撮像装置
【課題】簡素化が可能な撮像装置を提供すること。
【解決手段】対象を撮像し画像情報を出力する撮像部と、動画撮影期間において前記画像情報を動画として画像処理する第1画像処理部と、前記動画撮影期間中に静止画を撮像するためのトリガ情報が入力された場合、前記第1画像処理部の画像処理と並列に、前記画像情報を静止画として画像処理する第2画像処理部と、を具備する撮像装置。
【解決手段】対象を撮像し画像情報を出力する撮像部と、動画撮影期間において前記画像情報を動画として画像処理する第1画像処理部と、前記動画撮影期間中に静止画を撮像するためのトリガ情報が入力された場合、前記第1画像処理部の画像処理と並列に、前記画像情報を静止画として画像処理する第2画像処理部と、を具備する撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に関し、特に、画像処理部を有する撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、静止画と動画とを撮影可能な撮像装置が用いられている。このような、撮像装置においては、動画の撮影中に静止画を撮影する。特許文献1には、動画の撮影中に静止画を撮影するため、静止画撮影部および動画撮影部が各々光学系、撮像素子および画像処理する回路を有する撮像装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−94465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の撮像装置においては、光学系および撮像素子が、静止画用と動画用の2つ設けられている。よって、撮像装置が複雑になる。本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、簡素な撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本撮像装置は、対象を撮像し画像情報を出力する撮像部(50)と、動画撮影期間において前記画像情報を動画として画像処理する第1画像処理部(10)と、前記動画撮影期間中に静止画を撮像するためのトリガ情報が入力された場合、前記第1画像処理部の画像処理と並列に、前記画像情報を静止画として画像処理する第2画像処理部(20)と、を具備する。
【0006】
上記構成において、前記第2画像処理部が画像処理する画像情報は、前記第1画像処理部が画像処理する画像情報より画素数が多い構成とすることができる。
【0007】
上記構成において、前記撮像部は、同じ画素数を有する画像情報を前記第1画像処理部と前記第2画像処理部とに出力し、前記第1画像処理部は、前記撮像部が出力した画像情報を縮小し画像処理し、前記第2画像処理部は、前記撮像部が出力した画像情報を縮小せず画像処理する構成とすることができる。
【0008】
上記構成において、前記撮像部は、前記トリガ情報が入力された場合、前記トリガ情報が入力される前に出力する画像情報より画素数の多い画像情報を出力し、第1画像処理部は、前記トリガ情報が入力する前の前記画像情報を縮小せず画像処理し、前記画素数の多い画像情報を縮小し画像処理し、前記第2画像処理部は、前記画素数の多い画像情報を縮小せず画像処理する構成とすることができる。
【0009】
上記構成において、前記第1画像処理部が前記画像情報を画像処理して生成した動画情報と、前記第2画像処理部が前記画像情報を画像処理して生成した静止画情報と、を記憶する記憶媒体(32)を装着可能な装着部(30)を具備する構成とすることができる。
【0010】
上記構成において、前記第2画像処理部は前記静止画情報を前記第1画像処理部に出力し、前記第1画像処理部は、前記静止画情報および前記動画情報を前記記憶媒体に出力する構成とすることができる。
【0011】
上記構成において、前記記憶媒体には、前記動画情報が複数の期間に分離し記憶され、前記静止画情報が前記複数の期間の間に分離して記憶される構成とすることができる。
【0012】
上記構成において、前記記憶媒体には、前記動画情報の記憶が終了した後、前記静止画情報が記憶される構成とすることができる。
【0013】
上記構成において、前記第1画像処理部が前記画像情報を画像処理して生成した動画情報を記憶する第1記憶媒体(32)を装着可能な第1装着部(30)と、前記第2画像処理部が前記画像情報を画像処理して生成した静止画情報を記憶する第2記憶媒体(36)を装着可能な第2装着部(34)と、を具備する構成とすることができる。
【0014】
上記構成において、前記第2画像処理部は、前記画像情報を画像処理して静止画情報を生成し、かつ前記静止画情報より画素数が少なく表示部(40)に静止画を表示するための別の静止画情報を生成する構成とすることができる。
【0015】
上記構成において、前記第2画像処理部は前記別の静止画情報を前記第1画像処理部に出力し、前記第1画像処理部は、前記画像情報を画像処理して生成した動画情報および前記別の静止画情報を前記表示部に出力し、前記表示部は、前記画像情報に応じた動画および前記静止画を表示する構成とすることができる。
【0016】
上記構成において、前記第2画像処理部は、前記トリガ情報が入力された場合に起動する構成とすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本撮像装置によれば、撮像部を動画用と静止画用とで共用することができ、撮像装置の簡素化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、実施例1の撮像装置のブロック図である。
【図2】図2は、第1画像処理部の機能ブロック図である。
【図3】図3は、第2画像処理部の機能ブロック図である。
【図4】図4は、撮像装置の各部の動作を示す図である。
【図5】図5は、第1画像処理部の処理を示すフローチャートである。
【図6】図6は、第2画像処理部の処理を示すフローチャートである。
【図7】図7は、実施例2の撮像装置の各部の動作を示す図である。
【図8】図8は、実施例2の撮像部の動作を示すフローチャートである。
【図9】図9は、実施例2の第1画像処理部の処理を示すフローチャートである。
【図10】図10は、実施例3の撮像装置の各部の動作を示す図である。
【図11】図11は、実施例4の撮像装置のブロック図である。
【図12】図12は、実施例4の撮像装置の各部の動作を示す図である。
【図13】図13は、実施例5の撮像装置のブロック図である。
【図14】図14は、実施例5の撮像装置の各部の動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【実施例1】
【0020】
実施例1は、撮像部が静止画で用いるサイズの画像情報を出力し、画像処理部が画像情報を動画で用いるサイズにリサイズし画像処理する例である。図1は、実施例1に係る撮像装置の概略ブロック図である。図1のように、撮像装置100は、光学系60、撮像部50、並替部52、第1画像処理部10、第2画像処理部20、メモリ42および44、装着部30、表示部40およびトリガ出力部54を備えている。装着部30には記憶媒体32が脱着可能である。撮像部50は、例えばCMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサまたはCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサである。撮像部50は、光学系60を介した被写体からの光を撮像し、画像情報に変換する。すなわち、撮影対象である被写体を撮像し画像情報を出力する。例えば、約3000×4000画素の画像情報を出力することができる。並替部52は、撮像部50が出力した画像情報を、以後の処理において画像処理し易いように並び替え、画像情報として出力する。
【0021】
第1画像処理部10は、並替部52が出力した画像を主に動画として画像処理し、動画情報を生成する。第2画像処理部20は、並替部52が出力した画像を主に静止画として画像処理し静止画情報を生成する。第1画像処理部10および第2画像処理部20は、例えばそれぞれASIC(Application Specific Integrated Circuit)として形成されている。また、例えば第1画像処理部10および第2画像処理部20が1つのASICとして形成されていてもよい。さらに、第1画像処理部10および第2画像処理部20は、汎用の演算装置で実現されていてもよい。
【0022】
