説明

放電ランプシステム及びその制御方法

【課題】本発明は、放電ランプのシステム及びその制御方法を提出する。
【解決手段】前記放電ランプのシステムは、放電ランプと、直流電流を提供するための電力供給装置と、直流電流を放電ランプに必要な電流に変換するための変換器と、ランプ状態信号を受信し、ランプ状態検出信号を出力するためのランプ状態信号検出モジュールと、ランプ状態検出信号及び指定される同期信号を処理して平均ランプ電流信号及びパルス電流信号を発生し、平均ランプ電流信号及びパルス電流信号を処理して制御信号を更に発生し、放電ランプの電流を制御信号によって変換器を介して制御するための制御装置と、を備える。本発明により提供される放電ランプシステム及びその制御方法は、放電ランプを、放電ランプのランプ状態信号、及び投影システムより指定される同期信号によって制御することで、所期の投影効果を達成することである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放電ランプシステムに関し、特に、投影用放電ランプシステム及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、例えば、デジタル・ライト・プロセッシング(DLP)、液晶ディスプレイ(LCD)、反射型液晶パネル(LCOS)等の多様な投影装置製品のそれぞれは、様々な消費者団体に提供されている。デジタル・ライト・プロセッシング(DLP)投影装置は、投影用光を発生するためには、一般に放電ランプを使用する。デジタル・ライト・プロセッシング投影装置においては、R(re(d)、G(green)、B(blue)という三原色を有する光透過性カラーホイール(color wheel)より構成されたカラーフィルタの回転によって、前記カラーフィルタ、即ち動的カラーフィルタに光源からの光を透過させて、三原色のそれぞれのビームを順次に発生すると同期に、空間変調素子を制御することで、時分割によって三原色のそれぞれによる画像を順次に発生し、カラー画像を表示する。輝度を重視する用途では、R、G、Bという三原色にW(即ち、白色)を加えたR、G、B、Wより構成された4色動的カラーフィルタを搭載して、4色による画像を順次に発生しカラー画像を表示することもあるし、より多くの色領域を設定して色表現力の強化を図ることもある。4色動的カラーフィルタについては、各色の光の本質、各色の光に求められる輝度が異なっていることで、例としては、4色中の一つを他の色と異なる輝度で再現する場合、又は特定の画像領域における輝度が他の画像領域における輝度と同一でない場合、放電ランプからの光は、強度が同一でないように要求されることで、図1に示すように、所望の放電ランプの電流も同じではないようになる。図1は、4色カラーフィルタの各色に対応する放電ランプの電流を示す模式図である。上記より、各色の光の強度を制御して所期の投影効果を達成するように、放電ランプの電流を制御する必要があることが判明した。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
前記技術問題を解決するために、本発明の一側面は、放電ランプと、直流電流を提供するための電力供給装置と、電力供給装置と放電ランプに接続され、直流電流を放電ランプに必要な電流に変換するための変換器と、ランプ状態信号を受信し、ランプ状態検出信号を出力するためのランプ状態信号検出モジュールと、ランプ状態信号検出モジュールに接続され、ランプ状態検出信号と同期信号を受信し、ランプ状態検出信号と同期信号に対応する平均ランプ電流信号及びパルス電流信号を生成し、平均ランプ電流信号とパルス電流信号に対応する制御信号を変換器に出力するための制御装置と、を備え、変換器が、受信された制御信号によって放電ランプの電流を制御する放電ランプのシステムを提出する。
【0004】
好ましくは、前記制御装置は、前記ランプ状態検出信号及び前記同期信号を受信し、前記放電ランプの電流制御に対応する処理信号を発生するためのマイクロプロセッサと、前記マイクロプロセッサに接続され、前記処理信号を受信して、前記処理信号に対応する前記制御信号を前記変換器に出力するための制御回路と、を含む。
【0005】
好ましくは、前記処理信号は、前記平均ランプ電流信号と、前記パルス電流信号と、を含む。
【0006】
好ましくは、前記マイクロプロセッサは、前記ランプ状態検出信号及び前記同期信号を受信して、前記ランプ状態検出信号に対応する第1のデジタル信号及び前記同期信号に対応する第2のデジタル信号を発生するためのマイクロプロセッシングユニットと、前記第1のデジタル信号を変換することで前記平均ランプ電流信号を得るための第1のデジタルアナログ変換器と、前記第2のデジタル信号を変換することで前記パルス電流信号を得るための第2のデジタルアナログ変換器と、を含む。
【0007】
好ましくは、前記放電ランプシステムは、前記平均ランプ電流信号及び前記パルス電流信号を重畳処理して、コンポジットランプ電流信号を発生するための重畳回路を更に含む。
【0008】
好ましくは、前記重畳回路は、前記第1のデジタルアナログ変換器と前記第2のデジタルアナログ変換器に電気的に接続されるように前記マイクロプロセッサに設けられ、前記コンポジットランプ電流信号を前記処理信号とする。
【0009】
好ましくは、前記重畳回路は、前記マイクロプロセッサに電気的に接続されるように前記制御回路に設けられ、前記制御信号を前記コンポジットランプ電流信号によって前記変換器に出力する。
【0010】
