説明

改善された抗TNFR1ポリペプチド、抗体可変ドメインおよびアンタゴニスト

本発明は、抗TNFR1ポリペプチド、抗体単一可変ドメイン(dAb)、アンタゴニストおよび多重特異性リガンド、ならびにこれらの方法および使用に関する。抗TNFR1ポリペプチド、抗体単一可変ドメイン(dAb)、アンタゴニストおよび多重特異性リガンドは、炎症性疾患(関節炎またはCOPD等)の治療および/もしくは予防ならびに肺(pulmonary)投与、経口投与、患者の肺(lung)送達および消化管送達のために有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン単一可変ドメインであって、DOM1h−574−156(配列番号1)、DOM1h−574−72(配列番号2)、DOM1h−574−109(配列番号3)、DOM1h−574−138(配列番号4)、DOM1h−574−162(配列番号5)またはDOM1h−574−180(配列番号6)のアミノ酸配列と少なくとも95%等しいアミノ酸配列を含む、単一可変ドメイン。
【請求項2】
抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン単一可変ドメインであって、前記単一可変ドメインは、以下の変異(Kabatによるナンバリング);
30位が、LもしくはFであり、
52位が、AもしくはTであり、
52a位が、DもしくはEであり、
54位が、AもしくはRであり、
57位が、R、KもしくはAであり、
60位が、D、S、TもしくはKであり、
61位が、E、HもしくはGであり、
62位が、AもしくはTであり、
100位は、R、G、N、K、Q、V、A、D、SもしくはVである、ならびに
101位は、A、Q、N、E、V、HもしくはKである
を1つまたは複数含む、DOM1h−574−14(配列番号10)の変異体である、単一可変ドメイン。
【請求項3】
101位(Kabatによるナンバリング)にバリンを含む、抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン重鎖単一可変ドメイン。
【請求項4】
可変ドメインが請求項1に定義されている、請求項3に記載の単一可変ドメイン。
【請求項5】
30G、44D、45P、55D、56R、94Iおよび98R(ナンバリングはKabatによる)のうち1つまたは複数を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の単一可変ドメイン。
【請求項6】
30G、44D、45P、55D、56R、94Iおよび98R(ナンバリングはKabatによる)のうち1つまたは複数を含む抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン単一可変ドメインであり、前記単一可変ドメインのアミノ酸配列はその他の点ではDOM1h−574(配列番号11;図5)のアミノ酸配列と等しい、単一可変ドメイン。
【請求項7】
45P、55D、56R、94Iおよび98R(ナンバリングはKabatによる)を含む、請求項5または6に記載の免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項8】
DOM1h−574−156(配列番号1)、DOM1h−574−72(配列番号2)、DOM1h−574−109(配列番号3)、DOM1h−574−132(配列番号7)、DOM1h−574−135(配列番号8)、DOM1h−574−138(配列番号4)、DOM1h−574−162(配列番号9)またはDOM1h−574−180(配列番号6)のアミノ酸配列と少なくとも95%等しいアミノ酸配列を含む、抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項9】
DOM1h−574−109(配列番号3)、DOM1h−574−93(配列番号12)、DOM1h−574−123(配列番号13)、DOM1h−574−125(配列番号14)、DOM1h−574−126(配列番号15)またはDOM1h−574−129(配列番号16)、DOM1h−574−133(配列番号17)、DOM1h−574−137(配列番号18)またはDOM1h−574−160(配列番号19)のアミノ酸配列と少なくとも94%等しいアミノ酸配列を含む、抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項10】
