説明

放電灯システム

【課題】放電灯に設けられた安定器と当該放電灯に電力を供給する交流電源との間に設けられる半導体スイッチング素子を含む半導体回路に過電流が印加されることを防止する。
【解決手段】電源スイッチ12がオンしている期間のうち、半導体回路50に過電流が印加されるおそれがある期間において、制御装置100は、遮断スイッチ14をオフ状態とするとともに、バイパススイッチ16をオン状態とすることで、交流電源10からの出力をバイパス回路60を経由して放電灯20に入力させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放電管と放電管の放電の安定性を確保する安定器とを備える放電灯を点灯させる放電灯システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、放電管と安定器とを備える放電灯に交流電源からの電力を供給することで、放電灯を点灯させる放電灯システムが知られている。
【0003】
放電灯システムに用いられる蛍光管などの放電管は、両端の電極に電圧をかけることで、放電管内に封入されたガスをプラズマ化させることで光を発生させている。放電管に電圧をかけた直後や交流電源の瞬時停電(瞬停)や瞬時電圧低下(瞬低)が発生した直後は、封入ガスのプラズマ化が不十分なため、放電管を再放電するためには放電管に高電圧を印加する必要がある。そのため、通常、放電管の前段に安定器を設けて、安定器から高電圧が出力されるように設計されている。
【0004】
放電管に電圧をかけた直後や交流電源の瞬停や瞬低が発生した直後等において、例えば磁気式の安定器は、トランスを用いて電圧を昇圧することで、高電圧を出力しているが、その際、磁気式の安定器には高電圧を出力させるために、入力電流を増加させる必要があり、この時、磁気式の安定器には通常時より大きな電流である所謂突入電流が入力される。
【0005】
図4Aは、交流電源からの出力を放電灯に印加した直後における交流電源の出力電圧Voと磁気式の安定器への入力電流Ioとの関係を表す波形を示す図である。図4Aに示すように、交流電源から出力電圧Voが出力された直後に入力電流Ioに突入電流Ipが発生する。
【0006】
また、図4Bは、交流電源が瞬停を起こした際の交流電源の出力電圧Voと磁気式の安定器への入力電流Ioとの関係を表す波形を示す図である。図4Bに示すように、交流電源が瞬停を起こした直後にも、入力電流Ioに突入電流Ipが発生する。
【0007】
特許文献1には、蛍光ランプを駆動する電源を投入する際に発生する突入電流からスイッチの操作により作動するリレーを保護する突入電流防止回路が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2007−5086号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、図5に示すように、交流電源1と磁気式の安定器2との間に電力調整器等のような交流電源からの出力をスイッチングする半導体スイッチング素子を含む半導体回路4が挿入されることがある。
【0010】
このように磁気式の安定器2より前段に半導体スイッチング素子を含む半導体回路4が挿入される場合、放電管3に電圧が印加された直後や交流電源1の瞬停や瞬低直後等において発生する突入電流が、半導体回路4に流れ込んでしまうため、半導体回路4に設けられた半導体スイッチング素子等が過電流により悪影響を受ける可能性がある。
【0011】
上記の通り、特許文献1には、スイッチの操作により作動するリレーを電源の投入時に発生する突入電流から保護することは開示されている。しかし、特許文献1では、突入電流から上記のような半導体回路を保護することは考慮されておらず、交流電源の瞬停や瞬低直後において発生する突入電流から半導体回路を保護することについても考慮されていない。
【0012】
