
【解決手段】撮像装置1は、被写体を撮像して撮影画像を取得する撮像部3と、前記撮影画像を第1の画像として取得する第1の画像取得手段と、第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得手段と、前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得手段と、前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域と対応付けて変換して変換画像を取得する変換手段と、前記第2の画像中の第2の四角領域に、前記変換画像を合成する合成手段とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、画像合成装置及びそのプログラムに関し、詳しくは、主画像中の指定領域内に、副画像中の指定領域画像を填め込み合成する撮像装置、画像合成装置及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータやワークステーション、あるいは、デジタルカメラ等の画像処理の分野においては、ディスプレイやモニタ画面上での画像合成が広く行われている。たとえば、下記の特許文献1には、フレームメモリに保持されている主画像中の指定領域内に、画像メモリに格納された副画像中の指定領域画像の縮小又は拡大画像を填め込み合成する技術(以下、従来技術という。)が記載されている。
【0003】
ところで、この従来技術における“指定領域”は正方形又は長方形といった「矩形」であるが、画像合成によっては、矩形以外の形状、たとえば、左右辺の長さが異なる「横台形」の領域に、「矩形」である副画像の填め込みが求められることがあるものの、上記の従来技術は、この要求に応えることができない。
【0004】
【特許文献1】特開平5−114026号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
つまり、上記技術にあっては、主画像と副画像を合成するとしても、その自由度が低いため、所望の画像を得ることが難しく、特に、画像の撮影に際してこのような合成画像を簡易に得ることが課題となっていた。
【0006】
そこで、本発明の目的は、主画像と副画像を効果的に合成可能な撮像装置、画像合成装置及びそのプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、被写体を撮像して撮影画像を取得する撮像手段と、前記撮影画像を第1の画像として取得する第1の画像取得手段と、第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得手段と、前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得手段と、前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換手段と、前記第2の画像中の第2の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成手段と、を備えることを特徴とする撮像装置である。
請求項2記載の発明は、被写体を撮像して撮影画像を取得する撮像手段と、前記撮影画像を第1の画像として取得する第1の画像取得手段と、第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得手段と、前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得手段と、前記第2の四角領域内の第2の画像を、前記第1の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換手段と、前記第1の画像中の第1の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成手段と、を備えることを特徴とする撮像装置である。
請求項3記載の発明は、前記第1の四角領域内の第1の画像は、前記第1の画像全体であることを特徴とする請求項1記載の撮像装置である。
請求項4記載の発明は、前記第2の四角領域内の第2の画像は、前記第2の画像全体であることを特徴とする請求項2記載の撮像装置である。
請求項5記載の発明は、前記第2の画像は、前記撮像手段による撮影画像であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置である。
請求項6記載の発明は、合成用画像を記憶する記憶手段を備え、前記第2の画像は、前記合成用画像であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置である。
請求項7記載の発明は、前記第1の画像は、前記撮像手段から出力されるスルー画像であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置である。
請求項8記載の発明は、前記第1の画像は、前記撮像手段による撮影済み画像であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置である。
請求項9記載の発明は、前記第1の領域取得手段は、前記第1の画像平面上に方形である領域が複数存在する場合に、その内の一つをユーザ操作に応答して選択することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置である。
請求項10記載の発明は、前記第2の領域取得手段は、前記第2の画像平面上に方形である領域が複数存在する場合に、その内の一つをユーザ操作に応答して選択することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置である。
請求項11記載の発明は、前記合成手段は、前記第2の画像中の第2の四角領域に、前記変換画像を合成する際に、前記変換画像が入りきらない形状の場合は、当該変換画像の中心を基準にして切り出した後、その切り出し画像を前記第2の画像中の第2の四角領域に合成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置である。
請求項12記載の発明は、前記合成手段は、前記第2の画像中の第2の四角領域に、前記変換画像を合成する際に、前記変換画像が入りきらない形状の場合は、当該変換画像の縦又は横寸法を縮小し、その縮小画像を前記第2の画像中の第2の四角領域に合成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置である。
請求項13記載の発明は、前記第1の領域取得手段が取得する第1の四角領域は矩形の領域であり、前記変換手段は、矩形の領域である前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づき形状変換して変換画像を取得することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置である。
請求項14記載の発明は、前記変換手段は、この変換手段で生成している前記変換画像を台形補正した場合に得られる画像が、前記第1の画像の一部分を切り出した画像のうちの一つと相似の関係にあるように画像の変換を行うことを特徴とする請求項13に記載の撮像装置である。
請求項15記載の発明は、前記第2の領域取得手段が取得する第2の四角領域は矩形の領域であり、前記変換手段は、矩形の領域である前記第2の四角領域内の第2の画像を、前記第1の四角領域の形状に基づき形状変換して変換画像を取得することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置である。
請求項16記載の発明は、前記変換手段は、この変換手段で生成している前記変換画像を台形補正した場合に得られる画像が、前記第2の画像の一部分を切り出した画像のうちの一つと相似の関係にあるように画像の変換を行うことを特徴とする請求項15に記載の撮像装置である。
請求項17記載の発明は、第3の画像平面上の方形である第3の四角領域を取得する第3の領域取得手段と、第3の画像平面上であって前記第3の四角領域を含み、形状がこの第3の四角領域と相似である第4の四角領域を取得する第4の領域取得手段と、前記第4の領域取得手段で取得した前記第4の領域内の前記第3の画像を台形補正した第4の画像を取得する第3の画像取得手段と、を備え、前記第1の画像をこの第4の画像として、前記第1の領域を前記第4の画像内であって前記台形補正後の前記第3の領域とすることを特徴とする請求項1記載の撮像装置である。
請求項18記載の発明は、第3の画像平面上の方形である第3の四角領域を取得する第3の領域取得手段と、第3の画像平面上であって前記第3の四角領域を含み、形状がこの第3の四角領域と相似である第4の四角領域を取得する第4の領域取得手段と、前記第4の領域取得手段で取得した前記第4の領域内の前記第3の画像を台形補正した第4の画像を取得する第3の画像取得手段と、を備え、前記第2の画像をこの第4の画像として、前記第2の領域を前記第4の画像内であって前記台形補正後の前記第3の領域とすることを特徴とする請求項2記載の撮像装置である。
請求項19記載の発明は、第1の画像を取得する第1の画像取得手段と、第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得手段と、前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得手段と、前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換手段と、前記第2の画像中の第2の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置である。
請求項20記載の発明は、被写体を撮像して撮影画像を取得する撮像手段を備える撮像装置に、前記撮影画像を第1の画像として取得する第1の画像取得機能と、第2の画像を取得する第2の画像取得機能と、前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得機能と、前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得機能と、前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換機能と、前記第2の画像中の第2の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成機能と、を実現させることを特徴とするプログラムである。