DOM1h−574−156(配列番号1)、DOM1h−574−72(配列番号2)、DOM1h−574−109(配列番号3)、DOM1h−574−125(配列番号14)、DOM1h−574−126(配列番号15)、DOM1h−574−133(配列番号17)、DOM1h−574−135(配列番号8)、DOM1h−574−138(配列番号4)、DOM1h−574−139(配列番号20)、DOM1h−574−155(配列番号21)、DOM1h−574−162(配列番号5)またはDOM1h−574−180(配列番号6)のアミノ酸配列と少なくとも95%等しいアミノ酸配列を含む、抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項11】
単一可変ドメインが、DOM1h−574−156(配列番号22)、DOM1h−574−72(配列番号23)、DOM1h−574−109(配列番号109)、DOM1h−574−138(配列番号25)、DOM1h−574−162(配列番号26)またはDOM1h−574−180(配列番号27)のヌクレオチド配列と少なくとも80%等しいヌクレオチド配列によりコードされる、ヒト、マウスまたはカニクイザルTNFR1に対して結合する抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項12】
単一可変ドメインが、表面プラズモン共鳴で測定した解離定数(KD)500pM以下でヒトTNFR1に特異的に結合する結合部位を含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の単一可変ドメイン。
【請求項13】
単一可変ドメインが、表面プラズモン共鳴で測定した解離速度定数(Koff)2×10−4−1以下でヒトTNFR1に特異的に結合する結合部位を含む、請求項1〜12のいずれか1項に記載の単一可変ドメイン。
【請求項14】
単一可変ドメインが、ヒト、カニクイザルおよび任意にイヌTNFR1に特異的に結合する、請求項1〜13のいずれか1項に記載の単一可変ドメイン。
【請求項15】
単一可変ドメインが、マウスTNFR1と結合する、請求項14に記載の単一可変ドメイン。
【請求項16】
単一可変ドメインが、ヒト、カニクイザルおよび任意にイヌTNFR1のDOM1h−574−156(配列番号1)、DOM1h−574−72(配列番号2)、DOM1h−574−109(配列番号3)、DOM1h−574−138(配列番号4)、DOM1h−574−162(配列番号5)またはDOM1h−574−180(配列番号6)への結合を阻害する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の単一可変ドメイン。
【請求項17】
単一可変ドメインが、ヒト、マウス、カニクイザルおよび任意にイヌTNFR1のDOM1h−574−156(配列番号1)、DOM1h−574−72(配列番号2)、DOM1h−574−109(配列番号3)、DOM1h−574−138(配列番号4)、DOM1h−574−162(配列番号5)またはDOM1h−574−180(配列番号6)への結合を阻害する、請求項1〜16のいずれか1項に記載の単一可変ドメイン。
【請求項18】
単一可変ドメインが、標準的MRC5アッセイ法においてTNFα誘発性IL−8分泌の阻害により測定したND50約5nM以下でTNFR1を中和する、請求項1〜17のいずれか1項に記載の単一可変ドメイン。
【請求項19】
単一可変ドメインが、標準的L929アッセイ法においてTNFα誘発性細胞毒の阻害により測定したND50約150nM以下でTNFR1を中和する、請求項1〜18のいずれか1項に記載の単一可変ドメイン。
【請求項20】
単一可変ドメインが、標準的カニクイザルKIアッセイ法においてTNFα誘発性IL−8分泌の阻害により測定したND50約5nM以下でTNFR1を中和する、請求項1〜19のいずれか1項に記載の単一可変ドメイン。
【請求項21】
単一可変ドメインが、TNFR1の非競合阻害剤である、請求項1〜20のいずれか1項に記載の単一可変ドメイン。
【請求項22】
単一可変ドメインが、ヒトTNFR1のドメイン1に特異的に結合する、請求項21に記載の単一可変ドメイン。
【請求項23】