本発明は、放電灯に設けられた安定器と当該放電灯に電力を供給する交流電源との間に設けられる半導体スイッチング素子を含む半導体回路に過電流が印加されることを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る放電灯システムは、交流電源からの出力をスイッチングする半導体スイッチング素子を含む半導体回路と、安定器及び放電管を有し、前記半導体回路からの出力が印加される放電灯と、前記半導体回路をバイパスするバイパス回路と、前記交流電源からの出力がオフ状態からオン状態に切り替わった時点から予め定められた期間が経過するまでの間、前記交流電源からの出力を前記バイパス回路を介して前記放電灯に印加させることで、前記交流電源からの出力が前記半導体回路に印加されないようにする制御部と、を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る放電灯システムによれば、交流電源からの出力がオフ状態からオン状態に切り替わった時点から予め定められた期間が経過するまでの間、交流電源からの出力をバイパス回路を介して放電灯に印加させることで、交流電源からの出力が半導体回路に印加されないようにしているため、交流電源からの出力がオフ状態からオン状態に切り替わった時点から予め定められた期間が経過するまでの間に発生する過電流が半導体回路に印加されることによる悪影響を未然に防ぐことができる。
【0015】
本発明に係る放電灯システムは、交流電源からの出力をスイッチングする半導体スイッチング素子を含む半導体回路と、安定器及び放電管を有し、前記半導体回路からの出力が印加される放電灯と、前記半導体回路をバイパスするバイパス回路と、前記交流電源の出力電圧値を検出する電圧センサと、前記電圧センサで検出された出力電圧値が予め定められた基準電圧範囲内に含まれる状態が予め定められた期間以上継続したことに対応して、予め定められた期間、前記交流電源からの出力を前記バイパス回路を介して前記放電灯に印加させることで、前記交流電源からの出力が前記半導体回路に印加されないようにする制御部と、を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明に係る放電灯システムによれば、電圧センサで検出された出力電圧値が予め定められた基準電圧範囲内に含まれる状態が予め定められた期間以上継続したことに対応して、予め定められた期間、交流電源からの出力をバイパス回路を介して放電灯に印加させることで、交流電源からの出力が半導体回路に印加されないようにするので、交流電源が瞬停等を起こすことで発生する過電流が半導体回路に印加されることによる悪影響を未然に防ぐことができる。
【0017】
本発明に係る放電灯システムは、交流電源からの出力をスイッチングする半導体スイッチング素子を含む半導体回路と、安定器及び放電管を有し、前記半導体回路からの出力が印加される放電灯と、前記半導体回路をバイパスするバイパス回路と、前記放電灯に印加される電流値を検出する電流センサと、前記電流センサで検出された電流値が予め定められた基準電流範囲内に含まれる状態が予め定められた期間以上継続したことに対応して、予め定められた期間、前記交流電源からの出力を前記バイパス回路を介して前記放電灯に印加させることで、前記交流電源からの出力が前記半導体回路に印加されないようにする制御部と、を備えることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る放電灯システムによれば、電流センサで検出された電流値が予め定められた基準電流範囲内に含まれる状態が予め定められた期間以上継続したことに対応して、予め定められた期間、交流電源からの出力をバイパス回路を介して放電灯に印加させることで、交流電源からの出力が半導体回路に印加されないようにするので、半導体回路のスイッチング動作等の影響を受けて、放電灯が消灯或いは暗点灯した後の再放電時に発生する過電流が半導体回路に印加されることによる悪影響を未然に防ぐことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、半導体回路に過電流が印加されるおそれがある期間において、交流電源からの出力をバイパス回路を経由させることで半導体回路をバイパスさせて、放電灯に入力させることで、過電流により半導体回路が備える半導体スイッチング素子等に与える可能性がある発熱等の悪影響を未然に防ぐことができる
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施形態に係る放電灯システムの回路構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係る放電灯システムが備える制御装置の機能ブロックを示す図である。
【図3】本実施形態において、電源スイッチがオンしてからの制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図4A】交流電源からの出力を放電灯に印加した直後における交流電源の出力電圧Voと安定器への入力電流Ioとの関係を示す波形を示す図である。
【図4B】交流電源が瞬停を起こした際の交流電源の出力電圧Voと安定器への入力電流Ioとの関係を示す波形を示す図である。
