説明

放送受信装置および番組選択方法

【課題】録画に関わる番組を視聴者がザッピング中に選局してしまっても、録画に関わる番組を途中から視聴させないようにする。
【解決手段】放送受信装置110は、複数のチャンネルの放送を同時に受信可能な放送受信部と、放送受信部によって受信された複数のチャンネルのうちの1つのチャンネルの放送に含まれる番組を番組録画部142に録画させる録画制御部158と、番組録画部に録画させた番組に対応する放送のチャンネルである録画チャンネルを記憶するチャンネル記憶部160と、視聴者によって設定されたチャンネルである設定チャンネルと、録画チャンネルとが一致しているか否か判定し、一致していない場合、設定チャンネルの番組を表示装置114に表示させ、一致した場合、設定チャンネル以外のチャンネルの放送を放送受信部に受信させ、受信させたチャンネルの放送に含まれる番組を表示装置に表示させる表示制御部164とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ザッピング選局の際に、選局された番組を視聴者が所望する表示態様で表示する放送受信装置および番組選択方法に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン放送を受信する際、視聴者は、放送されている複数の番組から1の番組を選択して視聴する。近年、視聴者は、番組情報に基づいて生成された番組表(EPG:Electronic Program Guide)を参照し、番組情報を確認しつつ、番組情報が示される領域自体を指定することで所望の番組を直接選択することができるようになった。このとき、既に録画が完了している番組について、番組表の時間軸方向に指標を重畳し、番組表を視認するだけで、どの番組が録画されているかを容易に把握できる技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
ただし、あらかじめ、これといって視聴目的とする番組がない場合に、視聴者が、番組表を表示させ、そこから所望する番組を選局するとなると、その一連の処理は時間を要し、操作が煩雑になる。したがって、このように、あらかじめ視聴目的とする番組がない場合、視聴者は、リモコンのチャンネルのアップ・ダウン選局や、チャンネルキーのダイレクト選局を行うことで、視聴可能な番組を放送しているチャンネルを短時間で切り換えて視認し、所望する番組を迅速に見つけ出す、所謂、ザッピングを行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−259265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、放送受信装置において、放送信号を受信するチューナーを複数設け、所定の番組を表示装置に表示することなしに録画すると共に、その番組とは異なる番組を表示装置に表示して、録画と並行して他の番組をリアルタイムに視聴することができるようになった。したがって、所望の番組を放送受信装置内で録画しつつ、それとは別に、リアルタイムで視聴する番組をザッピングによって選択することができる。
【0006】
しかし、選択可能な番組の中には、そのとき録画している番組も含まれているので、視聴者が適当にザッピングを行っていると、意図せず、録画している番組のチャンネルを選局してしまい、番組の途中における、例えば、スポーツの結果やドラマの決定的なシーン等を不意に見てしまうこともある。そうすると、視聴者は、折角録画している番組の結末が解ってしまい、その番組を見たときの感動や意外性が半減してしまう。
【0007】
また、近年では、人名やカテゴリーといったキーワードを放送受信装置に登録するだけで、そのキーワードに関する番組を自動的に録画する機能を有しているものがある。このような放送受信装置の下では、視聴者が意識しなくても所望する番組が次々に録画されることとなる。しかし、視聴者は、録画されているのを知らずに、上記同様、ザッピングによって、その録画されている番組を不意に見てしまったり、番組の途中から、つい見入ってしまい、後にその番組が、番組開始時から録画されていたことを知って後悔することもあった。
【0008】
そこで本発明は、このような課題に鑑み、録画に関わる番組を視聴者がザッピング中に選局してしまっても、その録画に関わる番組を途中から視聴させないようにする、放送受信装置および番組選択方法を提供することを目的としている。
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は下記の放送受信装置および番組選択方法を提供するものである。
(1)複数のチャンネルの放送を同時に受信可能な放送受信部と、前記放送受信部によって受信された複数のチャンネルのうちの1つのチャンネルの放送に含まれる番組を番組録画部に録画させる録画制御部と、前記番組録画部に録画させた番組に対応する放送のチャンネルである録画チャンネルを記憶するチャンネル記憶部と、視聴者によって設定されたチャンネルである設定チャンネルと、前記録画チャンネルとが一致しているか否か判定し、一致していない場合、前記設定チャンネルの番組を表示装置に表示させ、一致した場合、前記設定チャンネル以外のチャンネルの放送を前記放送受信部に受信させ、受信させたチャンネルの放送に含まれる番組を前記表示装置に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする放送受信装置。
