説明

撮像装置

【課題】 ユーザー自身が簡単にレリーズボタンのストローク調整ができるようにすることを目的とする。
【解決手段】 レリーズボタンの第1ストロークで撮像準備動作を行い、前記第1ストロークに続き、更なるレリーズボタンの押し込みによる第2ストロークで撮像動作が行われる撮像装置において、前記レリーズボタンの押下ストロークを検知する検知手段と、前記検知手段により検知された、前記レリーズボタンの前記押下ストロークを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記押下ストロークを、前記レリーズボタンの第1ストロークと第2ストロークにそれぞれ設定する設定手段と、前記設定手段により設定された前記レリーズボタンの前記第1ストロークで撮像準備動作の制御を行い、前記設定手段により設定された前記レリーズボタンの前記第2ストロークで撮像動作の制御を行う制御手段を備えることを特徴とした撮像装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はレリーズボタンのストローク調整が可能な撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、半押し、全押しの二段階作動が可能なレリーズボタンを有する撮像装置においては、不用意な誤動作を防止するためにレリーズボタンの作動ストロークを長くしたいという要望や、シャッタチャンスを逃さないようにするためにレリーズボタンの作動ストロークを短くしたいという要望がある。このような要望に応えるために、工具を用いて調整用部材を調整することで、レリーズボタンの作動ストロークを調整することができる撮像装置が存在する(特許文献1)。特許文献1では、半押し、全押しスイッチを支持する基板の間隔を調整するねじを設けて、このねじを回転させることで、レリーズボタンの半押し、全押しのストロークを調整している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-049151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された従来技術では、ストローク調整を行うためにドライバーなどの工具が必要であったり、撮像装置内部の目視しにくい部分にあるビスなどを調整する必要があったりする。このため、ユーザー自身が簡単にレリーズボタンの作動ストローク調整をすることが難しい。そこで、本発明では、調整にかかわる技術や工具を必要とすることなく、ユーザー自身が簡単にレリーズボタンのストローク調整ができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る撮像装置は、レリーズボタンの第1ストロークで撮像準備動作を行い、前記第1ストロークに続き、更なるレリーズボタンの押し込みによる第2ストロークで撮像動作が行われる撮像装置において、前記レリーズボタンの押下ストロークを検知する検知手段と、前記検知手段により検知された、前記レリーズボタンの前記押下ストロークを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記押下ストロークを、前記レリーズボタンの第1ストロークと第2ストロークにそれぞれ設定する設定手段と、前記設定手段により設定された前記レリーズボタンの前記第1ストロークで撮像準備動作の制御を行い、前記設定手段により設定された前記レリーズボタンの前記第2ストロークで撮像動作の制御を行う制御手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ユーザー自身がレリーズボタンの半押し、全押しのストローク調整を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施形態である撮像装置の前面斜視図である。
【図2】本発明の実施形態である撮像装置の背面斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態の撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図4】レリーズボタンのスイッチ構造を示す断面図である。
【図5】(A)は検知スイッチの断面図であり、(B)はレリーズボタンの押下により検知スイッチが変形した状態を示す図である。
【図6】検知スイッチの入出力関係を示す図である。
【図7】ストローク調整メニューの表示を示す図である。
【図8】半押しストローク調整のフローチャートである。
【図9】全押しストローク調整のフローチャートである。
