説明

撮像装置及び補助記録媒体ユニット

【課題】同一の伝送路より分岐した外部機器との通信端子を複数備えた撮像装置における外部機器との接続信頼性を維持する。
【解決手段】記録媒体ユニット5が接続される第1の本体側端子部163及び本体側端子部163と同一の信号線182より分岐する第2の本体側端子部166が設けられた装着部23を有する装置本体2と、記録媒体131が収納されるとともに記録媒体131に対して情報信号の記録及び/又は再生を行うユニット側記録再生部185と、第1の本体側端子部163に接続されるユニット側端子部141と、ユニット側記録再生部185の操作を行う操作部136とを有し、装着部23に着脱自在とされた記録媒体ユニット5とを備え、装着部23は、補助記録媒体ユニット5が装着されることにより、第2の本体側端子部166が閉塞される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主記録媒体と補助記録媒体を用いる撮像装置に関し、特に補助記録媒体が収納される補助記録媒体ユニットが撮像装置本体に着脱自在に装着される撮像装置及び補助記録媒体ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラやビデオカメラなどの撮像装置には、多くの場合、補助光を発光するためのフラッシュライトや、音声を収録するためのマイクなどのアクセサリーを装着するためのアクセサリーシューが設けられている。このような従来の撮像装置のアクセサリーシューは、平面状の装着面にアクセサリーを接続させる保持部と、装着面に設けられアクセサリーに対して電源供給あるいは信号授受用の端子部とを備えている。また、撮像装置に取り付けられるアクセサリーには、アクセサリーシューに装着されるコネクタが設けられ、該コネクタはアクセサリーシューの保持部に装着される取付部と、該取付部に設けられた電源用または信号授受用の接続部とを備えている。
【0003】
そして、コネクタのアクセサリーシューへの装着は、コネクタの取付部をアクセサリーシューの装着面に当てつけた状態で該装着面に沿って直線的にスライドさせ取付部をアクセサリーシューの保持部に係合させることでなされている。そして、取付部が保持部に保持された状態でアクセサリーの接続部がアクセサリーシューの端子部に電気的に接続されるように構成されている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
【0004】
ところで、業務用のカムコーダや、アマチュア上級者向けのハイエンドモデルのカムコーダでは、カムコーダ本体に収納されたDVテープやDVD、BD等の光ディスクを主記録媒体として用いる他に、補助記録媒体が収納された補助記録媒体ユニットが装置本体に着脱可能に装着され、主記録媒体への記録ミスや記録容量オーバーなどの事態に備えるものが提案されている。この補助記録媒体ユニットは、記録媒体として例えばメモリカードが用いられ、カムコーダに装着されることにより、カムコーダ本体の電力が供給されて駆動される。かかる補助記録媒体ユニットを用いることにより、装置本体から外した後、編集装置に接続することで、カムコーダから独立して記録データの編集を行うこともできるため、この補助記録媒体ユニットのみを編集に回すことで撮影と編集を平行して行うこともできる。
【0005】
かかるカムコーダは、カムコーダ本体側の端子部に補助記録媒体ユニットに設けられた接続部が接続されることにより、駆動電源を供給し、また情報信号を伝送する。しかし、情報信号や駆動電源を供給する伝送路からは、補助記録媒体ユニットと接続される端子部以外にも、例えばIEEE1394規格に基づいた通信端子が分岐して設けられることもあり、かかる接続端子と補助記録媒体ユニット用の端子部とが同時に使用されると、同一伝送路に複数の外部機器が接続されることとなり、動作の信頼性が損なわれる。
【0006】
【特許文献1】特許第3528845号公報
【特許文献2】特開2007−6282号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するものであり、同一の伝送路より分岐した外部機器との通信端子を複数備えた撮像装置において、同時に複数の外部機器が当該複数の通信端子に接続されることを防止することができる撮像装置及び補助記録媒体ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明に係る撮像装置は、主記録媒体が収納されるとともに該主記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う本体側記録再生部と、補助記録媒体が収納された補助記録媒体ユニットが接続される第1の本体側端子部及び該本体側端子部と同一の信号線より分岐する第2の本体側端子部が設けられた装着部とを有する装置本体と、補助記録媒体が収納されるとともに該補助記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行うユニット側記録再生部と、上記第1の本体側端子部に接続されるユニット側端子部と、上記ユニット側記録再生部の操作を行う操作部とを有し、上記装着部に着脱自在とされた補助記録媒体ユニットとを備え、上記装着部は、上記補助記録媒体ユニットが装着されることにより、上記第2の本体側端子部が閉塞されることを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明に係る補助記録媒体ユニットは、主記録媒体が収納されるとともに該主記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う本体側記録再生部と、補助記録媒体が収納されたユニット本体のユニット側端子部が接続される第1の本体側端子部及び該第1の本体側端子部と同一の信号線より分岐する第2の本体側端子部が設けられた装着部とを有する撮像装置本体の上記装着部に接続される補助記録媒体ユニットにおいて、補助記録媒体が収納されるとともに該補助主記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行うユニット側記録再生部と、上記第1の本体側端子部に接続されるユニット側端子部と、上記記録再生部の操作を行う操作部とを有し、上記装着部に着脱自在とされたユニット本体を備え、上記ユニット本体が上記装着部に装着されることにより、上記第2の本体側端子部を閉塞することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る撮像装置及び補助記録媒体ユニットによれば、第1の本体側端子部と第2の本体側端子部とを同時に他の外部機器に接続することを禁止する構成となっている。したがって、同一の伝送路より分岐している第1の本体側端子部と第2の本体側端子部とに、同時に異なる周辺機器が接続されることが防止でき、通信の信頼性を維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明が適用された撮像装置及び補助記録媒体ユニットについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
本発明が適用された撮像装置1は、装置本体2と、撮像装置本体2から着脱可能とされ、撮像レンズが搭載されたレンズ鏡筒3を備えた撮像装置であり、撮影者によってレンズ鏡筒3に設けられたグリップ部が把持されることにより片手で保持されるいわゆるハンディタイプの撮像装置である。この撮像装置1は、従来のレンズ鏡筒交換型の撮像装置において採用されていた撮影者の肩に載せて保持される肩載せタイプの撮像装置に比して大幅に小型化、軽量化が図られている。
【0013】
また、撮像装置1は、レンズ鏡筒3が着脱可能とされるとともに、交換レンズとして倍率等の異なる複数種類のレンズ鏡筒3が用意され、必要に応じて最適なレンズ鏡筒3を装着して用いることができる。また、レンズ鏡筒3は、後述するように、グリップ部が形成され、このグリップ部ごと装置本体から着脱される。
【0014】
図1に示すハンディタイプの撮像装置1及び図37に示す肩載せタイプの撮像装置200は、いずれも業務用、あるいはアマチュア上級者向けのハイエンドモデルとして提供され、ハイビジョン撮影が可能とされている。かかる撮像装置1,200は、装置本体内に着脱される主記録媒体として、HDV記録が可能なDVカセット等のテープ状記録媒体を用いたデジタルビデオテープが用いられ、撮像レンズより取り込んだ動画や静止画等の画像をCMOSやCCD等の固体撮像素子で電気信号に変換するとともに、音声を電気信号に変換した後、テープカートリッジに記録する。また撮像装置1,200は、電気信号に変換した画像を液晶ディスプレイ等の表示装置に表示させる。
【0015】
なお、撮像装置1,200の主記録媒体としては、DVカセット以外の磁気テープや、CD、DVD、BD等の光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスク等の磁気ディスクといったディスク状記録媒体、あるいは半導体メモリ等の記録媒体を用いることもできる。さらに、後述するように、撮像装置1,200は、主記録媒体とは別に、補助記録媒体としてメモリカードを収納した補助記録媒体ユニットが着脱自在に装着される。
【0016】
以下、ハンディタイプの撮像装置1についてその詳細を説明した後、肩載せタイプの撮像装置200についてその詳細を説明する。
【0017】
まず、撮像装置1は、図1〜図3に示すように、略矩形状の装置本体2と、撮像レンズが配設され、装置本体2に対して着脱可能とされたレンズ鏡筒3とを備える。また、撮像装置1は、図4及び図5に示すように、駆動電源となるリチウムイオン二次電池等のバッテリパック4と、装置本体2内に装着される主記録媒体以外に補助記録媒体が収納された補助記録媒体ユニット5とが装着される。また装置本体2には、外部アクセサリーとして内蔵マイクよりも指向性に優れた外部マイク6と、他のアクセサリーが装着されるアクセサリーシューが設けられたシューアダプタ7とが装着可能とされている。また、レンズ鏡筒3にはレンズフード9が装着可能とされている。
【0018】
装置本体2の前面2aには、レンズ鏡筒3が装着されるレンズマウント10が形成されている。レンズマウント10は、レンズ鏡筒3の背面3bに形成されたボディマウント41と係合されるマウントリング11を有する。図6に示すように、マウントリング11は、内周面にボディマウント41の外周部と係合される係合部12が形成され、操作レバー13が回転操作されることによりボディマウント41との係脱操作が行われる。
【0019】
なお、レンズマウント10の近傍には、レンズマウント10とレンズ鏡筒3との係合が緩むことを防止する予圧部材14が形成されている。予圧部材14は、図6及び図7に示すように、略円盤状の本体部16の一部から延設された操作片16aと、本体部16の外周に設けられた平坦部に取り付けられレンズ鏡筒3の外周面に当接される弾性部材17とを備える。本体部16は、装置本体2の前面2aに回動可能に取り付けられ、操作片16aがユーザによって操作されることにより回動される。この本体部16に取り付けられた弾性部材17は、略円弧状に形成され、その回動軌跡上にレンズマウント10に装着されたレンズ鏡筒3の外周面が位置される。
【0020】
かかる予圧部材14は、レンズ鏡筒3がレンズマウント10に装着される前においては、弾性部材17がレンズ鏡筒3の装着位置より退避した位置に回動されている。そして、予圧部材14は、レンズ鏡筒3が装着されると、ユーザによって操作片16aが回動され、弾性部材17がレンズ鏡筒3の外周面に押圧される。これにより予圧部材14は、レンズ鏡筒3とレンズマウント10との係合が弛緩することを防止することができる。
【0021】
また、装置本体2の右側面2bには、図2に示すように、撮像装置1の各種操作を行う操作部15が設けられている。
【0022】
装置本体2の左側面2cには、図1、図3に示すように、レンズ鏡筒3より取り込んだ映像を記録し、また再生を行う記録再生部20が形成されている。また装置本体2の左側面2cは、レンズ鏡筒3が装置本体2に装着されることにより、レンズ鏡筒3に設けられたグリップ部42が延在される。
【0023】
記録再生部20は、撮像装置1の主記録媒体となるミニDVカセット等のテープカートリッジが装着され、駆動するデッキ部と、テープカートリッジに対して情報信号の記録及び再生を行うヘッド部とを有する。この記録再生部20は、装置本体2の左側面2cに膨出形成されると共に、装置本体2の背面2d側から前面2a側にかけて左側面2c側へ傾斜する傾斜面20aが形成されている。そして記録再生部20は、レンズ鏡筒3が装置本体2に装着されることにより、装置本体2の左側面2cに延在するグリップ部42と近接されることとなる。このとき、記録再生部20は、装置本体2の前面2a側が左側面2cに向かって傾斜する傾斜面20aが設けられていることから、グリップ部42を把持する撮影者の手指と干渉することがなく、撮影者がスムーズなグリップ動作及び撮影操作を行うことができる。
【0024】
かかる記録再生部20は、装置本体2の外筐を構成する蓋体21が、開放ボタン21aをスライド操作されることにより側方に回動されるとデッキ部が外方に臨まされ、装置本体2の背面2d側よりテープカートリッジの挿脱が行われる。またデッキ部に装着されたテープカートリッジは、図3に示すように、傾斜面20aと同様に、装置本体2の前面2a側に向かって左側面2c側に傾斜されるようにして保持される。
【0025】
装置本体2の背面2dには、撮像装置1の駆動源となるバッテリパック4が収納されるバッテリ収納部22と、後述する補助記録媒体ユニット5が装着される装着部23が形成されている。バッテリ収納部22及び装着部23は、装置本体2の背面2dより前面2a側に向かって連続して形成され、バッテリパック4が収納された後に、補助記録媒体ユニット5がバッテリパック4を背面2d側から覆うようにして装着される。
【0026】
かかるバッテリ収納部22は、装置本体2が背面2dに設けられた開口部25より前面2a側に向かって収納空間が形成されてなる。図5に示すように、バッテリ収納部22の内側面には、バッテリパック4の外周面に形成された係合凹部28が係合される係合凸部26が形成されており、バッテリパック4を装着する際には、バッテリパック4を開口部25より前面2a側に挿入し、下面側にスライドさせることにより係合凹部28が係合凸部26に係合する。またバッテリ収納部22の下面部には、図示しない本体側端子部が形成されており、バッテリパック4が装着されることによりバッテリ側端子部と接続される。