メモリ42および44は、揮発性メモリ、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)であり、それぞれ第1画像処理部10および第2画像処理部20の画像処理中または画像処理後の画像情報、動画情報または静止画情報を記憶する。記憶媒体32は、例えばSD(Secure Digital)カード等の携帯可能な記憶媒体であり、第1画像処理部10が生成した動画情報および第2画像処理部が生成した静止画情報を記憶する。装着部30は、記憶媒体32を装着可能であり、動画情報および静止画情報を記憶媒体32に記憶可能な形式に変換し、変換した情報を記憶媒体32に書き込む。表示部40は、例えば液晶パネルであり、動画情報に基づき動画を表示する。また、静止画を表示する。トリガ出力部54は、動画撮影期間中に静止画を撮影するためのトリガ情報を出力する。トリガ出力部54は、例えばユーザが押下するシャッタボタンである。
【0023】
図2は、第1画像処理部10の機能ブロック図である。第1画像処理部10は、RAW部11、ホワイトバランス(WB)部12、補間部13、色空間変換部14、γ変換部15、色補正部16、YCC部17、圧縮部18および縮小部19を備えている。RAW部11は、並替部52が出力した画像情報をRAW画像情報に変換する。WB部12は、カラー画像情報に対しホワイトバランス処理を行なう。補間部13は、RAW画像情報を補間処理しRGB形式のカラー画像情報に変換する。色空間変換部14は、画像情報を画像処理に適した色空間に変換する。γ変換部15は、画像情報に対しγ変換を行なう。色補正部16は、画像情報を色変換し、画像の再現性を適正にする。YCC部17は、RGB形式のカラー画像情報をYCC(輝度色差)形式に変換する。圧縮部18は、カラー画像情報を圧縮し動画情報とする。圧縮形式としては、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)、MJPEG(Motion Joint Photographic Experts Group)、H.264形式を用いることができる。圧縮部18が出力した動画情報は、メモリ42に記憶される。縮小部19は、並替部52が出力する画像情報の画素数に応じ、RAW画像情報の画素数を縮小する。
【0024】
図3は、第2画像処理部20の機能ブロック図である。第2画像処理部20は、RAW部21、ホワイトバランス(WB)部22、補間部23、色空間変換部24、γ変換部25、色補正部26、YCC部27、圧縮部28および縮小部29を備えている。各部の機能は、静止画として画像処理することを除いては第1画像処理部10の各部の機能とほぼ同じである。圧縮部28は、YCC形式の画像情報を例えばJPEG形式に圧縮し静止画情報とする。また、縮小部29は、YCC形式の画像情報を表示部40に表示するためのサムネール画像に縮小し、縮小画像情報とする。圧縮部28が出力した静止画情報および縮小部29が縮小した縮小静止画情報は、メモリ44に記憶される。
【0025】
次に、動画撮影期間中に静止画を撮影する際の動作を説明する。図4は、トリガ出力部54、撮像部50、並替部52、第1画像処理部10、第2画像処理部20、記憶媒体32および表示部40の動作を時間に対し示す図である。実施例1では、撮像部50は、画像情報として常に静止画で用いるサイズの画像情報を出力する。すなわち、例えば約3000×4000画素の画像情報を出力する。
【0026】
図4を参照し、撮像部50は動画撮影期間中は例えば1/30秒周期または1/60秒周期で撮像を行なう(ステップS61)。撮像部50は、動画撮影期間中常に静止画の画像サイズ(例えば3000×4000画素)の画像情報D1を出力する(ステップS62)。撮像部50は、高速周期でシャッタを切るため例えばローリングシャッタのような電子シャッタを用い撮像することが好ましい。並替部52は、画像情報D1を並び替える(ステップS84)。並替部52は、第1画像処理部10および第2画像処理部20に画像情報D1を出力する(ステップS85)。
【0027】
第1画像処理部10は、画像情報を動画で用いるサイズに縮小する(ステップS12)。例えば、1080×1960画素の画像情報にリサイズする。次に、第1画像処理部10は、図2で説明したように画像情報を動画として画像処理し動画情報を生成する(ステップS14)。次に、第1画像処理部10は、動画情報を装着部30を介し記憶媒体32に出力する(ステップS16)。図4のように、動画情報の記憶媒体32への出力(ステップS16)は動画処理(ステップS14)と並列に行なってもよい。記憶媒体32には、第1画像処理部10が出力した動画情報が記憶される(ステップS88)。次に、第1画像処理部10は、動画情報を表示部40に出力する(ステップS17)。動画情報の表示部40への出力(ステップS17)は動画処理(ステップS14)と並列に行なってもよい。表示部40は、第1画像処理部10が出力した動画情報に応じた動画を表示する(ステップS91)。
【0028】
トリガ出力部54がトリガ情報を出力すると(ステップS80)、第2画像処理部20が起動する(ステップS32)。例えば、第2画像処理部20の電源がオンする。例えば第2画像処理部20の一部は常に起動しており、第2画像処理部20の一部が第2画像処理部20の他の領域を活性化してもよい。さらに、第1画像処理部10にトリガ情報が入力し、第1画像処理部10が第2画像処理部20を起動させてもよい。トリガ情報が入力した後に画像情報が入力すると、第2画像処理部20は、図3で説明したように画像情報を静止画として画像処理し静止画情報を生成する(ステップS36)。このとき、第2画像処理部20は、静止画情報とともに縮小画像情報(別の静止画情報)を生成する。
【0029】
第2画像処理部20は、縮小静止画情報を第1画像処理部10に出力する(ステップS38)。第1画像処理部10は、第2画像処理部20から取得した縮小静止画情報を表示部40に出力する(ステップS20)。表示部40は、動画とともに縮小静止画情報に応じた静止画を表示する(ステップS92)。一定期間経過後、表示部40は静止画を表示せず動画だけを表示する(ステップS91)。
【0030】
第2画像処理部20は、静止画情報を第1画像処理部10に出力する(ステップS40)。第1画像処理部10は、第2画像処理部20から取得した静止画情報を記憶媒体32に出力する(ステップS24)。記憶媒体32には、静止画情報が記憶される(ステップS90)。記憶媒体32に次の動画情報が記憶されるまでの間に、静止画情報が記憶されきれない場合、第1画像処理部10は、残りの静止画情報をメモリ42に記憶させる。
第1画像処理部10は、次の画像情報の画像処理(ステップS14)後にメモリ42から残りの静止画情報を取得する(ステップS86)。第1画像処理部10は、残りの静止画情報を記憶媒体32に出力する(ステップS87)。記憶媒体32には、残りの静止画情報が記憶される(ステップS90)。
【0031】
図5は、第1画像処理部10の処理を示すフローチャートである。動画撮影が開始されると(すなわち動画撮影期間において)、第1画像処理部10は図5のフローを繰り返し行なう。図5のように、第1画像処理部10は、画像情報D1が入力したか判断する(ステップS10)。Noの場合、ステップS10に戻る。Yesの場合、第1画像処理部10は、画像情報を動画で用いるサイズに縮小する(ステップS12)。次に、第1画像処理部10は、図2で説明したように画像情報を動画として画像処理し動画情報を生成する(ステップS14)。次に、第1画像処理部10は、動画情報を装着部30を介し記憶媒体32に出力する(ステップS16)。次に、第1画像処理部10は、動画情報を表示部40に出力する(ステップS17)。
【0032】
次に、第1画像処理部10は、縮小静止画情報が入力したか判断する(ステップS18)。Noの場合、ステップS22に進む。Yesの場合、第1画像処理部10は、第2画像処理部20から取得した縮小静止画情報を表示部40に出力する(ステップS20)。次に、第1画像処理部10は、静止画情報が入力したか判断する(ステップS22)。Noの場合、終了しステップS10に戻る。Yesの場合、第1画像処理部10は、第2画像処理部20から取得した静止画情報を記憶媒体32に出力する(ステップS24)。
【0033】
図6は、第2画像処理部20の処理を示すフローチャートである。動画撮影が開始されると、第2画像処理部20は図6のフローを繰り返し行なう。図6のように、第2画像処理部20は、トリガ情報が入力したか判断する(ステップS30)。Noの場合、ステップS30に戻る。Yesの場合、第2画像処理部20が起動する(ステップS32)。次に、第2画像処理部20は、画像情報D1が入力したか判断する(ステップS34)。Noの場合、ステップS34に戻る。Yesの場合、第2画像処理部20は、画像情報を静止画として画像処理し静止画情報を生成する(ステップS36)。このとき、第2画像処理部20は、静止画情報とともに縮小画像情報を生成する。
