説明

撮影装置および撮影方法

【課題】手ぶれ補正レンズに頼ることなしに被写体上の点光源を用いて背景に模様を描くことができる撮影装置、その撮影装置に搭載される撮影方法を提供する。
【解決手段】デコレーションモードが設定されている場合には、フラッシュオンのフラッシュ撮影画像とフラッシュオフの外光撮影画像との2枚を得て(ステップS312)、外光撮影画像中の任意の1点が所定の模様上の互いに異なる各一点となるように複数枚の外光撮影画像を生成し重ね合せる(ステップS315)。更にフラッシュ撮影画像を重ね合せて背景に模様のある画像を得る(ステップS316) 。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像部を備え、その撮像部上に被写体像を形成して画像信号を生成する撮影装置、その撮影装置に搭載される撮影方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、ファンタジーナイトモードと呼ばれるモードが搭載されたデジタルカメラが発売された(非特許文献1参照)。このファンタジーナイトモードというのは、夜景撮影時に手ぶれ補正機構の中の補正レンズを動かしながら連写を行なって背景にある点光源(電灯等)が所定の模様上の互いに異なる各1点となるように位置をずらした複数の撮影画像を得てそれら複数枚の撮影画像を重ね合わせることにより背景に星印などの模様を描かせるモードである。このファンタジーナイトモードを用いると、例えば主要被写体が人物であるときには人物を被写体の中央に置いて背景に星印等の模様を描かせることができる。
【0003】
しかしながら、上記手法による模様描画は、手ぶれ補正機構が搭載されているカメラでなければ実現できない。また模様サイズは手ぶれ補正レンズの移動範囲により上限が定められてしまい、自由度が低い。
【非特許文献1】インターネット<URL;http://dc.watch.impress.co.jp/cda/compact/2007/05/17/6128.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記欠点を解決し、手ぶれ補正レンズに頼ることなしに被写体上の点光源を用いて背景に模様を描くことができる撮影装置、およびその撮影装置に搭載される撮影方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成する本発明の撮影装置は、
被写体に向けて閃光を発光するフラッシュと、
撮影操作を受け撮影を行なって撮影画像を生成する撮影手段と、
上記撮影手段により生成された撮影画像に画像処理を施す画像処理手段と、
デコレーションモードを含む複数の撮影モードの中から所望の撮影モードを選択するモード選択手段と、
上記モード選択手段によりデコレーションモードが選択されている場合に、撮影操作を受けて上記撮影手段に複数枚の画像を撮影させるとともに、上記フラッシュに、上記複数枚の画像のうちのいずれか1枚の画像の撮影に同期してフラッシュ光を発光させることにより、フラッシュ光の発光を伴わない1枚以上の外光撮影画像とフラッシュ光の発光を伴った1枚のフラッシュ撮影画像を生成させ、さらに上記画像処理手段に、上記外光撮影画像に基づいて、被写体上の任意の一点が所定の模様上の互いに異なる各1点となるように位置をずらした複数枚の外光撮影画像を生成させて重ね合わさせるとともに、さらに上記フラッシュ撮影画像を重ね合わさせることにより1枚の画像を生成させるデコレーションモード制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
上記本発明の撮影装置によれば、上記デコレーションモードが設定されているときには上記デコレーション制御手段の制御の下に、撮影操作を受けて上記撮影手段によって連写により複数枚の撮影画像が撮影されるとともに、上記フラッシュに、その複数枚の撮影画像のうちのいずれか1枚の撮影画像に同期してフラッシュ光が発光され撮影が行なわれる。その後上記重ね合わせ手段によって、まず上記複数枚の撮影画像のうちのフラッシュ光の発光なしの撮影により得られた複数枚の外光撮影画像が、被写体上の任意の一点(点光源)が所定の模様上の互いに異なる各1点となるようにずらして重ね合わされ、さらにフラッシュ光の発光を伴うフラッシュ撮影画像が重ね合わされてデコレーションモード指定の、背景に模様のある画像が生成される。
【0007】
例えば夜景撮影時に主要被写体が人物であるとするとその人物がフラッシュ撮影により鮮明に撮影され、さらにそのフラッシュの発光を伴わない複数枚の外光撮影画像に基づいて外光撮影画像中の任意の1点(つまり点光源)が所定の模様上の互いに異なる各1点となるように重ね合わされることによりデコレーションモード指定の画像が生成される。
【0008】
その結果、いままでのように手ぶれ補正レンズに頼ることなしに、あるいは手ぶれ補正レンズを備えている撮影装置であっても、前述のファンタジーナイトモードを使って得られた画像とほぼ同じ内容の画像が得られる。
【0009】
ここで、上記デコレーションモード制御手段は、デコレーションモードにおける撮影指示があった場合に、1枚の外光撮影画像と1枚のフラッシュ撮影画像を生成させ、その1枚の外光撮影画像を、被写体上の任意の一点が所定の模様上の互いに異なる各1点となるようにずらすことにより複数枚の外光撮影画像を生成させるものであっても良い。
【0010】
つまり、複数枚の外光撮影画像を得なくても1枚の外光撮影画像があれば、その1枚の外光撮影画像中の点光源をずらしながら模様を、上記画像処理手段に描かせることは容易であるので、1枚の外光撮影画像と1枚のフラッシュ撮影画像との2枚の画像を得る構成にしても良い。
【0011】
また上記デコレーションモード制御手段は、デコレーションモードにおける撮影指示があった場合に、複数枚の外光撮影画像と1枚のフラッシュ光撮影画像を生成させ、その複数枚の外光撮影画像相互の位置ずれを一旦補正した上で、その複数枚の外光撮影画像を、その複数枚の外光撮影画像それぞれが被写体上の任意の一点が所定の模様上の互いに異なる各点を分担するようにずらすものであると尚良い。
【0012】
そうすると、手ぶれ補正が好適に行なわれるとともにデコレーションモード指定の、背景に模様のある画像が生成される。
【0013】
ここで、手ブレ補正を行なうにあたっては、複数枚の撮影画像間の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段を備え、
上記デコレーションモード制御手段は、上記複数枚の外光撮影画像相互の位置ずれを補正するにあたり、上記動きベクトル検出手段に、その複数枚の外光撮影画像間の動きベクトルを検出させ、検出させた動きベクトルに基づいてその複数枚の外光撮影画像の位置ずれを補正するものであっても良く、
当該撮影装置の動きを検出する角速度を検出手段を備え、
上記デコレーションモード制御手段は、上記複数枚の外光撮影画像相互の位置ずれを補正するにあたり、上記角速度検出手段により検出された、その複数枚の外光撮影画像の撮影時の角速度に基づいてその複数枚の外光撮影画像の位置ずれを補正するものであっても良い。
【0014】
また、撮影画像中の顔の存在を検出する顔検出手段を備え、
上記デコレーションモード制御手段は、上記顔検出手段に撮影指示前のプレ撮影画像における顔の存在を検出させ、そのプレ撮影画像中に顔が不存在であったときは、デコレーションモードが選択されている場合であっても、撮影指示が合った場合に、上記撮影手段に1枚の撮影画像を生成させるものであると良く、
