説明

放送ラジオのためのタグ付け言語

【課題】マルチメディアコンテンツおよびそのマルチメディアコンテンツに対応する補足情報を備える放送ラジオ伝送を生成または処理するための装置、方法、プロセッサ、およびコンピュータプログラム製品を提供する。
【解決手段】無線装置でラジオ信号を処理する方法であって、マルチメディアコンテンツ20および前記マルチメディアコンテンツに対応する補足情報22を備える放送ラジオ伝送を受信することであり、前記補足情報が、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを備え、前記第1のデータグループがさらに、第1のタグ24、および対応するテキストデータ26の第1の組を備えること、前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組を検出すること、および前記検出された第1のタグ、および前記検出されたテキストデータの第1の組に基づき、前記無線装置の所定の機能を可能にすることを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(米国法典第35巻第119条下の優先権の主張)
本特許出願は、本願の譲受人に譲渡された、また参照により本明細書に明示的に組み込まれる2006年4月20日に出願された、「Tagging Language for RDS/RBDS in FM」と題する米国特許仮出願第60/794040号に対する優先権を主張する。
【0002】
記載される諸態様は、一般に、受信装置における放送ラジオの使用に関する。さらに詳細には、記載される諸態様は、ラジオ放送に組み込まれるタグに関する。
【背景技術】
【0003】
FMラジオ局などの放送ラジオ局は、その通常のラジオ番組、例えば、音楽、トーク、ニュースなどに対応する補足情報を送信するために、本明細書では、共に「RDS」と呼ぶRDS(ラジオデータシステム)、またはRBDS(ラジオ放送データシステム)として知られるシステムを使用することができる。RDSは、特定のラジオ局の識別、番組のタイプ、ならびにアーティストおよび/または歌の名前などのテキスト情報など、放送ラジオ局によって送信されるいくつかのタイプの補足情報のための標準プロトコルを提供する。
【0004】
例えば、放送ラジオ局は、その番組および補足情報を、単一の搬送波に多重化された別々の信号として、RDSフォーマットで送信する。何らかの無線通信装置と共に含まれるもの、または乗り物に含まれるものなど、RDS復号器を有するラジオ受信装置は、ユーザが、送信された番組を聞くことを可能にし、かつ対応する補足情報をディスプレイ上で見ることを可能にする。
【0005】
RDSを備えるラジオ番組を利用する、またはそれと共に働くいくつかの新しい仕様およびサービスが開発されてきた。例えば、いくつかの仕様は、ラジオのテキスト情報の表示など、補足情報の部分を制御できる追加のメッセージを提供する。他の例では、いくつかのサービスは、データ接続を用いる受信装置にコンテンツを提供するために開発されてきており、そのコンテンツは、RDSデータを介してラジオ番組と同期化される。
【特許文献1】米国特許仮出願第60/794040号
【非特許文献1】IEC(国際電気標準会議)規格IEC62106、第1版、1998年4月9日、「United States RDBS Standard」
【非特許文献2】EBU(ヨーロッパ放送連合)/CENELEC規格EN50067、1998年、「Specification of the Radio Data System」
【発明の概要】
【0006】
上記で述べた解決策は、ラジオ番組の機能性を改善しようと試みるものであるが、そのプロセス中に、乏しい資源を消費するおそれがある。例えば、RDSに新しいメッセージを追加する仕様は、RDSフォーマットの補足情報で利用可能な限られた帯域幅を消費し、またいくつかの場合、限られた数の文字を消費する。さらに、ストリーミングデータ接続を必要とするサービスは、そのデータサービスに対する使用コストを増加させ、また電力使用量を増加させる。したがって、ラジオ番組の機能性を高めるように改善された解決策が望まれる。
【0007】
装置、方法、プロセッサ、およびコンピュータプログラム製品は、マルチメディアコンテンツの放送ラジオ伝送に関してユーザの対話性、および/または高められたユーザ体験を提供する。
【0008】
一態様では、無線装置でラジオ信号を処理する方法は、マルチメディアコンテンツおよびそのマルチメディアコンテンツに対応する補足情報を備える放送ラジオ伝送を受信することを備える。補足情報は、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを備え、第1のデータグループはさらに、第1のタグ、および対応するテキストデータの第1の組を備える。方法はまた、第1のタグ、およびテキストデータの第1の組を検出すること、および検出された第1のタグ、および検出されたテキストデータの第1の組に基づき、無線装置の所定の機能を可能にすることを含む。関連する態様では、少なくとも1つのプロセッサが、無線装置上でラジオ信号を処理するように構成され、その少なくとも1つのプロセッサは、上記で述べたアクションを実施するための1つまたは複数のモジュールを備える。他の関連する態様では、コンピュータプログラム製品は、上記で述べたアクションを実施するためのコードの1つまたは複数の組を備えるコンピュータ可読媒体を備える。
【0009】
他の態様では、装置は、マルチメディアコンテンツ、およびそのマルチメディアコンテンツに対応する補足情報を備える放送ラジオ伝送を受信するための手段を備える。補足情報は、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを備え、第1のデータグループがさらに、第1のタグ、および対応するテキストデータの第1の組を備える。さらに、装置は、第1のタグ、およびテキストデータの第1の組を検出するための手段、および検出された第1のタグ、および検出されたテキストデータの第1の組に基づき、無線装置の所定の機能を可能にするための手段を備える。
【0010】
他の態様では、無線装置は、メモリ、プロセッサ、受信装置、および受信装置モジュールを備える。メモリはさらに、ラジオエンハンサモジュールを備え、プロセッサは、メモリと通信し、かつラジオエンハンサモジュールを実行するように動作可能である。さらに、受信装置はプロセッサと通信し、マルチメディアコンテンツおよびそのマルチメディアコンテンツに対応する補足情報を備える放送ラジオ伝送を受信するように動作可能である。補足情報は、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを備え、第1のデータグループはさらに、第1のタグ、および対応するテキストデータの第1の組を備える。さらに、受信装置モジュールは、受信装置と関連付けられており、また受信装置モジュールは、第1のタグ、およびテキストデータの第1の組を検出するように動作可能な回路を備える。さらに、プロセッサは、ラジオエンハンサモジュールを実行して受信装置モジュールをモニタするように動作可能であり、ラジオエンハンサモジュールは、第1のタグ、およびテキストデータの第1の組に基づいて無線装置の所定の機能を可能にするように、第1のタグ、およびテキストデータの第1の組の検出に応じて動作可能である。
【0011】
さらに他の態様では、放送のためのラジオ信号を生成する方法は、マルチメディアコンテンツを取得すること、およびそのマルチメディアコンテンツに対応する補足情報を取得することを備える。補足情報は、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを備え、第1のデータグループはさらに、第1のタグ、および対応するテキストデータの第1の組を備える。方法はさらに、マルチメディアコンテンツおよびそのマルチメディアコンテンツに対応する補足情報を備える放送ラジオ伝送を生成することを含み、第1のタグ、およびテキストデータの第1の組は、無線装置により、放送ラジオ伝送を受信し、かつテキストデータの第1のタグ、および第1の組を検出することに応じて、無線装置に所定の機能を可能にするように動作可能である。関連する態様では、少なくとも1つのプロセッサが、無線装置でラジオ信号を処理するように構成され、また上記のアクションを実施するための1つまたは複数のモジュールを備える。他の関連する態様では、コンピュータプログラム製品は、上記のアクションを実施するためのコードの1つまたは複数の組を備えるコンピュータ可読媒体を備える。
【0012】
さらに他の態様では、装置は、マルチメディアコンテンツを取得するための手段、およびそのマルチメディアコンテンツに対応する補足情報を取得するための手段を備える。補足情報は、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを備え、第1のデータグループはさらに、第1のタグ、および対応するテキストデータの第1の組を含む。さらに、装置は、マルチメディアコンテンツ、およびそのマルチメディアコンテンツに対応する補足情報を備える放送ラジオ伝送を生成するための手段を含み、第1のタグ、およびテキストデータの第1の組は、無線装置により、放送ラジオ伝送を受信し、かつ第1のタグ、およびテキストデータの第1の組を検出したことに応じて無線装置の所定の機能を可能にするように動作可能である。
【0013】
他の態様では、ラジオ放送装置は、マルチメディアコンテンツおよびそのマルチメディアコンテンツに対応する補足情報を備えるメモリを備え、補足情報は、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを備え、第1のデータグループはさらに、第1のタグ、および対応するテキストデータの第1の組を備える。ラジオ放送装置はまた、メモリと通信するプロセッサ、およびプロセッサと通信する放送ジェネレータを含む。放送ジェネレータは、マルチメディアコンテンツおよび補足情報を備える放送ラジオ伝送を生成するように動作可能であり、第1のタグ、およびテキストデータの第1の組は、無線装置により、放送ラジオ伝送を受信し、かつ第1のタグ、およびテキストデータの第1の組を検出したことに応じて無線装置の所定の機能を可能にするように動作可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】タグ付け言語を含む放送ラジオ伝送を生成し、かつ受信するためのシステムの概略を示す図。
【図2】図1の無線通信装置の一態様の概略を示す図。
【図3】図1のシステムで使用するためのタグ付け言語および/または補足情報を運ぶグループメッセージの一態様を示す図。
【図4】図1のシステムで使用するためのタグ付け言語および/または補足情報を運ぶグループメッセージの一態様を示す図。
【図5】図1のシステムで使用するためのタグ付け言語および/または補足情報を運ぶグループメッセージの一態様を示す図。
【図6】図1のラジオ放送装置の一態様の概略を示す図。
【図7】図1のシステムによるラジオ信号を処理する方法の一態様の流れを示す図。
【図8】図1のシステムによるラジオ信号を生成する方法の一態様の流れを示す図。
【詳細な説明】
【0015】
上述の諸態様は、概して、放送ラジオ伝送において、無線通信装置に伝えられるタグ、およびそれに対応するタグに関連するデータに基づき、無線通信装置上で所定の機能を可能にすることに関する。
【0016】
図1を参照すると、一態様では、向上させた放送ラジオシステム10は、地上波ベースの局16、および/または衛星ベースの局18など、放送ラジオネットワーク15から放送ラジオ伝送14を受信するように動作可能な無線通信装置12を含む。放送ラジオ伝送14は、音楽または他のオーディオデータなどのマルチメディアコンテンツ20、およびそれぞれのマルチメディアコンテンツ20に対応する、かつ/またはそれを記述する補足情報22を含む。具体的には、補足情報22は、タグ24および対応するデータ26、もしくは1組の1つまたは複数のデータなどのタグに関連するデータを備えることができる。例えば、タグ24は、対応するデータ26がそれにより分類され得る知られた識別子を備えることができ、かつ/またはタグ24は、何らかの所定のアクションを開始するための知られたトリガを備えることができ、そのアクションは対応するデータ26を使用することができる。