【0034】
第2画像処理部20は、縮小静止画情報を第1画像処理部10に出力する(ステップS38)。次に、第2画像処理部20は、静止画情報を第1画像処理部10に出力する(ステップS40)。第2画像処理部20をシャットダウンする(ステップS42)。例えば、第2画像処理部20の電源がオフする。例えば第2画像処理部20の一部は常に起動しており、第2画像処理部20の一部が第2画像処理部20の他の領域を非活性化してもよい。また、第1画像処理部10が第2画像処理部20をシャットダウンしてもよい。
【0035】
実施例1によれば、図4のステップS36のように、第2画像処理部20は、動画撮影期間中にトリガ情報が入力された場合、第1画像処理部10が動画の画像処理と並列に、静止画の画像処理を行なうことができる。動画処理と静止画処理とを並列して行なうことにより、動画撮影を中断し静止画の撮影することなく、高速な画像処理が可能となる。また、光学系60および撮像部50を動画用と静止画用で共用することができ、撮像装置の簡素化が可能となる。
【0036】
さらに図4のステップS62のように、撮像部50は、同じ画素数を有する画像情報を第1画像処理部10と第2画像処理部20とに出力する。ステップS12およびS14のように、第1画像処理部10は、撮像部50が出力した画像情報を縮小し画像処理する。一方、ステップS36のように、第2画像処理部20は、撮像部50が出力した画像情報を縮小せず画像処理する。これにより、動画の画像の画素数が静止画の画像の画素数より小さい場合も撮像部50の静止画と動画との共用が可能となる。
【0037】
さらに、図4のステップS88およびS90のように、記憶媒体32には、第1画像処理部10が生成した動画情報と、第2画像処理部20が生成した静止画情報と、が記憶される。これにより、1つの記憶媒体32に静止画と動画との両方を記憶させることができる。
【0038】
さらに図4のステップS40のように、第2画像処理部20は静止画情報を第1画像処理部10に出力する。図4のステップS16およびS24のように、第1画像処理部10は、静止画情報および動画情報を記憶媒体32に出力する。このように、動画情報を周期的に記憶媒体32に出力している第1画像処理部10に、一旦静止画情報を集約し、第1画像処理部10が動画情報と静止画情報との記憶媒体32への記憶を制御する。これにより、記憶媒体32への動画情報と静止画情報との記憶を効率的に行なうことができる。なお、第1画像処理部10が第2画像処理部20に動画情報を出力し、第2画像処理部20が動画情報および静止画情報を記憶媒体32に出力してもよい。
【0039】
さらに、図4のステップS88のように、記憶媒体32には、動画情報が複数の期間に分離し記憶され、ステップS90のように静止画情報が複数の期間の間に分離して記憶される。これにより、静止画情報のサイズが大きい場合であっても、記憶媒体32に動画情報と静止画情報とを効率的に記憶させることができる。
【0040】
さらに、図4のステップS36のように、第2画像処理部20は、画像情報を画像処理して静止画情報を生成し、かつ静止画情報より画素数が少なく表示部40に静止画を表示するための縮小静止画情報(別の静止画情報)を生成することができる。これにより、表示部40に静止画を表示することができる。
【0041】
さらに、図4のステップS38のように、第2画像処理部20は縮小静止画情報を第1画像処理部10に出力する。図4のステップS17およびS20のように、第1画像処理部10は、動画情報および縮小静止画情報を表示部40に出力する。図4のステップS91およびS92のように、表示部40は、画像情報に応じた動画および静止画を表示する。このように、動画情報を周期的に表示部40に出力している第1画像処理部10に、一旦縮小静止画情報を集約し、第1画像処理部10が動画情報と縮小静止画情報との表示部40への出力を制御する。これにより、表示部40への動画情報と静止画情報との出力を効率的に行なうことができる。なお、第1画像処理部10が第2画像処理部20に動画情報を出力し、第2画像処理部20が動画情報および縮小画情報を表示部40に出力してもよい。
【0042】
さらに、第2画像処理部20は、トリガ情報が入力された場合に起動し、その後シャットダウンする。これにより、第2画像処理部20の消費電力を低減させることができる。
【実施例2】
【0043】
実施例2は、撮像部が通常は動画で用いる画素数の画像情報を出力し、トリガ情報が入力した場合静止画で用いる画素数の画像情報を出力する例である。撮像装置の構成は図1、図2および図3と同じであり説明を省略する。
【0044】
図7は、トリガ出力部54、撮像部50、並替部52、第1画像処理部10、第2画像処理部20、記憶媒体32および表示部40の動作を時間に対し示す図である。図7を参照し、動画撮影期間において、撮像部50は周期的に撮像および画像情報の出力を行なっている。トリガ情報が入力しない場合、撮像部50は、動画で用いる画素数の画像情報D2を出力する(ステップS64)。例えば1080×1960画素の画像情報を出力する。一方、トリガ情報が入力した場合、撮像部50は、静止画で用いる画素数の画像情報D1を出力する(ステップS62)。例えば3000×4000画素の画像情報を出力する。このように、撮像部50は、通常は動画用の画素サイズの画像情報を出力する(ステップS64)が、トリガ情報が入力した直後は静止画用の画素サイズの画像情報を出力する(ステップS62)。
【0045】
トリガ情報が入力しない場合、第1画像処理部10は、画像情報を縮小せず、画像処理を行なう(ステップS14)。一方、トリガ情報が入力した場合、第1画像処理部10は、画像情報を動画で用いる画素数の画像情報に縮小する(ステップS12)。例えば1080×1960画素の画像情報に縮小する。その他のステップは実施例1の図4と同じであり説明を省略する。
【0046】
図8は、撮像部50の処理を示すフローチャートである。図8のように、撮像部50は、トリガ情報が入力したか判断する(ステップS60)。Yesの場合、撮像部50は、静止画で用いる画素数の画像情報D1を出力する(ステップS62)。Noの場合、撮像部50は、動画で用いる画素数の画像情報D2を出力する(ステップS64)。例えば1080×1960画素の画像情報を出力する。その他のステップは実施例1の図5と同じであり説明を省略する。
【0047】
図9は、第1画像処理部10の処理を示すフローチャートである。図9のように、第1画像処理部10は、ステップS10の後、トリガ情報が入力したか判断する(ステップS50)。Yesの場合、第1画像処理部10は、画像情報を動画で用いる画素数の画像情報に縮小する(ステップS12)。その後、ステップS14の画像処理に進む。ステップS50においてNoの場合、第1画像処理部10は、画像情報を縮小せずステップS14の画像処理に進む。その他のステップは実施例1の図6と同じであり説明を省略する。
【0048】
実施例2によればトリガ情報が入力された場合、図7のステップS62のように、撮像部50は、トリガ情報が入力される前に出力する画像情報D2(動画用の画素数の画像情報)より画素数の多い画像情報D1(静止動画用の画素数の画像情報)を出力する。図7のステップS12およびS14のように、第1画像処理部10は、画像情報D2を縮小し画像処理する。図7のステップS36のように、第2画像処理部20は、画素数の多い画像情報D1を縮小せず画像処理する。一方、トリガ情報が入力されない場合、図7のステップS64のように、撮像部50は、画素数が画像情報D1より小さい画像情報D2を出力する。図7のステップS14のように、第1画像処理部10は、画素数の多い画像情報D1を縮小せず画像処理する。これにより、動画の画像の画素数が静止画の画像の画素数より小さい場合も撮像部50の静止画と動画との共用が可能となる。
【実施例3】
【0049】
実施例3は、記憶媒体への動画情報の記憶が完了した後に記憶媒体に静止画情報が記憶される例である。撮像装置の構成は図1、図2および図3と同じであり説明を省略する。図10は、第1画像処理部10、第2画像処理部20および記憶媒体32の動作を時間に対し示す図である。図10のように、第1画像処理部10は、動画情報を撮像周期で記憶媒体32に出力する(ステップS16)。第2画像処理部20は、第1画像処理部10に静止画情報を出力する(ステップS40)。第1画像処理部10は、第2画像処理部20から取得した静止画情報をメモリ42に記憶する(ステップS25)。記憶媒体32に動画情報の記憶が完了した後、第1画像処理部10は、メモリ42から静止画情報を取得し(ステップS86)、記憶媒体32に出力する(ステップS87)。記憶媒体32には、静止画情報が記憶される(ステップS90)。その他の動作は実施例1と同じであり説明を省略する。
