説明

改良されたパッケージ完全性表示クロージャー

【課題】容器のための再封可能なクロージャーを含むパッケージ完全性機構を提供する。
【解決手段】パッケージ完全性機構は、クロージャーと関連付けられた構造を含み、はじめてクロージャーを開くと、構造は伸張し、最終的に構造が壊れるまで構造の長さを増大させ、壊れた構造の一方または両方の残余端部は、容器の残余部分から上方に向けて変形しあるいは湾曲する。パッケージ完全性機構は、クロージャーおよび容器の残余部分とともに一体的に形成される。パッケージの完全性は、完全な状態の脆弱化構造を視覚的に見ることによって表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を保存するパッケージのための再封可能なクロージャーに関し、より具体的には、パッケージ完全性インジケータを有する再封可能なクロージャーを備えるパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
クッキーその他のスナックなどの食品のための容器は、一般的に、外側包装を含む。一のタイプの容器において、包装は、食品を保持し、食品が損傷するのを保護するためのトレイとして作用するフレームを取り囲む。他の食品は、熱形成トレイなどのプラスチックのトレイでパッケージされ、このトレイは、その頂部が蓋をする材料でシールされる。食品容器クロージャーの技術において、最近の進歩の一つに、参照により組み込まれる特許文献1において開示された再封可能なクロージャーが含まれ、これは、容器の頂部を形成する包装を開示し、この頂部は再封可能なシーリングパネルによりカバーされるアクセス開口を有する。
【0003】
パッケージ技術において、パッケージが既に開封されたか、あるいは、パッケージの完全性が破られたかを表示するために種々の構造が使用され、これらの構造は、この技術において、「開封明示機能」又は「パッケージ完全性」としてしばしば称される。例えば、最近のパッケージ完全性表示クロージャーの一つが、参照により組み込まれる特許文献2に開示されている。これは、容器の頂部を形成する内側フィルム層および外側フィルム層を有する2層の材料を備えるクロージャーを開示している。外側フィルム層は、内側フィルム層の一部分を覆うシーリングパネルを有し、この内側フィルム層はシーリングパネルとともに開口を形成する。パッケージ完全性機構は、既にクロージャーが開封されたことを示すためにシーリングパネルから分離する内側フィルム層のパネルを備える。
【0004】
パッケージ完全性機構を有する食品容器の技術における最近の進歩の一つは、参照により組み込まれる特許文献3に開示されている。特許文献3は、破壊、および/または、再封可能なクロージャーがはじめて開封される時に可聴音を発生及び/または生み出す構造により付与されるパッケージ完全性インジケータを有する再封可能なクロージャーを開示する。このパッケージ完全性機構は、最初に2つの部分に添付される少なくとも一のストリップを含み、これは再封可能なクロージャーをはじめて開封する際に、少なくとも一のストリップを破壊させる再封可能なクロージャーを備え、それにより、既にパッケージが開封されたことを示す。パッケージ完全性は、クロージャーの再封の際に不整合となる、可動パネルまたは取り外し可能な打ち抜きタブ部分によっても提供され、その結果、既にパッケージが開封されたことを示す。
【0005】
非食品類アイテムのパッケージ技術において、既にパッケージが開封されたか、または、パッケージの完全性が破られたかどうかを表示するための種々の方法が特許文献4ないし特許文献6に開示された方法も含めて開示されている。特許文献4は、一連の穿孔を有するラベルフラップの形態の開封明示機構を開示し、これは開封明示タブを形成し、ラベルフラップが最初にパッケージから除去されたときに、開封明示タブはパッケージが開封されたことを示すために穿孔に沿ってラベルフラップから分離する。同様に、特許文献5においては、パッケージ完全性は、タブをプル部分と端部部分とに分けるプルタブ穿孔又は他の脆弱化部分を有するプルタブを備えるラベルにより表示される。特許文献6は、容器を開封する前に主要タブから完全に取り除かれる予備のプルタブを備えるパッケージの頂部表面に接着シールされたメインプルタブを開示している。
【0006】
新規で改良されたパッケージ完全性インジケータを含む、好適には、食品を収容するのに適した再封可能な容器の技術におけるニーズが存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許番号6,918,532号明細書
【特許文献2】米国特許出願番号11/500,497号明細書
【特許文献3】米国特許出願番号11 1693,751号明細書
【特許文献4】米国特許番号6,589,622号明細書
【特許文献5】米国特許番号6,767,604号明細書
【特許文献6】米国特許番号4,679,693号明細書
【発明の概要】
【0008】
本発明は、概略的には、パッケージ完全性が、容器内の内容物へアクセスする前に壊れる必要がある構造により示される容器のための再封可能なクロージャーに関する。従って、完全な状態の構造は、パッケージ完全性を示し、それにより、未だパッケージが開封されていないしるしを提供する。
【0009】
本パッケージ完全性機構は、パッケージ完全性を示すために単独で用いられ、または、特許文献3に開示されたパッケージ完全性機構を補足できる。特許文献3のパッケージ完全性機構とともに使われる時には、本新規パッケージ完全性機構は、本完全性機構がはじめて壊れないと、初期にはじめてクロージャーが部分的にさえ開封されることがないことを保証し、したがって、容器の外部を観察することにより視認できる。
【0010】
本発明は、一形態において、容器の開口をカバーするクロージャーと、このクロージャーと関係付けられ、クロージャーを容器の残余部分に接続する少なくとも一の構造とを備えるパッケージ完全性機構に関する。はじめてクロージャーを開封した際、構造は伸張し、最終的に構造が壊れるまで構造の長さを増大させ、壊れた構造の残余端部の一方又は両方を容器の残余部分から上方に向けて変形、または、湾曲させる。種々の代替のさらなる実施形態においては、構造は、クロージャーのタブ部分から容器の残留部分へ延在しているストリップを備える。さらに代替の実施形態においては、クロージャーのタブ部分のどちらの側にでも、クロージャーと関係付けられた少なくとも2つの構造が存在し、一つはクロージャーのタブ部分のいずれかのサイドに存在する。
【0011】
有利には、構造は、クロージャーおよび容器の残余部分と一体的に形成され、クロージャーは、剥離方向に引いて容器の残余部分から解放できるシーリングパネルという形態であり、それにより、シーリングパネルと関係付けられた構造を伸張させ、最終的に、内容物へアクセスするために、構造を壊す。シーリングパネルは、容器の残余部分に対して移動する時には、シーリングパネルは、開口をシーリングするために、容器の残余部分を再び閉鎖できる。
【0012】
