説明

放射の監視に使用される方法およびシステム

【課題】監視システムとともに使用する表示器組立体を提供する。
【解決手段】表示器組立体は、少なくとも放射の線量レベルを示す放射データを受け取るように構成された通信用インターフェース202を含む。そのうえ、表示器組立体は、通信用インターフェースに結合されたプロセッサ210も含み、プロセッサは、放射データを示す少なくとも1つの画像を生成するようにプログラムされる。表示器組立体は、プロセッサに結合された表示媒体218も含み、表示媒体は、ユーザに対してリアルタイムで画像を表示するように構成される。表示器組立体は、ユーザと一緒に移動可能であって、ユーザが所在地のまわりを移動しながら連続的に所在地の内部の放射を監視することができるように、ユーザに接して配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、一般に監視システムに関し、より具体的には、放射の監視に使用される監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
原子力の発電所(NGS)および発電装置など多くの産業設備では、環境および周囲の領域に放射が放出される可能性がある。より具体的には、動作中に、また特定の環境下では、原子力発電所が危険なレベルの放射を放出する可能性がある。例えば、NGSの少なくともいくつかの既知の配管システムには、放射性物質で汚染された流体が流れる可能性がある。したがって、このようなシステムの内部の放射の監視は必須である。
【0003】
このような産業設備の内部の放射の存在を検出するために、線量計など、少なくともいくつかの既知の監視システムおよびデバイスが使用され得る。このような監視システムの少なくともいくつかは、放射の存在を検出するのに少なくとも1つのセンサを使用する。センサは、受け取った放射関連のデータを、ユーザが設備の内部の放射を監視するのを可能にする表示デバイスへ伝送する。しかし、ユーザがディスプレイデバイスを見に別の場所へ行く必要性があり得るので、このような監視システムは、必ずしもリアルタイムのデータを供給できない可能性がある。そのうえ、線量計などのデバイスは、ユーザによる使用が困難なことがある。例えば、ユーザは、重いかも知れない線量計を運搬しなければならないことがある。そのうえ、ユーザは、測定値を確かめるために、周期的に線量計を見なければならない。このようなデバイスは、放射の存在が所定の閾値を超過したときにクリック音および/または高速クリック音などの音を与える可聴警報を有してもよい。しかし、このようなデバイスは、実際の放射の線量レベルおよび/または線量率を告知することができない。そのうえ、ユーザは、このようなデバイスでは、ハンズフリーで設備内部の放射を監視することができず、また、このようなデバイスおよび/または監視システムでは、軽量で、携帯用の、所在地のまわりを運搬するのに好都合な放射能レベルの直接表示を得ることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第7852355号明細書
【発明の概要】
【0005】
一実施形態では、監視システムとともに使用する表示器組立体が提供される。表示器組立体は、少なくとも放射の線量レベルを示す放射データを受け取るように構成された通信用インターフェースを含む。そのうえ、表示器組立体は、通信用インターフェースに結合されたプロセッサも含み、プロセッサは、放射データを示す少なくとも1つの画像を生成するようにプログラムされる。表示器組立体は、プロセッサに結合された表示媒体も含み、表示媒体は、ユーザに対してリアルタイムで画像を表示するように構成される。表示器組立体は、ユーザと一緒に移動可能であって、ユーザが所在地のまわりを移動しながら連続的に所在地の内部の放射を監視することができるように、ユーザに接して配置される。
【0006】
別の実施形態では、監視システムが提供される。監視システムには、放射を検出し、放射の検出に基づいて放射データを示す少なくとも1つの信号を生成するように構成された少なくとも1つのセンサを含むセンサ組立体が含まれる。放射データは、放射の線量レベルを示す。そのうえ、監視システムは、センサ組立体に通信結合された表示器組立体を含む。表示器組立体は、放射データを受け取るように構成された通信用インターフェースを含む。そのうえ、表示器組立体は、通信用インターフェースに結合されたプロセッサも含み、プロセッサは、放射データを示す少なくとも1つの画像を生成するようにプログラムされる。表示器組立体は、プロセッサに結合された表示媒体も含み、表示媒体は、ユーザに対してリアルタイムで画像を表示するように構成される。表示器組立体は、ユーザと一緒に移動可能であって、ユーザが所在地のまわりを移動しながら連続的に所在地の内部の放射を監視することができるように、ユーザに接して配置される。
【0007】
さらに別の実施形態では、放射を監視するのに使用される方法が提供される。この方法は、表示器組立体を、ユーザと一緒に移動可能であって、ユーザが所在地のまわりを移動しながら連続的に所在地の内部の放射を監視することができるように、ユーザに接して配置するステップを含む。少なくとも放射の線量レベルを示す放射データが受け取られる。次いで、放射データを示す少なくとも1つの画像が生成される。画像は、表示媒体によって、ユーザにリアルタイムで表示される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】例示的監視システムのブロック図である。
【図2】図1に示された監視システムとともに使用され得る例示的表示器組立体の概略斜視図である。
【図3】図1に示された監視システムとともに使用され得る例示的表示器組立体の代替実施形態のブロック図である。
【図4】図2に示された表示器組立体を使用して放射を監視するのに使用される例示的方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書に説明される例示的方法およびシステムは、工業用設備の内部の放射を監視するのに使用される既知のシステムに関連した少なくともいくつかの既知の不利益を克服する。具体的には、本明細書に説明される実施形態は、表示器組立体を含む監視システムを提供する。表示器組立体は、少なくとも放射の線量レベルを示す放射データを受け取るように構成された通信用インターフェースを含む。そのうえ、表示器組立体は、通信用インターフェースに結合されたプロセッサも含み、プロセッサは、放射データを示す少なくとも1つの画像を生成するようにプログラムされる。表示器組立体は、プロセッサに結合された表示媒体も含み、表示媒体は、ユーザに対してリアルタイムで画像を表示するように構成される。表示器組立体は、ユーザと一緒に移動可能であって、ユーザが所在地のまわりを移動しながら連続的に所在地の内部の放射を監視することができるように、ユーザに接して配置される。そのため、本明細書に開示される監視システムによって、ユーザは、ハンズフリーで放射を監視することができ、かつ/または、軽量で、設備のまわりを運搬するのに便利な手持ち式のセンサによって直接表示を得ることができる。
