説明

撮像装置

【課題】人物を撮影する際における利用者の利便性や満足度のさらなる向上を図る。
【解決手段】撮影手段と、出力手段と、制御手段と、を備え、制御手段は、撮影手段にて所定の時間間隔で画像データを取り込む第一の画像データ取込手段と、取り込んだ画像データ内の人物を認識して当該人物の所定の特徴を抽出する人物特徴抽出手段と、当該抽出した人物の特徴に基づいて撮影手段にて保存用の画像データを取り込む第二の画像データ取込手段と、を備え、第一の画像データ取込手段にて取り込む画像データの撮影範囲内における所定の特性を抽出する撮影範囲特性抽出手段を備え、さらに、制御手段は、人物特徴抽出手段にて人物の特徴を抽出している間に、撮影範囲特性抽出手段にて抽出した撮影範囲内における所定の特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力するコンテンツ出力制御手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置にかかり、特に、被写体の画像を所定の間隔で取り込み、シャッターを切ることで撮像する撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラやカメラ機能が搭載された携帯電話機の普及により、写真を撮像する機会が増えている。そして、人物の写真を撮る場合には、笑顔を撮影するなど、所望の表情を撮影することが望まれており、そのようなシャッターチャンスを自動的にとらえる機能が必要となる。
【0003】
例えば、特許文献1では、被写体である人物の良い表情を撮影するための設備を備えた写真撮影スタジオが開示されている。具体的に、特許文献1の写真撮影スタジオは、まず、記憶している映像や音声のコンテンツを再生し、この映像や音声の再生中に所定の間隔で被写体の画像データを取得する。そして、取得した画像データを逐次評価し、評価値が所定値以上のとき、例えば、被写体である人物がよい表情のときに撮像する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−237803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1の技術であっても、映像や音声などのコンテンツで被写体である人物がよい表情とならない場合が生じうる。つまり、被写体である人物の所望の表情を撮影することが困難であり、写真撮影を行う者の利便性や満足度のさらなる向上を図ることができない、という問題が生じる。
【0006】
このため、本発明の目的は、上述した課題である、人物を撮影するときにおける利用者の利便性や満足度のさらなる向上を図る、ことにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成すべく、本発明の一形態である撮像装置は、
所定範囲の画像を撮影して画像データを取り込む撮影手段と、
所定の記憶手段に記憶されたコンテンツデータを再生して出力する出力手段と、
前記撮影手段による前記画像データの取り込み動作、及び、前記出力手段による前記コンテンツデータの出力動作を制御する制御手段と、を備える。
そして、前記制御手段は、前記撮影手段にて所定の時間間隔で前記画像データを取り込む第一の画像データ取込手段と、当該第一の画像データ取込手段にて取り込んだ前記画像データ内の人物を認識して当該人物の所定の特徴を抽出する人物特徴抽出手段と、当該抽出した人物の特徴に基づいて前記撮影手段にて保存用の前記画像データを取り込む第二の画像データ取込手段と、を備える。
また、撮像装置は、前記第一の画像データ取込手段にて取り込む前記画像データの撮影範囲内における所定の特性を抽出する撮影範囲特性抽出手段を備える。
そして、さらに、前記制御手段は、前記人物特徴抽出手段にて前記人物の特徴を抽出している間に、前記撮影範囲特性抽出手段にて抽出した前記撮影範囲内における所定の特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力するコンテンツ出力制御手段を備える、
という構成をとる。
【0008】
また、本発明の他の形態である携帯電話機は、
所定範囲の画像を撮影して画像データを取り込む撮影手段と、
所定の記憶手段に記憶されたコンテンツデータを再生して出力する出力手段と、
前記撮影手段による前記画像データの取り込み動作、及び、前記出力手段による前記コンテンツデータの出力動作を制御する制御手段と、を備える。
そして、前記制御手段は、前記撮影手段にて所定の時間間隔で前記画像データを取り込む第一の画像データ取込手段と、当該第一の画像データ取込手段にて取り込んだ前記画像データ内の人物を認識して当該人物の所定の特徴を抽出する人物特徴抽出手段と、当該抽出した人物の特徴に基づいて前記撮影手段にて保存用の前記画像データを取り込む第二の画像データ取込手段と、を備える。
また、携帯電話機は、前記第一の画像データ取込手段にて取り込む前記画像データの撮影範囲内における所定の特性を抽出する撮影範囲特性抽出手段を備える。
そして、さらに、前記制御手段は、前記人物特徴抽出手段にて前記人物の特徴を抽出している間に、前記撮影範囲特性抽出手段にて抽出した前記撮影範囲内における所定の特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力するコンテンツ出力制御手段を備える、
という構成をとる。
【0009】
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
所定範囲の画像を撮影して画像データを取り込む撮影手段と、