本発明は、その別の形態において、容器の再封可能なクロージャーのシーリングパネルに関係付けられた少なくとも一の構造を備えるパッケージ完全性機構に関する。この構造は、一端部においてシーリングパネルとともに一体的に形成され、他端部において、容器の残余部分と一体的に形成される。シーリングパネルがはじめて容器の残余部分から引かれる時には、構造は、シーリングパネルと容器の残余部分との間の接続を壊すように構成され、それにより、シーリングパネルを構造を通じて容器から取り外す。
【0013】
種々のさらなる代替の形態においては、脆弱化構造は、凹状部分および凸状部分を有する円弧または波状の形状のストリップなどの湾曲したストリップを備える。構造は、1つ以上のより広いまたはより幅広部分が続く、1つ以上の狭小部分を有し、この構造は狭小部分に沿って伸張し、最終的に、壊れる。
【0014】
本発明は、その別の形態において、容器のための完全性表示クロージャーに関し、このクロージャーは、外側層に接着結合された内側層を備える、容器の頂部を形成している少なくとも2層の材料を備える。内側層は、内側層パネルを有し、外側層はシーリングパネルを有する。シーリングパネルは、内側層パネルを完全にカバーする。少なくとも一のストリップは、外側層を備え、シーリングパネルを外側層の残余部分に接続する材料から一体的に形成される。内側層パネルおよびシーリングパネルは、容器にアクセス開口を提供するために、恒久的にお互いに結合される。引き剥がし可能な接着剤は、内側パネルへシーリングパネルを接着するために、シーリングパネルの周辺のまわりに付与される。シーリングパネルは、剥離方向にシーリングパネルを引くことにより、内側層から引き剥がし可能であり、シーリングパネルが頂部に対して移動される時に、開口をシーリングするために頂部を再封可能である。
【0015】
有利には、構造が壊れた後、壊れた構造の一方又は両方の残余端部は、容器の頂部から上方に向けて波状に変形、または、湾曲する。
【0016】
本発明は、一の形態において、容器の再封可能なクロージャーの端部部分と関係付けられた構造を備えるパッケージ完全性機構に関する。この構造は、構造の一端部において端部部分に破壊可能に取り付けられ、構造の第2の端部で容器の残余部分に恒久的に取り付けられ、この脆弱化構造は、下方から人の指で握ることが可能で、それにより、タブ部分と容器の残余部分との間の接続を壊し、この構造を通じて端部部分を容器から自由にする。
【0017】
種々の具体的形態においては、構造は、クロージャーの端部部分を備えるクロージャーのタブ部分と、容器の隣接部分との間で延在するストリップを備え、このストリップは脆弱化部分を有する。さらに、有利には、構造は、好適には、容器の頂面からし、これは脆弱化構造を下方から人の指で容易に握ることを可能にする。
【0018】
本発明は、さらに別の形態において、容器の頂部を形成するフィルム層を備え、容器内の内容物へアクセスするためのアクセス開口を画定するフラップを有するパッケージ完全性表示機能に関する。シーリングパネルは、フィルム層のフラップを完全にカバーする。シーリング層は、恒久的に頂部に貼付されるストリップを有するプルタブを備える。プルタブおよびストリップは、容器の頂部とプルタブとストリップとの間のギャップを規定する。引き剥がし可能な接着剤は、フィルム層へシーリングパネルを接着するシーリングパネルまたはフィルム層の両方又はいずれかに付与される。シーリングパネルは、頂部の部分にシーリングパネルを結合するストリップが壊された後に、シーリングを剥離方向に引っ張ることにより、引き剥がし可能であり、シーリングパネルが頂部に対して移動した時には、アクセス開口をシーリングするために、頂部を再び閉鎖できる。
【0019】
本発明は、その別の形態において、容器の再封可能なクロージャーの端部部分と関連付けられた構造を備えるパッケージ完全性表示機能に関する。端部部分および構造の双方は、容器の隣接した頂面に対して非接着である。構造は、破壊可能に端部部分に取り付けられ、恒久的に容器の残余部分に取り付けられる。そこで、構造は、再封可能なクロージャーを開くために、再封可能なクロージャーの端部部分と容器の残余部分との間で分離されなければならない。
【0020】
本発明は、その別の形態において、第2のフィルム層に接着結合された第1のフィルム層を有する少なくとも2層の材料を備えるパッケージ完全性表示機能に関する。第1の破線は、第1の破線に沿って第1のフィルム層から分離される時に、第1のフィルム層を通じてアクセス開口を提供するための第1層パネルを画定する第1のフィルム層において形成される。第2のフィルム層は、脆弱化構造で終端する一端を有するシーリングパネルを画定する第2層破線を有する。シーリングパネルは、第1層パネルを完全にカバーする。第2のフィルム層は、引き剥がし可能にシーリングパネルを第1のフィルム層へ接着する引き剥がし可能な接着剤を有し、この第2のフィルム層は、アクセス開口を露出するために引っ張ることができ第1のフィルム層から分離されることができ、脆弱化構造が壊された後にだけパッケージ内の内容物にアクセスすることができる。この容器内に配置された食品は、これらに限定されるわけではないが、クッキー、クラッカー、ピーナッツ、チーズ、スライスされた肉および半固体食品を含む。
【0021】
本発明の他の特徴と利点は、以下の好適な実施形態の詳細な説明において説明され、あるいは、詳細な説明から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】初期の開封前の典型的なクロージャーを含む本発明のパッケージの斜視図である。
【図2】部分的に開封された状態の図1のパッケージを示す図である。
【図3】最初に開封される前の初期状態において、下方から見た図1のクロージャーの部分平面図である。
【図4】初期の開封及び再封の後の、図1のクロージャーの部分平面図である。
【図5】開封されたクロージャーを含む、本発明に係る他のパッケージの斜視図である。
【図6】部分的に開封された状態で示されたパッケージ完全性機構を備える本発明に係る他のパッケージの斜視図である。
【図7】開封されていないクロージャーを含む、本発明に係る他のパッケージの斜視図である。
【図8】部分的に開封された状態の図7のパッケージを示す図である。
【図9】最初に開封される前の初期状態における下方から見た図7のクロージャーの部分平面図である。
【図10】既にパッケージが開かれて再封された後の、図7のクロージャーの部分平面図である。
【図11】最初の開封前の本発明に係る他のパッケージの斜視図である。
【図12】初期開封されていない状態のパッケージ完全性機構を含む別のパッケージの斜視図である。
【図13a】部分的に開封された状態の図12のパッケージを示す図である。
【図13b】開封され再封された後の図12のパッケージを示す図である。
【図14】初期開封されていない状態におけるパッケージ完全性機構を備える本発明に係る別のパッケージを示す図である。
【図15a】部分的に開封された状態の図14のパッケージを示す図である。
【図15b】パッケージが開封され再封された後の、図14のパッケージを示す図である。
【図16】初期開封されていない状態の本発明に係る別のパッケージの斜視図である。
【図17】部分的に開封された状態の図16のパッケージを示す図である。
【図18】初期開封前の、本発明に係る別のパッケージの斜視図である。
【図19a】最初に部分的に開封された状態の図18のパッケージを示す図である。