好ましくは、前記制御回路は、前記コンポジットランプ電流信号を受信するための非反転入力端子と、ランプ電流検出信号を受信するための反転入力端子と、前記反転入力端子に接続される出力端子とを有する第1の演算増幅器と、前記第1の演算増幅器の出力端子に接続され、パルス幅変調信号を発生するための第1のパルス幅変調信号発生器と、前記第1のパルス幅変調信号発生器に接続され、前記制御信号を前記パルス幅変調信号によって発生するための第1のドライバと、を更に含む。
【0011】
好ましくは、前記制御回路は、ランプ電流検出信号を受信するための非反転入力端子と、前記第2のデジタルアナログ変換器に結合され、前記パルス電流信号を受信するための反転入力端子と、出力端子とを有する第2の演算増幅器と、前記第1のデジタルアナログ変換器に結合され、前記平均ランプ電流信号を受信するための非反転入力端子と、前記第2の演算増幅器の出力端子と前記第3の演算増幅器の出力端子に結合される反転入力端子と、出力端子とを有する第3の演算増幅器と、前記第3の演算増幅器の出力端子に接続され、パルス幅変調信号を発生するための第2のパルス幅変調信号発生器と、前記第2のパルス幅変調信号発生器に接続され、前記制御信号を前記パルス幅変調信号によって発生するための第2のドライバと、を更に含む。
【0012】
好ましくは、前記制御回路は、前記第2のデジタルアナログ変換器と前記第2の演算増幅器の反転入力端子に電気的に結合され、前記パルス電流信号を増幅するための利得増幅ユニットを更に含む。
【0013】
好ましくは、前記変換器は、直流‐直流変換器である。
【0014】
好ましくは、前記直流‐直流変換器は、降圧型変換器である。
【0015】
好ましくは、前記降圧型変換器は、前記電力供給装置に結合される第1の端子と、前記放電ランプに結合される第2の端子と、前記ドライバに結合され、前記切替スイッチを受信された前記制御信号によってオン・オフにする制御端子とを有する切替スイッチを含む。
【0016】
好ましくは、前記制御信号は、出力電流を前記切替スイッチのオン・オフによって制御する。
【0017】
好ましくは、前記ランプ状態信号は、前記放電ランプのランプ電圧、ランプ電流又はランプ電力を反映する信号である。
【0018】
好ましくは、前記ランプ状態信号は、前記放電ランプのランプ電圧信号及びランプ電流信号であり、且つ前記ランプ状態信号検出モジュールは、前記放電ランプのランプ電圧を検出して、ランプ電圧検出信号を発生するためのランプ電圧検出ユニットと、前記放電ランプのランプ電流を検出してランプ電流検出信号を発生するためのランプ電流検出ユニットと、を有する。
【0019】
好ましくは、前記ランプ状態信号は、入力電圧信号及び入力電流であり、且つ前記ランプ状態信号検出モジュールは、入力電圧を検出して、入力電圧検出信号を発生するための入力電圧検出ユニットと、入力電流を検出して、入力電流検出信号を発生するための入力電流検出ユニットと、を有する。
【0020】
本発明のもう一つの側面は、同期信号及び複数のランプ状態信号を提供するステップ(a)と、平均ランプ電流信号及びパルス電流信号を同期信号及び複数のランプ状態信号によって発生するステップ(b)と、制御信号を平均ランプ電流信号とパルス電流信号によって発生するステップ(c)と、放電ランプの電流を制御信号によって制御するステップ(d)と、を備える放電ランプのランプ電流の制御方法を提供する。
【0021】
好ましくは、前記ランプ状態信号は、前記放電ランプのランプ電圧、ランプ電流又はランプ電力を反映する信号である。
【0022】
好ましくは、前記ランプ状態信号は、ランプ電圧信号及びランプ電流信号である。
【0023】
好ましくは、前記ステップ(c)は、前記平均ランプ電流信号及び前記パルス電流信号を重畳処理して、コンポジットランプ電流信号を発生するステップと、前記制御信号を前記コンポジットランプ電流信号によって発生するステップと、を更に含む。
【0024】
好ましくは、前記ステップ(c)は、前記コンポジットランプ電流信号をランプ電流信号と比較して、比較信号を得るステップと、前記比較信号をパルス幅変調して、パルス幅変調信号を得るステップと、前記パルス幅変調信号を増幅処理して、前記制御信号を得るステップと、を更に含む。
【発明の効果】
【0025】
本発明により提供される放電ランプシステム及びその制御方法は、放電ランプのランプ状態信号、好ましくは放電ランプのランプ電流信号、ランプ電圧信号、及び投影システムより指定される同期信号で放電ランプの平均ランプ電流信号及びパルス電流信号を得て、この平均電流及びパルス電流信号に対して一定の処理を行うことで投影システムにおける各色に必要なランプ電流を得て、前記ランプ電流によって放電ランプを制御することで、所期の投影効果を達成することである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】4色カラーフィルタの各色に対応する放電ランプの電流の波形を示す模式図である。
【図2】本発明の放電ランプシステムの構造を示す模式図である。
【図3】本発明の一実施形態における放電ランプシステムの構造を示す模式図である。
【図4】図3に示した放電ランプシステムの回路構造を示す模式図である。
【図4A】図4に示した第1のデジタルアナログ変換器の回路構造を示す図である。
【図4B】図4に示した第2のデジタルアナログ変換器の回路構造を示す図である。
【図5】本発明のもう一つの実施形態による放電ランプシステムの構造を示す模式図である。