単一可変ドメインが、ヒトTNFR1のPLADドメインに対して特異的である、請求項21または22に記載の単一可変ドメイン。
【請求項24】
単一可変ドメインが、末端、任意にC末端にシステイン残基を含む、請求項1〜23のいずれか1項に記載の免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項25】
単一可変ドメインが、ポリアルキレングリコール部分、任意にポリエチレングリコール部分に結合している、請求項1〜24のいずれか1項に記載の免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項26】
DOM1h−574−156(配列番号1)、DOM1h−574−72(配列番号2)、DOM1h−574−109(配列番号3)、DOM1h−574−138(配列番号4)、DOM1h−574−162(配列番号5)またはDOM1h−574−180(配列番号6)のアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列と等しいアミノ酸配列を含むか、または選択されたアミノ酸配列と25以下のアミノ酸位置が異なり、前記の選択されたアミノ酸配列のCDR1配列と少なくとも50%等しいCDR1配列を有するアミノ酸配列を含む、抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項27】
DOM1h−574−156(配列番号1)、DOM1h−574−72(配列番号2)、DOM1h−574−109(配列番号3)、DOM1h−574−138(配列番号4)、DOM1h−574−162(配列番号5)またはDOM1h−574−180(配列番号6)のアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列と等しいアミノ酸配列を含むか、または選択されたアミノ酸配列と25以下のアミノ酸位置が異なり、前記の選択されたアミノ酸配列のCDR2配列と少なくとも50%等しいCDR2配列を有するアミノ酸配列を含む、抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項28】
DOM1h−574−156(配列番号1)、DOM1h−574−72(配列番号2)、DOM1h−574−109(配列番号3)、DOM1h−574−138(配列番号4)、DOM1h−574−162(配列番号5)またはDOM1h−574−180(配列番号6)のアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列と等しいアミノ酸配列を含むか、または選択されたアミノ酸配列と25以下のアミノ酸位置が異なり、前記の選択されたアミノ酸配列のCDR3配列と少なくとも50%等しいCDR3配列を有するアミノ酸配列を含む、抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項29】
前記選択されたアミノ酸配列のCDR2配列と少なくとも50%等しいCDR2配列を含む、請求項26に記載の抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項30】
前記選択されたアミノ酸配列のCDR3配列と少なくとも50%等しいCDR3配列を含む、請求項26に記載の抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項31】
前記選択されたアミノ酸配列のCDR3配列と少なくとも50%等しいCDR3配列を含む、請求項27に記載の抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項32】
DOM1h−574−72(配列番号2)のCDR1配列と少なくとも50%等しいCDR1配列を含む、請求項31に記載の抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン単一可変ドメイン。
【請求項33】
プロテアーゼ耐性抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン単一可変ドメインであって、
(i)少なくとも10μg/mlプロテアーゼの濃度(c)、37℃で、少なくとも1時間の時間(t)、または
(ii)少なくとも40μg/mlプロテアーゼの濃度(c’)、30℃で、少なくとも1時間の時間(t)