【図19b】さらに部分的に開封された状態の図18のパッケージを示す図である。
【図20】はじめて開封される前の初期状態において、下方から見た図18のクロージャーの部分的平面図である。
【図21a】破壊可能な構造の形態におけるパッケージ完全性機構が破壊された直後の、図18のクロージャーの部分的平面図である。
【図21b】初期開封及び再封の後の、図18のクロージャーの部分的平面図である。
【図22】開封されたクロージャーを含む、本発明に係る別のパッケージの斜視図である。
【図23】部分的に開封された状態で示されたパッケージ完全性機構を備える本発明に係る別のパッケージの斜視図である。
【図24】初期開封及び再封の後の、図23のクロージャーの部分的平面図である。
【図25】初期開封する前の、本発明に係る別のパッケージの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明のパッケージ完全性機構は、一形態において、便宜上その中でさらに詳細に説明されている特許文献3に開示されたパッケージの改良である。この新規なパッケージ完全性機構は、図1〜図10および図12〜図24に示すように、特許文献3のパッケージ完全性機構を補足するために使用することができ、あるいは、図11及び図25に示すように、単独でも使用できる。
【0024】
具体的には、図1ないし図4を参照すると、パッケージ完全性機構を含んでいるクロージャー11を有するパッケージ10が示される。パッケージ10は、第1の内側フィルム層12と第2の外側フィルム層13とを備える2層の包装を含み、これらは、頂部または上部の表面14、側面16、下面(図示せず)および折り曲げられた端部18,19を形成する。内側フィルム層12および外側フィルム層13は、パッケージ10内に提供される食品などの所望の製品を受け入れるための内部空間または容器を画定するように、切断され、折り畳まれ、あるいは、プレスされた、ポリマーフィルム、または、他のフレキシブルな材料から形成される。パッケージ10は、クッキー、クラッカー、キャンディー、その他の品目などの食品58を保存し、流通させるために使用できる。外側フィルム層13は、パッケージ10の内容を識別するための画像または他の印を含むことができる。
【0025】
有利には、内側フィルム層12は外側フィルム層13と同一の外延をもって形成され、外側フィルム層13に接着により連結されている。パッケージ10の製造中、内側フィルム層12は、その横側が図1の点線の全てを含む破線を介して切り取られる。外側フィルム層13は、第2層破線21を介してその横側が切り取られる。破線20、21の形成は、参照によりここに組み込まれる、米国特許出願番号2005/0276525において開示されている。
【0026】
破線20は、内側パネル22を画定するための連続する破線として形成される。破線20は、ストリップ52も画定する。破線21は、外側フィルム層13のシーリングパネル26とパッケージ完全性構造40とを画定する。有利には、パッケージ10は、それぞれプルタブ30の反対側にある、一対のパッケージ完全性構造40を含む。シーリングパネル26の反対側と等しい数の偶数個の構造を有することが好ましい。2つの構造40が図示されているが、以下で説明するように、最初にクロージャー11を開封する時には、いずれの偶数でもよい。
【0027】
シーリングパネル26は、破線20の周囲を越えて延在し、内側パネル22とストリップ52を完全に覆い、かつ、これらの周辺を越えて延在している。その結果、シーリングパネル26は内側パネル22とストリップ52を完全に覆っている。
【0028】
本発明のパッケージ完全性構造40は、40aでシーリングパネル20の残りの部分から延在し、かつ、破線21により画定される平行な「U」形状における構造端部40eで終端する、湾曲した細長い部分を備える。この部分は、外側フィルム層13が端部40eの近傍で裂けないことを確実にし、ユーザーがパッケージ10のクロージャー1を初めて開封するときに端部40eが外側フィルム層13の一部を恒久的かつ一体的に残留させることを確実にするのに役立つ。外側フィルム層13から構造40を形成する破線21により、構造40は、シーリングパネル26と外側フィルム層13の残部とともに一体的に形成されている。
【0029】
外側フィルム層13は、内側フィルム層12に接着結合されている。内側パネル22は開口24を露出するために、内側フィルム層12の残部から分離可能であり、それにより、パッケージ10の内容物58へのアクセスが可能になる。内側パネル22が引かれたとき、特許文献3に示されているように、構造40は、外側フィルム層13を構成する材料の弾力性により最初に伸張する。構造40が伸張すると、それらの長さは増加し、それらの幅は狭まる。その結果、構造40は、その限界を越えて伸張され、折れ又は壊れ、補足的な壊れた端部40cを形成し、結果として生じた壊れた構造部分40b,40dを画定する。外側フィルム層13の材料により、結果として生じた構造40b,40dは、ランダムなまたは可変の形状及び形態を有する。さらに、構造40は構造40の長さに沿ったいずれの部分においても破壊し得る。しかしながら、典型的には、構造40は、シーリングパネル28と頂部14の残余部分との間、すなわち、端部40aと端部40eとの間の中間付近で破壊しうる。構造40の長さに沿ったいずれの場所で破壊が発生するかにかかわらず、結果として生じた部分40b、40dは、波打って変形し、および/または、パッケージ10の残余部分から上方に向けて湾曲する(図2)。
【0030】
タブ30の両サイドに等しい数の構造40を有することの利点は、構造40をはじめて破壊するためにシーリングパネル26を引き戻した際に、均等で、ほぼ釣り合った力がシーリングパネル26に適用されることが保証されることである。タブ30の両側に同数でない構造40が存在すると、より多くの力が、より多数の構造40を有する側に適用される必要がある。
【0031】
さらに、特許文献3において示されるように、内側パネル22が引き抜かれると、ストリップ52は図2に示すように壊れる。ストリップ52は一体的に形成され、ストリップ部分50aに頂部14をそれぞれ備える内側フィルム層12の残余部分に付着し続ける。終端部分52dは、第1のパネル22に一体的に付着し続けて、終端部分52bは内側フィルム層12に一体的に付着し続ける。ストリップ52は、ストリップの幅の狭小化により画定された脆弱部分を部分52cに有する。有利には、破線20は、平行な「U」の形状におけるストリップ端部52eを形成し、ストリップ52が終端52eで裂けず、かつ、内側パネル22に一体的に結合され続け、脆弱化された狭いストリップ部分52においてストリップ52が破壊することを可能にすることを確保するのに役立つ。
【0032】
内側フィルム層12に対向するシーリングパネル26のサイドは、再封可能な接着剤28で被覆され(図2を参照)、シーリングパネル26は、内側パネル22に隣接した部分で内側フィルム層12に再封可能に固定され得る。シーリングパネル26は、接着剤28がコートされない、タブ30または他の引き抜き可能な機構を含み、シーリングパネル26は、パッケージ10を開くために、内側フィルム層12から剥離され得る。
【0033】
