説明

放送情報のコードストリームを記憶する基地局及び方法

本発明においては、コードストリーム形式で放送情報を記憶し、メモリを極めて節約し、そして各SIを同一記憶領域に記憶することで、最大限に記憶スペースを省き、効率を向上させることができる。本発明は放送情報のコードストリームを記憶する方法を開示し、当該方法において、基地局が放送必要な構成情報を読み取り、構成情報におけるパラメータ情報を放送情報に対応する構造にパディングし、放送情報をエンコーディングしてコードストリームを生成し、前記コードストリームを記憶することを含み、ここで、記憶するステップにおいて、基地局は放送情報における各システム情報(SI)をコードストリーム形式で記憶し、記憶されたSIがSIの長さ及びSIコードストリームを含む。また、本発明は相応的な基地局を更に開示した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は長期進化(Long Term Evolution:LTE)通信システム分野に関し、具体的に、放送情報のコードストリームを記憶する基地局及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
放送情報は、主にアクセスネットワークシステムのセルパラメータ情報を提供し、放送の形式でユーザ装置(User Equipment:UE)に通知される。発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network:E-UTRAN)の放送情報がセル中のUEに放送され、UEが放送情報を受信することで十分なアクセス情報を取得して、UEとE-UTRANとの無線接続が容易に確立される。図1に示すように、UEはE-UTRANによって送信された放送情報を取得する。
【0003】
放送情報は、マスター情報ブロック(Master Information Block:MIB)と他の放送必要なシステム情報ブロック(System Information Block:SIB)に分けられる。表1に示すように、LTE放送情報には、異なる機能をそれぞれ持つSIB1、SIB2、 SIB3、SIB4、SIB5、SIB6、SIB7、SIB8、SIB9、SIB10及びSIB11という全部で11個のSIBがある。
【0004】
【表1】

【0005】
MIB及びすべてのSIBは、送信される前に、必ずASN.1(Abstract Syntax Notation.1)エンコーディングする必要があり、エンコーディングされた後、対応するコードストリームに形成し、放送を介してこれらのコードストリーム情報を送信して、UEが受信された後、ASN.1デコーディングを行なって関連セルパラメータを取得する。
【0006】
システム情報(System Information:SI)は複数のSIBによって構成されたパケットであり、SIB情報のスケジューリングはSIを単位として行なうものである。同じスケジューリング周期のSIBは1つのSIにマッピングされることができ、しかし、各SIBが一回しかマッピングされることができない。MIB及びSIB1の以外、他のSIBはSIにマッピングされないと、スケジューリングされて送信されない。
【0007】
具体的に実行する時、以下の問題が存在する。
【0008】
一、構成が実現される時、放送情報がバックグラウンド構成の修正に応じて変更する可能性があり、放送情報のコードストリームを再構成し且つ呼び出しメッセージを送信してUEに通知する必要があるため、次に放送情報を更新する時に判断しやすいために、放送セルパラメータを記憶する必要がある。大量の放送セルパラメータを記憶することはメモリを極めて大きく浪費してしまう。
【0009】
二、SI情報が変化する場合、SIB1におけるValue Tagを修正する必要がある。放送情報が変わるが、放送情報を送信する時Value Tagが修正されない場合、UEはSI情報を受信することができない。放送情報が変わらないが、放送情報を送信する時Value Tagが修正された場合、UEが放送を受信し、これにより、UEの電力消費量がより大きいことを引き起こす。Value TagパラメータはSIが変化したかどうかのマークであり、しかし、放送情報がSIB構造で記憶された場合、SIが変化したかどうかを判断する時、処理が複雑で、効率が低い。
【0010】
