撮像装置
【課題】撮影する際に、トリミングされる画像領域を確認することができる撮像装置を提供する。
【解決手段】被写体を撮像して画像データを生成する撮像部と、画像データが記録される際の第1の縦横比に対応する画像データに基づく画像を表示部に表示させるとともに、選択された第2の縦横比に対応する画像領域を示す情報を画像に重ねて表示させる表示制御部とを備える。
【解決手段】被写体を撮像して画像データを生成する撮像部と、画像データが記録される際の第1の縦横比に対応する画像データに基づく画像を表示部に表示させるとともに、選択された第2の縦横比に対応する画像領域を示す情報を画像に重ねて表示させる表示制御部とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、レンズを介して入力された被写体の光学像をCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子によりデジタルデータに変換し、画像データを記憶媒体に記録するデジタルカメラが、普及している。デジタルカメラで撮影した画像を印刷する方法としても、店頭に設置されている印刷機を利用する方法、インターネットを介したプリントサービスを利用する方法、または家庭用のプリンターを使用する方法など、様々な印刷方法により手軽に印刷できる環境になっている。また、デジタルカメラの高画質化に伴い、印刷用紙サイズは、小さいサイズのみならず大判のサイズ等も含め、様々な印刷用紙サイズが利用される機会が増えてきている。
【0003】
しかし、一般に、コンパクトデジタルカメラの画像の縦横比は、3:4である場合が多い。それに対して、写真の印刷用紙サイズは、L判:89×127mm、六切:203×254mm等であり、縦横比が3:4とは異なっている。そのため、デジタルカメラで3:4の縦横比で記録された画像を印刷する場合、印刷された画像において、記録された画像の一部が印刷されないことが発生する。
【0004】
このため、ユーザーが、記録された画像に対して、印刷用紙サイズに対応する画像領域を選択する操作を行うことで、選択された画像領域に合わせて自動でトリミングする印刷システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−331542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に示したように、記録された画像を印刷する前にトリミングする方法では、ユーザーは、撮影する際に、トリミングされる画像領域を確認することができないという問題がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、撮影する際に、トリミングされる画像領域を確認することができる撮像装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、被写体を撮像して画像データを生成する撮像部と、前記画像データが記録される際の第1の縦横比に対応する前記画像データに基づく画像を表示部に表示させるとともに、選択された第2の縦横比に対応する画像領域を示す情報を前記画像に重ねて表示させる表示制御部とを備えることを特徴とする撮像装置である。
【0009】
また、この発明は、被写体を撮像して画像データを生成する撮像部と、印刷用紙のサイズに基づく縦横比に対応する画像領域を示す情報を、前記画像データに基づく画像に重ねて表示部に表示させる表示制御部とを備えることを特徴とする撮像装置である。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、撮影する際に、トリミングされる画像領域(第2の縦横比に対応する画像領域)を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態による撮像装置100の構成を示すブロック図である。
【図2】印刷用紙サイズ及び記録画素数の縦横比の情報を示す図である。
【図3】表示部7に、印刷領域を画像に重ねて表示させた一例を示す図である。
【図4】記録画素数の縦横比が9:16の場合、表示部7に、印刷領域を画像に重ねて表示させた一例を示す図である。
【図5】印刷領域を表示させる処理の一例を示したフロー図である。
【図6】図5に示すフロー図において、表示部7に表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【図7】複数の印刷領域を選択する場合、表示部7に表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【図8】表示部7に2種類の印刷領域を表示させた一例を示す図である。
【図9】印刷領域を変更する場合、表示部7に表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【図10】記録画素数の縦横比が1:1の場合、表示部7に、印刷領域を画像に重ねて表示させた一例を示す図である。
【図11】表示部7に、変更された印刷領域を、画像に重ねて表示させた一例を示す図である。
【図12】画像データを印刷させる処理の一例を示すフロー図である。
【図13】図14に示すフロー図において、表示部7に表示されるメニュー画面の一例を示した図である。
【図14】画像データに関連付けられた印刷用紙サイズの情報に基づいて、印刷させる処理の一例を示すフロー図である。
【図15】図13示すフロー図において、表示部7に表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【図16】印刷領域を変更する処理の一例を示すフロー図である。
【図17】図16に示すフロー図において、表示部7に表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態による撮像装置100の構成を示す概略ブロック図である。
図1に示すように、本実施形態における撮像装置100は、撮像部2、CPU(Central Processing Unit)3、画像処理部4、記憶部5、バッファメモリ部6、表示部7、カードコネクタ8、外部入出力部9、バス10、及び操作部11を備える。
【0013】
撮像部2は、レンズ部21、撮像素子22、及びA/D変換部23を備えており、被写体を撮像して画像データを生成する。この撮像部2は、設定された撮像条件(例えば絞り値、露出等)に基づいてCPU3により制御され、レンズ部21を介して入力された被写体の光学像を、撮像素子22の撮像面上に結像させる。また、撮像部2は、撮像素子22から出力されるアナログ信号がA/D変換部23においてデジタル信号に変換され、画像データを生成する。
なお、上述したレンズ部21は、撮像装置100に取り付けられて一体とされていてもよいし、撮像装置100に着脱可能に取り付けられてもよい。
【0014】
撮像素子22は、例えばCCDであって、撮像面に結像された光学像を光電変換したアナログ信号を、A/D変換部23に出力する。
A/D変換部23は、撮像素子22から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、この変換したデジタル信号である画像データを出力する。
【0015】
撮像部2は、操作部11における静止画撮影操作に応じて、CPU3に制御され、撮像した静止画の画像データを出力する。また、撮像部2は、例えば操作部11における撮影操作がされていない撮影待機状態の場合、CPU3に制御され、所定の間隔で連続的に得られる画像データをスルー画(スルー画像データ)として出力する。また、撮像部2は、操作部11における動画撮影操作に応じて、CPU3に制御され、所定の間隔で連続的に撮像した動画の画像データを出力する。
【0016】
画像処理部4は、CP3に制御されることにより、記憶部5に記憶されている画像処理条件に基づいて、バッファメモリ部6に記憶されている画像データに対して画像処理を実行する。ここで、バッファメモリ部6に記憶されている画像データとは、例えば上述した、静止画の画像データ、スルー画像データ、動画の画像データ、または後述する記憶媒体200から読み出された画像データである。
【0017】
記憶部5には、撮像装置100を制御するための、撮影条件、画像処理条件、再生制御条件、表示制御条件、記録制御条件、及び出力制御条件などのプログラムが記憶されている。また、記憶部5は、縦横比情報記憶部51を備えている。縦横比情報記憶部51には、画像データの記録画素数または印刷用紙サイズに基づいた縦横比の情報が記憶されている。例えば、記憶部5は、ROM(Read Only Memory)である。
なお、記憶部5には、撮像された動画の画像データ及び静止画の画像データが記録されてもよい。この場合、例えば、記憶部5は、フラッシュメモリ等を用いてもよい。
【0018】
バッファメモリ部6は、例えばRAM(Random Access Memory)であり、CPU3が撮像装置100を制御する際の作業領域として利用される。撮像部2によって撮像された静止画の画像データ、スルー画像データ、または動画の画像データや後述する記憶媒体200から読み出された画像データは、CPU3の制御による画像処理の過程においてバッファメモリ部6に一時的に記憶される。
【0019】
表示部7は、例えば液晶ディスプレイであり、CPU3の制御により、撮像部2によって撮像された画像データに基づく画像や、メニュー画面、または再生画像データに基づく画像等を表示する。なお、表示部7は、撮像装置100に取り付けられて一体とされていてもよいし、撮像装置100に接続されて表示する各種のモニターであってもよい。
【0020】
カードコネクタ8には、カードメモリ等の着脱可能な記憶媒体200が挿入される。カードコネクタ8を介して、CPU3の制御により、この記憶媒体200に画像データの書込み、読み出し、または消去が実行される。
記憶媒体200は、撮像装置100に対して着脱可能に接続される記憶部であり、例えば、撮像部2で撮像される画像データや、画像データに関連付けられた情報等が記録される。
【0021】
外部入出力部9は、CPU3の制御により、撮像装置100の外部装置と、画像データ、画像データに関連付けられた情報、または制御信号等を通信する。外部入出力部9における通信としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)、またはIrDA(Infrared Data Association)等の通信規格を用いた通信や、Bluetooth等の通信技術を用いた通信がある。また、外部入出力部9は、画像データの出力として、NTSC、またはPAL規格や、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)規格等を用いた映像信号出力を備える。
【0022】
操作部11は、撮像装置100に対してユーザーが操作入力するための操作スイッチであり、電源スイッチSW1、レリーズスイッチSW2、モードスイッチSW3、メニュースイッチSW4、上下左右選択スイッチSW5、確定スイッチSW6、取消スイッチSW7、情報表示スイッチSW8、及び領域変更スイッチSW9を備える。操作部11の備える上述の各スイッチは、操作されることに応じて、それぞれの操作に対応した操作信号を、CPU3に出力する。
【0023】
電源スイッチSW1は、操作されることに応じて、撮像装置100の電源オンまたは電源オフを指示する操作信号を出力する。レリーズスイッチSW2は、レリーズスイッチSW2が半押しされた場合には撮影の開始を示す半押し操作信号を出力し、全押しされた場合には撮影することを示す全押し操作信号を出力する。
【0024】
モードスイッチSW3は、操作されることに応じて、撮像装置100の静止画撮影モード、動画撮影モード、または再生モードを切換えるための操作信号を出力する。メニュースイッチSW4は、操作されることに応じて、メニューモードに切り替える操作信号を出力し、表示部7にメインメニュー画面が表示される。
【0025】
上下左右選択スイッチSW5は、上、下、左、または右選択のそれぞれが選択される操作に応じて、それぞれの選択方向を示す操作信号を出力する。確定スイッチSW6は、操作されることに応じて、操作確定を示す操作信号を出力する。取消スイッチSW7は、操作されることに応じて、操作取消を示す操作信号を出力する。
【0026】
情報表示スイッチSW8は、表示部7に画像データに基づく画像が表示されている際に、操作されることに応じて、情報表示のオンとオフとを切換える操作信号を出力する。この情報表示とは、例えば、撮影モードにおいて表示される、選択された記録画素数、撮影設定情報、撮影可能枚数、またはフレーミング用のガイド表示等である。領域変更スイッチSW9は、操作されることに応じて、後述する印刷領域を変更するモードに切換える操作信号を出力し、印刷領域表示変更メニューが表示部7に表示される。
【0027】
バス10は、撮像部2、CPU3、画像処理部4、記憶部5、バッファメモリ部6、表示部7、カードコネクタ8、外部入出力部9、及び操作部11と接続され、各部から出力された画像データや制御信号等を転送する。
【0028】
次に、本実施形態における、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)に対応する画像領域(以下、印刷領域とも記述する)を示す情報の制御に関するCPU3の構成について説明する。CPU3は、領域情報生成部31、表示制御部32、記録制御部33、再生制御部34、及び出力制御部35を備える。
【0029】
領域情報生成部31は、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)に対応する印刷領域を生成する。例えば、選択された記録画素数の縦横比(第1の縦横比)の情報、及び選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の情報を、領域情報生成部31は、縦横比情報記憶部51に予め記憶されている複数の縦横比を示す情報から読み出す。
【0030】
ここで、縦横比情報記憶部51には、印刷用紙サイズに、寸法、及び縦横比の情報がそれぞれ対応付けられて、予め複数記憶されている(図2(a)参照)。また、記録画素数モードに、記録画素数、及び縦横比がそれぞれ対応付けられて、予め複数記憶されている(図2(b)参照)。そして、ユーザーにより、縦横比情報記憶部51に予め複数記憶されている印刷用紙サイズ、または記録画素数モードは、何れかが選択される。
領域情報生成部31は、縦横比情報記憶部51から読み出した、選択された記録画素数の縦横比(第1の縦横比)の情報と、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の情報とに基づいて、記録画素数に応じた縦横比(第1の縦横比)の画像領域に対する、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の、表示部7に表示させるための印刷領域を算出する。次に、領域情報生成部31は、算出した印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報をバッファメモリ部6に一時的に記憶させるとともに、表示制御部32に出力する。
【0031】
すなわち、バッファメモリ部6に一時的に記憶されている、印刷領域の情報は、
(1)選択された印刷用紙サイズを示す情報。
(2)選択された印刷用紙サイズの縦横比を示す情報。
(3)算出した印刷用紙サイズの印刷領域を示す情報。
である。
なお、(3)の算出した印刷用紙サイズの印刷領域を示す情報は、例えば、記録画素数に応じた縦横比(第1の縦横比)の画像領域に対する、印刷領域の表示中心位置を示す情報、印刷領域の縦横の表示寸法を示す情報、または印刷領域の4隅の表示位置を示す情報等である。
【0032】
また、領域情報生成部31は、操作部11からの、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域に対して、縦横変換、移動、拡大、縮小、及び回転の指示に応じて印刷領域を変更し、変更した印刷領域を示す情報をバッファメモリ部6に一時的に記憶させるとともに、表示制御部32に出力する。
【0033】
表示制御部32は、撮像部2によって撮像された画像データを記録する際の縦横比(第1の縦横比)に対応する画像データに基づく画像、または記憶媒体200から読み出された画像データに基づく画像を、表示部7に表示させるとともに、領域情報生成部31から入力された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、前述の画像に重ねて表示部7に表示させる。また、表示制御部32は、操作部11からの指示に応じて、メニュー画面を、表示部7に表示させる。
表示制御部32は、表示部7に、このような画像データに基づく画像、情報、またはメニュー画面等を表示させる制御を実行する。
【0034】
表示制御部32は、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を表示させる場合、例えば、選択された記録画素数の縦横比(第1の縦横比)に対応する撮像部2によって撮像された画像データに基づく画像の画像領域のうち、印刷領域の外の領域に対して、前述の画像に半透過のグレーを重ねて、表示部7に表示させる(図3参照)。つまり、表示制御部32は、撮影した際に記録はされるが、選択された印刷用紙サイズには印刷されない領域に、半透過のグレーを重ねて、表示部7に表示させる。
【0035】
また、図4は、記録画素数の縦横比が9:16のモードが選択されていて、またL判の印刷用紙サイズが選択されている場合の、表示部7の表示例を示している。図4に示す表示例では、記録画素数の縦横比が9:16であることに応じて、記録されない画像領域は黒表示され、記録されるがL判の印刷用紙サイズには印刷されない画像領域は半透過のグレーが重ねて表示されている。よって、図4に示す表示例では、記録される画像領域と記録されない画像領域とが、ユーザーに判別可能なように異なる表示がされている。