代替的には、あるいは、取り外し可能な接着剤28に加えて、取り外し可能な接着剤が内側パネル22の外側周辺に沿って内側フィルム層12にコートされ得る。取り外し可能な接着剤は、あらゆる加圧で接着する接着剤であってよく、これは、再封が可能であり、これに限定されるわけではないが、ここに参照により組み込まれる米国特許番号7,350,688に開示されている接着剤を含む。
【0034】
ここで、特に図1を参照すると、パッケージ10は、シーリングパネル26を最初に引き抜くことを可能にするタブ30を最初に握ることにより開封され、その結果、構造40および52が伸張する。構造端部40aおよびストリップ部分52aは、外側フィルム層13および内側フィルム層12の残余部分にそれぞれ一体的に付着し続ける(図2)。
【0035】
パッケージ完全性は、クロージャー11に組み込まれたいくつかの機構を通じてクロージャー11により表示される。最初に、パッケージ完全性は、記述されるように、完全なままのパッケージ完全性構造40を見ることによって視覚的に表示される。既にクロージャー11が開封されていたならば、構造40はもはや完全ではなく、パッケージ10の頂面にもはや付着しない。実際に、図2及び図4に示すように、クロージャー11がはじめて開封されると、構造40は破壊され、その結果、構造部分40b,40dは、波打って変形し、湾曲し、パッケージ10の頂面から持ち上がっている。
【0036】
さらに、パッケージ完全性は、完全で一体的に結合したストリップ52を観察することにより示され、これは、有利には、パッケージ内の内容物を取り出すことが可能になる前にクロージャー11が十分な量開いた際に壊れる。さらに、パッケージ完全性は、はじめてパッケージを開き構造40及びストリップ52が壊れた際に生じる可聴音により示される。さらに、一般的にはシーリングパネル26はその正確な位置に復帰しないので、代わりに、そのオリジナルの位置に対して僅かにずれるので、パッケージ完全性は、頂面14の外側フィルム層13の残余部分とシーリングパネル26とのずれにより示される(図4)。
【0037】
図5を参照すると、図1〜図4の実施形態の要素と同様の要素の符号は100だけ増加する。パッケージ110は、サイド116及び端部61,62を形成する熱的形成されたトレイ60を備えている。内側フィルム層112および外側フィルム層113を備える2層のフィルム材料は、熱的形成されたトレイ60のフランジ63に対してシーリングされる。さらに、パッケージ10と同様に、タブ130を引くと、シーリングパネル126は外側フィルム層113から分離し、内側フィルム層112および構造140およびストリップ152の部分から内側パネル122を分離する。はじめてパッケージ110が開封された後に、パッケージ完全性構造140は、140cで壊れ、部分140b,140dを形成し、ストリップ152は、狭いストリップ部分152cにおいて壊れ、図5に示すように、既にパッケージが開封されたことを示すパッケージ完全性のステータスの視覚的表示を与える。
【0038】
パッケージ110は、チーズ、スライスされた肉などの様々な食品し使用され得る。さらに、パッケージ110は、プディングやヨーグルトなどの半固体状の食品に使用し得る。パッケージ110は、矩形状の形形状を有するように示されているが、パッケージ110は、円筒形状および異形状を含むどのような形状でも持つことができる。
【0039】
内側および外側フィルム層112、113は、を含む層12,13と同じ材料で形成でき、これは、パッケージ筐体を形成するのに適した、ポリプロピレン、ポリエチレン、セロファンまたはその他のポリマー材料を含む。
【0040】
ここで、図6を参照すると、図1〜図4の実施形態の要素と同様な要素の符号は300だけ増加する。パッケージ310は、一列のクッキー358などの食品を収容するようにデザインされる。はじめてパッケージ310を開封した時に、構造340は壊れ、外側フィルム層313の残余部分からシーリングパネル326を分離し、それにより、シーリングパネル326をパッケージ310の頂部から引き抜くことが可能になる。パッケージ完全性は、ストリップ352のステータスを観察することによってだけでなく、壊れた構造340により示される。
【0041】
ここで、図7〜図10を参照すると、図1〜図4の実施形態の要素と同様の要素の符号は、400だけ増加する。パッケージ410は、パッケージ10の湾曲したストリップ40ではなく、波形のストリップ形状のパッケージ完全性構造440を有する。波形形状の構造440は、凹状のセグメント440bと凸状のセグメント440dを有する。パッケージ410は、パッケージ10と同様な方法でパッケージ完全性を示し、初期状態において、シーリングパネル426がはじめて剥離される前に、パッケージ完全性は、完全なままの構造440を観察することにより示される。はじめてシーリングパネル426を引き抜いた際、構造440は最初に伸張し、長さが増大し、最終的には壊れ、その結果、壊れた端部440c、および、変形し、湾曲し、および/または、パッケージ410の頂面414の残余部分から持ち上がっているセグメント440bおよび440cが生じる(図8および図10)。パッケージ10と同様に、シーリングパネル426をはじめて引き抜くと、最初に伸張し、最終的にはストリップ452を破壊する。
【0042】
上述したように、本発明のパッケージ完全性機構は、特許文献3のパッケージ完全性機構の補足としての代わりに、それ単独で使用し得る。図11は、本発明のパッケージ完全性機構が単独のパッケージ完全性機構であるパッケージの代表例である。ここで、図11を参照すると、図1〜図4の実施形態の要素と同様の要素の符号は500だけ増える。パッケージ510は、パッケージ完全性機構540を含み、これは単独のパッケージ完全性機構として、外側フィルム層513の残余部分にシーリングパネル526に結合する。
【0043】
パッケージ完全性は、パッケージ510において、シーリングパネル526に付着した完全な状態の構造540と外側フィルム層513の周囲とより示される。ユーザーは、シーリングパネル526をパッケージ510の頂部から引き抜くために、タブ530を引くことによりクロージャー511を開封し、それにより、パッケージ510内に収容された内容物へアクセスするために、内側パネル522を内側フィルム層512から分離する。はじめてタブ530を引くと、パッケージ10の構造40に関して上述したように、構造540は伸張し、最終的には、壊れる。
【0044】
ここで、図12〜図13bを参照すると、図1〜図4の実施形態の要素と同様の要素の符号は、600だけ増える。パッケージ610は、構造640がより広い帯状部分640dに接続されている狭小部分640fを有する以外は、パッケージ10と同一である。シーリングパネル626がはじめて引かれたとき、タブ630を握ることにより、構造640は最初に伸張し、それから、狭小部分640fで壊れ、その結果、壊れた端部640cを生じる(図13a)。パッケージ10と同様に、シーリングパネル626を初めて引くと、ストリップ652の破壊が生じる。パッケージ610の頂部でシーリングパネル626がフラットに戻された時に、既にパッケージ610が開封されたというしるしは、壊れた構造640、部分640b,640dの外側層613を形成している材料の残余部分とのわずかなずれ、および、シーリングパネル626の外側層613の残余部分に対する見込まれるずれから視認できる(図13b)。さらに、構造640b,640dは、パッケージ610の頂面614からわずかに持ち上がり得る。