でインキュベート時にプロテアーゼ耐性であり、
DOM1h−574−126(配列番号15)またはDOM1h−574−133(配列番号17)のアミノ酸配列と少なくとも94%等しいアミノ酸配列を含み、任意選択として、101位(Kabatナンバリング)にバリンを含む、単一可変ドメイン。
【請求項34】
単一可変ドメインが、少なくとも50℃のTmを有する、請求項1〜33のいずれか1項に記載の単一可変ドメイン。
【請求項35】
請求項1〜34のいずれか1項に記載の免疫グロブリン単一可変ドメインおよび抗体定常ドメイン、任意に抗体Fc領域、ここで任意にFcのN末端が可変ドメインのC末端に結合(任意に直接結合)している、を含むポリペプチド。
【請求項36】
請求項1〜35のいずれか1項に記載の免疫グロブリン単一可変ドメインと、任意に血清アルブミン(SA)に特異的に結合する少なくとも1つの免疫グロブリン単一可変ドメインとを含む、多重特異性リガンド。
【請求項37】
抗SA単一可変ドメインが、DOM7h−11(配列番号28)、DOM7h−11−3(配列番号29)、DOM7h−11−12(配列番号30)、DOM7h−11−15(配列番号31)、DOM7h−14(配列番号32)、DOM7h−14−10(配列番号33)、DOM7h−14−18(配列番号34)またはDOM7m−16(配列番号35)の配列と少なくとも80%等しいアミノ酸配列を含む、請求項36に記載の多重特異性リガンド。
【請求項38】
リンカーが抗TNFR1単一可変ドメインと抗SA単一可変ドメイン間に提供され、アミノ酸配列AST、任意にASTSGPSを含む、請求項36または37に記載の多重特異性リガンド。
【請求項39】
(i)DOM1h−574−156(配列番号1)のアミノ酸配列と少なくとも93%等しいアミノ酸配列を含む抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン単一可変ドメインと、(ii)血清アルブミン(SA)に特異的に結合する少なくとも1つの抗SA免疫グロブリン単一可変ドメインであって、DOM7h−11−3(配列番号29)の配列と少なくとも80%等しいアミノ酸配列を含む抗SA単一可変ドメインと、(iii)任意に、抗TNFR1単一可変ドメインと抗SA単一可変ドメイン間に提供されたリンカーであって、アミノ酸配列AST、任意にASTSGPSを含むリンカーとを含む、多重特異性リガンド。
【請求項40】
(i)DOM1h−574−156(配列番号1)のアミノ酸配列と少なくとも93%等しいアミノ酸配列を含む抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン単一可変ドメインと、(ii)血清アルブミン(SA)に特異的に結合する少なくとも1つの抗SA免疫グロブリン単一可変ドメインであって、DOM7h−14−10(配列番号33)の配列と少なくとも80%等しいアミノ酸配列を含む抗SA単一可変ドメインと、(iii)任意に、抗TNFR1単一可変ドメインと抗SA単一可変ドメイン間に提供されたリンカーであって、アミノ酸配列AST、任意にASTSGPSを含むリンカーとを含む、多重特異性リガンド。
【請求項41】
請求項1〜40のいずれか1項に記載の単一可変ドメイン、ポリペプチドまたは多重特異性リガンドを含む、TNFR1アンタゴニスト。
【請求項42】
経口送達、患者の消化管送達、肺(pulmonary)送達、患者の肺(lung)への送達または全身送達のための請求項33に記載の可変ドメインを含む、TNFα受容体1型(TNFR1;p55)アンタゴニスト。
【請求項43】
アンタゴニストが、DOM1h−574−72(配列番号2)、DOM1h−574−109(配列番号3)、DOM1h−574−138(配列番号4)、DOM1h−574−156(配列番号1)、DOM1h−574−162(配列番号5)またはDOM1h−574−180(配列番号6)のCDR1配列と少なくとも50%等しいCDR1配列を有する、ヒト、マウスまたはカニクイザルTNFR1と結合するTNFα受容体1型(TNFR1;p55)アンタゴニスト。
【請求項44】
