説明

擬似目標信号発生装置

【課題】 PLDの制御回路およびDDSを用いた小規模なハードウェア構成で実現できる擬似目標信号発生装置を得る。
【解決手段】 N個の擬似信号源を模擬したドップラ周波数設定値から、任意のドップラ周波数設定値を選択するセレクタ10と、セレクタ10により選択されたドップラ周波数設定値と局部発振器の周波数設定値との加算値を出力する加算器5と、セレクタ10の選択したドップラ周波数設定値の周波数積分により位相を演算するN個のドップラ位相アキュムレータ16−nとを有した制御回路12と、加算器5からの出力値の周波数積分により位相を演算する位相アキュムレータ3と、位相アキュムレータ3とセレクタ11により選択されたドップラ位相アキュムレータ16−nの出力位相との加算値を、振幅データに変換する位相−振幅変換器6を有したDDSとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、レーダ用受信装置において、目標からの受信信号を模擬した擬似目標信号を発生する擬似目標信号発生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
擬似目標信号発生装置に関しては、様々な擬似目標信号の発生方法が提案されていることは周知のところである。例えば、レーダ用受信装置において、擬似目標からの受信信号を模擬するのに必要な各種諸元をメモリに記憶し、目標および各種の擬似目標信号を算出する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平1−201173号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の擬似目標信号発生装置は、擬似目標信号源から発生される擬似目標信号と、局部発振器から発生される局部発振信号とを、加算器によりRF(Radio Frequency)信号のままアナログ加算して、擬似目標からの反射信号を模擬した信号を生成する。この場合、擬似目標信号源と加算器をそれぞれ構成するRFデバイスが別個に必要となり、ハードウェア規模が大きくなるという問題がある。
【0005】
また、複数目標を模擬する場合、複数個の擬似目標信号源をセレクタに接続し、セレクタを加算器に接続して、セレクタにより選択された擬似目標信号源からの擬似目標信号と局部発振信号とのRF信号のアナログ加算を行うように構成する。このような構成では、複数個の擬似目標信号源とセレクタをそれぞれ構成するRFデバイスが別個に必要となり、ハードウェア規模が更に大きくなるという問題がある。
【0006】
この発明は、係る課題を解決するために為されたものであり、より小さなハードウェア規模で実現できる擬似目標信号発生装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明による擬似目標信号発生装置は、擬似信号源を模擬したドップラ周波数設定値と発振源の周波数設定値との加算値を出力する加算器と、上記ドップラ周波数設定値の周波数積分により位相を演算するドップラ位相アキュムレータとを有し、PLD(Programmable Logic Device)から成る制御回路と、
上記制御回路の加算器からの出力値の周波数積分により位相を演算する位相アキュムレータと、上記位相アキュムレータと上記制御回路のドップラ位相アキュムレータの出力位相との加算値を、振幅データに変換する位相−振幅変換器と、位相−振幅変換器の出力信号をアナログ信号に変換するD/A変換器と、を有したDDS(Direct Digital Synthesizer)と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、PLDのようなプログラマブルな制御回路を用いて、制御回路内部に擬似目標信号源を構成することができるので、DDSへの周波数および位相設定値の中に擬似目標信号源の周波数および位相を含めることが可能となり、擬似目標信号源を構成する他の追加のハードウェアが不要となる効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
実施の形態1.