【0045】
ここで、図14〜図15bを参照すると、図1〜図4の実施形態の要素と同様の要素の符号は、700だけ増える。広い帯状部分740bの配置が、容器の頂部714の残余部分ではなく、シーリングパネル626のより近くにあることを除いて、パッケージ710はパッケージ610と同じである。その結果、はじめてパッケージ710が開封され、構造740が壊れて端部740cを形成するとき、この破壊は、パッケージ610における場合と比べてシーリングパネル726から遠く離れ、より広い帯状部分740bはシーリングパネル726に付着し続ける(図15aを参照)。逆に、パッケージ610においては、より広い帯状部分640dは外側層613の残余部分に付着し続ける(図13aを参照)。パッケージ完全性は、外側層713の残余部分に対する部分740b,740dのずれだけでなく、壊された構造740によっても示される。
【0046】
ここで、図16および図17を参照すると、図1〜図4の実施形態の要素と同様の要素の符号は、800だけ増える。構造840が、その中間部により広い部分840bを備える2つの狭小部分840fおよび840gを有することを除いて、パッケージ810はパッケージ10と同一である。はじめてシーリングパネル826が引かれる時には、構造840は部分840fまたは840gにおいて壊れる。例えば、図17に示すように、構造840は、部分840gで壊れている。
【0047】
ここで、図18〜および図21bを参照すると、図1〜図4の実施形態の要素と同様の要素の符号は、900だけ増える。パッケージ910はパッケージ完全性構造940を有する。これは、タブ930においてシーリングパネル926を外側層913の残余部分に一体的に付着させる。特に、本発明のパッケージ完全性機構940は、一端のプルタブ930に取り付けられるストリップ940fの狭小部分と、パッケージの残余部分に恒久的に取り付けられる他方端の拡大部分940bを備える。構造940は、外側フィルム層913から構造940を形成する破線921により、シーリングパネル926のプルタブ930および外側フィルム層913の残余部分と一体的に形成されている。破線921は、平行な「U」の形状における構造端部940eを形成し、これは外側フィルム層913が端部940eの近傍で裂けず、そして、はじめてクロージャー911を開封する前にユーザーが構造940を壊す時に、部分940bが恒久的にかつ一体的に外側フィルム層913の一部のままとなることを確実にするのに役立つ。
【0048】
有利には、構造940は、プルタブ930とともに、外側フィルム層913により形成される上面914の残余部分から持ち上がり、内側フィルム層912と構造940とプルタブ930との間のギャップ942を規定する。隆起した構造940は、人の指で下方から構造940を容易に握り、構造940を破壊又はプルタブ930から分離することを可能にする。代替的には、構造940は、これとパッケージの頂面との間に本来的に接着剤を使用せずに設けてもよい。その結果、人は、パッケージにおいてそのポイントをわずかに押すことにより、下方から構造940を握ってもよい。
【0049】
打ち抜き25は、特許文献3のパッケージ完全性機構の1つを備えるシーリングパネル926において複数のタブ部分27を画定する。シーリングパネル926は、破線920の周囲を越えて延在し、シーリングパネル926は、内側パネル922およびストリップ50,952,54の周囲を完全に覆い、かつ、これらを越えて延在する。その結果、シーリングパネル926は内側パネル922、および、ストリップ50,952,54を完全に覆う。
【0050】
外側フィルム層913は、内側フィルム層912に接着結合されている。脆弱構造940が壊された後に、以下で詳述するように、開口924を露出するために、内側パネル922が内側フィルム層912の残余部分から分離でき、それにより、パッケージ910の内容物へアクセスできる。特許文献3に示すように、内側パネル922が引き抜かれると、ストリップ50,952,54は、図19aおよび図19bに示すように壊れる。各々のストリップ50、952、54は、一体的に結合され、ストリップ部分50a、952a、および、54aにそれぞれ頂部914を備える内側フィルム層912の残余部分に付着し続ける。ストリップ50、952、54の端部部分は、ストリップ部分50b、952b、および54bにおいて第1のパネル922にそれぞれ一体的に付着し続ける。各々のストリップ50、952、54は、部分50c、952c、および54cにおいてストリップの幅の狭小化によりそれぞれ画定される脆弱部分と、平行な「U」形状の端部50d、952d、および54dとを有する。
【0051】
タブ部分27を含む、内側フィルム層912に対向するシーリングパネル926のサイドは、取り外し可能な接着剤928が塗布され(図19aおよび19bを参照)、シーリングパネル926が内側パネル922に隣接した部分で取り外し可能に内側フィルム層912に固定され、タブ部分27が恒久的に内側フィルム層912に貼付され続ける。シーリングパネル926は、接着剤928が塗布されていないタブ930または他の把持機構を含み、シーリングパネル926はパッケージ910を開くために、内側フィルム層912から剥離される。さらに、構造940は、接着剤が塗布されておらず、その結果、ユーザーが構造940を容易に握ることができる。
【0052】
ここで、図18および図21aを参照すると、パッケージ10は、好適には、パッケージ完全性機構940の主要部分940bを最初に把持することにより開封され、これは、好適には、パッケージ910の頂面から人の指で持ち上げられ、そして、狭小部分940cで構造940を壊すために、メイン部分940bを、パッケージの頂面と平行、または、パッケージからわずかに上に離れる方向に引っ張る(図4aを参照)。外側フィルム層913を備え構造940を形成するポリマーまたは他の柔軟な材料は、ユーザーが構造940を容易に引き裂くことを可能にする。
【0053】
上記したように、構造940を最初に壊すことが好ましいが、代替的には、タブ940を掴み、剥離方向933に引くことにより、構造940を壊すことができ、これは、構造940が最終的に壊れ、端部940cを形成するまで部分940fでの構造940の伸張をもたらす。
【0054】
ここで、図19a、図19bおよび図21bを参照すると、構造940が壊された後に、シーリングパネル926は引かれ、内側フィルム層912の残余部分から分離された内側パネル922が生じる。ストリップ部分50a、952a、54aは、内側フィルム層912の残余部分に一体的に付着したままであり、ストリップ部分50b、952b、54bは内側パネル922に一体的に付着したままである(図20)。さらに、タブ部分27は、シーリングパネル26から分離し、接着剤28により、内側フィルム層12に付着したままであり、それにより、シーリングパネル26に穴32を形成する(図19および図21)。
【0055】