【0017】
さらに、無線通信装置12は、マルチメディアコンテンツ20から、タグ24および対応するデータ26を検出し、かつ分離するように、また、それぞれ、スピーカ32およびディスプレイ34など、ユーザインターフェース30でレンダリングするために、各コンポーネントを転送するように動作可能な受信装置28を含む。
【0018】
さらに、無線通信装置12は、受信装置28と通信するラジオエンハンサモジュール36を含む。ラジオエンハンサモジュール36は、タグ24および対応するデータ26を受信し、または検出することに基づいて、無線通信装置12の所定の機能38を可能にするように動作可能である。具体的には、所定の機能38は、放送ラジオ伝送14に関して、ユーザの対話性を促進すること、またはユーザ体験を高めることに関係する機能を含む。
【0019】
例えば、放送ラジオ伝送14により表現されたラジオ番組中に、タグ24およびデータ26は、ラジオエンハンサモジュール36をトリガして、マルチメディアコンテンツ20と関連付けられた着信音、歌、アルバムグラフィックス、ビデオ、購入アクセサリなどをユーザがダウンロードできるようにするための、例えば、グラフィックス、テキスト、およびインタラクティブなホットキーを生成して、コンテキスト的な(contextual)ショッピングまたは電子商取引をトリガすることができる。他の例では、タグ24およびデータ26は、インタラクティブなオンライン投票およびクイズを開始することができ、あるいはユーザが、関心のある製品またはサービスのさらなる情報を要求することを可能にするインタラクティブな広告を提供することができる。さらに他の例では、タグ24およびデータ26は、使用履歴収集およびレポートアプリケーション、および/またはラジオ局もしくは同調推奨アプリケーションなど、無線装置12上に常駐する他のアプリケーションを開始し、または呼び出すことができる。
【0020】
図1では、放送ラジオネットワーク15は、周波数変調(FM)および/または振幅変調(AM)ラジオ局など、ユーザに商用ラジオ番組を提供する任意の公的に、または専用に所有された放送ラジオ局を含むことができる。例えば、地上波ベースのラジオ局16により放送される放送ラジオ伝送14は、音楽などのマルチメディアコンテンツを表す情報を運ぶ変調されたラジオ搬送波信号を含む。さらに、伝送14は、主搬送波信号に対応する補足情報22を運ぶ副搬送波信号をさらに含むことができる。例えば、RDSシステムでは、副搬送波信号は、57kHzで放送され、1187.5ビット/秒のデータレートを可能にする。したがって、地上波ベースのラジオ局16は、マルチメディアコンテンツ20と共に、補足情報22を送信するために必要な機器を含む。次に、受信装置28など、適切に装備された受信装置は、マルチメディアコンテンツ20および補足情報22を受信し、かつ復号するように動作可能であり、この情報がユーザにレンダリングされることを可能にし、ならびに本明細書で記述される高められた機能性を可能にする。例えば、地上波ベースのラジオ局16から放送されたラジオ信号伝送を受信するために、受信装置28は、FMラジオ帯域、またはAMラジオ帯域、あるいはその両方で動作することができる。FMおよびAMラジオ帯域の範囲は、国および/または地域によって変わり、また受信装置28は、所与の国および/または地域における所与の帯域に関して動作するように調整され得ることに留意されたい。
【0021】
さらに、衛星ベースの局18は、音楽および/またはトークラジオなどのラジオ番組を無線通信装置12のユーザに送信する地球を回る軌道における1つまたは複数の衛星40を含むことができる。SIRIUSおよびXM RADIOなどの衛星ラジオプロバイダは、ユーザに商用の衛星ラジオ番組を提供する。無線通信装置10が、衛星信号を介して、放送ラジオ伝送14を受信する場合、受信装置28は、信号をギガヘルツ(GHz)の範囲で受信するように動作可能である。
【0022】
さらに、図1では、無線通信装置12は、アンテナ46に通信可能に接続された基地局サブシステム(BSS)44を含む無線通信ネットワーク42を介して遠隔装置と通信するようにさらに動作可能である。図示されていないが、ネットワーク42はまた、無線通信装置12に提供される通信およびサービスを容易にするように動作可能な基地局コントローラ、移動体スイッチングセンタ、位置決定エンティティ、グループ通信サーバなど他の通信ネットワークコンポーネントを含むこともできる。ネットワーク42は、CDMA(符号分割多元接続)、cdmaOne、cdma2000、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)、広帯域CDMA、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、およびTIA/EIA−136を含む任意の知られた規格に従って動作する任意の専用のまたは公開された無線通信ネットワークとすることができる。
【0023】
より具体的には、図1および2を参照すると、無線通信装置12が携帯電話として示されているが、無線通信装置12は、放送信号を受信できる任意のコンピュータ化された装置を含むことができることを理解されたい。したがって、システム10は、携帯電話、PDA(携帯情報端末)、衛星電話、パームコンピュータ、PCS(Personal Communication Services)装置、可搬型のゲームもしくは音楽装置などを含むことのできる1つまたは複数の無線通信装置12を含むことができる。
【0024】
図1および2を参照すると、上記で述べたように、無線通信装置12は、通信装置へのインプットを生成するための少なくとも1つの入力装置と、通信装置のユーザにより消費される情報を生成するための少なくとも1つの出力機構とを含むユーザインターフェース30を有する。例えば、入力装置は、キー、キーパッド48および/またはキーボード、マウス、タッチ画面ディスプレイ、マイクロフォン50などの機構を含むことができる。いくつかの態様では、入力装置は、アプリケーション、またはラジオエンハンサモジュール36などのプログラムもしくはモジュールと対話するためのユーザ入力を提供する。さらに、例えば、出力装置は、オーディオスピーカ32、ディスプレイ34、触覚フィードバック機構などを含むことができる。例示された諸態様では、ディスプレイ34は、局の識別、歌のタイトル、およびそのラジオ局で現在放送されている歌を演じているアーティストなどの情報を含むことのできる補足情報22のすべて、または部分を示すように動作可能であり得る。さらに、例示された諸態様では、ディスプレイ34は、本明細書で論ずるように、ラジオエンハンサモジュール36の実行に基づいて、かつ/または所定の機能38の開始に基づいてコンテンツを提示することができる。
【0025】
さらに、無線通信装置12は、プロセッサ54、メモリ56、オーディオ処理モジュール58、アンテナ62に接続された通信インターフェース60、およびアンテナ64を有する受信装置36を備えるコンピュータプラットフォーム52を含むことができる。
【0026】
プロセッサ54は、メモリ56に記憶されたアプリケーション、またはプログラムもしくはモジュールに従って、無線通信装置12の動作を制御する。制御機能は、例えば、単一のマイクロプロセッサで、または複数のマイクロプロセッサで実施することができる。適切なマイクロプロセッサは、汎用および専用のマイクロプロセッサ、ならびにデジタル信号プロセッサを含むことができる。さらに、例えば、プロセッサ54は、ASIC(特定用途向けIC)、または他のチップセット、論理回路、または他のデータ処理デバイスとすることができる。プロセッサ54、またはASICなどの他のデータ処理デバイスは、無線通信装置12のメモリ56に記憶された、任意の常駐アプリケーション、および/またはラジオエンハンサモジュール36などのプログラムおよび/またはモジュールとインターフェースをとるAPI(application programming interface)レイヤ66を実行することができる。API66は、通常、各無線通信装置12上で実行される実行時環境である。1つのこのような実行環境は、米国カリフォルニア州サンディエゴのクアルコム社(Qualcomm Incorporated)により開発されたソフトウェア、BREW(登録商標)(Binary Runtime Environment for Wireless(登録商標))である。例えば、無線コンピューティング装置上で、アプリケーションまたはプログラムもしくはモジュールの実行を制御するように動作する他の実行時環境を使用することもできる。
【0027】
さらに、プロセッサ54は、オーディオ処理モジュール58とインターフェースをとる、またはそれを含むことができ、そのオーディオ処理モジュール58は、スピーカ32に出力信号を送り、かつマイクロフォン34からインプットを受け取る。以下でさらに詳細に述べるように、プロセッサ54は、補足情報22内の1つまたは複数のタグ24および対応するデータ26に基づいて、ラジオエンハンサモジュール36を実行し、かつ所定の無線装置機能38を開始するように構成され得る。
【0028】
メモリ56は、無線通信装置12と関連付けられたメモリのすべてを表しており、RAM(ランダムアクセスメモリ)およびROM(読取り専用メモリ)を共に含み、さらにEPROM(消去可能なROM)、EEPROM(電気的に消去可能なROM)、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通の任意のメモリを含むことができる。さらに、メモリ56は、1つまたは複数のフラッシュメモリセルを含むことができ、あるいは磁気媒体、光媒体、テープ、またはソフトもしくはハードディスクなど、任意の2次または3次の記憶装置とすることができる。例えば、無線通信装置12のオペレーションで使用されるコンピュータプログラム命令およびデータは、EPROM、EEPROM、および/またはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリに記憶することができる。さらに、メモリ56は、ディスクリートのデバイス、積層型(stacked)デバイスとして実装することができ、あるいはプロセッサ54と一体化され得る。メモリ28はまた、区分され、かつ一時記憶バッファとして使用するように指定された領域を含むことができ、それは、ユーザインターフェース30に向けてレンダリングするために、かつ/またはラジオエンハンサモジュール36および/または所定の機能38により使用するためにデータを記憶することができる。さらに、メモリ28は、無線通信装置12を動作させるためにプロセッサ54により使用されるラジオエンハンサモジュール36、所定の機能38、および他のアプリケーション39を記憶する。例えば、他のアプリケーション39は、音声呼出アプリケーション、データ呼出アプリケーション、メッセージングアプリケーション、グループ呼出アプリケーション、マルチメディアアプリケーション、PIM(personal information manager)、使用履歴収集、およびレポートアプリケーションなどの1つまたは任意の組合せを備えることができる。
【0029】
さらに、通信インターフェース60は、無線通信ネットワーク42との通信メッセージの送信および受信を可能にする。例えば、一態様では、通信インターフェース60は、無線通信ネットワークにおける1つまたは複数の基地局とセルラ信号を送信し、かつ受信するためのアンテナ62に結合された長距離の送受信装置として実施される。送受信装置は、完全に機能性のあるセルラ無線送受信装置であり、CDMA、cdmaOne、cdma2000、UMTS、広帯域CDMA、GSM(Global System for Mobile Communications)、およびTIA/EIA−136を含む、任意の知られた規格に従って動作する。
【0030】
受信装置36は、アンテナ64に結合され、スピーカ32を介してユーザにアウトプットするために、FMもしくはAMまたは衛星ラジオ局などのラジオ局により放送された信号を受信しかつ復調する。受信装置36は、RDSシステムデータを備える放送ラジオ伝送14を受信するように動作可能である。したがって、受信装置36は、放送ラジオ局により送信される補足情報22を復号するためのRDSモジュール68を含むことができる。放送ラジオ伝送14を受信するために、受信装置36は、対象とする放送ラジオ局に割り当てられた特定の送信周波数に同調される。
