撮影装置
【課題】撮影状況を直感的に把握し易くする撮影装置を提供することを目的とする。
【解決手段】撮影の指示操作に従って撮像部により撮像された被写体の画像が撮影画像として記録部に記録されると共に、撮影時の各種の情報が情報所得・判定部9により取得されて所定の撮影状況に該当するか否か判定される。所定の撮影状況に該当するアイコンの画像が用意されており、撮影画像を表示する場合、その撮影画像の撮影状況に該当するアイコンを合成表示して、撮影状況を直感的に把握し易くする。
【解決手段】撮影の指示操作に従って撮像部により撮像された被写体の画像が撮影画像として記録部に記録されると共に、撮影時の各種の情報が情報所得・判定部9により取得されて所定の撮影状況に該当するか否か判定される。所定の撮影状況に該当するアイコンの画像が用意されており、撮影画像を表示する場合、その撮影画像の撮影状況に該当するアイコンを合成表示して、撮影状況を直感的に把握し易くする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影装置の撮影状況を表すアイコンの画像を撮影画像に表示する撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、種々の機能を備えたデジタルカメラ等の撮影装置が広く普及している。また、表示部に各種の情報を表示する撮影装置も提案されている。
例えば、従来例としての特開2005−260798号公報には、表示部にスルー画像を表示し、その余白部分に撮影済み画像の撮影情報、例えば画像サイズ、シャッター速度、絞り値等や、最近撮影した数駒分の画像の撮影情報を表示することにより、ユーザに有効な情報を提供している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来例においては、撮影済みの撮影画像を鑑賞する場合において、シャッター速度、絞り値の撮影条件における具体的な数値読み取ることにより撮影条件を確認することができるが、撮影した場合の撮影状況を直感的に把握又は把握し易くするものにならない。
換言すると、上記従来例においては、撮影画像を鑑賞して撮影状況を把握しようとした場合、シャッター速度、絞り値等、カメラにより撮影する場合に必須に近い撮影条件の情報が羅列され、暑かった状況で撮影したり、郊外まで出かけて撮影したりしたようにな撮影状況を直感的に把握することが困難である。
このため、鑑賞する場合において、撮影状況を直感的に把握し易くするような画像を表示できるような撮影装置が望まれる。
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、撮影状況を直感的に把握し易くする撮影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の撮像装置は、被写体を撮像する撮像部と、
撮影の指示操作に従って上記撮像部により撮像された画像を撮影画像として記録する記録部と、
上記撮影画像として記録する場合の撮影時における複数種類のセンサ情報を取得し、取得した上記センサ情報が所定の撮影状況に該当するか否かを判定する情報取得・判定部と、
上記所定の撮影状況に対応したアイコンの画像を生成するアイコン生成部と、
上記アイコンの画像を上記撮影画像と合成した合成画像を生成する合成画像生成部と、
を有し、
上記合成画像を表示部によって表示可能にしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、アイコンの画像を表示することにより、撮影状況を直感的に把握し易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は本発明の第1の実施形態の撮影装置としてのカメラの全体構成を示すブロック図。
【図2】図2はカメラの正面側の外観を示す斜視図。
【図3】図3は撮影画像及び撮影画像にアイコンを表示した合成画像を示す図。
【図4】図4は複数の情報から設定される暑さ、寒さを表すアイコンの具体例を示す図。
【図5】図5は自宅からの距離等の情報に応じて設定されるアイコンの具体例を示す図。
【図6】図6は水深、高度等の情報に応じて設定されるアイコンの具体例を示す図。
【図7】図7は町中の騒音等の音声情報に応じて設定されるアイコンの具体例を示す図。
【図8】図8は本実施形態におけるカメラ制御の処理手順を示すフローチャート。
【図9】図9は第1の実施形態の変形例における再生モードでの処理手順を示すフローチャート。
【図10】図10は図9の処理の場合における撮影画像の表示例を示す図。
【図11】図11は図9の処理により図10の撮影画像にアイコンを表示した表示例を示す図。
【図12】図12は本発明の第2の実施形態のカメラの全体構成を示すブロック図。
【図13】図13は本発明の第2の実施形態における再生モードでの処理手順を示すフローチャート。
【図14】図14は図13の処理における撮影画像の表示例を示す図。
【図15】図15は図13の処理により図14の撮影画像にアイコンを表示した表示例を示す図。
【図16】図16は第2の実施形態の第1変形例における再生モードでの処理手順を示すフローチャート。
【図17】図17は図16の処理により撮影画像にアイコンを表示した表示例を示す図。
【図18】図18は第2の実施形態の第2変形例における再生モードでの処理手順を示すフローチャート。
【図19】図19は図18の処理における撮影画像の表示例を示す図。
【図20】図20は図18の処理により撮影画像にアイコンを表示した表示例を示す図。
【図21】図21は第2の実施形態の第3変形例における再生モードでの処理手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように本発明の第1の実施形態の撮影装置としてのカメラ1は、被写体を撮像する撮像部2と、撮像部2により撮像した撮像画像に対して画像処理を行う画像処理部3aを備えた制御部3とを有する。
また、このカメラ1は、画像処理部3aにより撮像画像に対する画像処理して生成された表示用の画像を表示する表示部4と、画像処理部3aにより撮影画像に対して圧縮等の画像処理して生成された撮影画像を記録する記録部5と、操作者(ユーザ)が撮影指示を行うレリーズボタン等を備えた操作部6とを有する。
上記画像処理部3aは、記録部5に記録された撮影画像に対する再生の指示操作がされた場合には、再生の指示操作がされた圧縮された撮影画像を伸張等の画像処理を行い、表示部4に表示する。また、この画像処理部3aは、撮影画像を生成する場合、色調整や、コントラストの補正等の画像処理も行う。
【0008】
また、このカメラ1は、操作部6の他に、ユーザが指などでタッチすることにより、各種の指示操作や選択操作などを行うタッチパネル部7と、ユ−ザにより把持されたカメラ1の撮像又は撮影状態の姿勢を検出する姿勢検出部としての加速度センサ8とを有する。
操作部6による指示操作の信号、タッチパネル部7によるタッチ操作による信号、加速度センサ8による検出信号は、制御部3に入力される。制御部3は、入力された信号に基づいて、対応する制御動作を行う。
また、このカメラ1は、ユーザにより撮影の指示操作がされた撮影時の撮影状況における各種のセンサ情報を取得する各種のセンサからなる情報取得部と、取得した各種のセンサ情報(単に情報と略記)からそれぞれの撮影状況を判定したり、又は所定の撮影状況に該当するか否かを判定する状況判定部との機能を備えた情報取得・判定部9を有する。
【0009】
この情報取得・判定部9は、撮影時におけるカメラ1の位置情報を取得し、取得した位置情報から位置に関する判定(地図上での位置等の判定)を行う位置取得・判定部9aと、音声の情報を取得し、取得した音声情報から音声に関する判定(環境音等の判定)を行う音声取得・判定部9bと、温度の情報を取得し、取得して温度情報から温度に関する判定(所定温度以上に暑いか否か等の判定)を行う温度取得・判定部9cとを有する。
位置取得・判定部9aは、地球上の現在位置を調べるためのグローバル・ポジショニング・システム (Global Positioning System:GPSと略記)を構成するGPS受信機を位置センサとして備えている。このGPS受信機により取得した位置の情報(緯度、経度の情報)から、地名に変換するための地図データベース5a(図面では地図DBと略記)を、例えば記録部5内に備えている。
【0010】
また、この情報取得・判定部9は、撮影時におけるカメラ1の水深又は高度の情報を取得し、取得した水深又は高度の情報から水深又は高度に関する判定を行う水深・高度取得・判定部9dと、撮影時の日時の情報を取得し、取得した日時の情報から日時に関する判定を行う日時取得・判定部9eとを有する。
また、情報取得・判定部9は、取得した各種の情報が、所定の撮影状況に対応する所定条件を満たすか否か、又は所定の撮影条件に該当するか否かの判定を行い、判定結果の情報を制御部3に出力する。
この制御部3は判定結果の情報に基づいて、その所定条件に対応した、所定の撮影状況を直感的に把握(又は認識)し易くするための絵柄を記号化等して表したアイコンの画像を生成するアイコン生成部3bの機能を有する。
【0011】
なお、情報取得・判定部9は、情報取得部と判定部とに分離した構成にしても良いし、例えば判定部の機能を制御部3が行う構成にしても良い。この場合には、情報取得部を構成する各種のセンサにより取得した各種の情報が制御部3内の判定部に入力され、この判定部は、各種の情報が所定の撮影状況に対応した所定条件を満たすか否かを判定する。
上記制御部3は、生成したアイコンの画像(以下、単にアイコンと略記)と、撮影画像とを合成して合成画像を生成する合成画像生成部3cの機能を有する。この合成画像生成部3cにより生成された合成画像は、記録部5に記録されると共に、表示部4で表示することもできる。なお、アイコン生成部3bの機能を合成画像生成部3cが兼ねる構成にしても良いし、アイコン生成部3bが合成画像生成部3cの機能を兼ねる構成にしても良い。
【0012】
なお、アイコン生成部3bは、情報取得・判定部9による判定結果の情報に基づいて、所定条件に対応するアイコンを生成する場合、以下のようにしても良い。
例えば記録部5は、一部の記録領域(格納領域)に予め用意したアイコンを格納したアイコン格納部としてのアイコンデータベース5bを有し、アイコン生成部3bは、所定条件に対応するアイコンを読み出すことにより、所定条件に対応するアイコンを生成するようにしても良い。なお、記録部5の内部にアイコンデータベース5bを形成しないで、例えばアイコン生成部3b内に、アイコン格納部としてのアイコンデータベース5bを設ける構成にしても良い。
アイコン生成部3bが情報取得・判定部9による各種の情報に対応したアイコンを生成する場合、各種の情報毎に、予め登録などして用意されている複数のアイコンから、撮影状況に対応したアイコンを選択することにより、所定の撮影状況又は所望の撮影状況に対応するアイコンを生成又は表示することができるようにしても良い。
【0013】
このようにアイコンデータベース5bを備えた構成にすることにより、アイコン生成部3bは、それぞれの撮影状況又は所定の撮影状況に対応した所定条件に対応したアイコンを選択的に読み出することによって、簡単かつ迅速に、撮影状況に適したアイコンを生成し、(表示部4で表示)することができる。