(2)前記表示制御部は、前記設定チャンネルがアップ・ダウン選局による設定チャンネルの場合、この設定チャンネルと前記録画チャンネルとが一致したら、前記設定チャンネルをスキップした次のチャンネルの放送を前記放送受信部に受信させ、受信させたチャンネルの放送に含まれる番組を前記表示装置に表示させることを特徴とする上記(1)に記載の放送受信装置。
(3)前記表示制御部は、前記設定チャンネルがダイレクト選局による設定チャンネルの場合、この設定チャンネルと前記録画チャンネルとが一致したら、前記設定チャンネルの前に設定されていたチャンネルの放送を前記放送受信部に受信させ、受信させたチャンネルの放送に含まれる番組を前記表示装置に表示させることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の放送受信装置。
(4)複数のチャンネルの放送を同時に受信可能な放送受信部と、前記放送受信部によって受信された複数のチャンネルのうちの1つのチャンネルの放送に含まれる番組を番組録画部に録画させる録画制御部と、前記番組録画部に録画させた番組に対応する放送のチャンネルである録画チャンネルを記憶するチャンネル記憶部と、視聴者によって設定されたチャンネルである設定チャンネルと、前記録画チャンネルとが一致しているか否か判定し、一致していない場合、前記設定チャンネルの番組を表示装置に表示させ、一致した場合、前記番組録画部に録画中の番組を再生させる表示制御部と、を備えることを特徴とする放送受信装置。
(5)前記表示制御部は、前記番組録画部に録画中の番組の再生を停止したレジュームポイントを記憶しておき、前記設定チャンネルと、前記録画チャンネルとが一致した場合、記憶した前記レジュームポイントから番組を再生することを特徴とする上記(4)に記載の放送受信装置。
(6)複数のチャンネルの放送を同時に受信可能な放送受信部と、番組を録画する番組録画部と、表示装置とを用いて番組を選択する番組選択方法であって、前記放送受信部によって受信された複数のチャンネルのうちの1つのチャンネルの放送に含まれる番組を前記番組録画部に録画させ、前記番組録画部に録画させた番組に対応する放送のチャンネルである録画チャンネルを記憶し、視聴者によって設定されたチャンネルである設定チャンネルと、前記録画チャンネルとが一致しているか否か判定し、一致していない場合、前記設定チャンネルの番組を前記表示装置に表示させ、一致した場合、前記設定チャンネル以外のチャンネルの放送を前記放送受信部に受信させ、受信させたチャンネルの放送に含まれる番組を前記表示装置に表示させることを特徴とする番組選択方法。
(7)複数のチャンネルの放送を同時に受信可能な放送受信部と、番組を録画する番組録画部と、表示装置とを用いて番組を選択する番組選択方法であって、前記放送受信部によって受信された複数のチャンネルのうちの1つのチャンネルの放送に含まれる番組を前記番組録画部に録画させ、前記番組録画部に録画させた番組に対応する放送のチャンネルである録画チャンネルを記憶し、視聴者によって設定されたチャンネルである設定チャンネルと、前記録画チャンネルとが一致しているか否か判定し、一致していない場合、前記設定チャンネルの番組を前記表示装置に表示させ、一致した場合、前記番組録画部に録画中の番組を再生させることを特徴とする番組選択方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、録画に関わる番組を視聴者がザッピング中に選局してしまっても、その録画に関わる番組を途中から視聴させないようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】番組表示システムの概略的な接続関係を示した説明図である。
【図2】放送受信装置の概略的な構成を示した機能ブロック図である。
【図3】チャンネルのスキップを説明するための説明図である。
【図4】チャンネルに関する非表示処理を説明するための説明図である。
【図5】第1の実施形態における番組選択方法の処理の流れを説明したフローチャートである。
【図6】第2の実施形態における番組選択方法の処理の流れを説明したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0013】
本実施形態において、番組は、放送局等から提供される放送プログラムの編成単位の総称であり、その番組の具体的なコンテンツをデジタル番組ストリーム(または単に番組ストリーム)と称する。したがって、以下では、特にコンテンツそのものを指す場合にデジタル番組ストリームの文言を用い、その総称を示す場合に番組の文言を用いることとする。
【0014】
(番組表示システム100)
図1は、番組表示システム100の概略的な接続関係を示した説明図である。番組表示システム100は、放送受信装置110と、リモコン112と、表示装置114と、アンテナ116とを含んで構成される。
【0015】
放送受信装置110は、放送局120やサーバ装置122から、アンテナ116や通信網126を通じて、地上波デジタル放送、BS・CSデジタル放送、ケーブルテレビ放送、IP放送、ビデオオンデマンド等、様々な番組放送のデジタル放送信号(放送信号)を受信し、そのデジタル放送信号から選択決定された任意の番組の映像を表示装置114に表示させる。また、放送受信装置110は、受信した番組のデジタル番組ストリームを録画(記憶)することもできる。
【0016】