最初に、クロージャー911を開封する際に、ストリップ部分50a、952a、54aはシーリングパネル926から分離し、一方で、ストリップ部分50b、952b、54bは、図19aに示すように、シーリングパネル926に付着したままである。あるポイントでシーリングパネル926を剥がす際に、ストリップ952は壊れ、一方で、ストリップ50と54が完全な状態なままである(図19a)。シーリングパネル926を矢印933の方向にさらに引くことにより、クロージャー911はさらに開かれて、その結果、ステップ50と54は、狭小ストリップ部分50cおよび54cでそれぞれ壊れる。
【0056】
パッケージ完全性は、クロージャー911に組み込まれたいくつかの機構を通じてクロージャー911により表示される。最初に、パッケージ完全性は、完全な状態のパッケージ完全性構造940を見ることにより視覚的に表示され、これは人がシーリングパネル926を引くことにより、クロージャー911を開き始めると順に壊れなければならない。さらに、パッケージ完全性は、有利には、人が内容物を取り出すことを可能にする前にクロージャー911を十分な量開いた際に壊れる、完全な状態の一体的に結合されたストリップ50、952、54を見ることにより示される。さらに、パッケージ完全性は、パッケージをはじめて開封した際のストリップが壊れる時に生じた可聴音により示される。さらに、一般にシーリングパネル926はその正確なオリジナルの位置に復帰せず、代わりに、そのオリジナルの位置に対してわずかにずれるので、シーリングパネルが開かれて、再シーリングされると、パッケージ完全性は、タブ部分25とのシーリングパネル穴32のずれなどにより示される(図21b)。
【0057】
ここで、図22を参照すると、図1〜図4の実施形態の要素と同様の要素の符号は、1000だけ増える。パッケージ1010は、サイド1016および端部1061、1062を形成する熱成形トレイ1060を備える。内側フィルム層1012および外側フィルム層1013を備える2層のフィルム材料は、熱成形トレイ1060のフランジ1063に対してシーリングされる。パッケージ10と同様に、パッケージ完全性は、シーリングパネル1026とパッケージ1010の頂部を形成する外側フィルム層1013の残余部分に一体的に形成されている完全な状態の構造1040の存在により示される。さらに、パッケージ10と同様に、タブ1030を引くと、外側フィルム層1013からシーリングパネル1026が分離し、内側フィルム層1012とストリップ1050、1052および1054の部分とから内側パネル1022が分離する。はじめてパッケージ1010が開封された後に、パッケージ完全性構造1040は壊れて、そして、ストリップ1050、1052、および1054は、狭小ストリップ部分1050c、1052c、1054cで壊れ、図22に示すように既にパッケージが開封されたことを示すパッケージ完全性ステータスの視覚的な表示を提供する。
【0058】
ここで、図23および図24を参照すると、図1〜図4の実施形態の要素と同様の要素の符号は、1100だけ増える。パッケージ1110は、開口1124の中間部分に配置された単一のストリップ1152を有する。パッケージ1110は、一列のクッキー1158などの食品を収容するようにデザインされる。はじめてパッケージ1110を開くために、脆弱化構造1140は、壊れなければならず、タブ部分1130からパッケージ完全性構造メインボディ1140bを分離し、それにより、人がパッケージ1110の頂部からシーリングパネル1126を引くことを可能にする。構造1140の破壊は、最初シーリングパネル1126の残余部分から構造を取り外すこと、あるいは、伸張して最終的に構造1140cを壊すタブ1130を引くことのいずれによっても発生し得る。パッケージ完全性は、シーリングパネル穴1132であるストリップ1152のステータスおよびタブ部分1125のアラインメントを見ることによってだけでなく、壊れた構造1140により示される(図24)。上述したように、本発明のパッケージ完全性機構は、特許文献3のパッケージ完全性機構の補足物の代わりに、それ単独で使用できる。図25は、本発明のパッケージ完全性機構が単独のパッケージ完全性機構である場合のパッケージを代表している。
【0059】
ここで、図25を特に参照すると、図1〜図4の実施形態の要素と同様の要素の符号は、1200だけ増える。パッケージ1210は、単独のパッケージ完全性機構として、タブ1230に結合されるパッケージ完全性機構1240を含む。パッケージ完全性は、パッケージ1210において、タブ1230に取り付けられた完全な状態の構造1240により示される。はじめてパッケージ1210を開封する前に、ストリップ1240fの狭小部分を掴む、タブ1230からそれを分離し、その後、ユーザーが、ここでパッケージ1210の頂部からシーリングパネル1226を引き剥がすために、タブ1230を引くことができることを可能にし、それにより、パッケージ1210内に収容されている内容物へアクセスするために、内側フィルム層1212から内側パネル1222を分離する。代替的には、ユーザーはタブ1230を握り、剥離方向1233に引いてもよく、その結果、構造1240は部分1240cで壊れ、それにより、パッケージ内の内容物へアクセスするためにシーリングパネル1226を引き続けることが可能になる。
【0060】
本技術分野の当業者にとっては明らかなように、本開示物の本パッケージ完全性機構は、従前の開封明示機構又はパッケージ完全性機構を越える利益を提供する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の開口を覆うクロージャーと、
前記クロージャーを容器の残余部分に接続する、前記クロージャーと関係付けられた少なくとも一の構造と、を備え、
前記クロージャーをはじめて開封する際に、前記構造は、伸張し、前記構造が最終的に壊れるまで前記構造の長さを増加させ、前記破壊した構造の残余の端部の一つ又は両方を、前記容器の残余部分から上方に向けて変形または湾曲させる、
パッケージ完全性機構。
【請求項2】
前記少なくとも一の構造は、少なくとも2つの構造を含み、各々は、前記容器を開封するときに人が前記クロージャーの一部分を掴む場所の両側にある、請求項1のパッケージ完全性機構。
【請求項3】
人が前記クロージャーを掴む場所には、プルタブが備わる、請求項1のパッケージ完全性機構。
【請求項4】
前記構造は、前記クロージャーと前記容器の隣接した部分との間で延在するストリップである請求項1のパッケージ完全性機構。
【請求項5】
前記ストリップは、脆弱化部分を含む請求項4のパッケージ完全性機構。
【請求項6】
前記脆弱化部分は、ストリップの一部分の狭小化の形態である請求項5のパッケージ完全性機構。
【請求項7】
前記構造は、湾曲したストリップを備える請求項1のパッケージ完全性機構。
【請求項8】
前記湾曲は、円弧形状を有する請求項7のパッケージ完全性機構。
【請求項9】
前記湾曲は、凹状部分および凸状部分を有する請求項7のパッケージ完全性機構。
【請求項10】
前記クロージャーは、前記容器の開口のまわりの残余部分に接着によりシーリングされたシーリングパネルを備え、前記構造は、一端が前記シーリングパネルと、他端が前記容器の残余部分と一体的に形成され、