【0010】
図1は、原子力発電所(NGS)および/または発電装置などの工業用設備(図示せず)の所在地(図示せず)内で、ユーザ(図示せず)が放射を監視するのを可能にするために使用され得る例示的監視システム100を示す。より具体的には、例示的実施形態では、ユーザは、監視システム100によって放射を監視することができる。この例示的実施形態では、監視システム100は、NGSの内部の配管システム102から放出される、例えば中性子、ガンマ線、X線、ならびにアルファ粒子およびベータ粒子などの電離性電磁放射線を監視する。この例示的実施形態は、工業用設備で使用される監視システムを説明しているが、本発明は、工業用設備に限定されるものではなく、当業者なら、本発明が、放射を含む可能性のあるあらゆる設備に関連して使用され得ることを理解するであろう。
【0011】
この例示的実施形態では、監視システム100は、配管システム102から距離108だけ離れたセンサ組立体106を含む。センサ組立体106は、少なくとも1つのトランスデューサまたはセンサの112を含む。より具体的には、この例示的実施形態では、センサ組立体106には、それぞれが距離108以内の放射および/または少なくとも1つの放射性構成要素(図示せず)の存在を検出する複数のセンサ112が含まれる。より具体的には、この例示的実施形態では、各センサ112が、特定のタイプの放射を検出し、かつ放射の線量レベルおよび/または線量率を検出する。あるいは、センサ112は、センサ組立体106および/または監視システム100が本明細書に説明されるように機能することを可能にする放射または放射能の様々な他のパラメータを検出するように構成されてよい。この例示的実施形態では、放射の線量レベルはシーベルト(Sv)の単位で検出して示され、放射の線量率は時間当りのミリシーベルト(mSv/hr)で示される。あるいは、当技術分野で既知のその他の単位も用いられ得る。
【0012】
この例示的実施形態では、センサ組立体106は、監視システム100の少なくとも1つの他の構成要素との通信を可能にするセンサ通信用インターフェース116も含む。より具体的には、監視システム100は表示器組立体118を含み、通信用インターフェース116は、ネットワーク122を介して表示器組立体118に結合される。本明細書に用いられる用語「結合する」は、直接の機械的な連絡および/または構成要素間の電気的接続に限定されず、間接の機械的な連絡および/または複数の構成要素間の電気的接続も含み得ることに留意されたい。
【0013】
この例示的実施形態では、センサ組立体106は、例えばFMラジオおよび/またはデジタル音声放送といった無線周波数(RF)、米国電気電子技術者協会(IEEE(登録商標))802.11規格(例えば802.11(g)または802.11(n))、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access)(WIMAX(登録商標))規格、携帯電話技術(例えば汎ヨーロッパデジタル移動通信システム(Global Standard for Mobile communication)(GSM(登録商標))、衛星通信リンク、および/またはその他の適切な通信手段などの無線通信手段を用いて、表示器組立体118と通信する。WIMAXは、オレゴン州ビーバートンのWiMaxフォーラムの登録商標である。IEEEは、ニューヨーク州ニューヨークの米国電気電子技術者協会の登録商標である。あるいは、センサ組立体106は、配線式ネットワーク接続(例えばイーサネット(登録商標)または光ファイバ)を用いて、表示器組立体118と通信することができる。
【0014】
この例示的実施形態では、センサ組立体106は、通信用インターフェース116によって表示器組立体118と通信することができる。より具体的には、この例示的実施形態では、通信用インターフェース116は各センサ112から情報を受け取る。この例示的実施形態では、通信用インターフェース116は、検出された放射の線量レベルおよび/または線量率を示す放射データを受け取る。そのうえ、通信用インターフェース116は、各センサ112から受け取った情報に基づいて、放射データを示す信号を表示器組立体118へ伝送する。
【0015】
そのうえ、この例示的実施形態では、表示器組立体118は、放射データを受け取って、ユーザに対して放射データを少なくとも1つの画像の形式で表示する。この例示的実施形態では、表示器組立体118は、ユーザと一緒に移動可能であって、ユーザが、距離108などの所在地のまわりを移動しながら連続的に所在地の内部の放射を監視することができるように、ユーザの身体に接してなど、ユーザに接して配置される。例えば、ユーザは、表示器組立体118を着用するかまたは保持してよい。
【0016】
同様に、この例示的実施形態では、センサ組立体106も、ユーザの身体に接してなど、ユーザに接して配置される。例えば、ユーザは、センサ組立体106を着用するかまたは保持してよい。あるいは、センサ組立体106は、ユーザの身体に接して配置されるのでなく、工業用の設備内のどこかに配置されてもよい。
【0017】
この例示的実施形態では、動作中に、ユーザが配管システム102に近づいて距離108以内にいるとき、何らかの放射が配管システム102から放出されていれば、このような放射は検出されるはずである。各センサ112は、特定のタイプの放射を検出して、検出された放射の線量率および/または線量レベルを検出することにより、放射の存在を検出する。放射データは、通信用インターフェース116へ伝送される。次いで、放射データは、表示器組立体118に伝送され、次いで、少なくとも1つの画像によってユーザに対して連続的に表示される。より具体的には、この例示的実施形態では、表示器組立体118およびセンサ組立体106がユーザに接して配置されているので、表示器組立体118が受け取る放射データは、ユーザの位置に基づいて変化する可能性がある。
【0018】
図2は、監視システム100(図1に示される)とともに使用され得る例示的表示器組立体118の概略図である。この例示的実施形態では、表示器組立体118は、ユーザの身体(図示せず)に接するようになど、ユーザ(図示せず)に接するように着用される。より具体的には、表示器組立体118は、工業環境で通常着用される安全ガラスなどのユーザが着用する眼鏡の中に組み込まれる。あるいは、表示器組立体118は、ユーザに接して配置されて、表示器組立体118および/または監視システム100が本明細書で説明されるように機能することができるような任意の形態でよい。
