操作画面作成装置
【課題】
紙部品を用いて画面設計が可能となるとともに設計した画面の操作性が検証できるようにした操作画面作成装置を提供する
【解決手段】
操作画像媒体から読み取った紙部品を識別する部品識別情報に、当該操作画像媒体を読み取ることにより作成した操作画面を構成する前記紙部品に対する部品画像を操作することにより遷移する画面の識別情報を対応付けて管理する。読み取った操作画面の部品画像が操作された場合には、当該部品画像に対応付けて管理する画面の識別情報に基づいて遷移先画面を表示する。
紙部品を用いて画面設計が可能となるとともに設計した画面の操作性が検証できるようにした操作画面作成装置を提供する
【解決手段】
操作画像媒体から読み取った紙部品を識別する部品識別情報に、当該操作画像媒体を読み取ることにより作成した操作画面を構成する前記紙部品に対する部品画像を操作することにより遷移する画面の識別情報を対応付けて管理する。読み取った操作画面の部品画像が操作された場合には、当該部品画像に対応付けて管理する画面の識別情報に基づいて遷移先画面を表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作画面作成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトウェアの開発に際して、システムの操作者によるより良い操作性を提供するため、表示画面のデザインを優れたものとするためにペーパープロトタイプという手法がある。このペーパープロトタイプとは、コンピュータを用いて画面等のプロトタイプを作成するのではなく、ペーパー(紙)を用いて画面等の試作を行う手法である。
【0003】
近年のネットワーク通信の発達によりインターネット上のサイトを閲覧する機会が増加しているなかで、ホームページの作成には多くの特殊な記号等を設定する必要があるが、特許文献1に開示された技術では、ホームページ作成に慣れていない人にとっても簡単にホームページが作成できるようにした技術が公開されている。
【0004】
この特許文献1に開示された従来技術では、ホームページを作成する元となるさまざまなテンプレートを用意し、選択したテンプレートに文字等を加筆したものを読み取ることでテンプレートの電子ファイルと加筆したものとを合成して簡単にホームページを作成できるようにしている。
【0005】
また、特許文献2では、ハイパーリンクを生成する複数の文書画像を縮小して印刷したシートに、ハイパーリンク情報が記入した後にシートの画像を読み取り、その画像からハイパーリンクの情報を抽出することで、シートに印刷した文書画像間のリンクを作成できるようにした技術が公開されている。
【特許文献1】特開2001−142817号公報
【特許文献2】特開平10−097522号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、紙部品を用いて画面設計が可能となるとともに設計した画面の操作性が検証できるようにした操作画面作成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、識別情報が付された部品を配置して作成した操作画像媒体を読み取る読取手段と、前記画像読取手段で読み取った前記操作画像媒体に基づく画像から前記部品の識別情報を認識する認識手段と、前記認識手段で認識した前記識別情報に対応して当該識別情報により識別される部品に対する操作によって遷移する遷移先画像を登録する登録手段とを具備する。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記登録手段は、前記識別情報と同一若しくは関連する識別情報が付された他の操作画像媒体から前記画像読取手段により読み取った画像を遷移先画像として登録する。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記画像読取手段で読み取った画像を、前記部品の画像と背景画像に分離する分離手段と、前記分離手段により分離された部品の画像から該部品の形状、位置、該部品に描かれた手書き画像を抽出する抽出手段とを更に具備し、前記登録手段は、前記遷移先画像に加えて、該部品を識別する前記識別情報に対応して前記抽出手段で抽出した前記部品の形状、位置、該部品に描かれた手書き画像を登録する。
【0010】
また、請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記登録手段により登録された前記部品の形状、位置、該部品に描かれた手書き画像に基づき前記画像に対応する遷移先の状態を表示器上に表示制御する表示制御手段と、前記表示制御手段により前記表示器上に表示された遷移先の状態における前記部品に対応する画像の操作を検出する操作検出手段と、前記操作検出手段による前記部品に対応する画像の操作の検出に応答して前記操作画面を該部品に対応する遷移先画像へ遷移制御する遷移制御手段とを具備する。
【0011】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記表示制御手段は、前記画像に対応する操作画面を表示器上に表示制御し、前記操作検出手段は、前記表示制御手段によって表示制御した操作画面上の部品対応する画像の操作を検出する。
【0012】
また、請求項6の発明は、請求項4または5の発明において、前記部品は、前記紙面上に描かれた領域枠と該領域枠内に表示する表示画像を識別する表示画像識別情報とを含み、前記表示制御手段は、前記表示画像識別情報に対応する表示画像を前記領域枠内にはめ込んで表示する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1によれば、設計した画面の操作性が検証できるようになるという効果を奏する。
【0014】
また、請求項2によれば、他の操作画像媒体から読み取った画像を遷移先画像とする画面の操作性が検証できるようになるという効果を奏する。
【0015】
また、請求項3によれば、操作画像媒体を構成する手書き画像を用いて画面の操作性が検証できるようになるという効果を奏する。
【0016】
また、請求項4によれば、部品に対応する遷移先の状態を表示制御することができるようになるという効果を奏する。
【0017】
また、請求項5によれば、部品に対応する遷移先画像に遷移することができ、画面の操作性が検証できるようになるという効果を奏する。
【0018】
また、請求項6によれば、指定された領域に所定の表示画像をはめ込んで表示することができ、写真等の画像を用いた画面の操作性を検証できるようになるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して本発明に係わる操作画面作成装置の一実施例を詳細に説明する。
【実施例】
【0020】
図1は、本発明の実施の形態における操作画面作成装置を適用して構成した開発システムの構成を示すブロック図の一例である。
【0021】
図1において、本開発システムは、情報処理装置10、画像形成装置20を具備して構成されており、画像形成装置20で印刷用紙等の印刷媒体に紙素材からなる画面構成部品(以下、「紙部品」若しくは「部品」ともいう)を貼り合わせることによって作成した操作画像媒体(以下、「紙上のプロトタイプ操作画面」ともいう)を読み取ることによって生成した画像データ(単に「画像」ともいう))が示す操作画面(以下、「電子操作画面」ともいう)を操作することで動作するアプリケーションを情報処理装置10(操作画面作成装置)によって作成する。
【0022】
この画像形成装置20により読み取りを行う印刷媒体の一例を、図3、図4および図5、図6に示す。
【0023】
図3において、図3(a)は、「○×検さくサービス」という文字列104が記載された印刷媒体の一例を示し、図3(b)は、図2に示すような紙部品を点線部分で切り取り、その紙部品を図3(a)に示す印刷用紙の所定の位置に貼り付けた状態を示している。すなわち、図3(b)は、紙上のプロトタイプ操作画面の一例である。
【0024】
図2は、図3(b)に示すような紙上のプロトタイプ操作画面を構成する紙部品を印刷用紙上に示したものであって、図2には、複数の選択肢の中から適当な項目を選択可能なセレクトボックス部品101、所定の処理を実行するコマンドボタン部品a(102)、コマンドボタン部品b(103)を示している。
【0025】
図3(b)に示す紙上のプロトタイプ操作画面は、図2の印刷用紙から切り取ったセレクトボックス部品101を「○×検さくサービス」という文字列104の下方に貼り付け、また、その下方に図2の印刷用紙から切り取ったコマンドボタン部品a(102)を貼り付けた構成からなる。