リモコン112は、放送受信装置110を遠隔操作する装置であり、視聴者の操作入力を受けて、番組の選択決定、選択決定された番組の音量調節等、様々な処理を操作する。本実施形態において、リモコン112は、特に、チャンネルのアップ・ダウン選局や、チャンネルキーのダイレクト選局を実行することができる。
【0017】
表示装置114は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、シネマスクリーン、プロジェクタ(投影機)等で構成され、放送受信装置110で受信されたデジタル放送信号に基づく番組(映像)を表示する。アンテナ116は、地上波デジタル放送、BS・CSデジタル放送のデジタル放送信号を受信する。
【0018】
番組表示システム100に係るテレビジョン放送は、地上波アナログ放送から地上波デジタル放送へ移行し、放送サービス形態の拡大も手伝って、視聴者が視聴可能なチャンネルや放送番組が増加しつつある。したがって、視聴者は、所望する番組を見つけ出すため、また、番組情報だけでは見落としてしまうかもしれない興味ある番組の見逃しを回避するために、そのような多数のチャンネルを、ザッピングを通じて隈無く視認することがある。このとき、放送受信装置110において任意の番組が録画されている場合、意図せず、録画されている番組を、途中段階で視認してしまうおそれがある。そこで、本実施形態の放送受信装置110では、録画に関わる番組を視聴者がザッピング中に選局してしまっても、その録画に関わる番組の途中段階の番組内容の表示を行わないことで、その番組を途中から視聴させないようにする。以下、放送受信装置110を構成する各機能部について説明し、その後、放送受信装置110を用いた番組選択方法を詳述する。
【0019】
(第1の実施形態:放送受信装置110)
図2は、放送受信装置110の概略的な構成を示した機能ブロック図である。放送受信装置110は、操作部130と、リモコンI/F132と、NIM(Network Interface Module)部134(134a、134b)と、ネットワーク通信部136と、BB−NIM部138(138a、138b)と、TSデコーダ140(140a、140b)と、番組録画部142と、ソース切換部144と、ビデオデコーダ146と、オーディオデコーダ148と、OSD重畳部150と、中央制御部152とを含んで構成される。ここで、NIM部134と、BB−NIM部138と、TSデコーダ140とは放送受信部として機能する。本実施形態において放送受信部は複数設けられ、視聴者に指定された複数のチャンネルのデジタル放送信号やIP放送信号(IPストリーミング)を同時に復調することができる。図2では、データの流れを実線の矢印で表し、制御信号の流れを破線の矢印で表している。
【0020】
操作部130は、操作キー、十字キー、ジョイスティック、ジョグダイヤル、タッチパネル等のスイッチから構成され、視聴者の操作入力を受け付ける。リモコンI/F132は、リモコン112との赤外線通信を通じて視聴者入力に対応したコマンドを取得し中央制御部152に送信する。中央制御部152は、かかるコマンドを読み取り、そのコマンドに対応した処理を遂行する。
【0021】
NIM部134は、図2中134aおよび134bで示されるように複数設けられ、アンテナ116を通じて取得されたデジタル放送信号のうち、リモコン112や操作部130を通じて視聴者に指定されたチャンネルに対応するデジタル放送信号を復調し、その復調した復調信号がMPEG形式で圧縮された信号であれば、復調信号に含まれる1つ以上のMPEG−TS(Moving Picture Experts Group- Transport Stream)を抽出する。
【0022】
ネットワーク通信部136は、通信網126に接続され、サーバ装置122から、デジタル放送信号に相当するIPストリーミングをパケット単位で取得する。BB−NIM(Broad Band-NIM)部138は、図2中138aおよび138bで示されるようにNIM部134同様、複数設けられ、リモコン112や操作部130を通じて視聴者に指定された任意のチャンネルに関するIPストリーミング(デジタル番組ストリーム)を通信網126から取得、復調して、復調信号に含まれる1つ以上のMPEG−TSを抽出する。ただし、IPストリーミングはアンテナ116を通じて取得されるデジタル放送と異なりMPEG−TSが不連続に送信されるため、MPEGデータに挿入されているタイムスタンプ等に基づいてデータ速度を調整する。
【0023】
TSデコーダ140は、図2中140aおよび140bで示されるように複数設けられ、NIM部134またはBB−NIM部138で抽出された1つ以上のMPEG−TSから、選択決定されたチャンネルのMPEG−TSのみを抽出すると共に、その抽出したMPEG−TSを、MPEGビデオストリーム、MPEGオーディオストリーム、およびPSI(Program Specification Information)/SI(Service Information)等の付加データに分離する。上述したように放送受信部は複数設けられるのでTSデコーダ140も複数設けられる。ここで、少なくとも1のTSデコーダ140bは、録画を目的として、MPEGビデオストリームおよびMPEGオーディオストリームを番組録画部142に出力し、他の1のTSデコーダ140aは、MPEGビデオストリームおよびMPEGオーディオストリームを、ソース切換部144に出力する。
【0024】