【図5】交流電源と安定器との間に交流電源からの出力をスイッチングする半導体スイッチング素子を含む回路が挿入された放電灯システムの回路構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称す)について、以下図面を用いて説明する。
【0022】
図1は、本実施形態に係る放電灯システムの回路構成を示す図である。
【0023】
図1において、交流電源10は、商用電源等の交流電圧を出力する電源である。放電灯20は、放電管40と放電管40の放電の安定性を確保する磁気式の安定器30とを有する。磁気式の安定器30は、トランスによって電圧を増幅する安定器であり、例えば放電管40が蛍光管の場合には、ラピッド型安定器とスタータ型安定器などを用いることができる。電圧センサ70は、交流電源10の出力電圧値Voを検出するセンサである。また、電流センサ72は、放電灯20に入力される入力電流値Ioを検出するセンサである。
【0024】
さらに、交流電源10と安定器30との間には、半導体スイッチング素子を備える半導体回路50が設けられている。半導体回路50は、例えば、交流電源10から入力される電力を半導体スイッチング素子においてスイッチングして電力量の調整を行ってから出力する電力調整器であり、例えば一対のサイリスタ50a,50bを逆並列接続することで構成される。
【0025】
加えて、本実施形態に係る放電灯システムには、半導体回路50をバイパスするバイパス回路60が設けられ、交流電源10の出力を必要に応じて半導体回路50をバイパスさせ、放電灯20に入力させることで、半導体回路50に突入電流が入力されることを防止している。なお、バイパスさせるタイミングについては後述する。
【0026】
交流電源10の一方の出力端子には、放電灯20への電力供給の開始及び停止を制御する電源スイッチ12が設けられている。また、半導体回路50の入力側には半導体回路50に入力される電力を遮断する遮断リレー14が設けられ、バイパス回路60の入力側には、バイパス回路60に入力される電力を遮断するバイパスリレー16が設けられている。
【0027】
制御装置100は、マイクロコンピュータ等により構成され、上記の電源スイッチ12のオン・オフの制御、及び電圧センサ70或いは電流センサ72の測定値に応じて、遮断リレー14、バイパスリレー16のオン・オフを制御する。
【0028】
図2は、制御装置100の機能ブロックを示す図である。図2において、制御装置100は、それぞれ通信バス150を介して接続された、CPU112、ROM114、RAM116、記憶装置118、及び入出力インタフェース130を備える。入出力インタフェース130には、電圧センサ70、電流センサ72などが接続され、さらに制御装置100は、入出力インタフェース130を介して、電源スイッチ12、遮断リレー14、バイパスリレー16のオン・オフを制御する。CPU112は、ROM114に記憶されたBIOSプログラムなどの基本的な制御プログラムをRAM116に展開して、通信バス150を介して各部を制御する。記憶装置118は、突入電流が半導体回路50に入力されないように遮断リレー14、バイパスリレー16のオン・オフを制御するためのプログラム120を記憶する。
【0029】
記憶装置118は、プログラム120として、電圧検知部122と、電流検知部124と、制御部126とを記憶する。
【0030】
電圧検知部122は、電圧センサ70で測定された交流電源10の出力電圧の出力電圧値Voを入出力インタフェース130を介して取得する。電流検知部124は、電流センサ72で測定された放電灯20への入力電流の入力電流値Ioを入出力インタフェース130を介して取得する。また、制御部126は、電源スイッチ12のオン開始時、或いは出力電圧値Voや入力電流値Ioの値に応じて、遮断リレー14、バイパスリレー16のオン・オフを制御し、突入電流が半導体回路50に入力されることを防止する。
【0031】
より具体的には、制御部126は、電源スイッチ12をオフ状態からオン状態に切り替えてから、予め定められた期間(例えば、10ms)まで、半導体回路50への電流の入力を制御する遮断リレー14がオフ状態、バイパス回路60への電流の入力を制御するバイパスリレー16がオン状態となるように制御し、交流電源10からの出力が、バイパス回路60により半導体回路50をバイパスして、放電灯20に入力されるようにする。制御部126は、例えば、電源スイッチ12がオフ状態の時に、バイパスリレー16をオン状態、遮断リレー14をオフ状態(開放状態)としておき、電源スイッチ12がオフ状態からオン状態に切り替わった時点から予め定められた期間が経過した段階で、バイパスリレー16をオフ状態にするとともに、遮断リレー14をオン状態とする。或いは、制御部126は、電源スイッチ12がオフ状態となった時点で、遮断リレー14、バイパスリレー16をともにオフ状態とし、電源スイッチ12がオン状態となった時点で、バイパスリレー16のみオン状態に切り替え、予め定められた期間が経過した段階で、バイパスリレー16をオフ状態にするとともに、遮断リレー14をオン状態とする。