所定の記憶手段に記憶されたコンテンツデータを再生して出力する出力手段と、
前記撮影手段による前記画像データの取り込み動作、及び、前記出力手段による前記コンテンツデータの出力動作を制御する制御手段と、を備えた撮像装置の前記制御手段に、
前記撮影手段にて所定の時間間隔で前記画像データを取り込む第一の画像データ取込手段と、
前記第一の画像データ取込手段にて取り込んだ前記画像データ内の人物を認識して当該人物の所定の特徴を抽出する人物特徴抽出手段と、
前記抽出した人物の特徴に基づいて前記撮影手段にて保存用の前記画像データを取り込む第二の画像データ取込手段と、
前記第一の画像データ取込手段にて取り込む前記画像データの撮影範囲内における所定の特性を抽出する撮影範囲特性抽出手段と、
前記人物特徴抽出手段にて前記人物の特徴を抽出している間に、前記撮影範囲特性抽出手段にて抽出した前記撮影範囲内における所定の特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力するコンテンツ出力制御手段と、
を実現させるためのプログラムである。
【0010】
また、本発明の他の形態である撮像方法は、
所定範囲の画像を撮影して画像データを取り込む撮影手段と、
所定の記憶手段に記憶されたコンテンツデータを再生して出力する出力手段と、
前記撮影手段による前記画像データの取り込み動作、及び、前記出力手段による前記コンテンツデータの出力動作を制御する制御手段と、を備えた撮像装置による撮像方法であって、
前記撮影手段にて所定の時間間隔で前記画像データを取り込み、当該取り込んだ画像データ内の人物を認識して当該人物の所定の特徴を抽出すると共に、当該取り込んだ画像データの撮影範囲内における所定の特性を抽出して、当該抽出した撮影範囲内における所定の特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力し、
前記抽出した人物の特徴に基づいて、前記撮影手段にて保存用の前記画像データを取り込む、
という構成をとる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、以上のように構成されるため、これによると、人物の所望の表情を撮影することができる可能性が高まり、利用者の利便性や満足度のさらなる向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態1におけるカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】人物の属性とコンテンツとの対応表の一例を示す図である。
【図3】実施形態1におけるカメラの動作を示すフローチャートである。
【図4】実施形態2におけるカメラに記憶される属性情報の一例を示す図である。
【図5】実施形態2におけるカメラの動作を示すフローチャートである。
【図6】実施形態3における携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図7】実施形態4におけるカメラの構成を示すブロック図である。
【図8】付記1における撮像装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、カメラの構成を示すブロック図であり、図2は、カメラの記憶された人物の属性とコンテンツとの対応表の一例を示す図である。図3は、カメラの動作を示すフローチャートである。
【0014】
[構成]
本発明である撮像装置は、実施形態1ではデジタルカメラである。但し、本発明の撮像装置は、デジタルカメラであることに限定されず、携帯電話機に組み込まれたカメラであってもよく、ポータブルビデオゲームなどに組み込まれたカメラであってもよい。
【0015】
図1に示すように、本実施形態におけるカメラ1は、カメラ全体の動作を制御する制御装置2(制御手段)と、所定のデータを記憶する記憶装置3(記憶手段)と、所定範囲の画像を撮影して画像データを取り込むカメラ部4(撮影手段)と、カメラ部4にて取り込んだ画像データなどの種々の情報を表示するディスプレイ部5と、音声などの音情報を出力するスピーカ部6と、を備えている。
【0016】
また、制御装置2は、プログラムが組み込まれることで構築された、プレビュー処理部21と、スマイル検出部22と、人物属性抽出部23と、コンテンツ出力部24と、シャッター処理部25と、を備えている。また、記憶装置3は、コンテンツ記憶部31を備えている。以下、各構成について詳述する。
【0017】
上記プレビュー処理部21(第一の画像データ取込手段)は、カメラ部4にて所定の時間間隔で撮影した所定範囲の画像をデータ化して、画像データとして取り込む。そして、所定の時間間隔で取り込んだ画像データを、順次、ディスプレイ部5から出力することで、撮影者は撮影範囲を確認することができる。また、プレビュー処理部21は、取り込んだ画像データを、順次、スマイル検出部22と人物属性抽出部23とに出力する。
【0018】
上記スマイル検出部22(人物特徴抽出手段)は、プレビュー処理部21が取り込んだ画像データを受け取って、当該画像データに対して、順次、人物を認識する処理、例えば、画像データ内の人物の顔を特定する処理を行う。なお、人物の顔を特定する処理は、例えば、画素の色情報などを利用して行うが、現在では種々の手法が公知であるため、その詳細は省略する。
【0019】
さらに、スマイル検出部22は、特定した人物の顔が、笑顔であるか否かの判定を行う。例えば、特定した人物の顔の各特徴点の位置関係を利用して、予め記憶された基準値と比較にすることにより、笑顔であるか否かを判定する。なお、人物の顔の笑顔を判定する処理は、現在では種々の手法が公知であるためその詳細な説明は省略するが、かかる処理は、いかなる手法にて行われてもよい。