【図10】ストローク初期化のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
[実施例1]
図1は、本発明の実施形態1に係る撮像装置を前面側より見た外観を示す斜視図である。具体的には、図1は、撮像レンズユニットを外した状態を示している。なお、本実施形態では、一眼レフのデジタルカメラを例に説明するが、これに限定されず、コンパクトカメラなどスイッチ構造を有するものであれば、ほかの電子機器でも良い。図2は、本発明の実施形態1に係る撮像装置を背面側より見た外観を示す斜視図である。
【0010】
図1において、撮像装置1には、撮像時に撮影者が撮像装置1を安定して握り易いように前方に突出したグリップ部11が設けられている。グリップ部11の上部には、撮像開始のスイッチとしてレリーズボタン12が配置されている。
【0011】
マウント部13は、着脱可能な撮像レンズユニット34(後述の図3参照)を撮像装置1に固定させる。
【0012】
ミラーボックス14は、撮像装置1の筐体内に配置され、撮像レンズユニット34を通過した撮像光束はここへ導かれる。ミラーボックス14の内部には、クイックリターンミラー15が配設されている。
【0013】
図2において、撮像装置1の背面には上方にファインダ接眼窓21が設けられ、更に背面中央付近には画像表示部22が設けられている。画像表示部22の横には操作ボタン23が配置されており、ユーザーが操作ボタン23を操作することにより、撮像装置1の各種設定の変更を行うことができ、画像表示部22にはその設定状況が表示される。さらに撮像装置1の背面には決定ボタン24が配置されており、ユーザーが撮像装置1の各種設定の変更を決定する際に使用する。
【0014】
図3は、実施形態1に係る撮像装置1の主要な構成を示すブロック図である。なお、前述の図面と共通する部分は同じ記号で示している。システム制御部31は、撮像装置1全体の動作制御を行うものであり、各要素に対して様々な処理や指示を実行する。
【0015】
システム制御部31には、画像表示部22、操作ボタン23、決定ボタン24、検知スイッチ32、メモリ33、撮像素子35、撮像レンズ制御部301、測距部302、ミラー制御部303、シャッタ制御部304、測光部305が接続されている。
【0016】
撮像レンズユニット34は、被写体像光を撮像素子35の撮像面に結像させる光学系であり、この光学系の焦点位置を調節するためのフォーカスレンズを含む複数のレンズ群を備えている。ここで光軸37は、光学系の中心を示す。
【0017】
クイックリターンミラー15は、メインミラー15aとサブミラー15bによって構成され、メインミラー15aはその一部がハーフミラーとなっており、光の一部を透過させる。また、クイックリターンミラー15は、撮像時にレリーズボタン12が押下されると、その端部に設けられた不図示の軸を中心として回動し、反射面が光軸37に対して略平行となる位置に退避する。
【0018】
撮像素子35は、メインミラー15aが退避したときに、光軸37に沿った光が届く位置に設けられ、撮像レンズユニット34が結像した像を電気信号に変換する撮像デバイスであるCMOSが用いられる。この撮像デバイスには、CCD型、CMOS型およびCID(電荷注入素子)型など様々な形態があり、何れの形態の撮像デバイスを採用してもよい。
【0019】
サブミラー15bは、メインミラー15aのハーフミラー部分を透過した光の進路を、測距部302に導くための鏡である。
【0020】
測距部302は、サブミラー15bによって屈曲された光を2つに分けて視差のある2つの像を生成し、公知の位相差測距を行い、測距情報をシステム制御部31に出力する。
【0021】
撮像レンズ制御部301は、測距部302よりシステム制御部31に出力された測距情報に基づき、合焦位置にフォーカスレンズを駆動する。
【0022】
検知スイッチ32は、レリーズボタン12の押下ストロークを静電容量の変化として取り出すことで、スイッチング検知をする構成となっている(後述の図5参考)。また、検知スイッチ32はレリーズボタン12の第1ストローク(半押し)でスイッチSW1がオンし、第2ストローク(全押し)にてスイッチSW2がオンする。
【0023】
シャッタ36は、ミラー部15と撮像素子35との間に設けられ、露光時間を制御する。
【0024】
ペンタプリズム38は、メインミラー15aによって反射された撮像光束を正立正像に変換反射する光学部材であり、ファインダ接眼窓21を通して撮像光束を撮影者に導く。またペンタプリズム38は、撮像光束の一部を測光部305にも導く。