三、SIB構造において、ポインタセルに対する処理、特にポインタテーブルに対する処理は、極めて不便であり、たとえポインタ構造にメモリを割り当ても、解放しにくい、解放する情況と解放しない情況とを分けられる必要があり、メモリリークを容易にもたらす。また、放送情報の更新があるかどうかを判断する場合、SIBセルに対して変化があったかどうかを比較する必要があり、ポインタメンバーが存在するため、構成が実現しにくいことをもたらす。
【0011】
四、放送情報の放送過程の流れが簡単であるが、しかし、実現することがかなり困難であり、メンテナンスに不便であり、そして、処理効率がより低い。
【0012】
以上のように、放送情報がSIB構造として記憶された場合、前記問題を解決することが困難であり、そして、メモリを非常に浪費してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明が解決しようとする技術的な課題は、放送情報の記憶スペースを極めて大きく節約し、処理プロセスを簡単化し、最適化で、高効率化で、メンテナンスに利便性がある放送情報のコードストリームを記憶する基地局及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記課題を解決するために、本発明に係る放送情報のコードストリームを記憶する方法であって、基地局が、放送必要な構成情報を読み取り、構成情報におけるパラメータ情報を放送情報に対応する構造にパディングし、放送情報をエンコーディングしてコードストリームを生成し、前記コードストリームを記憶することを含む。ここで、記憶するステップにおいて、基地局は放送情報における各システム情報(SI)をコードストリーム形式で記憶し、記憶されたSIはSIの長さ及びSIコードストリームを含む。
【0015】
前記、各システム情報(SI)をコードストリーム形式で記憶するステップにおいて、前記SIコードストリームは、ヘッド及び当該SIにマッピングした各SIBのコードストリームを含む。
【0016】
前記基地局は各SIを同一記憶領域に記憶し、記憶された各SIは順次に配列してSIコードストリーム構造を形成し、
記憶された前記SIコードストリームはSI総数を更に含む。
【0017】
前記SI総数は1バイトを占め、
各前記SIの長さは2バイトを占め、
前記SIコードストリームの長さは当該SIヘッドの長さと当該SIにマッピングした全てのSIBコードストリームの長さとの和である。
【0018】
前記記憶するステップにおいて、前記放送情報におけるMIB及びSIB1をエンコーディングした後、コードストリーム形式で記憶し、
記憶されたMIBは、1バイトを占めるMIBの長さ及びMIBコードストリームを含み、
記憶されたSIB1は、1バイトを占めるSIB1の長さ及びSIB1コードストリームを含む。
【0019】
放送情報が更新した後、前記基地局は更新後のSIを記憶した後、記憶された1番目のSIコードストリームから、更新後のSIコードストリームと更新前のSIコードストリームとが同じかどうかを比較することを開始し、同じ場合、次のSIコードストリームが同じかどうかを比較し続け、同じではない場合、SIB1におけるValue Tagを修正する。
【0020】
放送情報のコードストリームを記憶する基地局であって、
放送情報をコーディングし、且つコーディングしたコードストリームをパディングモジュールに送信するためのエンコーディングモジュールと、
受信したコードストリームを記憶モジュールに記憶するためのパディングモジュールと、
各コードストリームを記憶するための記憶モジュールとを含み、
パディングモジュールは、放送情報における各SIをコードストリーム形式で記憶し、記憶したSIがSIの長さ及びSIコードストリームを含むことに更に設定される。
【0021】
前記パディングモジュールは、
前記SIコードストリームがヘッド及び当該SIにマッピングした各SIBのコードストリームを含み、
前記パディングモジュールが各SIを記憶モジュールの同一記憶領域に記憶させ、記憶した各SIが順次に配列してSIコードストリーム構造を形成し、
記憶されたSIコードストリーム構造がSI総数を更に含むことに設定される。
【0022】
前記SI総数は1バイトを占め、
各SIの長さは2バイトを占め、
SIコードストリームの長さはSIヘッドの長さと当該SIにマッピングした全てのSIBコードストリームの長さとの和である。
【0023】
前記パディングモジュールは、