前記シーリングパネルは、剥離方向に引くことにより前記容器の残余部分から解放可能であり、それにより、内部の内容物へアクセスするために、前記シーリングパネルと関係付けられた前記少なくとも一の構造を伸張させ、最終的に、前記構造を破壊し、前記シーリングパネルは、前記シーリングパネルが前記容器の残余部分に対して移動したときに、前記開口をシーリングするために、前記容器の前記残留部分を再び閉鎖できる、
請求項1のパッケージ完全性機構。
【請求項11】
前記構造は、前記クロージャーを取り囲む表面を備える材料から一体的に形成されている、請求項1のパッケージ完全性機構。
【請求項12】
前記少なくとも一の構造は、少なくとも2つの構造を備え、各々はシーリング層の反対側にある、請求項1のパッケージ完全性機構。
【請求項13】
容器の再封可能なクロージャーのシーリングパネルに関係付けられ、一端が前記シーリングパネルと、他端が前記容器の残余部分と一体的に形成された少なくとも一の構造を備え、
前記構造は、前記シーリングパネルがはじめて容器の残余部分から引かれる時、前記容器のシーリングパネルと前記容器の残余部分との間の接続部を壊すように構成され、それにより、前記シーリングパネルは前記構造を通して前記容器へ付着しない、パッケージ完全性機構。
【請求項14】
前記シーリングパネルは、前記シーリングパネルを前記容器の頂部の残余部分から引きはがすためのユーザーにより把持可能なプルタブをさらに含み、前記プルタブを握りかつ前記容器の前記頂部の前記残余部分から前記シーリングパネルを引き剥がすと、結果として、前記構造が壊れる、請求項13のパッケージ完全性機構。
【請求項15】
前記容器の前記内容物のいずれかを取り出すことが可能になる前に前記構造は壊れる、請求項13のパッケージ完全性機構。
【請求項16】
前記構造は、前記シーリングパネルと前記容器の隣接部分との間で延在しているストリップである請求項13のパッケージ完全性機構。
【請求項17】
前記ストリップは、脆弱化部分を含む、請求項16のパッケージ完全性機構。
【請求項18】
前記脆弱化部分は、前記ストリップの一部分を狭小化した形態である、請求項17のパッケージ完全性機構。
【請求項19】
はじめて前記クロージャーを開封する際、前記構造は伸張して最終的に壊れ、前記構造の残余端部の一方又は両方が前記容器の頂部の残余部分から上方に延びる、請求項13のパッケージ完全性機構。
【請求項20】
はじめてクロージャーを開く際に、前記構造は伸張して最終的に壊れ、前記構造の残余端部の一方又は両方が前記容器の頂部の残余部分から上方に向けて変形または湾曲する、請求項13のパッケージ完全性機構。
【請求項21】
前記構造は、前記シーリングパネルに取り付けられた狭小ストリップ端部、および、前記容器ストリップの頂部の残余部分に取り付けられた相対的に幅広の帯状端部を備える、請求項13のパッケージ完全性機構。
【請求項22】
前記構造は、前記シーリングパネルに取り付けられた相対的に広い帯状端部、および、前記容器の頂部の残余部分に取り付けられた狭小ストリップ端部を備える請求項13のパッケージ完全性機構。
【請求項23】
前記構造は、2つの狭小ストリップ端部の間に幅広部分を有する2つの狭小ストリップ端部を備え、前記狭小ストリップ端部の一つは、前記シーリングパネルに取り付けられ、および、前記狭小ストリップ端部の第2は前記容器の頂部の残余部分に取り付けられている、請求項13のパッケージ完全性機構。
【請求項24】
前記構造は、湾曲したストリップを備える、請求項13のパッケージ完全性機構。
【請求項25】
前記湾曲は、円弧形状を有する、請求項24のパッケージ完全性機構。
【請求項26】
前記湾曲は、凹状部分および凸状部分を有する、請求項24のパッケージ完全性機構。
【請求項27】
前記少なくとも一の構造は、シーリング層に関して異なる側にある、少なくとも2つの構造を含む請求項13のパッケージ完全性機構。
【請求項28】
前記少なくとも一の構造は、少なくとも偶数の構造を備え、シーリング層に関して両側に等しい数の前記構造をもつ、請求項13のパッケージ完全性機構。
【請求項29】
外側層に接着結合し容器の頂部を形成する内側層を備える少なくとも2層の材料であって、前記内側層は内側層パネルを有し、前記外側層はシーリングパネルを有し、前記シーリングパネルは前記内側層パネルを完全に覆う、少なくとも2層の材料と、
前記外側層を備え、前記シーリングパネルを前記外側層の残余部分に接続する材料から一体的に形成される少なくとも一のストリップと、
前記容器の開口へのアクセスを提供するために恒久的にお互いに結合された、前記内側層パネルおよび前記シーリングパネルと、
前期シーリングパネルを前記内側層に接着するために前記シーリングパネルの周囲に付近に設けられた解放可能な接着材と、を含み、
前記シーリングパネルは、前記シーリングパネルを剥離方向に引くことにより前記内側層から解放可能であり、前記シーリングパネルが頂部に対して移動したときに、前記開口をシールするために前記頂部に対して再び閉鎖可能である、容器のための完全性表示クロージャー。
【請求項30】
前記シーリングパネルが、はじめて前記内側層から解放される時、前記シーリングパネルを剥離方向に引くことにより、前記シーリングパネルを外側層の残余部分に一体的に結合する少なくともストリップが伸張し、最終的に、壊れる、請求項29の完全性表示クロージャー。
【請求項31】
前記少なくとも一の構造が壊れた後、前記構造の残余端部の一方または両方は、前記容器の頂部から上方に向けて変形又は湾曲する、請求項29の完全性表示クロージャー
【請求項32】
前記少なくとも一のストリップは、前記シーリングパネルの端部から前記外側層の残余部分へ延在する、請求項29の完全性表示クロージャー。
【請求項33】
第2のフィルム層に接着結合された第1のフィルム層を含む少なくとも2層の材料と、
前記第1のフィルム層に形成された第1の破線であって、前記第1の破線に沿って前記第1のフィルム層から分離される時に、前記第1のフィルム層を通じた開口へのアクセスを提供するための第1層パネルを画定する第1の破線と、
脆弱化構造において終端する一端を有するシーリングパネルを画定する第2層破線を有する第2のフィルム層であって、前記シーリングパネルを前記第1のフィルム層に解放可能に接着するための解放可能な接着層を含む第2のフィルム層と、を備え、
前記シーリングパネルは、前記脆弱化構造が壊れた後にのみ、アクセス開口を露出し、内部の内容物にアクセスするために、前記第1のフィルム層から分離可能である、パッケージ完全性表示クロージャー
【請求項34】
前記脆弱化構造は、前記クロージャーのタブ部分を形成する前記シーリングパネルの端部と前記第2のフィルム層の隣接部分との間で延在するストリップである請求項33のパッケージ完全性表示クロージャー。
【請求項35】
前記ストリップは、脆弱化部分を含む請求項34のパッケージ完全性機構。
【請求項36】
前記脆弱化部分は、前記ストリップの一部分を狭小化した形態である請求項35のパッケージ完全性機構。
【請求項37】
前記構造は、前記第1のフィルム層から持ち上げられ、それにより、前記構造と前記第1のフィルム層との間にギャップを画定する、請求項33のパッケージ完全性機構。
【請求項38】
完全な状態の脆弱化構造は、前記クロージャーが一度も開封されていないことを示す、請求項33のパッケージ完全性機構。