【0027】
なお、開口部25は、上面側に、バッテリ収納部22内にかけてユーザの指が挿入可能な挿入部27が形成され、これにより、ユーザがバッテリパック4を摘んでバッテリ収納部22の奥まで挿入、スライドすることが可能とされている。図3に示すように、バッテリパック4は、装置本体2の奥に装着されることにより、より装置本体2の前面2a側に装着され、また記録再生部20と隣り合って形成される。
【0028】
ここで、バッテリ収納部22内に収納されるバッテリパック4は、リチウムイオン二次電池のセルが複数収納された上部ケース4aと、保護回路と接続されると共にセルの正負各電極が接続された電極端子、及び残量や容量等の各種情報を通信する情報端子を備えたバッテリ端子部が外方に臨まされた下部ケース4bとが結合されてなり、下部ケース4bには、バッテリ収納部22内に形成された係合凸部26に係合する係合凹部28が形成されている。
【0029】
また、バッテリパック4は、セルが多く収納された大容量のLサイズバッテリや、セルの数が少なく小型、軽量のSサイズバッテリが用意され、いずれもバッテリ収納部22に収納可能とされ、用途に応じて使い分けられる。
【0030】
装置本体2の背面2dに形成された装着部23については、補助記録媒体ユニット5とともに、後に詳述する。
【0031】
装置本体2の上面2eには、取っ手部30が形成されている。取っ手部30は、装置本体2の上面2eの幅方向の略中心に、前後方向に亘って形成され、撮影や搬送時にユーザに握られることによりバランスよく装置本体2を持つことができる。図2に示すように、取っ手部30は、装置本体2の前面2a側において前方に傾斜した前脚部30aと、装置本体2の背面側に設けられた後脚部30bと、前脚部30aと後脚部30bとを連結する把持部30cとから構成されている。把持部30cには、この把持部30cを把持した状態でも操作可能な録画ボタンやズームレバーが設けられると共に、三脚や各種アクセサリーを取付可能な取付孔30dが設けられている。
【0032】
把持部30cの前方には、操作盤を備えた台座部31が形成され、この台座部31上にはレンズ鏡筒3より取り込まれた映像を表示する液晶表示パネル32が回動自在に設けられている。液晶表示パネル32は、台座部31の端部に設けられたヒンジ機構によって支持され、表示面を台座部31の操作盤と対峙する閉塞位置と、表示面を外方に向けて操作盤を露出させる表示位置との間を回動可能とされている。また液晶表示パネル32は、表示位置において、表示面を装置本体2の上方から前方、下方、後方と任意の方向へ向けることができ、あらゆる撮影体勢に対応できるとともに、被撮影者にも映像を視認させることもできる。
【0033】
台座部31の前面には、図4に示すように、シューアダプタ7が取り付けられるシュー取付部33が形成されている。また台座部31の装置本体2の左側面2c側には、外部マイク6が装着されるマイクホルダ34が張り出し形成されている。このシュー取付部33及びマイクホルダ34については、シューアダプタ7、外部マイク6とともに、後に詳述する。
【0034】
把持部30cの後方には、レンズ鏡筒3より取り込んだ映像を視認するファインダー部35が設けられている。ファインダー部35は、装置本体2の光軸方向と略平行に背面2d側へ突出するように設けられ、取り込んだ映像を表示するLCD等の表示パネルが内蔵された表示部36と、表示部36に着脱自在に設けられた接眼部材37とを備える。表示部36は、LCDが外方に臨まされると共に、接眼部材37との連結片及びこの連結片を操作する操作ボタンが形成されている。接眼部材37は、表示部36と連結される連結部と、LCDの倍率を可変するレンズ群及びこのレンズ群を光軸方向に移動する移動部材と、撮影者が接眼するアイカップとが形成されている。
【0035】
このファインダー部35は、表示部36が把持部30cの後端より上方に回動可能とされ、あらゆる撮影体勢に対応できる。またファインダー部35は、接眼部材37が表示部36より着脱可能とされることにより、用途に応じてアイカップやレンズ群の異なる様々な接眼部を用いることができる。
【0036】
なお、装置本体2の下面2fには、前面2aよりに三脚取付用のネジ孔(図示せず)が設けられている。また下面2fの背面2d側には、背面2dに設けられた開口部25と連続する下面開口部38が形成されている。下面開口部38は、上述した挿入部27とともに、バッテリパック4の挿脱時におけるユーザの指が挿入されるスペースとなる。
【0037】
次いで、かかる装置本体2の前面2aに装着されるレンズ鏡筒3について説明する。レンズ鏡筒3は、円筒形状をなし、前面3aにはレンズフード9が装着されるフードマウント110が形成されている。またレンズ鏡筒3の背面3bには、装置本体2の前面2aに形成されたレンズマウント10に装着されるボディマウント41が設けられている。ボディマウント41は、上述したレンズマウント10のマウントリング11内に挿通され、マウントリング11の内周面に形成された係合部12と係合可能とされている。
【0038】
レンズ鏡筒3の左側面3cには、装置本体2に装着された際に撮像装置1の把持部となるグリップ部42が形成されている。グリップ部42は、撮影者に右手で把持されるとともに撮影操作が行われるものであり、略矩形形状をなし撮影者の掌部、及び親指を除く指で把持されるグリップ本体43と、グリップ本体43の背面側より側方に膨出形成され、撮影者の親指と人差し指の間で支持される支持部44とが形成されている。
【0039】
グリップ本体43は、撮影者の指が位置する上面及び背面に撮影開始ボタンや、倍率を変えるズームレバー等が配設され、右手で装置本体2を持ち、その状態で各種操作を行うことができる。またグリップ本体43は、側面側に撮影者による撮像装置1の把持をサポートするグリップベルト45が設けられている。グリップベルト45は、グリップ本体43の前面部と支持部44との間に架け渡されることにより、グリップ本体43を把持する撮影者の右手の甲側をサポートする。これにより、撮影者は、右手による撮像装置1の把持及び撮影操作を容易に行うことができる。
【0040】
かかるグリップ部42は、図3に示すように、レンズ鏡筒3の背面3bよりもさらに背面方向に張り出し形成され、レンズ鏡筒3が装置本体2に装着されたときに装置本体2の左側面2cまで延在される。これによりグリップ部42は、装置本体2にレンズ鏡筒3が装着されると、撮像装置1の重心付近に位置されることとなる。したがって図8(a)、(b)に示すように、撮影者がグリップ部42を把持することにより、撮像装置1の重心を支えることから、バランスよく支え、かつ負荷を軽減することができる。
【0041】
すなわち、上述したように、撮像装置1は、片手でグリップ部42を把持するのみで全体を保持するハンディタイプであるため、撮影者がバランスよく保持できることが望ましい。また、撮像装置1は、装置本体2に対してレンズ鏡筒3が着脱自在とされ、倍率の異なる様々なレンズ鏡筒3が装着されうる。装置本体2は一つであるのに対して、レンズ鏡筒3は、種類によってサイズや重さも異なることから、撮像装置1の重量バランスは装置本体2に装着されるレンズ鏡筒3によって左右されるが、いずれのレンズ鏡筒3が装着された場合にも、バランスよく保持できることが望まれる。
【0042】
この点、レンズ鏡筒3は、グリップ部42が背面3bからさらに背面方向に張り出し、装置本体2の左側面2cまで延在されることで、撮像装置1の装置本体2とレンズ鏡筒3とに亘って設けられることとなり、いずれのレンズ鏡筒3が装着された場合にも、ほぼ撮像装置1の重心付近にグリップ部42が位置することとなる。したがって、撮影者は、グリップ部42を把持することで、撮像装置1の重心付近を支えることとなり、バランスを保ちながら把持することができ、腕にかかる負荷を軽減することができる。
【0043】
また、図8(a)に示すように、撮像装置1は、グリップ部42が延在された装置本体2の左側面2c側に記録再生部20が形成されているため、重心が装置本体2の左側面2c側となる。したがって、グリップ部42側に重心が偏倚することから、グリップ部42を把持することで、撮影者は、撮像装置1の重心を支えることとなり、バランスを保ちながら把持することができ、腕にかかる負担を軽減することができる。
【0044】
さらに、撮像装置1は、バッテリ収納部22が装置本体2の背面2dに形成された開口部25より奥に設けられ、図3に示すように、比較的重量の重いバッテリパック4が、より前面2a側に装着されている。したがって、撮像装置1は、重心がより前面2a側とされ、撮影者がグリップ部42を把持することで重心を支えることとなる。
【0045】
また、撮像装置1は、マイクホルダ34が台座部31より装置本体2の左側面2c側へ張り出し形成され、後述するように外部マイク6が左側面2c側に取り付けられる。これによっても、撮像装置1は、より装置本体2の左側面2c側へ重心が偏倚することから、左側面2c側に延在されているグリップ部42を把持することで、撮影者が重心を支えることとなる。
【0046】
このように、撮像装置1は、重心がグリップ部42が延在する装置本体2の左側面2c側で、前面2a側へ偏倚するレイアウトを採用しているため、グリップ部42を把持することで、重心を支えることとなり、バランスを保ちながら撮影者の腕にかかる負担を軽減することができる。
【0047】
なお、装置本体2の左側面2cと対向するグリップ部42の内側面は、レンズ鏡筒3が装置本体2に装着されることにより、装置本体2の左側面2cと略面一となるように設計されている。したがって、撮像装置1は、レンズ鏡筒3が交換された場合にも、装置本体2の左側面2c側に張り出したグリップ部42が装置本体2と干渉することなく、レンズ鏡筒3を装置本体2に装着することができる。
【0048】
また、装置本体2は、下面2fの前面2a側に三脚取付用のネジ孔が設けられることにより、重心近傍に三脚が取り付けられることとなる。したがって、撮像装置1は、バランスよく三脚に取り付けられることができ、揺動を防止して安定した撮影を行うことができる。
【0049】
次いで、装置本体2の台座部31に形成されたシュー取付部33及びシュー取付部33に取り付けられるシューアダプタ7について説明する。シュー取付部33は、台座部31の前面に設けられ、図9に示すように、シューアダプタ7が装置本体2の左側面2c側から図9中矢印S方向にスライドされることにより着脱される。
【0050】
シュー取付部33は、長円形状をなしシューアダプタ7のアダプタ本体7aを支持する支持面部33aと、シューアダプタ7のガイド部7bと係合する係合面部33bとを有する。支持面部33aには、アダプタ本体7aに形成された第1の取付ネジ56が挿通される第1のネジ孔50が形成されている。係合面部33bは、支持面部33aより装置本体2の左側面2c側に向かって下方に傾斜している。また係合面部33bには、ガイド部7bに形成されたガイドレール58が摺動するガイド凸部51が形成されている。ガイド凸部51は、矩形の凸部であり、上辺及び下辺にガイドレール58が係合する凹溝が形成されている。シューアダプタ7は、ガイドレール58がこのガイド凸部51と係合し、スライドすることにより、シュー取付部33に着脱される。またガイド凸部51は、略中央にシューアダプタ7のガイド部7bに形成された第2の取付ネジ59が挿通される第2のネジ孔52が形成されている。
【0051】
かかるシュー取付部33に着脱されるシューアダプタ7は、図10及び図11に示すように、各種アクセサリーが装着されるアダプタ本体7aと、シュー取付部33にガイドされるガイド部7bとを有する。アダプタ本体7aは、シュー取付部33の支持面部33aと略同一の断面長円形状をなし、上面にアクセサリーが装着されるアクセサリーシュー55が形成されている。アクセサリーシュー55は、相対向する一対の係合壁が装置本体2の前後方向に亘って形成され、開放端となる前面側より各種アクセサリーが挿脱される。
【0052】
アダプタ本体7aの右側面には、シュー取付部33の支持面部33aに螺合する第1の取付ネジ56を操作する第1の取付操作部57が形成されている。第1の取付ネジ56は、シュー取付部33の支持面部33aとの取付面より外方に臨まされ、第1の取付操作部57によって支持面部33aに設けられた第1のネジ孔50と螺合される。第1の取付ネジ56を操作する第1の取付操作部57は、アダプタ本体7aの右側面に回動自在に形成され、ユーザによって回動操作されることにより第1の取付ネジ56を回転させ、支持面部33aに形成された第1のネジ孔50に螺合させ、あるいは螺合を解除させる。
【0053】
アダプタ本体7aの左側面にはシュー取付部33の係合面部33bに係合するガイド部7bが延設されている。ガイド部7bは、係合面部33bと対峙する背面に係合面部33bに形成されたガイド凸部51に摺動するガイドレール58が形成されている。ガイドレール58は、ガイド凸部51の上辺及び下辺に形成された凹溝に係合する一対のレール部が左下から右上にかけて形成され、このレール部をガイド凸部51の各凹溝に係合、スライドさせることにより、シューアダプタ7がシュー取付部33に装着される。
【0054】
またガイド部7bは、一対のレール部間に係合面部33bに形成されている第2のネジ孔52に螺合される第2の取付ネジ59が形成され、前面に第2の取付ネジ59を回転操作する第2の取付操作部60が形成されている。第2の取付操作部60は、ガイド部7bの前面に操作ツマミが回転自在に形成され、ユーザによって回転操作されることにより第2の取付ネジ59が第2のネジ孔52に螺合され、あるいは螺合が解除される。
【0055】
かかるシューアダプタ7は、図9に示すように、装置本体2の左側面2c側からガイドレール58をガイド凸部51に係合、スライドさせることにより、アダプタ本体7aをシュー取付部33の支持面部33aと当接させ、ガイド部7bをシュー取付部33の係合面部33bに当接させる。このときシューアダプタ7は、支持面部33aに設けられた第1のネジ孔50にアダプタ本体7aの第1の取付ネジ56が対峙され、係合面部33bに設けられた第2のネジ孔52にガイド部7bの第2の取付ネジ59が対峙される。なお、シューアダプタ7は、ガイド部7bの内側面がガイド凸部51の端面と当接されることによりスライド領域が規制される。
【0056】
