説明

放熱及び防水機能を有するLEDランプ

【課題】LEDを外部と遮断して水分と接触することを防止し、内部に空気を循環させて放熱することによって過熱を防止できる放熱及び防水機能を有するLEDランプを提供する。
【解決手段】放熱及び防水機能を有するLEDランプは、外側面にLED基板が装着される循環通路が形成され、前記循環通路が形成された内側面に内側方向に放熱フィンが突出形成されたヒートシンクと、前記ヒートシンクの上部に装着され側面に前記循環通路と連通される排気孔が形成されたスペーサーと、前記ヒートシンクとスペーサーの間に装着されるゴムプレートと、前記スペーサーとゴムプレートの間に装着される加圧プレートと、上端が前記スペーサーの下部に装着され下端が前記ヒートシンクの下部に装着されて前記ヒートシンクの外周面を覆って密閉空間を形成する投光カバーと、前記スペーサーの上部に装着されるスケット部とからなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放熱及び防水機能を有するLEDランプであって、LEDを利用して発光する放熱及び防水機能を有するLEDランプに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に使用される照明用ランプは、白熱電球、蛍光灯、PL灯などがある。しかし、このような従来のランプ類は、電力の消費が多く使用寿命が短く且つ耐衝撃性が劣るという短所がある。また、ランプの内部に蛍光物資や水銀のような重金属が内蔵されて環境汚染を発生させるという問題点がある。
【0003】
これにより、近年は、省エネルギーで且つ衝撃に耐えられ、使用寿命を長くできる地球に優しいLEDランプが使用されている。また、LEDは光度が高く車両のヘッドランプ、室内灯、室外灯など様々な照明灯の光源で使用できるので、その適用範囲が広い。
【0004】
反面、高光度のLEDは点灯時に非常に高い熱が発生する問題点があり、室外で使用される時はLEDが装着されたランプの内部に水分が流入されてLEDに損傷を与えるため、ランプが過熱されることを防止しLEDが水分と接触しないようにランプを防水処理する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上述した問題点を解決するためのものであって、LEDを外部と遮断して水分と接触することを防止し、内部に空気を循環させて放熱することによって過熱を防止できる放熱及び防水機能を有するLEDランプを提供するところに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記のような問題点を解決するために本発明の放熱及び防水機能を有するLEDランプは、外側面にLED基板が装着され内部に空気が移動する循環通路が形成され、前記循環通路が形成された内側面に内側方向に放熱フィンが突出形成されたヒートシンク(heat sink)と、前記ヒートシンクの上部に装着され側面に前記循環通と連通される排気孔が形成されたスペーサー(spacer)と、前記ヒートシンクとスペーサーの間に装着されるゴムプレートと、前記スペーサーとゴムプレートの間に装着されて前記ゴムプレートを前記ヒートシンク方向に加圧する加圧プレートと、上端が前記スペーサーの下部に装着され下端が前記ヒートシンクの下部に装着されて前記ヒートシンクの外周面を覆って密閉空間を形成する投光カバーと、前記スペーサーの上部に装着されて前記LED基板と外部電源を連結するスケット部とから成る。
【0007】
前記ゴムプレートの下面には前記ヒートシンクの上端または前記投光カバーの上端のうちいずれか一つ以上に加圧されて接する閉曲線状の下部密閉突起が突出形成され、前記ヒートシンクの下端にはOリングが挿入される密封溝が形成されて前記投光カバーの下端が結合される。
【0008】
前記ヒートシンクは、外側面にLED基板が装着され内部に前記循環通路が形成されたメインフレームと、前記メインフレームの下部に結合され、下面にLED基板が装着され、前記循環通路と連通される開放口が形成されたフレームカバーから成り、前記密封溝は前記フレームカバーの下面に形成される。
【0009】
前記循環通路が形成された前記メインフレームの内側面には前記ゴムプレート及び加圧プレートを貫通して締結されるネジが結合される締結部が内側方向に突出形成され、前記ゴムプレートには前記ネジが貫通する多数の結合孔が形成され、前記加圧プレートと接する前記ゴムプレートの上面にはそれぞれの前記結合孔の外周面に形成されて一体に連結される閉曲線状の上部密閉突起が突出形成される。
【0010】