なお、表示制御部32は、撮像された画像データに基づく画像の画像領域において、印刷領域の外の領域に半透過のグレーを表示させるのに代えて、印刷領域の端を示す枠を表示させてもよい。また、表示制御部32は、印刷用紙サイズを示す情報、または縦横比を示す情報等を、表示させてもよい。
【0036】
記録制御部33は、操作部11における撮影操作に応じて撮像された画像データを、記憶媒体200に記録させる。また、記録制御部33は、領域情報生成部31により算出された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、撮像された画像データに関連付けて記憶媒体200に記録させる。
【0037】
なお、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、画像データに関連付ける方法としては、例えば、DPOF(Digital Print Order Format)ファイルにその情報を付加する方法、または画像データのExif(Exchangeable image file format)情報にその情報を付加する方法等がある。
【0038】
再生制御部34は、操作部11における撮影操作に応じて、記憶媒体200に記録されている画像データと、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報とを読み出して、バッファメモリ部6に一時的に記憶させる。
【0039】
出力制御部35は、バッファメモリ部6に一時的に記憶されている画像データ、または画像データに関連付けられた情報を、通信内容に応じたデータに変換して、外部入出力部9を介して出力する。例えば、外部装置が後述するプリンター300の場合、出力制御部35は、操作部11における印刷操作に応じて、印刷する画像データと、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報とを、プリンター300に出力する。
このように、出力制御部35は、このような画像データ、または情報を、外部入出力部9に出力させる制御を実行する。
また、出力制御部35は、外部入出力部9と撮像装置100の外部装置との間で送受信される通信を制御する。
【0040】
プリンター300は、デジタル画像データを印刷する印刷装置である。プリンター300は、撮像装置100が備える外部入出力部9と有線または無線により接続されて画像データが入力され、入力された画像データを印刷する。なお、プリンター300は、記憶媒体200が接続されて画像データが入力されて印刷してもよい。また、プリンター300は、インターネットを介して送信される画像データが入力されて印刷してもよい。
【0041】
次に、本実施形態の動作について説明する。
<選択された印刷領域を、スルー画に重ねて表示させる動作>
図5は、本実施形態における撮像装置100が、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、記録画素数の縦横比(第1の縦横比)に対応するスルー画に重ねて表示させて撮影される処理の一例を示すフロー図である。また、図6は、図5に示す処理を実行する中で、ユーザーが操作することに応じて、CPU3の表示制御部32が、表示部7に表示させるメニュー画面を示している。
以下、図5及び図6を用いて、撮像装置100が、表示部7に、選択された印刷領域を、スルー画に重ねて表示させる動作について説明する。
【0042】
ここでは、操作部11のモードスイッチSW3により静止画撮影モードが選択されているものとして説明する。まず、ユーザーにより電源スイッチSW1が押されると、撮像装置100は、静止画撮影モードで起動し、表示部7にスルー画を表示させる。次に、ユーザーによりメニュースイッチSW4が押されると、CPU3の表示制御部32は、表示部7にメインメニューを表示させる(図6の(a)参照)。メインメニューにおいて、ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5が操作され、初期設定が選択されて、確定スイッチSW6が押されると、表示制御部32は、表示部7に、初期設定メニューを表示させる。
【0043】
CPU3は、表示部7に、この初期設定メニューを表示させて、ユーザーに印刷領域表示設定を選択させる。初期設定メニューにおいて、ユーザーにより上下左右選択スイッチSW5が操作され、印刷領域表示設定が選択されると、CPU3の表示制御部32は、表示部7に、印刷領域の表示ONまたは表示OFFを選択するサブメニューを表示させる(図6の(b)、または図5のステップS101)。ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5の上選択または下選択が押されることにより表示ONまたは表示OFFが選択され、確定スイッチSW6が押されることにより、選択された表示ONまたは表示OFFが確定される。
【0044】
図5のステップS102において、すなわち図6の(b)に示すメニューにおいて、ユーザーにより表示ONが選択された場合、CPU3は、ステップS103に処理を進める。また、図5のステップS102において、すなわち図6の(b)に示すメニューにおいて、ユーザーにより表示OFFが選択された場合、CPU3は、ステップS110に処理を進める。
【0045】
図5のステップS103において、CPU3の表示制御部32は、用紙選択1のメニュー画面を表示部7に表示させ(図6の(c)参照)、ユーザーに印刷用紙サイズの種類を選択させる。ユーザーは、上下左右選択スイッチSW5と確定スイッチSW6とを操作して、印刷用紙サイズの種類を選択する。
次に、表示制御部32は、用紙選択2のメニュー画面を表示部7に表示させ(図6の(d)参照)、ユーザーに縁あり印刷、または縁なし印刷を選択させる。ユーザーは、上下左右選択スイッチSW5と確定スイッチSW6とを操作して、縁あり印刷、または縁なし印刷を選択する(図5のステップS104)。
【0046】
続いて、CPU3の領域情報生成部31は、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)に対応する印刷領域を生成する(ステップS105)。つまり、領域情報生成部31は、縦横比情報記憶部51から、選択された記録画素数の縦横比(第1の縦横比)の情報と、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の情報とを読み出す。また、選択された縁あり印刷または縁なし印刷の情報により、予め設定されている、印刷用紙サイズに印刷する際の縁の寸法、または縁なし印刷時の印刷マージンとして印刷用紙サイズに対してはみ出させる画像領域の寸法に基づいて、領域情報生成部31は、縦横比情報記憶部51から読み出した縦横比の情報を補正して算出する。そして、領域情報生成部31は、記録画素数の縦横比(第1の縦横比)の画像データに基づく画像の中心と、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域の中心とを一致させ、且つ印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域の長辺と短辺とが、記録画素数の縦横比(第1の縦横比)の画像データに基づく画像の長辺と短辺とにそれぞれ対応する方向に位置するように、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を算出する。すなわち、領域情報生成部31は、記録画素数の縦横比(第1の縦横比)の画像領域の中で、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域が最大の画像領域となるように生成する。
【0047】
次に、図5のステップS106において、領域情報生成部31が生成した印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、表示制御部32は、表示部7に、撮像部2から出力されるスルー画に重ねて表示させる(図2参照)。
【0048】
ユーザーは、選択した印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報がスルー画に重ねて表示されている表示部7を見ながら、主要被写体が印刷領域の中に入るように撮影の構図を決め、操作部11のレリーズスイッチSW2を操作して撮影を行う。ユーザーにより、操作部11のレリーズスイッチSW2が操作されて撮影されることに応じて、撮像装置100の撮像部2は、CPU3の制御により被写体を撮像する。(ステップS107)。撮像部2により撮像された画像データは、CPU3の制御により、画像処理部4において画像処理され、バッファメモリ部6に一時的に記憶される。
【0049】
次に、記録制御部33は、上述のバッファメモリ部6に一時的に記憶された画像データを、記憶媒体200に記録させる。また、記録制御部33は、領域情報生成部31により算出された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、撮像された画像データと関連付けて記憶媒体200に記録させる(ステップS108)。
【0050】
ステップS109において、電源スイッチSW1が操作されて電源がオフされる、またはモードスイッチSW3が操作されて再生モードに切換えられる、等のユーザーによる操作に応じて撮影が終了された場合、CPU3は、処理を終了する。また、ステップS109において、撮影が終了されない場合、CPU3は、ステップS107に処理を戻し、ユーザーの操作に応じて、撮影動作を繰り返す。
【0051】
一方、図5のステップS102において、すなわち図6の(b)に示すメニューにおいて、ユーザーにより表示OFFが選択された場合、CPU3は、ステップS110に処理を進める。その場合、CPU3は、本実施形態の印刷領域表示は実行せずに、撮影(ステップS110)、撮影画像データの記録(ステップS111)、及び撮影終了判定(ステップS112)の処理を実行する。
【0052】
以上のように、撮像装置100は、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、スルー画に重ねて表示部7に表示させる。そのため、ユーザーは、撮影する際に、選択した印刷用紙サイズによってトリミングされる画像領域を確認することができる。そして、ユーザーにより、撮影する際に、主要被写体が印刷領域の中に入るように構図を決めて撮影された画像データが、記憶媒体200に記録される。また、一般的なプリンター300においては、画像データに基づく画像の中心と印刷用紙サイズの中心とを一致させ、且つ画像データに基づく画像の長辺と短辺とが、印刷用紙サイズの長辺と短辺とにそれぞれ対応する方向に位置させて、印刷用紙に印刷される。よって、プリンター300において、記録された画像を、ユーザーが撮影する際に選択した印刷用紙サイズに印刷する場合、ユーザーが撮影する際に確認した印刷領域が印刷される。
【0053】
<複数の印刷領域を選択して表示させる場合の動作>
次に、本実施形態における撮像装置100が、複数の選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を表示部7に表示させる場合の動作について説明する。図7は、ユーザーが複数の印刷用紙サイズを選択する場合に、CPU3の表示制御部32が、表示部7に表示させるメニュー画面を示している。
以下、前述の図5に示したフロー図、及び図7を用いて、2種類の印刷用紙サイズを選択する場合について説明する。なお、図5、及び図6を用いて説明した1種類の印刷用紙サイズを選択する場合についての動作と同様の内容については、その説明を省略する。
【0054】
図7の(a)に示すメインメニューは図6の(a)と同様であり、メインメニューにおいて、ユーザーにより初期設定が選択される。初期設定メニューにおいて、ユーザーにより上下左右選択スイッチSW5が操作され、印刷領域表示設定が選択されると、CPU3の表示制御部32は、表示部7に、印刷領域の複数表示ON、表示ON、または表示OFFを選択するサブメニューを表示させる(図7の(b)、または図5のステップS101)。ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5の上選択または下選択が押されることにより複数表示ONが選択され、確定スイッチSW6が押されることにより確定される。図5のステップS102において、すなわち図7の(b)に示すメニューにおいて、ユーザーにより複数表示ONが選択された場合、CPU3は、ステップS103に処理を進める。
【0055】
ステップS103において、CPU3の表示制御部32は、用紙選択1のメニューを表示部7に表示させる(図7の(c)参照)ユーザーに印刷用紙サイズの種類を選択させる。ユーザーは、上下左右選択スイッチSW5と確定スイッチSW6とを操作して、印刷用紙サイズの種類を複数選択する。ユーザーは、印刷用紙サイズの選択が完了した場合、上下左右選択スイッチSW5と確定スイッチSW6とを操作して、選択完了を選択して確定する。例えば、図7においては、L判と六切の印刷用紙サイズが選択されている。
次に、図7の(d)は図6の(d)に対応しており、図5のステップS104において、CPU3は、図5及び図6を用いて上述した説明と同様の処理を実行する。
【0056】
続いて、CPU3の領域情報生成部31は、選択された2種類の印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)に対応する印刷領域を生成する(ステップS105)。次に、図5のステップS106において、領域情報生成部31が生成した2種類の印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、表示制御部32は、表示部7に、撮像部2から出力されるスルー画に重ねて表示させる(図8参照)。
また、ステップS108において、記録制御部33は、記憶された画像データを記憶媒体200に記録させる場合、領域情報生成部31により算出された2種類の印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、撮像された画像データと関連付けて記録させる。
【0057】
図8は、2種類の印刷用紙サイズが選択された場合に、選択された2種類の印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報が、表示部7に表示される一例を示している。図8に示す例において、表示制御部32は、L判及び六切の印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域の端を示す枠を表示させており、L判の印刷領域の枠を実線、六切の印刷領域の枠を破線とすることで、2種類の印刷領域を区別できるように表示させている。なお、表示制御部32は、複数種類の印刷用紙サイズの印刷領域の枠を表示させる場合、それぞれの印刷用紙サイズの印刷領域の枠毎に、色を変えて表示させることで、複数種類の印刷領域を区別できるように表示させてもよい。
【0058】
<印刷領域を縦横変換、移動、拡大、縮小、または回転させる場合の動作>
次に、本実施形態の撮像装置100において、CPU3が、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、ユーザーの操作に応じて、縦横変換、移動、拡大、縮小、または回転して表示部7に表示させる場合の動作について説明する。
【0059】
領域情報生成部31は、操作部11からの、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域の縦横変換、移動、拡大、縮小、及び回転の指示に応じて印刷領域を変更し、変更した印刷領域を示す情報をバッファメモリ部6に一時的に記憶させるとともに、表示制御部32に出力する。ここでいう縦横変換とは、印刷領域の長辺と短辺との比が逆数の比となるような印刷領域の変換である。表示制御部32は、領域情報生成部31から入力された印刷領域を示す情報を、表示部7に表示させる。記録制御部33は、バッファメモリ部6に一時的に記憶されている、縦横変換、移動、拡大、縮小、及び回転された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、撮像された画像データと関連付けて記憶媒体200に記録させる。
【0060】
図9は、ユーザーが印刷領域を縦横変換、移動、拡大、縮小、または回転させる場合に、CPU3の表示制御部32が、表示部7に表示させるメニュー画面を示している。
ユーザーが、操作部11の領域変更スイッチSW9が押すと、表示制御部32は、表示部7に印刷領域変更メニューを表示させる(図9参照)。表示された図9に示す印刷領域変更メニューにおいて、ユーザーが上下左右選択スイッチSW5を操作して、縦横変換、移動、拡大・縮小、または回転を選択し、確定スイッチSW6を押すことにより選択が確定される。
【0061】
縦横変換、移動、拡大・縮小、または回転が選択されると、表示制御部32は、表示部7に、領域情報生成部31が生成した印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、撮像部2から出力される画像データに基づく画像に重ねて表示させる。
【0062】
縦横変換が選択された場合、例えば、上下左右選択スイッチSW5の上選択または下選択を操作することに応じて、表示部7に表示されている印刷領域の縦横が変更されて表示される。移動が選択された場合、例えば、上下左右選択スイッチSW5の上下左右選択のそれぞれを操作することに応じて、表示部7に表示されている印刷領域が移動されて表示される。拡大・縮小が選択された場合、例えば、上下左右選択スイッチSW5の上選択または下選択を操作することに応じて、表示部7に表示されている印刷領域が拡大または縮小されて表示される。回転が選択された場合、例えば、上下左右選択スイッチSW5の左選択または右選択を操作することに応じて、表示部7に表示されている印刷領域が、左回転または右回転されて表示される。