また、タッチパネル部7からの操作により、アイコンデータベース5bに、新たなアイコンを登録したり、変更したりすることもできる。
なお、以下では所定の撮影状況に対して、対応するアイコンを用意して表示する場合を説明するが、所定の撮影状況に限らず、任意の撮影状況に対応したアイコンを用意して、そのアイコンを表示することができるようにしても良い。
【0014】
また、本実施形態においては、表示部4に表示された合成画像におけるアイコン部分にタッチすることにより、タッチパネル部7は、タッチしたアイコンの位置情報を制御部3に送る。そして、制御部3は、タッチされたアイコンの意味又は内容(アイコンに対応する所定条件や、各種センサで取得した情報の内容など)を表示部4において表示するように制御する。
また、上記制御部3は、撮影画像にローコントラスト(ローコンと略記)の領域としてのローコン領域を検出するローコン検出部3dを有する。
そして、制御部3は、アイコンを生成する場合、ローコン領域に生成したアイコンを配置する。つまり、撮影画像にアイコンを配置して合成画像を生成する場合、撮影画像におけるローコン領域にアイコンを配置して合成画像を生成する。
【0015】
一方、ローコン領域が無い場合には、撮影画像にはアイコンが生成されないことになる。換言すると、本実施形態における制御部3は、ローコン領域の有無により、撮影画像にアイコンを加えて表示する第1の画像表示と、撮影画像にアイコンを表示しない第2の画像表示との切替を行う表示制御部(又は切替制御部)3eの機能を有する。
図2は、カメラ1の外観を示す。カメラ1の略箱形形状のケース11の中央付近には、撮像部2を構成する撮影レンズ2aを取り付けたレンズ鏡筒が配置され、撮影レンズ2aの結像位置に図示しない撮像素子が配置されている。撮影レンズ2aと撮像素子とにより撮像部2が形成される。撮影レンズ2aの斜め上方付近には、フラッシュ撮影するフラッシュ発光装置12が設けてある。
【0016】
また、ケース11の上面には撮影の指示操作を行うレリーズボタン6aが配置されている。なお、カメラ1における背面側には、表示部4を形成する液晶ディスプレイが設けてあり、ユーザは、表示部4に表示される撮像画像を観察して撮影操作等を行う。また、上記タッチパネル部7は、表示部4にタッチセンサを設けて形成されている。
また、本実施形態においては、例えば地図データベース5aには、カメラ1の所有者の住居となる自宅の位置データが、タッチパネル部7等からの入力操作により予め登録することができるようにしてある。また、位置取得・判定部9aは、カメラ1の所有者の自宅の位置データから、カメラ1が、自宅の位置から移動した距離の情報も取得すると共に、距離(の大きさ)に関する判定も行う。
【0017】
本発明に係る撮像装置としてのカメラ1は、被写体を撮像する撮像部2と、撮影の指示操作に従って上記撮像部2により撮像された画像を撮影画像として記録する記録部5と、上記撮影画像として記録する場合の撮影時における複数種類のセンサ情報を取得し、取得した上記センサ情報が所定の撮影状況に該当するか否かを判定する情報取得・判定部9と、上記所定の撮影状況に対応したアイコンの画像を生成するアイコン生成部3bと、上記アイコンの画像を上記撮影画像と合成した合成画像を生成する合成画像生成部3cと、を有し、上記合成画像を表示部4によって表示可能にしたことを特徴とする。
【0018】
このような構成のカメラ1における動作を具体的に説明する。図3における(A)及び(B)は、ユーザが家族で外出した場合に本実施形態のカメラ1で撮影した撮影画像例を示す。
また、図3(C)は、図3(B)の撮影状況における撮影画像の場合に、その撮影状況に対応したアイコンを追加して合成した合成画像例を示す。
図3(A)の撮影画像においては、この撮影画像を鑑賞した場合、晴天の状態で、家族数人が撮影されているため、誰と出かけたか、どんな天気であったかの撮影状況を思い出したり把握することが簡単にできる。しかし、図3(B)のように1人だけの人物しか写っていない撮影画像Iaの場合には、撮影時の状況が分かり難くなる。
【0019】
本実施形態においては、特に図3(B)の場合においては、その撮影画像Iaに対して、図3(C)に示すようにアイコン21a,22cを生成して、合成画像Icとして表示する。また、この合成画像Icを記録部5にも記録する。
アイコン21aは、晴天の撮影状況を表す太陽と、汗をかいた様子を簡略な絵柄に表してアイコン化したものである。従って、ユーザは、このアイコン21aから、暑い撮影状況で撮影したものであることを直感的に把握し易くする。
また、アイコン22cは、旅行カバンの絵柄でアイコン化して表示した例である。ユーザは、このアイコン22cを見ることにより、自宅から外出して旅行した場合の撮影状況であることを直感的に把握し易くする。このように撮影画像には直接、現れない撮影状況を直感的に把握し易くするためのアイコンを表示することにより、ユーザは、撮影状況を直感的に把握し易くなる。
【0020】
図3で示したアイコン21a、22c等は、図4及び図5に示すように各種の情報から、所定の撮影状況に対応する所定条件を満たす(又は該当する)場合に、予め採用するアイコンとして用意されている。換言すると、取得された各種の情報が所定条件を満たす場合に、アイコンとして採用される(図4等では採用アイコンと略記)。そして、これらのアイコンがアイコンデータベース5bに格納されている。
図4では、日時情報から取得される6月〜9月及び11月〜2月の季節情報と、(GPS受信機から取得した)位置情報から判定された北半球と南半球の領域判定情報(GPS情報)と、(温度取得・判定部9cの温度取得部による)温度情報から例えば35°C以上と5°C以下の条件に該当する温度判定結果の場合に、それぞれ暑さ、寒さに対応したアイコン21a、21bが用意されている。なお、アイコン21bは、人が寒さで震えている様子を示すものであり、このアイコン21bを見ることにより、直感的に寒い撮影状況であることを把握し易くする。
【0021】
図4の例では異なる複数種類の情報が、所定の撮影状況に対応する所定条件を満たす場合に、1つのアイコンを生成するようにしている。
また、図5では、自宅からの距離の情報として例えば近距離に相当する第1の距離範囲としての20km〜100kmの範囲と、遠距離に相当する第2の距離範囲としての100km以上を判定すると共に、さらにGPS情報及び地図データベース5aとから市街と郊外とを判定した情報を生成する。
そして、例えば第1の距離範囲における市街と郊外とで異なる旅行ケースとしての旅行カバンとリュックサックのアイコン22a,22bを用意し、第2の距離範囲における市街と郊外とにおいても旅行カバン及び遠方まで出かけたことを示す山のアイコン22c、22dを用意する。
【0022】
なお、地図データベース5aのデータベースの内容が充実している場合には、実際に出かけた位置周辺に特有なマークをアイコン化しても良い。この場合には、アイコン生成部3bがアイコンを生成する場合、アイコンデータベース5bに格納したアイコンから所定条件に対応するアイコンを読み出し、そのアイコンにさらに地図データベース5aから読み出した上記位置周辺に特有のマークを追加する等して加工してアイコンを生成するようにしても良い。
また、図3の撮影画像においては示していないが、水深と高度の情報とから図6に示すように所定条件を満たす場合に、その所定条件に対応したアイコンを採用する。
【0023】
水深・高度取得・判定部9dを構成する図示しない水深センサにより計測される水深の計測結果が0〜10mの範囲と10m以上の範囲を判定し、10m以下の範囲ではスノーケルを表したアイコン23a、10m以上の範囲では深海魚を表したアイコン23bを採用する。
また、水深・高度取得・判定部9dを構成する図示しない高度センサにより計測される高度の計測結果が1000m以上(で3000m未満)の範囲と3000m以上の範囲を判定し、1000m以上の範囲では山と高山植物を表したアイコン23c、3000m以上の範囲では雪で覆われた山頂を表したアイコン23dを採用する。
【0024】
この他に、音声取得・判定部9bにより音声として環境音を取得し、取得した環境音の周波数分析による判定結果に基づいて、町中の場合の環境音(騒音、複数の車の音等)に該当する判定の場合には、図7(A)に示すように町中を絵柄にして表したアイコン24aを採用する。
また、音声取得・判定部9bにより音声を取得し、取得した音声が人が発した音声であると判定した場合には、人をアバター化した図7(B)のアイコン24bを採用しても良い。この場合、撮影画像には写らなかった人をアバター化したアイコン24bを採用しても良い。
次に図8のフローチャートを参照して本実施形態のカメラ1によりカメラ制御の処理手順例を説明する。
【0025】
カメラ1の電源が投入されると、カメラ1の制御部3はカメラ1の各部の動作を制御するカメラ制御の動作を開始する。
最初のステップS1において制御部3は、このカメラ1が撮影モードに設定されているか、又は撮影モードを選択する操作がされているか否かの判定を行う。撮影モードの設定又は選択に該当する場合には、次のステップS2において制御部3は、撮像部2により撮像された撮像画像を表示部4で表示するように制御する。図8ではスルー画像表示と略記。
また、この場合、ステップS3に示すように情報取得・判定部9は、その状況における各種の情報を取得すると共に、取得した各種の情報から状況判定を行う。
【0026】
次のステップS4において制御部3は、ユーザにより撮影操作が行われたか否かの判定を行う。撮影操作が行われた判定結果の場合には、ステップS5に示すように制御部3は、撮影画像等のデータを記録部5に記録する処理を行うように制御する。
そして、ステップS6に示すように制御部3は、撮影時の操作を反映したデータ(撮影反映データ)を撮影画像のデータに付与する。
また、ステップS7に示すように制御部3は、情報取得・判定部9により判定された状況判定のデータを取得し、撮影画像のデータに付与する。また、ステップS8に示すように制御部3は、情報取得・判定部9により取得された時計データ(日時データ)を撮影画像のデータに付与する。
【0027】
また、ステップS9に示すように制御部3は、ステップS6−S8で取得したデータを記録ファイルにファイル化、つまり記録ファイル化して、記録部5に記録する。
なお、ステップS6、S9の撮影反映データを撮影画像のデータに付与して記録ファイル化する代わりに、撮影反映データを撮影画像のデータに関連付けた状態で、記録部5に別々に記録しても良い(ステップS7とS9又はステップS8とS9に関しても同様)。
ステップS9の処理により生成された記録ファイルには、例えばステップS7の処理に基づいて、撮影画像の撮影状況に対応して状況判定のデータから、図4〜図7で説明したように特定のアイコン(採用アイコン)が決定される。このようにして、記録部5には撮影画像のデータと、その撮影画像に関連付けたデータとが記録ファイルとして記録される。
【0028】
この記録ファイルは、撮影画像が記録された記録ファイルのデータベースとなる。ステップS9の処理の後、ステップS1の処理に戻る。
ステップS4において撮影操作がされていない場合には、ステップS10において制御部3は、撮影モードから他のモードに変更するスイッチ操作がされたか否かの判定を行う。
このスイッチ操作が行われない場合には、ステップS1の処理に戻り、スイッチ操作が行われた場合には次のステップS11の処理に移る。