前記ゴムプレートには前記密閉空間と連通される多数の連結孔が形成され、前記スペーサーには前記加圧プレートを貫通し前記連結孔に挿入されて前記LED基板に電力を供給する電線が挿入される連結部が突出形成される。
【0011】
また、ヒートシンクと投光カバーの上端を前記ゴムプレートで密閉させ、ヒートシンクと投光カバーの下端をOリングで密閉させることによって、LED基板が装着されたヒートシンクの外周面に水分が流入されることを遮断することができる。
【0012】
また、加圧プレートと接するゴムプレートに上部密閉突起が突出形成されることによって、ゴムプレートと加圧プレートの間を密閉して防水効果を高めることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る放熱及び防水機能を有するLEDランプは次のような効果がある。
【0014】
LED基板が装着されたヒートシンクの外周面に水分が流入されることを遮断してLED基板が破損することを防止し、循環通路及び排気孔を通して空気を循環させてLEDランプから発生する熱を放出してランプの過熱を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態に係る放熱及び防水機能を有するLEDランプの斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る放熱及び防水機能を有するLEDランプの一方向分解斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る放熱及び防水機能を有するランプの他方向分解斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係るスペーサーの平面図である。
【図5】図1のA−A線を切取った断面図である。
【図6】図1のB−B線を切取った断面図である。
【図7】図1のC−C線を切取った断面図である。
【図8】本発明の実施形態に係るプレームカバーの平面図である。
【図9】本発明の実施形態に係るゴムプレートの平面図である。
【図10】本発明の実施形態に係る加圧プレートの平面図である。
【図11】本発明の実施形態に係る空気の循環構造を概略的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、本発明の実施形態に係る放熱及び防水機能を有するLEDランプの斜視図であり、図2は本発明の実施形態に係る放熱及び防水機能を有するLEDランプの一方向分解斜視図で、図3は本発明の実施形態に係る放熱及び防水機能を有するLEDランプの他方向分解斜視図である。図4(a)は本発明の実施形態に係るスペーサーの平面図であり、図4(b)は本発明の実施形態に係るスペーサーの底面図で、図5は図1のA−A線を切取った断面図であり、図6は図1のB−B線を切取った断面図で、図7は図1のC−C線を切取った断面図である。図8(a)は本発明の実施形態に係るプレームカバーの平面図で、図8(b)は本発明の実施形態に係るフレームカバーの底面図である。また、図9(a)は本発明の実施形態に係るゴムプレートの平面図で、図9(b)は本発明の実施形態に係るゴムプレートの底面図であり、図10は本発明の実施形態に係る加圧プレートの平面図で、図11は本発明の実施形態に係る空気の循環構造を概略的に示した図である。
【0017】
本発明の放熱及び防水機能を有するLEDランプは、図1ないし図10に示されたように、スペーサー100、ヒートシンク200、300、ゴムプレート400、加圧プレート500、投光カバー600及びソケット部700から成る。
【0018】
前記スペーサー100は図2及び図3に示されたように円形に形成され、下部に上方向に凹状の排気溝101が形成される。また、前記排気溝101を形成する前記スペーサー100の側面には前記排気溝101と連通される多数の排気孔102が形成される。
【0019】
このような前記スペーサー100は上部に前記スケット部700が結合され、下部に前記ヒートシンク200、300及び投光カバー600が結合される。
【0020】
具体的に図4(a)及び図5に示されたように、前記スペーサー100の上面には前記ソケット部700とネジ結合される上部結合突起110が突出形成される。前記上部結合突起110は3つから成り、相互同一な間隔で配置される。
【0021】
また、図4(b)及び図5に示されたように、前記排気溝101が形成された前記スペーサー100の下面には前記ヒートシンク200、300とネジ結合される下部結合突起120が突出形成される。前記下部結合突起120は3つから成り、相互同一な間隔で配置される。