【0031】
RDSモジュール68は、受信されたRDS情報、特に、補足情報22を復号するように動作可能な任意の回路を備えることができる。RDSまたはRBDS全般に関する、または回路、メッセージング、符号化/復号化に関するさらなる情報については、参照によりそのそれぞれを本明細書に組み込む、NRSC(National Radio Systems Committee)のRBDS小委員会により作成されたIEC(国際電気標準会議)規格IEC62106、第1版、1998年4月9日、「United States RDBS Standard」、およびEBU(ヨーロッパ放送連合)/CENELEC規格EN50067、1998年、「Specification of the Radio Data System」を参照のこと。これらの規格は、FMまたはAM放送に適用できることに留意されたい。
【0032】
図2を参照すると、上記で述べたように、放送ラジオ局16または18から受信された放送ラジオ伝送14は、受信装置28により、マルチメディアコンテンツ20および補足情報22へと構文解析される。受信装置28は、マルチメディアコンテンツ20を、スピーカ32を介して信号を可聴音としてレンダリングするように動作可能であるオーディオ処理モジュール58に送る。RDSモジュール38はまた、放送ラジオ伝送14を、それが何らかのRDSデータを含むかどうかを判定するために受信する。具体的には、RDSモジュール38は、RDS規格により指定される57kHzの副搬送波信号を復号し、かつその副搬送波で運ばれる任意の補足情報22を抽出するように動作可能である。
【0033】
補足情報22は、例えば、AF(alternate frequency;代替周波数)データ、CT(clock date and time;クロック時間と日付)データ、EON(enhanced other networks;強化された他のネットワーク)データ、PI(program identification;番組識別)データ、PIN(program item number;番組項目番号)データ、ECC(extended country code;拡張型国別コード)データ、PS(program service;番組サービス)データ、SPS(scrolling program service;スクローリング番組サービス)データ、PTY(program type;番組のタイプ)データ、PTYN(program type name;番組タイプ名)データ、REG(regional links;地域リンク)データ、RT(radio text;ラジオテキスト)データ、TA(travel announcements;トラベル通知)データ、TP(travel program;トラベル番組)データ、TMC(traffic message channel;トラフィックメッセージチャネル)データ、M/S(music/speech switch;音楽/音声スイッチ)データ、TDC(transparent data channel;トランスペアレントデータチャネル)データ、RP(radio paging;ラジオページング)データ、IH(in house application;構内アプリケーション)データ、EWS(emergency warning system;エマージェンシ警告システム)データ、および自由形式グループからのデータのうちの任意の1つまたは任意の組合せを含む、任意のRDSデータを含むことができる。
【0034】
復号された後、プロセッサ54はRDSモジュール68を実行して、ラジオテキストデータなどの補足情報22のいくつかを、ユーザによる閲覧のために、ディスプレイ34に送信することができる。復号された補足情報22はまた、本明細書で述べるように、ラジオエンハンサモジュール36を実行し、また所定の機能38を開始するために、プロセッサ54により使用され得る。
【0035】
概して、RDS仕様によれば、RDSデータはグループにフォーマット化され、AタイプおよびBタイプへと分割された16グループがある。これらのグループは、上記で一覧表示された補足情報22の異なるタイプ、例えば、PI、PS、PTY、PTYN、RTなどの異なるデータを含む。放送ラジオ局16および/または18におけるRDS符号器は、グループの様々な組合せをグループシーケンスで放送することができる。
【0036】
グループは104ビットとしてフォーマット化され、また各グループは4ブロックに分割される。1つのブロックは26ビットを含み、情報ワードおよび検査ワード+オフセットワードに分割される。情報ワードは、16ビットを含みデータを運ぶが、検査ワード+オフセットワードは、10ビットを含み、エラー訂正および同期化用である。
【0037】
さらに、各グループに対して、ブロック1はラジオ局のPIコードを含み、ブロック2は、現在送信されるグループを識別するグループタイプコード、タイプAもしくはタイプBとしてグループを識別するバージョンフラグ、TPフラグ、PTY、および個別の5ビットを含み、またブロック3および4は、グループ特有のデータを含む。Bグループでは、よりよい同期化のために、PIコードがブロック3で繰り返されることに留意されたい。
【0038】
図3および4を参照すると、一態様では、少なくとも1つのタグ24および対応するデータ26が、RDSフォーマットによるグループAメッセージ72および/またはグループBメッセージ74のテキストデータ部分70で示され得る。異なった形でフォーマット化されているが、本態様のオペレーションに関して、グループAメッセージ72とグループBメッセージ74の間に本質的な差はない。例えば、テキストデータ部分70は、タグ24として識別可能な所定のコード、対応するテキストデータ26として識別可能であるようにタグ24に対して配置されたテキスト、およびタグ24に関係しない追加のテキストデータ27など、任意のテキスト形式のデータを含むことができる。さらに、テキストデータ26は、タグ24に隣接して任意のテキストデータを備えることができるが、あるいは他のタグに達するまで、タグ24の後にすべてのテキストデータを備えることができる。さらに、例えば、メッセージ72および74は、グループ2のRT(ラジオテキスト)メッセージ、グループ5のTDC(トランスペアレントデータチャネル)メッセージ、およびグループ6のIH(構内アプリケーション)メッセージを備えることができる。
【0039】
さらに他の諸態様では、少なくとも1つのタグ24および対応するデータ26は、グループAメッセージ72および/またはグループBメッセージ74のテキストデータ部分70で表すことができ、それは、ラジオエンハンサモジュール36をトリガして、所定の機能38を可能にするために、RT(ラジオテキスト)データ、TDCデータ、IHデータ、PI(番組情報コード)データ76、およびPTY(番組タイプ)データ78など、各メッセージ内に含まれる他の補足データ22を使用することができる。
【0040】
さらに他の態様では、少なくとも1つのタグ24および対応するデータ26は、1つのメッセージのデータ部分70で表すことができ、それは、ラジオエンハンサモジュール36をトリガして、異なるメッセージの各データ部分70からデータを収集し、または構文解析することができる。例えば、RTおよび/またはTDCおよび/またはIHメッセージのデータ部分70は、ラジオエンハンサモジュール36をトリガして、RTまたはTDCまたはIHメッセージ、グループ4AのCT(クロック時間と日付)メッセージ、PIN(番組項目番号)を含むグループ1Aまたは1Bメッセージ、PS(番組サービス名)またはSPS(スクローリング番組サービス名)を含むグループ0Aまたは0Bメッセージ、M/S(音楽/音声スイッチ)を含むグループ0A、0Bおよび15Bメッセージ、およびPTYN(番組タイプ名)を含むグループ10Aメッセージなど、異なるメッセージの各データ部分70からのデータを構文解析しまたは収集することができる。
【0041】
さらに他の態様では、図5を参照すると、グループ3A、10A、11A、12A、および13Aメッセージ80は、最高で3つの自由形式(FF)部分82を含むものとして定義することができ、それは、すべて補足データ22を構成する(図1)タグ24および対応するテキストデータ26、追加のテキストデータ27の任意の組合せの1つまたは複数のものを含むことができる。
【0042】
他の態様では、少なくとも1つのタグ24および対応するテキストデータ26は、データ部分70(図3および4)、またはデータ部分82(図5)で表すことができ、それは、ラジオエンハンサモジュール36をトリガして、メモリ56からの、またはプロセッサ54からのデータを収集しまたは構文解析することができる。
【0043】
図3および4に戻って参照すると、ラジオテキストメッセージでは、テキストデータ部分70は、通常、ディスプレイ34に表示される任意のアルファベット文字、任意の数字文字、任意の記号などを含むテキストデータを運ぶビットを含む。例えば、テキストデータ部分70は、ラジオ局名、ラジオ局のスローガン、歌の名前、およびアーティスト名を備えることができる。
【0044】
所与のラジオ番組または歌の間、放送ラジオ局は、メッセージ中のすべてのテキスト形式の文字の適正な受信を保証すべく冗長性を提供するために、RTメッセージ72および/または74を連続して数回送信することができる。さらに、グループの組合せのグループシーケンスは、上記で述べたように、冗長性を提供するために数回送信され得る。
【0045】
グループ2Aメッセージ72の2つのラジオテキスト部分70は、4つの文字を備え、最高で64文字の長さのメッセージを送信するために使用することができる。それに反して、グループ2Bメッセージ74の単一のラジオテキスト部分70は、2つの文字を含むだけであり、最高で32文字の長さのメッセージを送信するために使用することができる。したがって、タグ24は、コンパクトな、すなわち短い所定のコード、例えば、10文字またはそれ未満のコードを備えることができ、対応するデータ26として使用するために、かつ/または追加のタグ24および対応するテキスト26のために、かつ/または表示用として追加のテキスト27のために残りの文字数を最大化する。
【0046】
タグ24および対応するデータ26の例は、これに限るわけではないが、以下のものを含む。すなわち、「RJ:」、その後にラジオジョッキーの名前を示すデータが続く、「番組:」、その後にラジオ番組の名前を示すデータが続く、「歌手(singer):」もしくは「歌手(singers):」または「アーティスト:」、その後にアーティストの名前を示すデータが続く、「歌詞:」、その後に各歌の歌詞を示すデータが続く、「音楽:」、その後に音楽のソースを示すデータが続く、「アルバム:」または「CD:」は、その歌が記録されたアルバムまたはCDを示す、「フィルム:」、その後に対応するフィルムの名前を示すデータが続く、「スター:」その後にそのコンテンツに関連するスターの名前を示すデータが続く、「Q:」、その後に照会または投票を示すデータが続く、「Advt:」または「Ad:」、その後に広告を示すデータが続き、他のタグが最初に生成されるまで、広告の表示をトリガする、「>Call:」、その後にコールバック番号を示すデータが続き、ユーザがホットキーを活性化するのに応じて、コールバック番号へのコールバックの自動的な発動をトリガする、「>SMS:」、その後にコンテスト識別子、コールバック番号、および時間制限を示すデータが続き、メッセージングアプリケーションの自動的な発動、前述のデータを含むメッセージの自動的な構成および送信、ならびに時間制限内のユーザによる選択のインプットに基づくユーザ応答をトリガし、さらに、デバイス識別子、日付、時間、局の識別、都市の識別子、要求アプリケーション、および番組名を含むことができる、「>http://」、その後にURL(universal resource locator)が続き、パケットデータセッションの発動をトリガし、生成されたホットキーのユーザ選択に応じてそのURLを示す、「>Pic:」、その後にピクチャの名前または識別子を示すデータが続き、メモリからローカルのピクチャファイルの表示をトリガする、さらに「収集:」、既存のメッセージ中に、他のメッセージ中に、または無線通信装置のプロセッサ54および/またはメモリ56内に記憶されたものであり得る所定のデータまたはデータログの、タイミングおよび宛先アドレスを含む、収集、記憶、およびレポートを規定するパラメータがその後に続く。
【0047】
RDSモジュール38は、グループタイプコード84および/またはバージョンフラグ86に対応するビットを分析することにより、RDSメッセージを区別するように動作可能であり、したがって、送信されたグループタイプまたはバージョンにかかわらず、RDSメッセージを適正に復号することができる。こうすることにより、RDSモジュール38は、新しい歌など、新しいラジオ番組がいつ送信されているかを検出することが可能になる。他の態様では、RDSモジュール38は、グループ0A、0B、および15BにおけるM/Sスイッチデータをモニタして、例えば、コマーシャルを示す音声を検出して、ラジオ番組がいつ開始し、または終了したかを判定することができる。
【0048】
図1および2に戻って参照すると、タグ24および対応するデータ26および/または他の補足データ22に基づいて、ラジオエンハンサモジュール36により可能になった所定の機能38は、それだけに限らないが、ユーザ体験を高めるために、対応するテキスト26を、対応するマルチメディアコンテンツ20と関連するかつ/または同期化することのできる、またはできないグラフィックまたはビデオまたは動画などの画像コンテンツと置き換えるように動作するラジオエンハンサモジュール36と、所定のプロンプトを生成する、またはインタラクティブな画面もしくはメッセージを構成するように動作するラジオエンハンサモジュール36と、ホットキーを生成し、またユーザ入力に応じて、音声呼出し、データまたはショートメッセージサービス呼出しなどのアクションを可能にするように動作するラジオエンハンサモジュール36と、プログラムまたはアプリケーションを呼び出すことにより、または対応するデータ26から決定された所与のURLに対して、データ呼出しを呼び出すことにより、マルチメディアコンテンツ20に関係するコンテキスト的な電子商取引をトリガするように動作するラジオエンハンサモジュール36とのうちの1つまたは任意の組合せを含むことができる。
【0049】
図1および6を参照すると、地上波ベースのラジオ局16および衛星ベースのラジオ局18など、ラジオ放送装置は、マルチメディアコンテンツ20および補足情報22を取得するために、また放送ラジオ伝送14を生成するために、任意のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、モジュールデータ、および命令を備えることができる。例えば、一態様では、ラジオ局18にも等しく適用されるが、簡単化のためにラジオ局16を参照すると、ラジオ放送装置は、マルチメディアコンテンツ20、およびそのマルチメディアコンテンツ20に対応する補足情報22を記憶するように動作可能なメモリ81を備えることができる。例えば、マルチメディアコンテンツ20および補足情報22は、コンテンツプロバイダから取得することができ、かつ/またはラジオ放送装置で生成され、または手動でインプットすることができる。さらに、例えば、RDS規格によれば、補足情報22は、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからのデータグループを備えることができる。さらに、第1のデータグループは、タグ24および対応するテキストデータ26の組をさらに備えることができる。さらに、ラジオ放送装置は、メモリ81と通信するプロセッサ83と、プロセッサ83と通信し、かつそれにより実行可能な放送ジェネレータ85とを含むことができる。放送ジェネレータ85は、マルチメディアコンテンツ20および補足情報22を備える放送ラジオ伝送14を生成するように動作可能である。この場合、放送ラジオ伝送14に含まれるタグ24および対応するテキストデータ26の組は、本明細書で述べるように、無線装置により、放送ラジオ伝送14を受信した後に、またタグ24およびテキストデータ26を検出したことに応じて、無線装置12の所定の機能38を可能にするように動作可能である。放送ラジオ伝送14、マルチメディアコンテンツ20、および補足情報22のさらなる諸態様は、さらに本明細書で説明される。
【0050】
図7を参照すると、一態様では、プロセッサ54が、受信装置28およびラジオエンハンサモジュール38に、無線通信装置12でラジオ信号を処理するように動作させるための方法90は、マルチメディアコンテンツおよびそのマルチメディアコンテンツに対応する補足情報を備える放送ラジオ伝送を受信することを含む(ブロック92)。この場合、マルチメディアコンテンツ20は、歌などのラジオ番組を備え、また補足情報22は、RDSデータを備える。したがって、補足情報22は、上記で論じた異なるRDSグループなど、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを含む。さらに、この場合、第1のデータグループは、タグ24などの第1のタグと、タグに関係したもしくは対応するデータ26など、対応するテキストデータの第1の組とを含む。
【0051】
好ましい態様では、放送ラジオ伝送14を受信することは、ラジオテキストグループメッセージのラジオテキスト部分に、特にタグ24および対応するデータ26など、補足情報22を有するRDSフォーマット化信号を受信することを含む。これは、既存の規格内で便利でありかつ効率のよい機構を提供し、構成可能なタグ24および構成可能な対応するデータ26を提供する。さらに、ラジオテキストグループメッセージは、他のRDSフォーマットのグループメッセージと比較したとき、比較的大量の利用可能なテキスト文字を有しており、それにより、比較的複雑なタグ付け言語フォーマットに対して、柔軟性および容量を提供する。さらに、ラジオテキストグループメッセージは、通常、すべてのラジオ番組と共に送信され、それにより、追加のグループメッセージが必要となる場合にそうであるが、(他の無線通信装置データサービスと比較して)比較的限定されたスループットの副搬送波信号において、必要なスループットを増加することなく、本システムの効率を高めることができる。
【0052】
他の諸態様では、放送ラジオ伝送14を受信することは、トランスペアレントデータチャネルグループメッセージ、構内アプリケーショングループメッセージ、および自由形式グループメッセージのうちの少なくとも1つの自由テキスト部分に補足情報22を有するRDSフォーマット化信号を受信することを含むことができる。
【0053】
さらに他の態様では、放送ラジオ伝送14を受信することは、RDSフォーマット化メッセージのグループシーケンスを受信することを含むことができ、その場合、補足情報22は、複数のグループメッセージ中に含むことができ、また1つのグループメッセージ中のタグ24は、1つまたは複数の他のグループメッセージ中のデータ26と関係する、またはそれを参照することができる。
【0054】
本方法はさらに、第1のタグ、およびテキストデータの第1の組を検出することを含む(ブロック94)。例えば、プロセッサ54は、受信装置28に、放送ラジオ伝送14を受信しかつ分析するように実行させる。放送ラジオ伝送14が、マルチメディアコンテンツ20および補足データ22を運ぶ変調された信号を備える場合、受信装置28は、RDSメッセージを解釈するように、また補足データ22を検出し構文解析するようにRDSモジュール68を動作させる。いくつかの態様では、プロセッサ54は、マルチメディアコンテンツ20に対応する放送ラジオ伝送14の一部を、スピーカ32に送るように受信装置28に指示し、一方、補足情報22の少なくとも一部分に対応する部分をディスプレイ34に送り、無線通信装置12のユーザに提示するために共にレンダリングされる。例えば、典型的な場合、マルチメディアコンテンツ20は、歌などのラジオ番組を備えることができ、一方、補足情報22の表示された部分は、RDSメッセージのラジオテキスト部分、例えば、ディスプレイにわたりスクロールすることの可能な、または静的に表示され得るラジオ局名、歌のタイトル、およびアーティスト名などの文字を備える。
【0055】
さらに、方法は、検出された第1のタグ、および検出されたテキストデータの第1の組に基づいて、無線装置の所定の機能を可能にすることを含む(ブロック96)。例えば、プロセッサ54は、ラジオエンハンサモジュール36を実行して、補足情報22の存在を検出するために、オーディオプロセッサモジュール58に対する、受信装置28、特にRDSモジュール68のアウトプットをモニタする。ラジオエンハンサモジュール36は、ユーザと放送ラジオ伝送14の間で対話性を提供し、かつ/または高められたユーザ体験を提供するために、無線通信装置12により実行可能な機能など、対応する所定の機能38に対して、それぞれの一意のタグ24をマップするように動作可能な任意の論理を含むことができる。例えば、タグ24は、ラジオエンハンサモジュール36に、タグ24に対応する所定のフォーマットで、ディスプレイ34上にテキストデータ26を表示することなどにより、RDSメッセージのテキストデータ部分を所定のフォーマットで表示するように動作可能な所定の機能38を呼び出させることができる。他の諸態様では、タグ24は、ラジオエンハンサモジュール36に、所定のコード、ステートメントまたはワードを、グラフィックス、ピクチャ、動画、または他のテキストと置き換えるように動作可能な所定の機能38を呼び出させることができる。言い換えると、データを置き換えることは、無線通信装置のディスプレイ上に所定のコンテンツを表示することを備え、その場合、所定のコンテンツは、タグ24および対応するテキストデータ26に対応しており、所定のコンテンツは、メモリ56に記憶することができるが、あるいは無線通信装置12上のデータサービスアプリケーションを呼び出すことにより取得することができる。さらに、例えば、タグ24は、ラジオエンハンサモジュール36に、ユーザからのインプットを収集するように、他のアプリケーションを簡便に呼び出すように、またはユーザ入力に応じて送られるメッセージを自動的に構成するように動作可能な所定の機能38を呼び出させることができる。
【0056】
ラジオ番組に関係する使用履歴情報を収集する例など、さらに他の例では、所定の機能を可能にすることはさらに、番組サービス名、番組識別コード、番組タイプコード、ラジオテキストメッセージ、およびクロック時間のうちの少なくとも1つを無線装置のメモリに記憶することを備える。
【0057】
無線通信装置上の他のアプリケーションに対応する使用履歴情報を収集することに関係する他の例では、所定の機能を可能にすることはさらに、無線装置上で実行される、もしくは実行するアプリケーションの使用量の収集またはレポートを制御することを備える。
【0058】
さらに他の場合では、例えば、ラジオ番組を他の局(party)に参照することに関して、放送ラジオ伝送を受信することはさらに、各ラジオ局に対応する無線周波数でラジオ信号を受信することを備えており、また所定の機能を可能にすることはさらに、ユーザ入力に応じて選択されたアドレスに送信するための同調推奨メッセージを、メッセージングアプリケーションで自動的に構成することを備え、その同調推奨メッセージは、ラジオ局の無線周波数のインジケータを備える。
【0059】
この場合、例えば、テキストデータの第1の組は、無線周波数の表現を備えており、また自動的に構成することはさらに、テキストデータの第1の組からの無線周波数の表現を構文解析し、その構文解析に基づいて、無線周波数のインジケータを生成し、かつそのインジケータを同調推奨メッセージに追加することを備える。
【0060】
代替的には、同調を推奨する場合、放送信号を受信することはさらに、コンテンツ名の表現およびマルチメディアコンテンツに対応するアーティスト名の表現の少なくとも一方をさらに備える第1のデータグループと、複数の所定のデータグループからの第2のデータグループとの少なくとも一方を備える補足情報を受信することを備える。この場合、第2のデータグループは、テキストデータの第1の組とは異なるテキストデータの第2の組を備え、テキストデータの第2の組は、コンテンツ名の表現、およびアーティスト名の表現の少なくとも一方を備える。さらにこの場合、自動的に構成することはさらに、第1のデータグループおよび第2のデータグループの少なくとも一方から、テキストデータの第1の組からのコンテンツ名の表現およびアーティスト名の表現の少なくとも一方を構文解析すること、およびコンテンツ名の表現およびアーティスト名の表現の少なくとも一方を、同調推奨メッセージに追加することを備える。
【0061】
さらに他の用途の場合、方法は、コマーシャル中、または歌の間に行われるトーク中など、通常のラジオ番組における中断時にアクションをトリガするために使用され得る。この場合、放送ラジオ伝送を受信することはさらに、一連の1次コンテンツおよび2次コンテンツを有するマルチメディアコンテンツを受信することを備える。この例では、1次コンテンツは歌を表し、一方、2次コンテンツはトークまたは広告を表す。さらに、この場合、放送ラジオ伝送を受信することはさらに、第1のデータグループおよびその第1のデータグループとは異なる第2のデータの少なくとも一方を備える補足情報を受信することを備え、第1のデータグループおよび第2のデータグループの一方は、1次コンテンツまたは2次コンテンツに対応するコンテンツ識別子を備え、また所定の機能を可能にすることはさらに、2次コンテンツに対応するコンテンツ識別子を検出することに基づき、あるいは1次コンテンツに対応するコンテンツ識別子が存在しないことを検出することに基づき、所定の機能を開始することを備える。
【0062】
通常の番組の中断中にアクションが行われる同様の用途の場合、M/S(音楽/音声スイッチ)またはGT(グループタイプ)コード、またはVF(バージョンフラグ)によって、ラジオ番組中の機会が示され得る。
【0063】
さらに、タグ24およびデータ26によって他のアプリケーションが呼び出される場合では、無線通信装置12の所定の機能38を可能にすることはさらに、コンテンツダウンロードアプリケーションを呼び出すこと、データ呼出アプリケーションを呼び出すこと、音声呼出アプリケーションを呼び出すこと、ウェブブラウジングアプリケーションを呼び出すこと、照会への応答の少なくとも一部を自動的に構成すること、無線装置の出力装置上の無線装置のメモリに記憶されたコンテンツをレンダリングすること、および無線装置の機能を変更することのうちの少なくとも1つを備える。
【0064】
図8を参照すると、放送用のラジオ信号を生成する方法100の一態様は、マルチメディアコンテンツを取得すること(ブロック102)、およびそのマルチメディアコンテンツに対応する補足情報を取得すること(ブロック104)を備える。
【0065】
例えば、マルチメディアコンテンツ20を取得することは、リアルタイムコンテンツおよび/または非リアルタイムコンテンツであり得る音楽、ビデオ、トークショー、ニュースレポートなどのコンテンツを取得することを含むことができる。
【0066】
例えば、補足情報22を取得することは、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを備える補足情報を取得することを含むことができ、第1のデータグループがさらに、第1のタグ24および対応するテキストデータ26の第1の組を備える。この場合、補足情報22は、RDSグループメッセージフォーマットのRDSデータを備えることができ、それは上記で詳細に論じている。
【0067】
いくつかの態様では、方法は、ラジオデータシステムフォーマット、またはラジオ放送データシステムフォーマットの補足情報22を取得することを含み、第1のデータグループは、ラジオテキストメッセージグループ、トランスペアレントデータチャネルメッセージグループ、構内アプリケーションメッセージグループ、および自由形式メッセージグループのうちの少なくとも1つを備える。
【0068】
他の態様では、方法は、ラジオデータシステムフォーマット、またはラジオ放送データシステムフォーマットのメッセージ形式の第1のデータグループを取得することを含み、メッセージは、グループ2Aメッセージ、グループ2Bメッセージ、グループ3Aメッセージ、グループ5Aメッセージ、グループ5Bメッセージ、グループ6Aメッセージ、グループ6Bメッセージ、グループ10Aメッセージ、グループ11Aメッセージ、グループ12Aメッセージ、およびグループ13Aメッセージのうちの少なくとも1つを備える。
【0069】
方法はさらに、マルチメディアコンテンツおよびそのマルチメディアコンテンツに対応する補足情報を備える放送ラジオ伝送を生成することを備える(ブロック106)。例えば、補足情報中の第1のタグ24およびテキストデータ26の第1の組を放送することは、無線装置12により、放送ラジオ伝送14を受信し、かつ第1のタグ24およびテキストデータ26の第1の組を検出したことに応じて、無線装置12の所定の機能を可能にするように動作可能である。これらの諸態様は、無線装置12に関して上記で詳細に論じられている。
【0070】
いくつかの態様では、方法は、無線装置の使用量データを収集またはレポートを制御することを可能にするために、放送ラジオ伝送を生成することを含む。
【0071】
他の態様では、方法は、複数の所定のデータグループからの第2のデータグループを有する補足情報を取得することを含み、その第2のデータグループはさらに、テキストデータの第1の組とは異なるテキストデータの第2の組を備え、また方法は、テキストデータの第2の組を、無線装置のメモリに記憶することを可能にする放送ラジオ伝送を生成することを含む。
【0072】
他の態様では、方法は、ラジオ局に対応する無線周波数で、ラジオ信号として放送ラジオ伝送を生成することを含み、また方法は、無線装置により受信されたユーザ入力に応じて、選択されたアドレスに送信するための同調推奨メッセージを、無線装置上に常駐するメッセージングアプリケーションで自動的に構成することを可能にするための放送ラジオ伝送を生成することを含み、その同調推奨メッセージは、ラジオ局の無線周波数のインジケータを備える。
【0073】
さらに他の態様では、方法は、一連の1次コンテンツおよび2次コンテンツでマルチメディアコンテンツを生成することを含み、補足情報を取得することはさらに、第1のデータグループおよび第1のデータグループとは異なる第2のデータグループの少なくとも一方を取得することを備え、第1のデータグループおよび第2のデータグループの一方は、1次コンテンツまたは2次コンテンツに対応するコンテンツ識別子を備え、また放送ラジオ伝送を生成することはさらに、無線装置が、2次コンテンツに対応するコンテンツ識別子を検出すること、または1次コンテンツに対応するコンテンツ識別子が存在しないことを検出することに基づいて、所定の機能を開始するように動作可能である。
【0074】
さらに他の諸態様では、方法は、コンテンツダウンロードアプリケーションを呼び出すこと、データ呼出アプリケーションを呼び出すこと、音声呼出アプリケーションを呼び出すこと、ウェブブラウジングアプリケーションを呼び出すこと、照会への応答の少なくとも一部を自動的に構成すること、無線装置の出力装置上の無線装置のメモリに記憶されたコンテンツをレンダリングすること、および無線装置の機能を変更することのうちの少なくとも1つを、無線装置で可能にするようにさらに動作可能である放送ラジオ伝送を生成することを含むことができる。
【0075】
したがって、本態様は、既存の規格を効率よく使用する放送ラジオシステムで使用するためのタグ付け言語を提供し、余分なメッセージおよび余分なストリーミングチャネルを必要とする代替形態と比較したとき、コンパクトなデータサイズを提供し、標準のグループメッセージの自由なテキスト部分に構成可能であり、また無線通信装置上にプログラムすることのできる構成可能な機能を含む。
【0076】
本明細書に開示された諸実施形態と共に述べられた様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、DSP(デジタル信号プロセッサ)、ASIC(特定用途向けIC)、FPGA(書替え可能ゲートアレイ)もしくは他のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートのゲートもしくはトランジスタ論理、ディスクリートのハードウェアコンポーネント、または本明細書に述べられた機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せと共に実装または実施することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替形態では、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクコンロトーラ、または状態マシンとすることができる。プロセッサはまた、コンピューティング装置の組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意のこのような構成の組合せとして実施することもできる。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、上記で述べた諸ステップおよび/またはアクションの1つまたは複数のものを実施するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを備えることができる。
【0077】
さらに、本明細書で開示された諸態様と共に述べられた方法またはアルゴリズムの諸ステップおよび/またはアクションは、直接ハードウェアで、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで、またはその2つの組合せで実施することができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取外し可能ディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られた任意の他の形態の記憶媒体中に常駐することができる。例示的な記憶媒体は、プロセッサがその記憶媒体から情報を読み出し、かつそれに情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合され得る。代替形態では、記憶媒体はプロセッサに一体化され得る。さらに、いくつかの態様では、プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐することができる。さらに、ASICは、ユーザ端末に常駐することができる。代替形態では、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中でディスクリートのコンポーネントとして常駐することができる。さらに、いくつかの態様では、方法もしくはアルゴリズムの諸ステップおよび/またはアクションは、マシン可読媒体および/またはコンピュータ可読媒体上のコードおよび/または命令の1つまたは任意の組合せ、あるいは組として常駐することができ、それは、コンピュータプログラム製品に組み込むことができる。
【0078】
前述の開示は、例示の諸態様および/または諸実施形態を論じているが、添付の特許請求の範囲によって定義されるように、前述の諸態様および/または諸実施形態の範囲から逸脱することなく、様々な変更および修正を本明細書に加えることも可能であることに留意されたい。さらに、前述の諸態様および/または諸実施形態のエレメントが、単数形で述べられ、または特許請求されることもあり得るが、その単数形への限定が明示的に述べられない限り、複数形も企図される。さらに、任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部は、その他の形で述べられない限り、任意の他の態様および/または実施形態のすべてまたは一部と共に使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線装置でラジオ信号を処理する方法であって、
マルチメディアコンテンツおよび前記マルチメディアコンテンツに対応する補足情報を備える放送ラジオ伝送を受信することであり、前記補足情報が、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを備え、前記第1のデータグループがさらに、第1のタグ、および対応するテキストデータの第1の組を備えること、
前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組を検出すること、および
前記検出された第1のタグ、および前記検出されたテキストデータの第1の組に基づき、前記無線装置の所定の機能を可能にすること
を備える方法。
【請求項2】
前記放送ラジオ伝送を受信することがさらに、ラジオデータシステムフォーマット、またはラジオ放送データシステムフォーマットの前記補足情報を受信することを備え、前記第1のデータグループが、ラジオテキストメッセージグループ、トランスペアレントデータチャネルメッセージグループ、構内アプリケーションメッセージグループ、および自由形式メッセージグループのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のデータグループを備える前記補足情報を受信することがさらに、ラジオデータシステムフォーマット、またはラジオ放送データシステムフォーマットのメッセージを受信することを備え、メッセージが、グループ2Aメッセージ、グループ2Bメッセージ、グループ3Aメッセージ、グループ5Aメッセージ、グループ5Bメッセージ、グループ6Aメッセージ、グループ6Bメッセージ、グループ10Aメッセージ、グループ11Aメッセージ、グループ12Aメッセージ、およびグループ13Aメッセージのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記所定の機能を可能にすることがさらに、無線装置の使用データの収集またはレポートを制御することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
無線装置の使用データの収集またはレポートを制御することがさらに、前記無線装置のメモリに記憶するために、少なくとも1つのデータタイプに関係する少なくとも1つのパラメータを定義することを備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
無線装置の使用データの収集またはレポートを制御することがさらに、前記無線装置のメモリから取り出し、かつ所定のアドレスに送信するために、少なくとも1つのデータタイプまたは少なくとも1つのデータログに関係する少なくとも1つのパラメータを定義することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記放送ラジオ伝送を受信することがさらに、前記複数の所定のデータグループからの第2のデータグループを有する前記補足情報を受信することを備え、前記第2のデータグループがさらに、前記テキストデータの第1の組とは異なるテキストデータの第2の組を備え、また前記所定の機能を可能にすることがさらに、前記テキストデータの第2の組を、前記無線装置のメモリに記憶することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記放送ラジオ伝送を受信することがさらに、前記複数の所定のデータグループからの第2のデータグループを有する前記補足情報を受信することを備え、前記第2のデータグループが、前記テキストデータの第1の組とは異なるテキストデータの第2の組を備え、前記テキストデータの第2の組が、番組サービス名、番組識別コード、番組タイプコード、ラジオテキストメッセージ、およびクロック時間のうちの少なくとも1つを表しており、また前記所定の機能を可能にすることがさらに、前記番組サービス名、前記番組識別コード、前記番組タイプコード、前記ラジオテキストメッセージ、および前記クロック時間のうちの少なくとも1つを前記無線装置のメモリに記憶することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記所定の機能を可能にすることがさらに、前記無線装置上で実行される、または実行するアプリケーションの使用量の収集またはレポートを制御することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記放送ラジオ伝送を受信することがさらに、ラジオ局に対応する無線周波数でラジオ信号を受信することを備え、また前記所定の機能を可能にすることがさらに、ユーザ入力に応じて、選択されたアドレスに送信するための同調推奨メッセージを、メッセージングアプリケーションで自動的に構成することを備えており、前記同調推奨メッセージが、前記ラジオ局の前記無線周波数のインジケータを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記テキストデータの第1の組が、前記無線周波数の表現を備え、また自動的に構成することがさらに、前記テキストデータの第1の組からの前記無線周波数の前記表現を構文解析すること、および前記構文解析に基づいて前記無線周波数の前記インジケータを生成すること、および前記インジケータを前記同調推奨メッセージに追加することを備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記放送信号を受信することがさらに、前記マルチメディアコンテンツに対応するコンテンツ名の表現およびアーティスト名の表現の少なくとも一方をさらに備える前記第1のデータグループと、前記複数の所定のデータグループからの第2のデータグループとの少なくとも一方を備える補足情報を受信することを備えており、前記第2のデータグループが、前記テキストデータの第1の組とは異なるテキストデータの第2の組を備え、前記テキストデータの第2の組が、前記コンテンツ名の前記表現および前記アーティスト名の前記表現の少なくとも一方を備え、また自動的に構成することがさらに、前記第1のデータグループおよび前記第2のデータグループの少なくとも一方からの前記テキストデータの第1の組から、前記コンテンツ名の前記表現および前記アーティスト名の前記表現の少なくとも一方を構文解析すること、および前記コンテンツ名の前記表現および前記アーティスト名の前記表現の少なくとも一方を前記同調推奨メッセージに追加することを備える、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記放送ラジオ伝送を受信することがさらに、一連の1次コンテンツおよび2次コンテンツを有するマルチメディアコンテンツを受信することを備え、前記放送ラジオ伝送を受信することがさらに、前記第1のデータグループおよび前記第1のデータグループとは異なる第2のデータグループの少なくとも一方を備える前記補足情報を受信することを備えており、前記第1のデータグループおよび前記第2のデータグループの一方が、前記1次コンテンツまたは前記2次コンテンツに対応するコンテンツ識別子を備え、また前記所定の機能を可能にすることがさらに、前記2次コンテンツに対応する前記コンテンツ識別子を検出すること、または前記1次コンテンツに対応する前記コンテンツ識別子が存在しないことを検出することに基づいて、前記所定の機能を開始することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記所定の機能を開始することがさらに、前記無線装置の出力装置上の前記無線装置のメモリに記憶されたコンテンツをレンダリングすること、ウェブブラウジングアプリケーションを呼び出すこと、音声呼出アプリケーションを呼び出すこと、およびデータ呼出アプリケーションを呼び出すことのうちの少なくとも1つを備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記放送ラジオ伝送を受信することがさらに、一連の1次コンテンツおよび2次コンテンツを有する前記マルチメディアコンテンツを受信することを備え、前記放送ラジオ伝送を受信することがさらに、前記第1のデータグループおよび前記第1のデータグループとは異なる第2のデータグループの少なくとも一方を備える前記補足情報を受信することを備えており、前記第1のデータグループおよび前記第2のデータグループの一方が、前記1次コンテンツまたは前記2次コンテンツに対応する音楽/音声スイッチコードまたはグループタイプコードまたはバージョンフラグのうちの少なくとも1つを備え、また前記所定の機能を可能にすることがさらに、前記2次コンテンツに対応する音楽/音声スイッチコードまたはグループタイプコードまたはバージョンフラグのうちの前記少なくとも1つを検出すること、または前記1次コンテンツに対応する音楽/音声スイッチコードまたはグループタイプコードまたはバージョンフラグのうちの前記少なくとも1つが存在しないことを検出することに基づき、前記所定の機能を開始することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記無線装置の前記所定の機能を可能にすることがさらに、コンテンツダウンロードアプリケーションを呼び出すこと、データ呼出アプリケーションを呼び出すこと、音声呼出アプリケーションを呼び出すこと、ウェブブラウジングアプリケーションを呼び出すこと、照会への応答の少なくとも一部を自動的に構成すること、前記無線装置の出力装置上の前記無線装置のメモリに記憶されたコンテンツをレンダリングすること、および前記無線装置の機能を変更することのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記テキストデータの第1の組を、前記第1のフラグに対応する所定のフォーマットで、前記無線装置のディスプレイ上に表示することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
所定のコンテンツを、前記無線通信装置のディスプレイ上に表示することをさらに備え、前記所定のコンテンツが、前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
無線装置でラジオ信号を処理するように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、
マルチメディアコンテンツおよび前記マルチメディアコンテンツに対応する補足情報を備える放送ラジオ伝送を受信するための第1のモジュールであり、前記補足情報が、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを備え、前記第1のデータグループがさらに、第1のタグ、および対応するテキストデータの第1の組を備える、第1のモジュールと、
前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組を検出するための第2のモジュールと、
前記検出された第1のタグ、および前記検出されたテキストデータの第1の組に基づき、前記無線装置の所定の機能を可能にするための第3のモジュールと
を備える少なくとも1つのプロセッサ。
【請求項20】
コンピュータプログラム製品であって、
コンピュータに、マルチメディアコンテンツおよび前記マルチメディアコンテンツに対応する補足情報を備える放送ラジオ伝送を受信させるためのコードの第1の組であり、前記補足情報が、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを備え、前記第1のデータグループがさらに、第1のタグ、および対応するテキストデータの第1の組を備える、コードの第1の組と、
コンピュータに、前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組を検出させるためのコードの第2の組と、
コンピュータに、前記検出された第1のタグ、および前記検出されたテキストデータの第1の組に基づき、前記無線装置の所定の機能を可能にさせるためのコードの第3の組と
を備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項21】
マルチメディアコンテンツおよび前記マルチメディアコンテンツに対応する補足情報を備える放送ラジオ伝送を受信するための手段であり、前記補足情報が、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを備え、前記第1のデータグループがさらに、第1のタグ、および対応するテキストデータの第1の組を備える手段と、
前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組を検出するための手段と、
前記検出された第1のタグ、および前記検出されたテキストデータの第1の組に基づき、前記無線装置の所定の機能を可能にするための手段と
を備える装置。
【請求項22】
ラジオエンハンサモジュールを備えるメモリと、
前記メモリと通信し、かつ前記ラジオエンハンサモジュールを実行するように動作可能なプロセッサと、
前記プロセッサと通信し、マルチメディアコンテンツおよび前記マルチメディアコンテンツに対応する補足情報を備える放送ラジオ伝送を受信するように動作可能な受信装置であり、前記補足情報が、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを備え、前記第1のデータグループがさらに、第1のタグ、および対応するテキストデータの第1の組を備える、受信装置と、
前記受信装置と関連付けられ、前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組を検出するように動作可能な回路を備える受信装置モジュールとを備え、
前記プロセッサが、前記ラジオエンハンサモジュールを実行して前記受信装置モジュールをモニタし、前記ラジオエンハンサモジュールが、前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組に基づき、前記無線装置の所定の機能を可能にするように、前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組の検出に応じて動作可能である、無線装置。
【請求項23】
前記補足情報が、ラジオデータシステムフォーマットまたはラジオ放送データシステムフォーマットを備え、前記第1のデータグループが、ラジオテキストメッセージグループ、トランスペアレントデータチャネルメッセージグループ、構内アプリケーションメッセージグループ、および自由形式メッセージグループのうちの少なくとも1つを備える、請求項22に記載の無線装置。
【請求項24】
前記第1のデータグループがさらに、ラジオデータシステムフォーマット、またはラジオ放送データシステムフォーマットのメッセージを備え、メッセージが、グループ2Aメッセージ、グループ2Bメッセージ、グループ3Aメッセージ、グループ5Aメッセージ、グループ5Bメッセージ、グループ6Aメッセージ、グループ6Bメッセージ、グループ10Aメッセージ、グループ11Aメッセージ、グループ12Aメッセージ、およびグループ13Aメッセージのうちの少なくとも1つを備える、請求項22に記載の無線装置。
【請求項25】
前記ラジオエンハンサモジュールがさらに、無線装置の使用データの収集またはレポートを制御するように動作可能である、請求項22に記載の無線装置。
【請求項26】
前記テキストデータの第1の組がさらに、前記メモリに記憶するために、少なくとも1つのデータタイプに関係する少なくとも1つのパラメータを備える、請求項25に記載の無線装置。
【請求項27】
前記テキストデータの第1の組がさらに、前記無線装置の前記メモリから取り出すために、また所定のアドレスに送信するために、少なくとも1つのデータタイプまたは少なくとも1つのデータログに関係する少なくとも1つのパラメータを備える、請求項25に記載の無線装置。
【請求項28】
前記補足情報がさらに、前記複数の所定のデータグループからの第2のデータグループを備え、前記第2のデータグループがさらに、前記テキストデータの第1の組とは異なるテキストデータの第2の組を備え、また前記ラジオエンハンサモジュールがさらに、前記メモリに、前記テキストデータの第2の組を記憶することを開始するように動作可能である、請求項22に記載の無線装置。
【請求項29】
前記補足情報がさらに、前記複数の所定のデータグループからの第2のデータグループを備え、前記第2のデータグループが、前記テキストデータの第1の組とは異なるテキストデータの第2の組を備え、前記テキストデータの第2の組が、番組サービス名、番組識別コード、番組タイプコード、ラジオテキストメッセージ、およびクロック時間のうちの少なくとも1つを表しており、また前記ラジオエンハンサモジュールがさらに、前記番組サービス名、前記番組識別コード、前記番組タイプコード、前記ラジオテキストメッセージ、および前記クロック時間のうちの少なくとも1つを前記メモリに記憶することを開始するように動作可能である、請求項22に記載の無線装置。
【請求項30】
前記メモリがさらに、他の無線装置アプリケーションを備え、また前記ラジオエンハンサモジュールがさらに、前記無線装置による前記他のアプリケーションの使用量を収集またはレポートすることを開始するように動作可能である、請求項22に記載の無線装置。
【請求項31】
前記メモリがさらに、メッセージングアプリケーションを備え、前記放送ラジオ伝送がさらに、ラジオ局に対応する無線周波数でラジオ信号を備え、また前記ラジオエンハンサモジュールがさらに、ユーザ入力に応じて、選択されたアドレスに送信するための同調推奨メッセージを自動的に構成するために、前記メッセージングアプリケーションを開始するように動作可能であり、前記同調推奨メッセージが、前記ラジオ局の前記無線周波数のインジケータを備える、請求項22に記載の無線装置。
【請求項32】
前記テキストデータの第1の組が前記無線周波数の表現を備え、また前記ラジオエンハンサモジュールがさらに、前記テキストデータの第1の組からの前記無線周波数の前記表現の構文解析を開始し、前記無線周波数の前記インジケータを生成し、かつ前記インジケータを前記同調推奨メッセージに追加するように動作可能である、請求項31に記載の無線装置。
【請求項33】
前記補足情報がさらに、前記マルチメディアコンテンツに対応するコンテンツ名の表現およびアーティスト名の表現の少なくとも一方を有する前記第1のデータグループと、前記複数の所定のデータグループからの第2のデータグループとの少なくとも一方を備えており、前記第2のデータグループが、前記テキストデータの第1の組とは異なるテキストデータの第2の組を備え、前記テキストデータの第2の組が、前記コンテンツ名の前記表現および前記アーティスト名の前記表現の少なくとも一方を備え、前記ラジオエンハンサモジュールがさらに、前記第1のデータグループおよび前記第2のデータグループの少なくとも一方からの前記テキストデータの第1の組からの前記コンテンツ名の前記表現および前記アーティスト名の前記表現の少なくとも一方を構文解析すること、および前記コンテンツ名の前記表現および前記アーティスト名の前記表現の少なくとも一方を前記同調推奨メッセージに追加することを開始するように動作可能である、請求項31に記載の無線装置。
【請求項34】
前記マルチメディアコンテンツがさらに、一連の1次コンテンツおよび2次コンテンツを備え、前記補足情報がさらに、前記第1のデータグループおよび前記第1のデータグループとは異なる第2のデータグループの少なくとも一方を備えており、前記第1のデータグループおよび前記第2のデータグループの一方が、前記1次コンテンツまたは前記2次コンテンツに対応するコンテンツ識別子を備え、また前記ラジオエンハンサモジュールがさらに、前記2次コンテンツに対応する前記コンテンツ識別子を検出すること、または前記1次コンテンツに対応する前記コンテンツ識別子が存在しないことを検出することに基づいて、前記所定の機能を開始するように動作可能である、請求項22に記載の無線装置。
【請求項35】
出力装置をさらに備えており、前記メモリがさらに、所定のコンテンツ、ウェブブラウジングアプリケーション、音声呼出アプリケーション、およびデータ呼出アプリケーションを備え、前記ラジオエンハンサモジュールがさらに、前記出力装置上で前記所定のコンテンツをレンダリングすること、前記ウェブブラウジングアプリケーションを呼び出すこと、前記音声呼出アプリケーションを呼び出すこと、および前記データ呼出アプリケーションを呼び出すことのうちの少なくとも1つを開始するように動作可能である、請求項34に記載の無線装置。
【請求項36】
前記マルチメディアコンテンツを受信することがさらに、一連の1次コンテンツおよび2次コンテンツを備え、前記補足情報がさらに、前記第1のデータグループおよび前記第1のデータグループとは異なる第2のデータグループの少なくとも一方を備えており、前記第1のデータグループおよび前記第2のデータグループの一方が、前記1次コンテンツまたは前記2次コンテンツに対応する音楽/音声スイッチコードまたはグループタイプコードまたはバージョンフラグのうちの少なくとも1つを備え、また前記ラジオエンハンサモジュールがさらに、前記2次コンテンツに対応する音楽/音声スイッチコードまたはグループタイプコードまたはバージョンフラグのうちの前記少なくとも1つを検出すること、または前記1次コンテンツに対応する音楽/音声スイッチコードまたはグループタイプコードまたはバージョンフラグのうちの前記少なくとも1つが存在しないことを検出することに基づいて、前記所定の機能を開始するように動作可能である、請求項22に記載の無線装置。
【請求項37】
出力装置をさらに備えており、前記メモリがさらに、コンテンツダウンロードアプリケーション、データ呼出アプリケーション、音声呼出アプリケーション、ウェブブラウジングアプリケーション、所定のコンテンツ、ウェブブラウジングアプリケーション、音声呼出アプリケーション、およびデータ呼出アプリケーションを備え、前記ラジオエンハンサモジュールがさらに、前記コンテンツダウンロードアプリケーションを呼び出すこと、前記データ呼出アプリケーションを呼び出すこと、前記音声呼出アプリケーションを呼び出すこと、前記ウェブブラウジングアプリケーションを呼び出すこと、照会への応答の少なくとも一部を自動的に構成すること、前記出力装置上で前記所定のコンテンツをレンダリングすること、および前記無線装置の機能を変更することのうちの少なくとも1つを開始するように動作可能である、請求項22に記載の無線装置。
【請求項38】
ディスプレイをさらに備えており、前記ラジオエンハンサモジュールがさらに、前記第1のフラグに対応する所定のフォーマットを備え、前記ラジオエンハンサモジュールがさらに、前記テキストデータの第1の組を、前記ディスプレイ上に前記所定のフォーマットで表示することを開始するように動作可能である、請求項22に記載の無線装置。
【請求項39】
ディスプレイをさらに備えており、前記ラジオエンハンサモジュールがさらに、前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組に対応する所定のフォーマットを備え、前記ラジオエンハンサモジュールがさらに、前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組に基づき、所定のコンテンツを前記ディスプレイ上に表示することを開始するように動作可能である、請求項22に記載の無線装置。
【請求項40】
放送のためにラジオ信号を生成する方法であって、
マルチメディアコンテンツを取得すること、
前記マルチメディアコンテンツに対応する補足情報を取得することであり、前記補足情報が、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを備え、前記第1のデータグループがさらに、第1のタグ、および対応するテキストデータの第1の組を備えること、および
前記マルチメディアコンテンツおよび前記マルチメディアコンテンツに対応する前記補足情報を備える放送ラジオ伝送を生成することであり、前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組が、無線装置により、前記放送ラジオ伝送を受信し、かつ前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組を検出したことに応じて、前記無線装置の所定の機能を可能にするように動作可能であること
を備える方法。
【請求項41】
前記補足情報を取得することがさらに、ラジオデータシステムフォーマット、またはラジオ放送データシステムフォーマットの前記補足情報を取得することを備え、前記第1のデータグループが、ラジオテキストメッセージグループ、トランスペアレントデータチャネルメッセージグループ、構内アプリケーションメッセージグループ、および自由形式メッセージグループのうちの少なくとも1つを備える、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記第1のデータグループを備える前記補足情報を取得することがさらに、ラジオデータシステムフォーマット、またはラジオ放送データシステムフォーマットのメッセージを取得することを備え、メッセージが、グループ2Aメッセージ、グループ2Bメッセージ、グループ3Aメッセージ、グループ5Aメッセージ、グループ5Bメッセージ、グループ6Aメッセージ、グループ6Bメッセージ、グループ10Aメッセージ、グループ11Aメッセージ、グループ12Aメッセージ、グループ13Aメッセージのうちの少なくとも1つを備える、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
前記放送ラジオ伝送を生成することがさらに、無線装置の使用データの収集またはレポートを制御することを備える、請求項40に記載の方法。
【請求項44】
前記放送ラジオ伝送を生成することがさらに、前記複数の所定のデータグループからの第2のデータグループを有する前記補足情報を取得することを備え、前記第2のデータグループがさらに、前記テキストデータの第1の組とは異なるテキストデータの第2の組を備え、また前記放送ラジオ伝送を生成することがさらに、前記テキストデータの第2の組を前記無線装置のメモリに記憶することができるように動作可能である、請求項40に記載の方法。
【請求項45】
前記放送ラジオ伝送を生成することがさらに、ラジオ局に対応する無線周波数でラジオ信号を生成することを備え、また前記放送ラジオ伝送を生成することがさらに、前記無線装置により受信されたユーザ入力に応じて、選択されたアドレスに送信するための同調推奨メッセージを、前記無線装置上に常駐するメッセージングアプリケーションで自動的に構成することを可能にするように動作可能であり、前記同調推奨メッセージが、前記ラジオ局の前記無線周波数のインジケータを備える、請求項40に記載の方法。
【請求項46】
前記放送ラジオ伝送を生成することがさらに、一連の1次コンテンツおよび2次コンテンツで前記マルチメディアコンテンツを生成することを備え、前記補足情報を取得することがさらに、前記第1のデータグループおよび前記第1のデータグループとは異なる第2のデータグループの少なくとも一方を取得することを備え、前記第1のデータグループおよび前記第2のデータグループの一方が、前記1次コンテンツまたは前記2次コンテンツに対応するコンテンツ識別子を備え、また前記放送ラジオ伝送を生成することがさらに、前記無線装置が前記2次コンテンツに対応する前記コンテンツ識別子を検出すること、または前記1次コンテンツに対応する前記コンテンツ識別子が存在しないことを検出することに基づいて、前記所定の機能を開始するように動作可能である、請求項40に記載の方法。
【請求項47】
前記放送ラジオ伝送を生成することがさらに、前記無線装置で、コンテンツダウンロードアプリケーションを呼び出すこと、データ呼出アプリケーションを呼び出すこと、音声呼出アプリケーションを呼び出すこと、ウェブブラウジングアプリケーションを呼び出すこと、照会への応答の少なくとも一部を自動的に構成すること、前記無線装置の出力装置上の前記無線装置のメモリに記憶されたコンテンツをレンダリングすること、および前記無線装置の機能を変更することのうちの少なくとも1つを可能にするように動作可能である、請求項40に記載の方法。
【請求項48】
無線装置でラジオ信号を処理するように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、
マルチメディアコンテンツを取得するための第1のモジュールと、
前記マルチメディアコンテンツに対応する補足情報を取得するための第2のモジュールであり、前記補足情報が、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを備えており、前記第1のデータグループがさらに、第1のタグ、および対応するテキストデータの第1の組を備える、第2のモジュールと、
前記マルチメディアコンテンツおよび前記マルチメディアコンテンツに対応する前記補足情報を備える放送ラジオ伝送を生成するための第3のモジュールであり、前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組が、無線装置により前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組を検出したことに応じて、前記無線装置の所定の機能を可能にするように動作可能である、第3のモジュールと
を備える少なくとも1つのプロセッサ。
【請求項49】
コンピュータプログラム製品であって、
コンピュータに、マルチメディアコンテンツを取得させるためのコードの第1の組と、
コンピュータに、前記マルチメディアコンテンツに対応する補足情報を取得させるためのコードの第2の組であり、前記補足情報が、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを備えており、前記第1のデータグループがさらに、第1のタグ、および対応するテキストデータの第1の組を備える、コードの第2の組と、
コンピュータに、前記マルチメディアコンテンツおよび前記マルチメディアコンテンツに対応する前記補足情報を備える放送ラジオ伝送を生成させるためのコードの第3の組であり、前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組が、無線装置により、前記放送ラジオ伝送を受信し、かつ前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組を検出したことに応じて、前記無線装置の所定の機能を可能にするように動作可能である、コードの第3の組と
を備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項50】
マルチメディアコンテンツを取得するための手段と、
前記マルチメディアコンテンツに対応する補足情報を取得するための手段であり、前記補足情報が、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを備えており、前記第1のデータグループがさらに、第1のタグ、および対応するテキストデータの第1の組を備える手段と、
前記マルチメディアコンテンツおよび前記マルチメディアコンテンツに対応する前記補足情報を備える放送ラジオ伝送を生成するための手段であり、前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組が、無線装置により、前記放送ラジオ伝送を受信し、かつ前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組を検出したことに応じて、前記無線装置の所定の機能を可能にするように動作可能である手段と
を備える装置。
【請求項51】
マルチメディアコンテンツおよび前記マルチメディアコンテンツに対応する補足情報を備えるメモリであり、前記補足情報が、異なるデータをそれぞれが備える複数の所定のデータグループからの第1のデータグループを備えており、前記第1のデータグループがさらに、第1のタグ、および対応するテキストデータの第1の組を備える、メモリと、
前記メモリと通信するプロセッサと、
前記プロセッサと通信し、前記マルチメディアコンテンツおよび前記補足情報を備える放送ラジオ伝送を生成するように動作可能な放送ジェネレータであり、前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組が、無線装置により、前記放送ラジオ伝送を受信し、かつ前記第1のタグ、および前記テキストデータの第1の組を検出したことに応じて、前記無線装置の所定の機能を可能にするように動作可能である放送ジェネレータと
を備えるラジオ放送装置。
【請求項52】
前記補足情報がさらに、ラジオデータシステムフォーマット、またはラジオ放送データシステムフォーマットの情報を備え、前記第1のデータグループが、ラジオテキストメッセージグループ、トランスペアレントデータチャネルメッセージグループ、構内アプリケーションメッセージグループ、および自由形式メッセージグループのうちの少なくとも1つを備える、請求項51に記載のラジオ放送装置。
【請求項53】
前記第1のデータグループがさらに、ラジオデータシステムフォーマット、またはラジオ放送データシステムフォーマットのメッセージを備え、メッセージが、グループ2Aメッセージ、グループ2Bメッセージ、グループ3Aメッセージ、グループ5Aメッセージ、グループ5Bメッセージ、グループ6Aメッセージ、グループ6Bメッセージ、グループ10Aメッセージ、グループ11Aメッセージ、グループ12Aメッセージ、グループ13Aメッセージのうちの少なくとも1つを備える、請求項51に記載のラジオ放送装置。
【請求項54】
前記放送ジェネレータがさらに、前記放送ラジオ伝送の生成を介して、前記無線装置における無線装置の使用データの収集またはレポートを制御することを可能にするように動作可能である、請求項51に記載のラジオ放送装置。
【請求項55】
前記補足情報がさらに、前記複数の所定のデータグループからの第2のデータグループを備え、前記第2のデータグループがさらに、前記テキストデータの第1の組とは異なるテキストデータの第2の組を備え、また前記放送ジェネレータがさらに、前記放送ラジオ伝送の生成を介して、前記テキストデータの第2の組を前記無線装置のメモリに記憶することを可能にするように動作可能である、請求項51に記載のラジオ放送装置。
【請求項56】
放送ラジオ伝送が、ラジオ局に対応する無線周波数でラジオ信号を備え、また前記放送ジェネレータがさらに、前記放送ラジオ伝送の生成を介して、前記無線装置により受信されたユーザ入力に応じて、選択されたアドレスに送信するための同調推奨メッセージを、前記無線装置が前記無線装置上に常駐するメッセージングアプリケーションで自動的に構成することを可能にするように動作可能であり、前記同調推奨メッセージが、前記ラジオ局の前記無線周波数のインジケータを備える、請求項51に記載のラジオ放送装置。
【請求項57】
前記マルチメディアコンテンツがさらに、一連の1次コンテンツおよび2次コンテンツを備えており、前記補足情報がさらに、前記第1のデータグループおよび前記第1のデータグループとは異なる第2のデータグループの少なくとも一方を備え、前記第1のデータグループおよび前記第2のデータグループの一方が、前記1次コンテンツまたは前記2次コンテンツに対応するコンテンツ識別子を備え、また前記放送ジェネレータがさらに、前記放送ラジオ伝送の生成を介して、前記無線装置が、前記2次コンテンツに対応する前記コンテンツ識別子を検出すること、または前記1次コンテンツに対応する前記コンテンツ識別子が存在しないことを検出することに基づいて、前記所定の機能を開始するように動作可能である、請求項51に記載のラジオ放送装置。
【請求項58】
前記放送ジェネレータがさらに、前記放送ラジオ伝送の生成を介して、コンテンツダウンロードアプリケーションを呼び出すこと、データ呼出アプリケーションを呼び出すこと、音声呼出アプリケーションを呼び出すこと、ウェブブラウジングアプリケーションを呼び出すこと、照会への応答の少なくとも一部を自動的に構成すること、前記無線装置の出力装置上の前記無線装置のメモリに記憶されたコンテンツをレンダリングすること、および前記無線装置の機能を変更することのうちの少なくとも1つを前記無線装置で可能にするように動作可能である、請求項51に記載のラジオ放送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−42510(P2013−42510A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−202257(P2012−202257)
【出願日】平成24年9月14日(2012.9.14)
【分割の表示】特願2009−506802(P2009−506802)の分割
【原出願日】平成19年4月20日(2007.4.20)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】