請求項21記載の発明は、被写体を撮像して撮影画像を取得する撮像手段を備える撮像装置に、前記撮影画像を第1の画像として取得する第1の画像取得機能と、第2の画像を取得する第2の画像取得機能と、前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得機能と、前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得機能と、前記第2の四角領域内の第2の画像を、前記第1の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換機能と、前記第1の画像中の第1の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成機能と、を実現させることを特徴とするプログラムである。
請求項22記載の発明は、画像処理装置に、第1の画像を取得する第1の画像取得機能と、第2の画像を取得する第2の画像取得機能と、前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得機能と、前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得機能と、前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換機能と、前記第2の画像中の第2の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成機能と、を実現させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、主画像と副画像を効果的に合成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を、デジタルカメラ等の撮像装置への適用を例にして、図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置の概念構成図である。この図において、撮像装置1は、不図示の被写体の像を光学系2を介して取り込み、その像を電気信号に変換し、画像信号として出力するCCDやCMOS等の撮像部3と、撮像部3からの撮像信号に対してガンマ補正等の所要の画像処理を施す画像処理部4と、画像処理済みの画像信号を構図確認用のスルー画像として表示したり撮影済みの画像を再生表示したり必要に応じて各種設定用のメニューを表示したりする液晶ディスプレイパネルからなる表示部5と、撮影済み画像を記憶する記憶部6と、シャッタボタン7やモードボタン8などの様々な操作ボタン類を有する操作部9と、バッテリを含む電源部10と、外部機器(パソコン等)との間で画像データなどをやり取りする入出力部11と、撮像装置1の動作を統括制御する制御部12とを備える。なお、これ以外にも、ストロボ発光部などを備えるが、図面の煩雑化を避けるためにここでは割愛している。
【0011】
制御部12は、たとえば、CPU13やRAM14及びROM15などを含んで構成されており、CPU13は、ROM15に格納されている制御プログラムや制御データをRAM14に読み出して実行することにより、撮像装置1に必要な各種機能(撮影機能や再生機能等)を実現するものである。
【0012】
図2は、制御部12のCPU13で実行される制御プログラムの簡略フローを示す図である。このプログラムは、撮像装置1の電源をオンにしたときに実行される。このプログラムを開始すると、まず、撮像装置1の動作モード(撮影モード/再生モード)を判定する(ステップS1)。この動作モードは、ユーザ(撮影者)の所望に応じて、操作部9のモードボタン8により任意に変更できるようになっている。
【0013】
ステップS1で撮影モードを判定した場合は、撮影処理を実行し(ステップS2)、再生モードを判定した場合は、再生処理を実行する(ステップS3)。
【0014】
図3は、撮影処理の簡略フローを示す図である。この図において、撮影処理を開始すると、まず、スルー画像を表示し(ステップS11)、画像合成モードであるか否かを判定する(ステップS12)。そして、画像合成モードでなければ、通常の撮影モードであると判断して、操作部9のシャッタボタン7の押し下げ操作(以下、シャッタレリーズという。)を判定し(ステップS13)、シャッタレリーズを判定すると、画像処理部4から出力された撮像部3の撮影画像を取り込み(ステップS14)、その撮影画像を記憶部6に記憶保存する(ステップS15)。
【0015】
一方、ステップS12で画像合成モードが判定されたときは、シャッタレリーズを判定し(ステップS16)、シャッタレリーズを判定すると、画像処理部4から出力された撮像部3の撮影画像を「第1の画像」として取り込む(ステップS17)と共に、記憶部6に保存されている所定の画像(たとえば、テンプレート画像)を「第2の画像」として取り込み(ステップS18)、これらの第1の画像と第2の画像に対して後述の合成処理を実行し(ステップS19)、その合成画像を記憶部6に記憶保存する(ステップS15)。
なお、ここでは撮影画像である「第1の画像」の取り込み後に、所定の画像である「第2の画像」を取り込むように構成しているが、状況に応じて順番を逆にしても構わない。
【0016】
図4は、再生処理の簡略フローを示す図である。この図において、再生処理を開始すると、まず、画像合成モードであるか否かを判定する(ステップS21)。そして、画像合成モードでなければ、通常の再生モードであると判断して、記憶部6に保存されている撮影済み画像のサムネイルリストを表示部5に表示し(ステップS22)、ユーザによる再生画像の選択操作(ステップS23)に応答して、その選択画像を表示部5に表示する(ステップS24)。
【0017】
一方、ステップS21で画像合成モードが判定されたときは、記憶部6に保存されている撮影済み画像のサムネイルリストを表示部5に表示し(ステップS25)、ユーザによる「第1の画像」の選択操作(ステップS26)と「第2の画像」の選択操作(ステップS27)とに応答して、それらの選択画像(第1の画像と第2の画像)に対して後述の合成処理を実行し(ステップS28)、その合成画像を表示部5に表示(ステップS29)した後、又は、表示と並行して、その合成画像を記憶部6に記憶保存する(ステップS30)。
【0018】
図5は、撮影処理と再生処理に共通の合成処理(図3のステップS19及び図4のステップS29)の簡略フローを示す図、図6は、その合成処理の概念図である。これらの図において、合成処理を開始すると、まず、第1の画像21の中の矩形状指定領域22に含まれる画像(以下、被合成画像23という。)を抽出する(ステップS31及び図6の(a))。ここでは、被合成画像23は、説明の便宜上、アルファベットの“A”の文字が写っているものとする。
【0019】
次いで、第2の画像24の中に合成領域25を設定する(ステップS32及び図6の(b))。この合成領域25の形状は任意であり、ここでは、たとえば、左右辺の長さが異なる横台形状であるものとする。
【0020】
次いで、合成領域25の形に対応させて、被合成画像23の形を変形する(ステップS33及び図6の(c))。ここでは、合成領域25の形に対応させる一つの例として、合成領域25の形に合わせて被合成画像23の形を横台形画像26に変形している。この変形には、公知のアファイン変換を用いることが好ましい。
【0021】
次いで、変換後の被合成画像23(つまり、この例の場合は横台形画像26)を、第2の画像24の中の合成領域25に填め込み合成して、最終的な合成画像27を得る(ステップS34及び図6の(d))。
【0022】
以上のとおり、本実施形態によれば、第2の画像24の合成領域25に、第1の画像21の矩形状指定領域22に含まれる画像(被合成画像23)を嵌め込む際に、第2の画像24の合成領域25の形状を考慮して、被合成画像23の形を適切に変更した上で上記填め込みを簡易に行うことができるという、冒頭で説明した従来技術にない格別な効果を得ることができる。
【0023】
なお、本発明は以上の実施形態に限定されることなく、その思想の範囲内において、様々な発展例や変形例を含むことはもちろんであり、たとえば、以下のようにしてもよい。
【0024】
前記の実施形態においては、撮影モード時の画像合成を行う際に、第2の画像24の合成領域25に、第1の画像21の矩形状指定領域22に含まれる画像(被合成画像23)を嵌め込むようにしているが、この逆であってもよい。つまり、図示はしないが、第1の画像21の合成領域に、第2の画像24の矩形状指定領域に含まれる画像(被合成画像23)を嵌め込むようにしてもよい。
【0025】
また、前記の実施形態においては、撮影モード時の画像合成を行う際の第1の画像21は撮像部3によって撮影された撮影画像であり、第2の画像24は記憶部6に保存されている所定の画像(たとえば、合成用画像であるテンプレート画像)であるが、これを逆にしてもよい。つまり、第1の画像21を記憶部6に保存されている所定の画像(たとえば、テンプレート画像)とし、第2の画像24を撮像部3によって撮影された撮影画像としてもよい。あるいは、記憶部6に保存されている所定の画像(たとえば、テンプレート画像)の代わりに他の画像、たとえば、スルー画像を用いてもよい。
【0026】
たとえば、合成用画像である第1の画像を選択しておき、この第1の画像の所望の領域に、スルー画像である第2の画像を表示するようにしてもよい。
【0027】
この時、スルー画像は、上記した合成処理により、合成領域に対応させて画像の形状を変形させた上で表示されていることが望ましい。つまり、合成用画像である第1の画像の中の所望の領域に、スルー画像である第2の画像を、上記合成処理により変形させた上で表示しているこの状態で、シャッターキーを押下することで、上記したスルー画像を、撮影画像と置き換えるようにして合成画像を生成するようにすることが望ましい。
【0028】
これにより、画像合成後の状態をスルー画像として確認しながら所望の合成画像を撮影して合成することができるというメリットがある。従来は、合成後の画像のでき具合を考慮しながら画像合成用の撮影を行なうことはできなかったので、このように構成することは特にメリットがある。
【0029】
このことについて、具体例を挙げて説明する。今、第1の画像として、たとえば、額縁のようなもの(以下、説明の便宜上、額縁とする。)が写った画像を想定し、その第1の画像の額縁内にスルー画像(第2の画像)を表示することを考える。この場合、撮影者は、表示部5に表示されているモニター画像(第1の画像の額縁内のスルー画像)を見ながら、構図を調整し、所望の構図が得られた時点で撮影を行う(シャッタレリーズする)ことになるが、撮影された画像は、あたかも額縁内に被写体が嵌め込まれたものとなり、結局、いわゆる「プリクラ」のような遊び心に溢れた合成画像を得ることができる。
