説明

撮像装置

【課題】複数の照明光源があった場合、どの照明光源のデータを撮像装置の動作制御に反映するかを判定しないと、照明光源の色温度が異なる場合には撮像装置の動作に影響を及ぼす問題がある。
【解決手段】撮像装置は、被写体の撮像信号から被写体画像の白部分の色温度を算出し、算出した被写体画像の色温度と複数の照明光源から受信されたそれぞれの色温度情報とを比較して複数の照明光源のうち被写体画像への影響度合いが高い照明光源を特定し、特定照明光源の色温度情報に基づいて色補正手段による色補正または補助光手段の補助光照射を制御することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、特に被写体の照明光源からの色温度情報に基づいた撮像装置の制御に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の撮像装置におけるホワイトバランス制御は、代表的な照明光源(低色温度や、高色温度)の色温度から実験的に決定されたホワイトバランス制御値を撮像装置に備え、それを使用して行なわれている。具体的には、実際の被写体撮影時に被写体画像から光源の色温度を推定し、その結果から予め撮像装置に備られたホワイトバランス制御値から対応する1組を選択してホワイトバランス補正を行っている。
【0003】
また、上記とは異なる方法として、被写体撮影時に得られる画像から白部分を抽出して抽出部分のRGB比率を算出し、算出結果が“白”になるようにホワイトバランス制御値を算出することで自動的なホワイトバランス制御を行う手法もある。
【0004】
さらに、近年では、照明光源と撮像装置との間で近接通信により照明光源の色温度情報を撮像装置に取り込み、本情報に基づいて撮像装置が備えるホワイトバランス制御を行う手法が提案されている(特許文献1)。
【0005】
また、撮像装置が備える補助光機能(ビデオライト、ストロボ)を用いた場合の撮影では、撮影中の被写体色温度を上記手法で取得し、これと撮像装置に予め格納されている補助光機能の色温度情報からどちらの光源(照明光源、補助光)が強いかを判定している。そして、この判定結果に従って最終的な補助光機能の色補正情報が生成されているので、被写体撮影中の画像信号からの色温度補正の検出精度が非常に重要となる。なお、補助光機能の色温度は、ユーザーが任意に設定できる撮像装置もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−303400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の従来例を含む上述した従来技術では、実際の被写体撮影の時に照明光源が複数存在する場合があり、そのとき複数の照明光源の色温度がすべて一致しているとは限らない。
【0008】
その場合、照明光源からの近接通信で受信した照明光源の色温度情報が複数存在することになり、どの照明光源の色温度情報を用いて撮像装置のホワイトバランス制御または補助光機能の色情報の補正を行うかを判定する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決するため、本発明の撮像装置は、被写体の撮像信号から被写体画像の白部分の色温度を算出し、算出した被写体画像の色温度と複数の照明光源から受信されたそれぞれの色温度情報とを比較して複数の照明光源のうち被写体画像への影響度合いが高い照明光源を特定し、特定照明光源の色温度情報に基づいて色補正手段による色補正または補助光手段の補助光照射を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数の照明光源から複数の異なる色温度情報が得られても被写体の色温度への影響度合が高い照明光源を特定できるので、複数の照明光源がある状況でも被写体に最適なホワイトバランス制御または補助光機能の色温度情報の補正が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる撮像装置のブロック図。
【図2(A)】本発明の実施形態に係わるRAW画像分割ブロックの例を示す図。
【図2(B)】本発明の実施形態に係わる近接通信時における色温度情報送信データの構成例を示す図。
【図3】本発明の第1の実施例に係わる撮像装置でのホワイトバランス制御動作を示すフローチャート。
【図4】本発明の第1の実施例の変形例に係わる撮像装置のブロック図。
【図5】本発明の第1の実施例の変形例に係わる撮像装置でのホワイトバランス制御動作のフローチャート。
【図6】本発明の第2の実施例に係わる撮像装置のブロック図。
【図7】本発明の第2の実施例に係わる撮像装置でのLEDストロボの色温度制御動作のフローチャート。
【図8】本発明の第2の実施例の変形例に係わる撮像装置でのビデオライトの色温度制御動作のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
本発明の撮像装置は、近接通信可能な複数の照明光源から異なる色温度情報を取得しても、最適な色温度情報を選択してホワイトバランス制御またはストロボの色温度制御を可能とする構成を有する。かかる構成における照明光源からの色温度情報の取得、最適な色温度情報の選択およびホワイトバランス制御またはストロボの色温度制御は、例えば撮像装置の制御部が制御プログラムをロードして実行することで達成される。