【0022】
前述した上部結合突起110及び下部結合突起120は前記スペーサー100に同一な中心を持つ円形に相互離隔配置される。
【0023】
また、図4(b)及び図6に示されたように、前記スペーサー100の下面には連結孔131が形成された多数の連結部130が突出形成される。前記連結部130は6つから成り、円形に相互離隔配置される。なお、前記連結部130は前記下部結合突起120よりも外側に配置される。
【0024】
前記連結部130は前記ゴムプレート400及び加圧プレート500を貫通して前記連結孔131と後述する密閉空間(C)とが連通される。前記連結孔131には電線が挿入されて前記ヒートシンク200、300の各面に装着されるLED基板(図示せず)に電力を供給する。前記ヒートシンク200、300は六角柱状に形成され、前記スペーサー100の下部に結合される。前記ヒートシンク200、300の外側面にはLED基板(図示せず)が装着され、内部に空気か移動する循環通路210が形成される。
【0025】
具体的に前記ヒートシンク200、300はメインフレーム200とフレームカバーとからなる。前記メインフレーム200は図2または図3に示されたように六角柱状に形成され、各外側面に前記LED基板(図示せず)が装着される。
【0026】
前述したように、前記LED基板には前記連結孔131に挿入された電線が連結されてLEDが発光する。
【0027】
図5または図6に示されたように、前記メインフレーム200の中心部には前記循環通路210が上下に長く形成される。前記循環通路210は上部が前記排気溝101及び排気孔102と連通され下部が外部に開放される。
【0028】
また図7に示されたように、前記循環通路が形成された前記メインフレーム200の内側面には内側方向に多数の放熱フィン220が突出形成される。前記放熱フィン220は図5または図6に示されたように、前記メインフレーム200の内側面に沿って上下方向に長く形成される。
【0029】
また、図7に示されたように、前記メインフレーム200の各内側面に形成されたそれぞれの前記放熱フィン220は前記メインフレーム200の内側一面の中心部に行くほど内側方向に一層長く形成される。これにより、前記メインフレーム200の内側面に形成される放熱フィン220の本数を増やしつつ前記放熱フィン220と空気が接触する接触面積を最大化して放熱効果を高めることができる。
【0030】
また、図7に示されたように、前記メインフレーム200の各内側面と遭う角には内側方向に締結部221が突出形成される。前記締結部221は前記放熱フィン220のように熱を発散する役割を果たしつつ前記ゴムプレート400及び加圧プレート500を貫通したネジが結合されて前記メインフレーム200とゴムプレート400及び加圧プレート500を結合させる。また、前記締結部221にはネジによって前記下部結合突起120が結合されて前記スペーサー100とメインフレーム200を結合させる。
【0031】
前記フレームカバー300は、図8に示されたように前記メインフレーム200の端面形状と同一な六角形状に形成されて前記メインフレーム200の下部に結合される。
【0032】
具体的に前記フレームカバー300はネジによって前記締結部221の下部に結合される。また、前記フレームカバー300の中心部には前記循環通路210と連通される開放口301が形成される。
【0033】
また、図2及び図8(a)に示されたように、前記フレームカバー300の上面には上方向にフレーム突起310が突出形成される。前記フレーム突起310は前記メインフレーム200方向に突出されて図7に示されたように前記放熱フィン220の間に挿入される。
【0034】
前記フレーム突起310が前記放熱フィン220の間に挿入されることによって、前記メインフレーム200とフレームカバー300の結合位置を固定することができる。また、前記フレームカバー300の下面にはLED基板(図示せず)が装着される。
【0035】
このように、前記フレームカバー300の下面に前記LED基板が装着されることによって、LEDを発光してランプの下方向に光を照射することができる。
【0036】
また、図8(b)に示されたように、前記フレームカバー300の下面には前記開放口301の外側に密封溝320が形成される。前記密封溝320は環状に形成されてOリング330が挿入される。このような前記密封溝320には後述する前記投光カバー600の下端が挿入配置される。
【0037】