【0030】
ここで、額縁内にスルー画像を嵌め込む際には、元のスルー画像の大きさを額縁の大きさに合わせて縮小することになる。また、額縁の形が矩形以外の形状になっている場合は、上記の縮小と共に、元のスルー画像の形状を額縁の形に合わせて変形する。
【0031】
また、合成領域25の形に対応させて被合成画像23の形を変形する(ステップS33及び図6の(c))とは、前記の例示のとおりに、合成領域25の形が横台形状である場合に、それに合わせて被合成画像23の形を横台形画像26に変形することだけでなく、その他の態様も含むものである。すなわち、合成領域25にぴったりと収まるように被合成画像23の形を変形するのみならず、被合成画像23が合成領域25から若干はみ出す程度に変形する態様も含むものである。これにより、より自然な状態での合成画像とできることがある。
【0032】
また、被合成画像23は、第1の画像21の全体であってもよい。
図7(a)は、第1の画像21の全体を被合成画像23とする場合の概念図である。この図において、被合成画像23は、第1の画像21の全体であり、このままでは大きすぎて第2の画像24の合成領域25に収まらない。そこで、この場合には、被合成画像23(=第1の画像21)の全体を縮小した上、その縮小画像28を、合成領域25の形に対応させて変形する。
【0033】
また、主要被写体が合成領域25に入りきらない程度に大き過ぎる被合成画像23の場合には、その被合成画像23の主要被写体の要部を切り出すようにしてもよい。
図7(b)は、主要被写体が大き過ぎる被合成画像23の対策を示す概念図である。この図において、第1の画像21の中の矩形状指定領域22から抽出された被合成画像23は、第2の画像24の合成領域25に対して相当に大きく、このままでは、合成領域25の形に対応させて被合成画像23の形を変形しても、合成領域25に収まらない。そこで、このような場合には、被合成画像23の面積中心点Paを基準にして適切な範囲を切り出し、その切り出し画像29を合成領域25の形に対応させて変形した上、第2の画像24の合成領域25に填め込み合成すればよい。
【0034】
あるいは、次のようにしてもよい。
図7(c)は、主要被写体が大き過ぎる被合成画像23の他の対策を示す概念図である。この図においても、第1の画像21の中の矩形状指定領域22から抽出された被合成画像23は、第2の画像24の合成領域25に対して相当に大きく、このままでは、合成領域25の形に対応させて被合成画像23の形を変形しても、合成領域25に収まらない。そこで、このような場合には、被合成画像23の縦又は横寸法(ここでは縦寸法)を縮小し、その縮小画像30を合成領域25の形に対応させて変形した上、第2の画像24の合成領域25に填め込み合成すればよい。
【0035】
または、前記の実施形態では、第1の画像21の中の矩形状指定領域22に含まれる画像(以下、被合成画像23という。)を抽出する(ステップS31及び図6の(a))とされており、この抽出には、たとえば、画像の輪郭抽出の技術を応用できるものの、画像の内容によっては、複数の矩形領域が抽出されてしまうことがあり、この場合、前記被合成画像23の抽出に不都合を来してしまう。
【0036】
図8は、複数の矩形領域が抽出されてしまった場合の対策を示す概念図である。この図において、表示部5のモニタ画面上には、第1の画像21の中から抽出された複数の矩形領域31〜34が“枠取り”されて表示されている。ユーザは、それらの矩形領域31〜34から所望の領域を選択する。たとえば、太枠で示されている左下の矩形領域33が選択されたとすると、この矩形領域33が前述の矩形状指定領域22となり、以降、この矩形状指定領域22に含まれる画像が被合成画像23として抽出される。
【0037】
または、以下のようにしてもよい。
図9は、アスペクト比の調整概念図である。まず、図示の例は、画像110の台形状の領域101に、画像103の全体を嵌め込むことを想定したものである。ここで、画像103は、画像120の中の所定の領域を矩形に切り出したものであるものとする。
【0038】
その場合の処理の一例を下記に示す。
先ず、領域101の台形補正を行い、矩形状の領域102を作成する。
このとき、台形補正を行った際のアフィンパラメータAを、RAM14に記憶しておく。
【0039】
そして、領域102と画像103のアスペクト比を比較し、領域102のアスペクト比になるように、画像103を加工する。具体的には、領域102の横寸法をaとすると共に縦寸法をbとし、画像103の横寸法をa´とすると共に縦寸法をb´としたとき、a/a´<=b/b´のときは、領域102のアスペクト比に対して、画像103のアスペクト比は横に幅広いので、領域102のアスペクト比からはみ出る部分を左右均等に切り取ると共に、切り取った画像をb/b´倍することで、領域102にちょうど適合する画像105を生成し、この画像105を画像104とする。
【0040】
また、a/a´>b/b´のときは、領域102のアスペクト比に対して、画像103のアスペクト比は縦に幅広いので、領域102のアスペクト比からはみ出る部分を上下均等に切り取ると共に、切り取った画像をa/a´倍することで、領域102にちょうど適合する画像106を生成し、この画像106を画像104とする。
【0041】
つまり、画像104とは、画像103と相似にある画像104´の所定部分を切り取り、領域102に当てはまるようにしたものと同等である。
【0042】
ここでは、画像の切り取り後に変倍を行っているが、変倍後に画像の切り取りを行うように構成しても構わない。
【0043】
なお、上記においては、左右または上下の領域を均等に切り取るように構成したが、このようではなくともよく、主要被写体を検出して、その主要被写体の位置に基づいて、画像を切り取り領域を変化させてもよい。例えば、主要被写体の中心位置を算出して、計算した中心位置から、左右又は上下均等に画像を残して領域102と同等のアスペクト比部分を形成し、残りの部分を削除する構成としても構わない。
【0044】
上記のようにして作成した画像104を、今度は、領域101を領域102に変換したときのアフィンパラメータであるアフィンパラメータAを用いて、台形補正の逆変換を行い、画像104の形状を、画像107の形状になるように変形する。つまり、画像107は、領域101に丁度等しい形状となる。
【0045】
このようにして、画像110の領域101部分に画像107を合成した画像110´を合成することができる。
【0046】
これにより、画像103が矩形であるがために、下記のメリットを得ることができる。画像110から選択された領域である領域101が、例えば、直方体の表示領域を持つテレビを斜めから撮影したときのテレビの画面枠となる領域であるような場合、上記の変換方法を用いることにより、画像107は、画像110の中で、もしもこのテレビを正面から見たなら、画像104のようにみえるかのように表現される。
【0047】
つまり、画像110の中で、画像107は、あたかもそのテレビの中で、自然に表示されている画像であるかのように表現される。
【0048】
このように、上記の画像合成方法においては、領域101が画像110の中で、もともと矩形である領域を斜めから撮影したために、画像110の中では矩形として表現されていない領域であるような場合に、矩形である所望の画像(例えば画像103)を、もし領域101を正面から撮影した場合に、正しい縦横比で表示されるように、適切に画像103を加工して、画像110に合成することを可能にする。
【0049】
したがって、画像104と、画像103の部分画像のうちの一つが相似の関係になっているので、領域101が、ある方向から撮影した場合に矩形となる場合において、画像110の中で、画像103を、より自然に、領域101にはめこむことが可能になる。
【0050】
なお、上記図9に係る実施形態においては、画像110中の領域101は台形状であるとしたが、これに限らず、以下のようなものであってもよい。
【0051】
図10は、他の画像変形概念図である。この図において、画像110中であって、領域101を含み、形状がこの領域101と相似である領域101´を設定して、この領域101´内部の画像110を切り取って台形補正を行った台形補正画像130を取得し、その台形補正画像130内の、前記領域101に相当する領域である領域131(領域101´の台形補正に伴い、領域101自体も同時に台形補正されている。つまり領域131は矩形である。)を取得するようにして、ここで求めた台形補正画像130を画像110として、領域131を領域101として再設定した上で、図9に係る画像変換を行なうようにしても構わない。
【0052】
また、同様にして、図6に係る実施形態においても、本なおがきは適用可能である。
【0053】
図11は、さらに他の画像変形概念図である。この図において、図6に係る実施形態においては、画像24中の領域25は台形状であるとしたが、画像24中であって、領域25を含み、形状がこの領域25と相似である領域25´を設定して、この領域25´内部の画像24を切り取って台形補正を行った台形補正画像140を取得し、その台形補正画像140内の、前記領域25に相当する領域である領域141(領域25´の台形補正に伴い、領域25自体も同時に台形補正されている。つまり領域141は矩形である。)を取得するようにして、ここで求めた台形補正画像140を画像24として、領域141を領域25として再設定した上で、図6に係る画像変換を行なうようにしても構わない。
【0054】
これにより、また異なった風合いの画像を取得することが可能となる。
【0055】
また、これにより、例えば領域101から領域102への台形補正と、これに伴う画像104から画像107への逆台形補正を行う必要が無くなり、処理の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の実施形態に係る撮像装置の概念構成図である。
【図2】制御部12のCPU13で実行される制御プログラムの簡略フローを示す図である。
【図3】撮影処理の簡略フローを示す図である。
【図4】再生処理の簡略フローを示す図である。
【図5】撮影処理と再生処理に共通の合成処理の簡略フローを示す図である。
【図6】合成処理の概念図である。
【図7】実施形態の変形例を示す図である。
【図8】複数の矩形領域が抽出されてしまった場合の対策を示す概念図である。