【0020】
そして、スマイル検出部22は、画像データ内で認識された人物の顔が笑顔であると判定すると、その旨をシャッター処理部25に通知する。
【0021】
なお、スマイル検出部22が笑顔を検出する処理は一例であって、画像データ内の人間の顔の他の表情を検出してもよい。例えば、画像データ内の人間の顔の画素情報と予め設定された基準値と利用して、驚いた表情や悲しい表情を検出し、シャッター処理部25に通知してもよい。また、スマイル検出部22は、必ずしも人間の顔の特定の表情を検出することに限定されない。例えば、画像データ内の人物の特定のポーズを検出するなど、撮影者が希望するシャッターチャンスとなった瞬間を、画像処理により抽出した人物の特徴から判定して、その旨をシャッター処理部25に通知してもよい。
【0022】
上記シャッター処理部25(第二の画像データ取込手段)は、スマイル検出部22にて画像データ内の人間が笑顔になったなど、シャッターチャンスであることを検出した旨の通知を受けたときに、シャッターを切る処理を行う。これにより、シャッター処理部25は、カメラ部4からプレビュー画像よりも高画質な保存用の画像データを取り込み、当該取り込んだ画像データを必要に応じて保存する。
【0023】
また、上記人物属性抽出部23(撮影範囲特性抽出手段)は、プレビュー処理部21が取り込んだ画像データを受け取って、当該画像データに対して、順次、人物を認識する処理、例えば、画像データ内の人物の顔を特定する処理を行う。なお、この処理は、スマイル検出部22にて行われた処理結果を利用してもよい。そして、人物属性抽出部23は、特定した人物の顔から、当該人物の属性、例えば、年齢層と性別を表す画像特性を抽出する。具体的には、特定した人物の顔の各特徴点の位置関係を利用して、予め記憶された基準値と比較にすることにより、年齢層や性別を特定する。本実施形態では、画像データ内の人物の顔部分のデータから、「乳児」、「幼児」、「4〜10歳の男」、「30歳代の男」というように、人物の属性を判定する。そして、判定した人物の属性情報を、コンテンツ出力部24に渡す。
【0024】
なお、人物属性抽出部23は、画像データ内の人物の年代、性別の一方のみを抽出してもよく、これ以外の他の属性を抽出してもよい。また、画像データ内の人物を特定する処理を行ってもよい。例えば、画像データ内の人物の顔部分の特徴点と、予め登録された登録者の特徴点とを照合して、一致すると判断した場合に、画像データ内の人物がその登録者であると判定してもよい。その場合には、判定した登録者を識別する識別情報を、画像データ内の人物の属性、つまり、画像特性として、コンテンツ出力部24に渡す。なお、人物の顔から個人を特定する処理は、現在では種々の手法が公知であるため、その詳細な説明は省略する。
【0025】
また、人物属性抽出部23は、取り込んだ画像データ以外から、撮影範囲に存在する人物の属性を抽出してもよい。例えば、カメラ1にマイクを装備し、マイクから取り込まれた音声データから、人物の年齢層や性別を抽出したり、個人を特定してもよい。さらには、ICタグなどの近距離無線通信器を用いて、撮影範囲に存在する人物が所有する電子機器から送信された人物の属性情報や個人の識別情報を受信して抽出してもよい。そして、抽出した属性や個人の識別情報を、コンテンツ出力部24に通知してもよい。
【0026】
上記コンテンツ出力部24(コンテンツ出力制御手段)は、人物属性抽出部23から人物の属性情報の通知を受けると、かかる属性情報に対応付けられた音データであるコンテンツを、コンテンツ記憶部31内から読み出して再生し、スピーカ部6から出力する。
【0027】
ここで、コンテンツ記憶部31には、種々の音データであるコンテンツデータが記憶されている。さらに、コンテンツ記憶部31には、コンテンツ毎に、当該コンテンツデータの内容に応じてこれを聞くと笑顔になると予想される予め設定された人物の属性情報が関連付けられた対応表が記憶されている。例えば、図2(A)に示すように、属性「乳児」にコンテンツ「No.001」が対応付けられている場合に、コンテンツ出力部24は、人物属性抽出部23から画像データ内の人物の属性が「乳児」であるという通知を受けると、コンテンツ「No.001」のコンテンツデータをコンテンツ記憶部31から読み出して再生し、スピーカ部6から出力する。
【0028】
ここで、コンテンツ記憶部31には、図2(B)に示すように、各登録者の識別情報と、各コンテンツデータとが関連付けられた対応表を記憶していてもよい。例えば、登録者001が聞くと笑顔になるコンテンツとして「No.001」が対応表に関連付けられている場合に、コンテンツ出力部24は、人物属性抽出部23から画像データ内の人物の属性が「登録者001」であるという通知を受けると、コンテンツ「No.001」のコンテンツデータをコンテンツ記憶部31から読み出して再生し、スピーカ部6から出力する。
【0029】
なお、コンテンツ記憶部31に記憶されているコンテンツデータは、音データであることに限定されず、映像データであってもよい。その場合に、コンテンツ出力部24は、人物属性抽出部23から人物の属性情報の通知を受けると、かかる属性情報に対応付けられた映像データであるコンテンツを、コンテンツ記憶部31内から読み出して再生し、ディスプレイ部5(出力手段)から出力する。但し、この場合には、ディスプレイ部5がカメラ部4による撮影方向、つまり、撮影範囲にいる人物の方向を向いていて、当該人物が出力された映像を見ることができるようにする必要がある。
【0030】
[動作]