その後、第1、第2の取付操作部57,60がユーザによって回転操作されることにより、第1のネジ孔50に第1の取付ネジ56が螺合し、第2のネジ孔52に第2の取付ネジ59が螺合し、シューアダプタ7がシュー取付部33に取り付けられる。シューアダプタ7を取り外す場合は、第1、第2の取付操作部57,60を回転させて第1、第2の取付ネジ56,59と第1、第2のネジ孔50,52との螺合を解除した後、ガイドレール58をガイド凸部51から装置本体2の左側面2c側へスライドさせる。
【0057】
このシューアダプタ7は、図10(a)(c)に示すように、アクセサリーシュー55に各種アクセサリーが装着される。図10(a)は、シューアダプタ7に装着されるアクセサリーの一例であり、ワイヤレスマイクのレシーバ61を示す。このレシーバ61は、本体61aの上面に受信アンテナ62が立設され、本体61aの下面にアクセサリーシュー55との装着部63が形成されている。
【0058】
装着部63は、脚部64にアクセサリーシュー55に係合される係合部65と、係合部65とアクセサリーシュー55との係合を保持する係止環66が形成されている。係合部65は、アクセサリーシュー55の一対の係合壁に係合される一対の係合片が形成され、この係合片が一対の係合壁に係合し、スライドすることにより、アクセサリーシュー55との係脱が行われる。係止環66は、内周面にネジ溝が切られた環状部材であり、同じくネジ溝が切られた脚部64の外周面に螺合され、回転されることにより昇降操作されるものである。そして係合環66は、係合部65がアクセサリーシュー55に係合されると、下降され係合部65をアクセサリーシュー55に押圧、あるいは係合部65を被覆し、アクセサリーシュー55に係止させる。
【0059】
このシューアダプタ7は、アクセサリーシュー55にレシーバ61等のアクセサリーが装着された図10(c)に示す状態で、シュー取付部33との着脱が可能とされている。すなわち、図9に示すようにシューアダプタ7は、装置本体2の左側面2c側から装置本体2の幅方向となる図9中矢印S方向にスライドさせることによりシュー取付部33との着脱が行われる。また、シューアダプタ7は、シュー取付部33との着脱を第1、第2の取付操作部57,60を操作することによって行う。この第1、第2の取付操作部57,60は、いずれもアクセサリーシュー55にアクセサリーが装着された状態で操作可能とされ、かつシューアダプタ7がシュー取付部33に取り付けられた状態で操作可能とされている。したがって、撮像装置1は、アクセサリーシュー55にアクセサリーが装着された状態でシューアダプタ7をシュー取付部33から取り外すことで、アクセサリーをシューアダプタ7ごと着脱することができる。
【0060】
ここで、撮像装置1は、図12及び図13に示すように、レンズ鏡筒3の前面側にもマットボックス70等の外部部品が装着されることがある。マットボックス70は、装置本体2の下面2fに形成された三脚取付用のネジ孔に螺合される取付ネジ71が形成されたベース72と、長さ調節を行うアーム73と、レンズ鏡筒3の前面側に設けられるフード74と、レンズ鏡筒3の前面で偏光フィルタ75が挿脱されるホルダ76とを備える。ホルダ76は上面側に挿入口76aが形成され、偏光フィルタ75が上下方向に挿脱される。
【0061】
かかるマットボックス70は、フード74がシューアダプタ7の前方に配置されることから、シューアダプタ7とマットボックス70とのスペースに余裕がないと、アクセサリーシュー55に装着されたアクセサリーを前方へスライドさせたときにマットボックス70と衝突してしまい、そのままではアクセサリーを取り外すことができなくなる。またアクセサリーの着脱に際してそのつどマットボックス70を取り外すのでは作業が煩雑となる。
【0062】
この点、撮像装置1は、シューアダプタ7が装置本体2の幅方向へスライドさせることでシュー取付部33との着脱が行われる。また撮像装置1は、シューアダプタ7をシュー取付部33へ着脱させる第1の取付操作部57がアダプタ本体7aの右側面に設けられ、第2の取付操作部60がガイド部7bの前面に設けられることにより、いずれもアクセサリーシュー55にアクセサリーが装着され、かつマットボックス70がレンズ鏡筒3に装着された状態でも操作可能とされていることから、シューアダプタ7ごとアクセサリーを装置本体2から取り外すことができる。したがって、撮像装置1は、マットボックス70と干渉することなくアクセサリーの着脱を行うことができ、作業性を向上させることができる。
【0063】
また、偏光フィルタ75の挿脱を行う際にも、シューアダプタ7ごとアクセサリーを装置本体2から取り外すことができるため、アクセサリーをアクセサリーシュー55から取り外した後、シューアダプタ7を取り外す場合に比して、作業を簡略化させることができる。また、シューアダプタ7を装着していない状態においては、シュー取付部33が偏光フィルタ75の挿脱領域から背面側へ後退した位置に形成されているため、シュー取付部33と衝突することなく偏光フィルタ75の挿脱を行うことができる。
【0064】
次いで、台座部31の左側面2c側に形成されたマイクホルダ34について説明する。マイクホルダ34は、装置本体2の内蔵マイクに換えて用いられる外部マイク6が装着されるものである。外部マイク6は、遠くの被写体を撮影する際にその遠くの音を拾うことができる単一指向性を有し、図14に示すように、円筒状をなす集音部6aと、この集音部6aに連続して設けられると共に集音部6aに比べ細い円筒状をなす把持部6bと、把持部6bの集音部6aと反対側の端部に連続するケーブル部6cを備えている。ケーブル部6cの把持部6bと反対側の端部は、台座部31の左側面に臨まされたマイク端子78に着脱自在に接続されている。
【0065】
かかる外部マイク6を保持するマイクホルダ34は、図14〜図16に示すように、円筒体を、その軸方向に2分割したような形状をなす第1の挟持片80と、第2の挟持片81からなっている。両挟持片80,81は、互いに重ね合わせて円筒状としたときの一方の接触部分でヒンジ手段82により回動可能に連結されている。
【0066】
第1の挟持片80は、外周部に台座部31との連結部材83が接続され、この連結部材83を介して台座部31に接続されている。したがって、マイクホルダ34は、第1の挟持片80との接触部分を支点にヒンジ手段82によって第2の挟持片81が回動される。これにより、マイクホルダ34は、第1の挟持片80が下側から、第2の挟持片81が上側から、外部マイクの把持部6bを挟持する。
【0067】
また第1の挟持片80と第2の挟持片81とは、外部マイク6を挟持させるロック機構85が形成されている。ロック機構85は、第1の挟持片80の外周部に形成された係止アーム86及び係止アーム86を操作する操作片87と、第2の挟持片81の外周部に形成された係止アーム86が係止される係止凸部88とを備える。
【0068】
係止アーム86は、略矩形状に形成され、長手方向の一端が操作片87に回動自在に支持され、長手方向の他端が第2の挟持片81に形成された係止凸部88に係止可能とされる。また操作片87は、一端が第1の挟持片80の外周部に回動自在に支持され、自由端となる他端を回動操作することにより係止アーム86と係止凸部88との係脱を行う。係止凸部88は、第2の挟持片81の外周部に突設され、第1の挟持片80と反対側の端面に係止アーム86が係止される係止溝が形成されている。
【0069】
かかるロック機構85は、第2の挟持片81を上方へ回動させて外部マイク6の把持部6bを第1の挟持片80の内面に載置した後、第2の挟持片81を下方に回動させて第1の挟持片80とロックすることにより、外部マイクの把持部6bを保持する。具体的に、ロック機構85は、係止アーム86を係止凸部88の係止溝に係止し、操作片87を第1の挟持片80の外周面側に回動させることにより、係止アーム86の回動を規制する。また外部マイク6を取り外す際は、ロック機構85は、操作片87を第1の挟持片80の外周面より上方へ回動させ、係止アーム86と係止凸部88の係止溝との係止を解除することにより、第2の挟持片81を回動可能とする。
【0070】
このようにマイクホルダ34は、ロック機構85によって第1の挟持片80と第2の挟持片81とをロックして外部マイク6の着脱を行うものであるので、操作片87の回動操作を行うのみで、ワンタッチで外部マイク6の着脱作業を簡略に行うことができる。したがって、例えば図17に示すように、撮像装置1を収納ケースにしまう場合に外部マイク6をマイクホルダ34に集音部6aを背面側に向けて装着しなおす際や、収納ケースから取り出して集音部6aを前面側に向けて外部マイク6を装着しなおす場合など、外部マイク6の着脱作業を簡易迅速に行うことができる。
【0071】
かかるマイクホルダ34の第1、第2の挟持片80,81には、内面に外部マイク6の把持部6bを支持する弾性シート90が形成されている。弾性シート90は、弾性凸部91が設けられ、この弾性凸部91で把持部6bを支持することにより、外部マイク6にマイクホルダ34を介して振動等によるノイズが伝達されるのを防止するとともに、外部マイク6を水平に支持するものである。
【0072】
かかる弾性シート90は、ゴムなど弾性樹脂を成型してなり、第1、第2の挟持片80,81の各内周面に貼着されるシート部92と、シート部92上に成型され外部マイク6の把持部6bと当接する複数の弾性凸部91とを備える。弾性シート90は、マイクホルダ34の第1の挟持片80と第2の挟持片81とがロック機構85によってロックされると、外部マイク6の把持部6bを弾性凸部91によって上下方向から支持する。
【0073】
かかる弾性凸部91は、各シート部92に例えば4つ均等に配置され、第1、第2の挟持片80,81が突き合わされることにより対峙し、上下方向から把持部6bを支持する。また第1の挟持片80に貼着される第1の弾性シート90aは、装置本体2の前面2a側に設けられた2つの弾性凸部91aが、装置本体2の背面2d側に設けられた2つの弾性凸部91b及び第2の挟持片81に貼着された第2の弾性シート90bの各弾性凸部91bよりも高く形成されている。
【0074】
したがって、図15(a)に示すように、マイクホルダ34は、第1、第2の挟持片80,81が突き合わされると、外部マイク6の把持部6bを下側から支持する第1の弾性シート90aの前側に形成された弾性凸部91aによって外部マイク6の把持部6bの前側を高く支持する。したがって、外部マイク6は、自重によって集音部6aが下方に垂れ下がることが防止され、水平に保持される。
【0075】
また、図15(b)に示すように、マイクホルダ34は、外部マイクの把持部6bを下側から支持する第1の挟持片80の内面及び第1の弾性シート90aに、前面側が高くなる段差93を設けることにより、前面2a側の弾性凸部91aの高さを相対的に高くしてもよい。この場合、第1の弾性シート90aの前面側に形成される2つの弾性凸部91aは、背面側に設けられる2つの弾性凸部91b及び第2の弾性シート90bの各弾性凸部91bと同じ高さを有していればよい。かかる構成によっても、外部マイク6は、把持部6bの前側が高く支持され、自重によって集音部6aが下方に垂れ下がることを防止され、水平に保持される。なお、この場合も、把持部6bの前側を下方から支持する弾性凸部91aを他の弾性凸部91bよりも高く形成してもよい。
【0076】
また第1の挟持片80は、内面に段差を設ける他に、前面側に向かって上昇する傾斜面を設けてもよい。また第1の挟持片80に前面側が高所となる段差あるいは傾斜を形成すると共に、第2挟持片81に背面側が低所となる段差あるいは傾斜を形成してもよい。
【0077】
さらに図15(c)に示すように、マイクホルダ34は、第1の挟持片80に貼着される第1の弾性シート90aの前面側と第2の挟持片81に貼着される第2の弾性シート90bの背面側とに形成される各弾性凸部91aの高さを高くし、第1の弾性シート90aの背面側と第2の弾性シート90bの前面側とに形成される各弾性凸部91bの高さを低くしてもよい。かかる構成によれば、外部マイク6は、把持部6bの前面側が高く、背面側低く支持され、自重によって集音部6aが下方に垂れ下がることを防止され、水平に保持される。
【0078】
なお、上述した弾性凸部91は、いずれも半球状をなしており、頂部から外部マイク6の把持部6bを支持する。このため、外部マイク6の把持部6bは、弾性凸部91との接触面積が最小限なる。したがって、マイクホルダ34は、第1、第2の挟持片80,81を介して振動等によるノイズを伝わりにくくすることができる。
【0079】
次いで、レンズ鏡筒3の前面に取り付けられるレンズフード9について説明する。レンズフード9は、レンズ鏡筒3内に不要な光が入射するのを防止するために、必要に応じて装着されるものである。図18及び図19に示すように、このレンズフード9は、全体が略矩形形状の筒状体をなし、軸方向の一端側に形成されレンズ鏡筒3の前端に係合される係合部100と、内面側に回動自在に形成された上下一対のカバーと、これら上下一対のカバーを開閉操作する開閉レバー103とを備える。
【0080】
係合部100は、レンズ鏡筒3の前面外周に形成されたフードマウント110と係合される。ここで、フードマウント110は、図20に示すように、外周方向に沿って立設された複数のガイド壁111〜114と、ガイド壁111,112間に設けられレンズフード9の係合凸部119が係脱される係合凹部115が形成されている。
【0081】
第1のガイド壁111は、外周方向に沿って立設されたガイド部111aと、このガイド部111aの一端と連続して光軸方向に立設されることにより後述するレンズフード9のガイド凹部118の側壁と当接しレンズフード9の回動領域を規制する規制部111bとを有する。第1のガイド壁111は、ガイド部111aとレンズ鏡筒3の前端面との間に、一端が規制部111bによって閉塞され、他端が開放されたガイド溝116が形成される。このガイド溝116には、開放端よりレンズフード9の係合部100に形成された係合壁121が係合され、レンズフード9の回動がガイドされる。
【0082】
第2のガイド壁112は、第1のガイド壁111の規制部111bと隣り合って設けられることにより、第1のガイド壁111との間にレンズフード9の係合凸部119が係脱する係合凹部115が形成される。第2のガイド壁112は、第1のガイド壁111との間で係合凸部119の回動を規制することにより、レンズフード9の回動を規制するとともにレンズフード9を所定の係合位置に保持する。