前記ゴムプレート400は前記スペーサー100とヒートシンク200、300の間に装着される。即ち、前記ゴムプレート400は前記スペーサー100とメインフレーム200との間に配置され、前記加圧プレート500によってメインフレーム200方向に加圧されて前記メインフレームの上端に密着されるように接し、前記密閉空間Cを密閉させる。
【0038】
このような前記ゴムプレート400は図9に示されたように円板状に形成され、中心部に前記排気溝101及び循環通路210と連通されるように第1中心孔410が形成される。前記第1中心孔401が形成された前記ゴムプレート400の内周面には固定突起410が上方向に突出形成される。前記固定突起410は図9(a)に示されたように2つから成り、互いに相対する位置に配置される。即ち、前記固定突起410の相互距離は前記第1中心孔401の径と同一である。前記固定突起410は後述する前記加圧プレート500に形成された固定溝510に挿入されて前記ゴムプレート400と加圧プレート500の結合位置を固定する。
【0039】
また、図9に示されたように、前記ゴムプレート400には上下貫通される結合孔420が形成される。前記結合孔429は同一な間隔で相互離隔配置され、前記締結部221にそれぞれ対応する。また、前記ゴムプレート400には前記結合孔420の外側に上下貫通される挿入孔430が形成される。前記挿入孔430は6つから成り、同一な間隔で配置される。
【0040】
また、前記挿入孔430は前記LED基板が装着される前記メインフレーム200の外側面にそれぞれ対応するように配置される。
【0041】
前記挿入孔430には前記連結部130がそれぞれ挿入され、前述したように前記連結孔131に挿入された電線が前記LED基板にそれぞれ連結される。また、前記ゴムプレート400の上面には上部密閉突起440が突出形成される。前記上部密閉突起440は図9(a)に示されたようにそれぞれの前記結合孔420の外周面に形成され一体に連結された六角形状の閉曲線で形成される。また前記上部密閉突起440は前記挿入孔430の内側に形成される。
【0042】
このような前記上部密閉突起440は図5に示されたように前記加圧プレート500を貫通した前記下部結合突起120の下端に密着されるように接する。前記上部密閉突起440はネジによる前記下部結合突起120と締結部221の結合力によって加圧されて前記下部結合突起120の下端に密着される。
【0043】
また、図6に示されたように、前記ゴムプレート400と加圧プレート500はネジによって結合され、前記上部密閉突起440はネジによる前記ゴムプレート400と加圧プレート500の結合力により加圧されて前記加圧プレート500の下面に密着されるように接する。
【0044】
前記上部密閉突起440は前記加圧プレート500の下面に密着されるように接して前記ゴムプレート400と加圧プレート500の間を密閉させる。前記上部密閉突起440が前記ゴムプレート400と加圧プレート500間を密閉させることにより、前記循環通路210と密閉空間(C)が前記ゴムプレート400と加圧プレート500間に連通されて前記密閉空間(C)に水分が流入されることを防止することができる。
【0045】
また、前記ゴムプレート400の下面には下部密閉突起450、460が突出形成される。前記下部密閉突起450、460は内部密閉突起450と外部密閉突起460とから成る。
【0046】
前記内部密閉突起450は図9(b)に示されたように、前記メインフレーム200の端面形状と同一な六角形状の閉曲線で形成されて前記ヒートシンク200、300、即ち、前記メインフレーム200の上端に接する。また、前記ゴムプレート400の下面に形成された前記内部密閉突起450は前記結合孔420と挿入孔430の間に形成される。
【0047】
前記内部密閉突起450は図5または図6に示されたように、後述する前記加圧プレート500が前記ゴムプレート400に結合されて前記ゴムプレート400を前記メインフレーム200方向に加圧することによって、前記メインフレーム200の上端に密着して前記メインフレーム200の上端と前記ゴムプレート400の下面を密閉させる。
【0048】
前記外部密閉突起460は図9(b)に示されたように、円形の閉曲線で形成され、前記ゴムプレート400の外周面に配置されて前記投光カバー600の上端に接する。また前記外部密閉突起460は前記挿入孔430の外側に形成される。
【0049】
前記外部密閉突起460は図5に示されたように、前記スペーサー100に前記投光カバーが結合される時、前記スペーサー100と投光カバー600の結合力により加圧されて前記投光カバー600の上端に密着して前記ゴムプレート400の下面と前記投光カバー600の上端を密閉させる。