撮影画像中の点光源の存在を検出する点光源検出手段を備え、
上記デコレーションモード制御手段は、上記点光源検出手段に撮影指示前のプレ撮影画像における点光源の存在を検出させ、そのプレ撮影画像中に点光源が不存在であったときは、デコレーションモードが選択されている場合であっても、撮影指示が合った場合に上記撮影手段に1枚の撮影画像を生成させるものであると尚良い。
【0015】
上記顔検出手段で顔が検出されない場合には風景撮影であるとしてデコレーションモードが指定されていても通常撮影が行なわれる様にしておくと良く、また被写体中に点光源(例えば電灯やネオン等)がない場合には点光源を使って模様を描くことが出来ないので、デコレーションモードが指定されていても通常撮影が行なわれる様にしておくと良い。
【0016】
また、撮影画像中の顔の存在および存在する場合の顔の大きさを検出する顔検出手段を備え、上記デコレーションモード制御手段は、上記画像処理手段に、上記外光撮影画像に基づいて、上記顔検出手段で検出された顔の大きな寸法の顔であるほど被写体上の任意の一点が寸法の大きな模様上の各1点となるように位置をずらした複数枚の外光撮影画像を生成させるものであると良い。
【0017】
上記顔検出手段で検出された顔が大きい場合には、背景により大きな模様を描く様にしておくと、全体的にバランスの良い画像になる。
【0018】
また、上記本発明の撮影装置に搭載される、上記目的を達成する本発明の撮影方法は、
撮影操作を受けて撮影画像を生成する撮影装置における撮影方法であって、
撮影操作を受けて複数回の撮影を行ない複数枚の撮影画像を生成するとともに、その複数枚の撮影画像のうちのいずれか1枚の撮影画像の撮影に同期してフラッシュ光を発光することにより、フラッシュ光の発光を伴わない1枚以上の外光撮影画像とフラッシュ光の発光を伴ったフラッシュ撮影画像とを生成する撮影ステップと、
上記撮影ステップで得られた外光撮影画像とフラッシュ撮影画像のうちの外光撮影画像に基づいて、被写体上の任意の一点が所定の模様上の互いに異なる一点となるように位置をずらした複数枚の外光撮影画像を生成する画像ずらしステップと、
上記画像ずらしステップで生成された位置がずれた複数枚の外光撮影画像を重ね合わせるとともに、さらに上記フラッシュ撮影画像を重ね合せることにより1枚の画像を生成する画像重ね合わせステップとを有することを特徴とする。
【0019】
ここで、上記撮影ステップは、撮影指示を受けて1枚の外光撮影画像と1枚のフラッシュ撮影画像を生成するステップであり、
上記画像ずらしステップは、上記撮影ステップで得られた1枚の外光撮影画像を、被写体上の任意の一点が所定の模様上の互いに異なる各1点となるようにずらすことにより複数枚の外光撮影画像を生成させるステップであることが好ましい。
【0020】
また、上記撮影ステップは、撮影指示を受けて複数枚の外光撮影画像を1枚のフラッシュ光撮影画像を生成するステップであり、
上記画像ずらしステップは、上記撮影ステップで得られた複数枚の外光撮影画像相互の位置ずれを一旦補正した上でその複数枚の外光撮影画像それぞれが被写体上の任意の一点が所定の枚数上の互いに異なる各点を分担するようにその複数枚の外光撮影画像をずらすステップであることが好ましい。
【0021】
また、上記画像ずらしステップは、上記複数枚の外光撮影画像相互の位置ずれを補正するにあたり、その複数枚の外光撮影画像間の動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルに基づいてその複数枚の外光撮影画像の位置ずれを補正するステップであっても良く、
上記画像ずらしステップは、上記複数枚の外光撮影画像相互の位置ずれを補正するにあたり、その複数枚の外光撮影画像を撮影したときの複数枚の撮影画像の間の角速度情報を取得しその角速度情報に基づいてその複数枚の外光撮影画像の位置ずれを補正するものであっても良い。
【0022】
さらに、撮影指示前のプレ撮影画像における顔の存在を検出する顔検出ステップを有し、上記撮影ステップは、上記プレ撮影画像中に顔が不存在であったときは、撮影指示を受けて1枚の撮影画像を生成するステップであると尚良く、
撮影指示前のプレ撮影画像における点光源の存在を検出する点光源検出ステップを有し、そのプレ撮影画像おける点光源が不存在であったときは、撮影指示を受けて1枚の撮影画像を生成するステップであると尚良い。
【0023】
また、上記撮影ステップで得られた撮影画像中に顔が存在する場合の該顔の大きさを検出する顔寸法検出ステップを有し、
上記画像ずらしステップは、上記撮影ステップで得られた外光撮影画像に基づいて、被写体上の任意の一点が寸法の大きな模様上の各1点となるように位置をずらした複数枚の外光撮影画像を生成するステップであることが好ましい。
【発明の効果】
【0024】
以上、説明したように、手ぶれ補正レンズに頼ることなしに被写体上の点光源を用いて背景に模様を描くことができる撮影装置、その撮影装置に搭載される撮影方法が実現する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0026】
図1は、本発明の撮影装置の一実施形態であるデジタルカメラを示す図である。
【0027】
図1には本発明の一実施形態であるデジタルカメラ100の斜視図が示されている。図1(a)には正面上方から見た斜視図が示されており、図1(b)には背面上方から見た斜視図が示されている。
【0028】
図1(a)に示すように、本実施形態のデジタルカメラ100のボディ中央には光学レンズ系1701を内蔵するレンズ鏡胴170が備えられており、そのレンズ鏡胴170の上方にはファインダ105が備えられている。またそのファインダ105の脇には撮影補助光発光窓161が備えられている。本実施形態のデジタルカメラにはこの撮影補助光発光窓161を通して閃光を被写体に向けて発光するフラッシュが内部に備えられている。なお本実施形態のデジタルカメラにはデコレーションモードという撮影モードが搭載されており、このデコレーションモードが設定されると、フラッシュ光の発光を伴った1枚のフラッシュ撮影画像とフラッシュ光の発光を伴わない1枚の外光撮影画像とが撮影され、後述する画像処理回路で、外光撮影画像に基づいて、被写体上の任意の一点が所定の模様上の互いに異なる各1点となるように位置をずらした複数の外光撮影画像が生成されて重ね合わせが行なわれるとともに、上記フラッシュ撮影画像がさらに重ね合わされてデコレーションモード指定の背景に模様のある画像が生成される構成になっている。
【0029】
また、図1(b)に示すように本実施形態のデジタルカメラ100の背面および上面にはユーザがこのデジタルカメラ100を使用するときにいろいろな操作を行うための操作子群101が備えられている。
【0030】
この操作子群101の中にはデジタルカメラ100を作動させるための電源スイッチ101aのほか、十字キー101b、メニュー/OKキー101c、キャンセルキー101d、モードレバー101eなどがある。これらの操作子群101の中のモードレバー101eによっては、再生モードと撮影モードの切替や撮影モードの中でさらに動画モード、静止画モードの切替が行なわれる。上記モードレバー101eが撮影モードに切り替えられた状態にあるときに電源スイッチ101aが投入されるとLCD150上に動画(以降においては撮影レンズが捉えている画像がスルーされてLCD150上に表示されるのでスルー画という)が表示されて、そのスルー画を見ながらシャッタチャンスにレリーズボタン102が押されて被写体の撮影が行なわれる。前述のデコレーションモードのモードの設定にあっては、上記メニュー/OKキー101cと上記十字キー101bのキー操作によりデコレーションモードが選択されることにより設定される。本実施形態においては、本発明にいうモード選択手段の一例が上記メニュー/OKキー101cと上記十字キー101bで構成される。