この発明に係る実施の形態1による擬似目標信号発生装置は、一つの制御回路(Programmable Logic Device、以下PLD)と、一つの周波数シンセサイザ(Direct Digital Synthesizer、以下DDS)により構成され、PLD内に有する擬似目標情報をDDSに入力して、レーダ受信信号上に、擬似目標信号を発生することを特徴とする。以下、図1を用いて実施の形態1による擬似目標信号発生装置について説明する。
【0010】
図1は実施の形態1による擬似目標信号発生装置の構成を示す図である。図において、擬似目標信号発生装置はDDS1と制御回路12と信号源50から構成され、レーダ用受信装置の局部発振源を構成する。
DDS1は、周波数アキュムレータ2と、位相アキュムレータ3と、加算器4と、位相振幅変換器6と、D/A変換器7から構成される。DDS1は、レーダ用受信装置の局部発振信号源として用いられる。信号源50は、DDS1に対して基準クロック信号を入力する。
【0011】
また、制御回路12は、PLDのようなプログラマブルな制御回路を用いて構成されている。制御回路12は、周波数掃引ステップ設定部8と、開始周波数設定部9と、ドップラ周波数設定部13と、ドップラ位相アキュムレータ16と、加算器5から構成される。これによって、制御回路12は、制御回路内部に擬似目標信号源を構成している。信号源50は、制御回路12に対して基準クロック信号を入力する(図示せず)。
【0012】
ここで、制御回路12の各構成について説明する。
周波数掃引ステップ設定部8は、DDS1の出力波に対し、周波数掃引ステップΔfcの周波数チャープを与えるための周波数掃引ステップ設定値(信号S8)を出力する。開始周波数設定部9は、DDS1の出力波を周波数チャープさせる際の、局部発振信号(局部発振源)の開始周波数fsを与える開始周波数設定値(信号S9)を出力する。開始周波数設定値S9は加算器5に入力される。開始周波数fsは擬似目標信号を含まない。ドップラ周波数設定部13は、擬似目標と擬似目標信号発生装置(自機)との相対速度を模擬した、擬似目標信号のドップラ周波数fd1を与えるドップラ周波数設定値(信号S13)を出力する。ドップラ周波数設定値S13はドップラ位相アキュムレータ16および加算器5に入力される。
【0013】
ドップラ位相アキュムレータ16は、擬似目標信号の位相θ1を求める積分回路である。この擬似目標信号の位相θ1は、信号源50からの基準クロック信号のクロック周期t毎に、fd1t+Φd1で与えられる。ここで、Φd1は、擬似目標信号の初期位相である。加算器5は、入力された開始周波数設定値S9とドップラ周波数設定値S13に基づいて、開始周波数fsとドップラ周波数fd1を加算する。すなわち、加算器5は擬似目標信号を含む周波数設定値(信号S5)を出力し、この出力信号S5は開始周波数設定値fsとドップラ周波数設定値f1との和(fs+fd1)で表すことができる。
【0014】
次に、DDS1の各構成について説明する。
周波数アキュムレータ2は、制御回路12の周波数掃引ステップ設定部8から出力される周波数掃引ステップΔfcに基づいて、位相アキュムレータ3に対し周波数変調成分S2を入力する。この周波数変調成分S2は信号源50からの基準クロック信号のクロック周期t毎に、Δfct+f0で与えられる。ここで、f0は周波数アキュムレータ2の初期周波数である。位相アキュムレータ3は、信号源50からの基準クロック信号のクロック周期t毎に、加算器5からの周波数加算値(fs+fd1)を積分加算する。この際、位相アキュムレータ3は、周波数アキュムレータ2からの周波数変調成分S2だけ周波数を変調させて積分加算し、積分結果S3としてアキュムレータ出力位相θを出力する。位相アキュムレータ3のアキュムレータ出力位相θは、(Δfct+f0+fs+fd1)t+Φ0となる。ここで、Φ0は、位相アキュムレータ3の初期位相である。
【0015】
加算器4は、位相アキュムレータ3からの出力位相θと制御回路12のドップラ位相アキュムレータからの擬似目標信号の出力位相θ1とを加算し、出力信号S4として和信号(θ+θ1)を位相−振幅変換器6へ出力する。位相−振幅変換器6は、入力される周波数の積分結果に対応した波形の振幅データ(アドレス値)を内部メモリに格納しており、入力される周波数積分値に対応して振幅データを出力することで、出力位相を振幅データに変換する。D/A変換器7は、基準クロック信号のクロック周期t毎に、位相−振幅変換器6からの振幅データをアナログ信号に変換し、平滑化フィルタにより平滑化処理することで、アナログ波形の擬似目標信号S7を出力する。
【0016】
ここで、加算器4の出力に基づき、DDS1から出力される擬似目標信号S7は、次式(1)で与えられることとなる。
【0017】
【数1】

【0018】
この際、Δfc2+f0tは周波数変調信号を与え、(fs+fd1)t+Φ0はドップラ周波数を含む局部発振信号を与え、fd1t+Φd1は時間tにおけるドップラ位相を与える。すなわち、DDS出力S7は周波数変調された局部発振信号に擬似目標信号が混在した信号となる。
【0019】
このように、実施の形態1による擬似目標信号発生装置は、DDS1に入力される周波数設定値および位相設定値の中に、擬似目標信号の周波数および位相を含むため、DDS1の出力信号に擬似目標信号を含めることができる。この際、擬似目標信号源を構成するためのRFデバイスと擬似目標信号と局部発振信号を加算するためのアナログ加算器を構成するRFデバイスとを、別個にハードウェアとして追加する必要はなく、ハードウェア全体として、PLDとDDSを用いた小規模なハードウェア構成で擬似目標信号発生装置を得ることが可能となる。
【0020】
実施の形態2.