【0050】
前述したように、前記内部密閉突起450が前記メインフレーム200の上端と前記ゴムプレート400の下面を密閉させ、前記外部密閉突起460が前記ゴムプレート400の下面と前記投光カバー600の上端を密閉させることによって、後述する密閉空間(C)を密閉させて前記密閉空間(C)の内部に水分が浸透することを防止することができる。
【0051】
また、前記結合孔420が形成された前記ゴムプレート400の下面には上面と同様に前記結合孔420の外周面に前記メインフレーム200の上端と前記ゴムプレート400の下面を密閉させる突起が突出形成されて前記密閉空間(C)の密閉効果を高めることができる。
【0052】
前記ゴムプレート400は前述した前記上部密閉突起440及び下部密閉突起450、460を形成することなく前記密閉空間(C)を密閉させることもできるが、前記ゴムプレート400の上面と下面に前記上部密閉突起440及び下部密閉突起450、460を形成することによって、前記上部密閉突起440及び下部密閉突起450、460に加圧力を集中させて前記上部密閉突起440と下部密閉突起450、460が前記メインフレーム200及び加圧プレート500にさらに密着されるように接して前記密閉空間(C)の密閉効果をさらに高めることができる。
【0053】
前記加圧プレート500は、前記スペーサー100とゴムプレート400との間に装着されて前記ゴムプレート400を前記ヒートシンク200、300方向に加圧する。
【0054】
前記加圧プレート500は図10に示されたように、円板状に形成され、中心部に前記排気溝101、循環通路210及び第1中心孔401と連通されるように第2中心孔501が形成される。前記第2中心孔501が形成された前記ゴムプレート400の内周面には固定溝510が形成される。前記固定溝510は図10に示されたように2つから成り、前記固定突起410に対応するよう配置される。
【0055】
前述したように、前記固定溝510に前記固定突起410が挿入されて前記ゴムプレート400と加圧プレート500の結合位置を固定する。また、前記加圧プレート500には上下貫通される第1貫通孔520が形成される。前記第1貫通孔520は前記結合孔420に対応するよう形成され、ネジが前記第1貫通孔520を貫通して前記ゴムプレート400と加圧プレート500を結合させる。
【0056】
このように前記加圧プレート500は前記ゴムプレート400とネジ結合され、前記上部密閉突起440を加圧して前記上部密閉突起440と密着されるよう接する。
【0057】
これにより、前述したように前記ゴムプレート400と加圧プレートとの間を密閉して前記循環通路210と密閉空間(C)が連通されることを防止する。また、前記第1貫通孔520には前記下部結合突起120が挿入されて前記スペーサー100とゴムプレート400とがネジ結合される。即ち、3つの下部結合突起120がそれぞれ前記第1貫通孔520に挿入され、前記下部結合突起120間の前記下部結合突起120が挿入されていない残りの第1貫通孔520にネジが挿入されて前記ゴムプレート400と加圧プレート500を結合させる。
【0058】
また前記加圧プレート500には前記第1貫通孔520の外側に第2貫通孔530が形成される。前記第2貫通孔530は前記挿入孔430にそれぞれ対応するように形成されて前記連結部130が挿入される。これにより連結部130は前記挿入孔430及び第2貫通孔530に挿入されて前記連結孔131と密閉空間(C)が連通される。
【0059】
前記投光カバー600は、図2または図3に示されたように円筒状に形成され、上端が前記スペーサー100の下部に装着され、下端が前記ヒートシンク200、300の下部に装着されて前記ヒートシンク200、300の外周面を覆う。
【0060】
具体的に図5に示されたように、前記投光カバー600が結合される前記スペーサー100の下端内周面にはフック溝140が形成され、前記投光カバー600の上端外周面には前記フック溝140に結合されるフック突起610が形成されて前記投光カバー600が前記スペーサー100にフック結合される。
【0061】
前記投光カバー600は前記ヒートシンク200、300を覆って前記ヒートシンク200、300の外周面に装着される前記LED基板及びLEDを保護し、LEDから発生された光が透過してランプの外部を明るくする。
【0062】
図5ないし図7に示されたように、前記スペーサー100に結合された前記投光カバー600とヒートシンク200、300の間には前記密閉空間(C)が形成される。前記密閉空間(C)には前記LED基板が配置されて外部と遮断される。