【0031】
なお、モードレバー101eが再生側に切り替えられた状態にあるときには既撮影画像がLCD150上に再生表示される。また本実施形態のデジタルカメラ100が備えるレリーズボタン102は半押しと全押しの二つの操作態様を有しており、半押しされたときのタイミングで測光と測距との双方が撮影装置内のCPU110によって行なわれてそのCPU110によって測光値に応じた絞り径およびシャッタ秒時(電子シャッタやメカニカルシャッタのシャッタ秒時)が設定され、さらに測距された被写体距離に合うピント位置にフォーカスレンズ1701BがCPU110の指示の下にモータドライバ1102の駆動により配置された後、全押し操作に応じて設定されたシャッタ秒時でメカニカルシャッタがCPU110の指示の下にモータドライバ1102によって駆動されるとともに電子シャッタが撮像部120内の撮像素子に設定され撮像部120で露光が行なわれる。なお本実施形態のデジタルカメラが備えるシャッタにはメカニカルシャッタと撮像部が備える電子シャッタとの2つのシャッタがあり、シャッタ秒時が長いときにはメカニカルシャッタが用いられメカニカルシャッタでは駆動することができないくらいまでシャッタ秒時が短くなってきたときには電子シャッタが用いられる。ただし、静止画撮影においてはスミア等が発生する恐れがあるので、なるべくメカニカルシャッタが用いられる。またスルー画においてはメカニカルシャッタが用いられることもあるが主に電子シャッタが用いられる。また以降の説明においては、ファインダ用のスルー画と撮影画像とを区別するために、レリーズボタン102の全押し操作により得られる撮影画像のことをスルー画に対して本画像ということがある。
【0032】
図2は、図1のデジタルカメラ100内部の電気系統の構成ブロック図である。
【0033】
図2を参照してこのデジタルカメラ100の内部の構成および動作を簡単に説明する。
【0034】
図2のデジタルカメラ100には、光学レンズ系1701、TG1101、CPU110、モータドライバー1102、撮像部120、前処理部130、SDRAM161、画像処理回路162、圧縮伸張回路164、LCDドライバ151、メモリカードスロット180、フラッシュ発光部190、顔検出部191が備えられている。なお上記メカニカルシャッタも備えられているが、本発明にはあまり関係ないので省略されている。
【0035】
これら各部の構成を順次に説明する。
【0036】
まず、光学レンズ系1701は、例えば複数枚の光学レンズ(フォーカスレンズ1701Bやズームレンズ1701Aといった光学レンズ等)が組み合わされ構成されている。光学レンズ系1701には、図示しないが光学レンズ系の中にあるズームレンズ1701Aの位置を調節して焦点距離を調節するズーム機構や光学レンズ系の中にあるフォーカスレンズ1701Bの位置を調節してピントを調節するAF(Automatic Focus)調節機構等が含まれている。これらの機構を作動させるにあたっては、CPU110からの指示を受けたモータドライバ1102が各モータZM、FM,IMを動作させることにより各機構を作動させることになる。
【0037】
またCPU内110には、本実施形態のデジタルカメラ100を動作させるためのシステムクロックを発生する発信器が内蔵されており、そのCPU110から前処理部130にシステムクロックに同期した信号が供給されるようになっている。さらに、CPU110からTG111にシステムクロックに同期した制御信号が供給されその制御信号に応じてTG1101から撮像部120に電子シャッタが設定される構成になっている。こうしておくと、システムクロックに同期したタイミングで各部が動作する。
【0038】
上記CPU110には、プログラムを格納するROMが備えられており、例えばユーザの操作に伴って操作部101やレリーズボタン102から供給されてくる情報とそのROMの情報とを用いて各部の動作を制御する制御信号が生成され、生成された制御信号が、TG1101、前処理部130、フラッシュ190等に供給される。このフラッシュ190に供給される制御信号の中には、上記デコレーションモードにおける発光タイミングを示すものもある。
【0039】
また光学レンズ系1701の後方に配備されている絞り調節機構1702は、被写体の撮影において最適な入射光の光束を撮像部に供給することができるように入射光束断面積(すなわち、絞り開口面積)を調節する機構である。この絞り調節機構1113には、前述のモータドライバ1102から駆動信号が供給される。図示はしないが、このときの駆動信号は、CPU110が、撮像部120で光電変換された信号電荷を基にAE(Automatic Exposure:自動露出)処理を行なって算出した絞り・露光時間に基づくものであり、CPU110がTG1101にその絞り・露光時間に応じた制御信号を供給してモータドライバ1102に絞り調節機構1702を駆動させている。
【0040】
また撮像部120には、光電変換する撮像部が備えられており、その撮像部が撮影光学系の光軸に直交するように配置される。その撮像部の入射側には、一体的に個々の光電変換素子に対応して色分解する色フィルタが2次元的に配列されている。タイミング発生部111からのタイミング信号に応じて撮像部で光電変換が行なわれそれらの光電変換によって得られた信号電荷が所定のタイミング信号、例えば電子シャッタのオフタイミングで前処理部130に出力される。本実施形態の撮像部120は、図1のデジタルカメラが撮影モードにセットされると画素数を落としてスルー画用の撮影を開始し、撮影モード中にレリーズボタン102が全押しされるとスルー画用の撮影を中断して記録用の本画像の撮影を行なう。なお詳細は後述するが上記デコレーションモードが指定されているときにはレリーズボタン102が全押し操作されたときの1回の撮影操作で2回の連写が行なわれて後述する画像処理回路162で重ね合わせが行なわれてデコレーションモード指定の本画像が得られる構成になっている。
【0041】
また前処理部130には、CDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング)131、A/D132、ガンマ補正部133が備えられている。CDS131には、クランプ回路とサンプルホールド回路とが備えられており、例えば撮像部120に例えばCCD固体撮像部が用いられた場合には、そのCCD固体撮像部の動作により発生する各種のノイズがタイミング発生部111からのタイミング信号により上記クランプ回路と上記サンプルホールド回路とで取り除かれる。
【0042】
そのノイズが取り除かれた後の信号電荷は、受光光量に対応する正確な色信号(R,G,B)となって後段のA/D132に供給されA/D132で所定の量子化レベルで量子化されデジタル信号に変換される。このときにはタイミング発生部111からのタイミング信号に応じてデジタル信号への変換が行なわれる。
【0043】
さらにガンマ補正部133には、ガンマ補正用のルックアップテーブルが備えられており、そのルックアップテーブルによって、ルックアップテーブルに入力されたデジタル信号に対応してガンマ補正が施されたデジタル信号が出力され、デジタル信号に変換された各色信号がSDRAM161に供給され一旦記憶される。
【0044】