番組録画部142は、HDD等のストレージで構成され、TSデコーダ140から出力されたデジタル番組ストリーム(MPEGビデオストリームおよびMPEGオーディオストリーム)を録画(記憶)する。また、番組録画部142は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)やBD(Blu-ray Disc)といった光ディスク媒体や、ポータブルメモリカード等、着脱可能な記憶媒体にデジタル番組ストリームを記憶させる装置として構成されてもよい。当該デジタル番組ストリームの録画は、表示装置114への表示を伴うことなく実行することができる。また、デジタル番組ストリームを録画している間、その番組のチャンネルを中央制御部152に通知する。
【0025】
ソース切換部144は、TSデコーダ140aおよび番組録画部142に接続され中央制御部152の制御指令に応じて、いずれか一方から出力されるMPEGビデオストリームおよびMPEGオーディオストリームをそれぞれビデオデコーダ146およびオーディオデコーダ148に出力する。
【0026】
ビデオデコーダ146は、MPEGビデオストリームを映像信号にデコードしてOSD重畳部150に出力する。オーディオデコーダ148は、MPEGオーディオストリームを音声信号にデコードして、表示装置114に出力する。OSD重畳部150は、ビデオデコーダ146から入力したMPEGビデオストリームに中央制御部152から入力されたOSD(On Screen Display)を重畳し、表示装置114に出力する。
【0027】
中央制御部152は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路により、放送受信装置110全体を管理および制御する。また、本実施形態において中央制御部152は、録画制御部158、チャンネル記憶部160、情報取得部162、表示制御部164としても機能する。
【0028】
録画制御部158は、リモコン112や操作部130を通じ、視聴者に指定された日時、キーワード、番組表等に基づいて放送受信部で受信された複数のチャンネルのうちの1つのチャンネル(以下、単に「録画チャンネル」という。)の放送に含まれる番組にかかるデジタル番組ストリームを番組録画部142に録画させる。チャンネル記憶部160は、番組録画部142に録画させた番組に対応する放送のチャンネルである録画チャンネルを記憶する。情報取得部162は、リモコン112や操作部130を通じた視聴者の操作入力に基づき、視聴者によって設定された任意のチャンネル(以下、単に「設定チャンネル」という。)を取得し、NIM部134やBB−NIM部138に、その設定チャンネルに対応するデジタル放送信号を復調させる。ただし、視聴者がチャンネルキーのダイレクト選局を行った場合、直接、設定チャンネルを取得できるが、設定チャンネルのアップ・ダウン選局を行った場合、その操作コマンドに応じ、直近の設定チャンネルに対してインクリメントまたはデクリメントしたチャンネルを設定チャンネルとして導出することとなる。
【0029】
表示制御部164は、情報取得部162が取得した設定チャンネルに対応する番組を表示装置114に表示させる。ただし、本実施形態による録画中番組非表示設定(録画中の番組が選択された場合、その表示を行わない設定)がなされており、かつ、視聴者が番組視聴を試みているとき、番組録画部142がデジタル番組ストリームを録画している最中であれば、表示制御部164は、その録画している録画チャンネルに応じて表示装置114に表示する番組を選択する。
【0030】
具体的に、表示制御部164は、情報取得部162が取得した設定チャンネルと、番組録画部142に録画中の番組に対応する録画チャンネルとを比較し、一致していない場合、情報取得部162が取得した設定チャンネルに対応する番組を表示装置114に表示させ、一致した場合、一致したチャンネル以外の設定チャンネルの放送を放送受信部に受信させ、受信させた設定チャンネルの放送に含まれる番組を表示装置114に表示させる。すなわち、チャンネルが一致した場合、表示制御部164は、情報取得部162が取得した設定チャンネル以外の任意の設定チャンネルに基づくデジタル放送信号をNIM部134やBB−NIM部138に復調させる。
【0031】
上記一致したチャンネル以外の任意の設定チャンネルは、視聴者によるリモコン112または操作部130の操作に応じて、以下に示す(1)スキップ先の設定チャンネル、または、(2)元の設定チャンネルのように決定される。
【0032】
((1)スキップ先の設定チャンネル)
上述したように、情報取得部162がリモコン112(リモコンI/F132)や操作部130から、設定チャンネルのアップ・ダウン選局にかかる操作コマンドを取得した場合、情報取得部162は、元(直近)の設定チャンネルに対してインクリメントまたはデクリメントした設定チャンネルを導出する。ここで、録画中番組非表示設定がなされており、かつ、番組録画部142がデジタル番組ストリームを録画している間に、視聴者が番組視聴を試みて設定チャンネルのアップ・ダウン選局を行い、チャンネルが一致した場合、表示制御部164は、当該設定チャンネルをスキップした次のチャンネルを設定チャンネルとし、その設定チャンネルの放送を放送受信部に受信させ、受信させた設定チャンネルの放送に含まれる番組(スキップ先の設定チャンネルに対応する番組)を表示装置114に表示させる。ここで、図3を用いて以下に具体例を示す。
【0033】