【0050】
実施例3によれば、図10のステップS90のように、記憶媒体32には、動画情報の記憶が終了した後、静止画情報が記憶される。これにより、例えば、図10のように、記憶媒体32が動画情報を動画撮影期間中に連続して記憶している場合にも、静止画情報を記憶媒体32に記憶させることができる。
【実施例4】
【0051】
実施例4は、撮像装置が2つの記憶媒体を装着可能な例である。図11は、実施例4に係る撮像装置の概略ブロック図である。図11のように、撮像装置100aは、第1記憶媒体32を装着する第1装着部30と、第2記憶媒体36を装着する第2装着部34とを備えている。第1記憶媒体32は、第1画像処理部10に接続され、主に第1画像処理部10が生成した動画情報を記憶する。第2記憶媒体62は、第2画像処理部20に接続され、主に第2画像処理部20が生成した静止画情報を記憶する。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
【0052】
図12は、第1画像処理部10、第2画像処理部20、第1記憶媒体32および第2記憶媒体36の動作を時間に対し示す図である。図12のように、第1画像処理部10は、画像情報を縮小する(ステップS12)。第1画像処理部10は、画像情報を画像処理して動画情報を生成する(ステップS14)。第1画像処理部10は、生成した動画情報を撮像周期で記憶媒体32に出力する(ステップS16)。第1記憶媒体32には、動画情報が記憶される(ステップS88)。一方、第2画像処理部20は、画像情報を画像処理して静止画情報を生成する(ステップS36)。第2画像処理部20は生成した静止画情報を第2記憶媒体36に静止画情報を出力する(ステップS94)。第2記憶媒体36には、静止画情報が記憶される(ステップS90)。その他の動作は実施例1と同じであり説明を省略する。
【0053】
実施例4のように、第1記憶媒体32および第2記憶媒体36がそれぞれ動画情報および静止画情報を記憶することもできる。
【実施例5】
【0054】
実施例5は、第1画像処理部および第2画像処理部がそれぞれ動画情報および静止画情報を記憶媒体に出力する例である。図13は、実施例5に係る撮像装置の概略ブロック図である。図13のように、撮像装置100bにおいては、第1画像処理部10および第2画像処理部20がそれぞれ独立に動画情報および静止画情報を装着部30を介し記憶媒体32に出力可能である。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
【0055】
図14は、第1画像処理部10、第2画像処理部20および記憶媒体32の動作を時間に対し示す図である。図14のように、第2画像処理部20は、生成した静止画情報を、第1画像処理部10を介さず直接、記憶媒体32に出力する(ステップS98)。記憶媒体32に動画情報が記憶されている期間の間に静止画情報が記憶されきれない場合、第2画像処理部20は、メモリ44に残りの静止画情報を記憶する。その後、メモリ44から残りの静止画情報を取得する(ステップS97)。第2画像処理部20は、記憶媒体32に動画情報の記憶の実行がされていない期間に、静止画情報を記憶媒体32に記憶させる(ステップS98)。その他の動作は実施例1と同じであり説明を省略する。第1画像処理部10と第2画像処理部20とは、動画情報および静止画情報の記憶媒体32への出力の状況および記憶媒体32での動画情報および静止画情報の書き込み状況に関する情報を共有している。よって、第1画像処理部10および第2画像処理部20は、記憶媒体32において動画情報および静止画情報が書き込みしている期間以外に、それぞれ動画情報および静止画情報を記憶媒体32に出力することができる。
【0056】
第1画像処理部10および第2画像処理部20は、それぞれ動画の画像処理および静止画の画像処理のみを行なう画像処理部でなくともよい。例えば、静止画を連写する際に、第1画像処理部10と第2画像処理部20とが交互に静止画を画像処理してもよい。また、第1画像処理部10が静止画の画像処理を行い、第2画像処理部20が動画の画像処理を行ってもよい。さらに、第1画像処理部10および第2画像処理部20がともに動画の画像処理を行ってもよい。
【0057】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0058】
10 第1画像処理部
20 第2画像処理部
30 装着部
32 記憶媒体
34 第2装着部
36 第2記憶媒体
40 表示部
50 撮像部
54 トリガ出力部
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に関し、特に、画像処理部を有する撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、静止画と動画とを撮影可能な撮像装置が用いられている。このような、撮像装置においては、動画の撮影中に静止画を撮影する。特許文献1には、動画の撮影中に静止画を撮影するため、静止画撮影部および動画撮影部が各々光学系、撮像素子および画像処理する回路を有する撮像装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−94465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の撮像装置においては、光学系および撮像素子が、静止画用と動画用の2つ設けられている。よって、撮像装置が複雑になる。本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、簡素な撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本撮像装置は、対象を撮像し画像情報を出力する撮像部(50)と、動画撮影期間において前記画像情報を動画として画像処理する第1画像処理部(10)と、前記動画撮影期間中に静止画を撮像するためのトリガ情報が入力された場合、前記第1画像処理部の画像処理と並列に、前記画像情報を静止画として画像処理する第2画像処理部(20)と、を具備する。
【0006】
上記構成において、前記第2画像処理部が画像処理する画像情報は、前記第1画像処理部が画像処理する画像情報より画素数が多い構成とすることができる。
【0007】
上記構成において、前記撮像部は、同じ画素数を有する画像情報を前記第1画像処理部と前記第2画像処理部とに出力し、前記第1画像処理部は、前記撮像部が出力した画像情報を縮小し画像処理し、前記第2画像処理部は、前記撮像部が出力した画像情報を縮小せず画像処理する構成とすることができる。
【0008】
上記構成において、前記撮像部は、前記トリガ情報が入力された場合、前記トリガ情報が入力される前に出力する画像情報より画素数の多い画像情報を出力し、第1画像処理部は、前記トリガ情報が入力する前の前記画像情報を縮小せず画像処理し、前記画素数の多い画像情報を縮小し画像処理し、前記第2画像処理部は、前記画素数の多い画像情報を縮小せず画像処理する構成とすることができる。
【0009】
上記構成において、前記第1画像処理部が前記画像情報を画像処理して生成した動画情報と、前記第2画像処理部が前記画像情報を画像処理して生成した静止画情報と、を記憶する記憶媒体(32)を装着可能な装着部(30)を具備する構成とすることができる。
【0010】
上記構成において、前記第2画像処理部は前記静止画情報を前記第1画像処理部に出力し、前記第1画像処理部は、前記静止画情報および前記動画情報を前記記憶媒体に出力する構成とすることができる。
【0011】
上記構成において、前記記憶媒体には、前記動画情報が複数の期間に分離し記憶され、前記静止画情報が前記複数の期間の間に分離して記憶される構成とすることができる。
【0012】
上記構成において、前記記憶媒体には、前記動画情報の記憶が終了した後、前記静止画情報が記憶される構成とすることができる。
【0013】
上記構成において、前記第1画像処理部が前記画像情報を画像処理して生成した動画情報を記憶する第1記憶媒体(32)を装着可能な第1装着部(30)と、前記第2画像処理部が前記画像情報を画像処理して生成した静止画情報を記憶する第2記憶媒体(36)を装着可能な第2装着部(34)と、を具備する構成とすることができる。
【0014】
上記構成において、前記第2画像処理部は、前記画像情報を画像処理して静止画情報を生成し、かつ前記静止画情報より画素数が少なく表示部(40)に静止画を表示するための別の静止画情報を生成する構成とすることができる。