【0025】
測光部305は、得られた撮像光束の一部を、観察面上の各エリアの輝度信号に変換し、システム制御部31に出力する。システム制御部31は、こうして得られる輝度信号から露出値を算出する。
【0026】
レリーズボタン12が半押しまで押下されSW1がオンになると、制御部31は測距部302および測光部305を駆動して、合焦および測光動作を行う。また、レリーズボタン12が全押しまで押下されてSW2がオンになるとミラー制御部303、シャッタ制御部304および撮像素子35を駆動して撮像動作を行う。
【0027】
図4は、本発明による撮像装置1のレリーズボタン12のスイッチ構造の一実施の形態を示す断面図である。同図において、撮像装置1のレリーズボタン12のスイッチ構造は、レリーズボタン12、検知スイッチ32、カメラカバー41、ばね42、検知スイッチ32が設置された基板43、基板43を保持する保持部材44、を含んで構成されている。
【0028】
レリーズボタン12は押下部12aと、押下部12aの下面の略中心部分から下方に延びた軸部12bとが一体化されることにより形成されており、カメラカバー41の上面に設けられている。
【0029】
レリーズボタン12を取り付けるため、カメラカバー41の上面には、凹み状のボタン受け部41aが形成されている。ボタン受け部41aの略中央部分には、軸部12bを挿入するための挿入孔41bがある。軸部12bが挿入孔41b内に挿入されることによりレリーズボタン12がカメラカバー41に取り付けられる。また、軸部12bには、止め輪45をはめ込むための溝41cが形成されている。
【0030】
レリーズボタン12とボタン受け部41aとの間には、ばね42が配置されている。ばね42は、ボタン受け部41aの底面41cとレリーズボタン12の押下部12aとの間に位置するように配置されており、レリーズボタン12の押下操作によって沈み込んだレリーズボタン12を元の位置に復帰させるリターンスプリングとなっている。
【0031】
検知スイッチ32は、レリーズボタンの軸部12bの直下に配置される。また、基板43は保持部材44に形成された位置決め44aにより配置が決定される。
【0032】
図5(A)、(B)は、検知スイッチ32を示し、図5の(A)は検知スイッチ32の断面図で、図5(B)は検知スイッチ32がレリーズボタンの押下により変形した状態を示している。この検知スイッチ32には、外力が加えられると変形する弾性体51が備えられており、基板43の上面に接着剤などを用いて接着固定される。
【0033】
弾性体51は、上記図5(A)における上下方向に屈曲可能な円筒状の支持部51aと、この支持部51aと一体に形成され、レリーズボタン12の軸部12bを受ける平板状の入力部51bとによって構成されている。この弾性体51の天井面部に電極52、この電極52に対向して基板43側に検出電極53を備えている。なお、弾性体51を導電性材料で形成して電極を構成すれば、電極52を別個に設置する必要はない。検出電極53には不図示の端子が形成されており、半田付けなどにより基板43上の配線と電気的に接続され、システム制御部31につながっている。
【0034】
弾性体51は、本実施形態では、導電性シリコンラバーによって形成されている。なお、本発明に係る弾性体51の材料は本実施形態における導電性シリコンラバーに限定されるものではなく、導電性を有し、且つ、外力が加えられると変形して歪みを起こす材料を適用すればよい。従って、例えば、弾性体51には、導電性エラストマーなどの導電性を有する樹脂やゴムを適用することができ、又、非導電性のシリコンラバーやエラストマーなどの材料に、導電性材料を印刷又はスパッタリングして弾性体51を形成することもできる。
【0035】
図5の(B)に示すように、レリーズボタン12が押下されると、押下によって弾性体51が屈曲変形し、それに伴って電極52と検出電極53とが接近し、電極間の静電容量Cが増加する。
【0036】
図6は、弾性体51に対する入力(ストロークST)と、出力(静電容量C)の関係を示しており、静電容量CはストロークSTに比例して増加する。したがって、レリーズボタン12の押下ストロークSTの検知は静電容量の変化を検知することで可能である。
【0037】
また、レリーズボタン12の押下による検知スイッチ32の静電容量変化をモニタリングして、半押しおよび全押しに応じた静電容量となった際に、SW1およびSW2をオンすることで、レリーズボタン12のスイッチングが可能となる。
【0038】