【0019】
そのうえ、この例示的実施形態では、表示器組立体118は、表示器組立体118に電力を供給するバッテリー201を含む。この例示的実施形態では、バッテリー201は再充電可能なリチウムイオン電池201である。あるいは、バッテリー201は、他のリチウムベースのバッテリーまたは表示器組立体118が本明細書に説明されるように機能するのを可能にするその他のタイプのバッテリーでもよい。
【0020】
表示器組立体118は、センサ組立体106(図1に示される)から放射データを受け取る通信用インターフェース202を含む。より具体的には、センサ通信用インターフェース116(図1に示される)は、ネットワーク122(図1に示される)を介して通信用インターフェース202に結合されている。この例示的実施形態では、通信用インターフェース116は、各センサ112(図1に示される)から受け取った放射データを表す信号を通信用インターフェース202へ伝送する。そのうえ、この例示的実施形態では、通信用インターフェース202は、例えば無線通信に使用され得るアンテナなどのアンテナである。あるいは、通信用インターフェース202は、表示器組立体118および/または監視システム100が本明細書に説明されるように機能するのを可能にするその他のタイプの通信モジュールでもよい。
【0021】
この例示的実施形態では、表示器組立体118は、通信用インターフェース202に通信結合された受信器206も含む。より具体的には、この例示的実施形態では、受信器206は、通信用インターフェース202から無線データ接続を介して放射データを受け取る無線受信器である。そのうえ、受信器206は、システムバス(図示せず)を介して通信用インターフェース202および受信器206に結合されたプロセッサ210に放射データを伝送する。プロセッサ210は、システムバスを介してメモリデバイス214にも結合されている。
【0022】
いくつかの実施形態では、実行可能な命令がメモリデバイス214に記憶されている。そのうえ、表示器組立体118は、プロセッサ210をプログラムすることにより、本明細書に説明された1つまたは複数の動作を遂行するようにプログラム可能である。例えば、プロセッサ210は、動作を1つまたは複数の実行可能な命令として符号化して、メモリデバイス214に実行可能な命令を与えることによりプログラムされ得る。プロセッサ210は、(例えばマルチコア構成の)1つまたは複数の処理ユニットを含むことができる。この例示的実施形態では、プロセッサ210は、センサ組立体106から受け取り続ける放射データに基づいて少なくとも1つの画像を連続的に生成するようにプログラムされる。より具体的には、この例示的実施形態では、プロセッサ210は、検出された放射の線量レベルおよび/または線量率の図的表現を含む画像を生成するようにプログラムされる。そのうえ、この例示的実施形態では、プロセッサ210は、線量レベルおよび/または線量率が所定の閾値に到達するまでの残り時間を含む画像を生成するようにプログラムされる。プロセッサ210は、線量レベルおよび/または線量率が所定の閾値を超過したとき、テキスト形式の警告を含む画像を生成するようにもプログラムされる。より具体的には、この例示的実施形態では、テキスト形式の警告は、放射の線量レベルおよび/または線量率が所定の閾値を超過するのに先立って与えられる。そのうえ、プロセッサ210は、テキスト形式の警告が、ユーザに対して表示されたとき一連の時間間隔で点滅するように、時間間隔をおいて(すなわち10分ごとに)テキスト形式の警告を与えるようにプログラムされる。あるいは、プロセッサ210は、表示器組立体118および/または監視システム100が本明細書に説明されるように機能することを可能にする何らかの他の(1つまたは複数の)画像を生成するようにプログラムされてもよい。そのうえ、この例示的実施形態では、プロセッサ210は、放射の線量レベルおよび/または線量率が所定の閾値を超過するのに基づいて、音声出力を生成するようにプログラムされる。
【0023】
本明細書で用いられる用語「プロセッサ」は、一般に、システムおよびマイクロコントローラ、縮小命令型回路(RISC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラム可能論理回路(PLC)、および本明細書に記述された機能を実行することができるその他の回路またはプロセッサを含むあらゆるプログラム可能システムを含む。上記の実例は単なる例示であり、したがって、用語「プロセッサ」の定義および/または意味を限定するようには少しも意図されていない。
【0024】
そのうえ、プロセッサ210は、汎用中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、マイクロコントローラ、縮小命令型コンピュータ(RISC)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジック回路(PLC)、および/または本明細書で説明された機能を実行することができるその他の回路またはプロセッサを含み得るが、これらに限定されない。本明細書で説明される方法は、限定することなく記憶装置デバイスおよび/またはメモリデバイスを含むコンピュータ読取り可能媒体で実施される実行可能な命令として符号化され得る。プロセッサ210は、このような命令を実行するとき、本明細書で説明される方法の少なくとも一部分を遂行する。上記の実例は単なる例示であり、したがって、用語プロセッサの定義および/または意味を限定するようには少しも意図されていない。
【0025】
メモリデバイス214により、実行可能な命令および/または他のデータなどの情報の記憶および検索が可能になる。メモリデバイス214は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、固体ディスク、および/またはハードディスクなどの、これらに限定されない1つまたは複数のコンピュータ読取り可能媒体を含んでよい。メモリデバイス214は、実行可能な命令、コンフィギュレーションデータ、地理的データ(例えば地勢データおよび/または障害物)、発電ネットワーク設備のデータ、および/またはその他のタイプのデータをこれらに限定されることなく記憶するように構成されてよい。
【0026】
