説明

撮像装置

【課題】撮像装置本体の各機能部についての説明や操作方法の案内を表示画面に表示し、各機能部の機能の操作を直感的に素早く簡単に行えるようにする。
【解決手段】撮影者がどこかの機能部位周辺の接触検出手段に指が触れると(S102)、システム制御部によりどの機能部位周辺の接触検出手段に指が触れたかを判断し、表示画面上に触れた機能を表示し、その機能の活用方法や操作方法を表示する。さらに、同時にその機能をONにするかOFFにするかの選択表示がされ(S103)、撮影者が表示画面上でONかOFFかの選択を実行し(S104)、その機能に関する表示が終了する(S105)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置における機能部および撮影操作キーと表示画面に有するタッチパネルとの併用操作に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、撮像装置本体に備えられたストロボ発光部やビデオライト部、外部の電子機器等と接続するためのコネクタ類といった撮像装置の各機能部において、各々の機能部を操作するための操作部材がどれであるか、操作場所がどこにあるか、あるいは、その機能部はどのような役割があるのか、撮像装置本体を見ただけでは撮影者にとっては非常にわかりにくかった。
【0003】
例えば、ビデオライトを発光させたい場合、撮像装置本体にビデオライト専用のボタンが設けられていればそのボタンを押せば発光することがわかるが、大抵は操作ボタンの削減により撮像装置本体にビデオライト専用のボタンが設けられていない場合が多く、その場合は撮像装置本体に設けてあるメニューキーによってメニューの階層に入っていくことでビデオライト発光のONとOFFを選択できるような操作の仕組みになっている。そのような場合、操作の煩わしさもさることながら、それ以前にビデオライトを発光させるための操作方法を知ることが困難であった。購入時に撮像装置と同梱されている取り扱い説明書を読めばその操作方法を知ることができるが、分厚い取り扱い説明書を読むことの煩わしさがあった。
【0004】
また、撮像装置本体に備えられたシャッターボタンやズームキー等の撮影操作キーにおいても、それら装置本体に備えられた撮影操作キーのみの操作だけでは、操作の煩わしさがあった。
【0005】
例えば、静止画像を撮影する際に、シャッターボタンの操作により静止画像を撮影し記録するが、このとき、撮影者はストロボの発光モードはONであるかOFFであるかを知らずにシャッター操作をしてしまい、結局、撮影者が望む発光モードになっていない場合があった。また、2段階のプッシュ式シャッターボタンにおいて、シャッターボタンを半押し(1段階目を押す)したときに被写体の焦点が定まるといった画像調整を行うが、このとき、撮影者が望むストロボの発光がONになっていないことに気付き、一度半押しを解除して、所定の操作によりストロボの発光モードをONにして、再度半押しするといった煩わしさがあった。また、シャッターボタンを半押ししたときに被写体の焦点が定まるといった画像調整を行う際、撮影者が望む被写体の位置になかなか焦点が合わない場合もあり、そうした操作が難しかった。さらに、撮影中に使用するズームキーのズーミング操作においては、ズームキーの微少な操作量で早くズーミングされてしまうため、撮影者にとって、ゆっくりとしたズーミング操作をすることが難しかった。
【0006】
従来、操作部材の点数を増やすことなく、操作部材に割り当て可能な機能の数を増やすと共に、各操作部材に割り当てられた機能をわかりやすく撮影者に知らせることができる画像処理装置及び制御方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007-221721号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1において、各操作部材に割り当てられた機能を表示画面にわかりやすく撮影者に知らせることはできるが、撮影者が使用したい機能を使用可能にするまでにはある程度の操作が必要となり、結局操作の煩わしさがあった。また、機能の操作を表示画面にわかりやすく表示することはできるが、表示画面上での操作はできないため、簡単で且つ素早くできる操作が望まれていた。
【0009】
本発明は、上述した問題点を解消し、撮像装置における機能部および撮影操作キーと表示画面に有するタッチパネルとの併用操作に対する画面表示処理を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための解決手段として、本発明の撮像装置は、画像を表示する表示部と、撮影者により接触されたことを検出する一つあるいは複数の接触検出手段と、前記接触検出手段による検出結果に基づいて、検出した機能についての説明や操作方法の案内を前記表示部の表示画面に表示することを特徴としている。
【0011】
また、本発明の撮像装置は、前記接触検出手段は、前記撮像装置に有する一つあるいは複数の機能部の周辺部位に配されることを特徴としている。
【0012】
また、本発明の機能部とは、ストロボ機能、ビデオライト機能であることを特徴としている。
【0013】
また、本発明の撮像装置は、前記表示部の表示画面には、タッチパネルを有することを特徴としている。