【図6】図5に示した放電ランプシステムの回路構造を示す模式図である。
【図7A】本発明のまた一つの実施形態による放電ランプシステムの回路構造を示す模式図である。
【図7B】図7Aに示した第2のデジタルアナログ変換器の回路構造を示す模式図である。
【図8】本発明のもう一つの実施形態による放電ランプシステムの回路構造の一部を示す模式図である。
【図9】本発明の一実施形態による放電ランプの制御方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態を図面及び詳細な説明によって詳しく解釈するが、図面を簡素化するため、慣用なものとして既知されている構造と部材を、図面で簡単に示す。
【0028】
本発明の放電ランプシステムの構造を示す模式図である図2を参照する。図2に示すように、放電ランプシステム200は、電力供給装置210と、変換器220と、制御装置230と、放電ランプ240と、ランプ状態信号検出モジュール250と、を備える。電力供給装置210は、直流電流を提供することに用いられ、変換器220は、電力供給装置210より提供される直流電流を放電ランプ240に必要な電流に変換することができ、一端が電力供給装置210に接続され、電力供給装置210より提供される直流電流を受信することに用いられ、他端が放電ランプ240に接続され、ランプ状態信号検出モジュール250は、ランプ状態信号を受信し、ランプ状態検出信号を出力することに用いられ、制御装置230は、ランプ状態信号検出モジュール250に接続され、前記ランプ状態検出信号と同期信号を受信し、平均ランプ電流信号及びパルス電流信号を発生し、前記平均ランプ電流信号及び前記パルス電流信号を処理して(例えば、重畳、又は比例による重畳)制御信号を更に発生し、前記制御信号を変換器220に伝送することに用いられ、変換器220は、放電ランプ240の電流を受信された制御信号によって制御し、放電ランプ240は、高輝度放電ランプ(High Intensity Discharge lamp;HID)であることが好ましい。そのうち、ランプ状態検出モジュール250は、ランプ状態信号を検出してランプ状態検出信号を出力することに用いるし、制御装置は、対応するガス放電ランプの電流又はガス放電ランプの電力等をランプ状態検出モジュールの出力によって制御する。ランプ状態信号としては、放電ランプ240のランプ電圧、ランプ電流、ランプ電力信号及び電力供給装置210より提供される入力電圧、入力電流、入力電力信号のような、ランプ電圧、ランプ電流又はランプ電力を反映できる信号であってよいことは、注意すべきである。以下の実施形態において、ランプ状態信号は、放電ランプ240のランプ電圧信号とランプ電流信号であることが好ましい。一般的に、制御装置は、ガス放電ランプのランプ電圧の信号のみによって、ガス放電ランプ電力の開ループ制御を行ってよいし、ガス放電ランプのランプ電圧とランプ電流の信号によって、ガス放電ランプ電力の閉ループ制御を行ってもよい。前記制御方法は、必要なガス放電ランプ電力の制御精度及び対応するコスト要求によって選択されてよい。そのため、以下の実施形態においては、ランプ状態信号が放電ランプ240のランプ電圧信号だけである方式に対する説明は省略する。本発明において、放電ランプは高輝度放電ランプであるが、なお、直流ランプでも、交流ランプであってもよい。
【0029】
また、本発明の一実施形態による放電ランプシステムの構造を示す模式図である図3を参照する。図3に示すように、放電ランプシステム300は、電力供給装置310と、変換器320と、制御装置330と、放電ランプ340と、ランプ状態信号検出モジュール350と、を備える。ただし、変換器320は、電力供給装置310と放電ランプ340に電気的に接続される。制御装置330は、ランプ状態信号検出モジュール350と変換器320に電気的に接続される。
【0030】
ランプ状態信号検出モジュール350は、放電ランプ340のランプ状態信号を検出して、ランプ状態検出信号、即ち、放電ランプ340のランプ電圧、ランプ電流又はランプ電力を反映する信号を出力することに用いられ、ランプ状態信号が、ランプ電圧信号、ランプ電流信号、電力供給装置310より提供される入力電圧信号、入力電流信号であってよく、本実施形態において、ランプ状態信号が、好ましくは、ランプ電圧信号とランプ電流信号である。本実施形態において、ランプ状態信号検出モジュール350は、放電ランプ340のランプ電圧を検出し、ランプ電圧検出信号を出力するためのランプ電圧検出ユニット3510と、放電ランプ340のランプ電流を検出し、ランプ電流検出信号を出力するためのランプ電流検出ユニット3520と、を含む。他の実施例において、例としては、ランプ状態信号が電力供給装置310より提供される入力電圧信号、入力電流信号である場合、ランプ状態信号検出モジュール350は、電力供給装置310より提供される入力電圧を検出し、入力電圧検出信号を発生するための入力電圧検出ユニットと、電力供給装置310より提供される入力電流を検出し、入力電流検出信号を発生するための入力電流検出ユニットと、を含んでよい。
【0031】