この例示的実施形態では、メモリデバイス214は、センサ組立体106から受け取った放射データおよびプロセッサ210によって生成された画像を記憶する。そのうえ、この例示的実施形態では、メモリデバイス214は、不揮発性RAM(NVRAM)、磁気RAM(MRAM)、強誘電メモリ(FeRAM)および他の形式のメモリを含み得るランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。メモリデバイス214は、読出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリおよび/または、電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)も含むことができる。その他の適切な磁気メモリ、光メモリおよび/または半導体メモリが、それ自体で、または他の形式のメモリと組み合わせて、メモリデバイス214に含まれ得る。また、メモリデバイス214は、適切なカートリッジ、ディスク、CD ROM、DVDまたはUSBメモリを含むがこれらに限定されない分離可能または取外し可能なメモリであるか、または同メモリを含むことができる。あるいは、メモリデバイス214はデータベースでもよい。用語「データベース」は、一般に、階層型データベース、リレーショナルデータベース、フラットファイルデータベース、オブジェクト指向型リレーショナルデータベース、オブジェクト指向型データベース、およびコンピュータシステムに記憶されたその他のレコードまたはデータの構造化された集合を含む、何らかのデータの集合を指す。上記の実例は単なる例示であり、したがって、用語データベースの定義および/または意味を限定するようには少しも意図されていない。データベースの実例には、Oracle(登録商標)Database、MySQL、IBM(登録商標)DB2、Microsoft(登録商標)SQL Server、Sybase(登録商標)、およびPostgreSQLが含まれるが、これらだけに限定されるわけではない。しかし、本明細書に説明されるシステムおよび方法を可能にするあらゆるデータベースが用いられ得る。(Oracleは、カリフォルニア州レッドウッドショアズのOracle社の登録商標であり、IBMは、ニューヨーク州アーモンクのInternational Business Machines Corporation社の登録商標であり、Microsoftは、ワシントン州レドモンドのMicrosoft社の登録商標であり、Sybaseは、カリフォルニア州ダブリンのSybase社の登録商標である。)
表示媒体218および表示アダプタ220も、システムバスを介してプロセッサ210に結合される。この例示的実施形態では、表示媒体218は、少なくとも1つのレンズ224の内部に少なくとも1つのスクリーン223を含む。より具体的には、この例示的実施形態では、表示媒体218は2つのレンズ224を含み、各レンズ224が内部に1つのスクリーン223を有する。この例示的実施形態では、レンズ224は偏光レンズである。あるいは、レンズ224は、表示媒体218が本明細書に説明されるように機能することを可能にするあらゆるタイプのレンズでよい。そのうえ、この例示的実施形態では、表示媒体218は、プロセッサ210によって生成された画像をユーザに表示する。より具体的には、この例示的実施形態では、表示媒体218は、ブラウン管(CRT)、液晶表示器(LCD)、有機LED(OLED)表示器、および/または「電子インク」表示器などの表示装置を含む。そのため、この例示的実施形態では、ユーザは、レンズ224の内部のスクリーン223のうち少なくとも1つで画像を見ることができる。
【0027】
この例示的実施形態では、表示器組立体118は、システムバスを介してプロセッサ210に結合されたユーザインターフェース230も含む。ユーザインターフェース230は、本明細書で説明される方法とともに用いるのに適切な任意の情報を受け取る。より具体的には、この例示的実施形態では、ユーザは、表示媒体218上に表示される、ユーザが望む様々な画像を入力することができ、可聴信号によって情報を受け取りたいかどうかということを入力することができる。そのうえ、ユーザは、テキスト形式の警告を受け取りたい時間間隔を入力することができる。さらに、この例示的実施形態では、ユーザインターフェース230はタッチパネル234を含む。あるいは、ユーザは、例えばキーボード、ポインティングデバイス、マウス、スタイラス、タッチパッド、タッチスクリーン、ジャイロスコープ、加速度計、位置検出器を含むことができる。表示器組立体118は、システムバスを介してプロセッサに結合された音声入力インターフェース240も含む。この例示的実施形態では、音声入力インターフェース240は、ユーザがサードパーティーと通信するのを可能にするためのマイクロホン244を含む。
【0028】
そのうえ、この例示的実施形態では、表示器組立体118は、システムバスを介してプロセッサ210に結合された音声出力デバイス248を含む。この例示的実施形態では、音声出力デバイス248は、オーディオアダプタおよび/またはスピーカである。あるいは、音声出力デバイス248は、表示器組立体118および/または監視システム100が本明細書に説明されるように機能するのを可能にするあらゆるタイプのデバイスでよい。この例示的実施形態では、音声出力デバイス248は、放射の線量レベルおよび/または線量率が所定の閾値を超過したとき、プロセッサ210から出力を受け取り、受け取った出力に基づいて可聴信号を生成するように構成される。より具体的には、音声出力デバイス248は、放射の線量レベルおよび/または線量率が所定の閾値を超過したことに基づいて可聴信号を生成するように構成される。音声出力デバイス248は、ユーザに可聴信号を伝送するように構成される。この例示的実施形態では、可聴信号は、実際の放射の線量レベル、線量率、および/または警告を知らせる可聴警報である。あるいは、可聴信号は、表示器組立体118および/または監視システム100が本明細書に説明されるように機能するのを可能にするあらゆるタイプの可聴信号でよい。
【0029】
この例示的実施形態では、表示器組立体118を着用しているユーザが、動作中に配管システム102(図1に示される)に近づくと、配管システム102から放射が放出されれば、距離108(図1に示される)内で放射が検出されることになる。各センサ112(図1に示される)が、特定のタイプの放射を検出することにより、また放射の線量レベルを検出することにより、放射の存在を検出する。この放射データは、通信用インターフェース116へ伝送される。
【0030】
そのうえ、この例示的実施形態では、放射データが表示器組立体118に伝送される。より具体的には、放射データは、通信用インターフェース202によって受け取られる。通信用インターフェース202が受信器206に放射データを伝送し、受信器206は、放射データが記憶され得るように、データをプロセッサ210およびメモリデバイス214へ伝送する。プロセッサ210は、通信用インターフェース202が継続的に受け取る放射データに基づいて、複数の画像を連続的に生成する。より具体的には、プロセッサ210は、検出された放射の線量レベルおよび/または線量率ならびに線量レベルおよび/または線量率の所定の閾値に到達するまでの残り時間の図的表現を含む画像を生成する。線量レベルおよび/または線量率が、プロセッサ210にプログラムされた所定の閾値を超過すると、プロセッサ210は、テキスト形式の警告を含む画像を生成する。