【0026】
また、図3(b)のセレクトボックス部品101には、デフォルト選択項目として「風景」が手書き指定され、他の選択可能な項目として「乗り物」、「食べ物」、「動物」が手書き指定されており、コマンドボタン部品a(102)には、ボタン名称として「検さく」が示されている。もちろん、手書きに限定されることはない。
【0027】
図3(b)に示す紙上のプロトタイプ操作画面を画像形成装置20で読み取ることにより電子操作画面を生成し、アプリケーションとして動作された場合には、セレクトボックス部品101で選択された「風景」という文字列を検索条件としてコマンドボタン部品a(102)の「検さく」ボタンを押下することにより検索処理が行われる。
【0028】
次に、図4は、「検さく結果」という文字列105および検索された情報の一覧106が示された印刷用紙に、図2に示すコマンドボタン部品b(103)を貼り付けて構成したものである。そして、コマンドボタン部品b(103)のボタン名称として「戻る」が示されている。
【0029】
また、図3(b)や図4に示す紙上のプロトタイプ操作画面には、遷移先識別情報若しくは部品識別情報の少なくとも一方を表すコード情報が示されている。このコード情報は、バーコードや二次元バーコードのほか、記号や文字によって構成される。
【0030】
部品識別情報は、印刷用紙に貼り付けられる紙部品を識別する情報であって、図2に示すような紙部品それぞれに印刷されている。図3(b)では、コード情報A1、コード情報B1、コード情報C1が部品識別情報を表すコード情報である。
【0031】
また、遷移先識別情報は、部品識別情報に対応付けられており、その部品識別情報の構成部品が操作されることにより遷移する遷移先を識別する情報である。図2では、コード情報A2、コード情報B2、コード情報C2が遷移先識別情報を表すコード情報である。この遷移先識別情報が示す遷移先として、例えば部品識別情報が印刷された紙部品を貼り付けて作成したプロトタイプ操作画面である。
【0032】
ここに示した例のコード情報A2(遷移先識別情報を表したコード情報)は、コード情報A1によって表される部品識別情報に対応し、コード情報B2(遷移先識別情報を表したコード情報)は、コード情報B1によって表される部品識別情報に対応し、コード情報C2(遷移先識別情報を表したコード情報)は、コード情報C1によって表される部品識別情報に対応する。
【0033】
すなわち、コード情報A1が印刷された構成部品を操作することによりコード情報A2が付与された遷移先に遷移し、コード情報B1が印刷された構成部品を操作することによりコード情報B2が付与された遷移先に遷移し、コード情報C1が印刷された構成部品を操作することによりコード情報C2が付与された遷移先に遷移する。
【0034】
図3(b)には、紙上のプロトタイプ操作画面を識別するコード情報C2が印刷用紙左上方に貼り付けられ、また、セレクトボックス部品101にはコード情報A1が印刷され、コマンドボタン部品a(102)にはコード情報B1が印刷された状態を示している。
【0035】
図4には、紙上のプロトタイプ操作画面を識別するコード情報B2が印刷用紙左上方に付与され、また、コマンドボタン部品b(103)にはコード情報C1が印刷された状態を示している。
【0036】
コード情報C2が貼り付けられた図3(b)に示す紙上のプロトタイプ操作画面は、コード情報C1が印刷された図4のコマンドボタン部品b(103)を操作することにより遷移する遷移先であることを示している。すなわち、図4のプロトタイプ操作画面を画像形成装置20で読み取ることにより生成した電子操作画面でコマンドボタン部品b(103)を操作することによって、図3(b)の紙上のプロトタイプ操作画面を画像形成装置20で読み取ることにより生成した電子操作画面を表示して遷移する。
【0037】
また、コード情報A1が印刷された図3(b)のセレクトボックス部品101を操作することによりコード情報A1に対応するコード情報A2が貼り付けられた遷移先へ遷移することとなるが、図3(b)および図4にはコード情報A2が貼り付けられていないため、コード情報A1が印刷された図3(b)のセレクトボックス部品101を操作した場合であっても何も動作が行われないことを示している。
【0038】
さらに、コード情報B1が印刷された図3(b)のコマンドボタン部品a(102)を操作することによりコード情報B1に対応するコード情報B2が貼り付けられた遷移先へ遷移することとなる。このコード情報B2は、図4のプロトタイプ操作画面に貼り付けられていることから、コード情報B1が印刷されたコマンドボタン部品a(102)を操作することにより図4に示すプロトタイプ操作画面を表示して遷移する。
【0039】
なお、図3(b)および図4に示す例では、コード情報A1に対するコード情報A2がいずれにも貼り付けられておらず遷移先となる操作画面が存在しない例を示したが、図5および図6に示すようなプロトタイプ操作画面により遷移先となる操作画面を設けた構成とすることも可能である。
【0040】
図5に示すプロトタイプ操作画面は、セレクトボックス部品101、コマンドボタン部品a(102)が貼り付けられて構成された画面であって、セレクトボックス部品101ではデフォルト選択項目「風景」のみを選択可能としており、このセレクトボックス部品101にコード情報A1が印刷されている。また、コマンドボタン部品a(102)ではボタン名称として「検さく」が示され、このコマンドボタン部品a(102)にコード情報B1が印刷されている。
【0041】
図6に示すプロトタイプ操作画面は、コード情報A2が画面左上方に貼り付けられていることから、図5のプロトタイプ操作画面を画像形成装置20で読み取ることにより生成した電子操作画面のセレクトボックス部品101を操作することによって、当該セレクトボックス部品101に印刷されたコード情報A1に対応するコード情報A2が貼り付けられた図6に示すプロトタイプ操作画面を画像形成装置20で読み取ることにより生成した電子操作画面を表示して遷移することとなる。
【0042】
このようなコード情報が示される紙上のプロトタイプ操作画面を画像形成装置20で読み取ると、情報処理装置10では、プロトタイプ操作画面を読み取った電子操作画面を操作することにより動作するアプリケーションを作成する。
【0043】
この情報処理装置10は、通信部11、画像解析部12、アプリケーション生成管理部13、UI部品管理部14、アプリケーション実行部15、アプリケーション編集部16、表示部17、入力部18、入力制御部19を具備して構成され、これらが別々の装置により実装された構成の電子編集システムとすることも可能である。
【0044】
通信部11を介して画像形成装置20で作成した電子操作画面の画像データを受信すると、画像解析部12では、画像データの解析処理を行い、画像データを構成するセレクトボックスなどの部品と、当該部品以外の他の背景画像とを分離する。さらに、分離した部品の画像データから紙部品の形状、位置、紙部品に描かれた手書き画像を抽出する。
【0045】
次に、受信した画像データに示されたコード情報を認識し、認識したコード情報から遷移先識別情報若しくは部品識別情報を抽出する。抽出した紙部品の形状、位置、該紙部品に描かれた手書き画像に部品識別情報を対応付けてUI部品管理部14に登録する。このとき、遷移先識別情報を抽出した場合には、この遷移先識別情報を一時記憶する。
【0046】
また、コード情報の認識により部品識別情報を抽出した場合には、その部品識別情報により識別される構成部品が設定された設定位置の情報(座標情報等)を特定するとともに、構成部品のイメージ画像を部品識別情報に対応付けて登録する。
【0047】
アプリケーション生成管理部13では、画像解析部12で受信した電子操作画面の画像データを当該電子操作画面を識別する画面識別情報(画面ID)に対応付けて管理する。このときの管理状態の一例を図10、図13に示す。
【0048】
また、このアプリケーション生成管理部13では、画像解析部12で解析処理を行った結果を各電子操作画面の画面IDごとに登録することで管理する。このときの管理状態の一例を図11、図14に示す。
【0049】
さらに、アプリケーション生成管理部13では、画像解析部12で認識したコード情報に対して抽出した部品識別情報を関連付けて管理し、また、その部品識別情報に対応する遷移先識別情報を一時記憶している場合には、その部品識別情報で識別される構成部品を操作することによって遷移する遷移先の画面を識別する画面IDを関連付けて管理する。このときの管理状態の一例を図12、図15に示す。