ステップS11において制御部3は、スイッチ操作を反映した制御動作を行った後、ステップS1の処理に戻る。
【0029】
ステップS1において撮影モードでない判定結果の場合には、ステップS12において制御部3は、再生モードの設定か否かの判定を行う。再生モードの設定でない場合には、ステップS1の処理に戻り、再生モードの設定の場合には次のステップS13に進む。
ステップS13において制御部3は、表示部4において記録部5に記録されている撮影画像のファイルを一覧表示する。記録部5に撮影画像が複数枚、ファイル化されている場合には、縮小された縮小画像としてのサムネイル画像により、一覧表示する。
次のステップS14において制御部3は、一覧表示された撮影画像のサムネイル画像に対する選択操作が行われたか否かを判定する。選択操作が一定期間されていないと、ステップS1の処理に戻る。
【0030】
ユーザは、拡大表示して鑑賞しようと思うサムネイル画像がある場合には、そのサムネイル画像を指でタッチして選択する。
選択の操作が行われると、サムネイル画像の縮小表示の状態から選択画像が通常表示のサイズに拡大されて表示部4で表示される。ステップS15に示すように制御部3(のローコン検出部3d)は、この選択画像の背景にローコン領域が有るか否かを判定する。
ローコン領域が有る判定結果の場合には、ステップS16に示すように制御部3は、選択画像の背景にローコン領域の面積から表示可能なアイコン数を決定する。
表示部4の表示サイズにも異存するが、アイコンを表示する表示サイズとして例えば50×50ドット程度の画素数が必要であり、また、カメラ1における表示面では1cm四方位の大きさが必要になる。
【0031】
このため、表示部4の分解能や、面積によって、表示できるアイコン数は異なる。そして、上記ステップS16では、ローコン領域の面積が1cm四方を有する場合に、アイコン数を決定する。なお、選択画像を拡大しない状態でその背景におけるローコン領域の面積から表示可能なアイコン数を決定しても良い。
次のステップS17において制御部3のアイコン生成部3bは、選択画像のローコン領域にアイコンを配置する。そして、ステップS18に示すように制御部3の合成画像生成部3cにより選択画像(撮影画像)にアイコンを合成する。つまり、表示部4において撮影画像にアイコンを加えて合成画像として表示する。この場合の表示例は、図3(C)のようになる。
【0032】
また、次のステップS19に示すように制御部3は、タッチパネル部によりアイコンがタッチされたか否かを判定する。タッチされた場合には、ステップS20に示すように制御部3は、タッチされたアイコンの説明を、所定時間(例えば5秒程度)行うように制御し、所定時間後に説明の表示を終了する。
仮に、アイコンの表示によっても撮影状況が分かりにくい場合には、そのアイコンにタッチする操作を行うことにより、そのアイコンの撮影状況を具体的に説明を行うようにしているので、ユーザに対する利便性を確保することができる。
ステップS19においてタッチされない場合及びステップS20の処理の後、ステップS22に進む。
【0033】
ステップS15においてローコン領域が無い場合には、ステップS21に示すように制御部3は、選択画像のみで拡大表示する制御を行う。このように、ローコン領域が無い場合には、制御部3は、アイコンを有しない選択画像(撮影画像)のみを表示するように制御する。
図8においては、ローコン領域の検出の有無に従って、制御部3(の表示制御部3e)は、ローコン領域が有る検出結果の場合には表示部4に撮影画像と共に、そのローコン領域にアイコンを表示する表示制御を行うと共に、ローコン領域が無い検出結果の場合には表示部4に撮影画像のみを表示する表示制御を行う。
【0034】
なお、ローコン領域が検出された場合においても、アイコンを表示する場合の最小領域のサイズよりも小さい場合には、ローコン領域が無い場合と同様の表示制御となる。ステップS21の後、ステップS22において制御部3は、再生終了の操作がされるのを待つ。再生終了の操作がされると、ステップS1の処理に戻る。
このように動作する本実施形態のカメラ1によれば、例えば図3(C)のように合成画像が表示されるので、撮影画像を鑑賞する場合、アイコン21a、22cなどから撮影状況を直感的に把握することが容易となる。
従って、本実施形態によれば、撮影画像を鑑賞する場合、撮影状況を直感的に把握することが容易となる効果を有する。
また、撮影画像には現れない撮影状況の場合にも、その撮影状況を表すアイコンによりユーザは撮影状況を直感的に把握することが容易となる。
なお、図8においては、ステップS16においてアイコン数の決定を行うようにしているが、ステップS5以降で行うようにしても良い。
【0035】
なお、同じ日に撮影した複数枚の撮影画像を再生する場合には、何度も同じアイコンが出てくる(表示される)場合には、目障りになる可能性がある。このため、スライドショーを行う場合には、同じ日に撮影されたもので、最もローコン領域が大きいもののみに、アイコンを表示するように、制御部3がアイコンの表示制御を行うようにしても良い。
次に図9を参照して、図8の変形例におけるアイコンを合成表示する場合の再生モードの説明を行う。
再生モードに設定された場合、ステップS31において制御部3は、ユーザによる撮影画像の再生指示に対応して、記録部5における記録ファイルのデータベースにアクセスする。
次のステップS32において制御部3は、記録ファイルのデータベースにおける再生指示された撮影画像に関する各種のタブ情報を読み込む。
【0036】
次のステップS33において制御部3は、撮像された撮像画像を再生画像として表示部4に表示するように制御する。図10はステップS33の撮影画像Idの表示例を示す。
次のステップS34において制御部3は、ユーザが撮影画像をイメージとして把握できる程度の時間として予め設定されている所定時間(例えば2〜3秒)経過したかの判定を行う。この所定時間が経過した場合には、ステップS35において制御部3は、撮影画像における背景部分にローコン領域が有るか否かの判定を行う。なお、ステップS35の判定処理を、ステップS33とS34の間で行うようにしても良い。
ローコン領域が有る判定結果の場合には、次のステップS36において制御部3は、ローコン領域にアイコンを配置して、合成画像を表示部4で表示するように制御した後、ステップS38に進む。図11は、ステップS36の撮影画像とアイコンとを合成した合成画像Ieの表示例を示す。
【0037】
図10及び図11において、背景部分における点線で示す木はローコン領域に属するため、アイコン21a,22cが上書きして表示される。
一方、ステップS34において所定時間が経過していない場合及びステップS35のローコン領域が無い判定の場合には、ステップS37に進み、このステップS37において制御部3は、ステップS33における表示部4に表示した撮影画像を継続して表示させるように制御して、ステップS38の処理に移る。
ステップS38において制御部3は、別の撮影画像が選択されたか否かの判定を行い、別の撮影画像が選択された場合には、ステップS31の処理に戻り、逆に撮影画像が選択されない場合には、次のステップS39に進む。
【0038】
ステップS39において制御部3は、再生終了の操作がされたか否かの判定を行い、再生終了の操作がされない場合には、ステップS31の処理に戻り、逆に再生終了の操作がされた場合には、図8のステップS12の処理に戻る。
このように本変形例においては、制御部3(の表示制御部3e)は、撮影画像を表示した後、所定時間が経過後に、その撮影画像の表示状態からその背景部分にアイコンを表示するように表示切替の制御を行う。従って、撮影画像を鑑賞するユーザは、撮影画像のイメージを確認した位の時間後に、撮影状況を直感的に表すアイコンが表示される表示状態に切り替わるため、撮影状況の把握が容易にできる。なお、表示制御部3eが以下のように表示切替の制御を行うようにしても良い。
図9のフローチャートにおいては、撮影画像を表示した後、所定時間の経過後にアイコンを表示する例を示したが、その逆の表示切替、つまり撮影画像にアイコンを表示した後、所定時間の経過後において表示したアイコンを非表示(撮影画像のみを表示)する表示切替を行うようにしても良い。
【0039】
また、図9のように表示部4において撮影画像を表示した後、所定時間の経過後にアイコンを表示し、このアイコンの表示後の第2の所定時間後に、表示したアイコンを非表示にする表示切替を行うようにしても良い。
この第2の所定時間として、アイコンにより撮影状況の把握ができる時間以上に設定すれば良い。また、ユーザが第2の所定時間の値を可変設定できるようにしても良い。この場合には、アイコンの表示により、ユーザは撮影状況が把握でき、その撮影状況の把握後にアイコンが非表示になるため、ユーザによる撮影画像を鑑賞する場合の表示内容の選択肢を広げることができる。換言すると、広範囲のユーザの要望に対応することができる。その他、第1の実施形態の場合と同様の効果を有する。
【0040】
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態を説明する。図12は本発明の第2の実施形態のカメラ1Bの構成を示す。
本実施形態のカメラ1Bは、図1のカメラ1において、制御部3は被写体を撮影した場合に人物の顔部分が存在するか否かを検出する顔検出部3fと、アイコンを表示する場合、表示するアイコンの優先度を予め設定する優先度設定部3gとを有する。
なお、このアイコンの優先度を設定する場合、タッチパネル部7を操作する等してユーザは、表示するアイコンの優先度を設定することができる。その他の構成は、図1と同様である。なお、優先度設定部3gにより、アイコン生成部3bが生成するアイコンの優先度を設定する場合に適用しても良い。
【0041】
次に図13を参照して本実施形態におけるカメラ1B再生モードの処理手順を説明する。なお、再生モード以外は、図8と同様の処理手順である。
再生モードに設定された場合、最初のステップS41において制御部3は、ユーザによる撮影画像の再生指示に対応して、記録部5における記録ファイルのデータベースにアクセスする。
次のステップS42において制御部3は、記録ファイルのデータベースにおける再生指示された撮影画像に関する各種のタブ情報を読み込む。
次のステップS43において制御部3は、撮像された撮像画像を表示部4に表示するように制御する。図14はステップS43の撮影画像Ifの表示例を示す。
【0042】
次のステップS44において制御部3(の顔検出部3f)は、撮影画像に顔(部分)検出有りか否かの判定を行う。顔検出有りの場合には次のステップS45において制御部3は、検出した顔部分以外の領域にアイコンを配置する。
アイコンを配置することにより、ステップS46に示すように制御部3は、撮影画像にアイコンを加えた合成画像を表示部4で表示するように制御した後、ステップS49の処理に進む。図15は、ステップS46により撮影画像にアイコン21a,24a,24bを加えた合成画像Igの表示例を示す。
一方、ステップS44において顔検出が無い場合にはステップS47において制御部3は、撮影画像における任意箇所にアイコンを配置する。さらにステップS48において制御部3は、合成画像を表示部4で表示するように制御した後、ステップS49に進む。
【0043】