【0032】
また、制御部126は、遮断リレー14をオン状態、バイパスリレー16がオフ状態で、放電灯20に対して交流電源10からの電力を供給している間、電圧検知部122で取得される出力電圧値Voを常時監視する。そして、制御部126は、出力電圧値Voが予め定められた期間(例えば、1ms)継続して、予め定められた基準電圧範囲(例えば、±30V)以内であれば、交流電源10が瞬時停電や瞬時電圧低下等を起こしたと判断して、遮断リレー14をオフ状態とするとともに、バイパスリレー16をオン状態とすることで、予め定められた期間、交流電源10からの出力が、バイパス回路60により半導体回路50をバイパスして、放電灯20に入力されるようにする。
【0033】
さらに、制御部126は、遮断リレー14をオン状態、バイパスリレー16がオフ状態で、放電灯20の交流電源10からの電力を供給している間、電流検知部124で取得される入力電流値Ioについても常時監視する。そして、制御部126は、入力電流値Ioが予め定められた期間(例えば、1ms)継続して、予め定められた基準電流範囲(例えば、放電灯20に入力される通常の電流値の50%)以内であれば、半導体回路50のスイッチング動作の影響(例えば、半導体回路50が電力調整器の場合、電力調整により交流電源10からの電力量を絞り込みすぎたことによる影響)で、放電灯20が暗点灯或いは消灯していたと判断する。そして、制御部126は、暗点灯或いは消灯後の放電灯20の再放電時に発生する突入電流に備えて、遮断リレー14をオフ状態とするとともに、バイパスリレー16をオン状態とすることで、交流電源10からの出力が、予め定められた期間、バイパス回路60により半導体回路50をバイパスして、放電灯20に入力されるようにする。
【0034】
図3は、電源スイッチ12がオンしてからの制御部126の処理手順を示すフローチャートである。
【0035】
図3において、制御部126は、ユーザのオン操作等に応じて電源スイッチ12をオンすると(S100)、遮断リレー14をオフするとともに、バイパスリレー16をオンすることで、交流電源10からの出力が、バイパス回路60により半導体回路50をバイパスして、放電灯20に入力されるようにする(S102)。制御部126は、電源スイッチ12をオンしてから所定時間が経過するまで、遮断リレー14のオフ状態、バイパスリレー16のオン状態を維持する(ステップS104の判定結果が、否定「N」)。
【0036】
一方、制御部126は、電源スイッチ12をオンしてから所定時間が経過すると(ステップS104の判定結果が、肯定「Y」)、遮断リレー14をオンするとともに、バイパスリレー16をオフにすることで、交流電源10からの出力が半導体回路50を介して放電灯20に入力されるようにする(S106)。
【0037】
半導体回路50を介した放電灯20への電力供給が開始された後、制御部126は、出力電圧値Vo及び入力電流値Ioの監視を継続的に行う。監視の結果、出力電圧値Voが所定期間継続して基準電圧範囲内に含まれた場合(ステップS108の判定結果が、肯定「Y」)、或いは入力電流値Ioが所定期間継続して基準電流範囲内に含まれた場合(ステップS108の判定結果が、肯定「Y」)、制御部126は、遮断リレー14をオフするとともに、バイパスリレー16をオンすることで、交流電源10からの出力が、バイパス回路60により半導体回路50をバイパスして、放電灯20に入力されるようにする(S112)。半導体回路50をバイパス後、制御部126は、所定時間(例えば、10ms)経過するまで(ステップS114の判定結果が、否定「N」)、バイパス回路60による半導体回路50のバイパスを継続し、所定時間経過後(ステップS114の判定結果が、肯定「Y」)、遮断リレー14をオンするとともに、バイパスリレー16をオフすることで、バイパス回路60による半導体回路50のバイパスを解除する(S116)。
【0038】
一方、出力電圧値Voが所定期間継続して基準電圧範囲内に含まれなかった場合(ステップS108の判定結果が、否定「N」)、或いは入力電流値Ioが所定期間継続して基準電流範囲内に含まれなかった場合(ステップS110の判定結果が、否定「N」)、制御部126は、遮断リレー14のオン状態、バイパスリレー16のオフ状態を維持する。
【0039】
そして、制御部126は、電源スイッチ12がオン状態であれば(ステップS118の判定結果が、否定「N」)、ステップS108及びステップS110における出力電圧値Vo及び入力電流値Ioの監視を継続し、電源スイッチ12がオフになった段階で(ステップS118の判定結果が、肯定「Y」)、処理を終了する。
【0040】
以上のように、本実施形態によれば、電源スイッチ12がオンしている期間のうち、半導体回路50に過電流が印加されるおそれがある期間については、交流電源10からの出力をバイパス回路60を経由して放電灯20に入力させることで、過電流により半導体回路50が備える半導体スイッチング素子50a,50b等に与える可能性がある発熱等の悪影響を未然に防ぐことができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は半導体回路に過電流が印加されるおそれがある期間において、交流電源からの出力をバイパス回路を経由させることで半導体回路をバイパスさせ、放電灯に入力させることで、過電流により半導体回路が備える半導体スイッチング素子等に与える可能性がある発熱等の悪影響を未然に防ぐことができるので、放電管と放電管の放電の安定性を確保する安定器とを備える放電灯を点灯させる放電灯システム等に適用することができる。
【符号の説明】
【0042】
10 交流電源
12 電源スイッチ
14 遮断リレー
16 バイパスリレー
20 放電灯
30 安定器
40 放電管
50 半導体回路
60 バイパス回路
70 電圧センサ
72 電流センサ
100 制御装置
112 CPU
114 RAM
116 ROM
118 記憶装置
120 プログラム
122 電圧検知部
124 電流検知部
126 制御部
130 入出力インタフェース
150 通信バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電源からの出力をスイッチングする半導体スイッチング素子を含む半導体回路と、
安定器及び放電管を有し、前記半導体回路からの出力が印加される放電灯と、
前記半導体回路をバイパスするバイパス回路と、
前記交流電源からの出力がオフ状態からオン状態に切り替わった時点から予め定められた期間が経過するまでの間、前記交流電源からの出力を前記バイパス回路を介して前記放電灯に印加させることで、前記交流電源からの出力が前記半導体回路に印加されないようにする制御部と、
を備えることを特徴とする放電灯システム。
【請求項2】
交流電源からの出力をスイッチングする半導体スイッチング素子を含む半導体回路と、
安定器及び放電管を有し、前記半導体回路からの出力が印加される放電灯と、
前記半導体回路をバイパスするバイパス回路と、
前記交流電源の出力電圧値を検出する電圧センサと、
前記電圧センサで検出された出力電圧値が予め定められた基準電圧範囲内に含まれる状態が予め定められた期間以上継続したことに対応して、予め定められた期間、前記交流電源からの出力を前記バイパス回路を介して前記放電灯に印加させることで、前記交流電源からの出力が前記半導体回路に印加されないようにする制御部と、
を備えることを特徴とする放電灯システム。
【請求項3】
交流電源からの出力をスイッチングする半導体スイッチング素子を含む半導体回路と、
安定器及び放電管を有し、前記半導体回路からの出力が印加される放電灯と、
前記半導体回路をバイパスするバイパス回路と、
前記放電灯に印加される電流値を検出する電流センサと、
前記電流センサで検出された電流値が予め定められた基準電流範囲内に含まれる状態が予め定められた期間以上継続したことに対応して、予め定められた期間、前記交流電源からの出力を前記バイパス回路を介して前記放電灯に印加させることで、前記交流電源からの出力が前記半導体回路に印加されないようにする制御部と、
を備えることを特徴とする放電灯システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−207036(P2010−207036A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−52444(P2009−52444)
【出願日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】