アンタゴニストが、DOM1h−574−72(配列番号2)、DOM1h−574−109(配列番号3)、DOM1h−574−138(配列番号4)、DOM1h−574−156(配列番号1)、DOM1h−574−162(配列番号5)またはDOM1h−574−180(配列番号6)のCDR2配列と少なくとも50%等しいCDR2配列を有する、ヒト、マウスまたはカニクイザルTNFR1に結合するTNFα受容体1型(TNFR1;p55)アンタゴニスト。
【請求項45】
アンタゴニストが、DOM1h−574−72(配列番号2)、DOM1h−574−109(配列番号3)、DOM1h−574−138(配列番号4)、DOM1h−574−156(配列番号1)、DOM1h−574−162(配列番号5)またはDOM1h−574−180(配列番号6)のCDR3配列と少なくとも50%等しいCDR3配列を有する、ヒト、マウスまたはカニクイザルTNFR1に結合する、TNFα受容体1型(TNFR1;p55)アンタゴニスト。
【請求項46】
前記選択された配列のCDR2配列と少なくとも50%等しいCDR2配列を有する、請求項43に記載のTNFα受容体1型(TNFR1;p55)アンタゴニスト。
【請求項47】
前記選択された配列のCDR3配列と少なくとも50%等しいCDR3配列を有する、請求項43に記載のTNFα受容体1型(TNFR1;p55)アンタゴニスト。
【請求項48】
前記選択された配列のCDR3配列と少なくとも50%等しいCDR3配列を有する、請求項46に記載のTNFα受容体1型(TNFR1;p55)アンタゴニスト。
【請求項49】
前記選択された配列のCDR3配列と少なくとも50%等しいCDR3配列を有する、請求項44に記載のTNFα受容体1型(TNFR1;p55)アンタゴニスト。
【請求項50】
アンタゴニストが、DOM1h−574−72(配列番号2)、DOM1h−574−109(配列番号3)、DOM1h−574−138(配列番号4)、DOM1h−574−156(配列番号1)、DOM1h−574−162(配列番号5)およびDOM1h−574−180(配列番号6)から選択される単一可変ドメインのCDR1、CDR2、および/またはCDR3配列を含む免疫グロブリン単一可変ドメインを含む、ヒト、マウスまたはカニクイザルTNFR1に結合するTNFα受容体1型(TNFR1;p55)アンタゴニスト。
【請求項51】
炎症状態の治療および/または予防のための、請求項41〜50のいずれか1項に記載のTNFR1アンタゴニスト。
【請求項52】
炎症状態の治療および/または予防のための医薬品の製造における、請求項41〜50のいずれか1項に記載のTNFR1アンタゴニストの使用。
【請求項53】
前記状態が関節炎、多発性硬化症、炎症腸疾患および慢性閉塞性肺疾患からなる群から選択される、請求項51に記載のアンタゴニストまたは請求項52に記載の使用。
【請求項54】
前記の関節炎が関節リウマチまたは若年性関節リウマチである、請求項53に記載のアンタゴニストまたは使用。
【請求項55】
前記の炎症腸疾患がクローン病および潰瘍性大腸炎からなる群から選択される、請求項53に記載のアンタゴニストまたは使用。
【請求項56】
前記の慢性閉塞性肺疾患が、慢性気管支炎、慢性閉塞気管支炎および気腫からなる群から選択される、請求項53に記載のアンタゴニストまたは使用。
【請求項57】
前記の肺炎が細菌性肺炎である、請求項53に記載のアンタゴニストまたは使用。
【請求項58】
前記の細菌性肺炎がブドウ球菌性肺炎である、請求項57に記載のアンタゴニストまたは使用。
【請求項59】
呼吸疾患の治療および/または予防のための、請求項41〜50のいずれか1項に記載のTNFR1アンタゴニスト。
【請求項60】
呼吸疾患の治療および/または予防のための医薬品の製造における、請求項41〜50のいずれか1項に記載のTNFR1アンタゴニストの使用。
【請求項61】
前記呼吸疾患が、肺炎症、慢性閉塞性肺疾患、喘息、肺炎、過敏性肺炎、好酸球増加を伴う肺湿潤物、環境性肺疾患、肺炎、気管支拡張症、嚢胞性線維症、間質性肺疾患、原発性肺高血圧症、肺血栓塞栓症、胸膜障害、縦隔障害、隔膜障害、換気低下、過呼吸、睡眠時無呼吸、急性呼吸促迫症候群、中皮腫、肉腫、移植片拒絶、移植片対宿主病、肺癌、アレルギー性鼻炎、アレルギー、石綿症、アスペルギルス腫、アスペルギルス症、気管支拡張症、慢性気管支炎、肺気腫、好球性肺炎、特発性肺線維症、浸潤性肺炎球菌疾患、インフルエンザ、非結核性抗酸菌、胸水、塵肺症、ニューモシスチス症、肺炎、肺放線菌症、肺胞タンパク症、肺炭疽、肺水腫、肺塞栓症、肺炎症、肺ヒスチオサイトーシスX、肺高血圧、肺ノカルジア症、肺結核症、肺静脈の閉塞性疾患、リウマチ性肺疾患、サルコイドーシス、ウェゲナー肉芽腫症からなる群から選択された、請求項59に記載のアンタゴニスト、または請求項60に記載の使用。