ステップS49において制御部3は、別の撮影画像が選択されたか否かの判定を行い、別の撮影画像が選択された場合には、ステップS41の処理に戻り、逆に撮影画像が選択されない場合には、次のステップS50に進む。
ステップS50において制御部3は、再生終了の操作がされたか否かの判定を行い、再生終了の操作がされない場合には、ステップS41の処理に戻り、逆に再生終了の操作がされた場合には、図8のステップ12の処理に戻る。
このように動作する本実施形態によれば、図14に示すように顔検出有りの撮影画像の場合には、検出された顔部以外の領域にアイコンを配置して合成画像として表示するようにしている。
【0044】
従って、人物を撮影したような場合においては、人物における主要な部分となる顔部分以外にアイコンを表示するため、人物の表情が分かり難くなることなく、撮影状況を直感的に把握し易くできる。
図16は変形例における再生モードの処理手順を示す。再生モードに設定された場合、ステップS51において制御部3は、ユーザによる撮影画像の再生指示に対応して、記録部5における記録ファイルのデータベースにアクセスする。
次のステップS52において制御部3は、記録ファイルのデータベースにおける再生指示された撮影画像に関する各種のタブ情報を読み込む。
次のステップS53において制御部3は、撮像された撮像画像を表示部4に表示するように制御する。例えば、図10はステップS53の撮影画像Idの表示例を示す。
【0045】
次のステップS54において制御部3は、撮影画像における背景部分にローコン領域が有るか否かの判定を行う。
ローコン領域が有る判定結果の場合には、次のステップS55において制御部3は、ローコン領域の面積に入るアイコン数を演算し、ローコン領域の面積に入るアイコン数を決定する。
その後、次のステップS56において制御部3は、予め設定された優先順位に基づきローコン領域にアイコンを配置する。つまり、優先順位の高いアイコンを優先してローコン領域に配置する。図17は、ステップS56の処理により図10の撮影画像の場合においてローコン領域にアイコン21a,22c,22dが配置された合成画像Ihの例を示す。
【0046】
このようにして、ステップS57に示すように制御部3は、撮影画像におけるローコン領域にアイコンを配置した合成画像を表示部4で表示するように制御した後、ステップS59に進む。
一方、ステップS54においてローコン領域が無い判定の場合には、ステップS58に進み、このステップS58において制御部3は、表示部4に撮影画像を継続して表示させるように制御して、ステップS59の処理に移る。
ステップS59において制御部3は、別の撮影画像が選択されたか否かの判定を行い、別の撮影画像が選択された場合には、ステップS51の処理に戻り、逆に撮影画像が選択されない場合には、次のステップS60に進む。
【0047】
ステップS60において制御部3は、再生終了の操作がされたか否かの判定を行い、再生終了の操作がされない場合には、ステップS51の処理に戻り、逆に再生終了の操作がされた場合には、図8のステップ12の処理に戻る。
このように本変形例においてはアイコンを表示する場合、優先度の高いアイコンを優先して表示するようにしているので、限られた数のアイコンしか表示できない場合、優先度の高いアイコンを確実に表示できる。
図18は第2変形例による再生モードの処理手順を示す。図18のフローチャートは図16のフローチャートにおいてステップS55,S56の代わりに、ステップS61及びS62の処理を行うように置換している。また本変形例においては、ステップS53の撮影画像として、例えば図19の撮影画像Iiを表示する。
【0048】
ステップS54において制御部3が撮影画像の背景にローコン領域有りか否かの検出(判定)を行い、ローコン領域が有りと判定(検出)した場合には、ステップS61において制御部3は、ローコン領域が分布している各位置を算出する。
次のステップS62において制御部3は、ステップS54により算出された位置の情報を参照して、撮影画像におけるローコン領域にアイコンを配置する。アイコンを配置する場合において、ローコン領域における撮影画像の四隅及び(表示部4の表示面の)周辺部から優先してアイコンを配置するように制御する。
そして、次のステップS57に示すように制御部3は、(ステップS62の配置方法に従って)撮影画像にアイコンを加えた合成画像を表示する。
【0049】
図20は本変形例により撮影画像にアイコン21a,22c,22d,24bを追加して合成した合成画像Ijの表示例を示す。
その他の処理は、図16の場合と同様である。撮影画像は殆どの場合、撮影画像の中央部が撮影者が最も撮影したいと希望する主要部となる設定で撮影されているので、本変形例によれば、アイコンを撮影画像の周辺部側から優先して配置することにより、主要部がアイコンによって欠けたり、遮られるようなことを防止できる。
また、このようにアイコンを配置することにより、アイコンが撮影画像の表示の妨げになることも防止できる。
【0050】
図21は、第3変形例によるアイコンの表示を行う処理内容を示す。本変形例は、例えば図16の処理手順におけるステップS55−S57の代わりにステップS71−73を行うように変更した処理を行うようにしている。
具体的にはステップS54において、撮影画像の背景にローコン領域が有るか否かの判定を行う。そして、ローコン領域が有りの場合には、次にステップS71において制御部3は、この撮影画像の場合に表示予定のアイコン数を算出する。
さらに、次のステップS72において制御部3は、ローコン領域における所定領域において、表示予定のアイコン数のアイコンを時間的に順次変更して配置する。
そして、ステップS73に示すように撮影画像に表示するアイコンを時間的に変更した合成画像を表示する。
【0051】
ステップS72及びS73においては、撮影画像に表示するアイコンを例えば所定の時間の経過毎に所定の順序で順次変更する。そして、表示予定のアイコン数を全て表示した場合には、再び最初に表示する予定のアイコンから同様の表示を繰り返し行う。ステップS73の処理の後、ステップS59の処理に移る。なお、検出されたローコン領域の面積に応じて、同時に表示するアイコン数を複数にしても良い。
このようにな表示を行うことにより、ローコン領域が小さい場合においても、表示予定のアイコンを表示することが可能になる。なお、ローコン領域として、帯状の領域を確保できる場合には、帯状のローコン領域に表示予定のアイコンを移動させながら順次表示するようにしても良い。
また、上述の説明においては、アイコンデータベース5b内に格納したアイコンを適宜に読み出して表示部4で表示に採用するアイコンの例で説明したが、以下のようにしても良い。
アイコンデータベース5b内に、アイコンの素材のみを記録して、撮影状況に応じてアイコン生成部3bがアイコンの素材を組み合わせて表示に採用する新しいアイコンを生成したり、ユーザが手動操作で、自分に似た(アバター化した)アバター画像を作り、そのアバター画像を表示に採用するアイコンにしても良い。また、このアバター画像をアイコンデータベース5b内に記録できるようにしても良い。
上述した実施形態及び変形例等を部分的に組み合わせる等して構成される実施形態も本発明に属する。
【符号の説明】
【0052】
1、1B…カメラ、2…撮像部、3…制御部、3a…画像処理部、3b…アイコン生成部、3c…合成画像生成部、3d…ローコン検出部、3e…表示制御部、3f…顔検出部、4…表示部、5…記録部、5a…地図DB、5b…アイコンDB、6…操作部、7…タッチパネル部、8…加速度センサ、9…情報取得・状況判定部、9a…位置取得・判定部、9b…音声取得・判定部、9c…温度取得・判定部、9d…水深・高度取得・判定部、9e…日時取得・判定部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0053】
【特許文献1】特開2005−260798号公報
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影装置の撮影状況を表すアイコンの画像を撮影画像に表示する撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、種々の機能を備えたデジタルカメラ等の撮影装置が広く普及している。また、表示部に各種の情報を表示する撮影装置も提案されている。
例えば、従来例としての特開2005−260798号公報には、表示部にスルー画像を表示し、その余白部分に撮影済み画像の撮影情報、例えば画像サイズ、シャッター速度、絞り値等や、最近撮影した数駒分の画像の撮影情報を表示することにより、ユーザに有効な情報を提供している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来例においては、撮影済みの撮影画像を鑑賞する場合において、シャッター速度、絞り値の撮影条件における具体的な数値読み取ることにより撮影条件を確認することができるが、撮影した場合の撮影状況を直感的に把握又は把握し易くするものにならない。
換言すると、上記従来例においては、撮影画像を鑑賞して撮影状況を把握しようとした場合、シャッター速度、絞り値等、カメラにより撮影する場合に必須に近い撮影条件の情報が羅列され、暑かった状況で撮影したり、郊外まで出かけて撮影したりしたようにな撮影状況を直感的に把握することが困難である。
このため、鑑賞する場合において、撮影状況を直感的に把握し易くするような画像を表示できるような撮影装置が望まれる。
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、撮影状況を直感的に把握し易くする撮影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の撮像装置は、被写体を撮像する撮像部と、
撮影の指示操作に従って上記撮像部により撮像された画像を撮影画像として記録する記録部と、
上記撮影画像として記録する場合の撮影時における複数種類のセンサ情報を取得し、取得した上記センサ情報が所定の撮影状況に該当するか否かを判定する情報取得・判定部と、
上記所定の撮影状況に対応したアイコンの画像を生成するアイコン生成部と、
上記アイコンの画像を上記撮影画像と合成した合成画像を生成する合成画像生成部と、
を有し、
上記合成画像を表示部によって表示可能にしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、アイコンの画像を表示することにより、撮影状況を直感的に把握し易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は本発明の第1の実施形態の撮影装置としてのカメラの全体構成を示すブロック図。
【図2】図2はカメラの正面側の外観を示す斜視図。
【図3】図3は撮影画像及び撮影画像にアイコンを表示した合成画像を示す図。
【図4】図4は複数の情報から設定される暑さ、寒さを表すアイコンの具体例を示す図。
【図5】図5は自宅からの距離等の情報に応じて設定されるアイコンの具体例を示す図。
【図6】図6は水深、高度等の情報に応じて設定されるアイコンの具体例を示す図。
【図7】図7は町中の騒音等の音声情報に応じて設定されるアイコンの具体例を示す図。
【図8】図8は本実施形態におけるカメラ制御の処理手順を示すフローチャート。