【請求項39】
容器の再封可能なクロージャーの端部部分と関係付けられた構造であって、一端部において前記端部部分に破壊可能に取り付けられ、かつ、前記容器の残余部分に恒久的に取り付けられた構造を備え、
前記破壊可能な構造は、下方から人の指でつかむことができ、それにより、前記端部部分と前記容器の残余部分との間の接続部が壊れ、前記端部部分は、前記構造を通じて前記容器への接続が解放される、パッケージ完全性機構。
【請求項40】
前記構造は、前記クロージャーの端部部分と前記容器の隣接部分との間で延在するストリップである、請求項39のパッケージ完全性機構。
【請求項41】
前記ストリップは、脆弱化部分を含む、請求項40のパッケージ完全性機構。
【請求項42】
前記脆弱化部分は、前記ストリップの一部分の狭小化の形態である、請求項41のパッケージ完全性機構。
【請求項43】
前記構造は、前記容器の頂面から隆起している、請求項39のパッケージ完全性機構。
【請求項44】
前記構造は、前記クロージャーを取り囲む表面を備える材料から一体的に形成されている、請求項40のパッケージ完全性機構。
【請求項45】
前記再封可能なクロージャーを組み込んだ頂部を備える容器をさらに有し、
前記再封可能なクロージャーは、前記容器のアクセス開口を覆い、前記クロージャーをはじめからシールするように前記アクセス開口のまわりの前記頂部にシールするように係合し、そして、はじめて開封された後、前記頂部を再シールし、
前記構造は、前記シーリングパネルおよび前記頂部と関連付けられ、前記構造は、一端部において前記シーリングパネルに破壊可能に取り付けられ、他端部において前記頂部の残余部分に恒久的に取り付けられている、
請求項40のパッケージ完全性機構。
【請求項46】
前記構造は、前記頂部に対して接着シールされていない前記シーリングパネルのタブ部分と前記頂部の前記残余部分との間で延在しているストリップである、請求項39のパッケージ完全性機構。
【請求項47】
前記端部部分は、前記再封可能なクロージャーのタブ部分を備える、請求項39のパッケージ完全性機構。
【請求項48】
容器の頂部を形成するフィルム層であって、前記容器の内容物へアクセスするためのアクセス開口を画定するフラップを有するフィルム層と、
前記フィルム層の前記フラップを完全に覆うシーリングパネルであって、ストリップをもつプルタブを備え、このストリップは前記プルタブから延在し、恒久的に前記頂部に貼着され、前記プルタブおよび前記ストリップは、前記容器の前記頂面と前記プルタブとストリップとの間にギャップを規定する、シーリングパネルと、
前記シーリングパネルを前記フィルム層に接着するために前記シーリングパネルまたは前記フィルム層のいずれか又は両方に付与された解放可能な接着剤と、を備え、
前記シーリングパネルは、前記シーリングパネルを前記頂部の一部分へ結合する前記ストリップが、剥離方向へ前記シーリングパネルを引くことにより壊れた後に、前記フィルム層から解放可能であり、前記シーリングパネルが前記頂部に対して移動したときに前記アクセス開口をシールするために前記頂部を再び閉鎖可能である、
パッケージ完全性表示クロージャー。
【請求項49】
前記ストリップは、脆弱化部分を備える、請求項48のパッケージ完全性表示クロージャー。
【請求項50】
前記シーリングパネルおよび前記ストリップは、お互いに一体的に形成されている、請求項48のパッケージ完全性表示クロージャー。
【請求項51】
前記シーリングパネルおよび前記ストリップは、前記容器の頂面を形成し、前記フィルム層に配置される材料から切り抜かれる、請求項48のパッケージ完全性表示クロージャー。
【請求項52】
容器の再封可能なクロージャーの端部部分に関連付けられた構造を備え、
前記再封可能なクロージャーの端部部分と前記構造の両方は、前記容器の隣接する頂面に接着されず、
前記構造は、前記再封可能なクロージャーの端部部分へ破壊可能に取り付けられ、恒久的に前記容器の残余部分に取り付けられ、
前記構造は、前記再封可能なクロージャーを開封するために、前記再封可能なクロージャーの端部部分と前記容器の残余部分との間で分離されなければならない、
パッケージ完全性表示クロージャー。
【請求項53】
前記脆弱化構造は、前記容器の頂面を形成する材料で一体的に形成される、請求項52のパッケージ完全性表示クロージャー。
【請求項54】
前記構造は、前記クロージャーの端部部分と前記容器の隣接部分との間で延在しているストリップである、請求項52のパッケージ完全性クロージャー。
【請求項55】
前記ストリップは、脆弱化部分を含む、請求項54のパッケージ完全性クロージャー。
【請求項56】
前記脆弱化部分は、前記ストリップの一部分の狭小化の形態である、請求項55のパッケージ完全性クロージャー。
【請求項57】
前記クロージャーの端部部分は、プルタブを備える、請求項54のパッケージ完全性表示クロージャー。
【請求項58】
前記容器内に配置された食品をさらに含み、前記食品は、クッキー、クラッカー、ピーナッツ、チーズ、スライスされた肉および半固体食品の群から選択される、請求項52のパッケージ完全性表示クロージャー。
【請求項59】
前記再封可能なクロージャーの端部部分は、前記容器の頂面から隆起している、請求項52のパッケージ完全性表示クロージャー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13a】
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【図13b】
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【図14】
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【図15a】
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【図15b】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19a】
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【図19b】
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【図20】
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【図21a】
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【図21b】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2010−47320(P2010−47320A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−172352(P2009−172352)
【出願日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【出願人】(508247877)クラフト・フーヅ・グローバル・ブランヅ リミテッド ライアビリティ カンパニー (53)
【Fターム(参考)】