仮に、チャンネルを1〜12の整数で表せるとし、操作部130から、設定チャンネルのアップ選択にかかる操作コマンドを取得したとき、設定チャンネルが「1」であるとする。このとき、情報取得部162は、通常、元の設定チャンネル「1」に対してインクリメントした設定チャンネル「2」を導出する(図3中A)。ここで、録画中番組非表示設定がなされており、かつ、そのアップ選択が、番組録画部142がデジタル番組ストリームを録画している間になされたものであれば、表示制御部164は、インクリメントした設定チャンネル「2」と、番組録画部142が録画しているデジタル番組ストリームに対応する録画チャンネル「2」とを比較し(図3中B)、チャンネルが一致すると、そのチャンネル「2」をスキップして、設定チャンネルを「3」に設定する(図3中C)。こうして表示装置114には、設定チャンネル「2」に対応する番組が表示されないこととなる。
【0034】
かかる構成により、録画に関わる番組を、視聴者がアップ・ダウン選局によって選択してしまっても、その録画チャネルに対応する設定チャンネルをスキップして、録画に関わる番組を途中から視聴させないようにすることが可能となる。
【0035】
また、表示制御部164は、スキップ完了後、「録画中のチャンネルをスキップしました。」等のOSDを、OSD重畳部150を通じてMPEGビデオストリームに重畳し、事後的に録画チャンネルに対応する設定チャンネルをスキップしたことを視聴者に報知するとしてもよい。こうして、視聴者は、録画されているのを知らずにザッピングを行った場合において、設定チャンネルがスキップされた理由を容易かつ確実に把握することが可能となる。
【0036】
また、表示制御部164は、設定チャンネルのスキップを行う前に、スキップの実行採否を視聴者に確認するとしてもよい。例えば、表示制御部164は、上記スキップの条件を満たすと、「録画中のチャンネルをスキップします。」等のOSDを、OSD重畳部150を通じてMPEGビデオストリームに重畳する。ここで、リモコン112や操作部130を通じて、情報取得部162が、視聴者によるスキップを了承する旨の操作コマンドを取得した場合に限り、表示制御部164は、設定チャンネルのスキップを実行するとしてもよい。ただし、情報取得部162が操作コマンドを取得するまでは、元の設定チャンネルに対応する番組を表示し続ける。こうして、視聴者は、録画中の番組を選択したことを把握すると共に、その番組を一時的に表示するか否か自発的に選択することが可能となる。
【0037】
((2)元の設定チャンネル)
また、録画中番組非表示設定がなされており、かつ、番組録画部142がデジタル番組ストリームを録画している間に、視聴者が番組視聴を試みて設定チャンネルのダイレクト選局を行い、チャンネルが一致した場合、表示制御部164は、元(操作コマンドを取得する前)の設定チャンネルの放送を放送受信部に受信させ、受信させた設定チャンネルの放送に含まれる番組(前に設定されていた設定チャンネルに対応する番組)を表示装置114に表示させる。ここで、図4を用いて以下に具体例を示す。
【0038】
設定チャンネル「1」に対応する番組が表示されている間に、情報取得部162が、リモコン112や操作部130から、設定チャンネルのダイレクト選択にかかる操作コマンドを通じて設定チャンネル「5」を取得したとする(図4中A)。ここで、録画中番組非表示設定がなされており、かつ、そのダイレクト選択が、番組録画部142がデジタル番組ストリームを録画している間になされたものであれば、表示制御部164は、取得した設定チャンネル「5」と、番組録画部142が録画しているデジタル番組ストリームに対応する録画チャンネル「5」とを比較し(図4中B)、チャンネルが一致すると、その設定チャンネル「5」に対応する番組の表示を行わず、元の設定チャンネル「1」に対応する番組を表示し続ける(図4中C)。こうして表示装置114には、設定チャンネル「5」に対応する番組が表示されない。
【0039】
かかる構成により、録画に関わる番組を、視聴者がダイレクト選局によって選択してしまっても、その録画に関わる番組を途中から視聴させないようにすることが可能となる。
【0040】
また、表示制御部164は、チャンネルが一致した時点で、「録画中のチャンネルの表示を行いませんでした。」等のOSDを、OSD重畳部150を通じてMPEGビデオストリームに重畳し、事後的にその設定チャンネルに対応する番組を表示しなかったことを視聴者に報知するとしてもよい。こうして、視聴者は、録画されているのを知らずにザッピングを行った場合において、設定チャンネルが表示されなかった理由を容易かつ確実に把握することが可能となる。
【0041】
また、表示制御部164は、チャンネルが一致した時点で、番組非表示の採否を視聴者に確認するとしてもよい。例えば、表示制御部164は、上記非表示の条件を満たすと、「録画中のチャンネルを表示しません。」等のOSDを、OSD重畳部150を通じてMPEGビデオストリームに重畳する。ここで、リモコン112や操作部130を通じて、情報取得部162が、視聴者による非表示を了承する旨の操作コマンドを取得した場合に限り、表示制御部164は、設定チャンネルに対応する番組を表示しないとしてもよい。こうして、視聴者は、録画中の番組を選択したことを把握すると共に、その番組を一時的に表示するか否か自発的に選択することが可能となる。
【0042】
(番組選択方法)
図5は、第1の実施形態における番組選択方法の処理の流れを説明したフローチャートである。電源が投入されると、放送受信装置110の表示制御部164は、直近に設定された設定チャンネルである元チャンネル(変数)を参照し、その元チャンネルに対応する番組を表示装置114に表示させる(S200)。