【0050】
UI部品管理部14は、部品識別情報ごとに当該部品識別情報で識別する構成部品に関する情報を、例えば図9に示すように管理する。図9は、部品識別情報に対する部品の情報を示し、[部品ID]項目901、[部品タイプ]項目902、[部品識別記号]項目903、[背景イメージ]項目904、[部品サイズ]項目905、[UI操作後の処理]項目906、[展開イメージ]項目907、[展開イメージサイズ]項目908により構成される。
【0051】
[部品ID]項目901が「parts01」であるレコードには、[部品タイプ]項目902として「コマンドボタン」が示され、[部品識別記号]項目903として「コード情報」が示され、[背景イメージ]項目904として「Cmd.jpg」が示され、[部品サイズ]項目905として「100,50」が示され、[UI操作後の処理]項目906として「画面遷移」が示され、[展開イメージ]項目907として「−」が示され、[展開イメージサイズ]項目908として「−」が示されている。
【0052】
これは、画像解析部12でコード情報から抽出した部品識別情報が「parts01」であることを示し、部品識別情報が「parts01」である構成部品は、部品タイプが「コマンドボタン」であって、「コード情報」によって部品を識別し、背景画像が「Cmd.jpg」であって、部品サイズが「横100、縦50」であって、部品が操作されることによって「画面遷移」が行われることを示している。
【0053】
なお、[展開イメージ]項目907、[展開イメージサイズ]項目908の項目は、[部品タイプ]項目902が「セレクトボックス」である場合に示される項目である。
【0054】
このアプリケーション生成管理部13によって管理された情報により電子操作画面間の関連付けされた状態となり、アプリケーション実行部15では、入力制御部19を介して表示ディスプレイ等の表示器から構成される表示部17や入力装置で構成される入力部18などのユーザインターフェース(UI)からの操作を受け付けることにより電子操作画面間の関連付けを行ったアプリケーションを実行する。
【0055】
アプリケーション編集部16は、アプリケーション生成管理部13で管理する各種の情報を変更することによってアプリケーションの編集を行う。
【0056】
図8は、本発明の実施の形態における操作画面作成装置の詳細な処理の流れを示す図である。
【0057】
図8において、図2に示すような紙部品を用いて作成した図3(b)や図4に示すような紙上のプロトタイプ操作画面を読み取ることにより電子操作画面の画像データを作成する(801)。作成した画像データをその画像データの識別情報(操作画面ID)に対応付けて図10に示すような操作画面情報テーブルとして管理する(802)。
【0058】
図10に示す操作画面情報テーブルは、[画面ID]項目1001、[画面イメージ]項目1002により構成され、[画面ID]項目1001は、画像形成装置で読み取ることにより作成した電子操作画面を識別する情報(画面ID)を示す項目であって、[画面イメージ]項目1002は、作成した電子操作画面のファイル名を示す項目である。
【0059】
図10(a)は、図3(b)に示す紙の操作画面を読み取ることにより作成されるテーブルであって、読み取った電子操作画面「操作画面1.jpg」の画面IDが「screen01」であることを示している。また、図10(b)は、図3(b)に示す紙上のプロトタイプ操作画面を読み取った後に図4に示す紙上のプロトタイプ操作画面を読み取ることにより作成されるテーブルであって、図4に示す紙上のプロトタイプ操作画面を読み取った電子操作画面「操作画面2.jpg」の画面IDが「screen02」であることを示している。
【0060】
続いて、読み取った電子操作画面にコード情報が含まれるかを判断する(803)。電子操作画面にコード情報が含まれる場合(803でYES)には、そのコード情報から遷移先識別情報若しくは部品識別情報を抽出する(804)。そして、コード情報から遷移先識別情報を抽出したかを判断して(805)、遷移先識別情報を抽出していない場合(805でNO)には、続いて、コード情報から部品識別情報を抽出したかを判断する(807)。
【0061】
また、遷移先識別情報を抽出した場合(805でYES)には、抽出した遷移先識別情報を一時記憶する(806)。続いて、コード情報から部品識別情報を抽出したかを判断する(807)。
【0062】
部品識別情報が抽出されない場合(807でNO)には、本フローチャートの処理を終了する。また、部品識別情報が抽出された場合(807でYES)には、部品識別情報が示す構成部品に関する情報を登録するとともに部品イメージをも登録する(808)。このときの登録された状態の例を図11、図14に示す。
【0063】
図11は、図3(b)、図4のプロトタイプ操作画面を読み取った電子操作画面の構成部品に関する情報を示し、[画面ID]項目1101、[コード情報]項目1102、[部品設定位置]項目1103、[手書き後の部品イメージ]項目1104によって構成される。
【0064】
[画面ID]項目1101は、読み取った電子操作画面を識別する情報であって、図10の[画面ID]項目1001に対応する。また、[コード情報]項目1102は、電子操作画面を構成する構成部品に示されたコード情報であって、[部品設定位置]項目1103は、[コード情報]項目1102に示されたコード情報から抽出された部品識別情報により識別される構成部品が配置された操作画面上の位置を示す座標であって、[手書き後の部品イメージ]項目1104は、読み取った構成部品のファイル名である。
【0065】
図11(a)は、図3(b)に示す紙上のプロトタイプ操作画面を読み取ることにより作成した情報であって、図11(b)は、図3(b)に示す紙上のプロトタイプ操作画面を読み取った後に図4に示す紙上のプロトタイプ操作画面を読み取ることにより作成した情報である。
【0066】
すなわち、図4に示す紙上のプロトタイプ操作画面を読み取ることにより作成した電子操作画面は、画面IDが[画面ID]項目1101で示すように「screen02」であって、コード情報が[コード情報]項目1102で示すように「C1」であって、部品の設定位置が[部品設定位置]項目1103で示すように「X方向:50,Y方向:50」であって、ファイル名が[手書き後の部品イメージ]項目1104で示すように「C_cmd.jpg」であることを示す。
【0067】
図14は、図5、図4のプロトタイプ操作画面を読み取った後に、図6に示すプロトタイプ操作画面を読み取った場合の情報であって、図6に示すプロトタイプ操作画面から読み取ったコード情報は遷移先識別情報が抽出され、部品識別情報は抽出されないため、図6の画面に対するレコードは作成されない。すなわち、図6に示すプロトタイプ操作画面を読み取った場合の図14に示すテーブルは図11(b)と同一となる。
【0068】
このようにして読み取った電子操作画面の構成部品に関する情報が登録されると、続いて、登録した構成部品が領域枠を指定した矩形パターンからなる部品であるかを判断して(809)、矩形パターンでない場合(809でNO)には、抽出した部品識別情報全てに対して登録されたかを判断する(811)。
【0069】
図3(b)や図4等のプロトタイプ操作画面の構成部品として、図7に示すような矩形パターンの構成部品を用いて画面を構成することも可能である。矩形パターンの構成部品は、領域枠とその領域枠内に表示する画像の識別情報により構成される。
【0070】
図2に示す構成部品では、構成部品に部品識別情報を表すコード情報を印刷し、この部品識別情報に対応する遷移先識別情報を遷移先の印刷用紙に貼り付けて遷移先を指定するが、それに代えて、図7(a)に示すような領域枠の構成部品をプロトタイプ操作画面の構成部品とした場合、図7(a)に対応する構成部品を操作することにより遷移する遷移先は、図7(c)の矩形パターンによる遷移先を示す情報(領域枠内に表示する画像の識別情報)を貼り付けたプロトタイプ操作画面であることを示す。
【0071】
図7(a)に示す矩形パターンに対応する構成部品は、図7(b)に示すコマンドボタン部品であって、図7(a)の矩形パターンに示される紙部品(コマンドボタン)のイメージとボタンの背景イメージを合成する。
【0072】
このような矩形パターンである場合(809でYES)には、部品イメージを指定された矩形サイズに調整する(810)。そして、抽出した部品識別情報全てに対して登録されたかを判断する(811)。