【0083】
第3、第4のガイド壁113,114は、第1のガイド壁111とともにレンズ鏡筒3の前面に略均等配置となる間隔をもって形成されている。これら第3、第4のガイド壁113,114は、第1のガイド壁111のガイド部111aと同様に、レンズ鏡筒3の前端面との間にガイド溝116が形成され、このガイド溝116に、レンズフード9の係合部100に同じく均等配置となるように形成された係合壁121が係合され、レンズフード9の回動がガイドされる。
【0084】
かかるフードマウント110に装着されるレンズフード9の係合部100は、図18及び図19に示すように、フードマウント110の各ガイド壁111,113,114がスライドするガイド凹部118と、係合凹部115に係脱自在に係合される係合凸部119と、ガイド凹部118内に配設され第1のガイド壁111と第3のガイド壁113の端面を付勢する付勢部材120とを備える。
【0085】
ガイド凹部118は、レンズフード9の内周面より立設された係合壁121と、レンズフード9の内周面に背面側に向かって臨まされた端面122との間に形成されている。このガイド凹部118は、フードマウント110に均等配置されたガイド溝116に対応してレンズフード9の内周面に3等配置されている。そして各ガイド凹部118は、レンズフード9がフードマウント110に装着される際には、フードマウント110の第1のガイド壁111、第3のガイド壁113及び第4のガイド壁114がスライドする。
【0086】
また各係合壁121は、レンズフード9がフードマウント110に装着される際には、各ガイド溝116の開放端側から挿通されレンズフード9の回動をガイドされる。このうち、第1のガイド壁111とレンズ鏡筒3の前端面との間に設けられたガイド溝116に係合する係合壁121Aは、ガイド部111aにガイドされながらガイド溝116をスライドしていき、規制部111bに当接することによりこれ以上のスライドが規制される。
【0087】
係合凸部119は、レンズフード9の内周面の一部に軸方向に昇降可能に支持されている。この係合凸部119は、フードマウント110の係合凹部115に係合されることによりレンズフード9の回動を規制するものであり、係合凹部115の幅より若干短い幅を有し、スムーズに係脱可能とされている。また係合凸部119は、図示しない押圧部材によって常時、係合凹部115と係合する背面方向に押圧されている。また係合凸部119は、レンズフード9の背面に臨まされている係合解除ボタン124が形成され、この係合解除ボタン124を押下することにより押圧部材の押圧力に対抗して係合凹部115との係合が解除される前面方向に移動される。
【0088】
かかる係合凸部119は、レンズフード9がフードマウント110に装着される際には、第1のガイド壁111のガイド部111aによって押下され、レンズフード9が回動されることによりガイド部111a上から係合凹部115へスライドし押圧部材の押圧力によって背面方向に復帰される。これにより係合凸部119は、図21〜図23に示すように、第1のガイド壁111と第2のガイド壁112と同じ高さに位置され、第1のガイド壁111と第2のガイド壁112との間に形成された係合凹部115に係合する。これによりレンズフード9は、図1等に示すように所定位置まで回動されると共に、回動が規制され、当該位置に保持される。
【0089】
また、係合凸部119は、ユーザによって係合解除ボタン124が押下されると、押圧部材の押圧力に対抗して前面側に移動し、第1のガイド壁111と第2のガイド壁112と同じ高さから退避する。これによりレンズフード9は、回動が可能となり、フードマウント110から取り外すことができる。
【0090】
また、係合部100は、ガイド凹部118内に付勢部材120が形成されている。付勢部材120は、図24に示すように、略矩形状のブロック体をなし、フードマウント110に設けられたガイド壁111と対向する位置に傾斜面125が形成されている。傾斜面125は、レンズフード9の回動方向に対して傾斜することにより、法線方向がレンズフード9の回動方向と同一平面上とされている。
【0091】
かかる付勢部材120は、ガイド凹部118に形成された収納部126内に収納され、傾斜面125より先端部がガイド凹部118を構成する端面122の下部に挿通されることにより収納部126からの脱落が防止されている。また付勢部材120は、レンズフード9の内周面内に支持されたバネ部材127の一端に支持されることにより、収納部126内をレンズフード9の回動方向に沿って揺動可能とされている。
【0092】
この付勢部材120は、レンズフード9がフードマウント110に装着されると、図21及び図23に示すように、ガイド凹部118をスライドしてきた第1のガイド壁111のガイド部111aの端面111cが傾斜面125に当接する。第1のガイド壁111は、傾斜面125と当接するガイド部111aの端面111cが該傾斜面125と同方向の傾斜を備えているため、傾斜面125と端面111cとが面接触する。そして、付勢部材120は、バネ部材127の付勢力によって、傾斜面125がガイド部111aの端面111cを付勢する。
【0093】
ここで傾斜面125及びこの傾斜面125と面接触するガイド部111aの端面111cとは、上述したように、レンズフード9の回動方向に対して傾斜することにより、法線方向がレンズフード9の回動方向と同一平面上とされている。すなわち、レンズフード9は、付勢部材120の付勢力によって回動方向に付勢されることとなる。このとき、レンズフード9は、係合凸部119が係合凹部115に係合されることにより回動がほぼ規制された状態であり、付勢部材120の付勢力を受けることにより、回動方向に対するがたつきを防止することができる。
【0094】
同様に、図21及び図22に示すように、第3のガイド壁113がスライドするガイド凹部118内にも付勢部材120が形成されており、かつ第3のガイド壁113の端面にも傾斜面が形成され、付勢部材120によって回動方向に付勢される。ここで、第3のガイド壁113が受ける付勢方向は、第1のガイド壁111が受ける付勢方向と同方向であるため、レンズフード9は、各付勢部材120によって同方向に付勢力が作用し、これによってより効果的にレンズフード9のがたつきを防止することができる。
【0095】
なお、付勢部材120に形成される傾斜面の傾斜方向をレンズフード9の回動方向に対して傾斜させ、該傾斜面の法線方向が回動方向と交わるように傾斜させることによっても、回動方向に対する付勢力を得ることができ、レンズフード9のがたつきを防止することができる。
【0096】
以上のようなレンズフード9は、フードマウント110に装着させる場合、先ず、上面に形成されたフード指標128を、レンズ鏡筒3の外周面に形成されたレンズ指標129に一致させ、係合部100をレンズ鏡筒3の前面にあてがう。このとき、レンズフード9は、係合凸部119がフードマウント110に設けられた第1のガイド壁111のガイド部111aに押圧される。
【0097】
次いで、図25に示すように、レンズフード9は、レンズ鏡筒3に対して回動される。これによりレンズフード9は、ガイド凹部118にフードマウント110に設けられた各ガイド壁111,113,114がスライドし、また各係合壁121がフードマウント110に設けられたガイド溝116に係合しスライドすることにより回動動作をガイドされる。
【0098】
そして、レンズフード9は、図1等に示す所定位置まで回動されると、図21に示すように、係合壁121が規制部111bと当接し、またガイド部111aに押圧されていた係合凸部119が係合凹部115に係合することにより、これ以上の回動が規制される。このとき係合凸部119が押圧部材によってレンズフード9の背面方向に跳ね上げられることから、係合凸部119が係合凹部115に係合し、レンズフード9がフードマウント110に装着されたことをユーザに感知させることができる。
【0099】
また、レンズフード9がフードマウント110に装着されると、ガイド凹部118に設けられた付勢部材120によって、第1のガイド壁111及び第3のガイド壁113の各端面が、レンズフード9の回動方向に付勢されるため、レンズフード9は、回動方向に対するがたつきが効果的に防止される。
【0100】
レンズフード9をフードマウント110から取り外すときには、レンズフード9の背面に臨まされている係合解除ボタン124を押下する。これにより係合凸部119が係合凹部115より退避し、レンズフード9が回動自在となる。この状態で、装着時と反対方向にレンズフード9を回動させ、各係合壁121とフードマウント110に設けられた各ガイド溝116との係合を解除することにより、すなわち各ガイド凹部118と各ガイド壁111,113,114との係合が解除されると、レンズフード9をフードマウント110から取り外すことができる。
【0101】
次いで、装置本体2の背面2dに形成された装着部23及びこの装着部23に装着される補助記録媒体ユニット5について説明する。補助記録媒体ユニット5は、装置本体2の記録再生部20に収納されるテープカートリッジの他に、装置本体2に対して着脱自在に装着されるものであり、記録再生部20でのテープカートリッジへの記録ミスに備えて主記録媒体と平行して撮影データを記録したり、テープカートリッジの記録容量オーバー等の事態に備えて用いられる。また補助記録媒体ユニット5は、装置本体2から外した後、編集装置に接続することで、撮像装置1から独立して記録データの編集を行うこともできるため、この補助記録媒体ユニット5のみを編集に回すことで撮像装置1を用いた撮影と編集を平行して行うこともできる。
【0102】
この補助記録媒体ユニット5は、図26及び図27に示すように、略矩形状のユニット本体130内に補助記録媒体として例えばメモリカード131が挿脱自在に収納される。補助記録媒体ユニット5は、補助記録媒体として、メモリカード131以外にも、例えばDVDやBD、あるいはハードディスクや光磁気ディスク等のディスク状記録媒体を用いてもよい。
【0103】
ユニット本体130は、前面130aに蓋体132が形成され、右側長辺を支点として開閉自在に支持されている。蓋体132は、左側面132aにユニット本体130側にロックされるロック部133が形成されている。ロック部133は、ユニット本体130側に設けられた係止片134に係止される図示しないロック片と、ロック片をスライド操作して係止片134との係合を解除するロック解除レバー135とを有する。また蓋体132は、前面132bにメモリカード131の記録データを編集する編集ボタン136が形成されている。
【0104】
またユニット本体130は、蓋体132が開放されると、メモリカード131が装着されるカード収納部137が臨まされる。カード収納部137は、一端にメモリカード131をカード収納部137より押し出す排出ボタン138が形成されている。かかるユニット本体130は、装置本体2の装着部23に装着された状態で蓋体132が開閉可能とされ、メモリカード131の着脱が可能とされている。
【0105】
その他、ユニット本体130は、前面130aの上部にモニタ139が形成されている。モニタ139は、メモリカード131に対する編集状態等を表示する。またユニット本体130は、上面130bに装着部23との係合を解除して装置本体2からの取り外しを可能とする係合解除レバー140が形成されている。
【0106】
またユニット本体130は、図28に示すように、装置本体2の装着部23に対峙する背面130cに、装着部23に形成された本体側端子部163に接続されるユニット側端子部141と、ユニット側端子部141が本体側端子部163以外の端子に誤装着されることを防止する誤装着防止片142と、装着部23との係合を図る係合片143と、ユニット本体130を装着部23に係合させる係合凸片144が形成されている。
【0107】
そしてユニット本体130は、ユニット側端子部141が本体側端子部163に挿入されるとともに係合片143が装着部23に設けられた係合溝部164に挿入された後、下方にスライドされることによりユニット側端子部141と本体側端子部163とが接続されるとともに係合片143が係合溝部164と係合する。
【0108】
ユニット側端子部141は、例えばIEEE1394規格に基づいた通信端子であり、装置本体2の本体側端子部163と接続されることにより、装置本体2より音声や映像等の情報信号や駆動電源が供給される。このユニット側端子部141は、図29に示すように、本体側端子部163内に挿入可能に背面130cより張り出し形成されている。またこのユニット側端子部141に対応して、装着部23に形成された本体側端子部163は、図31に示すように、ユニット側端子部141が挿入されることにより本体端子174が接続可能となるように、装置本体2の背面2dより奥まった位置に形成されている。これにより本体側端子部163は、ユニット側端子部141以外の端子が接続されることが防止されている。
【0109】
かかるユニット側端子部141は、図30に示すように、ユニット本体130内に揺動自在に支持されている支持板150に形成され、支持板150の主面より突設する基部151と、基部151の上部に形成されたユニット端子152と、ユニット端子152の両側に立設された一対の接続ガイド153,153と、基部151の上部側面に形成され本体側端子部163の嵌合壁部173に嵌合する嵌合凸部154とを有する。
【0110】
基部151は、支持板150がユニット本体130の背面130cと略面一に支持されることにより、背面130cより突出する。これにより基部151は、上部に形成されたユニット端子152を、装着部23の奥に形成された本体側端子部163の本体端子174と接続可能な位置へ挿入させる。
【0111】
ユニット端子152の両側に立設されている接続ガイド153は、ユニット本体130の上下方向に亘って形成されることにより、本体側端子部163内に挿入されたユニット側端子部141のスライド方向に沿って形成されている。この接続ガイド153は、後述する本体側端子部163の本体端子174の両側に設けられたガイド凹部176にガイドされることによりユニット側端子部141のスライドをガイドし、ユニット端子152と本体端子174とのスムーズな係脱を確保する。
【0112】
基部151の上部側面に形成されている嵌合凸部154は、凹凸形状をなし、これに対応して設けられた本体側端子部163の嵌合壁部173の凹凸形状と嵌合可能とされている。したがって、ユニット側端子部141は、嵌合凸部154が嵌合壁部173に嵌合することにより、本体側端子部163内に挿入可能となる。