【0043】
そして、情報取得部162は、操作部130を通じて視聴者から操作入力が有ったか否か判定し(S202)、操作入力が有れば(S202におけるYES)、その操作入力がアップ・ダウン選局であるか否か判定する(S204)。操作入力がアップ・ダウン選局であれば(S204におけるYES)、表示制御部164は、録画中番組非表示設定がなされており、かつ、番組録画部142がデジタル番組ストリームを録画しているか否か判定し(S206)、かかる条件を満たせば(S206におけるYES)、そのアップ・ダウン選局を行った場合に移行する設定チャンネルと、録画中の番組に対応する録画チャンネルとが一致しているか否か判定し(S208)、一致していれば(S208におけるYES)、スキップを行うか否かを確認するOSDを表示装置114に表示させる(S210)。
【0044】
ここで、情報取得部162は、操作部130を通じて視聴者から操作入力が有ったか否か判定し(S212)、操作入力が有れば(S212におけるYES)、その操作入力がスキップを示す操作入力であるか否か判定する(S214)。ここで、スキップを示す操作入力であれば(S214におけるYES)、表示制御部164は、当該設定チャンネルのスキップ処理を遂行し(S216)、スキップ先の設定チャンネルによって元チャンネルを更新すると共に(S218)、スキップ先の設定チャンネルに対応する番組を表示装置114に表示させ(S220)、ステップS202の入力待ち状態からを繰り返す。
【0045】
また、録画中番組非表示設定がなされていないか、番組録画部142がデジタル番組ストリームを録画していない場合(S206におけるNO)、アップ・ダウン選局を行った場合に移行する設定チャンネルと、録画中の番組に対応する録画チャンネルとが一致していない場合(S208におけるNO)、または、操作入力がスキップを示す操作入力でない場合(S214におけるNO)、表示制御部164は、その選局がアップであるかダウンであるかに応じて当該設定チャンネルをインクリメントまたはデクリメントし(S222)、変更後の設定チャンネルによって元チャンネルを更新すると共に(S224)、変更後の設定チャンネルに対応する番組を表示装置114に表示させ(S226)、ステップS202の入力待ち状態からを繰り返す。
【0046】
ここで、視聴者によってスキップ処理の強制設定がなされている場合、ステップS210〜ステップS214までの処理を省略し、アップ・ダウン選局を行った場合に移行する設定チャンネルと、録画中の番組に対応する録画チャンネルとが一致していれば(S208におけるYES)、強制的にステップS216のスキップ処理を実行するとしてもよい。
【0047】
また、ステップS204の選局判定処理において、操作入力がアップ・ダウン選局でなければ(S204におけるNO)、操作入力がダイレクト選局であるか否か判定され(S228)、ダイレクト選局であれば(S228におけるYES)、表示制御部164は、録画中番組非表示設定がなされており、かつ、番組録画部142がデジタル番組ストリームを録画しているか否か判定し(S230)、かかる条件を満たせば(S230におけるYES)、そのダイレクト選局によって指定された設定チャンネルと、録画中の番組に対応する録画チャンネルとが一致しているか否か判定し(S232)、一致していれば(S232におけるYES)、非表示とするか否かを確認するOSDを表示装置114に表示させる(S234)。
【0048】
ここで、情報取得部162は、操作部130を通じて視聴者から操作入力が有ったか否か判定し(S236)、操作入力が有れば(S236におけるYES)、その操作入力が非表示を示す操作入力であるか否か判定する(S238)。ここで、非表示を示す操作入力であれば(S238におけるYES)、何らの処理も行わず(非表示)、ステップS202の入力待ち状態からを繰り返す。
【0049】
また、録画中番組非表示設定がなされていないか、番組録画部142がデジタル番組ストリームを録画していない場合(S230におけるNO)、ダイレクト選局によって指定された設定チャンネルと、録画中の番組に対応する録画チャンネルとが一致していない場合(S232におけるNO)、または、操作入力が非表示を示す操作入力でない場合(S238におけるNO)、表示制御部164は、ダイレクト選局によって指定された設定チャンネルによって元チャンネルを更新すると共に(S240)、変更後の設定チャンネルに対応する番組を表示装置114に表示させ(S242)、ステップS202の入力待ち状態からを繰り返す。
【0050】
ここで、視聴者によってダイレクト選局時の非表示処理の強制設定がなされている場合、ステップS234〜ステップS238までの処理を省略することができる。また、ステップS228の選局判定処理において、操作入力がダイレクト選局でなければ(S228におけるNO)、ステップS202の入力待ち状態からを繰り返す。
【0051】
以上、説明した放送受信装置110および番組選択方法によって、録画に関わる番組を視聴者がザッピング中に選局してしまっても、その録画に関わる番組を途中から視聴させないようにすることができる。したがって、視聴者は、録画している番組を意識することなく、ザッピングを通じて所望する番組を選択することが可能となる。