【図9】アスペクト比の調整概念図である。
【図10】他の画像変形概念図である。
【図11】さらに他の画像変形概念図である。
【符号の説明】
【0057】
1 撮像装置
3 撮像部(撮像手段)
6 記憶部(記憶手段)
12 制御部(第1の画像取得手段、第2の画像取得手段、第3の画像取得手段、第1の領域取得手段、第2の領域取得手段、第3の領域取得手段、第4の領域取得手段、変換手段、合成手段)
21 第1の画像
22 矩形状指定領域(第1の四角領域)
24 第2の画像
25 合成領域(第2の四角領域)
26 横台形画像(変換画像)
29 切り出し画像
30 縮小画像
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、画像合成装置及びそのプログラムに関し、詳しくは、主画像中の指定領域内に、副画像中の指定領域画像を填め込み合成する撮像装置、画像合成装置及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータやワークステーション、あるいは、デジタルカメラ等の画像処理の分野においては、ディスプレイやモニタ画面上での画像合成が広く行われている。たとえば、下記の特許文献1には、フレームメモリに保持されている主画像中の指定領域内に、画像メモリに格納された副画像中の指定領域画像の縮小又は拡大画像を填め込み合成する技術(以下、従来技術という。)が記載されている。
【0003】
ところで、この従来技術における“指定領域”は正方形又は長方形といった「矩形」であるが、画像合成によっては、矩形以外の形状、たとえば、左右辺の長さが異なる「横台形」の領域に、「矩形」である副画像の填め込みが求められることがあるものの、上記の従来技術は、この要求に応えることができない。
【0004】
【特許文献1】特開平5−114026号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
つまり、上記技術にあっては、主画像と副画像を合成するとしても、その自由度が低いため、所望の画像を得ることが難しく、特に、画像の撮影に際してこのような合成画像を簡易に得ることが課題となっていた。
【0006】
そこで、本発明の目的は、主画像と副画像を効果的に合成可能な撮像装置、画像合成装置及びそのプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、被写体を撮像して撮影画像を取得する撮像手段と、前記撮影画像を第1の画像として取得する第1の画像取得手段と、第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得手段と、前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得手段と、前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換手段と、前記第2の画像中の第2の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成手段と、を備えることを特徴とする撮像装置である。
請求項2記載の発明は、被写体を撮像して撮影画像を取得する撮像手段と、前記撮影画像を第1の画像として取得する第1の画像取得手段と、第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得手段と、前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得手段と、前記第2の四角領域内の第2の画像を、前記第1の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換手段と、前記第1の画像中の第1の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成手段と、を備えることを特徴とする撮像装置である。
請求項3記載の発明は、前記第1の四角領域内の第1の画像は、前記第1の画像全体であることを特徴とする請求項1記載の撮像装置である。
請求項4記載の発明は、前記第2の四角領域内の第2の画像は、前記第2の画像全体であることを特徴とする請求項2記載の撮像装置である。
請求項5記載の発明は、前記第2の画像は、前記撮像手段による撮影画像であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置である。
請求項6記載の発明は、合成用画像を記憶する記憶手段を備え、前記第2の画像は、前記合成用画像であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置である。
請求項7記載の発明は、前記第1の画像は、前記撮像手段から出力されるスルー画像であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置である。
請求項8記載の発明は、前記第1の画像は、前記撮像手段による撮影済み画像であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置である。
請求項9記載の発明は、前記第1の領域取得手段は、前記第1の画像平面上に方形である領域が複数存在する場合に、その内の一つをユーザ操作に応答して選択することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置である。
請求項10記載の発明は、前記第2の領域取得手段は、前記第2の画像平面上に方形である領域が複数存在する場合に、その内の一つをユーザ操作に応答して選択することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置である。
請求項11記載の発明は、前記合成手段は、前記第2の画像中の第2の四角領域に、前記変換画像を合成する際に、前記変換画像が入りきらない形状の場合は、当該変換画像の中心を基準にして切り出した後、その切り出し画像を前記第2の画像中の第2の四角領域に合成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置である。
請求項12記載の発明は、前記合成手段は、前記第2の画像中の第2の四角領域に、前記変換画像を合成する際に、前記変換画像が入りきらない形状の場合は、当該変換画像の縦又は横寸法を縮小し、その縮小画像を前記第2の画像中の第2の四角領域に合成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置である。
請求項13記載の発明は、前記第1の領域取得手段が取得する第1の四角領域は矩形の領域であり、前記変換手段は、矩形の領域である前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づき形状変換して変換画像を取得することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置である。
請求項14記載の発明は、前記変換手段は、この変換手段で生成している前記変換画像を台形補正した場合に得られる画像が、前記第1の画像の一部分を切り出した画像のうちの一つと相似の関係にあるように画像の変換を行うことを特徴とする請求項13に記載の撮像装置である。
請求項15記載の発明は、前記第2の領域取得手段が取得する第2の四角領域は矩形の領域であり、前記変換手段は、矩形の領域である前記第2の四角領域内の第2の画像を、前記第1の四角領域の形状に基づき形状変換して変換画像を取得することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置である。
請求項16記載の発明は、前記変換手段は、この変換手段で生成している前記変換画像を台形補正した場合に得られる画像が、前記第2の画像の一部分を切り出した画像のうちの一つと相似の関係にあるように画像の変換を行うことを特徴とする請求項15に記載の撮像装置である。
請求項17記載の発明は、第3の画像平面上の方形である第3の四角領域を取得する第3の領域取得手段と、第3の画像平面上であって前記第3の四角領域を含み、形状がこの第3の四角領域と相似である第4の四角領域を取得する第4の領域取得手段と、前記第4の領域取得手段で取得した前記第4の領域内の前記第3の画像を台形補正した第4の画像を取得する第3の画像取得手段と、を備え、前記第1の画像をこの第4の画像として、前記第1の領域を前記第4の画像内であって前記台形補正後の前記第3の領域とすることを特徴とする請求項1記載の撮像装置である。
請求項18記載の発明は、第3の画像平面上の方形である第3の四角領域を取得する第3の領域取得手段と、第3の画像平面上であって前記第3の四角領域を含み、形状がこの第3の四角領域と相似である第4の四角領域を取得する第4の領域取得手段と、前記第4の領域取得手段で取得した前記第4の領域内の前記第3の画像を台形補正した第4の画像を取得する第3の画像取得手段と、を備え、前記第2の画像をこの第4の画像として、前記第2の領域を前記第4の画像内であって前記台形補正後の前記第3の領域とすることを特徴とする請求項2記載の撮像装置である。
請求項19記載の発明は、第1の画像を取得する第1の画像取得手段と、第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得手段と、前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得手段と、前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換手段と、前記第2の画像中の第2の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置である。
請求項20記載の発明は、被写体を撮像して撮影画像を取得する撮像手段を備える撮像装置に、前記撮影画像を第1の画像として取得する第1の画像取得機能と、第2の画像を取得する第2の画像取得機能と、前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得機能と、前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得機能と、前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換機能と、前記第2の画像中の第2の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成機能と、を実現させることを特徴とするプログラムである。