【図9】図9は第1の実施形態の変形例における再生モードでの処理手順を示すフローチャート。
【図10】図10は図9の処理の場合における撮影画像の表示例を示す図。
【図11】図11は図9の処理により図10の撮影画像にアイコンを表示した表示例を示す図。
【図12】図12は本発明の第2の実施形態のカメラの全体構成を示すブロック図。
【図13】図13は本発明の第2の実施形態における再生モードでの処理手順を示すフローチャート。
【図14】図14は図13の処理における撮影画像の表示例を示す図。
【図15】図15は図13の処理により図14の撮影画像にアイコンを表示した表示例を示す図。
【図16】図16は第2の実施形態の第1変形例における再生モードでの処理手順を示すフローチャート。
【図17】図17は図16の処理により撮影画像にアイコンを表示した表示例を示す図。
【図18】図18は第2の実施形態の第2変形例における再生モードでの処理手順を示すフローチャート。
【図19】図19は図18の処理における撮影画像の表示例を示す図。
【図20】図20は図18の処理により撮影画像にアイコンを表示した表示例を示す図。
【図21】図21は第2の実施形態の第3変形例における再生モードでの処理手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように本発明の第1の実施形態の撮影装置としてのカメラ1は、被写体を撮像する撮像部2と、撮像部2により撮像した撮像画像に対して画像処理を行う画像処理部3aを備えた制御部3とを有する。
また、このカメラ1は、画像処理部3aにより撮像画像に対する画像処理して生成された表示用の画像を表示する表示部4と、画像処理部3aにより撮影画像に対して圧縮等の画像処理して生成された撮影画像を記録する記録部5と、操作者(ユーザ)が撮影指示を行うレリーズボタン等を備えた操作部6とを有する。
上記画像処理部3aは、記録部5に記録された撮影画像に対する再生の指示操作がされた場合には、再生の指示操作がされた圧縮された撮影画像を伸張等の画像処理を行い、表示部4に表示する。また、この画像処理部3aは、撮影画像を生成する場合、色調整や、コントラストの補正等の画像処理も行う。
【0008】
また、このカメラ1は、操作部6の他に、ユーザが指などでタッチすることにより、各種の指示操作や選択操作などを行うタッチパネル部7と、ユ−ザにより把持されたカメラ1の撮像又は撮影状態の姿勢を検出する姿勢検出部としての加速度センサ8とを有する。
操作部6による指示操作の信号、タッチパネル部7によるタッチ操作による信号、加速度センサ8による検出信号は、制御部3に入力される。制御部3は、入力された信号に基づいて、対応する制御動作を行う。
また、このカメラ1は、ユーザにより撮影の指示操作がされた撮影時の撮影状況における各種のセンサ情報を取得する各種のセンサからなる情報取得部と、取得した各種のセンサ情報(単に情報と略記)からそれぞれの撮影状況を判定したり、又は所定の撮影状況に該当するか否かを判定する状況判定部との機能を備えた情報取得・判定部9を有する。
【0009】
この情報取得・判定部9は、撮影時におけるカメラ1の位置情報を取得し、取得した位置情報から位置に関する判定(地図上での位置等の判定)を行う位置取得・判定部9aと、音声の情報を取得し、取得した音声情報から音声に関する判定(環境音等の判定)を行う音声取得・判定部9bと、温度の情報を取得し、取得して温度情報から温度に関する判定(所定温度以上に暑いか否か等の判定)を行う温度取得・判定部9cとを有する。
位置取得・判定部9aは、地球上の現在位置を調べるためのグローバル・ポジショニング・システム (Global Positioning System:GPSと略記)を構成するGPS受信機を位置センサとして備えている。このGPS受信機により取得した位置の情報(緯度、経度の情報)から、地名に変換するための地図データベース5a(図面では地図DBと略記)を、例えば記録部5内に備えている。
【0010】
また、この情報取得・判定部9は、撮影時におけるカメラ1の水深又は高度の情報を取得し、取得した水深又は高度の情報から水深又は高度に関する判定を行う水深・高度取得・判定部9dと、撮影時の日時の情報を取得し、取得した日時の情報から日時に関する判定を行う日時取得・判定部9eとを有する。
また、情報取得・判定部9は、取得した各種の情報が、所定の撮影状況に対応する所定条件を満たすか否か、又は所定の撮影条件に該当するか否かの判定を行い、判定結果の情報を制御部3に出力する。
この制御部3は判定結果の情報に基づいて、その所定条件に対応した、所定の撮影状況を直感的に把握(又は認識)し易くするための絵柄を記号化等して表したアイコンの画像を生成するアイコン生成部3bの機能を有する。
【0011】
なお、情報取得・判定部9は、情報取得部と判定部とに分離した構成にしても良いし、例えば判定部の機能を制御部3が行う構成にしても良い。この場合には、情報取得部を構成する各種のセンサにより取得した各種の情報が制御部3内の判定部に入力され、この判定部は、各種の情報が所定の撮影状況に対応した所定条件を満たすか否かを判定する。
上記制御部3は、生成したアイコンの画像(以下、単にアイコンと略記)と、撮影画像とを合成して合成画像を生成する合成画像生成部3cの機能を有する。この合成画像生成部3cにより生成された合成画像は、記録部5に記録されると共に、表示部4で表示することもできる。なお、アイコン生成部3bの機能を合成画像生成部3cが兼ねる構成にしても良いし、アイコン生成部3bが合成画像生成部3cの機能を兼ねる構成にしても良い。
【0012】
なお、アイコン生成部3bは、情報取得・判定部9による判定結果の情報に基づいて、所定条件に対応するアイコンを生成する場合、以下のようにしても良い。
例えば記録部5は、一部の記録領域(格納領域)に予め用意したアイコンを格納したアイコン格納部としてのアイコンデータベース5bを有し、アイコン生成部3bは、所定条件に対応するアイコンを読み出すことにより、所定条件に対応するアイコンを生成するようにしても良い。なお、記録部5の内部にアイコンデータベース5bを形成しないで、例えばアイコン生成部3b内に、アイコン格納部としてのアイコンデータベース5bを設ける構成にしても良い。
アイコン生成部3bが情報取得・判定部9による各種の情報に対応したアイコンを生成する場合、各種の情報毎に、予め登録などして用意されている複数のアイコンから、撮影状況に対応したアイコンを選択することにより、所定の撮影状況又は所望の撮影状況に対応するアイコンを生成又は表示することができるようにしても良い。
【0013】
このようにアイコンデータベース5bを備えた構成にすることにより、アイコン生成部3bは、それぞれの撮影状況又は所定の撮影状況に対応した所定条件に対応したアイコンを選択的に読み出することによって、簡単かつ迅速に、撮影状況に適したアイコンを生成し、(表示部4で表示)することができる。
また、タッチパネル部7からの操作により、アイコンデータベース5bに、新たなアイコンを登録したり、変更したりすることもできる。
なお、以下では所定の撮影状況に対して、対応するアイコンを用意して表示する場合を説明するが、所定の撮影状況に限らず、任意の撮影状況に対応したアイコンを用意して、そのアイコンを表示することができるようにしても良い。
【0014】
また、本実施形態においては、表示部4に表示された合成画像におけるアイコン部分にタッチすることにより、タッチパネル部7は、タッチしたアイコンの位置情報を制御部3に送る。そして、制御部3は、タッチされたアイコンの意味又は内容(アイコンに対応する所定条件や、各種センサで取得した情報の内容など)を表示部4において表示するように制御する。
また、上記制御部3は、撮影画像にローコントラスト(ローコンと略記)の領域としてのローコン領域を検出するローコン検出部3dを有する。
そして、制御部3は、アイコンを生成する場合、ローコン領域に生成したアイコンを配置する。つまり、撮影画像にアイコンを配置して合成画像を生成する場合、撮影画像におけるローコン領域にアイコンを配置して合成画像を生成する。
【0015】
一方、ローコン領域が無い場合には、撮影画像にはアイコンが生成されないことになる。換言すると、本実施形態における制御部3は、ローコン領域の有無により、撮影画像にアイコンを加えて表示する第1の画像表示と、撮影画像にアイコンを表示しない第2の画像表示との切替を行う表示制御部(又は切替制御部)3eの機能を有する。
図2は、カメラ1の外観を示す。カメラ1の略箱形形状のケース11の中央付近には、撮像部2を構成する撮影レンズ2aを取り付けたレンズ鏡筒が配置され、撮影レンズ2aの結像位置に図示しない撮像素子が配置されている。撮影レンズ2aと撮像素子とにより撮像部2が形成される。撮影レンズ2aの斜め上方付近には、フラッシュ撮影するフラッシュ発光装置12が設けてある。
【0016】
また、ケース11の上面には撮影の指示操作を行うレリーズボタン6aが配置されている。なお、カメラ1における背面側には、表示部4を形成する液晶ディスプレイが設けてあり、ユーザは、表示部4に表示される撮像画像を観察して撮影操作等を行う。また、上記タッチパネル部7は、表示部4にタッチセンサを設けて形成されている。
また、本実施形態においては、例えば地図データベース5aには、カメラ1の所有者の住居となる自宅の位置データが、タッチパネル部7等からの入力操作により予め登録することができるようにしてある。また、位置取得・判定部9aは、カメラ1の所有者の自宅の位置データから、カメラ1が、自宅の位置から移動した距離の情報も取得すると共に、距離(の大きさ)に関する判定も行う。
【0017】
本発明に係る撮像装置としてのカメラ1は、被写体を撮像する撮像部2と、撮影の指示操作に従って上記撮像部2により撮像された画像を撮影画像として記録する記録部5と、上記撮影画像として記録する場合の撮影時における複数種類のセンサ情報を取得し、取得した上記センサ情報が所定の撮影状況に該当するか否かを判定する情報取得・判定部9と、上記所定の撮影状況に対応したアイコンの画像を生成するアイコン生成部3bと、上記アイコンの画像を上記撮影画像と合成した合成画像を生成する合成画像生成部3cと、を有し、上記合成画像を表示部4によって表示可能にしたことを特徴とする。
【0018】
このような構成のカメラ1における動作を具体的に説明する。図3における(A)及び(B)は、ユーザが家族で外出した場合に本実施形態のカメラ1で撮影した撮影画像例を示す。
また、図3(C)は、図3(B)の撮影状況における撮影画像の場合に、その撮影状況に対応したアイコンを追加して合成した合成画像例を示す。
図3(A)の撮影画像においては、この撮影画像を鑑賞した場合、晴天の状態で、家族数人が撮影されているため、誰と出かけたか、どんな天気であったかの撮影状況を思い出したり把握することが簡単にできる。しかし、図3(B)のように1人だけの人物しか写っていない撮影画像Iaの場合には、撮影時の状況が分かり難くなる。
【0019】
本実施形態においては、特に図3(B)の場合においては、その撮影画像Iaに対して、図3(C)に示すようにアイコン21a,22cを生成して、合成画像Icとして表示する。また、この合成画像Icを記録部5にも記録する。
アイコン21aは、晴天の撮影状況を表す太陽と、汗をかいた様子を簡略な絵柄に表してアイコン化したものである。従って、ユーザは、このアイコン21aから、暑い撮影状況で撮影したものであることを直感的に把握し易くする。