【0073】
この判断処理によって、部品識別情報全てに対して登録されない場合(811でNO)には、登録していない部品識別情報が示す構成部品の情報を登録する。
【0074】
また、全ての部品識別情報に対する構成部品を登録した場合(811でYES)には、コード情報に対する部品識別情報および遷移先の画面IDを、上記の処理によって一時記憶した遷移先識別情報を用いて登録する(812)。例えば、遷移先識別情報として「C2」が一時記憶されている場合、当該遷移先識別情報「C2」対する画面ID「screen01」を登録する。
【0075】
このときの例を図12、図15に示す。
【0076】
図12は、[コード情報]項目1201、[部品ID]項目1202、[遷移先の画面ID]項目1203によって構成され、[コード情報]項目1201は、プロトタイプ操作画面から読み取ったコード情報を示し、[部品ID]項目1202は、コード情報から読み取った部品識別情報を示し、[遷移先の画面ID]項目1203は、[部品ID]項目1202に示す部品識別情報に対応する遷移先識別情報であって、上記の処理により当該遷移先識別情報を一時記憶している場合に設定される。
【0077】
図12(a)は、図3(b)に示すプロトタイプ操作画面から読み取ったコード情報より抽出した部品識別情報「A1」、「B1」を示しており、これらの抽出した部品識別情報に対する遷移先識別情報は一時記憶されていない状態にあるため、[遷移先の画面ID]項目1203には対応する遷移先識別情報に対する画面IDが設定されていない状態を示す。なお、図3(b)のプロトタイプ操作画面を読み取ることにより遷移先識別情報「C2」が一時記憶される。
【0078】
図12(b)は、図12(a)に示す状態から図4に示すプロトタイプ操作画面から読み取ったコード情報より抽出した部品識別情報「C1」を示しており、図4を読み取ることにより遷移先識別情報「B2」が一時記憶されていることから、図12(b)に示すように[コード情報]項目1201が「B1」である部品識別情報の操作により遷移する画面として[遷移先の画面ID]項目1203に、一時記憶された遷移先識別情報「B1」に対する画面ID「screen02」が設定される。
【0079】
また、このとき、[コード情報]項目1201が「C1」である部品識別情報の操作により遷移する画面として[遷移先の画面ID]項目1203に、一時記憶された遷移先識別情報「C2」に対する画面ID「screen01」が設定される。
【0080】
図15は、図12(b)に示す状態から図6に示すプロトタイプ操作画面を読み取った状態を示し、図6のプロトタイプ操作画面を読み取ることにより遷移先識別情報「A2」が一時記憶されていることから、[コード情報]項目1201が「A1」である部品識別情報の操作により遷移する画面として[遷移先の画面ID]項目1203に、一時記憶された遷移先識別情報「A2」に対する画面ID「screen03」が設定される。
【0081】
図16は、本発明の実施の形態における操作画面作成装置で紙部品を用いて作成したアプリケーションの動作処理の流れを示す図である。
【0082】
図16では、まず、図3(b)に示すプロトタイプ操作画面を読み取ることにより作成した電子操作画面の構成部品(例えばセレクトボックス部品101、コマンドボタン部品(102、103)等)に対する操作を検知する(1601)。
【0083】
次に、操作された構成部品を識別する(1602)。上記に示す例の場合、操作された構成部品が「セレクトボックス部品101」や「コマンドボタン部品(102、103)」であると識別する。
【0084】
そして、識別した構成部品の部品識別情報(部品ID)に対する遷移先の操作画面を登録された管理テーブルより参照し(1603)、遷移先の状態が指定されているかを判断する(1604)。すなわち、図12や図15に示す管理テーブルの[部品ID]項目1202に対して[遷移先の画面ID]項目1203に画面IDが指定されているかを判断する。
【0085】
この判断により指定されていない場合(1604でNO)には、構成部品の操作による画面遷移が行われることなく処理を終了する。
【0086】
それに対して、遷移先が指定されている場合(1604でYES)には、遷移先として示された状態を特定する(1605)。
【0087】
例えば、図11や図14の操作画面情報に示すように遷移先として画面が示されている場合には、その画面を遷移先の状態として特定する。このほか、セレクトボックス部品101を操作することで、遷移先として画像展開が示されている場合には図6に示すような画面を画像展開後の状態として特定し、さらに、遷移先として画像の格納が示されている場合にはイメージフォルダを示すことで当該イメージフォルダ格納された写真、図面等の画像表示を遷移先の状態として特定する。
【0088】
このようにして、遷移先の状態が特定されると、その特定した状態を操作画面に表示する(1606)。
【0089】
上記の例では、遷移先の画像を表示するほか、画像展開後の画像を表示し、また、イメージフォルダの内容を表示する。
【0090】
本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の実施の形態における操作画面作成装置を適用して構成した開発支援システムの構成を示すブロック図の一例。
【図2】紙部品の一例を示す図。
【図3】操作画面の一例を示す図。
【図4】操作画面の一例を示す図。
【図5】操作画面の一例を示す図。
【図6】操作画面の一例を示す図。
【図7】領域枠を指定した矩形パターンの紙部品を示す図。
【図8】本発明の実施の形態における操作画面作成装置の詳細な処理の流れを示す図。
【図9】部品管理情報テーブルの一例を示す図。
【図10】操作画面情報テーブルの一例を示す図。
【図11】操作画面部品情報テーブルの一例を示す図。
【図12】コード情報テーブルの一例を示す図。
【図13】操作画面情報テーブルの一例を示す図。
【図14】操作画面部品情報テーブルの一例を示す図。
【図15】コード情報テーブルの一例を示す図。
【図16】本発明の実施の形態における操作画面作成装置で紙部品を用いて作成したアプリケーションの動作処理の流れを示す図。
【符号の説明】
【0092】
10 情報処理装置
11 通信部
12 画像解析部
13 アプリケーション生成管理部
14 UI部品管理部
15 アプリケーション実行部
16 アプリケーション編集部
17 表示部
18 入力部
19 入力制御部
20 画像形成装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作画面作成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトウェアの開発に際して、システムの操作者によるより良い操作性を提供するため、表示画面のデザインを優れたものとするためにペーパープロトタイプという手法がある。このペーパープロトタイプとは、コンピュータを用いて画面等のプロトタイプを作成するのではなく、ペーパー(紙)を用いて画面等の試作を行う手法である。
【0003】
近年のネットワーク通信の発達によりインターネット上のサイトを閲覧する機会が増加しているなかで、ホームページの作成には多くの特殊な記号等を設定する必要があるが、特許文献1に開示された技術では、ホームページ作成に慣れていない人にとっても簡単にホームページが作成できるようにした技術が公開されている。
【0004】
この特許文献1に開示された従来技術では、ホームページを作成する元となるさまざまなテンプレートを用意し、選択したテンプレートに文字等を加筆したものを読み取ることでテンプレートの電子ファイルと加筆したものとを合成して簡単にホームページを作成できるようにしている。
【0005】
また、特許文献2では、ハイパーリンクを生成する複数の文書画像を縮小して印刷したシートに、ハイパーリンク情報が記入した後にシートの画像を読み取り、その画像からハイパーリンクの情報を抽出することで、シートに印刷した文書画像間のリンクを作成できるようにした技術が公開されている。
【特許文献1】特開2001−142817号公報