【0031】
表示媒体218は、ユーザによるユーザインターフェース230への入力に基づいて、ユーザに対して連続的に情報を表示する。より具体的には、ユーザは、情報を視覚的出力および/または音声出力で示すかどうか入力することができる。ユーザが情報を視覚的出力によって受け取ることを選択すると、プロセッサ210は、表示媒体218に複数の画像を連続的に伝送する。次いで、ユーザは、工業用設備内部の放射の様々なパラメータを視覚的に確認することができる。より具体的には、ユーザは、検出された放射の線量レベルおよび/または線量率ならびに線量レベルおよび/または線量率の所定の閾値に到達するまでの残り時間の図的表現を含む画像を与えられることになる。そのうえ、線量レベルおよび/または線量率が所定の閾値を超過すると、ユーザは、テキスト形式の警告を含む画像を見ることになる。ユーザが工業用設備内部のある位置のまわりを移動する間、パラメータのそれぞれが変化するので、これらの画像は変化し続けることになる。
【0032】
ユーザが音声出力によってさらなる情報を受け取ることを選択すると、放射の線量レベルおよび/または線量率が所定の閾値を超過したとき、プロセッサ210は音声出力デバイス248に音声出力を伝送する。音声出力デバイス248は、受け取った出力に基づいて可聴信号を生成する。より具体的には、音声出力デバイス248は、放射の線量レベルおよび/または線量率が所定の閾値を超過したことに基づいて可聴信号を生成する。次いで、音声出力デバイス248は、ユーザに可聴信号を伝送する。
【0033】
図3は、表示器組立体118(図1および2に示される)ではなく監視システム100(図1に示される)とともに使用され得る代替の表示器組立体300を示す。この例示的実施形態では、表示器組立体300は、ユーザが手に持つかまたは保持するように、ユーザの身体など、ユーザに接して配置される。より具体的には、表示器組立体300は、スマートフォンなどの手持ち式コンピュータデバイスの実施形態の中にある。あるいは、表示器組立体300は、ユーザに接して配置されて、表示器組立体300および/または監視システム100が本明細書で説明されるように機能することができるような任意の形態でよい。
【0034】
そのうえ、この例示的実施形態では、表示器組立体300は、表示器組立体300に電力を供給するためのバッテリー301を含む。この例示的実施形態では、バッテリー301は、再充電可能なリチウムイオン電池301である。あるいは、バッテリー301は、他のリチウムベースのバッテリーまたは表示器組立体300および/または監視システムが本明細書に説明されるように機能するのを可能にするその他のタイプのバッテリーでもよい。
【0035】
表示器組立体300は、センサ組立体106(図1に示される)から放射データを受け取る通信用インターフェース302を含む。より具体的には、センサ通信用インターフェース116(図1に示される)は、ネットワーク122(図1に示される)を介して通信用インターフェース302に結合されている。この例示的実施形態では、通信用インターフェース116は、各センサ112(図1に示される)から受け取った放射データを表す信号を通信用インターフェース302へ伝送する。そのうえ、この例示的実施形態では、通信用インターフェース302は、BLUETOOTH(登録商標)などの短距離無線通信チャンネルである。BLUETOOTH(登録商標)は、ワシントン州カークランドのBluetooth(登録商標)SIG社の登録商標である。あるいは、通信用インターフェース302は、表示器組立体300および/または監視システム100が本明細書に説明されるように機能するのを可能にするその他のタイプの通信モジュールでもよい。
【0036】
この例示的実施形態では、表示器組立体300は、通信用インターフェース302に通信結合された受信器306も含む。より具体的には、この例示的実施形態では、受信器306は、通信用インターフェース302から無線データ接続(図示せず)を介して放射データを受け取る無線受信器である。そのうえ、受信器306は、システムバス(図示せず)を介して通信用インターフェース302および受信器306に結合されたプロセッサ310に放射データを伝送する。プロセッサ310は、システムバスを介してメモリデバイス314にも結合されている。
【0037】
いくつかの実施形態では、実行可能な命令がメモリデバイス314に記憶されている。そのうえ、表示器組立体300は、プロセッサ310をプログラムすることにより、本明細書に説明された1つまたは複数の動作を遂行するようにプログラム可能である。例えば、プロセッサ310は、動作を1つまたは複数の実行可能な命令として符号化して、メモリデバイス314に実行可能な命令を与えることによりプログラムされ得る。プロセッサ310は、(例えばマルチコア構成の)1つまたは複数の処理ユニットを含むことができる。この例示的実施形態では、プロセッサ310は、センサ組立体106から受け取り続ける放射データに基づいて少なくとも1つの画像を連続的に生成するようにプログラムされる。より具体的には、この例示的実施形態では、プロセッサ310は、検出された放射の線量レベルおよび/または線量率の図的表現を含む画像を生成するようにプログラムされる。そのうえ、この例示的実施形態では、プロセッサ310は、線量レベルおよび/または線量率が所定の閾値に到達するまでの残り時間を含む画像を生成するようにプログラムされる。プロセッサ310は、線量レベルおよび/または線量率が所定の閾値を超過したとき、テキスト形式の警告を含む画像を生成するようにもプログラムされる。より具体的には、この例示的実施形態では、テキスト形式の警告は、放射の線量レベルおよび/または線量率が所定の閾値を超過するのに先立って与えられる。そのうえ、プロセッサ310は、テキスト形式の警告が、ユーザに対して表示されたとき一連の時間間隔で点滅するように、時間間隔をおいて(すなわち10分ごとに)テキスト形式の警告を与えるようにプログラムされる。あるいは、プロセッサ310は、表示器組立体300および/または監視システム100が本明細書に説明されるように機能することを可能にする何らかの他の(1つまたは複数の)画像を生成するようにプログラムされてもよい。そのうえ、この例示的実施形態では、プロセッサ310は、放射の線量レベルが所定の閾値を超過するのに基づいて、音声出力を生成するようにプログラムされる。
【0038】