この発明に係る実施の形態2による擬似目標信号発生装置は、一つの制御回路(PLD)と一つの周波数シンセサイザ(DDS)により構成され、PLD内に持つ複数の擬似目標情報からセレクタで所望の擬似目標情報を選択することにより、レーダ受信信号上に任意の擬似目標を発生することを特徴とする。以下、図2を用いて実施の形態2による擬似目標信号発生装置について説明する。
【0021】
図2は実施の形態2による擬似目標信号発生装置の構成を示す図である。図において、擬似目標信号発生装置は、DDS1と制御回路12と信号源50から構成され、レーダ用受信装置の局部発振源を構成する。
DDS1は、実施の形態1と同様に、周波数アキュムレータ2と、位相アキュムレータ3と、加算器4と、位相振幅変換器6と、D/A変換器7から構成される。DDS1は、レーダ用受信装置の局部発振信号源として用いられる。信号源50は、DDS1に対して基準クロック信号を入力する。
【0022】
また、制御回路12は、PLDのようなプログラマブルな制御回路を用いて構成されている。制御回路12は、図1で説明した擬似目標信号発生装置に加えて、PLD内部にN個のドップラ周波数設定部とN個のドップラ位相アキュムレータとセレクタを備えて、N個の擬似目標信号源を構成する。図2の例では、制御回路12は、周波数掃引ステップ設定部8と、開始周波数設定部9と、N個のドップラ周波数設定部13−1〜13−Nと、N個のドップラ位相アキュムレータ16−1〜16−Nと、加算器5と、セレクタ10、11から構成されている。信号源50は、制御回路12に対して基準クロック信号を入力する(図示せず)。
【0023】
ここで、制御回路12の各構成について説明する。
周波数掃引ステップ設定部8は、DDS1の出力波に対し、周波数掃引ステップΔfcの周波数チャープを与えるための周波数掃引ステップ設定値(信号S8)を出力する。開始周波数設定部9は、DDS1の出力波を周波数チャープさせる際の、局部発振信号(局部発振源)の開始周波数fsを与える開始周波数設定値(信号S9)を出力する。開始周波数設定値S9は加算器5に入力される。開始周波数fsは擬似目標信号を含まない。
【0024】
ドップラ周波数設定部13−1〜13−Nは、それぞれの擬似目標と擬似目標信号発生装置(自機)との相対速度を模擬した、各擬似目標信号のドップラ周波数fd1〜fdNを与えるドップラ周波数設定値(信号S13−1〜S13−N)を出力する。ドップラ周波数設定値S13−1〜S13−Nは、それぞれドップラ位相アキュムレータ16−1〜16−Nに入力される。また、ドップラ周波数設定値S13−1〜S13−Nは、セレクタ11に入力される。セレクタ11は、ドップラ周波数設定部13−1〜13−Nの中から、何れか1つの任意のドップラ周波数設定部13−n(nは1〜Nの任意の値)からのドップラ周波数設定値S13−nを選択し、選択したドップラ周波数設定値S13−nを加算器5に出力する。なお、セレクタ11によるドップラ周波数設定値S13−nの選択指示は、制御回路12の内部で生成される切換え制御信号もしくは何らかの外部装置から入力される切換え制御信号によって行われる。
【0025】
ドップラ位相アキュムレータ16−1〜16−Nは、それぞれ擬似目標信号の位相θ1〜θを求める積分回路である。この擬似目標信号の位相θ1〜θは、信号源50からの基準クロック信号のクロック周期t毎に、fd1t+Φd1〜fdNt+ΦdNで与えられる。ここで、Φd1〜ΦdNは、各擬似目標信号の初期位相である。ドップラ位相アキュムレータ16−1〜16−Nは、セレクタ10に入力される。セレクタ10は、ドップラ位相アキュムレータ16−1〜16−Nの中から、セレクタ11で選択したのと同じn番目のドップラ位相アキュムレータ16−nを選択する。セレクタ10により選択されたドップラ位相アキュムレータ16−nからの擬似目標信号の出力位相θは、DDS1の加算器4に出力される。なお、セレクタ10によるドップラ位相アキュムレータ16−nの選択指示は、セレクタ11への切換え制御信号と同期して、制御回路12の内部で生成される切換え制御信号もしくは何らかの外部装置から入力される切換え制御信号によって行われる。