【特許文献2】特開平10−097522号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、紙部品を用いて画面設計が可能となるとともに設計した画面の操作性が検証できるようにした操作画面作成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、識別情報が付された部品を配置して作成した操作画像媒体を読み取る読取手段と、前記画像読取手段で読み取った前記操作画像媒体に基づく画像から前記部品の識別情報を認識する認識手段と、前記認識手段で認識した前記識別情報に対応して当該識別情報により識別される部品に対する操作によって遷移する遷移先画像を登録する登録手段とを具備する。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記登録手段は、前記識別情報と同一若しくは関連する識別情報が付された他の操作画像媒体から前記画像読取手段により読み取った画像を遷移先画像として登録する。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記画像読取手段で読み取った画像を、前記部品の画像と背景画像に分離する分離手段と、前記分離手段により分離された部品の画像から該部品の形状、位置、該部品に描かれた手書き画像を抽出する抽出手段とを更に具備し、前記登録手段は、前記遷移先画像に加えて、該部品を識別する前記識別情報に対応して前記抽出手段で抽出した前記部品の形状、位置、該部品に描かれた手書き画像を登録する。
【0010】
また、請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記登録手段により登録された前記部品の形状、位置、該部品に描かれた手書き画像に基づき前記画像に対応する遷移先の状態を表示器上に表示制御する表示制御手段と、前記表示制御手段により前記表示器上に表示された遷移先の状態における前記部品に対応する画像の操作を検出する操作検出手段と、前記操作検出手段による前記部品に対応する画像の操作の検出に応答して前記操作画面を該部品に対応する遷移先画像へ遷移制御する遷移制御手段とを具備する。
【0011】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記表示制御手段は、前記画像に対応する操作画面を表示器上に表示制御し、前記操作検出手段は、前記表示制御手段によって表示制御した操作画面上の部品対応する画像の操作を検出する。
【0012】
また、請求項6の発明は、請求項4または5の発明において、前記部品は、前記紙面上に描かれた領域枠と該領域枠内に表示する表示画像を識別する表示画像識別情報とを含み、前記表示制御手段は、前記表示画像識別情報に対応する表示画像を前記領域枠内にはめ込んで表示する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1によれば、設計した画面の操作性が検証できるようになるという効果を奏する。
【0014】
また、請求項2によれば、他の操作画像媒体から読み取った画像を遷移先画像とする画面の操作性が検証できるようになるという効果を奏する。
【0015】
また、請求項3によれば、操作画像媒体を構成する手書き画像を用いて画面の操作性が検証できるようになるという効果を奏する。
【0016】
また、請求項4によれば、部品に対応する遷移先の状態を表示制御することができるようになるという効果を奏する。
【0017】
また、請求項5によれば、部品に対応する遷移先画像に遷移することができ、画面の操作性が検証できるようになるという効果を奏する。
【0018】
また、請求項6によれば、指定された領域に所定の表示画像をはめ込んで表示することができ、写真等の画像を用いた画面の操作性を検証できるようになるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して本発明に係わる操作画面作成装置の一実施例を詳細に説明する。
【実施例】
【0020】
図1は、本発明の実施の形態における操作画面作成装置を適用して構成した開発システムの構成を示すブロック図の一例である。
【0021】
図1において、本開発システムは、情報処理装置10、画像形成装置20を具備して構成されており、画像形成装置20で印刷用紙等の印刷媒体に紙素材からなる画面構成部品(以下、「紙部品」若しくは「部品」ともいう)を貼り合わせることによって作成した操作画像媒体(以下、「紙上のプロトタイプ操作画面」ともいう)を読み取ることによって生成した画像データ(単に「画像」ともいう))が示す操作画面(以下、「電子操作画面」ともいう)を操作することで動作するアプリケーションを情報処理装置10(操作画面作成装置)によって作成する。
【0022】
この画像形成装置20により読み取りを行う印刷媒体の一例を、図3、図4および図5、図6に示す。
【0023】
図3において、図3(a)は、「○×検さくサービス」という文字列104が記載された印刷媒体の一例を示し、図3(b)は、図2に示すような紙部品を点線部分で切り取り、その紙部品を図3(a)に示す印刷用紙の所定の位置に貼り付けた状態を示している。すなわち、図3(b)は、紙上のプロトタイプ操作画面の一例である。
【0024】
図2は、図3(b)に示すような紙上のプロトタイプ操作画面を構成する紙部品を印刷用紙上に示したものであって、図2には、複数の選択肢の中から適当な項目を選択可能なセレクトボックス部品101、所定の処理を実行するコマンドボタン部品a(102)、コマンドボタン部品b(103)を示している。
【0025】
図3(b)に示す紙上のプロトタイプ操作画面は、図2の印刷用紙から切り取ったセレクトボックス部品101を「○×検さくサービス」という文字列104の下方に貼り付け、また、その下方に図2の印刷用紙から切り取ったコマンドボタン部品a(102)を貼り付けた構成からなる。
【0026】
また、図3(b)のセレクトボックス部品101には、デフォルト選択項目として「風景」が手書き指定され、他の選択可能な項目として「乗り物」、「食べ物」、「動物」が手書き指定されており、コマンドボタン部品a(102)には、ボタン名称として「検さく」が示されている。もちろん、手書きに限定されることはない。
【0027】
図3(b)に示す紙上のプロトタイプ操作画面を画像形成装置20で読み取ることにより電子操作画面を生成し、アプリケーションとして動作された場合には、セレクトボックス部品101で選択された「風景」という文字列を検索条件としてコマンドボタン部品a(102)の「検さく」ボタンを押下することにより検索処理が行われる。
【0028】
次に、図4は、「検さく結果」という文字列105および検索された情報の一覧106が示された印刷用紙に、図2に示すコマンドボタン部品b(103)を貼り付けて構成したものである。そして、コマンドボタン部品b(103)のボタン名称として「戻る」が示されている。
【0029】
また、図3(b)や図4に示す紙上のプロトタイプ操作画面には、遷移先識別情報若しくは部品識別情報の少なくとも一方を表すコード情報が示されている。このコード情報は、バーコードや二次元バーコードのほか、記号や文字によって構成される。
【0030】
部品識別情報は、印刷用紙に貼り付けられる紙部品を識別する情報であって、図2に示すような紙部品それぞれに印刷されている。図3(b)では、コード情報A1、コード情報B1、コード情報C1が部品識別情報を表すコード情報である。
【0031】
また、遷移先識別情報は、部品識別情報に対応付けられており、その部品識別情報の構成部品が操作されることにより遷移する遷移先を識別する情報である。図2では、コード情報A2、コード情報B2、コード情報C2が遷移先識別情報を表すコード情報である。この遷移先識別情報が示す遷移先として、例えば部品識別情報が印刷された紙部品を貼り付けて作成したプロトタイプ操作画面である。
【0032】
ここに示した例のコード情報A2(遷移先識別情報を表したコード情報)は、コード情報A1によって表される部品識別情報に対応し、コード情報B2(遷移先識別情報を表したコード情報)は、コード情報B1によって表される部品識別情報に対応し、コード情報C2(遷移先識別情報を表したコード情報)は、コード情報C1によって表される部品識別情報に対応する。
【0033】
すなわち、コード情報A1が印刷された構成部品を操作することによりコード情報A2が付与された遷移先に遷移し、コード情報B1が印刷された構成部品を操作することによりコード情報B2が付与された遷移先に遷移し、コード情報C1が印刷された構成部品を操作することによりコード情報C2が付与された遷移先に遷移する。
【0034】
図3(b)には、紙上のプロトタイプ操作画面を識別するコード情報C2が印刷用紙左上方に貼り付けられ、また、セレクトボックス部品101にはコード情報A1が印刷され、コマンドボタン部品a(102)にはコード情報B1が印刷された状態を示している。
【0035】