【0063】
また、前述したように前記投光カバー600の上端は前記外部密閉突起460に接する。前記投光カバー600は前記スペーサー100と結合する結合力により前記外部密閉突起460を加圧して前記外部密閉突起460と密着されるように接する。また、前記投光カバー600の下端は内側上方向に折り曲げられて前記密封溝320に結合される。
【0064】
前記密封溝320には前述したようにOリング330が挿入配置され、前記スペーサー100と投光カバー600の結合力により前記投光カバー600の下端が前記Oリング330を上方向に加圧して前記Oリング330が前記投光カバー600の下端に密着されるように接する。
【0065】
また前記投光カバー600の下端には前記循環通路210及び開放口301と連通される吸入口620が形成される。前記吸入口620は円形に形成され、外部空気が前記吸入口620を通して前記循環通路210に流入される。
【0066】
このように前記投光カバー600の上端が前記外部密閉突起460に密着されるように接し、前記投光カバー600の下端が前記密封溝320が挿入されて前記Oリング330に密着されるように接することで、前記密閉空間(C)を外部と遮断して前記密閉空間(C)に水分が流入されることを防止することができる。
【0067】
また、前述したように前記内部密閉突起450及び上部密閉突起440により前記密閉空間(C)と循環通路210を遮断する。
【0068】
前述したように、前記LED基板が配置された前記密閉空間(C)を密閉させることによって、前記密閉空間(C)に水分が流入されることを遮断して前記LED基板が破損することを防止することができる。
【0069】
前記ソケット部700は図3または図4に示されたように、前記スペーサー100の上部に装着されて前記LED基板と外部電源を連結する。
【0070】
具体的に前記ソケット部700は前記上部結合突起110により前記スペーサー100にネジ結合される。また前記ソケット部700の内部にはSMPS(Switching Mode Power Supply)が挿入配置される。前記SMPS(図示せず)は外部で連結された交流電流を直流電流に変換させ、前記連結孔131に挿入されて前記SMPSとLED基板にそれぞれ連結された電線を通して直流電流が前記LED基板に供給される。
【0071】
このように、前記LED基板に電力が供給されて発光するLEDは高い熱を発生させる。
【0072】
図11に示されたように、LEDから発生した熱は前記ヒートシンク200、300、即ち、前記メインフレーム200及びフレームカバー300に伝達され、前記放熱フィン220を通して前記循環通路210に流入された空気に熱伝達が発生する。
【0073】
前記放熱フィン220から伝達された熱は空気を暖め、暖まった空気は上昇する。また、前記吸入口620を通して前記循環通路210に外部の冷たい空気が流入され、続けて前記放熱フィン220から冷たい空気に熱伝達が発生される。
【0074】
前記のように暖まった空気は前記循環通を210に沿って上昇して前記スペーサー100に形成された前記排気溝101に移動し、前記排気孔102を通して外部に排出される。
【0075】
前述したように空気が前記吸入口620、循環通路、排気溝101及び排気孔102を通して循環しランプを冷却させる。
【0076】
このようにランプの内部に空気を循環させてLEDランプから発生される熱を放出することでランプの過熱を防止することができる。
【0077】
本発明の放熱及び防水機能を有するLEDランプは前述した実施形態に限定されておらず、本発明の技術思想が許容される範囲内で様々に変形して実施することができる。
【0078】
このように、本発明の課題としては、LEDを外部と遮断して水分と接触することを防止し、内部に空気を循環させて放熱することによって過熱を防止できる放熱及び防水機能を有するLEDランプを提供することである。
【0079】
本発明の一実施形態において、放熱及び防水機能を有するLEDランプは、外側面にLED基板が装着され内部に空気が移動する循環通路が形成され、前記循環通路が形成された内側面に内側方向に放熱フィンが突出形成されたヒートシンクと、前記ヒートシンクの上部に装着され側面に前記循環通路と連通される排気孔が形成されたスペーサーと、前記ヒートシンクとスペーサーの間に装着されるゴムプレートと、前記スペーサーとゴムプレートの間に装着されて前記ゴムプレートを前記ヒートシンク方向に加圧する加圧プレートと、上端が前記スペーサーの下部に装着され下端が前記ヒートシンクの下部に装着されて前記ヒートシンクの外周面を覆って密閉空間を形成する投光カバーと、前記スペーサーの上部に装着されて前記LED基板と外部電源を連結するスケット部とからなる。