【0015】
上記構成において、前記第2画像処理部は前記別の静止画情報を前記第1画像処理部に出力し、前記第1画像処理部は、前記画像情報を画像処理して生成した動画情報および前記別の静止画情報を前記表示部に出力し、前記表示部は、前記画像情報に応じた動画および前記静止画を表示する構成とすることができる。
【0016】
上記構成において、前記第2画像処理部は、前記トリガ情報が入力された場合に起動する構成とすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本撮像装置によれば、撮像部を動画用と静止画用とで共用することができ、撮像装置の簡素化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、実施例1の撮像装置のブロック図である。
【図2】図2は、第1画像処理部の機能ブロック図である。
【図3】図3は、第2画像処理部の機能ブロック図である。
【図4】図4は、撮像装置の各部の動作を示す図である。
【図5】図5は、第1画像処理部の処理を示すフローチャートである。
【図6】図6は、第2画像処理部の処理を示すフローチャートである。
【図7】図7は、実施例2の撮像装置の各部の動作を示す図である。
【図8】図8は、実施例2の撮像部の動作を示すフローチャートである。
【図9】図9は、実施例2の第1画像処理部の処理を示すフローチャートである。
【図10】図10は、実施例3の撮像装置の各部の動作を示す図である。
【図11】図11は、実施例4の撮像装置のブロック図である。
【図12】図12は、実施例4の撮像装置の各部の動作を示す図である。
【図13】図13は、実施例5の撮像装置のブロック図である。
【図14】図14は、実施例5の撮像装置の各部の動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【実施例1】
【0020】
実施例1は、撮像部が静止画で用いるサイズの画像情報を出力し、画像処理部が画像情報を動画で用いるサイズにリサイズし画像処理する例である。図1は、実施例1に係る撮像装置の概略ブロック図である。図1のように、撮像装置100は、光学系60、撮像部50、並替部52、第1画像処理部10、第2画像処理部20、メモリ42および44、装着部30、表示部40およびトリガ出力部54を備えている。装着部30には記憶媒体32が脱着可能である。撮像部50は、例えばCMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサまたはCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサである。撮像部50は、光学系60を介した被写体からの光を撮像し、画像情報に変換する。すなわち、撮影対象である被写体を撮像し画像情報を出力する。例えば、約3000×4000画素の画像情報を出力することができる。並替部52は、撮像部50が出力した画像情報を、以後の処理において画像処理し易いように並び替え、画像情報として出力する。
【0021】
第1画像処理部10は、並替部52が出力した画像を主に動画として画像処理し、動画情報を生成する。第2画像処理部20は、並替部52が出力した画像を主に静止画として画像処理し静止画情報を生成する。第1画像処理部10および第2画像処理部20は、例えばそれぞれASIC(Application Specific Integrated Circuit)として形成されている。また、例えば第1画像処理部10および第2画像処理部20が1つのASICとして形成されていてもよい。さらに、第1画像処理部10および第2画像処理部20は、汎用の演算装置で実現されていてもよい。
【0022】
メモリ42および44は、揮発性メモリ、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)であり、それぞれ第1画像処理部10および第2画像処理部20の画像処理中または画像処理後の画像情報、動画情報または静止画情報を記憶する。記憶媒体32は、例えばSD(Secure Digital)カード等の携帯可能な記憶媒体であり、第1画像処理部10が生成した動画情報および第2画像処理部が生成した静止画情報を記憶する。装着部30は、記憶媒体32を装着可能であり、動画情報および静止画情報を記憶媒体32に記憶可能な形式に変換し、変換した情報を記憶媒体32に書き込む。表示部40は、例えば液晶パネルであり、動画情報に基づき動画を表示する。また、静止画を表示する。トリガ出力部54は、動画撮影期間中に静止画を撮影するためのトリガ情報を出力する。トリガ出力部54は、例えばユーザが押下するシャッタボタンである。
【0023】
図2は、第1画像処理部10の機能ブロック図である。第1画像処理部10は、RAW部11、ホワイトバランス(WB)部12、補間部13、色空間変換部14、γ変換部15、色補正部16、YCC部17、圧縮部18および縮小部19を備えている。RAW部11は、並替部52が出力した画像情報をRAW画像情報に変換する。WB部12は、カラー画像情報に対しホワイトバランス処理を行なう。補間部13は、RAW画像情報を補間処理しRGB形式のカラー画像情報に変換する。色空間変換部14は、画像情報を画像処理に適した色空間に変換する。γ変換部15は、画像情報に対しγ変換を行なう。色補正部16は、画像情報を色変換し、画像の再現性を適正にする。YCC部17は、RGB形式のカラー画像情報をYCC(輝度色差)形式に変換する。圧縮部18は、カラー画像情報を圧縮し動画情報とする。圧縮形式としては、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)、MJPEG(Motion Joint Photographic Experts Group)、H.264形式を用いることができる。圧縮部18が出力した動画情報は、メモリ42に記憶される。縮小部19は、並替部52が出力する画像情報の画素数に応じ、RAW画像情報の画素数を縮小する。
【0024】
図3は、第2画像処理部20の機能ブロック図である。第2画像処理部20は、RAW部21、ホワイトバランス(WB)部22、補間部23、色空間変換部24、γ変換部25、色補正部26、YCC部27、圧縮部28および縮小部29を備えている。各部の機能は、静止画として画像処理することを除いては第1画像処理部10の各部の機能とほぼ同じである。圧縮部28は、YCC形式の画像情報を例えばJPEG形式に圧縮し静止画情報とする。また、縮小部29は、YCC形式の画像情報を表示部40に表示するためのサムネール画像に縮小し、縮小画像情報とする。圧縮部28が出力した静止画情報および縮小部29が縮小した縮小静止画情報は、メモリ44に記憶される。
【0025】
次に、動画撮影期間中に静止画を撮影する際の動作を説明する。図4は、トリガ出力部54、撮像部50、並替部52、第1画像処理部10、第2画像処理部20、記憶媒体32および表示部40の動作を時間に対し示す図である。実施例1では、撮像部50は、画像情報として常に静止画で用いるサイズの画像情報を出力する。すなわち、例えば約3000×4000画素の画像情報を出力する。
【0026】
図4を参照し、撮像部50は動画撮影期間中は例えば1/30秒周期または1/60秒周期で撮像を行なう(ステップS61)。撮像部50は、動画撮影期間中常に静止画の画像サイズ(例えば3000×4000画素)の画像情報D1を出力する(ステップS62)。撮像部50は、高速周期でシャッタを切るため例えばローリングシャッタのような電子シャッタを用い撮像することが好ましい。並替部52は、画像情報D1を並び替える(ステップS84)。並替部52は、第1画像処理部10および第2画像処理部20に画像情報D1を出力する(ステップS85)。
【0027】
第1画像処理部10は、画像情報を動画で用いるサイズに縮小する(ステップS12)。例えば、1080×1960画素の画像情報にリサイズする。次に、第1画像処理部10は、図2で説明したように画像情報を動画として画像処理し動画情報を生成する(ステップS14)。次に、第1画像処理部10は、動画情報を装着部30を介し記憶媒体32に出力する(ステップS16)。図4のように、動画情報の記憶媒体32への出力(ステップS16)は動画処理(ステップS14)と並列に行なってもよい。記憶媒体32には、第1画像処理部10が出力した動画情報が記憶される(ステップS88)。次に、第1画像処理部10は、動画情報を表示部40に出力する(ステップS17)。動画情報の表示部40への出力(ステップS17)は動画処理(ステップS14)と並列に行なってもよい。表示部40は、第1画像処理部10が出力した動画情報に応じた動画を表示する(ステップS91)。