制御装置330は、マイクロプロセッサ3310と、制御回路3320と、を含む。そのうち、マイクロプロセッサ3310は、前記ランプ状態信号検出モジュール350の出力端子、即ち、ランプ電圧検出ユニット3510の出力端子及びランプ電流検出ユニット3520の出力端子に電気的に接続される。制御回路3320は、前記マイクロプロセッサ3310と変換器320に電気的に接続される。具体的には、マイクロプロセッサ3310は、ランプ電圧検出信号、ランプ電流検出信号及び指定される同期信号(この同期信号が、例えば、投影システムにおける指定される周期的なものであり、カラーホイールの回転の位置情報にかかわっている)を処理して、処理信号を更に発生することに用いられる。本実施形態において、処理信号は、平均ランプ電流信号及びパルス電流信号であることが好ましい。制御回路3320は、制御信号をマイクロプロセッサ3310より提供される処理信号によって発生することに用いられる。その後、前記制御信号は、変換器320に伝送されるが、変換器320は、放電ランプ340の電流を前記制御信号によって制御することができる。具体的に言えば、即ち放電ランプの状態(定電流段階又は定電力段階)を放電ランプのランプ電圧検出信号によって判定し、定電力段階、即ち放電ランプに対して定電力制御を行う必要がある場合、ランプ電力信号を検出されたランプ電圧検出信号とランプ電流検出信号によって得ることができる。本実施形態においては、放電ランプのランプ電流を制御するによって放電ランプに対して定電力制御を行う。
【0032】
次に、図3に示した放電ランプシステムの回路構造を示す模式図である図4を参照する。図4に示すように、前記放電ランプシステム400は、電力供給装置410と、変換器420と、放電ランプ440と、ランプ状態信号検出モジュール(図に示されず)と、点火装置460と、制御装置430と、を備える。本実施形態において、電力供給装置410は、直流電流を提供するための、DC電源、好ましくはDC電圧源であってよい。本実施形態において、変換器420は、一端がDC電源の出力端子に接続され、DC電源より提供される直流電流を放電ランプに必要な電流に変換するためのDC‐DC変換回路、好ましくは、金属酸化物半導体型電界効果トランジスタ(Metal‐Oxide‐Semiconductor Field‐Effect Transistor)(切替スイッチ)S1と、ダイオードD1と、インダクタンスL1と、コンデンサC1と、を含む降圧型(BUCK)回路である。本実施形態において、点火装置460は、放電ランプ440に並列接続される。また、前記放電ランプシステム400は、放電ランプ440に直列接続され、放電ランプ440を点灯するための高圧が他の回路を損害しないようにするための第2のダイオードD2を更に備えてよい。
【0033】
前記のように、ランプ状態信号検出モジュール(図に示されず)は、ランプ電圧信号及びランプ電流信号を検出し、ランプ電圧検出信号とランプ電流検出信号を対応的に発生することができる。本実施形態において、ランプ電圧信号の検出として、ランプ電圧、即ち図に示すランプ電圧検出信号を、R2とR3による分圧原理及びダイオードによる降圧によって間接に得ることができる。また、ここのランプ電圧が、放電ランプ440の状態に対する判定、即ち放電ランプ440が定電流制御段階にあるか、それとも定電力制御段階にあるかに対する判定に用いられることができる一方で、放電ランプ440に対する制御に用いられることもできることは、注意すべきである。ランプ電流信号の検出は、インダクタンスL1を流れる電流を検出することによって達成できる。具体的に言えば、コンデンサC1を流れる平均電流がゼロであるため、インダクタンスL1を流れる平均電流が、ランプ電流の平均電流と同じであり、インダクタンスL1の平均電流信号を抵抗R1を介して電圧信号、即ち図に示すランプ電流検出信号に変換する。
【0034】
本実施形態において、制御装置430は、マイクロプロセッサ4310と、制御回路4320と、を含む。
【0035】
マイクロプロセッサ4310は、マイクロプロセッシングユニット4311と、第1のデジタルアナログ変換器4312と、第2のデジタルアナログ変換器4313と、を含む。マイクロプロセッシングユニット4311は、ランプ状態信号検出モジュールより出力されるランプ電圧検出信号及びランプ電流検出信号によって処理を行うことで、第1のデジタル信号(平均ランプ電流信号を反映することに用いられる)を得る。具体的に言えば、マイクロプロセッシングユニット4311は、放電ランプ440の状態(定電流段階又は定電力段階)をランプ電圧検出信号によって判定し、定電力段階である場合、ランプ電力信号をランプ電圧検出信号とランプ電流検出信号によって得ることができる。本実施形態において、定電力制御を放電ランプ440のランプ電流に対する制御によって行うが、本実施形態におけるマイクロプロセッシングユニット4311は、放電ランプ440の平均ランプ電流信号を反映するための第1のデジタル信号を、検出されたランプ電流信号とランプ電圧信号によって得ることができる。また、マイクロプロセッシングユニット4311は、外部システム(投影システム)より指定される同期信号を適当に処理することで、前記パルス電流信号を反映するための第2のデジタル信号を得る。第1のデジタルアナログ変換器4312は、マイクロプロセッシングユニット4311より出力される第1のデジタル信号を変換することで、平均ランプ電流信号を得る。本実施形態において、第1のデジタルアナログ変換器4312は、ローパスフィルタである。図4に示した第1のデジタルアナログ変換器の回路構造を示す図である図4Aに示すように、前記ローパスフィルタは、抵抗R4とC2より構成される。第2のデジタルアナログ変換器4313は、第2のデジタル信号を処理することで、前記パルス電流信号を得る。本実施形態において、第2のデジタルアナログ変換器4313の回路構造は、図4に示した第2のデジタルアナログ変換器の回路構造を示す図である図4Bに示すような回路構造であってもよいが、他の回路構造であってもよく、これに限定されない。