【0113】
ユニット側端子部141とともに支持板150に形成されている誤装着防止片142は、略矩形板状をなし、ユニット側端子部141の近傍、例えば数cm程度下方に立設されている。そして誤装着防止片142は、ユニット側端子部141が本体側端子部163に挿入されると、装着部23の開口部25内に挿入される。かかる誤装着防止片142は、ユニット側端子部141の近傍に立設されることにより、ユニット側端子部141が本体側端子部163以外に装着されることを防止することができる。
【0114】
これらユニット側端子部141及び誤装着防止片142が設けられた支持板150は、図30に示すように、主面部156と、ユニット本体130に支持される支軸157が形成された側面部158と、ユニット本体130の背面130cに係止される係止辺159が形成されている。
【0115】
支軸157は、主面部156の下方に形成され、ユニット本体130内に形成された軸受け部160に回動自在に支持されることにより、図30(a)中矢印Z方向に揺動可能とされている。支持板150のZ方向への揺動範囲は主面部156の上部に形成された係止辺159がユニット本体130に係止され、また主面部156がユニット本体130の内部構成に当接することにより規制される。また支軸157は、軸受け部160と軸方向に対して若干の隙間をもって支持されることにより、支持板150が図30(b)中矢印X方向へも揺動可能とされている。
【0116】
このように、支持板150は、図30中矢印X方向及び矢印Z方向へ揺動可能とされ、かつユニット側端子部141のスライド方向である上下方向への揺動が規制されている。これにより、補助記録媒体ユニット5は、ユーザがユニット側端子部141を本体側端子部163内に挿入しユニット端子152と本体端子174との位置合わせを行う際に、ユニット側端子部141を揺動可能とすることにより、ユニット側端子部141にかかる負荷を軽減することができる。また、補助記録媒体ユニット5は、ユニット端子152の本体側端子部163に対するスライド方向への揺動は規制されているため、ユニット端子152と本体端子174との確実な接続を確保するとともに、装置本体2が揺動した場合にもユニット端子152が本体端子174から抜け出ることを防止することができる。特に、撮像装置1は静止した状態で用いられるのみならず、撮影者と共に移動し、ときには撮影者が走りながら使用されることもあるが、このような場合に、支持板150が揺動することにより振動や衝撃を吸収し、ユニット側端子部141と本体側端子部163との接続を確保することができる。さらに、補助記録媒体ユニット5は、装着部23より取り外す際にも、ユニット側端子部141のスライド方向への揺動が規制されているため、本体端子174からユニット端子152を確実に引き抜くことができ、また矢印X方向及びZ方向に揺動可能とされているため、ユニット側端子部141や本体側端子部163にかかる負荷を軽減することができる。
【0117】
ユニット本体130の背面130cに形成された係合片143は、ユニット本体130の装着部23に対するスライド方向に亘って幅方向の両側に形成されている。この係合片143は、上下に離間して装着部23側に形成された係合溝部164に係合する凸部143aが形成されている。凸部143aは、ユニット本体130の下方に向かって形成され、ユニット本体130の上方に向かって開放された係合溝部164の開放端より挿通され、ユニット本体130が下方にスライドされることにより係合溝部164に挟持される。ユニット本体130は、係合片143が係合溝部164に挟持されることにより、装着部23に装着される。
【0118】
この係合片143は、係合溝部164に挟持される凸部143aが上下に離間して2カ所に設けられ、また各凸部143a間も連続されることにより、長尺状に立設されている。したがって、係合片143は、係合溝部164に挟持される凸部143aのみが立設されている場合に比して強度が確保されており、ユニット本体130の背面130cに立設されることにより周囲と衝突した場合にも、容易に破損することがない。
【0119】
なお、係合片143の近傍には、アース端子162が形成されている。アース端子162は、ユニット本体130が装着部23に装着されると、装着部23に形成された端子に当接され、装置本体2のアースと接続される。
【0120】
ユニット本体130を装着部23に係合させる係合凸片144は、装着部23に装着されたユニット本体130の、係合片143と係合溝部164との係合が解除される上方へのスライドを規制するものであり、ユニット本体130の背面130cより装着部23側へ突出されている。そして、係合凸片144は、ユニット本体130が装着部23に装着すると、装着部23側に設けられた係合凹部165に係合する。これによりユニット本体130は、係合片143が係合溝部164に係合された状態で上下方向のスライドが規制され、装着部23からの抜け止めが図られる。
【0121】
また係合凸片144は、ユニット本体130の上面130bに設けられた係合解除レバー140と連動し、係合解除レバー140が押下されることによりユニット本体130内に退避する。したがってユニット本体130は、係合解除レバー140を押下し、係合凸片144と係合凹部165との係合を解除した状態で、装着部23の上方へスライドさせることにより、係合片143を係合溝部164から抜き取り、装着部23からの取り外しが可能となる。
【0122】
次いで、かかる補助記録媒体ユニット5が装着される装着部23について説明する。装着部23は、図31〜図33に示すように、装置本体2の背面2dに開口された開口部25及びその周辺に設けられている。装着部23は、ユニット側端子部141が接続される本体側端子部163と、ユニット本体130の係合片143が係合される係合溝部164と、係合凸片144が係合する係合凹部165と、本体側端子部163と同一信号線より分岐する外部接続端子166と、各種出力端子群167とが形成されている。
【0123】
本体側端子部163は、装置本体2の背面2dに開口された端子凹部170内のやや奥まった位置に形成され、図34に示すように、金属製のフレーム171と、フレーム171内に設けられた端子ユニット172とを備え、フレーム171及び端子ユニット172が端子凹部170内に一体にネジ止めされている。
【0124】
フレーム171は、矩形の筒状体をなし、一方の主面が開放されるとともにユニット側端子部141と嵌合する嵌合壁部173が形成されている。嵌合壁部173は、ユニット側端子部141に形成された嵌合凸部154の凹凸形状に対応した凹凸形状を有し、嵌合凸部154が嵌合することによりユニット側端子部141がフレーム171内に挿入される。
【0125】
フレーム171の内部空間に一体に設けられた端子ユニット172は、ユニット側端子部141のユニット端子152と接続される本体端子174と、本体端子174を閉塞するカバー175と、ユニット側端子部141に形成された接続ガイド153がスライドするガイド凹部176とが形成されている。
【0126】
本体端子174は、フレーム171内において、ユニット本体130のスライド方向となる上下方向に亘って傾斜面177が形成され、この傾斜面177を昇った先に形成されている。また本体端子174は、未使用時には、端子ユニット172にユニット本体130のスライド方向にスライド自在に支持されたカバー175によって閉塞され、塵埃の付着や金属部品との接触による短絡を防止している。カバー175は、図示しない付勢部材によって常時本体端子174を閉塞する上方向へ付勢されており、ユニット側端子部141がフレーム171内に挿入し、下方にスライドすることにより接続ガイド153によって押下され、本体端子174を外方に臨ませ、ユニット端子152と接続可能とする。
【0127】
ガイド凹部176は、本体端子174の両側に設けられユニット側端子部141に形成された接続ガイド153がスライドされる。このガイド凹部176は、端子ユニット172の側壁と本体端子174との間に、ユニット側端子部141のスライド方向に亘って形成されている。ガイド凹部176は、接続ガイド153がスライドされることによりユニット側端子部141のスライドをガイドし、ユニット端子152と本体端子174との確実な接続を可能とする。
【0128】
かかる本体側端子部163は、ユニット側端子部141が嵌合凸部154を嵌合壁部173に嵌合させながらフレーム171内に挿入される。これにより本体側端子部163は、ガイド凹部176内に接続ガイド153が位置され、また傾斜面177の下端にユニット端子152が位置される。そして、図34(b)に示すように、ユニット本体130が装着部23を下方にスライドされると、本体側端子部163は、ガイド凹部176で接続ガイド153をガイドしながら、ユニット端子152が傾斜面177を摺動し、接続ガイド153がカバー175を押下して本体端子174を露出させた後、ユニット端子152と本体端子174とが接続される。なお、このときユニット本体130は、係合片143が装着部23の係合溝部164をスライドし、凸部143aが係合溝部164に挟持され、また、係合凸片144が係合凹部165に係合される。
【0129】
また、本体側端子部163は、ユニット側端子部141との接続を解除する際には、ユニット本体130が装着部23を上方にスライドされることにより、ユニット側端子部141がフレーム171内をガイド凹部176にガイドされながら上方にスライドし本体端子174とユニット端子152とが外される。そして、本体側端子部163は、嵌合壁部173から嵌合凸部154が排出されることによりユニット側端子部141が取り外される。また、図34(a)に示すように、本体側端子部163は、カバー175が上方にスライドされ、本体端子174が遮蔽される。
【0130】
本体側端子部163は、かかるユニット側端子部141との着脱時において、上述したように、ユニット側端子部141が本体端子174とユニット端子152との接続方向を除いて揺動自在とされているため、無理な力が加わることがなく、破損が防止される。また、本体側端子部163は、ユニット側端子部141が装着された状態で装置本体2が揺動した場合にも、ユニット側端子部141が揺動することにより本体端子174とユニット端子152とにかかる衝撃が吸収され、接続信頼性を維持することができる。
【0131】
ユニット本体130に形成された係合片143と係合する係合溝部164は、装置本体2の背面2dに開口された開口部25の内側面に形成されている。この係合溝部164は、開口部25の内側面の両側に形成され係合片143の凸部143aが挿通される挿通部164aと、挿通部164aに挿通された凸部143aを挟持する挟持部164bとを有する。
【0132】
挿通部164aは、背面2dから開口部25の内方にかけて形成され、この挿通部164aの下面側から挟持部164bが下方に向かって形成されている。そして係合溝部164は、ユニット本体130の係合片143の凸部143aが挿通部164aに挿通された後、装着部23の下方にスライドすることにより、凸部143aが挟持部164bに圧入される。これにより係合溝部164は、係合片143の凸部143aを挟持し、ユニット本体130が装着部23からの脱落が防止されている。
【0133】
また、上記係合溝部164は、ユニット本体130が装着部23から取り外される際には、ユニット本体130が上方にスライドされることにより、係合片143の凸部143aが挟持部164bから挿通部164aへスライドされる。そしてユニット本体130は、凸部143aの挟持が解除されると、装置本体2の背面2d側へ引き抜かれることにより係合片143も係合溝部164から抜き取られる。
【0134】
なお、各係合溝部164は、ユニット本体130に形成されたアース端子162が挿入されるアース用開口部179が形成されている。アース用開口部179内には、装置本体2内のアースと接続された端子が臨まされており、ユニット本体130が装着部23に装着されることによりアース端子162が挿入し、装置本体2のアースと接続される。
【0135】
また開口部25の上方には、ユニット本体130に設けられた係合凸片144が挿入される係合凹部165が形成されている。係合凹部165は、係合凸片144が挿入可能な大きさを有し、係合凸片144が挿入されると、ユニット本体130の上方へのスライドを規制する。また、係合凹部165は、係合解除レバー140が押下されることにより係合凸片144がユニット本体130内へ退避すると、係合凸片144との係合が解除され、ユニット本体130のスライドを可能とする。
【0136】
図32に示すように、ユニット本体130が装着された際の、該ユニット本体130の投影面内には、本体側端子部163と同一信号線より分岐する外部接続端子166が形成されている。外部接続端子166は、例えばIEEE1394規格等の周辺機器との接続規格に基づいた接続端子であり、本体側端子部163とは異なる物理的形状を有する。この外部接続端子166は、開口部25の長辺に形成されたヒンジ機構によって開閉可能に支持された端子蓋180によって開閉される。そして、外部接続端子166は、使用に際しては、図32に示すように、ユーザによって端子蓋180が開口部25側に回動されることによって外部に臨まされ、未使用時には図31に示すように、端子蓋180によって閉塞され、塵埃の付着や金属部品との接触による短絡が防止されている。
【0137】
ここで図33に示すように、端子蓋180は、ヒンジ機構によって支持された長辺が、装着部23に装着されたユニット本体130の投影面内に設けられているため、ユニット本体130が装着部23に装着されることにより開放操作が規制される。したがって、外部接続端子166は、装着部23にユニット本体130が装着され本体側端子部163にユニット側端子部141が接続されると使用が禁止される。また外部接続端子166は、装着部23からユニット本体130が取り外された状態においてのみ端子蓋180が開放されて使用可能とされ、かつ図32に示すように、端子蓋180が開放された状態では、ユニット本体130を装着部23へ装着することができず、本体側端子部163の使用が禁止されている。すなわち、装置本体2は、本体側端子部163と外部接続端子166とを同時に他の外部機器に接続することを禁止する構成となっている。