次に、上述したカメラ1による撮影時の動作を、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0031】
まず、カメラ1のプレビュー処理部21が、カメラ部4にて所定の時間間隔で撮影した所定範囲の画像をデータ化して、画像データとして取り込み、順次、ディスプレイ部5から出力する(ステップS1)。同時に、プレビュー処理部21は、取り込んだ画像データを、スマイル検出部22と人物属性抽出部23とに順次渡す。
【0032】
続いて、スマイル検出部22は、プレビュー処理部21が取り込んだ画像データを受け取って、順次、画像データ内から人物の顔を認識する処理を行い、人物の顔部分の画像データと、予め記憶された笑顔判定基準を表す基準値などのデータとから、人物の顔が笑顔であるか否かの判定を行う(ステップS2)。このとき、笑顔であると判定されると(ステップS2:Yes)、シャッター処理部25がシャッターを切る処理を行う(ステップS5)。これにより、シャッター処理部25は、カメラ部4からプレビュー画像よりも高画質な保存用の画像データを取り込み、当該取り込んだ画像データを必要に応じて保存する。
【0033】
一方、スマイル検出部22は、画像データ内から笑顔を検出できない場合には(ステップS2:NO)、プレビュー処理部21から順次送られてくる画像データに対して、笑顔の検出処理を繰り返し行う。
【0034】
そして、スマイル検出部22にて笑顔の検出処理を行っている間には、人物属性抽出部23が、プレビュー処理部21から受け取った画像データに対して、順次、画像データ内の人物の顔を特定する処理を行う。そしてさらに、人物属性抽出部23は、特定した人物の顔から、当該人物の年齢層と性別といった属性を抽出し(ステップS3)、その属性情報をコンテンツ出力部24に通知する。なお、人物属性抽出部23は、プレビュー処理部21から順次受け取った画像データに対して属性の抽出を行った場合であっても、前の画像データに対して抽出した属性に変化がなければ、コンテンツ出力部24に属性情報は通知しない。あるいは、人物属性抽出部23は、順次受け取った全ての画像データに対して属性の抽出処理を行う必要はなく、そのうち所定の間隔で受け取った画像データに対してのみ抽出処理を行って、属性情報をコンテンツ出力部24に通知してもよい。
【0035】
そして、コンテンツ出力部24は、人物属性抽出部23から通知を受けた属性情報に対応するコンテンツデータをコンテンツ記憶部31から読み出して再生し、スピーカ部6から出力する(ステップS4)。これにより、上述したように、スマイル検出部22にて笑顔の検出処理を行っている間に、撮影範囲内に位置する人物の属性に対応した音データが出力されることとなる。
【0036】
[動作の一例]
ここで、例えば、「乳児」を撮影する場合を考える。まず、カメラ1のプレビュー処理部21が、撮影範囲に「乳児」が存在する画像データを所定の時間間隔で取り込む(ステップS1)。そして、スマイル検出部22にて、順次、取り込んだ画像データから「乳児」の笑顔を検出する処理が行われる(ステップS2)と同時に、人物属性抽出部23にて、取り込んだ画像データ内の人物の属性を抽出する処理が行われることで(ステップS3)、人物の属性が「乳児」であることが抽出される。
【0037】
すると、コンテンツ出力部24にて、属性「乳児」に対応するコンテンツ「No.001」が読み出されて再生され、スピーカ部6から出力される。これにより、「乳児」が聞くと笑顔になるような音であるコンテンツ「No.001」が流れる。そして、これを聞いた「乳児」の顔が笑顔になると、順次、取り込まれている画像データからスマイル検出部22にて「乳児」の「笑顔」を検出することができ(ステップS2:Yes)、その瞬間にシャッターが切られ、保存用の画像データを撮影することができる(ステップS5)。
【0038】
以上のように、本発明によると、人物の所望の表情を撮影することができる可能性が高まり、利用者の利便性や満足度のさらなる向上を図ることができる。
【0039】
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、図4乃至図5を参照して説明する。図4は、カメラの記憶された人物の属性の出現確率の一例を示す図である。図5は、カメラの動作を示すフローチャートである。
【0040】
本実施形態におけるカメラ1は、実施形態1で説明したものに加えて、撮影した画像データ内に複数の人物が存在する場合に対応するための構成を備えている。
【0041】
具体的に、本実施形態における人物属性抽出部23は、プレビュー処理部21からの画像データ内の人物の属性を抽出したときに、属性ごとの出現確率を記憶する。例えば、属性ごとに抽出した回数を加算し、過去に属性を抽出した総数で割ることで、各属性の出現確率を更新して記憶する。そして、人物属性抽出部23は、画像データ内の人物の属性を複数抽出したときに、当該複数の属性のうち、記憶している出現確率の最も高い属性をコンテンツ出力部24に通知する属性として決定する。なお、人物の属性の選択方法は、上述した出現確率に基づく方法に限定されず、例えば、抽出した複数の属性のうち過去の出現回数が最も多い属性を選択するなど、いかなる方法で選択してもよい。
【0042】
例えば、図4に示すように、過去において「乳児」の出現確率が最も高い場合を考える。かかる状況で、人物属性抽出部23が「乳児」と「30歳代:女」の属性を抽出したとすると、「乳児」の属性が選択されて、コンテンツ出力部24に通知される。すると、コンテンツ出力部24から「乳児」に関連付けられたコンテンツデータが読み出されて出力されるため、「乳児」が笑顔になる可能性が高まり、「乳児」の笑顔を撮影できる可能性が高まる。
【0043】
<実施形態3>
次に、本発明の第3の実施形態を、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態における携帯電話機100の構成を示すブロック図である。
【0044】
本実施形態における携帯電話機100は、実施形態1、2で説明したカメラ1の機能を備えた携帯電話機である。そして、携帯電話機100が備える各構成102〜106、121〜125は、実施形態1,2のものとほぼ同様の構成を備えている。
【0045】
これに加え、本実施形態における携帯電話機100は、インターネットなどのネットワークNにアクセス可能な無線通信部107(無線通信手段)を備えており、これにより、携帯電話機100は、ネットワークNに存在する種々のウェブサーバにアクセスすることが可能である。そして、携帯電話機100の制御装置102が備えたコンテンツ出力部124は、ネットワークN上のコンテンツサーバWにアクセスし、当該コンテンツサーバWから人物属性抽出部123から通知された人物の属性に対応するコンテンツデータを読み取る機能を有する。これに伴い、コンテンツサーバWには、音データなどのコンテンツデータが記憶されており、図2(A)と同様に、コンテンツ毎に、当該コンテンツデータの内容に応じてこれを聞くと笑顔になると予想される予め設定された人物の属性情報が関連付けられた対応表が記憶されている。
【0046】
以上により、コンテンツ出力部124は、コンテンツサーバWから読み取ったコンテンツデータを再生して、スピーカ部106から出力することができる。従って、携帯電話機100に、撮影する人物に適切なコンテンツデータが記憶されていない場合であっても、ネットワークN上から取得することができ、人物の所望の表情を撮影することができる可能性が高まり、利用者の利便性や満足度のさらなる向上を図ることができる。
【0047】
<実施形態4>
次に、本発明の第4の実施形態を、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態におけるカメラ200の構成を示すブロック図である。
【0048】
本実施形態におけるカメラ200は、実施形態1,2,3で説明したカメラ1や携帯電話機100とほぼ同様の構成をとっており、カメラ200が備える各構成202〜206、221,222,224,225は、実施形態1〜3のものとほぼ同様の構成を備えている。
【0049】
これに加え、本実施形態におけるカメラ200は、制御装置202にプログラムが組み込まれることで構築された範囲特性抽出部223を備えると共に、センサ部208を備えている。上記センサ部208は、例えば、カメラ200の位置を検出するGPS(Global Positioning System)であったり、照度センサなど、種々の計測機器である。
【0050】
また、範囲特性抽出部223(撮影範囲特性抽出手段)は、上記センサ部208による計測値に基づいて、プレビュー処理部221にて取り込まれる画像データの撮影範囲内における場所や環境、時刻などの所定の特性を抽出し、かかる特性をコンテンツ出力部224に通知する機能を有する。例えば、GPS信号からカメラ200の位置つまり撮影範囲内の地域を、所定の特性として抽出したり、照度センサから周囲の明るさに応じた時刻を、撮影範囲内における所定の特性として抽出する。
【0051】
但し、範囲特性抽出部223は、必ずしもセンサ部208の計測結果を利用して撮影範囲内の所定の特性を抽出することに限定されない。例えば、カメラ200自体に装備された時計機能から時刻を取得してもよく、いかなる特性を抽出してもよい。
【0052】
そして、コンテンツ出力部224は、範囲特性抽出部223から通知された撮影範囲内の所定の特性に対応してコンテンツ記憶部231に記憶されたコンテンツデータを読み出して、スピーカ部206から出力する。このとき、コンテンツ記憶部231には、例えば、撮影範囲の所定の特性毎に、その特性の状況下にいる人物が聞くと笑顔になると予想される予め設定されたコンテンツデータが関連付けられた対応表が記憶されている。例えば、地域情報に、その地域の人物が聞くと笑顔になると予想されるコンテンツデータが関連付けられて記憶されていたり、時刻に応じて人物が聞くと笑顔になるコンテンツデータが時刻情報と関連付けられて記憶されている。
【0053】
これにより、順次取り込まれる画像データから笑顔検出が行われている間に、撮影を行っている場所、環境、時刻などの特性に応じたコンテンツデータが再生されるため、かかる特性下にいる人物を容易に笑顔などの所望の表情にさせることができる。
【0054】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における撮像装置の構成の概略を、図8のブロック図を参照して説明する。また、本発明における携帯電話機、プログラム、撮像方法の構成の概略について説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
【0055】
(付記1)
所定範囲の画像を撮影して画像データを取り込む撮影手段301と、
所定の記憶手段に記憶されたコンテンツデータを再生して出力する出力手段302と、
前記撮影手段301による前記画像データの取り込み動作、及び、前記出力手段302による前記コンテンツデータの出力動作を制御する制御手段303と、を備え、
前記制御手段303は、前記撮影手段301にて所定の時間間隔で前記画像データを取り込む第一の画像データ取込手段331と、当該第一の画像データ取込手段331にて取り込んだ前記画像データ内の人物を認識して当該人物の所定の特徴を抽出する人物特徴抽出手段332と、当該抽出した人物の特徴に基づいて前記撮影手段301にて保存用の前記画像データを取り込む第二の画像データ取込手段333と、を備えると共に、
前記第一の画像データ取込手段331にて取り込む前記画像データの撮影範囲内における所定の特性を抽出する撮影範囲特性抽出手段334を備え、
前記制御手段303は、さらに、前記人物特徴抽出手段332にて前記人物の特徴を抽出している間に、前記撮影範囲特性抽出手段334にて抽出した前記撮影範囲内における所定の特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段302から出力するコンテンツ出力制御手段335を備えた、
撮影装置。
【0056】
(付記2)
付記1に記載の撮像装置であって、
前記撮影範囲特性抽出手段は、前記第一の画像データ取込手段にて取り込んだ前記画像データ内における所定の画像特性を抽出し、
前記コンテンツデータ出力制御手段は、前記人物特徴抽出手段にて前記人物の特徴を抽出している間に、前記撮影範囲特性抽出手段にて抽出した前記画像特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力する、
撮像装置。
【0057】
(付記3)
付記2に記載の撮像装置であって、
前記撮影範囲特性抽出手段は、前記画像データ内の人物の予め設定された属性を前記画像特性として抽出する、
撮像装置。
【0058】
(付記4)
付記3に記載の撮像装置であって、
前記画像データ内の人物の属性は、当該人物の年齢である、
撮像装置。
【0059】
(付記5)
付記3に記載の撮像装置であって、
前記画像データ内の人物の属性は、当該人物を識別する人物識別情報である、
撮像装置。
【0060】
(付記6)
付記3乃至5のいずれかに記載の撮像装置であって、
前記撮影範囲特性抽出手段は、過去に抽出した前記画像特性を記憶すると共に、前記画像データ内の人物の属性を複数抽出した場合に、記憶している前記画像特性に基づいて前記抽出した属性のうちいずれかの属性を前記画像特性として抽出する、
撮像装置。
【0061】
(付記7)
付記1乃至6のいずれかに記載の撮像装置であって、
ネットワークにアクセス可能な無線通信手段を備えると共に、
前記制御手段が有する前記コンテンツ出力制御手段は、前記ネットワークを介して所定の記憶手段にアクセスし、前記撮影範囲特性抽出手段にて抽出した撮影範囲内の所定の特性に予め対応して前記ネットワーク上の所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを取得して、前記出力手段から出力する、
撮像装置。
【0062】
(付記8)
所定範囲の画像を撮影して画像データを取り込む撮影手段と、
所定の記憶手段に記憶されたコンテンツデータを再生して出力する出力手段と、
前記撮影手段による前記画像データの取り込み動作、及び、前記出力手段による前記コンテンツデータの出力動作を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記撮影手段にて所定の時間間隔で前記画像データを取り込む第一の画像データ取込手段と、当該第一の画像データ取込手段にて取り込んだ前記画像データ内の人物を認識して当該人物の所定の特徴を抽出する人物特徴抽出手段と、当該抽出した人物の特徴に基づいて前記撮影手段にて保存用の前記画像データを取り込む第二の画像データ取込手段と、を備えると共に、
前記第一の画像データ取込手段にて取り込む前記画像データの撮影範囲内における所定の特性を抽出する撮影範囲特性抽出手段を備え、
前記制御手段は、さらに、前記人物特徴抽出手段にて前記人物の特徴を抽出している間に、前記撮影範囲特性抽出手段にて抽出した前記撮影範囲内における所定の特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力するコンテンツ出力制御手段を備えた、
携帯電話機。
【0063】
(付記9)
付記8に記載の携帯電話機であって、
前記撮影範囲特性抽出手段は、前記第一の画像データ取込手段にて取り込んだ前記画像データ内における所定の画像特性を抽出し、
前記コンテンツデータ出力制御手段は、前記人物特徴抽出手段にて前記人物の特徴を抽出している間に、前記撮影範囲特性抽出手段にて抽出した前記画像特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力する、
携帯電話機。
【0064】
(付記10)
所定範囲の画像を撮影して画像データを取り込む撮影手段と、
所定の記憶手段に記憶されたコンテンツデータを再生して出力する出力手段と、
前記撮影手段による前記画像データの取り込み動作、及び、前記出力手段による前記コンテンツデータの出力動作を制御する制御手段と、を備えた撮像装置の前記制御手段に、
前記撮影手段にて所定の時間間隔で前記画像データを取り込む第一の画像データ取込手段と、
前記第一の画像データ取込手段にて取り込んだ前記画像データ内の人物を認識して当該人物の所定の特徴を抽出する人物特徴抽出手段と、
前記抽出した人物の特徴に基づいて前記撮影手段にて保存用の前記画像データを取り込む第二の画像データ取込手段と、
前記第一の画像データ取込手段にて取り込む前記画像データの撮影範囲内における所定の特性を抽出する撮影範囲特性抽出手段と、
前記人物特徴抽出手段にて前記人物の特徴を抽出している間に、前記撮影範囲特性抽出手段にて抽出した前記撮影範囲内における所定の特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力するコンテンツ出力制御手段と、