【0014】
また、本発明の撮像装置は、前記表示部の表示画面に表示された前記機能は、前記機能の表示の指示に従って、前記表示部の表示画面上で選択操作することが可能であることを特徴としている。
【0015】
また、本発明の撮像装置は、撮影者による撮影中に、前記撮像装置に有する撮影操作キーを操作しながら、前記表示部の表示画面上を接触することにより、前記撮影操作キーに付随する撮影操作モードを前記表示部の表示画面上で操作することが可能であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、本発明によれば、撮像装置本体の各機能部周辺を触れることで、その各機能部についての説明や操作方法の案内を表示画面に表示し、表示画面上にて機能の操作が可能となるため、撮影者は各機能部の機能の操作を直感的に素早く簡単に行うことができる。また、撮像装置本体に備えられたシャッターボタンやズームキー等の撮影操作キーにおいて、それら装置本体に備えられた撮影操作キーと表示画面上による操作を併用することにより、撮影操作に付随する操作の煩わしさをなくし、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態における撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は本発明の実施形態における撮像装置の正面斜視図、(b)は本発明の実施形態における撮像装置の後面斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における撮像装置の機能部周辺部位にある接触検出手段に触れたときの表示部の表示画面を示す図である。(a)はストロボ周辺部位にある接触検出手段に触れたときの表示画面を示す図、 (b)はビデオライト周辺部位にある接触検出手段に触れたときの表示画面を示す図、 (c)はUSB端子周辺部位にある接触検出手段に触れたときの表示画面を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における撮像装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態における撮像装置のシャッターボタンがSW1の状態における表示部の表示画面を示す図である。 (a-1)はシャッターボタンがSW1の状態で被写体のある位置において焦点が定まった状態の表示画面を示す図、 (a-2)は (a-1)の状態で表示画面を触れたときの表示画面を示す図である。 (b-1)はシャッターボタンがSW1の状態で被写体のある位置において焦点が定まった状態の表示画面を示す図、 (b-2)は (b-1)の状態で表示画面に表示されたAF枠を触れたときの表示画面を示す図、 (b-3)は (b-2)の状態から表示画面に表示されたAF枠を触れながら移動したときを示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における撮像装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施形態における撮像装置のズームSWを操作した状態における表示部の表示画面を示す図である。 (a-1)はズームSWが操作され、ズームSWバーが表示画面に表示されたことを示す図、 (a-2)は (a-1)の状態で表示画面を触れたときの表示画面を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における撮像装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態における概略構成のブロック図である。図1において、本発明の撮像装置は、被写体を撮像光学部10により撮り込み、撮像制御部11にてオートフォーカス等の画像調整を行い、撮像画像処理部12で画像処理を行う。取り込まれた動画像および静止画像は、表示部13に表示される。表示部13に表示された画像を記録する場合は、システム制御部14にて画像記録処理され、記録媒体15に記録される。操作入力部16は、2段階の操作ストロークを有するプッシュ式のシャッターボタン17(1段目のストローク:SW1、2段目のストローク:SW2)と、スライド式のズームSW18と、表示部13に有するタッチパネル13a(表示画面上にて操作可能な入力SW)と、電源SW19を備え、各々のSWが入力されるとシステム制御部14にてどのSWが入力されたかを判断し制御する構成となっている。また、撮像装置の機能として、静止画撮影時の照明機能であるストロボ機能20、動画撮影時の照明機能であるビデオライト機能21、外部の電子機器と接続するためのコネクタ部(ここではUSB端子とするが、D端子,HDMI端子等であっても構わない)22を有し、操作入力部16にて入力されシステム制御部14にてどのSWが入力されたかを判断および制御することで、ストロボ機能20、ビデオライト機能21、コネクタ部(USB端子)22の機能を操作できる構成となっている。接触検出部23は、ストロボ機能20、ビデオライト機能21、コネクタ部(USB端子)22の各々の機能部位には接触検出手段20a,21a,22aを備えており、撮影者の指が各々の接触検出手段20a,21a,22aに触れると、システム制御部14にてどの機能の場所が触れたかを判断し制御する構成となっている。