また、アイコン22cは、旅行カバンの絵柄でアイコン化して表示した例である。ユーザは、このアイコン22cを見ることにより、自宅から外出して旅行した場合の撮影状況であることを直感的に把握し易くする。このように撮影画像には直接、現れない撮影状況を直感的に把握し易くするためのアイコンを表示することにより、ユーザは、撮影状況を直感的に把握し易くなる。
【0020】
図3で示したアイコン21a、22c等は、図4及び図5に示すように各種の情報から、所定の撮影状況に対応する所定条件を満たす(又は該当する)場合に、予め採用するアイコンとして用意されている。換言すると、取得された各種の情報が所定条件を満たす場合に、アイコンとして採用される(図4等では採用アイコンと略記)。そして、これらのアイコンがアイコンデータベース5bに格納されている。
図4では、日時情報から取得される6月〜9月及び11月〜2月の季節情報と、(GPS受信機から取得した)位置情報から判定された北半球と南半球の領域判定情報(GPS情報)と、(温度取得・判定部9cの温度取得部による)温度情報から例えば35°C以上と5°C以下の条件に該当する温度判定結果の場合に、それぞれ暑さ、寒さに対応したアイコン21a、21bが用意されている。なお、アイコン21bは、人が寒さで震えている様子を示すものであり、このアイコン21bを見ることにより、直感的に寒い撮影状況であることを把握し易くする。
【0021】
図4の例では異なる複数種類の情報が、所定の撮影状況に対応する所定条件を満たす場合に、1つのアイコンを生成するようにしている。
また、図5では、自宅からの距離の情報として例えば近距離に相当する第1の距離範囲としての20km〜100kmの範囲と、遠距離に相当する第2の距離範囲としての100km以上を判定すると共に、さらにGPS情報及び地図データベース5aとから市街と郊外とを判定した情報を生成する。
そして、例えば第1の距離範囲における市街と郊外とで異なる旅行ケースとしての旅行カバンとリュックサックのアイコン22a,22bを用意し、第2の距離範囲における市街と郊外とにおいても旅行カバン及び遠方まで出かけたことを示す山のアイコン22c、22dを用意する。
【0022】
なお、地図データベース5aのデータベースの内容が充実している場合には、実際に出かけた位置周辺に特有なマークをアイコン化しても良い。この場合には、アイコン生成部3bがアイコンを生成する場合、アイコンデータベース5bに格納したアイコンから所定条件に対応するアイコンを読み出し、そのアイコンにさらに地図データベース5aから読み出した上記位置周辺に特有のマークを追加する等して加工してアイコンを生成するようにしても良い。
また、図3の撮影画像においては示していないが、水深と高度の情報とから図6に示すように所定条件を満たす場合に、その所定条件に対応したアイコンを採用する。
【0023】
水深・高度取得・判定部9dを構成する図示しない水深センサにより計測される水深の計測結果が0〜10mの範囲と10m以上の範囲を判定し、10m以下の範囲ではスノーケルを表したアイコン23a、10m以上の範囲では深海魚を表したアイコン23bを採用する。
また、水深・高度取得・判定部9dを構成する図示しない高度センサにより計測される高度の計測結果が1000m以上(で3000m未満)の範囲と3000m以上の範囲を判定し、1000m以上の範囲では山と高山植物を表したアイコン23c、3000m以上の範囲では雪で覆われた山頂を表したアイコン23dを採用する。
【0024】
この他に、音声取得・判定部9bにより音声として環境音を取得し、取得した環境音の周波数分析による判定結果に基づいて、町中の場合の環境音(騒音、複数の車の音等)に該当する判定の場合には、図7(A)に示すように町中を絵柄にして表したアイコン24aを採用する。
また、音声取得・判定部9bにより音声を取得し、取得した音声が人が発した音声であると判定した場合には、人をアバター化した図7(B)のアイコン24bを採用しても良い。この場合、撮影画像には写らなかった人をアバター化したアイコン24bを採用しても良い。
次に図8のフローチャートを参照して本実施形態のカメラ1によりカメラ制御の処理手順例を説明する。
【0025】
カメラ1の電源が投入されると、カメラ1の制御部3はカメラ1の各部の動作を制御するカメラ制御の動作を開始する。
最初のステップS1において制御部3は、このカメラ1が撮影モードに設定されているか、又は撮影モードを選択する操作がされているか否かの判定を行う。撮影モードの設定又は選択に該当する場合には、次のステップS2において制御部3は、撮像部2により撮像された撮像画像を表示部4で表示するように制御する。図8ではスルー画像表示と略記。
また、この場合、ステップS3に示すように情報取得・判定部9は、その状況における各種の情報を取得すると共に、取得した各種の情報から状況判定を行う。
【0026】
次のステップS4において制御部3は、ユーザにより撮影操作が行われたか否かの判定を行う。撮影操作が行われた判定結果の場合には、ステップS5に示すように制御部3は、撮影画像等のデータを記録部5に記録する処理を行うように制御する。
そして、ステップS6に示すように制御部3は、撮影時の操作を反映したデータ(撮影反映データ)を撮影画像のデータに付与する。
また、ステップS7に示すように制御部3は、情報取得・判定部9により判定された状況判定のデータを取得し、撮影画像のデータに付与する。また、ステップS8に示すように制御部3は、情報取得・判定部9により取得された時計データ(日時データ)を撮影画像のデータに付与する。
【0027】
また、ステップS9に示すように制御部3は、ステップS6−S8で取得したデータを記録ファイルにファイル化、つまり記録ファイル化して、記録部5に記録する。
なお、ステップS6、S9の撮影反映データを撮影画像のデータに付与して記録ファイル化する代わりに、撮影反映データを撮影画像のデータに関連付けた状態で、記録部5に別々に記録しても良い(ステップS7とS9又はステップS8とS9に関しても同様)。
ステップS9の処理により生成された記録ファイルには、例えばステップS7の処理に基づいて、撮影画像の撮影状況に対応して状況判定のデータから、図4〜図7で説明したように特定のアイコン(採用アイコン)が決定される。このようにして、記録部5には撮影画像のデータと、その撮影画像に関連付けたデータとが記録ファイルとして記録される。
【0028】
この記録ファイルは、撮影画像が記録された記録ファイルのデータベースとなる。ステップS9の処理の後、ステップS1の処理に戻る。
ステップS4において撮影操作がされていない場合には、ステップS10において制御部3は、撮影モードから他のモードに変更するスイッチ操作がされたか否かの判定を行う。
このスイッチ操作が行われない場合には、ステップS1の処理に戻り、スイッチ操作が行われた場合には次のステップS11の処理に移る。
ステップS11において制御部3は、スイッチ操作を反映した制御動作を行った後、ステップS1の処理に戻る。
【0029】
ステップS1において撮影モードでない判定結果の場合には、ステップS12において制御部3は、再生モードの設定か否かの判定を行う。再生モードの設定でない場合には、ステップS1の処理に戻り、再生モードの設定の場合には次のステップS13に進む。
ステップS13において制御部3は、表示部4において記録部5に記録されている撮影画像のファイルを一覧表示する。記録部5に撮影画像が複数枚、ファイル化されている場合には、縮小された縮小画像としてのサムネイル画像により、一覧表示する。
次のステップS14において制御部3は、一覧表示された撮影画像のサムネイル画像に対する選択操作が行われたか否かを判定する。選択操作が一定期間されていないと、ステップS1の処理に戻る。
【0030】
ユーザは、拡大表示して鑑賞しようと思うサムネイル画像がある場合には、そのサムネイル画像を指でタッチして選択する。
選択の操作が行われると、サムネイル画像の縮小表示の状態から選択画像が通常表示のサイズに拡大されて表示部4で表示される。ステップS15に示すように制御部3(のローコン検出部3d)は、この選択画像の背景にローコン領域が有るか否かを判定する。
ローコン領域が有る判定結果の場合には、ステップS16に示すように制御部3は、選択画像の背景にローコン領域の面積から表示可能なアイコン数を決定する。
表示部4の表示サイズにも異存するが、アイコンを表示する表示サイズとして例えば50×50ドット程度の画素数が必要であり、また、カメラ1における表示面では1cm四方位の大きさが必要になる。
【0031】
このため、表示部4の分解能や、面積によって、表示できるアイコン数は異なる。そして、上記ステップS16では、ローコン領域の面積が1cm四方を有する場合に、アイコン数を決定する。なお、選択画像を拡大しない状態でその背景におけるローコン領域の面積から表示可能なアイコン数を決定しても良い。
次のステップS17において制御部3のアイコン生成部3bは、選択画像のローコン領域にアイコンを配置する。そして、ステップS18に示すように制御部3の合成画像生成部3cにより選択画像(撮影画像)にアイコンを合成する。つまり、表示部4において撮影画像にアイコンを加えて合成画像として表示する。この場合の表示例は、図3(C)のようになる。
【0032】
また、次のステップS19に示すように制御部3は、タッチパネル部によりアイコンがタッチされたか否かを判定する。タッチされた場合には、ステップS20に示すように制御部3は、タッチされたアイコンの説明を、所定時間(例えば5秒程度)行うように制御し、所定時間後に説明の表示を終了する。
仮に、アイコンの表示によっても撮影状況が分かりにくい場合には、そのアイコンにタッチする操作を行うことにより、そのアイコンの撮影状況を具体的に説明を行うようにしているので、ユーザに対する利便性を確保することができる。
ステップS19においてタッチされない場合及びステップS20の処理の後、ステップS22に進む。
【0033】
ステップS15においてローコン領域が無い場合には、ステップS21に示すように制御部3は、選択画像のみで拡大表示する制御を行う。このように、ローコン領域が無い場合には、制御部3は、アイコンを有しない選択画像(撮影画像)のみを表示するように制御する。
図8においては、ローコン領域の検出の有無に従って、制御部3(の表示制御部3e)は、ローコン領域が有る検出結果の場合には表示部4に撮影画像と共に、そのローコン領域にアイコンを表示する表示制御を行うと共に、ローコン領域が無い検出結果の場合には表示部4に撮影画像のみを表示する表示制御を行う。
【0034】
なお、ローコン領域が検出された場合においても、アイコンを表示する場合の最小領域のサイズよりも小さい場合には、ローコン領域が無い場合と同様の表示制御となる。ステップS21の後、ステップS22において制御部3は、再生終了の操作がされるのを待つ。再生終了の操作がされると、ステップS1の処理に戻る。
このように動作する本実施形態のカメラ1によれば、例えば図3(C)のように合成画像が表示されるので、撮影画像を鑑賞する場合、アイコン21a、22cなどから撮影状況を直感的に把握することが容易となる。
従って、本実施形態によれば、撮影画像を鑑賞する場合、撮影状況を直感的に把握することが容易となる効果を有する。