を実現させるためのプログラム。
【0065】
(付記11)
付記10に記載のプログラムであって、
前記撮影範囲特性抽出手段は、前記第一の画像データ取込手段にて取り込んだ前記画像データ内における所定の画像特性を抽出し、
前記コンテンツデータ出力制御手段は、前記人物特徴抽出手段にて前記人物の特徴を抽出している間に、前記撮影範囲特性抽出手段にて抽出した前記画像特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力する、
プログラム。
【0066】
(付記12)
所定範囲の画像を撮影して画像データを取り込む撮影手段と、
所定の記憶手段に記憶されたコンテンツデータを再生して出力する出力手段と、
前記撮影手段による前記画像データの取り込み動作、及び、前記出力手段による前記コンテンツデータの出力動作を制御する制御手段と、を備えた撮像装置による撮像方法であって、
前記撮影手段にて所定の時間間隔で前記画像データを取り込み、当該取り込んだ画像データ内の人物を認識して当該人物の所定の特徴を抽出すると共に、当該取り込んだ画像データの撮影範囲内における所定の特性を抽出して、当該抽出した撮影範囲内における所定の特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力し、
前記抽出した人物の特徴に基づいて、前記撮影手段にて保存用の前記画像データを取り込む、
撮像方法。
【0067】
(付記13)
付記12に記載の撮像方法であって、
前記取り込んだ画像データの撮影範囲内における所定の特性として、当該画像データ内における所定の画像特性を抽出し、当該抽出した画像特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力する、
撮像方法。
【符号の説明】
【0068】
1,200 カメラ
2,102,202 制御装置
3,103,203 記憶装置
4,104,204 カメラ部
5,105,205 ディスプレイ部
6,106,206 スピーカ部
21,121,221 プレビュー処理部
22,122,222 スマイル検出部
23,123 人物属性抽出部
24,124,224 コンテンツ出力部
25,125,225 シャッター処理部
31,231 コンテンツ記憶部
107 無線通信部
200 携帯電話機
223 範囲特性抽出部
300 撮像装置
301 撮影手段
302 出力手段
303 制御手段
331 第一の画像データ取込手段
332 人物特徴抽出手段
333 第二の画像データ取込手段
334 撮影範囲特性抽出手段
335 コンテンツ出力制御手段


【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定範囲の画像を撮影して画像データを取り込む撮影手段と、
所定の記憶手段に記憶されたコンテンツデータを再生して出力する出力手段と、
前記撮影手段による前記画像データの取り込み動作、及び、前記出力手段による前記コンテンツデータの出力動作を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記撮影手段にて所定の時間間隔で前記画像データを取り込む第一の画像データ取込手段と、当該第一の画像データ取込手段にて取り込んだ前記画像データ内の人物を認識して当該人物の所定の特徴を抽出する人物特徴抽出手段と、当該抽出した人物の特徴に基づいて前記撮影手段にて保存用の前記画像データを取り込む第二の画像データ取込手段と、を備えると共に、
前記第一の画像データ取込手段にて取り込む前記画像データの撮影範囲内における所定の特性を抽出する撮影範囲特性抽出手段を備え、
前記制御手段は、さらに、前記人物特徴抽出手段にて前記人物の特徴を抽出している間に、前記撮影範囲特性抽出手段にて抽出した前記撮影範囲内における所定の特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力するコンテンツ出力制御手段を備えた、
撮像装置。
【請求項2】
請求項1に記載の撮像装置であって、
前記撮影範囲特性抽出手段は、前記第一の画像データ取込手段にて取り込んだ前記画像データ内における所定の画像特性を抽出し、
前記コンテンツデータ出力制御手段は、前記人物特徴抽出手段にて前記人物の特徴を抽出している間に、前記撮影範囲特性抽出手段にて抽出した前記画像特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力する、
撮像装置。
【請求項3】
請求項2に記載の撮像装置であって、
前記撮影範囲特性抽出手段は、前記画像データ内の人物の予め設定された属性を前記画像特性として抽出する、
撮像装置。
【請求項4】
請求項3に記載の撮像装置であって、
前記画像データ内の人物の属性は、当該人物の年齢である、
撮像装置。
【請求項5】
請求項3に記載の撮像装置であって、
前記画像データ内の人物の属性は、当該人物を識別する人物識別情報である、
撮像装置。
【請求項6】
請求項3乃至5のいずれかに記載の撮像装置であって、
前記撮影範囲特性抽出手段は、過去に抽出した前記画像特性を記憶すると共に、前記画像データ内の人物の属性を複数抽出した場合に、記憶している前記画像特性に基づいて前記抽出した属性のうちいずれかの属性を前記画像特性として抽出する、
撮像装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載の撮像装置であって、
ネットワークにアクセス可能な無線通信手段を備えると共に、