図4には、紙上のプロトタイプ操作画面を識別するコード情報B2が印刷用紙左上方に付与され、また、コマンドボタン部品b(103)にはコード情報C1が印刷された状態を示している。
【0036】
コード情報C2が貼り付けられた図3(b)に示す紙上のプロトタイプ操作画面は、コード情報C1が印刷された図4のコマンドボタン部品b(103)を操作することにより遷移する遷移先であることを示している。すなわち、図4のプロトタイプ操作画面を画像形成装置20で読み取ることにより生成した電子操作画面でコマンドボタン部品b(103)を操作することによって、図3(b)の紙上のプロトタイプ操作画面を画像形成装置20で読み取ることにより生成した電子操作画面を表示して遷移する。
【0037】
また、コード情報A1が印刷された図3(b)のセレクトボックス部品101を操作することによりコード情報A1に対応するコード情報A2が貼り付けられた遷移先へ遷移することとなるが、図3(b)および図4にはコード情報A2が貼り付けられていないため、コード情報A1が印刷された図3(b)のセレクトボックス部品101を操作した場合であっても何も動作が行われないことを示している。
【0038】
さらに、コード情報B1が印刷された図3(b)のコマンドボタン部品a(102)を操作することによりコード情報B1に対応するコード情報B2が貼り付けられた遷移先へ遷移することとなる。このコード情報B2は、図4のプロトタイプ操作画面に貼り付けられていることから、コード情報B1が印刷されたコマンドボタン部品a(102)を操作することにより図4に示すプロトタイプ操作画面を表示して遷移する。
【0039】
なお、図3(b)および図4に示す例では、コード情報A1に対するコード情報A2がいずれにも貼り付けられておらず遷移先となる操作画面が存在しない例を示したが、図5および図6に示すようなプロトタイプ操作画面により遷移先となる操作画面を設けた構成とすることも可能である。
【0040】
図5に示すプロトタイプ操作画面は、セレクトボックス部品101、コマンドボタン部品a(102)が貼り付けられて構成された画面であって、セレクトボックス部品101ではデフォルト選択項目「風景」のみを選択可能としており、このセレクトボックス部品101にコード情報A1が印刷されている。また、コマンドボタン部品a(102)ではボタン名称として「検さく」が示され、このコマンドボタン部品a(102)にコード情報B1が印刷されている。
【0041】
図6に示すプロトタイプ操作画面は、コード情報A2が画面左上方に貼り付けられていることから、図5のプロトタイプ操作画面を画像形成装置20で読み取ることにより生成した電子操作画面のセレクトボックス部品101を操作することによって、当該セレクトボックス部品101に印刷されたコード情報A1に対応するコード情報A2が貼り付けられた図6に示すプロトタイプ操作画面を画像形成装置20で読み取ることにより生成した電子操作画面を表示して遷移することとなる。
【0042】
このようなコード情報が示される紙上のプロトタイプ操作画面を画像形成装置20で読み取ると、情報処理装置10では、プロトタイプ操作画面を読み取った電子操作画面を操作することにより動作するアプリケーションを作成する。
【0043】
この情報処理装置10は、通信部11、画像解析部12、アプリケーション生成管理部13、UI部品管理部14、アプリケーション実行部15、アプリケーション編集部16、表示部17、入力部18、入力制御部19を具備して構成され、これらが別々の装置により実装された構成の電子編集システムとすることも可能である。
【0044】
通信部11を介して画像形成装置20で作成した電子操作画面の画像データを受信すると、画像解析部12では、画像データの解析処理を行い、画像データを構成するセレクトボックスなどの部品と、当該部品以外の他の背景画像とを分離する。さらに、分離した部品の画像データから紙部品の形状、位置、紙部品に描かれた手書き画像を抽出する。
【0045】
次に、受信した画像データに示されたコード情報を認識し、認識したコード情報から遷移先識別情報若しくは部品識別情報を抽出する。抽出した紙部品の形状、位置、該紙部品に描かれた手書き画像に部品識別情報を対応付けてUI部品管理部14に登録する。このとき、遷移先識別情報を抽出した場合には、この遷移先識別情報を一時記憶する。
【0046】
また、コード情報の認識により部品識別情報を抽出した場合には、その部品識別情報により識別される構成部品が設定された設定位置の情報(座標情報等)を特定するとともに、構成部品のイメージ画像を部品識別情報に対応付けて登録する。
【0047】
アプリケーション生成管理部13では、画像解析部12で受信した電子操作画面の画像データを当該電子操作画面を識別する画面識別情報(画面ID)に対応付けて管理する。このときの管理状態の一例を図10、図13に示す。
【0048】
また、このアプリケーション生成管理部13では、画像解析部12で解析処理を行った結果を各電子操作画面の画面IDごとに登録することで管理する。このときの管理状態の一例を図11、図14に示す。
【0049】
さらに、アプリケーション生成管理部13では、画像解析部12で認識したコード情報に対して抽出した部品識別情報を関連付けて管理し、また、その部品識別情報に対応する遷移先識別情報を一時記憶している場合には、その部品識別情報で識別される構成部品を操作することによって遷移する遷移先の画面を識別する画面IDを関連付けて管理する。このときの管理状態の一例を図12、図15に示す。
【0050】
UI部品管理部14は、部品識別情報ごとに当該部品識別情報で識別する構成部品に関する情報を、例えば図9に示すように管理する。図9は、部品識別情報に対する部品の情報を示し、[部品ID]項目901、[部品タイプ]項目902、[部品識別記号]項目903、[背景イメージ]項目904、[部品サイズ]項目905、[UI操作後の処理]項目906、[展開イメージ]項目907、[展開イメージサイズ]項目908により構成される。
【0051】
[部品ID]項目901が「parts01」であるレコードには、[部品タイプ]項目902として「コマンドボタン」が示され、[部品識別記号]項目903として「コード情報」が示され、[背景イメージ]項目904として「Cmd.jpg」が示され、[部品サイズ]項目905として「100,50」が示され、[UI操作後の処理]項目906として「画面遷移」が示され、[展開イメージ]項目907として「−」が示され、[展開イメージサイズ]項目908として「−」が示されている。
【0052】
これは、画像解析部12でコード情報から抽出した部品識別情報が「parts01」であることを示し、部品識別情報が「parts01」である構成部品は、部品タイプが「コマンドボタン」であって、「コード情報」によって部品を識別し、背景画像が「Cmd.jpg」であって、部品サイズが「横100、縦50」であって、部品が操作されることによって「画面遷移」が行われることを示している。
【0053】
なお、[展開イメージ]項目907、[展開イメージサイズ]項目908の項目は、[部品タイプ]項目902が「セレクトボックス」である場合に示される項目である。
【0054】
このアプリケーション生成管理部13によって管理された情報により電子操作画面間の関連付けされた状態となり、アプリケーション実行部15では、入力制御部19を介して表示ディスプレイ等の表示器から構成される表示部17や入力装置で構成される入力部18などのユーザインターフェース(UI)からの操作を受け付けることにより電子操作画面間の関連付けを行ったアプリケーションを実行する。
【0055】
アプリケーション編集部16は、アプリケーション生成管理部13で管理する各種の情報を変更することによってアプリケーションの編集を行う。
【0056】
図8は、本発明の実施の形態における操作画面作成装置の詳細な処理の流れを示す図である。
【0057】
図8において、図2に示すような紙部品を用いて作成した図3(b)や図4に示すような紙上のプロトタイプ操作画面を読み取ることにより電子操作画面の画像データを作成する(801)。作成した画像データをその画像データの識別情報(操作画面ID)に対応付けて図10に示すような操作画面情報テーブルとして管理する(802)。
【0058】
図10に示す操作画面情報テーブルは、[画面ID]項目1001、[画面イメージ]項目1002により構成され、[画面ID]項目1001は、画像形成装置で読み取ることにより作成した電子操作画面を識別する情報(画面ID)を示す項目であって、[画面イメージ]項目1002は、作成した電子操作画面のファイル名を示す項目である。