【0014】
第1の実施例
第1の実施例は、本発明をデジタルカメラなどの撮像装置でのホワイトバランス制御に適用した例である。図1は本実施例に係わる撮像装置のブロック図である。
【0015】
同図において、レンズ1を通った光信号(被写体像)は絞り2を介して撮像素子3に入力され、撮像素子3は入射された光信号を光電変換により電気信号に変換した後、出力する。
【0016】
撮像素子3の出力信号(撮像信号)は、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器4と、露出制御用のAGC5を介して、カメラ信号処理部6に入力される。
【0017】
カメラ信号処理部6は、RAWデータをバッファリングするためのRAW部9と、ホワイトバランス制御である色補正機能を含む画像信号処理部(色補正)10と、露出制御用の輝度値の算出を行なう輝度値算出部11を含む。カメラ信号処理部6はさらに、RAW部9にバッファリングされたRAW画像をブロック(例えば、図2(A)に示すような8×8のブロック)に分割するブロック分割部12と、被写体画像の白部分に対応するブロックを抽出する白抽出ブロック検出部13とを含む。カメラ信号処理部6は、画像信号処理部10により入力信号に対して最適なホワイトバランスを有するための制御などを行なって被写体の画像信号を生成し、それをビデオ信号処理部7に出力する。
【0018】
また、カメラ信号処理部6は、輝度値算出部11にて生成された露出制御用の輝度値情報と白抽出ブロック検出部13で検出された白部分の情報(ブロック情報)を、CPU8に出力する。
【0019】
CPU8は、図示しないマイクロコンピュータなどの演算処理装置を含み、撮像装置全体の制御を行う。図においては、露出制御、本発明の照明光源の判定に係わる処理、および画像信号処理の制御を明示しているが、撮像装置の動作に必要なその他の制御も行なう。露出制御では、絞り2、撮像素子3が備える電子シャッタースピード、およびAGC5を制御する。照明光源の判定処理では、入力されたブロック情報に基づいてRGB比検出部14でブロック内のRGB比(色温度情報)を算出し、その結果に基づいて照明光源判定部17で照明光源の判定を行なう。CPU8の出力信号は、カメラ信号処理部6に再度入力され、本発明に従ったホワイトバランス制御を達成する。
【0020】
ビデオ信号処理部7は、入力された画像信号に最適な処理を行った後、撮像装置が備えるLCDパネルや、外部モニターに映像信号を出力する。
【0021】
次に、照明光源(例えばLED照明光源)と撮像装置との近接通信結果に応じた撮像装置のホワイトバランス制御について、図1、図2(A)、および図2(B)を参照して詳細に説明する。
【0022】
照明光源と撮像装置の近接通信結果取得された色温度情報に基づく撮像装置のホワイトバランス制御は、カメラ信号処理部6、CPU8、および光センサー18により達成される。
【0023】
CPU8では、RGB比検出部14がカメラ信号処理部6から入力された白抽出ブロック情報からRGB比の検出を行い、受信情報変換部15が光センサーで受信した情報からRGB比を検出する。次いで、照明光源判定部17が、RGB比検出部14からの出力情報と受信情報変換部15からの出力情報を比較し、被写体の色温度に対応する色温度の照明光源を特定する。
【0024】
撮像装置が備える光センサー18は、LED照明100、LED照明101、およびLED照明102から、それぞれの照明光の色温度情報を付加した近接通信情報が送信されている状態において近接通信の受信動作を行う。
【0025】
ここで、照明光源にLED照明を用いた場合を例に、照明光源から送信される近接通信方式を図2(B)を参照して説明する。
【0026】
照明光源から送信される近接通信は、人が認識できない高速で照明自体の明るさを「明」、「暗」、「中」と変化させる制御を行い、これによりある周期で「明」、「暗」を繰り返すことで情報を照射光に付加することが可能なシステムである。
【0027】
図2(B)は照射光に付加された情報(信号)の例を示し、受信用の同期信号、RGB識別信号、およびRGBそれぞれの成分比率を表わすビット配列が組み合わさった1つのペア信号である。
【0028】
図2(B)によれば、RGB比率を表わす近接通信情報は次の情報(信号)を有する。
R成分を表わす信号
同期信号 データ80
R識別信号 データ40
R成分比率 データ21
G成分を表わす信号
同期信号 データ80
G識別信号 データ40
G成分比率 データ41
B成分を表わす信号
同期信号 データ80
B識別信号 データ01
B成分比率 データ11
【0029】
つまり、照明光源はその照明光の明るさ制御で、同期信号と、RGB識別信号と、EGB成分比率を表わす情報の通信を実現する。例えば、照明光源から上記の情報を撮像装置に備えた光センサー18で受信したとき、照明光源のRGB比は、
R:G:B=2:4:1
となる。
【0030】