【0020】
図2は、本発明の実施形態における撮像装置の斜視図である。図2において、撮像光学部10と、操作入力キーとしてシャッターボタン17と、ズームSW18と、電源SW19を撮像装置本体24に備え、表示画面にタッチパネル13aを有する表示部13がヒンジ(不図示)を介して撮像装置本体24に接続されている。表示部13が開くと表示画面の表示が開始される構成である。撮像装置の機能として、ストロボ機能20、ビデオライト機能21、コネクタ部(USB端子)22を撮像装置本体24に備えている。撮像装置の機能におけるストロボ機能20、ビデオライト機能21、コネクタ部(USB端子)22の略周辺部位には、接触検出手段20a,21a,22a(ハッチング部)を設けており、撮影者の指が接触検出手段20a,21a,22aに触れると、どの機能部位の接触検出手段20a,21a,22aに指が触れたかを瞬時に判断し、表示部13の表示画面にその機能についての説明や操作方法の案内を表示したり、表示画面上で操作の選択や決定をしたりすることができる。各々の機能の周辺に設けた接触検出手段20a,21a,22aは、タッチセンサーやフォトインタラプタのように光の反射を検出することによって反応する検出手段などが考えられる。ここで、撮像装置本体24に設置されたシャッターボタン17は、2段階の操作ストロークを有するプッシュ式のボタンであり、静止画撮影の場合、撮影者が1段目のストローク分を押す(SW1と明記)と、被写体の焦点が定まるといった画像調整を行い、2段目のストローク分を押す(SW2と明記)と、そのときの静止画像を記録媒体に記録する。仮に、SW1状態から、撮影者が押していた指を離す、いわゆる解除すると、定まっていた焦点が解除される。
【0021】
<第1の実施形態>
次に、上記構成を有する撮像装置における本発明の第1の実施形態について説明する。
【0022】
図3に第1の実施形態の場合における表示部13の表示画面への表示の例を示す。図3の(a)〜(c)における図は、表示部13の表示画面を示している。
【0023】
図3(a)においては、電源SW19にて電源をONして、撮影者が撮像装置本体24のストロボ20周辺部位にある接触検出手段20aに触れたときの表示部13の表示画面を示している。撮影者が撮像装置本体24のストロボ20周辺部位にある接触検出手段20aに触れると、表示部13の表示画面には、ストロボ機能20であることを表示し、併せてストロボ機能20についての活用方法や操作方法の案内25を表示する。それにより、撮影者は、自ら触れた機能の部位がストロボ機能20であることが瞬時にわかるし、その活用方法や操作方法も瞬時に知ることができる。また同時に、ストロボ機能20をONにするか、OFFにするかの選択表示25aがされ、タッチパネル13aを有する表示画面上で瞬時にONかOFFかの選択を実行することができる。
【0024】
図3(b)においては、電源SW19にて電源をONして、撮影者が撮像装置本体24のビデオライト21周辺部位にある接触検出手段21aに触れたときの表示部13の表示画面を示している。撮影者が撮像装置本体24のビデオライト21周辺部位にある接触検出手段21aに触れると、表示部13の表示画面には、ビデオライト機能21であることを表示し、併せてビデオライト機能21についての活用方法や操作方法の案内26を表示する。それにより、撮影者は、自ら触れた機能の部位がビデオライト機能21であることが瞬時にわかるし、その活用方法や操作方法も瞬時に知ることができる。また同時に、ビデオライト機能21をONにするか、OFFにするかの選択表示26aがされ、タッチパネル13aを有する表示画面上で瞬時にONかOFFかの選択を実行することができる。
【0025】
図3(c)においては、電源SW19にて電源をONして、撮影者が撮像装置本体24のコネクタ(USB端子)22周辺部位にある接触検出手段22aに触れたときの表示部13の表示画面を示している。撮影者が撮像装置本体24のUSB端子22周辺部位にある接触検出手段22aに触れると、表示部13の表示画面には、USB端子22であることを表示し、USB端子機能22についての活用方法や操作方法の案内27を表示する。それにより、撮影者は、自ら触れた機能の部位がUSB端子22であることが瞬時にわかるし、その活用方法や操作方法も瞬時に知ることができる。
図4は、第1の実施形態における撮像装置の動作を示すフローチャートである。
【0026】
第1の実施形態の制御は、撮影者が撮像装置本体24に備えた電源SW19を入力することにより電源がONになり、撮影準備を開始する(S100)。 次に、表示部13が開くと表示画面の表示を開始する(S101、撮像装置24の状態は図2のような状態)。次に、撮影者がどこかの機能部位周辺の接触検出手段20a,21a,22aに指が触れると(S102)、システム制御部14によりどの機能部位周辺の接触検出手段20a,21a,22aに指が触れたかを判断し、表示画面上に触れた機能を表示し、その機能の活用方法や操作方法を表示する。さらに、同時にその機能をONにするかOFFにするかの選択表示がされ(S103)、撮影者が表示画面上でONかOFFかの選択を実行し(S104)、その機能に関する表示が終了する(S105)。表示終了(S104)後は、撮影者の判断により、S102を繰り返すか、撮影を開始するモードに移行する(S106)。