【0059】
図10(a)は、図3(b)に示す紙の操作画面を読み取ることにより作成されるテーブルであって、読み取った電子操作画面「操作画面1.jpg」の画面IDが「screen01」であることを示している。また、図10(b)は、図3(b)に示す紙上のプロトタイプ操作画面を読み取った後に図4に示す紙上のプロトタイプ操作画面を読み取ることにより作成されるテーブルであって、図4に示す紙上のプロトタイプ操作画面を読み取った電子操作画面「操作画面2.jpg」の画面IDが「screen02」であることを示している。
【0060】
続いて、読み取った電子操作画面にコード情報が含まれるかを判断する(803)。電子操作画面にコード情報が含まれる場合(803でYES)には、そのコード情報から遷移先識別情報若しくは部品識別情報を抽出する(804)。そして、コード情報から遷移先識別情報を抽出したかを判断して(805)、遷移先識別情報を抽出していない場合(805でNO)には、続いて、コード情報から部品識別情報を抽出したかを判断する(807)。
【0061】
また、遷移先識別情報を抽出した場合(805でYES)には、抽出した遷移先識別情報を一時記憶する(806)。続いて、コード情報から部品識別情報を抽出したかを判断する(807)。
【0062】
部品識別情報が抽出されない場合(807でNO)には、本フローチャートの処理を終了する。また、部品識別情報が抽出された場合(807でYES)には、部品識別情報が示す構成部品に関する情報を登録するとともに部品イメージをも登録する(808)。このときの登録された状態の例を図11、図14に示す。
【0063】
図11は、図3(b)、図4のプロトタイプ操作画面を読み取った電子操作画面の構成部品に関する情報を示し、[画面ID]項目1101、[コード情報]項目1102、[部品設定位置]項目1103、[手書き後の部品イメージ]項目1104によって構成される。
【0064】
[画面ID]項目1101は、読み取った電子操作画面を識別する情報であって、図10の[画面ID]項目1001に対応する。また、[コード情報]項目1102は、電子操作画面を構成する構成部品に示されたコード情報であって、[部品設定位置]項目1103は、[コード情報]項目1102に示されたコード情報から抽出された部品識別情報により識別される構成部品が配置された操作画面上の位置を示す座標であって、[手書き後の部品イメージ]項目1104は、読み取った構成部品のファイル名である。
【0065】
図11(a)は、図3(b)に示す紙上のプロトタイプ操作画面を読み取ることにより作成した情報であって、図11(b)は、図3(b)に示す紙上のプロトタイプ操作画面を読み取った後に図4に示す紙上のプロトタイプ操作画面を読み取ることにより作成した情報である。
【0066】
すなわち、図4に示す紙上のプロトタイプ操作画面を読み取ることにより作成した電子操作画面は、画面IDが[画面ID]項目1101で示すように「screen02」であって、コード情報が[コード情報]項目1102で示すように「C1」であって、部品の設定位置が[部品設定位置]項目1103で示すように「X方向:50,Y方向:50」であって、ファイル名が[手書き後の部品イメージ]項目1104で示すように「C_cmd.jpg」であることを示す。
【0067】
図14は、図5、図4のプロトタイプ操作画面を読み取った後に、図6に示すプロトタイプ操作画面を読み取った場合の情報であって、図6に示すプロトタイプ操作画面から読み取ったコード情報は遷移先識別情報が抽出され、部品識別情報は抽出されないため、図6の画面に対するレコードは作成されない。すなわち、図6に示すプロトタイプ操作画面を読み取った場合の図14に示すテーブルは図11(b)と同一となる。
【0068】
このようにして読み取った電子操作画面の構成部品に関する情報が登録されると、続いて、登録した構成部品が領域枠を指定した矩形パターンからなる部品であるかを判断して(809)、矩形パターンでない場合(809でNO)には、抽出した部品識別情報全てに対して登録されたかを判断する(811)。
【0069】
図3(b)や図4等のプロトタイプ操作画面の構成部品として、図7に示すような矩形パターンの構成部品を用いて画面を構成することも可能である。矩形パターンの構成部品は、領域枠とその領域枠内に表示する画像の識別情報により構成される。
【0070】
図2に示す構成部品では、構成部品に部品識別情報を表すコード情報を印刷し、この部品識別情報に対応する遷移先識別情報を遷移先の印刷用紙に貼り付けて遷移先を指定するが、それに代えて、図7(a)に示すような領域枠の構成部品をプロトタイプ操作画面の構成部品とした場合、図7(a)に対応する構成部品を操作することにより遷移する遷移先は、図7(c)の矩形パターンによる遷移先を示す情報(領域枠内に表示する画像の識別情報)を貼り付けたプロトタイプ操作画面であることを示す。
【0071】
図7(a)に示す矩形パターンに対応する構成部品は、図7(b)に示すコマンドボタン部品であって、図7(a)の矩形パターンに示される紙部品(コマンドボタン)のイメージとボタンの背景イメージを合成する。
【0072】
このような矩形パターンである場合(809でYES)には、部品イメージを指定された矩形サイズに調整する(810)。そして、抽出した部品識別情報全てに対して登録されたかを判断する(811)。
【0073】
この判断処理によって、部品識別情報全てに対して登録されない場合(811でNO)には、登録していない部品識別情報が示す構成部品の情報を登録する。
【0074】
また、全ての部品識別情報に対する構成部品を登録した場合(811でYES)には、コード情報に対する部品識別情報および遷移先の画面IDを、上記の処理によって一時記憶した遷移先識別情報を用いて登録する(812)。例えば、遷移先識別情報として「C2」が一時記憶されている場合、当該遷移先識別情報「C2」対する画面ID「screen01」を登録する。
【0075】
このときの例を図12、図15に示す。
【0076】
図12は、[コード情報]項目1201、[部品ID]項目1202、[遷移先の画面ID]項目1203によって構成され、[コード情報]項目1201は、プロトタイプ操作画面から読み取ったコード情報を示し、[部品ID]項目1202は、コード情報から読み取った部品識別情報を示し、[遷移先の画面ID]項目1203は、[部品ID]項目1202に示す部品識別情報に対応する遷移先識別情報であって、上記の処理により当該遷移先識別情報を一時記憶している場合に設定される。
【0077】
図12(a)は、図3(b)に示すプロトタイプ操作画面から読み取ったコード情報より抽出した部品識別情報「A1」、「B1」を示しており、これらの抽出した部品識別情報に対する遷移先識別情報は一時記憶されていない状態にあるため、[遷移先の画面ID]項目1203には対応する遷移先識別情報に対する画面IDが設定されていない状態を示す。なお、図3(b)のプロトタイプ操作画面を読み取ることにより遷移先識別情報「C2」が一時記憶される。
【0078】
図12(b)は、図12(a)に示す状態から図4に示すプロトタイプ操作画面から読み取ったコード情報より抽出した部品識別情報「C1」を示しており、図4を読み取ることにより遷移先識別情報「B2」が一時記憶されていることから、図12(b)に示すように[コード情報]項目1201が「B1」である部品識別情報の操作により遷移する画面として[遷移先の画面ID]項目1203に、一時記憶された遷移先識別情報「B1」に対する画面ID「screen02」が設定される。
【0079】
また、このとき、[コード情報]項目1201が「C1」である部品識別情報の操作により遷移する画面として[遷移先の画面ID]項目1203に、一時記憶された遷移先識別情報「C2」に対する画面ID「screen01」が設定される。
【0080】
図15は、図12(b)に示す状態から図6に示すプロトタイプ操作画面を読み取った状態を示し、図6のプロトタイプ操作画面を読み取ることにより遷移先識別情報「A2」が一時記憶されていることから、[コード情報]項目1201が「A1」である部品識別情報の操作により遷移する画面として[遷移先の画面ID]項目1203に、一時記憶された遷移先識別情報「A2」に対する画面ID「screen03」が設定される。
【0081】
図16は、本発明の実施の形態における操作画面作成装置で紙部品を用いて作成したアプリケーションの動作処理の流れを示す図である。
【0082】