CPU110によって、SDRAM161への書込みが終了したことが検知されたらSDRAM161への書込みが終了したことが画像処理回路162に通知され、画像処理回路162ではその通知を受けてSDRAM161内の画像の読出が開始される。そして画像処理回路162によりYC変換処理等の画像処理が行なわれる。スルー画時の処理にあっては、画像処理回路162で処理された画像がバスBusを経由してLCDドライバ151に供給されLCDドライバ151の駆動によりLCD150上にスルー画像が表示される。
【0045】
このスルー画が表示されているときにレリーズボタン102が押されると、CPU110は、モータドライバー1102に指示して不図示のメカニカルシャッタを駆動させるとともにTG1101に指示して撮像部120に電子シャッタを設定させ電子シャッタのオフタイミングで画像を前処理部130へと出力させる。CPU110は、TG1101に供給した制御信号に同期したタイミングで前処理部130にタイミング信号を供給して前処理部130内の各部に処理を行なわせて本画像を生成させ、SDRAM161へとその画像を導く。
【0046】
こうしてSDRAM161に画像が導かれたら、CPU110によってSDRAM161への書込みが終了したことが画像処理回路162に通知される。そうしたら画像処理回路162によってSDRAM161からの画像の読出が行なわれて画像が全て読み出された後に画像処理が開始される。そして画像処理回路162による画像処理が終了したら画像処理回路によって再びSDRAM161に画像が記憶される。このときにはCPU110によって画像処理回路162の処理が終了したことが画像処理回路162内のフラグ等の書き換わり等により検知され画像処理回路162の処理が終了したことが今度は次のプロセスを担当する圧縮伸張回路164に通知される。この通知により圧縮伸張回路164によってSDRAM161から画像が読み出されて画像の圧縮が行なわれる。そしてこの圧縮の終了がCPU110によって圧縮伸張回路164内のフラグ等の書き換わりにより検知された後にCPU110の制御の下に圧縮情報と圧縮された画像データとが画像ファイルとなってメモリカード181に記録される。なお本実施形態のデジタルカメラには、スルー画中の画像に基づいて撮影直前に顔が被写体中に存在するかどうかを判定するための顔検出部191が備えられている。上記デコレーションモードが指定されたときにはこの顔検出部191によって撮影直前のスルー画からこれから撮影しようとしている被写体中に顔が存在するかどうかが判定され、もしも顔が存在しないと判定された場合にはデコレーションモードが指定されていたとしても、通常撮影が行なわれる構成になっている。
【0047】
図1のデジタルカメラは以上のような構成を持つ。
【0048】
ここで上記課題を達成するために、本実施形態のデジタルカメラ100が備える画像処理回路162が有する重ね合せ機能を用いて画像の重ね合わせを行なうことにより前述のファンタジーナイトモードと同等の画像を得ることを提案している。
【0049】
本実施形態においてはデコレーションモードという撮影モードを搭載して、デコレーションモードが設定されたときにはCPU110がフラッシュ190を制御してフラッシュ発光を伴ったフラッシュ撮影画像とフラッシュ発光を伴わない外光撮影画像との2枚の画像を得て、画像処理回路162に、外光撮影画像に基づいて、被写体上の任意の一点が所定の模様上の互いに異なる各1点となるように位置をずらした複数の外光撮影画像を生成させてそれら複数枚の外光撮影画像の重ね合せを行なわせるとともに、さらにフラッシュ撮影画像の重ね合せを行なわせて1枚の画像を生成させることによって従来のファンタジーナイトモードと同等の画像を得ている。なお本実施形態においては、デコレーションモードが設定されたことを受けて、CPU110が撮影前に画像処理回路162が有する重ね合わせ機能を実行させるためのパラメータセット等を行なっており、撮影時には画像処理回路162がそのパラメータに応じた重ね合わせを実行することによりデコレーションモード指定の画像を生成する構成になっている。本実施形態においては、本発明にいう撮影手段の一例が撮像部120で構成され、デコレーションモード制御手段の一例がCPU110で構成されている。
【0050】
このように画像処理回路162が有する重ね合せ機能を用いて背景に模様のある画像を得ることができるようにすると、ファンタジーナイトモードと同等の画像を得るにあたって手ぶれ補正レンズを使う必要がなくなる。
【0051】
図3は、本発明にいうデコレーションモード制御手段の一例を構成するCPU110、本発明にいう画像処理手段の一例を構成する画像処理回路162が実行する撮影処理の手順を示す図である。
【0052】
ステップS301で、CPU110がAE処理を実行して撮影に必要な露出値を得る。次のステップS302で、CPU110はデコレーションモードであるかどうかを判定する。ステップS302でCPU110がデコレーションモードが設定されていないと判定したら、ステップS303でCPU110はAF処理を実行しモータドライバ1102に指示してフォーカスレンズ1701Bを合焦位置に移動させる。次のステップS304でCPU110はモータドライバ1102に指示して絞り調節機構1702の開口径をステップS301で得た露出値にあう開口になるようにし、TG1101に指示して撮像部120に電子シャッタを設定させて撮像部に露光を開始させる。ステップS305で撮像部120に設定されていた電子シャッタのオフタイミングで前処理部130に画像を出力させ、ステップS306で前処理部130内のA/D133にA/D変換を行わせてSDRAM161に画像を導き記憶させる。次のステップS307でCPU110は、画像処理回路162に、SDRAM161への記憶が終了したとことを通知し、その通知を受けた画像処理回路162がSDRAM161内の画像を読み出し画像処理を開始する。ステップS308でCPU110は、画像処理回路162内のレジスタ等に記憶されているフラグの書き換わり等により画像処理が終了したことを検知したら今度は圧縮伸張回路164にプロセススタート信号を供給する。ステップS308で画像処理回路162が、SDRAM161内の画像を読み出し圧縮処理を行う。次のステップS309でCPU110は、圧縮情報と圧縮された画像データとを画像ファイルとしてメモリカード181に記録してこのフローの処理を終了する。
【0053】
ステップS302でCPU110が、デコレーションモードが設定されていると判定したときにはON側に進んでステップS310でAF処理を実行してステップS311で、撮影直前のスルー画中(本発明にいうプレ撮影画像の一例に相当する)に顔が存在したか、顔が不存在であったかを顔検出部191の検出結果を参照して判定する。ここで顔が不存在であったと判定したらステップS304へジャンプしてステップS304からステップS309の処理を実行してこのフローの処理を終了する。
【0054】