【0052】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、選局に関わる設定チャンネルが、録画中の番組に対応する録画チャンネルと一致していると、(1)スキップ先の設定チャンネル、または、(2)元の設定チャンネルに対応する番組を表示することで、当該録画中の番組の表示を回避した。第2の実施形態では、録画中の番組を途中から見るのではなく、番組開始から積極的に表示することで、途中段階の番組内容の表示を回避する。第2の実施形態における各構成は、既に第1の実施形態において説明した構成と実質的に機能が等しいので、第2の実施形態においても、図2を用いて各構成を説明する。
【0053】
第2の実施形態において、録画中番組非表示設定がなされており、かつ、視聴者が番組視聴を試みているとき、番組録画部142がデジタル番組ストリームを録画している最中であれば、表示制御部164は、録画されている番組を所定の相対時刻(番組開始に対する時刻)から再生させる。かかる所定の相対時刻は、番組開始や開始所定時間後等の固定値でもよいし、既に再生している番組に関し、前回再生を停止した位置(レジュームポイント)といったように変動値でもよい。
【0054】
具体的に、表示制御部164は、情報取得部162が取得した設定チャンネルと、番組録画部142が録画しているデジタル番組ストリームに対応する録画チャンネルとを比較し、一致していない場合、情報取得部162が取得した設定チャンネルに対応する番組を表示装置114に表示させ、一致した場合、ソース切換部144の入力をTSデコーダ140aから番組録画部142に切り換え、番組録画部142に録画されている、当該チャンネルに対応する番組を表示装置114に表示させる。
【0055】
また、表示制御部164は、上記のようにして番組録画部142に録画されている番組を表示している間に、さらに視聴者によって設定チャンネルが変更されると、その番組について表示を停止し、停止したレジュームポイントを記憶しておく。そして、そのチャンネルが選択されると、再度、番組録画部142に録画中の番組を記憶したレジュームポイントから再生させる。こうして、次に同チャンネルが選択された場合においても、前回再生を停止した位置から視聴することが可能となる。
【0056】
また、表示制御部164は、チャンネルが一致した時点で、番組の所定の相対時刻からの再生の採否を視聴者に確認するとしてもよい。例えば、表示制御部164は、上記チャンネルが一致する等、非表示の条件を満たすと、「録画中の番組を再生します。」等のOSDを、OSD重畳部150を通じてMPEGビデオストリームに重畳する。ここで、リモコン112や操作部130を通じて、情報取得部162が、所定の相対時刻からの表示を了承する旨の操作コマンドを取得した場合に限り、表示制御部164は、設定チャンネルに対応する番組を所定の相対時刻から再生するとしてもよい。こうして、視聴者は、録画中の番組を選択したことを把握すると共に、その番組を所望する相対時刻から視聴することが可能となる。
【0057】
(番組選択方法)
図6は、第2の実施形態における番組選択方法の処理の流れを説明したフローチャートである。第1の実施形態における処理として既に述べた処理に関しては、実質的に機能が同一なので、同一の符号を付すことで重複説明を省略し、ここでは、第1の実施形態と内容が異なる処理を主として説明する。
【0058】
操作入力がアップ・ダウン選局であれば(S204におけるYES)、また、操作入力がダイレクト選局であれば(S228におけるYES)、現在の表示が録画されている番組の再生に基づくものであるか否か判定し(S350)、録画されている番組の再生に基づくものであれば(S350におけるYES)、その番組について再生を停止し、停止したレジュームポイントを記憶する(S352)。こうして、次に同一のチャンネルが選択された場合においても、前回、再生を停止した位置から視聴することが可能となる。
【0059】
また、表示制御部164は、その選局を行った場合に移行する設定チャンネルと、録画中の番組に対応する録画チャンネルとが一致していれば(S208におけるYES、または、S232におけるYES)、そのチャンネルに対応する番組をレジュームポイントから再生するか否かを確認するOSDを表示装置114に表示させる(S354)。これに対して、視聴者の操作入力が再生を示す操作入力であれば(S356におけるYES)、表示制御部164は、ソース切換部144の入力をTSデコーダ140aから番組録画部142に切り換え(S358)、当該チャンネルに対応する番組を記憶されたレジュームポイントから再生し、表示装置114に表示させる(S360)。
【0060】
以上、説明した放送受信装置110および番組選択方法によって、録画に関わる番組を視聴者がザッピング中に選局してしまっても、その途中段階の番組内容の表示を視認することなく、所望の相対時刻からその番組を視聴することができる。したがって、視聴者は、録画している番組を意識することなく、ザッピングを通じて所望する番組を選択し、また、録画している番組を自動的に表示開始することが可能となる。
【0061】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0062】
例えば、上述した実施形態においては、放送受信部が2つ設けられている例を挙げて説明したが、放送受信部の数はかかる場合に限られず、3以上設けられていてもよい。この場合、複数の放送受信部によって複数のデジタル番組ストリームを録画することが可能となる。
【0063】
なお、本明細書の番組選択方法の各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明は、ザッピング選局の際に、選局された番組を視聴者が所望する表示態様で表示する放送受信装置および番組選択方法に利用することができる。