図16では、まず、図3(b)に示すプロトタイプ操作画面を読み取ることにより作成した電子操作画面の構成部品(例えばセレクトボックス部品101、コマンドボタン部品(102、103)等)に対する操作を検知する(1601)。
【0083】
次に、操作された構成部品を識別する(1602)。上記に示す例の場合、操作された構成部品が「セレクトボックス部品101」や「コマンドボタン部品(102、103)」であると識別する。
【0084】
そして、識別した構成部品の部品識別情報(部品ID)に対する遷移先の操作画面を登録された管理テーブルより参照し(1603)、遷移先の状態が指定されているかを判断する(1604)。すなわち、図12や図15に示す管理テーブルの[部品ID]項目1202に対して[遷移先の画面ID]項目1203に画面IDが指定されているかを判断する。
【0085】
この判断により指定されていない場合(1604でNO)には、構成部品の操作による画面遷移が行われることなく処理を終了する。
【0086】
それに対して、遷移先が指定されている場合(1604でYES)には、遷移先として示された状態を特定する(1605)。
【0087】
例えば、図11や図14の操作画面情報に示すように遷移先として画面が示されている場合には、その画面を遷移先の状態として特定する。このほか、セレクトボックス部品101を操作することで、遷移先として画像展開が示されている場合には図6に示すような画面を画像展開後の状態として特定し、さらに、遷移先として画像の格納が示されている場合にはイメージフォルダを示すことで当該イメージフォルダ格納された写真、図面等の画像表示を遷移先の状態として特定する。
【0088】
このようにして、遷移先の状態が特定されると、その特定した状態を操作画面に表示する(1606)。
【0089】
上記の例では、遷移先の画像を表示するほか、画像展開後の画像を表示し、また、イメージフォルダの内容を表示する。
【0090】
本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の実施の形態における操作画面作成装置を適用して構成した開発支援システムの構成を示すブロック図の一例。
【図2】紙部品の一例を示す図。
【図3】操作画面の一例を示す図。
【図4】操作画面の一例を示す図。
【図5】操作画面の一例を示す図。
【図6】操作画面の一例を示す図。
【図7】領域枠を指定した矩形パターンの紙部品を示す図。
【図8】本発明の実施の形態における操作画面作成装置の詳細な処理の流れを示す図。
【図9】部品管理情報テーブルの一例を示す図。
【図10】操作画面情報テーブルの一例を示す図。
【図11】操作画面部品情報テーブルの一例を示す図。
【図12】コード情報テーブルの一例を示す図。
【図13】操作画面情報テーブルの一例を示す図。
【図14】操作画面部品情報テーブルの一例を示す図。
【図15】コード情報テーブルの一例を示す図。
【図16】本発明の実施の形態における操作画面作成装置で紙部品を用いて作成したアプリケーションの動作処理の流れを示す図。
【符号の説明】
【0092】
10 情報処理装置
11 通信部
12 画像解析部
13 アプリケーション生成管理部
14 UI部品管理部
15 アプリケーション実行部
16 アプリケーション編集部
17 表示部
18 入力部
19 入力制御部
20 画像形成装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
識別情報が付された部品を配置して作成した操作画像媒体を読み取る読取手段と、
前記画像読取手段で読み取った前記操作画像媒体に基づく画像から前記部品の識別情報を認識する認識手段と、
前記認識手段で認識した前記識別情報に対応して当該識別情報により識別される部品に対する操作によって遷移する遷移先画像を登録する登録手段と
を具備する操作画面作成装置。
【請求項2】
前記登録手段は、
前記識別情報と同一若しくは関連する識別情報が付された他の操作画像媒体から前記画像読取手段により読み取った画像を遷移先画像として登録する請求項1記載の操作画面作成装置。
【請求項3】
前記画像読取手段で読み取った画像を、前記部品の画像と背景画像に分離する分離手段と、
前記分離手段により分離された部品の画像から該部品の形状、位置、該部品に描かれた手書き画像を抽出する抽出手段と
を更に具備し、
前記登録手段は、
前記遷移先画像に加えて、該部品を識別する前記識別情報に対応して前記抽出手段で抽出した前記部品の形状、位置、該部品に描かれた手書き画像を登録する請求項1または2記載の操作画面作成装置。
【請求項4】
前記登録手段により登録された前記部品の形状、位置、該部品に描かれた手書き画像に基づき前記画像に対応する遷移先の状態を表示器上に表示制御する表示制御手段と、
前記表示制御手段により前記表示器上に表示された遷移先の状態における前記部品に対応する画像の操作を検出する操作検出手段と、
前記操作検出手段による前記部品に対応する画像の操作の検出に応答して前記操作画面を該部品に対応する遷移先画像へ遷移制御する遷移制御手段と
を具備する請求項3記載の操作画面作成装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、
前記画像に対応する操作画面を表示器上に表示制御し、
前記操作検出手段は、
前記表示制御手段によって表示制御した操作画面上の部品対応する画像の操作を検出する請求項4記載の操作画面作成装置。
【請求項6】
前記部品は、
前記紙面上に描かれた領域枠と該領域枠内に表示する表示画像を識別する表示画像識別情報とを含み、
前記表示制御手段は、
前記表示画像識別情報に対応する表示画像を前記領域枠内にはめ込んで表示する請求項4または5に記載の操作画面作成装置。
【請求項1】
識別情報が付された部品を配置して作成した操作画像媒体を読み取る読取手段と、
前記画像読取手段で読み取った前記操作画像媒体に基づく画像から前記部品の識別情報を認識する認識手段と、
前記認識手段で認識した前記識別情報に対応して当該識別情報により識別される部品に対する操作によって遷移する遷移先画像を登録する登録手段と
を具備する操作画面作成装置。
【請求項2】
前記登録手段は、
前記識別情報と同一若しくは関連する識別情報が付された他の操作画像媒体から前記画像読取手段により読み取った画像を遷移先画像として登録する請求項1記載の操作画面作成装置。
【請求項3】
前記画像読取手段で読み取った画像を、前記部品の画像と背景画像に分離する分離手段と、
前記分離手段により分離された部品の画像から該部品の形状、位置、該部品に描かれた手書き画像を抽出する抽出手段と
を更に具備し、
前記登録手段は、
前記遷移先画像に加えて、該部品を識別する前記識別情報に対応して前記抽出手段で抽出した前記部品の形状、位置、該部品に描かれた手書き画像を登録する請求項1または2記載の操作画面作成装置。
【請求項4】
前記登録手段により登録された前記部品の形状、位置、該部品に描かれた手書き画像に基づき前記画像に対応する遷移先の状態を表示器上に表示制御する表示制御手段と、
前記表示制御手段により前記表示器上に表示された遷移先の状態における前記部品に対応する画像の操作を検出する操作検出手段と、
前記操作検出手段による前記部品に対応する画像の操作の検出に応答して前記操作画面を該部品に対応する遷移先画像へ遷移制御する遷移制御手段と
を具備する請求項3記載の操作画面作成装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、
前記画像に対応する操作画面を表示器上に表示制御し、
前記操作検出手段は、
前記表示制御手段によって表示制御した操作画面上の部品対応する画像の操作を検出する請求項4記載の操作画面作成装置。
【請求項6】
前記部品は、
前記紙面上に描かれた領域枠と該領域枠内に表示する表示画像を識別する表示画像識別情報とを含み、
前記表示制御手段は、
前記表示画像識別情報に対応する表示画像を前記領域枠内にはめ込んで表示する請求項4または5に記載の操作画面作成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2010−157007(P2010−157007A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−333297(P2008−333297)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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