また、撮影画像には現れない撮影状況の場合にも、その撮影状況を表すアイコンによりユーザは撮影状況を直感的に把握することが容易となる。
なお、図8においては、ステップS16においてアイコン数の決定を行うようにしているが、ステップS5以降で行うようにしても良い。
【0035】
なお、同じ日に撮影した複数枚の撮影画像を再生する場合には、何度も同じアイコンが出てくる(表示される)場合には、目障りになる可能性がある。このため、スライドショーを行う場合には、同じ日に撮影されたもので、最もローコン領域が大きいもののみに、アイコンを表示するように、制御部3がアイコンの表示制御を行うようにしても良い。
次に図9を参照して、図8の変形例におけるアイコンを合成表示する場合の再生モードの説明を行う。
再生モードに設定された場合、ステップS31において制御部3は、ユーザによる撮影画像の再生指示に対応して、記録部5における記録ファイルのデータベースにアクセスする。
次のステップS32において制御部3は、記録ファイルのデータベースにおける再生指示された撮影画像に関する各種のタブ情報を読み込む。
【0036】
次のステップS33において制御部3は、撮像された撮像画像を再生画像として表示部4に表示するように制御する。図10はステップS33の撮影画像Idの表示例を示す。
次のステップS34において制御部3は、ユーザが撮影画像をイメージとして把握できる程度の時間として予め設定されている所定時間(例えば2〜3秒)経過したかの判定を行う。この所定時間が経過した場合には、ステップS35において制御部3は、撮影画像における背景部分にローコン領域が有るか否かの判定を行う。なお、ステップS35の判定処理を、ステップS33とS34の間で行うようにしても良い。
ローコン領域が有る判定結果の場合には、次のステップS36において制御部3は、ローコン領域にアイコンを配置して、合成画像を表示部4で表示するように制御した後、ステップS38に進む。図11は、ステップS36の撮影画像とアイコンとを合成した合成画像Ieの表示例を示す。
【0037】
図10及び図11において、背景部分における点線で示す木はローコン領域に属するため、アイコン21a,22cが上書きして表示される。
一方、ステップS34において所定時間が経過していない場合及びステップS35のローコン領域が無い判定の場合には、ステップS37に進み、このステップS37において制御部3は、ステップS33における表示部4に表示した撮影画像を継続して表示させるように制御して、ステップS38の処理に移る。
ステップS38において制御部3は、別の撮影画像が選択されたか否かの判定を行い、別の撮影画像が選択された場合には、ステップS31の処理に戻り、逆に撮影画像が選択されない場合には、次のステップS39に進む。
【0038】
ステップS39において制御部3は、再生終了の操作がされたか否かの判定を行い、再生終了の操作がされない場合には、ステップS31の処理に戻り、逆に再生終了の操作がされた場合には、図8のステップS12の処理に戻る。
このように本変形例においては、制御部3(の表示制御部3e)は、撮影画像を表示した後、所定時間が経過後に、その撮影画像の表示状態からその背景部分にアイコンを表示するように表示切替の制御を行う。従って、撮影画像を鑑賞するユーザは、撮影画像のイメージを確認した位の時間後に、撮影状況を直感的に表すアイコンが表示される表示状態に切り替わるため、撮影状況の把握が容易にできる。なお、表示制御部3eが以下のように表示切替の制御を行うようにしても良い。
図9のフローチャートにおいては、撮影画像を表示した後、所定時間の経過後にアイコンを表示する例を示したが、その逆の表示切替、つまり撮影画像にアイコンを表示した後、所定時間の経過後において表示したアイコンを非表示(撮影画像のみを表示)する表示切替を行うようにしても良い。
【0039】
また、図9のように表示部4において撮影画像を表示した後、所定時間の経過後にアイコンを表示し、このアイコンの表示後の第2の所定時間後に、表示したアイコンを非表示にする表示切替を行うようにしても良い。
この第2の所定時間として、アイコンにより撮影状況の把握ができる時間以上に設定すれば良い。また、ユーザが第2の所定時間の値を可変設定できるようにしても良い。この場合には、アイコンの表示により、ユーザは撮影状況が把握でき、その撮影状況の把握後にアイコンが非表示になるため、ユーザによる撮影画像を鑑賞する場合の表示内容の選択肢を広げることができる。換言すると、広範囲のユーザの要望に対応することができる。その他、第1の実施形態の場合と同様の効果を有する。
【0040】
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態を説明する。図12は本発明の第2の実施形態のカメラ1Bの構成を示す。
本実施形態のカメラ1Bは、図1のカメラ1において、制御部3は被写体を撮影した場合に人物の顔部分が存在するか否かを検出する顔検出部3fと、アイコンを表示する場合、表示するアイコンの優先度を予め設定する優先度設定部3gとを有する。
なお、このアイコンの優先度を設定する場合、タッチパネル部7を操作する等してユーザは、表示するアイコンの優先度を設定することができる。その他の構成は、図1と同様である。なお、優先度設定部3gにより、アイコン生成部3bが生成するアイコンの優先度を設定する場合に適用しても良い。
【0041】
次に図13を参照して本実施形態におけるカメラ1B再生モードの処理手順を説明する。なお、再生モード以外は、図8と同様の処理手順である。
再生モードに設定された場合、最初のステップS41において制御部3は、ユーザによる撮影画像の再生指示に対応して、記録部5における記録ファイルのデータベースにアクセスする。
次のステップS42において制御部3は、記録ファイルのデータベースにおける再生指示された撮影画像に関する各種のタブ情報を読み込む。
次のステップS43において制御部3は、撮像された撮像画像を表示部4に表示するように制御する。図14はステップS43の撮影画像Ifの表示例を示す。
【0042】
次のステップS44において制御部3(の顔検出部3f)は、撮影画像に顔(部分)検出有りか否かの判定を行う。顔検出有りの場合には次のステップS45において制御部3は、検出した顔部分以外の領域にアイコンを配置する。
アイコンを配置することにより、ステップS46に示すように制御部3は、撮影画像にアイコンを加えた合成画像を表示部4で表示するように制御した後、ステップS49の処理に進む。図15は、ステップS46により撮影画像にアイコン21a,24a,24bを加えた合成画像Igの表示例を示す。
一方、ステップS44において顔検出が無い場合にはステップS47において制御部3は、撮影画像における任意箇所にアイコンを配置する。さらにステップS48において制御部3は、合成画像を表示部4で表示するように制御した後、ステップS49に進む。
【0043】
ステップS49において制御部3は、別の撮影画像が選択されたか否かの判定を行い、別の撮影画像が選択された場合には、ステップS41の処理に戻り、逆に撮影画像が選択されない場合には、次のステップS50に進む。
ステップS50において制御部3は、再生終了の操作がされたか否かの判定を行い、再生終了の操作がされない場合には、ステップS41の処理に戻り、逆に再生終了の操作がされた場合には、図8のステップ12の処理に戻る。
このように動作する本実施形態によれば、図14に示すように顔検出有りの撮影画像の場合には、検出された顔部以外の領域にアイコンを配置して合成画像として表示するようにしている。
【0044】
従って、人物を撮影したような場合においては、人物における主要な部分となる顔部分以外にアイコンを表示するため、人物の表情が分かり難くなることなく、撮影状況を直感的に把握し易くできる。
図16は変形例における再生モードの処理手順を示す。再生モードに設定された場合、ステップS51において制御部3は、ユーザによる撮影画像の再生指示に対応して、記録部5における記録ファイルのデータベースにアクセスする。
次のステップS52において制御部3は、記録ファイルのデータベースにおける再生指示された撮影画像に関する各種のタブ情報を読み込む。
次のステップS53において制御部3は、撮像された撮像画像を表示部4に表示するように制御する。例えば、図10はステップS53の撮影画像Idの表示例を示す。
【0045】
次のステップS54において制御部3は、撮影画像における背景部分にローコン領域が有るか否かの判定を行う。
ローコン領域が有る判定結果の場合には、次のステップS55において制御部3は、ローコン領域の面積に入るアイコン数を演算し、ローコン領域の面積に入るアイコン数を決定する。
その後、次のステップS56において制御部3は、予め設定された優先順位に基づきローコン領域にアイコンを配置する。つまり、優先順位の高いアイコンを優先してローコン領域に配置する。図17は、ステップS56の処理により図10の撮影画像の場合においてローコン領域にアイコン21a,22c,22dが配置された合成画像Ihの例を示す。
【0046】
このようにして、ステップS57に示すように制御部3は、撮影画像におけるローコン領域にアイコンを配置した合成画像を表示部4で表示するように制御した後、ステップS59に進む。
一方、ステップS54においてローコン領域が無い判定の場合には、ステップS58に進み、このステップS58において制御部3は、表示部4に撮影画像を継続して表示させるように制御して、ステップS59の処理に移る。
ステップS59において制御部3は、別の撮影画像が選択されたか否かの判定を行い、別の撮影画像が選択された場合には、ステップS51の処理に戻り、逆に撮影画像が選択されない場合には、次のステップS60に進む。
【0047】
ステップS60において制御部3は、再生終了の操作がされたか否かの判定を行い、再生終了の操作がされない場合には、ステップS51の処理に戻り、逆に再生終了の操作がされた場合には、図8のステップ12の処理に戻る。
このように本変形例においてはアイコンを表示する場合、優先度の高いアイコンを優先して表示するようにしているので、限られた数のアイコンしか表示できない場合、優先度の高いアイコンを確実に表示できる。
図18は第2変形例による再生モードの処理手順を示す。図18のフローチャートは図16のフローチャートにおいてステップS55,S56の代わりに、ステップS61及びS62の処理を行うように置換している。また本変形例においては、ステップS53の撮影画像として、例えば図19の撮影画像Iiを表示する。
【0048】
ステップS54において制御部3が撮影画像の背景にローコン領域有りか否かの検出(判定)を行い、ローコン領域が有りと判定(検出)した場合には、ステップS61において制御部3は、ローコン領域が分布している各位置を算出する。
次のステップS62において制御部3は、ステップS54により算出された位置の情報を参照して、撮影画像におけるローコン領域にアイコンを配置する。アイコンを配置する場合において、ローコン領域における撮影画像の四隅及び(表示部4の表示面の)周辺部から優先してアイコンを配置するように制御する。
そして、次のステップS57に示すように制御部3は、(ステップS62の配置方法に従って)撮影画像にアイコンを加えた合成画像を表示する。
【0049】