【0027】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0028】
図5に第2の実施形態の場合における表示部13の表示画面への表示の例を示す。図5の(a-1)から(b-3)における図は、表示部13の表示画面を示している。
【0029】
図5(a-1)においては、撮影が開始できる撮影モードであり、シャッターボタン17がSW1の状態で、被写体のある位置において焦点が定まった画像調整を行った状態の表示画面を示している。表示画面中の四角枠28は、その位置において焦点が定まっていることを意味する(以後、四角枠をAF枠28と明記)。
【0030】
図5(a-2)においては、図5(a-1)の状態のままで、撮影者の指が画面上を指で触れたとき、ストロボ機能20がONになることを示している。この例では、折れ線の下向き矢印29が表示画面中に表示されるとストロボ機能20がONであることを示す。ここで、図5(a-1)において、元々ストロボ機能20がONの状態であった場合、その状態で撮影者の指が画面上を指で触れると、ストロボ機能20がOFFになる。つまり、撮影者が静止画像を撮ろうとしてシャッターボタン17をSW1の状態にしたとき、その時点でストロボ機能20をON(あるいはOFF)にしたくなった場合、表示画面上に指を触れるだけで簡単にストロボ機能20をON(あるいはOFF)にすることができる。指を離して引き続きシャッターボタン17をSW2にすると、ストロボ機能をON(あるいはOFF)にした状態で静止画像を記録媒体15に記録することができる。
【0031】
図5(b-1)においては、図5(a-1)と同様に、撮影が開始できる撮影モードであり、シャッターボタン17がSW1の状態で、被写体のある位置において焦点が定まった画像調整を行った状態の表示画面を示している。表示画面中には被写体のある位置においてAF枠28の表示がある。
【0032】
図5(b-2)は、図5(b-1)の状態のままで、撮影者の指がAF枠28を指で触れたことを示し、図5(b-3)は、図5(b-2)の状態から撮影者の指がAF枠28を移動させていることを示している。図5(b-3)のように、被写体のある位置におけるAF枠28を別の位置に移動すさせると、AF枠28が移動した位置に焦点が定まる。つまり、撮影者が静止画像を撮ろうとしてシャッターボタン17をSW1の状態にしたとき、その時点で自動的に定まった焦点を別の位置に変更したい場合、表示画面中のAF枠28に指を触れ、触れた状態で撮影者が焦点を合わせたい位置に移動するだけで、簡単にAF枠28を移動した位置に焦点を合わせることができる。指を離して引き続きシャッターボタン17をSW2にすると、AF枠28を移動した位置に焦点を合わせた状態の静止画像を記録媒体15に記録することができる。
【0033】
図6は、第2の実施形態における撮像装置の動作を示すフローチャートである。
【0034】
第2の実施形態の制御は、撮影者が撮像装置本体24に備えた電源SW19を入力することにより電源がONになり、撮影を開始する撮影モードである状態から開始する(S100)。 次に、撮影者がシャッターボタン17をSW1の状態にすると(S101)、システム制御部14によりシャッターボタン17がSW1になったことを判断し、被写体のある位置において焦点が定まった画像調整の制御を行い、表示画面中にAF枠28を表示する(S102)。次に、AF枠28も含めて表示画面に指が触れ(S103)、その指が表示画面上を移動することなく指が離れると(S104)、ストロボ機能20をON(あるいはOFF)にする(S105)。そのまま続けてシャッターボタン17がSW2の状態になれば(S107)、ストロボ機能20をON(あるいはOFF)にした状態で静止画像を記録媒体15に記録することができる(S108)。S103のとき、AF枠28のところに指が触れ、その指が表示画面上を移動すると(S104)、指の移動とともにAF枠28が移動し、AF枠28を移動した位置に焦点が合う(S106)。そのまま続けてシャッターボタン17がSW2の状態になれば(S107)、AF枠28を移動した位置に焦点を合わせた状態の静止画像を記録媒体15に記録することができる。ここで、S102の状態で表示画面に指が触れることなく、S107の操作が実行されれば、シャッターボタン17がSW1に操作される前の撮影設定のまま静止画像が記録媒体15に記録される(S108)。
【0035】
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0036】
図7に第3の実施形態の場合における表示部13の表示画面への表示の例を示す。図7の(a-1)(a-2)における図は、表示部13の表示画面を示している。
【0037】
図7(a-1)においては、撮影が開始できる撮影モードであり、ズームSW18が操作されている状態を示している。ズームSW18が操作されている間は、ズームSWバー30が表示画面上に表示される。表示画面上に表示するズームSWバー30は、撮影者がどのくらいW側(ワイド側)あるいT側(テレ側)にズーミング操作をしているかの目安の役割がある。
【0038】