【0026】
加算器5は、入力された開始周波数設定値S9とドップラ周波数設定値S13−nに基づいて、開始周波数fsとドップラ周波数設定値S13−nのドップラ周波数fdnを加算する。すなわち、加算器5は擬似目標信号を含む周波数設定値(信号S5)を出力し、この出力信号S5は開始周波数設定値fsとドップラ周波数設定値fdnとの和(fs+fdn)で表すことができる。
【0027】
次に、DDS1の各構成について説明する。
周波数アキュムレータ2は、制御回路12の周波数掃引ステップ設定部8から出力される周波数掃引ステップΔfcに基づいて、位相アキュムレータ3に対し周波数変調成分S2を入力する。位相アキュムレータ3は、信号源50からの基準クロック信号のクロック周期t毎に、加算器5からの周波数加算値(fs+fdn)を積分加算する。この際、位相アキュムレータ3は、周波数アキュムレータ2からの周波数変調成分S2だけ周波数を変調させて積分加算し、積分結果S3としてアキュムレータ出力位相θを出力する。この際、位相アキュムレータ3のアキュムレータ出力位相θは、(Δfct+f0+fs+fdn)t+Φ0となる。ここで、Φ0は、位相アキュムレータ3の初期位相である。
【0028】
加算器4は、位相アキュムレータ3からの出力位相θとセレクタ10により選択されたドップラ位相アキュムレータ16−nからの擬似目標信号の出力位相θとを加算し、出力信号S4として和信号(θ+θ)を位相−振幅変換器6へ出力する。位相−振幅変換器6は、入力される周波数の積分結果に対応した波形の振幅データ(アドレス値)を内部メモリに格納しており、入力される周波数積分値に対応して振幅データを出力することで、出力位相を振幅データに変換する。D/A変換器7は、基準クロック信号のクロック周期t毎に、位相−振幅変換器6の振幅データをアナログ信号に変換し、平滑化フィルタにより平滑化処理することで、アナログ波形の擬似目標信号S7を出力する。
【0029】
ここで、加算器4の出力に基づき、DDS1から出力される擬似目標信号S7は、次式(2)で与えられることとなる。
【0030】
【数2】

【0031】
この際、Δfc2+f0tは周波数変調信号を与え、(fs+fdn)t+Φ0はn番目(nは1〜Nの任意の値)のドップラ周波数を含む局部発振信号を与え、fdnt+Φdnはn番目(nは1〜Nの任意の値)の時間tにおけるドップラ位相を与える。すなわち、擬似目標信号S7は周波数変調された局部発振信号に擬似目標信号が混在した信号となる。
【0032】
このように、実施の形態2による擬似目標信号発生装置は、N個(Nは2以上の自然数)の擬似信号源をそれぞれ模擬したN個のドップラ周波数設定値から、任意のドップラ周波数設定値を選択するセレクタ10と、セレクタ10により選択されたドップラ周波数設定値と局部発振器の周波数設定値との加算値を出力する加算器5と、セレクタ10により選択されたドップラ周波数設定値の周波数積分により位相を演算するN個のドップラ位相アキュムレータ16−nとを有し、PLD(Programmable Logic Device)から成る制御回路12と、加算器5からの出力値の周波数積分により位相を演算する位相アキュムレータ3と、位相アキュムレータ3とセレクタ11により選択されたドップラ位相アキュムレータ16−nの出力位相との加算値を、振幅データに変換する位相−振幅変換器6と、位相−振幅変換器6の出力信号をアナログ信号に変換するD/A変換器7と、を有したDDSとから、擬似目標信号発生装置を構成する。