コードストリーム形式でMIBを記憶し、記憶されたMIBが、1バイトを占めるMIBの長さ及びMIBコードストリームを含み、及び、
コードストリーム形式でSIB1を記憶し、記憶されたSIB1が、1バイトを占めSIB1の長さ及びSIB1コードストリームを含むことに更に設定される。
【0024】
前記パディングモジュールは、放送情報が更新した後、更新後のSIを記憶した後、記憶された1番目のSIコードストリームから、更新後のSIコードストリームと更新前のSIコードストリームとが同じかどうかを比較することを開始し、同じ場合、次のSIコードストリームが同じかどうかを比較し続け、同じではない場合、SIB1におけるValue Tagを修正することに更に設定されている。
【発明の効果】
【0025】
本発明は放送情報のコードストリームを記憶する基地局及び方法を提供し、コードストリーム形式で放送情報を記憶し、極めてメモリを節約し、そして、各SIを同一記憶領域に記憶することで、最大限に記憶スペースを省き、また、本発明に提供される記憶方式に従って、放送情報が変わった場合、新旧SIの比較プロセスを簡単化し、最適化は効率的であり、メンテナンスも利便性がある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1はUEはE-UTRANによって送信された放送情報を取得する図である。
【図2】図2は本発明の各SIをコードストリーム形式で記憶することを示す図である。
【図3】図3は本発明の基地局の構造図である。
【図4】図4は本発明のSIコードストリームの記憶方法の図である。
【図5】図5は本発明のMIBコードストリームの記憶方法の図である。
【図6】図6は本発明のSIB1コードストリームの記憶方法の図である。
【図7】図7は本発明の最適化後のSIコードストリームの記憶方法の図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図3に示すように、本実施例において、コーディングモジュール、パディングモジュール及び記憶モジュールを含む放送情報のコードストリームを記憶する基地局は提供される。
【0028】
コーディングモジュールは、スケジューリング情報に応じて、放送情報をコーディングすることに用いられ、MIBをエンコーディングしてMIBコードストリームを取得すること、SIB1をエンコーディングしてSIB1コードストリームを取得すること、及び放送必要な他のSIB(SIB2からSIB11までの1つ又は複数)をコーディングしてSIBiコードストリーム(2<=i<=11)を取得することを含み、コーディングした後の各コードストリームをパディングモジュールに送信することに更に用いられる。
【0029】
パディングモジュールは、コーディングした後の各コードストリームを受信し、且つ各コードストリームを記憶モジュールに記憶することに用いられ、具体的には、
MIBコードストリームをコードストリーム形式で記憶モジュールに記憶し、図5に示すように、記憶されたMIBは、1バイトを占めてMIBコードストリームの長さを示すMIB-LEN及びMIBコードストリームを示すMIB-STREAMという2つの部分を含む。
【0030】
SIB1コードストリームをコードストリーム形式で記憶モジュールに記憶し、図6に示すように、記憶されたSIB1は、1バイトを占めてSIB1コードストリームの長さを示すSIB1-LEN及びSIB1コードストリームを示すSIB1-STREAMという2つの部分を含む。
【0031】
SIBiをマッピング規則に従ってマッピングさせ、1つのSIに1つのSIBコードストリームをマッピングしてもよい、複数のSIBコードストリームを同一SIにマッピングしてもよい。
【0032】
マッピングした後に形成された各SIは図2に示すようなものであり、各SIに割り当てた記憶スペースは、SIB2からSIBnまでの全てのSIBコードストリームを格納でき、各SIがコードストリームで記憶された後、SI-LEN及びSIヘッドの長さと当該SIにマッピングした各SIBコードストリームを含むSI-STREAMという2つの部分を含む。このようなSIをコードストリーム形式で記憶する方式は、従来技術における各SIを構造形式で記憶する方式に比べて、記憶スペースを良く節約できる。しかし、このような記憶方式は、依然として一部の記憶スペースを浪費してしまい、その中に斜線部分が示すのはSIBコードストリームをパディングした領域であり、その次の空白領域はパディングされていない領域であり、このように、各SIに割り当てた記憶スペースにおいて、いくつかの空白領域がある。これによって、最大限に記憶スペースを節約するために、パディングモジュールは、図7に示すような方式で各SIを記憶することができる。