そのうえ、プロセッサ310は、汎用中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、マイクロコントローラ、縮小命令型コンピュータ(RISC)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジック回路(PLC)、および/または本明細書で説明された機能を実行することができるその他の回路またはプロセッサを含み得るが、これらに限定されない。本明細書で説明される方法は、限定することなく記憶装置デバイスおよび/またはメモリデバイスを含むコンピュータ読取り可能媒体で実施される実行可能な命令として符号化され得る。プロセッサ310は、このような命令を実行するとき、本明細書で説明される方法の少なくとも一部分を遂行する。上記の実例は単なる例示であり、したがって、用語プロセッサの定義および/または意味を限定するようには少しも意図されていない。
【0039】
メモリデバイス314により、実行可能な命令および/または他のデータなどの情報の記憶および検索が可能になる。メモリデバイス314は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、固体ディスク、および/またはハードディスクなどの、これらに限定されない1つまたは複数のコンピュータ読取り可能媒体を含んでよい。メモリデバイス314は、実行可能な命令、コンフィギュレーションデータ、地理的データ(例えば地勢データおよび/または障害物)、発電ネットワーク設備のデータ、および/またはその他のタイプのデータをこれらに限定されることなく記憶するように構成されてよい。
【0040】
この例示的実施形態では、メモリデバイス314は、センサ組立体106から受け取った放射データおよびプロセッサ310によって生成された画像を記憶する。そのうえ、この例示的実施形態では、メモリデバイス314は、不揮発性RAM(NVRAM)、磁気RAM(MRAM)、強誘電メモリ(FeRAM)および他の形式のメモリを含み得るランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。メモリデバイス314は、読出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリおよび/または、電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)も含むことができる。その他の適切な磁気メモリ、光メモリおよび/または半導体メモリが、それ自体で、または他の形式のメモリと組み合わせて、メモリデバイス314に含まれ得る。また、メモリデバイス314は、適切なカートリッジ、ディスク、CD ROM、DVDまたはUSBメモリを含むがこれらに限定されない分離可能または取外し可能なメモリであるか、または同メモリを含むことができる。あるいは、メモリデバイス314はデータベースでもよい。用語「データベース」は、一般に、階層型データベース、リレーショナルデータベース、フラットファイルデータベース、オブジェクトリレーショナルデータベース、オブジェクト指向型データベース、およびコンピュータシステムに記憶されたその他のレコードまたはデータの構造化された集合を含む、何らかのデータの集合を指す。上記の実例は単なる例示であり、したがって、用語データベースの定義および/または意味を限定するようには少しも意図されていない。データベースの実例には、Oracle(登録商標)Database、MySQL、IBM(登録商標)DB2、Microsoft(登録商標)SQL Server、Sybase(登録商標)、およびPostgreSQLが含まれるが、これらだけに限定されるわけではない。しかし、本明細書に説明されるシステムおよび方法を可能にするあらゆるデータベースが用いられ得る。(Oracleは、カリフォルニア州レッドウッドショアズのOracle社の登録商標であり、IBMは、ニューヨーク州アーモンクのInternational Business Machines Corporation社の登録商標であり、Microsoftは、ワシントン州レドモンドのMicrosoft社の登録商標であり、Sybaseは、カリフォルニア州ダブリンのSybase社の登録商標である。)
表示媒体318および表示アダプタ320も、システムバスを介してプロセッサ310に結合される。この例示的実施形態では、表示媒体318は、表示スクリーン324を含む。そのうえ、この例示的実施形態では、表示媒体318は、プロセッサ310によって生成された画像をユーザに表示する。より具体的には、この例示的実施形態では、表示媒体318は、ブラウン管(CRT)、液晶表示器(LCD)、有機LED(OLED)表示器、および/または「電子インク」表示器などの表示装置を含む。そのため、この例示的実施形態では、ユーザは、スクリーン324上の画像を見ることができる。
【0041】
この例示的実施形態では、表示器組立体300は、システムバスを介してプロセッサ310に結合されたユーザインターフェース330も含む。ユーザインターフェース330は、本明細書で説明される方法とともに用いるのに適切な任意の情報を受け取る。より具体的には、この例示的実施形態では、ユーザは、表示媒体318上に表示される、ユーザが望む様々な画像を入力することができ、可聴信号を望むかどうかということも入力することができる。そのうえ、ユーザは、テキスト形式の警告を受け取りたい時間間隔を入力することができる。そのうえ、この例示的実施形態では、ユーザインターフェース330はキーボード334を含む。あるいは、ユーザは、例えばポインティングデバイス、マウス、スタイラス、タッチパッド、タッチスクリーン、ジャイロスコープ、加速度計、位置検出器を含むことができる。表示器組立体300は、システムバスを介してプロセッサに結合された音声入力インターフェース340も含む。この例示的実施形態では、音声入力インターフェース340は、ユーザがサードパーティーと通信するのを可能にするためのマイクロホン344を含む。
【0042】
そのうえ、この例示的実施形態では、表示器組立体300は、システムバスを介してプロセッサ310に結合された音声出力デバイス348を含む。この例示的実施形態では、音声出力デバイス348は、オーディオアダプタおよび/またはスピーカである。あるいは、音声出力デバイス348は、表示器組立体300および/または監視システム100が本明細書に説明されるように機能するのを可能にするあらゆるタイプのデバイスでよい。この例示的実施形態では、音声出力デバイス348は、線量レベルが所定の閾値を超過したときにプロセッサ310から出力を受け取るように構成される。音声出力デバイス348は、受け取った出力に基づいて可聴信号を生成するように構成される。より具体的には、音声出力デバイス348は、放射の線量レベルが所定の閾値を超過したことに基づいて可聴信号を生成するように構成される。音声出力デバイス348は、ユーザに可聴信号を伝送するように構成される。この例示的実施形態では、可聴信号は、実際の放射の線量レベル、線量率、および/または警告を知らせる可聴警報である。あるいは、可聴信号は、表示器組立体300および/または監視システム100が本明細書に説明されるように機能するのを可能にするあらゆるタイプの可聴信号でよい。