図4Bに示すように、第2のデジタルアナログ変換器4313は、一端がマイクロプロセッシングユニット4311の複数のI/O(これらのI/Oポートが、第2のデジタル信号を伝送することに用いられる)に対応的に接続され、他端がノードに接続される複数の抵抗R5、R6、…、Rnと、コンデンサC3と、を含む。具体的に言えば、図4Bに示すように、第2のデジタル信号は、複数のI/Oポートを介してR5、R6、…、Rnというような複数の抵抗に伝送される。これらの抵抗は、I/Oポートから出力される信号の振幅を調整することに用いられることができる。例えば、抵抗値が同じである2つの抵抗R5とR6しかなくて、且つ抵抗R5に対応するI/Oポートが、例えば、5Vのハイレベル信号を出力し、抵抗R6に対応するI/Oポートが、例えば、0Vのローレベル信号を出力するとすれば、出力される信号は、2.5Vのものになり、出力されるパルス信号が所望の振幅のパルス信号になる。本発明の実施形態において、これらの抵抗の数及び抵抗値は限定されないため、I/Oポートから出力される信号及び各抵抗によって電圧の異なる信号に調節して、C3を介してフィルタ処理を処理することで、前記パルス電流信号を得ることができる。パルス電流信号の振幅(I/Oポートから出力される信号及び抵抗R5、R6、…、Rnによる調節によって得られる)は、投影システムより指定される同期信号次第であり、同期信号が投影システムからの光の色及び各色の光に必要な放電ランプのランプ電流強度を反映できるため、同期信号が、パルス電流信号の振幅を決まることに用いられることができることは、注意すべきである。前記パルス電流の振幅が、平均ランプ電流信号の振幅と一定の比例関係になることが可能であることも、注意すべきである。例えば、G(Green)色及びB(Blue)色に必要な電流の強度を同期信号によって明確にした場合、マイクロプロセッシングユニットにおいて、G色に必要な電流が平均ランプ電流信号の120%であり、B色に必要な電流が平均電流信号の80%であることが分かれるとすれば、G色に対応するパルス電流信号の振幅は、平均ランプ電流信号の20%であり、B色に対応するパルス電流信号の振幅は、平均ランプ電流信号の−20%である。ここでは、例示的な説明だけであるが、これに限定されない。
【0036】
制御回路4320は、重畳回路4321と、演算増幅器4322と、パルス幅変調信号発生器4323と、ドライバ4324と、を含んでよい。ただし、重畳回路4321は、平均ランプ電流信号をパルス電流信号と重畳して、コンポジットランプ電流信号を、演算増幅器4322の非反転入力端子の信号、即ち基準信号として得ることに用いられる。また、ランプ電流検出信号は、抵抗R7を介して演算増幅器4322の反転入力端子に入る。なお、演算増幅器4322の出力端子は、コンデンサC4及び抵抗R8を介して、その反転入力端子に接続される。R8とコンデンサC4より構成される回路として、他の回路の組み合わせであってもよいが、これに限定されない。本実施形態において、このコンポジットランプ電流信号が、演算増幅器4322の反転入力端子のランプ電流信号に対する制御だけでなく、演算増幅器4322のフィードバック信号に対する制御に用いられることもできることは、注意すべきである。演算増幅器4322は、それに入力された信号を処理して、パルス幅変調信号発生器4323の入力信号になる信号を出力する。その後、パルス幅変調信号発生器4323がパルス幅変調信号を発生した後、ドライバ4324は、前記パルス幅変調信号を制御信号に変換する。前記制御信号は、スイッチS1の開閉信号であり、即ちスイッチS1のオン・オフを制御して、放電ランプ440の電流に対する制御を達成するためのものである。
【0037】
次に、本発明のもう一つの実施形態による放電ランプシステムの構造を示す模式図である図5を参照する。図5に示すように、本実施形態において、放電ランプシステム500は、電力供給装置510と、変換器520と、制御装置530と、放電ランプ540と、ランプ状態信号検出モジュール550(ランプ電圧検出ユニット5510と、ランプ電流検出ユニット5520と、を含む)と、を備える。図5に示した実施形態の放電ランプシステムは、マイクロプロセッサ5310が、ランプ電圧検出信号、ランプ電流検出信号及び同期信号を処理した後、平均ランプ電流信号とパルス電流信号ではなく、コンポジットランプ電流信号を直接に出力し、制御回路5320が、前記コンポジットランプ電流信号を処理した後、制御信号を変換器520に出力し、制御装置530が、放電ランプを前記制御信号によって変換器520を介して制御することで、図3に示した実施形態の放電ランプシステムと異なっている。放電ランプシステム500における他の部分は、図3に示したものと同一又は類似であるが、説明を簡略化するために、ここで詳しく説明しない。
【0038】
また、図5に示した放電ランプシステムの回路構造を示す模式図である図6を参照する。図6に示すように、前記放電ランプシステム600は、DC電源610と、直流‐直流変換器620と、放電ランプ640と、点火装置660と、制御装置630と、を備える。本実施形態において、平均ランプ電流信号をパルス電流信号と重畳して、制御回路6320の演算増幅器6321の非反転入力端子の信号としてコンポジットランプ電流信号を更に発生するための重畳回路6314が、制御回路6320に含まれなく、マイクロプロセッサ6310に含まれることで、図4に示した実施形態と異なっている。当業者であれば、本実施形態の他の部分は、図4に示した放電ランプシステムと同一又は類似であるが、説明を簡略化するために、ここで詳しく説明しないことは、理解すべきである。