【0063】
また、図9に示す印刷領域変更メニューにおいて、用紙選択が選択された場合、表示制御部32は、表示部7に用紙選択メニュー1(図6の(c)、または図7の(c)参照)を表示させて、CPU3は、ユーザーに印刷用紙サイズを選択させる処理に進める。
【0064】
ここで、図10は、記録画素数の縦横比(第1の縦横比)に対応する画像データに基づく画像が、1:1(正方形)の縦横比に対応する画像である場合に、表示制御部32が、表示部7に、印刷領域を示す情報をスルー画に重ねて表示させている例を示している。図10は、ユーザーが印刷領域の縦横変換をした場合の例を示しており、図10の(a)は、表示部7に、印刷領域が横方向に表示されている場合であって、図10の(b)は、印刷領域が縦方向に表示されている場合の例を示している。
【0065】
記録画素数の縦横比が1:1の場合、横長である印刷用紙サイズを横方向に位置させた印刷領域(図10の(a)参照)と、縦方向に位置させた印刷領域(図10の(b)参照)とは、印刷領域の大きさが同等である。そのため、CPU3の制御としては、印刷領域が大きい方向を選択する場合において、印刷領域を横方向に位置させても、縦方向に位置させても同じである。しかし、ユーザーにとっては、撮像装置100を横位置で保持する方が安定して操作できる。そのため、ユーザーにとっては、横位置で保持した撮像装置100において、被写体の構図によって印刷領域の横方向と縦方向との表示が選択できることが望ましい。
【0066】
よって、ユーザーにより、被写体の構図によって印刷領域の横方向または縦方向が選択された場合、撮像装置100は、表示部7に表示させる印刷領域の縦横を変換して表示させることができる。なお、撮像装置100は、被写体を撮像して生成した画像データにおいて、人物または動物の顔検出を実行し、検出した顔の位置に基づいて、印刷領域を縦方向に位置させるか、または横方向に位置させかを判定して表示部7に表示させてもよい。
【0067】
また、図11は、ユーザーが印刷領域の移動と縮小を実行した場合の、表示部7の表示例を示している。ユーザーは、印刷領域としては人物を主要被写体とした構図に、記録される画像としては周囲の風景も含んだ構図にしたい場合であって、人物が主要被写体となるように、印刷領域を移動及び縮小する操作をしている。図11は、このユーザーによる印刷領域を移動及び縮小する操作に応じて、CPU3の表示制御部32が、表示部7に、移動及び縮小された印刷領域をスルー画に重ねて表示させている例である。よって、撮像装置100は、記録される画像領域と印刷される印刷領域との両方の構図に対応した撮影が可能となるように、表示部7に表示させる印刷領域を変更できる。
【0068】
<撮像装置100が、プリンター300と通信して印刷させる場合の動作>
図12は、本実施形態における撮像装置100が、撮像装置100の外部入出力部9を介してプリンター300と通信して印刷する場合の処理の一例を示すフロー図である。また、図13は、図12に示す処理を実行する中で、ユーザーが操作することに応じて、CPU3の表示制御部32が、表示部7に表示させるメニュー画面を示している。
以下、図12及び図13を用いて撮像装置100がプリンター300と通信して印刷する動作について説明する。
【0069】
図13の(a)に示すメインメニューは、図6の(a)と対応しており、メインメニューにおいて、ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5が操作され、通信機能が選択されて、確定スイッチSW6が押されると、表示制御部32は、表示部7に、通信機能メニューを表示させる。
【0070】
通信機能メニューにおいて、ユーザーにより上下左右選択スイッチSW5が操作され、印刷出力が選択されると、CPU3の表示制御部32は、表示部7に、日付ありまたは日付なし印刷を選択するサブメニューを表示させる(図13の(b)、または図12のステップS201)。そして、CPU3は、表示部7に表示させた日付ありまたは日付なし印刷を選択するサブメニューにおいて、ユーザーに日付ありまたは日付なしを選択させる(図12のステップS202)。ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5の上選択または下選択が押されることにより、日付ありまたは日付なしが選択され、確定スイッチSW6が押されることにより、選択された日付ありまたは日付なしが確定される。
【0071】
図12のステップS203において、表示制御部32は、再生制御部34により記憶媒体200から読み出されてバッファメモリ部6に一時的に記憶された画像データに基づく画像と、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報とを、表示部7に、重ねて表示させる。また表示制御部32は、印刷枚数の設定、及び印刷実行または取消等のメニューを、表示部7に、画像データに基づく画像に重ねて表示させる(図13の(c)参照)。ここで、図13の(c)に示した印刷画像を選択する画面の例において、表示制御部32は、表示部7に、印刷領域を示す枠を表示させるとともに、選択された印刷用紙サイズ(この例では、L判)の情報を用いて、「L判プリントがお勧めです」を表示させて、ユーザーに、選択された印刷用紙サイズを知らせている。
【0072】
図13の(c)に示した印刷画像を選択する画面の例において、ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5の左選択または右選択が押されることにより、CPU3は、画像をコマ送りして表示部7に表示させ、ユーザーに印刷画像を選択させる(図12のステップS204)。次に、ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5の上選択または下選択が押されることにより、CPU3は、印刷する枚数を増加または減少させて表示部7に表示させ、ユーザーに印刷枚数を設定させる(ステップS205)。
【0073】
ステップS206において、ユーザーにより、印刷する画像選択が終了されていない場合、CPU3は、ステップS204に処理を戻し、画像選択(ステップS204)、及び印刷枚数の設定(ステップS205)をさせる処理を繰り返す。また、ステップS206において、ユーザーにより、印刷する画像選択が終了された場合、CPU3は、ステップS207に処理を進める。
【0074】
ステップS207において、CPU3は、ユーザーに印刷を実行するか否かを選択させる。ステップS207において、ユーザーにより操作部11の確定スイッチSW6が押された場合(印刷実行)、CPU3の出力制御部35は、選択された印刷画像の画像データをバッファメモリ部6から読み出し、設定された枚数に応じて、読み出した画像データを、外部入出力部9に出力させて処理を終了する。ステップS207において、ユーザーにより取消スイッチSW7が押された場合(印刷取消)、CPU3は処理を終了する。
【0075】
このように、撮像装置100は、プリンター300と通信して印刷する場合、画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報に基づいて、表示部7に、ユーザーに選択されている印刷用紙サイズを表示して知らせるとともに、ユーザーが印刷領域を確認できるように、印刷領域を示す情報を表示させる。
【0076】
<画像データに関連付けられた印刷用紙サイズに基づいて、印刷用紙サイズを選択して印刷するプリンター300と通信して、撮像装置100が印刷させる場合の動作>
図14は、本実施形態における撮像装置100が、プリンター300と通信して印刷する場合において、画像データに関連付けられた印刷用紙サイズの情報に基づいてプリンター300が当該印刷用紙サイズに印刷する場合の、撮像装置100における処理の一例を示すフロー図である。この例において、プリンター300は、入力される印刷用紙サイズの情報に基づいて、印刷用紙サイズを選択する印刷装置である。また、図15は、図14に示す処理を実行する中で、ユーザーが操作することに応じて、CPU3の表示制御部32が、表示部7に表示させるメニュー画面を示している。
以下、図14及び図15を用いて撮像装置100がプリンター300と通信して印刷する動作について説明する。なお、図14及び図15において、図12及び図13と同様の処理に関しては、その説明を省略する。
【0077】
図13の(a)に示すメインメニューは、図12の(a)と対応している。また、図13の(b)に示す通信機能メニューは、図12の(b)と対応しており、図14のステップS301及びステップS302は、図12のステップS201及びステップS202と対応している。
【0078】
図14のステップS303において、表示制御部32は、再生制御部34が記憶媒体200から読み出してバッファメモリ部6に一時的に記憶させた画像データに基づく画像と、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報とを、表示部7に、重ねて表示させる。また表示制御部32は、印刷枚数の設定、及び印刷実行または取消等のメニューを、表示部7に、画像データに基づく画像に重ねて表示させる(図15の(c)参照)。ここで、図15の(c)に示した印刷画像を選択する画面の例において、表示制御部32は、表示部7に、印刷領域を示す枠を表示させる。また、表示制御部32は、選択された印刷用紙サイズ(この例では、L判)の情報に基づいて、表示部7に、「L判が設定されています」を表示させて、ユーザーに、プリンター300において、当該選択された印刷用紙サイズが選択されることを知らせている。
【0079】
図14のステップS304及びステップS305は、図12のステップS204及びステップS205と対応しており、その説明を省略する。また、図14のステップS306は、図12のステップS207と対応しており、CPU3は、ユーザーに印刷を実行するか否かを選択させる。ステップS306において、ユーザーにより操作部11の確定スイッチSW6が押された場合(印刷実行)、CPU3は、ステップS307に処理を進める。ステップS306において、ユーザーにより取消スイッチSW7が押された場合(印刷取消)、CPU3は処理を終了する。
【0080】
ステップS307において、撮像装置100がプリンター300に印刷を実行させる前に、撮像装置100の表示制御部32は、表示部7に、印刷用紙サイズの確認画面を表示させる。例えば、表示制御部32は、表示部7に、選択された印刷用紙サイズ(この例では、L判)の情報を用いて、「L判に印刷します よろしいですか?」を表示させる。ユーザーが、L判に印刷することを同意し(「はい」)、操作部11の確定スイッチSW6を押した場合、出力制御部35は、記憶媒体200から読み出されてバッファメモリ部6に一時的に記憶されている印刷画像の画像データと、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報とを読み出す。そして、出力制御部35は、外部入出力部9に、設定された枚数に応じて、読み出した印刷画像の画像データを出力させるとともに、当該画像データに関連付けて、印刷領域を示す情報を出力させ、処理を終了する。プリンター300は、撮像装置100の外部入出力部9から入力された画像データと印刷領域を示す情報とに基づいて、選択された印刷用紙サイズ(この例では、L判)に画像データを印刷する。また、ユーザーが、L判に印刷することに同意しないで(「いいえ」)、操作部11の取消スイッチSW7を押した場合、CPU3は、ステップS309に処理を進める。
【0081】
ステップS309において、CPU3の表示制御部32は、表示部7に、印刷用紙サイズを変更するか否かの確認画面を表示させる(図15の(e)参照)。ユーザーが印刷用紙サイズを変更しない(「いいえ」)場合、CPU3は、ステップS306に処理を戻す。ユーザーが印刷用紙サイズを変更する(「はい」)場合、CPU3は、ステップS310に処理を進める。
【0082】
ステップS310において、CPU3の表示制御部32は、表示部7に印刷用紙を選択する画面を表示させ、ユーザーに、変更する印刷用紙サイズを選択させる。そして、ステップS311において、領域情報生成部31は、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)に対応する印刷領域を生成する。次に、ステップS312において、領域情報生成部31が生成した印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、表示制御部32は、表示部7に、撮像部2から出力されるスルー画に重ねて表示させる。そして、CPU3は、ステップS306に処理を戻す。このステップS310からステップS312の印刷用紙サイズを変更する処理については、図16を用いて後述する。
【0083】
このように、画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報に基づいてプリンター300がその印刷用紙サイズに印刷する場合、撮像装置100は、表示部7に、ユーザーに選択されている印刷用紙サイズを表示して知らせるとともに、印刷領域を確認できるように、印刷領域を示す情報を表示させる。また、撮像装置100は、表示部7に、印刷実行の前に印刷用紙サイズの確認画面を表示させ、ユーザーが印刷用紙サイズを変更したい場合は、ユーザーが印刷用紙サイズを変更してから印刷される処理がなされる。
【0084】
なお、上述の図14に示す処理において、ユーザーが印刷する用紙を変更した場合、撮像装置100は、画像データに関連付けられた印刷用紙サイズの情報を変更する処理をユーザーに選択させて実行してもよい。情報を変更する処理については、図16を用いて後述する。
【0085】
また、上述の図14に示す処理において、撮像装置100がプリンター300に出力する印刷用紙サイズと、プリンター300で選択されている印刷用紙サイズとが異なる場合、撮像装置100とプリンター300との間で、それぞれの印刷用紙サイズの情報が送受信され、撮像装置100のCPU3は、送受信された印刷用紙のサイズを比較し、印刷用紙サイズが異なることをユーザーに注意する表示を、撮像装置100の表示部7に表示させてもよい。
【0086】
また、上述の図14に示す処理において、撮像装置100がプリンター300に出力する印刷用紙サイズと、プリンター300で選択されている印刷用紙サイズとが異なる場合、撮像装置100は、プリンター300に出力する画像データを縮小して縁あり印刷させてもよい。
【0087】
また、上述の図14に示す処理において、印刷用紙サイズの情報に基づいて印刷用紙サイズを選択するプリンター300の例を示したが、プリンター300は、印刷用紙サイズの情報に限らず、印刷領域の位置(移動された位置)、大きさ(拡大または縮小された大きさ)、または方向(縦横変換または回転された方向)等の情報に基づいて、自動的に印刷用紙サイズと印刷領域とを選択して適切に印刷してもよい。この場合、撮像装置100は、印刷領域の位置、大きさ、または方向等の情報が含まれた印刷領域を示す情報を、画像データに関連付けて、プリンター300に出力する。これにより、印刷領域に基づいた印刷がされる。
【0088】
なお、出力制御部35は、外部入出力部9に画像データを出力させる場合、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報に基づいて、当該画像データがトリミングされた画像データを出力させてもよい。
例えば、ユーザーの操作により選択された印刷画像の画像データは、再生制御部34により記憶媒体200から読み出され、バッファメモリ部6に一時的に記憶される。出力制御部35は、バッファメモリ部6に記憶されている画像データと、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報とを読み出し、画像処理部4に、読み出した画像データを読み出した印刷領域に基づいてトリミングさせて、バッファメモリ部6に一時的に記憶させる。出力制御部35は、バッファメモリ部6からトリミングされた画像データを読み出し、外部入出力部9に出力させる。
【0089】
これにより、撮像装置100は、記憶媒体200に記憶された画像データを、一時的に印刷領域に基づいてトリミングして出力する。よって、プリンター300は、印刷領域の位置、大きさ、または方向等の情報を判別する機能が無い場合であっても、このトリミングされた画像データが入力された場合は、その入力された画像データの画像領域の中心と印刷領域の中心とを一致させ、画像データの画像領域に合わせて印刷する。これにより、印刷領域に基づいた適切な印刷がなされることになる。
【0090】
<記録されている画像の印刷領域を示す情報を変更する場合の動作>
次に、図16は、本実施形態における撮像装置100が、記憶媒体200に記録されている画像データに関連付けられて記録されている印刷領域を示す情報を、変更して記憶させる処理を示すフロー図である。また、図17は、図16に示す処理を実行する中で、ユーザーが操作することに応じて、CPU3の表示制御部32が、表示部7に表示させるメニュー画面を示している。
以下、図16及び図17を用いて、CPU3が、記録されている画像の印刷領域を示す情報を変更する場合の動作について説明する。
【0091】
図16の(a)に示すメインメニューは図6の(a)と対応しており、メインメニューにおいて、ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5が操作され、再生機能が選択されて、確定スイッチSW6が押されると、表示制御部32は、表示部7に、再生機能メニューを表示させる。