光センサー18は、受信した情報を電気信号に変換した後、CPU8に出力する。なお、このときCPU8による制御の下で、照射光源の色温度情報を受信中であることを示すアイコンを撮像装置の表示パネルあるいは外部表示部に表示するようにしてもよい。
【0031】
入力された電気信号は、CPU8内部の受信情報変換部15に入力され、受信情報変換部15が受信した情報から各照明光源の色温度情報(RGB比)を検出する。検出した色温度情報は照明光源判定部17に入力される。
【0032】
他方、カメラ信号処理部6から入力された白抽出ブロック検出部13で検出されたブロック情報からは、RGB比検出部14によってブロック内部のRGB比が検出され、その結果であるRGB比が照明光源判定部17に出力される。
【0033】
照明光源判定部17は、受信情報変換部15から入力された照明光源色温度情報とRGB比検出部14から入力された被写体画像のRGB比を比較し、比較結果に基づいて被写体画像のRGB比と一致する照明光源があるか否かを判定する。なお、この比較は被写体画像への影響度合が高い照明光源を特定するためであり、この目的が達成される限りにおいて判定条件は必ずしも完全一致である必要はなく、適宜設定してよいことは明らかである。
【0034】
一致する照明光源(特定照明光源)があった場合には、CPU8は照明光源のRGB比情報をカメラ信号処理部6に出力する。
【0035】
一方、特定照明光源がない場合には、一致していないことを示す情報をカメラ信号処理部6に出力する。
【0036】
カメラ信号処理部6は、一致する照明光源があった場合にCPU8から出力される照明光源の色温度情報に基づいて画像信号処理部10の色機能を制御する。
【0037】
一方、特定照明光源がない場合には、CPU8から出力されるRGB比(色温度)が一致していないことを示す情報に従って、カメラ信号処理部6は照明光源の色温度情報を使用せずにホワイトバランス制御を行う。
【0038】
以上から、撮像装置と複数の照明光源が近接通信可能で、通信結果に応じて撮像装置のホワイトバランス制御が可能な状態では、被写体画像から抽出した色温度情報と複数の照明光源から送信された色温度情報を比較することで照明光源の特定が可能となる。
【0039】
その結果、被写体画像への影響度合が高い照明光源から送信された色温度情報に基づいて撮像装置のホワイトバランス機能を制御できるので、ホワイトバランス精度を向上することが可能となる。
【0040】
次に、照明光源と撮像装置の近接通信で得た照明光源の色温度情報に基づいて撮像装置が備えるホワイトバランス機能を制御する動作を図3のフローチャートを用いて説明する。本動作はCPU8が例えば撮像装置内のメモリに記憶された制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0041】
CPU8の制御により、照明光源から送信される近接通信データを撮像装置が備える光センサー18にて受信する(ステップS300、LED照明光源データ取得)。
【0042】
次いでステップ301で、カメラ信号処理部6のブロック分割部12により、レンズ1と撮像素子を介して得た被写体画像を表わすRAW画像を予め設定されているサイズのブロック(8×8)に分割する(被写体画像のブロック分割)。
【0043】
ステップS302では、白抽出ブロック検出部13により各ブロックに対して白抽出を行い(ブロックから白抽出)白抽出ブロック情報をCPU8に出力する。次いでステップS303で、CPU8は“白”画像が存在するブロックが検出されたか否かを判定する(白ブロックあり?)。
【0044】
“白”が存在するブロックがないと判定した場合には、CPU8は画像信号処理部10に、撮像装置に予め設定されたホワイトバランス機能の制御ゲイン値を用いたホワイトバランス制御を指示する(ステップS304、予め設定された色補正制御)。
【0045】
一方、“白”画像が存在するブロックがあると判定した場合には、ブロック内の“白”のRGB比をRGB比検出部15により算出する(ステップS305、色温度算出)。
【0046】
次に、ステップS306で、照明光源判定部17が、算出したRGB比(R1,G1,B1)と各照明光源から送信された色温度情報(RGB比率)との比較を行う(R1,G1,B1と照明光源色温度比較)。
【0047】
本比較結果に基づいて照明光源判定部17は、受信したそれぞれの照明光源の色温度情報と被写体画像から算出されたRGB比が一致しているか否かの判定を行う(ステップS307)。ステップS307でRGB比の一致がないと判定した場合には、撮像装置に予め備えたホワイトバランス機能の制御ゲイン値を用いてホワイトバランス制御を行うようCPU8は画像信号処理部10を制御する(ステップS304、予め備えた色補正制御)。
【0048】
一方、RGB比の一致があると判定した場合には、RGB比が一致した特定照明光源の色温度情報に基づいて撮像装置が備えるホワイトバランス機能を制御するようCPU8は画像信号処理部10を制御する(ステップS308、通信結果を色補正に反映)。ステップS309でホワイトバランス制御が終了したら本動作を終了する。
【0049】