【0043】
この例示的実施形態では、表示器組立体300を着用しているユーザが、動作中に配管システム102(図1に示される)に近づくと、配管システム102から放射が放出されれば、距離108(図1に示される)内にこのような放射が検出されることになる。各センサ112(図1に示される)が、このタイプ放射を検出することにより、また放射の線量レベルを検出することにより、放射の存在を検出する。この放射データは、通信用インターフェース116へ伝送される。
【0044】
そのうえ、この例示的実施形態では、放射データが表示器組立体300に伝送される。より具体的には、放射データは、通信用インターフェース302によって受け取られる。通信用インターフェース302が受信器306に放射データを伝送し、受信器306は、データが記憶されるように、データをプロセッサ310およびメモリデバイス314へ伝送する。プロセッサ310は、通信用インターフェース302が継続的に受け取る放射データに基づいて、複数の画像を連続的に生成する。より具体的には、プロセッサ310は、検出された放射の線量レベルおよび/または線量率ならびに所定の閾値に到達するまでの残り時間の図的表現を含む画像を生成する。線量レベルおよび/または線量率が、プロセッサ310にプログラムされた所定の閾値を超過すると、プロセッサ310は、テキスト形式の警告を含む画像を生成する。
【0045】
表示媒体318は、ユーザによるユーザインターフェース330への入力に基づいて、ユーザに対して連続的に情報を表示する。より具体的には、ユーザは、情報を視覚的出力および/または音声出力で示すかどうか入力することができる。ユーザが情報を視覚的出力によって受け取ることを選択すると、プロセッサ310は、表示媒体318に複数の画像を連続的に伝送する。次いで、ユーザは、工業用設備内部の放射の様々なパラメータを視覚的に確認することができる。より具体的には、ユーザは、検出された放射の線量レベルおよび/または線量率ならびに線量レベルおよび/または線量率の所定の閾値に到達するまでの残り時間の図的表現を含む画像を与えられることになる。そのうえ、線量レベルおよび/または線量率が所定の閾値を超過すると、ユーザは、テキスト形式の警告を含む画像を見ることになる。ユーザが工業用設備内部のある位置のまわりを移動する間、パラメータのそれぞれが変化するので、これらの画像は変化し続けることになる。
【0046】
ユーザが音声出力によってさらなる情報を受け取ることを選択すると、放射の線量レベルおよび/または線量率が所定の閾値を超過したとき、プロセッサ310は音声出力デバイス348に音声出力を伝送する。音声出力デバイス348は、受け取った出力に基づいて可聴信号を生成する。より具体的には、音声出力デバイス348は、放射の線量レベルおよび/または線量率が所定の閾値を超過したことに基づいて可聴信号を生成する。次いで、音声出力デバイス348は、ユーザに可聴信号を伝送する。
【0047】
図4は、表示器組立体118(図1および図2に示される)などの表示器組立体を使用して放射を監視するのに使用される例示的方法400を示す流れ図である。あるいは、方法400は、表示器組立体300(図3に示される)を使用してもよい。この例示的実施形態では、表示器組立体118は、402で、ユーザ(図示せず)の身体(図示せず)など、ユーザに接して配置される。より具体的には、表示器組立体118は、ユーザと一緒に移動可能であって、ユーザが所在地のまわりを移動しながら連続的に所在地の内部の放射を監視することができるように、ユーザに接して配置される。404で、検出された放射の線量レベルおよび/または線量率を示す放射データが、通信用インターフェース202(図2に示される)によって受信される。406で、プロセッサ210(図2に示される)は、放射データに基づいて少なくとも1つの画像を連続的に生成する。より具体的には、この例示的実施形態では、画像は、検出された放射の線量レベルならびに線量レベルおよび/または線量率の所定の閾値に到達するまでの残り時間の図的表現を含む。そのうえ、線量レベルおよび/または線量率が、プロセッサ210にプログラムされた所定の閾値を超過すると、テキスト形式の警告を含む画像も生成される。ユーザが所在置のまわりを移動する間、パラメータのそれぞれが変化するので、これらの画像は変化し続けることになる。
【0048】
408で、表示媒体218(図2に示される)は、ユーザに対して画像を示す。そのうえ、この例示的実施形態では、410で、音声出力デバイス248(図2に示される)は、放射の線量レベルが所定の閾値を超過したことに基づいて可聴信号を生成する。412で、可聴信号がユーザに伝送される。
【0049】
方法およびシステムの前述の実施形態は、放射を監視するのに使用される既知のシステムおよび方法と比較して、工業用設備の内部の放射に関連して生じる危険性に対してユーザがより迅速に反応することを可能にする、放射を監視するための使いやすいシステムを提供する。具体的には、本明細書に説明される実施形態は、表示器組立体を含む監視システムを提供する。表示器組立体は、放射の線量レベルおよび放射の線量率のうち少なくとも1つを示す放射データを受け取るように構成された通信用インターフェースを含む。そのうえ、表示器組立体は、通信用インターフェースに結合されたプロセッサも含み、プロセッサは、放射データに基づいて少なくとも1つの画像を生成するようにプログラムされる。表示器組立体は、プロセッサに結合された表示媒体も含み、表示媒体は、ユーザに対してリアルタイムで画像を表示するように構成される。表示器組立体は、ユーザと一緒に移動可能であって、ユーザが所在地のまわりを移動しながら連続的に所在地の内部の放射を監視することができるように、ユーザに接して配置される。そのため、本明細書に開示される監視システムによって、ユーザは、ハンズフリーで放射を監視することができ、かつ/または、軽量で、設備のまわりを運搬するのに便利な、手持ち式のセンサによって直接表示を得ることができる。
【0050】
本明細書で説明されるシステムおよび方法の技術的効果には、(a)表示器組立体を、ユーザと一緒に移動可能であって、ユーザが所在地のまわりを移動しながら連続的に所在地の内部の放射を監視することができるように、ユーザに接して配置するステップと、(b)放射の線量レベルおよび放射の線量率のうち少なくとも1つを示す放射データを受け取るステップと、(c)放射データに基づいて少なくとも1つの画像を生成するステップと、表示媒体によって少なくとも1つの画像をユーザにリアルタイムで示すステップとのうち少なくとも1つが含まれる。