ステップS311で、顔が存在すると判定したら、ステップS312で、1枚をフラッシュ撮影し、もう1枚をフラッシュオフで撮影する。ステップS313で最初にフラッシュ撮影したフラッシュ撮影画像は不図示の記憶部に記憶しておいて、ステップS313で撮影した外光撮影画像を電子シャッタのオフタイミングで前処理部130へと出力させステップS314で前処理部130内のA/D132でデジタル信号に変換させデジタル信号をバスBus側に導いてSDRAM161に外光撮影画像を記憶する。ステップS315で画像処理回路162は、そのSDRAM161内の外光撮影画像を読み出し、CPU110によって予め設定されているパラメータに応じて被写体上の任意の1点(点光源)が所定の模様上の互いに異なる各一点となるように位置をずらした複数の外光撮影画像を生成して重ね合せた後画像処理回路162内の不図示のフレームメモリに記憶する。次のステップS316で、フラッシュ撮影画像を不図示のメモリから前処理部130へと出力させSDRAM161内に記憶させる。さらに画像処理回路162がそのフラッシュ撮影画像を読み出して、上記フレームメモリ内の外光撮影画像にフラッシュ撮影画像を重ね合わせたら、ステップS307からステップS309の処理を行なってこのフローの処理を終了する。
【0055】
CPU110、画像処理回路162、圧縮伸張回路164がそれぞれこのフローの処理を実行すると、背景に模様のある画像が得られる。
【0056】
図4は、画像処理回路が重ね合せを行なうことにより背景に描くことが可能な模様を説明する図である。
【0057】
被写体中に電灯等の点光源があれば、その被写体上の任意の点光源が所定の模様上の互いに異なる各1点となるように位置をずらした複数の外光撮影画像を重ね合せることにより図4(a)に示す様に星型の模様を得たり、図4(b)に示す様に三角型の模様に得たり、図4(c)に示す様にダイヤ型の模様に得たりすることができる。
【0058】
以上、説明したように、手ぶれ補正レンズに頼ることなしに被写体上の点光源を用いて背景に模様を描くことができる撮影装置、その撮影装置に搭載される撮影方法が実現する。
【0059】
上記第1実施形態においては、手ぶれ補正レンズに頼ることなしに画像処理回路162の機能を使ってデコレーションモード指定の画像を生成する構成を説明したが、図1、図2に示すデジタルカメラ100に電子的に手ぶれ補正を行なう手ぶれ補正部を搭載すると、手ぶれを補正することができ、さらにデコレーションモード指定の背景に模様のある画像を得ることができる。
【0060】
図5は、手ぶれ補正部140を備えるデジタルカメラの構成を説明する図である。図6は、図5の手ぶれ補正部140の構成を示す図である。
【0061】
なお外観は図1と同じであるとする。また、図2の構成と手ぶれ補正部140を除いてはほぼ同じ構成であるので、同じ機能を達成する回路には同じ番号台の符号を示してある。
【0062】
図5のデジタルカメラ100には、光学レンズ系1701、タイミング発生部111、システム制御部110、絞り調節機構1702、撮像部120、前処理部130、手ぶれ補正部140、信号処理部160、記録再生部180、フラッシュ190が備えられている。なお上記メカニカルシャッタも備えられているが、本発明にはあまり関係ないので省略されている。本実施形態においては、本発明にいうデコレーションモード制御手段の一例が、システム制御手段110Aで構成され、本発明にいう画像処理手段の一例が信号処理部160で構成されている。
【0063】
図2とほぼ同じ構成であるが、念のために構成をもう一度説明する。
【0064】
まず、光学レンズ系1701は、例えば複数枚の光学レンズ(フォーカスレンズやズームレンズといった光学レンズ等)が組み合わされ構成されている。光学レンズ系1701には、図示しないが光学レンズ系の中にあるズームレンズの位置を調節して焦点距離を調節するズーム機構や光学レンズ系の中にあるフォーカスレンズの位置を調節してピントを調節するAF(Automatic Focus)調節機構等が含まれている。これらの機構を作動させるにあたっては、タイミング発生部111で生成された駆動信号が供給される。
【0065】
タイミング発生部111には、デジタルカメラ100のシステムクロックを発生する発信器が内蔵されており、さらにこのタイミング発生部111には、そのシステムクロックに同期したタイミング信号を生成するタイミング信号生成部とシステムクロックに同期した駆動信号を生成する駆動信号生成部とが備えられている。システム制御部110Aから制御信号が供給されてくると、その制御信号に応じてタイミング信号発生部111が撮像部120や前処理部130、さらにタイミング信号発生部111内の駆動信号生成部にタイミング信号を出力する。タイミング発生部111内の駆動信号生成部ではそのタイミング信号を受けて上記機構や上記フラッシュに駆動信号を出力する。
【0066】
このタイミング発生部111に制御信号を供給するシステム制御部110Aには、例えばCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)とこのデジタルカメラ100の動作手順が書き込まれたROMとが備えられている。システム制御部110では、例えばユーザの操作に伴って操作部101やレリーズボタン102から供給されてくる情報と上記ROMの情報とを用いて各部の動作を制御する制御信号が生成され、生成された制御信号が、タイミング発生部111、前処理部130、手ぶれ補正部140、信号処理部160、記録再生部180、フラッシュ190等に供給される。このフラッシュ190に供給される制御信号は、光量に応じたものであって、その中には連写回数とAE処理に応じた光量に関するものもある。
【0067】
光学レンズ系1701の後方に配備されている絞り調節機構1702は、被写体の撮影において最適な入射光の光束を撮像部に供給することができるように入射光束断面積(すなわち、絞り開口面積)を調節する機構である。この絞り調節機構1702には、前述のタイミング発生部111から駆動信号が供給される。図示はしないが、このときの駆動信号はシステム制御部110Aが、撮像部120で光電変換された信号電荷を基にAE(Automatic Exposure:自動露出)処理を行なって算出した絞り・露光時間に基づくものであり、システム制御部110Aがタイミング発生部111にその絞り・露光時間に応じた制御信号を供給してタイミング発生部111内の駆動信号生成部に駆動信号を生成させている。
【0068】
また撮像部120には、光電変換する撮像部が備えられており、その撮像部が撮影光学系の光軸に直交するように配置される。その撮像部の入射側には、一体的に個々の光電変換素子に対応して色分解する色フィルタが2次元的に配列されている。タイミング発生部111からのタイミング信号に応じて撮像部で光電変換が行なわれそれらの光電変換によって得られた信号電荷が所定のタイミング信号、例えば電子シャッタのオフタイミングで前処理部130に出力される。本実施形態の撮像部は、図1と同様に図5のデジタルカメラが撮影モードにセットされると画素数を落としてスルー画用の撮影を開始し、撮影モード中にレリーズボタン102が全押しされるとスルー画用の撮影を中断して記録用の本画像の撮影を行なう。
【0069】
なお詳細は後述するが図5の撮像部120には高速フレームレートを持つ撮像素子が用いられていて上記デコレーションモードが指定されているときにはレリーズボタン102が全押し操作されたときの1回の撮影操作で高速連写が行なわれて後述する手ぶれ補正部140で重ね合わせが行なわれて手ぶれが補正されるとともに信号処理部160によって複数枚の外光画像それぞれが、被写体上の点光源が所定の模様の互いに異なる各一点となるように位置をずらして重ね合わされ、さらにフラッシュ撮影画像が重ね合わされることによりデコレーションモード指定の、背景に模様のある画像が本画像として得られる構成になっている。このため以降の説明においては、1回の撮影操作で高速連写が行なわれることを説明する際に、高速連写が行なわれて得られた画像のことを連写画像と記載し、さらにその連写画像を、連写回数に応じて1回目の連写画像、2回目の連写画像という風に記載することがある