以上説明したように、撮像装置と複数の照明光源が近接通信可能で、本通信結果に応じて撮像装置のホワイトバランス制御が可能な状態では、被写体画像から抽出した色温度情報と複数の照明光源から送信された色温度情報を比較して照明光源を特定している。即ち、本件発明は、色温度情報の比較により被写体画像に影響度合が高い照明光源を特定し、その色温度情報に基づいて撮像装置が備えるホワイトバランス機能を制御する。これにより、複数の照明光源から異なる色温度情報が取得されても、被写体に最適な色温度情報に基づいてホワイトバランス制御を行なうことが可能となる。
【0050】
第1の実施例の変形例
上述した本発明の第1の実施例では、被写体のRGB比に基づいて複数の照明光源から特定された照明光源の色温度情報を用いて撮像装置のホワイトバランス機能を制御する構成について説明した。
【0051】
ところで、第1の実施例においては、被写体のRGB比が得られたときはいつでも本発明のホワイトバランス制御を実行していた。しかし、被写体撮影中に撮像装置のパンニング動作やチルト動作があると、被写体画像が急激に変化して被写体のRGB比を正しく算出できなくなる可能性が高くなる。その場合、第1の実施例において照明光源から取得した色温度情報に基づいてホワイトバランス制御の実行を抑制することが必要となる。このような抑制構成を備えた照明光源と撮像装置の近接通信結果に基づいたホワイトバランス制御の動作を、第1の実施例の変形例として図4および5を参照して説明する。
【0052】
図4は、本変形例に係わる撮像装置のブロック図である。図1に示す第1の実施例の撮像装置とは、被写体画像の撮像動作、露出制御、近接通信手段、複数の照明光源からの照明光源特定動作、および照明光源特定結果に従ったホワイトバランス制御の動作において同じであるため、ここでの説明は省略する。なお、図4において、図1と同じ構成ブロックは図1と同じ参照符号を付して示す。
【0053】
図4に示す撮像装置において第1の実施例の撮像装置のブロック構成と異なるのは、次の2点である。一つは、撮像装置のパンニング動作とチルト動作を検出するためのジャイロ40と、ジャイロ40からの出力信号をA/D変換するためのA/D変換器41を備えていることである。他の一つは、A/D変換器41からCPU8に入力された信号に基づいて、パンニングもしくはチルト動作の有無を判断するためのパンニング/チルト検出部42を備えていることである。
【0054】
パンニング/チルト検出部42からの検出結果は照明光源判定部17に出力され、現在の状態がパンニング動作またはチルト動作状態である場合は、照明光源判定部17は照明光源判定を停止する。照明光源判定を停止したときは、CPU8はそのときのホワイトバランス制御を維持するよう画像信号処理部10を制御する。これにより、パンニングもしくはチルト動作に起因する色温度の急激な変化による画質の低下を防止することが可能となる。
【0055】
次に、上記のパンニングもしくはチルト動作状態の検出を含む本変形例のホワイトバランス制御動作を図5のフローチャートを用いて説明する。なお、図5において、図3と同じステップは図3と同じ参照符号を付して示す。
【0056】
ステップS300の照明光源からのデータ取得からステップS305の被写体画像からのRGB比算出までは、第1の実施例において説明した図3の動作フローと同じであるのでここでの説明は省略する。
【0057】
ステップS305で被写体画像からRGB比を算出した後、ステップS500において、撮像装置のパンニングもしくはチルト動作の検出を行う(パンニング/チルト検出)。次いでステップS501で、検出の結果に基づいて撮像装置にパンニングもしくはチルト動作があるかどうかの判定を行う(パンニング/チルト動作中?)。
【0058】
判定の結果、パンニングもしくはチルト動作がないと判定した場合は、ステップS306に進み、第1の実施例と同様に被写体画像から検出したRGB比と照明光源との近接通信で得た照明光源の色温度の比較を行う。比較の結果に基づくホワイトバランス制御(ステップS307−S309、S304)は第1の実施例と同じであるので、ここでの説明を省略する。
【0059】
一方、ステップS501でパンニングもしくはチルト動作があると判定された場合は、ステップS502に進む。ステップS502では、CPU8が画像信号処理部6およびを照明光源判定部17を制御し、現在のホワイトバランス制御(ホワイトバランス制御ゲイン)を維持するとともに照明光源の特定動作を一時停止する(現在のWB状態を保持)。その後、処理はステップS500に戻り、パンニング動作/チルト動作の検出を継続する。
【0060】
即ち、ホワイトバランス制御状態が一時停止中であっても、パンニング動作/チルト動作の検出を継続して行い、パンニングもしくはチルト動作が終了したと判定した場合に一時停止した照明光源の特定動作を再開する。そして、被写体画像のRGB比と照明光源から取得した色温度との比較を行い(S306)、その結果に応じて照明光源の特定(S307)および照明光源の色温度情報に基づくホワイトバランス制御を行う(S304、309)。
【0061】
上述した第1の実施例の変形例によれば、パンニングまたはチルト動作により被写体画像が急激に変化した状態でホワイトバランス制御を行うことより発生する色温度の急激な変化に起因する画質の低下を防止することが可能となる。これにより、照明光源から取得した色温度情報に基づくホワイトバランス制御を有効かつ効果的に行なうことが可能となる。