請求項21記載の発明は、被写体を撮像して撮影画像を取得する撮像手段を備える撮像装置に、前記撮影画像を第1の画像として取得する第1の画像取得機能と、第2の画像を取得する第2の画像取得機能と、前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得機能と、前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得機能と、前記第2の四角領域内の第2の画像を、前記第1の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換機能と、前記第1の画像中の第1の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成機能と、を実現させることを特徴とするプログラムである。
請求項22記載の発明は、画像処理装置に、第1の画像を取得する第1の画像取得機能と、第2の画像を取得する第2の画像取得機能と、前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得機能と、前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得機能と、前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換機能と、前記第2の画像中の第2の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成機能と、を実現させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、主画像と副画像を効果的に合成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を、デジタルカメラ等の撮像装置への適用を例にして、図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置の概念構成図である。この図において、撮像装置1は、不図示の被写体の像を光学系2を介して取り込み、その像を電気信号に変換し、画像信号として出力するCCDやCMOS等の撮像部3と、撮像部3からの撮像信号に対してガンマ補正等の所要の画像処理を施す画像処理部4と、画像処理済みの画像信号を構図確認用のスルー画像として表示したり撮影済みの画像を再生表示したり必要に応じて各種設定用のメニューを表示したりする液晶ディスプレイパネルからなる表示部5と、撮影済み画像を記憶する記憶部6と、シャッタボタン7やモードボタン8などの様々な操作ボタン類を有する操作部9と、バッテリを含む電源部10と、外部機器(パソコン等)との間で画像データなどをやり取りする入出力部11と、撮像装置1の動作を統括制御する制御部12とを備える。なお、これ以外にも、ストロボ発光部などを備えるが、図面の煩雑化を避けるためにここでは割愛している。
【0011】
制御部12は、たとえば、CPU13やRAM14及びROM15などを含んで構成されており、CPU13は、ROM15に格納されている制御プログラムや制御データをRAM14に読み出して実行することにより、撮像装置1に必要な各種機能(撮影機能や再生機能等)を実現するものである。
【0012】
図2は、制御部12のCPU13で実行される制御プログラムの簡略フローを示す図である。このプログラムは、撮像装置1の電源をオンにしたときに実行される。このプログラムを開始すると、まず、撮像装置1の動作モード(撮影モード/再生モード)を判定する(ステップS1)。この動作モードは、ユーザ(撮影者)の所望に応じて、操作部9のモードボタン8により任意に変更できるようになっている。
【0013】
ステップS1で撮影モードを判定した場合は、撮影処理を実行し(ステップS2)、再生モードを判定した場合は、再生処理を実行する(ステップS3)。
【0014】
図3は、撮影処理の簡略フローを示す図である。この図において、撮影処理を開始すると、まず、スルー画像を表示し(ステップS11)、画像合成モードであるか否かを判定する(ステップS12)。そして、画像合成モードでなければ、通常の撮影モードであると判断して、操作部9のシャッタボタン7の押し下げ操作(以下、シャッタレリーズという。)を判定し(ステップS13)、シャッタレリーズを判定すると、画像処理部4から出力された撮像部3の撮影画像を取り込み(ステップS14)、その撮影画像を記憶部6に記憶保存する(ステップS15)。
【0015】
一方、ステップS12で画像合成モードが判定されたときは、シャッタレリーズを判定し(ステップS16)、シャッタレリーズを判定すると、画像処理部4から出力された撮像部3の撮影画像を「第1の画像」として取り込む(ステップS17)と共に、記憶部6に保存されている所定の画像(たとえば、テンプレート画像)を「第2の画像」として取り込み(ステップS18)、これらの第1の画像と第2の画像に対して後述の合成処理を実行し(ステップS19)、その合成画像を記憶部6に記憶保存する(ステップS15)。
なお、ここでは撮影画像である「第1の画像」の取り込み後に、所定の画像である「第2の画像」を取り込むように構成しているが、状況に応じて順番を逆にしても構わない。
【0016】
図4は、再生処理の簡略フローを示す図である。この図において、再生処理を開始すると、まず、画像合成モードであるか否かを判定する(ステップS21)。そして、画像合成モードでなければ、通常の再生モードであると判断して、記憶部6に保存されている撮影済み画像のサムネイルリストを表示部5に表示し(ステップS22)、ユーザによる再生画像の選択操作(ステップS23)に応答して、その選択画像を表示部5に表示する(ステップS24)。
【0017】
一方、ステップS21で画像合成モードが判定されたときは、記憶部6に保存されている撮影済み画像のサムネイルリストを表示部5に表示し(ステップS25)、ユーザによる「第1の画像」の選択操作(ステップS26)と「第2の画像」の選択操作(ステップS27)とに応答して、それらの選択画像(第1の画像と第2の画像)に対して後述の合成処理を実行し(ステップS28)、その合成画像を表示部5に表示(ステップS29)した後、又は、表示と並行して、その合成画像を記憶部6に記憶保存する(ステップS30)。
【0018】
図5は、撮影処理と再生処理に共通の合成処理(図3のステップS19及び図4のステップS29)の簡略フローを示す図、図6は、その合成処理の概念図である。これらの図において、合成処理を開始すると、まず、第1の画像21の中の矩形状指定領域22に含まれる画像(以下、被合成画像23という。)を抽出する(ステップS31及び図6の(a))。ここでは、被合成画像23は、説明の便宜上、アルファベットの“A”の文字が写っているものとする。
【0019】
次いで、第2の画像24の中に合成領域25を設定する(ステップS32及び図6の(b))。この合成領域25の形状は任意であり、ここでは、たとえば、左右辺の長さが異なる横台形状であるものとする。
【0020】
次いで、合成領域25の形に対応させて、被合成画像23の形を変形する(ステップS33及び図6の(c))。ここでは、合成領域25の形に対応させる一つの例として、合成領域25の形に合わせて被合成画像23の形を横台形画像26に変形している。この変形には、公知のアファイン変換を用いることが好ましい。
【0021】
次いで、変換後の被合成画像23(つまり、この例の場合は横台形画像26)を、第2の画像24の中の合成領域25に填め込み合成して、最終的な合成画像27を得る(ステップS34及び図6の(d))。
【0022】
以上のとおり、本実施形態によれば、第2の画像24の合成領域25に、第1の画像21の矩形状指定領域22に含まれる画像(被合成画像23)を嵌め込む際に、第2の画像24の合成領域25の形状を考慮して、被合成画像23の形を適切に変更した上で上記填め込みを簡易に行うことができるという、冒頭で説明した従来技術にない格別な効果を得ることができる。
【0023】
なお、本発明は以上の実施形態に限定されることなく、その思想の範囲内において、様々な発展例や変形例を含むことはもちろんであり、たとえば、以下のようにしてもよい。
【0024】
前記の実施形態においては、撮影モード時の画像合成を行う際に、第2の画像24の合成領域25に、第1の画像21の矩形状指定領域22に含まれる画像(被合成画像23)を嵌め込むようにしているが、この逆であってもよい。つまり、図示はしないが、第1の画像21の合成領域に、第2の画像24の矩形状指定領域に含まれる画像(被合成画像23)を嵌め込むようにしてもよい。
【0025】
また、前記の実施形態においては、撮影モード時の画像合成を行う際の第1の画像21は撮像部3によって撮影された撮影画像であり、第2の画像24は記憶部6に保存されている所定の画像(たとえば、合成用画像であるテンプレート画像)であるが、これを逆にしてもよい。つまり、第1の画像21を記憶部6に保存されている所定の画像(たとえば、テンプレート画像)とし、第2の画像24を撮像部3によって撮影された撮影画像としてもよい。あるいは、記憶部6に保存されている所定の画像(たとえば、テンプレート画像)の代わりに他の画像、たとえば、スルー画像を用いてもよい。
【0026】
たとえば、合成用画像である第1の画像を選択しておき、この第1の画像の所望の領域に、スルー画像である第2の画像を表示するようにしてもよい。
【0027】
この時、スルー画像は、上記した合成処理により、合成領域に対応させて画像の形状を変形させた上で表示されていることが望ましい。つまり、合成用画像である第1の画像の中の所望の領域に、スルー画像である第2の画像を、上記合成処理により変形させた上で表示しているこの状態で、シャッターキーを押下することで、上記したスルー画像を、撮影画像と置き換えるようにして合成画像を生成するようにすることが望ましい。
【0028】
これにより、画像合成後の状態をスルー画像として確認しながら所望の合成画像を撮影して合成することができるというメリットがある。従来は、合成後の画像のでき具合を考慮しながら画像合成用の撮影を行なうことはできなかったので、このように構成することは特にメリットがある。
【0029】
このことについて、具体例を挙げて説明する。今、第1の画像として、たとえば、額縁のようなもの(以下、説明の便宜上、額縁とする。)が写った画像を想定し、その第1の画像の額縁内にスルー画像(第2の画像)を表示することを考える。この場合、撮影者は、表示部5に表示されているモニター画像(第1の画像の額縁内のスルー画像)を見ながら、構図を調整し、所望の構図が得られた時点で撮影を行う(シャッタレリーズする)ことになるが、撮影された画像は、あたかも額縁内に被写体が嵌め込まれたものとなり、結局、いわゆる「プリクラ」のような遊び心に溢れた合成画像を得ることができる。