【0039】
本発明のまた一つの実施形態による放電ランプシステムの回路構造を示す模式図である図7Aを参照する。図7Aに示すように、前記放電ランプシステム700は、DC電源710と、直流‐直流変換器720と、放電ランプ740と、ランプ状態信号検出モジュール(図に示されず)と、点火装置760と、制御装置730と、を備える。本実施形態においては、制御装置730で、図4に示した実施形態と異なっている。以下、制御装置730を詳しく説明する。制御装置730は、マイクロプロセッサ7310と、制御回路7320と、を含む。
【0040】
マイクロプロセッサ7310は、マイクロプロセッシングユニット7311と、第1のデジタルアナログ変換器7312と、第2のデジタルアナログ変換器7313と、を含む。マイクロプロセッシングユニット7311は、ランプ状態検出モジュールより検出されるランプ状態検出信号、本実施形態においては、ランプ電圧検出信号及びランプ電流検出信号を処理して第1のデジタル信号(平均ランプ電流を反映するための信号)を更に得ることに、外部システム(投影システム)より指定される同期信号によって第2のデジタル信号(パルス電流を反映するための信号)を得ることに用いられる。第1のデジタル信号を第1のデジタルアナログ変換器7312によって変換することで、前記平均ランプ電流信号を得ることができる。本実施形態において、前記第1のデジタルアナログ変換器7312の回路構造は、前記図4Aに示したものであってよい。第2のデジタル信号を第2のデジタルアナログ変換器7313によって変換することで、前記パルス電流信号を得ることができる。本実施形態において、前記第2のデジタルアナログ変換器7312の回路構造は、図7Bに示したものであってよい。図7Bは、図7Aに示した第2のデジタルアナログ変換器の回路構造を示す図である。
【0041】
制御回路7320は、ランプ電流処理回路7321と、演算増幅器7322と、パルス幅変調信号発生器7323と、ドライバ7324と、を含んでよい。ランプ電流処理回路7321は、利得調整回路7325と、演算増幅器7326と、を含む。本実施形態において、利得調整回路7325は、ベース電極が図7Bに示した複数の抵抗R14、R15…、Rqに対応的に接続される複数の三極管Q1、Q2、…、Qpを含み、それぞれの一端がQ1、Q2、…、Qpの集電極に対応的に接続され、他端がノードで交わって演算増幅器7326の反転入力端子に結合される複数の抵抗R9、R10、…、Rpを更に含む。ランプ電流検出信号が抵抗R7を流れた後、演算増幅器7326の非反転入力端子に入力されるし、演算増幅器7326の出力端子とその反転入力端子は、抵抗R11を介して結合される。演算増幅器7322については、その非反転入力端子に入力される信号は、前記平均ランプ電流信号であり、その反転入力端子に入力される信号は、演算増幅器7326の出力信号が抵抗R12を流れたものであり、演算増幅器7322の反転入力端子は、抵抗R13とコンデンサC5を介してその出力端子に結合される。図7Aに示したR13とコンデンサC5より構成される回路として、他の回路の組み合わせであってもよいが、これに限定されないことは、注意すべきである。パルス幅変調信号発生器7323は、パルス幅変調信号を演算増幅器7322の出力信号によって発生することに用いられる。ドライバ7324は、前記パルス幅変調信号から得た制御信号に基づいてスイッチS1を制御することで、放電ランプ740の電流に対する制御を達成する。
【0042】
また、本発明のもう一つの実施形態による放電ランプシステムの回路構造の一部を示す模式図である図8を参照する。図に示すように、電力供給装置810は、電源ACと、電磁干渉フィルタ(EMI filter)8110と、整流器8120と、PFC回路と、を備えてよく、電源ACが、交流電流供給装置であってよく、電磁干渉フィルタ一8110の一端が電源ACに接続され、電源ACの干渉信号を除去することに用いられ、整流器8120の一端が電磁干渉フィルタ8110の他端に接続され、電源ACより提供される交流電流を直流電流に変換することに用いられることができ、PFC回路が、インダクタンスL2と、ダイオードD3と、第1の金属酸化物半導体型電界効果トランジスタS2と、を含み、入力される電圧を適当に向上させることに用いられることができる。本実施形態において、放電ランプが交流ランプであるため、変換器820は、直列接続される2つの電解コンデンサC6とC7と、放電ランプ840に直列接続されるインダクタンスL3と、放電ランプ840に並列接続されるコンデンサC8と、放電ランプ840に直列接続される点灯回路860と、第2の金属酸化物半導体型電界効果トランジスタS3(切替スイッチS3)と、第3の金属酸化物半導体型電界効果トランジスタS4(切替スイッチS4)とを含むハーフブリッジインバータである。ここの変換器は、フルブリッジインバータ、又はBUCK回路とハーフブリッジインバータとの組み合わせ、BUCK回路とフルブリッジインバータとの組み合わせ等であってもよく、これに限定されないことは、注意すべきである。制御装置については、前記構造を参照してよい。
【0043】