【0062】
第2の実施形態
次に、本発明の第2の実施例について図を参照して説明する。本実施例は、撮影時に撮像装置が備える補助光機能(例えばLEDストロボ)が使用される場合に本発明を適用した例であり、照明光源の色温度情報に基づいて補助光機能を制御する構成を備えた撮像装置を提供する。
【0063】
図6は本実施例に係わる撮像装置のブロック図である。本実施例の撮像装置は、被写体画像の撮像動作、露出制御、近接通信手段、複数の照明光源からの照明光源特定動作、および照明光源特定結果に従ったホワイトバランス制御の動作において図1に示す第1の実施例の撮像装置と同様である。そのため、それらの説明をここでは省略する。また、図6において、図1と同じ構成ブロックは図1と同じ参照符号を付して示す。
【0064】
図6に示す撮像装置において第1の実施例の撮像装置のブロック構成と異なるのは、次の点である。即ち、本実施例の撮像装置はストロボ60(補助光手段)を備え、このストロボ60による補助光照射の色温度特性を制御するためのストロボ色温度制御部61と基準色温度制御部62を備えている。ストロボ色温度制御部20は、補助光であるストロボ60の色温度を変化させるための制御信号をLEDストロボ60に出力し、被写体撮影時の補助光動作の制御を行う。この場合、照明光源と撮像装置の近接通信よるストロボ機能の色温度制御は、カメラ信号処理部6、CPU8、光センサー18、およびストロボ19により行われる。
【0065】
具体的には、照明光源判定部17が被写体画像のRGB比と一致する照明光源から取得された色温度情報があるか否かの判定を行い、一致する照明光源があった場合に、その照明光源のRGB比情報をストロボ色温度制御20に出力する。すると、ストロボ色温度制御20は、ストロボの色温度がRGB比となるようにストロボ19に制御情報を送信する。
【0066】
一方、一致する照明光源がない場合には、照明光源判定部17が制御信号を補助光機能の色温度が撮像装置内において予め定められた基準色温度となる色温度制御情報を備える基準色温度制御21に出力する。これに応答して、基準色温度制御21は基準色温度となる色温度制御情報をストロボ19に送信する。
【0067】
以上から、撮像装置と複数の照明光源が近接通信可能で、通信結果に応じて撮像装置のホワイトバランス制御が可能な状態では、被写体画像から抽出した色温度情報と複数の照明光源から送信された色温度情報を比較することで照明光源の特定が可能となる。
【0068】
その結果、被写体画像への影響度合が高い特定照明光源から送信された色温度情報に基づいて撮像装置のストロボ機能を制御できるので、被写体に対して影響度合が高い照明光源とストロボ機能の色温度を一致させることができる。
【0069】
次に、照明光源と撮像装置の近接通信で取得した照明光源の色温度情報に基づく撮像装置のストロボ機能の色温度制御の動作を図7のフローチャートを用いて説明する。同図においても、図3に示す第1の実施例の制御動作のフローチャートと同じステップには同じ符号を付して示し、ここでの説明は省略する。
【0070】
ステップS306での色温度情報の比較の結果に基づき、照明光源判定部17はステップS307で複数の照明光源から取得された色温度情報と被写体画像から算出したRGB比とが一致しているか否かの判定を行う。判定の結果、一致する照明光源がない場合には、撮像装置に予め備えたストロボの色温度制御値を用いてストロボ60の色温度制御を行うよう基準色温度制御部62に制御信号を出力する(ステップS702)。
【0071】
一方、一致する照明光源があると判定した場合には、ステップS700で、ストロボ60の色温度が一致した照明光源(特定照明光源)から取得した色温度情報に一致するようにストロボ色温度制御部61に制御信号を出力する(LEDストロボの色温度を変更)。その後、CPU8はストロボ60を点灯させる(ステップS701、ストロボ点灯)。
【0072】
以上の制御動作により、撮像装置と複数の照明光源との近接通信結果により照明光源の複数の色温度情報が取得されても、被写体画像に影響度合が高いと判定された特定照明光源の色温度情報に基づいて撮像装置のストロボの色温度を制御することが可能となる。
【0073】
なお、本実施例においても第1の実施例と同様に、撮像装置のパンニングまたはチルト動作の検出に応じてストロボ60の色温度制御を抑制することも可能である。その場合、図4の構成と同様にパンニング/チルト検出構成を撮像装置に設け、それによる検出結果に従ってCPU8が図5の動作と同様に照明光源判定部17を制御すればよい。
【0074】
第2の実施例の変形例
第2の実施例では、複数の照明光源からの近接通信情報と被写体画像からのRGB比との比較結果に従って、撮像装置のストロボ機能の色温度を特定照明光源の色温度情報と一致させるように制御した。しかし、撮像装置がビデオライト機能を備えている場合は、それに対してストロボ機能と同様に補助光手段としての色温度制御を行なうことも可能である。以下、この場合の制御動作を第2の実施例の変形例として図8のフローチャートを用いて説明する。同図においても、図3に示す第1の実施例の制御動作のフローチャートと同じステップには同じ符号を付して示し、ここでの説明は省略する。なお、撮像装置の構成は基本的に図6に示す構成と同じであり、図6のストロボ機能に代って、あるいはそれに追加してビデオライト機能が同様の構成で与えられた構成である。