【0028】
トリガ出力部54がトリガ情報を出力すると(ステップS80)、第2画像処理部20が起動する(ステップS32)。例えば、第2画像処理部20の電源がオンする。例えば第2画像処理部20の一部は常に起動しており、第2画像処理部20の一部が第2画像処理部20の他の領域を活性化してもよい。さらに、第1画像処理部10にトリガ情報が入力し、第1画像処理部10が第2画像処理部20を起動させてもよい。トリガ情報が入力した後に画像情報が入力すると、第2画像処理部20は、図3で説明したように画像情報を静止画として画像処理し静止画情報を生成する(ステップS36)。このとき、第2画像処理部20は、静止画情報とともに縮小画像情報(別の静止画情報)を生成する。
【0029】
第2画像処理部20は、縮小静止画情報を第1画像処理部10に出力する(ステップS38)。第1画像処理部10は、第2画像処理部20から取得した縮小静止画情報を表示部40に出力する(ステップS20)。表示部40は、動画とともに縮小静止画情報に応じた静止画を表示する(ステップS92)。一定期間経過後、表示部40は静止画を表示せず動画だけを表示する(ステップS91)。
【0030】
第2画像処理部20は、静止画情報を第1画像処理部10に出力する(ステップS40)。第1画像処理部10は、第2画像処理部20から取得した静止画情報を記憶媒体32に出力する(ステップS24)。記憶媒体32には、静止画情報が記憶される(ステップS90)。記憶媒体32に次の動画情報が記憶されるまでの間に、静止画情報が記憶されきれない場合、第1画像処理部10は、残りの静止画情報をメモリ42に記憶させる。
第1画像処理部10は、次の画像情報の画像処理(ステップS14)後にメモリ42から残りの静止画情報を取得する(ステップS86)。第1画像処理部10は、残りの静止画情報を記憶媒体32に出力する(ステップS87)。記憶媒体32には、残りの静止画情報が記憶される(ステップS90)。
【0031】
図5は、第1画像処理部10の処理を示すフローチャートである。動画撮影が開始されると(すなわち動画撮影期間において)、第1画像処理部10は図5のフローを繰り返し行なう。図5のように、第1画像処理部10は、画像情報D1が入力したか判断する(ステップS10)。Noの場合、ステップS10に戻る。Yesの場合、第1画像処理部10は、画像情報を動画で用いるサイズに縮小する(ステップS12)。次に、第1画像処理部10は、図2で説明したように画像情報を動画として画像処理し動画情報を生成する(ステップS14)。次に、第1画像処理部10は、動画情報を装着部30を介し記憶媒体32に出力する(ステップS16)。次に、第1画像処理部10は、動画情報を表示部40に出力する(ステップS17)。
【0032】
次に、第1画像処理部10は、縮小静止画情報が入力したか判断する(ステップS18)。Noの場合、ステップS22に進む。Yesの場合、第1画像処理部10は、第2画像処理部20から取得した縮小静止画情報を表示部40に出力する(ステップS20)。次に、第1画像処理部10は、静止画情報が入力したか判断する(ステップS22)。Noの場合、終了しステップS10に戻る。Yesの場合、第1画像処理部10は、第2画像処理部20から取得した静止画情報を記憶媒体32に出力する(ステップS24)。
【0033】
図6は、第2画像処理部20の処理を示すフローチャートである。動画撮影が開始されると、第2画像処理部20は図6のフローを繰り返し行なう。図6のように、第2画像処理部20は、トリガ情報が入力したか判断する(ステップS30)。Noの場合、ステップS30に戻る。Yesの場合、第2画像処理部20が起動する(ステップS32)。次に、第2画像処理部20は、画像情報D1が入力したか判断する(ステップS34)。Noの場合、ステップS34に戻る。Yesの場合、第2画像処理部20は、画像情報を静止画として画像処理し静止画情報を生成する(ステップS36)。このとき、第2画像処理部20は、静止画情報とともに縮小画像情報を生成する。
【0034】
第2画像処理部20は、縮小静止画情報を第1画像処理部10に出力する(ステップS38)。次に、第2画像処理部20は、静止画情報を第1画像処理部10に出力する(ステップS40)。第2画像処理部20をシャットダウンする(ステップS42)。例えば、第2画像処理部20の電源がオフする。例えば第2画像処理部20の一部は常に起動しており、第2画像処理部20の一部が第2画像処理部20の他の領域を非活性化してもよい。また、第1画像処理部10が第2画像処理部20をシャットダウンしてもよい。
【0035】
実施例1によれば、図4のステップS36のように、第2画像処理部20は、動画撮影期間中にトリガ情報が入力された場合、第1画像処理部10が動画の画像処理と並列に、静止画の画像処理を行なうことができる。動画処理と静止画処理とを並列して行なうことにより、動画撮影を中断し静止画の撮影することなく、高速な画像処理が可能となる。また、光学系60および撮像部50を動画用と静止画用で共用することができ、撮像装置の簡素化が可能となる。
【0036】
さらに図4のステップS62のように、撮像部50は、同じ画素数を有する画像情報を第1画像処理部10と第2画像処理部20とに出力する。ステップS12およびS14のように、第1画像処理部10は、撮像部50が出力した画像情報を縮小し画像処理する。一方、ステップS36のように、第2画像処理部20は、撮像部50が出力した画像情報を縮小せず画像処理する。これにより、動画の画像の画素数が静止画の画像の画素数より小さい場合も撮像部50の静止画と動画との共用が可能となる。
【0037】
さらに、図4のステップS88およびS90のように、記憶媒体32には、第1画像処理部10が生成した動画情報と、第2画像処理部20が生成した静止画情報と、が記憶される。これにより、1つの記憶媒体32に静止画と動画との両方を記憶させることができる。
【0038】
さらに図4のステップS40のように、第2画像処理部20は静止画情報を第1画像処理部10に出力する。図4のステップS16およびS24のように、第1画像処理部10は、静止画情報および動画情報を記憶媒体32に出力する。このように、動画情報を周期的に記憶媒体32に出力している第1画像処理部10に、一旦静止画情報を集約し、第1画像処理部10が動画情報と静止画情報との記憶媒体32への記憶を制御する。これにより、記憶媒体32への動画情報と静止画情報との記憶を効率的に行なうことができる。なお、第1画像処理部10が第2画像処理部20に動画情報を出力し、第2画像処理部20が動画情報および静止画情報を記憶媒体32に出力してもよい。
【0039】
さらに、図4のステップS88のように、記憶媒体32には、動画情報が複数の期間に分離し記憶され、ステップS90のように静止画情報が複数の期間の間に分離して記憶される。これにより、静止画情報のサイズが大きい場合であっても、記憶媒体32に動画情報と静止画情報とを効率的に記憶させることができる。
【0040】
さらに、図4のステップS36のように、第2画像処理部20は、画像情報を画像処理して静止画情報を生成し、かつ静止画情報より画素数が少なく表示部40に静止画を表示するための縮小静止画情報(別の静止画情報)を生成することができる。これにより、表示部40に静止画を表示することができる。
【0041】
さらに、図4のステップS38のように、第2画像処理部20は縮小静止画情報を第1画像処理部10に出力する。図4のステップS17およびS20のように、第1画像処理部10は、動画情報および縮小静止画情報を表示部40に出力する。図4のステップS91およびS92のように、表示部40は、画像情報に応じた動画および静止画を表示する。このように、動画情報を周期的に表示部40に出力している第1画像処理部10に、一旦縮小静止画情報を集約し、第1画像処理部10が動画情報と縮小静止画情報との表示部40への出力を制御する。これにより、表示部40への動画情報と静止画情報との出力を効率的に行なうことができる。なお、第1画像処理部10が第2画像処理部20に動画情報を出力し、第2画像処理部20が動画情報および縮小画情報を表示部40に出力してもよい。
【0042】
さらに、第2画像処理部20は、トリガ情報が入力された場合に起動し、その後シャットダウンする。これにより、第2画像処理部20の消費電力を低減させることができる。
【実施例2】
【0043】
実施例2は、撮像部が通常は動画で用いる画素数の画像情報を出力し、トリガ情報が入力した場合静止画で用いる画素数の画像情報を出力する例である。撮像装置の構成は図1、図2および図3と同じであり説明を省略する。