前記制御手段が有する前記コンテンツ出力制御手段は、前記ネットワークを介して所定の記憶手段にアクセスし、前記撮影範囲特性抽出手段にて抽出した撮影範囲内の所定の特性に予め対応して前記ネットワーク上の所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを取得して、前記出力手段から出力する、
撮像装置。
【請求項8】
所定範囲の画像を撮影して画像データを取り込む撮影手段と、
所定の記憶手段に記憶されたコンテンツデータを再生して出力する出力手段と、
前記撮影手段による前記画像データの取り込み動作、及び、前記出力手段による前記コンテンツデータの出力動作を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記撮影手段にて所定の時間間隔で前記画像データを取り込む第一の画像データ取込手段と、当該第一の画像データ取込手段にて取り込んだ前記画像データ内の人物を認識して当該人物の所定の特徴を抽出する人物特徴抽出手段と、当該抽出した人物の特徴に基づいて前記撮影手段にて保存用の前記画像データを取り込む第二の画像データ取込手段と、を備えると共に、
前記第一の画像データ取込手段にて取り込む前記画像データの撮影範囲内における所定の特性を抽出する撮影範囲特性抽出手段を備え、
前記制御手段は、さらに、前記人物特徴抽出手段にて前記人物の特徴を抽出している間に、前記撮影範囲特性抽出手段にて抽出した前記撮影範囲内における所定の特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力するコンテンツ出力制御手段を備えた、
携帯電話機。
【請求項9】
請求項8に記載の携帯電話機であって、
前記撮影範囲特性抽出手段は、前記第一の画像データ取込手段にて取り込んだ前記画像データ内における所定の画像特性を抽出し、
前記コンテンツデータ出力制御手段は、前記人物特徴抽出手段にて前記人物の特徴を抽出している間に、前記撮影範囲特性抽出手段にて抽出した前記画像特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力する、
携帯電話機。
【請求項10】
所定範囲の画像を撮影して画像データを取り込む撮影手段と、
所定の記憶手段に記憶されたコンテンツデータを再生して出力する出力手段と、
前記撮影手段による前記画像データの取り込み動作、及び、前記出力手段による前記コンテンツデータの出力動作を制御する制御手段と、を備えた撮像装置の前記制御手段に、
前記撮影手段にて所定の時間間隔で前記画像データを取り込む第一の画像データ取込手段と、
前記第一の画像データ取込手段にて取り込んだ前記画像データ内の人物を認識して当該人物の所定の特徴を抽出する人物特徴抽出手段と、
前記抽出した人物の特徴に基づいて前記撮影手段にて保存用の前記画像データを取り込む第二の画像データ取込手段と、
前記第一の画像データ取込手段にて取り込む前記画像データの撮影範囲内における所定の特性を抽出する撮影範囲特性抽出手段と、
前記人物特徴抽出手段にて前記人物の特徴を抽出している間に、前記撮影範囲特性抽出手段にて抽出した前記撮影範囲内における所定の特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力するコンテンツ出力制御手段と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムであって、
前記撮影範囲特性抽出手段は、前記第一の画像データ取込手段にて取り込んだ前記画像データ内における所定の画像特性を抽出し、
前記コンテンツデータ出力制御手段は、前記人物特徴抽出手段にて前記人物の特徴を抽出している間に、前記撮影範囲特性抽出手段にて抽出した前記画像特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力する、
プログラム。
【請求項12】
所定範囲の画像を撮影して画像データを取り込む撮影手段と、
所定の記憶手段に記憶されたコンテンツデータを再生して出力する出力手段と、
前記撮影手段による前記画像データの取り込み動作、及び、前記出力手段による前記コンテンツデータの出力動作を制御する制御手段と、を備えた撮像装置による撮像方法であって、
前記撮影手段にて所定の時間間隔で前記画像データを取り込み、当該取り込んだ画像データ内の人物を認識して当該人物の所定の特徴を抽出すると共に、当該取り込んだ画像データの撮影範囲内における所定の特性を抽出して、当該抽出した撮影範囲内における所定の特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力し、
前記抽出した人物の特徴に基づいて、前記撮影手段にて保存用の前記画像データを取り込む、
撮像方法。
【請求項13】
請求項12に記載の撮像方法であって、
前記取り込んだ画像データの撮影範囲内における所定の特性として、当該画像データ内における所定の画像特性を抽出し、当該抽出した画像特性に予め対応して所定の記憶手段に記憶された特定のコンテンツデータを読み出して前記出力手段から出力する、
撮像方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−60294(P2012−60294A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−199756(P2010−199756)
【出願日】平成22年9月7日(2010.9.7)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】