【符号の説明】
【0080】
100 スペーサー
101 排気溝
102 排気孔
110 上部結合突起
120 下部結合突起
130 連結部
131 連結孔
140 フック溝
200 メインフレーム
210 循環通路
220 放熱フィン
221 締結部
300 フレームカバー
301 開放口
310 フレーム突起
320 密封溝
330 Oリング
400 ゴムプレート
401 第1中心孔
410 固定突起
420 結合孔
430 挿入孔
440 上部密閉突起
450 内部密閉突起
460 外部密閉突起
500 加圧プレート
501 第2中心孔
510 固定溝
520 第1貫通孔
530 第2貫通孔
600 投光カバー
610 フック突起
620 吸入口
700 ソケット部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側面にLED基板が装着され内部に空気が移動する循環通路が形成され、前記循環通路が形成された内側面に内側方向に放熱フィンが突出形成されたヒートシンクと、
前記ヒートシンクの上部に装着され側面に前記循環通路と連通される排気孔が形成されたスペーサーと、
前記ヒートシンクとスペーサーの間に装着されるゴムプレートと、
前記スペーサーとゴムプレートの間に装着されて前記ゴムプレートを前記ヒートシンク方向に加圧する加圧プレートと、
上端が前記スペーサーの下部に装着され下端が前記ヒートシンクの下部に装着されて前記ヒートシンクの外周面を覆って密閉空間を形成する投光カバーと、
前記スペーサーの上部に装着されて前記LED基板と外部電源を連結するソケット部と、から成ることを特徴とする放熱及び防水機能を有するLEDランプ。
【請求項2】
前記ゴムプレートの下面には前記ヒートシンクの上端または前記投光カバーの上端のうちいずれか一つ以上に加圧されて接する閉曲線状の下部密閉突起が突出形成され、
前記ヒートシンクの下端にはOリングが挿入される密封溝が形成されて前記投光カバーの下端が結合されることを特徴とする請求項1に記載の放熱及び防水機能を有するLEDランプ。
【請求項3】
前記ヒートシンクは、外側面にLED基板が装着され内部に前記循環通路が形成されたメインフレームと、
前記メインフレームの下部に結合され、下面にLED基板が装着され、前記循環通路と連通される開放口が形成されたフレームカバーから成り、
前記密封溝は前記フレームカバーの下面に形成されることを特徴とする請求項2に記載の放熱及び防水機能を有するLEDランプ。
【請求項4】
前記循環通路が形成された前記メインフレームの内側面には前記ゴムプレート及び加圧プレートを貫通して締結されるネジが結合される締結部が内側方向に突出形成され、
前記ゴムプレートには前記ネジが貫通する多数の結合孔が形成され、
前記加圧プレートと接する前記ゴムプレートの上面にはそれぞれの前記結合孔の外周面に形成されて一体に連結される閉曲線状の上部密閉突起が突出形成されることを特徴とする請求項3に記載の放熱及び防水機能を有するLEDランプ。
【請求項5】
前記ゴムプレートには前記密閉空間と連通される多数の連結孔が形成され、
前記スペーサーには前記加圧プレートを貫通し前記連結孔に挿入されて前記LED基板に電力を供給する電線が挿入される連結部が突出形成されたことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか一つに記載の放熱及び防水機能を有するLEDランプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−164659(P2012−164659A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−24306(P2012−24306)
【出願日】平成24年2月7日(2012.2.7)
【出願人】(511154836)ナノ エルイーディー カンパニー リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】NANO LED Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】475 Mongnae−dong, Danwon−gu, Ansan−si, Gyeonggi−do, Republic of Korea
【Fターム(参考)】