レリーズボタン12のストローク調整は、ユーザーが操作ボタン23を操作して、「ストローク調整メニュー」が選択されると、図7に示す「ストローク調整メニュー」の画面が画像表示部22に表示される。「ストローク調整メニュー」には、レリーズボタン12の半押しストロークST1を調整するための半押しストローク調整メニュー71、全押しストロークST2を調整するための全押しストローク調整メニュー72が表示される。また、撮影者により設定された半押しストロークST1および全押しストロークST2を初期化するための初期化メニュー73がある。各メニューはカーソル74を、操作ボタン23の操作をすることにより移動することで選択が可能である。
【0039】
また、ストローク調整メニュー中においては、撮影者がレリーズボタンの押下ストロークを直感的に理解できるように、レリーズボタンのストロークの設定可能な範囲を示すスケール75が表示される。さらにスケール75の上下には、半押し表示カーソル76と全押し表示カーソル77が表示される。半押し表示カーソル76および全押し表示カーソル77は、撮影者のレリーズのボタンの押下によって、スケール75上を移動して、現在のストロークがストローク設定可能範囲のどこにあるのかを表示する。
【0040】
テキスト表示部78は、レリーズボタン押下の指示や、ストロークの過不足などの警告を表示する。
【0041】
操作ボタン32を操作して、カーソル74を移動して半押しストローク調整メニュー71を選択し、決定ボタン24が押されると、半押しストローク調整メニューに入る。
【0042】
図8は、レリーズボタン12の半押しストローク調整メニューのフローチャートを示す。半押しストローク調整メニューに入ると、ユーザーの設定による全押しストロークST2がメモリ33に記憶されているかを調査する(ステップS101)。
【0043】
次にST2が記憶されていて、ST2がST1の設定可能な範囲の最大量ST1MAXよりも小さいかどうかを判別する(ステップS102)。ST2がST1MAXよりも小さい場合、これから決定しようとしているST1が既に決定したST2を超えないようにするために、ST1MAXをST2から所定量Aだけ小さくした値に再設定する(ステップS103)。
【0044】
ステップS103後、テキスト表示部78に「レリーズボタンを半押ししてください」と表示してユーザーにレリーズボタン12を半押しするように指示する(ステップS104)。
【0045】
ユーザーがレリーズボタン12を押下した際(ステップS105)、押下ストロークSTがST1MAXを超えていないかを判別する(ステップS106)。押下ストロークSTがST1MAXを超えている場合、テキスト表示部78に「ストロークが大きすぎます」と表示して、ユーザーにストロークが大きい事を警告し、ステップS104に戻る(ステップS107)。押下ストロークSTがST1MAXを超えていない状態で、ユーザーにより決定ボタン24が押されると(ステップS108)、その際の検知スイッチ32の変形量に応じた静電容量CST1がメモリ33に記憶される(ステップS109)。次にシステム制御部31にて、静電容量CST1とストロークの関係を照合して半押しストロークST1が決定され、メモリ33に上書きされ新たな半押しストロークST1として記憶される(ステップS110)。ST1が記憶されると半押しストローク調整メニューを終了する。
【0046】
図7のストローク調整メニューにて、操作ボタン32を操作して、カーソル74を移動して全押しストロークの調整メニュー72を選択し、決定ボタン24が押されると、全押しストローク調整メニューに入る。
【0047】
図9は、レリーズボタン12の全押しストローク調整メニューのフローチャートを示す。全押しストローク調整メニューに入ると、ユーザーの設定による半押しストロークST1がメモリ33に記憶されているかを調査する(ステップS201)。
【0048】
次にST1が記憶されていて、ST1がST2の設定可能な範囲の最小量ST2MINよりも小さいかどうかを判別する(ステップS202)。ST1がST2MINよりも小さい場合、これから決定しようとしているST2が既に決定したST1を下回らないように、ST2MINをST1から所定量Aだけ大きくした値に再設定する(ステップS203)。
【0049】
ステップS203の後、テキスト表示部78に「レリーズボタンを全押ししてください」と表示してユーザーにレリーズボタン12を全押しするように指示する(ステップS204)。
【0050】