図7(a-2)においては、図7(a-1)の状態のままで、撮影者の指が表示画面上を指で触れたことを示しており、このとき、表示画面上のズームSWバー30を指で触れて操作することが可能となる。このとき、図7(a-1)の状態のままで、撮影者の指が表示画面上を指で触れると、システム制御部14にて撮像装置本体のズームSW18よりも表示画面上のズームSWバー30の操作を優先する制御を行う。表示画面上のズームSWバー30を指でW側(ワイド側)に移動すればワイド側にズーミングすることができ、T側(テレ側)に移動すればテレ側にズーミングすることができる。図7(a-2)に示す矢印の方向に指を移動しズーム操作することができる。表示画面上のズームSWバー30で行うズーミング操作は、撮像装置本体24のズームSW18で行うズーミング操作よりも操作する移動量を大きくできる。それゆえ、ゆっくりとズーミングする場合は、表示画面上のズームSWバー30で行うズーミング操作の方が操作しやすい。撮像装置本体24のズームSW18によるズーミング操作は、微少な操作量で早くズーミングされてしまうため、撮影者にとってはゆっくりとしたズーミング操作をすることが難しい。撮影者が撮影中にゆっくりとしたズーミング操作を楽に行いたい場合は、表示画面上のズームSWバー30の操作を優先させ、表示画面上のズームSWバー30を指でW側(ワイド側)あるいT側(テレ側)に移動することで、容易にゆっくりとしたズーミング操作ができる。
【0039】
図8は、第3の実施形態における撮像装置の動作を示すフローチャートである。
【0040】
第3の実施形態の制御は、撮影者が撮像装置本体24に備えた電源SW19を入力することにより電源がONになり、撮影を開始する撮影モードである状態から開始する(S100)。次に、撮影者がズームSW18操作を行うと(S101)、システム制御部14によりズームSW18が操作されたことを判断し、撮像制御部11にてズーム画像の制御を行い、表示画面上にズームSWバー30を表示する(S102)。次に、ズームSW18を操作中に(表示画面上にズームSWバー30が表示している間中に)、表示画面に指が触れると(S103)、表示画面上にズームSWバー30の操作が優先され、その間、撮像装置本体24のズームSW18の操作は無効になる(S104)。撮影者の指が表示画面上にズームSWバー30を操作し(S105)、その後、表示画面上のズームSWバー30から指が離れ(S106)、一定時間経過すると(S107)、表示画面上のズームSWバー30の表示は終了する(S108)。再びズーム操作を行う場合は、まず撮像装置本体24のズームSW18の操作を行い(S101)、次にゆっくりとしたズーミング操作を楽に行いたい場合は、撮像装置本体24のズームSW18の操作中に表示画面に指を触れることで(S103)、表示画面上のズームSWバー30の操作を優先させて操作することを繰り返す。
【符号の説明】
【0041】
10 撮像光学部
11 撮像制御部
12 画像処理部
13 表示部
13aタッチパネル
14 システム制御部
15 記録媒体
16 操作入力部
17 シャッターボタン
18 ズームSW
19 電源SW
20 ストロボ機能
20a,20b,20c 接触検出手段
21 ビデオライト機能
22 コネクタ(USB端子)
23 接触検出部
24 撮像装置本体
25,26,27 機能ガイド表示
25a,26a 機能選択表示
28 AF枠
29 ストロボON表示
30 ズームSWバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示部と、撮影者により接触されたことを検出する一つあるいは複数の接触検出手段と、前記接触検出手段による検出結果に基づいて、検出した機能についての説明や操作方法の案内を前記表示部の表示画面に表示することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記接触検出手段は、前記撮像装置に有する一つあるいは複数の機能部の周辺部位に配されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
機能部とは、ストロボ機能、ビデオライト機能であることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記表示部の表示画面には、タッチパネルを有することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記表示部の表示画面に表示された前記機能は、前記機能の表示の指示に従って、前記表示部の表示画面上で選択操作することが可能であることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
撮影者による撮影中に、前記撮像装置に有する撮影操作キーを操作しながら、前記表示部の表示画面上を接触することにより、前記撮影操作キーに付随する撮影操作モードを前記表示部の表示画面上で操作することが可能であることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−124627(P2012−124627A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−272242(P2010−272242)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】