【0044】
図7は、トリガ出力部54、撮像部50、並替部52、第1画像処理部10、第2画像処理部20、記憶媒体32および表示部40の動作を時間に対し示す図である。図7を参照し、動画撮影期間において、撮像部50は周期的に撮像および画像情報の出力を行なっている。トリガ情報が入力しない場合、撮像部50は、動画で用いる画素数の画像情報D2を出力する(ステップS64)。例えば1080×1960画素の画像情報を出力する。一方、トリガ情報が入力した場合、撮像部50は、静止画で用いる画素数の画像情報D1を出力する(ステップS62)。例えば3000×4000画素の画像情報を出力する。このように、撮像部50は、通常は動画用の画素サイズの画像情報を出力する(ステップS64)が、トリガ情報が入力した直後は静止画用の画素サイズの画像情報を出力する(ステップS62)。
【0045】
トリガ情報が入力しない場合、第1画像処理部10は、画像情報を縮小せず、画像処理を行なう(ステップS14)。一方、トリガ情報が入力した場合、第1画像処理部10は、画像情報を動画で用いる画素数の画像情報に縮小する(ステップS12)。例えば1080×1960画素の画像情報に縮小する。その他のステップは実施例1の図4と同じであり説明を省略する。
【0046】
図8は、撮像部50の処理を示すフローチャートである。図8のように、撮像部50は、トリガ情報が入力したか判断する(ステップS60)。Yesの場合、撮像部50は、静止画で用いる画素数の画像情報D1を出力する(ステップS62)。Noの場合、撮像部50は、動画で用いる画素数の画像情報D2を出力する(ステップS64)。例えば1080×1960画素の画像情報を出力する。その他のステップは実施例1の図5と同じであり説明を省略する。
【0047】
図9は、第1画像処理部10の処理を示すフローチャートである。図9のように、第1画像処理部10は、ステップS10の後、トリガ情報が入力したか判断する(ステップS50)。Yesの場合、第1画像処理部10は、画像情報を動画で用いる画素数の画像情報に縮小する(ステップS12)。その後、ステップS14の画像処理に進む。ステップS50においてNoの場合、第1画像処理部10は、画像情報を縮小せずステップS14の画像処理に進む。その他のステップは実施例1の図6と同じであり説明を省略する。
【0048】
実施例2によればトリガ情報が入力された場合、図7のステップS62のように、撮像部50は、トリガ情報が入力される前に出力する画像情報D2(動画用の画素数の画像情報)より画素数の多い画像情報D1(静止動画用の画素数の画像情報)を出力する。図7のステップS12およびS14のように、第1画像処理部10は、画像情報D2を縮小し画像処理する。図7のステップS36のように、第2画像処理部20は、画素数の多い画像情報D1を縮小せず画像処理する。一方、トリガ情報が入力されない場合、図7のステップS64のように、撮像部50は、画素数が画像情報D1より小さい画像情報D2を出力する。図7のステップS14のように、第1画像処理部10は、画素数の多い画像情報D1を縮小せず画像処理する。これにより、動画の画像の画素数が静止画の画像の画素数より小さい場合も撮像部50の静止画と動画との共用が可能となる。
【実施例3】
【0049】
実施例3は、記憶媒体への動画情報の記憶が完了した後に記憶媒体に静止画情報が記憶される例である。撮像装置の構成は図1、図2および図3と同じであり説明を省略する。図10は、第1画像処理部10、第2画像処理部20および記憶媒体32の動作を時間に対し示す図である。図10のように、第1画像処理部10は、動画情報を撮像周期で記憶媒体32に出力する(ステップS16)。第2画像処理部20は、第1画像処理部10に静止画情報を出力する(ステップS40)。第1画像処理部10は、第2画像処理部20から取得した静止画情報をメモリ42に記憶する(ステップS25)。記憶媒体32に動画情報の記憶が完了した後、第1画像処理部10は、メモリ42から静止画情報を取得し(ステップS86)、記憶媒体32に出力する(ステップS87)。記憶媒体32には、静止画情報が記憶される(ステップS90)。その他の動作は実施例1と同じであり説明を省略する。
【0050】
実施例3によれば、図10のステップS90のように、記憶媒体32には、動画情報の記憶が終了した後、静止画情報が記憶される。これにより、例えば、図10のように、記憶媒体32が動画情報を動画撮影期間中に連続して記憶している場合にも、静止画情報を記憶媒体32に記憶させることができる。
【実施例4】
【0051】
実施例4は、撮像装置が2つの記憶媒体を装着可能な例である。図11は、実施例4に係る撮像装置の概略ブロック図である。図11のように、撮像装置100aは、第1記憶媒体32を装着する第1装着部30と、第2記憶媒体36を装着する第2装着部34とを備えている。第1記憶媒体32は、第1画像処理部10に接続され、主に第1画像処理部10が生成した動画情報を記憶する。第2記憶媒体62は、第2画像処理部20に接続され、主に第2画像処理部20が生成した静止画情報を記憶する。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
【0052】
図12は、第1画像処理部10、第2画像処理部20、第1記憶媒体32および第2記憶媒体36の動作を時間に対し示す図である。図12のように、第1画像処理部10は、画像情報を縮小する(ステップS12)。第1画像処理部10は、画像情報を画像処理して動画情報を生成する(ステップS14)。第1画像処理部10は、生成した動画情報を撮像周期で記憶媒体32に出力する(ステップS16)。第1記憶媒体32には、動画情報が記憶される(ステップS88)。一方、第2画像処理部20は、画像情報を画像処理して静止画情報を生成する(ステップS36)。第2画像処理部20は生成した静止画情報を第2記憶媒体36に静止画情報を出力する(ステップS94)。第2記憶媒体36には、静止画情報が記憶される(ステップS90)。その他の動作は実施例1と同じであり説明を省略する。
【0053】
実施例4のように、第1記憶媒体32および第2記憶媒体36がそれぞれ動画情報および静止画情報を記憶することもできる。
【実施例5】
【0054】
実施例5は、第1画像処理部および第2画像処理部がそれぞれ動画情報および静止画情報を記憶媒体に出力する例である。図13は、実施例5に係る撮像装置の概略ブロック図である。図13のように、撮像装置100bにおいては、第1画像処理部10および第2画像処理部20がそれぞれ独立に動画情報および静止画情報を装着部30を介し記憶媒体32に出力可能である。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
【0055】
図14は、第1画像処理部10、第2画像処理部20および記憶媒体32の動作を時間に対し示す図である。図14のように、第2画像処理部20は、生成した静止画情報を、第1画像処理部10を介さず直接、記憶媒体32に出力する(ステップS98)。記憶媒体32に動画情報が記憶されている期間の間に静止画情報が記憶されきれない場合、第2画像処理部20は、メモリ44に残りの静止画情報を記憶する。その後、メモリ44から残りの静止画情報を取得する(ステップS97)。第2画像処理部20は、記憶媒体32に動画情報の記憶の実行がされていない期間に、静止画情報を記憶媒体32に記憶させる(ステップS98)。その他の動作は実施例1と同じであり説明を省略する。第1画像処理部10と第2画像処理部20とは、動画情報および静止画情報の記憶媒体32への出力の状況および記憶媒体32での動画情報および静止画情報の書き込み状況に関する情報を共有している。よって、第1画像処理部10および第2画像処理部20は、記憶媒体32において動画情報および静止画情報が書き込みしている期間以外に、それぞれ動画情報および静止画情報を記憶媒体32に出力することができる。
【0056】
第1画像処理部10および第2画像処理部20は、それぞれ動画の画像処理および静止画の画像処理のみを行なう画像処理部でなくともよい。例えば、静止画を連写する際に、第1画像処理部10と第2画像処理部20とが交互に静止画を画像処理してもよい。また、第1画像処理部10が静止画の画像処理を行い、第2画像処理部20が動画の画像処理を行ってもよい。さらに、第1画像処理部10および第2画像処理部20がともに動画の画像処理を行ってもよい。
【0057】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0058】
10 第1画像処理部
20 第2画像処理部
30 装着部
32 記憶媒体
34 第2装着部
36 第2記憶媒体
40 表示部
50 撮像部
54 トリガ出力部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象を撮像し画像情報を出力する撮像部と、
動画撮影期間において前記画像情報を動画として画像処理する第1画像処理部と、
前記動画撮影期間中に静止画を撮像するためのトリガ情報が入力された場合、前記第1画像処理部の画像処理と並列に、前記画像情報を静止画として画像処理する第2画像処理部と、
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記第2画像処理部が画像処理する画像情報は、前記第1画像処理部が画像処理する画像情報より画素数が多いことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記撮像部は、同じ画素数を有する画像情報を前記第1画像処理部と前記第2画像処理部とに出力し、
前記第1画像処理部は、前記撮像部が出力した画像情報を縮小し画像処理し、
前記第2画像処理部は、前記撮像部が出力した画像情報を縮小せず画像処理することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項4】
前記撮像部は、前記トリガ情報が入力された場合、前記トリガ情報が入力される前に出力する画像情報より画素数の多い画像情報を出力し、
第1画像処理部は、前記トリガ情報が入力する前の前記画像情報を縮小せず画像処理し、前記画素数の多い画像情報を縮小し画像処理し、
前記第2画像処理部は、前記画素数の多い画像情報を縮小せず画像処理することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第1画像処理部が前記画像情報を画像処理して生成した動画情報と、前記第2画像処理部が前記画像情報を画像処理して生成した静止画情報と、を記憶する記憶媒体を装着可能な装着部を具備することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の撮像装置。
【請求項6】
前記第2画像処理部は前記静止画情報を前記第1画像処理部に出力し、
前記第1画像処理部は、前記静止画情報および前記動画情報を前記記憶媒体に出力することを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
【請求項7】
前記記憶媒体には、前記動画情報が複数の期間に分離し記憶され、前記静止画情報が前記複数の期間の間に分離して記憶されることを特徴とする請求項5または6記載の撮像装置。
【請求項8】
前記記憶媒体には、前記動画情報の記憶が終了した後、前記静止画情報が記憶されること特徴とする請求項5または6記載の撮像装置。
【請求項9】
前記第1画像処理部が前記画像情報を画像処理して生成した動画情報を記憶する第1記憶媒体を装着可能な第1装着部と、
前記第2画像処理部が前記画像情報を画像処理して生成した静止画情報を記憶する第2記憶媒体を装着可能な第2装着部と、
を具備することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の撮像装置。
【請求項10】
前記第2画像処理部は、前記画像情報を画像処理して静止画情報を生成し、かつ前記静止画情報より画素数が少なく表示部に静止画を表示するための別の静止画情報を生成することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項記載の撮像装置。
【請求項11】
前記第2画像処理部は前記別の静止画情報を前記第1画像処理部に出力し、
前記第1画像処理部は、前記画像情報を画像処理して生成した動画情報および前記別の静止画情報を前記表示部に出力し、
前記表示部は、前記画像情報に応じた動画および前記静止画を表示することを特徴とする請求項10記載の撮像装置。
【請求項12】
前記第2画像処理部は、前記トリガ情報が入力された場合に起動することを特徴とする請求項1から11のいずれか一項記載の撮像装置。
【請求項1】
対象を撮像し画像情報を出力する撮像部と、
動画撮影期間において前記画像情報を動画として画像処理する第1画像処理部と、
前記動画撮影期間中に静止画を撮像するためのトリガ情報が入力された場合、前記第1画像処理部の画像処理と並列に、前記画像情報を静止画として画像処理する第2画像処理部と、
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記第2画像処理部が画像処理する画像情報は、前記第1画像処理部が画像処理する画像情報より画素数が多いことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記撮像部は、同じ画素数を有する画像情報を前記第1画像処理部と前記第2画像処理部とに出力し、
前記第1画像処理部は、前記撮像部が出力した画像情報を縮小し画像処理し、
前記第2画像処理部は、前記撮像部が出力した画像情報を縮小せず画像処理することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項4】
前記撮像部は、前記トリガ情報が入力された場合、前記トリガ情報が入力される前に出力する画像情報より画素数の多い画像情報を出力し、
第1画像処理部は、前記トリガ情報が入力する前の前記画像情報を縮小せず画像処理し、前記画素数の多い画像情報を縮小し画像処理し、
前記第2画像処理部は、前記画素数の多い画像情報を縮小せず画像処理することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第1画像処理部が前記画像情報を画像処理して生成した動画情報と、前記第2画像処理部が前記画像情報を画像処理して生成した静止画情報と、を記憶する記憶媒体を装着可能な装着部を具備することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の撮像装置。
【請求項6】
前記第2画像処理部は前記静止画情報を前記第1画像処理部に出力し、
前記第1画像処理部は、前記静止画情報および前記動画情報を前記記憶媒体に出力することを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
【請求項7】
前記記憶媒体には、前記動画情報が複数の期間に分離し記憶され、前記静止画情報が前記複数の期間の間に分離して記憶されることを特徴とする請求項5または6記載の撮像装置。
【請求項8】
前記記憶媒体には、前記動画情報の記憶が終了した後、前記静止画情報が記憶されること特徴とする請求項5または6記載の撮像装置。
【請求項9】
前記第1画像処理部が前記画像情報を画像処理して生成した動画情報を記憶する第1記憶媒体を装着可能な第1装着部と、
前記第2画像処理部が前記画像情報を画像処理して生成した静止画情報を記憶する第2記憶媒体を装着可能な第2装着部と、
を具備することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の撮像装置。
【請求項10】
前記第2画像処理部は、前記画像情報を画像処理して静止画情報を生成し、かつ前記静止画情報より画素数が少なく表示部に静止画を表示するための別の静止画情報を生成することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項記載の撮像装置。
【請求項11】
前記第2画像処理部は前記別の静止画情報を前記第1画像処理部に出力し、
前記第1画像処理部は、前記画像情報を画像処理して生成した動画情報および前記別の静止画情報を前記表示部に出力し、
前記表示部は、前記画像情報に応じた動画および前記静止画を表示することを特徴とする請求項10記載の撮像装置。
【請求項12】
前記第2画像処理部は、前記トリガ情報が入力された場合に起動することを特徴とする請求項1から11のいずれか一項記載の撮像装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−199927(P2010−199927A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−41778(P2009−41778)
【出願日】平成21年2月25日(2009.2.25)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月25日(2009.2.25)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】
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