【0033】
かくして、DDS1に入力される周波数設定値および位相設定値の中に、n番目の任意の擬似目標信号の周波数および位相を含めるようにPLDから成る制御回路12を構成することで、DDS1の出力信号中に、N種類(Nは2以上の整数)の任意の擬似目標信号を含めることができるようになる。
このため、N個の擬似目標信号源を構成するN個のRFデバイスと、選択された任意のn番目(nは1〜Nの何れか1つ)の擬似目標信号と局部発振信号を加算するアナログ加算器を構成する1つのRFデバイスを、別個のハードウェアとして追加する必要はないので、ハードウェア規模が格段に小さくなる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】この発明の実施の形態1による擬似目標信号発生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態2による制御回路内部にN個の擬似目標信号源を持つ擬似目標信号発生装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0035】
1 DDS、2 周波数アキュムレータ、3 位相アキュムレータ、4,5 加算器、振幅変換器、7 D/A変換器、8 周波数掃引ステップ設定部、9 開始周波数設定部、10,11 セレクタ、12 制御回路、13 ドップラ周波数設定部、16 ドップラ移相アキュムレータ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
擬似信号源を模擬したドップラ周波数設定値と発振源の周波数設定値との加算値を出力する加算器と、上記ドップラ周波数設定値の周波数積分により位相を演算するドップラ位相アキュムレータとを有し、PLD(Programmable Logic Device)から成る制御回路と、
上記制御回路の加算器からの出力値の周波数積分により位相を演算する位相アキュムレータと、上記位相アキュムレータと上記制御回路のドップラ位相アキュムレータの出力位相との加算値を、振幅データに変換する位相−振幅変換器と、位相−振幅変換器の出力信号をアナログ信号に変換するD/A変換器と、を有したDDS(Direct Digital Synthesizer)と、
を備えた擬似目標信号発生装置。
【請求項2】
N個(Nは2以上の自然数)の擬似信号源をそれぞれ模擬したN個のドップラ周波数設定値から、任意のドップラ周波数設定値を選択するセレクタと、セレクタにより選択されたドップラ周波数設定値と発振源の周波数設定値との加算値を出力する加算器と、上記選択されたドップラ周波数設定値の周波数積分により位相を演算するドップラ位相アキュムレータとを有し、PLD(Programmable Logic Device)から成る制御回路と、
上記制御回路の加算器からの出力値の周波数積分により位相を演算する位相アキュムレータと、上記位相アキュムレータと上記制御回路のドップラ位相アキュムレータの出力位相との加算値を、振幅データに変換する位相−振幅変換器と、位相−振幅変換器の出力信号をアナログ信号に変換するD/A変換器と、を有したDDS(Direct Digital Synthesizer)と、
を備えた擬似目標信号発生装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−258051(P2009−258051A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−110228(P2008−110228)
【出願日】平成20年4月21日(2008.4.21)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】