【0033】
具体的には、パディングモジュールは、各SIを記憶モジュールの同一記憶領域に記憶し、記憶された各SIが順次に配列してSIコードストリーム構造を形成し、図7に示すように、単一SIは依然としてコードストリーム形式であり、図4に示すように、ここで、SI-LENは2バイトを占め、SIコードストリームの長さを示すが、SI-STREAMの長さが図2に比べて変わった。この時に、SI-STREAMの長さはSIをエンコーディングした後の長さであり、SIヘッドの長さと当該SIにマッピングした各SIBコードストリームの長さとの和であり、これにより、図2に示すような空白部分が存在しない、記憶スペースを更に節約する。記憶されたSIコードストリーム構造は1バイトを占めるSI総数を更に含む。
【0034】
パディングモジュールは、SIを記憶した後、今回記憶したSIと前回記憶したSIとが変化があるかどうかを比較することに更に用いられ、その方式は、パディングモジュールが一つのポインタを設定し、記憶された1番目のSIコードストリームから比較し始め、同じ場合、ポインタを次のSIコードストリームに移して比較し、同じではない場合、今回に記憶したSIが前回に記憶したSIと比べて変化があったと示す方式でよいが、それに限らない。
【0035】
パディングモジュールは、記憶されたSIが変わった場合、SIB1コードストリームにおけるValue Tagを修正することに更に用いられる。
【0036】
記憶モジュールは、MIBコードストリーム、SIB1コードストリーム及びSIを記憶することに用いられる。
【0037】
本実施例は放送情報の記憶方法を提供し、ASN.1コーディングした後の放送情報のコードストリームに対して最適化したキャッシュ方法を採用し、MIBキャッシュ方法は、図5に示すような方式であり、SIB1キャッシュ方法は、図6に示すような方式であり、SIキャッシュ方法は図2に示すような方式で記憶してもよい、図7に示すような最適化した方式で記憶してもよい。具体的なステップは以下の通りである。
【0038】
ステップ101、基地局(eNB)が、バックグラウンドでの放送情報をパディングするための必要なパラメータ情報及びスケジューリング情報を含む放送必要な構成情報を読み取る。
【0039】
ステップ102、バックグラウンドでの構成されたスケジューリング情報(どのSIBを放送する必要があるか、どのようにSIBをSIにマッピングするかを含む)に応じて、パラメータ情報(放送必要なSIBセル情報を含む)を放送情報に対応する構造にそれぞれパディングする。ここで、MIB、SIB1、SIB2は必ず放送される。
【0040】
ステップ103、eNBは、MIBに対してASN.1エンコーディングを行い、且つエンコーディングした後のMIBコードストリームを記憶する。図5に示すように、MIBコードストリームの記憶方式は、1バイトを占めてMIBコードストリームの長さを示すMIB-LEN及びMIBコードストリームを示すMIB-STREAMという2つの部分を含む。
【0041】
ステップ104、eNBは、SIB2からSIBnまでに対してASN.1エンコーディングを行い、そしてSIBマッピング関係に従ってエンコーディングした後のSIBコードストリームをマッピングさせてSIを形成する。
【0042】
マッピングして形成した各SIは図2に示すようなものであり、各SIに割り当てた記憶スペースは、SIB2からSIBnまでの全てのSIBコードストリームを格納でき、各SIがコードストリームで記憶された後、SI-LEN及びSI-STREAMという2つの部分を含む。このようなSIをコードストリーム形式で記憶する方式は、従来技術における各SIを構造形式で記憶する方式に比べて、記憶スペースを良く節約できる。しかし、このような記憶方式は、依然として一部の記憶スペースを浪費してしまい、図2に示すように、その中に、斜線部分が示すのはSIBコードストリームをパディングした領域であり、その次の空白領域はパディングされていない領域であり、このように、各SIに割り当てた記憶スペースには、いくつかの空白領域がある。これによって、最大限に記憶スペースを節約するために、eNBは図7に示すような方式で各SIを記憶してもよい。