【0075】
まず、ステップS800で、CPU8は被写体撮影時の露出状態と現在の露出制御情報を取得し(露出制御情報取得)、次いでステップS801で適正露出に対して現在の露出が暗いかどうかの判定を行い、ビデオライトを点灯するか否かの判定を行う。
【0076】
ステップS801でビデオライトを点灯する必要がないと判定した場合は、ビデオライトを点灯せずに本制御動作を終了し、被写体撮影を継続する(ステップS805)。
【0077】
一方、ステップS801でビデオライトを点灯する必要があると判定した場合は、第1の実施例と同様に照明光源から色温度情報を取得して被写体の色温度情報(RGB比)との比較、判定までの動作(S301−S307)を行なう。
【0078】
ステップS307で特定照明光源がないと判定した場合は、ステップS804で撮像装置に予め備えたビデオライトの色温度制御値を用いてビデオライトの色温度制御を行う(予め備えたビデオライト色温度設定)。
【0079】
一方、ステップS307で特定照明光源があると判定した場合は、ステップS802で近接通信で得た特定照明光源の色温度情報に基づいて撮像装置のビデオライトの色温度を特定照明光源のそれと一致するように制御する(ビデオライトの色温度を変更)。その後、CPU8はビデオライトを点灯させる(ステップS803、ビデオライト点灯)。
【0080】
以上の制御動作から、撮像装置と複数の照明光源との近接通信結果に応じて照明光源の複数の色温度情報が取得されても、被写体画像に影響度合が高いと判定された照明光源の色温度情報に基づいて撮像装置のビデオライトの色温度を制御することが可能となる。
【0081】
なお、本実施例においても第1の実施例と同様に、撮像装置のパンニングまたはチルト動作の検出に応じてビデオライトの色温度制御を抑制することも可能である。その場合、図4の構成と同様にパンニング/チルト検出構成を撮像装置に設け、それによる検出結果に従ってCPU8が図5の動作と同様に照明光源判定部17を制御すればよい。
【0082】
また、上述した実施例において図3、5、7及び8に示した各動作は、各動作の機能を実現する為のプログラムをメモリから読み出してCPU8が実行することによりその機能を実現させるものである。
【0083】
しかし、これに限定されるものではない。例えば、図3、5、7及び8に示した各動作の全部または一部の機能を専用のハードウェアにより実現してもよい。また、上述したメモリは、光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、CD−ROM等の読み出しのみが可能な記録媒体、RAM以外の揮発性のメモリであってもよい。あるいは、前述した種種のメモリの組合せによるコンピュータ読み取り、書き込み可能な記録媒体より構成されてもよい。
【0084】
また、図3、5、7及び8に示した各動作の機能を実現する為のプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各処理を行っても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。具体的には、まず記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含む。
【0085】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらには、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0086】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
【0087】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現する為のものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0088】
また、上記のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体等のプログラムプロダクトも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体およびプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。
【0089】
また、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0090】
以上、本発明を好ましい実施例により説明したが、本発明は上述した実施例に限ることなくクレームに示した範囲で種々の変更が可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮像するための撮像手段と前記撮像手段から出力された前記被写体の撮像信号に色補正を行なう色補正手段を有する撮像装置において、