上記より、本発明より提出される放電ランプシステムにおいて、電力供給装置として、直接に直流電源であっても、交流電源が他の回路と組み合わせられて構成されるものであってもよいが、これに限定されなく、放電ランプに必要な電流を提供できるものであればよいことが判明した。また、変換器として、BUCK回路が好ましく、ハーフブリッジインバータ、フルブリッジインバータであってもよく、更にBUCK回路とフルブリッジインバータとの組み合わせ、BUCK回路とハーフブリッジインバータとの組み合わせ等の多種の回路構造であってもよく、これに限定されない。
【0044】
本発明の一実施形態による放電ランプの制御方法を示すフロー図である図9を参照する。図9に示すように、ステップ910において、同期信号及び複数のランプ状態信号を提供する。そして、ステップ920に進み、ステップ920において、平均ランプ電流信号及びパルス電流信号を同期信号及び複数のランプ状態信号によって発生する。その後、ステップ930に進み、ステップ930において、制御信号を平均ランプ電流信号及びパルス電流信号によって発生する。その後、ステップ940に進み、ステップ940において、放電ランプの電流を制御信号によって制御する。
【0045】
本実施形態において、好ましくは、ランプ状態検出信号は、ランプ状態検出モジュールによる検出で得られる。
【0046】
本実施形態において、ランプ状態信号は、放電ランプのランプ電圧、ランプ電流又はランプ電力を反映する信号である。
【0047】
本実施形態において、ランプ状態信号は、ランプ電圧信号及びランプ電流信号である。
【0048】
一実施形態において、ステップ930は、まず、平均ランプ電流信号及びパルス電流信号を重畳処理して、コンポジットランプ電流信号を発生するステップと、そして、制御信号をコンポジットランプ電流信号によって発生するステップと、を含んでよい。コンポジットランプ電流信号をランプ電流信号と比較して、比較信号を得るステップと、比較信号をパルス幅変調して、パルス幅変調信号を得るステップと、パルス幅変調信号を増幅処理して、制御信号を得るステップと、を更に含んでよい。
【0049】
本発明により提供される放電ランプシステム及びその制御方法は、放電ランプのランプ状態信号、好ましくは放電ランプのランプ電流信号、ランプ電圧信号、及び投影システムより指定される同期信号から、放電ランプの平均ランプ電流信号及びパルス電流信号を得て、この平均電流及びパルス電流信号に対して一定の処理を行うことで投影システムにおける各色に必要なランプ電流を得て、前記ランプ電流に基づいて放電ランプを制御して、所期の投影効果を達成することである。
【0050】
前記において、本発明の具体的な実施形態を図面にあわせて説明したが、当業者であれば、本発明の精神と範囲を逸脱しない範囲で種々の変更又は代替を加えることもでき、これらの変更又は代替が本発明の特許請求の範囲に限定される範囲に含まれることは理解できる。
【符号の説明】
【0051】
200、300、400、600、700 放電ランプシステム、210、310、410、510、810 電力供給装置、220、320、420、520、820 変換器、230、330、430、530、630、730 制御装置、240、340、440、540、640、740、840 放電ランプ、250、350、550 ランプ状態信号検出モジュール、460、660、760 点火装置、610、710 DC電源、620、720 直流‐直流変換器、860 点灯回路、3310、4310、5310、6310、7310 マイクロプロセッサ、3320、4320、5320、6320 制御回路、3510、5510 ランプ電圧検出ユニット、3520、5520 ランプ電流検出ユニット、4311、7311 マイクロプロセッシングユニット、4312、7312 第1のデジタルアナログ変換器、4313、7313 第2のデジタルアナログ変換器、4321、6314 重畳回路、4322、6321、7322、7326 演算増幅器、4323、7323 パルス幅変調信号発生器、4324、7324 ドライバ、7321 ランプ電流処理回路、7325 利得調整回路、8110 電磁干渉フィルタ、8120 整流器、910〜940 ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放電ランプと、
直流電流を提供する電力供給装置と、
前記電力供給装置と前記放電ランプに接続され、前記直流電流を前記放電ランプに必要な電流に変換する変換器と、
ランプ状態信号を受信し、ランプ状態検出信号を出力するランプ状態信号検出モジュールと、
前記ランプ状態信号検出モジュールに接続され、前記ランプ状態検出信号と同期信号を受信し、前記ランプ状態検出信号と前記同期信号に対応する平均ランプ電流信号及びパルス電流信号を生成し、前記平均ランプ電流信号と前記パルス電流信号に対応する制御信号を前記変換器に出力する制御装置と
を備え、
前記変換器が、受信した前記制御信号によって前記放電ランプの電流を制御する、
ことを特徴とする放電ランプシステム。
【請求項2】
前記制御装置は、
前記ランプ状態検出信号及び前記同期信号を受信し、前記放電ランプの電流制御に対応する処理信号を発生するマイクロプロセッサと、
前記マイクロプロセッサに接続され、前記処理信号を受信して、前記処理信号に対応する前記制御信号を前記変換器に出力する制御回路と、を含み、
前記処理信号が、前記平均ランプ電流信号と、前記パルス電流信号とを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記マイクロプロセッサは、