【0138】
これは、装置本体2は、本体側端子部163と外部接続端子166とが同一のバスラインより分岐しているものであることから、同時に異なる周辺機器が接続されると、通信の信頼性が損なわれるおそれがあるためである。図35に補助記録媒体ユニット5が接続された装置本体2の機能ブロックを示す。図35に示すように、装置本体2は、バスライン182に接続されたIEEE1394インタフェース181より、本体側端子部163と外部接続端子166とが分岐している。またIEEE1394インタフェース181を介して、バッテリ収納部22に収納されたバッテリパック4の電力が本体側端子部163と外部接続端子166を介して補助記録媒体ユニット5等の外部機器に供給される。
【0139】
補助記録媒体ユニット5は、バッテリパック4の電力を駆動電源として用い、制御部185によってユニット側端子部141から入力された情報信号をメモリカード131へ記録し、また編集ボタン136の操作に応じてメモリカード131への記録や記録されたデータの編集操作やモニタ139の表示等を行う。
【0140】
また、装置本体2は、バスライン182を介してシステムコントローラ183と記録再生部20、レンズ鏡筒3、液晶表示パネル32、ファインダー部35の表示部36、出力端子群167とが接続され、操作部15の操作指示を受けたシステムコントローラ183によって関係各部が駆動される。
【0141】
また装着部23は、外部接続端子166の下方にAV出力端子等の出力端子群167が形成されている。これら出力端子群167も端子蓋によって開閉され、塵埃の付着や短絡が防止されている。また出力端子群167を閉塞する端子蓋は、ユニット本体130の投影面外にて支持されているため、装着部23にユニット本体130が装着された状態においても回動でき、出力端子群167の使用が可能とされている。
【0142】
次いで、装置本体2から取り外した補助記録媒体ユニット5を用いてメモリカード131に記録されたデータの編集を行う工程について説明する。補助記録媒体ユニット5は、メモリカード131のデータ編集を行う場合、ユニット本体130には電源が内蔵されていないため、図36に示すように、アダプタ190を介してバッテリパック4と接続して駆動電源を得る。
【0143】
アダプタ190は、略矩形状に形成され、一面に補助記録媒体ユニット5のユニット本体130が装着されるユニット装着面190aが設けられ、他面にバッテリパック4が接続されるバッテリ接続凹部190bが設けられている。ユニット装着面190aは、図36(a)に示すように、上述した装置本体2の背面2dに設けられた装着部23と同様の構成を備えるものであり、ユニット側端子部141が挿入されるアダプタ側端子部191と、誤装着防止片142が挿入される挿入凹部192と、係合片143と係合される係合溝部193と、係合凸片144が係合する係合凹部194とを備える。
【0144】
アダプタ側端子部191は、上記本体側端子部163と同様の構成を備えているため、詳細は省略する。ユニット本体130は、ユニット側端子部141がアダプタ側端子部191に接続されることにより、バッテリパック4から駆動電源が供給される。また挿入凹部192は、誤装着防止片142に対応してアダプタ側端子部191の下方に形成されている。
【0145】
係合溝部193は、ユニット本体130をユニット装着面190aに装着させるものであり、上述した係合溝部164と同様の構成を備えるため詳細は省略する。ユニット本体130は、係合片143を係合溝部164に挿入後、下方にスライドさせることにより凸部143aが係合溝部193に挟持され、ユニット装着面190aに装着される。
【0146】
係合凹部194は、ユニット本体130がユニット装着面190aに装着されると、係合凸片144が挿入される。係合凸片144が係合凹部194に係合されることにより、ユニット本体130は、ユニット装着面190aの上下方向へのスライドが規制され、アダプタ190への装着が維持される。ユニット本体130は、上面130bに設けられた係合解除レバー140が押下されることにより係合凸片144が係合凹部194より退避し、ユニット装着面190aとの係合が解除される上方へのスライドが可能となる。
【0147】
バッテリ接続凹部190bは、図36(b)に示すように、上述したバッテリ収納部22と同様の構成を備えるものであり、バッテリパック4の外形に応じた凹部が形成されてなる。このバッテリ接続凹部190bは、内側面にバッテリパック4の外周面に形成された係合凹部28が係合される係合凸部196が形成されており、バッテリパック4を装着する際には、バッテリパック4を挿入し、下面側にスライドさせることにより係合凹部28が係合凸部196に係合する。またバッテリ接続凹部190bの下面部には、図示しないアダプタ側端子部が形成されており、バッテリパック4が装着されることによりバッテリ側端子部と接続される。
【0148】
またアダプタ190は、側面190cにUSBやIEEE1394等の所定の通信規格に基づく外部接続端子197が形成されている。外部接続端子197は、例えば外部記録装置が接続され補助記録媒体ユニット5の編集データを当該外部記録媒体に出力したり、また編集装置が接続されることにより補助記録媒体ユニット5のメモリカード131に記録されているデータの編集を行う。この外部接続端子197は、アダプタ190の側面190cの上部に張り出し形成された接続部198の下面198aより外方に臨まされている。そして外部接続端子197には、ケーブルの一端が外部機器に接続されているコネクタ199が下方から接続される。アダプタ190は、外部機器との接続を図る外部接続端子197が接続部198の下面198aに臨まされ、コネクタ199が下方から接続されることから、ケーブルの曲げや捩れ等もなく配線がまとまりやすくなる。
【0149】
かかるアダプタ190は、図36(c)に示すように、ユニット装着面190aにユニット本体130が装着され、バッテリ接続凹部190bにバッテリパック4が接続されると、ユニット側端子部141側へアダプタ側端子部191よりバッテリパック4の電力が供給される。補助記録媒体ユニット5は、この電力を受けてメモリカード131に記録された各種データの簡易編集を行うことができる。補助記録媒体ユニット5は、装置本体2より取り外された状態でデータの編集が可能となることから、撮像装置1での撮影を続行する傍ら、撮影した映像や音声の粗編集を同時並行で行うことができる。また、補助記録媒体ユニット5は、メモリカード131に記録されたデータに対して編集を行うため、テープカートリッジを用いる場合よりも効率よく迅速に編集操作を行うことができる。
【0150】
なお、アダプタ190は、バッテリパック4を使用する他に、DCケーブル端子195を設け、DCアダプタを介して家庭用電源を取り込み、補助記録媒体ユニット5に供給するようにしてもよい。
【0151】
次いで、撮像装置1とレンズ鏡筒3を共用する肩載せタイプの撮像装置200について説明する。この撮像装置200は、図37〜図39に示すように、上述したハンディタイプの撮像装置1に比して大型の装置本体201を有し、この装置本体201内に、主記録媒体として、HDV記録が可能な磁気テープカートリッジが収納されている。なお、撮像装置200に用いられる主記録媒体としては、DVカセット以外の磁気テープや、CD、DVD、BD等の光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスク等の磁気ディスクといったディスク状記録媒体、あるいは半導体メモリ等の記録媒体を用いることもできる。
【0152】
また、装置本体201は、主記録媒体の他に補助記録媒体ユニット5が装着可能とされている。これにより装置本体201は、主記録媒体への記録ミスや容量オーバー等の事態、あるいは予備として主記録媒体及び補助記録媒体ユニット5に収納されたメモリカード131に各種データを保存することができる。
【0153】
この撮像装置200は、略矩形状をなし撮影時には撮影者の右肩に載置される装置本体201と、装置本体201の前面201aに設けられたレンズ鏡筒202とを備える。また撮像装置200は、レンズ鏡筒202が着脱可能とされるとともに、交換レンズとして倍率等の異なる複数種類のレンズ鏡筒202が用意され、必要に応じて最適なレンズ鏡筒202を装着して用いることができる。また、レンズ鏡筒3は、グリップ部203が形成され、このグリップ部203ごと装置本体から着脱される。
【0154】
このレンズ鏡筒202は、前面にレンズフード204が着脱自在に装着される。レンズ鏡筒202は、グリップ部203の位置を除いて上記レンズ鏡筒3と同様の構成を備え、またレンズフード204は上述したレンズフード9と同様の構成を備えるものであるため、それぞれ詳細は省略する。
【0155】
また装置本体201は、右側面201bに各種操作を行う操作部205が設けられ、左側面201cに補助記録媒体ユニット5が装着される装着部206が設けられている。さらに装置本体201は、背面201dにリチウムイオン二次電池等のバッテリパック207が着脱自在に装着される。この撮像装置200は業務用であり、長時間の使用に耐える必要からバッテリパック207は、容量の大きい大型のバッテリが用いられている。
【0156】
また装置本体201は、上面201eに取っ手部208が形成されている。取っ手部208は、装置本体201の上面201eの幅方向の略中心に、前後方向に亘って形成され、撮影や搬送時にユーザに握られることによりバランスよく装置本体201を持つことができる。取っ手部208の上面には、各種アクセサリーが装着されるアクセサリーシュー208aが形成されている。また、この取っ手部208の前方には、レンズ鏡筒202の撮像レンズを介して取り込まれた画像を視認するファインダーブロック209が設けられている。
【0157】
かかる装置本体201は、装着部206より背面2d側に、主記録媒体となる磁気テープカートリッジが収納され、該磁気テープカートリッジに対して記録再生を行う記録再生部210が設けられている。記録再生部210は、磁気テープカートリッジが装着され、駆動するデッキ部と、磁気テープカートリッジに対して情報信号の記録及び/又は再生を行うヘッド部とを有する。また記録再生部210は、装置本体201の上面201eに磁気テープカートリッジが挿脱される挿脱口が臨まされるとともに、この挿脱口を開閉する開閉蓋212が形成されている。デッキ部に磁気テープカートリッジを装着する際には、開閉蓋212を回動して挿脱口を臨ませ、磁気テープカートリッジを縦にして挿入する。
【0158】
なお撮像装置200は、主記録媒体として、記録容量の異なる大小二種類の磁気テープカートリッジが用意され、記録再生部210は、挿脱口には当該二種類の磁気テープカートリッジが収納可能とされている。
【0159】
また、装置本体201は、下面201fに、撮影者の右肩が当てられる肩当てパッド211が形成されている。そして、撮像装置200は、撮影を行う場合は、図37(b)に示すように、撮影者の右肩に装置本体201を載せるとともに、レンズ鏡筒202に設けられたグリップ部203を右手で把持する。この撮像装置200は、全体の重量を撮影者の右肩で支えることでバランスを保ち、グリップ部203を把持する右手で撮影方向や画角等の調節を行う。
【0160】
ここで、撮像装置200は、レンズ鏡筒202に取り付けられているグリップ部203がレンズ鏡筒202の前面側に形成されていることから、重心が装置本体201側にあり撮影者の肩に載置されている場合でも、グリップ部203を用いた角度調節を容易に行うことができる。
【0161】
次いで、取っ手部208の前方に設けられたファインダーブロック209について説明する。図40に示すように、このファインダーブロック209は、装置本体201の前面に取り付けられる本体部213と、本体部213に回転自在に支持された表示部214とを有し、全体を略L字状に形成されている。
【0162】
本体部213は、略矩形状の筐体を備え、背面側に装置本体201に接続される接続部215が設けられ、装置本体201の左側面201c側に外部マイク216が装着されるマイクホルダ217が設けられている。これら外部マイク216及びマイクホルダ217は、上述した外部マイク6及びマイクホルダ34と同一の構成を備えるものであるため、それぞれ詳細は省略する。また本体部213は、装置本体201の前面201a側に各種操作を行う操作スイッチや操作ボタン等が配列された操作部218が設けられている。
【0163】
かかる本体部213は、接続ケーブル219を介して装置本体201と接続されており、レンズ鏡筒202から取り込まれた映像データや、記録再生部210や補助記録媒体ユニット5にて再生された映像データが供給され、表示部214に表示させる。
【0164】
また、本体部213は、装置本体201の右側面201b側には表示部214が設けられている。図40に示すように、表示部214は、レンズ鏡筒202に取り込まれた映像や記録再生部210や補助記録媒体ユニット5にて再生された映像データを表示する小型の液晶モニタ220が内蔵されたファインダー部材221と、ファインダー部材221の上面に設けられた液晶表示パネル222と、ファインダー部材221に着脱自在に設けられ液晶モニタ220を視認する接眼部材223とを備える。
【0165】
ファインダー部材221は、本体部213に支持されるとともに液晶表示パネル222が取り付けられた支持部221aと、接眼部材223が接続された接続部221bとを有する。支持部221aは、略矩形筐体の一側面が本体部213に支持され、上面に液晶表示パネル222が取り付けられるヒンジ機構225と、液晶表示パネル222の映像を編集する操作パネル部226が形成されている。
【0166】
接続部221bは、全体が接眼部材223と略同径の円筒形状を有し、接眼部材223と対峙する方向に向けられて接眼部材223を介して視認される液晶モニタ220が内蔵されている。また接続部221bは、液晶モニタ220が臨まされているベース板230に液晶モニタ220を挟んで相対向して一対の接続ツメ231,231が立設されている。接続ツメ231は、内向きに凸設された係止凸部231aが形成され、この係止凸部231aが接眼部材223の接続孔241に係止することによりファインダー部材221に接眼部材223を接続させるものである。また接続部221bは、ベース板230の周囲に立設されている外周壁232に、接続ツメ231と対向して接眼部材223が挿通される切り欠き部233が形成されている。
【0167】
かかるファインダー部材221は、支持部221aが本体部213に上下方向へ回動自在に支持されており、撮影者が必要に応じて回動させることにより接眼部材223を最適な方向に向けて使用される。
【0168】
接眼部材223は、ファインダー部材221の接続部221bに接続される円筒状のホルダ235と、ホルダ235の内部に取り付けられているレンズボックス236と、撮影者が目をつけるアイカップ237とを備える。ホルダ235は、円筒の内部にフレーム板238が形成され、このフレーム板238にレンズボックス236がネジ止めされている。フレーム板238は、主面が開口されてレンズボックス236内に収納されたレンズ群239が臨まされている。
【0169】
ホルダ235の外周部には、ファインダー部材221の接続部221bに設けられている接続ツメ231,231に対応して、一対の接続アーム240,240が延設されている。接続アーム240は、接続部221bの外周壁232に設けられている切り欠き部233に嵌合するものであり、先端部に係合孔240aが形成され、この係合孔240aの内側に接続ツメ231の係止凸部231aが係止される係止片242が係合されている。
【0170】
係止片242は、略矩形箱状に形成されるとともに、内外方向に離間した一対の側壁242a、242bが設けられている。内側壁242aには、接続ツメ231の係止凸部231aが係止する接続孔241が形成されている。また外側壁242bには、接続アーム240の係合孔240aに係合する凸部244が形成されている。この係止片242は、図41及び図42に示すように、内側壁242aが板バネ245によって常時外方に付勢されている。したがって係止片242は、接続部221bに接続されると、内側壁242aの接続孔241が接続ツメ231の係止凸部231aに押圧され、抜け止めが図られている。なお、板バネ245は、ホルダ235内に形成された図示しない支持部に支持されることにより、常時係止片242を外側に付勢し、接続アーム240の係合孔240aと外側壁242bの凸部244とを係合させている。
【0171】
またホルダ235は、外周の一部にレンズボックス236内に収納されたレンズ群239のピントを調節するピントレバー246が形成されている。レンズボックス236は、接続部221bに設けられている液晶モニタ220の表示を拡大して映すものであり、接眼部材223がファインダー部材221に接続されることにより液晶モニタ220と対峙される。
【0172】
アイカップ237は、ゴム等の弾性部材からなるカップ状をなし、ホルダ235の外周上に接合されている。アイカップ237は、撮影者の目元周辺まで覆うことによりホルダ235内に外光が入射することを防止する。
【0173】
ファインダー部材221の支持部221aに設けられたヒンジ機構225によって支持されている液晶表示パネル222は、レンズ鏡筒202に取り込んでいる映像や記録再生部210や補助記録媒体ユニット5にて再生された映像データを表示するものであり、撮影者が現在取り込んでいる映像を視認しながら撮影し、あるいは撮影された映像を確認するために用いられる。
【0174】
この液晶表示パネル222は、支持部221aの上面に設けられたヒンジ機構225によって回動可能に支持され、撮影者によって最適な角度に調整可能とされることにより、撮影者側のみならず、例えば装置本体201の前面201a側、すなわち被撮影者側に回動させることもできる。これにより被撮影者が、自分がどのように写っているのかを確認することもできる。
【0175】
またこの液晶表示パネル222に表示される再生映像は、支持部221aに設けられた操作パネル部226が操作されることによって、例えばコマ送り、早送り、一時停止その他の各種再生が行われる。
【0176】
かかるファインダーブロック209は、ファインダー部材221と接眼部材223とが分離されることにより図40(a)に示すように、接続部221bに設けられた液晶モニタ220が外部に露出される。したがって、例えば接眼部材223を用いてレンズ群239によって拡大された映像では画角が切れてしまう等の理由から、直に液晶モニタ220の映像を視認することもできる。また、アイカップ237の形状や材質が異なる接眼部材223に付け換えて使用感を向上させることもできる。さらに、接眼部材223を取り外すことで、液晶モニタ220が直接外部に臨まされることから、この液晶モニタ220に付着した塵埃の拭き取り掃除も容易に行うことができる。
【0177】
次いで、ファインダー部材221と接眼部材223との着脱操作について説明する。接眼部材223の装着は、ファインダー部材221と接眼部材223とが分離されている状態から、接眼部材223のホルダ235に設けられた接続アーム240と、ファインダー部材221の接続部221bの外周壁232に形成された切り欠き部233とを嵌合させるように挿通することにより行う。これにより、接続アーム240の内側に係合している係止片242の内側壁242aと外側壁242bとの間に、ベース板230より立設されている接続ツメ231が挿入され、接続ツメ231の先端に形成された係止凸部231aが係止片242の内側壁242aに設けられた接続孔241に係止する。このとき、係止片242は、板バネ245の付勢力に対抗して内側に若干撓みながら、接続孔241内に係止凸部231aが圧入される。
【0178】
これにより接眼部材223がファインダー部材221に接続される。このときファインダーブロック209は、接眼部材223のホルダ235とファインダー部材221の接続部221bの外周壁232とが略面一に連続される。またファインダーブロック209は、接続部221bに設けられた液晶モニタ220と接眼部材223のレンズボックス236のレンズ群239とが対峙され、レンズ群239を介して液晶モニタ220の映像を拡大して視認することができる。
【0179】
接眼部材223をファインダー部材221から取り外すときは、親指と人差し指などで、先ず一対の接続アーム240,240の各先端を摘み、内側へ押圧する。これにより、板バネ245の付勢力に対抗して係止片242が内側へ付勢され、内側壁242aの接続孔241と接続ツメ231の係止凸部231aとの係止が解除される。この状態で、接続アーム240を切り欠き部233から引き抜くことにより、接続アーム240が係止片242の内外側壁242a,242b間から引き抜かれ、接眼部材223をファインダー部材221から分離させることができる。
【0180】
このように、ファインダーブロック209は、接眼部材223のホルダ235に相対向した位置に設けられている一対の接合アーム240,240を同時に押圧して、着脱することから、一方の接合アーム240が押圧されたのみでは接続ツメ231との接続が解除されず、誤って接眼部材223がファインダー部材221から外れてしまうことを防止できる。
【0181】
またファインダーブロック209は、接眼部材223の一対の接合アーム240,240を摘みながら着脱操作を行うことから、アイカップ237を手で掴むことになり、接眼部材223を確実に保持し、ファインダー部材221との着脱を確実に行うことができる。
【0182】
次いで、補助記録媒体ユニット5が装着される装置本体201の装着部206について説明する。図43〜図46に示すように、撮像装置200において、装着部206は、装置本体201の左側面201cに、前面201a側に偏倚した位置に設けられている。この装着部206は、図43に示すように、補助記録媒体ユニット5が装着されていないときは、蓋体250によって閉塞されている。そして装着部206は、図46に示すように、蓋体250が取り外された後、補助記録媒体ユニット5が装着される。なお、撮像装置200において用いられる補助記録媒体ユニット5は、上記撮像装置1に装着される補助記録媒体ユニット5と同一のものであるため詳細は省略する。
【0183】
図45に示すように、装着部206は、装置本体201の左側面201cに略矩形状に形成された凹面部に形成され、補助記録媒体ユニット5のユニット側端子部141が装着される本体側端子部251と、ユニット本体130の係合片143が係合される係合溝部252と、係合凸片144が係合する係合凹部253と、本体側端子部251と同一信号線より分岐する外部接続端子254と、蓋体250がネジ止めされるネジ孔255とを備える。
【0184】
本体側端子部251は、上述した撮像装置1の本端側端子部163と同様の構成を備えているため、詳細は省略する。この本体側端子部251は、装着部206に開口された端子凹部256内のやや奥まった位置に形成されている。そして本体側端子部251は、ユニット側端子部141が装着されると、レンズ鏡筒202より取り込まれた映像や音声等の各種データを伝送し、また補助記録媒体ユニット5に対してバッテリパック207の電力を駆動電源として供給する。
【0185】
また、本体側端子部251の下部には、ユニット本体130に凸設されている誤装着防止片142が挿入される挿入凹部257が開口されている。
【0186】
ユニット本体130の係合片143が係合される係合溝部252は、上述した撮像装置1の係合溝部164と同様の構成を備えているため、詳細は省略する。この係合溝部252は、ユニット本体130の係合片143に応じて装着部206内に、幅方向に離間して補助記録媒体ユニット5のスライド方向に亘って2つ形成されている。
【0187】
また、各係合溝部252は、ユニット本体130に形成されたアース端子162が挿入されるアース用開口部258が形成されている。アース用開口部258内には、装置本体201内のアースと接続された端子が臨まされており、ユニット本体130が装着部206に装着されることによりアース端子162が挿入し、装置本体201のアースと接続される。
【0188】
係合凸片144が係合する係合凹部253は、本体側端子部251の隣に形成され、係合凸片144が挿入可能な大きさを有する。この係合凹部253は、係合凸片144が挿入されると、ユニット本体130の上方へのスライドを規制し、係合解除レバー140が押下されることにより係合凸片144がユニット本体130内へ退避すると、係合凸片144との係合が解除され、ユニット本体130のスライドを可能とする。
【0189】
本体側端子部163と同一信号線より分岐する外部接続端子254は、装着部206の一部から臨まされ、かつ装着部206に装着される補助記録媒体ユニット5の投影面内に設けられている。外部接続端子254は、例えばIEEE1394規格等の周辺機器との接続規格に基づいた接続端子である。この外部接続端子254は、図43に示すように、蓋体250に設けられている端子蓋259を介して外方に臨まされ、蓋体250によって装着部206が閉塞されている状態においても使用可能とされている。また、外部接続端子254は、未使用時には端子蓋259によって閉塞され、塵埃の付着や金属部品との接触による短絡が防止されている。
【0190】
ここで、外部接続端子254は、ユニット本体130の投影面内に形成され、装着部206にユニット本体130が装着された状態での使用が禁止され、また外部接続端子254に外部機器が接続されている状態では、装着部206にユニット本体130が装着されることが禁止されている。すなわち、外部接続端子254は、上述した撮像装置1の本体側端子部163及び外部接続端子166と同様に、本体側端子部251と同時に他の外部機器に接続されることが禁止されている。
【0191】
これは、装置本体2と同様に、撮像装置200においても、本体側端子部251と外部接続端子254とが同一のバスラインより分岐しているものであることから、同時に異なる周辺機器が接続されると、通信の信頼性が損なわれるおそれがあるためである。
【0192】
かかる装着部206を閉塞する蓋体250は、図44に示すように、装着部206と略同形の板状体をなし、ネジ孔255に係合する係合ネジ260と、外部接続端子254に対応して設けられた端子蓋259とを備える。
【0193】
この蓋体250は、装着部206に対峙する裏面に、係合溝部252に係合される一対のリブ261,261が設けられている。蓋体250は、リブ261が係合溝部252に係合されることにより装着部206に係合される。またリブ261は、ユニット本体130の係合片143と同様に、上下方向に亘って長尺状に立設されることにより強度が確保されている。したがって、リブ261は、蓋体250の裏面に立設されることにより周囲と衝突した場合にも、容易に破損することがない。
【0194】
係合ネジ260は、蓋体250を装着部206に装着させるものであり、装着部206と対向する蓋体250の裏面250aに、装着部206のネジ孔255に対応して係合ネジ260のネジ部260aが突出し、蓋体250の表面250bにネジ部260aを回転するツマミ部260bが臨まされている。
【0195】
外部接続端子254に対応して設けられた端子蓋259は、ゴム等の弾性部材からなり、図示しない連結部材によって一端を蓋体250に係止されるとともに、蓋体250に開口された端子孔262に嵌合されている。端子蓋259は、端子孔262より取り外されることにより外部接続端子254を外方に臨ますことができる。
【0196】
かかる装着部206は、図46に示すように、補助記録媒体ユニット5が着脱可能に装着される。この補助記録媒体ユニット5の着脱操作は、上述した撮像装置1の装着部23への補助記録媒体ユニット5の着脱操作と同様に、ユニット側端子部141を本体側端子部251に挿入するとともに、係合片143を係合溝部252に挿入した後、ユニット本体130を下方にスライドさせる。これによりユニット端子152と本体側端子部251の本体端子とが接続され、また係合片143の凸部143aが係合溝部252に挟持される。またこのとき、ユニット本体130の係合凸片144が係合凹部253に係合し、ユニット本体130の上方へのスライドを規制する。
【0197】
またユニット本体130を装着部206から取り外す場合は、係合解除レバー140を押下することにより、係合凸片144をユニット本体130内に退避させ、係合凹部253との係合を解除する。これにより、ユニット本体130は、装着部206を上方にスライド可能とされ、係合片143と係合溝部252、及びユニット端子152と本体側端子部251の本体端子との係合を解除した後、装着部206から取り外される。
【0198】
かかる撮像装置200は、図47及び図48に示すように、装着部206が装置本体201の左側面201cの前側に設けられているため、補助記録媒体ユニット5が撮影者と反対側に位置する。また図37(b)に示すように、装着部206は、肩当てパッド211とグリップ部203との間に設けられ、撮影者の腕と干渉することもない。
【0199】
したがって、撮像装置200は、撮影中においても、撮影アシスタント等によって装着部206に対して補助記録媒体ユニット5を着脱することができる。また、撮像装置200は、撮影中においても、撮影アシスタント等によって装着部206に装着されているユニット本体130に対して、メモリカード131の着脱操作を行うことができる。これにより、撮像装置200は、メモリカード131の容量が不足した場合や、メモリカード131に記録したデータを編集に回す場合にも、撮影を中断することなく、メモリカード131あるいはユニット本体130を交換することができる。
【0200】
なお、上述したように、補助記録媒体ユニット5は、ユニット側端子部141が設けられた支持板150が揺動自在に支持されていることから、ユニット本体130を装着部206へ着脱させる際や、撮影中に装置本体201が揺動した場合にも、支持板150が揺動することにより振動や衝撃が吸収され、ユニット側端子部141と本体側端子部251との接続信頼性が確保されている。
【0201】
また撮像装置200は、補助記録媒体としてメモリカード131を用いている補助記録媒体ユニット5が装置本体201の前面201a側に装着され、主記録媒体としてテープカートリッジを用いる記録再生部210が装置本体201の背面201d側に設けられている。また、撮像装置200は、装置本体201の前面201a側に形成されたファインダーブロック209の本体部213に外部マイク216が取り付けられるマイクホルダ217が設けられている。
【0202】
このように、撮像装置200は、外部マイク216が装置本体201の左側面201c側に配設されているけれども、記録再生部210が外部マイク216から離間されているため、記録再生部210のデッキ部におけるモータの作動音が外部マイク216に集音されることがない。また撮像装置200は、外部マイク216の近傍に補助記録媒体ユニット5が装着されるが、補助記録媒体ユニット5は補助記録媒体としてメモリカード131が用いられているため、記録再生時に大きな作動音が発生せず、外部マイク216がノイズを集音することもない。
【0203】
また、撮像装置200は、内蔵マイクも装置本体201の前面201a側に内蔵され、記録再生部210から離間されているため、記録再生部210のデッキ部におけるモータの作動音等を集音してしまうこともない。
【図面の簡単な説明】
【0204】
【図1】ハンディタイプの撮像装置を左側面側から示す斜視図である。
【図2】ハンディタイプの撮像装置を右側面側から示す斜視図である。
【図3】ハンディタイプの撮像装置を示す上面図である。
【図4】ハンディタイプの撮像装置を前面側から示す分解斜視図である。
【図5】ハンディタイプの撮像装置を背面側から示す分解斜視図である。
【図6】レンズマウントを示す正面図である。
【図7】予圧部材を示す斜視図である。
【図8】ハンディタイプの撮像装置を把持した様子を模式的に表した図であり、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【図9】シューアダプタの装置本体への装着方向を示す正面図である。
【図10】シューアダプタ及びシューアダプタに装着されるアクセサリーを示す斜視図であり、(a)はアクセサリーの斜視図、(b)はシューアダプタの斜視図、(c)はアクセサリーが装着されたシューアダプタの斜視図、(d)はアクセサリーが装着された装置本体を示す斜視図である。
【図11】シューアダプタを背面側から示す斜視図である。
【図12】装置本体に装着されるマットボックスの一例を示す斜視図である。
【図13】マットボックスを装着すると共に、シューアダプタにアクセサリーを装着した撮像装置を示す側面図である。
【図14】マイクホルダを示す斜視図である。
【図15】外部マイクが取り付けられたマイクホルダを示す断面図である。
【図16】挟持片同士がロックされたマイクホルダを示す斜視図である。
【図17】外部マイクが背面側に向けて装着された撮像装置を示す斜視図である。
【図18】レンズフードを示す斜視図である。
【図19】レンズフードを示す斜視図である。
【図20】レンズ鏡筒を示す斜視図である。
【図21】レンズフードが装着されたレンズ鏡筒を示す断面図である。
【図22】付勢部材によって回動方向に付勢されているレンズ鏡筒の一部を示す断面図である。
【図23】付勢部材によって回動方向に付勢されているレンズ鏡筒の一部を示す断面図である。
【図24】付勢部材を示す斜視図である。
【図25】レンズフードが着脱されるレンズ鏡筒を示す斜視図である。
【図26】補助記録媒体ユニットを示す斜視図である。
【図27】メモリカードが挿脱される補助記録媒体ユニットを示す斜視図である。
【図28】補助記録媒体ユニットを背面側から示す斜視図である。
【図29】補助記録媒体ユニットの側面図である。
【図30】ユニット側端子部が設けられた支持板を示す図であり、(a)は斜視図、(b)はユニット本体の軸受けに支持された支持板を示す図である。
【図31】装置本体の装着部を示す斜視図である。
【図32】外部接続端子が露出された装着部を示す斜視図である。
【図33】補助記録媒体ユニットが装着された装着部を示す斜視図である。
【図34】本体側端子部を示す斜視図であり、(a)はカバーによって本体端子が閉塞された状態を示し、(b)は本体端子が露出された状態を示す。
【図35】撮像装置の機能ブロック図である。
【図36】アダプタに装着される補助記録媒体ユニットを示す図であり、(a)はユニット本体とアダプタを示し、(b)はバッテリとアダプタを示し、(c)はユニット本体及びバッテリが装着されたアダプタを示す図である。
【図37】肩載せタイプの撮像装置の撮影状態を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【図38】肩載せタイプの撮像装置を前面側から示す分解斜視図である。
【図39】肩載せタイプの撮像装置を背面側から示す分解斜視図である。
【図40】ファインダーブロックを示す図であり、(a)はファインダー部材と接眼部材が分離された状態を示す斜視図であり、(b)はファインダー部材に接眼部材が接続された状態を示す斜視図である。
【図41】ファインダー部材と接眼部材とが接続された状態を示す斜視図である。
【図42】ファインダー部材に接続された接眼部材を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)におけるD−D断面図である。
【図43】肩載せタイプの撮像装置において装着部が閉塞された状態を示す斜視図である。
【図44】装着部を閉塞する蓋体を示す斜視図である。
【図45】肩載せタイプの撮像装置において装着部が開放された状態を示す斜視図である。
【図46】肩載せタイプの撮像装置において装着部に補助記録媒体ユニットが装着された状態を示す斜視図である。
【図47】肩載せタイプの撮像装置において装着部に補助記録媒体ユニットが装着された状態を示す側面図である。
【図48】肩載せタイプの撮像装置において装着部に補助記録媒体ユニットが装着された状態を示す上面図である。
【符号の説明】
【0205】
1 撮像装置、2 装置本体、3 レンズ鏡筒、4 バッテリパック、5 補助記録媒体ユニット、6 外部マイク、7 シューアダプタ、9 レンズフード、10 レンズマウント、11 マウントリング、20 記録再生部、22 バッテリ収納部、23 装着部、25 開口部、30 取っ手部、31 台座部、32 液晶表示パネル、33 シュー取付部、34 マイクホルダ、35 ファインダー部、40 フード装着部、41 ボディマウント、42 グリップ部、55 アクセサリーシュー、58 ガイドレール、61 レシーバ、70 マットボックス、75 偏光フィルタ、78 マイク端子、82 ヒンジ手段、83 連結部材、85 ロック機構、90 弾性シート、91 弾性凸部、100 係合部、103 開閉機構、110 フードマウント、111〜114 ガイド壁、115 ガイド凹部、116 ガイド溝、120 付勢部材、121 係合壁、122 端面、124 係合解除ボタン、130 ユニット本体、131 メモリカード、132 蓋体、134 係止片、135 ロック解除レバー、140 係合解除レバー、141 ユニット側端子部、142 誤装着防止片、143 係合片、144 係合凸片、150 支持板、152 ユニット端子、154 嵌合凸部、160 軸受け部、163 本体側端子部、164 係合溝部、166 外部出力端子、174 本体端子、175 カバー、180 端子蓋、181 IEEE1394インタフェース、182 バスライン、183 システムコントローラ、190 アダプタ、200 撮像装置、201 装置本体、202 レンズ鏡筒、203 グリップ部、206 装着部、208 取っ手部、209 ファインダーブロック、210 記録再生部、211 肩当てパッド、213 本体部、214 表示部、215 接続部、220 液晶モニタ、221 ファインダー部材、222 液晶表示パネル、223 接眼部材、230 ベース板、231 接続ツメ、235 ホルダ、237 アイカップ、240 接続アーム、242 係止片、245 板バネ、250 蓋体、259 端子蓋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主記録媒体が収納されるとともに該主記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う本体側記録再生部と、補助記録媒体が収納された補助記録媒体ユニットが接続される第1の本体側端子部及び該本体側端子部と同一の信号線より分岐する第2の本体側端子部が設けられた装着部とを有する装置本体と、
補助記録媒体が収納されるとともに該補助記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行うユニット側記録再生部と、上記第1の本体側端子部に接続されるユニット側端子部と、上記ユニット側記録再生部の操作を行う操作部とを有し、上記装着部に着脱自在とされた補助記録媒体ユニットとを備え、
上記装着部は、上記補助記録媒体ユニットが装着されることにより、上記第2の本体側端子部が閉塞されることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
上記装着部は、像面側と反対側の上記装置本体の背面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
上記第1の本体側端子部は、上記補助記録媒体ユニットに電源及び/又は情報信号を伝送する通信端子であり、上記第2の本体側端子部は通信規格に基づいた周辺機器との接続端子であることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項4】
上記補助記録媒体は、補助記録媒体ユニット本体から着脱可能なメモリーカードであることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項5】
上記補助記録媒体ユニットは、上記装置本体の背面側から該装置本体内に装着されたバッテリパックを覆うように装着されることを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項6】
上記ユニット側端子部の近傍には、該ユニット側端子部が上記第1の本体側端子部以外の端子部に装着されることを防止する誤装着防止片が凸設され、
上記装着部には、上記誤装着防止片が挿入される挿入部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項7】
主記録媒体が収納されるとともに該主記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う本体側記録再生部と、補助記録媒体が収納されたユニット本体のユニット側端子部が接続される第1の本体側端子部及び該第1の本体側端子部と同一の信号線より分岐する第2の本体側端子部が設けられた装着部とを有する撮像装置本体の上記装着部に接続される補助記録媒体ユニットにおいて、
補助記録媒体が収納されるとともに該補助主記録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行うユニット側記録再生部と、上記第1の本体側端子部に接続されるユニット側端子部と、上記記録再生部の操作を行う操作部とを有し、上記装着部に着脱自在とされたユニット本体を備え、
上記ユニット本体が上記装着部に装着されることにより、上記第2の本体側端子部を閉塞することを特徴とする補助記録媒体ユニット。
【請求項8】
像面側と反対側の上記撮像装置本体の背面に形成された上記装着部に装着されることを特徴とする請求項7記載の補助記録媒体ユニット。
【請求項9】
上記ユニット側端子部が上記第1の本体側端子部に接続されることにより駆動電源が供給され、
上記装着部に装着されることにより、通信規格に基づいた周辺機器との接続端子である上記第2の本体側端子部を閉塞することを特徴とする請求項7記載の補助記録媒体ユニット。
【請求項10】
上記補助記録媒体は、補助記録媒体ユニット本体から着脱可能なメモリーカードであることを特徴とする請求項7記載の補助記録媒体ユニット。
【請求項11】
アダプタを介してバッテリと連結されることにより、上記補助記録媒体に記録された情報信号の編集が可能となることを特徴とする請求項7記載の補助記録媒体ユニット。
【請求項12】
上記ユニット側端子部の近傍には、該ユニット側端子部が上記第1の本体側端子部以外の端子部に装着されることを防止する誤装着防止片が凸設されていることを特徴とする請求項7記載の補助記録媒体ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【公開番号】特開2009−65395(P2009−65395A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−230826(P2007−230826)
【出願日】平成19年9月5日(2007.9.5)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】