【0051】
放射を監視するのに使用されるシステムおよび方法の例示的実施形態が、上記で詳細に説明されている。このシステムおよび方法は、本明細書で説明された特有の実施形態に限定されるものではなく、むしろ、システムの構成要素および/または方法のステップは、本明細書で説明された他の構成要素および/またはステップから独立して別個に利用されてよい。例えば、このシステムは、他のシステムおよび方法と組み合わせて使用されてもよく、本明細書に説明されたようなシステムを実施することだけに限定されるものではない。むしろ、この例示的実施形態は、他の多くの用途に関連して実施し、かつ利用することができる。
【0052】
本発明の様々な実施形態の特定の特徴が、いくつかの図面で示されて他の図面では示されないこともあるが、これは便宜上の理由のみによるものである。本発明の原理によれば、図面のあらゆる特徴が、その他の図面のあらゆる特徴と組み合わせて参照され、かつ/または特許請求され得る。
【0053】
この書かれた説明は、最善の様式を含めて本発明を開示するために、また、あらゆる当業者が、あらゆるデバイスまたはシステムを製作し使用することならびにあらゆる具体化された方法を実行することを含めて本発明を実施することも可能にするために、実施例を用いる。本発明が特許権を受けられる範囲は、特許請求の範囲によって規定され、当業者に想起される他の実施例を含み得る。そのような他の実施例は、それらが特許請求の範囲の文字どおりの言葉と異ならない構造要素を有する場合、またはそれらが特許請求の範囲の文字どおりの言葉との実質のない相違点を有する同等な構造要素を含む場合には、特許請求の範囲に入るように意図されている。
【符号の説明】
【0054】
100 監視システム
102 配管システム
106 センサ組立体
108 距離
112 センサ
116 通信用インターフェース
118 表示器組立体
122 ネットワーク
201 バッテリー
202 通信用インターフェース
206 受信器
210 プロセッサ
214 メモリデバイス
218 表示媒体
220 ディスプレイアダプタ
223 スクリーン
224 レンズ
230 ユーザインターフェース
234 タッチパネル
240 音声入力インターフェース
244 マイクロホン
248 音声出力デバイス
300 表示器組立体
301 バッテリー
302 通信用インターフェース
306 受信器
310 プロセッサ
314 メモリデバイス
318 表示媒体
320 ディスプレイアダプタ
324 スクリーン
330 ユーザインターフェース
334 キーボード
340 音声入力インターフェース
344 マイクロホン
348 音声出力デバイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視システム(100)とともに使用する表示器組立体(118)であって、
少なくとも放射の線量レベルを示す放射データを受け取るように構成された通信用インターフェース(202)と、
前記通信用インターフェースに結合され、前記放射データを示す少なくとも1つの画像を生成するようにプログラムされたプロセッサ(210)と、
前記プロセッサに結合され、ユーザに対して前記少なくとも1つの画像をリアルタイムで表示するように構成された表示媒体(218)とを備え、前記ユーザと一緒に移動可能であって、前記ユーザが所在地(108)のまわりを移動しながら連続的に前記所在地の内部の前記放射を監視することができるように、前記ユーザに接して配置される表示器組立体。
【請求項2】
前記表示媒体(218)が少なくとも1つのレンズ(224)を備える請求項1記載の表示器組立体(118)。
【請求項3】
前記表示媒体(218)が少なくとも1つの表示スクリーン(324)を備える請求項1記載の表示器組立体(118)。
【請求項4】
前記少なくとも1つの画像が、前記放射の線量レベル、前記放射の線量率、および所定の閾値に到達するまでの残り時間のうち少なくとも1つの図的表現を含む請求項1記載の表示器組立体(118)。
【請求項5】
前記放射の線量レベルおよび前記放射の線量率のうち少なくとも1つが所定の閾値を超過したとき、前記少なくとも1つの画像が、テキスト形式の警告を与える請求項1記載の表示器組立体(118)。
【請求項6】
前記テキスト形式の警告が時間間隔をおいて与えられる請求項5記載の表示器組立体(118)。
【請求項7】
前記プロセッサ(210)に結合された音声出力デバイス(248)であって、前記放射の前記線量レベルおよび前記放射の前記線量率のうち少なくとも1つが所定の閾値を超過したことに基づいて可聴信号を生成するように構成され、前記ユーザに対して前記可聴信号を伝送するように構成された音声出力デバイスをさらに備える請求項1記載の表示器組立体(118)。
【請求項8】
放射を検出し、前記放射の検出に基づいて放射データを示す少なくとも1つの信号を生成するように構成された少なくとも1つのセンサ(112)を備えるセンサ組立体(106)であって、前記放射データが、少なくとも前記放射の線量レベルを示すセンサ組立体と、
前記センサ組立体に通信結合された表示器組立体(118)であって、
前記放射データを受け取るように構成された通信用インターフェース(202)、
前記通信用インターフェースに結合され、前記放射データを示す少なくとも1つの画像を生成するようにプログラムされたプロセッサ(210)、および
前記プロセッサに結合され、ユーザに対して前記少なくとも1つの画像をリアルタイムで表示するように構成された表示媒体(218)を備え、前記ユーザと一緒に移動可能であって、前記ユーザが所在地(108)のまわりを移動しながら連続的に前記所在地の内部の前記放射を監視することができるように、前記ユーザに接して配置される表示器組立体とを備える監視システム(100)。
【請求項9】
前記センサ組立体(106)が、前記ユーザと一緒に移動可能であるように前記ユーザに接して配置される請求項8記載の監視システム(100)。
【請求項10】
前記表示媒体(218)が、レンズ(224)および表示スクリーン(223)のうち少なくとも1つを備える請求項8記載の監視システム(100)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−225918(P2012−225918A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−95190(P2012−95190)
【出願日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】