図20は本変形例により撮影画像にアイコン21a,22c,22d,24bを追加して合成した合成画像Ijの表示例を示す。
その他の処理は、図16の場合と同様である。撮影画像は殆どの場合、撮影画像の中央部が撮影者が最も撮影したいと希望する主要部となる設定で撮影されているので、本変形例によれば、アイコンを撮影画像の周辺部側から優先して配置することにより、主要部がアイコンによって欠けたり、遮られるようなことを防止できる。
また、このようにアイコンを配置することにより、アイコンが撮影画像の表示の妨げになることも防止できる。
【0050】
図21は、第3変形例によるアイコンの表示を行う処理内容を示す。本変形例は、例えば図16の処理手順におけるステップS55−S57の代わりにステップS71−73を行うように変更した処理を行うようにしている。
具体的にはステップS54において、撮影画像の背景にローコン領域が有るか否かの判定を行う。そして、ローコン領域が有りの場合には、次にステップS71において制御部3は、この撮影画像の場合に表示予定のアイコン数を算出する。
さらに、次のステップS72において制御部3は、ローコン領域における所定領域において、表示予定のアイコン数のアイコンを時間的に順次変更して配置する。
そして、ステップS73に示すように撮影画像に表示するアイコンを時間的に変更した合成画像を表示する。
【0051】
ステップS72及びS73においては、撮影画像に表示するアイコンを例えば所定の時間の経過毎に所定の順序で順次変更する。そして、表示予定のアイコン数を全て表示した場合には、再び最初に表示する予定のアイコンから同様の表示を繰り返し行う。ステップS73の処理の後、ステップS59の処理に移る。なお、検出されたローコン領域の面積に応じて、同時に表示するアイコン数を複数にしても良い。
このようにな表示を行うことにより、ローコン領域が小さい場合においても、表示予定のアイコンを表示することが可能になる。なお、ローコン領域として、帯状の領域を確保できる場合には、帯状のローコン領域に表示予定のアイコンを移動させながら順次表示するようにしても良い。
また、上述の説明においては、アイコンデータベース5b内に格納したアイコンを適宜に読み出して表示部4で表示に採用するアイコンの例で説明したが、以下のようにしても良い。
アイコンデータベース5b内に、アイコンの素材のみを記録して、撮影状況に応じてアイコン生成部3bがアイコンの素材を組み合わせて表示に採用する新しいアイコンを生成したり、ユーザが手動操作で、自分に似た(アバター化した)アバター画像を作り、そのアバター画像を表示に採用するアイコンにしても良い。また、このアバター画像をアイコンデータベース5b内に記録できるようにしても良い。
上述した実施形態及び変形例等を部分的に組み合わせる等して構成される実施形態も本発明に属する。
【符号の説明】
【0052】
1、1B…カメラ、2…撮像部、3…制御部、3a…画像処理部、3b…アイコン生成部、3c…合成画像生成部、3d…ローコン検出部、3e…表示制御部、3f…顔検出部、4…表示部、5…記録部、5a…地図DB、5b…アイコンDB、6…操作部、7…タッチパネル部、8…加速度センサ、9…情報取得・状況判定部、9a…位置取得・判定部、9b…音声取得・判定部、9c…温度取得・判定部、9d…水深・高度取得・判定部、9e…日時取得・判定部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0053】
【特許文献1】特開2005−260798号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮像する撮像部と、
撮影の指示操作に従って上記撮像部により撮像された画像を撮影画像として記録する記録部と、
上記撮影画像として記録する場合の撮影時における複数種類のセンサ情報を取得し、取得した上記センサ情報が所定の撮影状況に該当するか否かを判定する情報取得・判定部と、
上記所定の撮影状況に対応したアイコンの画像を生成するアイコン生成部と、
上記アイコンの画像を上記撮影画像と合成した合成画像を生成する合成画像生成部と、
を有し、
上記合成画像を表示部によって表示可能にしたことを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
上記情報取得・判定部が上記所定の撮影状況に該当すると判定した場合、上記合成画像を上記表示部によって表示するように制御する制御部を有することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項3】
さらに、上記撮影画像におけるローコントラスト領域を検出するローコントラスト検出部を有し、上記アイコン生成部は、検出された上記ローコントラスト領域に上記アイコンの画像を配置し、上記表示部は、上記ローコントラスト領域に上記アイコンの画像が配置された上記合成画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項4】
上記ローコントラスト検出部が上記アイコンを配置可能とする条件を満たすローコントラスト領域を検出しない場合には、上記表示部に表示される上記撮影画像に上記アイコンの画像を表示しないように制御する表示制御部を有することを特徴とする請求項3に記載の撮影装置。
【請求項5】
さらに、上記情報取得・判定部により取得した上記センサ情報が所定の撮影状況に該当する場合に、上記所定の撮影状況に対応して予め用意されたアイコンの画像を格納するアイコン格納部を有し、
上記アイコン生成部は、上記情報取得・判定部により取得された複数種類のセンサ情報が上記所定の撮影状況に該当する判定結果の場合に、上記アイコン格納部から上記所定の撮影状況に対応するアイコンの画像を読み出して、上記所定の撮影状況に対応する上記アイコンの画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項6】
さらに、被写体における顔部分を検出する顔検出部を有し、上記アイコン生成部は、上記撮影画像における上記顔検出部により検出された顔部分以外の領域に上記アイコンの画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項7】
上記情報取得・判定部は、上記撮影装置の位置又は移動距離、温度、水深若しくは高度、音声、日時に関する少なくとも2つ以上のセンサ情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項8】
さらに、上記情報取得・判定部は、上記撮影時の情報として、環境音の情報を取得し、上記アイコン生成部は、上記環境音の情報に対応したアイコンの画像を生成することを特徴とする請求項7に記載の撮影装置。
【請求項9】
さらに、上記アイコンの画像を表示又は生成する場合の優先度を設定する優先度設定部を有することを特徴とする請求項3又は6に記載の撮影装置。
【請求項10】
さらに、上記撮影画像の表示状態において上記アイコンの画像を合成して表示する第1の表示切替の制御、又は上記第1の表示切替の制御状態から上記アイコンを非表示にする切り替える第2の表示切替の制御を行う表示制御部を有することを特徴とする請求項9に記載の撮影装置。
【請求項1】
被写体を撮像する撮像部と、
撮影の指示操作に従って上記撮像部により撮像された画像を撮影画像として記録する記録部と、
上記撮影画像として記録する場合の撮影時における複数種類のセンサ情報を取得し、取得した上記センサ情報が所定の撮影状況に該当するか否かを判定する情報取得・判定部と、
上記所定の撮影状況に対応したアイコンの画像を生成するアイコン生成部と、
上記アイコンの画像を上記撮影画像と合成した合成画像を生成する合成画像生成部と、
を有し、
上記合成画像を表示部によって表示可能にしたことを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
上記情報取得・判定部が上記所定の撮影状況に該当すると判定した場合、上記合成画像を上記表示部によって表示するように制御する制御部を有することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項3】
さらに、上記撮影画像におけるローコントラスト領域を検出するローコントラスト検出部を有し、上記アイコン生成部は、検出された上記ローコントラスト領域に上記アイコンの画像を配置し、上記表示部は、上記ローコントラスト領域に上記アイコンの画像が配置された上記合成画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項4】
上記ローコントラスト検出部が上記アイコンを配置可能とする条件を満たすローコントラスト領域を検出しない場合には、上記表示部に表示される上記撮影画像に上記アイコンの画像を表示しないように制御する表示制御部を有することを特徴とする請求項3に記載の撮影装置。
【請求項5】
さらに、上記情報取得・判定部により取得した上記センサ情報が所定の撮影状況に該当する場合に、上記所定の撮影状況に対応して予め用意されたアイコンの画像を格納するアイコン格納部を有し、
上記アイコン生成部は、上記情報取得・判定部により取得された複数種類のセンサ情報が上記所定の撮影状況に該当する判定結果の場合に、上記アイコン格納部から上記所定の撮影状況に対応するアイコンの画像を読み出して、上記所定の撮影状況に対応する上記アイコンの画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項6】
さらに、被写体における顔部分を検出する顔検出部を有し、上記アイコン生成部は、上記撮影画像における上記顔検出部により検出された顔部分以外の領域に上記アイコンの画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項7】
上記情報取得・判定部は、上記撮影装置の位置又は移動距離、温度、水深若しくは高度、音声、日時に関する少なくとも2つ以上のセンサ情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項8】
さらに、上記情報取得・判定部は、上記撮影時の情報として、環境音の情報を取得し、上記アイコン生成部は、上記環境音の情報に対応したアイコンの画像を生成することを特徴とする請求項7に記載の撮影装置。
【請求項9】
さらに、上記アイコンの画像を表示又は生成する場合の優先度を設定する優先度設定部を有することを特徴とする請求項3又は6に記載の撮影装置。
【請求項10】
さらに、上記撮影画像の表示状態において上記アイコンの画像を合成して表示する第1の表示切替の制御、又は上記第1の表示切替の制御状態から上記アイコンを非表示にする切り替える第2の表示切替の制御を行う表示制御部を有することを特徴とする請求項9に記載の撮影装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2012−65262(P2012−65262A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−209776(P2010−209776)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】
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