また図5に示す前処理部130には、CDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング)131、A/D132、ガンマ補正部133が備えられている。CDS131には、クランプ回路とサンプルホールド回路とが備えられており、例えば撮像部120に例えばCCD固体撮像部が用いられた場合には、そのCCD固体撮像部の動作により発生する各種のノイズがタイミング発生部111からのタイミング信号により上記クランプ回路と上記サンプルホールド回路とで取り除かれる。
【0070】
そのノイズが取り除かれた後の信号電荷は、受光光量に対応する正確な色信号(R,G,B)となって後段のA/D132に供給されA/D132で所定の量子化レベルで量子化されデジタル信号に変換される。このときにはタイミング発生部111からのタイミング信号に応じてデジタル信号への変換が行なわれる。
【0071】
さらにガンマ補正部133には、ガンマ補正用のルックアップテーブルが備えられており、そのルックアップテーブルによって、ルックアップテーブルに入力されたデジタル信号に対応してガンマ補正が施されたデジタル信号が出力され、デジタル信号に変換された各色信号が手ぶれ補正部140に供給される。
【0072】
ここで図5を離れて図6を参照して手ぶれ補正部140の構成を説明しておく。
【0073】
図6に示す手ぶれ補正部140には、フレームメモリ141,フレームメモリ部142と、相関演算部143と、アドレスシフト部144と、合成部145とスイッチSW1〜SW3が3つ備えられている。この例ではフレームメモリ141、フレームメモリ部142に、1フレーム分のR、G、Bの各色信号を格納することができるサイズを持ち、繰り返し読み出すことが自在な非破壊タイプのメモリが用いられている。
【0074】
前述した様にLCD150上にスルー画が表示されているときには撮像部120から撮像部の画素数を落として1/30(又は1/60)秒ごとにスルー画を表わす画像信号が出力され前処理部130で前処理が施された後、前処理部130で処理が施された画像が、手ぶれ補正部140を迂回して信号処理部160に供給される。
【0075】
信号処理部160では、スルー画を表わす画像信号に色分離、YC変換処理が行なわれ、色分離、さらにYCC変換処理が行なわれた後の画像信号が不図示の画像表示部に供給され、スルー画がLCD150(図1参照)上に表示される。
【0076】
このスルー画が表示されている最中にレリーズボタン102が操作されると、上記デコレーションモードで合った場合にはシステム制御部110AはAE処理により得たシャッタ速度に基づいて撮影枚数をタイミング発生部111に指示して撮影枚数分のタイミング信号を連続的に供給させることにより撮像部120に高速連写を開始させる。このときには、最後の連写撮影に同期してフラッシュ190に適正光量のフラッシュ光を発光させ高速連写を行なわせる。そして撮像部120から前処理部130に次々と連写画像を出力させ、前処理部130で各回の連写画像ごとにデジタル信号への変換処理等が行なわれたら、手ぶれ補正部140に次々と供給させる。
【0077】
図6に示す手ぶれ補正部140では、次々に供給される連写画像を使って重ね合わせが行なわれて電子的にぶれ補正が行なわれる。まず、1回のレリーズボタン102の操作で行なわれる複数回の連写のうちの1回目と2回目の連写が実施されると、相関演算部143に1回目の連写画像と2回目の連写画像が入力される。
【0078】
このときには、スイッチSW1とスイッチSW2が双方共にa側に切り替えられていて、それらのスイッチSW1,SW2を経由してフレームメモリ141内に記憶されていた1回目の連写画像が相関演算部143とともに、フレームメモリ部142にも供給され記憶される。
【0079】
1回目の連写画像と2回目の連写画像との双方が供給された相関演算部143では、それら2つの画像を用いて手ぶれを表わす動きベクトルが検出される。つまりこの相関演算部143によって本発明にいう動きベクトル検出部の一例が構成される。この相関演算部143で動きベクトルが検出されたら、今度はスイッチSW1とスイッチSW2がシステム制御部110の制御の下に双方共にb側に切り替えられるとともに、その動き検出ベクトルを示す位置データ(例えば座標データx、y)がアドレスシフト部144に供給される。このときにはフレームメモリ141の内容が1回目の連写画像から2回目の連写画像に書き換えられてそのフレームメモリ141内の2回目の連写画像がスイッチSW1の接点bを経由してアドレスシフト部144に供給される。
【0080】
フレームメモリ部142には、1回目の連写画像が記憶されている訳であるから、アドレスシフト部144でそのフレームメモリ部142内の1回目の連写画像の位置にあうように、2回目の連写画像の位置がオフセットされて1回目の連写画像をベースにして2回目の連写画像が加算されることによりぶれが補正され、フレームメモリ部142にぶれが補正された重ね合わせ画像が記憶される。
【0081】
以降においては、このフレームメモリ部142にある1回目の連写画像の位置をベースにして3回目の連写画像、4回目の連写画像…が相関演算部143に供給されて、双方の画像から動きベクトルが検出され検出された動きベクトルに基づいてぶれ補正が行なわれて重ね合わせにより得られた重ね合わせ画像がフレームメモリ部142に次々に上書きされていく。
【0082】
こうして1回の撮影操作を受けて複数枚の連写により得られた撮影画像どうしの重ね合わせが順次に行なわれていって複数枚全ての画像の重ね合わせが終了したら、システム制御部110からの切替信号によってスイッチSW3が断から接に切り替えられる。
【0083】
そうしたら、そのフレームメモリ部142内の重ね合わせ画像が信号処理部160の画像読出部161Aによって読み出される。図6に示す信号処理部160によって画像が読み出されたら信号処理部160内の色分離部162Aによって画像を構成する各色信号が選択的に振り分けられるとともに、ある画素の色信号がその画素の周囲の画素の色信号によって補間生成され、各色信号が画面ごとのプレーン信号にされて後段のYC変換部163Aに供給される。
【0084】
さらに本実施形態では、色分離部にプレーン信号になった画像上の任意の1点(点光源)が所定の模様上の互いに異なる各1点となるように位置をずらした複数枚の外光撮影画像を生成させると共にそれらを重ね合わせる機能を持たせてあり、デコレーションモードが設定されシステム制御部110Aによってデコレーションモードを表わすパラメータがセットされたときにはセットされたパラメータに応じたずらし量で点光源の重ね合わせが行なわれる構成になっている。
【0085】
YC変換部163では、変換行列によりYCC信号が生成され、YCC信号が画像圧縮部164に供給され圧縮伸張回路164でYCC信号が圧縮され圧縮されたYCC信号と圧縮情報とからなる画像ファイルが記録再生部180によって記録媒体181に記録される。なおこの記録再生部180によっては、記録媒体181に記録されている画像が読み出されて画像表示部(不図示)に供給されLCD150上に再生画像の表示も行なわれる。
【0086】
この様な構成にすると、デコレーションモードが設定されたときには手ぶれ補正部140で手ぶれが好適に補正されるとともに、信号処理部160内の色分離部162Aで生成されたプレーン信号が被写体上の1点(点光源)が所定の模様上の一点となるように位置をずらして重ね合わされてデコレーションモード指定の、背景に模様のある画像が生成される。