【0030】
ここで、額縁内にスルー画像を嵌め込む際には、元のスルー画像の大きさを額縁の大きさに合わせて縮小することになる。また、額縁の形が矩形以外の形状になっている場合は、上記の縮小と共に、元のスルー画像の形状を額縁の形に合わせて変形する。
【0031】
また、合成領域25の形に対応させて被合成画像23の形を変形する(ステップS33及び図6の(c))とは、前記の例示のとおりに、合成領域25の形が横台形状である場合に、それに合わせて被合成画像23の形を横台形画像26に変形することだけでなく、その他の態様も含むものである。すなわち、合成領域25にぴったりと収まるように被合成画像23の形を変形するのみならず、被合成画像23が合成領域25から若干はみ出す程度に変形する態様も含むものである。これにより、より自然な状態での合成画像とできることがある。
【0032】
また、被合成画像23は、第1の画像21の全体であってもよい。
図7(a)は、第1の画像21の全体を被合成画像23とする場合の概念図である。この図において、被合成画像23は、第1の画像21の全体であり、このままでは大きすぎて第2の画像24の合成領域25に収まらない。そこで、この場合には、被合成画像23(=第1の画像21)の全体を縮小した上、その縮小画像28を、合成領域25の形に対応させて変形する。
【0033】
また、主要被写体が合成領域25に入りきらない程度に大き過ぎる被合成画像23の場合には、その被合成画像23の主要被写体の要部を切り出すようにしてもよい。
図7(b)は、主要被写体が大き過ぎる被合成画像23の対策を示す概念図である。この図において、第1の画像21の中の矩形状指定領域22から抽出された被合成画像23は、第2の画像24の合成領域25に対して相当に大きく、このままでは、合成領域25の形に対応させて被合成画像23の形を変形しても、合成領域25に収まらない。そこで、このような場合には、被合成画像23の面積中心点Paを基準にして適切な範囲を切り出し、その切り出し画像29を合成領域25の形に対応させて変形した上、第2の画像24の合成領域25に填め込み合成すればよい。
【0034】
あるいは、次のようにしてもよい。
図7(c)は、主要被写体が大き過ぎる被合成画像23の他の対策を示す概念図である。この図においても、第1の画像21の中の矩形状指定領域22から抽出された被合成画像23は、第2の画像24の合成領域25に対して相当に大きく、このままでは、合成領域25の形に対応させて被合成画像23の形を変形しても、合成領域25に収まらない。そこで、このような場合には、被合成画像23の縦又は横寸法(ここでは縦寸法)を縮小し、その縮小画像30を合成領域25の形に対応させて変形した上、第2の画像24の合成領域25に填め込み合成すればよい。
【0035】
または、前記の実施形態では、第1の画像21の中の矩形状指定領域22に含まれる画像(以下、被合成画像23という。)を抽出する(ステップS31及び図6の(a))とされており、この抽出には、たとえば、画像の輪郭抽出の技術を応用できるものの、画像の内容によっては、複数の矩形領域が抽出されてしまうことがあり、この場合、前記被合成画像23の抽出に不都合を来してしまう。
【0036】
図8は、複数の矩形領域が抽出されてしまった場合の対策を示す概念図である。この図において、表示部5のモニタ画面上には、第1の画像21の中から抽出された複数の矩形領域31〜34が“枠取り”されて表示されている。ユーザは、それらの矩形領域31〜34から所望の領域を選択する。たとえば、太枠で示されている左下の矩形領域33が選択されたとすると、この矩形領域33が前述の矩形状指定領域22となり、以降、この矩形状指定領域22に含まれる画像が被合成画像23として抽出される。
【0037】
または、以下のようにしてもよい。
図9は、アスペクト比の調整概念図である。まず、図示の例は、画像110の台形状の領域101に、画像103の全体を嵌め込むことを想定したものである。ここで、画像103は、画像120の中の所定の領域を矩形に切り出したものであるものとする。
【0038】
その場合の処理の一例を下記に示す。
先ず、領域101の台形補正を行い、矩形状の領域102を作成する。
このとき、台形補正を行った際のアフィンパラメータAを、RAM14に記憶しておく。
【0039】
そして、領域102と画像103のアスペクト比を比較し、領域102のアスペクト比になるように、画像103を加工する。具体的には、領域102の横寸法をaとすると共に縦寸法をbとし、画像103の横寸法をa´とすると共に縦寸法をb´としたとき、a/a´<=b/b´のときは、領域102のアスペクト比に対して、画像103のアスペクト比は横に幅広いので、領域102のアスペクト比からはみ出る部分を左右均等に切り取ると共に、切り取った画像をb/b´倍することで、領域102にちょうど適合する画像105を生成し、この画像105を画像104とする。
【0040】
また、a/a´>b/b´のときは、領域102のアスペクト比に対して、画像103のアスペクト比は縦に幅広いので、領域102のアスペクト比からはみ出る部分を上下均等に切り取ると共に、切り取った画像をa/a´倍することで、領域102にちょうど適合する画像106を生成し、この画像106を画像104とする。
【0041】
つまり、画像104とは、画像103と相似にある画像104´の所定部分を切り取り、領域102に当てはまるようにしたものと同等である。
【0042】
ここでは、画像の切り取り後に変倍を行っているが、変倍後に画像の切り取りを行うように構成しても構わない。
【0043】
なお、上記においては、左右または上下の領域を均等に切り取るように構成したが、このようではなくともよく、主要被写体を検出して、その主要被写体の位置に基づいて、画像を切り取り領域を変化させてもよい。例えば、主要被写体の中心位置を算出して、計算した中心位置から、左右又は上下均等に画像を残して領域102と同等のアスペクト比部分を形成し、残りの部分を削除する構成としても構わない。
【0044】
上記のようにして作成した画像104を、今度は、領域101を領域102に変換したときのアフィンパラメータであるアフィンパラメータAを用いて、台形補正の逆変換を行い、画像104の形状を、画像107の形状になるように変形する。つまり、画像107は、領域101に丁度等しい形状となる。
【0045】
このようにして、画像110の領域101部分に画像107を合成した画像110´を合成することができる。
【0046】
これにより、画像103が矩形であるがために、下記のメリットを得ることができる。画像110から選択された領域である領域101が、例えば、直方体の表示領域を持つテレビを斜めから撮影したときのテレビの画面枠となる領域であるような場合、上記の変換方法を用いることにより、画像107は、画像110の中で、もしもこのテレビを正面から見たなら、画像104のようにみえるかのように表現される。
【0047】
つまり、画像110の中で、画像107は、あたかもそのテレビの中で、自然に表示されている画像であるかのように表現される。
【0048】
このように、上記の画像合成方法においては、領域101が画像110の中で、もともと矩形である領域を斜めから撮影したために、画像110の中では矩形として表現されていない領域であるような場合に、矩形である所望の画像(例えば画像103)を、もし領域101を正面から撮影した場合に、正しい縦横比で表示されるように、適切に画像103を加工して、画像110に合成することを可能にする。
【0049】
したがって、画像104と、画像103の部分画像のうちの一つが相似の関係になっているので、領域101が、ある方向から撮影した場合に矩形となる場合において、画像110の中で、画像103を、より自然に、領域101にはめこむことが可能になる。
【0050】
なお、上記図9に係る実施形態においては、画像110中の領域101は台形状であるとしたが、これに限らず、以下のようなものであってもよい。
【0051】
図10は、他の画像変形概念図である。この図において、画像110中であって、領域101を含み、形状がこの領域101と相似である領域101´を設定して、この領域101´内部の画像110を切り取って台形補正を行った台形補正画像130を取得し、その台形補正画像130内の、前記領域101に相当する領域である領域131(領域101´の台形補正に伴い、領域101自体も同時に台形補正されている。つまり領域131は矩形である。)を取得するようにして、ここで求めた台形補正画像130を画像110として、領域131を領域101として再設定した上で、図9に係る画像変換を行なうようにしても構わない。
【0052】
また、同様にして、図6に係る実施形態においても、本なおがきは適用可能である。
【0053】
図11は、さらに他の画像変形概念図である。この図において、図6に係る実施形態においては、画像24中の領域25は台形状であるとしたが、画像24中であって、領域25を含み、形状がこの領域25と相似である領域25´を設定して、この領域25´内部の画像24を切り取って台形補正を行った台形補正画像140を取得し、その台形補正画像140内の、前記領域25に相当する領域である領域141(領域25´の台形補正に伴い、領域25自体も同時に台形補正されている。つまり領域141は矩形である。)を取得するようにして、ここで求めた台形補正画像140を画像24として、領域141を領域25として再設定した上で、図6に係る画像変換を行なうようにしても構わない。
【0054】
これにより、また異なった風合いの画像を取得することが可能となる。
【0055】
また、これにより、例えば領域101から領域102への台形補正と、これに伴う画像104から画像107への逆台形補正を行う必要が無くなり、処理の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の実施形態に係る撮像装置の概念構成図である。
【図2】制御部12のCPU13で実行される制御プログラムの簡略フローを示す図である。
【図3】撮影処理の簡略フローを示す図である。
【図4】再生処理の簡略フローを示す図である。
【図5】撮影処理と再生処理に共通の合成処理の簡略フローを示す図である。
【図6】合成処理の概念図である。
【図7】実施形態の変形例を示す図である。
【図8】複数の矩形領域が抽出されてしまった場合の対策を示す概念図である。
【図9】アスペクト比の調整概念図である。
【図10】他の画像変形概念図である。
【図11】さらに他の画像変形概念図である。
【符号の説明】
【0057】
1 撮像装置
3 撮像部(撮像手段)
6 記憶部(記憶手段)
12 制御部(第1の画像取得手段、第2の画像取得手段、第3の画像取得手段、第1の領域取得手段、第2の領域取得手段、第3の領域取得手段、第4の領域取得手段、変換手段、合成手段)
21 第1の画像
22 矩形状指定領域(第1の四角領域)
24 第2の画像
25 合成領域(第2の四角領域)
26 横台形画像(変換画像)
29 切り出し画像
30 縮小画像
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮像して撮影画像を取得する撮像手段と、
前記撮影画像を第1の画像として取得する第1の画像取得手段と、
第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、
前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得手段と、
前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得手段と、
前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換手段と、
前記第2の画像中の第2の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
被写体を撮像して撮影画像を取得する撮像手段と、
前記撮影画像を第1の画像として取得する第1の画像取得手段と、
第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、
前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得手段と、
前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得手段と、
前記第2の四角領域内の第2の画像を、前記第1の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換手段と、
前記第1の画像中の第1の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項3】
前記第1の四角領域内の第1の画像は、前記第1の画像全体であることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項4】
前記第2の四角領域内の第2の画像は、前記第2の画像全体であることを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第2の画像は、前記撮像手段による撮影画像であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
【請求項6】
合成用画像を記憶する記憶手段を備え、
前記第2の画像は、前記合成用画像であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
【請求項7】
前記第1の画像は、前記撮像手段から出力されるスルー画像であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
【請求項8】
前記第1の画像は、前記撮像手段による撮影済み画像であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
【請求項9】
前記第1の領域取得手段は、前記第1の画像平面上に方形である領域が複数存在する場合に、その内の一つをユーザ操作に応答して選択することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
【請求項10】
前記第2の領域取得手段は、前記第2の画像平面上に方形である領域が複数存在する場合に、その内の一つをユーザ操作に応答して選択することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
【請求項11】
前記合成手段は、前記第2の画像中の第2の四角領域に、前記変換画像を合成する際に、前記変換画像が入りきらない形状の場合は、当該変換画像の中心を基準にして切り出した後、その切り出し画像を前記第2の画像中の第2の四角領域に合成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項12】
前記合成手段は、前記第2の画像中の第2の四角領域に、前記変換画像を合成する際に、前記変換画像が入りきらない形状の場合は、当該変換画像の縦又は横寸法を縮小し、その縮小画像を前記第2の画像中の第2の四角領域に合成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項13】
前記第1の領域取得手段が取得する第1の四角領域は矩形の領域であり、
前記変換手段は、矩形の領域である前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づき形状変換して変換画像を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項14】
前記変換手段は、この変換手段で生成している前記変換画像を台形補正した場合に得られる画像が、前記第1の画像の一部分を切り出した画像のうちの一つと相似の関係にあるように画像の変換を行う
ことを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
【請求項15】
前記第2の領域取得手段が取得する第2の四角領域は矩形の領域であり、
前記変換手段は、矩形の領域である前記第2の四角領域内の第2の画像を、前記第1の四角領域の形状に基づき形状変換して変換画像を取得する
ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項16】
前記変換手段は、この変換手段で生成している前記変換画像を台形補正した場合に得られる画像が、前記第2の画像の一部分を切り出した画像のうちの一つと相似の関係にあるように画像の変換を行う
ことを特徴とする請求項15に記載の撮像装置。
【請求項17】
第3の画像平面上の方形である第3の四角領域を取得する第3の領域取得手段と、
第3の画像平面上であって前記第3の四角領域を含み、形状がこの第3の四角領域と相似である第4の四角領域を取得する第4の領域取得手段と、
前記第4の領域取得手段で取得した前記第4の領域内の前記第3の画像を台形補正した第4の画像を取得する第3の画像取得手段と、
を備え、
前記第1の画像をこの第4の画像として、前記第1の領域を前記第4の画像内であって前記台形補正後の前記第3の領域とする
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項18】
第3の画像平面上の方形である第3の四角領域を取得する第3の領域取得手段と、
第3の画像平面上であって前記第3の四角領域を含み、形状がこの第3の四角領域と相似である第4の四角領域を取得する第4の領域取得手段と、
前記第4の領域取得手段で取得した前記第4の領域内の前記第3の画像を台形補正した第4の画像を取得する第3の画像取得手段と、
を備え、
前記第2の画像をこの第4の画像として、前記第2の領域を前記第4の画像内であって前記台形補正後の前記第3の領域とする
ことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項19】
第1の画像を取得する第1の画像取得手段と、
第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、
前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得手段と、
前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得手段と、
前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換手段と、
前記第2の画像中の第2の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項20】
被写体を撮像して撮影画像を取得する撮像手段を備える撮像装置に、
前記撮影画像を第1の画像として取得する第1の画像取得機能と、
第2の画像を取得する第2の画像取得機能と、
前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得機能と、
前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得機能と、
前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換機能と、
前記第2の画像中の第2の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項21】
被写体を撮像して撮影画像を取得する撮像手段を備える撮像装置に、
前記撮影画像を第1の画像として取得する第1の画像取得機能と、
第2の画像を取得する第2の画像取得機能と、
前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得機能と、
前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得機能と、
前記第2の四角領域内の第2の画像を、前記第1の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換機能と、
前記第1の画像中の第1の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項22】
画像処理装置に、
第1の画像を取得する第1の画像取得機能と、
第2の画像を取得する第2の画像取得機能と、
前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得機能と、
前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得機能と、
前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換機能と、
前記第2の画像中の第2の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
被写体を撮像して撮影画像を取得する撮像手段と、
前記撮影画像を第1の画像として取得する第1の画像取得手段と、
第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、
前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得手段と、
前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得手段と、
前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換手段と、
前記第2の画像中の第2の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
被写体を撮像して撮影画像を取得する撮像手段と、
前記撮影画像を第1の画像として取得する第1の画像取得手段と、
第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、
前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得手段と、
前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得手段と、
前記第2の四角領域内の第2の画像を、前記第1の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換手段と、
前記第1の画像中の第1の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項3】
前記第1の四角領域内の第1の画像は、前記第1の画像全体であることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項4】
前記第2の四角領域内の第2の画像は、前記第2の画像全体であることを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第2の画像は、前記撮像手段による撮影画像であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
【請求項6】
合成用画像を記憶する記憶手段を備え、
前記第2の画像は、前記合成用画像であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
【請求項7】
前記第1の画像は、前記撮像手段から出力されるスルー画像であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
【請求項8】
前記第1の画像は、前記撮像手段による撮影済み画像であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
【請求項9】
前記第1の領域取得手段は、前記第1の画像平面上に方形である領域が複数存在する場合に、その内の一つをユーザ操作に応答して選択することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
【請求項10】
前記第2の領域取得手段は、前記第2の画像平面上に方形である領域が複数存在する場合に、その内の一つをユーザ操作に応答して選択することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
【請求項11】
前記合成手段は、前記第2の画像中の第2の四角領域に、前記変換画像を合成する際に、前記変換画像が入りきらない形状の場合は、当該変換画像の中心を基準にして切り出した後、その切り出し画像を前記第2の画像中の第2の四角領域に合成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項12】
前記合成手段は、前記第2の画像中の第2の四角領域に、前記変換画像を合成する際に、前記変換画像が入りきらない形状の場合は、当該変換画像の縦又は横寸法を縮小し、その縮小画像を前記第2の画像中の第2の四角領域に合成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項13】
前記第1の領域取得手段が取得する第1の四角領域は矩形の領域であり、
前記変換手段は、矩形の領域である前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づき形状変換して変換画像を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項14】
前記変換手段は、この変換手段で生成している前記変換画像を台形補正した場合に得られる画像が、前記第1の画像の一部分を切り出した画像のうちの一つと相似の関係にあるように画像の変換を行う
ことを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
【請求項15】
前記第2の領域取得手段が取得する第2の四角領域は矩形の領域であり、
前記変換手段は、矩形の領域である前記第2の四角領域内の第2の画像を、前記第1の四角領域の形状に基づき形状変換して変換画像を取得する
ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項16】
前記変換手段は、この変換手段で生成している前記変換画像を台形補正した場合に得られる画像が、前記第2の画像の一部分を切り出した画像のうちの一つと相似の関係にあるように画像の変換を行う
ことを特徴とする請求項15に記載の撮像装置。
【請求項17】
第3の画像平面上の方形である第3の四角領域を取得する第3の領域取得手段と、
第3の画像平面上であって前記第3の四角領域を含み、形状がこの第3の四角領域と相似である第4の四角領域を取得する第4の領域取得手段と、
前記第4の領域取得手段で取得した前記第4の領域内の前記第3の画像を台形補正した第4の画像を取得する第3の画像取得手段と、
を備え、
前記第1の画像をこの第4の画像として、前記第1の領域を前記第4の画像内であって前記台形補正後の前記第3の領域とする
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項18】
第3の画像平面上の方形である第3の四角領域を取得する第3の領域取得手段と、
第3の画像平面上であって前記第3の四角領域を含み、形状がこの第3の四角領域と相似である第4の四角領域を取得する第4の領域取得手段と、
前記第4の領域取得手段で取得した前記第4の領域内の前記第3の画像を台形補正した第4の画像を取得する第3の画像取得手段と、
を備え、
前記第2の画像をこの第4の画像として、前記第2の領域を前記第4の画像内であって前記台形補正後の前記第3の領域とする
ことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項19】
第1の画像を取得する第1の画像取得手段と、
第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、
前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得手段と、
前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得手段と、
前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換手段と、
前記第2の画像中の第2の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項20】
被写体を撮像して撮影画像を取得する撮像手段を備える撮像装置に、
前記撮影画像を第1の画像として取得する第1の画像取得機能と、
第2の画像を取得する第2の画像取得機能と、
前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得機能と、
前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得機能と、
前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換機能と、
前記第2の画像中の第2の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項21】
被写体を撮像して撮影画像を取得する撮像手段を備える撮像装置に、
前記撮影画像を第1の画像として取得する第1の画像取得機能と、
第2の画像を取得する第2の画像取得機能と、
前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得機能と、
前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得機能と、
前記第2の四角領域内の第2の画像を、前記第1の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換機能と、
前記第1の画像中の第1の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項22】
画像処理装置に、
第1の画像を取得する第1の画像取得機能と、
第2の画像を取得する第2の画像取得機能と、
前記第1の画像平面上の方形である第1の四角領域を取得する第1の領域取得機能と、
前記第2の画像平面上の第2の四角領域を取得する第2の領域取得機能と、
前記第1の四角領域内の第1の画像を、前記第2の四角領域の形状に基づきあてはまるように形状変換して変換画像を取得する変換機能と、
前記第2の画像中の第2の四角領域内の画像と、前記変換画像を合成する合成機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−80619(P2009−80619A)
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−248950(P2007−248950)
【出願日】平成19年9月26日(2007.9.26)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月26日(2007.9.26)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
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