ユーザーがレリーズボタン12を押下した際(ステップS205)、押下ストロークSTがST2MINを下回っていないかを判別する(ステップS206)。押下ストロークSTがST2MINを下回っている場合、テキスト表示部78に「ストロークが小さすぎます」と表示して、ユーザーにストロークが小さい事を警告し、ステップS204に戻る(ステップS207)。押下ストロークSTがST2MINを下回っていない状態で、ユーザーにより決定ボタン24が押されると(ステップS208)、その際の検知スイッチ32の変形量に応じた静電容量CST2がメモリ33に記憶される(ステップS209)。次にシステム制御部31にて、静電容量CST2とストロークの関係を照合して全押しストロークST2が決定され、メモリ33に上書きされ新たな全押しストロークST2として記憶される(ステップS210)。ST2が記憶されると半押しストローク調整メニューを終了する。
【0051】
図7のストローク調整メニューにてユーザーがカーソル74を移動して初期化メニュー73を選択し、決定ボタン24が押されると、ストローク初期化メニューに入る。
【0052】
図10はレリーズボタン12のストローク初期化メニューのフローチャートを示す。ストローク初期化メニューに入ると、テキスト表示部78に「初期化するストロークを選択してください」と表示して(ステップS301)、撮影者に半押しストロークと全押しストロークのどちらを初期化するかを選択させる(ステップS302)。半押しストロークが選択されると、撮影者の設定による半押ししストロークST1がメモリ33に記憶されているかを調査する(ステップS303)。ST1が記憶されている場合、テキスト表示部78に「半押しストロークを初期化しますか」と表示して(ステップS305)ユーザーがST1を消去する確認を行う。ユーザーにより決定ボタン24が押されると(ステップS308)、メモリ33に記憶されているST1を消去する(ステップS310)。ステップS308にて決定ボタン24が押されずに一定時間経過した場合はST1を消去せずに、半押しストローク初期化メニューを終了する。ステップS310にてST1が消去されると、にメモリ33に初期状態で記憶されている半押しストロークST01を半押しストロークとして登録して(ステップS312)、ストローク初期化メニューを終了する。
【0053】
ステップS302にて全押しストロークが選択されると、ユーザーの設定による全押ししストロークST2がメモリ33に記憶されているかを調査する(ステップS304)。ST2が記憶されている場合、テキスト表示部78に「全押しストロークを初期化しますか」と表示して(ステップS307)、ユーザーがST2を消去する確認を行う。ユーザーにより決定ボタン24が押されると(ステップS309)、メモリ33に記憶されているST2を消去する(ステップS311)。ステップS309にて決定ボタン24が押されずに一定時間経過した場合はST2を消去せずに、全押しストローク初期化メニューを終了する。ステップS311にてST2が消去されると、メモリ33に初期状態で記憶されているST02を全押しストロークとして登録して(ステップS313)、全押しストローク初期化メニューを終了する。
【符号の説明】
【0054】
1 撮像装置
12 レリーズボタン
22 画像表示部
23 操作ボタン
24 決定ボタン
31 システム制御部
32 検知スイッチ
33 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レリーズボタン(12)の第1ストロークで撮像準備動作を行い、前記第1ストロークに続き、更なるレリーズボタン(12)の押し込みによる第2ストロークで撮像動作が行われる撮像装置(1)において、前記レリーズボタン(12)の押下ストロークを検知する検知手段(32)と、前記検知手段(32)により検知された、前記レリーズボタンの前記押下ストロークを記憶する記憶手段(33)と、前記記憶手段(33)に記憶された前記押下ストロークを、前記レリーズボタン(12)の第1ストロークと第2ストロークにそれぞれ設定する設定手段(24)と、前記設定手段(24)により設定された前記レリーズボタン(12)の前記第1ストロークで撮像準備動作の制御を行い、前記設定手段により設定された前記レリーズボタンの前記第2ストロークで撮像動作の制御を行う制御手段(31)を備えることを特徴とした撮像装置(1)。
【請求項2】
前記レリーズボタン(12)の前記押下ストロークの検知手段は静電容量の変化に基づいて行うことを特徴とする、請求項1に記載の撮像装置(1)。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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