【0087】
ここでデコレーションモード制御手段の一例を構成するシステム制御部110と、本発明にいう画像処理手段の一例を構成する信号処理部160が実行する撮影処理の手順を説明する。
【0088】
図7は、システム制御部110と信号処理部160が連携して実行する撮影処理の手順を示すフローチャートである。
【0089】
図7中のステップS312Aの処理で複数枚の外光撮影画像が得られることと、ステップS315Aの処理でその複数枚の外光撮影画像を使って手ぶれ補正が行なわれるとともに所定の模様上の互いに異なる1点となるように外光撮影画像の重ね合わせが行なわれること以外は、図3のフローの処理とほぼ同じである。
【0090】
上記第2実施形態の構成にすると、手ぶれが好適に補正されるとともにデコレーションモード指定の、背景に模様のある画像が得られる。
【0091】
また第2実施形態では、手ぶれ補正を行なうにあたって、手ぶれ補正部140内の動きベクトル検出部(相関演算部143)でぶれ量を検出する構成を示したが、角速度検出部例えばジャイロセンサSENを設けてぶれ量を検出して手ぶれ補正を行なう構成にしても良い。
【0092】
図8は、角速度検出部J1を設けた場合の例である。
【0093】
この様な構成にすると、角速度検出部J1の角速度の検出結果に応じて手ぶれがより正確に補正される。
【0094】
図9は、図8の構成を持つデジタルカメラの場合の撮影処理を説明する図である。
【0095】
ステップS315Bの処理が角速度検出部J1の検出結果に応じて行なわれる以外は、図7の処理と同じである。この様な構成にしても良い。
【0096】
ところで、デコレーションモードによって背景に模様を施す場合には、主要被写体の占有面積に応じて、主要被写体の背景に描く模様の大きさを変えることができるようにしておくと、画像全体のバランスが良くなる。
【0097】
図10は、顔検出部191で顔のサイズを検出させ顔のサイズに応じて模様の大きさを変更する構成にした場合の撮影処理を説明するフローチャートである。なお、図10の処理を実行するデジタルカメラは、図1〜図3のデジタルカメラであるとする。
【0098】
図10では、図3のフロー中のステップS315が、ステップS315Cの処理に変更されている。
【0099】
ステップS315CでCPU110は、スルー画中の顔検出部191で検出された顔のサイズの結果に応じて、画像処理回路162にその顔のサイズに応じたパラメータをセットすることで画像処理回路162に顔のサイズに応じた模様を描かせるようにしている。
【0100】
このようにすると全体の画像のバランスが良くなる。
【0101】
図11は、図10のフローを実行した場合の画像例を示す図である。
【0102】
図11(a)に示す様に主要被写体である人物が小さい場合には、模様を小さくし、図11(b)に示す様に主要被写体が大きい場合には模様を大きくすると、全体のバランスが良くなる。この様な構成にしても良い。
【0103】
また、前述のフローにもあるように被写体中に人が存在しない場合には通常撮影を行なうようにしておいた方が良い。さらに被写体中に点光源(電灯等)がない場合には模様を描くことができないので、通常撮影を行なう構成にしておいた方が良い。
【0104】
図12は、被写体中に点光源が存在するかどうかを判定して点光源が存在しない場合には通常撮影を行なう構成にした場合の撮影処理を説明するフローチャートである。
【0105】
点光源検出の判断ステップS3115が付加されている。本実施形態においては、点光源を検出するにあたってCPU110がAE機能を有することを利用して、数画素の単位ごとに所定の輝度以上の部分が突出してあるがどうかを判定し、その部分があると判定した場合にはその部分を点光源とみなす処理を行なっている。
【0106】
このようにすると、デコレーションモードにおける画像の作成の失敗がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の撮影装置の一実施形態であるデジタルカメラを示す図である。
【図2】図1のデジタルカメラ100内部の電気系統の構成ブロック図である。
【図3】CPU110、画像処理回路162が実行する撮影処理の手順を示す図である。
【図4】画像処理回路が重ね合せを行なうことにより背景に描くことが可能な模様を説明する図である。
【図5】手ぶれ補正部140を備えるデジタルカメラの構成を説明する図である。
【図6】図6は、図5の手ぶれ補正部140の構成を示す図である。
【図7】システム制御部110と信号処理部160が連携して実行する撮影処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】手ブレ補正部の動きベクトル検出部の検出結果を用いずに角速度検出部を設けた場合の例である。
【図9】図8の構成のデジタルカメラの撮影処理を説明する図である。
【図10】顔検出部から顔のサイズの検出結果に応じて模様の大きさを変更する構成にした場合の撮影処理を説明するフローチャートである。
【図11】図10のフローを実行した場合の画像例を示す図である。
【図12】被写体中に点光源が存在するかどうかを判定して点光源が存在しない場合には通常撮影を行なう構成にした場合の撮影処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0108】
100 デジタルカメラ
101 操作子群
102 レリーズボタン
105 ファインダ
110 CPU
110A システム制御部
1101 TG
111 タイミング発生部
120 撮像部
130 前処理部
140 手ぶれ補正部
150 LCD
160 信号処理部
161 SDRAM
161A 画像読出部
162 画像処理回路
162A 色分離部
163A YC変換部
164 圧縮伸張回路
164A 画像圧縮部
170 レンズ鏡胴
1701 レンズ光学系
1702 絞り調節機構
180 記録再生部(メモリカードスロット)
181 記録媒体
190 フラッシュ
191 顔検出部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体に向けて閃光を発光するフラッシュと、
撮影操作を受け撮影を行なって撮影画像を生成する撮影手段と、
前記撮影手段により生成された撮影画像に画像処理を施す画像処理手段と、
デコレーションモードを含む複数の撮影モードの中から所望の撮影モードを選択するモード選択手段と、
前記モード選択手段によりデコレーションモードが選択されている場合に、撮影操作を受けて前記撮影手段に複数枚の画像を撮影させるとともに、前記フラッシュに、前記複数枚の画像のうちのいずれか1枚の画像の撮影に同期してフラッシュ光を発光させることにより、フラッシュ光の発光を伴わない1枚以上の外光撮影画像とフラッシュ光の発光を伴った1枚のフラッシュ撮影画像を生成させ、さらに前記画像処理手段に、前記外光撮影画像に基づいて、被写体上の任意の一点が所定の模様上の互いに異なる各1点となるように位置をずらした複数の外光撮影画像を生成させて重ね合わさせるとともに、さらに前記フラッシュ撮影画像を重ね合わさせることにより1枚の画像を生成させるデコレーションモード制御手段とを備えたことを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