【請求項62】
NSICCTKCHKGTYLY、NSICCTKCHKGTYL、CRKNQYRHYWSENLFおよびNQYRHYWSENLFQCFからなる群から選択されるTNFR1のエピトープ配列の1つまたは複数を標的とする、請求項1〜50のいずれか1項に記載の抗TNFR1アンタゴニスト、単一可変ドメイン、ポリペプチドまたは多重特異性リガンド。
【請求項63】
請求項51〜62のいずれか1項に指定の状態または疾患を治療および/または予防するための、NSICCTKCHKGTYLY、NSICCTKCHKGTYL、CRKNQYRHYWSENLFおよびNQYRHYWSENLFQCFからなる群から選択されるTNFR1のエピトープ配列の1つまたは複数を標的とする、請求項62に記載の抗TNFR1アンタゴニスト、単一可変ドメイン、ポリペプチドまたは多重特異性リガンド。
【請求項64】
患者のNSICCTKCHKGTYLY、NSICCTKCHKGTYL、CRKNQYRHYWSENLFおよびNQYRHYWSENLFQCFからなる群から選択されるTNFR1のエピトープ配列の1つまたは複数を標的とする、請求項1〜50のいずれか1項に記載の抗TNFR1アンタゴニスト、単一可変ドメイン、ポリペプチドまたは多重特異性リガンドを患者に投与することを含む、請求項51〜62のいずれか1項に指定の患者の状態または疾患を治療および/または予防する方法。
【請求項65】
核酸が、DOM1h−574−156(配列番号1)、DOM1h−574−72(配列番号2)、DOM1h−574−109(配列番号3)、DOM1h−574−138(配列番号4)、DOM1h−574−162(配列番号5)またはDOM1h−574−180(配列番号6)のヌクレオチド配列と少なくとも80%等しいヌクレオチド配列を含み、核酸がTNFR1に特異的に結合する、免疫グロブリン単一可変ドメインを含むポリペプチドをコードする単離、または組換え型核酸。
【請求項66】
抗TNFα受容体1型(TNFR1;p55)免疫グロブリン単一可変ドメインおよび血清アルブミン(SA)に特異的に結合する少なくとも1つの免疫グロブリン単一可変ドメインを含む多重特異性リガンドであり、
(a)抗TNFR1単一可変ドメインは、DOM1h−574−156(配列番号1)、DOM1m−15−12(配列番号36)またはDOM1m−21−23(配列番号37)のアミノ酸配列と少なくとも80%等しいアミノ酸を含み、
(b)抗SA単一可変ドメインは、DOM7h−11−12(配列番号30)またはDOM7h−11−12dh(配列番号38)のアミノ酸配列と少なくとも80%等しいアミノ酸を含み、
(c)リガンドは、前記可変ドメイン間にリンカーを含み、前記リンカーはアミノ酸配列ASまたはASTを含む、
多重特異性リガンド。
【請求項67】
DMS5537(配列番号39)、DMS5538(配列番号40)、DMS5539(配列番号41)またはDMS5540(配列番号42)を含むまたはそれらからなる、多重特異性リガンド。
【請求項68】
請求項66または67に記載の多重特異性リガンドをコードする核酸。
【請求項69】
DMS5537(配列番号43)、DMS5538(配列番号44)、DMS5539(配列番号38)またはDMS5540(配列番号9)のヌクレオチド配列と少なくとも80%等しいヌクレオチド配列を含む、核酸。
【請求項70】
請求項68または69に記載の核酸を含む、ベクター。
【請求項71】
請求項70に記載のベクターを含む、宿主細胞、任意に非ヒト胚細胞。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公表番号】特表2012−517818(P2012−517818A)
【公表日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−550552(P2011−550552)
【出願日】平成22年2月17日(2010.2.17)
【国際出願番号】PCT/EP2010/052005
【国際公開番号】WO2010/094720
【国際公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】