再生機能メニューにおいて、ユーザーにより上下左右選択スイッチSW5が操作され、印刷領域情報変更が選択されると、CPU3の表示制御部32は、表示部7に、印刷領域情報の変更または消去を選択するサブメニューを表示させる(図17の(b)、図16のステップS401)。そして、CPU3は、表示部7に表示させた変更または消去を選択するサブメニューにおいて、ユーザーに変更または消去を選択させる(図16のステップS402)。ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5の上選択または下選択が押されることにより、変更または消去が選択され、確定スイッチSW6が押されることにより選択された変更または消去が確定される。
【0092】
図16のステップS402、すなわち図17の(b)に示すメニューにおいて、ユーザーが変更を選択した場合、CPU3は、ステップS403に処理を進める。一方、ユーザーが消去を選択した場合、CPU3は、ステップS410に処理を進める。
【0093】
ステップS403において、再生制御部34は、記憶媒体200から、画像データと、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報とを読み出してバッファメモリ部6に一時的に記憶させる。表示制御部32は、バッファメモリ部6に一時的に記憶されている画像データに基づく画像を表示(再生)させるとともに、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報を、表示部7に重ねて表示させる。また、表示制御部32は、情報を変更する画像の選択または取消のメニューを、表示部7に、画像データに基づく画像に重ねて表示させる(図17の(c)参照)。
【0094】
図17の(c)に示した情報を変更する画像を選択する画面の例において、ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5の左選択または右選択が押されることにより、CPU3は、画像をコマ送りして表示部7に表示させ、ユーザーに画像を選択させる。そして、ユーザーにより、確定スイッチSW6または取消スイッチSW7が操作されて、CPU3は、画像の選択または取消を確定する。ユーザーの操作により、情報を変更する画像が選択された場合、CPU3は、ステップS404に処理を進める。また、ユーザーの操作により取消が選ばれた場合、CPU3は、処理を終了する。
【0095】
ステップS404において、表示制御部32は、用紙選択のメニューを表示部7に表示させる(図17の(c)参照)。ユーザーは、上下左右選択スイッチSW5と確定スイッチSW6とを操作して、印刷用紙サイズの種類を選択する。
【0096】
図16のステップS405は、図5のステップS105に対応しており、領域情報生成部31は、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)に対応する印刷領域を生成する。次に、ステップS406において、領域情報生成部31が生成した印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、表示制御部32は、表示部7に、選択されている画像に重ねて表示させるとともに、印刷領域情報の変更の実行または取消を選択するメニューを表示させる(図17の(e)参照)。
【0097】
ステップ407において、CPU3は、ユーザーに印刷領域情報を変更するか否かを選択させる。ユーザーは、上下左右選択スイッチSW5と確定スイッチSW6とを操作して、変更実行、または変更取消を選択する。ステップ407において、ユーザーにより、変更実行が選択された場合、CPU3は、ステップS408に処理を進める。また、ステップ407において、ユーザーにより、変更取消が選択された場合、CPU3は、処理を終了する。次に、ステップS408において、記録制御部33は、記憶媒体200に記録されている画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報を、領域情報生成部31により算出された変更後の印刷領域を示す情報に変更して、記憶媒体200に記録させる。
なお、記録制御部33が、変更後の印刷領域を示す情報を、記憶媒体200に記録させる場合、変更前の印刷領域を示す情報を変更して記録させてもよいし、変更前の印刷領域を示す情報は保持して、新規に情報を付加して記録させてもよい。
【0098】
ステップS409において、ユーザーにより電源スイッチSW1が操作されて電源をオフする、またはモードスイッチSW3が操作されて撮影モードに切換える等の操作に応じて変更処理が終了された場合、CPU3は、処理を終了する。また、変更処理が終了されない場合、CPU3は、ステップS403に処理を戻し、ユーザーに、印刷領域を示す情報を変更する画像の選択をさせる。
【0099】
一方、ステップS402、すなわち図17の(b)に示すメニューにおいて、ユーザーが消去を選択した場合、CPU3は、ステップS410に処理を進め、画像データに関連付けられた印刷領域示す情報を消去する処理に進める。ステップS410は、ステップS403の処理に対応し、CPU3は、ユーザーに画像の選択をさせる。ステップS410において、ユーザーの操作により、情報を消去する画像が選択された場合、CPU3は、ステップS411に処理を進める。また、ユーザーの操作により取消が選ばれた場合、CPU3は、処理を終了する。
【0100】
次に、ステップS411において、記録制御部33は、記憶媒体200に記録されている画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報を消去して、記憶媒体200に記録させる。ステップS412において、ユーザーにより消去処理が終了された場合、CPU3は処理を終了する。また、消去処理が終了されない場合、CPU3は、ステップS410に処理を戻し、ユーザーに、印刷領域を示す情報を消去する画像の選択をさせる。
【0101】
以上のように、本発明の撮像装置100において、表示制御部32は、選択された記録画素数の縦横比(第1の縦横比)に対応する画像データに基づく画像に、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を重ねて表示部7に表示させる。これにより、ユーザーは、印刷領域を示す情報がスルー画に重ねて表示されている表示部7を見ながら、主要被写体が印刷領域の中に入るように撮影の構図を決めて撮影できる。よって、本発明の撮像装置100によれば、撮影する際に、トリミングされる画像領域を確認することができる。
【0102】
なお、本発明において、表示制御部32は、記録画素数に基づく縦横比に対応する画像データに基づく画像に、印刷領域を示す情報を重ねて表示部7に表示させるため、ユーザーは、記録される領域と印刷領域との両方の構図を確認しながら撮影することができる。よって、ユーザーは、記録される画像の構図を確認しながら、主要被写体の一部が印刷されないことも回避できる。そして、撮像装置100は、記録される画像を印刷領域に応じてトリミングするわけではないため、記録される画像の記録画素数及び画角に影響しないで、適切な構図で印刷される画像データを撮影して記録できる。
【0103】
また、本発明において、記録制御部33は、印刷領域を示す情報を画像データに関連付けて記録する。そのため、表示制御部32が、表示部7に記録された画像を表示させる場合、またはプリンター300に印刷させる場合等において、その印刷領域を示す情報を表示させる。これにより、ユーザーは、印刷領域を示す情報を確認することができる。
【0104】
また、本発明において、記録制御部33は、印刷領域を示す情報を画像データに関連付けて記録させる。そのため、撮像装置100がプリンター300に印刷させる場合、撮像装置100の出力制御部35は、その印刷領域を示す情報を画像データに関連付けてプリンター300に出力させることで、プリンター300は、その印刷領域を示す情報に基づいて、印刷用紙サイズを自動で選択し、適切に印刷領域内の画像データを印刷することが可能となる。
【0105】
また、本発明において、撮像装置100は、画像データに関連付けて記録させた印刷領域を示す情報を、ユーザーの操作に応じて、変更して記録させる。そのため、ユーザーは、撮影の際に選択した印刷領域に対して、より最適な印刷領域に変更すること、または他の印刷用紙サイズに印刷したい場合に印刷領域を確認してから変更すること等ができる。
【0106】
また、本発明において、撮像装置100は、印刷領域を、記録画素数の縦横比(第1の縦横比)に対応するスルー画の中心と印刷領域の中心とを一致させ、且つ印刷領域内の記録画素数が最大となる方向に位置させて表示部7に表示させる。よって、記録された画像データが印刷される場合、印刷領域内の画素数の劣化が少なく、高画質に印刷される。
【0107】
また、本発明において、撮像装置100は、ユーザーの操作に応じて、印刷領域を縦横変換、移動、拡大、縮小、または回転させて表示部7に表示させる。よって、撮像装置100は、様々な記録画素数の縦横比(第1の縦横比)の画像領域において、様々な印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を表示部7に表示させることができる。また、撮像装置100は、様々な被写体において、記録される画像領域と印刷される印刷領域との両方の構図に対応した撮影が可能である。
【0108】
また、本発明において、表示制御部32は、ユーザーが選択した印刷用紙サイズに応じて、記憶部5の縦横比情報記憶部51に予め記憶されている複数の縦横比情報から生成された印刷領域を、表示部7に表示させるため、様々なサイズの印刷用紙サイズに対応できる。
更に、表示制御部32が、複数の印刷領域を示す情報を表示部7に表示させることで、ユーザーは、複数の印刷領域に対応した構図を確認しながら撮影できる。
【0109】
なお、上述した本実施形態においては、記憶媒体200に記憶されている画像データを再生して表示部7に表示させる場合、撮像装置100が、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報を表示させる場合について説明した。これに限らず、撮像装置100は、画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報に基づいて、画像データを印刷領域にトリミングしてスライドショー再生してもよい。
【0110】
また、本実施形態において、撮像装置100は、画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報に基づいて、同じ印刷用紙サイズの印刷領域が選択されている画像データをソートさせて表示部7に表示させてもよい。また、撮像装置100は、画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報に基づいて、同じ印刷用紙サイズの印刷領域が選択されている画像データを集めてフォルダ毎に分類してもよい。
【0111】
なお、本実施形態における、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報として、表示装置の縦横比(第2の縦横比)の表示領域を示す情報としてもよい。
印刷用紙サイズにさまざまな縦横比の用紙サイズがあるのと同様に、表示装置にも様々な縦横比の表示サイズがある。例えば、テレビ、またはPC(Personal Computer)用のモニターの縦横比は3:4、または9:16の2種類の縦横比が一般的である。また、携帯電話等のように、縦長の縦横比の表示が一般的なものもある。
【0112】
本発明の撮像装置100は、こうした表示装置の縦横比(第2の縦横比)の表示領域を示す情報を、記録画素数の縦横比(第1の縦横比)に対応する画像データに基づく画像に重ねて表示部7に表示させることで、表示装置に表示された表示領域が、使用者の意図した適切な構図となるように、画像を撮影して記録することができる。例えば、ユーザーは、撮像装置100を用いて3:4の縦横比で記録した画像を、9:16の縦横比のテレビで鑑賞する場合、またはその逆の場合において、撮影する際に表示領域を確認しながら撮影できる。そのため、ユーザーは、本実施形態における、印刷用紙サイズの印刷領域を確認しながら撮影する場合と同様に、モニターの表示領域を確認しながら撮影できるという効果を奏する。
【0113】
また、図1におけるCPU3及び画像処理部4の各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0114】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0115】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0116】
2・・・撮像部、5・・・記憶部、32・・・表示制御部、33・・・記録制御部、
35・・・出力制御部、100・・・撮像装置、200・・・記憶媒体
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、レンズを介して入力された被写体の光学像をCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子によりデジタルデータに変換し、画像データを記憶媒体に記録するデジタルカメラが、普及している。デジタルカメラで撮影した画像を印刷する方法としても、店頭に設置されている印刷機を利用する方法、インターネットを介したプリントサービスを利用する方法、または家庭用のプリンターを使用する方法など、様々な印刷方法により手軽に印刷できる環境になっている。また、デジタルカメラの高画質化に伴い、印刷用紙サイズは、小さいサイズのみならず大判のサイズ等も含め、様々な印刷用紙サイズが利用される機会が増えてきている。
【0003】
しかし、一般に、コンパクトデジタルカメラの画像の縦横比は、3:4である場合が多い。それに対して、写真の印刷用紙サイズは、L判:89×127mm、六切:203×254mm等であり、縦横比が3:4とは異なっている。そのため、デジタルカメラで3:4の縦横比で記録された画像を印刷する場合、印刷された画像において、記録された画像の一部が印刷されないことが発生する。
【0004】
このため、ユーザーが、記録された画像に対して、印刷用紙サイズに対応する画像領域を選択する操作を行うことで、選択された画像領域に合わせて自動でトリミングする印刷システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−331542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に示したように、記録された画像を印刷する前にトリミングする方法では、ユーザーは、撮影する際に、トリミングされる画像領域を確認することができないという問題がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、撮影する際に、トリミングされる画像領域を確認することができる撮像装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、被写体を撮像して画像データを生成する撮像部と、前記画像データが記録される際の第1の縦横比に対応する前記画像データに基づく画像を表示部に表示させるとともに、選択された第2の縦横比に対応する画像領域を示す情報を前記画像に重ねて表示させる表示制御部とを備えることを特徴とする撮像装置である。
【0009】
また、この発明は、被写体を撮像して画像データを生成する撮像部と、印刷用紙のサイズに基づく縦横比に対応する画像領域を示す情報を、前記画像データに基づく画像に重ねて表示部に表示させる表示制御部とを備えることを特徴とする撮像装置である。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、撮影する際に、トリミングされる画像領域(第2の縦横比に対応する画像領域)を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態による撮像装置100の構成を示すブロック図である。
【図2】印刷用紙サイズ及び記録画素数の縦横比の情報を示す図である。
【図3】表示部7に、印刷領域を画像に重ねて表示させた一例を示す図である。
【図4】記録画素数の縦横比が9:16の場合、表示部7に、印刷領域を画像に重ねて表示させた一例を示す図である。
【図5】印刷領域を表示させる処理の一例を示したフロー図である。
【図6】図5に示すフロー図において、表示部7に表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【図7】複数の印刷領域を選択する場合、表示部7に表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【図8】表示部7に2種類の印刷領域を表示させた一例を示す図である。
【図9】印刷領域を変更する場合、表示部7に表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【図10】記録画素数の縦横比が1:1の場合、表示部7に、印刷領域を画像に重ねて表示させた一例を示す図である。
【図11】表示部7に、変更された印刷領域を、画像に重ねて表示させた一例を示す図である。
【図12】画像データを印刷させる処理の一例を示すフロー図である。
【図13】図14に示すフロー図において、表示部7に表示されるメニュー画面の一例を示した図である。
【図14】画像データに関連付けられた印刷用紙サイズの情報に基づいて、印刷させる処理の一例を示すフロー図である。
【図15】図13示すフロー図において、表示部7に表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【図16】印刷領域を変更する処理の一例を示すフロー図である。
【図17】図16に示すフロー図において、表示部7に表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態による撮像装置100の構成を示す概略ブロック図である。
図1に示すように、本実施形態における撮像装置100は、撮像部2、CPU(Central Processing Unit)3、画像処理部4、記憶部5、バッファメモリ部6、表示部7、カードコネクタ8、外部入出力部9、バス10、及び操作部11を備える。
【0013】
撮像部2は、レンズ部21、撮像素子22、及びA/D変換部23を備えており、被写体を撮像して画像データを生成する。この撮像部2は、設定された撮像条件(例えば絞り値、露出等)に基づいてCPU3により制御され、レンズ部21を介して入力された被写体の光学像を、撮像素子22の撮像面上に結像させる。また、撮像部2は、撮像素子22から出力されるアナログ信号がA/D変換部23においてデジタル信号に変換され、画像データを生成する。
なお、上述したレンズ部21は、撮像装置100に取り付けられて一体とされていてもよいし、撮像装置100に着脱可能に取り付けられてもよい。
【0014】
撮像素子22は、例えばCCDであって、撮像面に結像された光学像を光電変換したアナログ信号を、A/D変換部23に出力する。
A/D変換部23は、撮像素子22から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、この変換したデジタル信号である画像データを出力する。
【0015】
撮像部2は、操作部11における静止画撮影操作に応じて、CPU3に制御され、撮像した静止画の画像データを出力する。また、撮像部2は、例えば操作部11における撮影操作がされていない撮影待機状態の場合、CPU3に制御され、所定の間隔で連続的に得られる画像データをスルー画(スルー画像データ)として出力する。また、撮像部2は、操作部11における動画撮影操作に応じて、CPU3に制御され、所定の間隔で連続的に撮像した動画の画像データを出力する。
【0016】
画像処理部4は、CP3に制御されることにより、記憶部5に記憶されている画像処理条件に基づいて、バッファメモリ部6に記憶されている画像データに対して画像処理を実行する。ここで、バッファメモリ部6に記憶されている画像データとは、例えば上述した、静止画の画像データ、スルー画像データ、動画の画像データ、または後述する記憶媒体200から読み出された画像データである。
【0017】
記憶部5には、撮像装置100を制御するための、撮影条件、画像処理条件、再生制御条件、表示制御条件、記録制御条件、及び出力制御条件などのプログラムが記憶されている。また、記憶部5は、縦横比情報記憶部51を備えている。縦横比情報記憶部51には、画像データの記録画素数または印刷用紙サイズに基づいた縦横比の情報が記憶されている。例えば、記憶部5は、ROM(Read Only Memory)である。
なお、記憶部5には、撮像された動画の画像データ及び静止画の画像データが記録されてもよい。この場合、例えば、記憶部5は、フラッシュメモリ等を用いてもよい。
【0018】
バッファメモリ部6は、例えばRAM(Random Access Memory)であり、CPU3が撮像装置100を制御する際の作業領域として利用される。撮像部2によって撮像された静止画の画像データ、スルー画像データ、または動画の画像データや後述する記憶媒体200から読み出された画像データは、CPU3の制御による画像処理の過程においてバッファメモリ部6に一時的に記憶される。
【0019】
表示部7は、例えば液晶ディスプレイであり、CPU3の制御により、撮像部2によって撮像された画像データに基づく画像や、メニュー画面、または再生画像データに基づく画像等を表示する。なお、表示部7は、撮像装置100に取り付けられて一体とされていてもよいし、撮像装置100に接続されて表示する各種のモニターであってもよい。
【0020】
カードコネクタ8には、カードメモリ等の着脱可能な記憶媒体200が挿入される。カードコネクタ8を介して、CPU3の制御により、この記憶媒体200に画像データの書込み、読み出し、または消去が実行される。
記憶媒体200は、撮像装置100に対して着脱可能に接続される記憶部であり、例えば、撮像部2で撮像される画像データや、画像データに関連付けられた情報等が記録される。
【0021】
外部入出力部9は、CPU3の制御により、撮像装置100の外部装置と、画像データ、画像データに関連付けられた情報、または制御信号等を通信する。外部入出力部9における通信としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)、またはIrDA(Infrared Data Association)等の通信規格を用いた通信や、Bluetooth等の通信技術を用いた通信がある。また、外部入出力部9は、画像データの出力として、NTSC、またはPAL規格や、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)規格等を用いた映像信号出力を備える。
【0022】
操作部11は、撮像装置100に対してユーザーが操作入力するための操作スイッチであり、電源スイッチSW1、レリーズスイッチSW2、モードスイッチSW3、メニュースイッチSW4、上下左右選択スイッチSW5、確定スイッチSW6、取消スイッチSW7、情報表示スイッチSW8、及び領域変更スイッチSW9を備える。操作部11の備える上述の各スイッチは、操作されることに応じて、それぞれの操作に対応した操作信号を、CPU3に出力する。
【0023】
電源スイッチSW1は、操作されることに応じて、撮像装置100の電源オンまたは電源オフを指示する操作信号を出力する。レリーズスイッチSW2は、レリーズスイッチSW2が半押しされた場合には撮影の開始を示す半押し操作信号を出力し、全押しされた場合には撮影することを示す全押し操作信号を出力する。
【0024】
モードスイッチSW3は、操作されることに応じて、撮像装置100の静止画撮影モード、動画撮影モード、または再生モードを切換えるための操作信号を出力する。メニュースイッチSW4は、操作されることに応じて、メニューモードに切り替える操作信号を出力し、表示部7にメインメニュー画面が表示される。
【0025】
上下左右選択スイッチSW5は、上、下、左、または右選択のそれぞれが選択される操作に応じて、それぞれの選択方向を示す操作信号を出力する。確定スイッチSW6は、操作されることに応じて、操作確定を示す操作信号を出力する。取消スイッチSW7は、操作されることに応じて、操作取消を示す操作信号を出力する。
【0026】
情報表示スイッチSW8は、表示部7に画像データに基づく画像が表示されている際に、操作されることに応じて、情報表示のオンとオフとを切換える操作信号を出力する。この情報表示とは、例えば、撮影モードにおいて表示される、選択された記録画素数、撮影設定情報、撮影可能枚数、またはフレーミング用のガイド表示等である。領域変更スイッチSW9は、操作されることに応じて、後述する印刷領域を変更するモードに切換える操作信号を出力し、印刷領域表示変更メニューが表示部7に表示される。
【0027】
バス10は、撮像部2、CPU3、画像処理部4、記憶部5、バッファメモリ部6、表示部7、カードコネクタ8、外部入出力部9、及び操作部11と接続され、各部から出力された画像データや制御信号等を転送する。
【0028】
次に、本実施形態における、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)に対応する画像領域(以下、印刷領域とも記述する)を示す情報の制御に関するCPU3の構成について説明する。CPU3は、領域情報生成部31、表示制御部32、記録制御部33、再生制御部34、及び出力制御部35を備える。
【0029】
領域情報生成部31は、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)に対応する印刷領域を生成する。例えば、選択された記録画素数の縦横比(第1の縦横比)の情報、及び選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の情報を、領域情報生成部31は、縦横比情報記憶部51に予め記憶されている複数の縦横比を示す情報から読み出す。
【0030】
ここで、縦横比情報記憶部51には、印刷用紙サイズに、寸法、及び縦横比の情報がそれぞれ対応付けられて、予め複数記憶されている(図2(a)参照)。また、記録画素数モードに、記録画素数、及び縦横比がそれぞれ対応付けられて、予め複数記憶されている(図2(b)参照)。そして、ユーザーにより、縦横比情報記憶部51に予め複数記憶されている印刷用紙サイズ、または記録画素数モードは、何れかが選択される。
領域情報生成部31は、縦横比情報記憶部51から読み出した、選択された記録画素数の縦横比(第1の縦横比)の情報と、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の情報とに基づいて、記録画素数に応じた縦横比(第1の縦横比)の画像領域に対する、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の、表示部7に表示させるための印刷領域を算出する。次に、領域情報生成部31は、算出した印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報をバッファメモリ部6に一時的に記憶させるとともに、表示制御部32に出力する。
【0031】
すなわち、バッファメモリ部6に一時的に記憶されている、印刷領域の情報は、
(1)選択された印刷用紙サイズを示す情報。
(2)選択された印刷用紙サイズの縦横比を示す情報。
(3)算出した印刷用紙サイズの印刷領域を示す情報。
である。
なお、(3)の算出した印刷用紙サイズの印刷領域を示す情報は、例えば、記録画素数に応じた縦横比(第1の縦横比)の画像領域に対する、印刷領域の表示中心位置を示す情報、印刷領域の縦横の表示寸法を示す情報、または印刷領域の4隅の表示位置を示す情報等である。
【0032】
また、領域情報生成部31は、操作部11からの、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域に対して、縦横変換、移動、拡大、縮小、及び回転の指示に応じて印刷領域を変更し、変更した印刷領域を示す情報をバッファメモリ部6に一時的に記憶させるとともに、表示制御部32に出力する。
【0033】
表示制御部32は、撮像部2によって撮像された画像データを記録する際の縦横比(第1の縦横比)に対応する画像データに基づく画像、または記憶媒体200から読み出された画像データに基づく画像を、表示部7に表示させるとともに、領域情報生成部31から入力された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、前述の画像に重ねて表示部7に表示させる。また、表示制御部32は、操作部11からの指示に応じて、メニュー画面を、表示部7に表示させる。
表示制御部32は、表示部7に、このような画像データに基づく画像、情報、またはメニュー画面等を表示させる制御を実行する。
【0034】
表示制御部32は、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を表示させる場合、例えば、選択された記録画素数の縦横比(第1の縦横比)に対応する撮像部2によって撮像された画像データに基づく画像の画像領域のうち、印刷領域の外の領域に対して、前述の画像に半透過のグレーを重ねて、表示部7に表示させる(図3参照)。つまり、表示制御部32は、撮影した際に記録はされるが、選択された印刷用紙サイズには印刷されない領域に、半透過のグレーを重ねて、表示部7に表示させる。
【0035】
また、図4は、記録画素数の縦横比が9:16のモードが選択されていて、またL判の印刷用紙サイズが選択されている場合の、表示部7の表示例を示している。図4に示す表示例では、記録画素数の縦横比が9:16であることに応じて、記録されない画像領域は黒表示され、記録されるがL判の印刷用紙サイズには印刷されない画像領域は半透過のグレーが重ねて表示されている。よって、図4に示す表示例では、記録される画像領域と記録されない画像領域とが、ユーザーに判別可能なように異なる表示がされている。
なお、表示制御部32は、撮像された画像データに基づく画像の画像領域において、印刷領域の外の領域に半透過のグレーを表示させるのに代えて、印刷領域の端を示す枠を表示させてもよい。また、表示制御部32は、印刷用紙サイズを示す情報、または縦横比を示す情報等を、表示させてもよい。
【0036】
記録制御部33は、操作部11における撮影操作に応じて撮像された画像データを、記憶媒体200に記録させる。また、記録制御部33は、領域情報生成部31により算出された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、撮像された画像データに関連付けて記憶媒体200に記録させる。
【0037】
なお、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、画像データに関連付ける方法としては、例えば、DPOF(Digital Print Order Format)ファイルにその情報を付加する方法、または画像データのExif(Exchangeable image file format)情報にその情報を付加する方法等がある。
【0038】
再生制御部34は、操作部11における撮影操作に応じて、記憶媒体200に記録されている画像データと、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報とを読み出して、バッファメモリ部6に一時的に記憶させる。
【0039】
出力制御部35は、バッファメモリ部6に一時的に記憶されている画像データ、または画像データに関連付けられた情報を、通信内容に応じたデータに変換して、外部入出力部9を介して出力する。例えば、外部装置が後述するプリンター300の場合、出力制御部35は、操作部11における印刷操作に応じて、印刷する画像データと、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報とを、プリンター300に出力する。
このように、出力制御部35は、このような画像データ、または情報を、外部入出力部9に出力させる制御を実行する。
また、出力制御部35は、外部入出力部9と撮像装置100の外部装置との間で送受信される通信を制御する。
【0040】
プリンター300は、デジタル画像データを印刷する印刷装置である。プリンター300は、撮像装置100が備える外部入出力部9と有線または無線により接続されて画像データが入力され、入力された画像データを印刷する。なお、プリンター300は、記憶媒体200が接続されて画像データが入力されて印刷してもよい。また、プリンター300は、インターネットを介して送信される画像データが入力されて印刷してもよい。
【0041】
次に、本実施形態の動作について説明する。
<選択された印刷領域を、スルー画に重ねて表示させる動作>
図5は、本実施形態における撮像装置100が、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、記録画素数の縦横比(第1の縦横比)に対応するスルー画に重ねて表示させて撮影される処理の一例を示すフロー図である。また、図6は、図5に示す処理を実行する中で、ユーザーが操作することに応じて、CPU3の表示制御部32が、表示部7に表示させるメニュー画面を示している。
以下、図5及び図6を用いて、撮像装置100が、表示部7に、選択された印刷領域を、スルー画に重ねて表示させる動作について説明する。
【0042】
ここでは、操作部11のモードスイッチSW3により静止画撮影モードが選択されているものとして説明する。まず、ユーザーにより電源スイッチSW1が押されると、撮像装置100は、静止画撮影モードで起動し、表示部7にスルー画を表示させる。次に、ユーザーによりメニュースイッチSW4が押されると、CPU3の表示制御部32は、表示部7にメインメニューを表示させる(図6の(a)参照)。メインメニューにおいて、ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5が操作され、初期設定が選択されて、確定スイッチSW6が押されると、表示制御部32は、表示部7に、初期設定メニューを表示させる。
【0043】
CPU3は、表示部7に、この初期設定メニューを表示させて、ユーザーに印刷領域表示設定を選択させる。初期設定メニューにおいて、ユーザーにより上下左右選択スイッチSW5が操作され、印刷領域表示設定が選択されると、CPU3の表示制御部32は、表示部7に、印刷領域の表示ONまたは表示OFFを選択するサブメニューを表示させる(図6の(b)、または図5のステップS101)。ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5の上選択または下選択が押されることにより表示ONまたは表示OFFが選択され、確定スイッチSW6が押されることにより、選択された表示ONまたは表示OFFが確定される。
【0044】
図5のステップS102において、すなわち図6の(b)に示すメニューにおいて、ユーザーにより表示ONが選択された場合、CPU3は、ステップS103に処理を進める。また、図5のステップS102において、すなわち図6の(b)に示すメニューにおいて、ユーザーにより表示OFFが選択された場合、CPU3は、ステップS110に処理を進める。
【0045】
図5のステップS103において、CPU3の表示制御部32は、用紙選択1のメニュー画面を表示部7に表示させ(図6の(c)参照)、ユーザーに印刷用紙サイズの種類を選択させる。ユーザーは、上下左右選択スイッチSW5と確定スイッチSW6とを操作して、印刷用紙サイズの種類を選択する。
次に、表示制御部32は、用紙選択2のメニュー画面を表示部7に表示させ(図6の(d)参照)、ユーザーに縁あり印刷、または縁なし印刷を選択させる。ユーザーは、上下左右選択スイッチSW5と確定スイッチSW6とを操作して、縁あり印刷、または縁なし印刷を選択する(図5のステップS104)。
【0046】
続いて、CPU3の領域情報生成部31は、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)に対応する印刷領域を生成する(ステップS105)。つまり、領域情報生成部31は、縦横比情報記憶部51から、選択された記録画素数の縦横比(第1の縦横比)の情報と、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の情報とを読み出す。また、選択された縁あり印刷または縁なし印刷の情報により、予め設定されている、印刷用紙サイズに印刷する際の縁の寸法、または縁なし印刷時の印刷マージンとして印刷用紙サイズに対してはみ出させる画像領域の寸法に基づいて、領域情報生成部31は、縦横比情報記憶部51から読み出した縦横比の情報を補正して算出する。そして、領域情報生成部31は、記録画素数の縦横比(第1の縦横比)の画像データに基づく画像の中心と、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域の中心とを一致させ、且つ印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域の長辺と短辺とが、記録画素数の縦横比(第1の縦横比)の画像データに基づく画像の長辺と短辺とにそれぞれ対応する方向に位置するように、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を算出する。すなわち、領域情報生成部31は、記録画素数の縦横比(第1の縦横比)の画像領域の中で、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域が最大の画像領域となるように生成する。
【0047】
次に、図5のステップS106において、領域情報生成部31が生成した印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、表示制御部32は、表示部7に、撮像部2から出力されるスルー画に重ねて表示させる(図2参照)。
【0048】
ユーザーは、選択した印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報がスルー画に重ねて表示されている表示部7を見ながら、主要被写体が印刷領域の中に入るように撮影の構図を決め、操作部11のレリーズスイッチSW2を操作して撮影を行う。ユーザーにより、操作部11のレリーズスイッチSW2が操作されて撮影されることに応じて、撮像装置100の撮像部2は、CPU3の制御により被写体を撮像する。(ステップS107)。撮像部2により撮像された画像データは、CPU3の制御により、画像処理部4において画像処理され、バッファメモリ部6に一時的に記憶される。
【0049】
次に、記録制御部33は、上述のバッファメモリ部6に一時的に記憶された画像データを、記憶媒体200に記録させる。また、記録制御部33は、領域情報生成部31により算出された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、撮像された画像データと関連付けて記憶媒体200に記録させる(ステップS108)。
【0050】
ステップS109において、電源スイッチSW1が操作されて電源がオフされる、またはモードスイッチSW3が操作されて再生モードに切換えられる、等のユーザーによる操作に応じて撮影が終了された場合、CPU3は、処理を終了する。また、ステップS109において、撮影が終了されない場合、CPU3は、ステップS107に処理を戻し、ユーザーの操作に応じて、撮影動作を繰り返す。
【0051】
一方、図5のステップS102において、すなわち図6の(b)に示すメニューにおいて、ユーザーにより表示OFFが選択された場合、CPU3は、ステップS110に処理を進める。その場合、CPU3は、本実施形態の印刷領域表示は実行せずに、撮影(ステップS110)、撮影画像データの記録(ステップS111)、及び撮影終了判定(ステップS112)の処理を実行する。
【0052】
以上のように、撮像装置100は、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、スルー画に重ねて表示部7に表示させる。そのため、ユーザーは、撮影する際に、選択した印刷用紙サイズによってトリミングされる画像領域を確認することができる。そして、ユーザーにより、撮影する際に、主要被写体が印刷領域の中に入るように構図を決めて撮影された画像データが、記憶媒体200に記録される。また、一般的なプリンター300においては、画像データに基づく画像の中心と印刷用紙サイズの中心とを一致させ、且つ画像データに基づく画像の長辺と短辺とが、印刷用紙サイズの長辺と短辺とにそれぞれ対応する方向に位置させて、印刷用紙に印刷される。よって、プリンター300において、記録された画像を、ユーザーが撮影する際に選択した印刷用紙サイズに印刷する場合、ユーザーが撮影する際に確認した印刷領域が印刷される。
【0053】
<複数の印刷領域を選択して表示させる場合の動作>
次に、本実施形態における撮像装置100が、複数の選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を表示部7に表示させる場合の動作について説明する。図7は、ユーザーが複数の印刷用紙サイズを選択する場合に、CPU3の表示制御部32が、表示部7に表示させるメニュー画面を示している。
以下、前述の図5に示したフロー図、及び図7を用いて、2種類の印刷用紙サイズを選択する場合について説明する。なお、図5、及び図6を用いて説明した1種類の印刷用紙サイズを選択する場合についての動作と同様の内容については、その説明を省略する。
【0054】
図7の(a)に示すメインメニューは図6の(a)と同様であり、メインメニューにおいて、ユーザーにより初期設定が選択される。初期設定メニューにおいて、ユーザーにより上下左右選択スイッチSW5が操作され、印刷領域表示設定が選択されると、CPU3の表示制御部32は、表示部7に、印刷領域の複数表示ON、表示ON、または表示OFFを選択するサブメニューを表示させる(図7の(b)、または図5のステップS101)。ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5の上選択または下選択が押されることにより複数表示ONが選択され、確定スイッチSW6が押されることにより確定される。図5のステップS102において、すなわち図7の(b)に示すメニューにおいて、ユーザーにより複数表示ONが選択された場合、CPU3は、ステップS103に処理を進める。
【0055】
ステップS103において、CPU3の表示制御部32は、用紙選択1のメニューを表示部7に表示させる(図7の(c)参照)ユーザーに印刷用紙サイズの種類を選択させる。ユーザーは、上下左右選択スイッチSW5と確定スイッチSW6とを操作して、印刷用紙サイズの種類を複数選択する。ユーザーは、印刷用紙サイズの選択が完了した場合、上下左右選択スイッチSW5と確定スイッチSW6とを操作して、選択完了を選択して確定する。例えば、図7においては、L判と六切の印刷用紙サイズが選択されている。
次に、図7の(d)は図6の(d)に対応しており、図5のステップS104において、CPU3は、図5及び図6を用いて上述した説明と同様の処理を実行する。
【0056】
続いて、CPU3の領域情報生成部31は、選択された2種類の印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)に対応する印刷領域を生成する(ステップS105)。次に、図5のステップS106において、領域情報生成部31が生成した2種類の印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、表示制御部32は、表示部7に、撮像部2から出力されるスルー画に重ねて表示させる(図8参照)。
また、ステップS108において、記録制御部33は、記憶された画像データを記憶媒体200に記録させる場合、領域情報生成部31により算出された2種類の印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、撮像された画像データと関連付けて記録させる。
【0057】
図8は、2種類の印刷用紙サイズが選択された場合に、選択された2種類の印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報が、表示部7に表示される一例を示している。図8に示す例において、表示制御部32は、L判及び六切の印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域の端を示す枠を表示させており、L判の印刷領域の枠を実線、六切の印刷領域の枠を破線とすることで、2種類の印刷領域を区別できるように表示させている。なお、表示制御部32は、複数種類の印刷用紙サイズの印刷領域の枠を表示させる場合、それぞれの印刷用紙サイズの印刷領域の枠毎に、色を変えて表示させることで、複数種類の印刷領域を区別できるように表示させてもよい。
【0058】
<印刷領域を縦横変換、移動、拡大、縮小、または回転させる場合の動作>
次に、本実施形態の撮像装置100において、CPU3が、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、ユーザーの操作に応じて、縦横変換、移動、拡大、縮小、または回転して表示部7に表示させる場合の動作について説明する。
【0059】
領域情報生成部31は、操作部11からの、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域の縦横変換、移動、拡大、縮小、及び回転の指示に応じて印刷領域を変更し、変更した印刷領域を示す情報をバッファメモリ部6に一時的に記憶させるとともに、表示制御部32に出力する。ここでいう縦横変換とは、印刷領域の長辺と短辺との比が逆数の比となるような印刷領域の変換である。表示制御部32は、領域情報生成部31から入力された印刷領域を示す情報を、表示部7に表示させる。記録制御部33は、バッファメモリ部6に一時的に記憶されている、縦横変換、移動、拡大、縮小、及び回転された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、撮像された画像データと関連付けて記憶媒体200に記録させる。
【0060】
図9は、ユーザーが印刷領域を縦横変換、移動、拡大、縮小、または回転させる場合に、CPU3の表示制御部32が、表示部7に表示させるメニュー画面を示している。
ユーザーが、操作部11の領域変更スイッチSW9が押すと、表示制御部32は、表示部7に印刷領域変更メニューを表示させる(図9参照)。表示された図9に示す印刷領域変更メニューにおいて、ユーザーが上下左右選択スイッチSW5を操作して、縦横変換、移動、拡大・縮小、または回転を選択し、確定スイッチSW6を押すことにより選択が確定される。
【0061】
縦横変換、移動、拡大・縮小、または回転が選択されると、表示制御部32は、表示部7に、領域情報生成部31が生成した印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、撮像部2から出力される画像データに基づく画像に重ねて表示させる。
【0062】
縦横変換が選択された場合、例えば、上下左右選択スイッチSW5の上選択または下選択を操作することに応じて、表示部7に表示されている印刷領域の縦横が変更されて表示される。移動が選択された場合、例えば、上下左右選択スイッチSW5の上下左右選択のそれぞれを操作することに応じて、表示部7に表示されている印刷領域が移動されて表示される。拡大・縮小が選択された場合、例えば、上下左右選択スイッチSW5の上選択または下選択を操作することに応じて、表示部7に表示されている印刷領域が拡大または縮小されて表示される。回転が選択された場合、例えば、上下左右選択スイッチSW5の左選択または右選択を操作することに応じて、表示部7に表示されている印刷領域が、左回転または右回転されて表示される。
【0063】
また、図9に示す印刷領域変更メニューにおいて、用紙選択が選択された場合、表示制御部32は、表示部7に用紙選択メニュー1(図6の(c)、または図7の(c)参照)を表示させて、CPU3は、ユーザーに印刷用紙サイズを選択させる処理に進める。
【0064】
ここで、図10は、記録画素数の縦横比(第1の縦横比)に対応する画像データに基づく画像が、1:1(正方形)の縦横比に対応する画像である場合に、表示制御部32が、表示部7に、印刷領域を示す情報をスルー画に重ねて表示させている例を示している。図10は、ユーザーが印刷領域の縦横変換をした場合の例を示しており、図10の(a)は、表示部7に、印刷領域が横方向に表示されている場合であって、図10の(b)は、印刷領域が縦方向に表示されている場合の例を示している。
【0065】
記録画素数の縦横比が1:1の場合、横長である印刷用紙サイズを横方向に位置させた印刷領域(図10の(a)参照)と、縦方向に位置させた印刷領域(図10の(b)参照)とは、印刷領域の大きさが同等である。そのため、CPU3の制御としては、印刷領域が大きい方向を選択する場合において、印刷領域を横方向に位置させても、縦方向に位置させても同じである。しかし、ユーザーにとっては、撮像装置100を横位置で保持する方が安定して操作できる。そのため、ユーザーにとっては、横位置で保持した撮像装置100において、被写体の構図によって印刷領域の横方向と縦方向との表示が選択できることが望ましい。
【0066】
よって、ユーザーにより、被写体の構図によって印刷領域の横方向または縦方向が選択された場合、撮像装置100は、表示部7に表示させる印刷領域の縦横を変換して表示させることができる。なお、撮像装置100は、被写体を撮像して生成した画像データにおいて、人物または動物の顔検出を実行し、検出した顔の位置に基づいて、印刷領域を縦方向に位置させるか、または横方向に位置させかを判定して表示部7に表示させてもよい。
【0067】
また、図11は、ユーザーが印刷領域の移動と縮小を実行した場合の、表示部7の表示例を示している。ユーザーは、印刷領域としては人物を主要被写体とした構図に、記録される画像としては周囲の風景も含んだ構図にしたい場合であって、人物が主要被写体となるように、印刷領域を移動及び縮小する操作をしている。図11は、このユーザーによる印刷領域を移動及び縮小する操作に応じて、CPU3の表示制御部32が、表示部7に、移動及び縮小された印刷領域をスルー画に重ねて表示させている例である。よって、撮像装置100は、記録される画像領域と印刷される印刷領域との両方の構図に対応した撮影が可能となるように、表示部7に表示させる印刷領域を変更できる。
【0068】
<撮像装置100が、プリンター300と通信して印刷させる場合の動作>
図12は、本実施形態における撮像装置100が、撮像装置100の外部入出力部9を介してプリンター300と通信して印刷する場合の処理の一例を示すフロー図である。また、図13は、図12に示す処理を実行する中で、ユーザーが操作することに応じて、CPU3の表示制御部32が、表示部7に表示させるメニュー画面を示している。
以下、図12及び図13を用いて撮像装置100がプリンター300と通信して印刷する動作について説明する。
【0069】
図13の(a)に示すメインメニューは、図6の(a)と対応しており、メインメニューにおいて、ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5が操作され、通信機能が選択されて、確定スイッチSW6が押されると、表示制御部32は、表示部7に、通信機能メニューを表示させる。
【0070】
通信機能メニューにおいて、ユーザーにより上下左右選択スイッチSW5が操作され、印刷出力が選択されると、CPU3の表示制御部32は、表示部7に、日付ありまたは日付なし印刷を選択するサブメニューを表示させる(図13の(b)、または図12のステップS201)。そして、CPU3は、表示部7に表示させた日付ありまたは日付なし印刷を選択するサブメニューにおいて、ユーザーに日付ありまたは日付なしを選択させる(図12のステップS202)。ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5の上選択または下選択が押されることにより、日付ありまたは日付なしが選択され、確定スイッチSW6が押されることにより、選択された日付ありまたは日付なしが確定される。
【0071】
図12のステップS203において、表示制御部32は、再生制御部34により記憶媒体200から読み出されてバッファメモリ部6に一時的に記憶された画像データに基づく画像と、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報とを、表示部7に、重ねて表示させる。また表示制御部32は、印刷枚数の設定、及び印刷実行または取消等のメニューを、表示部7に、画像データに基づく画像に重ねて表示させる(図13の(c)参照)。ここで、図13の(c)に示した印刷画像を選択する画面の例において、表示制御部32は、表示部7に、印刷領域を示す枠を表示させるとともに、選択された印刷用紙サイズ(この例では、L判)の情報を用いて、「L判プリントがお勧めです」を表示させて、ユーザーに、選択された印刷用紙サイズを知らせている。
【0072】
図13の(c)に示した印刷画像を選択する画面の例において、ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5の左選択または右選択が押されることにより、CPU3は、画像をコマ送りして表示部7に表示させ、ユーザーに印刷画像を選択させる(図12のステップS204)。次に、ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5の上選択または下選択が押されることにより、CPU3は、印刷する枚数を増加または減少させて表示部7に表示させ、ユーザーに印刷枚数を設定させる(ステップS205)。
【0073】
ステップS206において、ユーザーにより、印刷する画像選択が終了されていない場合、CPU3は、ステップS204に処理を戻し、画像選択(ステップS204)、及び印刷枚数の設定(ステップS205)をさせる処理を繰り返す。また、ステップS206において、ユーザーにより、印刷する画像選択が終了された場合、CPU3は、ステップS207に処理を進める。
【0074】
ステップS207において、CPU3は、ユーザーに印刷を実行するか否かを選択させる。ステップS207において、ユーザーにより操作部11の確定スイッチSW6が押された場合(印刷実行)、CPU3の出力制御部35は、選択された印刷画像の画像データをバッファメモリ部6から読み出し、設定された枚数に応じて、読み出した画像データを、外部入出力部9に出力させて処理を終了する。ステップS207において、ユーザーにより取消スイッチSW7が押された場合(印刷取消)、CPU3は処理を終了する。
【0075】
このように、撮像装置100は、プリンター300と通信して印刷する場合、画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報に基づいて、表示部7に、ユーザーに選択されている印刷用紙サイズを表示して知らせるとともに、ユーザーが印刷領域を確認できるように、印刷領域を示す情報を表示させる。
【0076】
<画像データに関連付けられた印刷用紙サイズに基づいて、印刷用紙サイズを選択して印刷するプリンター300と通信して、撮像装置100が印刷させる場合の動作>
図14は、本実施形態における撮像装置100が、プリンター300と通信して印刷する場合において、画像データに関連付けられた印刷用紙サイズの情報に基づいてプリンター300が当該印刷用紙サイズに印刷する場合の、撮像装置100における処理の一例を示すフロー図である。この例において、プリンター300は、入力される印刷用紙サイズの情報に基づいて、印刷用紙サイズを選択する印刷装置である。また、図15は、図14に示す処理を実行する中で、ユーザーが操作することに応じて、CPU3の表示制御部32が、表示部7に表示させるメニュー画面を示している。
以下、図14及び図15を用いて撮像装置100がプリンター300と通信して印刷する動作について説明する。なお、図14及び図15において、図12及び図13と同様の処理に関しては、その説明を省略する。
【0077】
図13の(a)に示すメインメニューは、図12の(a)と対応している。また、図13の(b)に示す通信機能メニューは、図12の(b)と対応しており、図14のステップS301及びステップS302は、図12のステップS201及びステップS202と対応している。
【0078】
図14のステップS303において、表示制御部32は、再生制御部34が記憶媒体200から読み出してバッファメモリ部6に一時的に記憶させた画像データに基づく画像と、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報とを、表示部7に、重ねて表示させる。また表示制御部32は、印刷枚数の設定、及び印刷実行または取消等のメニューを、表示部7に、画像データに基づく画像に重ねて表示させる(図15の(c)参照)。ここで、図15の(c)に示した印刷画像を選択する画面の例において、表示制御部32は、表示部7に、印刷領域を示す枠を表示させる。また、表示制御部32は、選択された印刷用紙サイズ(この例では、L判)の情報に基づいて、表示部7に、「L判が設定されています」を表示させて、ユーザーに、プリンター300において、当該選択された印刷用紙サイズが選択されることを知らせている。
【0079】
図14のステップS304及びステップS305は、図12のステップS204及びステップS205と対応しており、その説明を省略する。また、図14のステップS306は、図12のステップS207と対応しており、CPU3は、ユーザーに印刷を実行するか否かを選択させる。ステップS306において、ユーザーにより操作部11の確定スイッチSW6が押された場合(印刷実行)、CPU3は、ステップS307に処理を進める。ステップS306において、ユーザーにより取消スイッチSW7が押された場合(印刷取消)、CPU3は処理を終了する。
【0080】
ステップS307において、撮像装置100がプリンター300に印刷を実行させる前に、撮像装置100の表示制御部32は、表示部7に、印刷用紙サイズの確認画面を表示させる。例えば、表示制御部32は、表示部7に、選択された印刷用紙サイズ(この例では、L判)の情報を用いて、「L判に印刷します よろしいですか?」を表示させる。ユーザーが、L判に印刷することを同意し(「はい」)、操作部11の確定スイッチSW6を押した場合、出力制御部35は、記憶媒体200から読み出されてバッファメモリ部6に一時的に記憶されている印刷画像の画像データと、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報とを読み出す。そして、出力制御部35は、外部入出力部9に、設定された枚数に応じて、読み出した印刷画像の画像データを出力させるとともに、当該画像データに関連付けて、印刷領域を示す情報を出力させ、処理を終了する。プリンター300は、撮像装置100の外部入出力部9から入力された画像データと印刷領域を示す情報とに基づいて、選択された印刷用紙サイズ(この例では、L判)に画像データを印刷する。また、ユーザーが、L判に印刷することに同意しないで(「いいえ」)、操作部11の取消スイッチSW7を押した場合、CPU3は、ステップS309に処理を進める。
【0081】
ステップS309において、CPU3の表示制御部32は、表示部7に、印刷用紙サイズを変更するか否かの確認画面を表示させる(図15の(e)参照)。ユーザーが印刷用紙サイズを変更しない(「いいえ」)場合、CPU3は、ステップS306に処理を戻す。ユーザーが印刷用紙サイズを変更する(「はい」)場合、CPU3は、ステップS310に処理を進める。
【0082】
ステップS310において、CPU3の表示制御部32は、表示部7に印刷用紙を選択する画面を表示させ、ユーザーに、変更する印刷用紙サイズを選択させる。そして、ステップS311において、領域情報生成部31は、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)に対応する印刷領域を生成する。次に、ステップS312において、領域情報生成部31が生成した印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、表示制御部32は、表示部7に、撮像部2から出力されるスルー画に重ねて表示させる。そして、CPU3は、ステップS306に処理を戻す。このステップS310からステップS312の印刷用紙サイズを変更する処理については、図16を用いて後述する。
【0083】
このように、画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報に基づいてプリンター300がその印刷用紙サイズに印刷する場合、撮像装置100は、表示部7に、ユーザーに選択されている印刷用紙サイズを表示して知らせるとともに、印刷領域を確認できるように、印刷領域を示す情報を表示させる。また、撮像装置100は、表示部7に、印刷実行の前に印刷用紙サイズの確認画面を表示させ、ユーザーが印刷用紙サイズを変更したい場合は、ユーザーが印刷用紙サイズを変更してから印刷される処理がなされる。
【0084】
なお、上述の図14に示す処理において、ユーザーが印刷する用紙を変更した場合、撮像装置100は、画像データに関連付けられた印刷用紙サイズの情報を変更する処理をユーザーに選択させて実行してもよい。情報を変更する処理については、図16を用いて後述する。
【0085】
また、上述の図14に示す処理において、撮像装置100がプリンター300に出力する印刷用紙サイズと、プリンター300で選択されている印刷用紙サイズとが異なる場合、撮像装置100とプリンター300との間で、それぞれの印刷用紙サイズの情報が送受信され、撮像装置100のCPU3は、送受信された印刷用紙のサイズを比較し、印刷用紙サイズが異なることをユーザーに注意する表示を、撮像装置100の表示部7に表示させてもよい。
【0086】
また、上述の図14に示す処理において、撮像装置100がプリンター300に出力する印刷用紙サイズと、プリンター300で選択されている印刷用紙サイズとが異なる場合、撮像装置100は、プリンター300に出力する画像データを縮小して縁あり印刷させてもよい。
【0087】
また、上述の図14に示す処理において、印刷用紙サイズの情報に基づいて印刷用紙サイズを選択するプリンター300の例を示したが、プリンター300は、印刷用紙サイズの情報に限らず、印刷領域の位置(移動された位置)、大きさ(拡大または縮小された大きさ)、または方向(縦横変換または回転された方向)等の情報に基づいて、自動的に印刷用紙サイズと印刷領域とを選択して適切に印刷してもよい。この場合、撮像装置100は、印刷領域の位置、大きさ、または方向等の情報が含まれた印刷領域を示す情報を、画像データに関連付けて、プリンター300に出力する。これにより、印刷領域に基づいた印刷がされる。
【0088】
なお、出力制御部35は、外部入出力部9に画像データを出力させる場合、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報に基づいて、当該画像データがトリミングされた画像データを出力させてもよい。
例えば、ユーザーの操作により選択された印刷画像の画像データは、再生制御部34により記憶媒体200から読み出され、バッファメモリ部6に一時的に記憶される。出力制御部35は、バッファメモリ部6に記憶されている画像データと、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報とを読み出し、画像処理部4に、読み出した画像データを読み出した印刷領域に基づいてトリミングさせて、バッファメモリ部6に一時的に記憶させる。出力制御部35は、バッファメモリ部6からトリミングされた画像データを読み出し、外部入出力部9に出力させる。
【0089】
これにより、撮像装置100は、記憶媒体200に記憶された画像データを、一時的に印刷領域に基づいてトリミングして出力する。よって、プリンター300は、印刷領域の位置、大きさ、または方向等の情報を判別する機能が無い場合であっても、このトリミングされた画像データが入力された場合は、その入力された画像データの画像領域の中心と印刷領域の中心とを一致させ、画像データの画像領域に合わせて印刷する。これにより、印刷領域に基づいた適切な印刷がなされることになる。
【0090】
<記録されている画像の印刷領域を示す情報を変更する場合の動作>
次に、図16は、本実施形態における撮像装置100が、記憶媒体200に記録されている画像データに関連付けられて記録されている印刷領域を示す情報を、変更して記憶させる処理を示すフロー図である。また、図17は、図16に示す処理を実行する中で、ユーザーが操作することに応じて、CPU3の表示制御部32が、表示部7に表示させるメニュー画面を示している。
以下、図16及び図17を用いて、CPU3が、記録されている画像の印刷領域を示す情報を変更する場合の動作について説明する。
【0091】
図16の(a)に示すメインメニューは図6の(a)と対応しており、メインメニューにおいて、ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5が操作され、再生機能が選択されて、確定スイッチSW6が押されると、表示制御部32は、表示部7に、再生機能メニューを表示させる。
再生機能メニューにおいて、ユーザーにより上下左右選択スイッチSW5が操作され、印刷領域情報変更が選択されると、CPU3の表示制御部32は、表示部7に、印刷領域情報の変更または消去を選択するサブメニューを表示させる(図17の(b)、図16のステップS401)。そして、CPU3は、表示部7に表示させた変更または消去を選択するサブメニューにおいて、ユーザーに変更または消去を選択させる(図16のステップS402)。ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5の上選択または下選択が押されることにより、変更または消去が選択され、確定スイッチSW6が押されることにより選択された変更または消去が確定される。
【0092】
図16のステップS402、すなわち図17の(b)に示すメニューにおいて、ユーザーが変更を選択した場合、CPU3は、ステップS403に処理を進める。一方、ユーザーが消去を選択した場合、CPU3は、ステップS410に処理を進める。
【0093】
ステップS403において、再生制御部34は、記憶媒体200から、画像データと、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報とを読み出してバッファメモリ部6に一時的に記憶させる。表示制御部32は、バッファメモリ部6に一時的に記憶されている画像データに基づく画像を表示(再生)させるとともに、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報を、表示部7に重ねて表示させる。また、表示制御部32は、情報を変更する画像の選択または取消のメニューを、表示部7に、画像データに基づく画像に重ねて表示させる(図17の(c)参照)。
【0094】
図17の(c)に示した情報を変更する画像を選択する画面の例において、ユーザーにより、上下左右選択スイッチSW5の左選択または右選択が押されることにより、CPU3は、画像をコマ送りして表示部7に表示させ、ユーザーに画像を選択させる。そして、ユーザーにより、確定スイッチSW6または取消スイッチSW7が操作されて、CPU3は、画像の選択または取消を確定する。ユーザーの操作により、情報を変更する画像が選択された場合、CPU3は、ステップS404に処理を進める。また、ユーザーの操作により取消が選ばれた場合、CPU3は、処理を終了する。
【0095】
ステップS404において、表示制御部32は、用紙選択のメニューを表示部7に表示させる(図17の(c)参照)。ユーザーは、上下左右選択スイッチSW5と確定スイッチSW6とを操作して、印刷用紙サイズの種類を選択する。
【0096】
図16のステップS405は、図5のステップS105に対応しており、領域情報生成部31は、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)に対応する印刷領域を生成する。次に、ステップS406において、領域情報生成部31が生成した印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を、表示制御部32は、表示部7に、選択されている画像に重ねて表示させるとともに、印刷領域情報の変更の実行または取消を選択するメニューを表示させる(図17の(e)参照)。
【0097】
ステップ407において、CPU3は、ユーザーに印刷領域情報を変更するか否かを選択させる。ユーザーは、上下左右選択スイッチSW5と確定スイッチSW6とを操作して、変更実行、または変更取消を選択する。ステップ407において、ユーザーにより、変更実行が選択された場合、CPU3は、ステップS408に処理を進める。また、ステップ407において、ユーザーにより、変更取消が選択された場合、CPU3は、処理を終了する。次に、ステップS408において、記録制御部33は、記憶媒体200に記録されている画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報を、領域情報生成部31により算出された変更後の印刷領域を示す情報に変更して、記憶媒体200に記録させる。
なお、記録制御部33が、変更後の印刷領域を示す情報を、記憶媒体200に記録させる場合、変更前の印刷領域を示す情報を変更して記録させてもよいし、変更前の印刷領域を示す情報は保持して、新規に情報を付加して記録させてもよい。
【0098】
ステップS409において、ユーザーにより電源スイッチSW1が操作されて電源をオフする、またはモードスイッチSW3が操作されて撮影モードに切換える等の操作に応じて変更処理が終了された場合、CPU3は、処理を終了する。また、変更処理が終了されない場合、CPU3は、ステップS403に処理を戻し、ユーザーに、印刷領域を示す情報を変更する画像の選択をさせる。
【0099】
一方、ステップS402、すなわち図17の(b)に示すメニューにおいて、ユーザーが消去を選択した場合、CPU3は、ステップS410に処理を進め、画像データに関連付けられた印刷領域示す情報を消去する処理に進める。ステップS410は、ステップS403の処理に対応し、CPU3は、ユーザーに画像の選択をさせる。ステップS410において、ユーザーの操作により、情報を消去する画像が選択された場合、CPU3は、ステップS411に処理を進める。また、ユーザーの操作により取消が選ばれた場合、CPU3は、処理を終了する。
【0100】
次に、ステップS411において、記録制御部33は、記憶媒体200に記録されている画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報を消去して、記憶媒体200に記録させる。ステップS412において、ユーザーにより消去処理が終了された場合、CPU3は処理を終了する。また、消去処理が終了されない場合、CPU3は、ステップS410に処理を戻し、ユーザーに、印刷領域を示す情報を消去する画像の選択をさせる。
【0101】
以上のように、本発明の撮像装置100において、表示制御部32は、選択された記録画素数の縦横比(第1の縦横比)に対応する画像データに基づく画像に、選択された印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報を重ねて表示部7に表示させる。これにより、ユーザーは、印刷領域を示す情報がスルー画に重ねて表示されている表示部7を見ながら、主要被写体が印刷領域の中に入るように撮影の構図を決めて撮影できる。よって、本発明の撮像装置100によれば、撮影する際に、トリミングされる画像領域を確認することができる。
【0102】
なお、本発明において、表示制御部32は、記録画素数に基づく縦横比に対応する画像データに基づく画像に、印刷領域を示す情報を重ねて表示部7に表示させるため、ユーザーは、記録される領域と印刷領域との両方の構図を確認しながら撮影することができる。よって、ユーザーは、記録される画像の構図を確認しながら、主要被写体の一部が印刷されないことも回避できる。そして、撮像装置100は、記録される画像を印刷領域に応じてトリミングするわけではないため、記録される画像の記録画素数及び画角に影響しないで、適切な構図で印刷される画像データを撮影して記録できる。
【0103】
また、本発明において、記録制御部33は、印刷領域を示す情報を画像データに関連付けて記録する。そのため、表示制御部32が、表示部7に記録された画像を表示させる場合、またはプリンター300に印刷させる場合等において、その印刷領域を示す情報を表示させる。これにより、ユーザーは、印刷領域を示す情報を確認することができる。
【0104】
また、本発明において、記録制御部33は、印刷領域を示す情報を画像データに関連付けて記録させる。そのため、撮像装置100がプリンター300に印刷させる場合、撮像装置100の出力制御部35は、その印刷領域を示す情報を画像データに関連付けてプリンター300に出力させることで、プリンター300は、その印刷領域を示す情報に基づいて、印刷用紙サイズを自動で選択し、適切に印刷領域内の画像データを印刷することが可能となる。
【0105】
また、本発明において、撮像装置100は、画像データに関連付けて記録させた印刷領域を示す情報を、ユーザーの操作に応じて、変更して記録させる。そのため、ユーザーは、撮影の際に選択した印刷領域に対して、より最適な印刷領域に変更すること、または他の印刷用紙サイズに印刷したい場合に印刷領域を確認してから変更すること等ができる。
【0106】
また、本発明において、撮像装置100は、印刷領域を、記録画素数の縦横比(第1の縦横比)に対応するスルー画の中心と印刷領域の中心とを一致させ、且つ印刷領域内の記録画素数が最大となる方向に位置させて表示部7に表示させる。よって、記録された画像データが印刷される場合、印刷領域内の画素数の劣化が少なく、高画質に印刷される。
【0107】
また、本発明において、撮像装置100は、ユーザーの操作に応じて、印刷領域を縦横変換、移動、拡大、縮小、または回転させて表示部7に表示させる。よって、撮像装置100は、様々な記録画素数の縦横比(第1の縦横比)の画像領域において、様々な印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を表示部7に表示させることができる。また、撮像装置100は、様々な被写体において、記録される画像領域と印刷される印刷領域との両方の構図に対応した撮影が可能である。
【0108】
また、本発明において、表示制御部32は、ユーザーが選択した印刷用紙サイズに応じて、記憶部5の縦横比情報記憶部51に予め記憶されている複数の縦横比情報から生成された印刷領域を、表示部7に表示させるため、様々なサイズの印刷用紙サイズに対応できる。
更に、表示制御部32が、複数の印刷領域を示す情報を表示部7に表示させることで、ユーザーは、複数の印刷領域に対応した構図を確認しながら撮影できる。
【0109】
なお、上述した本実施形態においては、記憶媒体200に記憶されている画像データを再生して表示部7に表示させる場合、撮像装置100が、当該画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報を表示させる場合について説明した。これに限らず、撮像装置100は、画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報に基づいて、画像データを印刷領域にトリミングしてスライドショー再生してもよい。
【0110】
また、本実施形態において、撮像装置100は、画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報に基づいて、同じ印刷用紙サイズの印刷領域が選択されている画像データをソートさせて表示部7に表示させてもよい。また、撮像装置100は、画像データに関連付けられた印刷領域を示す情報に基づいて、同じ印刷用紙サイズの印刷領域が選択されている画像データを集めてフォルダ毎に分類してもよい。
【0111】
なお、本実施形態における、印刷用紙サイズの縦横比(第2の縦横比)の印刷領域を示す情報として、表示装置の縦横比(第2の縦横比)の表示領域を示す情報としてもよい。
印刷用紙サイズにさまざまな縦横比の用紙サイズがあるのと同様に、表示装置にも様々な縦横比の表示サイズがある。例えば、テレビ、またはPC(Personal Computer)用のモニターの縦横比は3:4、または9:16の2種類の縦横比が一般的である。また、携帯電話等のように、縦長の縦横比の表示が一般的なものもある。
【0112】
本発明の撮像装置100は、こうした表示装置の縦横比(第2の縦横比)の表示領域を示す情報を、記録画素数の縦横比(第1の縦横比)に対応する画像データに基づく画像に重ねて表示部7に表示させることで、表示装置に表示された表示領域が、使用者の意図した適切な構図となるように、画像を撮影して記録することができる。例えば、ユーザーは、撮像装置100を用いて3:4の縦横比で記録した画像を、9:16の縦横比のテレビで鑑賞する場合、またはその逆の場合において、撮影する際に表示領域を確認しながら撮影できる。そのため、ユーザーは、本実施形態における、印刷用紙サイズの印刷領域を確認しながら撮影する場合と同様に、モニターの表示領域を確認しながら撮影できるという効果を奏する。
【0113】
また、図1におけるCPU3及び画像処理部4の各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0114】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0115】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0116】
2・・・撮像部、5・・・記憶部、32・・・表示制御部、33・・・記録制御部、
35・・・出力制御部、100・・・撮像装置、200・・・記憶媒体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮像して画像データを生成する撮像部と、
前記画像データが記録される際の第1の縦横比に対応する前記画像データに基づく画像を表示部に表示させるとともに、選択された第2の縦横比に対応する画像領域を示す情報を前記画像に重ねて表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記画像データを記憶部または記憶媒体に記録させる記録制御部
を備え、
前記記録制御部は、前記画像データを記録させる場合、前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報を、前記画像データに関連付けて前記記憶部または前記記憶媒体に記録させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報を表示部に表示させる場合、前記画像データに基づく前記画像の中心と前記画像領域の中心とを一致させ、且つ前記第2の縦横比に対応する前記画像領域の長辺と短辺とが、前記画像の長辺と短辺とにそれぞれ対応する方向に位置させた前記画像領域を示す情報を表示させる
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記第1の縦横比に対応する前記画像データに基づく前記画像が、1:1の縦横比に対応する前記画像である場合において、
前記表示制御部は、前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報を表示する場合、前記画像の中心と前記画像領域の中心とを一致させ、且つ前記第2の縦横比に対応する前記画像領域の長辺と短辺とが、長辺が横であって短辺が縦である方向と、長辺が縦であって短辺が横である方向とに位置させた2種類の前記画像領域を示す情報を、選択されることに応じて表示させる
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報を表示部に表示させる場合、前記画像領域を移動、拡大、縮小、または回転し、当該移動、拡大、縮小、または回転した前記画像領域を示す情報を表示させる
ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報を表示部に表示させる場合、
前記第1の縦横比に対応する前記画像データに基づく前記画像の前記画像領域のうち、前記第2の縦横比に対応する前記画像領域の外の領域に、半透過のグレーを重ねて表示させる
ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報を表示部に表示させる場合、
選択された複数種類の前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報を表示させる
ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記記憶部または前記記憶媒体に記録された前記画像データを出力する出力制御部を備え、
前記出力制御部は、前記画像データを出力する場合、
前記画像データに関連付けられている前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報を、前記画像データに関連付けて出力する
ことを特徴とする請求項2から請求項7の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記記憶部または前記記憶媒体に記録されている前記画像データが読み出されて表示部に表示される場合、
前記表示制御部は、読み出された前記画像データに基づく前記画像を表示させるとともに、前記画像データに関連付けられている前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報を、前記画像に重ねて表示させる
ことを特徴とする請求項2から請求項8の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記記憶部または前記記憶媒体に記録されている前記画像データに、関連付けて記録されている前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報が、変更される操作がされた場合、
前記記録制御部は、変更された情報を前記画像データに関連付けて記録させる
ことを特徴とする請求項2から請求項9の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記第2の縦横比は、選択された印刷用紙のサイズに基づく縦横比である
ことを特徴とする請求項1から請求項10の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項12】
被写体を撮像して画像データを生成する撮像部と、
印刷用紙のサイズに基づく縦横比に対応する画像領域を示す情報を、前記画像データに基づく画像に重ねて表示部に表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項1】
被写体を撮像して画像データを生成する撮像部と、
前記画像データが記録される際の第1の縦横比に対応する前記画像データに基づく画像を表示部に表示させるとともに、選択された第2の縦横比に対応する画像領域を示す情報を前記画像に重ねて表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記画像データを記憶部または記憶媒体に記録させる記録制御部
を備え、
前記記録制御部は、前記画像データを記録させる場合、前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報を、前記画像データに関連付けて前記記憶部または前記記憶媒体に記録させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報を表示部に表示させる場合、前記画像データに基づく前記画像の中心と前記画像領域の中心とを一致させ、且つ前記第2の縦横比に対応する前記画像領域の長辺と短辺とが、前記画像の長辺と短辺とにそれぞれ対応する方向に位置させた前記画像領域を示す情報を表示させる
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記第1の縦横比に対応する前記画像データに基づく前記画像が、1:1の縦横比に対応する前記画像である場合において、
前記表示制御部は、前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報を表示する場合、前記画像の中心と前記画像領域の中心とを一致させ、且つ前記第2の縦横比に対応する前記画像領域の長辺と短辺とが、長辺が横であって短辺が縦である方向と、長辺が縦であって短辺が横である方向とに位置させた2種類の前記画像領域を示す情報を、選択されることに応じて表示させる
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報を表示部に表示させる場合、前記画像領域を移動、拡大、縮小、または回転し、当該移動、拡大、縮小、または回転した前記画像領域を示す情報を表示させる
ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報を表示部に表示させる場合、
前記第1の縦横比に対応する前記画像データに基づく前記画像の前記画像領域のうち、前記第2の縦横比に対応する前記画像領域の外の領域に、半透過のグレーを重ねて表示させる
ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報を表示部に表示させる場合、
選択された複数種類の前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報を表示させる
ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記記憶部または前記記憶媒体に記録された前記画像データを出力する出力制御部を備え、
前記出力制御部は、前記画像データを出力する場合、
前記画像データに関連付けられている前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報を、前記画像データに関連付けて出力する
ことを特徴とする請求項2から請求項7の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記記憶部または前記記憶媒体に記録されている前記画像データが読み出されて表示部に表示される場合、
前記表示制御部は、読み出された前記画像データに基づく前記画像を表示させるとともに、前記画像データに関連付けられている前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報を、前記画像に重ねて表示させる
ことを特徴とする請求項2から請求項8の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記記憶部または前記記憶媒体に記録されている前記画像データに、関連付けて記録されている前記第2の縦横比に対応する前記画像領域を示す情報が、変更される操作がされた場合、
前記記録制御部は、変更された情報を前記画像データに関連付けて記録させる
ことを特徴とする請求項2から請求項9の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記第2の縦横比は、選択された印刷用紙のサイズに基づく縦横比である
ことを特徴とする請求項1から請求項10の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項12】
被写体を撮像して画像データを生成する撮像部と、
印刷用紙のサイズに基づく縦横比に対応する画像領域を示す情報を、前記画像データに基づく画像に重ねて表示部に表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2012−44607(P2012−44607A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−186342(P2010−186342)
【出願日】平成22年8月23日(2010.8.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月23日(2010.8.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】
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