照明光源から送信される色温度情報を受信する受信手段と、
前記撮像手段から出力された前記被写体の撮像信号から被写体画像の白部分を抽出し、前記抽出された白部分の色温度を算出する色温度算出手段と、
前記色温度算出手段が算出した前記被写体画像の色温度と各照明光源から受信された前記色温度情報とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果に基づいて、前記複数の照明光源のうち前記被写体画像への影響度合いが高い照明光源を特定し、前記特定照明光源から送信された色温度情報に基づいて前記色補正手段による色補正を制御する制御手段を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記比較手段の比較結果が前記被写体画像の色温度と一致する色温度情報を送信した照明光源を前記被写体画像への影響度合いが高い照明光源として特定して前記特定照明光源から送信された色温度情報に基づく色補正の制御情報を前記色補正手段に出力し、前記被写体画像の色温度と一致する照明光源の色温度情報がないときは、前記撮像装置に予め設定されている色補正の制御情報を前記色補正手段に出力することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記色温度算出手段は、前記撮像信号を予め設定されているサイズのブロックに分割して前記被写体画像の白部分を含むブロックを抽出し、抽出されたブロックのRGB比率に基づいて被写体画像の色温度を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記照明光源から送信された色温度情報は近接通信データであり、前記受信手段は前記近接通信データを受信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項5】
撮像装置のパンニング動作またはチルト動作を検出する検出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記検出手段よる検出の結果に基づいて前記撮像装置がパンニング動作またはチルト動作をしているかどうかを判定し、前記撮像装置がパンニング動作またはチルト動作をしていると判定したときは、前記比較手段の比較結果に基づく特定照明光源の特定を停止することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項6】
被写体を撮像するための撮像手段と前記撮像手段から出力された前記被写体の撮像信号に色補正を行なう色補正手段を有する撮像装置の制御方法において、
照明光源から送信される色温度情報を受信する受信ステップと、
前記撮像手段から出力された前記被写体の撮像信号から被写体画像の白部分を抽出し、前記抽出された白部分の色温度を算出する色温度算出ステップと、
前記色温度算出ステップで算出した前記被写体画像の色温度と各照明光源から受信された前記色温度情報とを比較する比較ステップと、
前記比較ステップでの比較の結果に基づいて、前記複数の照明光源のうち前記被写体画像への影響度合いが高い照明光源を特定し、前記特定照明光源から送信された色温度情報に基づいて前記色補正手段による色補正を制御する制御ステップを備えることを特徴とする制御方法。
【請求項7】
コンピュータを、
被写体を撮像するための撮像手段と前記撮像手段から出力された前記被写体の撮像信号に色補正を行なう色補正手段を有する撮像装置の制御方法において、
照明光源から送信される色温度情報を受信する受信手段と、
前記撮像手段から出力された前記被写体の撮像信号から、被写体画像の白部分を抽出し、前記抽出された白部分の色温度を算出する色温度算出手段と、
前記色温度算出手段が算出した前記被写体画像の色温度と各照明光源から受信された前記色温度情報を比較する比較手段と、
前記比較手段により比較の結果に基づいて、前記複数の照明光源のうち前記被写体画像への影響度合いが高い照明光源を特定し、前記特定照明光源から送信された色温度情報に基づいて前記色補正手段による色補正を制御する制御手段として機能させるプログラム。
【請求項8】
請求項7のプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
【請求項9】
コンピュータを、請求項1乃至5のいずれか一項に記載された撮像装置の各手段として機能させるプログラム。
【請求項10】
被写体を撮像するための撮像手段および前記被写体を補助光を照射する補助光手段を有する撮像装置において、
照明光源から送信される色温度情報を受信する受信手段と、
前記撮像手段から出力された前記被写体の撮像信号から、被写体画像の白部分を抽出し、前記抽出された白部分の色温度を算出する色温度算出手段と、
前記色温度算出手段が算出した前記被写体画像の色温度と各照明光源から受信された前記色温度情報を比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果に基づいて、前記複数の照明光源のうち前記被写体画像への影響度合いが高い照明光源を特定し、前記特定照明光源から送信された色温度情報に基づいて前記補助光手段の補助光照射を制御する制御手段を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項11】