前記デコレーションモード制御手段は、デコレーションモードにおける撮影指示があった場合に、1枚の外光撮影画像と1枚のフラッシュ撮影画像を生成させ、該1枚の外光撮影画像を、被写体上の任意の一点が所定の模様上の互いに異なる各1点となるようにずらすことにより、複数枚の外光撮影画像を生成させるものであることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
【請求項3】
前記デコレーションモード制御手段は、デコレーションモードにおける撮影指示があった場合に、複数枚の外光撮影画像と1枚のフラッシュ光撮影画像を生成させ、該複数枚の外光撮影画像相互の位置ずれを一旦補正した上で、該複数枚の外光撮影画像を、該複数枚の外光撮影画像それぞれが被写体上の任意の一点が所定の模様上の互いに異なる各点を分担するようにずらすものであることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
【請求項4】
複数枚の撮影画像間の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段を備え、
前記デコレーションモード制御手段は、前記複数枚の外光撮影画像相互の位置ずれを補正するにあたり、前記動きベクトル検出手段に、該複数枚の外光撮影画像間の動きベクトルを検出させ、検出させた動きベクトルに基づいて該複数枚の外光撮影画像の位置ずれを補正するものであることを特徴とする請求項3記載の撮影装置。
【請求項5】
当該撮影装置の動きの角速度を検出する角速度検出手段を備え、
前記デコレーションモード制御手段は、前記複数枚の外光撮影画像相互の位置ずれを補正するにあたり、前記角速度検出手段により検出された、該複数枚の外光撮影画像の撮影時の角速度に基づいて該複数枚の外光撮影画像の位置ずれを補正するものであることを特徴とする請求項3記載の撮影装置。
【請求項6】
撮影画像中の顔の存在を検出する顔検出手段を備え、
前記デコレーションモード制御手段は、前記顔検出手段に撮影指示前のプレ撮影画像における顔の存在を検出させ、該プレ撮影画像中に顔が不存在であったときは、デコレーションモードが選択されている場合であっても、撮影指示が合った場合に、前記撮影手段に1枚の撮影画像を生成させるものであることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1項記載の撮影装置。
【請求項7】
撮影画像中の点光源の存在を検出する点光源検出手段を備え、
前記デコレーションモード制御手段は、前記点光源検出手段に撮影指示前のプレ撮影画像における点光源の存在を検出させ、該プレ撮影画像中に点光源が不存在であったときは、デコレーションモードが選択されている場合であっても、撮影指示があった場合に前記撮影手段に1枚の撮影画像を生成させるものであることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1項記載の撮影装置。
【請求項8】
撮影画像中の顔の存在および存在する場合の顔の大きさを検出する顔検出手段を備え、 前記デコレーションモード制御手段は、前記画像処理手段に、前記外光撮影画像に基づいて、前記顔検出手段で検出された顔が大きな寸法の顔であるほど、被写体上の任意の一点が寸法の大きな模様上の各1点となるように位置をずらした複数枚の外光撮影画像を生成させるものであることを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1項記載の撮影装置。
【請求項9】
撮影操作を受けて撮影画像を生成する撮影装置における撮影方法であって、
撮影操作を受けて複数回の撮影を行ない複数枚の撮影画像を生成するとともに、該複数枚の撮影画像のうちのいずれか1枚の撮影画像の撮影に同期してフラッシュ光を発光することにより、フラッシュ光の発光を伴わない1枚以上の外光撮影画像とフラッシュ光の発光を伴った1枚のフラッシュ撮影画像とを生成する撮影ステップと、
前記撮影ステップで得られた外光撮影画像とフラッシュ撮影画像のうちの外光撮影画像に基づいて、被写体上の任意の一点が所定の模様上の互いに異なる一点となるように位置をずらした複数枚の外光撮影画像を生成する画像ずらしステップと、
前記画像ずらしステップで生成された、位置がずれた複数枚の外光撮影画像を重ね合わせるとともに、さらに前記フラッシュ撮影画像を重ね合せることにより1枚の画像を生成する画像重ね合わせステップとを有することを特徴とする撮影方法。
【請求項10】
前記撮影ステップは、撮影指示を受けて1枚の外光撮影画像と1枚のフラッシュ撮影画像を生成するステップであり、
前記画像ずらしステップは、前記撮影ステップで得られた1枚の外光撮影画像を、被写体上の任意の一点が所定の模様上の互いに異なる各1点となるようにずらすことにより、複数枚の外光撮影画像を生成させるステップであることを特徴とする請求項9記載の撮影方法。
【請求項11】
前記撮影ステップは、撮影指示を受けて複数枚の外光撮影画像と1枚のフラッシュ光撮影画像を生成するステップであり、
前記画像ずらしステップは、前記撮影ステップで得られた複数枚の外光撮影画像相互の位置ずれを一旦補正した上で、該複数枚の外光撮影画像を、該複数枚の外光撮影画像それぞれが被写体上の任意の一点が所定の模様上の互いに異なる各点を分担するようにずらすステップであることを特徴とする請求項9記載の撮影方法。
【請求項12】
前記画像ずらしステップは、前記複数枚の外光撮影画像相互の位置ずれを補正するにあたり、該複数枚の外光撮影画像間の動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルに基づいて該複数枚の外光撮影画像の位置ずれを補正するステップであることを特徴とする請求項11記載の撮影方法。
【請求項13】
前記画像ずらしステップは、前記複数枚の外光撮影画像相互の位置ずれを補正するにあたり、該複数枚の外光撮影画像の撮影時の複数の撮影時刻の間の角速度情報を取得し、該角速度情報に基づいて該複数枚の外光撮影画像の位置ずれを補正するものであることを特徴とする請求項11記載の撮影方法。
【請求項14】
撮影指示前のプレ撮影画像における顔の存在を検出する顔検出ステップを有し、前記撮影ステップは、前記プレ撮影画像中に顔が不存在であったときは、撮影指示を受けて1枚の撮影画像を生成するステップであることを特徴とする請求項9から13のうちのいずれか1項記載の撮影方法。
【請求項15】
撮影指示前のプレ撮影画像における点光源の存在を検出する点光源検出ステップを有し、前記撮影ステップは、該プレ撮影画像おける点光源が不存在であったときは、撮影指示を受けて1枚の撮影画像を生成するステップであることを特徴とする請求項9から13のうちのいずれか1項記載の撮影方法。
【請求項16】
前記撮影ステップで得られた撮影画像中に顔が存在する場合の該顔の大きさを検出する顔寸法検出ステップを有し、
前記画像ずらしステップは、撮影ステップで得られた外光撮影画像に基づいて、前記顔寸法検出ステップで検出された顔が寸法の大きな顔であるほど、被写体上の任意の一点が寸法の大きな模様上の各1点となるように、位置をずらした複数枚の外光撮影画像を生成するステップであることを特徴とする請求項9から13のうちのいずれか1項記載の撮影方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−49705(P2009−49705A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−213891(P2007−213891)
【出願日】平成19年8月20日(2007.8.20)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】