【0043】
具体的には、図7に示すように、eNBは各SIを記憶モジュールの同一記憶領域に記憶し、記憶された各SIが順次に配列してSIコードストリーム構造を形成し、図4に示すように、単一SIは依然としてコードストリーム形式であり、ここで、SI-LENは2バイトを占め、SIコードストリームの長さを示すが、SI-STREAMの長さが図2に比べて変わった。この時に、SI-STREAMの長さはSIをエンコーディングした後の長さであり、SIヘッドの長さと当該SIにマッピングした各SIBコードストリームの長さとの和であり、これにより、図2に示すような空白部分が存在しない、記憶スペースを更に節約する。記憶されたSIコードストリーム構造はSI総数を更に含み、当該SI総数は、単一SIをパディングした後、最後に書き込まれ、1バイトを占める。
【0044】
ステップ105、eNBは、SIB1に対してASN.1エンコーディングを行い、そしてエンコーディングした後のSIB1コードストリームを記憶する。図6に示すように、SIB1コードストリームの記憶方式は、1バイトを占めてSIB1コードストリームの長さを示すSIB1-LEN及びSIB1コードストリームを示すSIB1-STREAMという2つの部分を含む。
【0045】
放送情報が更新した後、eNBは前記方式でSIコードストリームを記憶した後、新しいSIコードストリームが旧いSIコードストリームに比べて変化したかどうかを判断する必要があり、判断方式は、一つのポインタを設定し、記憶された1番目のSIコードストリームから新旧SIコードストリームが同じかどうかを比較し始め、同じ場合、ポインタを次のSIコードストリームに移して次のSIの新旧SIコードストリームが同じかどうかを比較し、同じではない場合、今回のSIコードストリームが変化したことを示し、SIB1のValue Tagを修正する必要があり、そしてSIB1に対してエンコーディングを行い且つ記憶する方式であってよいが、それに限られない。
【0046】
図7に示すような記憶方式を用いて、全てのSIに1つの記憶スペースを割り当て、順次に各SIを書き込むため、記憶スペースを浪費していない。
【0047】
ステップ106、放送情報を送信する。図1に示すように、放送情報を成功に送信して、UEは放送を取得できる。
【0048】
最適化したコードストリームキャッシュ方法を使用した後、SIBセルにおけるポインタ構造も容易に処理できるようになり、エンコーディングした後、解放でき、コードストリーム情報のみが記憶され、メモリリークの可能性を避ける。単一セルの場合、SIB2〜SIB8を例として、SIBセル構造を記憶する必要なメモリが約49Kであり、最適化した記憶スキームを使用した後、コードストリームに対する必要なメモリが約500BYTEであり、利用したメモリが元のメモリの1%しか占拠しない、極めてメモリを節約する。プログラム処理プロセスを簡単化し、高効率化し、メンテナンスに利便性がある。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は放送情報のコードストリームを記憶する基地局及び方法を提供し、コードストリーム形式で放送情報を記憶し、極めてメモリを節約し、そして各SIを同一記憶領域に記憶することで、最大限に記憶スペースを省き、また、本発明に提供された記憶方式に従って、放送情報が変化した場合、新旧SIの比較プロセスを簡単化し、最適化は効率的であり、メンテナンスも利便性がある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送情報のコードストリームを記憶する方法であって
基地局が、放送必要な構成情報を読み取り、構成情報におけるパラメータ情報を放送情報に対応する構造にパディングし、放送情報をエンコーディングしてコードストリームを生成し、前記コードストリームを記憶することを含み、ここで、
記憶するステップにおいて、基地局は放送情報における各システム情報(SI)をコードストリーム形式で記憶し、記憶されたSIはSIの長さ及びSIコードストリームという2つの部分を含む放送情報のコードストリームを記憶する方法。
【請求項2】
前記各システム情報(SI)をコードストリーム形式で記憶するステップにおいて、
前記SIコードストリームは、ヘッド及び当該SIにマッピングした各SIBのコードストリームを含み、