【符号の説明】
【0065】
110 …放送受信装置
112 …リモコン
130 …操作部
134 …NIM部
136 …ネットワーク通信部
138 …BB−NIM部
140 …TSデコーダ
142 …番組録画部
144 …ソース切換部
150 …OSD重畳部
158 …録画制御部
160 …チャンネル記憶部
162 …情報取得部
164 …表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のチャンネルの放送を同時に受信可能な放送受信部と、
前記放送受信部によって受信された複数のチャンネルのうちの1つのチャンネルの放送に含まれる番組を番組録画部に録画させる録画制御部と、
前記番組録画部に録画させた番組に対応する放送のチャンネルである録画チャンネルを記憶するチャンネル記憶部と、
視聴者によって設定されたチャンネルである設定チャンネルと、前記録画チャンネルとが一致しているか否か判定し、一致していない場合、前記設定チャンネルの番組を表示装置に表示させ、一致した場合、前記設定チャンネル以外のチャンネルの放送を前記放送受信部に受信させ、受信させたチャンネルの放送に含まれる番組を前記表示装置に表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする放送受信装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記設定チャンネルがアップ・ダウン選局による設定チャンネルの場合、この設定チャンネルと前記録画チャンネルとが一致したら、前記設定チャンネルをスキップした次のチャンネルの放送を前記放送受信部に受信させ、受信させたチャンネルの放送に含まれる番組を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記設定チャンネルがダイレクト選局による設定チャンネルの場合、この設定チャンネルと前記録画チャンネルとが一致したら、前記設定チャンネルの前に設定されていたチャンネルの放送を前記放送受信部に受信させ、受信させたチャンネルの放送に含まれる番組を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の放送受信装置。
【請求項4】
複数のチャンネルの放送を同時に受信可能な放送受信部と、
前記放送受信部によって受信された複数のチャンネルのうちの1つのチャンネルの放送に含まれる番組を番組録画部に録画させる録画制御部と、
前記番組録画部に録画させた番組に対応する放送のチャンネルである録画チャンネルを記憶するチャンネル記憶部と、
視聴者によって設定されたチャンネルである設定チャンネルと、前記録画チャンネルとが一致しているか否か判定し、一致していない場合、前記設定チャンネルの番組を表示装置に表示させ、一致した場合、前記番組録画部に録画中の番組を再生させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする放送受信装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記番組録画部に録画中の番組の再生を停止したレジュームポイントを記憶しておき、前記設定チャンネルと、前記録画チャンネルとが一致した場合、記憶した前記レジュームポイントから番組を再生することを特徴とする請求項4に記載の放送受信装置。
【請求項6】
複数のチャンネルの放送を同時に受信可能な放送受信部と、番組を録画する番組録画部と、表示装置とを用いて番組を選択する番組選択方法であって、
前記放送受信部によって受信された複数のチャンネルのうちの1つのチャンネルの放送に含まれる番組を前記番組録画部に録画させ、
前記番組録画部に録画させた番組に対応する放送のチャンネルである録画チャンネルを記憶し、
視聴者によって設定されたチャンネルである設定チャンネルと、前記録画チャンネルとが一致しているか否か判定し、一致していない場合、前記設定チャンネルの番組を前記表示装置に表示させ、一致した場合、前記設定チャンネル以外のチャンネルの放送を前記放送受信部に受信させ、受信させたチャンネルの放送に含まれる番組を前記表示装置に表示させることを特徴とする番組選択方法。
【請求項7】
複数のチャンネルの放送を同時に受信可能な放送受信部と、番組を録画する番組録画部と、表示装置とを用いて番組を選択する番組選択方法であって、
前記放送受信部によって受信された複数のチャンネルのうちの1つのチャンネルの放送に含まれる番組を前記番組録画部に録画させ、
前記番組録画部に録画させた番組に対応する放送のチャンネルである録画チャンネルを記憶し、
視聴者によって設定されたチャンネルである設定チャンネルと、前記録画チャンネルとが一致しているか否か判定し、一致していない場合、前記設定チャンネルの番組を前記表示装置に表示させ、一致した場合、前記番組録画部に録画中の番組を再生させることを特徴とする番組選択方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−12945(P2013−12945A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−144776(P2011−144776)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】