前記ランプ状態検出信号及び前記同期信号を受信して、前記ランプ状態検出信号に対応する第1のデジタル信号及び前記同期信号に対応する第2のデジタル信号を発生するマイクロプロセッシングユニットと、
前記第1のデジタル信号を変換することで前記平均ランプ電流信号を得る第1のデジタルアナログ変換器と、
前記第2のデジタル信号を変換することで前記パルス電流信号を得る第2のデジタルアナログ変換器と
を含むことを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記システムは、
前記平均ランプ電流信号及び前記パルス電流信号を重畳処理してコンポジットランプ電流信号を発生する、前記マイクロプロセッサ又は前記制御回路に設けられ、前記マイクロプロセッサに設けられる場合は前記第1のデジタルアナログ変換器と前記第2のデジタルアナログ変換器とに電気的に接続されて前記コンポジットランプ電流信号を前記処理信号として前記制御回路に送信し、前記制御回路に設けられる場合は前記マイクロプロセッサに電気的に接続されて前記コンポジットランプ電流信号によって前記制御信号を前記変換器に出力する重畳回路を更に含む
ことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記制御回路は、
前記コンポジットランプ電流信号を受信する非反転入力端子と、ランプ電流検出信号を受信する反転入力端子と、前記反転入力端子に接続される出力端子とを有する第1の演算増幅器と、
前記第1の演算増幅器の出力端子に接続され、パルス幅変調信号を発生する第1のパルス幅変調信号発生器と、
前記第1のパルス幅変調信号発生器に接続され、前記パルス幅変調信号によって前記制御信号を発生するドライバと
を更に含むことを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記制御回路は、
ランプ電流検出信号を受信する非反転入力端子と、前記第2のデジタルアナログ変換器に結合され、前記パルス電流信号を受信する反転入力端子と、出力端子とを有する第2の演算増幅器と、
前記第1のデジタルアナログ変換器に結合され、前記平均ランプ電流信号を受信する非反転入力端子と、前記第2の演算増幅器の出力端子に結合される反転入力端子と、前記反転入力端子に結合される出力端子とを有する第3の演算増幅器と、
前記第3の演算増幅器の出力端子に接続され、パルス幅変調信号を発生するための第2のパルス幅変調信号発生器と、
前記第2のパルス幅変調信号発生器に接続され、前記パルス幅変調信号によって前記制御信号を発生するドライバと、
前記第2のデジタルアナログ変換器と前記第2の演算増幅器の反転入力端子に電気的に結合され、前記パルス電流信号を増幅する利得増幅ユニットと
を更に含むことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項7】
前記変換器は、
前記電力供給装置に結合される第1の端子と、前記放電ランプに結合される第2の端子と、前記制御信号を発生するドライバに結合され、受信した前記制御信号によってオン・オフされる制御端子とを有する切替スイッチを含み、
前記制御信号は、前記切替スイッチのオン・オフによって出力電流を制御する、ことを特徴とする請求項1、5または6に記載のシステム。
【請求項8】
前記ランプ状態信号は、前記放電ランプのランプ電圧信号及びランプ電流信号であり、
前記ランプ状態信号検出モジュールは、前記放電ランプのランプ電圧を検出して、ランプ電圧検出信号を発生するランプ電圧検出ユニットと、前記放電ランプのランプ電流を検出してランプ電流検出信号を発生するランプ電流検出ユニットと、を有することを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載のシステム。
【請求項9】
前記ランプ状態信号は、前記電力供給装置により提供される入力電圧信号及び入力電流信号であり、
前記ランプ状態信号検出モジュールは、前記入力電圧信号を検出して、入力電圧検出信号を発生する入力電圧検出ユニットと、前記入力電流信号を検出して、入力電流検出信号を発生する入力電流検出ユニットと、を有することを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載のシステム。
【請求項10】
同期信号及び複数のランプ状態信号を提供するステップ(a)と、
前記同期信号及び前記複数のランプ状態信号によって平均ランプ電流信号及びパルス電流信号を発生するステップ(b)と、
前記平均ランプ電流信号と前記パルス電流信号によって制御信号を発生するステップ(c)と、
前記制御信号によって放電ランプの電流を制御するステップ(d)と
を備えることを特徴とする放電ランプのランプ電流の制御方法。
【請求項11】
前記ステップ(c)は、
前記平均ランプ電流信号及び前記パルス電流信号を重畳処理して、コンポジットランプ電流信号を発生するステップと、
前記コンポジットランプ電流信号によって前記制御信号を発生するステップと、
を備えることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ステップ(c)は、
前記コンポジットランプ電流信号をランプ電流信号と比較して、比較信号を得るステップと、
前記比較信号をパルス幅変調して、パルス幅変調信号を得るステップと、
前記パルス幅変調信号を増幅処理して、前記制御信号を得るステップと
を更に備えることを特徴とする請求項11に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate