説明

擬似眉形成用化粧料

【課題】本発明は、使用時の持続性、耐水性、色安定性、及び皮膚に対する安全性等において優れた効果を有する擬似眉形成用化粧料を提供することを目的とする。
【解決手段】酸性染料を含有することを特徴とする擬似眉形成用化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酸性染料を含有することを特徴とする擬似眉形成用化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
眉は人間の顔の上部に位置し、その形状や色はそのすぐ近傍に位置する目の形状認識に対して大きな影響を与えることが知られている。このため、眉の化粧法は昔より研究されており、平安時代において既に眉墨が使用されている。近年においては主としてオイルゲルの鉛筆状のアイライナー(特許文献1)、樹脂を有機溶剤で溶解した液状のアイライナー(特許文献2)あるいは直接皮膚へ入れ墨する等と言う手段が眉の装飾技術として行われている。
【0003】
しかしながら、これらの装飾手段においては、例えば、オイルゲルの鉛筆状のアイライナーでは、比較的硬度の高いオイルゲルが使用されており、硬度を上げるためにワックスを高濃度に含有させた剤形となり、この様な系では皮膚への付着力が弱く、化粧崩れしやすいという欠点があった。同様に、樹脂を有機溶剤で溶解した液状のアイライナーも、持続時間が短いという欠点があった。このため、携帯性を高め、定期的に化粧直しをせざるを得なかった。また、皮膚への入れ墨は、痛みを伴う上、時間がかかる、変更が容易でない等の問題があり、敬遠される傾向にある。
そこで、持続時間が長く、安定に使用でき、かつ皮膚に安全な眉形成用化粧料が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−95873号公報
【特許文献2】特許第4020831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、使用時の持続性、耐水性、色安定性、及び皮膚に対する安全性等において優れた効果を有する擬似眉形成用化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、酸性染料を含有する擬似眉形成用化粧料を眉毛に塗布したところ、持続性、耐水性、色安定性、及び安全性に優れることを知見し、この知見に基づいてさらに研究を進め、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、
[1]酸性染料を含有することを特徴とする擬似眉形成用化粧料、
[2]酸性染料が、タール色素である上記[1]記載の擬似眉形成用化粧料、
[3]タール色素が、ニトロ染料、アゾ染料、ニトロソ染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料、キノリン染料、アントラキノン染料及びインジゴ染料からなる群から選択される1以上である上記[2]記載の擬似眉形成用化粧料、
[4]タール色素が、アゾ染料及び/又はトリフェニルメタン染料である上記[2]記載の擬似眉形成用化粧料、
[5]酸性染料が、赤色227号、青色1号、黒色401号、だいだい色205号、黄色4号及びこれらのアルカリ金属塩から選択される1以上である上記[1]記載の擬似眉形成用化粧料、
[6]アルカリ金属塩が、ナトリウム塩、又はカリウム塩である上記[5]記載の擬似眉形成用化粧料、及び
[7]酸性染料の含有量が0.1〜5.0重量%である上記[1]〜[6]のいずれかに記載の擬似眉形成用化粧料、
に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の擬似眉形成用化粧料は、持続性及び耐水性に優れ、退色せず、かつ皮膚にも安全であるという特長を有する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明で用いる酸性染料としては、特に限定されないが、タール系色素が好適な例として挙げられる。タール系色素を化学構造から大別すると、ニトロ染料、アゾ染料、ニトロソ染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料、キノリン染料、アントラキノン染料、インジゴ染料等が例として挙げられ、とりわけアゾ染料及び/又はトリフェニルメタン染料が好ましく、これらはアルカリ金属塩の形であってもよい。ニトロ染料としては、黄色403号の(1)等が例として挙げられ、アゾ染料としては、赤色2号、赤色102号、赤色201号、赤色227号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、だいだい色205号、だいだい色402号、黄色4号、黄色5号、黄色402号、黄色406号、黄色407号、かっ色201号、黒色401号等が例として挙げられ、ニトロソ染料としては、緑色401号等が例として挙げられ、トリフェニルメタン染料としては、青色1号、青色202号、青色203号、青色205号、緑色3号、緑色205号、緑色402号等が例として挙げられ、キサンテン染料としては、赤色3号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、だいだい色201号、だいだい色207号、黄色201号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)等が例として挙げられ、キノリン染料としては、黄色203号等が例として挙げられ、アントラキノン染料としては、青色204号、青色403号、緑色201号、緑色202号、紫色201号、紫色401号等が例として挙げられ、インジゴ染料としては、青色2号、青色201号等が例として挙げられる。このうち、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号、青色2号、赤色201号、赤色227号、赤色230号、赤色231号、赤色232号、だいだい色205号、だいだい色207号、黄色202号、黄色203号、緑色201号、青色202号、青色203号、青色205号、かっ色201号、赤色401号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、だいだい色402号、黄色402号、黄色403号、黄色406号、黄色407号、緑色401号、緑色402号、紫色401号又は黒色401号並びにこれらのアルカリ金属塩が好ましく、黄色4号、緑色204号、赤色2号、赤色102号、赤色227号、緑色3号、青色1号、青色205号、黄色403号、赤色106号、赤色201号、だいだい色205号、黒色401号、緑色201号又は紫色401号並びにこれらのアルカリ金属塩がより好ましく、とりわけ赤色227号、青色1号、黒色401号、だいだい色205号、黄色4号及びこれらのアルカリ金属塩から選択される1以上が特に好ましい。前記アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩、又はカリウム塩が好適な例として挙げられる。これらの酸性染料は、1種または2種以上を混合して用いることができ、その配合量は、特に限定されないが、化粧料全量に対して0.1〜5.0重量%程度の範囲内とすることが好ましく、0.2〜3.0重量%程度がより好ましく、0.3〜1.5重量%程度がとりわけ好ましい。
【0010】
本発明の擬似眉形成用化粧料は、特に限定されないが、水中油型及び水中油乳化型、油中水型及び油中水乳化型、油性型等とすることができ、なかでも油性化粧料であると、ツヤ感に優れ、高彩度で均一な化粧膜を使用部位に付与する化粧効果がより際立つため好ましい。形態としては、特に限定されないが、クリーム状、ゲル状、液状、固形状等が例として挙げられ、中でもクリーム状、ゲル状が好ましい。外観は、透明、半透明、不透明それぞれの化粧料として使用することができる。
【0011】
本発明の液体化粧料を用いた塗布具としては、本発明の擬似眉形成用化粧料を塗布できる塗布具であれば、特に限定されず、高粘度の液体化粧料を容器に内蔵し、該化粧料を刷毛に含ませた後、筆ならしを行って描くボトルタイプ、ペンタイプ、又は粉末化粧料を刷毛やスポンジ等で塗布するタイプ等が例として挙げられ、ペンタイプが好ましい。
【0012】
本発明の擬似眉形成用化粧料は、眉を描こうとする皮膚上に塗布することを特徴とする。眉を描こうとする部位に直接塗布することにより、眉をよりはっきりと見せることができる。又は、化粧料を落とせば、元の状態に戻ることができるので一時的なイメージチェンジの目的に使用することも可能である。本発明の擬似眉形成用化粧料を洗浄して落とす際は、弱酸性ないし中性の洗顔フォームでは、落ちにくいため、アルカリ性の化粧石けんで洗顔することにより、落とすことができる。使用に際しては、ブラシ状のものに本発明の擬似眉形成用化粧料をのせ、軽くしごいた後、塗布することが好ましい。
【0013】
本発明の擬似眉形成用化粧料には、上記の必須成分以外に通常化粧料で用いられる任意成分を本発明の効果を損なわない範囲で、適宜含有していてもよい。任意成分としては、特に限定されないが、油性成分、粉体成分、水性成分、界面活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料等が例として挙げられる。本発明の擬似眉形成用化粧料は、通常眉毛用化粧料に用いられるような繊維状物質を特に必要とはしない。
【0014】
油性成分としては、通常化粧料に用いられる油分であれば特に制限されず、動物油、植物油、合成油等の起源や、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず使用することができ、例えば炭化水素類、油脂類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、フッ素変性シリコーン樹脂、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、α―オレフィンオリゴマー、スクワラン、ワセリン等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、リンゴ酸ジイソステアリル、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル油類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性オルガノポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体等が好適な例として挙げられる。
【0015】
粉体成分としては、本発明の効果を損なわない範囲で、特定のシロキシ基含有(メタ)アクリル酸系共重合体により表面被覆処理されていない粉体を配合することができ、また、これら粉体は1種又は2種以上の複合化したものを用いても良く、フッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石ケン、界面活性剤、油脂、炭化水素等を用いて公知の方法により表面処理を施したものであっても良い。
【0016】
水性成分としては、水または水に可溶なものであれば特に限定されず、水に可溶なものとしては、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、ソルビトール、マルチトール、ショ糖、でんぷん糖、ラクチトール等の糖類、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、フコイダン(硫酸化フコース含有多糖類)、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、(スチレン/アクリル酸アルキル)コポリマーアンモニウム、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性高分子、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、乳酸ナトリウム等の塩類、アミノ酸及びその誘導体、アロエベラ、ウィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等が挙げられる。
【0017】
界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(例えばポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール等)、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン等が挙げられ、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好適に挙げられる。アニオン界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸等の脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。カチオン界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものであれば、特に限定されず、使用することができる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられる。上記アルキルとしては、炭素数1〜20の直鎖状、分枝状もしくは環状のアルキル基が挙げられる。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル基、シクロペンチルメチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基等が挙げられる。
【0018】
紫外線吸収剤としては、特に限定されないが、ベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系(例えば桂皮酸、p−メトキシ桂皮酸、2,4−ジイソプロポキシ桂皮酸、メトキシ桂皮酸オクチル)、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が例として挙げられる。保湿剤としては、特に限定されないが、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、リンゴ酸ジイソステアリル、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等が例として挙げられる。酸化防止剤としては、特に限定されないが、α−トコフェロール、アスコルビン酸等が例として挙げられる。美容成分としては、特に限定されないが、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等が例として挙げられる。防腐剤としては、特に限定されないが、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン又はベンジルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が例として挙げられる。香料としては、特に限定されないが、l−メントール等が例として挙げられる。
【0019】
本発明の擬似眉形成用化粧料は、上記した成分を、通常の化粧料を製造する方法と同様に公知の手段を用いて製造することができ、例えば特許3380376号公報の方法を使用することができる。
【0020】
本発明の擬似眉形成用化粧料は、朝塗布し、就寝前に弱酸性ないし中性の洗顔料で洗顔した場合にも全て落ちず、落ちずに残った眉毛部分に、翌日、足して眉毛を描くことにより、徐々に残っていくという点で、持続性に優れる。そのため、持続時間は特に制限されず、数か月以上という長期間に渡っても使用できる。このため、化粧の煩雑さが大幅に軽減される。
また、本発明の擬似眉形成用化粧料は、摩擦、汗等でにじまず、耐水性においても優れる。さらに、本発明の擬似眉形成用化粧料は、皮膚に対しても安全であり、長時間使用しても色落ちや退色がない点でも優れる。本発明の擬似眉形成用化粧料は落ちにくいため、アルカリ性の化粧石けんで洗顔することにより、落とすことができる。
【実施例】
【0021】
以下に実施例を用いて本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0022】
[実施例1]
下記表1に示す処方の擬似眉形成用化粧料を調製した。
【表1】

【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明によれば、持続性及び耐水性に優れ、長時間使用しても退色せず、にじまず、かつ皮膚に対しても安全である擬似眉形成用化粧料を提供することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸性染料を含有することを特徴とする擬似眉形成用化粧料。
【請求項2】
酸性染料が、タール色素である請求項1記載の擬似眉形成用化粧料。
【請求項3】
タール色素が、ニトロ染料、アゾ染料、ニトロソ染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料、キノリン染料、アントラキノン染料及びインジゴ染料からなる群から選択される1以上である請求項2記載の擬似眉形成用化粧料。
【請求項4】
タール色素が、アゾ染料及び/又はトリフェニルメタン染料である請求項2記載の擬似眉形成用化粧料。
【請求項5】
酸性染料が、赤色227号、青色1号、黒色401号、だいだい色205号、黄色4号及びこれらのアルカリ金属塩から選択される1以上である請求項1記載の擬似眉形成用化粧料。
【請求項6】
アルカリ金属塩が、ナトリウム塩、又はカリウム塩である請求項5記載の擬似眉形成用化粧料。
【請求項7】
酸性染料の含有量が0.1〜5.0重量%である請求項1〜6のいずれかに記載の擬似眉形成用化粧料。

【公開番号】特開2010−180175(P2010−180175A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−26544(P2009−26544)
【出願日】平成21年2月6日(2009.2.6)
【出願人】(399065682)イリヤ化学株式会社 (4)
【Fターム(参考)】