前記制御手段は、前記比較手段の比較結果が前記被写体画像の色温度と一致する色温度情報を送信した照明光源を前記被写体画像への影響度合いが高い照明光源として特定して前記特定された照明光源から送信された色温度情報に基づく色温度の制御情報を前記補助光手段に出力し、前記被写体画像の色温度と一致する照明光源の色温度情報がないときは、前記撮像装置に予め設定されている色温度の制御情報を前記補助光手段に出力することを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
【請求項12】
前記色温度算出手段は、前記撮像信号を予め設定されているサイズのブロックに分割して前記被写体画像の白部分を含むブロックを抽出し、抽出されたブロックのRGB比率に基づいて被写体画像の色温度を算出することを特徴とする請求項10または11に記載の撮像装置。
【請求項13】
前記照明光源から送信された色温度情報は近接通信データであり、前記受信手段は前記近接通信データを受信することを特徴とする請求項10乃至12のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項14】
撮像装置のパンニング動作またはチルト動作を検出する検出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記検出手段よる検出の結果に基づいて前記撮像装置がパンニング動作またはチルト動作をしているかどうかを判定し、前記撮像装置がパンニング動作またはチルト動作をしていると判定したときは、前記比較手段の比較結果に基づく照明光源の特定を停止することを特徴とする請求項10乃至13のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項15】
前記制御手段は前記撮像装置の露出制御情報を取得して現在の露出状態を判定し、前記現在の露出状態が適正であると判定したときは前記特定照明光源の色温度情報に基づく前記補助光手段の補助光照射の制御を行なわないことを特徴とする請求項10乃至14のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項16】
被写体を撮像するための撮像手段および前記被写体を補助光を照射する補助光手段を有する撮像装置の制御方法において、
照明光源から送信される色温度情報を受信する受信ステップと、
前記撮像手段から出力された前記被写体の撮像信号から、被写体画像の白部分を抽出し、前記抽出された白部分の色温度を算出する色温度算出ステップと、
前記色温度算出ステップで算出した前記被写体画像の色温度と各照明光源から受信された前記色温度情報を比較する比較ステップと、
前記比較ステップでの比較の結果に基づいて、前記複数の照明光源のうち前記被写体画像への影響度合いが高い照明光源を特定し、前記特定照明光源から送信された色温度情報に基づいて前記補助光手段の補助光照射を制御する制御ステップを備えることを特徴とする制御方法。
【請求項17】
コンピュータを、
被写体を撮像するための撮像手段および前記被写体を補助光を照射する補助光手段を有する撮像装置の制御方法において、
照明光源から送信される色温度情報を受信する受信手段と、
前記撮像手段から出力された前記被写体の撮像信号から、被写体画像の白部分を抽出し、前記抽出された白部分の色温度を算出する色温度算出手段と、
前記色温度算出手段が算出した前記被写体画像の色温度と各照明光源から受信された前記色温度情報を比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果に基づいて、前記複数の照明光源のうち前記被写体画像への影響度合いが高い照明光源を特定し、前記特定照明光源から送信された色温度情報に基づいて前記補助光手段の補助光照射を制御する制御手段として機能させるプログラム。
【請求項18】
請求項17のプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
【請求項19】
コンピュータを、請求項10乃至15のいずれか一項に記載された撮像装置の各手段として機能させるプログラム。

【図1】
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【図2(B)】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図2(A)】
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【公開番号】特開2013−17083(P2013−17083A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−149183(P2011−149183)
【出願日】平成23年7月5日(2011.7.5)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】