前記基地局は各SIを同一記憶領域に記憶し、記憶された各SIは順次に配列してSIコードストリーム構造を形成し、
記憶された前記SIコードストリームはSI総数を更に含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記SI総数は1バイトを占め、
各前記SIの長さは2バイトを占め、
前記SIコードストリームの長さは当該SIヘッドの長さと当該SIにマッピングした全てのSIBコードストリームの長さとの和である
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記記憶するステップにおいて、
前記放送情報におけるMIB及びSIB1をコーディングした後、コードストリーム形式で記憶し、
記憶されたMIBは、1バイトを占めるMIBの長さ及びMIBコードストリームを含み、
記憶されたSIB1は、1バイトを占めるSIB1の長さ及びSIB1コードストリームを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
放送情報が更新した後、前記基地局が、更新後のSIを記憶した後、記憶された1番目のSIコードストリームから、更新後のSIコードストリームと更新前のSIコードストリームとが同じかどうかを比較することを開始し、同じ場合、次のSIコードストリームが同じかどうかを比較し続け、同じではない場合、SIB1におけるValue Tagを修正することを更に含む
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
放送情報のコードストリームを記憶する基地局であって、
放送情報をエンコーディングし、且つエンコーディングした後のコードストリームをパディングモジュールに送信するためのコーディングモジュールと、
受信したコードストリームを記憶モジュールに記憶するためのパディングモジュールと、
各コードストリームを記憶するための記憶モジュールとを含み、
前記パディングモジュールは、放送情報における各SIをコードストリーム形式で記憶し、記憶したSIがSIの長さ及びSIコードストリームを含むことに更に設定される基地局。
【請求項7】
前記パディングモジュールは、
前記SIコードストリームがヘッド及び当該SIにマッピングした各SIBのコードストリームを含み、
各SIを記憶モジュールの同一記憶領域に記憶させ、記憶した各SIが順次に配列してSIコードストリーム構造を形成し、
記憶されたSIコードストリーム構造がSI総数を更に含むことに設定される
請求項6に記載の基地局。
【請求項8】
前記SI総数は1バイトを占め、
各SIの長さは2バイトを占め、
SIコードストリームの長さは当該SIヘッドの長さと当該SIにマッピングした全てのSIBコードストリームの長さとの和である
請求項7に記載の基地局。
【請求項9】
前記パディングモジュールは、
コードストリーム形式でMIBを記憶し、記憶されたMIBが、1バイトを占めるMIBの長さ及びMIBコードストリームを含み、及び
コードストリーム形式でSIB1を記憶し、記憶されたSIB1が、1バイトを占めるSIB1の長さ及びSIB1コードストリームを含むことに更に設定される
請求項6に記載の基地局。
【請求項10】
前記パディングモジュールは、
放送情報が更新した後、更新後のSIを記憶した後、記憶された1番目のSIコードストリームから、更新後のSIコードストリームと更新前のSIコードストリームとが同じかどうかを比較することを開始し、同じ場合、次のSIコードストリームが同じかどうかを比較し続け、同じではない場合、SIB1におけるValue Tagを修正することに更に設定される
請求項6に記載の基地局。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−502772(P2013−502772A)
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525032(P2012−525032)
【出願日】平成22年4月21日(2010.4.21)
【国際出願番号】PCT/CN2010/071970
【国際公開番号】WO2011/020336
【国際公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(507371249)ゼットティーイー コーポレイション (97)
【Fターム(参考)】